JP5257839B2 - ダイクッション装置とこれの調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイクッション装置に関し、より詳しくは、設定クッション力を調整するクッション力調整装置を備えるダイクッション装置に関する。また、本発明は、このダイクッション装置の調整方法に関する。
プレス機械では、上金型と下金型との間でプレス成形を行うが、プレス成形を絞り成形とする場合、プレス機械には、プレス成形の品質を高めるためにしわ押さえを行うダイクッション装置が設けられる。ダイクッション装置は、例えば下記特許文献1に記載されている。なお、特許文献1では、ダイクッション装置には、複数の駆動装置が設けられている。
クッション力は絞り成形の品質を大きく左右するため、それぞれのプレス金型・被加工物ごとに適切なクッション力で絞り成形を行うことが重要である。しかし、適切なクッション力を計算やシミュレーションで決めることは技術的に困難なため、クッション力を変えて試験的な絞り成形を行い、良好な成形品質が得られたときのクッション力を量産で用いる。
米国特許第6,729,173号 特許第2722936号
しかし、試験的な絞り成形に費やせる時間・費用は限られているため、試験可能なクッション力のバリエーションは少ない。そのため、必ずしも最適または良好とは言えないクッション力で量産が行われることが多い。
また、金型の経年劣化や、金型をプレス機械に出し入れするごとに生じる微小な設置位置のズレなどの原因により、最適な成形品質が得られるクッション力は量産加工中に少しずつ変化する。そのため、量産開始時に設定したクッション力を変えずに量産を続けると、成形品質が低下することがある。
上述した問題のうち、最適な成形品質が得られるクッション力が量産加工中に少しずつ変化するという問題に対処する1つの手法として、しわ押さえ部分の温度(もしくは、温度の代わりにプレス加工回数および停止時間)に基づいてクッション力(即ち、しわ押さえ荷重)を変化させる装置が特許文献2に記載されている。
しかし、特許文献2とは異なる手段により、プレス成形品の品質をより精度よく良好に維持することが望まれる。
そこで、本発明の目的は、プレス成形品の品質をより精度よく良好に維持できるようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明によると、上金型と下金型との間でプレス成形を行うプレス機械に設けられるダイクッション装置であって、
被加工物が上金型と下金型との間でプレス成形されるプレス成形時に、被加工物を上金型との間に挟みながら下降する可動部と、
前記可動部にクッション力を付与する駆動装置と、
前記駆動装置に対して定められた設定クッション力を記憶する記憶装置と、
前記設定クッション力に基づいて前記駆動装置を制御する制御装置と、
前記プレス成形された被加工物における複数の測定箇所毎に被加工物の成形品質値を測定する成形品質測定装置と、
前記成形品質値の測定値に基づいて、前記設定クッション力を調整するクッション力調整装置と、を備え、
前記駆動装置、前記記憶装置、前記制御装置および前記クッション力調整装置は、複数組設けられており、
前記複数組のうち少なくとも1つの前記組において、
前記記憶装置は、プレス成形時における前記可動部の複数の高さに対してそれぞれ定められた前記設定クッション力を記憶し、
前記制御装置は、プレス成形時に前記高さ毎の前記設定クッション力に基づいて前記駆動装置を制御し、
前記成形品質測定装置は、当該組に対応する複数の測定位置で、前記成形品質値を測定し、当該複数の測定位置は、それぞれ被加工物における前記複数の高さに相当し、
クッション力調整装置は、前記各高さ毎に、当該高さに相当する前記測定位置での前記測定値と成形品質基準値とを比較し、両者が一致しない場合には、前記成形品質値を当該成形品質基準値に近づけるように、当該高さに対応する前記設定クッション力を変化させる、ことを特徴とするダイクッション装置が提供される。
上述の本発明のダイクッション装置では、前記駆動装置、前記記憶装置および前記クッション力調整装置を、複数組設け、成形品質測定装置が、複数の測定箇所毎に被加工物の成形品質値を測定し、前記各組において、前記クッション力調整装置は、該組に対応する前記測定箇所での前記測定値と所定の成形品質基準値とを比較し、両者が一致しない場合には、前記成形品質値を前記成形品質基準値に近づけるように、前記駆動装置の前記設定クッション力を変化させるので、各測定箇所毎に、被加工物の成形品質値を所望の成形品質基準値に近づけるように設定クッション力を調整することができる。これにより、プレス成形品(プレス成形された被加工物)の品質を精度よく良好に維持することができる。
例えば、プレス成形品を量産する場合に、量産中に、金型表面が少しずつ汚れたり摩耗することで、プレス成形品の成形品質値が成形品質基準値からずれた場合でも、各測定箇所毎に、被加工物の成形品質値を所望の成形品質基準値に近づけるように設定クッション力が調整されるので、量産の全過程を通して、プレス成形品の品質を精度よく良好に維持することができる。
また、試験的なプレス成形において最適な設定クッション力が得られていない場合であっても、量産中に、プレス成形品の成形品質値が所望の成形品質基準値に近づくように設定クッション力が調整されるので、良好な品質のプレス成形品を量産することができる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記成形品質値は、プレス成形された被加工物の厚みと該被加工物の光沢を示す値と該被加工物の硬さを示す値との少なくともいずれかである。
このように、プレス成形品の品質の基準となる値として、被加工物の厚み、光沢を示す値、硬さを示す値を用いることができる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記複数組のうち少なくとも1つの前記組について、前記成形品質測定装置は、当該組に対応する複数の測定位置で前記成形品質値を反映データとして測定し、前記クッション力調整装置は、これら複数の測定位置の前記反映データを反映した値を、該組に対応する前記測定箇所の前記測定値として前記品質基準値と比較する。
このように、前記複数組のうち少なくとも1つの前記組について、前記成形品質測定装置は、当該組に対応する複数の測定位置で前記成形品質値を反映データとして測定し、前記クッション力調整装置は、これら複数の測定位置の前記反映データを反映した値を、該組に対応する前記測定箇所の前記測定値として前記品質基準値と比較するので、成形品質基準値と比較する前記測定値は、複数の位置における成形品質値を反映したものとなっている。これにより、より確実にプレス成形品の品質を良好に維持できる。
また本発明のダイクッション装置では、クッション力調整装置は、前記各高さ毎に、当該高さに相当する前記測定位置での前記測定値と成形品質基準値とを比較し、両者が一致しない場合には、前記成形品質値を当該成形品質基準値に近づけるように、当該高さに対応する前記設定クッション力を変化させるので、各高さ毎に、被加工物の成形品質値を所望の成形品質基準値に近づけるように設定クッション力を調整することができる。これにより、プレス成形品(プレス成形された被加工物)の品質を一層精度よく良好に維持することができる。
また、本発明によると、上述のダイクッション装置の調整方法であって、
前記成形品質値の測定値と前記成形品質基準値とが一致しない場合、
(A)該測定値の前記測定箇所に対応する前記組の前記クッション力調整装置は、前記駆動装置の設定クッション力を増加させ、該増加させられた前記設定クッション力に基づいた前記制御装置によるプレス成形を行い、前記成形品質測定装置は、該プレス成形された被加工物の当該測定箇所における成形品質値を測定し、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値に近づいていれば、該クッション力調整装置は、該設定クッション力をさらに増加させ、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値から遠ざかっていれば、該設定クッション力を減少させ、または、
(B)該測定値の前記測定箇所に対応する前記組の前記クッション力調整装置は、前記駆動装置の設定クッション力を減少させ、該減少させられた前記設定クッション力に基づいた前記制御装置によるプレス成形を行い、前記成形品質測定装置は、該プレス成形された被加工物の当該測定箇所における成形品質値を測定し、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値に近づいていれば、該クッション力調整装置は、該設定クッション力をさらに減少させ、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値から遠ざかっていれば、該設定クッション力を増加させる、ことを特徴とするダイクッション装置の調整方法が提供される。
前記成形品質値の測定値と前記成形品質基準値とが一致しない場合、当該成形品質値を所望の成形品質基準値に近づけるためには、設定クッション力を増加させればよいか減少させればよいかが未知である場合には、とりあえず、該測定値の前記測定箇所に対応する前記組の前記クッション力調整装置は、前記駆動装置の設定クッション力を増加(または減少)させ、該増加(または減少)させられた前記設定クッション力に基づいた前記制御装置によるプレス成形を行い、前記成形品質測定装置は、該プレス成形された被加工物の当該測定箇所における成形品質値を測定し、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値に近づいていれば、該クッション力調整装置は、該設定クッション力をさらに増加(または減少)させ、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値から遠ざかっていれば、該設定クッション力を減少(増加)させるので、前記設定クッション力の調整方向が未知であっても、前記成形品質値の測定値を成形品質基準値に近づけることができる。
上述した本発明によると、プレス成形品の品質をより精度よく良好に維持することができる。
本発明を実施するための最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態によるプレス機械のダイクッション装置20の構成図である。
プレス機械10は、図1に示すように、昇降駆動される上金型3と、ボルスタ5の上面に設置される下金型7とを備え、上金型3と下金型7との間に被加工物1を挟み込んでプレス成形を行う。
ダイクッション装置20は、図1に示すように、可動部9、駆動装置11、記憶装置12、制御装置13、成形品質測定装置15およびクッション力調整装置17を備える。
可動部9は、被加工物1が上金型3と下金型7との間でプレス成形されるプレス成形時に、被加工物1を上金型3との間に挟みながら下降する。これにより、プレス成形時にしわ押えがなされる。可動部9は、プレス成形時に被加工物1に接触して被加工物1を上金型3との間に挟むブランクホルダ9aと、ブランクホルダ9aを下方から支持するクッションピン9bと、クッションピン9bを下方から支持するクッションプレート9cと、を有する。
駆動装置11は、可動部9にクッション力を付与する。図1の例では、駆動装置11は、プレス成形時にクッションプレート9cにクッション力を付与する。これにより、プレス成形時に、ブランクホルダ9a、クッションピン9b、クッションプレート9cが、一体となって下降しながら、駆動装置11によるクッション力を可動部9から上金型3に対し作用させる。駆動装置11は、油圧式やサーボモータ式や空圧式であってよい。油圧式の場合には、駆動装置11は油圧シリンダ装置であり、油圧シリンダのピストンに加わる油圧によりクッション力が可動部9から上金型3に対し作用する。サーボモータ式の場合には、駆動装置11はサーボモータであり、サーボモータの回転駆動力が昇降駆動力に変換されることにより、この昇降駆動力でクッション力が可動部9から上金型3に対し作用する。空圧式の場合には、駆動装置11は圧縮空気を封入した空気シリンダであり、空気シリンダのピストンに加わる空気の圧力によりクッション力が可動部9から上金型3に対し作用する。
記憶装置12は、駆動装置11に対して定められた設定クッション力を記憶する。
制御装置13は、プレス成形時に、記憶装置12に記憶された設定クッション力に基づいて、クッション力を発生させるように駆動装置11を制御する。具体的には、制御装置13は、駆動装置11に設けられた制御対象部11aを制御する。駆動装置11が油圧式の場合には、制御対象部11aは油圧回路に設けられた制御弁などであり、制御装置13は制御弁を制御することで油圧や油流量を制御し、駆動装置11がサーボモータ式の場合には、制御対象部11aはサーボモータに電流を供給するモータドライバなどであり、制御装置13は、制御対象部11aを介してパルス幅変調やサイリスタチョッパによりサーボモータに供給する電流を制御する。制御方式としては、例えば、フィードバック制御や、フィードバック制御とフィードフォワード制御の組み合わせなどがある。駆動装置11が空圧式の場合には、制御対象部11aは圧縮機等から空気シリンダへ圧縮空気を供給する配管に設けられた制御弁や空気シリンダ内の圧縮空気を大気へ逃がす配管に設けられた制御弁などであり、制御装置13は制御弁を制御することで空気シリンダ内の圧縮空気の圧力を制御する。
なお、以下の手順にしたがって1枚の被加工物1(パネル)に対しプレス成形として絞り成形が行われる。
(1)可動部9を上昇させておく。
(2)絞り成形前の被加工物1を、手動もしくはロボット等の搬送装置(図示せず)により、ブランクホルダ9aの上に載せる。
(3)プレス機械10の運転を開始する。上金型3が下降し被加工物1上面に接したら、ダイクッション装置20が制御装置13の上述した制御によりクッション力(荷重)を発生することにより、上金型3とブランクホルダ9aに挟み込まれた被加工物1に対ししわ押さえが行われる。
(4)被加工物1のしわ押さえを行いつつ、上金型3と可動部9が下降を続け、絞り成形が行われる。
(5)絞り成形終了後、上金型3は上昇する。
(6)ブランクホルダ9aの上に載っているプレス成形として絞り成形された被加工物1を手動もしくはロボット等の搬送装置(図示せず)により取り出す。
(7)次の被加工物1に対し上記(1)〜(6)の手順を繰り返すことにより、つぎつぎと被加工物1が絞り成形され量産が行われる。
成形品質測定装置15は、前記プレス成形された被加工物1における複数の測定箇所毎に被加工物1の成形品質値を測定する。
クッション力調整装置17は、前記成形品質値の測定値に基づいて前記設定クッション力を調整する。
上述した駆動装置11、記憶装置12、制御装置13およびクッション力調整装置17は、複数組設けられる。図1の例では、4つの組A,B,C,Dが設けられる。駆動装置11、記憶装置12、制御装置13およびクッション力調整装置17からなる各組の構成・動作は、組同士の間で互いに独立していてよい。例えば、複数組の記憶装置12は、互いに独立して、それぞれ、同じ組の駆動装置11が発生すべき設定クッション力を記憶する。
図2は、図1のII−II線矢視図であり、複数組の駆動装置11が、クッション力を付与する箇所を、示している。この例では、油圧シリンダ装置である各組の駆動装置11のピストン11bが、クッションプレート9cにクッション力を付与する。駆動装置11が可動部9にクッション力を付与する箇所は複数の組の間で異なっている。図2では、クッションプレート9cとピストン11b以外の構成を省略している。この例では、図2に示すように、クッションプレート9cは、4つのプレート部9cA、9cB、9cC、9cDに分割されており、第1のプレート部9cAには、組Aの駆動装置11がクッション力を上向きに付与し、第2のプレート部9cBには、組Bの駆動装置11がクッション力を上向きに付与し、第3のプレート部9cCには、組Cの駆動装置11がクッション力を上向きに付与し、第4のプレート部9cDには、組Dの駆動装置11がクッション力を上向きに付与する。なお、図1において、組Aの駆動装置11と組Bの駆動装置11をずらして示しているが、図2のように組Aの駆動装置11と組Bの駆動装置11とは図1の左右方向位置が同じである。組Cの駆動装置11と組Dの駆動装置11も同様である。
図3(A)は、図1のIIIA−IIIA線矢視図に相当し、プレス成形された被加工物1を示す。図3(B)は、図3(A)の側面図である。なお、図3において、細い破線は高さを示す。図1において、第1の測定箇所pAは組Aに対応し、第2の測定箇所pBは組Bに対応し、第3の測定箇所pCは組Cに対応し、第4の測定箇所pDは組Dに対応する。この例では、第1の測定箇所pAは、プレス成形時に第1のプレート部9cAの真上にあり、第2の測定箇所pBは、プレス成形時に第2のプレート部9cBの真上にあり、第3の測定箇所pCは、プレス成形時に第3のプレート部9cCの真上にあり、第4の測定箇所pDは、プレス成形時に第4のプレート部9cDの真上にある。従って、第1〜第4の測定箇所(測定位置)pA、pB、pC、pDでの前記測定値は、それぞれ組A〜Dのクッション力調整装置17に入力される。例えば、成形品質測定装置15は、第1〜第4の測定箇所での前記測定値を、それぞれ組A〜Dのクッション力調整装置17へ伝送する。なお、図3(A)において、ブランクホルダ9aとクッションピン9bを一点鎖線で示している。
絞り成形の品質を判定するための成形品質値としては、例えば、プレス成形された被加工物1の厚み、または、プレス成形された被加工物1の表面の光沢を示す値、または、プレス成形された被加工物1の局所的な硬さを示す値を使用することができる。成形品質値として前記厚みを使用する場合には、成形品質測定装置15として、超音波発信子を被加工物1表面に当てて超音波の反射時間で前記厚みを測定するもの、サブミリ波帯の電磁波を被加工物1へ照射し表面と裏面からの反射時間の差で前記厚みを測定するもの、被加工物1の裏面から放射線を当て表面でその透過量を測定して前記厚みに換算するもの、被加工物1の近くで強さ既知の磁場を発生し、磁場が被加工物1の影響で変化する量を測定して前記厚みに換算するものなどがある。成形品質値として表面の光沢を示す値を使用する場合には、成形品質測定装置15として、電球やLED等の光源から光を被加工物1の表面に照射し、その反射量を光電センサやTVカメラで測定し、当該測定値を成形品質値の測定値とするものがある。成形品質値として前記局所的な硬さを示す値を使用する場合には、成形品質測定装置15として、ピストンや圧電素子を用いて被加工物1表面を既知の力で押しそのときに生じる微小変形量をリニアエンコーダや容量式の変位センサで測定して前記硬さを測定するもの、形状・性状が既知の小球を一定速度で被加工物1表面に当て、跳ね返り量を容量式やレーザー式の変位センサで測定して前記硬さを測定するものなどがある。
なお、成形品質測定装置15による成形品質値測定は、例えば、所定の設置台(図示せず)に置かれた被加工物1に対して行ってよい。プレス成形された被加工物1は、搬送装置(図示せず)によりプレス機械10から取り出されて前記設置台上に置かれてよい。また、各測定箇所pA、pB、pC、pDの前記成形品質値を測定する各位置へ移動できるように、成形品質測定装置15が移動式のもとして構成されてよいし、各測定箇所の前記成形品質値を測定する各位置に、成形品質測定装置15が設けられてもよい。また、成形品質測定装置15が、1つの位置から複数の測定箇所pA、pB、pC、pDの成形品質値を測定できる場合には、成形品質測定装置15は1つであってよく。移動式のものでなくてよい。
クッション力調整装置17について詳しく説明する。前記各組において、クッション力調整装置17は、該組に対応する前記測定位置での前記測定値を所定の成形品質基準値crと比較し、両者が一致しない場合には、前記成形品質値を前記成形品質基準値crに近づけるように、駆動装置11の前記設定クッション力を変化させる。各組のクッション力調整装置17は、前記比較を行う成形品質判定機17aと、駆動装置11の前記設定クッション力を変化させるクッション能力変更器17bとからなる。
成形品質基準値crは、第1〜第4の測定箇所pA、pB、pC、pD毎(即ち、各組毎)に予め求められたものであってよく、これら成形品質基準値crはそれぞれ組A〜Dの成形品質判定機17aに記憶されてよい。この場合、組Aのクッション力調整装置17は、第1の測定箇所pAでの前記測定値を第1の測定箇所pAに対する成形品質基準値crと比較し、両者が一致しない場合には、測定箇所pAの成形品質値を前記成形品質基準値crに近づけるように、駆動装置11の前記設定クッション力を変化させる。他の組B,C,Dにおいても同様の処理を行う。
図4(A)は、第1〜第4の測定箇所pA、pB、pC、pD(それぞれ、組A、組B、組C、組Dの駆動装置11に対応する)と組A、組B、組C、組Dに対する設定クッション力との関係の一例を示す図であり、図4(B)は、クッション力調整装置17による調整後の設定クッション力の一例を示す。なお、図4(B)において、白丸は調整前の設定クッション力を示している。
記憶装置12は、例えば、制御装置13に設けられたメモリであってよく、クッション力調整装置17と制御装置13は、コンピュータやプログラマブルロジックコントローラとその上で実行される処理プログラムとの組み合わせにより構成できる。組A、組B、組C、組Dに対するクッション力調整装置17と制御装置13を、それぞれの組ごとに独立したコンピュータやプログラムロジックコントローラで実現してもよいし、1台のコンピュータやプログラムロジックコントローラで実現してもよい。後者の場合、処理プログラムにおいて組A、組B、組C、組Dを区別する。
信号や指令の伝送には、アナログの電圧・電流を電線で伝える方法や、デジタル値をフィールドネットワークを用いて伝える方法がある。
成形品質基準値crの求め方としては、例えば、成形品質値として前記厚みを使用するならば、プレス成形シミュレーションを行って絞り成形後の被加工物1の形状を求めて、被加工物1の当該形状の各測定箇所pA、pB、pC、pDにおける厚みを成形品質基準値crとすることができる。また、成形品質値として表面の光沢を示す値を使用するならば、プレス成形シミュレーションを行って得られる絞り成形後の被加工物1の形状に対し、レイトレーシングにより光の反射量を予測し、当該予測値を成形品質基準値crとすることができる。また、成形品質値として硬さを示す値を使用するならば、プレス成形シミュレーションを行って得られる成形途中の局所的な荷重変化から予測される材料の組織変態を考慮した被加工物1の弾性率分布と、プレス成形シミュレーションを行って得られる絞り成形後の被加工物1の形状に対し、有限要素法による構造シミュレーションにより局所的な硬さを予測し、当該予測値を成形品質基準値crとすることができる。
図5は、第1実施形態による設定クッション力の調整方法を示すフローチャートである。
ステップS1において、被加工物1を1枚プレス成形する。その後、組Aに対するステップSA、組Bに対するステップSB、組Cに対するステップSC、組Dに対するステップSDを、この順に行う。
ステップSAでは、次のステップSA1〜SA4を行う。
ステップSA1において、ステップ1でプレス成形した被加工物1における第1の測定箇所pAの成形品質値を成形品質測定装置15により測定する。これにより、第1の測定箇所pAでの成形品質値の測定値を取得する。
ステップSA2において、ステップSA1で取得した測定値と第1の測定箇所pAに対する成形品質基準値crとを、組Aの成形品質判定機17aが比較する。
ステップSA3において、ステップSA2での比較の結果、成形品質値の測定値と成形品質基準値crが一致しない場合には、ステップSA4へ進む。一方、一致する場合には、ステップSBへ進む。
ステップSA4において、組Aのクッション能力変更器17bは、組Aの駆動装置11に対する設定クッション力を増加または減少させ、その後、ステップSBへ進む。
ステップSBでは、次のステップSB1〜SB4を行う。
ステップSB1において、ステップ1でプレス成形した被加工物1における第2の測定箇所pBの成形品質値を成形品質測定装置15により測定する。これにより、第2の測定箇所pBでの成形品質値の測定値を取得する。
ステップSB2において、ステップSB1で取得した測定値と第2の測定箇所pBに対する成形品質基準値crとを、組Bの成形品質判定機17aが比較する。
ステップSB3において、ステップSB2での比較の結果、成形品質値の測定値と成形品質基準値crが一致しない場合には、ステップSB4へ進む。一方、一致する場合には、ステップSCへ進む。
ステップSB4において、組Bのクッション能力変更器17bは、組Bの駆動装置11に対する設定クッション力を増加または減少させ、その後、ステップSCへ進む。
ステップSCでは、次のステップSC1〜SC4を行う。
ステップSC1において、ステップ1でプレス成形した被加工物1における第3の測定箇所pCの成形品質値を成形品質測定装置15により測定する。これにより、第3の測定箇所pCでの成形品質値の測定値を取得する。
ステップSC2において、ステップSC1で取得した測定値と第3の測定箇所pCに対する成形品質基準値crとを、組Cの成形品質判定機17aが比較する。
ステップSC3において、ステップSC2での比較の結果、成形品質値の測定値と成形品質基準値crが一致しない場合には、ステップSC4へ進む。一方、一致する場合には、ステップSDへ進む。
ステップSC4において、組Cのクッション能力変更器17bは、組Cの駆動装置11に対する設定クッション力を増加または減少させ、その後、ステップSDへ進む。
ステップSDでは、次のステップSD1〜SD4を行う。
ステップSD1において、ステップ1でプレス成形した被加工物1における第4の測定箇所pDの成形品質値を成形品質測定装置15により測定する。これにより、第4の測定箇所pDでの成形品質値の測定値を取得する。
ステップSD2において、ステップSD1で取得した測定値と第4の測定箇所pDに対する成形品質基準値crとを、組Dの成形品質判定機17aが比較する。
ステップSD3において、ステップSD2での比較の結果、成形品質値の測定値と成形品質基準値crが一致しない場合には、ステップSD4へ進む。一方、一致する場合には、ステップS2へ進む。
ステップSD4において、組Dのクッション能力変更器17bは、組Dの駆動装置11に対する設定クッション力を増加または減少させ、その後、ステップS2へ進む。
ステップS2において、同じ金型を用いた同じ品種のプレス成形が終了したかを判断する。終了していない場合には,ステップS1へ戻る。終了した場合には、当該金型を用いたプレス成形を終了する。
図4に示す例では以下のようになっている。
ステップSA1で測定した第1の測定箇所pAにおける成形品質値が、ステップSA2で第1の測定箇所pAに対する成形品質基準値crと比較され、ステップSA3で一致すると判定され、ステップSA4はスキップされる、すなわち、組Aの駆動装置11に対する設定クッション力は変化しない。
ステップSB1で測定した第2の測定箇所pBにおける成形品質値が、ステップSB2で第2の測定箇所pBに対する成形品質基準値crと比較され、ステップSB3で一致しないと判定され、ステップSB4において組Bの駆動装置11に対する設定クッション力が減少される。
ステップSC1で測定した第3の測定箇所pCにおける成形品質値が、ステップSC2で第3の測定箇所pCに対する成形品質基準値crと比較され、ステップSC3で一致すると判定され、ステップSC4はスキップされる、すなわち、組Cの駆動装置11に対する設定クッション力は変化しない。
ステップSD1で測定した第4の測定箇所pDにおける成形品質値が、ステップSD2で第4の測定箇所pDに対する成形品質基準値crと比較され、ステップSD3で一致しないと判定され、ステップSD4において組Dの駆動装置11に対する設定クッション力が増加される。
上述した設定クッション力の変更方法において、前記成形品質値の測定値と前記成形品質基準値crとが一致しない場合、設定クッション力を増加させればよいか減少させればよいか未知の場合には、該測定値の前記測定箇所に対応する前記組の前記クッション力調整装置17は、駆動装置11の設定クッション力をとりあえず増加(または減少)させ、該増加(または減少)させられた前記設定クッション力に基づいた制御装置13によるプレス成形を行い、成形品質測定装置15は、該プレス成形された被加工物1の当該測定箇所における成形品質値を測定し、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値crに近づいていれば、該クッション力調整装置17は、該設定クッション力をさらに増加(または減少)させ、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値crから遠ざかっていれば、該設定クッション力を減少(または増加)させる。例えば、組Aについては、第1の測定箇所pAの前記成形品質値の測定値と前記成形品質基準値crとが一致しない場合、組Aにおいて、クッション力調整装置17は、駆動装置11の設定クッション力を増加(または減少)させ、該増加(または減少)させられた前記設定クッション力に基づいた制御装置13によるプレス成形を行い、成形品質測定装置15は、該プレス成形された被加工物1の当該測定箇所pAにおける成形品質値を測定し、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値crに近づいているとクッション力調整装置17が判断すれば、該クッション力調整装置17は、該設定クッション力をさらに増加(または減少)させ、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値crから遠ざかっているとクッション力調整装置17が判断すれば、クッション力調整装置17は、該設定クッション力を減少(または増加)させる。他の組B〜Dにおいても同様である。これにより、前記設定クッション力の調整方向が未知であっても、前記成形品質値を成形品質基準値に近づけることができる。
また、設定クッション力の増加量または減少量の決め方としては、成形品質値の測定値と成形品質基準値crの差の大きさに応じて決めてもよいし(たとえば、成形品質値が厚さであれば、厚さの測定値と成形品質基準値crである基準厚さの差)、増加量、減少量を一定の微小量としてもよい。後者の場合、図5に示すフローチャートの処理がくり返し行われることにより、被加工物1を何枚も絞り成形する間に微小量ずつクッション力が調整されることにより、適切な設定クッション力の値が得られる。
なお、成形品質測定装置15は、上述では、前記各組毎に、成形品質値の1つの測定データを当該組に対応する前記測定箇所での前記測定値としていたが、次のようにしてもよい。即ち、成形品質測定装置15は、前記各組毎に、複数の測定位置で前記成形品質値を反映データとして測定し、該複数の測定位置の前記反映データを反映した値を、該組に対応する測定箇所の前記測定値として前記成形品質基準値crと比較してもよい。例えば、図6のように、組Aにおいて、この組Aに対応する第1のプレート部9cAの真上にある複数の測定位置pA1,pA2,pA3における前記成形品質値をそれぞれ反映データとして測定し、該複数の測定位置pA1,pA2,pA3の前記反映データを反映した値を、第1の測定箇所pAに対する前記成形品質基準値crと比較する。他の組B〜Dについても同様である。複数の測定位置の前記反映データを反映した値は、例えば、複数の測定位置の成形品質値の測定値の中央値、平均値または最低値(最高値)であってよい。
また、すべての組A〜Dで前記反映データを使用しなくてもよく、1つ以上の組で前記反映データを使用するようにしてもよい。
上述した本発明の第1実施形態によるダイクッション装置20では、駆動装置11、記憶装置12およびクッション力調整装置17を、複数組設け、成形品質測定装置15が、複数の測定箇所毎に被加工物1の成形品質値を測定し、前記各組において、クッション力調整装置17は、該組に対応する前記測定箇所での前記測定値と所定の成形品質基準値crとを比較し、両者が一致しない場合には、前記成形品質値を前記成形品質基準値crに近づけるように、駆動装置11の前記設定クッション力を変化させるので、各測定箇所毎に、被加工物1の成形品質値を所望の成形品質基準値crに近づけるように設定クッション力を調整することができる。これにより、プレス成形品(プレス成形された被加工物1)の品質を精度よく良好に維持することができる。
例えば、プレス成形品を量産する場合に、量産中に、金型表面が少しずつ汚れたり摩耗することで、プレス成形品の成形品質値が成形品質基準値crからずれた場合でも、各測定箇所毎に、被加工物1の成形品質値を所望の成形品質基準値crに近づけるように設定クッション力が調整されるので、量産の全過程を通して、プレス成形品の品質を精度よく良好に維持することができる。
また、試験的なプレス成形において最適な設定クッション力が得られていない場合であっても、量産中に、プレス成形品の成形品質値が所望の成形品質基準値crに近づくように設定クッション力が調整されるので、良好な品質のプレス成形品を量産することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態によるダイクッション装置20を説明する。第2実施形態では、各組A〜Dは、第1実施形態の構成と以下で説明する構成とを有する。即ち、第2実施形態では、各組A〜Dにおいて、駆動装置11、記憶装置12、制御装置13は、第1実施形態の構成に加え、さらに、以下で説明する構成を有している。第2実施形態の他の構成は第1実施形態と同じであってよい。
以下において、組Aについてのみ構成と動作を説明するが、他の組B〜Dの構成と動作は組Aと同様である。
第2実施形態において前提となる構成と動作を説明する。
制御装置13は、プレス成形時に、記憶装置12に記憶された前記高さ毎の設定クッション力に基づいて、クッション力を発生させるように制御対象部11aを制御する。具体的には、制御装置13は、可動部9の高さを検出するクッション高さ検出器(図示せず)を有し、クッション高さ検出器により検出された高さと前記設定クッション力とに基づいて、プレス成形時に、下降する可動部9が前記各高さになる各時点で、該高さの前記設定クッション力を可動部9が上金型3に作用させるように、駆動装置11を制御する。
図7は、プレス成形中における可動部9の高さと被加工物1の高さとの関係を示す。h1、h2、h3、h4、h5は、ダイクッション装置20におけるある定位置、たとえば可動部9が最も下降した位置(ピストンがシリンダに当たる位置や、機構がストッパに当たる位置)を原点としたときの可動部9の高さである。g1、g2、g3、g4、g5は、被加工物1のある定位置、たとえば成形後に被加工物1の周縁部に残る平坦部を原点としたときの被加工物1の他の部位の高さである。図7に示すように、可動部9が高さh1に位置する時に、被加工物1の高さg1における箇所がプレス成形され、可動部9が高さh2に位置する時に、被加工物1の高さg2における箇所がプレス成形され、可動部9が高さh3に位置する時に、被加工物1の高さg3における箇所がプレス成形され、可動部9が高さh4に位置する時に、被加工物1の高さg4における箇所がプレス成形され、可動部9が高さh5に位置する時に、被加工物1の高さg5における箇所がプレス成形される。従って、被加工物1における高さg1の部分の成形品質は、可動部9が高さh1に位置する時のクッション力に影響され、被加工物1における高さg2の部分の成形品質は、可動部9が高さh2に位置する時のクッション力に影響され、被加工物1における高さg3の部分の成形品質は、可動部9が高さh3に位置する時のクッション力に影響され、被加工物1における高さg4の部分の成形品質は、可動部9が高さh4に位置する時のクッション力に影響され、被加工物1における高さg5の部分の成形品質は、可動部9が高さh5に位置する時のクッション力に影響される。なお、g1−g2=h1−h2であり、g2−g3=h2−h3であり、g3−g4=h3−h4であり、g4−g5=h4−h5である。
成形品質測定装置15は、前記プレス成形された被加工物1の成形品質値を、前記複数の高さh1〜h5にそれぞれ対応する該被加工物1における組Aの複数の測定箇所pA1〜pA5毎に測定する。これら複数の測定箇所pA1〜pA5は、図3に対応する図8のように、それぞれ高さg1〜g5に相当するため、複数の測定箇所pA1〜pA5での成形品質値の測定値は、それぞれ、高さg1〜g5での成形品質値の測定値となる。なお、図8の例では、pA1は、他の組B〜Dの測定箇所pB1、pC1、pD1と共通する。これら測定箇所pA1〜pA5は、プレス成形時に第1プレート部9cAのほぼ真上の領域にある。成形品質測定装置15は、図示しない移動装置および測定高さ検出器を有しており、絞り成形後の被加工物1の成形品質値を高さを変えて測定するため、成形品質測定装置15が高さ方向に可動な前記移動装置に搭載されている。成形品質測定装置15を絞り成形後の被加工物1に近接させたり、絞り成形後の被加工物1に沿って動かす目的のために、前記移動装置は水平方向に成形品質測定装置15を移動させるものであってよい。成形品質測定装置15の高さが前記測定高さ検出器によって測定される。成形品質測定装置15で測定された測定箇所の成形品質値の測定値と、当該測定時に前記測定高さ検出器で測定された当該測定箇所の高さを示す測定高さ値は、成形品質判定機17aへ伝送される。
クッション力調整装置17は、被加工物1の前記各高さg1〜g5(即ち、複数の測定箇所pA1〜pA5)毎に、前記成形品質値の測定値と成形品質基準値crとを比較し、両者が一致しない場合には、前記成形品質値を前記成形品質基準値crに近づけるように、該測定値が測定された前記高さに対応する前記設定クッション力を変化させる。具体的には次の通りである。クッション力調整装置17の成形品質判定機17aは、成形品質測定装置15からの成形品質値の測定値と、前記測定高さ検出器からの測定高さ値とに基づいて、成形品質値の当該測定値cmと当該測定高さ値が示す高さgiにおける成形品質基準値crとを比較し、比較結果をクッション能力変更器17bへ伝送する。クッション能力変更器17bは、cmとcrが一致しない場合には、高さgi(即ち、被加工物1での高さ)に対応する可動部9の高さhiにおける(記憶装置12に記憶されている)設定クッション力を増加させるまたは減少させる処理を行う。ここで、比較結果は、高さの情報も含んでいる。このような処理を各高さgi(例えば、i=1〜5)について行う。
成形品質基準値crは、可動部9の前記各高さ毎に予め求められたものであってよく、これら成形品質基準値crはそれぞれ前記各高さgiと関連付けられて成形品質判定機17aに記憶されている。
図9(A)は、可動部9の高さと設定クッション力との関係の一例を示す図であり,図9(B)は、クッション力調整装置17による調整後の設定クッション力の一例を示す。なお、図9(B)において、白丸は調整前の設定クッション力を示している。
図10は、本実施形態による設定クッション力の変更方法を示すフローチャートである。
図10の破線枠内に示す組Aに対する動作を以下に説明する。被加工物1の高さgi(i=1〜5)に関して、i=1としてステップS12へ進む。
ステップS12において、前記移動装置の動作により、成形品質測定装置15を高さgiへ移動させ、高さgiにおいて被加工物1の成形品質値を成形品質測定装置15で測定する。
ステップS13において、成形品質判定機17aにより、ステップS12で測定した成形品質値の測定値と、高さgiに対応する成形品質基準値crとを比較する。
ステップS14において、ステップS13での比較の結果、成形品質値の測定値と成形品質基準値crが一致しない場合には、ステップS15へ進む。一方、一致する場合には、iを1増加させて、ステップS16へ進む。
ステップS15において、クッション能力変更器17bは、高さgiに対応する可動部9の高さhiにおける設定クッション力を増加または減少させる。
ステップS16において、iが5以下であれば、ステップS12へ戻り次の高さgiについて同様の処理を繰り返し、iが6以上であれば、高さg1〜g5について設定クッション力が適正かどうかの判断とその調整が終了したので、次のステップへ進む。
図9(B)に示す例では以下のようになっている。
ステップS12で測定した被加工物1の高さg1における成形品質値が、ステップS13で高さg1に対する成形品質基準値crと比較され、ステップS14で一致しないと判定され、ステップS15において高さh1における設定クッション力が増加される。
ステップS12で測定した被加工物1の高さg2における成形品質値が、ステップS13で高さg2に対する成形品質基準値crと比較され、ステップS14で一致しないと判定され、ステップS15において高さh2における設定クッション力が増加される。
ステップS12で測定した被加工物1の高さg3における成形品質値が、ステップS13で高さg3に対する成形品質基準値crと比較され、ステップS14で一致すると判定され、ステップS15はスキップされる、すなわち、高さh3における設定クッション力は変化しない。
ステップS12で測定した被加工物1の高さg4における成形品質値が、ステップS13で高さg4に対する成形品質基準値crと比較され、ステップS14で一致しないと判定され、
ステップS15において高さh4における設定クッション力が減少される。
ステップS12で測定した被加工物1の高さg5における成形品質値が、ステップS13で高さg5に対する成形品質基準値crと比較され、ステップS14で一致すると判定され、ステップS15はスキップされる、すなわち、高さh5における設定クッション力は変化しない。
上述した設定クッション力の変更方法において、各高さgiで、成形品質値の測定値と前記成形品質基準値crとが一致しない場合に、当該成形品質値を前記成形品質基準値crに近づけるようにするためには、設定クッション力を増加させればよいか減少させればよいかが未知である場合には、クッション能力変更器17bは、とりあえず、各高さgi毎に、該測定値が測定された当該高さgiに対応する設定クッション力を増加(または減少)させ、該増加(または減少)させられた前記設定クッション力に基づいた制御装置13によるプレス成形を行い、成形品質測定装置15は、該プレス成形された被加工物1の当該高さにおける成形品質値を測定し、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値crに近づいているとクッション力調整装置17が判断すれば、該設定クッション力をさらに増加(または減少)させ、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値crから遠ざかっているとクッション力調整装置17が判断すれば、該設定クッション力を減少(または増加)させる。これにより、前記設定クッション力の調整方向が未知であっても、前記成形品質値の測定値を成形品質基準値crに近づけることができる。
以上は、組Aについてのみの構成と動作であるが、他の組B〜Dに対する構成と動作も組Aと同じである。この場合、図10において、ステップS12〜S16は、各組毎に行われ、それぞれの組でiが6以上になってから次のステップへ進んでよい。組A、組B、組C、組Dに対する処理が終了したら、ステップS17において、同じ金型を用いた同じ品種のプレス成形が終了したかを判断する。終了していない場合には、ステップS11へ戻る。終了した場合には、当該金型を用いたプレス成形を終了する。
なお、図8に示す複数の測定箇所と組A〜Dとの対応は以下のようになる。組Aに対する高さg1〜g5における測定箇所はそれぞれpA1〜pA5であり、組Bに対する高さg1〜g5における測定箇所はそれぞれpB1〜pB5であり、組Cに対する高さg1〜g5における測定箇所はそれぞれpC1〜pC5であり、組Dに対する高さg1〜g5における測定箇所はそれぞれpD1〜pD5である。
本発明の第2実施形態によるダイクッション装置20では、第1実施形態の構成・動作に加え、前記各組A〜Dにおいて、クッション力調整装置17は、前記各高さ毎に、当該高さに相当する前記測定箇所での前記測定値と成形品質基準値crとを比較し、両者が一致しない場合には、前記成形品質値を当該成形品質基準値crに近づけるように、当該高さに対応する前記設定クッション力を変化させるので、各高さ毎に、被加工物1の成形品質値を所望の成形品質基準値crに近づけるように設定クッション力を調整することができる。これにより、プレス成形品(プレス成形された被加工物1)の品質を一層精度よく良好に維持することができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上述の第1実施形態と第2実施形態では、ボルスタープレートは、4つのプレート部9cA、9cB、9cC、9cDに分割されていたが、分割されていないものであってもよい。この場合、各組において、駆動装置11の設定クッション力は、この設定クッション力の影響が大きい1つの測定位置での成形品質値の測定値に基づいて調整されてもよいし、複数の測定位置での成形品質値の測定値を重み付け平均した値に基づいて調整されてもよい。重み付け平均の場合には、各測定位置での測定値に対する重み付けの大きさは、設定クッション力が当該測定位置での成形品質値に与える影響の度合いに応じて、決定されてよい。
上述の第1実施形態と第2実施形態では、組の数は、4つであったが他の数であってもよい。
上述の第1実施形態と第2実施形態では、説明の単純化のために、プレス成形された被加工物1を凸形状としたが、被加工物1全体のおおまかな形状が凸形状という意味で、細かく見ればプレス成形された被加工物1において凹部や平坦部があってもよい。
第2実施形態では、全ての組A〜Dが、第2実施形態の構成を有していたが、組A〜Dのうち1つ以上の組が第2実施形態の構成を有していてもよい。
第2実施形態において、被加工物1の高さ(図7に示す例ではg1〜g5)と可動部9の高さ(図7に示す例ではh1〜h5)は、1対1で対応していた。両者の対応は、1対1でなくてもよい。例えば、被加工物1における複数の高さでの成形品質値の測定値に基づいて、可動部9の1つの高さでの設定クッション力を調整してもよい。また、両者の対応は、金型形状の非対称性、被加工物1の素材の塑性変形特性などの影響により厳密には、両者が同じ高さとなるように1対1で対応しないことがあるが、この1対1の対応からのずれは小さいので、本発明の方法にしたがって従来よりも良好な成形品質が得られる。前記ずれの大きさが予測・計測できる場合には、ずれを考慮して被加工物1の高さと可動部9の高さを対応づけることにより、より正確にクッション力を調整できる。
所定の設置台(図示せず)に置かれた被加工物1に対して成形品質測定装置15による成形品質値測定を行うかわりに、プレス成形された被加工物1を産業用ロボット等の搬送装置(図示せず)がプレス機械10から取り出して把持した状態のまま、搬送装置の位置を制御して被加工物1を成形品質測定装置15に接近させてもよい。この場合、特に第2実施形態では、搬送装置が高さ方向に可動であれば前記移動装置を省略可能であり、搬送装置先端の把持部の高さを測定もしくは計算可能であれば前記測定高さ検出器を省略可能である。
成形品質値として、厚さ・光沢・硬さ以外に、被加工物1の絞り成形品質を示す他の品質指標値を用いてもよい。複数の品質指標値の組み合わせを用いてもよい。
駆動装置11は、油圧駆動方式やサーボモータ駆動方式や空圧駆動方式に限定されず、複数の駆動方式の複合方式など、設定クッション力を変化させられる構成であれば駆動方式は問わない。
金型交換を容易にすること等を目的としてボルスタを可動式にするために、クッションピンをボルスタと一緒に動くピンプレートで支持し、クッションプレートがピンプレートを押し上げる構成にすることも可能である。
(本発明を複数台のプレス機械から構成されるプレスラインへ適用する例)
被加工物1のプレス成形に複数のプレス機械10a、10b、10cが必要な場合、図11に例を示すような複数のプレス機械10a〜10c、最上流のプレス機械10aへ被加工物1を供給する搬送装置27a、被加工物1を上流側のプレス機械10aまたは10bから取り出し下流側のプレス機械10bまたは10c供給する搬送装置27b,27c、最下流のプレス機械10cから被加工物1を搬出する搬送装置27dから構成されるプレスラインが用いられる。例えば、プレス機械10aのみがダイクッション装置20を有していて絞り成形を行い、プレス機械10b,10cは絞り成形以外のプレス加工(切断、穴あけ、など)を行うので、絞り成形の品質はプレス機械10aのみで決まり、プレス機械10b、10cの影響を受けない。よって、絞り成形成形品質検出(図1に示す成形品質測定装置15による成形品質値測定に相当)は、プレス機械10aとプレス機械10bの間、プレス機械10bとプレス機械10cの間、プレス機械10cの下流のいずれで行ってもよい。また、搬送装置27b、27cまたは27dに成形品質測定装置15を取り付け、搬送装置27b、27cまたは27dが被加工物1を搬送中に前記成形品質値を測定してもよい。
なお、図11の例ではプレス機械が3台、搬送装置は4台であり、各搬送装置27a〜27dはロボットであるが、プレス機械・搬送装置の台数が異なっていてもよく、搬送装置としてロボット以外を使用することも可能である。
量産中に本発明を適用する場合、前記成形品質値の変化はゆっくりしているので、絞り成形後の前記成形品質値の測定は、すべての被加工物1に対して行ってもよいし、抜き取った被加工物1(例えば、100個の被加工物1を絞り成形するごとに1個の被加工物1を抜き取る)に対してのみ前記成形品質値を測定してもよい。
上述の実施形態では、成形品質値の比較結果に対してクッション力調整装置17を用いて自動的にクッション能力パターンを調整する方法を示したが、成形品質判定機17aによる判定結果(それぞれの高さに対する成形品質値の良否)を人間が目視できるよう数値やグラフで表示装置(CRTディスプレイや液晶ディスプレイなど)に表示し、人間が判断して設定クッション力を手動で調整するように構成することも可能である。この場合、例えば、記憶装置12に設けられた操作部を人間が操作することで、設定クッション力を調整してよい。
本発明はプレス機械10,10aによる量産中に実施すると効果が大きいが、試験的な絞り成形を実施中に実行してもよい。この場合、少ない回数の試験的な絞り成形によって良好な設定クッション力(クッション力パターン)が得られるという効果が期待できる。
プレス機械、プレスラインでは金型を交換して多品種生産が行われるが、その場合は金型・品種ごとに設定クッション力(クッション力パターン)、成形品質基準値crを用意し、金型・品種を変えたときに、その金型・品種に対応する前記設定クッション力、成形品質基準値crを、記憶装置12、成形品質判定機17aに伝送して記憶させればよい。生産中に設定クッション力は変化するので、Xという金型・品種で生産した後、Yという金型・品種で生産し、再びXという金型・品種で生産する場合、1回目のXの生産終了後、生産中に変化した設定クッション力(クッション力パターン)を保存しておき、2回目のXの生産開始時に再び記憶装置12に記憶させることにより、金型の経年劣化を考慮した生産がすぐに再開できる。
本発明の第1実施形態によるダイクッション装置を示す図である。 図1のII−II線矢視図である。 (A)は、図1のIIIA−IIIA線矢視図であり、(B)は(A)の側面図である。 (A)は、第1〜第4の測定箇所pA、pB、pC、pDと設定クッション力との関係を示し、(B)は、調整後の設定クッション力の一例を示す。 本発明の第1実施形態による設定クッション力の変更方法を示すフローチャートである。 複数の測定位置での測定データを反映させる場合の説明図である。 プレス成形中における可動部の高さと被加工物の高さとの関係を示す。 各高さにおける測定箇所で成形品質値を測定する場合の説明図である。 (A)は、可動部の高さと設定クッション力との関係であるクッション力パターンを示し,(B)は、クッション力調整装置による調整後のクッション力パターンを示す。 本発明の第2実施形態による設定クッション力の変更方法を示すフローチャートである。 本発明が適用可能なプレスラインの例を示す図である。
符号の説明
1 被加工物、3 上金型、5 ボルスタ、7 下金型、9 可動部、9a ブランクホルダ、9b クッションピン、9c クッションプレート、9cA 第1のプレート部、9cB 第2のプレート部、9cC 第3のプレート部、9cD 第4のプレート部、10 プレス機械、10a〜10c プレス機械、11 駆動装置、11a 制御対象部、11b ピストン、12 記憶装置、13 制御装置、15 成形品質測定装置、17 クッション力調整装置、17a 成形品質判定機、17b クッション能力変更器、20 ダイクッション装置

Claims (4)

  1. 上金型と下金型との間でプレス成形を行うプレス機械に設けられるダイクッション装置であって、
    被加工物が上金型と下金型との間でプレス成形されるプレス成形時に、被加工物を上金型との間に挟みながら下降する可動部と、
    前記可動部にクッション力を付与する駆動装置と、
    前記駆動装置に対して定められた設定クッション力を記憶する記憶装置と、
    前記設定クッション力に基づいて前記駆動装置を制御する制御装置と、
    前記プレス成形された被加工物における複数の測定箇所毎に被加工物の成形品質値を測定する成形品質測定装置と、
    前記成形品質値の測定値に基づいて、前記設定クッション力を調整するクッション力調整装置と、を備え、
    前記駆動装置、前記記憶装置、前記制御装置および前記クッション力調整装置は、複数組設けられており、
    前記複数組のうち少なくとも1つの前記組において、
    前記記憶装置は、プレス成形時における前記可動部の複数の高さに対してそれぞれ定められた前記設定クッション力を記憶し、
    前記制御装置は、プレス成形時に前記高さ毎の前記設定クッション力に基づいて前記駆動装置を制御し、
    前記成形品質測定装置は、当該組に対応する複数の測定位置で、前記成形品質値を測定し、当該複数の測定位置は、それぞれ被加工物における前記複数の高さに相当し、
    クッション力調整装置は、前記各高さ毎に、当該高さに相当する前記測定位置での前記測定値と成形品質基準値とを比較し、両者が一致しない場合には、前記成形品質値を当該成形品質基準値に近づけるように、当該高さに対応する前記設定クッション力を変化させる、ことを特徴とするダイクッション装置。
  2. 前記成形品質値は、プレス成形された被加工物の厚みと該被加工物の光沢を示す値と該被加工物の硬さを示す値との少なくともいずれかである、ことを特徴とする請求項1に記載のダイクッション装置。
  3. 前記複数組のうち少なくとも1つの前記組について、前記成形品質測定装置は、当該組に対応する複数の測定位置で前記成形品質値を反映データとして測定し、前記クッション力調整装置は、これら複数の測定位置の前記反映データを反映した値を、該組に対応する前記測定箇所の前記測定値として前記品質基準値と比較する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のダイクッション装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載のダイクッション装置の調整方法であって、
    前記成形品質値の測定値と前記成形品質基準値とが一致しない場合、
    (A)該測定値の前記測定箇所に対応する前記組の前記クッション力調整装置は、前記駆動装置の設定クッション力を増加させ、該増加させられた前記設定クッション力に基づいた前記制御装置によるプレス成形を行い、前記成形品質測定装置は、該プレス成形された被加工物の当該測定箇所における成形品質値を測定し、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値に近づいていれば、該クッション力調整装置は、該設定クッション力をさらに増加させ、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値から遠ざかっていれば、該設定クッション力を減少させ、または、
    (B)該測定値の前記測定箇所に対応する前記組の前記クッション力調整装置は、前記駆動装置の設定クッション力を減少させ、該減少させられた前記設定クッション力に基づいた前記制御装置によるプレス成形を行い、前記成形品質測定装置は、該プレス成形された被加工物の当該測定箇所における成形品質値を測定し、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値に近づいていれば、該クッション力調整装置は、該設定クッション力をさらに減少させ、該成形品質値の測定値が前記成形品質基準値から遠ざかっていれば、該設定クッション力を増加させる、ことを特徴とするダイクッション装置の調整方法。
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