JP4420707B2 - 吸着フィルタ洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、超臨界または亜臨界流体を通流させて被洗浄物を洗浄する上で、最も効率的な洗浄となる流体密度条件を選択し、その流体密度条件となるように圧力・温度を制御するとともに、その流体密度条件において被洗浄物を最適な時間で洗浄する洗浄装置および洗浄方法に関するもので、特に、被洗浄物としての吸着フィルタに対して好適な洗浄装置および洗浄方法に関するものである。
吸着フィルタとは、活性炭等の吸着材を担持させたり、硫酸等の反応剤を添着させたりすることによって、気中または液中の化学物質を物理吸着または化学吸着するフィルタであり、吸着機構には吸着材内部への収着作用を含んでいる。半導体製造工場等のクリーンルーム内では、空気中に低濃度の酸性ガス状汚染物質、塩基性ガス状汚染物質やガス状の有機汚染物質が存在するだけでも製品に欠陥が生じる。このため、吸着フィルタを使用することより、クリーンルーム内のガス状汚染物質濃度は、常時、数ppb以下に管理されている。また、純水装置や浄水器においては水中の不純物が吸着フィルタにより除去されている。
一般に、吸着フィルタは、通常の使用条件下では数ヶ月から1年程度で汚れが蓄積したり吸着量が飽和したりするため、定期的に交換を行う必要がある。しかし、吸着フィルタは不燃性材質からなるため、廃棄する場合には産業廃棄物となり、環境負荷の面で好ましくない。そこで、交換した吸着フィルタの再利用ができれば、産業廃棄物の発生量を減らすことができ、ランニングコストも安くなるという利点が生まれる。
これまでに、吸着フィルタの再生技術として、吸着材の細孔の奥に吸着した被吸着物質を脱着したり洗浄液を確実に除去したりするために200℃以上まで加熱する技術や、カチオン交換フィルタ材およびアニオン交換フィルタ材を、それぞれ、酸性およびアルカリ性の水溶液に接触させる技術(例えば、特許文献1参照。)などが知られている。また、使用済み吸着フィルタを水洗浄する工程と、吸着フィルタへの水溶性の酸性反応剤もしくは水溶性のアルカリ性反応剤を水もしくは揮発性液で希釈した添着液の添着と吸着フィルタについた添着液の乾燥とを交互に複数回繰り返す工程とを有する吸着フィルタの再生方法(例えば、特許文献2参照。)も提案されている。しかしながら、従来の吸着フィルタ再生技術は、工程数が多く、コストやエネルギーを浪費し、費用対効果の面で問題を抱えている。
ところで、水等の液体以外の洗浄溶媒で、特に微細な構造物の洗浄に優れた方法として、超臨界状態や亜臨界状態の流体を利用する洗浄方法がある。
超臨界状態とはどんなに加圧を行っても液体にならない状態である。超臨界流体は、粘度、拡散係数、密度、溶解力が気体と液体の中間の値を持ち、その密度は液体に近く、その粘度は気体のような挙動を示すことから、浸透力と高拡散性に優れるという特徴を持つ。さらに高拡散性から物質移動の面でも優れている。また、超臨界流体は、わずかの圧力または温度変化で大きな密度変化が得られるという特徴を有している。一般に物質の溶解度は密度と比例するので、超臨界流体は圧力と温度により大きな溶解度差を得ることができ、洗浄溶媒として優れた利点を持つ。
超臨界流体を用いた洗浄は、従来からの湿式洗浄と比較し、微細な対象の洗浄効果に優れる、洗浄後の乾燥が不要、短時間の処理が可能、気化させることにより廃液が出ない、添加剤を加えることで溶解力を自由に制御できる、ランニングコストが安いなど、その利点は非常に大きい。これまでに、この種の洗浄方法として、被洗浄物を超臨界流体に浸漬し汚染物質を流体中に溶解させて洗浄する方法や、動力を使用せずに超臨界流体を循環通流させて洗浄する方法(例えば、特許文献3〜5参照。)が提案されている。
特開平10−118431号公報 特開2000−254421号公報 特開平10−94766号公報 特開平10−163152号公報 特開2000−153244号公報
超臨界または亜臨界流体を利用した洗浄では、超臨界または亜臨界状態への昇温・昇圧や洗浄後の冷却にエネルギーを要することや、洗浄後の流体および被洗浄物の排出に時間がかかること、あるいは、密閉された洗浄槽内で処理を行うことなどの制約があり、エネルギーコストの削減や所要時間の短縮の面でさらなる改善の余地がある。
また、超臨界または亜臨界流体を利用した洗浄において、被洗浄物の洗浄条件(流体の温度・圧力・流量)は、非常に重要なパラメータである。なぜなら、こうした条件によって、被洗浄物の洗浄性能が大きく左右されるからである。一般に、圧力・温度条件によって決まる超臨界流体の密度と物質の溶解度は比例しているといわれているが、特に超臨界流体を用いて被洗浄物を洗浄する上で、最適な密度が定められていない。また、最適な密度条件において、被洗浄物の量や、洗浄に用いる超臨界または亜臨界流体の流量に応じて、どのぐらいの洗浄時間をとれば、効率的な洗浄ができるのかということも分かっていない。このような理由により、不必要な洗浄条件を設定することで無駄なエネルギーおよび洗浄時間が生じてしまう問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、超臨界または亜臨界流体を通流させて吸着フィルタを洗浄する上で、最も効率的な洗浄となる流体密度条件を選択し、その流体密度条件となるように圧力・温度を制御して洗浄を行うことで、エネルギーコストの削減や省力化を図るとともに、その流体密度条件において、吸着フィルタを、吸着フィルタの重量および流体流量に応じた最適な時間で洗浄することで無駄な洗浄時間を省くことを可能とする吸着フィルタ洗浄装置および洗浄方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、超臨界または亜臨界流体を用いて吸着フィルタを洗浄する吸着フィルタ洗浄装置であって、吸着フィルタを収容し洗浄する洗浄槽と、あらかじめメモリに記憶された流体温度および流体圧力の組み合わせから流体密度を参照する表形式の演算テーブルを用いて、前記洗浄槽内の吸着フィルタに通流させる超臨界または亜臨界流体の流体温度及び流体圧力を、前記演算テーブルと照合させることによって、流体密度を補間近似計算させる流体密度演算手段と、記流体密度演算手段によって演算された流体密度が所定範囲となるように前記流体温度および流体圧力を制御する制御装置と、前記超臨界または亜臨界流体中の汚染物質濃度を測定する汚染物質濃度測定手段とを備え、前記制御装置は、洗浄制御開始後、前記汚染物質濃度測定手段によって測定された汚染物質濃度が所定の濃度に低下するまで洗浄制御を行うことを特徴とするものである。
また本発明は、超臨界または亜臨界流体を用いて吸着フィルタを洗浄する吸着フィルタ洗浄方法であって、流体密度演算手段によって、あらかじめメモリに記憶された流体温度および流体圧力の組み合わせから流体密度を参照する表形式の演算テーブルを用いて、洗浄槽内の吸着フィルタに通流させる超臨界または亜臨界流体の流体温度及び流体圧力を、前記演算テーブルと照合させて、流体密度を補間近似計算し、制御装置によって、前記流体密度演算手段を用いて演算された流体密度所定範囲となるように前記流体温度および流体圧力を制御し、前記制御装置は、洗浄制御開始後、超臨界または亜臨界流体中の汚染物質濃度を測定する汚染物質濃度測定手段によって測定された汚染物質濃度が所定の濃度に低下するまで洗浄制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、超臨界または亜臨界流体を通流させて吸着フィルタを洗浄する上で、最も効率的な洗浄となる流体密度条件を選択し、その流体密度条件となるように圧力・温度を制御して洗浄を行うことで、エネルギーコストの削減や省力化を図るとともに、その流体密度条件において吸着フィルタを最適な時間で洗浄することで、無駄な洗浄時間を省くことが可能になる。
また、吸着フィルタを洗浄する洗浄槽の下流側に汚染物質濃度計測手段を設けることにより、洗浄槽から排出される汚染物質濃度を常時モニタリングすることができ、リアルタイムで洗浄効率を確認しながら、最適な洗浄時間で吸着フィルタの洗浄を行うことが可能となる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。なお、本実施形態例において、被洗浄物である吸着フィルタに通流させる流体として、超臨界二酸化炭素を例に挙げて説明する。
図1に本発明の実施形態例に係る吸着フィルタ洗浄装置の基本構成例を示す。11は二酸化炭素を供給するボンベ(二酸化炭素供給装置)、12はシャットバルブ、13はコンプレッサ(二酸化炭素の加圧送液装置)、14は加熱器(加熱装置)、15は冷却器(冷却装置)、16は洗浄槽、17は圧力制御弁、18は二酸化炭素中の汚染物を除去する分離フィルタ、191〜195は二酸化炭素を通流させる配管、20は二酸化炭素を循環供給させるための管、21は洗浄槽内の流体温度を検知する温度計、22は洗浄槽内の流体圧力を検知する圧力計、23は配管194内の流体温度を検知する温度計、24は配管194内の流体圧力を検知する圧力計、25は配管191内の流体流量を検知する流量計、26は洗浄装置制御装置、27はガスクロマトグラフ(汚染物質濃度測定手段)、28は開閉弁である。
なお、吸着フィルタは、洗浄槽16内に収納・固定される。加熱器14および冷却器15は、流体温度を調整する温度調整装置として機能し、コンプレッサ13および圧力制御弁17は、流体圧力を調整する圧力調整装置として機能する。
図2は、本発明の実施形態例に係る吸着フィルタ洗浄装置の洗浄プロセスを示すフローチャートである。以下にそのプロセスを詳述する。
(1)流体充填プロセス
吸着フィルタを保持した洗浄槽16に対する二酸化炭素の供給方法について説明する。
まず、洗浄槽16へ吸着フィルタを導入して保持する(ステップS11)。次に、シャットバルブ12を開放し(ステップS12)、ボンベ11からの液化二酸化炭素を配管191に液体状態で導入する。加熱器14の加熱スイッチをオンし(ステップS13)、加熱器14で配管191に導入された液化二酸化炭素の温度を上昇させ、二酸化炭素を液体から気体の状態にする。加熱器14で気体の状態にされた二酸化炭素をコンプレッサ13を介して配管192から洗浄槽16に導入し、圧力制御弁17の開度を調節し、洗浄槽16に保持された吸着フィルタの細部まで気体の二酸化炭素を充満させる(ステップS14)。洗浄槽16から圧力制御弁17を介して排出される気体の二酸化炭素は配管193から冷却器15に送られ、冷却器15は冷却スイッチがオンされる(ステップS15)。冷却操作により気体の状態から液体の状態の二酸化炭素に戻し、冷却器15で液体状態に戻された二酸化炭素は配管194、分離フィルタ18を介して配管195から排出、または管20から循環し再利用される。ここで、加熱器14の加熱操作と冷却器15の冷却操作は、洗浄槽16の温度計の実測値を参照しながら行われる。
(2)昇圧・昇温プロセス
次に、洗浄槽16内の気体の超臨界状態への移行方法について説明する。
洗浄槽16の流体の温度と圧力の実測値を洗浄条件と比較・参照しながら、圧力制御弁17を絞って洗浄槽16内の圧力を上昇させ、二酸化炭素を気体の状態から超臨界状態に徐々に移行させるか、および/またはコンプレッサ13で気体の状態の二酸化炭素を加圧し超臨界の状態に徐々に移行させて(ステップS16)、洗浄槽16の流体を超臨界状態にする(ステップS17)。
具体的には、洗浄槽16内の圧力を0.12MPa/minで徐々に臨界圧力(7.38MPa)以上、好ましくは20MPaまで上昇させて洗浄槽16内部の二酸化炭素を超臨界の状態にする。温度は40℃の状態になるように加熱器14で随時調整する。洗浄槽16内の流体温度は、圧力が20MPaに到達するまでに40℃になるように調整する。なお、超臨界の状態への移行時も洗浄槽16からの排出流体は、冷却器15で冷却後、循環により再利用する。
(3)洗浄プロセス
次に、洗浄時の動作について説明する。
洗浄条件を維持するために加熱器14を随時調節しながら、圧力制御弁17および/またはコンプレッサ13を制御して(ステップS18)洗浄槽16内の二酸化炭素を超臨界状態にした状態において洗浄を実施する。洗浄時間は汚染物質濃度が所定の濃度以下になるまでの時間である(ステップS19)。洗浄中、洗浄槽16内の二酸化炭素は超臨界流体となっている(ステップS20)。
洗浄槽16に配管192から導入される超臨界二酸化炭素は、吸着フィルタの汚染物質を強制剥離、強制溶解し、汚染物を下流側に洗い流し、配管193から排出される。汚染物を含む超臨界の二酸化炭素は冷却器15で減温されて液体の状態に移行し、分離フィルタ18で汚染物を取り除かれた後、流体を再び洗浄槽16に循環供給させるように流体の供給路を切り替えて循環再利用される。本実施形態例では、洗浄槽16において圧力20MPa、温度40℃、流体密度0.84g/cmの条件で、超臨界二酸化炭素を60分通流させて洗浄する。この洗浄プロセスでは、洗浄槽16内の吸着フィルタに通流させる二酸化炭素の流体密度を適切に制御することが重要である。流体密度は、後述する方法により、制御装置26側でモニタリングされており、その値が所定範囲内になるように、二酸化炭素の温度および圧力が制御される。
(4)減圧・減温プロセス
次に、洗浄後に洗浄槽16の減圧・減温を行い、常温・常圧に戻す方法について説明する。
洗浄槽16の流体の温度と圧力を参照しながら、圧力制御弁17の開度および/またはコンプレッサ13の回転数を調節もしくはオフし(ステップS21)、洗浄槽16内の圧力を0.12MPa/minで徐々に減圧し、二酸化炭素を超臨界の流体状態から気体の状態に移行させる(ステップS22)。同時に加熱器14の出力を落とし(ステップS21)、気体の状態を維持しながら温度を常温まで低下させる。洗浄槽16内の流体温度は、圧力が常圧に到達するまでに常温になるように調整する。そして洗浄槽16内が常温・常圧に移行したのを確認し、冷却器15の冷却スイッチをオフにする(ステップS23)。シャットバルブ12を閉じて(ステップS24)洗浄槽16から吸着フィルタを取り出し(ステップS25)、一連の洗浄プロセスを終了する。
なお、前述の流体充填、昇圧・昇温、洗浄、減圧・減温の4つのプロセスは、所定の制御開始条件に達したら次のプロセスに自動的に移行するようにしても良い。この場合、制御装置26には、流体充填、昇圧・昇温、洗浄、減圧・減温の4つの操作を実行するための制御モードが設けられ、制御装置26のメモリに変更可能に設定・記憶される制御開始条件に基づいて、前述の各制御モードが順次実行される。
前述の洗浄プロセスにおいて、洗浄槽16内に通流させる超臨界または亜臨界流体の流体密度は、制御装置26内に実装された流体密度演算部(流体密度演算手段)により、以下のように演算される。すなわち、流体温度および流体圧力の組み合わせから流体密度を参照する表形式の演算テーブル(例えば、流体温度は1℃単位、流体圧力は1MPa単位で表され、これらの数値の組み合わせに対応する流体密度があらかじめ記録されたもの)を制御装置26のメモリにあらかじめ記憶しておき、温度計21および圧力計22を介して制御装置26に入力される洗浄槽16内の実際の流体温度および流体圧力を、この離散表現された演算テーブルと照合させることによって、実際の流体密度を補間近似計算させる。なお、この流体密度演算手段は、演算結果が制御装置26へ確実に伝送される構成になっていればその実装場所はどこでも良く、例えば洗浄槽16など、制御装置26以外の装置内に実装しても良い。
また、前述の昇圧・昇温および減圧・減温プロセスにおいて、洗浄槽16内の昇圧・減圧等の速度、および、液相・気相・超臨界相の移行の経路は、吸着フィルタの材質や強度により適宜決定されるものであり、吸着フィルタの種別によってはこれ以外の速さ・経路で行っても構わない。また、この実施形態例では所定の速度で昇圧・昇温および減圧・減温を行ったが、この変化速度は、吸着フィルタの機能を損ねない程度の比較的緩慢な変化であれば、設定に多少の幅があっても良く、この速度を昇圧・昇温および減圧・減温時に変動させても勿論良い。
次に、超臨界二酸化炭素による吸着フィルタの洗浄再生の場合において、各種の流体密度条件となるように圧力・温度条件を設定し、その洗浄性能への影響を検討した結果について説明する。
図5は、図1の吸着フィルタ洗浄装置を用いて洗浄した結果である。図中、横軸は洗浄槽に通流させる二酸化炭素の流体密度、縦軸は洗浄再生率を示す。洗浄再生率は、(洗浄後の吸着フィルタの吸着容量)/(新品の吸着フィルタの吸着容量)で定義される。実験では、液体のフタル酸ジエチル(DEP)から高温で揮発発生させたDEPガスを用いて、破過に達するまで汚した有機物捕集用吸着フィルタを超臨界二酸化炭素によって各種の洗浄条件(図3)で洗浄を行った。有機物捕集用吸着フィルタでは、主として物理吸着作用で被吸着物質を捕集する。図4に示した二酸化炭素の臨界点近傍の状態線図に、検証した洗浄条件をプロットする。
図5より、吸着フィルタの洗浄再生率と流体密度の間に正の相関が見られ、流体密度条件によって吸着フィルタの洗浄再生率は20〜100%の間で変動していることが分かる。また、図3のNo.3およびNo.4の洗浄条件において、ほぼ100%の洗浄再生率が得られたことから、通流させる超臨界二酸化炭素の流体密度が大きいほど、良好な洗浄再生が実現できることが推察できる。これらの洗浄条件の中では、No.4の洗浄条件(圧力20MPa、温度60℃、流体密度0.72g/cm)、および、No.3の洗浄条件(圧力20MPa、温度40℃、流体密度0.84g/cm)が高い洗浄再生率を示しているが、No.4の温度条件60℃に対してNo.3の温度条件40℃の方が常温に近く、洗浄時のエネルギーコスト削減の意味でより有利であるため、No.3の洗浄条件が最適な洗浄条件となる。すなわち、吸着フィルタの最適な洗浄条件とは、流体密度に関しては、吸着フィルタに通流させる二酸化炭素の流体密度が所定の高密度、好ましくは、流体が超臨界二酸化炭素(臨界圧力7.38MPa以上かつ臨界温度31.1℃以上の状態の二酸化炭素)であって、かつ、流体密度が0.7g/cm以上とするのが望ましく、また流体温度に関しては、洗浄装置運用コスト削減のためにより常温に近い流体温度とするのが望ましい。なお、洗浄条件としての流体密度の上限値は、図4の状態線図において、流体温度31.1℃の曲線上に存在し、値は流体圧力に応じて変動する。
吸着フィルタの種別、吸着フィルタの重量、洗浄槽内への吸着フィルタの充填率、被吸着物質、および吸着フィルタに吸着された被吸着物質の重量が既知の場合、洗浄条件(流体の温度、圧力、流量)に応じて、洗浄時間を決定することができる。例えば吸着フィルタの重量が大きいとき、吸着された被吸着物質の重量が大きいとき、流体の流量が小さいときには、それらの条件に応じて、洗浄時間を長く設定する。同様に洗浄槽への吸着フィルタの充填率が大きいときも、洗浄時間を長く設定する。なお洗浄時間とは前述の洗浄プロセスにおいて流体を吸着フィルタに通流させる時間を意味する。
図6は、No.3の洗浄条件において、最適な洗浄時間の検討を行った結果である。図6の結果から、1回目洗浄と2回目洗浄ともに、洗浄時間60分において90%以上の最も高い洗浄再生率が得られたことから、吸着フィルタの洗浄において、最適な洗浄時間が存在することが示されている。本実施形態例においては、洗浄時間60分を最適な洗浄時間とした。
前述した実施形態例では、洗浄プロセスに使用した二酸化炭素を循環して再利用している(循環方式)が、洗浄に必要な二酸化炭素の量が少量ですむ場合、例えば洗浄槽16に導入される吸着フィルタの重量が小さく、被吸着物質が短時間に洗い流される場合には、循環方式に代わりワンパス方式で二酸化炭素を供給するとよい。その場合、管20および冷却器15に関する操作は省略することができる。以下に、ワンパス方式を用いた吸着フィルタ洗浄の実施形態例を、図1および図2を参照しながら説明する。
(流体充填プロセス)
流体充填プロセスにおいて、洗浄槽16に気体の二酸化炭素を充満させる(ステップS14)操作までは、前述の循環方式と同じである。一方でワンパス方式の場合は、洗浄槽16から圧力制御弁17を介して排出される気体の二酸化炭素は、冷却器15の冷却操作を行わずに気体状態のまま排出される。従って、冷却器15の冷却スイッチをオンにする(ステップS15)操作は必要ない。
(昇温・昇圧プロセス)
昇温・昇圧プロセスにおいて、洗浄槽16内の流体を超臨界状態にする(ステップS17)操作までは、前述の循環方式と同じである。一方ワンパス方式の場合は、超臨界状態への移行時における洗浄槽16からの排出流体も、冷却器15の冷却操作を行わずにそのまま排出される。
(洗浄プロセス)
洗浄プロセスにおいて、洗浄槽16内の二酸化炭素は超臨界流体となっている(ステップS20)までは、前述の循環方式と同じである。一方ワンパス方式の場合、汚染物質を含む超臨界の二酸化炭素は、分離フィルタ18で汚染物質を除去したのち、排出される。
(減圧・減温プロセス)
減圧・減温プロセスにおいて、ワンパス方式では、前述の循環方式で行った冷却器15の冷却スイッチをオフにする(ステップS23)操作の必要はない。
なお、循環方式およびワンパス方式において、流体充填プロセスでは、気体の二酸化炭素を洗浄槽16に充満させて、気体の状態から超臨界の状態へ移行させて洗浄プロセスを実施しているが、液体の二酸化炭素を洗浄槽16に充満させて、液体の状態から超臨界の状態へ移行させて洗浄プロセスを行ってもよい。その場合、洗浄槽16に加熱器14を設置することで、液体の二酸化炭素が洗浄槽16に導入され、そのまま超臨界の状態に移行される。また、二酸化炭素を循環再利用して、なおかつ液体の状態から超臨界の状態へ移行させて洗浄プロセスを実施する場合は、洗浄槽16から排出された流体を冷却器15により冷却し液体の状態に移行するとよい。このように密度の高い液体の状態で洗浄槽16への充填操作を行うことで、昇温・昇圧プロセスにおいてコンプレッサを使用せずに昇圧することも可能である。
以上、本発明の好適な実施形態例を説明したが、吸着フィルタ洗浄装置の実施態様は前述した例に限定されるものではない。
例えば、吸着フィルタの種類や材質が新しいものであり、最適な洗浄時間が分からない場合には、洗浄槽16の下流側に、洗浄槽16から排出される二酸化炭素に含まれる汚染物質濃度を測定するガスクロマトグラフ27(汚染物質濃度測定手段)を開閉弁28を介して設けると良い(図1を参照。)。ガスクロマトグラフ27が汚染物質濃度を常時モニタリングすることで、リアルタイムに吸着フィルタの洗浄効率が確認できる。この場合、洗浄制御は、下流側の汚染物質濃度が所定の濃度(好ましくは初期濃度の10%以下)に低下するまで行われる。汚染物質濃度が所定の濃度に達したならば、制御装置26は洗浄プロセスを終了させて、後続のプロセスへ制御モードを移行させる。なお、汚染物質濃度測定手段はガスクロマトグラフに限定されず、対象となる汚染物質の種別・特性に応じて、適宜、装置構成や測定方法を選択することができる。たとえば、被吸着物質の紫外線や赤外線などの吸収を光度計で測定してもよい。また、汚染物質濃度測定手段の設置場所も、洗浄槽下流側に限定されず、洗浄槽内に設けるなど、適宜、選択することが可能である。
本発明の実施形態例に係る吸着フィルタ洗浄装置を示す構成説明図である。 本発明の実施形態例に係る吸着フィルタ洗浄装置の洗浄プロセスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態例に係る吸着フィルタ洗浄装置の洗浄条件を示す説明図である。 本発明の実施形態例に用いる二酸化炭素の状態線図を示す特性図である。 本発明の実施形態例に係る超臨界二酸化炭素による吸着フィルタの洗浄再生率と流体密度の関係を示す特性図である。 本発明の実施形態例に係る吸着フィルタ洗浄装置の洗浄時間の検討結果を示す特性図である。
符号の説明
11…ボンベ(二酸化炭素供給装置)、12…シャットバルブ、13…コンプレッサ(二酸化炭素の加圧送液装置)、14…加熱器(加熱装置)、15…冷却器(冷却装置)、16…洗浄槽、17…圧力制御弁、18…分離フィルタ、191〜195…配管、20…管、21…温度計、22…圧力計、23…温度計、24…圧力計、25…流量計、26…洗浄装置制御装置、27…ガスクロマトグラフ(汚染物質濃度測定手段)、28…開閉弁。

Claims (4)

  1. 超臨界または亜臨界流体を用いて吸着フィルタを洗浄する吸着フィルタ洗浄装置であって、
    吸着フィルタを収容し洗浄する洗浄槽と、
    あらかじめメモリに記憶された流体温度および流体圧力の組み合わせから流体密度を参照する表形式の演算テーブルを用いて、前記洗浄槽内の吸着フィルタに通流させる超臨界または亜臨界流体の流体温度及び流体圧力を、前記演算テーブルと照合させることによって、流体密度を補間近似計算させる流体密度演算手段と、
    記流体密度演算手段によって演算された流体密度が所定範囲となるように前記流体温度および流体圧力を制御する制御装置と
    前記超臨界または亜臨界流体中の汚染物質濃度を測定する汚染物質濃度測定手段とを備え
    前記制御装置は、洗浄制御開始後、前記汚染物質濃度測定手段によって測定された汚染物質濃度が所定の濃度に低下するまで洗浄制御を行うことを特徴とする吸着フィルタ洗浄装置。
  2. 洗浄槽内の吸着フィルタに通流させる超臨界または亜臨界流体の通流時間が、少なくとも、洗浄槽内の吸着フィルタの種別、吸着フィルタの重量、洗浄槽内への吸着フィルタの充填率、被吸着物質、吸着フィルタに吸着された被吸着物質の重量、および洗浄条件により決定されることを特徴とする請求項に記載の吸着フィルタ洗浄装置。
  3. 前記吸着フィルタは少なくとも物理吸着作用で被吸着物質を捕集する吸着フィルタであり、前記制御装置は、洗浄槽内の吸着フィルタに通流させる超臨界流体の流体密度を、洗浄時に0.7g/cm以上に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の吸着フィルタ洗浄装置。
  4. 超臨界または亜臨界流体を用いて吸着フィルタを洗浄する吸着フィルタ洗浄方法であって、
    流体密度演算手段によって、あらかじめメモリに記憶された流体温度および流体圧力の組み合わせから流体密度を参照する表形式の演算テーブルを用いて、洗浄槽内の吸着フィルタに通流させる超臨界または亜臨界流体の流体温度及び流体圧力を、前記演算テーブルと照合させて、流体密度を補間近似計算し、
    制御装置によって、前記流体密度演算手段を用いて演算された流体密度所定範囲となるように前記流体温度および流体圧力を制御し、
    前記制御装置は、洗浄制御開始後、超臨界または亜臨界流体中の汚染物質濃度を測定する汚染物質濃度測定手段によって測定された汚染物質濃度が所定の濃度に低下するまで洗浄制御を行うことを特徴とする吸着フィルタ洗浄方法。
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