以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
以下に、本発明にかかる通信システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[通信システム]
図1は、通信システムの概略構成を示す模式図である。通信システム10は、携帯電話機と他の機器との電話通信及びデータ通信を制御するシステムである。通信システム10は、携帯電話機に留守番電話機能(留守番電話サービス)を提供する。
本実施形態の通信システム10は、電話通信網12と、インターネット通信網14と、管理サーバ16と、留守番電話センター18と、複数の携帯電話機22と、複数の固定電話機24と、広告主用端末30と、クレジット会社サーバ32と、銀行サーバ34と、端末36と、を有する。広告主用端末30と、クレジット会社サーバ32と、銀行サーバ34と、端末36との数は、1つに限定されず、複数でもよい。また、インターネット通信網14は、他の各種サーバ、端末と接続していてもよい。
電話通信網12は、接続されている通信機器の間でのデータの送受信を行う通信回線の集合体である。電話通信網12は、管理サーバ16と、留守番電話センター18と、複数の携帯電話機22と、複数の固定電話機24と、が接続されている。ここで、電話通信網12は、複数の基地局20を含んでいる。基地局20は、無線通信で携帯電話機22と通信を行う通信機器である。基地局20は、電波が所定の強度以上で届く範囲内にある携帯電話機22と通信を行うことで、携帯電話機22を電話通信網12と通信可能な状態とする。これにより、電話通信網12は、携帯電話機22とのデータの送受信を無線で実行することができる。電話通信網12は、通信網に接続された携帯電話機22と固定電話機24との間、携帯電話機22と携帯電話機22との間、または、固定電話機24と固定電話機24との間で、データ(例えば音声信号)を送受信させることで音声通話を実現する。また、電話通信網12は、通信網に接続されている通信機器(携帯電話機22、固定電話機24)との間でデータ通信を行うこともできる。また、電話通信網12は、管理サーバ16と、携帯電話機22または固定電話機24との間でもデータを送受信させることができる。また、電話通信網12は、留守番電話センター18と、携帯電話機22または固定電話機24との間でもデータを送受信させることができる。
インターネット通信網14は、接続されている通信機器の間でのデータの送受信を行う通信回線の集合体である。インターネット通信網14は、管理サーバ16と、広告主用端末30と、クレジット会社サーバ32と、銀行サーバ34と、端末36と、が接続されている。インターネット通信網14は、接続されている各機器間で情報を送受信させることで、データ通信を実行させる。
管理サーバ16は、電話通信網12と、インターネット通信網14と、管理サーバ16と、留守番電話センター18と、に接続されている。管理サーバ16は、電話通信網12に接続された各通信機器の通信を管理する装置である。具体的には、管理サーバ16は、携帯電話機22及び固定電話機24と他の通信機器との通信を管理する。また、管理サーバ16は、留守番電話センター18と他の通信機器との通信も管理する。さらに、管理サーバ16は、インターネット通信網14に接続されている各通信機器と、電話通信網12に接続されている各通信機器との接続を管理するゲートまたはプロバイダとしての機能も備えている。例えば、管理サーバ16は、インターネット通信網14に接続されている広告用端末30と電話通信網12に接続されている携帯電話機22との間でデータを送受信させることで、携帯電話機22から広告用端末30に情報を送ることができる。
留守番電話センター18は、各種情報を整理し、管理する機能を有する電子機器、例えばサーバであり、電話通信網12及び管理サーバ16と接続されている。留守番電話センター18は、電話通信網12に接続されている携帯電話機22及び固定電話機24に対して留守番電話機能を提供する。なお、本実施形態では、留守番電話センター18を管理サーバ16とは別体としたがこれに限定されない。留守番電話センター18は、管理サーバ16に含まれていても、つまり内蔵されていてもよい。
図2は、留守番電話センターの概略構成を示す模式図である。以下、図2を用いて、留守番電話センター18の構成について説明する。留守番電話センター18は、図2に示すように、通信部40と、制御部42と、記憶部44と、を有する。通信部40は、電話通信網12及び管理サーバ16と通信を行う。通信部40は、通信により取得したデータを制御部42及び記憶部44に送信し、制御部42及び記憶部44から出力されたデータを他の通信機器(電話通信網12を介して接続された通信機器及び管理サーバ16)に出力する。制御部42は、CPU等の演算処理機能を備える装置であり、留守番電話センター18の各部の動作を制御する。
記憶部44は、データを記憶する記憶装置であり、留守番電話メールデータ44aと、返信プログラムデータ44bと、広告データ44cと、統計分析データ44dと、個人データ44eと、を有する。
留守番電話メールデータ44aは、留守番電話機能で実行する際に出力するメール(留守番電話メール)に関する各種情報を記憶している。具体的には、留守番電話メールのフレームや、留守番電話メールに用いる文章や、送信設定、送信条件等である。なお、制御部42は、留守番電話メールデータ44aに記憶されているデータの一部を抽出し、さらに加工することで、送信する留守番電話メールを作成する。
返信プログラムデータ44bは、留守番電話メールに添付する返信プログラムに関する各種情報を記憶している。ここで、返信プログラムとは、留守番電話メールを受信した電子機器(主として携帯電話機22)で実行されるプログラムである。携帯電話機22は、返信プログラムを実行することで、留守番電話センター18に所定の情報、具体的には、電話をかけた相手に対して伝達するメッセージを送ることができる。返信プログラムデータ44bは、返信プログラムや、返信プログラムに添付できる各種情報、返信プログラムを加工するための各種情報が記憶されている。
広告データ44cは、返信プログラムに添付する広告画像に関する各種情報を記憶したデータベースである。広告データ44cは、広告画像のデータ、当該広告画像のデータを提供した広告主の情報、当該広告画像の表示条件、等を記憶している。ここで、広告データ44cは、広告画像を提供する複数の広告主から広告画像が提供されている。なお、広告データ44cは、広告画像の掲載時に広告主から支払われる料金の情報等も記録されている。ここで、広告データ44cは、1つの広告主が単一画像を広告画像としている場合や、複数の画像を広告画像として登録している場合がある。また、広告データ44cは、広告主の情報である広告画像を設ける企業や非営利団体等を業種別に番号、記号で整理している。これにより各種検索方法に対応することができる。また、広告データ44cは、広告主が使用する広告主様端末30の情報も記憶している。これにより、留守番電話センター18と広告主様端末30との間で情報のやり取りが可能となり、広告画像の差し替えや表示基準の調整等を行うことができる。また、広告主端末30から留守番電話センター18にアクセスできることで、広告画像の閲覧状況等も確認することができる。
統計分析データ44dは、留守番電話センター18が携帯電話機22に対して実行するアンケートを統計したデータやアンケートを実行するために必要な情報等を記憶している。留守番電話センター18が携帯電話機22に対して実行するアンケートについては、後述する。
個人データ44eは、電話通信網12に接続されている携帯電話機22の各種情報を記憶している。なお、個人データ44eは、固定電話機24の各種情報をさらに記憶してもよい。携帯電話機22の各種情報としては、当該携帯電機22の利用者の情報(属性情報)、留守電利用契約の有無、画像契約の有無等が含まれる。画像契約者の属性登録としては、携帯電話番号、氏名、住所、男女の別、年齢又は年代(10代、20代前半、20代後半、30代前半等)、学歴、職業、年収又は年収のランク、クレジットカードのデータと暗証番号等、銀行口座と暗証番号等、個人情報利用の許諾、居宅の種類等がある。
携帯電話機22は、他の通信機器と通話通信する機能を備える携帯型の電子機器である。携帯電話機22は、通信可能な距離にある基地局20と無線通信を行うことで、電話通信網12と通信を行う。これにより、携帯電話機22は、基地局20と通信が可能な位置であれば、通話通信ができるため、種々の場所で電話通信網12との通信が可能となる。なお、図1では、携帯電話機22としていわゆるスマートフォンを用いた場合を示したが、携帯電話機22としては、いわゆるフィーチャーフォンや、簡易な機能のみを搭載した携帯通信装置も用いることができる。また、携帯電話機22は、無線通信として、種々の方式を用いることができる。例えば、3G回線で通信を行ってもよし、WiFi機能を用いて通信を行ってもよいし、無線LANを用いて通信を行ってもよい。
図3は、携帯電話機の概略構成を示す模式図である。携帯電話機22は、図3に示すように、通信部50と、操作部52と、表示部54と、制御部56と、記憶部58と、を有する。通信部50は、電話通信網12の基地局20と通信を行う。より具体的には通信部50は、通信可能な基地局20を検索し、検索した基地局20の中から通信を行う基地局20を特定して通信を確立し、通信を確立した基地局20と通信を行う。通信部50は、通信により取得したデータを制御部56及び記憶部58に送信し、制御部56及び記憶部58から出力されたデータを他の通信機器(電話通信網12を介して接続された通信機器)に出力する。
操作部52は、携帯電話機22の利用者が操作を入力するデバイスである。操作部52としては、タッチパネルや、キーボード、方向キー、ボタン等が例示される。また、操作部52として、レシーバを用いることもできる。携帯電話機22は、レシーバで取得した
音声で操作を認識することもできる。表示部54は、ディスプレイ等、画像を表示させるデバイスである。表示部54は、操作画面やメッセージを含む画面等種々の画像を含む画面を表示させる。制御部56は、CPU等の演算処理機能を備える装置であり、携帯電話機22の各部の動作を制御する。
記憶部58は、データを記憶する記憶装置である。記憶部58は、制御部56で実行される各種機能、アプリケーションのプログラムや、通話、通信に必要なデータを記憶している。記憶部58は、プログラムとして、例えば、留守番電話機能を実行するプログラムや通話機能を実行するプログラム、メールアプリケーションを実行するプログラム等が記憶されている。記憶部58は、データとして、例えば、留守番電話機能で使用するデータや、アドレス帳のデータや、各種画像データを記憶している。
固定電話機24は、他の通信機器と通話通信する機能を備える携帯型の電子機器である。固定電話機24は、有線で電話通信網12に接続されている以外は、携帯電話機22と同様の構成である。なお固定電話機24は、携帯電話機22よりも電話機能に特化しており、機能が少ないものもある。
広告主用端末30は、例えば、パーソナルコンピュータ等の電子機器であり、インターネット通信網14を介して通信を行う。広告主用端末30は、管理サーバ16と通信を行うことで、留守番電話センター18で実行する処理に使用するデータや画像を提供することができる。ここで、広告主用端末30は、広告主が各種情報を入力する端末であり、表示する広告画像の情報や、表示条件等が入力され、管理サーバ16を介して、留守番電話センター18に送信する。
クレジットカード会社サーバ32は、クレジットカード会社が所有するサーバである。クレジットカード会社サーバ32は、インターネット通信網14を介して、他の通信機器と通信を行う。クレジットカード会社サーバ32は、管理サーバ16を介して、留守番電話センター18と通信を行う。クレジットカード会社サーバ32は、支払い情報等を取得し、当該支払い情報に対応したクレジットカードに対して課金を行う。また、支払い処理の情報を受信した場合、当該支払い情報に含まれる情報が正しいかを判定する。
銀行サーバ34は、銀行が所有するサーバである。銀行サーバ34は、インターネット通信網14を介して、他の通信機器と通信を行う銀行サーバ34は、管理サーバ16を介して、留守番電話センター18と通信を行う。銀行サーバ34は、支払い情報、振り込み情報、引き落とし情報等を取得し、当該情報に対応した銀行口座から他の銀行口座に金銭の移動を行う。また、処理の情報を受信した場合、当該情報に含まれる情報が正しいかを判定する。
端末36は、例えば、パーソナルコンピュータ等の電子機器であり、インターネット通信網14を介して通信を行う。端末36は、管理サーバ16と通信を行うことで、留守番電話センター18で実行する処理に使用するデータや画像を提供することができる。
なお、本実施形態の通信システム10は、1つの電話通信網12と、1つのインターネット通信網14と、を示したが、複数の電話通信網12と、インターネット通信網14とを有し、それぞれが管理サーバ16を介して接続していてもよい。つまり通信システム10は、管理サーバ16を他のネットワーク(他の電話通信網12、他のインターネット通信網14)とのゲートとして用い、管理サーバ16を介して、他のネットワークとも通信可能とすることで、他のネットワークの携帯電話機22とも音声通話を行うことができ、他の端末36とのデータ通信を行うことができる。
[通信システム10の処理動作]
以下、図4から図14を用いて、通信システム10の処理動作の一例を説明する。
[携帯電話機の留守番電話設定時の処理動作]
図4は、携帯電話機で実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。図5は、画面の一例を示す説明図である。なお、携帯電話機22は、記憶部58に記憶したデータや通信部50を介して外部から取得したデータに基づいて、制御部56で演算処理を行い、各部の動作を制御することで、図4及び図5に示す処理を実現することができる。
携帯電話機22は、留守番電話機能を実行する場合、各種設定(留守番電話設定)を事前に決定して、留守番電話センター18に記憶させる。携帯電話機22は、ステップS12として、留守番電話センター18にアクセスし、ステップS14として、留守番電話設定の内容を登録する。具体的には、携帯電話機22は、留守番電話センター18にアクセスをすると、留守番電話センター18からデータが送信される。携帯電話機22は、留守番電話センター18から送信されたデータに基づいて、図5に示すような画面70を表示させる。
図5に示す画面70は、留守番電話の設定に必要な各種情報を入力することができる画面であり、応答不能時間帯を入力する項目72と、留守の理由を入力する項目74と、返信プログラムを添付するか否かを選択する項目76と、ボタン77a、77bと、を含む。携帯電話機22の利用者は、表示部54に表示された画面70を見ながら操作部52に操作を入力することで、項目72、74、76に対応する操作を入力することができ、ボタン77a、77bに対する決定操作を入力することができる。
項目72は、応答不能な状態が開始される時刻の年、月、日、時、分を入力する欄と、応答不能な状態が終了する時刻の年、月、日、時、分を入力する欄とを含む。項目74は、留守の理由、つまり電話に出られない状況として「イ 会議中のため」、「ロ 電車乗車中のため」、「ハ 車運転中のため」、「二 マイメニュー入力画面」の4つを選択することができる状態となっている。なお、「二 マイメニュー入力画面」が選択されると、留守の理由を利用者が自由作文で入力することができる画面が表示される。項目76は、返信プログラムを添付するかしないかを選択するボタンを含む。ボタン77aは、決定操作、つまり留守番電話の設定を確定する操作を入力するボタンである。ボタン77bは取り消し操作、つまり留守番電話の設定処理を確定させずに終了させる操作を入力するボタンである。なお、図5に示す画面70は、初期画面であり、項目72に現在時刻である「20××年12月20日、15時45分」が表示されている。携帯電話機22は、画面70を表示している状態で、各項目への操作が入力され、決定のボタン77aが押下されたら、当該入力された各情報を登録する。なお、留守番電話センター18は、アクセスしてきた携帯電話機22を電話番号等で特定し、当該電話番号に対する留守番電話設定として登録する。
携帯電話機22は、ステップS14で設定の内容を登録したら、ステップS16として、留守番電話設定を開始、つまり設定に基づいた処理を開始させて、本処理を終了する。つまり携帯電話機22は、設定した条件で留守番電話機能を実行する処理を開始する。これにより、留守番電話センター18は、対象の携帯電話機22に電話がかかってきた場合、留守番電話設定に基づいて留守番電話機能を提供することができる。なお、留守番電話センター18は、留守番電話設定が入力されたら、当該設定に基づいた処理を開始してもよいし、設定で入力された時間となったら当該設定に基づいた処理を開始してもよいし、携帯電話機22によって開始の操作が入力されたら、当該設定に基づいた処理を開始してもよい。
[留守番電話センターの処理動作]
以下、図6及び図7を用いて、留守番電話センターで実行する処理の一例について説明する。図6及び図7は、それぞれ留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。留守番電話センター18は、記憶部44に記憶された各種データに基づいて制御部42でプログラムを実行することで図6及び図7に示す処理を実行することができる。
留守番電話センター18は、ステップS20として、留守番電話設定がされた電話番号への着信を検出する。留守番電話センター18は、ステップS20で着信を検出したら、ステップS22で受話動作が行われたかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS22で受話動作が行われた(ステップS22でYes)と判定した場合、本処理を終了する。
留守番電話センター18は、ステップS22で受話動作が行われていない(ステップS22でNo)と判定した場合、ステップS24として留守番電話サービスへの切り替えを行うかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS22で切り替えを行わない(ステップS24でNo)と判定した場合、ステップS22に進み、上記処理を再び実行する。
留守番電話センター18は、ステップS24で切り替えを行う(ステップS24でYes)と判定した場合、ステップS26として留守番電話メールを作成し、ステップS28として、留守番電話メールを送信し、本処理を終了する。留守番電話センター18は、以上のようにして着信側の携帯電話機が電話に出ることができない理由や電話に出ることが出来ない時間帯の情報を含むメールを電話をかけた発信側の携帯電話機に送信することができる。
次に、図7を用いて、ステップS26の留守番電話メールを作成する処理について説明する。留守番電話センター18は、ステップS30として、留守番電話に設定されたメッセージを抽出し、ステップS32として、メッセージに基づいて留守番電話メールを作成する。具体的には、留守番電話センター18は、留守の理由の情報を抽出し当該情報をメールに含める。留守番電話センター18は、さらに応答不能時間帯から電話に出ることができない時間帯を抽出し、メールに文章として追加する。
留守番電話センター18は、ステップS32でメールを作成したら、ステップS34として、返信プログラムの設定ありか、つまりメールに返信プログラムを添付する設定であるかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS34で返信プログラムの設定なし(ステップS34でNo)と判定した場合、本処理を終了する。
留守番電話センター18は、ステップS34で返信プログラムの設定あり(ステップS34でYes)と判定した場合、ステップS35として、添付する広告画像を抽出し、ステップS36として抽出した広告画像を返信プログラムに合成(添付)し、ステップS38として、留守番電話メールに返信プログラムを添付し、本処理を終了する。
留守番電話センター18は、以上の処理を行うことで、広告画像が合成された返信プログラムを留守番電話メールに添付することができる。また、留守番電話センター18は、返信プログラムを送信することで、自機のフォーマットに沿った状態で発信側の携帯電話機の所有者の意思を取得することができる。
[携帯電話機の発信時の処理動作]
以下、図8及び図13を用いて、電話をかける側の携帯電話機で実行する処理の一例について説明する。図8及び図9は、それぞれ携帯電話機で実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。図10は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。図11及び図12は、それぞれ携帯電話機に表示される画面の遷移の一例を示す説明図である。図13は、画面の一例を示す説明図である。ここで、本実施形態では、電話をかけられる側、つまり着信側の携帯電話機が第1携帯電話機となり、電話をかける側、つまり発信側の携帯電話機が第2携帯電話機となる。
携帯電話機22は、ステップS40として、発信操作を検出し、発信処理を行う。携帯電話機22は、ステップS40で発信処理を行ったら、ステップS41として、受話信号ありかを判定する。つまり、電話をかけた受信側の電話機(本実施形態では他の携帯電話機22)で受話操作が行われたことを示す信号を受信したかを判定する。携帯電話機22は、ステップS41で受話信号あり(ステップS41でYes)と判定した場合、ステップS42として、通話処理を実行し、つまり通信通話を開始して、本処理を終了する。
携帯電話機22は、ステップS41で受話信号なし(ステップS41でNo)と判定した場合、ステップS44として留守番電話サービスへの切り替えがあるかを判定する。携帯電話機22は、ステップS44で切り替えなし(ステップS44でNo)と判定した場合、ステップS41に進む。
携帯電話機22は、ステップS44で切り替えあり(ステップS44でYes)と判定した場合、ステップS46として、留守番電話メールを受信し、ステップS48として発信処理を終了し、本処理を終了する。
携帯電話機22は、ステップS46で留守番電話センター18から送信された留守番電話メールを受信したら、図9に示す処理を別途開始する。携帯電話機22は、ステップS50として、留守番電話メールの表示操作を検出したら、ステップS52として、返信プログラムがあるか、つまり留守番電話メールに返信プログラムが添付されているかを判定する。
携帯電話機22は、ステップS52で返信プログラムなし(ステップS52でNo)と判定した場合、ステップS53として、留守番電話メールを表示部54に表示させ、本処理を終了する。携帯電話機22は、ステップS52で返信プログラムあり(ステップS52でYes)と判定した場合、ステップS54として、留守番電話メールと返信プログラムを表示部54に表示させる。なお、携帯電話機22は、返信プログラムに対応する内容を表示させる操作を入力するボタンのみを表示させてもよい。
携帯電話機22は、ステップS54で留守番電話メールと返信プログラムを表示させたら、ステップS56として返信が選択されたかを判定する。つまり返信プログラムを用いた返信処理を実行することが選択されたかを判定する。携帯電話機22は、ステップS56で返信が選択されていない(ステップS56でNo)と判定した場合、本処理を終了する。
携帯電話機22は、ステップS56で返信が選択された(ステップS56でYes)と判定した場合、ステップS58として、広告画像が重ねられた返信プログラムの内容を表示させ、本処理を終了する。
以下、図10から図13を用いて、表示部に表示させる画面の遷移を説明することで、携帯電話機22の動作をより詳細に説明する。
まず、本実施形態の留守番電話センター18は、返信プログラムに広告画像に対する操作が入力された場合、当該広告画像に対応付けた各種操作を入力できる画面を表示させる機能や、表示させる画像を付加している。つまり、留守番電話センター18は、広告画像に対する表示処理を実行する機能を返信プログラムに追加している。これにより、携帯電話機22は、留守番電話センター18や管理サーバ16と通信を行わなくても広告画像に対応して入力した操作に対応する処理を実行することができる。また、返信プログラムは、広告画像に加え、アンケートに係る画像も添付して表示させることができる。留守番電話センター18は、図10に示す処理を行うことで、添付する返信プログラムで表示部に表示させる画像を切り換えることができる。
留守番電話センター18は、ステップS60として、アンケート入力があるかを判定する。つまり、留守番電話センター18は、対象の携帯電話機22がアンケートに対して回答済みであるかを判定する。
留守番電話センター18は、ステップS60でアンケート入力あり(ステップS60でYes)と判定した場合、そのまま処理を終了する。この場合、留守番電話センター18は、返信プログラムに広告画像及びそれに対応する画面のみを添付する。留守番電話センター18は、ステップS60でアンケート入力なし(ステップS60でNo)と判定した場合、ステップs61として、広告欄とアンケート欄とを含む画像を作成し、本処理を終了する。
次に、図11を用いて、留守番電話メールを受信した場合に表示される画面の遷移の一例を説明する。携帯電話機22は、通信部を介して留守番電話メールを受信すると、制御や操作に基づいて表示部54に画面を表示させる。
まず、携帯電話機22は、留守番電話メールを受信した後、受信した留守番電話メールを表示させる操作を検出した場合、ステップS62に示す画面80を表示させる。画面80は、メッセージ欄82aと、ボタン82b、ボタン82cと、を含む。メッセージ欄82aは、留守番電話設定で設定された留守の理由と留守の時間を示す「19:00迄会議中です」という文章と、返信プログラムの操作開始を推奨する「返信プログラムへのクリックどうぞ」という文章とが留守番電話メールの本文として表示される。ボタン82bは、返信プログラムを用いて返信すること選択する操作が入力されるボタンである。ボタン82cは、返信プログラムを用いて返信しないこと選択する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ステップS62でボタン82cが操作されると、返信プログラムによる処理を実行せずに本処理をする。
携帯電話機22は、ステップS62でボタン82bが操作されると、ステップS63として、表示部54に画面80aを表示させる。画面80aは、電話をかけた相手を特定する項目84aと、受信側の携帯電話機22に返信するメッセージを選択する項目84bと、ボタン84cと、ボタン84dと、を含む。また、画面80aは、背景に広告画像が表示されている。つまり、画面80aは、広告画像に返信プログラムで作成した項目84a、84b及びボタン84c、84dが積層されている。項目84aは、受信側の携帯電話機を特定できる情報、本実施形態では電話番号が表示される。項目84aは、記憶部58に記憶されているアドレス帳等に基づいて、受信側の携帯電話機に対応付けた氏名を表示させるようにしてもよい。項目84bは、発信者が受信者に伝達したい連絡事項を選択する画面であり、選択肢が表示されている。選択肢は、「イ 直ぐ電話ください」、「ロ 後ほど電話ください」、「ハ 後ほど電話します」、「ニ メール入力画面」、「ホ 音声入力画面」の5つの選択肢が選択可能な状態で表示されている。なお、項目84bは、さらにテキスト入力が可能な選択肢を設けてもよい。ボタン84cは、重ねて表示させている広告画像にリンクされた情報に接続する操作が入力されるボタンである。ボタン84dは、重ねて表示させている広告画像を消去する操作が入力されるボタンである。
携帯電話機22は、返信プログラムに内蔵されている情報を処理することで、画面80bを表示させる。携帯電話機22は、ステップS63でボタン84dが操作されると、広告画像の表示を終了する。また、携帯電話機22は、返信プログラムに対応する操作が入力されたら、留守番電話センター18に入力結果を送信する。例えば、項目84bの返信メニューの「イ、直ぐ電話を下さい」が選択された状態で処理が確定されると、留守番電話センター18から着信側の携帯電話機22に「直ぐ電話を下さい」の文字情報を含むメッセージが送信される。
携帯電話機22は、ステップS63でボタン84cが操作されると、つまり広告画像に対応する画像に接続される操作を検出すると、ステップS64として、表示部54に画面80bを表示させる。画面80bは、電話をかけた相手を特定する項目84aと、広告画像に対応する処理を選択する項目86aと、ボタン86b、86c、86dと、留守番電話センター(留守電センター)が実施しているアンケートに関する情報が表示される項目87aと、ボタン87b、87cと、を含む。項目84aは、受信側の携帯電話機を特定できる情報、本実施形態では電話番号が表示される。項目86aは、広告画像を提供した広告主が設定した選択肢が表示されている。具体的には、「イ カタログ画像閲覧」、「ロ 資料要求」、「ハ 購入申込み」を表示している。資料要求とは、商品やサービスの資料を要求する処理を行う選択肢であり、購入申し込みは、商品購入やサービス提供申込みの処理を行う選択肢である。ボタン86bは、現在表示している項目86aを一旦保存する処理を実行する操作が入力されるボタンである。ボタン86cは、項目86aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。ボタン86dは、項目86aで選択した選択肢の処理を実行する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン86cが選択された場合、項目86aの表示を削除する。
項目87aは、アンケートに関する情報として調査応答容量が表示されている。ボタン87bは、項目87aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。ボタン87cは、項目87aのアンケートに回答する処理を実行する操作が入力されるボタンである。ここで、携帯電話機22は、ボタン87cが押下されたら、留守番電話センター18にアンケートを回答する旨の情報が送信され、留守番電話センター18からアンケートに必要な情報が送信される。その後、携帯電話機22は、留守番電話センター18と通信を行い、アンケートに回答する。携帯電話機22は、ボタン87bが選択された場合、項目87aの表示を削除する。
携帯電話機22は、ステップS64で項目86aに対する接続操作であるボタン86dの操作が検出されると、留守番電話センター18と通信を行い、データを取得し、ステップS66として、表示部54に画面80cを表示させる。画面80cは、電話をかけた相手を特定する項目84aと、広告画像に対応する処理を選択する項目88aと、ボタン88b、88cと、を含む。項目88aは、項目86aと同様の項目である。ボタン88bは、項目88aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。ボタン88cは、項目88aで選択した選択肢の処理を実行する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン88bが選択された場合、項目88aの表示を削除する。なお、携帯電話機22は、消去が対応付けられたボタンが操作された場合、返信プログラムで実行される処理を終了してもよい。
次に、図12を用いて、広告画像を選択する操作が入力された後、留守番電話センター18と通信を行い、実行される処理について説明する。携帯電話機22は、図11で説明したように、ステップS64で項目86aに対する接続操作であるボタン86dの操作が検出されると、留守番電話センター18と通信を行い、図12のステップS70に示す画面90を表示させる。画面90は、電話をかけた相手を特定する項目92aと、広告画像に対応する処理を選択する項目92bと、ボタン92c、92dと、を含む。なお、画面90は、上述した図11の画面80cと同じ画面である。
携帯電話機22は、ステップS70で項目92b内の「イ カタログ画像閲覧」が選択された状態で、ボタン92cの操作が検出されると、留守番電話センター18と通信を行い、データを取得し、ステップS72として、表示部54に画面90aを表示させる。画面90aは、電話をかけた相手を特定する項目92aと、選択された商品のカタログ画像94aと、ボタン94b、94cと、を含む。カタログ画像94aは、操作によって表示させる商品を切り換えたり選択したりすることができる。ボタン94bは、項目94aで選択した処理を実行する操作が入力されるボタンである。ボタン94cは、項目94aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン94cが選択された場合、カタログ画像94aの表示を削除し、広告主から提供される画像の閲覧、買い物の処理等を終了する。
携帯電話機22は、ステップS72の画面90aを表示させている状態で、商品の購入が選択され、ボタン94bが操作された場合、ステップS74として、画面90bを表示させる。画面90bは、電話をかけた相手を特定する項目92aと、代金の支払い方法を選択する選択肢が表示された項目96aと、ボタン96b、96cと、を含む。項目96aは、選択肢として、「イ 電話料金と共に」、「ロ クレジットカード」、「ハ 銀行口座振込み」、「ニ 振込用紙」が含まれる。「イ 電話料金と共に」は、電話料金と一緒に購入代金を支払う方法である。「ロ クレジットカード」は、クレジットカード支払いで購入代金を支払う方法である。「ハ 銀行口座振込み」は、銀行振り込みで購入代金を支払う方法である。「ニ 振込用紙」は、振込用紙を発行し、各種機関で振込用紙を用いて購入代金を支払う方法である。ボタン94bは、項目96aで選択した処理を実行する操作が入力されるボタンである。ボタン94cは、項目96aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン96cが選択された場合、買い物の処理を完了せずに処理を終了する。
携帯電話機22は、ステップS74で項目96a内の「ロ クレジットカード」が選択された状態で、ボタン96bの操作が検出されると、留守番電話センター18と通信を行い、データを取得し、表示部54に図13に示す画面90cを表示させる。画面90cは、電話をかけた相手を特定する項目92aと、クレジットカードの支払いに用いる情報が表示された項目98aと、ボタン98b、98cと、を含む。項目98aは、「イ 購入商品の内容」、「ロ クレジットカードのデータ」、空欄99が含まれる。空欄99は、クレジットカードのセキュリティーコードや、使用期間を入力する欄である。ボタン98bは、項目98aで選択した処理を実行する操作が入力されるボタンである。ボタン98cは、項目98aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン98cが選択された場合、買い物の処理を完了せずに処理を終了する。なお、通信システム10は、決済時に本人確認を種々の方法で行うことができる。例えば、暗証番号、指紋認証、音声認証の少なくとも1つを用いることができる。このように本人確認ために複数の手段を用いることで、より安全な取引が可能となる。また、本人確認の情報は、携帯電話機22で設定している各種情報を用いることができる。
携帯電話機22は、空欄99に各種情報が入力され、ボタン98bが操作されたら、入力された情報が留守番電話センター18に送信される。留守番電話センター18は、管理サーバ16を介して、クレジットカード会社サーバ32にクレジットカードの情報を送信して認証処理を行い、認証処理が完了したら、広告主用端末30にその情報を送信し、売買契約を成立させる。その後、留守番電話センター18は、買い物が完了した情報を携帯電話機22に送信する。
また、通信システム10は、ステップS66で資料請求が選択された場合、留守番電話センター18から携帯電話機22に住所確認のメール(返信プログラム付き)を送信し、当該メールに対する返信プログラムで住所の確認や、承認処理が行われたら、広告主から資料が郵送等で送付される。
通信システム10は、以上のように、返信プログラムに広告画像を添付することで、返信プログラムの使用時に、広告を表示させることができる。これにより、留守番電話機能、具体的には、返信プログラムを用い、かつ、画面操作で留守番電話にかかる処理を実行する留守番電話機能をより有効活用することができる。発信者側の携帯電話機の利用者は、留守電側の留守の事情を文字情報で確認し、かつ返信用プログラムを操作する間、広告画像を目にするので、広告宣伝効果、広報効果が発生する。また広告画像は、発信者側の携帯電話機の記憶部に残すこともできる。これにより、発信者は、何時でも広告画像に設けてある、広告主のアクセスポイント(URL等)を用いて、当該広告主が出店している商品やサービスのカタログ画像閲覧や資料の要求、購入の申込みができる。
なお、通信システム10は、背景画像として広告画像を表示させたが、別画像、例えば画面の空きスペースにバーナー等で広告を表示させてもよい。広告画像は、商品の画像でもよいが、メールアドレス、電話番号、QRコード(登録商標)等をもちいてもよい。
また、通信システム10は、アンケートも実施可能とすることで、携帯電話機22の使用者の種々の情報を取得することができる。またアンケートの回答者に留守番電話機能で加算するポイント(後述する)を発行することで、アンケートの回答率も高くすることができる。これにより、例えば、広告主の市場調査用アンケートにも活用することができる。
また、通信システム10は、広告画像を画像契約者同士だけでなく、すべての携帯電話機を対象とすることができる。つまり、留守番電話機能を設定している利用者に電話をかけて任意の携帯電話機に、広告画像を送ることができる。これにより、商品やサービス情報の広告宣伝効果を非常に大きなものとすることができる、また、広告画像に広告主と留守番電話センターへのアクセスポイント(リンク情報)を含めることで、そのまま、買い物等を行う画面に移行させることができる。これにより、広告宣伝や販売促進、市場調査活動に多大な効果を得ることができる。また電話通信網12を運営する管理サーバ16、留守番電話センター18の所有者は、通信回線網の利用頻度が向上し、収益を向上させることができる。また、広告画像を作成する広告会社も新たな広告手段を得ることで、種々広告画像を作成することができる。
電話通信網12を運営する管理サーバ16、留守番電話センター18の所有者は、留守番電話機能の利便性を向上できることで、当該機能の利用者を増加させることができる。また、管理サーバ16、留守番電話センター18の所有者は、広告主からも広告料を徴収することで、留守番電話機能の維持に係る費用に当てることができ、留守番電話機能の使用料を安価にすることができる。
また、通信システム10は、広告主用端末30を用いる利用者として、企業に加え、非営利団体や公益法人を含めることで、非営利団体による寄付金の募集活動を広告画像として表示させることができる。これにより、留守番電話サービスの利用者、具体的には、返信プログラムの閲覧者は、広告画像を見るだけで募金活動を知ることができる。これにより、通信システム10は、慈善活動に寄与することもできる。また、通信システム10は、留守番電話センター18や管理サーバ16で管理する課金情報を寄付金とすることができる。また、通信システム10は、留守番電話センター18や管理サーバ16の管理者が、広告の申請時に広告主用端末30を用いる利用者を精査できるため、信頼性の高い非営利団体や公益法人が広告を表示させるようにできるため、システムを悪用して寄付金を詐取されることを抑制することができる。これにより、利用者も安心して寄付を行うことができる。
ここで、通信システム10は、上記留守番電話サービス18が備える機能を用いて、種々の処理を実行することができる。例えば、通信システム10は、返信プログラム付きのメール(メッセージ)を送信することで、対象の携帯電話機の利用者に年会費等の支払いを請求することができる。この場合、返信プログラムに添付する広告画像の提供者が年会費等の支払いを請求する請求者となる。また、通信システム10は、留守番電話設定がされていない携帯電話機に対しても下記の処理を実行することができる。図14は、携帯電話機に表示される画面の遷移の一例を示す説明図である。
携帯電話機22は、留守番電話センター18から返信プログラム付きメールを受信し、当該メールを閲覧する操作が入力されたら、ステップS82の画面を表示させる。ステップS82の画面は、メールのメッセージが表示された表示欄102aと、ボタン102b、102cを含む。なお、ボタン102b、102cは、返信プログラムの基づいた処理により表示される。表示欄102aは、「××協会 東京太郎殿 代××年度会費 金額××××円 支払××年××月10日」という文字列を表示させている。ボタン102bは、表示欄102aの支払いを承認する操作が入力されるボタンである。ボタン102cは、表示欄102aの支払いを拒否する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン102cが選択された場合、メールで送られてきた支払いを行わずに処理を終了する。なお、支払いを拒否した場合、その操作の情報を留守番電話センター18に送るようにしてもよい。
携帯電話機22は、ステップS82の画面を表示させている状態で、ボタン102bが操作され、各種条件が入力済みである場合、例えば、前回の徴収時に同じシステムで支払っている場合、ステップS84に示す画面を表示させる。ステップS84の画面は、メールのメッセージが表示された表示欄104aと、ボタン104b、104cを含む。なお、表示欄104aは、表示欄102aと同じ画像である。ボタン104bは、表示欄102aの支払いをすでに設定されている支払い方法で実行することを決定する操作が入力されるボタンである。ボタン104cは、支払いを実行せずに処理を終了する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン104cが選択された場合、メールで送られてきた支払いを行わずに処理を終了する。
携帯電話機22は、ステップS82の画面を表示させている状態で、ボタン102bが操作され、各種条件が入力されていない場合、ステップS86に示す画面を表示させる。ステップS86の画面は、代金の支払い方法を選択する選択肢が表示された表示欄104aと、ボタン104b、104cと、を含む。表示欄104aは、選択肢として、「イ クレジットカード」、「ロ 銀行口座振込み」、「ハ 振込用紙」が含まれる。「イ クレジットカード」は、クレジットカード支払いで購入代金を支払う方法である。「ロ 銀行口座振込み」は、銀行振り込みで購入代金を支払う方法である。「ハ 振込用紙」は、振込用紙を発行し、各種機関で振込用紙を用いて購入代金を支払う方法である。ボタン104bは、表示欄104aで選択した処理を実行する操作が入力されるボタンである。ボタン104cは、表示欄104aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン104cが選択された場合、支払いの処理を完了せずに処理を終了する。
携帯電話機22はステップS86で表示欄104a内の「ロ 銀行口座振込み」が選択された状態で、ボタン104bの操作が検出されると、留守番電話センター18と通信を行い、データを取得し、ステップS88に示す画像を表示させる。ステップS88に示す画面は、入力画面106aと、ボタン106b、106cと、を含む。入力画面106aは、銀行口座の暗証番号等、具体的には、口座番号、暗証番号等を入力する画面である。入力画面106aには、各種情報を入力する空欄が設けられている。ボタン106bは、入力画面106aで入力された処理を実行する操作が入力されるボタンである。ボタン106cは、入力画面106aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン106cが選択された場合、支払いの処理を完了せずに処理を終了する。
携帯電話機22は、ステップS88で、必要な情報が入力された後、ボタン106bの操作が検出されると、留守番電話センター18と通信を行い、データを取得する。留守番電話センター18は、管理サーバ16を介して、銀行サーバ34に銀行口座の情報を送信して認証処理を行い、認証処理が完了したら、銀行口座の各種情報を、管理サーバ16を介して留守番電話センター18に送る。留守番電話センター18は、取得した情報を携帯電話機22に送る。
携帯電話機22は、留守番電話センター18から送信された情報を取得したら、ステップS89示す画像を表示させる。ステップS89に示す画面は、表示欄108aと、ボタン108b、108cと、を含む。表示欄108aは、取引の内容と、引落口座の内容を表示させている。ボタン108bは、表示欄108aに表示された支払い処理を実行する操作が入力されるボタンである。ボタン108cは、表示欄108aの表示を消去する操作が入力されるボタンである。携帯電話機22は、ボタン108cが選択された場合、支払いの処理を完了せずに処理を終了する。
携帯電話機22は、ステップS89に示す画面を表示させている状態でボタン108bが操作されたら、その情報を留守番電話センター18に送り、支払い処理を完了させる。
このように、通信システム10は、費用を集金する対象者を広告主とすることで、対象者は、メールを送信する対象を特定するのみで、集金を行うことができる。また、対象者は、留守番電話センター18に蓄積される情報を閲覧するだけで、支払い状況を確認することもできる。具体的には、留守番電話センター18が、メールを送信した対象者の情報と、そのメールに対する応答処理の情報とを蓄積することで、その携帯電話機の使用者が支払いをしていなくて、どの使用者が支払いを行っているかを確認することができる。また、返信プログラムを用いることで、それぞれの利用者が留守番電話センター18にアクセスする回数や手間を少なくすることができる。
集金する料金項目としては、公益性の高い非営利団体等の会費に用いることが好ましいが、電気料、ガス料、上下水道料、新聞雑誌の定期購読料、ケーブルテレピの受信料等、各種の料金、代金の決済に用いることができる。また、いずれの処理においても、料金を支払う利用者が、支払い方法を選択することができ、支払いの意志を示すため、支払いに合意を得た状態で、料金の徴収を行うことができる。
ここで、通信システム10は、返信プログラム付き留守番電話メールを送信する場合、そのメールに対する処理に応じてポイントを加算することが好ましい。なお、ポイントを加算する対象は、留守番電話設定を実行しており、かかってきた電話に出られなかった携帯電話機、つまり着信側の携帯電話機である。図15は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。
留守番電話センター18は、ステップS100として、返信プログラム付き留守番電話メールを送信したら、ステップS102として、返信プログラムが実行されたかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS102で返信プログラムが実行されていない(ステップS102でNo)と判定した場合、つまり、広告画像が閲覧されていないと判定した場合、本処理を終了する。留守番電話センター18は、ステップS102で返信プログラムが実行されている(ステップS102でYes)と判定した場合、ステップS104として表示させた広告画像に対応するポイントを加算する。具体的には、広告画像の表示に対して広告主が支払っている費用の一部をポイントとして加算する。
留守番電話センター18は、ステップS104でポイントを加算したら、ステップS106として、広告画像に対する操作があるかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS106で広告画像に対する操作が実行されていない(ステップS106でNo)と判定した場合、つまり、広告画像に対応した各種画像を留守番電話センター18から取得していないと判定した場合、本処理を終了する。留守番電話センター18は、ステップS106で広告画像に対応する操作がある(ステップS106でYes)と判定した場合、ステップS108として操作された広告画像に対応するポイントを加算する。具体的には、広告画像の表示に対して広告主が支払っている費用の一部をポイントとして加算する。
留守番電話センター18は、ステップS108でポイントを加算したら、ステップS110として、広告画像に対する商品の購入があるかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS110で広告画像に対する商品の購入が実行されていない(ステップS110でNo)と判定した場合、つまり、商品の購入が行われずに処理が終了されたと判定した場合、本処理を終了する。留守番電話センター18は、ステップS110で広告画像に対応する商品が購入された(ステップS110でYes)と判定した場合、ステップS112として購入された商品に対応するポイントを加算する。具体的には、購入された商品の売主、つまり広告主が支払っている費用の一部をポイントとして加算し、本処理を終了する。
図16は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。通信システム10は、図15に示す処理で加算したポイントを用いて、種々の料金の値引きを行うことができる。留守番電話センターは、ステップS120として、対象の携帯電話機に対して蓄積されているポイントの情報を抽出し、ステップS122として、獲得されたポイントに基づいて、料金の値引きを実行し、本処理を終了する。通信システム10は、このように、留守番電話センター18を用いた留守番電話機能を利用するだけで、当該機能の利用者が金銭の収入を得ることができる。これにより、通信システム10は、携帯電話機の使用者が留守番電話機能を使用しやすい環境を作ることができる。なお、料金のポイント加算や課金処理は、値引き処理は、管理サーバ16で行ってもよい。
通信システム10は、以上のように、留守番電話機能の利用者に費用における利益を与えることで、留守番電話機能の利用者を増加させることができる。また、返信プログラムの利用率も高くすることができる。また、上記実施形態のように留守番電話機能の利用者の電話番号を表示させることで、ポイント加算の対象者を明確にすることができる。なお、ポイントの加算は、1つの広告主及び一人の携帯電話機の利用者に対して1回限りとしてもよい。また、広告画像の閲覧と、カタログ画像閲覧、商品やサービスの資料要求、商品購入やサービス提供申込み等で、加算されるポイントに差をつけてもよい。具体的には、より、商品の販売に貢献した場合により高いポイントを付加するようにしてもよい。
また、通信システム10は、留守番電話センターで取得したアンケート結果に基づいて各種処理を実行することが好ましい。ここで、図17は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。留守番電話センター18は、ステップS132としてアンケート情報を集計し、ステップS134として、集計結果に基づいて、広告画像の表示規則を修正し、本処理を終了する。通信システム10は、図17に示すように、アンケート結果に基づいて、表示させる広告画像を切り換えることで、より利用効率が高くなる広告画像を表示させることができる。
留守番電話センター18は、個人データに記憶されている情報や、アンケート結果に基づいて、利用者の嗜好を推定し、返信プログラムに添付する広告画像を選択するようにしてもよい。
なお、留守番電話センター18は、メール毎に表示させる広告画像が異なる画像に切り換るように表示させる広告画像を抽出することが好ましい。また、通信システム10は、留守番電話機能を使用する利用者は、表示させる広告画像を選択し、決定できるようにしてもよい。これにより、利用者の意図に沿った画像を表示させることができ、利用者の嗜好を反映させることができる。この場合、利用者は、複数の広告画像を表示させる広告画像にできることが好ましい。1人の画像契約者が複数の広告画像の契約者となり、留守電への着信毎に、又は1日単位等で異なる広告画像を送信する。例えば、1台の携帯電話機が10種類の広告画像の画像契約者になると、留守電着信毎に順番に10種類の広告画像が送信される。あるいは10種類の広告画像が1日毎に10日間にわたり送信される。このように、広告画像を多様な形で送信することで広告宣伝の効果を高めることができる。
また、通信システム10は、複数の広告画像を返信プログラムに添付してもよい。これにより、宣伝広告の効率を向上させることができる。例えば、画面を上下の2つ、上中下の3つ等に分割して、それぞれ、2つないし3つの広告画像を登録してもよい。
また、通信システム10は、同一電話番号への広告画像送信の制限を行うようにしてもよい。例えば、同一電話番号から留守電に着信した時の同一種類の広告画像の送信は、24時間に1回、48時間に1回、あるいは1回限りと制限する。同一電話番号に同一広告画像を短時間、短期間に繰り返して送信してしまうことを抑制することで、広告主の無駄な経済的負担を低減することができる。
また、通信システム10は、広告画像受信数を制限することが好ましい。例えば、広告画像が受信して携帯電話機の記憶部に記憶される数を、留守番電話センターの設定又は携帯電話の設定で5件とか10件とかに制限する。これにより、閲覧されていない広告が負担となることを抑制することができる。
また、通信システム10は、広告画像の受信を拒否できるようにすることが好ましい。これにより、宣伝効果がない対象者に対して宣伝を行うことを抑制できる。
なお、上記実施形態の通信システム10及び留守番電話センター18は、広告画像が添付された返信プログラムを留守番電話メールに添付して、電話をかけた携帯電話機に送信するようにしたが、これに限定されない。通信システム及び留守番電話センター18は、メール以外の通信手段で返信プログラムを含む留守番電話メッセージを携帯電話機22に送信するようにしてもよい。留守番電話センター18は、例えば、ブラウザの画面として表示させるデータを送信してもよいし、リンクを有する画面として表示させるデータを送信してもよい。
ここで、通信システム10は、留守番電話センター18でより多くの情報を処理し、記憶させることができる。以下、通信システム10で実行する処理の例について説明する。図18から図22を用いて、通信システム10が、携帯電話機22の利用者が実行した買い物に関する情報の収集や課金の処理を実行する一例について説明する。
図18は、通信システムの一部を拡大して示すブロック図である。通信システム10は、図18に示すインターネット通信網14に接続されている端末36aを小売店の端末とした場合の例となる。小売店の端末36aは、利用者が購入した商品の値段を算出し、精算処理を実行する電子レジスター220を有する。また、図10は、電子レジスター220と情報の交換が可能な携帯電話機22aを示す。
携帯電話機22aは、通信部50と、操作部52と、表示部54と、制御部56と、記憶部58と、赤外線通信部212と、カメラ214と、非接触通信部216と、を有する。通信部50と、操作部52と、表示部54と、制御部56と、記憶部58と、は、上述した携帯電話機22の各部と同じ構成であるので、説明を省略する。
赤外線通信部212は、赤外線を用いて、データの送受信を行う。赤外線通信部212は、通信可能な範囲内にある他の赤外線通信部と通信を確立することで、データの送受信を行うことができる。なお、本実施形態では、赤外線を用いた通信として説明するが、携帯電話機22aは、赤外線通信部に換えて、近距離で無線通信を行う近距離通信部を用いることもできる。近距離通信部としては、Bluetooth(登録商標)や、無線LANを用いたものがある。カメラ214は、画像を取得する撮影装置である。カメラ214は、視野角に含まれる領域を画像として取得する。非接触通信部216は、ICタグ(RFID)に含まれる情報を読み取る装置である。非接触通信部216は、所定の範囲内にあるICタグに含まれる情報を読み取ることができる。
次に、電子レジスター220は、買い物情報検出部222と、出力情報制御部224と、購入者情報取得部226と、通信部228と、赤外線通信部230と、表示部232と、を有する。なお、電子レジスター220は、上記構成以外にも、電子レジスターつまり買い物の精算を行う装置として必要な各種機能、例えばレシートを出力する機能や、買い物された商品を手入力する操作パネル、金銭を収納する収納部、各部の動作を制御する制御部等を備えている。
買い物情報検出部222は、購入対象の物品の情報を読み取る装置である。具体的には、買い物情報検出部222は、バーコードリーダー、ICタグリーダー、操作パネル等である。買い物情報検出部222は、購入対象の物品の値段に加え、物品の識別情報を取得する。出力情報制御部224は、取得した情報を加工する処理や、加工した情報をどこに出力するか等の処理を各部に実行させる。購入者情報取得部226は、買い物を行っている購入者の情報を取得する。購入者情報取得部226は、赤外線通信部230や操作部に入力された操作に基づいて、購入者の情報を取得する。
通信部228は、端末36aとデータの送受信を行う。赤外線通信部230は、赤外線通信部212と同様に赤外線を用いて、データの送受信を行う。表示部232は、画像を表示させる表示装置である。
また、本実施形態では、電子レジスター220を端末36aとは別体としたが、これに限定されない。通信システム10は、電子レジスター220と端末36aとが一体となっていてもよい。また、通信システム10は、1つの端末36aで複数の電子レジスター220を管理してもよい。
次に、図19及び図20を用いて、携帯電話機22aの所有者が、電子レジスター220が配置された小売店で物品を購入する際に、電子レジスター220及び携帯電話機22aで実行する処理について説明する。図19は、電子レジスター及び端末で実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。
電子レジスター220は、ステップS202として、買い物情報検出部222を用いて、買い物情報を取得する。つまり、小売店で販売しており、所有者が購入すると意思表示した物品を特定し、その物品の情報を買い物情報として取得する。
電子レジスター220は、ステップS202で買い物情報を検出したら、ステップS204として、買い物情報を携帯電話機に出力する。具体的には、電子レジスター220は、ステップS204として、赤外線通信部230を用いて、買い物を行う携帯電話機22aの赤外線通信部212との通信を確立し、ステップS202で取得した買い物情報を携帯電話機22aに送る。ここで、買い物情報は、携帯電話機22aの所有者が何を何個購入しようとしているかの情報や、購入しようとしている物品の詳細情報や、画像である。また買い物情報には、購入する物品の製造元の情報や、販売している小売店(電子レジスター220が設置されている小売店)の情報等を含んでもよい。電子レジスター220は、表示部232に買い物情報を表示させたり、買い物情報にリンクしたQRコード(登録商標)を表示させることで、買い物情報を出力してもよい。
電子レジスター220は、ステップS204で買い物情報を携帯電話機に出力したら、ステップS206として、購入者情報を取得する。具体的には、電子レジスター220は、赤外線通信部230を用いて、買い物を行う携帯電話機22aの赤外線通信部212との通信を確立し、携帯電話機22aから購入者の情報を取得する。ここで、購入者の情報としては、携帯電話機22aの電話番号を含む各種情報である。購入者の情報としては、携帯電話機22aに記憶された各種個人情報を含めることができ、例えば、メールアドレス、氏名、性別、年齢、生年月日等を含めることができる。携帯電話機22aは、送信する購入者の情報を設定により選択することができる。なお、ステップS204とステップS206の処理は、並行して行ってもよいし、実行する順序が逆でもよい。また、電子レジスター220は、ステップS204、S206の処理と並行して、買い物の清算を行う。清算方法としては、現金やクレジットカードに加え、携帯電話機22aが備える支払い機能、例えば電子マネーで清算してもよい。
電子レジスター220は、ステップS204、206の処理を実行したら、ステップS208として、買い物情報と購入者情報とを対応付けて留守番電話センター18に送信し、本処理を終了する。
次に、図20を用いて携帯電話機22aで実行される処理について説明する。図20は、携帯電話機で実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、図20に示すよりは、携帯電話機22aが、買い物の清算処理も実行する場合の例である。携帯電話機22aは、ステップS210として、買い物情報を受信する。具体的には、携帯電話機22aは、赤外線通信部212を用いて、電子レジスター220と通信を行い、買い物情報を受信する。
携帯電話機22aは、ステップS210で買い物情報を受信したら、ステップS212として買い物情報の承認処理を検出する。なお、承認処理は、買い物を承認する操作を入力する画面を表示させ、携帯電話機22aの利用者が買い物を承認する操作を検出する処理である。
携帯電話機22aは、ステップS212で承認処理を実行したら、ステップS214として、買い物に対する支払い処理を実行する。具体的には、携帯電話機22aは、承認処理に基づいて、買い物情報の清算金額を電子マネーで電子レジスター220に支払う処理を実行する。なお、電子マネーから清算金額を減額する処理は、電子レジスター220で実行してもよい。
携帯電話機22aは、ステップS214で支払い処理を実行したら、ステップS216として、購入者情報を電子レジスター220に送信し、本処理を終了する。携帯電話機22aは、ステップS212、ステップS214の処理を実行しなくてもよい。例えば、現金で清算する場合、携帯電話機22aは、ステップS214の処理を行わない。
通信システム10は、図19及び図20の処理を実行することで、端末36a及びレジスター220と、携帯電話機22aと、の間で情報の交換を行い、買い物情報の送受信、購入者情報の送受信を行うことができる。これにより、通信システム10は、買い物を行った携帯電話機22aの所有者の情報を端末36aが取得することができ、取得した情報を留守番電話センター18に送ることで、留守番電話センター18に購入者ごとの買い物の情報を蓄積することができる。また、端末36aも自身の小売店で商品を購入した利用者の情報を蓄積することができる。また、本実施形態では、端末36a及び電子レジスター220から買い物情報及び購入者情報を送信したが、買い物情報及び購入者情報を携帯電話機22aから留守番電話センター18に送信するようにしてもよい。
次に、図21及び図22を用いて、留守番電話センター18が取得した情報に対して実行する処理の一例について説明する。図21は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。
留守番電話センター18は、ステップS220として、端末36aから送信された買い物情報及び購入者情報を受信する。留守番電話センター18は、ステップS220で情報を受信したら、ステップS222として、購入者情報に基づいて携帯電話機の利用者を特定する。例えば、留守番電話センター18は、購入者情報に含まれる情報、例えば電話番号と、記憶部44の個人データ44eと、を対応付けることで、買い物を行った利用者の個人データ44eを特定する。
留守番電話センター18は、ステップS222で購入者である利用者を特定したら、ステップS224として、買い物情報を利用者に対応付けて保存する。つまり、留守番電話センター18は、個人データ44eの購入者である携帯電話機22aの利用者の項目に買い物情報を保存する。
留守番電話センター18は、ステップS224で買い物情報を保存したら、ステップS226として、情報を提供した利用者に対してポイントを付与する。具体的には、留守番電話センター18は、買い物情報に対応付けられた利用者に対してポイントを付与する。また、必要に応じて、買い物情報及び購入者情報を提供した端末(小売店)に対してもポイントを付与してもよい。留守番電話センター18は、ポイントを付与したら、本処理を終了する。
通信システム10は、買い物情報を提供した利用者に対してポイントを付与することで、利用者からの買い物情報の提供を促進することができる。つまり、利用者に対して、買い物の際に、携帯電話機の情報を提供する動機付けとすることができる。これにより、通信システム10は、買い物情報と利用者との対応関係の情報を留守番電話センター18により多く蓄積することができる。
図22は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。図22に示す処理は、留守番電話センター18が蓄積した買い物情報を処理する一例を示している。留守番電話センター18は、ステップ230で情報の提供要求があるかを判定する。情報の提供とは、買い物情報を解析した結果の提供である。留守番電話センター18は、ステップS230で情報の提供要求なし(ステップS230でNo)と判定した場合、本処理を終了する。
留守番電話センター18は、ステップS230で情報の提供要求あり(ステップS230でYes)と判定した場合、ステップS231として、対応する利用者情報と買い物情報とを抽出する。具体的には、情報の提供の要求には、提供する情報の条件が含まれており、その条件に一致する利用者情報と買い物情報との組合せを抽出する。例えば、購入した商品、購入時期、利用者の年齢、性別等が抽出の条件として用いることができる。
留守番電話センター18は、ステップS231で情報の抽出を行ったら、ステップS232として、個人情報の一部を削除する。留守番電話センター18は、利用者情報に含まれる情報のうち、外部に提供する必要のない個人情報を削除する。留守番電話センター18は、氏名、電話番号、メールアドレス等を削除し、年齢、性別、使用地域等の情報を残す。
留守番電話センター18は、ステップS232で個人情報の一部を削除したら、ステップS233として、利用者情報と買い物情報との対応関係を解析する。具体的には、抽出した買い物データと利用者情報の組合せに対して統計処理等を行う。
留守番電話センター18は、ステップS233で解析を実行したら、ステップS234として、解析結果を情報の要求者に提供し、ステップS236として、情報の要求者から利用料を取得し、ステップS238として、情報を抽出した利用者に対して、ポイントを付与し、本処理を終了する。
通信システム10は、このように、買い物時に買い物データと携帯電話機の情報を交換することで、各利用者の買い物の情報を留守番電話センターに蓄積させることができる。これにより、通信システム10は、個人情報と買い物の情報とを詳細に蓄積することができる。これにより、年齢、地域、性別等による買い物嗜好や動向をより詳細かつ高い精度で分析することができる。通信システム10は、分析結果を提供することで、提供費用を取得することができる。また、分析結果を取得したものは、より有益な販売情報、商品開発情報、市場調査情報を得ることができる。これにより、通信システム10は、利用者により多くのポイントを提供することができ、利用者が留守番電話サービスを利用する際の費用面での負荷を低減することができる。また、通信システム10は、利用者の一部の個人情報を削除することで、利用者が特定されることを抑制することができる。
なお、端末36aは、買い物の概要の情報、例えば金額の情報のみを短時間で出力し、詳細な買い物情報を一日1回まとめて送信するようにしてもよい。これにより、通信の付加を低減することができる。また、電子レジスター210は、表示部に買い物情報としてデータの提供により加算されるポイントの情報も合わせて表示させてもよい。これにより、利用者に情報の提供を促すことができる。
また、携帯電話機22aは、上述したように、購入した商品に関する情報を自機で取得し、購入した情報を留守番電話センター18に提供してもよい。この場合、携帯電話機22aは、上述したように電子レジスターから買い物情報を取得する以外に、カメラでQRコード(登録商標)を読み取って購入した商品の情報を取得したり、商品のICタグを読み取って、購入した商品の情報を取得したりしてもよい。また、この場合、読み取った商品の情報は、当該商品の製造者(企業)が企画した「景品や海外旅行の応募要項」、「おまけ申し込み要項」、「アンケート応募要項」等に応募するための情報が追加されていることが好ましい。これにより、利用者が商品の情報を読み取る可能性をより高くすることができる。また、商品の情報には、商品1つごとに識別される記号、連続番号やユーコード(ucode)等が含まれていることが好ましい。これにより、1つの商品の購入情報が複数回提供されることを抑制でき、商品の購入情報をより高い精度で蓄積することができる。
また、通信システム10は、携帯電話機に対応付けられたクレジットカードの利用時にクレジットカード会社サーバから携帯電話機に対してメールを送信するようにしてもよい。図23は、クレジッドカード会社サーバで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。図24は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。
クレジットカード会社サーバ32は、ステップS240として、小売店等の端末36から買い物情報と購入者情報とを受信する。ここで、購入者情報は、クレジットカードの番号を含む。また買い物情報は、利用料金に加え、購入した商品の情報も含まれる。
クレジットカード会社サーバ32は、ステップS240で情報を受信したら、ステップS241として、購入者情報に基づいて利用者の電話番号を特定する。ここで、クレジットカード会社サーバ32は、利用者の関する情報として、クレジットカードや、氏名に加え、携帯電話機の電話番号の情報を含んでいる。なお、メールアドレスの情報を含んでいてもよい。
クレジットカード会社サーバ32は、ステップS241で電話番号を特定したら、ステップS242として、買い物情報に利用者の電話番号を対応付けて留守番電話センターに送信する。つまり、クレジットカード会社サーバ32は、買い物を行った利用者の電話番号を特定して、買い物情報と電話番号との組合せの情報を留守番電話センター18に送信する。
クレジットカード会社サーバ32は、ステップS242で留守番電話センター18にデータを送信したら、ステップS244として、認証処理を要求する設定があるかを判定する。認証処理を要求する設定とは、利用者の携帯電話機によって買い物を購入する処理の認証を要求する設定である。つまりクレジットカードの利用に対して、利用者の携帯電話機による認証の処理を要求する設定である。クレジットカード会社サーバ32は、ステップS244で認証処理の要求の設定がない(ステップS244でNo)と判定した場合、ステップS248に進む。
クレジットカード会社サーバ32は、ステップS244で認証処理の要求の設定がある(ステップS244でYes)と判定した場合、ステップS246として、認証を確認したかを判定する。つまり、利用者の携帯電話機で認証する操作が入力されたことを確認したか、利用者の携帯電話機で実行された認証処理の情報が到達したかを判定する。なお、認証処理は、携帯電話機から留守番電話センター18を介して送信されたり、管理サーバ16を介してメールで送信されたりする。
クレジットカード会社サーバ32は、ステップS246で認証を確認していない(ステップS246でNo)と判定した場合、ステップS246の処理を再び実行する。クレジットカード会社サーバ32は、ステップS246で認証を確認した(ステップS246でYes)と判定した場合、また、ステップS244でNoと判定した場合、ステップS248として、購入者に対する課金処理を実行し、本処理を終了する。
次に、図24を用いて、留守番電話センター18で実行する処理について説明する。留守番電話センター18は、ステップS250として、買い物情報と利用者の電話番号の情報とを受信する。つまり、留守番電話センター18は、クレジットカード会社サーバ32から送信されたデータを受信する。
留守番電話センター18は、ステップS250で、データを受信したら、ステップS251として、利用者の電話番号からメールアドレスを抽出する。つまり、個人データ44eに記憶されている情報に基づいて、利用者の電話番号からメールアドレスを特定する。
留守番電話センター18は、ステップS251でメールアドレスを抽出したら、ステップS252として、買い物情報と利用者の情報に基づいて、買い物確認のメールを作成する。買い物確認のメールとは、クレジットカードを利用して商品の購入を行う処理を実行したかを確認するメールであり、購入した物品の情報や、利用するクレジットカードの情報を含む。
留守番電話センター18は、ステップS252で、メールを作成したら、ステップS254として、認証処理を要求する設定であるかを判定する。留守番電話センター18は、例えば、個人データ44eに記憶されている情報に基づいて、認証処理を要求する設定であるかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS254で認証処理を要求しない設定である(ステップS254でNo)と判定した場合、ステップS258に進む。
留守番電話センター18は、ステップS254で認証処理を要求する設定である(ステップS254でYes)と判定した場合、ステップS256として、認証処理用の画面、処理プログラムが追加された返信プログラムを作成し、メールに追加する。
留守番電話センター18は、ステップS256で返信プログラムを追加したら、またはステップS254でNoと判定したら、ステップS258として、利用者のメールアドレスに作成したメールを送信して、本処理を終了する。
通信システム10は、以上のように、携帯電話機からだけではなく、クレジットカード会社サーバ32から留守番電話センター18にデータを送信し、留守番電話センター18から対象の携帯電話機に返信プログラム付きのメールを送信させることができる。また、このメールの送信時に、上述したようにメールまたは返信プログラムに広告画像を添付することで上述と同様の効果を得ることができる。
通信システム10は、クレジットカード会社サーバ32がクレジットカードの利用時にその情報をメールで携帯電話機に送信することで、携帯電話機22aの利用者によってクレジットカードが適正に使用されているかを確認させることができる。また、通信システム10は、携帯電話機22aで承認処理が実行されたことを検出したら、クレジットカードの課金処理を実行することで、クレジットカードが不正に使用される恐れを低減することができる。また、通信システム10は、承認処理を実行しないことで、取引を迅速に終了させることができる。例えば、利用者が携帯電話機を所持していない場合であっても、クレジットカードを利用することができる。また、メールを送信することで不正な利用を迅速に発見することができる。
また、通信システム10は、クレジットカード会社サーバ32がクレジットカードの利用時にその情報をメールで携帯電話機に送信する場合、留守番電話センター18を経由させることで、留守番電話センター18に買い物の情報を蓄積させることができる。これにより、上述したように、利用者と買い物との関係の情報をさらに蓄積させることができ、より有益な分析が可能となる。
ここで、通信システム10は、クレジットカード会社サーバ32がクレジットカードに対して複数の電話番号(または複数のメールアドレス)を記憶させることが好ましい。具体的には、クレジットカードの所有者の携帯電話機22aの電話番号に加え、家族、親族、後見人、利用者が特定した第三者の電話番号またはメールアドレスを対応付けておくことが好ましい。これにより、通信システム10は、クレジットカードの利用の情報を複数の携帯電話機に送信することができる。また、複数の携帯電話機による承認が必要な設定とすることでクレジットカードをより安全に利用することができる。
また、通信システム10は、クレジットカードに対して自社のセキュリティー部門の電話番号、メールアドレスを対応付け、クレジットカードの利用時にクレジットカード会社のセキュリティー部門にも情報を送信するようにしてもよい。セキュリティー部門は、当該クレジットカードの利用履歴からみて異常な金額、異常な利用回数、異常な時間帯、携帯電話機の位置情報と異なる場所でのクレジットカードの利用であるか等を判定し、異常がある判定した場合、クレジットカードの利用を却下することができる。
通信システム10は、このようにクレジットカードの利用に対する安全性を高くできることで、留守番電話センター18を利用したメールの送受信のシステム、買い物情報の蓄積のシステムに対する信頼性をタックすることができ、システムに対する社会的信用を得ることができる。
また、通信システム10は、携帯電話機に対応付けられた銀行口座の利用時に銀行サーバから携帯電話機に対してメールを送信するようにしてもよい。図25は、銀行サーバで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。図26は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。
銀行サーバ34は、ステップS260として、振込み情報とを受信する。ここで、振込み情報は、銀行口座の番号や利用者の情報、振込み先の情報、振込み金額の情報を含む。
銀行サーバ34は、ステップS260で情報を受信したら、ステップS261として、振込み情報に基づいて利用者の電話番号を特定する。ここで、銀行サーバ34は、利用者の関する情報として、銀行口座の番号や、氏名に加え、携帯電話機の電話番号の情報を含んでいる。なお、メールアドレスの情報を含んでいてもよい。
銀行サーバ34は、ステップS261で電話番号を特定したら、ステップS262として、振込み情報に利用者の電話番号を対応付けて留守番電話センターに送信する。つまり、銀行サーバ34は、買い物を行った利用者の電話番号を特定して、振込み情報と電話番号との組合せの情報を留守番電話センター18に送信する。
銀行サーバ34は、ステップS262で留守番電話センター18にデータを送信したら、ステップS264として、認証処理を要求する設定があるかを判定する。認証処理を要求する設定とは、利用者の携帯電話機によって振り込み処理の認証を要求する設定である。つまり銀行口座の利用に対して、利用者の携帯電話機による認証の処理を要求する設定である。銀行サーバ34は、ステップS264で認証処理の要求の設定がない(ステップS264でNo)と判定した場合、ステップS268に進む。
銀行サーバ34は、ステップS264で認証処理の要求の設定がある(ステップS264でYes)と判定した場合、ステップS266として、認証を確認したかを判定する。つまり、利用者の携帯電話機で認証する操作が入力されたことを確認したか、利用者の携帯電話機で実行された認証処理の情報が到達したかを判定する。なお、認証処理は、携帯電話機から留守番電話センター18を介して送信されたり、管理サーバ16を介してメールで送信されたりする。
銀行サーバ34は、ステップS266で認証を確認していない(ステップS266でNo)と判定した場合、ステップS266の処理を再び実行する。銀行サーバ34は、ステップS266で認証を確認した(ステップS266でYes)と判定した場合、また、ステップS264でNoと判定した場合、ステップS268として、振り込み処理を実行し、本処理を終了する。
次に、図26を用いて、留守番電話センター18で実行する処理について説明する。留守番電話センター18は、ステップS270として、振込み情報と利用者の電話番号の情報とを受信する。つまり、留守番電話センター18は、銀行サーバ34から送信されたデータを受信する。
留守番電話センター18は、ステップS270で、データを受信したら、ステップS271として、利用者の電話番号からメールアドレスを抽出する。つまり、個人データ44eに記憶されている情報に基づいて、利用者の電話番号からメールアドレスを特定する。
留守番電話センター18は、ステップS271でメールアドレスを抽出したら、ステップS272として、振込み情報と利用者の情報に基づいて、振込み確認のメールを作成する。振り込み確認のメールとは、銀行口座の預金を他の口座に振り込む処理を実行したかを確認するメールであり、振込み先の情報、振込み金額や利用する銀行口座の情報を含む。
留守番電話センター18は、ステップS272で、メールを作成したら、ステップS274として、認証処理を要求する設定であるかを判定する。留守番電話センター18は、例えば、個人データ44eに記憶されている情報に基づいて、認証処理を要求する設定であるかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS274で認証処理を要求しない設定である(ステップS274でNo)と判定した場合、ステップS278に進む。
留守番電話センター18は、ステップS274で認証処理を要求する設定である(ステップS274でYes)と判定した場合、ステップS276として、認証処理用の画面、処理プログラムが追加された返信プログラムを作成し、メールに追加する。
留守番電話センター18は、ステップS276で返信プログラムを追加したら、またはステップS274でNoと判定したら、ステップS278として、利用者のメールアドレスに作成したメールを送信して、本処理を終了する。
通信システム10は、以上のように、銀行サーバ34から留守番電話センター18にデータを送信し、留守番電話センター18から対象の携帯電話機に返信プログラム付きのメールを送信させることができる。また、このメールの送信時に、上述したようにメールまたは返信プログラムに広告画像を添付することで上述と同様の効果を得ることができる。
通信システム10は、銀行サーバ34が銀行口座からの振込の利用時にその情報をメールで携帯電話機に送信することで、携帯電話機22aの利用者によって銀行口座の預金が適正に使用されているか、振込み先が問題ないかを確認させることができる。また、通信システム10は、携帯電話機22aで承認処理が実行されたことを検出したら、振込み処理を実行することで、預金が不正に使用される恐れを低減することができる。また、通信システム10は、承認処理を実行しないことで、取引を迅速に終了させることができる。また、メールを送信することで不正な利用を迅速に発見することができる。
また、通信システム10は、銀行サーバ34が振込み機能の利用時にその情報をメールで携帯電話機に送信する場合、留守番電話センター18を経由させることで、留守番電話センター18に振込みの情報を蓄積させることができる。これにより、買い物の代金としての振込みを把握したり、各種振り替えた金額や寄付金の流れを把握したりすることが可能となり、より有益な分析が可能となる。
ここで、通信システム10は、銀行サーバ34が銀行口座に対して複数の電話番号(または複数のメールアドレス)を記憶させることが好ましい。具体的には、銀行口座の所有者の携帯電話機22aの電話番号に加え、家族、親族、後見人、利用者が特定した第三者の電話番号またはメールアドレスを対応付けておくことが好ましい。これにより、通信システム10は、振込み処理の情報を複数の携帯電話機に送信することができる。また、複数の携帯電話機による承認が必要な設定とすることで振込み処理をより安全に利用することができ、例えば、振込み詐欺にあうことを抑制することができる。
また、通信システム10は、振込み処理に対して自社のセキュリティー部門の電話番号、メールアドレスを対応付け、振込み時に銀行のセキュリティー部門にも情報を送信するようにしてもよい。セキュリティー部門は、当該銀行口座の利用履歴からみて異常な金額、異常な利用回数、異常な時間帯、普段使用されるATMと異なる場所での利用であるか等を判定し、異常がある判定した場合、振込み処理を却下することができる。
通信システム10は、このように振込み処理に対する安全性を高くできることで、留守番電話センター18を利用したメールの送受信のシステム、買い物情報の蓄積のシステムに対する信頼性をタックすることができ、システムに対する社会的信用を得ることができる。
また、通信システム10は、利用者が各種処理で蓄積したポイントを他の利用者や、特定の対象者に振替られることが好ましい。図27は、留守番電話センターで実行する処理動作の一例を示すフローチャートである。
留守番電話センター18は、ステップS280として、ポイントに対応する処理操作を検出したら、ステップS281として、当該処理操作を入力した利用者のポイント情報を抽出する。留守番電話センター18は、ポイント情報を抽出したら、利用者の携帯電話機にポイントの情報を提供してもよい。留守番電話センター18は、ステップS281でポイント情報を抽出したら、ステップS282として、利用者のポイントの処理条件を抽出する。処理条件とは、利用者が入力したポイントの利用方法である。
留守番電話センター18は、ステップS282で処理条件を抽出したら、ステップS283として、ポイントの振替操作ありかを判定する。つまり、利用者によってポイントを振り替える処理が入力されたかを判定する。留守番電話センター18は、ステップS283で振替操作なし(ステップS283でNo)と判定した場合、本処理を終了する。
留守番電話センター18は、ステップS283で振替操作あり(ステップS283でYes)と判定した場合、ステップS284として、同一条件での振替かを判定する。つまり、留守番電話センター18は、処理条件で設定された振替先が同じ換算のポイントであるかを判定する。
留守番電話センター18は、ステップS284で同一条件ではない(ステップS284でNo)と判定した場合、ステップS286として、換算条件に基づいてポイントの換算を実行する。つまり、条件に基づいてポイントを変換する。留守番電話センター18は、換算処理を行ったら、ステップS287に進む。
留守番電話センター18は、ステップS284で同一条件である(ステップS284でYes)と判定した場合、また、ステップS286の処理を実行した場合、ステップS287として、振替先のポイントを追加し、ステップS288で振替元のポイントを減算する。つまり、処理条件に基づいて、条件に対応するポイント数を振替先に加算し、その分のポイント数を振替元、つまり利用者のポイントから減算する。留守番電話センター18は、ステップS288の処理を行ったら、本処理を終了する。
通信システム10は、図27に示すように蓄積されたポイントを振替可能とすることで、ポイントを有効活用することができ、留守番電話センター18を介したサービスをより有効に活用することができる。なお、ポイントは、上述したように、広告画像の閲覧、広告画像からの商品の購入、買い物情報の提供、アンケートへの回答等、種々の手段で獲得することができる。振替先としては、家族、親族、友人等を対象とすることができる。また、振替先としては、特定の人物の携帯電話機だけではなく、非営利団体等に寄付金としたり、上述したように買い物の際の資金としたり、電話料金に充当したりすることができる。また、通信システム10は、ポイントの種類によって、ポイントの換算、変換を行うことで、他のサービスのポイントと相互利用を行うことも可能となる。