JP5255492B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、電気機器に電線を接続する端子を備えたコネクタに関する。
この種のコネクタとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られており、これによれば、電気機器に接続するための電線を支持する円筒状のハウジングに挿通し、この電線の先端に端子を接続して構成されている。そして、ハウジングに形成されたフランジを介して電気機器の開口部に形成された取付面にボルトにより固定するように構成されている。また、ハウジングと電気機器の取付面の間を通って開口部から電気機器内に水が浸入するのを防止するためのゴムリングをフランジ面に設けている。しかし、電線支持部材であるハウジングに挿通している電線とハウジングの間の防水性に関しては考慮されていないから、水が電気機器内に浸入するおそれがある。
これに対して、特許文献2には、筒状の電線支持部材と電線の間の防水性を考慮したコネクタが記載されている。これによれば、電線支持部材と電線の間にゴム栓を介在させ、このゴム栓を電線が挿通する電線挿通孔を有する押付部材で圧縮変形させて、電線支持部材と電線の間の防水を行うようにしている。また、ゴム栓は、外周面と電線が挿通する孔にリング状の突状部を有して形成されている。
特開2002−231409号公報 特開2008−130300号公報
しかし、特許文献2に記載されているコネクタによれば、狭い場所に電気機器が設置されたところでは、コネクタの近くで電線が曲げられると、押付部材の電線挿通孔の角部に電線が当接した状態で組み付けられる場合がある。この場合、電線と電線挿通孔の当接部に振動が加わると、電線の絶縁被覆が擦れて摩耗し、電線が損傷するおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、円筒状の電線支持部材と電線の間を防水する弾性部材を押付ける押付部材で電線が摩耗することを防止することにある。
前記課題を解決するため、本発明のコネクタは、電気機器に接続するための電線が接続される端子が固定され、前記電線が挿入される貫通孔が穿設され、前記貫通孔と同軸に前記端子の反対側に突出されて前記貫通孔よりも内径が大きい円筒状の電線支持部が形成された端子ブロックと、前記電線支持部内に挿入され、前記電線支持部の内径と同等の外径を有し、かつ、前記電線の外周に装着される前記電線と同等の内径を有する円筒状の弾性部材と、前記弾性部材を前記端子ブロックに押付ける突出して形成された押付部と前記電線支持部に固定される固定部を有し、前記押付部を含めて電線挿通孔が形成されてなる押付部材とを備え、前記電線挿通孔は、前記押付部材の電線が挿入される側の開口の径が大きい大径部を有して形成され、前記弾性部材は、円筒状の内面にその周方向に沿って突出された突状部と、円筒状の外面にその周方向に沿って突出された突状部と、円筒状の内径と同一の内径を有し、前記押付部と干渉しない肉厚を有し、前記押付部材側に延在された円筒状の延在部を有し、該延在部は、先端が前記電線挿通孔の大径部に位置され、前記電線挿通孔の大径部に対応する外周面にその周方向に沿って突出された突状部と、該突状部に対応する内周面にその周方向に沿って突出された突状部が形成されてなり、前記延在部の外周側の突状部の先端から前記延在部の内周側の突状部の先端までの寸法は、前記電線挿通孔の内面から前記電線の外面までの長さと同等に形成されていることを特徴とする。
本発明において、電線挿通孔に押付部材の電線が挿入される側の開口の径が大きい大径部を形成したから、電線が曲げられた際、電線挿通孔の開口の角部に電線が当たらないので、電線の摩耗を防止できる。
また、弾性部材の延在部を先端が電線挿通孔の大径部に位置されるように形成したから、電線が曲げられた際、大径部に開口する小径の電線挿通孔の角部に電線が直接当接せずに延在部が当接するので、電線の摩耗を防止できる。また、延在部の先端が電線挿通孔の大径部に対応する外周面に突状部を設けたから、押付部材の押付部で弾性部材を押付ける際に、弾性部材の圧縮変形に伴って延在部の先端が弾性部材側に変位しても、延在部の突状部が大径部の段差部に当たり、先端部が電線挿通孔内に進入するのを規制できる。これにより、電線の摩耗を防止できる。
また、本発明において、端子ブロックに電線支持部を複数並列して形成し、押付部材が、円筒状に形成された押付部と、押付部の基端に連結された円環状の基部と、基部に連結され各電線支持部の外周に被冠される筒状の装着部とを有し、かつ、複数の電線支持部に固定される複数の押付部材の隣り合う基部及び装着部が連結されてなり、押付部材の固定部が、連結された装着部のうちの両端の装着部の前記連結された押付部材の複数の押付部の各円筒軸を含む平面を挟んだ位置の装着部にそれぞれ設けられた係止穴であり、装着部の各係止穴に対応する位置の電線支持部の外周面に、係止穴に係止される係止突起を設ける構成とすることができる。
これにより、連結された押付部材を電線支持部に係止するだけで、複数の押付部材の電線支持部への装着を一度に行えるので、各電線支持部毎に押付部材を装着する場合に比して、押付部材の装着作業が容易となる。また、押付部材の係止穴が連結された装着部のうちの両端の装着部の連結された押付部材の複数の押付部の各円筒軸を含む平面を挟んだ位置の装着部に設けられているので、端子ブロックの並列された電線支持部に連結された押付部材をバランスよく係止できる。
この場合において、連結された押付部材が、複数の押付部の各円筒軸を含む平面に沿って半割りされてなる一対の第1押付部材と第2押付部材からなり、一対の第1押付部材と第2押付部材の各一端を可撓性を有する連結部で連結し、かつ、各他端に互いに着脱可能な係合部を設けることが好ましい。これにより、連結された押付部材が開閉可能に形成されるから、連結された押付部材に電線を挿通させることなく電線の外周に装着できるので、押付部材の取付作業性が一層容易となる。
本発明によれば、円筒状の電線支持部材と電線の間を防水する弾性部材を押付ける押付部材で電線が摩耗することを防止できる。
本発明に係る一実施形態のコネクタの斜視図である。 本実施形態のコネクタの断面図である。 本実施形態のコネクタの分解斜視図である。 本実施形態のコネクタに用いられる弾性部材の断面図である。 本実施形態のコネクタにおいて電線が曲がった状態の要部断面図である。 本実施形態のコネクタを組立てる際に端子ブロックに電線及び弾性部材を挿入した状態を示す斜視図である。 本実施形態のコネクタを組立てる際に電線の絶縁被覆の端部を端子ブロックの基準面に位置合わせた状態を示す斜視図である。 図5の要部斜視図である。 本実施形態のコネクタを組立てる際に電線を超音波溶着により端子に接続した状態を示す要部斜視図である。 本実施形態のコネクタの端子の取付孔にボルトを挿入した状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係るコネクタの一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態のコネクタ1は、図示されていない電気機器(例えば、自動車に搭載される電動モータ)に電線3(例えば3本の電源用の電線)を接続するためのものである。電気機器は、電気機器内に設けられた端子台に対向する器壁21に横長の矩形状のコネクタ取付部22が形成されている。コネクタ取付部22は、四隅にねじ孔23が形成され、図示例では左右方向に長く両端が半円状の開口部24が形成されている。開口部24は、コネクタ取付部22の図示例では上下方向の中央よりやや上方の位置に形成されている。これにより、コネクタ1の取付時に上下を誤って取り付けるのを防止できる。
端子ブロック4は、図1乃至図3に示すように、絶縁性を有する合成樹脂材料でコネクタ取付部22と略同じ矩形の概ね平板状に形成されている。端子ブロック4の四隅には、コネクタ取付部22のねじ孔23と対向する位置にねじ部材(例えばボルト)により端子ブロック4をコネクタ取付部22に固定するための孔43が形成されている。端子ブロック4のコネクタ取付部22側の面は、取付面42として形成され、電気機器の開口部24に嵌合される凸部44が設けられている。凸部44は、コネクタ取付部22の開口部24と対応して取付面42の図示例では上下方向の中央よりやや上方の位置に形成されている。また、凸部44は、複数(図示例では3つ)の端子5が所定の間隔をあけて並列して固定されている。
端子ブロック4には、端子5の電線接続部52に接続される複数の電線3がそれぞれ挿入される貫通孔6が並列して形成されている。また、端子ブロック4の取付面42と反対側には、貫通孔6と同軸で、貫通孔6よりも内径が大きい円筒状の電線支持部7が貫通孔6毎に複数並列して(図示例では端子ブロック4の長手方向に1列に並んで)形成されている。並列された電線支持部7は、互いに隣接する筒壁の一部を共有するように形成されている。
端子5は、導電性を有する平板材で形成され、電気機器内の端子台にねじ部材(例えばボルト)により固定される取付孔51と電線接続部52を有する。端子5は、電線接続部52側の端部が端子ブロック4の凸部44に定めた位置に突出して固定されている。すなわち、各端子5は、端子ブロック4をコネクタ取付部22に固定したとき、各取付孔51がそれぞれ端子台に設けられたねじ孔の位置に自然に位置合わせされるように突出長さが決められている。
各端子5の電線接続部52は、同一の所定長さに形成されている。電線接続部52は、電線3の芯線部31が接続されるように、矩形状の基部53と、基部53の両端部から起立させて互いに平行に設けられた一対の側壁54を有して形成されている。この側壁54により、電線3の芯線部31を構成する素線がばらつくことなく、電線接続部52に芯線部31を接続できる。電線接続部52の表面には、端子5の幅方向に延びる複数の凸部55が間隔をあけて設けられている。これにより、電線3の芯線部31と電線接続部52との固定力を大きくできる。
電線3は、多数本の細い導体である素線からなる芯線部31の外周に絶縁被覆32が設けられたものである。なお、芯線部31は1本の素線で形成してもよい。電線3の先端は、絶縁被覆32が除去され、芯線部31が電線接続部52の長さ以下、例えば、電線接続部52の長さと略同じ所定長さ露出されている。電線3の絶縁被覆32の除去は、装置を用いて自動的に行われる。なお、絶縁被覆32の除去は、手作業で行うようにしてもよい。
弾性部材8は、ゴム等の柔軟性及び弾性を有する材料を用いて円筒状に形成され、電線3の外周に装着され、かつ、電線支持部7内に挿入されている。弾性部材8の軸方向の長さは、電線支持部7の軸方向の長さよりも短く形成されている。弾性部材8の内径は、電線3の径と同等もしくは少し大径に形成され、外径は、電線支持部7の内径と同等もしくは少し小径に形成されている。
弾性部材8の内面には、図2及び図4に示すように、電線3との密着力が大きくなるように、その周方向に沿って突出する2つの突状部81が間隔をあけて形成されている。この突状部81は、先端の径が電線3の径と同等もしくは少し小径に形成されてなる。また、弾性部材8の外面にも、電線支持部7との密着力が大きくなるように、その周方向に沿って突出する2つの突状部82が間隔をあけて形成されている。この突状部82は、先端の径が電線支持部7の内径と同等もしくは少し大径に形成されてなる。なお、突状部81、82は、それぞれ2つに限定されず1つでも3つ以上でもよい。また、突状部81、82の形状は、特に限定されない。
押付部材9は、図1乃至図4に示すように、弾性部材8を電線支持部7内の端子ブロック4に押付けるためのものであり、合成樹脂材料で形成されている。押付部材9は、弾性部材8を押付ける押付部91と、押付部91の基端に形成された円環状の基部92と、基部92を電線支持部7に固定するために電線支持部7の外周に被冠される筒状の装着部93を有してなる。
押付部91は、円筒状に形成されている。押付部91の外径は、電線支持部7の内径よりも少し小径に形成され、内径は、電線3よりも大径で弾性部材8を端子ブロック4に押付けることができる径に形成されている。押付部91は、押付部材9を電線支持部7に固定した際、電線支持部7と同軸上に位置され、先端で弾性部材8を端子ブロック4に押付けるように形成されている。
押付部91の基端には、同軸上で円環状の基部92が一体に形成されている。基部92は、電線支持部7の先端に当接して配置されている。基部92の円環部は、内面と押付部91の内面とで電線挿通孔94が形成されている。電線挿通孔94は、押付部材9の電線3挿入される側の開口が大きい大径部94bを有して形成されている。すなわち、電線挿通孔94は、大径部94b以外が大径部94bの径より径が小さい小径部94aとして形成されている。基部92の外径は、電線支持部7の外径よりも少し大径に形成されている。基部92の外面には、装着部93が一体に形成されている。装着部93は、電線支持部7の外周に被冠される筒状に形成されている。本実施形態では、複数の電線支持部7に固定される複数の押付部材9の隣り合う複数の基部92と装着部93が連結されている。
連結された装着部93は、固定部である係止穴16を有する係止部17が設けられている。係止穴16は、連結された装着部93のうちの複数の押付部91の各円筒軸を含む平面を挟んだ位置、好ましくは対称の位置の両端の装着部93にそれぞれ設けられている。係止穴16の両側には、スリット17aが設けられて、係止部17が弾性変形し易いようになっている。また、並列された電線支持部7は、装着部93の各係止穴16に対応する位置の電線支持部7の外周面に直方体状に突出され、係止穴16に係止される係止突起15が設けられている。係止突起15は、押付部材9を電線支持部7に固定するとき、係止部17の端部が最初に接触する面15aが傾斜されている。これにより、係止部17が係止突起15を乗り越えて係合し易くなっている。
連結された押付部材9を構成する各部は、複数の押付部91の各円筒軸を含む平面に沿って図示例では上下2つに半割りして分割されている。一対の押付部材9a、9bの一端は、押付部材9a、9bと同一材料で薄く形成した可撓性を有する連結部が設けられ、他端は着脱可能な係合部が設けられている。
次に、本実施形態の特徴部を説明する。
弾性部材8の押付部材9側となる端面には、図2乃至図4に示すように、軸方向に延在し円筒状の内径と同一の内径を有し、押付部材9の押付部91と干渉しない肉厚を有する円筒状の延在部83が形成されている。延在部83は、先端が電線挿通孔94の大径部94bに位置される長さに形成されている。
延在部83は、大径部94bに対応する外周面にその周方向に沿って突出された突状部84が形成されている。また、延在部83は、外周側の突状部84に対応する内周面にその周方向に沿って突出された突状部85が形成されている。外周側の突状部84及び内周側の突状部85の形状は、図示例では、それぞれ断面略三角形状に形成されているが、これに限定されず、断面略半円形状、断面略半楕円形状、略断面矩形状等他の形状に形成してもよい。外周側の突状部84の先端から内周側の突状部85の先端までの寸法は、電線挿通孔94の小径部94aの内面から電線3の外面までの長さと同等もしくは少し短い長さに形成されている。また、突状部85の先端の径は、電線3の径と同等もしくは少し小径、好ましくは少し小径に形成されている。
このように構成されたコネクタ1は、電線挿通孔94に押付部材9の電線3が挿入される側の開口の径が大きい大径部94bを形成したから、電気機器が狭い場所に設置されたところでは、図5に示すように、コネクタ1の近くで電線3が曲げられた際、電線挿通孔94の開口の角部に電線3が当たらないので、電線3の摩耗を防止できる。
また、弾性部材8の延在部83を先端が電線挿通孔94の大径部94bに位置されるように形成したから、電線3が曲げられた際、大径部94bに開口する小径の電線挿通孔94の角部に電線3が直接当接せずに延在部83が当接するので、電線の摩耗を防止できる。また、延在部83の先端が電線挿通孔94の大径部94bに対応する外周面に突状部84を設けたから、押付部材9の押付部91で弾性部材8を押付ける際に、弾性部材8の圧縮変形に伴って延在部83の先端が弾性部材8側に変位しても、延在部83の突状部84が大径部94bの段差部に当たり、先端部が電線挿通孔94内に進入するのを規制できる。これにより、電線3の摩耗を防止できる。また、延在部83の内周側の突状部85が電線3の外周に密着しているから、内周側の突状部85の位置がずれ難いので、外周側の突状部84が大径部94bに対応する位置に保持できる。
また、連結された押付部材9が電線支持部7の外周に被冠して電線支持部7に固定されると、押付部材9の複数の押付部91が電線支持部7と電線3との間の空間に位置され、押付部91の先端で弾性部材8を端子ブロック4に押付ける。これにより、弾性部材8の内面の突状部81が電線3の外周面に高い面圧で密着されるとともに、弾性部材8の外面の突状部82が電線支持部7の内周面に高い面圧で密着された状態が保持されるから、それぞれ電線支持部7と電線3の間が防水される。また、弾性部材8の延在部93の内周側の突状部85が電線3の外周に密着するから、弾性部材8と電線との間の防水に寄与する。
また、連結された押付部材9を電線支持部7に固定するだけで、複数の押付部材9の電線支持部7への装着を一度で行えるので、各電線支持部7毎に押付部材9を装着する場合に比して、押付部材9の装着作業が容易となる。また、押付部材9の係止穴16が連結された装着部93のうちの複数の押付部91の各円筒軸を含む平面を挟んだ位置の両端の装着部93に設けられているので、端子ブロック4の並列された電線支持部7に、連結された押付部材9をバランスよく係止できる。さらに、連結された押付部材9が開閉可能に形成されているから、連結された押付部材9に電線3を挿通させることなく電線3の外周に装着できるので、押付部材9の取付作業性が一層容易となる。
次に、本実施形態のコネクタ1の組立手順について説明する。まず、端子5が固定され貫通孔6と電線支持部7が形成された端子ブロック4を準備する。例えば、端子5を一体化した端子ブロック4をインサート成形により成形する。
次いで、複数の電線3に弾性部材8をそれぞれ装着する。電線3は、先端の絶縁被覆32が除去されて芯線部31が所定長さ露出されたものを用い、先端を弾性部材8の延在部83から挿入して電線3に弾性部材8を装着する。なお、絶縁被覆32の除去は、弾性部材8を装着した後に行うようにしてもよい。
そして、複数の電線3の先端を、図6に示すように、それぞれ所定の端子ブロック4の貫通孔6に電線支持部7側から挿入し、各弾性部材8を電線支持部7に押込む。これにより、弾性部材8の摩擦力によって電線3が電線支持部7に保持される。この保持状態のまま、各電線3の先端が各端子5の取付孔51に挿入されるねじ部材と干渉しない位置になるように、電線3を出し入れして調整する。この位置合わせは、例えば、図7及び図8に示すように、電線3の除去した絶縁被覆32の端面32aを端子ブロック4の凸部44の貫通孔6の開口が形成された表面44aに目視で位置合わせることで容易に行える。
位置決め後、電線3の先端の露出されている芯線部31を、図9に示すように、端子5の電線接続部52に溶着等により接続する。この接続は、超音波溶着又は抵抗溶接による溶着で行う。超音波溶着で行う場合、超音波溶着装置のアンビルを端子5の電線接続部52の裏面に当接させて、直方体状のチップを芯線部31に電線接続部52側に押し当て加圧しながら、超音波振動により芯線部31を電線接続部52に加熱溶着して接続する。また、抵抗溶接で行う場合、抵抗溶接装置の一対の電極で芯線部31及び電線接続部52を挟持して加圧しながら、これら電極間に電流を流すことにより、芯線部31を電線接続部52に加熱溶着して接続する。
そして、連結された押付部材9を開いて各押付部91及び各電線挿通孔94内に電線3がそれぞれ位置されるように位置させてから閉じ、複数の電線3の外周に連結された押付部材9を仮装着する。この仮装着した押付部材9を電線支持部7側に電線3に沿って移動させて複数の電線支持部7の外周に被冠させる。このとき、押付部材9の係止部17が弾性変形して電線支持部7の係止突起15に係止部17の係止穴16が係止される。これにより、図1及び図2に示すようなコネクタ1が組立てられる。なお、連結された押付部材9が2つに分割されていない場合には、電線3に弾性部材8を装着する前に複数の電線3を連結された押付部材の各電線挿通孔に挿通させ、連結された押付部材を予め電線3の邪魔にならない位置に仮装着しておく。
次に、本実施形態のコネクタ1を電気機器に取り付ける際、コネクタ1と電気機器のコネクタ取付部22の間をシールするためのパッキン19を端子ブロック4の凸部44の外周に装着する。端子5を電気機器のコネクタ取付部22の開口部24に挿入し、凸部44を開口部24に嵌合させて取付面42をコネクタ取付部22に接触させ、ねじ部材で端子ブロック4をコネクタ取付部22に固定する。そして、電気機器内の端子台の位置に端子5の位置が自然に位置合わせされて、ねじ部材(例えばボルト18)を各端子5の取付孔51にそれぞれ通して端子台のねじ孔に螺合させる(図10参照。)。これにより、複数の電線3を防水性のコネクタ1を介して電気機器に簡単な作業により取り付けることができる。
なお、本実施形態では、押付部91を円筒状に形成したが、弾性部材8の端子ブロック4への押付けを行えるならば、押付部91の形状は特に限定されない。
また、電気機器に3本の電線3を接続するコネクタについて説明したが、これに限定されず、1本の電線、2本の電線又は4本以上の電線を接続するコネクタにも適用することができる。
1 コネクタ
3 電線
4 端子ブロック
5 端子
6 貫通孔
7 電線支持部
8 弾性部材
9 押付部材
15 係止突起
16 係止穴
81 突状部
82 突状部
83 延在部
84 突状部
85 突状部
91 押付部
92 基部
93 装着部
94 電線挿通孔
94a 小径部
94b 大径部
94c 段差部

Claims (2)

  1. 電気機器に接続するための電線が接続される端子が固定され、前記電線が挿入される貫通孔が穿設され、前記貫通孔と同軸に前記端子の反対側に突出されて前記貫通孔よりも内径が大きい円筒状の電線支持部が形成された端子ブロックと、前記電線支持部内に挿入され、前記電線支持部の内径と同等の外径を有し、かつ、前記電線の外周に装着される前記電線と同等の内径を有する円筒状の弾性部材と、前記弾性部材を前記端子ブロックに押付ける突出して形成された押付部と前記電線支持部に固定される固定部を有し、前記押付部を含めて電線挿通孔が形成されてなる押付部材とを備え、
    前記電線挿通孔は、前記押付部材の電線が挿入される側の開口の径が大きい大径部を有して形成され、
    前記弾性部材は、円筒状の内面にその周方向に沿って突出された突状部と、円筒状の外面にその周方向に沿って突出された突状部と、円筒状の内径と同一の内径を有し、前記押付部と干渉しない肉厚を有し、前記押付部材側に延在された円筒状の延在部を有し、
    該延在部は、先端が前記電線挿通孔の大径部に位置され、前記電線挿通孔の大径部に対応する外周面にその周方向に沿って突出された突状部と、該突状部に対応する内周面にその周方向に沿って突出された突状部が形成されてなり、
    前記延在部の外周側の突状部の先端から前記延在部の内周側の突状部の先端までの寸法は、前記電線挿通孔の内面から前記電線の外面までの長さと同等に形成されているコネクタ。
  2. 前記端子ブロックは、前記電線支持部が複数並列して形成されてなり、
    前記押付部材は、円筒状に形成された前記押付部と、前記押付部の基端に連結された円環状の基部と、該基部に連結され前記各電線支持部の外周に被冠される筒状の装着部を有し、かつ、前記複数の電線支持部に固定される複数の前記押付部材の隣り合う前記基部及び前記装着部が連結されてなり、
    前記押付部材の固定部は、連結された前記装着部のうちの両端の装着部の前記連結された押付部材の複数の押付部の各円筒軸を含む平面を挟んだ位置の前記装着部にそれぞれ設けられた係止穴であり、
    前記電線支持部は、前記装着部の各係止穴に対応する位置の外周面にそれぞれ設けられ、前記係止穴が係止される係止突起を有してなる請求項1に記載のコネクタ。
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