JP5257329B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関するものである。
従来より、コモンレール式の燃料噴射システムが知られている。この燃料噴射システムでは、燃料ポンプによって圧送される燃料がコモンレールに高圧状態で蓄えられ、そのコモンレールに蓄圧された高圧燃料が、内燃機関の気筒毎に設けられた配管(高圧燃料通路)を通じて、各気筒の燃料噴射弁にそれぞれ供給される。また、燃料ポンプは、コモンレール内の燃料圧力が目標値となるように制御される。そして、マイコンを主要部とした燃料噴射制御装置が、各気筒の燃料噴射弁を開弁させることで、その燃料噴射弁の噴射口から各気筒へと燃料を噴射させる。
ここで、自動車用のディーゼルエンジン等では、排気エミッションの改善要求が益々高まっている。このため、実際の燃料噴射における噴射開始/終了のタイミングや噴射率などの噴射特性を推定し、その推定結果を用いて燃料噴射制御(燃料噴射弁の駆動制御)を行うことが考えられている。
そして、この種の技術として、特許文献1には下記の事項が記載されている。
まず、各気筒の燃料噴射弁について、コモンレールの燃料出口から該燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置に、圧力センサ(燃料圧力センサ)を設ける。具体的には、コモンレールから各燃料噴射弁(インジェクタ)への配管の終端位置であって、各燃料噴射弁の燃料取込口に、圧力センサを設けている。
そして、燃料噴射制御装置では、プログラムに基づく処理を実行する部分(特許文献1には明示されていないが、一般にはマイコン)が、20μsといった一定時間毎に、各気筒の圧力センサからのセンサ信号を取り込んで燃料圧力を検出すると共に、燃料噴射が実施される噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号に基づく燃料圧力の検出値(噴射気筒圧力)と、燃料噴射が実施されない非噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号に基づく燃料圧力の検出値(非噴射気筒圧力)との差分を、噴射気筒の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量(圧力変動データ)として算出する。具体的には、噴射気筒圧力から非噴射気筒圧力を減じることで、燃料圧力変動量を算出している。
そして更に、マイコンは、その一定時間毎の燃料圧力変動量から、実際の燃料噴射における噴射特性を推定すると共に、その推定した噴射特性に基づいて、燃料噴射弁を駆動するための指令値を補正する。例えば、噴射特性として、噴射開始時刻、噴射終了時刻、最大噴射率の到達時刻、噴射時間、噴射率、噴射率の最大値、噴射量、噴射率上昇時の変化速度、噴射率下降時の変化速度などを算出する。そして、補正としては、噴射率上昇時の変化速度が小さいほど燃料噴射弁の駆動開始タイミングを早める、といったものが考えられる。
尚、噴射気筒圧力と非噴射気筒圧力との差分を求めるのは、圧力センサからのセンサ信号には、燃料ポンプによる燃料圧送分の圧力値がオフセットされるため、その燃料ポンプ圧送分のみが現れている非噴射気筒圧力を噴射気筒圧力から減じることで、噴射に起因する燃料圧力変動量だけを抽出し、噴射特性の推定精度を向上させている。
特開2009−57928号公報(特に図10)
しかし、上記特許文献1の技術では、燃料噴射制御の処理を行うマイコンが、20μs毎といった短い時間毎に、燃料圧力変動量を求めるための減算(即ち、噴射気筒圧力から非噴射気筒圧力を減じる演算)を行わなければならない。このため、マイコンの処理負荷が増大し、他の処理を確実に行うことが困難になってしまう。尚、特許文献1には、演算処理のためにDSP(Digital Signal Processor)等の高速演算装置を使用することが記載されているが、そのような高速演算装置の使用は、燃料噴射制御装置のコスト増加を招いてしまうため、避けたいのが実情である。
そこで、本発明は、燃料噴射制御装置におけるマイコンの処理負荷を低減可能にすることを目的としている。
本発明の燃料噴射制御装置が適用される燃料噴射システムでは、燃料ポンプによって圧送される燃料が蓄圧容器に蓄えられ、内燃機関の複数の各気筒についてそれぞれ設けられた燃料噴射弁に、その蓄圧容器から燃料が供給されるそして、各燃料噴射弁は、蓄圧容器から供給される燃料を噴射口から噴射する。また、各気筒の燃料噴射弁について、圧力センサがそれぞれ設けられており、その各圧力センサは、蓄圧容器の燃料出口から燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置の燃料圧力を検出する。
まず、本発明の前提構成について説明する。
本発明の燃料噴射制御装置には、燃料噴射弁から燃料を噴射させる燃料噴射制御の処理を実行するマイコンが備えられており、そのマイコンは、燃料噴射が実施される噴射気筒に対応した圧力センサによる燃料圧力検出値と、燃料噴射が実施されない非噴射気筒に対応した圧力センサによる燃料圧力検出値との、差分である燃料圧力変動量を検出し、その燃料圧力変動量を用いて燃料噴射制御の処理を実行する。
つまり、噴射気筒に対応した圧力センサが検出する燃料圧力(噴射気筒燃料圧力)は、燃料噴射弁からの燃料噴射に伴って低下するのに対し、非噴射気筒に対応した圧力センサが検出する燃料圧力(非噴射気筒燃料圧力)は、燃料噴射によっては変化せず、高圧ポンプの燃料圧送に伴う圧力変動だけを反映するため、噴射気筒燃料圧力と非噴射気筒燃料圧力との差分を、噴射気筒の燃料噴射に伴う真の燃料圧力変動量として検出するようにしている。
ここで特に、本発明の燃料噴射制御装置では、噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号と、非噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号との、差を表す差分信号が、マイコンの外部に設けられた入力処理回路からマイコンに入力される。そして、マイコンは、その入力処理回路からの差分信号を、当該マイコン内のA/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を前記燃料圧力変動量として処理する。尚、A/D変換値を燃料圧力変動量として処理するとは、燃料圧力変動量として扱う、ということである。そして、その扱い方(処理の仕方)としては、例えば、各A/D変換値を燃料圧力変動量としてメモリに記憶する、というものが考えられ、その場合には、所定期間における複数回のA/D変換が終了した後で、メモリ内の各A/D変換値を燃料圧力変動量として用いて燃料噴射制御の処理を行うことができる。また例えば、上記差分信号のA/D変換を実施する毎(即ち、新たなA/D変換値が得られる毎)に、そのA/D変換値を燃料圧力変動量として用いて燃料噴射制御の処理を行うようにしても良い。
つまり、本発明の前提構成では、マイコン外部の入力処理回路にて、燃料圧力変動量を表す差分信号を作り、その差分信号をマイコンに入力することで、マイコンが、噴射気筒燃料圧力と非噴射気筒燃料圧力との減算処理を行うことなく、燃料圧力変動量を取得できるようにしている。このため、マイコンの処理負荷を低減することができる。
次に、請求項の燃料噴射制御装置は、上記の前提構成を具体化したものであり、その請求項の燃料噴射制御装置において、入力処理回路は、第1入力端子への入力信号から第2入力端子への入力信号を引いた信号を出力する減算回路を備えている。
そして、その減算回路の第1入力端子と第2入力端子との各々には、内燃機関の何れかの気筒である特定気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号と、その特定気筒とは燃料噴射期間が重複しない他の気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号との各々が、前記特定気筒の燃料噴射時において減算回路の出力信号が正値となる組み合わせで入力されるようになっている。このため、特定気筒の燃料噴射時において、減算回路の出力信号は、その特定気筒を噴射気筒とした差分信号であって、その特定気筒の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を正値で表す信号(つまり、燃料噴射に伴う燃料圧力変動量が大きいほど正の大きい電圧値になる信号)となる。
尚、「特定気筒の燃料噴射時において減算回路の出力信号が正値となる組み合わせ」とは、下記のことを意味している。
即ち、圧力センサからのセンサ信号(詳しくは、それの電圧値)が、燃料圧力の増加に応じて大きくなるのであれば、噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号は、燃料噴射に伴って小さくなるため、特定気筒の燃料噴射時において減算回路の出力信号を正値にするためには、減算回路の第2入力端子の方に、特定気筒(=噴射気筒)に対応した圧力センサからのセンサ信号を入力し、減算回路の第1入力端子の方に、他の気筒(=非噴射気筒)に対応した圧力センサからのセンサ信号を入力させれば良い。逆に、圧力センサからのセンサ信号が、燃料圧力の増加に応じて小さくなるのであれば、噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号は、燃料噴射に伴って大きくなるため、特定気筒の燃料噴射時において減算回路の出力信号を正値にするためには、減算回路の第1入力端子の方に、特定気筒(=噴射気筒)に対応した圧力センサからのセンサ信号を入力し、減算回路の第2入力端子の方に、他の気筒(=非噴射気筒)に対応した圧力センサからのセンサ信号を入力させれば良い。
そして更に、マイコンは、前記特定気筒が噴射気筒となる該特定気筒の燃料噴射期間において、減算回路の出力信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を、前記特定気筒についての燃料圧力変動量として処理する。
この構成によれば、A/D変換器への入力電圧を正値に保つことができ、マイコンが、燃料圧力変動量を正確に取得することができる。
また、上記の減算回路を用いて、マイコンが、内燃機関の各気筒について、その気筒が噴射気筒の場合の燃料圧力変動量を取得できるようにするには、請求項に記載のように構成すれば良い。即ち、前記減算回路が、内燃機関の各気筒について、その各気筒を前記特定気筒として、それぞれ備えられ、その各減算回路の出力信号がマイコンに入力される、という構成である。
一方、請求項の燃料噴射制御装置では、請求項の燃料噴射制御装置において、入力処理回路は、前記減算回路に加えて、選択回路を備えている。その選択回路は、内燃機関において燃料噴射期間が重複しない複数気筒の各々に対応する圧力センサからのセンサ信号が入力されて、それらセンサ信号のうちの2つを、減算回路の第1入力端子と第2入力端子との各々に、マイコンによって指令される組み合わせで入力させる。
そして、マイコンは、前記複数気筒の各々について、その気筒が噴射気筒となる該気筒の燃料噴射期間においては、選択回路に、今回の噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号と、他の気筒に対応した圧力センサからの信号との各々を、減算回路の第1入力端子と第2入力端子との各々に対して、減算回路の出力信号が正値となる組み合わせで入力させると共に、減算回路の出力信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を、今回の噴射気筒についての燃料圧力変動量として処理する。
尚、前述したように、「減算回路の出力信号が正値となる組み合わせで入力させる」とは、圧力センサからのセンサ信号が燃料圧力の増加に応じて大きくなるのであれば、減算回路の第2入力端子の方に、噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号を入力し、減算回路の第1入力端子の方に、他の気筒(=非噴射気筒)に対応した圧力センサからのセンサ信号を入力させる、ということであり、逆に、圧力センサからのセンサ信号が燃料圧力の増加に応じて小さくなるのであれば、減算回路の第1入力端子の方に、噴射気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号を入力し、減算回路の第2入力端子の方に、他の気筒(=非噴射気筒)に対応した圧力センサからのセンサ信号を入力させる、ということである。
そして、請求項の構成によれば、1組の選択回路及び減算回路により、複数気筒の各々が噴射気筒である場合の差分信号を正値でマイコンに入力させることができる。よって、装置の小型化が期待できる。
次に、請求項の燃料噴射制御装置では、請求項の燃料噴射制御装置において、入力処理回路は、前記減算回路及び選択回路を複数組備えている。
この構成によれば、1つの選択回路に対応する複数気筒(その選択回路にセンサ信号が入力される複数気筒)のうちの何れかの燃料噴射と、他の選択回路に対応する複数気筒のうちの何れかの燃料噴射とが、重複する場合でも、その燃料噴射が重複する各気筒についての差分信号をマイコンにそれぞれ入力することができ、マイコンは、その各気筒についての燃料圧力変動量を取得することができる。このため、噴射順序が隣り合う気筒同士の燃料噴射が重複することとなる内燃機関の場合には、噴射順序が隣り合わない気筒同士をグループ化して(同じグループにして)、そのグループ毎に前記減算回路及び選択回路を設ければ良い。
一方、請求項の燃料噴射制御装置も、上記の前提構成を具体化したものであり、その請求項の燃料噴射制御装置において、入力処理回路は、減算回路と絶対値回路とを備えている。
減算回路は、内燃機関において燃料噴射期間が重複しない2つの気筒の各々に対応する圧力センサからのセンサ信号が入力されて、その2つの気筒のうちの一方の気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号から、他方の気筒に対応した圧力センサからのセンサ信号を引いた信号を出力する。そして、絶対値回路は、減算回路の出力信号が入力され、その入力信号の絶対値の信号を出力する。
そして更に、請求項の燃料噴射制御装置において、マイコンは、前記一方の気筒の燃料噴射期間においては、絶対値回路の出力信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換して、そのA/D変換値を、前記一方の気筒についての燃料圧力変動量として処理し、前記他方の気筒の燃料噴射期間においては、絶対値回路の出力信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換して、そのA/D変換値を、前記他方の気筒についての燃料圧力変動量として処理する。
この構成によれば、前述した選択回路を設けなくても、1組の減算回路及び絶対値回路により、2つの気筒の各々が噴射気筒である場合の差分信号を正値でマイコンに入力させることができる。よって、請求項の構成と比べると、マイコンが選択回路に指令する処理の負荷と、その指令を出力するためのマイコンの出力端子とを、削減することができる。
次に、請求項の燃料噴射制御装置では、請求項の燃料噴射制御装置において、内燃機関の気筒は、少なくとも「2×N」個(Nは2以上の整数)あり、入力処理回路は、前記「2×N」個の気筒の2つずつに対して、前記減算回路及び絶対値回路を1組ずつ(よって、合計N組)備えている。
そして、この構成によれば、1組の減算回路及び絶対値回路に対応する2つの気筒のうちの何れかの燃料噴射と、他の組の減算回路及び絶対値回路に対応する2つの気筒のうちの何れかの燃料噴射とが、重複する場合でも、その燃料噴射が重複する各気筒についての差分信号をマイコンにそれぞれ入力することができ、マイコンは、その各気筒についての燃料圧力変動量を取得することができる。このため、噴射順序が隣り合う気筒同士の燃料噴射が重複することとなる内燃機関の場合には、噴射順序が隣り合わない2つの気筒同士をグループ化して(同じグループにして)、そのグループ毎に前記減算回路及び絶対値回路を設ければ良い。
一方、内燃機関の前記「2×N」個の各気筒の燃料噴射が重複しないのであれば、請求項の燃料噴射制御装置は、請求項に記載のように構成することもできる。
即ち、請求項の燃料噴射制御装置では、請求項の燃料噴射制御装置において、内燃機関の前記「2×N」個の各気筒の燃料噴射は重複しないようになっており、入力処理回路は、前記N個の絶対値回路の各出力信号のうち、所定値以上になった出力信号をマイコンに入力させる信号切替回路を備えている。そして、マイコンは、前記「2×N」個の気筒の各々について、その気筒が噴射気筒となる該気筒の燃料噴射期間においては、信号切替回路によって入力される信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を、今回の噴射気筒についての燃料圧力変動量として処理する。
この構成によれば、マイコンの端子のうち、「2×N」個の各気筒についての差分信号(「2×N」個の各気筒が噴射気筒である場合の差分信号)を入力するための入力端子を、1つにまで削減することができる。
第1実施形態の燃料噴射制御装置を表す構成図である。 減算回路の構成を表す回路図である。 第1実施形態の作用を表す第1のタイムチャートである。 第1実施形態のマイコンのCPUが実行する処理を表すフローチャートである。 噴射順序が隣り合う気筒同士で燃料噴射が重複する場合を説明する説明図である。 第1実施形態の作用を表す第2のタイムチャートである。 第2実施形態の燃料噴射制御装置を表す構成図である。 絶対値回路の構成を表す回路図である。 第3実施形態の燃料噴射制御装置を表す構成図である。 信号有無判定回路(シュミット回路)の構成を表す回路図である。 第4実施形態の燃料噴射制御装置を表す構成図である。
以下に、本発明が適用された実施形態の燃料噴射制御装置について説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、本実施形態の燃料噴射制御装置(以下、ECUという)11は、車載ディーゼルエンジン13の各気筒(本実施形態では4つの気筒)#1〜#4に設けられている燃料噴射弁としてのインジェクタIJ1〜IJ4を駆動して、エンジン13への燃料噴射を制御するものである。尚、本実施形態において、インジェクタIJ1〜IJ4は、コイルへの通電によって開弁する電磁弁式のものであるが、インジェクタIJ1〜IJ4としては、ピエゾアクチュエータによって開閉弁するタイプのものでも良い。また、各気筒#1〜#4の燃料噴射順序は、「#1→#3→#4→#2」である。
各インジェクタIJ1〜IJ4には、燃料の蓄圧容器であるコモンレール15から伸びた燃料供給用配管17がそれぞれ接続されている。また、コモンレール15には、車両の燃料タンク19に貯留された燃料が、燃料ポンプ21によって圧送される。そして、各インジェクタIJ1〜IJ4には、コモンレール15に蓄えられた高圧の燃料が、上記燃料供給用配管17を介して供給される。
尚、燃料供給用配管17は、インジェクタIJ1〜IJ4毎に存在するが、図1では、インジェクタIJ1に対応するものだけが示されている。また、燃料ポンプ21は、例えば、エンジン13のクランク軸の回転により駆動されてポンプ動作を行う機関駆動式の高圧ポンプである。
更に、コモンレール15から各インジェクタIJ1〜IJ4への燃料供給用配管17において、インジェクタIJ1〜IJ4側の端(即ち、インジェクタIJ1〜IJ4の燃料取込口)には、その位置の燃料圧力(いわゆるインレット圧)を検出する圧力センサS1〜S4がそれぞれ設けられている。圧力センサS1〜S4は、燃料圧力が大きいほど、電圧値の大きいセンサ信号を出力するものである。
そして、その各インジェクタIJ1〜IJ4の圧力センサS1〜S4から出力されるアナログのセンサ信号(以下、燃料圧信号ともいう)P1〜P4や、エンジン13の運転状態を検出するための他のセンサからの信号が、ECU11に入力される。他のセンサとしては、例えば、周知のクランク角センサ23や、エンジン13への吸入空気量を検出する吸気量センサや、エンジン13の冷却水温を検出する水温センサや、アクセル踏み込み量センサや、空燃比センサ等がある。
一方、ECU11は、マイコン31を備えており、更に、2つの減算回路33a,33b及び2つの選択回路35a,35bを備えている。その減算回路33a,33b及び選択回路35a,35bは、圧力センサS1〜S4からの燃料圧信号P1〜P4のうち、噴射気筒に対応した圧力センサからの燃料圧信号と、非噴射気筒に対応した圧力センサからの燃料圧信号との、差を表す差分信号を、マイコン31に入力させる入力処理回路を成すものである。そして、その差分信号は、噴射気筒についての燃料圧力変動量を表すアナログ信号(燃料圧力変動量信号)であり、マイコン31内のA/D変換器(ADC)41により一定時間(本実施形態では例えば20μs)Ts毎にA/D変換される。
尚、上記圧力センサS1〜S4以外のセンサから出力されるアナログ信号は、図示しない他の入力回路を介してマイコン31に入力され、そのマイコン31内のA/D変換器41とは別のA/D変換器(図示省略)によりA/D変換される。また、クランク角センサ23からのクランク角信号は、図示しない波形整形回路により矩形波に波形整形されてマイコン31に入力される。一方、以下の説明において、各選択回路35a,35bを特に区別しない場合は、それの符号として35を用い、同様に、各減算回路33a,33bを特に区別しない場合は、それの符号として33を用いる。
マイコン31は、上記A/D変換器41に加えて、CPU(中央処理装置)42、CPU42により実行されるプログラムが格納されたROM43、CPU42による演算結果やA/D変換器41によるA/D変換結果(A/D変換値)等が記憶されるRAM44、及びA/D変換器41からRAM44へのデータ転送(A/D変換値の転送)を行うDMAコントローラ(Direct Memory Access Controller、以下、DMACという)45等も備えており、それらは、マイコン31内のバス(図示省略)を介して接続されている。
そして、マイコン31では、CPU42がROM43内のプログラムに基づいて燃料噴射制御の処理を実行する。その燃料噴射制御の処理では、クランク角センサ23からのクランク角信号に基づいて、クランク角(エンジン13におけるクランク軸の回転位置)を検出すると共に、クランク角信号及び燃料圧信号P1〜P4以外の各種センサ信号に基づいて、インジェクタの開弁駆動を開始すべきクランク角である噴射開始タイミングと、インジェクタの開弁駆動を継続する時間である噴射時間との、基本値を算出する。また、上記差分信号を一定時間Ts毎にA/D変換した時系列のA/D変換値から、実際の噴射特性を推定すると共に、その推定した噴射特性に基づいて、燃料噴射に関する補正係数を算出する。そして、上記基本値を、その補正係数で補正することにより、制御に用いる噴射開始タイミングと噴射時間とを算出し、クランク角が噴射開始タイミングになると、燃料噴射すべき気筒に対応するインジェクタの開弁駆動を開始し、その時点から噴射時間が経過すると該インジェクタを閉弁させる。
次に、減算回路33a,33bについて説明する。
減算回路33a,33bの各々は、同じ構成のものであり、図2に示すように、抵抗R1〜R4とオペアンプOP1からなる周知の差動増幅回路である。そして、抵抗R3のオペアンプOP1側とは反対側の端部が、第1入力端子In1に該当し、抵抗R1のオペアンプOP1側とは反対側の端部が、第2入力端子In2に該当している。また、抵抗R1〜R4の抵抗値は全て同じ値に設定されている。
このため、減算回路33a,33bの各々は、第1入力端子In1への入力信号V1から、第2入力端子In2への入力信号V2を引いた信号(V1−V2)を出力する。そして、減算回路33aの出力信号Pdaと、減算回路33bの出力信号Pdbとが、それぞれマイコン31内のA/D変換器41に入力される。
次に、選択回路35a,35bの各々について説明する。
図1に示すように、まず選択回路35aは、2つの入力端子a,bを有した2つのマルチプレクサ36,37からなる。そのマルチプレクサ36,37の各々は、入力される切替信号がアクティブレベル(本実施形態ではハイ)の場合には、入力端子aへの入力信号を選択して出力する。また、切替信号が非アクティブレベル(本実施形態ではロー)の場合には、入力端子bへの入力信号を選択して出力する。
そして、両マルチプレクサ36,37の入力端子aには、第1気筒#1に対応する圧力センサS1から燃料圧信号P1が入力され、両マルチプレクサ36,37の入力端子bには、第4気筒#4に対応する圧力センサS4から燃料圧信号P4が入力される。
また、マルチプレクサ36には、切替信号として、マイコン31からの選択信号SEL1が入力され、マルチプレクサ37には、切替信号として、マイコン31からの選択信号SEL4が入力される。尚、選択信号SEL1は、マイコン31が、第1気筒#1が噴射気筒である場合の差分信号を入力したい場合にハイにする信号であり、選択信号SEL4は、マイコン31が、第4気筒#4が噴射気筒である場合の差分信号を入力したい場合にハイにする信号である(図3参照)。
そして、マルチプレクサ36の出力信号MX1が、減算回路33aの第2入力端子In2に入力され、マルチプレクサ37の出力信号MX2が、減算回路33aの第1入力端子In1に入力される。
このため、図3に示すように、マイコン31から選択回路35a(マルチプレクサ36,37)への選択信号SEL1,SEL4のうち、SEL1がハイで且つSEL4がローの場合には、マルチプレクサ36から減算回路33aの第2入力端子In2への出力信号MX1が、第1気筒#1の燃料圧信号P1となり、マルチプレクサ37から減算回路33aの第1入力端子In1への出力信号MX2が、第4気筒#4の燃料圧信号P4となって、減算回路33aの出力信号Pdaが「P4−P1」となる。
よって、マイコン31が、第1気筒#1の燃料噴射期間において、「SEL1=ハイ」且つ「SEL4=ロー」にすれば、減算回路33aからマイコン31へ、噴射気筒である第1気筒#1の燃料圧信号P1と、非噴射気筒である第4気筒#4の燃料圧信号P4との差分信号として、P4からP1を引いた正値(正の電圧値)の差分信号(=P4−P1)が入力されることとなる。つまり、第1気筒#1の燃料噴射期間においては、燃料圧信号P1が燃料噴射に伴い低下するのに対して、非噴射気筒である第4気筒#4の燃料圧信号P4には、燃料ポンプ21により圧送されてコモンレール15から供給される燃料の圧力値が現れるだけであるため、「P4−P1」の差分信号は、第1気筒#1の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を精度良く表す正値の燃料圧力変動量信号となる。
逆に、マイコン31から選択回路35aへの選択信号SEL1,SEL4のうち、SEL1がローで且つSEL4がハイの場合には、マルチプレクサ36から減算回路33aの第2入力端子In2への出力信号MX1が、第4気筒#4の燃料圧信号P4となり、マルチプレクサ37から減算回路33aの第1入力端子In1への出力信号MX2が、第1気筒#1の燃料圧信号P1となって、減算回路33aの出力信号Pdaが「P1−P4」となる。
よって、マイコン31が、第4気筒#4の燃料噴射期間において、「SEL1=ロー」且つ「SEL4=ハイ」にすれば、減算回路33aからマイコン31へ、噴射気筒である第4気筒#4の燃料圧信号P4と、非噴射気筒である第1気筒#1の燃料圧信号P1との差分信号として、P1からP4を引いた正値の差分信号(=P1−P4)が入力されることとなる。つまり、第4気筒#4の燃料噴射期間においては、燃料圧信号P4が燃料噴射に伴い低下するのに対して、非噴射気筒である第1気筒#1の燃料圧信号P1には、燃料ポンプ21により圧送されてコモンレール15から供給される燃料の圧力値が現れるだけであるため、「P1−P4」の差分信号は、第4気筒#4の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を精度良く表す正値の燃料圧力変動量信号となる。
また、マイコン31から選択回路35aへの選択信号SEL1,SEL4が両方ともにローの場合には、マルチプレクサ36,37から減算回路33aの第1入力端子In1と第2入力端子In2とに入力される信号が、両方ともに燃料圧信号P4となるため、減算回路33aの出力信号Pdaは0Vとなる。
一方、選択回路35bも、選択回路35aと同じ構成のものであり、上記マルチプレクサ36,37と同様の2つのマルチプレクサ38,39からなる。
そして、両マルチプレクサ38,39の入力端子aには、第2気筒#2に対応する圧力センサS2から燃料圧信号P2が入力され、両マルチプレクサ38,39の入力端子bには、第3気筒#3に対応する圧力センサS3から燃料圧信号P3が入力される。
また、マルチプレクサ38には、切替信号として、マイコン31からの選択信号SEL2が入力され、マルチプレクサ39には、切替信号として、マイコン31からの選択信号SEL3が入力される。尚、選択信号SEL2は、マイコン31が、第2気筒#2が噴射気筒である場合の差分信号を入力したい場合にハイにする信号であり、選択信号SEL3は、マイコン31が、第3気筒#3が噴射気筒である場合の差分信号を入力したい場合にハイにする信号である(図3参照)。
そして、マルチプレクサ38の出力信号MX3が、減算回路33bの第2入力端子In2に入力され、マルチプレクサ39の出力信号MX4が、減算回路33bの第1入力端子In1に入力される。
このため、図3に示すように、マイコン31から選択回路35b(マルチプレクサ38,39)への選択信号SEL2,SEL3のうち、SEL2がハイで且つSEL3がローの場合には、マルチプレクサ38から減算回路33bの第2入力端子In2への出力信号MX3が、第2気筒#2の燃料圧信号P2となり、マルチプレクサ39から減算回路33bの第1入力端子In1への出力信号MX4が、第3気筒#3の燃料圧信号P3となって、減算回路33bの出力信号Pdbが「P3−P2」となる。
よって、マイコン31が、第2気筒#2の燃料噴射期間において、「SEL2=ハイ」且つ「SEL3=ロー」にすれば、減算回路33bからマイコン31へ、噴射気筒である第2気筒#2の燃料圧信号P2と、非噴射気筒である第3気筒#3の燃料圧信号P3との差分信号として、P3からP2を引いた正値の差分信号(=P3−P2)が入力されることとなる。つまり、第2気筒#2の燃料噴射期間においては、燃料圧信号P2が燃料噴射に伴い低下するのに対して、非噴射気筒である第3気筒#3の燃料圧信号P3には、燃料ポンプ21により圧送されてコモンレール15から供給される燃料の圧力値が現れるだけであるため、「P3−P2」の差分信号は、第2気筒#2の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を精度良く表す正値の燃料圧力変動量信号となる。
逆に、マイコン31から選択回路35bへの選択信号SEL2,SEL3のうち、SEL2がローで且つSEL3がハイの場合には、マルチプレクサ38から減算回路33bの第2入力端子In2への出力信号MX3が、第3気筒#3の燃料圧信号P3となり、マルチプレクサ39から減算回路33bの第1入力端子In1への出力信号MX4が、第2気筒#2の燃料圧信号P2となって、減算回路33bの出力信号Pdbが「P2−P3」となる。
よって、マイコン31が、第3気筒#3の燃料噴射期間において、「SEL2=ロー」且つ「SEL3=ハイ」にすれば、減算回路33bからマイコン31へ、噴射気筒である第3気筒#3の燃料圧信号P3と、非噴射気筒である第2気筒#2の燃料圧信号P2との差分信号として、P2からP3を引いた正値の差分信号(=P2−P3)が入力されることとなる。つまり、第3気筒#3の燃料噴射期間においては、燃料圧信号P3が燃料噴射に伴い低下するのに対して、非噴射気筒である第2気筒#2の燃料圧信号P2には、燃料ポンプ21により圧送されてコモンレール15から供給される燃料の圧力値が現れるだけであるため、「P2−P3」の差分信号は、第3気筒#3の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を精度良く表す正値の燃料圧力変動量信号となる。
また、マイコン31から選択回路35bへの選択信号SEL2,SEL3が両方ともにローの場合には、マルチプレクサ38,39から減算回路33bの第1入力端子In1と第2入力端子In2とに入力される信号が、両方ともに燃料圧信号P3となるため、減算回路33bの出力信号Pdbは0Vとなる。
尚、選択回路35aに燃料圧信号が入力される気筒のグループ(以下、第1グループという)である第1気筒#1と第4気筒#4は、噴射順序が隣り合わない気筒同士であるため、その気筒#1,#4同士で燃料噴射が重複することはない。同様に、選択回路35bに燃料圧信号が入力される気筒のグループ(以下、第2グループという)である第2気筒#2と第3気筒#3も、噴射順序が隣り合わない気筒同士であるため、その気筒#2,#3同士で燃料噴射が重複することはない。また、図3は、噴射順序が隣り合う気筒同士でも燃料噴射が重複しない場合(即ち、何れの気筒の燃料噴射も重複しない場合)を例示している。また、図3においては、選択信号SEL1〜SEL4の何れがハイにされる期間と、燃料ポンプ21が駆動される期間(ポンプ圧送の期間)とが、同じのように示されているが、その両期間に直接関係はない。
次に、マイコン31のCPU42が、各気筒の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量のデータをRAM44に蓄積するために実行する処理について、図4を用い説明する。尚、図4は、CPU42が実行する処理を表すフローチャートである。
まず、マイコン31において、A/D変換器41は、燃料圧力変動量のサンプリング間隔である上記一定時間Ts毎に、減算回路33aの出力信号Pdaと減算回路33bの出力信号PdbとをA/D変換する。尚、以下の説明においては、A/D変換器41が有する複数のチャンネルのうち、減算回路33aの出力信号PdaをA/D変換するチャンネルを、第1チャンネルと言い、減算回路33bの出力信号PdbをA/D変換するチャンネルを、第2チャンネルと言う。また、DMAC45は、A/D変換器41の各チャンネルのA/D変換値をRAM44に転送可能となっている。
そして、CPU42は、図4の処理を、クランク角が一定角度(例えば10°)進む毎に実行する。
CPU42は、図4の処理を開始すると、まずS110にて、現在のクランク角が、何れかの気筒のデータ収集期間の開始タイミングであるか否かを判定する。データ収集期間は、各気筒について定められており、その気筒の燃料噴射期間を含む期間であって、その気筒の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量のデータをRAM44に蓄積する期間である。また、同じ選択回路35a,35bに燃料圧信号が入力される同じグループの気筒同士(#1と#4同士、#2と#3同士)では、データ収集期間は重複しないようになっている。そして、本実施形態では、各気筒について、圧縮上死点よりも所定角度だけ前のクランク角から、圧縮上死点よりも所定角度だけ後のクランク角までの期間を、その気筒のデータ収集期間としている。
ここで、現在のクランク角が何れかの気筒のデータ収集期間の開始タイミングでなければ(S110:NO)、そのままS140に移行するが、現在のクランク角が何れかの気筒のデータ収集期間の開始タイミングであれば(S110:YES)、S120に進む。
S120では、前述した選択信号SEL1〜SEL4のうち、データ収集期間の開始タイミングが到来した気筒#n(nは1〜4の何れか)に対応した選択信号SELnを、ローからハイに変化させる。
そして、続くS130にて、データ収集期間の開始タイミングが到来した気筒#nに関する燃料圧力変動量データのRAM44へのDMA転送をDMAC45に開始させるための処理を行う。
このS130で行う処理は、下記(1)〜(4)のような処理である。
(1)データ収集期間の開始タイミングが到来した気筒#nが、第1気筒#1であるならば、DMAC45に対して、A/D変換器41のチャンネルのうち、第1チャンネルの一定時間Ts毎の各A/D変換値(即ち、減算回路33aの出力信号Pdaを一定時間Ts毎にA/D変換した各A/D変換値)を、RAM44に設定された第1気筒#1用のデータ領域へ、その領域の先頭アドレスから順番にDMA転送で格納していくように指令する。
(2)また、上記気筒#nが第2気筒#2であるならば、DMAC45に対して、A/D変換器41のチャンネルのうち、第2チャンネルの一定時間Ts毎の各A/D変換値(即ち、減算回路33bの出力信号Pdbを一定時間Ts毎にA/D変換した各A/D変換値)を、RAM44に設定された第2気筒#2用のデータ領域へ、その領域の先頭アドレスから順番にDMA転送で格納していくように指令する。
(3)また、上記気筒#nが第3気筒#3であるならば、DMAC45に対して、A/D変換器41のチャンネルのうち、第2チャンネルの一定時間Ts毎の各A/D変換値を、RAM44に設定された第3気筒#3用のデータ領域へ、その領域の先頭アドレスから順番にDMA転送で格納していくように指令する。
(4)また、上記気筒#nが第4気筒#4であるならば、DMAC45に対して、A/D変換器41のチャンネルのうち、第1チャンネルの一定時間Ts毎の各A/D変換値を、RAM44に設定された第4気筒#4用のデータ領域へ、その領域の先頭アドレスから順番にDMA転送で格納していくように指令する。
そして、このようなS130の処理を行った後、S140に進む。
S140では、現在のクランク角が、何れかの気筒のデータ収集期間の終了タイミングであるか否かを判定する。
そして、現在のクランク角が何れかの気筒のデータ収集期間の終了タイミングでなければ(S140:NO)、そのまま当該図4の処理を終了するが、現在のクランク角が何れかの気筒のデータ収集期間の終了タイミングであれば(S140:YES)、S150に進む。
S150では、データ収集期間の終了タイミングが到来した気筒(即ち、燃料噴射が終了した気筒)#nに関する燃料圧力変動量データのRAM44へのDMA転送をDMAC45に停止させるための処理を行う。
このS150で行う処理は、下記(a),(b)のような処理である。
(a)データ収集期間の終了タイミングが到来した気筒#nが、第1気筒#1又は第4気筒#4であるならば、DMAC45に対して、A/D変換器41のチャンネルのうち、第1チャンネルのA/D変換値のRAM44への転送を停止させる。
(b)また、上記気筒#nが、第2気筒#2又は第3気筒#3であるならば、DMAC45に対して、A/D変換器41のチャンネルのうち、第2チャンネルのA/D変換値のRAM44への転送を停止させる。
そして、続くS160にて、前述した選択信号SEL1〜SEL4のうち、データ収集期間の終了タイミングが到来した気筒#nに対応した選択信号SELnを、ハイからローに変化させる。
次に、S170にて、RAM44における気筒#n用のデータ領域に格納されている該気筒#nのデータ収集期間分の全A/D変換値を、その気筒#nの燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表すデータ(燃料圧力変動量データ)として、RAM44の演算作業領域にコピーする。
そして、次のS180にて、RAM44の上記演算作業領域にコピーした時系列の燃料圧力変動量データに基づいて、気筒#nの実際の噴射特性を算出し、その後、当該図4の処理を終了する。
このような図4の処理により、マイコン31からの各選択信号SEL1〜SEL4は、図3に示すように、その選択信号SELnに対応する気筒#nのデータ収集期間Knだけハイになる(S120,S160)。
そして、図3に示す如く、例えば、第1気筒#1のデータ収集期間K1においては、マイコン31から選択回路35aへの選択信号SEL1,SEL4のうち、SEL1だけがハイになり、減算回路33aの出力信号Pdaは、前述したように、第1気筒#1の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表す正値の「P4−P1」となる。このため、その「P4−P1」である出力信号Pdaが、A/D変換器41の第1チャンネルによって一定時間Ts毎にA/D変換される。
また、第1気筒#1のデータ収集期間K1の開始タイミングでは、図4のS130で上記(1)の処理が行われ、そのデータ収集期間K1の終了タイミングでは、図4のS150で上記(a)の処理が行われる。このため、第1気筒#1のデータ収集期間K1においては、「P4−P1」の一定時間Ts毎の各A/D変換値であって、第1気筒#1の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表す燃料圧力変動量データが、A/D変換器41からRAM44における第1気筒#1用のデータ領域に逐次DMA転送されることとなる。
そして、データ収集期間K1が終了すると、第1気筒#1用のデータ領域に格納されているデータ収集期間K1分の燃料圧力変動量データに基づいて、第1気筒#1の実際の噴射特性が算出されることとなる(S170,S180)。
また、図3に示す如く、第1気筒#1と同じ第1グループである第4気筒#4のデータ収集期間K4においては、マイコン31から選択回路35aへの選択信号SEL1,SEL4のうち、SEL4だけがハイになり、減算回路33aの出力信号Pdaは、前述したように、第4気筒#4の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表す正値の「P1−P4」となる。このため、その「P1−P4」である出力信号Pdaが、A/D変換器41の第1チャンネルによって一定時間Ts毎にA/D変換される。
そして、データ収集期間K4の開始タイミングでは、図4のS130で上記(4)の処理が行われ、該データ収集期間K4の終了タイミングでは、図4のS150で上記(a)の処理が行われるため、そのデータ収集期間K4においては、「P1−P4」の一定時間Ts毎の各A/D変換値であって、第4気筒#4の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表す燃料圧力変動量データが、A/D変換器41からRAM44における第4気筒#4用のデータ領域に逐次DMA転送されることとなる。そして更に、データ収集期間K4が終了すると、第4気筒#4用のデータ領域に格納されているデータ収集期間K4分の燃料圧力変動量データに基づいて、第4気筒#4の実際の噴射特性が算出されることとなる(S170,S180)。
同様に、図3に示す如く、第2グループである第2気筒#2のデータ収集期間K2においては、マイコン31から選択回路35bへの選択信号SEL2,SEL3のうち、SEL2だけがハイになり、減算回路33bの出力信号Pdbは、前述したように、第2気筒#2の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表す正値の「P3−P2」となる。このため、その「P3−P2」である出力信号Pdbが、A/D変換器41の第2チャンネルによって一定時間Ts毎にA/D変換される。
そして、データ収集期間K2の開始タイミングでは、図4のS130で上記(2)の処理が行われ、該データ収集期間K2の終了タイミングでは、図4のS150で上記(b)の処理が行われるため、そのデータ収集期間K2においては、「P3−P2」の一定時間Ts毎の各A/D変換値であって、第2気筒#2の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表す燃料圧力変動量データが、A/D変換器41からRAM44における第2気筒#2用のデータ領域に逐次DMA転送されることとなる。そして更に、データ収集期間K2が終了すると、第2気筒#2用のデータ領域に格納されているデータ収集期間K2分の燃料圧力変動量データに基づいて、第2気筒#2の実際の噴射特性が算出されることとなる(S170,S180)。
また、図3に示す如く、第2気筒#2と同じ第2グループである第3気筒#3のデータ収集期間K3においては、マイコン31から選択回路35bへの選択信号SEL2,SEL3のうち、SEL3だけがハイになり、減算回路33bの出力信号Pdbは、前述したように、第3気筒#3の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表す正値の「P2−P3」となる。このため、その「P2−P3」である出力信号Pdbが、A/D変換器41の第2チャンネルによって一定時間Ts毎にA/D変換される。
そして、データ収集期間K3の開始タイミングでは、図4のS130で上記(3)の処理が行われ、該データ収集期間K3の終了タイミングでは、図4のS150で上記(b)の処理が行われるため、そのデータ収集期間K3においては、「P2−P3」の一定時間Ts毎の各A/D変換値であって、第3気筒#3の燃料噴射に伴う燃料圧力変動量を表す燃料圧力変動量データが、A/D変換器41からRAM44における第3気筒#3用のデータ領域に逐次DMA転送されることとなる。そして更に、データ収集期間K3が終了すると、第3気筒#3用のデータ領域に格納されているデータ収集期間K3分の燃料圧力変動量データに基づいて、第3気筒#3の実際の噴射特性が算出されることとなる(S170,S180)。
尚、図4のS180で算出する気筒#nの噴射特性としては、例えば特許文献1に記載されているように、噴射開始時刻、噴射終了時刻、最大噴射率の到達時刻、噴射時間、噴射率、噴射率の最大値、噴射量、噴射率上昇時の変化速度、噴射率下降時の変化速度などがある。また、それらのうち、噴射開始時刻などの各時刻は、データ収集期間の開始時刻とA/D変換値(燃料圧力変動量データ)の順番及びA/D変換間隔(=Ts)とから求めることが可能である。そして、マイコン31のCPU42は、上記S180で算出した気筒#nの噴射特性に基づいて、その気筒#nの次回の燃料噴射を実施する際の、噴射開始タイミング(インジェクタIJnの駆動開始タイミング)と噴射時間(インジェクタIJnの駆動継続時間)とを補正する。例えば、噴射率上昇時の変化速度が小さいほど(換言すれば、噴射開始時刻から最大噴射率の到達時刻までの時間が大きいほど)、噴射開始タイミングを早めると共に噴射時間を長くする、といった補正を行うことにより、実際にインジェクタから燃料が噴射されはじめるタイミング及び噴射量が制御目標値と一致するようにする。
一方、図3では、噴射順序が隣り合う気筒同士でも燃料噴射が重複しない場合(何れの気筒の燃料噴射も重複しない場合)を例示したが、図5に例示するように、噴射順序が隣り合う気筒同士で燃料噴射が重複する場合でも、ECU11の動作は前述した動作と同じである。つまり、その場合には、図6に示すように、第1グループの気筒#1,#4のデータ収集期間K1,K4における前後一部と、第2グループの気筒#2,#3のデータ収集期間K2,K3における前後一部とが、重複することとなるが、同じグループの気筒同士のデータ収集期間は、図3と同様に重複しないため、前述した動作で何ら問題はない。尚、図5における「噴射指令」とは、インジェクタIJnを駆動するために設けられた駆動回路へマイコン31から出力される駆動信号のことであり、その噴射指令(=駆動信号)がハイである期間が、駆動回路にインジェクタIJnの開弁駆動動作を行わせる期間に該当する。
以上のような第1実施形態のECU11では、噴射気筒の燃料圧信号と非噴射気筒の燃料圧信号との差を表す差分信号が、マイコン31の外部に設けられた選択回路35a,35b及び減算回路33a,33bからなる入力処理回路によってマイコン31に入力され、マイコン31は、その差分信号をA/D変換器41によりA/D変換して、そのA/D変換値を噴射気筒についての燃料圧力変動量(燃料圧力変動量のデータ)としてRAM44に記憶する。このため、マイコン31は、噴射気筒燃料圧力と非噴射気筒燃料圧力との減算処理を行うことなく、燃料圧力変動量を取得することができる。よって、マイコン31の処理負荷を低減することができる。
また、本実施形態のECU11では、A/D変換器41への入力電圧を正値に保つことができ、マイコン31が、燃料圧力変動量を正確に取得することができる。
特に、選択回路35の各々は、燃料噴射期間が重複しない2つの気筒の燃料圧信号を、自己に対応する減算回路33の各入力端子In1,In2に、マイコン31からの選択信号SEL1,4又はSEL2,3によって指令される組み合わせで入力させるようになっている。そして、マイコン31は、各気筒#1〜#4について、その気筒が噴射気筒となる該気筒の燃料噴射期間(本実施形態では前述のデータ収集期間)においては、その気筒の燃料圧信号が入力される選択回路35に、今回の噴射気筒の燃料圧信号と他の気筒の燃料圧信号との各々を、減算回路33の各入力端子In1,In2に対して、減算回路33の出力信号が正値となる組み合わせで入力させ(図4のS120,S150)、その減算回路33の出力信号のA/D変換値を、今回の噴射気筒についての燃料圧力変動量としてRAM44に記憶する。
このため、1組の選択回路35及び減算回路33で、2つの気筒の各々が噴射気筒である場合の差分信号(燃料圧力変動量信号)を正値でマイコン31に入力させることができ、当該ECU11を小型化することができる。
更に、本実施形態のECU11では、減算回路33及び選択回路35を2組備えているため、選択回路35aに対応する第1グループの気筒#1,#4の何れかの燃料噴射と、選択回路35bに対応する第2グループの気筒#2,#3の何れかの燃料噴射とが、重複する場合(図5,図6の場合)でも、その燃料噴射が重複する各気筒についての差分信号をマイコン31にそれぞれ入力することができ、マイコン31は、その各気筒についての燃料圧力変動量を取得することができる。
ところで、圧力センサS1〜S4として、出力される燃料圧信号の電圧値が、燃料圧力の増加に応じて小さくなる(燃料圧力の減少に応じて大きくなる)ものを用いた場合には、選択回路35が、2つの燃料圧信号を減算回路33の入力端子In1,In2へ、前述した組み合わせとは逆の組み合わせ(即ち、第1入力端子In1に噴射気筒の燃料圧信号を入力し、第2入力端子In2に非噴射気筒の燃料圧信号を入力する、という組み合わせ)で入力させるように構成すれば良い。例えば、第1気筒#1のデータ収集期間K1において、マイコン31から選択回路35aへの選択信号SEL1,SEL4のうち、SEL1だけがハイになると、減算回路33aの第1入力端子In1に燃料圧信号P1が入力されると共に、減算回路33aの第2入力端子In2に燃料圧信号P4が入力されて、減算回路33aの出力信号Pdaが「P1−P4」となるように構成すれば良い。
また、図3のように、何れの気筒の燃料噴射も重複しないのであれば、選択回路35a,35bの各々に入力する燃料圧信号の組み合わせは、どういう組み合わせでも良く、噴射順序が隣り合う気筒同士の燃料圧信号を同じグループにしても良い。また、何れの気筒の燃料噴射も重複しないのであれば、選択回路35及び減算回路33を1組にし、更に、1つの選択回路35が、マイコン31からの指令に応じて、4つの燃料圧信号P1〜P4のうちの1つを減算回路33の第1入力端子In1に入力させ、4つの燃料圧信号P1〜P4のうちの他の1つを減算回路33の第2入力端子In2に入力させる、という構成を採ることもできる。
一方、例えばエンジン13の気筒数が6であると共に、噴射順序が隣り合う気筒同士の燃料噴射が重複するのであれば、図1の構成を、以下のように変形することもできる。
即ち、まず、2つの選択回路35を変形して、その各選択回路35は、マイコン31からの指令に応じて、3つの燃料圧信号のうちの1つを自己に対応する減算回路33の第1入力端子In1に入力させ、3つの燃料圧信号のうちの他の1つを自己に対応する減算回路33の第2入力端子In2に入力させる、というものにする。そして、噴射順序が隣り合わない3つの気筒同士をグループ化して、その各グループの気筒の燃料圧信号を、上記変形した2つの選択回路35の各々に入力する、という構成を採れば良い。
[第2実施形態]
図7に示す第2実施形態のECU51は、第1実施形態のECU11と比較すると、下記〈A〉〜〈C〉の点が異なっている。
〈A〉まず、選択回路35a,35bが無い。
そして、減算回路33aの第1入力端子In1に、第4気筒#4の燃料圧信号P4が常時入力され、減算回路33aの第2入力端子In2に、第1気筒#1の燃料圧信号P1が常時入力される。同様に、減算回路33bの第1入力端子In1に、第3気筒#3の燃料圧信号P3が常時入力され、減算回路33bの第2入力端子In2に、第2気筒#2の燃料圧信号P2が常時入力される。このため、減算回路33aからは「P4−P1」の信号が出力され、減算回路33bからは「P3−P2」の信号が出力される。
〈B〉2つの絶対値回路53a,53bを備えている。
絶対値回路53aは、減算回路33aの出力信号(=P4−P1)が入力されて、その信号の絶対値の信号をマイコン31に出力する。同様に、絶対値回路53bは、減算回路33bの出力信号(=P3−P2)が入力されて、その信号の絶対値の信号をマイコン31に出力する。
尚、絶対値回路53a,53bの各々は、図8に示すように、抵抗R11〜R15、ダイオードD1,D2及びオペアンプOP2,OP3からなる周知の回路であり、抵抗R11〜R13の抵抗値は同じ値に設定され、抵抗R14,R15の抵抗値は、抵抗R11〜R13の抵抗値の2倍に設定されている。また、以下の説明において、各絶対値回路53a,53bを特に区別しない場合は、それの符号として53を用いる。
そして、マイコン31は、絶対値回路53aの出力信号Pda(=|P4−P1|)を、A/D変換器41の第1チャンネルで一定時間Ts毎にA/D変換し、絶対値回路53bの出力信号Pdb(=|P3−P2|)を、A/D変換器41の第2チャンネルで一定時間Ts毎にA/D変換する。
〈C〉マイコン31のCPU42は、図4の処理に代えて、図4からS120とS160の各処理を削除した処理を実行する。選択信号SEL1〜SEL4を出力する必要がないためである。
つまり、第2実施形態のECU51では、選択回路35a,35bの代わりに、絶対値回路53a,53bを設けることで、気筒#1,#4のグループ(第1グループ)と、気筒#2,#3のグループ(第2グループ)との各々について、そのグループにおける各気筒が噴射気筒である場合の差分信号(燃料圧力変動量信号)を、正値でマイコン31に入力させることができるようにしている。
そして、本第2実施形態によれば、第1実施形態と比べると、マイコン31が選択信号SEL1〜SEL4を出力するための処理負荷と、その選択信号SEL1〜SEL4を出力するためのマイコン31の出力端子とを、削減することができる。
尚、本第2実施形態では、減算回路33a,33b及び絶対値回路53a,53bが、入力処理回路に相当している。
[第3実施形態]
図9に示す第3実施形態のECU55は、第2実施形態のECU51と比較すると、下記〈D〉〜〈F〉の点が異なっている。
〈D〉まず、図3に例示したように、何れの気筒の燃料噴射も重複しない。このため、減算回路33aに燃料圧信号が入力される第1グループの気筒と、減算回路33bに燃料圧信号が入力される第2グループの気筒との間でも、燃料噴射は重複しない。
〈E〉絶対値回路53a,53bの各出力信号Pda,Pdbのうち、所定値以上になった出力信号を、マイコン31へ、A/D変換器41の第1チャンネルのA/D変換対象信号として入力させる信号切替回路57を備えている。
そして、その信号切替回路57は、2つのスイッチSW1,SW2及び信号有無判定回路59a,59bからなる。
スイッチSW1は、絶対値回路53aの出力端子と、マイコン31の端子のうち、A/D変換器41の第1チャンネルに信号を入力させる入力端子(以下、第1チャンネルの入力端子という)とを、オンすることで接続する。また、スイッチSW2は、絶対値回路53bの出力端子と、上記第1チャンネルの入力端子とを、オンすることで接続する。
そして、信号有無判定回路59aは、絶対値回路53aの出力信号Pdaが所定値以上になっていると判定している間、スイッチSW1をオンする。また、信号有無判定回路59bは、絶対値回路53bの出力信号Pdbが所定値以上になっていると判定している間、スイッチSW2をオンする。
より詳しく説明すると、信号有無判定回路59a,59bの各々は、図10に示すように、抵抗R21〜R23及びオペアンプOP4からなる周知のシュミット回路(シュミットトリガ回路)であり、例えば、抵抗R21〜R23の抵抗値は同じ値に設定されている。このため、信号有無判定回路59a,59bの各々は、当該回路の電源電圧を「V1」とすると、入力電圧が「V1×2/3」である第1閾値Vth1以上になったら、出力がハイからローになり、入力電圧が「V1×1/3」である第2閾値Vth2以下になったら、出力がローからハイに戻る。
そして、信号有無判定回路59aには絶対値回路53aの出力信号Pdaが入力され、信号有無判定回路59bには絶対値回路53bの出力信号Pdbが入力される。更に、スイッチSW1は、信号有無判定回路59aの出力がローの場合にオンし、スイッチSW2は、信号有無判定回路59bの出力がローの場合にオンする。
よって、信号有無判定回路59aは、絶対値回路53aの出力信号Pdaが、第1閾値Vth1以上になってから第2閾値Vth2以下になるまでの間(上記所定値以上になっていると判定している間に相当)、スイッチSW1をオンして、その絶対値回路53aの出力信号Pdaを、マイコン31の上記第1チャンネルの入力端子に入力させる。同様に、信号有無判定回路59bは、絶対値回路53bの出力信号Pdbが、第1閾値Vth1以上になってから第2閾値Vth2以下になるまでの間、スイッチSW2をオンして、その絶対値回路53bの出力信号Pdbを、マイコン31の上記第1チャンネルの入力端子に入力させる。
このため、図3の下から1,2段目に示す「Pda」及び「Pdb」の各波形を1列にしたような信号が、マイコン31の上記第1チャンネルの入力端子に入力されることとなる。
つまり、第1気筒#1の燃料噴射が実施されて、絶対値回路53aの出力信号Pda(=|P4−P1|=P4−P1)が第1閾値Vth1以上になると、その出力信号Pdaが上記第1チャンネルの入力端子に入力され、次に第3気筒#3の燃料噴射が実施されて、絶対値回路53bの出力信号Pdb(=|P2−P3|=P2−P3)が第1閾値Vth以上になると、その出力信号Pdbが上記第1チャンネルの入力端子に入力される。そして次に、第4気筒#4の燃料噴射が実施されて、絶対値回路53aの出力信号Pda(=|P4−P1|=P1−P4)が第1閾値Vth1以上になると、その出力信号Pdaが上記第1チャンネルの入力端子に入力され、次に第2気筒#2の燃料噴射が実施されて、絶対値回路53bの出力信号Pdb(=|P2−P3|=P3−P2)が第1閾値Vth1以上になると、その出力信号Pdbが上記第1チャンネルの入力端子に入力される。
そして、その第1チャンネルの入力端子に入力される信号が、A/D変換器41により一定時間Ts毎にA/D変換される。
〈F〉本第3実施形態では、2つの絶対値回路53a,53bの出力信号Pda,Pdb(即ち、各気筒の燃料圧力変動量信号)が、上記信号切替回路57からマイコン31に、1系統の信号として入力され、マイコン31では、その信号切替回路57からの信号をA/D変換器41の第1チャンネルだけを使ってA/D変換するため、マイコン31のCPU42は、図4のS130で、前述した(2),(3)の処理に代えて、下記(2’),(3’)の処理を行う。
(2’)データ収集期間の開始タイミングが到来した気筒#nが第2気筒#2であるならば、DMAC45に対して、A/D変換器41の第1チャンネルの一定時間Ts毎の各A/D変換値を、RAM44に設定された第2気筒#2用のデータ領域へ、その領域の先頭アドレスから順番にDMA転送で格納していくように指令する。
(3’)また、上記気筒#nが第3気筒#3であるならば、DMAC45に対して、A/D変換器41の第1チャンネルの一定時間Ts毎の各A/D変換値を、RAM44に設定された第3気筒#3用のデータ領域へ、その領域の先頭アドレスから順番にDMA転送で格納していくように指令する。
そして更に、マイコン31のCPU42は、図4のS150で、前述した(a),(b)の処理に代えて、下記の処理を行う。
即ち、データ収集期間の終了タイミングが到来した気筒#nが、どの気筒であっても、DMAC45に対して、A/D変換器41からRAM44へのDMA転送を停止させる。
そして、以上のような第3実施形態のECU55によれば、マイコン31の端子のうち、各気筒が噴射気筒である場合の燃料圧力変動量信号を入力するための入力端子を、1つにまで削減することができる。
尚、本第3実施形態では、減算回路33a,33b、絶対値回路53a,53b及び信号切替回路57が、入力処理回路に相当している。
一方、信号切替回路57を構成する信号有無判定回路59a,59bとしては、入力信号の大小を判定する閾値が1つだけの比較回路でも良いが、シュミット回路を用いる方が、ノイズによるスイッチSW1,SW2のチャタリングを防止できるという面で有利である。
[第4実施形態]
図11に示す第4実施形態のECU61は、第1実施形態のECU11と比較すると、下記〈G〉,〈H〉の点が異なっている。
〈G〉まず、選択回路35a,35bが無く、その代わりに、2つの減算回路33c,33dが追加されている。
そして、減算回路33aの第1入力端子In1と、減算回路33cの第2入力端子In2とに、第4気筒#4の燃料圧信号P4が常時入力され、減算回路33aの第2入力端子In2と、減算回路33cの第1入力端子In1とに、第1気筒#1の燃料圧信号P1が常時入力される。また、減算回路33bの第1入力端子In1と、減算回路33dの第2入力端子In2とに、第3気筒#3の燃料圧信号P3が常時入力され、減算回路33bの第2入力端子In2と、減算回路33dの第1入力端子In1とに、第2気筒#2の燃料圧信号P2が常時入力される。
このため、減算回路33aからは、「P4−P1」の信号が出力され、減算回路33cからは、「P1−P4」の信号が出力され、減算回路33bからは、「P3−P2」の信号が出力され、減算回路33dからは、「P2−P3」の信号が出力される。
そして更に、減算回路33a〜33dの各出力信号がマイコン31に入力され、マイコン31では、その4つの各出力信号をA/D変換器41の異なるチャンネルで一定時間Ts毎にA/D変換する。尚、本実施形態では、減算回路33aの出力信号(=P4−P1)が、A/D変換器41の第1チャンネルでA/D変換され、減算回路33bの出力信号(=P3−P2)が、A/D変換器41の第2チャンネルでA/D変換され、減算回路33dの出力信号(=P2−P3)が、A/D変換器41の第3チャンネルでA/D変換され、減算回路33cの出力信号(=P1−P4)が、A/D変換器41の第4チャンネルでA/D変換される。
〈H〉マイコン31のCPU42は、図4の処理に代えて、その図4を下記のように変更した処理(以下、第4実施形態の処理という)を実行する。
まず、第4実施形態の処理では、S120とS160の各処理が削除されている。選択信号SEL1〜SEL4を出力する必要がないためである。
そして、第4実施形態の処理では、S130にて、前述した(3),(4)の処理に代えて、下記(3”)〜(4”)の処理を行う。
(3”)データ収集期間の開始タイミングが到来した気筒#nが、第3気筒#3ならば、DMAC45に対して、A/D変換器41のチャンネルのうち、第3チャンネルの一定時間Ts毎の各A/D変換値(即ち、減算回路33dの出力信号を一定時間Ts毎にA/D変換した各A/D変換値)を、RAM44に設定された第3気筒#3用のデータ領域へ、その領域の先頭アドレスから順番にDMA転送で格納していくように指令する。
(4”)上記気筒#nが第4気筒#4ならば、DMAC45に対して、A/D変換器41のチャンネルのうち、第4チャンネルの一定時間Ts毎の各A/D変換値(即ち、減算回路33cの出力信号を一定時間Ts毎にA/D変換した各A/D変換値)を、RAM44に設定された第4気筒#4用のデータ領域へ、その領域の先頭アドレスから順番にDMA転送で格納していくように指令する。
そして更に、第4実施形態の処理では、S150にて、前述した(a),(b)の処理に代えて、下記の処理を行う。
即ち、データ収集期間の終了タイミングが到来した気筒#nが、第1気筒#1ならば、DMAC45に対して、A/D変換器41における第1チャンネルのA/D変換値のRAM44への転送を停止させ、上記気筒#nが第2気筒#2ならば、DMAC45に対して、A/D変換器41における第2チャンネルのA/D変換値のRAM44への転送を停止させ、上記気筒#nが第3気筒#3ならば、DMAC45に対して、A/D変換器41における第3チャンネルのA/D変換値のRAM44への転送を停止させ、上記気筒#nが第4気筒#4ならば、DMAC45に対して、A/D変換器41における第4チャンネルのA/D変換値のRAM44への転送を停止させる。
以上のように、第4実施形態のECU61では、気筒#1〜#4の各々について、正値の燃料圧力変動量信号を生成するための減算回路33を設け、その各減算回路33の出力信号をマイコン31に入力している。そして、このような第4実施形態のECU61によれば、第1実施形態と比べると、マイコン31が選択信号SEL1〜SEL4を出力するための処理負荷を削減できる。また、動作の安定性という面でも有利である。
尚、本第4実施形態では、減算回路33a〜33dが入力処理回路に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、エンジン13の気筒数が4より多いのであれば、前述した各回路を適宜増やせば良い。
具体例を挙げると、エンジン13の気筒数が6であれば、第1実施形態については、減算回路33及び選択回路35を1組増やせば良く、第2実施形態については、減算回路33及び絶対値回路53を1組増やせば良い。また、第3実施形態については、減算回路33及び絶対値回路53を1組増やすと共に、信号切替回路57が、3つの絶対値回路53の各出力信号のうちで所定値以上になった1つの出力信号を、マイコン31へ入力させるように構成すれば良い。また、第4実施形態については、減算回路33を2つ増やせば良い。
また、第1〜第3実施形態において、エンジン13の気筒数が奇数である場合には、そのうちの偶数個の気筒について、前述した構成を採ることができる。
また、第4実施形態において、エンジン13の気筒数が奇数(ここでは例えば気筒数=5とする)である場合には、減算回路33を1つ追加すると共に、その減算回路33の第2入力端子In2に、第5気筒の燃料圧信号を入力し、その減算回路33の第1入力端子In1には、第5気筒と燃料噴射期間が重複しない何れかの気筒の燃料圧信号を入力すれば良い。
一方、A/D変換器41からRAM44へのA/D変換値の転送は、ソフト処理で行っても良い。例えば、A/D変換器41が一定時間Ts毎のA/D変換を完了する度に起動される割込処理により、A/D変換器41からA/D変換値を読み出してRAM44の目的のアドレスに書き込むように構成することができる。
また、マイコン31は、前述のデータ収集期間において、A/D変換器41が一定時間Ts毎のA/D変換を完了する度に、噴射特性を算出する処理を行うようになっていても良い。
また、特許文献1にも記載されているように、圧力センサSnが設けられる位置は、インジェクタIJnの燃料取込口に限らず、コモンレール15の燃料出口(燃料供給用配管17のコモンレール15側の端)からインジェクタIJnの噴射口までの燃料通路における何れかの位置で良い。
また、燃料噴射制御の対象は、ガソリンエンジンであっても良い。
11,51,55,61…ECU(燃料噴射制御装置)、13…エンジン、15…コモンレール、17…燃料供給用配管、19…燃料タンク、21…燃料ポンプ、23…クランク角センサ、IJ1〜IJ4…インジェクタ(燃料噴射弁)、S1〜S4…圧力センサ、31…マイコン、33a〜33d…減算回路、In1…第1入力端子、In2…第2入力端子、35a,35b…選択回路、36〜39…マルチプレクサ、41…A/D変換器、42…CPU、43…ROM、44…RAM、45…DMAC(DMAコントローラ)、53a,53b…絶対値回路、57…信号切替回路、59a,59b…信号有無判定回路、SW1,SW2…スイッチ

Claims (7)

  1. 燃料ポンプによって圧送される燃料を蓄える蓄圧容器と、
    内燃機関の複数の各気筒についてそれぞれ設けられ、前記蓄圧容器から供給される燃料を噴射口から噴射する燃料噴射弁と、
    各気筒の前記燃料噴射弁についてそれぞれ設けられ、前記蓄圧容器の燃料出口から前記燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置の燃料圧力を検出する圧力センサと、
    を備えた燃料噴射システムに適用され、
    前記燃料噴射弁から燃料を噴射させる燃料噴射制御の処理を実行するマイコンを備えると共に、
    前記マイコンは、燃料噴射が実施される噴射気筒に対応した前記圧力センサによる燃料圧力検出値と、燃料噴射が実施されない非噴射気筒に対応した前記圧力センサによる燃料圧力検出値との、差分である燃料圧力変動量を検出し、その燃料圧力変動量を用いて前記燃料噴射制御の処理を実行する燃料噴射制御装置において、
    噴射気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号と、非噴射気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号との、差を表す差分信号が、前記マイコンの外部に設けられた入力処理回路から前記マイコンに入力され、
    前記マイコンは、前記差分信号を当該マイコン内のA/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を前記燃料圧力変動量として処理するようになっており、
    更に、前記入力処理回路は、第1入力端子への入力信号から第2入力端子への入力信号を引いた信号を出力する減算回路を備え、
    前記減算回路の前記第1入力端子と前記第2入力端子との各々には、前記内燃機関の何れかの気筒である特定気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号と、前記特定気筒とは燃料噴射期間が重複しない他の気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号との各々が、前記特定気筒の燃料噴射時において前記減算回路の出力信号が正値となる組み合わせで入力され、
    前記マイコンは、前記特定気筒が噴射気筒となる該特定気筒の燃料噴射期間において、前記減算回路の出力信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を、前記特定気筒についての前記燃料圧力変動量として処理すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 請求項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記入力処理回路は、前記内燃機関において燃料噴射期間が重複しない複数気筒の各々に対応する前記圧力センサからのセンサ信号が入力されて、それらセンサ信号のうちの2つを、前記減算回路の前記第1入力端子と前記第2入力端子との各々に、前記マイコンによって指令される組み合わせで入力させる選択回路を備えており、
    前記マイコンは、前記複数気筒の各々について、その気筒が噴射気筒となる該気筒の燃料噴射期間においては、前記選択回路に、今回の噴射気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号と、他の気筒に対応した前記圧力センサからの信号との各々を、前記減算回路の前記第1入力端子と前記第2入力端子との各々に対して、前記減算回路の出力信号が正値となる組み合わせで入力させると共に、前記減算回路の出力信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を、今回の噴射気筒についての前記燃料圧力変動量として処理すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  3. 請求項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記入力処理回路は、前記減算回路及び前記選択回路を複数組備えていること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  4. 請求項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記減算回路が、前記内燃機関の各気筒について、その各気筒を前記特定気筒として、それぞれ備えられており、
    前記各減算回路の出力信号が前記マイコンに入力されること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  5. 燃料ポンプによって圧送される燃料を蓄える蓄圧容器と、
    内燃機関の複数の各気筒についてそれぞれ設けられ、前記蓄圧容器から供給される燃料を噴射口から噴射する燃料噴射弁と、
    各気筒の前記燃料噴射弁についてそれぞれ設けられ、前記蓄圧容器の燃料出口から前記燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置の燃料圧力を検出する圧力センサと、
    を備えた燃料噴射システムに適用され、
    前記燃料噴射弁から燃料を噴射させる燃料噴射制御の処理を実行するマイコンを備えると共に、
    前記マイコンは、燃料噴射が実施される噴射気筒に対応した前記圧力センサによる燃料圧力検出値と、燃料噴射が実施されない非噴射気筒に対応した前記圧力センサによる燃料圧力検出値との、差分である燃料圧力変動量を検出し、その燃料圧力変動量を用いて前記燃料噴射制御の処理を実行する燃料噴射制御装置において、
    噴射気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号と、非噴射気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号との、差を表す差分信号が、前記マイコンの外部に設けられた入力処理回路から前記マイコンに入力され、
    前記マイコンは、前記差分信号を当該マイコン内のA/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を前記燃料圧力変動量として処理するようになっており、
    更に、前記入力処理回路は、
    前記内燃機関において燃料噴射期間が重複しない2つの気筒の各々に対応する前記圧力センサからのセンサ信号が入力されて、前記2つの気筒のうちの一方の気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号から、他方の気筒に対応した前記圧力センサからのセンサ信号を引いた信号を出力する減算回路と、
    前記減算回路の出力信号が入力され、その入力信号の絶対値の信号を出力する絶対値回路とを備え、
    前記マイコンは、前記一方の気筒の燃料噴射期間においては、前記絶対値回路の出力信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換して、そのA/D変換値を、前記一方の気筒についての前記燃料圧力変動量として処理し、前記他方の気筒の燃料噴射期間においては、前記絶対値回路の出力信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換して、そのA/D変換値を、前記他方の気筒についての前記燃料圧力変動量として処理すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  6. 請求項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記内燃機関の気筒は、少なくとも「2×N」個(Nは2以上の整数)あり、
    前記入力処理回路は、前記「2×N」個の気筒の2つずつに対して、前記減算回路及び前記絶対値回路を1組ずつ備えていること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  7. 請求項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記内燃機関の前記「2×N」個の各気筒の燃料噴射は重複しないようになっており、
    前記入力処理回路は、前記N個の絶対値回路の各出力信号のうち、所定値以上になった出力信号を前記マイコンに入力させる信号切替回路を備えており、
    前記マイコンは、前記「2×N」個の気筒の各々について、その気筒が噴射気筒となる該気筒の燃料噴射期間においては、前記信号切替回路によって入力される信号を前記差分信号として前記A/D変換器によりA/D変換し、そのA/D変換値を、今回の噴射気筒についての前記燃料圧力変動量として処理すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
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