JP5258400B2 - 文書管理システム、文書管理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
また、ファイルシステムには、所謂「ごみ箱」と呼ばれる機能がある。これは、削除された不要なファイルやディレクトリを保管する特別なディレクトリであり、ユーザの指示に応じてそれらを復元可能とするものである。
図1は、文書管理システムの構成の一例を示す図である。本実施形態における文書管理システムは、例えばパーソナルコンピュータのOS上で動作する"文書管理クライアント端末1000と及び文書管理サーバ1100"を備えている。また、本実施形態では、スキャナ等のデバイスや、OSのファイルシステムから文書を取り込み、文書を複数のユーザで管理することを目的とする文書管理システムを例に挙げて説明する。
まず、文書管理クライアント端末1000における"文書入出力や操作を行う処理部"について説明する。
ユーザは、ユーザインターフェース部1001を介して、文書管理サーバ1100に対する文書の登録や、文書管理サーバ1100からの文書の獲得や、文書の検索といった操作を行うことになる。また、文書の削除、代理エンティティに関する問い合わせダイアログへの指示、ごみ箱からの文書の移動、代理エンティティへのメッセージの設定といった操作もユーザインターフェース部1001で行われる。
ユーザインターフェース部1001に対して行われた操作の情報は、コマンド制御部1002で解析され、適切な処理が行われることになる。また必要であれば文書管理サーバ1100との通信を行うためのコマンドがコマンド制御部1002で作成される。
ファイルシステム等のOSに保存されたファイルは、文書データをインポートする形態で、ファイル制御部1004で入力処理させることができるようになっている。また、文書管理サーバ1100で管理するファイルをOSにエクスポートする処理もファイル制御部1004で行われる。
外部モジュール通信部1005は、外部アプリケーションとの通信を行い、文書管理サーバ1100内の文書を外部アプリケーションに渡したり、外部アプリケーションから文書を受け取とったりといった処理を行う。例えば、MAPI(Messaging Application Program Interface)に対応したメーラーに文書管理サーバ1100で管理している文書を渡したりする処理は、外部モジュール通信部1005で行われる。
次に、文書管理クライアント端末1000内に配置される各種処理部について説明する。
文書管理制御部1006は、文書管理クライアント端末1000の心臓部である。文書管理制御部1006は、図示しない入出力処理部より渡された画像やコマンドに応じて処理を行う。
内部データ保持部1007は、テンポラリデータ等を保存する。例えば、内部データ保持部1007は、画像処理を行う過程で作成されるデータや、文書管理サーバ1100との通信の過程で作成されるデータ等を一時的に保存する。
ファイル解析部1008は、登録された文書が画像として扱うことのできる文書か否かを判断する。登録された文書が画像として扱える文書であればイメージ文書処理部1010によって必要に応じて画像処理が行われる。一方、登録された文書が画像として扱えないコード文書であればコード文書処理部1009で処理が行われる。文書管理サーバ1100でコード文書に処理が行われることはあまりないが、コード文書に対するサムネイルの作成処理や、文書属性の所得等はこのコード文書処理部1009で行われる。
次に、文書管理サーバ1100内に配置される各種処理部について説明する。
通信制御部1101は、通信路1200を介した文書管理クライアント端末1000の通信制御部1011との通信のための制御を行う。文書管理サーバ1100の通信制御部1101は、多数の文書管理クライアント端末1000の通信制御部1011と同時に通信を行うことが可能になっている。
検索制御部1102は、文書管理クライアント端末1000からの依頼に応じた検索のための処理を行ったり、登録された文書の検索用インデックスの作成のための処理を行ったりする。
ファイル解析部1103、コード文書処理部1104、イメージ文書処理部1105の主な機能は、文書管理クライアント端末1000のものと同じである。ただし、文書管理サーバ1100では、登録された文書に応じて、検索用のインデックスを文書から抽出する処理を行っている。つまり、ファイル解析部1103は、登録されたファイルの種別を判断する。そして、登録されたファイルの種別がコード文書であれば、コード文書処理部1104はインデックスデータを抽出する。一方、登録されたファイルの種別がイメージ文書であればイメージ文書処理部1105はイメージ処理を行い、OCRエンジン1106は、イメージ文書からインデックスデータを抽出する。
イメージ文書処理部1108は、文書管理クライアント端末1000に転送するイメージ文書に対するアノテーション(annotation)の焼き付けや、画像フォーマットの変換等の画像処理を行う。
テンポラリデータ格納部1109は、文書管理サーバ1100側のテンポラリデータ等を保存する。
次に、文書管理サーバ1100におけるデータベース処理部について説明する。
データベース制御部1110は、文書管理制御部1107からの指示に基づき、データベースに保存するデータを作成し、ボリュームデータベース1111、属性データベース1112、及び全文検索用データベース1113の何れかに、対応するデータを保存する。また、データベース制御部1110は、文書管理クライアント端末1000からの要求に応じて、夫々のデータベースからデータを取り出し、文書管理クライアント端末1000に渡す文書を作成する。
属性データベース1112は、文書の名前や作成日付、コメント等の属性に関する情報が保存されるデータベースである。また、属性データベース1112には、文書管理システムを使用するユーザの情報等の管理情報データや、キーワードに対するアクセスコントロールテーブルや、文書毎のキーワードの位置情報データも保存されている。
全文検索用データベース1113には、登録された文書から抽出されたテキストデータをインデックス情報にしたデータが登録される。文書管理クライアント端末1000で全文検索が行われると、全文検索用データベース1113内が検索される。
図2において、全ての登録されるエントリは、属性データベース1112のルート3100の子データである。
フォルダエントリ3200は、ユーザがデータを格納するためのフォルダのデータである。フォルダエントリ3200は、フォルダID3201と、フォルダ属性情報3202と、親フォルダID3203とを含んでいる。ルート3100の下に複数のフォルダが存在することができるので、(ルート3100の下の)最上位に存在するフォルダはその数の分だけ、ルート3100の直下に接続される子データとして登録される。図2では、2つのフォルダ(フォルダエントリ3200、3300)を例に挙げて示している。図2に示すように、最上位に存在するフォルダ(フォルダエントリ3200、3300)の親フォルダはルート3100になる。
また、「ごみ箱」のデータもフォルダエントリとなり、最上位に存在するフォルダエントリとして予め登録されている。
また、フォルダ(フォルダエントリ)の下に更にフォルダ(フォルダエントリ)を存在させフォルダの階層化構造をとることが可能である。図2では、フォルダエントリ3200の直下にフォルダエントリ3600が登録されている場合を例に挙げて示している。
図3において、ユーザ情報テーブル4000は、ID4001、ログイン名(Name)4002、プロパティ(Properties)4003の要素から成り立ち、文書管理システム内のユーザを管理している。ID4001はユーザを区別するために用いられ、文書管理システム内に一意のものである。ログイン名4002もユーザを区別するために用いられ、文書管理システム内で一意でのものである。プロパティ4003には、パスワードを含めユーザに付随する情報が格納されている。
図4に示すように、項目5100に対し、値5200が格納される。項目5100には、文書名5101、文書のボリュームデータID5102、文書タイプ5103、オーナーID5104、ショートカット作成履歴5105、代理エンティティ5106、及びコメント5107等が存在する。
まず、文書管理クライアント端末1000側における文書のショートカットの作成時の処理の一例について説明する。図5は、文書のショートカットを作成する際の文書管理クライアント端末1000の処理の一例を説明するフローチャートである。また、図6は、文書管理クライアント端末1000で表示される文書ショートカット作成メニュー表示画面の一例を示す図である。
ユーザによってショートカットの作成が指示された後、文書管理クライアント端末1000は、フォルダ8006内の文書8002のショートカットの作成の処理を開始する。
図7は、ファイルシステムのデータを表示するファイルマネージャ等のアプリケーション9001の表示の一例を示す図である。図7に示す例では、ショートカットファイル9003がディレクトリ9002に作成されている。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS6001、S6002の処理を行うことによりショートカット作成手段の一例が実現される。
次に、ステップS6003において、通信制御部1011は、ステップS6002で設定された文書IDと、その文書IDに対応する文書8002のショートカットが作成されたこととを文書管理サーバ1100に通知する。
次に、ステップS6004において、文書管理制御部1107は、ショートカットの作成が指示された文書8002の属性表示を更新する。
図8に示すように、プロパティウィンドウ10001のショートカット作成履歴のプロパティ表示10002が「あり」に更新されている。
以上が、文書のショートカットを作成する際の文書管理クライアント端末1000の処理の一例である。
次に、文書管理サーバ1100側における文書のショートカットの作成時の処理の一例について説明する。図9は、文書のショートカットを作成する際の文書管理サーバ1100の処理の一例を説明するフローチャートである。
図9のステップS7001において、通信制御部1101は、文書管理クライアント端末1000から、文書IDと共に、文書のショートカットが作成されたことを示す通知を受信する。文書管理クライアント端末1000が文書管理サーバ1100と通信を行うためには、文書管理サーバ1100において既にユーザの認証が行われている必要がある。ユーザの認証が行われた後に、その認証されたユーザの文書管理クライアント端末1000から送られたコマンドは、全て認証されたユーザの権限で行われたものとなる。
次に、ステップS7003において、データベース制御部1110は、属性データベース1112に登録されているテーブルを更新する。
以上が、文書のショートカットを作成する際の文書管理サーバ1100の処理の一例である。
まず、文書管理クライアント端末1000側における文書の削除時の処理の一例について説明する。図10は、文書を削除する際の文書管理クライアント端末1000の処理の一例を説明するフローチャートである。また、図11は、文書管理クライアント端末1000で表示される文書削除メニュー表示画面の一例を示す図である。
ユーザによって文書の削除が指示された後、文書管理クライアント端末1000は、文書8002の削除の処理を開始する。
この判定の結果、削除が指定された文書8002にショートカット作成履歴があると判定されると、ステップS11002に進む。ステップS11002に進むと、文書管理制御部1006は、代理エンティティの作成を行うかどうかを問い合わせるダイアログ(文書削除時の代理エンティティ作成問い合わせダイアログ)をユーザインターフェース部1001に表示する。
図12は、文書削除時の代理エンティティ作成問い合わせダイアログ14001の一例を示す図である。
図12において、ボタン14002は、代理エンティティの作成を行うことをユーザが指示するためのボタンである。また、ボタン14003は、代理エンティティの作成を行わないことをユーザが指示するためのボタンである。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS11002の処理を行うことにより問い合わせ手段の一例が実現される。
この判定の結果、代理エンティティの作成を行う場合には、ステップS11004に進む。ステップS11004に進むと、通信制御部1011は、削除が指定された文書8002の文書IDと、その文書8002の削除要求と、その文書8002に対応する代理エンティティの作成要求とを文書管理サーバ1100に送信する。
次に、ステップS11005において、通信制御部1011は、文書管理サーバ1100から、処理終了を示すデータと最新データとが受信されるまで待機する。
図13は、文書管理クライアント端末1000で表示される"代理エンティティ作成後の文書リスト表示画面"の一例を示す図である。
図13に示すように、図11に示した文書8002に代わり、新たに作成された代理エンティティ15001が表示される。
図14は、文書管理クライアント端末1000で表示される"代理エンティティ作成後のごみ箱内の削除文書のリスト表示画面"の一例を示す図である。
図14に示すように、ごみ箱16001内に、代理エンティティが作成された削除文書16002が表示される。
以上のように本実施形態では、例えば、ごみ箱により、不要なデータを保管する所定の記憶領域の一例が実現される。
また、前記ステップS11003において、代理エンティティの作成を行わないと判定された場合にも、ステップS11007に進み、削除が指定された文書8002の文書IDと、その文書の削除要求とが文書管理サーバ1100に送信される。そして、前述したステップS11005に進む。
以上が、文書を削除する際の文書管理クライアント端末1000の処理の一例である。
次に、文書管理サーバ1100側における文書の削除時の処理の一例について説明する。図15は、文書を削除する際の文書管理サーバ1100の処理の一例を説明するフローチャートである。
図15のステップS12001において、通信制御部1101は、文書管理クライアント端末1000から、文書8002の削除要求と、削除が指示された文書8002(削除文書)の文書ID等のデータとを受信する。文書管理クライアント端末1000が文書管理サーバ1100と通信を行うためには、文書管理サーバ1100において既にユーザの認証が行われている必要がある。ユーザの認証が行われた後に、その認証されたユーザの文書管理クライアント端末1000から送られたコマンドは、全て認証されたユーザの権限で行われたものとなる。
次に、ステップS12003において、文書管理制御部1107は、ステップS12002で取得された"削除文書の文書エントリ"の親データであるフォルダエントリが「ごみ箱」であるか否かを判定する。
この判定の結果、ステップS12001で受信した関連データに、削除が指示された文書8002に対応する代理エンティティの作成要求が含まれている場合には、ステップS12005に進む。ステップS12005に進むと、データベース制御部1110は、前記「ごみ箱」であるフォルダエントリを親データとして、新たな文書エントリ(代理エンティティの文書エントリ)を属性データベース1112に作成する。
図16は、属性データベース1112に登録される"代理エンティティの文書属性情報のデータ項目の値"の一例を示す図である。
図16に示す例では、文書名5101の値17001には、削除が指示された文書(削除文書)の文書名「文書C」の先頭に「代理〜」が付けられたものが設定される。また、文書のボリュームデータID5102の値17002には、空の値が設定される。文書タイプ5103の値17003には、「代理エンティティ」が設定される。また、オーナーID5104の値17004には、文書の削除要求の送信を指示した"認証済みのユーザ"のユーザIDが設定される。更に、代理エンティティ5106の値17005には、代理となる"削除が指示された文書8002"の現在の文書IDが設定される。
図17は、属性データベース1112に登録されている"代理エンティティが作成された削除文書の文書属性情報のデータ項目の値"の一例を示す図である。
図17に示すように、代理エンティティ5106の値18001には、前記代理エンティティの文書IDが設定される。
次に、ステップS12008において、データベース制御部1110は、削除が指示された文書8002の文書IDと、新たに作成した代理エンティティの文書エントリの文書IDとを入れ替える。これにより、図16、図17に示すように、代理エンティティ5106には、削除が指示された文書8002の現在の文書IDが設定され、削除が指示された文書8002には、代理エンティティの文書IDが設定される。
以上のように本実施形態では、例えば、代理エンティティにより代理データの一例が実現され、更にステップS12005〜S12008の処理を行うことにより代理データ作成手段の一例が実現される。
次に、ステップS12010において、データベース制御部1110は、親フォルダIDに「ごみ箱」のフォルダIDが設定された"削除文書の文書エントリ"を「ごみ箱」のフォルダエントリの下に移動する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS12009、S12010の処理を行うことにより移動手段の一例が実現される。
次に、ステップS12011において、通信制御部1101は、処理の終了を示すデータと最新データ(例えば図15のフローチャートで変更した後のデータ)とを文書管理クライアント端末1000に送信する。
また、前記ステップS12004において、ステップS12001で受信した関連データに、削除が指示された文書8002に対応する代理エンティティの作成要求が含まれていないと判定された場合には、前述したステップS12009に進む。
以上が、文書を削除する際の文書管理サーバ1100の処理の一例である。
まず、代理エンティティがあるフォルダに文書を登録した際の処理の文書管理クライアント端末1000側における一例について説明する。図18は、代理エンティティがあるフォルダに文書を登録した際の文書管理クライアント端末1000の処理の一例を説明するフローチャートである。
図18のステップS19001において、アプリケーションにファイルを取り込む処理を行う。この処理は、例えば、デバイス制御部1003がスキャナからの画像を文書管理アプリケーションに取り込むことにより実現される。また、ファイル制御部1004がOS上に存在するファイルを文書管理アプリケーションに取り込むことによっても実現される。更に、外部モジュール通信部1005が外部アプリケーションからの文書を文書管理アプリケーションに取り込むことによっても実現される。
図19は、文書管理クライアント端末1000で表示される"文書登録の際のメニュー表示画面"の一例を示す図である。
図19に示すように、ユーザは、ユーザインターフェース部1001のユーザインターフェース8001のアプリケーションのFileメニュー8003のインポート21001から、"ファイルをインポート21002"を選択する。これにより、OSに存在するファイルのインポートが指示される。
このようにしてユーザによってファイルのインポートが指示された後、文書管理クライアント端末1000は文書登録の処理を開始する。
次に、ステップS19003において、ファイル解析部1008は、ステップS19002で解析したファイル(文書)が画像文書であるか、コード文書であるかを判定する。
この判定の結果、ステップS19002で解析したファイル(文書)がコード文書である場合には、ステップS19004に進み、コード文書処理部1009は、コード文書処理を行う。例えば、コード文書処理部1009は、コード文書から文書管理クライアント端末1000で表示するためのサムネイル画像を作成したり、コード文書のコード内に保存された属性情報を取り出したりする。そして、後述するステップS19008に進む。
次に、ステップS19006において、ファイル解析部1008は、登録するイメージ文書を画像変換して保存するか否かを判定する。この判定の結果、イメージ文書を画像変換して保存する場合には、ステップS19007に進み、イメージ文書処理部1010は、イメージ文書を画像変換して保存する。そして、後述するステップS19008に進む。
一方、イメージ文書を画像変換して保存しない場合には、ステップS19007を省略してステップS19008に進む。
この判定の結果、ステップS19001で取り込んだファイルの格納先となるフォルダに、取り込んだファイルの名前に対応する代理エンティティが存在する場合には、ステップS19009に進む。ステップS19009に進むと、文書管理制御部1006は、文書の登録の際に代理エンティティの取り込みを行うかどうかをユーザに問い合わせるダイアログをユーザインターフェース部1001に表示する。
図20は、文書登録時の代理エンティティ取り込み問い合わせダイアログ22001の一例を示す図である。
図20において、ボタン22002は、代理エンティティの取り込みを行うことをユーザが指示するためのボタンである。また、ボタン22003は、代理エンティティの取り込みを行わないことをユーザが指示するためのボタンである。
この判定の結果、代理エンティティの取り込みを行う場合には、ステップS19011に進む。ステップS19011に進むと、通信制御部1011は、文書データと、代理エンティティの取り込み要求と、代理エンティティの文書IDとを文書管理サーバ1100に送信する。
次に、ステップS19012において、通信制御部1011は、文書管理サーバ1100から、処理終了を示すデータと最新データとが受信されるまで待機する。
そして、文書管理サーバ1100から、処理終了を示すデータと最新データとが受信されると、ステップS19013に進む。ステップS19013に進むと、文書管理制御部1006は、文書管理サーバ1100から受信した最新データに基づき、画面の表示を更新する。
図21は、文書管理クライアント端末1000で表示される"代理エンティティを取り込み、文書登録を行った後の文書リスト表示画面"の一例を示す図である。
図21において、文書23001は、フォルダ8006に再登録された文書であり、再登録前に存在した代理エンティティ(図13に示した代理エンティティ15001)は削除されている。
また、前記ステップS19010において、代理エンティティの取り込みを行わないと判定された場合にも、ステップS19014に進み、文書データが文書管理サーバ1100に送信される。
以上が、代理エンティティがあるフォルダに文書を登録した際の文書管理クライアント端末1000における処理の一例である。
次に、代理エンティティがあるフォルダに文書を登録した際の文書管理サーバ1100側における処理の一例について説明する。図22は、代理エンティティがあるフォルダに文書を登録した際の文書管理サーバ1100の処理の一例を説明するフローチャートである。
次に、ステップS20003において、ファイル解析部1103は、ステップS20002で解析した文書データが画像文書であるか、コード文書であるかを判定する。文書管理サーバ1100に登録された文書を検索するためには、文書検索用のインデックスデータを文書から抽出する必要がある。そのために、文書データの内容を解析する必要があり、その解析の結果に基づいて文書データを処理するモジュールを変更する。
一方、ステップS20002で解析した文書データがイメージ文書である場合には、ステップS20005に進み、イメージ文書処理部1105は、イメージ文書処理を行う。例えば、イメージ文書処理部1105は、文書データの画像変換を行う。ここで行う画像変換は、OCRに適した画像を得るための処理のためである。実際にデータベースに登録されるデータは、文書管理クライアント端末1000から受信した文書データである。
ステップS20007に進むと、データベース制御部1110は、ステップS20001で文書管理クライアント端末1000から受信された文書データを、ボリュームデータベース1111に保存する処理を行う。ボリュームデータベース1111に保存されるデータは、受信した文書データそのものと、そのサムネイル画像のデータである。また、文書データに画像アノテーションが貼り付けられていた場合には、アノテーション用の画像もボリュームデータベース1111に保存される。
次に、ステップS20009において、データベース制御部1110は、文書の属性データ、及びボリュームデータベース1111に登録した文書データの文書ID等を属性データベース1112にあるテーブルに登録する。
次に、ステップS20010において、文書管理制御部1107は、ステップS20001で文書管理クライアント端末1000から受信されたデータに、代理エンティティの取り込み要求が含まれているか否かを判定する。
次に、ステップS20012において、文書管理制御部1107は、ステップS20009で新たに登録された文書エントリの文書IDと、ステップS20001で文書管理クライアント端末1000から受信した代理エンティティの文書IDとを入れ替える。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS20012の処理を行うことにより変更手段の一例が実現される。
次に、ステップS20013において、データベース制御部1110は、代理エンティティの文書エントリを属性データベース1112にあるテーブルから削除する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS20013の処理を行うことにより削除手段の一例が実現される。
次に、ステップS20014において、通信制御部1101は、処理の終了を示すデータと最新データ(例えば図22のフローチャートで変更した後のデータ)とを文書管理クライアント端末1000に送信する。
以上が、代理エンティティがあるフォルダに文書を登録した際の文書管理サーバ1100における処理の一例である。
まず、図22のステップS20004、ステップS20006の後に、次の処理を行う。
すなわち、ステップS20001で受信された文書データにおける文書ID(文書のファイル名)が、その文書データと同じフォルダにある代理エンティティにおける文書ID(ファイル名)に対応するか否かを判定する。更に、ステップS20001で受信されたデータに含まれるオーナーID(新たに文書を登録するユーザのオーナーID)と、代理エンティティのオーナーID(ごみ箱に文書を削除したユーザのオーナーID)とが一致するか否かも判定する。
これらの少なくとも何れか一方が一致していない場合には、ステップS20007〜S20009、S20014の処理を行う。一方、これらの両方が一致している場合には、ステップS20007〜S20009、S20011〜S20014の処理を行う。
まず、代理エンティティがある文書をごみ箱から移動した際の文書管理クライアント端末1000側における処理の一例について説明する。図23は、代理エンティティがある文書をごみ箱から移動した際の文書管理クライアント端末1000の処理の一例を説明するフローチャートである。
図23のステップS24001において、通信制御部1011は、選択されたごみ箱16001内の文書16002の文書IDと、移動先として指定されたフォルダのフォルダIDと共に、移動処理の実行を文書管理サーバ1100に通知する。
次に、ステップS24002において、通信制御部1011は、文書管理サーバ1100から、処理の終了を示すデータと最新データとが受信されるまで待機する。
この判定の結果、文書管理サーバ1100から受信した最新データに代理エンティティ削除のステータスが含まれていない場合には、ステップS24004、S24005を省略して後述するステップS24006に進む。
図24は、文書管理クライアント端末1000に表示される"代理エンティティがある文書をごみ箱から移動した際の代理エンティティ削除通知ダイアログ"の一例を示す図である。
図24において、ボタン26002は、代理エンティティ削除通知ダイアログ26001を閉じることをユーザが指示するためのボタンである。
以上が、代理エンティティがある文書をごみ箱から移動した際の処理の一例である。
次に、代理エンティティがある文書をごみ箱から移動した際の文書管理サーバ1100側における処理の一例について説明する。図25は、代理エンティティがある文書をごみ箱から移動した際の文書管理サーバ1100の処理の一例を説明するフローチャートである。
図25のステップS25001において、通信制御部1101は、文書管理クライアント端末1000から送信されたデータ(移動処理の実行の指示と、ごみ箱内の移動する文書の文書IDと、移動先として指定されたフォルダのフォルダID)を受信する。文書管理クライアント端末1000が文書管理サーバ1100と通信を行うためには、文書管理サーバ1100において既にユーザの認証が行われている必要がある。ユーザの認証が行われた後に、その認証されたユーザの文書管理クライアント端末1000から送られたコマンドは、全て認証されたユーザの権限で行われたものとなる。
次に、ステップS25003において、文書管理制御部1107は、ステップS25002で取得した文書エントリの親データであるフォルダエントリが「ごみ箱」であるか否かを判定する。
この判定の結果、ステップS25002で取得した文書エントリの親データであるフォルダエントリが「ごみ箱」でない場合には、ステップS25004〜S25007を省略して、後述するステップS25008に進む。
次に、ステップS25006において、データベース制御部1110は、ステップS25005で取得された代理エンティティの文書IDに対応する文書エントリを属性データベース1112から削除する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS25006の処理を行うことにより第2の削除手段の一例が実現される。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS25007の処理を行うことにより第2の変更手段の一例が実現される。
次に、ステップS25008において、データベース制御部1110は、該文書エントリの親フォルダIDに、文書管理クライアント端末1000から受信された"移動先として指定されたフォルダのフォルダID"を設定する。
次に、ステップS25009において、データベース制御部1110は、該フォルダIDの下に接続される子データとして該文書エントリを移動する。
次に、ステップS25010において、通信制御部1101は、文書管理クライアント端末1000に、処理の終了を示すデータと、代理エンティティ削除のステータスを含む最新データ(例えば図25のフローチャートで変更した後のデータ)を送信する。
以上が、代理エンティティがある文書をごみ箱から移動した際の文書管理サーバ1100における処理の一例である。
図26は、代理エンティティが文書ショートカットから開かれた際の文書管理クライアント端末1000の処理の一例を説明するフローチャートである。
図26のステップS27001において、文書管理制御部1006は、OSのファイルシステムに作成されたショートカットが開かれるまで待機する。そして、ショートカットが開かれると、ステップS27002に進む。ステップS27002に進むと、文書管理制御部1107は、内部データ保持部1007に保存されている代理エンティティの文書属性情報のコメント5107のデータ項目に値が設定されているか否かを判定する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS27003の処理を行うことにより表示手段の一例が実現される。
図27は、文書ショートカットから代理エンティティが開かれた際のコメントメッセージ表示ダイアログ31002の一例を示す図である。図27では、代理エンティティ15001にコメント情報があることを示す情報(アイコン)31001を表示するようにしている。
図28は、文書管理クライアント端末1000に表示される文書メモ設定メニュー表示画面の一例を示す図である。
図28に示すように、ユーザが、代理エンティティ15002を選択した後、アプリケーションのEditメニュー30001からメモの追加/編集30002を選択し、メモの追加/編集を実行する。これにより、コメントメッセージを代理エンティティの文書属性情報に設定することが可能となる。
以上のように本実施形態では、例えば、このようにしてコメントメッセージを代理エンティティの文書属性情報に設定することにより、設定手段の一例が実現される。
図29は、文書ショートカットから代理エンティティが開かれた際の既定のメッセージ表示ダイアログ29001の一例を示す図である。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS27004の処理を行うことにより表示手段の一例が実現される。
尚、ステップS27003、S27004で表示される情報(メッセージ)は、文書ショートカットのリンク先が文書ではなく、文書の代理エンティティであることに関わる情報であれば、前述した情報に限定されるものではない。
以上が、文書ショートカットから代理エンティティが開かれた際の文書管理クライアント端末1000における処理の一例である。
また、ごみ箱に移動(削除)した文書の他の場所への移動が指示されると、その文書の代理エンティティの文書IDを取得して、その代理エンティティを削除する。そして、移動する文書の文書IDを、取得した代理エンティティの文書IDに設定し、文書をごみ箱から指示された場所に移動する。
更に、文書のショートカットにより、代理エンティティが開かれた際、元の文書の代理であることを示すメッセージ、又は独自に設定したメッセージを表示することができる。そのため、承認者が、メールに添付されたショートカットから代理エンティティを開いた場合であっても、承認者は、依頼者が設定したメッセージを読んで状況を把握し、承認作業を引き伸ばすことができる。
以上のように本実施形態では、ショートカットが設定された文書を他の文書に入れ替えるに際し、入れ替え前の文書に対するショートカットが、入れ替え後の文書に対して有効に働くようにすることができる。
前述した本発明の実施形態における文書管理システムを構成する各手段、並びに文書管理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
1001 ユーザインターフェース部
1006 文書管理制御部
1007 内部データ保持部
1008 ファイル解析部
1011 通信制御部
1100 文書管理サーバ1100
1101 通信制御部
1102 検索制御部
1103 ファイル解析部
1107 文書管理制御部1107
1110 データベース制御部
1109 テンポラリデータ格納部
1111 ボリュームデータベース
1112 属性データベース
1113 全文検索用データベース
Claims (8)
- ユーザの指示により文書のショートカットの作成が指示された場合、該文書の文書IDに関する情報を含むショートカットを作成するショートカット作成手段と、
前記ショートカットが作成された文書の削除が指示された場合、該文書の文書IDに関する情報が設定された代理データを、当該削除が指示された文書があるフォルダと同じフォルダに作成する代理データ作成手段と、
前記ショートカットが作成された文書の削除が指示された場合、前記削除が指示された文書の文書IDを異なる文書IDに変更し、当該文書IDが変更された文書を、削除されたデータを保管する所定の記憶領域に移動する移動手段と、
新たな文書が前記代理データのあるフォルダに登録される場合、前記代理データに設定されている前記文書IDを、当該登録される新たな文書の文書IDとして設定する変更手段と、
前記新たな文書が前記代理データのあるフォルダに登録される場合、前記代理データを削除する削除手段と、
を有することを特徴とする文書管理システム。 - 前記移動手段により前記所定の記憶領域に移動され且つ前記代理データが存在する文書が、前記所定の記憶領域から他の記憶領域に移動される場合、前記代理データを削除する第2の削除手段と、
前記移動手段により移動された文書が前記所定の記憶領域から他の記憶領域に移動される場合、当該他の記憶領域に移動される文書の文書IDを、前記代理データに設定されている文書IDに変更する第2の変更手段と
を有することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。 - 前記ショートカットが開かれた際に、そのショートカットに含まれている文書IDと同じ文書IDが設定されている代理データがあるならば、そのショートカットのリンク先が代理データであることに関わる情報を表示装置に表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
- 前記代理データに対してメッセージを設定する設定手段と、
前記ショートカットが開かれた際に、そのショートカットに含まれている文書IDと同じ文書IDが設定されている代理データがあるならば、その代理データに対して設定されているメッセージを表示装置に表示する表示手段と
を有することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。 - 前記ショートカットが作成された文書の削除が指示された場合に、その文書の代理データを作成すべきか否かをユーザに問い合わせる問い合わせ手段を有し、
前記代理データ作成手段は、前記問い合わせ手段による問い合わせの結果、前記ショートカットが作成された文書の代理データを作成すべきと指示された場合に、該文書の文書IDに関する情報が設定された代理データを、当該削除が指示された文書があるフォルダと同じフォルダに作成することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。 - 前記代理データ作成手段は、前記ショートカットが作成された文書の削除が指示された場合、該文書の文書IDに関する情報と前記文書の削除を指示したユーザのユーザIDとが設定された代理データを作成し、
前記変更手段は、前記新たな文書が前記代理データのあるフォルダに登録され、且つ、前記新たな文書の登録を指示したユーザが前記代理データに設定されているユーザIDに対応している場合に、前記代理データに設定されている前記文書IDを、当該新たな文書の文書IDとして設定することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。 - 文書管理システムのショートカット作成手段が、ユーザの指示により文書のショートカットの作成が指示された場合、該文書の文書IDに関する情報を含むショートカットを作成するショートカット作成ステップと、
文書管理システムの代理データ作成手段が、前記ショートカットが作成された文書の削除が指示された場合、該文書の文書IDに関する情報が設定された代理データを、当該削除が指示された文書があるフォルダと同じフォルダに作成する代理データ作成ステップと、
文書管理システムの移動手段が、前記ショートカットが作成された文書の削除が指示された場合、前記削除が指示された文書の文書IDを異なる文書IDに変更し、当該文書IDが変更された文書を、削除されたデータを保管する所定の記憶領域に移動する移動ステップと、
文書管理システムの変更手段が、新たな文書が前記代理データのあるフォルダに登録される場合、前記代理データに設定されている前記文書IDを、当該登録される新たな文書の文書IDとして設定する変更ステップと、
文書管理システムの削除手段が、前記新たな文書が前記代理データのあるフォルダに登録される場合、前記代理データを削除する削除ステップと、
を有することを特徴とする文書管理方法。 - ユーザの指示により文書のショートカットの作成が指示された場合、該文書の文書IDに関する情報を含むショートカットを作成するショートカット作成ステップと、
前記ショートカットが作成された文書の削除が指示された場合、該文書の文書IDに関する情報が設定された代理データを、当該削除が指示された文書があるフォルダと同じフォルダに作成する代理データ作成ステップと、
前記ショートカットが作成された文書の削除が指示された場合、前記削除が指示された文書の文書IDを異なる文書IDに変更し、当該文書IDが変更された文書を、削除されたデータを保管する所定の記憶領域に移動する移動ステップと、
新たな文書が前記代理データのあるフォルダに登録される場合、前記代理データに設定されている前記文書IDを、当該登録される新たな文書の文書IDとして設定する変更ステップと、
前記新たな文書が前記代理データのあるフォルダに登録される場合、前記代理データを削除する削除ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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