JP5256980B2 - シート材の積層方法および積層装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材の積層方法および積層装置に関する。
ローダによって連続的に投入されるシート材を順次積層する際、ローダ側に設けられる可動式ブロックによって側方からシート材を押圧し、ストッパに当接させて位置決めすることで、正確に整列した積層体を得ている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−324866号公報
しかし、可動式ブロックの押圧機構は、多数の部品からなる複雑な機械的装置であるため、設備コストの低減が困難である問題を有する。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、シート材を積層するための設備コストを低減することが可能である積層方法および積層装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一様相は、シート材を順次積層するための積層方法である。当該積層方法においては、前記シート材が積載された受けを旋回させ、前記旋回により発生する遠心力によって、前記シート材を前記受けに配置される位置決め基準面に当接させ、位置決めし、前記シート材は、燃料電池の膜電極接合体およびセパレータを構成する第1および第2シート材からなり、前記第1および第2シート材は、交互に投入され、前記受けは、旋回方向の反転が繰返されることで、所定の角度範囲において首振り運動が引き起こされており、前記シート材は、前記首振り運動の静止位置において、前記受けに投入される
前記積層方法の別の一様相においては、前記シート材が積載された受けを旋回させ、前記旋回により発生する遠心力によって、前記シート材を前記受けに配置される位置決め基準面に当接させ、位置決めし、前記受けを旋回させる際、前記受けにおける最上位に位置するシート材の表面に、吹き付け手段によって空気を吹き付けることによって、前記シート材の浮き上がりを抑制する。
前記積層方法の別の一様相においては、前記シート材が積載された受けを旋回させ、前記旋回により発生する遠心力によって、前記シート材を前記受けに配置される位置決め基準面に当接させ、位置決めし、前記受けを旋回させる際、前記受けにおける最上位に位置するシート材の表面に、吹き付け手段によって空気を吹き付けることによって、前記シート材の浮き上がりを抑制する。
上記目的を達成するための本発明の別の一様相は、シート材を順次積層するための積層装置である。当該積層装置は、位置決め基準面が配置されかつ前記シート材が積載される受け前記受けを旋回させるための旋回手段、および、前記シート材を前記受けに投入するための投入手段を有しており、前記旋回手段によって前記シート材が積載された受けを旋回させ、前記旋回により発生する遠心力によって、前記シート材を前記位置決め基準面に当接させ、位置決めし、前記旋回手段は、旋回方向の反転を繰返すことで、所定の角度範囲における前記受けの首振り運動を引き起こすように、構成されており、前記投入手段は、前記首振り運動の静止位置において、前記シート材を前記受けに投入する。
本発明の一様相および別の一様相によれば、シート材は、遠心力を利用して位置決めされるため、位置決め用の可動式ブロックを有する押圧機構(多数の部品からなる複雑な機械的装置)が不要である。したがって、シート材を積層するための設備コストを低減することが可能である積層方法および積層装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1に係る燃料電池を説明するための斜視図である。
実施形態1に係る燃料電池95は、複数の単セルが積層されたスタック部20を有しており、電源として利用される。電源の用途は、例えば、定置用、携帯電話などの民生用携帯機器用、非常用、レジャーや工事用電源などの屋外用、搭載スペースが限定される自動車などの移動体用である。特に、移動体用電源は、比較的長時間の運転停止後に高い出力電圧が要求されるため、燃料電池95の用途として、特に好ましい。
スタック部20の両側には、集電板30,40、絶縁板50,60およびエンドプレート70,80が配置される。集電板30,40は、緻密質カーボンや銅板等のガス不透過な導電性部材から形成され、また、スタック部20で生じた起電力を出力するための出力端子35,45が設けられている。絶縁板50,60は、ゴムや樹脂等の絶縁性部材から形成される。
エンドプレート70,80は、剛性を備えた材料、例えば鋼などの金属材料から形成される。エンドプレート70は、燃料ガスである水素を流通させるため水素導入口71および水素排出口72、酸化剤ガスである空気(酸素)を流通させるための空気導入口74および空気排出口75、冷媒である冷却液を流通させるための冷却液導入口77および冷却液排出口78を有する。
スタック部20、集電板30,40、絶縁板50,60およびエンドプレート70,80の四隅には、タイロッド90が挿通される貫通孔が配置される。タイロッド90は、その端部に形成される雄ねじ部に、ナット(不図示)が螺合され、燃料電池95を締結している。
タイロッド90は、剛性を備えた材料、例えば、鋼などの金属材料から形成され、また、単セル同士の電気的短絡を防止するため、絶縁処理された表面部を有する。タイロッド90の設置本数は、4本(四隅)に限定されない。タイロッド90の締結機構は、螺合に限定されず、他の手段を適用することも可能である。燃料電池95の締結機構は、内部を延長するタイロッド90を利用する形態に限定されず、外部を延長するテンションロッドを利用することも可能である。
図2は、図1に示されるスタック部を説明するための断面図である。
スタック部20は、単セルを構成するアセンブリ10を複数積層した積層体を有する。アセンブリ10は、膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)(第1シート材)14を一対のセパレータ(第2シート材)15,17によって挟持してなる。膜電極接合体14、セパレータ15およびセパレータ17の間における外周縁部には、シール材(不図示)が配置されている。
膜電極接合体14は、セパレータ15,17と略同一形状であり、電解質膜11、電解質膜11を挟んで配置されるカソード電極(空気極)12およびアノード電極(燃料極)13を有する。カソード電極12は、カソード触媒層およびガス拡散層を有し、アノード電極13は、アノード触媒層およびガス拡散層を有する。電解質膜11は、固体高分子材料、例えば、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を呈する。
カソード触媒層およびアノード触媒層は、導電性担体に触媒成分が担持されてなる電極触媒と、高分子電解質とを含んでいる。電極触媒の導電性担体は、触媒成分を所望の分散状態で担持するための比表面積、および、集電体として十分な電子導電性を有しておれば、特に限定されないが、主成分がカーボン粒子であるのが好ましい。
カソード触媒層に適用される触媒成分は、酸素の還元反応に触媒作用を有するものであれば、特に限定されない。アノード触媒層に適用される触媒成分は、水素の酸化反応に触媒作用を有するものであれば、特に限定されない。
セパレータ15,17は、略矩形であり、ステンレス鋼鈑にプレス加工を施すことで形成されている。ステンレス鋼鈑は、複雑な機械加工を施しやすくかつ導電性が良好である点で好ましく、必要に応じて、耐食性のコーティングを施すことも可能である。セパレータ15,17の素材として、ステンレス鋼鈑以外の金属材料、例えば、アルミニウム板や、クラッド材を適用することも可能である。
セパレータ15は、カソード用であり、別のアセンブリ10のセパレータ17に隣接しており、凹凸部と、水素用、空気用および冷却液用のマニホールド部とを有し、カソード電極12に相対して配置される。
カソード電極12に相対する凹凸部の内面と、カソード電極の表面により形成される空間Sは、空気を流通させるための流路を構成し、空気用マニホールド部を経由し、エンドプレート70に配置される空気導入口74および空気排出口75に、接続されている。したがって、カソード電極12に相対する凹凸部の内面は、空気を流通させるための流路溝を構成する。
セパレータ17は、アノード用であり、セパレータ15と略同一形状であり、別のアセンブリ10のセパレータ15に隣接しており、凹凸部と、水素用、空気用および冷却液用のマニホールド部とを有し、アノード電極13に相対して配置される。
アノード電極13に相対する凹凸部の内面と、アノード電極13の表面により形成される空間Sは、水素を流通させるための流路を構成し、水素用マニホールド部を経由し、エンドプレート70に配置される水素導入口71および水素排出口72に、接続されている。したがって、アノード電極13に相対する凹凸部の内面は、水素を流通させるための流路溝を構成する。
アノード電極13に相対する凹凸部の外面と、隣接する別のアセンブリ10のセパレータ15の外面により形成される空間Sは、冷却液を流通させるための流路を構成し、冷却液用マニホールド部を経由し、エンドプレート70に配置される冷却液導入口77および冷却液排出口78に、接続されている。したがって、アノード電極13に相対する凹凸部の外面は、冷却液を流通させるための流路溝を構成する。
図3は、実施形態1に係る積層装置を説明するための平面図、図4は、図3に示される旋回装置を説明するための平面図である。
実施形態1に係る積層装置100は、膜電極接合体14とセパレータ15Aの積層体を形成するために使用され、コンベア110,115、ローダ(投入手段)120,125、旋回装置160および制御装置190を有する。セパレータ15Aは、積層位置に応じて、セパレータ15あるいはセパレータ17を構成することとなる。
コンベア110,115は、略同一の構成を有しかつ平行に配置されており、別工程から連続的に供給されるセパレータ15Aおよび膜電極接合体14を、ローダ120,125まで搬送するために使用される。コンベア110,115の搬送方式は特に限定されず、例えば、パレット方式を適用することも可能である。
ローダ120,125は、略同一の構成を有し、コンベア110,115によって搬送されたセパレータ15Aおよび膜電極接合体14を、旋回装置160に交互に投入するために使用される。
旋回装置160は、スタックボックス(受け)162、アーム180および駆動部(旋回手段)184を有する。スタックボックス162は、位置決め基準面が配置されており、かつ、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14が交互に載置される載置台166を有する。
アーム180は、スタックボックス162が連結される先端部および駆動部184に連結される基部を有し、旋回自在に配置される。駆動部184は、固定脚185、固定脚185に連結されかつアーム180の基部が固定される旋回自在の軸部186、アーム180を旋回させるための電動機187およびバランスウェート188を有する。電動機187は、例えば、サーボモータからなり、所定の角度範囲においてアーム180を正逆方向に旋回可能に設定されている。電動機187は、ダイレクトドライブ方式を適用することが可能である。
つまり、駆動部184は、旋回方向の反転を繰返すことで、アーム180の先端部に連結されるスタックボックス162の首振り運動を引き起こすように、構成されている。バランスウェート188は、先端部にスタックボックス162が連結されたアーム180の回転バランスをとる(平衡させる)ために使用され、重心が、駆動部184の軸上に位置するよう設定されている。
旋回装置160は、上記のように、駆動部184によってスタックボックス162を旋回させるように構成されており、投入されたワークピース(セパレータ15Aあるいは膜電極接合体14)を、前記旋回により発生する遠心力によってスタックボックス162の
位置決め基準面に当接させ、位置決めすることが可能である。そのため、位置決め用の可動式ブロックを有する押圧機構(多数の部品からなる複雑な機械的装置)が不要であり、膜電極接合体とセパレータとを積層するための設備コストを低減することが可能である。
制御装置190は、例えば、中央演算処理装置や記憶装置などを有するコンピュータからなり、コンベア110,115、ローダ(投入手段)120,125および旋回装置160を全体として制御するために使用される。
なお、首振り運動の静止位置A,Bは、ローダ120,125によるセパレータ15Aおよび膜電極接合体14の投入位置に対応しており、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14の投入とスタックボックス162の旋回を同期させることが容易である。また、首振り角度は、例えば、60度である。
次に、ローダ120,125を詳述する。
図5は、図3に示されるローダを説明するための側面図、図6および図7は、図5に示されるハンド部の動作を説明するための平面図および側面図である。
セパレータ用のローダ120は、セパレータ15Aを取り扱うためのハンド部130、および、ハンド部130をスタックボックス162の首振り運動の静止位置A(セパレータ15Aの投入位置)まで3次元的に移動させるための駆動部150を有する。
ハンド部130は、吸着パッド132、ラフガイド134、回転テーブル140およびリフトテーブル144を有する。
吸着パッド132は、吸着面に配置される開口部から流体が高速で流れる際にその静圧が負圧になる効果(ベルヌーイ効果)に基づき、セパレータ15Aを非接触で保持自在に設定されている。したがって、吸着パッド132によるセパレータ15Aの保持は、セパレータ15Aに影響を及ぼさず、例えば、吸着パッド132による傷、圧痕、油水付着等を回避することが可能である。ハンド部130は、非接触式に限定されず、必要に応じて、接触式の吸着パッドを利用したり、アームや爪によって直接的に把持する機構を採用したりすることも可能である。
ラフガイド134は、セパレータ15Aが吸着パッド132によって非接触に吸着される際に、セパレータ15Aの外周を取り囲むように配置されており、セパレータ15Aを大まかに位置決めするために利用される。ラフガイド134の先端部は、吸着パッド132の吸着面に対してセパレータ15Aが円滑に近接するように、テーパ状に構成されている。
回転テーブル140は、駆動部150の下面に連結されており、電動機(例えば、サーボモータ)によって回転自在に構成されている。リフトテーブル144は、回転テーブル140の下面に連結され、かつ、その下面にはハンド部130が連結されており、ボールネジおよび電動機(例えば、サーボモータ)を有するアクチュエータによって駆動され、上下方向Zに移動自在に構成されている。
駆動部150は、X軸ガイドレール152およびリニアテーブル154を有する。X軸ガイドレール152は、コンベア110に対して平行に配置され、旋回装置160に向かって延長している。
リニアテーブル154は、X軸ガイドレール152にスライド自在に配置され、かつ、ハンド部130を保持しており、例えば、ボールネジおよび電動機(例えば、サーボモータ)を有するアクチュエータによって駆動され、旋回装置160に向かって近接離間自在に構成されている。リニアテーブル154は、コンベア310によって搬送されたセパレータ15Aの上方と、スタックボックスの首振り運動の静止位置A(セパレータ15Aの投入位置)の上方との間を、移動自在に設定されている。
したがって、上記構造を有するローダ120においては、セパレータ15Aを非接触で保持しているハンド部130の吸着パッド132を、リフトテーブル144によって上昇させてコンベア110から離間させ、コンベア110からスタックボックス162の首振り運動の静止位置Aまで、セパレータ15Aをリニアテーブル154によって移動させることができる。また、回転テーブル140によって吸着パッド132を回転させることで、セパレータ15Aの向きを、静止位置Aにおけるスタックボックス162の旋回軌道の接線方向TDに一致させ、セパレータ15Aとスタックボックス162とを位置合せることが可能である。
さらに、吸着パッド132を、リフトテーブル144によって降下させて、スタックボックス162に近接させることで、セパレータ15Aを、スタックボックス162に対する投入位置に位置決めすることができる。
なお、駆動部150は、特に上記構成に限定されず、例えば、多軸(多関節)式のロボットアームを適用することも可能である。また、回転テーブル140、リフトテーブル144およびリニアテーブル154の駆動機構は、特に上記構成に限定されない。
膜電極接合体用のローダ125は、セパレータ用のローダ120と略同一の構成を有しており、重複を避けるため、その説明を省略する。
次に、スタックボックスを詳述する。
図8は、図3に示されるスタックボックスを説明するための側面図、図9は、図3に示されるスタックボックスを説明するための平面図、図10は、図3に示されるスタックボックスを説明するための平面図である。
スタックボックス162は、旋回装置160のアーム180の先端部が固定されるケーシング164を有し、また、載置台166、昇降機構174および位置検出装置178が取り付けられている。ケーシング164は、上方開口部167、底部168、側壁169および前方扉172を有する。
上方開口部167は、ローダ120,125からのセパレータ15Aおよび膜電極接合体14の投入口として使用される。側壁169は、上方開口部167と底部168との間に位置し、旋回装置160のアーム180に対して遠位側に位置する背面部169Aと、背面部の両端から直角方向に延長する側方部169B,169Cとから構成される。背面部169Aは、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14の長辺側の位置決め基準面であり、突起部から形成される複数のストッパ170が配置されている。
ストッパ170の少なくとも1つは、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14に形成されている凹部に嵌合自在に位置決めされている。したがって、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14を、スタックボックス162の側壁169における背面部(位置決め基準面)169Aのストッパ170に当接させることによって、その長辺側および短辺側を、同時に位置決めすることが可能である。なお、短辺側を位置決めするための位置決め基準面を、別途設けることも可能である。また、載置台166に側壁を設けれ、当該側壁の背面部169Aを位置決め基準面とすることも可能である。
前方扉172は、旋回装置160のアーム側に設けられる正面開口部に配置されており、形成された積層体20Aの取出し口として使用される。載置台166は、ケーシング164の内部に配置され、上下方向(積層方向)Zに移動自在に配置されており、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14を交互に載置するために使用される。
昇降機構174は、ボールネジ175および電動機(例えば、サーボモータ)176を有しており、ケーシング164の底部168に配置され、載置台166を上下方向Zに移動させるために使用される。ボールネジ175は、載置台166の下部に固定される上端部と、電動機176に連結される下端部を有し、電動機176が回転することで、載置台166を同伴して上下方向Zに移動するように構成されている。昇降機構174は、特に上記構成に限定されない。
位置検出装置178は、例えば、上方開口部167の近傍に配置される光センサからなり、スタックボックス162における最上位に位置するワークピース(セパレータ15Aあるいは膜電極接合体14)の表面位置を検出する。検出された表面位置は、制御装置190による昇降機構174の制御に利用される。つまり、昇降機構174は、ワークピースが載置される度に載置台166を降下させることで、スタックボックス162における載置位置を一定に維持する。
これにより、投入高さを一定に維持することが可能となるため、スタックボックス162に対するセパレータ15Aおよび膜電極接合体14の投入が容易となる。また、載置台166の降下は、実測値に基づいているため、セパレータ15Aや膜電極接合体14における厚みのバラツキや、機械的な位置決め誤差などが存在したとしても、その影響を排除することが可能である。
位置検出装置178は、光センサによって構成することに限定されず、例えば、接触式センサを利用することも可能である。必要に応じ、位置検出装置178を省略することも可能である。この場合、載置台166を、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14における厚みの理論値(設計値)に対応する距離だけ、自動的に降下させる。なお、載置台の昇降機構および位置検出装置を省略することも可能である。
次に、実施形態1に係る積層方法を説明する。
まず、別工程から供給されるセパレータ15Aが、コンベア110によって搬送され、コンベア110の先端部に位置決めされると、ローダ120に設けられたハンド部130の吸着パッド132が、セパレータ15Aに向かって降下し、セパレータ15Aを非接触に吸着すると上昇する。
セパレータ15Aがコンベア110から離間すると、リニアテーブル154は、X軸ガイドレール152に沿って移動し、保持しているハンド部130を、スタックボックス162の首振り運動の静止位置Aの上方に、位置決めする。
次に、ハンド部130の吸着パッド132は、回転し、セパレータ15Aの向きを、静止位置Aにおけるスタックボックス162の旋回軌道の接線方向TDに一致させ、セパレータ15Aと、静止している(旋回を停止している)スタックボックス162とを位置合せする。そして、ハンド部130の吸着パッド132は、セパレータ15Aの吸着を停止し、セパレータ15Aをスタックボックス162に投入する。セパレータ15Aは、スタックボックス162の上方開口部167を通過し、載置台166に載置される。ハンド部130の吸着パッド132は、その後、X軸ガイドレール152に沿って移動し、コンベア110の先端部の上方に位置決めされ、次のセパレータ15Aを吸着するための準備がなされる。
旋回装置160は、スタックボックス162が先端部に固定されているアーム180を静止位置Bに向かって旋回する。旋回により発生する遠心力は、セパレータ15Aを、スタックボックス162の側壁169における背面部169Aのストッパ170に当接させて、位置決めする。この際、セパレータ15Aに形成されている凹部は、ストッパ170の1つと嵌合する。これにより、位置決め用の可動式ブロックを有する押圧機構を使用することなく、セパレータ15Aの長辺側および短辺側が、同時に位置決めされる。
その後、スタックボックス162が静止位置Bに到達すると、旋回装置160は、アーム180の旋回を停止する。位置検出装置178は、静止位置Aにおいて投入されたセパレータ15Aの上面位置を、検出する。制御装置190は、昇降機構174を制御し、載置台166を、降下させることで、スタックボックス162における載置位置を一定に維持する。
一方、静止位置Bの上方には、ローダ125によって膜電極接合体14が位置決めされている。なお、膜電極接合体14をコンベア110から離間させ、静止位置Bの上方へ位置決めするためのローダ125の動作は、セパレータ用ローダ120の動作と略一致するため、その説明は省略する。
ローダ125のハンド部の吸着パッドは、膜電極接合体14の吸着を停止し、膜電極接合体14をスタックボックス162に投入する。膜電極接合体14は、スタックボックス162の上方開口部167を通過し、載置台166に載置される。この際、スタックボックス162における載置位置は一定に維持されているため、スタックボックス162に対する膜電極接合体14の投入が容易となる。ローダ125のハンド部は、その後、ローダ125のX軸ガイドレール152に沿って移動し、コンベア115の先端部の上方に位置決めされ、次の膜電極接合体14を吸着するための準備がなされる。
旋回装置160は、スタックボックス162が先端部に固定されているアーム180を静止位置Aに向かって旋回する。旋回により発生する遠心力は、膜電極接合体14を、スタックボックス162の側壁169における背面部169Aのストッパ170に当接させて、位置決めする。この際、膜電極接合体14に形成されている凹部は、ストッパ170の1つと嵌合する。これにより、位置決め用の可動式ブロックを有する押圧機構を使用することなく、膜電極接合体14の長辺側および短辺側が、同時に位置決めされる。
その後、スタックボックス162が静止位置Aに到達すると、旋回装置160は、アーム180の旋回を停止する。位置検出装置178は、静止位置Bにおいて投入された膜電極接合体14の上面位置を、検出する。制御装置190は、昇降機構174を制御し、載置台166を降下させることで、スタックボックス162における載置位置を一定に維持する。
そして、次のセパレータ15Aのスタックボックス162への投入、アーム180の旋回(セパレータ15Aの位置決め)、および、次の膜電極接合体14のスタックボックス162への投入するための上記動作が、繰返される。所定枚数からなるセパレータ15Aおよび膜電極接合体14の積層体20Aが得られると、スタックボックス162の前方扉172が開けられ、取出された積層体20Aは、後工程に投入される。
以上のように、実施形態1においては、燃料電池の膜電極接合体とセパレータとを交互に積層する際、膜電極接合体およびセパレータが、遠心力によって位置決めされるため、位置決め用の可動式ブロックを有する押圧機構(多数の部品からなる複雑な機械的装置)が不要である。したがって、燃料電池の膜電極接合体とセパレータとを積層するための設備コストを低減することが可能である積層方法および積層装置を提供することができる。
また、スタックボックスは、旋回方向の反転が繰返されることで、所定の角度範囲において首振り運動が引き起こされており、膜電極接合体およびセパレータは、前記首振り運動の静止位置において、スタックボックスに投入される。したがって、膜電極接合体およびセパレータの交互の投入と、スタックボックスの旋回を同期させることが容易である。
載置台を上下方向に移動させるための昇降機構を有しており、載置台を降下させることで、スタックボックスにおける載置位置を一定に維持することができる。そのため、膜電極接合体およびセパレータの投入高さを一定に維持することが可能となるため、スタックボックスに対する膜電極接合体およびセパレータの投入が容易となる。また、載置台の降下は、実測値に基づいているため、セパレータや膜電極接合体における厚みのバラツキや、機械的な位置決め誤差などが存在したとしても、その影響を排除することが可能である。
スタックボックスの側壁における背面部(セパレータおよび膜電極接合体の長辺側の位置決め基準面)に配置されるストッパの少なくとも1つは、セパレータおよび膜電極接合体に形成されている凹部に嵌合自在に位置決めされている。したがって、セパレータおよび膜電極接合体の長辺側および短辺側を、同時に位置決めすることが可能である。
膜電極接合体およびセパレータは、吸着パッドによってコンベアからスタックボックスまで非接触で保持されるため、例えば、吸着パッドによる傷、圧痕、油水付着等の発生を回避することが可能である。
なお、スタックボックスは、静止位置Aと静止位置Bとの間で旋回方向の反転を繰返す形態に限定されず、例えば、反転せずに旋回方向を一定に保ちながら回転し、静止位置Aおよび静止位置Bにおいて回転を一時的に停止する形態を適用することも可能である。
次に、実施形態2を説明する。なお、以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
図11は、実施形態2に係る積層装置を説明するための断面図である。
実施形態2は、スタックボックス262に吹き付け手段が設けられている点で、実施形態1と概して異なっている。
実施形態2に係る吹き付け手段は、図10に示されるように、スリット(開口部)265によって構成される。スリット265は、スタックボックス(受け)262の側壁における(旋回方向と交差する方向に延長する)側方部269B,269Cに配置されており、旋回方向に相対するように位置決めされている。
また、スリット265は、下方かつ内側に向かって傾斜している。傾斜角度は、例えば、30〜35度である。スリット265の設置高さは、スタックボックス262におけるにおける載置位置(載置台266に配置される積層体20Aの上面位置)を考慮して設定され、例えば、載置位置より若干上方に位置するように設定される。
したがって、スタックボックス262を旋回させる際、スタックボックス262の外部の空気が、スリット265を経由して、スタックボックス262の内部に導入される。そして、スリット265は、下方かつ内側に向かって傾斜しており、また、積層体20Aの上面位置より若干上方に位置しているため、内部に導入された空気は、スタックボックス262における最上位に位置するワークピース(セパレータ15Aあるいは膜電極接合体14)の表面に吹き付けられることになる。
この結果、ワークピースの浮き上がりが抑制され、ワークピースのズレが防止される。また、スリット265による空気の吹き付けは、スタックボックス262の旋回により生じる空気の流れを利用しているため、吹き付け手段が安価に構成される。なお、スリット265の形状、設置数、設置間隔、設置位置および設置高さは、例えば、スタックボックス262における載置位置、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14の重量や形状、スタックボックス262の旋回速度などを考慮して、適宜設定される。
以上のように、実施形態2は、スタックボックスにおける最上位に位置するワークピース(セパレータあるいは膜電極接合体)の上面に、空気を吹き付けるための吹き付け手段を有している。したがって、スタックボックスを旋回させる際、前記上面に、吹き付け手段によって空気を吹き付けることによって、ワークピースの浮き上がりを抑制し、ワークピースのズレを防止すること可能である。
また、吹き付け手段は、スタックボックスの側壁における側方部に配置されるスリットからなり、空気は、前記スリットを経由して導入されており、スタックボックスの旋回により生じる空気の流れに基づいて、吹き付けられる。つまり、吹き付け手段は、受けの旋回により生じる空気の流れを利用しているため、安価に構成される。
吹き付け手段は、開口部によって構成する形態に限定されず、例えば、圧縮空気源に連結されたノズルユニットを適用することも可能である。この場合、スタックボックスの旋回条件から独立して、空気の吹き付け条件を設定することが可能であり、自由度が向上する。
次に、実施形態3を説明する。
図12は、実施形態3に係る積層装置を説明するための平面図、図13は、図12に示されるローダを説明するための平面図である。
実施形態3は、首振り運動の方向およびローダの構成に関し、実施形態1と概して異なっており、旋回装置360およびローダ320を有する。
旋回装置360は、旋回方向の反転を繰返すアーム380を有しており、アーム380の先端部に連結されるスタックボックス362の首振り運動を引き起こすように、構成されている。首振り運動の静止位置A,Bは、ローダ320によるセパレータおよび膜電極接合体の投入位置に対応している。例えば、静止位置A,B間の内角側の角度は、50度であり、外角側の角度は310度である。
アーム380の旋回方向は外角側であり、首振り角度は310度である。したがって、実施形態1に比較し、静止位置A,B間の移動のタイムサイクル(位置決め機能を有する遠心力の持続時間)が長くなっており、遠心力による位置決めは、より確実とすることが可能である。なお、静止位置A,B間の内角側の角度および外角側の角度(首振り角度)は、上記値に限定されない。
また、タイムサイクルが長くなっているため、ローダによるセパレータおよび膜電極接合体の投入時間に係る制限が緩和される。そのため、ローダ320は、セパレータ用のローダおよび膜電極接合体用のローダが一体化されてなり、部品点数を削減することで、設備コストを低減することが可能である。
ローダ320は、図13に示されるように、X軸ガイドレール352、リニアテーブル354、Y軸ガイドレール358A,358Bおよび支持テーブル359A,359Bを有する。
X軸ガイドレール352およびリニアテーブル354は、実施形態1に係るX軸ガイドレール152およびリニアテーブル154と対応している。リニアテーブル354の可動範囲は、コンベア310の先端部に配置されるセパレータ15Aとスタックボックス362の首振り運動の静止位置Aとの間の距離(およびコンベア315の先端部に配置される膜電極接合体14とスタックボックス362(受け)の首振り運動の静止位置Bとの間の距離)に対応している。
Y軸ガイドレール358A,358Bは、コンベア310,315の延長する方向Xに対して直角に交差する方向Yに並置されて延長している。支持テーブル359A,359Bは、それぞれ、Y軸ガイドレール358A,358Bにスライド自在に配置され、かつ、X軸ガイドレール352の端部352A,352Bに連結されており、ボールネジおよび電動機を有するアクチュエータによって駆動される。支持テーブル359A,359Bの駆動機構は、上記構成に特に限定されない。
支持テーブル359A,359Bの可動範囲は、X軸ガイドレール352にスライド自在に配置されるリニアテーブル354が、コンベア310,315によって搬送されたセパレータ15Aおよび膜電極接合体14の上方に、位置決めできるように、設定される。つまり、支持テーブル359A,359Bの可動範囲は、リニアテーブル354によって保持されるハンド部の吸着パッドによって、コンベア310の先端部に配置されるセパレータ15Aとコンベア315の先端部に配置される膜電極接合体14とを、非接触に吸着できるように、設定される。
次に、ローダの動作を説明する。
図13および図14は、図12に示されるローダによるセパレータの投入動作および膜電極接合体の投入動作を説明するための平面図である。
まず、X軸ガイドレール352の端部352A,352Bに連結される支持テーブル359A,359Bが、Y軸ガイドレール358A,358Bに沿って移動し、X軸ガイドレール352を、セパレータ用のコンベア310の上方に位置決めする。X軸ガイドレール352に配置されるリニアテーブル354は、X軸ガイドレール352に沿って移動し、保持しているハンド部を、コンベア310の先端部に配置されるセパレータ15Aの上方に、位置決めする。ハンド部の吸着パッドは、セパレータ15Aに向かって降下し、セパレータ15Aを非接触に吸着すると上昇する。
セパレータ15Aがコンベア310から離間すると、リニアテーブル354は、X軸ガイドレール352に沿って移動し、保持しているハンド部を、スタックボックス362の首振り運動の静止位置Aの上方に、位置決めする。次に、ハンド部の吸着パッドは、回転し、セパレータ15Aの向きを、静止位置Aにおけるスタックボックス362の旋回軌道の接線方向TDに一致させ、セパレータ15Aと静止している(旋回を停止している)スタックボックス362とを位置合せする。そして、ハンド部の吸着パッドは、セパレータ15Aの吸着を停止し、セパレータ15Aをスタックボックス362に投入する。
なお、スタックボックス362は、旋回装置360のアーム380によって、外角側に旋回し、静止位置Bに向かって移動する。この際、首振り角度は310度であり、静止位置A,B間の移動のタイムサイクルが長くなっており、遠心力による位置決めは、より確実となる。
その後、X軸ガイドレール352の端部352A,352Bに連結される支持テーブル359A,359Bが、Y軸ガイドレール358A,358Bに沿って移動し、X軸ガイドレール352を、膜電極接合体用のコンベア315の上方に位置決めする。
X軸ガイドレール352に配置されるリニアテーブル354は、X軸ガイドレール352に沿って移動し、保持しているハンド部を、コンベア315の先端部に配置される膜電極接合体14の上方に、位置決めする。ハンド部の吸着パッドは、膜電極接合体14に向かって降下し、膜電極接合体14を非接触に吸着すると上昇する。
膜電極接合体14がコンベア315から離間すると、リニアテーブル354は、X軸ガイドレール352に沿って移動し、保持しているハンド部を、スタックボックス362の首振り運動の静止位置Bの上方に、位置決めする。
次に、ハンド部の吸着パッドは、回転し、膜電極接合体14の向きを、静止位置Bにおけるスタックボックス362の旋回軌道の接線方向TDに一致させ、膜電極接合体14と、外角側に旋回して静止位置Bに向かって移動してきたスタックボックス362とを位置合せする。そして、ハンド部の吸着パッドは、膜電極接合体14の吸着を停止し、膜電極接合体14をスタックボックス362に投入する。
その後、X軸ガイドレール352の端部352A,352Bに連結される支持テーブル359A,359Bが、Y軸ガイドレール358A,358Bに沿って移動し、X軸ガイドレール352を、セパレータ用のコンベア310の上方に位置決めする。そして、上記動作を繰返すことで、スタックボックス362に対して、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14が、交互に投入されることになる。
以上のように、実施形態3においては、アームの旋回方向は、外角側であり、静止位置間の移動のタイムサイクルが長くなっているため、遠心力による位置決めは、より確実となる。また、タイムサイクルが長くなっており、ローダによるセパレータおよび膜電極接合体の投入時間に係る制限が緩和されるため、セパレータ用のローダおよび膜電極接合体用のローダが一体化されており、部品点数を削減することで、設備コストを低減することが可能である。なお、ローダは一体化される形態に限定されない。
次に、実施形態4を説明する。
図16は、実施形態4に係る積層装置を説明するための平面図、図17は、図16に示されるコンベアを説明するための側面図である。
実施形態4は、スタックボックスが首振り運動をせずに、一方向へ定速回転する点で、実施形態1と概して異なっている。
実施形態4に係る積層装置のコンベア(投入手段)410,415は、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14をスタックボックス(受け)462へ投入するためのローダを兼用しており、旋回装置460の駆動部(旋回手段)484を中心とした、回転対称(180度)に配置され、かつ、スタックボックス462の旋回軌道の接線方向TDに沿って延長している。
コンベア410,415の先端部の位置は、その前方(離間位置C,D)が、スタックボックス462の旋回軌道に重なるように、設定されている。コンベア410,415によるセパレータ15Aおよび膜電極接合体14の搬送速度は、その速度による勢いによって、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14が、コンベア410,415の先端部からジャンプして離間位置C,Dに到達するように、設定される。コンベア410,415によるセパレータ15Aおよび膜電極接合体14の搬送は、スタックボックス462が先端部に固定されているアーム180の旋回と同期されている。
したがって、コンベア410の先端部からセパレータ15Aがジャンプし、離間位置Cに到達して降下すると、その下方には、旋回中のスタックボックス462が位置している。そのため、スタックボックス462の旋回が中止されることなく、セパレータ15Aは、スタックボックス462に投入される。そして、スタックボックス462が離間位置Cから離間位置Dに向かう旋回途中において、遠心力によってセパレータ15Aが位置決めされると共に、載置台が降下することで、スタックボックス462における載置位置を一定に維持する。
一方、コンベア415の先端部から膜電極接合体14がジャンプし、離間位置Dに到達して降下すると、その下方には、離間位置Cを経由した旋回中のスタックボックス462が同期して位置している。そのため、スタックボックス462の旋回が中止されることなく、膜電極接合体14がスタックボックス462に投入される。そして、スタックボックス462が離間位置Dから離間位置Cに向かう旋回途中において、遠心力によって膜電極接合体14が位置決めされると共に、載置台が降下することで、スタックボックス462における載置位置を一定に維持する。
旋回中のスタックボックス462に対して上記動作を同期させて繰返すことで、スタックボックスに対して、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14が、交互に投入されることになる。つまり、セパレータ15Aおよび膜電極接合体14は、スタックボックス462が旋回している状態で、スタックボックス462に投入される。そのため、スタックボックス462の旋回を停止する必要がなく、スタックボックス462の旋回の加減速に基づく精度悪化を回避しつつ、生産性を向上させることが可能である。
なお、スタックボックス162へのセパレータ15Aおよび膜電極接合体14の投入は、コンベア410,415をローダとして兼用する形態に、特に限定されない。また、コンベア410,415の延長方向は、スタックボックス162の旋回軌道の接線方向TDに一致させる形態に限定されず、例えば、実施形態1に係るローダ120,125を組み込む場合、接線方向TDと交差する方向に延長するコンベアを適用することが可能となる。
図18は、実施形態4に係る変形例を説明するための平面図である。
セパレータ15Aおよび膜電極接合体14を搬送および投入するためのコンベアは、複数セット配置することも可能である。例えば、図18に示すように、セパレータ用のコンベア410A、膜電極接合体用のコンベア415A、第2のセパレータ用のコンベア410B、第2の膜電極接合体用のコンベア415Bを、スタックボックス162の旋回軌道に沿って、90度毎に配置することが可能である。この場合、スタックボックス162の1回の旋回で、2枚のセパレータ15Aおよび2枚の膜電極接合体14が積層されることになる。
以上のように、実施形態4においては、セパレータおよび膜電極接合体をスタックボックスに投入する際に、スタックボックスの旋回を停止する必要がないため、受けの旋回の加減速に基づく精度悪化の回避および生産性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、シート材は、燃料電池の膜電極接合体およびセパレータに限定されない。また、シートは、2種類のものに限定されず、単一種あるいは3種類以上から構成されるものを適用することが可能である。
実施形態1に係る燃料電池を説明するための斜視図である。 図1に示されるスタック部を説明するための断面図である。 実施形態1に係る積層装置を説明するための平面図である。 図3に示される旋回装置を説明するための平面図である。 図3に示されるローダを説明するための側面図である。 図5に示されるハンド部の動作を説明するための平面図である。 図5に示されるハンド部の動作を説明するための側面図である。 図3に示されるスタックボックスを説明するための側面図である。 図3に示されるスタックボックスを説明するための平面図である。 図3に示されるスタックボックスを説明するための平面図である。 実施形態2に係る積層装置を説明するための断面図である。 実施形態3に係る積層装置を説明するための平面図である。 図12に示されるローダを説明するための平面図である。 図12に示されるローダによるセパレータの投入動作を説明するための平面図である。 図12に示されるローダによる膜電極接合体の投入動作を説明するための平面図である。 実施形態4に係る積層装置を説明するための平面図である。 図15に示されるコンベアを説明するための側面図である。 実施形態4に係る変形例を説明するための平面図である。
符号の説明
10 アセンブリ、
11 電解質膜、
12 カソード電極、
13 アノード電極、
14 膜電極接合体(第1シート材)、
15,15A,17 セパレータ(第2シート材)、
20 スタック部、
20A 積層体、
30,40 集電板、
35,45 出力端子、
50,60 絶縁板、
70,80 エンドプレート、
71 水素導入口、
72 水素排出口、
74 空気導入口、
75 空気排出口、
77 冷却液導入口、
78 冷却液排出口、
90 タイロッド、
95 燃料電池、
100 積層装置、
110,115 コンベア、
120,125 ローダ(投入手段)、
130 ハンド部、
132 吸着パッド、
134 ラフガイド、
140 回転テーブル、
144 リフトテーブル、
150 駆動部、
152 X軸ガイドレール、
154 リニアテーブル、
160 旋回装置、
162 スタックボックス(受け)、
164 ケーシング、
166 載置台、
167 上方開口部、
168 底部、
169 側壁、
169A 背面部、
169B,169C 側方部、
170 ストッパ、
172 前方扉、
174 昇降機構、
175 ボールネジ、
176 電動機、
178 位置検出装置、
180 アーム、
184 駆動部(旋回手段)、
185 固定脚、
186 軸部、
187 電動機、
188 バランスウェート、
190 制御装置、
262 スタックボックス(受け)、
265 スリット(開口部)、
266 載置台、
269B,269C 側方部、
274 昇降機構、
310,315 コンベア、
320 ローダ(投入手段)、
352 X軸ガイドレール、
352A,352B 端部、
354 リニアテーブル、
358A,358B Y軸ガイドレール、
359A,359B 支持テーブル、
360 旋回装置、
362 スタックボックス(受け)、
380 アーム、
410,410A,410B,415,415A,415B コンベア(投入手段)、
460 旋回装置、
462 スタックボックス(受け)、
484 駆動部(旋回手段)
A,B 静止位置、
C,D 離間位置、
,S,S 空間、
TD 接線方向、
X,Y,Z 方向。

Claims (9)

  1. シート材を順次積層するための積層方法であって、
    前記シート材が積載された受けを旋回させ、前記旋回により発生する遠心力によって、前記シート材を前記受けに配置される位置決め基準面に当接させ、位置決めし、
    前記シート材は、燃料電池の膜電極接合体およびセパレータを構成する第1および第2シート材からなり、前記第1および第2シート材は、交互に投入され、
    前記受けは、旋回方向の反転が繰返されることで、所定の角度範囲において首振り運動が引き起こされており、
    前記シート材は、前記首振り運動の静止位置において、前記受けに投入される
    ことを特徴とする積層方法。
  2. シート材を順次積層するための積層方法であって
    前記シート材が積載された受けを旋回させ、前記旋回により発生する遠心力によって、前記シート材を前記受けに配置される位置決め基準面に当接させ、位置決めし、
    前記受けを旋回させた状態で、前記シート材を前記受けに投入する
    ことを特徴とする積層方法。
  3. シート材を順次積層するための積層方法であって、
    前記シート材が積載された受けを旋回させ、前記旋回により発生する遠心力によって、前記シート材を前記受けに配置される位置決め基準面に当接させ、位置決めし、
    前記受けを旋回させる際、前記受けにおける最上位に位置するシート材の表面に、吹き付け手段によって空気を吹き付けることによって、前記シート材の浮き上がりを抑制する
    ことを特徴とする積層方法。
  4. 前記吹き付け手段は、前記受けに配置されかつ旋回方向に相対するように位置決めされた開口部からなり、
    前記空気は、前記開口部を経由して導入されており、前記受けの旋回により生じる空気の流れに基づいて、吹き付けられることを特徴とする請求項に記載の積層方法。
  5. シート材を順次積層するための積層装置であって、
    位置決め基準面が配置されかつ前記シート材が積載される受け、
    前記受けを旋回させるための旋回手段、および、
    前記シート材を前記受けに投入するための投入手段有しており、
    前記旋回手段によって前記シート材が積載された受けを旋回させ、前記旋回により発生する遠心力によって、前記シート材を前記位置決め基準面に当接させ、位置決めし、
    前記旋回手段は、旋回方向の反転を繰返すことで、所定の角度範囲における前記受けの首振り運動を引き起こすように、構成されており、
    前記投入手段は、前記首振り運動の静止位置において、前記シート材を前記受けに投入することを特徴とする積層装置。
  6. 前記シート材を前記受けに投入するための投入手段をさらに有しており、
    前記投入手段は、前記受けが旋回している状態で、前記シート材を前記受けに投入することを特徴とする請求項に記載の積層装置。
  7. 前記受けにおける載置位置を一定に維持するための昇降機構を、さらに有することを特徴とする請求項に記載の積層装置。
  8. 前記受けにおける最上位に位置するシート材の表面に、空気を吹き付けるための吹き付け手段をさらに有しており、
    前記受けを旋回させる際、前記シート材の表面に、前記吹き付け手段によって空気を吹き付けることによって、前記シート材の浮き上がりを抑制することを特徴とする請求項に記載の積層装置。
  9. 前記吹き付け手段は、前記受けに配置されかつ旋回方向に相対するように位置決めされた開口部からなり、
    前記空気は、前記開口部を経由して導入されており、前記受けの旋回により生じる空気の流れに基づいて、吹き付けられることを特徴とする請求項に記載の積層装置。
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