JP5254696B2 - 洗浄システム - Google Patents

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本発明は、超臨界または亜臨界のいずれかの洗浄流体を使用して洗浄室に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄システムに関する。
洗浄流体を貯留する耐圧容器と、耐圧容器の内壁から離間しつつその容器の内部に垂直に設置された筒体と、筒体の内側と外側とに洗浄流体を対流させる対流発生装置と、筒体の内側に設置されて被洗浄物を収容するバスケットと、筒体の外側に設置されて洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から除去する不純物捕捉材とから形成された洗浄装置がある(特許文献1参照)。この洗浄装置は、バスケットに収容された被洗浄物に洗浄流体を流通させることで、被洗浄物に付着した不純物を被洗浄物から除去するとともに、洗浄流体に含まれる不純物を不純物捕捉材に捕捉させ、洗浄流体から不純物を除去する。洗浄流体には、超臨界または亜臨界のいずれかのそれが使用される。不純物捕捉材には、活性炭や合成吸着剤、ゼオライト、メソポーラスシリカ等の不純物吸着剤が使用される。
特開2006−102680号公報
前記公報に開示の洗浄装置は、洗浄流体に含まれる不純物を不純物吸着剤に吸着させ、洗浄流体から不純物を除去する。しかし、それら不純物吸着剤は、不純物を吸着していく過程においてその吸着機能が次第に低下し、時間とともに吸着能力が減少する。この洗浄装置では、洗浄流体に含まれる不純物を継続して除去するために、所定の時間間隔で不純物吸着剤を新しいそれに交換しなければならず、そのための費用と手間とがかかる。また、不純物吸着剤を交換せずに放置すると、不純物吸着剤の吸着機能が飽和し、洗浄流体が次第に汚れ、洗浄流体を清潔に保持することができない。
本発明の目的は、費用と手間とをかけずに洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から分離することができ、洗浄時における洗浄流体を清潔に保持することができる洗浄システムを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、超臨界または亜臨界のいずれかの洗浄流体が流入する気密構造洗浄室を備えた洗浄容器にその洗浄流体を流通させ、洗浄室に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄システムである。
前記前提における本発明の特徴としては、洗浄システムが、超臨界、亜臨界、非超臨界、非亜臨界のいずれかの状態でこのシステムを流れる洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する成分分析装置と、洗浄流体に含まれる不純物をその洗浄流体から分離する気液分離装置と、制御装置とを含み、成分分析装置が、被洗浄物を洗浄した後の洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する第1分析手段と、第1分析手段によって分析した成分第1分析結果を制御装置に出力する第1出力手段とを有し、制御装置が、成分分析装置から出力された成分第1分析結果に基づいて、洗浄流体に含まれる不純物の種類を特定する種類特定手段と、気液分離装置内の洗浄流体の圧力を第1設定圧力に調節する圧力第1調節手段と、気液分離装置内の洗浄流体の温度を第1設定温度に調節する温度第1調節手段とを有し、制御装置に予め格納されている不純物の種別区分と区分された不純物の種類ごとの沸点、飽和蒸気圧、設定圧力、および設定温度との関係に当て嵌めて圧力第1調整手段および温度第1調整手段により気液分離装置内の洗浄流体の圧力及び温度を不純物の種類に適した第1設定圧力及び第1設定温度に調節することにある。
本発明の一例として、種類特定手段では、不純物の種類からその不純物の沸点と飽和蒸気圧とのうちの少なくとも一方を特定し、圧力第1調節手段では、種類特定手段によって特定した沸点と飽和蒸気圧との少なくとも一方に基づいて第1設定圧力を決定し、温度第1調節手段では、種類特定手段によって特定した沸点と飽和蒸気圧との少なくとも一方に基づいて第1設定温度を決定する。
本発明の他の一例として、制御装置に予め格納されている不純物の種類ごとの沸点、飽和蒸気圧、設定圧力、および設定温度との関係が、沸点と設定圧力との相関を示す第1相関関係、および沸点と設定温度との相関を示す第2相関関係であり、種類特定手段では、不純物の種類からその不純物の沸点を特定し、圧力第1調節手段では、種類特定手段によって特定した沸点を第1相関関係に当て嵌めて、特定した沸点に対応する所定の第1設定圧力を決定し、温度第1調節手段では、種類特定手段によって特定した沸点を第2相関関係に当て嵌めて、特定した沸点に対応する所定の第1設定温度を決定する。
本発明の他の一例として、制御装置に予め格納されている不純物の種類ごとの沸点、飽和蒸気圧、設定圧力、および設定温度との関係が、飽和蒸気圧と設定圧力との相関を示す第3相関関係、および飽和蒸気圧と設定温度との相関を示す第4相関関係であり、種類特定手段では、不純物の種類からその不純物の飽和蒸気圧を特定し、圧力第1調節手段では、種類特定手段によって特定した飽和蒸気圧を第3相関関係に当て嵌めて、特定した飽和蒸気圧に対応する所定の第1設定圧力を決定し、温度第1調節手段では、種類特定手段によって特定した飽和蒸気圧を第4相関関係に当て嵌めて、特定した飽和蒸気圧に対応する所定の第1設定温度を決定する。
本発明の他の一例としては、成分分析装置が、気液分離装置から流出した後の洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する第2分析手段と、第2分析手段によって分析した成分第2分析結果を制御装置に出力する第2出力手段とを含み、制御装置が、成分分析装置から出力された成分第2分析結果が許容値の範囲外にある場合、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るように、第1設定圧力を調節する圧力第2調節手段と、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るように、第1設定温度を調節する温度第2調節手段とを含む。
本発明の他の一例としては、制御装置が、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るまでの間、洗浄流体を洗浄容器に流入させずに気液分離装置に流入させるバイパス手段を含む。
本発明の他の一例として、圧力第1調節手段および圧力第2調節手段では、洗浄流体の流路に設置された凝縮器の温度、および洗浄流体の流路に設置された圧力制御弁の弁開度のいずれか一方若しくは両方を変更することで気液分離装置内の洗浄流体の圧力を調節する。
本発明の他の一例として、温度第1調節手段および温度第2調節手段では、洗浄流体の流路に設置された凝縮器の温度、および洗浄流体の流路に設置された冷却器の出力のいずれか一方若しくは両方を変更することで気液分離装置内の洗浄流体の温度を調節する。
本発明の他の一例として、気液分離装置の下流側には、気液分離装置から流出した洗浄流体に含まれる不純物をその洗浄流体から除去する濾過装置が設置されている。
本発明にかかる洗浄システムによれば、気液分離装置内の洗浄流体の圧力を不純物の種類に適した第1設定圧力に調節しつつ、気液分離装置内の洗浄流体の温度を不純物の種類に適した第1設定温度に調節するから、特定した不純物の種類に適した圧力・温度条件で気液分離装置を運転することができ、不純物の蒸気圧の差を効率的に利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から効率よく分離することができる。洗浄システムは、費用と手間とをかけずに洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から分離することができ、洗浄時における洗浄流体を清潔に保持することができる。この洗浄システムは、特定した不純物に適した圧力・温度条件で気液分離装置を運転するから、気液分離装置の過度の運転を防ぐことができ、その結果、システムのエネルギー効率を向上させることができる。
不純物の種類からその不純物の沸点と飽和蒸気圧とのうちの少なくとも一方を特定し、特定した沸点と飽和蒸気圧との少なくとも一方に基づいて第1設定圧力と第1設定温度とを決定する洗浄システムは、不純物の沸点や飽和蒸気圧から設定圧力と設定温度とが決定されるから、その不純物に最も適した圧力・温度条件を気液分離装置に適用し、その圧力・温度条件で気液分離装置運転することができ、不純物の蒸気圧の差を効率的に利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から効率よく分離することができる。この洗浄システムは、特定した不純物に適した圧力・温度条件で気液分離装置を運転するから、気液分離装置の過度の運転を防ぐことができ、その結果、システムのエネルギー効率を向上させることができる。
特定した沸点を第1相関関係に当て嵌めて所定の第1設定圧力を決定し、特定した沸点を第2相関関係に当て嵌めて所定の第1設定温度を決定する洗浄システムは、特定した不純物の沸点をあらかじめ作成された各相関関係に当て嵌めることで、設定圧力や設定温度が決定されるから、相関関係を利用して沸点に対応する正確な設定圧力や設定温度を決定することができ、特定した不純物に最も適した圧力・温度条件を気液分離装置に適用することができる。この洗浄システムは、特定した不純物に最も適した圧力・温度条件で気液分離装置を運転することができ、不純物の蒸気圧の差を効率的に利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から効率よく分離することができる。
特定した飽和蒸気圧を第3相関関係に当て嵌めて所定の第1設定圧力を決定し、特定した飽和蒸気圧を第4相関関係に当て嵌めて所定の第1設定温度を決定する洗浄システムは、特定した不純物の飽和蒸気圧をあらかじめ作成された各相関関係に当て嵌めることで、設定圧力や設定温度が決定されるから、相関関係を利用して飽和蒸気圧に対応する正確な設定圧力や設定温度を決定することができ、特定した不純物に最も適した圧力・温度条件を気液分離装置に適用することができる。この洗浄システムは、特定した不純物に最も適した圧力・温度条件で気液分離装置を運転することができ、不純物の蒸気圧の差を効率的に利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から効率よく分離することができる。
成分分析装置から出力された成分第2分析結果が許容値の範囲外にある場合、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るように第1設定圧力を調節するとともに、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るように第1設定温度を調節する洗浄システムは、気液分離装置から流出した洗浄流体に許容値を超える不純物が残存する場合、第2分析結果が許容値の範囲内に入るように、第1設定圧力と第1設定温度とを調整するフィードバック制御を行うから、第1設定圧力や第1設定温度を調節した圧力・温度条件で気液分離装置を運転することができ、洗浄流体に残存する不純物を可能な限り少なくすることができる。
成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るまでの間、洗浄流体を洗浄容器に流入させずに気液分離装置に流入させる洗浄システムは、不純物を含む洗浄流体の洗浄容器への流入を防ぐことができる。この洗浄システムは、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入ると、洗浄流体を洗浄容器に流入させるから、常に清潔な洗浄流体を使用して被洗浄物を洗浄することができる。
気液分離装置から流出した洗浄流体に含まれる不純物をその洗浄流体から除去する濾過装置が気液分離装置の下流側に設置された洗浄システムは、気液分離装置から流出した洗浄流体に微量の不純物が含まれていたとしても、濾過装置によってその不純物が洗浄流体から除去されるから、気液分離装置によって分離しきれない不純物を洗浄流体から取り除くことができ、洗浄時における洗浄流体を清潔に保持することができる。
添付の図面を参照し、本発明に係る洗浄システムの詳細をフィルタの洗浄を例として説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示す洗浄システム10Aの構成図である。この洗浄システム10Aは、気体を濾過した後の使用済のエアフィルタ11(被洗浄物)の洗浄や液体を濾過した後の使用済のリキッドフィルタ11(被洗浄物)の洗浄に好適に利用される。それらフィルタ11の洗浄には、超臨界または亜臨界のいずれかの洗浄流体が使用される。なお、この洗浄システム10Aで洗浄される被洗浄物は、フィルタ11のみならず、超臨界や亜臨界の洗浄流体によって洗浄可能なすべての被洗浄物が含まれる。
洗浄システム10Aは、二酸化炭素を液化する凝縮器12と、液化された二酸化炭素を収容する真空断熱の貯留タンク13と、タンク13から供給された二酸化炭素を所定圧力に加圧可能なポンプ14と、二酸化炭素を所定温度に加熱可能な加熱器15と、フィルタ11を収容かつ洗浄する洗浄容器16と、洗浄流体を冷却可能な冷却器17と、洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から分離可能な気液分離装置18と、洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から除去可能な濾過装置19と、ガスクロマトグラフ20(成分分析装置)と、コントローラ21(制御装置)とから形成されている。凝縮器12、タンク13、ポンプ14、加熱器15、洗浄容器16、冷却器17、気液分離装置18、濾過装置19は、管路22を介して互いに連結されている。それら機器の連結順序は、図1に示すように、凝縮器12→タンク13→ポンプ14→加熱器15→洗浄容器16→冷却器17→気液分離装置18→濾過装置19である。
冷却器17と気液分離装置18とを連結する管路22には、第1圧力制御弁23が設置されている。凝縮器12と貯留タンク13とを連結する管路22には、第2圧力制御弁24が設置されている。第1および第2圧力制御弁23,24は、その弁機構の開度を変更することで、弁23,24を通る洗浄流体の圧力を調節可能である。洗浄容器16には、図示はしていないが、温度センサや圧力センサが取り付けられている。洗浄容器16の内部には、気密構造洗浄室(図示せず)が作られている。管路22には、図示はしていないが、流量センサが設置されている。気液分離装置18は、不純物の蒸気圧の差を利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から分離する。気液分離装置18には、ヒータ25(加熱器)と回収器26とが取り付けられている。回収器26には、気液分離装置18によって分離された不純物(液体)が回収される。
濾過装置19は、気液分離装置18から流出した洗浄流体に微量の不純物が含まれている場合、その不純物を除去(濾過)し、洗浄流体を浄化する。濾過装置19は、図示はしていないが、ハウジングとフィルタとフィルタを固定するフィルタカートリッジとから形成されている。濾過装置19では、フィルタカートリッジにフィルタを取り付けた後、そのカートリッジをハウジングに装着する。濾過装置19に使用するフィルタには、粗大な不純物を除去するプレフィルタ、微細な不純物を除去する中性能フィルタまたは高性能フィルタ、極めて微細の不純物を除去するHEPA(ヘパ)フィルタやULPA(ウルパ)フィルタ、化学物質を除去するケミカルフィルタが使用されている。フィルタには、取り除く不純物に応じてそれらの数種類を組み合わせた複合フィルタを使用することが好ましい。
濾過装置19に使用するフィルタは、ガラス繊維や吸着剤、合成樹脂繊維を濾材とする。吸着剤には、活性炭やゼオライト、セラミック多孔体等が使用される。合成樹脂繊維を形成する合成樹脂には、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ナイロン6、ポリフェニレンサルファイド等が使用される。濾材としては、それら繊維のみを重ね合わせたもの、それら繊維間に粒状活性炭や粒状ゼオライト、粒状セラミック多孔体等の吸着剤を担持させ、それら繊維を重ね合わせたもの、重なり合う繊維集合物の間に粒状活性炭や粒状ゼオライト、粒状セラミック多孔体等の吸着剤を介在させたものも含まれる。濾過装置19では、洗浄流体が濾材を通過する過程において洗浄流体に含まれる微量の不純物が濾材に捕捉され、洗浄流体に含まれる不純物が除去される。
被洗浄物であるエアフィルタ11には、セパレータ型エアフィルタやミニプリーツ型エアフィルタ等がある。エアフィルタ11は、主に空調用フィルタや空気清浄用フィルタ、排気処理用フィルタ、車両用エアフィルタとして使用される。被洗浄物であるリキッドフィルタ11は、浄水装置用フィルタや浸透圧を利用する膜装置用フィルタとして使用される。エアフィルタ11やリキッドフィルタ11は、濾過装置19に使用されるフィルタと同様に、ガラス繊維や吸着剤、合成樹脂繊維を濾材とし、フィルタカートリッジに収納して使用される。それらフィルタ11は、蛇腹に折り畳まれた四角柱状の立体構造を有する。なお、このシステム10Aで洗浄されるフィルタには、立体構造を有するそれの他に、略扁平のそれも含まれ、さらに、円柱状や多角柱状のものも含まれる。
超臨界や亜臨界のいずれかの洗浄流体は、気体と液体との性質を有し、エアフィルタ11やリキッドフィルタ11を形成する濾材の微細な間隙に容易に進入し、濾材表面に付着した不純物(汚れ)を溶かし込むとともに、濾材内部に浸透して濾材内部に滲入した不純物(汚れ)を溶かし込む。洗浄流体は、それを利用することで、濾材表面に付着した不純物を落とすことができるのみならず、濾材内部に滲入した不純物を落とすことができる。
貯留タンク13から供給された二酸化炭素は、ポンプ14によって5.0〜30.0MPaの圧力に加圧された後、加熱器15によって30〜120℃の温度に加熱され、超臨界または亜臨界のいずれかの洗浄流体になる。洗浄流体は、ポンプ14によって強制的に洗浄容器16に供給され、洗浄容器16の気密構造洗浄室に流入し、洗浄室に収容されたフィルタ11を洗浄する。洗浄容器16から流出した洗浄流体は、冷却器17によって冷却され、さらに、第1圧力制御弁23によって減圧されて非超臨界または非亜臨界の洗浄流体(二酸化炭素)に戻る。
非超臨界または非亜臨界の洗浄流体は、気液分離装置18に流入し、気液分離装置18によってそれに含まれる不純物が分離される。洗浄流体から分離された不純物は、回収器26に回収される。気液分離装置18から流出した洗浄流体は、濾過装置19に流入し、濾過装置19によってそれに微量に含まれる不純物が除去される。濾過装置19から流出した洗浄流体(二酸化炭素)は、凝縮器12に流入する。洗浄流体は、凝縮器12によって液体に戻り、制御弁24を通って貯留タンク13に流入し、再びタンク13から管路22に供給される。このように、フィルタ11の洗浄中は、洗浄流体が超臨界または亜臨界から非超臨界または非亜臨界、非超臨界または非亜臨界から超臨界または亜臨界へと状態を変化させながら管路22(システム10A)を循環する。
ガスクロマトグラフ20は、洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する。ガスクロマトグラフ20によるサンプリングポイントP1は、洗浄容器16と冷却器17とを連結する管路22に設定されている。ガスクロマトグラフ20は、被洗浄物を洗浄した後の洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する第1分析手段を実行し、第1分析手段によって分析した成分第1分析結果をコントローラ21に出力する第1出力手段を実行する。ガスクロマトグラフ20から延びるサンプリング管27は、洗浄容器16と冷却器17とを連結する管路22に接続されている。フィルタ11を洗浄した直後の洗浄流体の一部は、管路22からサンプリング管27に流入し、減圧弁(図示せず)によって減圧されてガスクロマトグラフ20に送られる。
コントローラ21は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリとを備えたコンピュータであり、大容量ハードディスクが内蔵されている。コントローラ21には、凝縮器12、冷却器17、ヒータ25、第2圧力制御弁24がインターフェイス28(有線または無線)を介して接続されている。また、インターフェイスの図示は省略しているが、コントローラ21には、タンク13、ポンプ14、加熱器15、洗浄容器16の温度センサや圧力センサ、第1圧力制御弁23、流量センサが接続されている。コントローラ21は、凝縮器12の温度、冷却器17の出力、ヒータ25の出力、弁24の開度を監視しつつ、それら機器の温度や出力、開度をコントロールする。コントローラ21は、タンク13からの二酸化炭素供給量やポンプ14の出力、加熱器15の出力、弁23の開度を監視しつつ、温度センサや圧力センサ、流量センサから出力される計測結果に基づいて、それら機器の出力や供給量、開度をコントロールする。なお、コントローラ21には、図示はしていないが、ON/OFFスイッチやキーユニット等の入力装置、プリンタやディスプレイ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。
フィルタ11の洗浄中、コントローラ21は、それに接続された凝縮器12、タンク13、ポンプ14、加熱器15、洗浄容器16、第1圧力制御弁23を最適な運転状態(フィルタ11を最も効率よく洗浄し得る状態)に保持する。具体的にコントローラ21は、洗浄容器16に収容されたフィルタ11を最適な状態で洗浄し得るように、それら機器をあらかじめ設定された運転条件(設定供給量や設定出力、設定開度)に合致させる。コントローラ21は、各センサから入力される計測結果に基づいて各運転条件に誤差が生じたと判断すると、それら機器を調節して運転条件を設定時のそれに戻すフィードバック制御を実行する。コントローラ21は、洗浄流体の洗浄容器16への流入量や洗浄容器16からの流出量をポンプ14によって調節し、洗浄容器16内に流入する洗浄流体の圧力を第1圧力制御弁23によって調節するとともに、洗浄容器16内に流入する洗浄流体の温度を加熱器15によって調節する。
コントローラ21の中央処理部は、オペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリに格納されたアプリケーションを起動し、起動したアプリケーションに従って、以下の各手段を実行する。コントローラ21の中央処理部は、ガスクロマトグラフ20から出力された成分第1分析結果(ガスクロマトグラフ20において分析された不純物の種類)に基づいて、洗浄流体に含まれる不純物の種類を特定する種類特定手段を実行する。種類特定手段では、洗浄流体に含まれる不純物の種類からその不純物の沸点と飽和蒸気圧とを特定する。中央処理部は、気液分離装置18内の洗浄流体の圧力を不純物の種類に適した第1設定圧力に調節する圧力第1調節手段を実行し、気液分離装置18内の洗浄流体の温度を不純物の種類に適した第1設定温度に調節する温度第1調節手段を実行する。圧力第1調節手段では、種類特定手段によって特定した不純物の沸点と飽和蒸気圧とに基づいて第1設定圧力を決定し、温度第1調節手段では、種類特定手段によって特定した不純物の沸点と飽和蒸気圧とに基づいて第1設定温度を決定する。
図2は、このシステム10Aにおける洗浄手順の一例を示すフローチャートであり、図3は、特定した不純物の種類、沸点、飽和蒸気圧の一例を示す図である。図4は、不純物の種別区分とその沸点および飽和蒸気圧の第1関係を示す図であり、図5は、沸点および飽和蒸気圧と設定圧力および設定温度との第2関係を示す図である。図2〜図5を参照しつつ、この洗浄システム10Aのフィルタ洗浄運転を説明すると以下のとおりである。なお、洗浄容器16の気密構造洗浄室には、被洗浄物である使用済のフィルタ11が収容されている。使用済のフィルタ11には、主な不純物としてイソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルが含まれている。コントローラ21のハードディスクには、図4の不純物の種類とその沸点および飽和蒸気圧の第1関係が格納され、図5の不純物の種類と設定圧力および設定温度との第2関係が格納されている。
システム10Aを起動させると、各機器が稼動する。コントローラ21は、ポンプ14の出力を調節しつつ、制御弁23の開度を調節し、タンク13に貯留された液化二酸化炭素の設定量を管路22に供給する。コントローラ21は、ポンプ14の出力を設定出力に保持しつつ、制御弁23の開度を設定開度に保持し、二酸化炭素を所定の圧力に加圧するとともに、加熱器15の出力を設定出力に保持し、加圧された二酸化炭素を所定の温度に加熱する。加熱器15から流出した二酸化炭素は、超臨界または亜臨界のいずれかの洗浄流体となり、洗浄容器16の気密構造洗浄室に流入する。洗浄流体は、フィルタ11を流通し、それに含まれる不純物(イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチル)をフィルタ11から分離した後、洗浄容器16から流出する。洗浄容器16から流出した直後の洗浄流体(フィルタ11を洗浄した直後の洗浄流体)に含まれる不純物(汚れ)は、その大部分がイソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルであり、その他の不純物が微量に含まれている。
洗浄流体の一部は、管路22に設置されたサンプリング管27からガスクロマトグラフ20に送られる。ガスクロマトグラフ20は、洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析し(第1分析手段)(S−1)、その分析結果(第1分析結果)をコントローラ21に出力する(第1出力手段)(S−2)。コントローラ21は、ガスクロマトグラフ20から出力された分析結果に基づき、洗浄流体に含まれる不純物の種類を特定した後、不純物の種類からその不純物の沸点と飽和蒸気圧とを特定する(種類特定手段)(S−3)。コントローラ21は、特定した不純物の種類、沸点、飽和蒸気圧をハードディスクに格納する。特定した不純物は、図3に示すように、沸点が82(℃)および飽和蒸気圧が33(mmHg)のイソプロピルアルコール、沸点が110(℃)および飽和蒸気圧が22.5(mmHg)のトルエン、沸点が386(℃)および飽和蒸気圧が2.28×10−7(mmHg)のフタル酸ジオクチルである。
コントローラ21は、不純物の種類(イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチル)、沸点、飽和蒸気圧を特定すると、ハードディスクに格納された不純物の種別区分とその沸点および飽和蒸気圧の第1関係(図4参照)を抽出する。コントローラ21は、イソプロピルアルコールの沸点および飽和蒸気圧を第1関係に当て嵌め、イソプロピルアルコールがVVOC(高揮発性有機化合物、沸点:50(℃)未満、飽和蒸気圧:15(kPa)以上)に属すると判断し、トルエンの沸点および飽和蒸気圧を第1関係に当て嵌め、トルエンがVOC(揮発性有機化合物、沸点:50(℃)以上260(℃)未満、飽和蒸気圧:10−2(kPa)以上)に属すると判断する。さらに、フタル酸ジオクチルの沸点および飽和蒸気圧を第1関係に当て嵌め、フタル酸ジオクチルがSVOC(準揮発性有機化合物、沸点:260(℃)以上400(℃)未満、飽和蒸気圧:10−8〜10−2(kPa)以上)に属すると判断する。
洗浄流体にはVVOC、VOC、SVOCに属する不純物が含まれているが、コントローラ21は、それらのうち、VVOCに属する不純物が含まれると判断すると、VOCやSVOCが含まれるにもかかわらず、VVOCに対応する最も厳しい運転条件を気液分離装置18に適用する(S−5)。具体的にコントローラ21は、不純物と設定圧力および設定温度との第2関係(図5参照)をハードディスクから抽出し、その第2関係から、VVOCが検出された場合の気液分離装置18の運転条件として、設定圧力を2(MPa)に決定し、設定温度を−20(℃)に決定する(S−4)。
コントローラ21は、凝縮器12の温度(気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度)を−20(℃)(第1設定温度)とし(温度第1調節手段)、凝縮器12内の洗浄流体(二酸化炭素)の圧力(気液分離装置18に流入する洗浄流体の圧力)を2(MPa)(第1設定圧力)とする(圧力第1調節手段)。なお、第2圧力制御弁24の弁機構を調節して凝縮器12から流出する洗浄流体の圧力を2(MPa)に保持し、さらに、冷却器17の出力を調整して気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度(気液分離装置18内の洗浄流体の温度)を−20(℃)に微調整する。
なお、フィルタ11に含まれる主な不純物がトルエン、フタル酸ジオクチルである場合、コントローラ21は、VOCに属する不純物が含まれると判断するとともに、SVOCに属する不純物が含まれていると判断する。コントローラ21は、VOCに属する不純物が含まれると判断すると、SVOCが含まれるにもかかわらず、VOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。具体的にコントローラ21は、不純物と設定圧力および設定温度との第2関係(図5参照)から、VOCが検出された場合の気液分離装置18の運転条件として、設定圧力を4(MPa)に決定し、設定温度を5(℃)に決定する(S−4)。
この場合、コントローラ21は、凝縮器12の温度(気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度)を5(℃)(第1設定温度)とし(温度第1調節手段)、凝縮器12内の洗浄流体(二酸化炭素)の圧力(気液分離装置18に流入する洗浄流体の圧力)を4(MPa)(第1設定圧力)とする(圧力第1調節手段)(S−5)。なお、第2圧力制御弁24の弁機構を調節して凝縮器12から流出する洗浄流体の圧力を4(MPa)に保持し、さらに、冷却器17の出力を調整して気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度(気液分離装置18内の洗浄流体の温度)を5(℃)に微調整する。
また、フィルタ11に含まれる主な不純物がフタル酸ジオクチルである場合、コントローラ21は、SVOCに属する不純物が含まれていると判断する。コントローラ21は、SVOCに属する不純物が含まれると判断すると、SVOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。具体的にコントローラ21は、不純物と設定圧力および設定温度との第2関係(図5参照)から、SVOCが検出された場合の気液分離装置18の運転条件として、設定圧力を6(MPa)に決定し、設定温度を22(℃)に決定する(S−4)。
この場合、コントローラ21は、凝縮器12の温度(気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度)を22(℃)(第1設定温度)とし(温度第1調節手段)、凝縮器12内の洗浄流体(二酸化炭素)の圧力(気液分離装置18に流入する洗浄流体の圧力)を6(MPa)(第1設定圧力)とする(圧力第1調節手段)(S−5)。なお、第2圧力制御弁24の弁機構を調節して凝縮器12から流出する洗浄流体の圧力を6(MPa)に保持し、さらに、冷却器17の出力を調整して気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度(気液分離装置18内の洗浄流体の温度)を22(℃)に微調整する。
VVOCに属する不純物には、イソプロピルアルコールの他に、メタン(沸点:−161℃)、ホルムアルデヒド(沸点:−21℃)、メチルメルカプタン(沸点:6℃)、アセトアルデヒド(沸点:20℃)、ジクロロメタン(沸点:40℃)がある。ガスクロマトグラフ20によってそれらが検出されると、コントローラ21は、VVOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。
VOCに属する不純物には、トルエンの他に、酢酸メチル(沸点:77℃)、エタノール(沸点:78℃)、ベンゼン(沸点:80℃)、メチルエチルケトン(沸点:80℃)、トリクロロエタン(沸点:113℃)、キシレン(沸点:140℃)、リモネン(沸点:178℃)、Lニコチン(沸点:247℃)がある。ガスクロマトグラフ20によってそれらが検出されると、コントローラ21は、VOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。
SVOCに属する不純物には、フタル酸ジオクチルの他に、クロロピリホス(沸点:290℃)、フタル酸ジブチル(沸点:340℃)がある。ガスクロマトグラフ20によってそれらが検出されると、コントローラ21は、SVOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。なお、沸点が400℃以上のPOM(粒子状有機物:PCB、ベンゾピレン)がガスクロマトグラフ20によって検出された場合、コントローラ21は、SVOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。
気液分離装置18では、洗浄流体(二酸化炭素)に含まれるイソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルを洗浄流体から効率よく分離することができるように、装置18内の洗浄流体の圧力が第1設定圧力(2MPa)に保持され、装置18内の洗浄流体の温度が第1設定温度(−20℃)に保持される。ゆえに、洗浄流体に含まれるイソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルが装置18によって確実に分離され、イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルが回収器26に回収される。イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルが分離された洗浄流体(二酸化炭素)は、濾過装置19に流入する。濾過装置19では、気液分離装置18において分離しきれない微量な不純物(イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルや他の不純物)を除去する。微量な不純物が除去された洗浄流体は、凝縮器12に流入し、凝縮器12によって液体に戻った後、制御弁24を通ってタンク13に流入し、再びタンク13から管路22に供給される。
フィルタ11の洗浄中、コントローラ21は、ポンプ14や制御弁23を調節し、管路22を流れる洗浄流体の流量を設定値に保持し、洗浄流体の洗浄容器16への流入量や洗浄容器16からの流出量を設定値に保持するとともに、洗浄容器16内に流入する洗浄流体の圧力を設定値に保持する。さらに、加熱器15の熱量を調節し、洗浄流体の洗浄容器16内における温度を設定値に保持する。なお、入力装置を介して各設定値を入力することで、コントローラ21のメモリに格納された各設定値を変更することができる。
コントローラ21は、フィルタ11の洗浄中に管路22を循環する洗浄流体の流量が設定値の範囲から外れ、洗浄流体の洗浄容器16への流入量や洗浄流体の洗浄容器16からの流出量が設定値の範囲から外れると、ポンプ14の出力を調節して洗浄流体の流量や流入量、流出量を設定値の範囲内に復帰させる。コントローラ21は、フィルタ11の洗浄中に洗浄容器16内に流入する洗浄流体の圧力が設定値の範囲から外れると、ポンプ14の出力や圧力制御弁23の弁機構を調節して洗浄流体の圧力を設定値の範囲内に復帰させる。コントローラ21は、フィルタ11の洗浄中に洗浄容器16内の洗浄流体の温度が設定値の範囲から外れると、加熱器15の熱量を調節して洗浄容器16内の洗浄流体の温度を設定値の範囲に復帰させる。所定時間が経過し、フィルタ11の洗浄が完了すると(S−6)、コントローラ21は、洗浄容器16内の圧力を室圧に戻し、洗浄容器16内の温度を室温に戻す。洗浄容器16内の圧力が室圧に戻り、温度が室温に戻った後、フィルタ11を洗浄容器16から取り出す。
この洗浄システム10Aでは、特定した沸点と飽和蒸気圧とに基づいて第1設定圧力を決定し、特定した沸点と飽和蒸気圧とに基づいて第1設定温度を決定しているが、特定した沸点と飽和蒸気圧とのいずれか一方に基づいて第1設定圧力を決定し、特定した沸点と飽和蒸気圧とのいずれか一方に基づいて第1設定温度を決定してもよい。
この洗浄システム10Aは、気液分離装置18内の洗浄流体の圧力を不純物の種類に適した第1設定圧力に調節しつつ、気液分離装置18内の洗浄流体の温度を不純物の種類に適した第1設定温度に調節するから、特定した不純物の種類に適した圧力・温度条件で気液分離装置18を運転することができ、不純物の蒸気圧の差を効率的に利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から効率よく分離することができる。洗浄システム10Aは、特定した不純物に適した圧力・温度条件で気液分離装置18を運転するから、気液分離装置18の過度の運転を防ぐことができ、その結果、システム10Aのエネルギー効率を向上させることができる。この洗浄システム10Aでは、洗浄流体が管路22を通ってそれら機器を循環しつつ気液分離装置18と濾過装置19とを通ることで、不純物が除かれた状態の洗浄流体が洗浄容器16に流入するから、清潔な洗浄流体を利用してフィルタ11に付着した不純物を落とすことができる。
図6は、不純物の沸点と第1設定圧力との第1相関関係の一例を示す図であり、図7は、不純物の沸点と第1設定温度との第2相関関係の一例を示す図である。図6,7の相関関係を利用したシステム10Aのフィルタ洗浄運転を説明すると、以下のとおりである。この例では、主な不純物としてトルエンが含まれた使用済のフィルタ11を洗浄するものとする。不純物の沸点と第1設定温度との第1相関関係は、図6に示すように、横軸に沸点が表され、縦軸に第1設定圧力が表された図表としてコントローラ21のハードディスクに格納されている。第1相関関係の図表には、所定の傾きを有する関数が表示されている。第1相関関係では、所定の沸点から縦に引いた線分と関数との交点を割り出し、その交点から横に引いた線分が縦軸に交わるときの圧力を第1設定圧力とする。
不純物の沸点と第1設定温度との第2相関関係は、図7に示すように、横軸に沸点が表され、縦軸に第1設定温度が表された図表としてコントローラ21のハードディスクに格納されている。第2相関関係の図表には、所定の傾きを有する関数が表示されている。第2相関関係では、所定の沸点から縦に引いた線分と関数との交点を割り出し、その交点から横に引いた線分が縦軸に交わるときの温度を第1設定温度とする。
フィルタ11を洗浄容器16の気密構造洗浄室に収容し、そのフィルタ11の洗浄を開始する。気密構造洗浄室から流出した直後の洗浄流体(フィルタ11を洗浄した直後の洗浄流体)には、トルエンが含まれている。ガスクロマトグラフ20は、サンプリングした洗浄流体から流体に含まれる不純物の成分を分析し(第1分析手段)、その分析結果をコントローラ21に出力する(第1出力手段)。コントローラ21は、ガスクロマトグラフ20から出力された分析結果(ガスクロマトグラフ20において分析された不純物の種類)に基づき、洗浄流体に含まれる不純物の種類を特定した後、不純物の種類からその不純物の沸点を特定する(種類特定手段)。コントローラ21は、特定した不純物の種類、沸点をハードディスクに格納する。特定した不純物は、沸点が110(℃)のトルエンである。
コントローラ21は、不純物の種類(トルエン)、沸点を特定すると、沸点と第1設定圧力との第1相関関係をハードディスクから抽出し、特定した沸点を第1相関関係に当て嵌め、沸点に対応する第1設定圧力を決定する。さらに、沸点と第1設定温度との第2相関関係をハードディスクから抽出し、特定した沸点を第2相関関係に当て嵌め、沸点に対応する第1設定温度を決定する。
コントローラ21は、凝縮器12の温度(気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度)を第1設定温度とし(温度第1調節手段)、凝縮器12内の洗浄流体(二酸化炭素)の圧力(気液分離装置18に流入する洗浄流体の圧力)を第1設定圧力とする(圧力第1調節手段)。なお、第2圧力制御弁24の弁機構を調節して凝縮器12から流出する洗浄流体の圧力を第1設定圧力に保持し、さらに、冷却器17の出力を調整して気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度(気液分離装置18内の洗浄流体の温度)を第1設定温度に微調整する。
気液分離装置18では、洗浄流体に含まれるトルエンを洗浄流体から効率よく分離することができるように、装置18内の洗浄流体の圧力が第1設定圧力に保持され、装置18内の洗浄流体の温度が第1設定温度に保持される。ゆえに、洗浄流体に含まれるトルエンが装置18によって確実に分離され、トルエンが回収器26に回収される。トルエンが分離された洗浄流体は、濾過装置19に流入する。濾過装置19では、気液分離装置18において分離しきれない微量な不純物(トルエンや他の不純物)を除去する。微量な不純物が除去された洗浄流体は、凝縮器12に流入し、凝縮器12によって液体に戻った後、制御弁24を通ってタンク13に流入し、再びタンク13から管路22に供給される。
図6,7に示す相関関係を利用した洗浄システム10Aは、特定した不純物の沸点をあらかじめ作成された第1および第2相関関係に当て嵌めることで、第1設定圧力や第1設定温度が決定されるから、それら相関関係を利用して沸点に対応する正確かつ綿密な設定圧力や設定温度を決定することができ、特定した不純物に最も適した圧力・温度条件を気液分離装置18に適用することができる。この洗浄システム10Aは、特定した不純物に最も適した圧力・温度条件で気液分離装置18を運転することができ、不純物の蒸気圧の差を効率的に利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から効率よく分離することができる。
図8は、不純物の飽和蒸気圧と第1設定圧力との第3相関関係の一例を示す図であり、図9は、不純物の飽和蒸気圧と第1設定温度との第4相関関係の一例を示す図である。図8,9の相関関係を利用したシステム10Aのフィルタ洗浄運転を説明すると、以下のとおりである。この例では、主な不純物としてイソプロピルアルコールが含まれた使用済のフィルタ11を洗浄するものとする。不純物の飽和蒸気圧と第1設定圧力との第3相関関係は、図8に示すように、横軸に飽和蒸気圧が表され、縦軸に第1設定圧力が表された図表としてコントローラ21のハードディスクに格納されている。第3相関関係の図表には、所定の傾きを有する関数が表示されている。第3相関関係では、所定の飽和蒸気圧から縦に引いた線分と関数との交点を割り出し、その交点から横に引いた線分が縦軸に交わるときの圧力を第1設定圧力とする。
不純物の飽和蒸気圧と第1設定温度との第4相関関係は、図9に示すように、横軸に飽和蒸気圧が表され、縦軸に第1設定温度が表された図表としてコントローラ21のハードディスクに格納されている。第4相関関係の図表には、所定の傾きを有する関数が表示されている。第4相関関係では、所定の飽和蒸気圧から縦に引いた線分と関数との交点を割り出し、その交点から横に引いた線分が縦軸に交わるときの温度を第1設定温度とする。
フィルタ11を洗浄容器16の気密構造洗浄室に収容し、そのフィルタ11の洗浄を開始する。気密構造洗浄室から流出した直後の洗浄流体(フィルタ11を洗浄した直後の洗浄流体)には、イソプロピルアルコールが含まれている。ガスクロマトグラフ20は、サンプリングした洗浄流体から流体に含まれる不純物の成分を分析し(第1分析手段)、その分析結果をコントローラ21に出力する(第1出力手段)。コントローラ21は、ガスクロマトグラフ20から出力された分析結果(ガスクロマトグラフ20において分析された不純物の種類)に基づき、洗浄流体に含まれる不純物の種類を特定した後、不純物の種類からその不純物の飽和蒸気圧を特定する(種類特定手段)。コントローラ21は、特定した不純物の種類、飽和蒸気圧をハードディスクに格納する。特定した不純物は、飽和蒸気圧が33(mmHg)のイソプロピルアルコールである。
コントローラ21は、不純物の種類(イソプロピルアルコール)、飽和蒸気圧を特定すると、飽和蒸気圧と第1設定圧力との第3相関関係をハードディスクから抽出し、特定した飽和蒸気圧を第1相関関係に当て嵌め、飽和蒸気圧に対応する第1設定圧力を決定する。さらに、飽和蒸気圧と第1設定温度との第4相関関係をハードディスクから抽出し、特定した飽和蒸気圧を第4相関関係に当て嵌め、飽和蒸気圧に対応する第2設定温度を決定する。
コントローラ21は、凝縮器12の温度(気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度)を第1設定温度とし(温度第1調節手段)、凝縮器12内の洗浄流体(二酸化炭素)の圧力(気液分離装置18に流入する洗浄流体の圧力)を第1設定圧力とする(圧力第1調節手段)。なお、第2圧力制御弁24の弁機構を調節して凝縮器12から流出する洗浄流体の圧力を第1設定圧力に保持し、さらに、冷却器17の出力を調整して気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度(気液分離装置18内の洗浄流体の温度)を第1設定温度に微調整する。
気液分離装置18では、洗浄流体に含まれるイソプロピルアルコールを洗浄流体から効率よく分離することができるように、装置18内の洗浄流体の圧力が第1設定圧力に保持され、装置18内の洗浄流体の温度が第1設定温度に保持される。ゆえに、洗浄流体に含まれるイソプロピルアルコールが装置18によって確実に分離され、イソプロピルアルコールが回収器26に回収される。イソプロピルアルコールが分離された洗浄流体は、濾過装置19に流入する。濾過装置19では、気液分離装置18において分離しきれない微量な不純物(イソプロピルアルコールや他の不純物)を除去する。微量な不純物が除去された洗浄流体は、凝縮器12に流入し、凝縮器12によって液体に戻った後、制御弁24を通ってタンク13に流入し、再びタンク13から管路22に供給される。
図8,9に示す相関関係を利用した洗浄システム10Aは、特定した不純物の飽和蒸気圧をあらかじめ作成された各相関関係に当て嵌めることで、第1設定圧力や第1設定温度が決定されるから、相関関係を利用して飽和蒸気圧に対応する正確かつ綿密な設定圧力や設定温度を決定することができ、特定した不純物に最も適した圧力・温度条件を気液分離装置18に適用することができる。この洗浄システム10Aは、特定した不純物に最も適した圧力・温度条件で気液分離装置18を運転することができ、不純物の蒸気圧の差を効率的に利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から効率よく分離することができる。
図10は、他の一例として示す洗浄システム10Bの構成図であり、図11は、このシステム10Bにおける洗浄の手順の一例を示すフローチャートである。このシステム10Bが図1のそれと異なるところは、サンプリングポイントP1に加えてサンプリングポイントP2が設定され、ポイントP2からサンプリングされた洗浄流体に含まれる不純物がガスクロマトグラフ20によって分析される点と、管路22にバイパス管路29が設置されている点とにあり、その他の構成は図1のシステム10Aのそれと同一であるから、図1と同一の符号を付すことで、このシステム10Bにおけるその他の構成の説明は省略する。
ガスクロマトグラフ20によるサンプリングポイントP1は、洗浄容器16と冷却器17とを連結する管路22に設定され、サンプリングポイントP2は、濾過装置19と凝縮器12とを連結する管路22に設定されている。濾過装置19と凝縮器12とを連結する管路22には、ガスクロマトグラフ20から延びるサンプリング管30が接続されている。フィルタ11を洗浄した直後の洗浄流体の一部は、管路22からサンプリング管27に流入し、減圧弁(図示せず)によって減圧されてガスクロマトグラフ20に送られる。気液分離装置18と濾過装置19とを通った洗浄流体(二酸化炭素)の一部は、管路22からサンプリング管30に流入し、減圧弁(図示せず)によって減圧されてガスクロマトグラフ20に送られる。
バイパス管路29は、サンプリングポイントP2と凝縮器12との間の管路22につながるとともに、圧力制御弁23と気液分離装置18との間の管路22につながっている。バイパス管路29には、ポンプ31が施設されている。サンプリングポイントP2と凝縮器12との間の管路22には、洗浄流体(二酸化炭素)を凝縮器12またはバイパス管路29のいずれかに分岐させる分岐弁32が設置されている。
この洗浄システム10Bにおけるガスクロマトグラフ20は、被洗浄物を洗浄した後の洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する第1分析手段を実行することに加え、気液分離装置18と濾過装置19とを通過した後の洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する第2分析手段を実行する。さらに、第1分析手段によって分析した成分第1分析結果をコントローラ21に出力する第1出力手段を実行することに加え、第2分析手段によって分析した成分第2分析結果をコントローラ21に出力する第2出力手段を実行する。
コントローラ21は、ガスクロマトグラフ20から出力された成分第1分析結果(ガスクロマトグラフ20において分析された不純物の種類)に基づいて、洗浄流体に含まれる不純物の種類を特定する種類特定手段を実行する。種類特定手段では、洗浄流体に含まれる不純物の種類からその不純物の沸点と飽和蒸気圧とを特定する。コントローラ21は、気液分離装置18内の洗浄流体の圧力を不純物の種類に適した第1設定圧力に調節する圧力第1調節手段を実行し、気液分離装置18内の洗浄流体の温度を不純物の種類に適した第1設定温度に調節する温度第1調節手段を実行する。圧力第1調節手段では、種類特定手段によって特定した不純物の沸点と飽和蒸気圧とに基づいて第1設定圧力を決定し、温度第1調節手段では、種類特定手段によって特定した不純物の沸点と飽和蒸気圧とに基づいて第1設定温度を決定する。
この洗浄システム10Bにおいてコントローラ21は、上記手段に加え、ガスクロマトグラフ20から出力された成分第2分析結果が許容値の範囲外にある場合、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るように、第1設定圧力を調節する圧力第2調節手段を実行し、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るように、第1設定温度を調節する温度第2調節手段を実行する。また、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るまでの間、洗浄流体を洗浄容器16に流入させずに気液分離装置18に流入させるバイパス手段を実行する。許容値は、コントローラ21のハードディスクに格納されており、入力装置を介して随時変更することができる。
この洗浄システム10Bにおけるフィルタ洗浄運転を説明すると以下のとおりである。なお、洗浄容器16の気密構造洗浄室には、被洗浄物である使用済のフィルタ11が収容されている。使用済のフィルタ11には、主な不純物としてイソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルが含まれているものとする。コントローラ21のハードディスクには、図4の不純物の種類とその沸点および飽和蒸気圧の関係が格納され、図5の沸点および飽和蒸気圧と設定圧力および設定温度との関係が格納されている。
この洗浄システム10Bを起動させると、各機器が稼動する。コントローラ21は、ポンプ14の出力を調節しつつ、制御弁23の開度を調節し、タンク13に貯留された液化二酸化炭素の設定量を管路22に供給する。コントローラ21は、ポンプ14の出力を設定出力に保持しつつ、制御弁23の開度を設定開度に保持し、二酸化炭素を所定の圧力に加圧するとともに、加熱器15の出力を設定出力に保持し、加圧された二酸化炭素を所定の温度に加熱する。加熱器15から流出した二酸化炭素は、超臨界または亜臨界のいずれかの洗浄流体となり、洗浄容器16の気密構造洗浄室に流入する。洗浄流体は、フィルタ11を流通し、それに含まれる不純物(イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチル)をフィルタ11から分離した後、気密構造洗浄室から流出する。気密構造洗浄室から流出した直後の洗浄流体(フィルタ11を洗浄した直後の洗浄流体)に含まれる不純物(汚れ)は、その大部分がイソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルであり、その他の不純物が微量に含まれている。
洗浄流体の一部は、管路22に設置されたサンプリング管27からガスクロマトグラフ20に送られる。ガスクロマトグラフ20は、洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析し(第1分析手段)(S−10)、その分析結果をコントローラ21に出力する(第1出力手段)(S−11)。コントローラ21は、ガスクロマトグラフ20から出力された分析結果に基づき、洗浄流体に含まれる不純物の種類を特定した後、不純物の種類からその不純物の沸点と飽和蒸気圧とを特定する(種類特定手段)(S−12)。コントローラ21は、特定した不純物の種類(イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチル)、沸点(82℃、110℃、386℃)、飽和蒸気圧(33mmHg、22.5mmHg、2.28×10−7mmHg)をハードディスクに格納する。
コントローラ21は、不純物の種類、沸点、飽和蒸気圧を特定すると、ハードディスクに格納された不純物の種別区分とその沸点および飽和蒸気圧の第1関係(図4参照)を抽出する。コントローラ21は、イソプロピルアルコールの沸点および飽和蒸気圧を第1関係に当て嵌め、イソプロピルアルコールがVVOCに属すると判断し、トルエンの沸点および飽和蒸気圧を第1関係に当て嵌め、トルエンがVOCに属すると判断する。さらに、フタル酸ジオクチルの沸点および飽和蒸気圧を第1関係に当て嵌め、フタル酸ジオクチルがSVOCに属すると判断する。
コントローラ21は、VVOCに属する不純物が含まれると判断すると、VOCやSVOCが含まれるにもかかわらず、VVOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。コントローラ21は、沸点および飽和蒸気圧と設定圧力および設定温度との第2関係(図5参照)をハードディスクから抽出し、その第2関係から、VVOCが検出された場合の気液分離装置18の運転条件として、設定圧力を2(MPa)に決定し、設定温度を−20(℃)に決定する(S−13)。
コントローラ21は、凝縮器12の温度(気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度)を−20(℃)(第1設定温度)とし(温度第1調節手段)、凝縮器12内の洗浄流体(二酸化炭素)の圧力(気液分離装置18に流入する洗浄流体の圧力)を2(MPa)(第1設定圧力)とする(圧力第1調節手段)(S−14)。なお、第2圧力制御弁24の弁機構を調節して凝縮器12から流出する洗浄流体の圧力を2(MPa)に保持し、さらに、冷却器17の出力を調整して気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度(気液分離装置18内の洗浄流体の温度)を−20(℃)に微調整する。
なお、フィルタ11に含まれる主な不純物がトルエン、フタル酸ジオクチルである場合、コントローラ21は、VOCに属する不純物が含まれると判断するとともに、SVOCに属する不純物が含まれていると判断する。コントローラ21は、VOCに属する不純物が含まれると判断すると、SVOCが含まれるにもかかわらず、VOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。また、フィルタ11に含まれる主な不純物がフタル酸ジオクチルである場合、コントローラ21は、SVOCに属する不純物が含まれていると判断する。コントローラ21は、SVOCに属する不純物が含まれると判断すると、SVOCに対応する運転条件を気液分離装置18に適用する。
気液分離装置18では、洗浄流体(二酸化炭素)に含まれるイソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルを洗浄流体から効率よく分離することができるように、装置18内の洗浄流体の圧力が第1設定圧力(2MPa)に保持され、装置18内の洗浄流体の温度が第1設定温度(−20℃)に保持される。ゆえに、洗浄流体に含まれるイソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルが装置18によって確実に分離され、イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルが回収器26に回収される。イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルが分離された洗浄流体(二酸化炭素)は、濾過装置19に流入する。
濾過装置19では、気液分離装置18において分離しきれない微量な不純物(イソプロピルアルコール、トルエン、フタル酸ジオクチルや他の不純物)を除去する。微量な不純物が除去された洗浄流体(二酸化炭素)は、凝縮器12に流入するが、凝縮器12に流入する前にその一部が管路22に設置されたサンプリング管30からガスクロマトグラフ20に送られる。ガスクロマトグラフ20は、濾過装置19から流出した後の洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析し(第2分析手段)(S−15)、第2分析手段によって分析した成分第2分析結果をコントローラに出力する(第2出力手段)(S−16)。
コントローラ21は、ガスクロマトグラフ20から出力された成分第2分析結果と許容値とを比較し、成分第2分析結果が許容値の範囲内にあると判断すると、気液分離装置18に流入する洗浄流体(二酸化炭素)の圧力(気液分離装置18内の洗浄流体の圧力)を第1設定圧力に保持し、気液分離装置18に流入する洗浄流体(二酸化炭素)の温度(気液分離装置18内の洗浄流体の温度)を第1設定温度に保持する(S−17)。この場合、コントローラ21は、分岐弁32の弁機構を調節し、洗浄流体(二酸化炭素)を凝縮器12に流入させ、洗浄流体がバイパス管29に流入しないようにする。成分第2分析結果が許容値の範囲内にあると判断してから所定時間が経過し、フィルタ11の洗浄が完了すると(S−18)、コントローラ21は、洗浄容器16内の圧力を室圧に戻し、洗浄容器16内の温度を室温に戻す。洗浄容器16内の圧力が室圧に戻り、温度が室温に戻った後、フィルタ11を洗浄容器16から取り出す。
コントローラ21は、ガスクロマトグラフ20から出力された成分第2分析結果と許容値とを比較し、成分第2分析結果が許容値の範囲外にあると判断すると、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るように、第1設定圧力を調節するとともに(圧力第2調節手段)、第1設定温度を調節する(温度第2調節手段)(S−19)。この場合、コントローラ21は、分岐弁32の弁機構を調節し、洗浄流体(二酸化炭素)をバイパス管路29に流入させ、洗浄流体が凝縮器12に流入しないようにする(バイパス手段)。バイパス管路29では、ポンプ31によって洗浄流体が管路29から管路22に強制的に送られる。バイパス管路29を通った洗浄流体は、再び気液分離装置18と濾過装置19とに流入し、その一部が再び管路22に設置されたサンプリング管30からガスクロマトグラフ20に送られる。成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るまでの間、気液分離装置18に流入する洗浄流体の圧力が圧力第2調節手段によって調節され、気液分離装置18に流入する洗浄流体の温度が温度第2調節手段によって調節される。このシステム10Bでは、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るまでの間、コントローラ21がフィードバック制御を実行する。
コントローラ21は、ガスクロマトグラフ20から出力された成分第2分析結果と許容値とを比較し、成分第2分析結果が許容値の範囲に復帰したと判断すると、そのときの洗浄流体(二酸化炭素)の圧力を保持し、そのときの洗浄流体の温度を保持するとともに、分岐弁32の弁機構を調節し、洗浄流体を凝縮器12に流入させ、洗浄流体がバイパス管29に流入しないようにする。凝縮器12に流入した洗浄流体は、凝縮器12によって液体に戻った後、制御弁24を通ってタンク13に流入し、再びタンク13から管路22に供給される。成分第2分析結果が許容値の範囲に復帰した後、所定時間が経過し、フィルタ11の洗浄が完了すると(S−18)、コントローラ21は、洗浄容器16内の圧力を室圧に戻し、洗浄容器16内の温度を室温に戻す。洗浄容器16内の圧力が室圧に戻り、温度が室温に戻った後、フィルタ11を洗浄容器16から取り出す。
この洗浄システム10Bは、気液分離装置18内の洗浄流体の圧力を不純物の種類に適した第1設定圧力に調節しつつ、気液分離装置18内の洗浄流体の温度を不純物の種類に適した第1設定温度に調節するから、特定した不純物の種類に適した圧力・温度条件で気液分離装置18を運転することができ、不純物の蒸気圧の差を効率的に利用して洗浄流体に含まれる不純物を洗浄流体から効率よく分離することができる。洗浄システム10Bは、特定した不純物に適した圧力・温度条件で気液分離装置18を運転するから、気液分離装置18の過度の運転を防ぐことができ、その結果、システム10Bのエネルギー効率を向上させることができる。この洗浄システム10Bでは、洗浄流体が管路22を通ってそれら機器を循環しつつ気液分離装置18と濾過装置19とを通ることで、不純物が除かれた状態の洗浄流体が洗浄容器16に流入するから、清潔な洗浄流体を利用してフィルタ11に付着した不純物を落とすことができる。
洗浄システム10Bは、気液分離装置18と濾過装置19とから流出した洗浄流体に許容値を超える不純物が残存する場合、第2分析結果が許容値の範囲内に入るように、第1設定圧力と第1設定温度とを調整するフィードバック制御を行うから、第1設定圧力や第1設定温度を調節した圧力・温度条件で気液分離装置18を運転することができ、洗浄流体に残存する不純物を可能な限り少なくすることができる。この洗浄システム10Bは、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入るまでの間、洗浄流体を洗浄容器16に流入させずに気液分離装置19に流入させるから、不純物を含む洗浄流体の洗浄容器16への流入を防ぐことができる。また、成分第2分析結果が許容値の範囲内に入ると、洗浄流体を洗浄容器16に流入させるから、常に清潔な洗浄流体を使用してフィルタ11を洗浄することができる。
図10の洗浄システム10Bでは、図1のそれと同様に、図6に示す不純物の沸点と第1設定圧力との第1相関関係と、図7に示す不純物の沸点と第1設定温度との第2相関関係とを利用してシステム10Bを運転することもできる。また、図8に示す不純物の沸点と第1設定圧力との第3相関関係と、図9に示す不純物の沸点と第1設定温度との第4相関関係とを利用してシステム10Bを運転することもできる。それら図示のシステム10A,10Bでは、成分分析装置としてガスクロマトグラフ20を利用しているが、ガスクロマトグラフ20の他に、ガスクロマトグラフ質量分析装置、高速液体クロマトグラフ質量分析装置、誘導結合プラズマ質量分析装置、単収束扇形磁場型質量分析装置、二重収束扇形磁場型質量分析装置、四重極型質量分析装置、四重極イオントラップ型質量分析装置、飛行時間型質量分析装置のいずれかを使用することもできる。
一例として示す洗浄システムの構成図。 洗浄手順の一例を示すフローチャート。 特定した不純物の種類、沸点、飽和蒸気圧の一例を示す図。 不純物の分類とその沸点および飽和蒸気圧の第1関係を示す図。 沸点および飽和蒸気圧と設定圧力および設定温度との第2関係を示す図。 不純物の沸点と第1設定圧力との第1相関関係の一例を示す図。 不純物の沸点と第1設定温度との第2相関関係の一例を示す図。 不純物の飽和蒸気圧と第1設定圧力との第3相関関係の一例を示す図。 不純物の飽和蒸気圧と第1設定温度との第4相関関係の一例を示す図。 他の一例として示す洗浄システムの構成図。 洗浄の手順の一例を示すフローチャート。
10A 洗浄システム
10B 洗浄システム
11 フィルタ(被洗浄物)
12 凝縮器
13 貯留タンク
14 ポンプ
15 加熱器
16 洗浄容器
17 冷却器
18 気液分離装置
19 濾過器
20 ガスクロマトグラフ(成分分析装置)
21 コントロータ(制御装置)
22 管路
23 第1圧力制御弁
24 第2圧力制御弁
25 ヒータ(加熱器)
27 サンプリング管
29 バイパス管路
30 バイパス管路
31 ポンプ
32 分岐弁

Claims (9)

  1. 超臨界または亜臨界のいずれかの洗浄流体が流入する気密構造洗浄室を備えた洗浄容器に該洗浄流体を流通させ、前記洗浄室に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄システムにおいて、
    前記洗浄システムが、超臨界、亜臨界、非超臨界、非亜臨界のいずれかの状態で該システムを流れる洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する成分分析装置と、前記洗浄流体に含まれる不純物を該洗浄流体から分離する気液分離装置と、制御装置とを含み、
    前記成分分析装置が、前記被洗浄物を洗浄した後の洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する第1分析手段と、前記第1分析手段によって分析した成分第1分析結果を前記制御装置に出力する第1出力手段とを有し、
    前記制御装置が、前記成分分析装置から出力された成分第1分析結果に基づいて、前記洗浄流体に含まれる不純物の種類を特定する種類特定手段と、前記気液分離装置内の洗浄流体の圧力を第1設定圧力に調節する圧力第1調節手段と、前記気液分離装置内の洗浄流体の温度を第1設定温度に調節する温度第1調節手段とを有し、前記制御装置に予め格納されている不純物の種別区分と区分された前記不純物の種類ごとの沸点、飽和蒸気圧、設定圧力、および設定温度との関係に当て嵌めて前記圧力第1調整手段および前記温度第1調整手段により前記気液分離装置内の洗浄流体の圧力及び温度を前記不純物の種類に適した前記第1設定圧力及び前記第1設定温度に調節することを特徴とする洗浄システム。
  2. 前記種類特定手段では、前記不純物の前記種類から該不純物の前記沸点と前記飽和蒸気圧とのうちの少なくとも一方を特定し、前記圧力第1調節手段では、前記種類特定手段によって特定した前記沸点と前記飽和蒸気圧との少なくとも一方に基づいて前記第1設定圧力を決定し、前記温度第1調節手段では、前記種類特定手段によって特定した前記沸点と前記飽和蒸気圧との少なくとも一方に基づいて前記第1設定温度を決定する請求項1記載の洗浄システム。
  3. 前記制御装置に予め格納されている前記不純物の種類ごとの沸点、飽和蒸気圧、設定圧力、および設定温度との関係が、沸点と設定圧力との相関を示す第1相関関係、および沸点と設定温度との相関を示す第2相関関係であり、
    前記種類特定手段では、前記不純物の種類から該不純物の沸点を特定し、前記圧力第1調節手段では、前記種類特定手段によって特定した前記沸点を前記第1相関関係に当て嵌めて、特定した前記沸点に対応する所定の前記第1設定圧力を決定し、前記温度第1調節手段では、前記種類特定手段によって特定した前記沸点を前記第2相関関係に当て嵌めて、特定した前記沸点に対応する所定の前記第1設定温度を決定する請求項1に記載の洗浄システム。
  4. 前記制御装置に予め格納されている前記不純物の種類ごとの沸点、飽和蒸気圧、設定圧力、および設定温度との関係が、飽和蒸気圧と設定圧力との相関を示す第3相関関係、および飽和蒸気圧と設定温度との相関を示す第4相関関係であり、
    前記種類特定手段では、前記不純物の種類から該不純物の飽和蒸気圧を特定し、前記圧力第1調節手段では、前記種類特定手段によって特定した前記飽和蒸気圧を前記第3相関関係に当て嵌めて、特定した前記飽和蒸気圧に対応する所定の前記第1設定圧力を決定し、前記温度第1調節手段では、前記種類特定手段によって特定した前記飽和蒸気圧を前記第4相関関係に当て嵌めて、特定した前記飽和蒸気圧に対応する所定の前記第1設定温度を決定する請求項1に記載の洗浄システム。
  5. 前記成分分析装置が、前記気液分離装置から流出した後の洗浄流体に含まれる不純物の成分を分析する第2分析手段と、前記第2分析手段によって分析した成分第2分析結果を前記制御装置に出力する第2出力手段とを含み、
    前記制御装置が、前記成分分析装置から出力された成分第2分析結果が許容値の範囲外にある場合、前記成分第2分析結果が前記許容値の範囲内に入るように、前記第1設定圧力を調節する圧力第2調節手段と、前記成分第2分析結果が前記許容値の範囲内に入るように、前記第1設定温度を調節する温度第2調節手段とを含む請求項1ないし請求項4いずれかに記載の洗浄システム。
  6. 前記制御装置が、前記成分第2分析結果が前記許容値の範囲内に入るまでの間、前記洗浄流体を前記洗浄容器に流入させずに前記気液分離装置に流入させるバイパス手段を含む請求項5記載の洗浄システム。
  7. 前記圧力第1調節手段および前記圧力第2調節手段では、前記洗浄流体の流路に設置された凝縮器の温度、および該洗浄流体の流路に設置された圧力制御弁の弁開度のいずれか一方若しくは両方を変更することで前記気液分離装置内の洗浄流体の圧力を調節する請求項5または請求項6に記載の洗浄システム。
  8. 前記温度第1調節手段および前記温度第2調節手段では、前記洗浄流体の流路に設置された前記凝縮器の温度、および該洗浄流体の流路に設置された冷却器の出力のいずれか一方若しくは両方を変更することで前記気液分離装置内の洗浄流体の温度を調節する請求項5ないし請求項7いずれかに記載の洗浄システム。
  9. 前記気液分離装置の下流側には、該気液分離装置から流出した洗浄流体に含まれる不純物を該洗浄流体から除去する濾過装置が設置されている請求項1ないし請求項8いずれかに記載の洗浄システム。
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