JP5254865B2 - ボールレンズ - Google Patents

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本発明は、ボールレンズに関するものである。
従来より、光干渉断層画像診断装置(OCT)や波長掃引利用の光干渉断層診断装置(OFDI)等の光画像診断装置では、対象物に測定光を照射するプローブとして、先端に光学レンズが取り付けられた送受信部と光ファイバとが内蔵された光プローブが用いられている。
図9は、かかる光プローブに内蔵される、従来の光学レンズ(送受信部)と光ファイバとを示す図である。図9において、900は、ボール部901とスペーサストレート部902とを備える光学レンズ(ボールレンズ)であり、910は、クラッド部911とコア部912とを備える光ファイバである。
図9に示すように、ボールレンズ900のボール部901は、シングルモードの光ファイバ910の先端部に溶融接続した石英ガラスロッドの一部を、抵抗加熱、アーク放電などの手段で局所的により加熱することで溶融し、石英ガラスの表面張力により球状に成形させることで生成される。
具体的には、設計されたスペーサストレート部902にボール部901の体積をあらかじめ加えた体積のスペーサ(元スペーサ)を用意しておき、光ファイバ溶融接続機などを用いて光ファイバ910に溶融接続された元スペーサの先端側を溶融させ、石英ガラスの表面張力により所定のサイズになるまで球状に成長させることで生成される。
図10は、このようにして生成されたボールレンズ900を用いて対象物1002に光を照射する場合の光路を示す図である。図10に示すように、光ファイバ910の端面から出射された光ビーム1001は、スペーサストレート部902内を一定の広がり角を持って透過し、ボール部で集光された後に対象物1002に照射される。
さらに、光画像診断装置のように血管等の管腔内に挿入される光プローブに用いられる場合にあっては、光ファイバ910の端面から出射された光ビームを光ファイバからの光軸に対して垂直方向に正反射させるため、ボールレンズ900のボール部901は側方照射型に加工される。
図11は、ボールレンズのボール部を側方照射型に加工したボールレンズ(側方照射型のボールレンズ)の一例を示す図である。図11に示すように、ボール部の一部を研磨することで斜面を形成し、当該斜面に反射コートを施し、全反射ミラーとなる反射表面を設けることで側方照射型のボールレンズ1100が生成される。この場合、図12に示すように、光ビームは、光ファイバ910に対して側方の対象物1201に、集光された状態で照射されることとなる。
特開平7−333445号公報
ここで、光画像診断装置の光プローブに用いられる側方照射型のボールレンズの場合、円周方向の解像度を上げるため、ビームスポットのサイズは出来るだけ小さくなるように光学設計されることが望ましい。つまり、ボール部1101のサイズはできるだけ大きくすることが望ましい。
そのため、従来は、元スペーサの外径をシングルモードの光ファイバ910に対して十分大きいサイズにしていた。サイズの大きいボール部1101を生成するのに、元スペーサの外径を大きくしておくことで、溶融する元スペーサの長さを短くすることができるからである。
しかしながら、元スペーサの外径サイズが大きいと、ボール部1101表面で反射した光ビームの一部が光ファイバのコア部912に入射されることとなり、光画像診断装置における画像上のノイズの原因となる。
図13は、従来の側方照射型のボールレンズにおいて、ノイズの原因となるの光路イメージを示した図である
線1302はボール部1101端面で反射された光がボール部1101内のA点を通る軌跡で側方照射型のボールレンズ1100内において反射され、光ファイバのコア部912に到達した様子を示している。
上述したように、ボール部1101端面で反射され、光ファイバのコア部912に到達する光は、光画像診断装置において画像上のノイズの原因となることから、光画像診断装置において画質を向上させるためには、ボール部1101端面で反射され、光ファイバのコア部912に到達する光の量を低減させるようにボールレンズを構成することが望ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、光ファイバの先端に接続され、光ファイバより出射される光を対象物に照射するボールレンズにおいて、ボール部端面において反射され、光ファイバのコア部に到達する光の量を低減させることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係るボールレンズは以下のような構成を備える。即ち、
管腔を走査するための光ビームを出射するボールレンズであって、
シングルモードの光ファイバに接続され、該シングルモードの光ファイバから最大広がり角2θmaxで出射される光ビームを透過させるスペーサストレート部と、
前記スペーサストレート部に結合され、該スペーサストレート部を透過した光ビームが、前記管腔内の所定の焦点距離s’において集光されるように出射するボール部と、を備え、
前記ボール部の屈折率をn、前記ボール部の半径をr、前記ボール部から出射された媒質の屈折率をn’とした場合、前記所定の焦点距離s’を実現するために、
n×(1/r−1/s)=n’(1/r+1/s’) (ただし、s=L+2r)
の関係が成立し、かつ
前記スペーサストレート部の長さをL、外径をDとした場合に、
2×L×tanθmax<D<2×k×L×tanθmax (ただし、k=1.1、0.06≦θmax≦0.14)
の関係が成立するように、前記ボール部及び前記スペーサストレート部が構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバの先端に接続され、光ファイバより出射される光を、その出射方向と略直交する方向に位置する対象物に照射する側方照射型のボールレンズにおいて、ボール部端面において反射され、光ファイバのコア部に到達する光の量を低減させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態にかかる側方照射型のボールレンズが内蔵された光プローブ部が利用される光画像診断装置の外観構成を示す図である。 光プローブ部の先端部の構成を示す図である。 イメージングコアの断面構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る側方照射型のボールレンズの詳細構成を示す図である。 ワーキングディスタンス(s’)と、ボール部400の半径(r)と、スペーサストレート部の長さ(L)との関係を説明するための図である。 光ファイバから出射される光の最大広がり角を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る側方照射型のボールレンズにおけるノイズ低減効果を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態にかかる前方照射型のボールレンズにおけるノイズ低減効果を示す図である。 従来の光学レンズと光ファイバとを示す図である。 従来のボールレンズを用いて光を照射する場合の光路を示す図である。 従来のボールレンズのボール部を側方照射型に加工したボールレンズ(側方照射型のボールレンズ)の一例を示す図である。 従来の側方照射型のボールレンズにおける、光ファイバから出射された光の光路を示す図である。 従来の側方照射型のボールレンズにおいて、ノイズの原因となるの光路イメージを示した図である。
以下、必要に応じて添付図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
1.光画像診断装置の外観構成
図1は本発明の第1の実施形態にかかる側方照射型のボールレンズが内蔵された光プローブ部を備える光画像診断装置(光干渉断層画像診断装置または波長掃引利用の光干渉断層画像診断装置)100の外観構成を示す図である。
図1に示すように、光画像診断装置100は、光プローブ部101と、スキャナ/プルバック部102と、操作制御装置103とを備え、スキャナ/プルバック部102と操作制御装置103とは、信号線104(光ファイバケーブル)により接続されている。
光プローブ部101は、直接血管内に挿入され、後述するイメージングコア210を用いて血管内部の状態を測定する。スキャナ/プルバック部102は、光プローブ部101と特別な工具を用いることなく着脱することが可能で、モータを内蔵し、光プローブ部101内のイメージングコア210の回転動作及び軸方向動作を規定する。
操作制御装置103は、血管内光干渉断層診断を行うにあたり、各種設定値を入力するための機能や、測定により得られたデータを処理し、断面画像として表示するための機能を備える。
操作制御装置103において、111は本体制御部であり、測定により得られたデータを処理したり、処理結果を出力したりする。111−1はプリンタ/DVDレコーダであり、本体制御部111における処理結果を印刷したり、データとして記憶したりする。
112は操作パネル(インタフェース)であり、ユーザは該操作パネル112を介して、各種設定値の入力を行う。113は表示装置としてのLCDモニタであり、本体制御部111における処理結果を表示する。
2.光プローブ部の先端部の構成
次に、光プローブ部101の先端部の構成について図2を用いて説明する。図2において、カテーテルシース201の管腔内部には、測定光を送受信する送受信部213が配されたハウジング211と、それを回転させるための駆動力を伝達する駆動シャフト212とを備えるイメージングコア210がほぼ全長にわたって挿通されており、光プローブ部101を形成している。
送受信部213は駆動シャフト212を挿通する光ファイバによって送られた測定光の光軸を側方に反射させる側方照射型のボールレンズにより構成されている(詳細は後述する)。
送受信部213では、体腔内組織に向けて測定光を送信するとともに、体腔内組織からの反射光を受信する。
駆動シャフト212はコイル状に形成され、その内部には信号線(シングルモードの光ファイバ)が配されている。
ハウジング211は、短い円筒状の金属パイプの一部に切り欠き部を有した形状をしており、金属塊からの削りだしやMIM(金属粉末射出成形)等により成形される。ハウジング211は、内部に送受信部213を有し、基端側は駆動シャフト212と接続されている。また、先端側には短いコイル状の弾性部材203が設けられている。
弾性部材203はステンレス鋼線材をコイル状に形成したものであり、弾性部材203が先端側に配されることで、イメージングコア210の回転時の安定性が向上する。
204は補強コイルであり、カテーテルシース201の先端部分の急激な折れ曲がりを防止する目的で設けられている。
ガイドワイヤルーメン用チューブ202は、ガイドワイヤが挿入可能なガイドワイヤ用ルーメンを有する。ガイドワイヤルーメン用チューブ202は、予め体腔内に挿入されたガイドワイヤを受け入れ、ガイドワイヤによってカテーテルシース201が患部まで導かれるのに使用される。
イメージングコア210は、カテーテルシース201に対して回転動作及び軸方向動作することが可能であり、それを覆う駆動シャフト212は、柔軟で、かつ回転をよく伝達できる特性をもつ、例えば、ステンレス等の金属線からなる多重多層密着コイル等により構成されている。
3.イメージングコアの断面構成
次に、イメージングコア210の断面構成について説明する。図3は、イメージングコア210の断面構成を示す図である。図3に示すように、ハウジング211内には、本発明の第1の実施形態に係る側方照射型のボールレンズ(送受信部)213が配され、駆動シャフト212内には、クラッド部303とコア部302とから構成される光ファイバ301が配されている。
側方照射型のボールレンズ213は光ファイバ301の先端に溶融接続されており、光ファイバ301の先端より出射された光を、その出射方向と略直交する方向に位置する不図示の対象物に向けて集光させた状態で照射する。
4.側方照射型のボールレンズの詳細構成
次に、本実施形態に係る側方照射型のボールレンズ213の詳細構成について図4を用いて説明する。図4は、側方照射型のボールレンズ213の詳細構成を示す図である。図4に示すように、側方照射型のボールレンズ213は、ボール部400と該ボール部が結合されたスペーサストレート部410とを備えている。光ファイバ301の先端から照射された光は、スペーサストレート部410において所定の広がり角(2θmax)をもって透過し、ボール部400の全反射面401にて略垂直方向に全反射して、ボール部400の端面より、測定対象物420に照射される。
本実施形態に係る側方照射型のボールレンズ213は、スペーサストレート部410の外径Dが、前述した従来の側方照射型のボールレンズのスペーサストレート部よりも小さく設計されていることを特徴とする。スペーサストレート部410の外径を小さくすることにより、ボール部400の端面において反射した光のうち、スペーサストレート部410内に入射する光の量を低減させることが可能となる。この結果、光ファイバ301のコア部302に到達する光の量を低減させることが可能となり、光画像診断装置の光プローブ部101に用いられた場合に、画質を向上させることが可能となる。
なお、スペーサストレート部410の外径Dは、光ファイバ301の先端から照射され、最大広がり角(2θmax)をもって透過する光ビームが、スペーサストレート部410の側面にあたることがないように、スペーサストレート部410の長さ(L)に応じて、適切に設計されているものとする。
また、スペーサストレート部410の長さ(L)は、ボール部400端面から照射される光ビームが、所定の距離において集光されるように(所定の距離が焦点位置となるように)、ボール部400の半径(r)とともに適切に設計されているものとする。
以下、本実施形態に係る側方照射型のボールレンズにおける焦点距離(s’)と、ボール部400の半径(r)と、スペーサストレート部410の長さ(L)との関係、ならびに、スペーサストレート部410の長さ(L)と、スペーサストレート部410の外径(D)と、最大広がり角(2θmax)との関係について説明する。
5.焦点距離(s’)と、ボール部400の半径(r)と、スペーサストレート部410の長さ(L)との関係
はじめに、焦点距離(s’)と、ボール部400の半径(r)と、スペーサストレート部410の長さ(L)との関係について図5を用いて説明する。図5は、焦点距離(s’)と、ボール部400の半径(r)と、スペーサストレート部410の長さ(L)との関係を説明するための図である。なお、ここでは説明を簡略化するために、側方照射型のボールレンズではなく、前方照射型のボールレンズ(光ファイバより出射される光を、出射方向に位置する対象物に照射するボールレンズ)について説明するものとする。ただし、側方照射型のボールレンズの場合も同様の関係が成立する。
図5に示す記号はそれぞれ以下の通りである。
・r:ボールレンズの半径
・s:ボールレンズ全長(≒スペーサストレート部の長さL+ボール部の半径r×2)
・s’:ボール部端面から焦点までの距離
・h:ボール部端面における光ビームの半径
・y:シングルモードの光ファイバのコア端部
・y’:ボールレンズから出射されたの焦点
・φ:ボール部中心とボール部端面における光ビームの外周の一点を結ぶ線分と光軸とがなす角度
・u:シングルモードの光ファイバのコア部から出射された光ビームの最大ひろがり角の半分の角度
・u’:ボール部で屈折した光線と光軸とのなす角度
・i:ボール部中心とボール部端面における光ビームの外周の一点を結ぶ直線と、光ファイバのコア部から出射された光ビームの最大ひろがり角を示す半直線とがなす角度
・i':ボールレンズで屈折した光ビームと、ボール部中心とボール部端面における光ビームの外周の一点を結ぶ直線とのなす角度
・n:ボールレンズ媒質(溶融石英材料)の屈折率
・n':ボールレンズから出射された媒質(空気)の屈折率
ここで、上記前提のもとでは、下式が成り立つ。
φ=u+i, φ=i’−u’ (1)
したがって、下式が導き出される。
i=φ−u, i’=φu’ (2)
ここで、近軸領域で考えると、u,u’,i,i’は非常に小さいので、更に、下式が成り立つ。
φ=h/r, u=h/s, u’=h/s’ (3)
sin(i)≒i, sin(i’)≒i' (4)
また、屈折の法則より、下式が成り立つ。
ni=n’i’ (5)
したがって、式(2)、(3)、(4)に基づいて、下式が導き出される。
n(h/r−h/s)=n’(h/rh/s’) (6)
つまり、所定の屈折率n、n’のもとでは、s’と、ボール部400の半径(r)と、スペーサストレート部410の長さ(L)との間には、下式の関係が成り立つ。
n(1/r−1/s)=n’(1/r1/s’) (7)
ただし、s=L+2r
つまり、所定の屈折率n、n’のもとでは、s’が決まると、ボール部400の半径(r)と、スペーサストレート部410の長さ(L)との関係が決まる。
次に、その算出方法及びボールレンズ長さ係数γについて以下に説明する。
γ=/2rより、=γ×2r (8)
=L+2r (9)
上式(8)、(9)より、下式が成り立つ。
L=2r×(γー1) (10)
ここで、
(a)γ<1.6のとき、光ビームは発散光になる。
(b)γ=1.6のとき、光ビームはコリメート光(平行光)になる。
(c)γ=2.6のとき、図4において=s’(ボールレンズ全長と焦点距離が同じ長さ)になる。
(d)1.6<γ<4のとき、焦点距離の短い収束光になる。
本実施形態に係る側方照射型のボールレンズ213では、所定の焦点距離(s’)を実現すべく、上式(7)の関係を満たすように、ボール部400の半径(r)と、スペーサストレート部410の長さ(L)が設計されるものとする。
6.スペーサストレート部410の長さ(L)と、スペーサストレート部410の外径(D)と、最大広がり角(2θmax)との関係
次に、スペーサストレート部410の長さ(L)と、スペーサストレート部410の外径(D)と、最大広がり角(2θmax)との関係について説明する。
はじめに、最大広がり角θmaxの導出方法及びその範囲について図6を用いて説明する。図6において、シングルモードの光ファイバ301のコア部302中の屈折率をn1、光線が光軸となす角をθ1、スペーサストレート部410の屈折率をn2、光線がスペーサストレート部410中に出射される際の光線が光軸となす角をθmaxとすると、下式が成り立つ。
n1×sinθ1=n2×sinθmax (11)
同様に、光線がシングルモードの光ファイバ301から空気中に出射されるときに光軸とのなす角をθairとすると、空気の屈折率nair=1より、下式が成り立つ。
n1×sinθ1=nair×sinθair=sinθair≒NA (12)
したがって、上式(11)、(12)に基づいて、下式が導き出される。
n2×sinθmax=NA (13)
sinθmax≒θmax=NA/n2 (14)
一般的なシングルモードの光ファイバの場合、NA=0.14である。上式(14)より、最大広がり角θmaxはスペーサストレート部410の材質によって異なってくる。例えば、
(i)スペーサストレート部410が溶融石英材料の場合、n2=1.447でθmax=0.097となる。
(ii)スペーサストレート部410が一般的な光学ガラス(SF6)の場合、n2=1.8でθmax=0.078となる。
(iii)スペーサストレート部410が屈折率の大きいモールド用ガラスの場合、n2=2.2でθmax=0.064となる。
(iv)スペーサストレート部410が水の場合、n2=1.33でθmax=0.105となる。
(v)スペーサストレート部410が空気の場合、n2=1.0でθmax=0.14となる。
したがって、θmaxの範囲は、好ましくは、0.06≦θmax≦0.14であり、さらに好ましくは、0.08≦θmax≦0.10となる。
次に、スペーサストレート部410の外径(D)の算出方法について以下に説明する。
図4に示すように、光ファイバ301の先端から照射され、最大広がり角(2θmax)をもって透過する光ビームが、スペーサストレート部410の側面にあたることがないようにするためには、下式が成り立つことが必要となる。
D=2×L×tanθmax (15)
したがって、上式(10)、(15)より、下式が成り立つ。
D=2×(γ−1)×tanθmax (16)
なお、前述の条件(a)〜(d)における前方照射型ボールレンズの場合のノイズ低減効果をシミュレーションすると、それぞれ、−30.0dB、−15.9dB、−15.7dB、−15.3dBとなる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る側方照射型のボールレンズでは、スペーサストレート部の外径を、従来の側方照射型のボールレンズよりも、小さくし、かつ光ファイバからの出射光がスペーサ内面に当たらない構成とした。
この結果、ボール部の端面において反射した光のうち、スペーサストレート部内に入射する光の量を低減させることが可能となり、光画像診断装置に用いられた場合に、断層画像の画質を向上させることが可能となった。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、側方照射型のボールレンズを光画像診断装置の光プローブに適用する場合について説明したが、本発明に係る側方照射型のボールレンズの適用は、光画像診断装置の光プローブに限定されるものではない。
また、上記第1の実施形態では、側方照射型のボールレンズについて説明したが、本発明はこれに限定されず、前方照射型のボールレンズであっても同様である。
図8は、前方照射型のボールレンズの実施形態を示すものである。図8においては、光ファイバから発せられる光線を複数の直線で示している。ボール部400の表面に達した光線800は、その大半が収束光801として外部に出射されるが、一部がレンズ内表面で反射し、レンズの中心側に収束する光線802となる。光線802はそのまま直進し、ボールレンズの基端側に到達する。その際、スペーサストレート部410の直径が、適切な値であると、光線802はスペーサストレート部410内に進入することなく、ボールレンズ内表面に到達し、レンズ外部に出射する。
これにより、望ましくないレンズ表面からの反射光の光線802が、ノイズとして光ファイバ301のコア部302内に進入することがなくなる。

Claims (5)

  1. 管腔を走査するための光ビームを出射するボールレンズであって、
    シングルモードの光ファイバに接続され、該シングルモードの光ファイバから最大広がり角2θmaxで出射される光ビームを透過させるスペーサストレート部と、
    前記スペーサストレート部に結合され、該スペーサストレート部を透過した光ビームが、前記管腔内の所定の焦点距離s’において集光されるように出射するボール部と、を備え、
    前記ボール部の屈折率をn、前記ボール部の半径をr、前記ボール部から出射された媒質の屈折率をn’とした場合、前記所定の焦点距離s’を実現するために、
    n×(1/r−1/s)=n’(1/r+1/s’) (ただし、s=L+2r)
    の関係が成立し、かつ
    前記スペーサストレート部の長さをL、外径をDとした場合に、
    2×L×tanθmax<D<2×k×L×tanθmax (ただし、k=1.1、0.06≦θmax≦0.14)
    の関係が成立するように、前記ボール部及び前記スペーサストレート部が構成されていることを特徴とするボールレンズ。
  2. 前記ボール部は、前記シングルモードの光ファイバより出射され、前記スペーサストレート部を透過した光ビームを、該出射の方向と略直交する方向の前記焦点位置において集光させるように出射するための反射表面を有することを特徴とする請求項1に記載のボールレンズ。
  3. 前記ボールレンズは、溶融石英材料で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のボールレンズ。
  4. 請求項3に記載のボールレンズが前記シングルモードの光ファイバに接続され、駆動シャフト内に内蔵されていることを特徴とする光プローブ。
  5. 請求項4に記載の光プローブを備えることを特徴とする光画像診断装置。
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