JP5256831B2 - 表示素子、表示装置、表示素子の製造方法 - Google Patents

表示素子、表示装置、表示素子の製造方法 Download PDF

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本発明は、有機層を含む自発光型の表示素子およびその製造方法、ならびにそのような表示素子を備えた表示装置に関する。
近年、液晶ディスプレイに代わる表示装置として、有機層を含む自発光型の有機発光素子を用いた有機ELディスプレイが実用化されている。有機ELディスプレイは、自発光型であるので、液晶などに比較して視野角が広く、また、高精細度の高速ビデオ信号に対しても十分な応答性を有するものである。
これまで有機発光素子については、共振器構造を導入し、発光色の色純度を向上させたり発光効率を高めたりするなど発光層で発生する光を制御することにより、表示性能を向上させる試みがなされている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第01/39554号パンフレット
また、従来、有機発光素子の視野角特性を改善するため、透明基板に凹面構造や光拡散層、光屈折層を形成することにより、光の出射方向を拡散させ、光の指向性を平均化することで視野角の拡大を図ろうとした試みもなされている(例えば、特許文献2参照。)
特開平9−190883号公報
ところが、最近では、有機発光素子に対し、表示性能の向上と共に構造上のコンパクト化が求められつつある。しかしながら、現状ではそのような要求に十分に対応できているとは言い難い。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、良好な表示性能を確保しつつ、よりコンパクト化された構成の表示素子および表示装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、良好な表示性能を確保し、かつ、よりコンパクト化された構成の表示素子をより簡便に形成することのできる表示素子の製造方法を提供することにある。
本発明の表示素子は、以下の(A1)〜(A6)の全ての要件を有するものである。
(A1)基体に設けられ、凹部と、その凹部を取り囲む凸部と、その凸部によって凹部と分離された溝部とを含んで一体形成された絶縁層。
(A2)絶縁層の凹部の底面を覆う第1電極層。
(A3)第1電極層と対向する第2電極層。
(A4)第1電極層と第2電極層との間に位置する第1有機層。
(A5)第1電極層と第2電極層との間に位置し、かつ発光層を含む第2有機層。
(A6)絶縁層の溝部に収容され、かつ、第2電極層と電気的に接続された補助電極層。
ここで第1有機層、第2有機層および第1電極層は、絶縁層の凹部に収容されている。
本発明の表示装置は、上記本発明の表示素子と、この表示素子を駆動させて画像表示を行う制御部とを備えるようにしたものである。
本発明の表示素子の製造方法は、以下の(B1)〜(B6)の全ての工程を含むものである。
(B1)基体上に、凹部と、その凹部を取り囲む凸部と、その凸部によって凹部と分離された溝部とを含む一体の絶縁層を形成する工程。
(B2)絶縁層の凹部の底面を覆うように第1電極層を形成する工程と、
(B3)第1電極層と対向するように第2電極層を形成する工程。
(B4)第1電極層と第2電極層との間に、第1有機層を形成する工程。
(B5)第1電極層と第2電極層との間に、発光層を含む第2有機層を形成する工程。
(B6)絶縁層の溝部に収容するように補助電極層を形成する工程。
ここで、第1電極層、第2有機層および第1有機層を、絶縁層の凹部に収容するように形成する。また、第2電極層を、補助電極層を覆うように形成する。
本発明の表示素子およびその製造方法、ならびに表示装置では、第1絶縁層の凹部に第1電極層を設けるようにしたので、凹凸がなく平坦化された上面を有する絶縁層の上に電極層が設けられた従来の構造と比べ、薄型化される。さらに、従来構造における開口部規定絶縁層のような他の絶縁層を設けることなく、発光領域を規定することができる。
本発明の表示素子および表示装置、ならびに表示素子の製造方法によれば、絶縁層の凹部に第1電極層を設けるようにしたので、従来のように凹凸がなく平坦化された上面を有する絶縁層の上に電極層を設けるようにした場合と比べ、より薄型化することができる。その際、良好な表示性能を損なうことはない。絶縁層における凹部以外の部分(すなわち凸部)が開口部規定絶縁層として機能するので、構造上の簡素化、あるいは製造工程の簡素化を実現することができる。さらに、絶縁層に、凸部によって凹部と分離された溝部をさらに設け、その溝部に、第2電極層と電気的に接続された補助電極層を設けるようにしたので、第2電極層の電位のばらつきに伴う輝度むらの発生を抑制することができる。さらに、絶縁層は、凸部、凹部および溝部を含んで一体形成されたものである。このため、より簡易に製造可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明における一実施の形態に係る有機発光素子を用いた表示装置の構成を表すものである。この表示装置は、極薄型の有機発光カラーディスプレイ装置などとして用いられる。この表示装置は、基体11の上に表示領域110が形成されたものである。基体11上の表示領域110の周辺には、例えば映像表示用のドライバである信号線駆動回路120、走査線駆動回路130および電源供給線駆動回路140が形成されている。
表示領域110には、マトリクス状に二次元配置された複数の有機発光素子10(10R,10G,10B)と、それらを駆動するための画素駆動回路150とが形成されている。画素駆動回路150において、列方向には複数の信号線120A(120A1〜120Am)が配置され、行方向には複数の走査線130A(130A1〜130An)および複数の電源供給線140A(140A1〜140An)が配置されている。各信号線120Aと各走査線130Aとの各交差点に、有機発光素子10R,10G,10Bのいずれか一つが対応して設けられている。各信号線120Aは信号線駆動回路120に接続され、各走査線130Aは走査線駆動回路130に接続され、各電源供給線140Aは電源供給線駆動回路140に接続されている。
信号線駆動回路120は、信号供給源(図示せず)から供給される輝度情報に応じた映像信号の信号電圧を、信号線120Aを介して選択された有機発光素子10R,10G,10Bに供給するものである。
走査線駆動回路130は、入力されるクロックパルスに同期してスタートパルスを順にシフト(転送)するシフトレジスタなどによって構成されている。走査線駆動回路130は、各有機発光素子10R,10G,10Bへの映像信号の書き込みに際し行単位でそれらを走査し、各走査線130Aに走査信号を順次供給するものである。
電源供給線駆動回路140は、入力されるクロックパルスに同期してスタートパルスを順にシフト(転送)するシフトレジスタなどによって構成されている。電源供給線駆動回路140は、走査線駆動回路130による行単位の走査と同期して、各電源供給線140Aに対し互いに異なる第1電位および第2電位のいずれかを適宜供給する。これにより、後述する駆動トランジスタTr1の導通状態または非道通状態の選択が行われる。
図2は、画素駆動回路150の一例を表したものである。この画素駆動回路150は、後述する第1電極層13の下層に形成され、駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2と、その間のキャパシタ(保持容量)Csと、電源供給線140Aおよび共通電源供給線(GND)の間において駆動トランジスタTr1と直列に接続された有機発光素子10R(または10G,10B)とを有するアクティブ型の駆動回路である。駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2は、一般的な薄膜トランジスタ(TFT(Thin Film Transistor))により構成され、その構成は例えば逆スタガー構造(いわゆるボトムゲート型)でもよいしスタガー構造(トップゲート型)でもよく特に限定されない。
書き込みトランジスタTr2は、例えばドレイン電極が信号線120Aと接続されており、信号線駆動回路120からの映像信号が供給されるようになっている。また、書き込みトランジスタTr2のゲート電極は走査線130Aと接続されており、走査線駆動回路130からの走査信号が供給されるようになっている。さらに、書き込みトランジスタTr2のソース電極は、駆動トランジスタTr1のゲート電極と接続されている。
駆動トランジスタTr1は、例えばドレイン電極が電源供給線140Aと接続されており、電源供給線駆動回路140による第1電位または第2電位のいずれかに設定される。駆動トランジスタTr1のソース電極は、有機発光素子10R(または10G,10B)と接続されている。
保持容量Csは、駆動トランジスタTr1のゲート電極(書き込みトランジスタTr2のソース電極)と、駆動トランジスタTr1のソース電極との間に形成されるものである。
図3に、表示領域110の平面構成の一例を表す。表示領域110には、有機発光素子10R,10G,10Bが順に、全体としてマトリックス状に形成されている。ここで、図3に示した破線によって囲まれた領域が有機発光素子10R,10G,10Bを表す。具体的には、補助電極層17が格子状に設けられており、それによって区画された領域に各有機発光素子10R,10G,10Bの発光部20が順に配置されている。有機発光素子10Rの発光部20は赤色光を発生し、有機発光素子10Gの発光部20は緑色光を発生し、有機発光素子10Bの発光部20は青色光を発生する。なお、隣り合う有機発光素子10R,10G,10Bの組み合わせが一つの画素(ピクセル)を構成している。
次に、図4〜図7を参照して、基体11およびその上に形成される有機発光素子10R,10G,10Bの詳細な構成について説明する。なお、有機発光素子10R,10G,10Bは、互いに下部有機層14および上部有機層15(いずれも後出)の構成が一部異なることを除き、他は共通の構成である。したがって、以下では、共通の部分については有機発光素子10Rを代表して説明する。
図4および図5は、いずれも、図3に示した有機発光素子10R(または10G,10B)の断面構成を表すものである。より詳細には、図4は図3に示したIV−IV線に沿った断面図であり、図5は図3に示したV−V線に沿った断面図である。図4は、2つの有機発光素子10R,10G,10Bにまたがった領域に相当する断面図である。また、図6は、図3に示した有機発光素子10R(または10G,10B)のうちの、第1電極層13(後出)を含む階層における拡大平面図である。なお、図6では、下部有機層14、上部有機層15、第2電極層16、保護膜18、および封止基板19(いずれも後出)の図示を省略している。
有機発光素子10R(または10G,10B)は、基体11の上に設けられた発光部20を有している。発光部20は発光が生じる部分であり、平坦化絶縁層12、アノード電極としての第1電極層13、下部有機層14、後述する発光層15Aを含む上部有機層15、およびカソード電極としての第2電極層16がこの順に積層された構成である。発光部20の上には、保護膜18と封止基板19とが順に設けられている。この有機発光素子10R(または10G,10B)では、第1電極層13は反射層としての機能を発揮する一方、第2電極層16が半透過性反射層としての機能を発揮する。これら第1電極層13および第2電極層16により、発光層15Aにおいて発生した光を多重反射させるようになっている。
すなわち、有機発光素子10R(または10G,10B)は、第1電極層13の発光層15A側の端面を第1端部P1とし、第2電極層16の発光層15A側の端面を第2端部P2とし、上部有機層15および下部有機層14を共振部として、発光層15Aで発生した光を共振させて第2端部P2の側から取り出す共振器構造を有している。このような共振器構造を有することで、発光層15Aで発生した光が多重反射を起こし、一種の狭帯域フィルタとして作用することによって、取り出される光のスペクトルの半値幅が減少し色純度を高めることができる。また、封止基板19の側から入射した外光についても多重反射により減衰させることができ、さらに位相差板や偏光板(図示せず)との組み合わせにより有機発光素子10R(または10G,10B)における外光の反射率を極めて小さくすることができる。
平坦化絶縁層12は、例えば平面形状がほぼ矩形をなす凹部121と、この凹部121を取り囲むように設けられた溝部122と、これらを分離する凸部123とを有している。凹部121は、平坦な底面121Lを有しており、その底面121L上に第1電極層13、下部有機層14、上部有機層15が順に設けられている。ここで、上部有機層15の上面は、凸部123の上面123Sと同じ高さ位置、あるいはより低い高さ位置となっていることが望ましい。すなわち、第1電極層13および上部有機層15が凹部121の内部に完全に収容されていることが望ましい。有機発光素子10全体の厚みをより低減できるからである。一方、溝部122は平坦な底面122Lを有しており、その底面122L上に補助電極層17が設けられている。溝部122は、図3に示した補助電極層17と同様に、平面形状が格子状となっている。凸部123の上面123Sは、少なくとも第1電極層13の上面および補助電極層17の上面よりも高い位置(基体11から遠い位置)にある。これにより、凸部123は第1電極層13と補助電極層17とを物理的に分離し、両者を電気的に絶縁するように構成されている。さらに、平坦化絶縁層12には、凹部121の底面121Lの一部に微細な接続孔124が設けられている。
平坦化絶縁層12を設ける目的の1つとして、画素駆動回路150が形成された基体11の表面を平坦化することが挙げられる。また、微細な接続孔124が形成されるためパターン精度が良い材料により構成されていることが好ましい。平坦化絶縁層12の構成材料としては、例えば、ポリイミド等の有機材料が好適である。
第1電極層13は、反射層としての機能も兼ねており、できるだけ高い反射率を有するようにすることが発光効率を高める上で望ましい。第1電極層13は、例えば厚みが100nm以上1000nm以下であり、銀(Ag),アルミニウム(Al),クロム(Cr),チタン(Ti),鉄(Fe),コバルト(Co),ニッケル(Ni),モリブデン(Mo),銅(Cu),タンタル(Ta),タングステン(W),白金(Pt),ネオジウム(Nd)あるいは金(Au)などの金属元素の単体またはそれらの合金により構成されている。また、第1電極層13の周縁部の端面13Tは傾斜面となっており、平坦化絶縁層12の表面に対し例えば45°以下の角度をなしている。第1電極層13は、凹部121の底面121Lを覆うと共に接続孔124を充填するように形成されている。これにより、第1電極層13は、接続孔124を介して駆動トランジスタTr1(金属層216S)と導通された状態となる。
下部有機層14は、第1電極層13の上面および端面を隙間無く覆うように設けられている。例えば図7に示したように、第1電極層13の側から正孔注入層14Aと正孔輸送層14Bとが順に積層された構成を有する。この下部有機層14により、上部有機層15が存在しない領域において第1電極層13と第2電極層16とが直接接することがなくなり、両者の絶縁性が確保される。また、上部有機層15は、第1電極層13の側から順に、発光層15Aと電子輸送層15Bとが積層された構成を有する。なお、図7は、図4および図5に示した下部有機層14および上部有機層15の一部を拡大して表す断面図である。
正孔注入層14Aは、正孔注入効率を高めるためのものであると共に、リークを防止するためのバッファ層である。正孔輸送層14Bは、発光層15Aへの正孔輸送効率を高めるためのものである。発光層15Aは、電界をかけることにより電子と正孔との再結合が起こり、光を発生するものである。電子輸送層15Bは、発光層15Aへの電子輸送効率を高めるためのものである。なお、電子輸送層15Bと第2電極層16との間には、LiF,Li2 Oなどよりなる電子注入層(図示せず)を設けてもよい。
また、下部有機層14および上部有機層15は、有機発光素子10R,10G,10Bの発光色によってそれぞれ構成が異なっている。有機発光素子10Rの正孔注入層14Aは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)あるいは4,4’,4”−トリス(2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)により構成されている。有機発光素子10Rの正孔輸送層14Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、ビス[(N−ナフチル)−N−フェニル]ベンジジン(α−NPD)により構成されている。有機発光素子10Rの発光層15A、例えば、厚みが10nm以上100nm以下であり、8−キノリノールアルミニウム錯体(Alq3 )に2,6−ビス[4−[N−(4−メトキシフェニル)−N−フェニル]アミノスチリル]ナフタレン−1,5−ジカルボニトリル(BSN−BCN)を40体積%混合したものにより構成されている。有機発光素子10Rの電子輸送層15Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、Alq3 により構成されている。
有機発光素子10Gの正孔注入層14Aは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、m−MTDATAあるいは2−TNATAにより構成されている。有機発光素子10Gの正孔輸送層14Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、α−NPDにより構成されている。有機発光素子10Gの発光層15Aは、例えば、厚みが10nm以上100nm以下であり、Alq3 にクマリン6(Coumarin6)を3体積%混合したものにより構成されている。有機発光素子10Gの電子輸送層15Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、Alq3 により構成されている。
有機発光素子10Bの正孔注入層14Aは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、m−MTDATAあるいは2−TNATAにより構成されている。有機発光素子10Bの正孔輸送層14Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、α−NPDにより構成されている。有機発光素子10Bの発光層15Aは、例えば、厚みが10nm以上100nm以下であり、スピロ6Φ(spiro6Φ)により構成されている。有機発光素子10Bの電子輸送層15Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、Alq3 により構成されている。
第2電極層16は、例えば、厚みが5nm以上50nm以下であり、アルミニウム(Al),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),ナトリウム(Na)などの金属元素の単体または合金により構成されている。中でも、マグネシウムと銀との合金(MgAg合金)、またはアルミニウム(Al)とリチウム(Li)との合金(AlLi合金)が好ましい。第2電極層16は、例えば全ての有機発光素子10R,10G,10Bに共通に設けられており、各有機発光素子10R,10G,10Bの第1電極層13と対向配置されている。さらに第2電極層16は、平坦化絶縁層12の凹部121のみならず、溝部122および凸部123をも覆うように形成されている。したがって、第2電極層16は補助電極層17と電気的に接続された状態となっている。
補助電極層17は、主たる電極としての第2電極層16を補う補助電極として機能するものである。この補助電極層17が無い場合、電源(図示せず)から個々の有機発光素子10R,10G,10Bまでの距離に応じた電圧降下により、共通電源供給線GND(図2参照)と接続された第2電極層16の電位が各有機発光素子10R,10G,10B間で一定とならず、ばらつきを生じる。このような第2電極層16の電位のばらつきは、表示領域110における輝度むらの原因となる。補助電極層17は、このような輝度むらの発生を抑制するため、電源から第2電極層に至るまでの電圧降下を最小限度に抑えるように機能する。補助電極層17を構成する材料としては、例えば第1電極層13と同種の高導電性の金属材料が好ましい。
有機発光素子10R,10G,10Bは、図4および図5に示したように、さらに、第2電極層16を覆うように設けられた窒化ケイ素(SiNx )などの保護膜18と、その保護膜18上に設けられた封止基板19とを有している。封止基板19は、保護膜18や接着層(図示せず)などと共に発光部20を封止するものであり、発光部20で発生した光を透過する透明なガラスなどの材料により構成されている。
次に、図4および図5に加え図8および図9を参照して、基体11の詳細な構成を説明する。基体11は、ガラス,シリコン(Si)ウェハあるいは樹脂などよりなる基板111に画素駆動回路150を含む画素駆動回路形成層112が設けられたものである。図4および図5では、画素駆動回路形成層112の断面に関し、簡略化のため、駆動トランジスタTr1の一部を構成する金属層211G,216S、書き込みトランジスタTr2の一部を構成する金属層221G,226S、ならびにそれらを覆うゲート絶縁膜212およびパッシベーション膜217のみを図示する。なお、図8は、画素駆動回路形成層112に設けられた画素駆動回路150の平面構成を表す概略図であり、図9は、図8に示したIX−IX線に沿った矢視方向の断面図であり、有機発光素子10R(10G,10B)の要部断面構成を表している。基板111の表面には、第1階層の金属層として、駆動トランジスタTr1のゲート電極としての金属層211Gと、書き込みトランジスタTr2のゲート電極としての金属層221Gと、信号線120A(図9では図示せず)とがそれぞれ設けられている。これら金属層211G,221Gおよび信号線120Aは、窒化ケイ素や酸化ケイ素などからなるゲート絶縁膜212によって覆われている。ゲート絶縁膜212上の、金属層211G,221Gに対応する領域には、アモルファスシリコンなどの半導体薄膜からなるチャンネル層213,223が設けられている。チャネル層213,223上には、その中心領域を占めるように絶縁性のチャネル保護膜214,224が設けられており、その両側の領域には、n型アモルファスシリコンなどのn型半導体薄膜からなるドレイン電極215D,225Dおよびソース電極215S,225Sが設けられている。これらドレイン電極215D,225Dおよびソース電極215S,225Sは、チャネル保護膜214,224によって互いに分離されている。さらに、ドレイン電極215D,225Dおよびソース電極215S,225Sをそれぞれ覆うように、第2階層の金属層として、ドレイン配線としての金属層216D,226Dおよびソース配線としての金属層216S,226Sが設けられている。金属層216D,226Dおよび金属層216S,226Sは、例えばチタン(Ti)層、アルミニウム(Al)層、およびチタン層を順に積層した構造を有するものである。第2階層の金属層としては、上記の金属層216D,226Dおよび金属層216S,226Sのほか、走査線130Aおよび電源供給線140A(図9では図示せず)が設けられている。さらに、全体が窒化ケイ素などからなるパッシベーション膜217によって覆われている。なお、ここでは、逆スタガー構造(いわゆるボトムゲート型)の駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2について説明したが、スタガー構造(いわゆるトップゲート型)のものであってもよい。
この表示装置は、例えば次のようにして製造することができる。以下、図8および図9と共に図10〜図14を参照して、本実施の形態の表示装置の製造方法について説明する。なお、有機発光素子10R,10G,10Bの製造方法についても併せて以下に説明する。図10〜図14は、この表示装置の製造方法を工程順に表すものであり、図5の断面図に対応している。
まず、上述した材料よりなる基板111の上に、駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2を含む画素駆動回路150を形成する。具体的には、まず、基板111の上に例えばスパッタリングにより金属膜を形成する。そののち、フォトリソグラフィ法やドライエッチング、あるいはウェットエッチングによりその金属膜をパターニングすることで、図8および図9に示したように基板111上に金属層211G,221Gおよび信号線120Aを形成する。次いで、全面をゲート絶縁膜212によって覆う。さらに、ゲート絶縁膜212の上に、チャネル層213,223、チャネル保護膜214,224、ドレイン電極215D,225Dおよびソース電極215S,225S、ならびに、金属層216D,226Dおよび金属層216S,226Sを順に、所定形状に形成する。ここで、金属層216D,226Dおよび金属層216S,226Sの形成と併せて、走査線130Aおよび電源供給線140Aを形成する。その際、金属層221Gと走査線130Aとを接続する接続部、金属層226Dと信号線120Aとを接続する接続部、金属層226Sと金属層211Gとを接続する接続部を予め形成しておく。そののち、全体をパッシベーション膜217で覆うことにより、画素駆動回路150を完成させる。
そののち、図10に示したように、有機材料として例えばポリイミドを主成分とする感光性樹脂を全面に亘って塗布して絶縁膜12Zを形成する。次に、その絶縁膜12Zに対しフォトリソグラフィ処理を施すことにより、図11に示したように、凹部121、溝部122、および凸部123を有する平坦化絶縁層12を形成する。具体的には、マスクM1を用いた選択的な露光および現像により、一部領域において絶縁膜12Zを厚み方向に一部除去して掘り下げることで凹部121および溝部122を一括して形成すると共に、凹部121および溝部122の底面121L,122Lを平坦化する。ここで、凹部121、溝部122、および凸部123の形成、ならびに底面121L,122Lの平坦化を行う際には、露光時間および照射光の強度などを調整し、絶縁膜12Zにおける表面から所望の深さまでの厚み範囲が感光するようにすればよい(すわなち、いわゆるハーフエッチング処理を行う)。
さらに図12に示したように、他のマスクM2を用いて選択的な露光および現像を行うことにより、駆動トランジスタTr1に対応した所定位置に接続孔124を形成する。そののち、平坦化絶縁層12を必要に応じて焼成する。
平坦化絶縁層12に接続孔124を形成したのち、図13に示したように、接続孔124を充填すると共に平坦化絶縁層12の凹部121の底面121Lを覆うように上述した材料よりなる第1電極層13を形成する。具体的には、例えばスパッタリングによって上述の材料からなる金属膜を全面成膜したのち、その金属膜上にマスクM1を用いた選択的なレジストパターン(図示せず)の形成を行い、さらにそのレジストパターンをマスクとしてその金属膜の露出した領域をエッチング処理することにより第1電極層13を得る。この際、凹部121の底面121Lが平坦化されているので、第1電極層13の上面も平坦性に優れたものとなる。また、第1電極層13の周縁部の端面13Tが傾斜面(望ましくは45°以下)となるようにすることが望ましい。こうすることで、後の工程で形成する下部有機層14や第2電極層16における意図しない破断の発生を確実に防ぐことができる。端面13Tを傾斜面とするには、例えば第1電極層13の構成材料としてAlNdなどのアルミニウム合金を採用した場合には、アルミニウム合金薄膜を形成したのち、塩素ガスおよび酸素ガスをエッチングガスとする反応性イオンエッチング処理により所定領域のアルミニウム合金薄膜を除去すればよい。さらに、平坦化絶縁層12の溝部122の底面122Lを覆うように上述した材料よりなる補助電極層17を形成する。補助電極層17は、第1電極層13と同種の材料によって同時に形成することが望ましい。
次いで、図14に示したように、第1電極層13を完全に覆うように上述した所定の材料および厚みの正孔注入層14Aおよび正孔輸送層14Bを順に積層することで下部有機層14を形成する。さらに、下部有機層14上の、第1電極層13と対応する領域に、例えば蒸着法によって上述した厚みおよび材料よりなる発光層15Aと電子輸送層15Bとを順次積層することで上部有機層15を形成する。さらに、上部有機層15および下部有機層14を挟んで第1電極層13と対向し、かつ、補助電極層17を覆うように全面に亘って第2電極層16を形成することで発光部20を完成させる。このように形成した発光部20では、平坦化絶縁層12の底面121Lが極めて高い平坦性を有していることから、第1電極層13の発光層15A側の端面および第2電極層16の発光層15A側の端面が平坦になるうえ、上部有機層15の厚みのばらつきも極めて小さなものとなる。また、第1電極層13が凹部121に収容されるので、隣り合う有機発光素子10R,10G,10Bの第1電極層13同士が、必然的に互いに分離されることとなる。よって、別途、開口規定絶縁膜のような他の部材を設ける必要がないので、構造および製造工程が簡略化される。特に、第1電極層13および上部有機層15を平坦化絶縁層12の凹部121に収容するように形成すると、全体としてより薄型化された有機発光素子10R,10G,10Bが実現される。
こののち、発光部20を覆うように、上述した材料よりなる保護膜18を形成する。最後に、最後に、保護膜18の上に、接着層を形成し、この接着層を間にして封止基板19を貼り合わせる。以上により、表示装置が完成する。
このようにして得られた表示装置では、各画素に対して走査線駆動回路130から書き込みトランジスタTr2のゲート電極(金属層221G)を介して走査信号が供給されると共に、信号線駆動回路120から画像信号が書き込みトランジスタTr2を介して保持容量Csに保持される。その一方で、電源供給線駆動回路140が、走査線駆動回路130による行単位の走査と同期して、各電源供給線140Aに対し第2電位よりも高い第1電位を供給する。これにより駆動トランジスタTr1の導通状態が選択され、各有機発光素子10R,10G,10Bに駆動電流Idが注入されることにより、正孔と電子とが再結合して発光が起こる。この光は、第1電極層13と第2電極層16との間で多重反射し、第2電極層16、保護膜18および封止基板19を透過して取り出される。本実施の形態では、各有機発光素子10R,10G,10Bにおいて第1電極層13の発光層15A側の端面および第2電極層16の発光層15A側の端面が平坦であるうえ、下部有機層14および上部有機層15の厚みのばらつきも極めて小さなものであることから、効率的に、かつ安定して発光が生じ、発光領域21における面内方向の輝度むらが低減される。
このように、本実施の形態では、平坦化絶縁層12の一部領域を掘り下げて凹部121を形成し、その凹部121に第1電極層13を設けるようにしたので、凹凸がなく平坦化された上面を有する絶縁層の上に電極層が設けられた従来の構造と比べ、より薄型化することができる。また、凹部121の底面121Lを平坦面としたので、良好な表示性能を確保することができる。平坦化絶縁層12における凹部121を取り囲む凸部123が発光領域を規定する開口規定絶縁層として機能するので、構造上の簡素化、あるいは製造工程の簡素化を実現することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、平坦化絶縁層12の構成材料として、感光性樹脂などの有機材料を例示し、それを用いた製造方法について説明するようにしたが、それに限定されるものではない。例えば、酸化ケイ素(SiO2 )や窒化ケイ素(Si3 4 )などの無機材料を用いて平坦化絶縁層12の構成するようにしてもよい。その場合、例えばスパッタリングなどにより基体11上に絶縁膜12Zを形成したのち、絶縁膜12Z上にマスクM1を用いてレジストパターンを形成し、そのレジストパターンをマスクとしてフッ素ガスエッチングやイオンビームエッチングなどを行うことによって凹部121、溝部122および接続孔124を形成すればよい。
また、本発明は、上記実施の形態において説明した各層の材料や積層順序、あるいは成膜方法などに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態においては、基体11の上に、第1電極層13,上部有機層15および第2電極層16を基板11の側から順で積層し、封止基板19の側から光を取り出すようにした場合について説明したが、積層順序を逆にして、基体11の上に、第2電極層16,上部有機層15および第1電極層13を基体11の側から順に積層し、基体11の側から光を取り出すようにすることもできる。
加えてまた、例えば、上記実施の形態では、第1電極層13をアノード電極、第2電極層16をカソード電極とする場合について説明したが、第1電極層13をカソード電極、第2電極層16をアノード電極としてもよい。さらに、第1電極層13をカソード電極、第2電極層16をアノード電極とすると共に、基体11の上に、第2電極層16,上部有機層15および第1電極層13を基体11の側から順に積層し、基体11の側から光を取り出すようにすることもできる。
さらにまた、上記実施の形態では、有機発光素子10R,10G,10Bの構成を具体的に挙げて説明したが、全ての層を備える必要はなく、また、他の層を更に備えていてもよい。例えば、第1電極層13と下部有機層14との間に、酸化クロム(III)(Cr2 3 ),ITO(Indium-Tin Oxide:インジウム(In)およびスズ(Sn)の酸化物混合膜)などからなる正孔注入用薄膜層を備えていてもよい。
加えてまた、上記各実施の形態では、アクティブマトリクス型の表示装置の場合について説明したが、本発明はパッシブマトリクス型の表示装置への適用も可能である。更にまた、アクティブマトリクス駆動のための画素駆動回路の構成は、上記各実施の形態で説明したものに限られず、必要に応じて容量素子やトランジスタを追加してもよい。その場合、画素駆動回路の変更に応じて、上述した信号線駆動回路120や走査線駆動回路130、あるいは電源供給線駆動回路140のほかに、必要な駆動回路を追加してもよい。
本発明の一実施の形態に係る表示装置の構成を表す図である。 図1に示した画素駆動回路の一例を表す図である。 図1に示した表示領域の構成を表す平面図である。 図3に示した有機発光素子の構成を表す断面図である。 図3に示した有機発光素子の構成を表す他の断面図である。 図3に示した有機発光素子の構成を表す平面図である。 図4,図5に示した有機層を拡大して表す断面図である。 図4,図5に示した画素駆動回路形成層の構成を表す平面図である。 図4,図5に示した画素駆動回路形成層の要部構成を表す拡大断面図である。 図1に示した表示装置の製造方法における一工程を表す断面図である。 図10に続く工程を表す断面図である。 図11に続く工程を表す断面図である。 図12に続く工程を表す断面図である。 図13に続く工程を表す断面図である。
符号の説明
10(10R,10G,10B)…有機発光素子、11…基体、111…基板、112…画素駆動回路形成層、12…平坦化絶縁層、121…凹部、122…溝部、123…凸部、124…接続孔、13…第1電極層、14…下部有機層、14A…正孔注入層、14B…正孔輸送層、15…上部有機層、15A…発光層、15B…電子輸送層、16…第2電極層、17…補助電極層、18…保護膜、19…封止基板、20…発光部、110…表示領域、120…信号線駆動回路、120A…信号線、130…走査線駆動回路、130A…走査線、140…電源供給線駆動回路、140A…電源供給線、150…画素駆動回路、Cs…キャパシタ(保持容量)、Tr1…駆動トランジスタ、Tr2…書込トランジスタ。

Claims (15)

  1. 基体に設けられ、凹部と、前記凹部を取り囲む凸部と、前記凸部によって前記凹部と分離された溝部とを含んで一体形成された絶縁層と、
    前記絶縁層の凹部の底面を覆う第1電極層と、
    前記第1電極層と対向する第2電極層と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に位置する第1有機層と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に位置し、かつ発光層を含む第2有機層と、
    前記絶縁層の溝部に収容され、かつ、前記第2電極層と電気的に接続された補助電極層と
    を有し、
    前記第1有機層、第2有機層、および第1電極層は、前記絶縁層の凹部に収容されている
    表示素子。
  2. 前記第1電極層の周縁部端面は、傾斜面である
    請求項1記載の表示素子。
  3. 前記絶縁層は、前記凹部の一部に開口を有しており、前記開口は、前記第1電極層によって充填されている
    請求項1記載の表示素子。
  4. 前記基体は、前記第1電極層と第2電極層との間に印加される電圧を制御するための駆動素子を有し、前記開口において前記駆動素子と前記第1電極層とが導通している
    請求項1記載の表示素子。
  5. 前記溝部は、前記凹部を取り囲むように設けられている
    請求項1記載の表示素子。
  6. 前記補助電極層は、前記第1電極層と同じ材料によって構成されている
    請求項1記載の表示素子。
  7. 表示素子と、前記表示素子を駆動させて画像表示を行う制御部とを備え、
    前記表示素子は、
    基体に設けられ、凹部と、前記凹部を取り囲む凸部と、前記凸部によって前記凹部と分離された溝部とを含んで一体形成された絶縁層と、
    前記絶縁層の凹部の底面を覆う第1電極層と、
    前記第1電極層と対向する第2電極層と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に位置する第1有機層と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に位置し、かつ発光層を含む第2有機層と、
    前記絶縁層の溝部に収容され、かつ、前記第2電極層と電気的に接続された補助電極層と
    を有し、
    前記第1有機層、第2有機層および第1電極層は、前記絶縁層の凹部に収容されている
    表示装置。
  8. 基体上に、凹部と、前記凹部を取り囲む凸部と、前記凸部によって前記凹部と分離された溝部とを含む一体の絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層の凹部の底面を覆うように第1電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層と対向するように第2電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に、第1有機層を形成する工程と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に、発光層を含む第2有機層を形成する工程と、
    前記絶縁層の溝部に収容するように補助電極層を形成する工程と、
    を含み、
    前記第1電極層、第2有機層および第1有機層を、前記絶縁層の凹部に収容するように形成し、
    前記第2電極層を、前記補助電極層を覆うように形成する
    表示素子の製造方法。
  9. 有機材料により前記絶縁層を形成すると共に、その一部領域において、フォトリソグラフィ処理により厚み方向に前記絶縁層の一部を除去することで前記凹部を形成する
    請求項8記載の表示素子の製造方法。
  10. ケイ素酸化物またはケイ素窒化物により前記絶縁層を形成し、その一部領域において、フッ素ガスを照射することにより厚み方向に前記絶縁層の一部を除去することで前記凹部を形成する
    請求項8記載の表示素子の製造方法。
  11. 前記第1電極層の周縁部端面を傾斜面とする
    請求項8記載の表示素子の製造方法。
  12. 前記絶縁層の凹部の一部に開口を形成すると共に、前記開口を充填するように前記第1電極層を形成する
    請求項8記載の表示素子の製造方法。
  13. 前記基体に、前記第1電極層と第2電極層との間に印加される電圧を制御するための駆動素子を設け、前記開口において前記駆動素子と前記第1電極層とを導通させる
    請求項12記載の表示素子の製造方法。
  14. 前記絶縁層における凹部および溝部を一括して形成する
    請求項8記載の表示素子の製造方法。
  15. 前記第1電極層と前記補助電極層とを同じ材料を用いて一括して形成する
    請求項8記載の表示素子の製造方法。
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