JP5254393B2 - 複合化双方向中継増幅器 - Google Patents
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Description
又、容易に光電変換器が装着できる複合化中継アンプを提供することである。
又、複合化中継アンプを導入して従来のネットワークシステムを分割しても、分割された上流側のデータ通信の品質を維持することである。
尚、上記の目的は、個々の発明が個々に達成する目的であって、個々の発明が全ての上記の目的を達成するものと解釈されるべきではない。
以下は、原出願の発明の説明である。筐体には、双方向同軸アンプと光ファイバが接続される光電変換器又は光電変換ユニットを装着するスペースと端子が備えられている。そして光電変換器又は光電変換ユニットをその端子、即ち予め設けられたスペースに装着すると、例えば端子による接続変更により双方向同軸アンプの入出力が光ファイバ系に切り換えられる。逆に、光電変換器又は光電変換ユニットを取り外すと例えば端子接続の変更により同軸ケーブル系に切り換えられる。即ち、光電変換器又は光電変換ユニットの着脱に応じて双方向同軸アンプの入出力が光ファイバ系と同軸ケーブル系に切り換えられる。即ち、即座に光ファイバ系サービス需要に対応できる複合化中継アンプとなる。
即ち、作業者が光電変換器又は光電変換ユニットを装着すれば、例えば装着時の押圧力によって自動的に光ファイバ系に切り換えられる。逆に、光電変換器を取り外せば、再び同軸ケーブル系に切り換えられる。即ち、作業者はいちいち同軸ケーブル系の増幅器を取り外し、光電変換器を含む光ファイバ系の増幅器を取り付けて様々な配線作業を行う必要がない。即ち、作業性にすぐれた複合化中継アンプとなる。
双方向同軸アンプが自動増幅率制御アンプ、所謂AGCアンプである時、通常双方向アンプに自動増幅率制御装置が付加された状態である。よって、これを取り除いて手動増幅率制御とすれば、光電変換器又は光電変換ユニットが装着されるスペースが生じる。よって、そのスペースに光電変換器又は光電変換ユニットが装着できるようにすれば、新たに光電変換器装着用のスペースを設ける必要がない。即ち、光ファイバ系と同軸ケーブル系に切り換え可能な高度な機能を有しながらもそれを小型化することができる。
即ち、双方向同軸アンプから自動増幅率制御装置を取り除いた後のスペースに光電変換器又は光電変換ユニットを装着する端子が現れる。即ち、作業者は双方向同軸アンプから自動増幅率制御装置を取り除いて、そのあとに光電変換器又は光電変換ユニットを装着するだけでよい。更に、小型化される複合化中継アンプとなる。
光電変換器又は光電変換ユニットを装着した複合化中継アンプは、それより上流の伝送路を光ファイバとし、それより下流の伝送路を従来の同軸ケーブルとなる。即ち、従来の1系統のネットワークシステムを複数の並列のネットワークシステムに分割することができる。この複合化中継アンプを用いれば、ネットワークシステムが複数に並列に分割されるので、データ通信の伝送効率を向上させることができる。
光電変換器又は光電変換ユニットを装着すると入出力が切り換えられ、それにより同軸ケーブル系の入出力が切り離され端部がオープンとなる。端部がオープンであると、そこで反射が生じ、複合化中継アンプより上流のネットワークシステムにおいてデータ通信の品質が低下する。よって、光電変換器又は光電変換ユニットの装着時は、切り離された同軸ケーブル系の端部に終端抵抗を備える。これにより、複合化中継アンプより上流のネットワークシステム、即ち分割された従来系のネットワークシステムの品質を維持することができる。
例えば、連動とは光電変換器又は光電変換ユニットの装着に伴い自動的に行われることを意味する。例えば、光電変換器又は光電変換ユニットと終端抵抗を同一基板上に設け、その基板を所定の端子に接続するようにする。これにより、光電変換器又は光電変換ユニットの装着と同時に、所定個所に終端抵抗が設けられる。即ち、1回の装着で入出力の切り換えと、切り離された終端の終端処理が完了する。
又は、例えば、光電変換器又は光電変換ユニットの装着と入出力の切り換えスイッチ装置が連動するように構成する。切り換えスイッチ装置は、例えば押圧式の機械的スイッチとする。作業者が光電変換器又は光電変換ユニットを装着すると切り換えスイッチ装置が押圧され、入出力が切り換えられるとともにそれに連動して同じくスイッチ装置によって同軸ケーブル系の終端が自動的に終端抵抗に接続されるようにする。即ち、作業者は光電変換器又は光電変換ユニットの装着時に、いちいち終端抵抗を手動で接続する必要がない。よって、より利便性に優れた複合化中継アンプとなる。
これにより、光電変換器でネットワークシステムは分割されても電力系統は分割されることはない。従来通り電力が供給され、中継アンプは従来通り機能する。又、新たに中継アンプ等を追加することができる。即ち、新たに電力供給線を設ける必要がない。よって、低コストに効率よく請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の複合化中継アンプを実現することができる。
従来のネットワークシステムの中継アンプの何れかを、光電変換器を装着した複合化中継アンプに代えれば、従来の1系統のネットワークシステムを複数系統のネットワークシステムに分割することができる。複数に分割されたネットワークシステムは、並列に直接光ファイバで中央装置と接続される形態となる。即ち、需要家が複数に分割されるので、需要家のアクセスが集中しても従来よりは待機時間が低減される。即ち、それぞれのネットワークシステムの需要家は効率よくデータ通信を行うことができる。
現在、ネットワークシステムを利用する需要家は増大を続けており、将来に渡ってもその傾向は衰える兆しはない。即ち、現在は適正であるが将来的には需要家増に伴いデータ通信効率が低下する可能性がある。
よって、将来、通信効率の低下が懸念される個所には、請求項1乃至請求項9の何れか1項の複合化中継アンプを予め備えておく。但し、現状は同軸ケーブル系でサービスを行う。これにより、将来、需要家が増大しても、即座に光ファイバ系のサービスに切り換えることができる。よって、将来の需要家増に備えるとともに、現在のネットワークシステムを維持する効率的なネットワークシステムとなる。
尚、将来、通信効率の低下が懸念される個所は、現在のネットワークシステムの最終段の中継アンプも含む。即ち、将来、現在のネットワークシステムを延長する場合も含む。最終段に本発明の複合化中継アンプを備えて置けば、将来の延長に対応することができる。
CATVネットワークシステムは、現在市中に張り巡らされTV受信のみならず高速インタネットが可能な重要なネットワークシステムとなっている。将来は、データの大容量化とともに利用者が急増し、通信効率の低下が予想される。従って、請求項10又は請求項11のネットワークシステムをCATVネットワークシステムに適用すれば、多くの需要家に対して将来に渡って高速通信を保証することができる。即ち、TV受信のみならず、将来のデータの大容量化と需要家の増大に予め対応できる様に対処した優れたネットワークシステムとすることができる。
(第1実施例)
図1に本発明の複合化中継アンプが適用されるCATVネットワークシステムを示す。図はシステム構成図である。本実施例のCATVネットワークシステムは、CATV局に設けられた中央装置10、光ファイバ20、25、光電型の双方向中継アンプ40A、同軸ケーブル22、双方向中継アンプ40Bn 、40Bm 、複合化中継アンプ50、分岐同軸ケーブル21、そして分岐同軸ケーブル21に接続された需要家30から構成される。尚、需要家30の構成は従来例と同等である。
光電型の双方向中継アンプ40Aは、図示しない光電変換器を有した中継アンプであり、上り方向には光信号で下り方向には電気信号で中継する中継アンプである。又、双方向中継アンプ40Bn 、40Bm は、電気信号を双方向に増幅して送出する中継アンプである。尚、n、mはインデックスを表す整数である。双方向中継アンプ40Bn 、40Bm は、例えば幹線増幅器、延長増幅器、分配増幅器、幹線分配増幅器、分岐増幅器、幹線分岐増幅器等が挙げられる。
詳細には、中央装置10から光ファイバ20を経て光電型の双方向中継アンプ40A、双方向中継アンプ40Bn に至るまでのネットワークシステムが1つのネットワークシステムとなる。又、中央装置10、光ファイバ25、複合化中継アンプ50、そしてそれ以降の需要家30で形成される他のネットワークシステムが新たなネットワークシステムとなる。即ち、図のように従来のネットワークシステムはA点で上流と下流に2分される。
双方向中継アンプ40Bn は、入力端子及び出力端子である1対のRFコネクタ41、1対の分波フィルタ42、減衰器(ATT)43a、43b、イコライザ(EQ)44a、44b、増幅器(Amp)45a、45b、ゲインコントロール(GC)46、分岐器47、自動増幅率制御装置(AGC)49、(TILT)48、そして電力通過フィルタ100、電通チップ105、そして所定の構成要素を着脱可能とする端子T(◎印)及び筐体110から構成される。尚、増幅器(Amp)45a、45bとで双方向同軸アンプが形成される。
この構成により、例えば70MHz〜770MHzの下り信号が経路aで増幅して下流に伝送され、例えば10MHz〜55MHzの上り信号が経路bで増幅されて上流に伝送される。又、この双方向中継アンプ40Bn は電力通過フィルタ100と電通チップ105を備えているので、電源装置90からの電力は上流又は下流に通電される。
これにより、例えば中央装置から光ファイバ25で送信された下り信号は、光電変換ユニット59の光電変換器(O/E)51で電気信号に変換されて、イコライザ(EQ)44a、増幅器45a、即ち経路aで各需要家に送信される。
又、終端抵抗ra に切り換えられた個所では反射がない。即ち、上流に分割されたネットワークシステムの下り信号の品質は維持される。
又、この複合化中継アンプ50も電力通過フィルタ100を有しているので、電源装置90からの電力を外部に送出することができる。即ち、通電に関しても従来の双方向中継アンプ40Bn と同等に取り扱うことができる。
即ち、将来の需要家増に備えて、このような光ファイバが容易に接続可能な複合化中継アンプ50を予めネットワークシステムに備えておけば、需要家増大時にはネットワークシステムにおいて、即座に光ファイバ化することができる。即ち、産業上、極めて利便性に優れた有用な中継装置となる。
第1実施例は、従来のネットワークシステムを光電変換器ユニット59で上り方向、下り方向とも分割する例であった。しかしながら、下り方向は70MHz〜770MHzと云う幅広い帯域の空き帯域を利用している。よって、例えばアクセスが集中しても下り方向に関しては、その通信効率は大きく低下するものではない。逆に、上り方向は10MHz〜55MHzの帯域で、更にその空き帯域を使用している。従って、アクセスが集中した場合は、その通信効率が低下する場合がある。本実施例は、上記問題に対して対処する例である。即ち、下り方向を従来の同軸ケーブル系とし、上り方向のみ光ファイバ系とした例である。即ち、上り方向のみにおいて分割された新たなネットワークシステムを形成した例である。
第1、第2実施例は、光電変換ユニットを所定の端子に装着するだけで、双方向同軸アンプの入出力を同軸ケーブル系から光ファイバ器系に切り換える例であった。本実施例は、切り換えスイッチ装置を有し、光電変換器の装着でその切り換えスイッチを作動させ、同軸ケーブル系から光ファイバ系に切り換える例である。又、本実施例は従来の自動増幅率制御装置(AGC)を用い光電変換器のみを新たに端子接続とする例である。このような構成にすれば、端子Tの数を減らせることができる。
この切り換えスイッチ装置52、53は、例えば押圧式の機械式スイッチであり光電変換器(O/E)51の端子Tへの装着時の押圧で、両者ともスイッチが端子p側に切り換わるものである。これにより、例えば中央装置から光ファイバ25で送信された下り信号は、光電変換器(O/E)51で電気信号に変換されて切り換えスイッチ装置52、増幅器45a、即ち経路aで各需要家に送信される。尚、この時、切り換えスイッチ装置52の上流側のスイッチは、同様に端子p側に切り換えられ75Ωの終端抵抗ra に切り換えられる。即ち、そこでの反射がない。よって、上流に分割されたネットワークシステムの下り信号の品質は維持される。
即ち、このような光ファイバが容易に接続可能な複合化中継アンプ50を予めネットワークシステムに備えておけば、需要増に対してネットワークシステムを迅速に光ファイバ化することができる。
第3実施例は、従来のネットワークシステムを光電変換器(E/O)51で上り方向、下り方向とも分割する例であった。本実施例は、第2実施例同様、上り方向のみ光ファイバ接続とする例である。即ち、光電変換器(E/O)51に代えて光電変換器(E/O)61を採用し、上り方向のみが分割された新たなネットワークシステムを形成した例である。
この構成により、例えば中央装置からの下り信号は、従来通り分波器フィルタ42で経路aに分波され、減衰器(ATT)43a 、イコライザ(EQ)44a 、増幅器45a等を経て各需要家に送信される。一方、光電変換器61以降の需要家からの上り信号は、下流側の分波フィルタ42で経路bに分波され、増幅器45b、減衰器43b、切り換えスイッチ装置53(端子q)、端子Tを経て光電変換器61に入力される。そして、光電変換器61で光信号に変換されて光ファイバ25を介して中央装置に送信される。即ち、上り信号のみが2系統に分割される。よって、上り方向にデータアクセスが集中しても、従来のようには待機することがない。即ち、上り方向の通信効率を向上させることができる。
以上、本発明を表わす1実施例を示したが、他にさまざまな変形例が考えられる。例えば、第1実施例では、光ファイバ系に切り換える時は、自動増幅率制御装置(AGC)49、減衰器(ATT)43a、43bを取り外し、光電変換器ユニット59と終端抵抗ra 、rb を端子接続した。しかしながら、図7に示すように、自動増幅率制御装置(AGC)49を基板59上に設け、その基板59を、従来の回路と端子Tで端子接続としてもよい。尚、59は回路基板と共に回路を内蔵したユニットをも意味する。よって、ユニット59をアンプ筐体から離脱させる。そして、光ファイバ系接続とする場合は、その基板59(ユニット59)を取り除き、図8に示すように基板59Aを装着する。基板59Aは基板及びその上に搭載された回路を内蔵したユニットでもある。基板59Aは、図示するように光電変換器51、自動増幅率制御装置(AGC)49aと終端抵抗ra 、rb を予め設けた基板である。この基板59A(ユニット)を装着すれば、1回の着脱で容易に同軸ケーブル系と光ファイバ系に切り換えることができる。又、その動作と効果は第1実施例のそれと同等である。このように構成することもできる。以下の説明で、基板はユニットの意味でも用いられる。
更に、図10に示すように変形することも可能である。即ち、図10に示すように上流側の分波フィルタ42と自動増幅率制御装置(AGC)49を1つの基板59Bに備え、その基板を複数の端子Tで取り外し可能とする。そして、光ファイバ接続とする場合は、それを取り除いてその後に図11に示すように光電変換ユニット59Cを端子接続してもよい。同様の効果を奏することができる。
20、25…光ファイバ
30…需要家
40A…光電型双方向中継アンプ
40Bn ,Bm …双方向中継アンプ
45a、45b…増幅器
49、49a…自動増幅率制御装置
50…複合化中継アンプ
51…光電変換器
55…スペース
59、59A、59C…光電変換ユニット
60…複合化中継アンプ
61…光電変換器
52、53…切り換えスイッチ装置
100…電力通過フィルタ
T…端子
r、ra 、rb …終端抵抗
Claims (1)
- CATV局の中央装置から末端の各需要家の下り方向に信号を伝送し、各需要家から前記中央装置の上り方向に信号を伝送するようにしたCATVネットワークシステムの同軸伝送路に配設された双方向中継増幅器であって、
前記中央装置側に設けられた第1分波フィルタと、
前記需要家側に設けられた第2分波フィルタと、
前記第1分波フィルタと前記第2分波フィルタとの間に設けられ、前記第1分波フィルタの下り端子に接続された第1減衰器と、前記第1減衰器に接続された第1イコライザと、下り信号を増幅する下り増幅器と、
前記第1分波フィルタと前記第2分波フィルタとの間に設けられ、上り信号を増幅する上り増幅器と、前記上り増幅器の出力信号を等化する第2イコライザと、前記第2イコライザが接続され前記第2イコライザの出力信号が出力される第1端子と前記第1分波フィルタの上り端子とに対して着脱自在の第2減衰器と
から成る双方向中継増幅器において、
前記第2減衰器が前記第1端子と前記上り端子から離脱された状態で、前記上り端子とアース端子との間に装着された終端抵抗と、
前記双方向中継増幅器の筐体の空きスペースに配設され、前記第2イコライザの出力信号を入力信号とし、前記入力信号を光信号に変換し、変換された前記光信号を出力する出力端が前記中央装置側に伝送する光ファイバに接続された光電変換ユニットと、
を有し、
下り信号を電気信号とし、上り出力信号を光信号として、電気信号と光信号とを複合化した
ことを特徴とする複合化双方向中継増幅器。
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