JP5254348B2 - 相補ゴーレイシーケンス対を用いて送受信器非理想性を決定し補償するための方法 - Google Patents

相補ゴーレイシーケンス対を用いて送受信器非理想性を決定し補償するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、相補的ゴーレイシーケンス対を利用して送受信器の非理想性を評価して補償する方法に関する。非理想性は、送信器及び受信器のIQインバランス及び/又はキャリア周波数オフセットを含み得る。
送信器及び受信器のIQインバランスの効果は、元の所望の信号にスーパーインポーズされる不要な歪んだ信号を生成することにある。この不要な歪んだ信号を減らし更に削除するために、元の信号と歪んだ信号との間の比率を評価できなければならない。
通信バースト内のデータに先行するプリアンブルは、通常既知のトレーニングシーケンスを含む。例えば、ゴーレイシーケンスが利用され得る。通信システムにIQバランスがあれば、プリアンブルのトレーニングシーケンスは、IQバランスにより生成される信号の不要な歪んだバージョンの追加により、修正される。このことは、キャリア周波数オフセット(CFO)及びチャネルレスポンスの正確な評価を行い、最後には送信データをリカバーする、受信器の能力に、影響する。
先行技術では、結合されたCFO及びIQの評価を行なう、複数の方法が提案されている。プリアンブルの第1の部分が、同じ配列の3つ以上の繰り返しを含んでいれば、例えば、以下の方法がゴーレイシーケンスと共に利用され得る。非特許文献4及び非特許文献5。これらの2つの方法の結果は、COSφの評価である。ここで、φとは、既知の時間間隔を超えてCFOにより生じる角度回転である。この角度回転は、CFOに直接に比例する。獲得されたCFO評価を利用すると、IQインバランス比率の評価を為すことができる。この方法は、CFOが小さい場合、機能しない。小さいCFOの場合、COSφ評価は、正確なCFO評価のためには不明確であり、IQインバランスの評価も不正確で無用なものとなる。
非特許文献5では、小さいCFOのときに機能するが、802.15.3cケースで利用可能ではない特別に設計されたプリアンブルシーケンスを必要とする方法が、提示される。OFDMシステムに対しては、CFO及びIQインバランスを両方補償する幾つかの方法が示されている。非特許文献7及び非特許文献8などのように、一般にOFDMシステムに適用されているものもある。非特許文献9のように、特別なパイロットトレーニングシーケンスを利用するものもある。802.15.3Cケースでは、特別なトレーニングシーケンスは利用可能ではなく、OFDMについてもスタンダードはシングルキャリアシステムを規定し、周波数ドメイン同等化と共に、及び、周波数ドメイン同等化無しで、利用することが意図されている。
[1]M.J.E. Golay,Complementary sequences, IEEE Transactions on Information Theory,vol.7,pp.82−87,April 1961. [2]Draft standard for Wireless Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)Specifications for High rate Wireless Personal Area Networks(WPANs),IEEE p802.15.3c/DF1,February 2008. [3]T.M.Schmidl and P.Cox,"Robust frequency and timing synchronization for OFDM",IEEE Transactions on Communications,vol.45,pp.1613−1621,December 1997. [4]Feng Yan et al.,"Carrier Frequency Offset Estimation for OFDM Systems with I/Q Imbalance", Proc. the 47th IEEE int. Midwest Symposium On Circuits and Systems,MWSCAS ’07,Vol.2,pp.633−636,July 2004. [5]De Rore S.et al.,"Joint estimation of carrier frequency offset and IQ imbalance for 4G mobile wireless systems",Communications,2006 IEEE International Conference on, vol.5,pp.2066−2071,June 2006. [6]TG3c Channel Modeling Sub−committee Final Report,Doc.IEEE 15−07−0584−01−003c,13 March 2007. J.Tubbax,B.Come,L.Van der Perre,S.Donney,M.Engels,M.Moonen,及びH.De Manによる『Joint compensation of IQ imbalance and frequency offset in OFDM systems』Proc.of the IEEE Radio and Wireless Conference,39−42ページ、2003年8月 S.Fouladifard及びH.Shaficeによる『Frequency offset estimation in OFDM systems in the presence of IQ imbalance』Proc.International Conference Communications,vol.3,4280−4285ページ、2003年5月 Guanbin Xing, Manyuan Shen及びHui Liuによる『Frequency offset and I/Q imbalance compensation for direct−conversion receivers』IEEE transactions on Wireless Communications,vol.4,673−680ページ、2005年3月
本明細書で用いられる限り、「キャリア周波数オフセット」は、送信器側と受信器側のローカルオシレータ間の周波数差異を意味する。
本明細書で用いられる限り、「直交送信器/受信器」は、同相ブランチ及び直交ブランチを有する送信器/受信器を意味する。
本明細書で用いられる限り、「IQインバランス」は、信号の同相成分と直交成分の間のインバランスを意味する。
本明細書で用いられる限り、「相補的シーケンス対」は、位相外の非周期的自己相関係数がゼロに合計される有益な特性を伴うシーケンスの対を意味する。ゴーレイ対は、M.J.E.Golayに因んで命名された既知のシーケンスのサブセットである。
本発明の目的は、RF変調信号に導入された送受信機の非理想性を決定するより効果的な方法を提供することである。
本発明は、送信器から送信チャネル介して受信器へ送信されるRF変調信号に関して導入される非理想性特性を決定する方法に関する。上記方法は、複数の既知のトレーニングシーケンスを含むプリアンブルを生成するステップであって、上記プリアンブルは、同期目的のための同期部分と、非理想性特性を評価する目的のための評価部分を伴う、ステップを含む。上記評価部分内の上記シーケンスの少なくとも2つは、(i)相補ゴーレイシーケンス対であるシーケンスと、(ii)上記非理想性特性の少なくとも一つの評価のために選ばれた、所定の相関関係を満足するように選択されたシーケンスである。上記プリアンブルは、上記送信器から上記送信チャネル介して上記受信器され、よって非理想性がプリアンブルに関して導入される。受信器側では、上記受信されたプリアンブルの上記同期部分の上記既知のトレーニングシーケンスに基づいて、第1の非理想性特性の第1の評価が決定される。上記第1の非理想性特性のこの第1の評価によって、上記受信されたプリアンブルの上記評価部分が補償される。続いて、第1の非理想性特性と異なる第2の非理想性特性の第2の評価が、決定される。このことは、上記評価部分の上記既知のシーケンスの特性、即ち、相補ゴーレイシーケンス対を含み更に所定の相関関係を満足するという事実を利用することによって、上記補償された評価部分によりなされる。
第1の非理想性特性の評価が、同期部分に続く、評価部分の受信に関する非理想性特性の評価のみで始まるのではなく、プリアンブルの同期部分に関して既に始まっている、という点において、本発明の方法は効果的である。特に、一つ若しくはそれ以上の他の非理想性特性を評価するために既知のシーケンスを用いる前に、受信されたプリアンブルの評価部分が、第1の非理想性特性の第1の評価に基づいて、補償される、という点において、上記方法は効果的である。
非理想性特性の少なくとも一つを評価する際に、本発明の方法は、相補ゴーレイシーケンス対の一つ若しくはそれ以上の特性を利用する、という点において、本発明の方法は更に効果的である。
本発明の方法は、相補ゴーレイシーケンス対により満足させられなければならない更なる所定の相関関係を利用する、という点において、本発明の方法は更に効果的である。
従って、組み合わされた本発明の方法に係る上述のステップは、先行技術に対して、本発明の方法の効果を高め得るものである。
好適な実施形態では、上記送信器及び受信器は、直交送信器及び受信器である。受信器は、アナログダイレクトコンバージョン受信器、Low−IF受信器、若しくはアナログ直交生成を伴うスーパヘテロダイン受信器などの、アナログ領域の同相及び直交信号を、生成するのが好ましい。
好適な実施形態では、上記第1の非理想性特性はキャリア周波数オフセット(CFO)である。
好適な実施形態では、上記第2の非理想性特性はIQインバランスである。通信システム内にIQインバランスがあれば、プリアンブルトレーニングシーケンスは、IQインバランスにより生成される信号の無用の歪んだバージョンが付加されることにより、変更される。第2の非理想性特性が、送信器及び受信器の両方のIQインバランス比率を含むのが、好ましい。第1の非理想性特性、好ましくはキャリア周波数オフセットの第1のラフな評価を得た後に、これら比率が決定されるのが好ましい。送信器及び受信器のIQインバランス比率のための評価を得た後、これらは第1の非理想性特性のより精密な評価を決定するのに用いられるのが、好ましい。先行技術の方法と異なり、プリアンブルの同期部分によりラフなCFO評価を先ず決定することを伴うIQインバランス評価は、小さい若しくはゼロのCFOのためにも機能し得る。
好適な実施形態では、第1の及び/又は第2の評価を決定するステップが、転送されたトレーニングシーケンスに関連するバイナリシーケンスとの相関を含む。特に、これは、転送された多相シーケンスの、関連するバイナリシーケンスとの相関を含んでもよい。このことには、上記方法が計算上実効的に実装され得る、という利点がある。
好適な実施形態では、所定の相関関係が、ゴーレイ対の第1と第2のシーケンスの追加の相関特性を含み、その追加の相関特性は、
i)第2のシーケンスが、第1のシーケンスの複素共役のマイナスに等しいこと、
ii)シーケンスの一つの複素共役の、この一つのシーケンスとの周期的相関の第1の選択がゼロに等しいこと、
iii)シーケンスの一つの複素共役の、この一つのシーケンスとのゼロシフト相関が、この一つのシーケンスの長さであるNと等しいこと、及び、
iv)シーケンスの一つの複素共役の、この一つのシーケンスとの周期的相関の第2の選択がゼロに等しいことである。
ゴーレイ相補シーケンスの上記選択されたサブセットは、既に一般的に既知の相関特性の他に、送信器の非理想性を決定するために実効的に利用され得る、追加の特性を含む。サブセットは更に、標準準拠であるという利点がある。
好適な実施形態では、上記評価部分の上記トレーニングシーケンスが巡回接頭を含み、 上記第2の評価を決定する上記ステップが、上記補償された評価部分と上記巡回接頭との間の時間領域相関を作成するステップを含む。
好適な実施形態では、上記方法は更に、時間領域相関に基づいて推定器を決定するステップを含む。特に、推定器は、これら時間領域相関から構築され、更に、(所与の)送信器及び受信器のIQインバランス関係に基づく。また特に、推定器は最小二乗推定器であるが、当業者に知られた他の推定器であってもよい。
好適な実施形態では、上記方法は更に、時間領域相関を、評価された受信器IQインバランスと組み合わせることにより、精密なキャリア周波数オフセット特性及び/又はチャネル応答を決定するステップを含む。精密なキャリア周波数オフセットを決定した後、上記方法は更に、受信された信号に関してノイズ分散を評価するステップを含んでもよい。
別の実施形態では、上記所定の関係は、第1のシーケンスの該第1のシーケンスとの相関と、第2のシーケンスの該第2のシーケンスとの相関との合計がゼロであるとして定義され、更にシーケンスの全ての可能なシフトのためにこれにより定義される。送受信器の非理想性特性を決定するステップはこの所定の相関関係の偏差を利用するステップを含む。好適な実施形態では、相関は周期的相関である。別の実施形態では、相関は非周期的相関である。送信器若しくは受信器内のIQインバランスは、元の所望の信号にスーパーインポーズされる無用の歪んだ信号を生成する。この非線形性を評価するために、既知の送信されたトレーニングシーケンスと受信されたものとの間の差異が、観察される。所定の相関の結果はゼロである。これらのシーケンスがトレーニングシーケンスとして用いられると、IQインバランスの効果が制約され得る。
プリアンブルを概略的に示す。 変調CESシーケンスを示す。 送信−受信チェーンを概略的に示す。 可能なデータバーストモードを示す。 補償スキームを示す。 受信されたCESシーケンスを示す。 CFO補償及び相関スキームを示す。 16QAMにおける、Eb/Noに対するBERをプロットする。 異なるラフなCFO評価エラーにおける、BERをプロットする。 LOSチャンネルにおける、BERをプロットする。 受信チェーンを概略的に示す。 CFO補償及び相関スキームを示す。 CFOの関数として、有益な評価エネルギをプロットする。 剰余のCFOの関数として、誤差項エネルギをプロットする。 ノイズの無い、残余のCFO評価に関して、エラーをプロットする。 可能な推定器の構成を概略的に示す。 16QAMにおける、Eb/Noに対するBERをプロットする。 いくつかの推定器の構成の概観を示す。 16QAMにおける、Eb/Noに対するBERをプロットする。 異なるラフなCFO評価エラーにおける、BERをプロットする。
[以下の記載において、例えば、(番号6)との表記は、「発明を実施するための形態」の末尾に設けた[表6] [表7] [表8] [表9]における番号「6」の右部の記載内容が、その部分に配置されるべきものであることを示す。他の番号も同様である。]
本発明は、特定の実施形態に関して、及び所与の図面に関して記載するものであるが、発明はそれらには限定されず、請求項によってのみ規定される。記載の図面は概略図に過ぎず、限定的なものではない。例示の目的のため、図面では要素のサイズは誇張されており、スケールによっては描かれていない。寸法及び相対寸法は、本発明を実施できる実際の縮小に必ずしも対応していない。明細書及び請求項における、第1、第2、第3などの用語は、同様の要素を区別するために利用されており、必ずしも、順次の若しくは実際の順序を記載するためのものではない。用語は適切な状況下では相互交換可能であり、本発明の実施形態は、本明細書に記載する若しくは提示するのとは別の順序で動作し得る。
第1のある表記法。この文書では、一重下線を伴う文字、二重下線を伴う文字は、行列を示す。上付き文字は、転置行列を示し、上付き文字は、ハミルトニアン転置行列を示す。アクセントは、複素共役を示す。定義は、≡符号により示される。
本発明に係る方法は、無線通信を行なうための方法で用いられ得る。本発明を実行する好適なモードでは、方法は、IEEE802.15.3スタンダードに係る無線通信のために提示される。
IEEE502.15.3タスクグループ3c、即ちTG3cは、現存の802.15.3無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)スタンダード802.15.3−2003のための、ミリメータウエーブベースの別の物理層(PHY)を、進展させている。このmmWave WPANは、FCC 47 CFR 15.255により定義される57−64Ghzの無認可の周波数帯を含む新しく明確な周波数帯で、動作する。ミリメータウエーブのWPANにより、WPANの802.15ファミリの全ての他のマイクロウエーブシステムとの高度な共存(密接な物理的間隔)が可能になる。更に、ミリメータウエーブWPANにより、ハイスピードインターネットアクセス、ストリーミングコンテンツダウンロード(ビデオオンデマンド、HDTV、ホームシアタ、など)、リアルタイムスとリーミング、及び、ケーブル交換のための無線データバスなどの、2Gbpsアプリケーションを超える非常に高いデータ転送速度が可能になる。3Gbpsを超えるオプションとしてのデータ転送速度も設けられる。
直交位相ミキサは、60GHz無線システムのための魅力あるオプションである。なぜならば、送信器及び受信器の両方におけるデザインを簡略化するからである。直交位相ミキサの後退は、IQミスマッチの導入である。本発明の方法は、相応の修正により、非直交位相システムにも適用され得ることに、留意されたい。
直交位相の送信器若しくは受信器におけるIQインバランスの効果は、元の所望の信号にスーパーインポーズされる不要な歪んだ信号を生成することにある。この不要な歪んだ信号は、未知の複素係数を掛けられた、元の所望の信号の複素共役である。この不要な歪んだ信号を削減するために(IQインバランスを補償するために)、元の信号と歪んだ信号との間の比率を評価できる。この比率は、IQインバランス比率とも称され、複素数である。
パフォーマンスを改良するために、送信器と受信器の両方のIQインバランスが評価され補償されるのが好ましい。IQインバランスの緩和は、キャリア周波数オフセット(CFO)の存在により複雑になり得る。本発明の好適な実施形態では、受信器IQインバランス、CFO、ノイズ、送信器IQインバランス、及びチャネルの効果などの送受信器非理想性は、評価され補償され得る。
以下に記載するアルゴリズムは、プリアンブルの一部であるチャネル評価シーケンスの特性を利用する。本発明のこれら好適な実施形態の補償スキームは、シングルキャリア(SC)システムに対して、及びOFDMシステムに対して、利用され得る。プリアンブルの第1の部分、即ち、同期部分への、最初のラフなCFO評価は別にして、送信器及び/又は受信器のためのIQインバランス比率は、同期部分に続くプリアンブルに組み込まれるチャネル評価シーケンス(CES)に関して、評価される。引き続いて、残りの非補償のCFO、チャネル、及び信号へのノイズのエネルギが、評価され得る。所望であれば、ノイズエネルギの評価は、イコライザ(例えば、MMSEイコライザ)のチャネル評価と共に利用され得る。
既知の送信されるトレーニングシーケンスと、受信されるものとの間の実際の差異により、相応の処理で上述の評価をすることが可能になる。ゴーレイ相補対が利用されると、同期及び評価処理のステップの一つは、受信されるプリアンブルと、既知のトレーニングシーケンス、この場合ではゴーレイ相補対の複素共役との、相関であってもよい。
以下では、本発明に係る第1の非理想性パラメータは、CFOにより形成され、第2の非理想性特性は、IQインバランスにより形成される。先ず、CFOのラフな評価が決定され、IQインバランスの評価、更にCFOの精密な評価が決定される。以下で記載する別途の方法では、精密なCFO評価は、IQインバランスを評価する前に直接決定される。本発明では、しかしながら、IQインバランスはCFOの前に決定されてもよい。本発明によって定義される、所与の相関関係は、CFOとIQインバランスのうちの一方を、若しくは両方を決定するのに利用され得る。一般に、本発明の方法で評価される第1の、第2の、及び他の非理想性特性は、IQインバランス、CFO、チャネルレスポンス、雑音分散などのうちの、どれであってもよい。ゴーレイ対の特性、及び、プリアンブルにおけるシーケンスにスーパインポーズされる更なる所与の相関関係は、これらの非理想性特性のいずれをも決定するのに利用され得る。
以下、(3)−(5)は、本発明によってインポーズされる所与の相関関係の好適な実施形態を形成し、(37)−(40)は、本発明の好適な実施形態で利用される領域相関の好適な実施形態を形成し、(43)−(44)は、本発明の好適な実施形態で利用される予め定義された送信器及び受信器IQインバランスの好適な実施形態を形成し、(45)−(47)は、本発明の好適な実施形態で利用される推定器の好適な実施形態を形成し、(48)−(49)は、本発明の好適な実施形態で利用される、評価される受信器IQインバランスとの時間領域相関を組み合わせることにより、精密なキャリア周波数オフセット評価を決定するステップの好適な実施形態を形成し、(60)は、本発明の好適な実施形態における雑音分散を評価することの好適な実施形態を形成する。本発明によると、他の方程式及び導出式も同等に利用され得る。
図1を参照して、プリアンブルの例が示される。プリアンブルは3つの部分に区分けされる。パケット同期シーケンス(SYNC)、フレームデリミタシーケンス(SFD)及びチャネル評価シーケンス(CES)である。SYNCとSFDは、到来するバーストを削除し、フレームの時間同期を作成し、ピコネットを特定するのに、利用される。SYNC及びSFDの両方は、既知のシーケンス“s”を複数回繰り返すことにより構築されるが、符号の反転を伴ってもよい。繰り返されるシーケンス“s”はゴーレイシーケンスであり、平均パワー比率に対して良好なピークを有するように選択されてもよく、受信されるプリアンブルとの“s”の相関は、ハードウエア内に実効的にインプリメントされてもよい。
CESは、長さNのバイナリゴーレイ相補対(BGCP)[1]( )から構築され、スタンダードではパイロットCESシーケンスと称される。上付き文字は、これは、エレメントa[k],b[k]∈{1,−1}∀k=1:Nを含む’バイナリ’GCPであることを示す。スタンダードでは、N=256である。スタンダードは、個々の長さNに対して、3つの可能なBGCPを定義する。これらのBGCPの記載は、スタンダード[2]に見出せ得る。CESシーケンスを形成するために、 の両方は、長さN/2の巡回接頭及び巡回接尾の夫々により、プレペンド及びポストペンドされ、連結される(図2参照)。結果としてCESの長さは、4Nとなる。一般に、CESは、少なくとも一つのバイナリ、及び/又は、多相のゴーレイ相補シーケンス対を含む。
我々は、の巡回相関として、()を定義する。()は、として、同じ長さ(N)を伴う列ベクトルである。()の成分は、以下の通りである。
Figure 0005254348
modはモジュロ演算子である。PGCP()は以下の特性を有する。
Figure 0005254348
ある実施形態では、ゴーレイ相補シーケンスのセットの選択が決定され、既に周知の興味深い相関特性だけでなく、次の更なる特性を有する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
これらの特性は、スタンダードのために選択されるゴーレイ相補対に特有である。以下では、このセットは、セット1と称される。
別の実施形態では、ゴーレイ相補シーケンスのセットが選択され、既に周知の興味深い相関特性だけでなく、自分自身との相関を(周期的に)とった場合にその相関の結果がゼロになるという更なる特性を有する。更なる特性と共に、ゴーレイ相補シーケンスがトレーニングシーケンスとして用いられると、IQインバランスの効果が排除され得る。ゴーレイ相補対は、2つのシーケンス“a”と“b”からなり、各々は等しい長さのシリーズの複素数からなる。以下の更なる特性を満足する2つのセットのゴーレイ相補対が特定されて記載される。
セット2は2つの特性を有する。
特性1:“b”との“b”の非周期的相関を加えた“a”との“a”の非周期的相関は、ゼロシフトを含む、シーケンスの全ての可能なシフトに対して、ゼロである。
特性2:“b”との“b”の周期的相関を加えた“a”との“a”の周期的相関は、ゼロシフトを含む、シーケンスの全ての可能な巡回シフトに対して、ゼロである。
セット3は1つの特性を有する。
特性1:“b”との“b”の周期的相関を加えた“a”との“a”の周期的相関は、ゼロシフトを含む、シーケンスの全ての可能な巡回シフトに対して、ゼロである。
“a”との“a”の非周期的相関は、“a”の線形シフトバージョンとの“a”の成分的な乗算の合計として、定義される。“a”と、対応する物の無い“a”のシフトバージョンとの、両方の成分は、落とされる。“a”の長さがNであるならば、2*N−1の有意のシフト距離がある。
“a”との“a”の周期的相関は、“a”の巡回シフトバージョンとの“a”の成分的な乗算の合計として、定義される。巡回シフトは、シーケンスの終わりにシフトアウトされた成分がシーケンスの始めに再エンターされることを、意味する。“a”の長さがNであるならば、Nの有意のシフト距離がある。
以下では、プリアンブルの第1の部分(SYNC)から、方法[3]、[4]若しくは[5]のいずれかを用いることで、第1のラフなCFO評価が取得され得るものとされている。[3]からの方法は、最小の実装の複雑さを有する。プリアンブルの第1の部分に関する最初のラフなCFO評価は別にして、送信器と受信器の両方、若しくは何れかに対する、IQインバランス比率は、プリアンブルに組み込まれるチャネル評価シーケンス(CES)に関して評価される。プリアンブルの第2の部分(図1)、チャネル評価(CE)は、多相のゴーレイ相補対(PGCP)()で構築される。(は、プリアンブルの第1の部分からの“a”シーケンス)とは異なる。)及びの両方は、巡回接頭及び巡回接尾の夫々により、先行され後継される。引き続いて、残余の非補償のCFO、チャネル及び信号に関するノイズのエネルギが、評価され得る。所望であれば、ノイズエネルギの評価は、イコライザでのチャネル評価と共に用いられ得る(例えば、MMSEイコライザ)。
パートAは、CFO補償及び(ノイズを考慮した)チャネル均等化と共に、SCシステムに対して及びOFDMシステムに対して利用され得る周波数独立の送信器及び受信器IQインバランスのための補償スキームを記載する。評価を行なうために、セット1に係るチャネル評価シーケンスの特性が利用されている。
パートBは、CFO補償及びチャネル均等化と共に、周波数独立の受信器IQインバランスのみのための補償スキームをより詳細に記載する。評価を行なうために、セット1に係るチャネル評価シーケンスの特性が利用されている。
パートCは、CFO補償及び(ノイズを考慮した)チャネル均等化と共に、周波数独立の受信器IQインバランスのための別の補償スキームを記載する。評価を行なうために、セット1に係るチャネル評価シーケンスの特性が利用されている。
パートDは、CFO補償及びチャネル均等化と共に、SCシステムに対して及びOFDMシステムに対して利用され得る周波数独立の送信器IQインバランスのための補償スキームを記載する。評価を行なうために、セット2及び3に係るチャネル評価シーケンスの特性が利用されている。
パートA
1.送信−受信モデル
図3は、送信器でのデジタル−アナログ(DAC)コンバータで開始し、受信器でのアナログ−デジタル(ADC)コンバータで終了する、送信−受信チェーンでの異なるブロックを示す。周波数独立の送信及び受信IQインバランスのみ、考慮されるから、I及びQのブランチにおけるローパスフィルタの間の想定上の差異は無視され、g及びgは両方のブランチで同じと想定される。802.15.3cのペイロードデータは、データバーストに分割される。2つのモードが存在する:パイロットワード(PW)モード若しくは巡回接頭(CP)モードである(図4参照)。CPモードでは、個々のデータバーストはその巡回接頭に先行される。PWモードでは、ペイロードは、開始及び終了において同じ既知のパイロットワードにより、囲まれる。データバーストは、パイロットワードとペイロードデータの連結として定義される。PWモード又はCPモードの、両方の場合、接頭はデータバーストを巡回にする。このことは、フィルタの効果及びデータに関するチャネルが巡回畳み込みとして記載され得ることを、意味する。スタンダードでは、PW及びCPの長さはN/4であり、このことは、N/4までの長さを伴うチャネルのみが、中間シンボル干渉無しで均等化され得ることを意味する。均等の離散ベースバンドモデルは以下のように構築され得る。複素ベクトルは、送信器DACのインプットにおける長さNの離散変調データバーストを表す。DACのアウトプットは、ローパスフィルタ で畳み込まれる。ローカルオシレータ(LO)キャリア信号とその90°シフトのバージョンとの乗算は、送信器IQインバランスを導入する。パワー増幅器(PWA)のインプットにおける均等の離散ベースバンドモデル表記で、信号は以下のようになる。
Figure 0005254348
ここで、(番号6)、(番号7)は、ε振幅不一致及びψ位相不一致を伴う、複素送信IQインバランスパラメータである。 はローパスフィルタのインパルスレスポンスであり、フィルタタップは実数であるので(番号8)である。(番号9)は、巡回畳み込み演算子である。ローノイズ増幅器(LNA)のアウトプットでは、以下のようになる。
Figure 0005254348
により、PWAの組み合わされたインパルスレスポンス、送信バンドパスフィルタ、チャネル、受信バンドパスフィルタ及びLNAである。受信器では、到来するRF信号は、受信器のローカルオシレータで混合される。このことにより、CFO及びIQインバランスを生じる。CFOの効果は、(番号135)との乗算によりモデル化され得る。(番号11)は、フレームの開始からの時間ΔT及び未知の位相に関して、CFOにより生じるデータバーストへの平均角度回転である。(番号136)は、データバーストの個々の符号に関してCFOにより生じる角度回転の差異を表す。(番号136)は、サイズNの対角行列であり、対角成分(番号13)を伴う。(fはサンプル周波数であり、fcfoはCFO周波数である)。受信IOインバランスは、複素パラメータ(番号14)及び(番号15)によりモデル化される。ここでε振幅不一致及びψ位相不一致である。ミキサのアウトプットで、均等の複素ベースバンド信号は次のようになる。
Figure 0005254348
受信器ローパスフィルタ での畳み込みの後、以下のようになる。
Figure 0005254348
ここで、k∈0・・・N−1に対して、(番号17)である。上記(9)は畳み込みを発展させることにより導出され得る。 のタップは実数であるからである。上記(9)に上記(7)を挿入する。
Figure 0005254348
ここで、(番号18)である。
上記の導出において、ノイズは考慮されていない。ノイズの殆どは、LNAのノイズ寄与分から生じる。図3のモデルでは、このノイズ寄与分はLNAのあとに付加される。は複素ベクトルである。ノイズは、分散δ を伴うホワイトガウスノイズであると想定される。(9)につながる同様の導出により、以下のように記載できる。
Figure 0005254348
srは、ADCのアウトプットにおけるノイズの離散複素ベースバンド表記である。
2.IQインバランス、CFO及びチャネルの補償
以下では、補償のために必要な一連のパラメータが既知であると想定されている。これらのパラメータは、後で評価される。第1のステップは、IQインバランスの補償である。この補償のために、受信器IQインバランス比率(番号19)が必要とされる。受信された信号 に関して、以下の演算が適用される。
Figure 0005254348
第2のステップは、CFOの補償である。上記(12)において、項(番号135)が残り、ここでの(番号136)は(番号20)との乗算により補償され得る。この段階で、CFOにより生じる平均回転、φのみが部分的に補償される。(番号21)の補償が適用される。ΔTは、フレームの開始と、チャネル評価の瞬間との間の時間である。ΔT−ΔTは、チャネルが評価されるデータブロックの中央と、補償の下でのデータバーストの中央との間で経過する時間である。θは、この時間経過の間にCFOにより生じる増分回転を補償する。この補償を実行するために、fcfoは、(番号20)及びθを構築するには既知でなければならない。我々は又、経過時間ΔT−ΔTの経過を追う必要がある。実際に、上述の補償は、チャネル評価の時から開始して、引き続き個々の受信された符号を(番号22)と乗算することにより、為される。CFO補償後の結果は以下のようになる。
Figure 0005254348
第3のステップは、チャネル等化である。チャネルの評価は以下の結果のように為され得る。
Figure 0005254348
により、周波数領域等化が可能であり、ゼロフォーシング(ZF)若しくはMMSE検出器が利用され得る。チャネルが擬似的な見通し線であるならば、はその最大のタップgで置換でき、近似の時間領域等化は、スカラ1/gと乗算することにより為され得る。周波数領域等化は、対角行列(番号137)により想定される。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
対角に関しての離散フーリエ変換(DFT)を伴う対角行列(番号138)、サイズNの恒等行列(番号139)、 に関するノイズの分散(番号23)、及び符号配置の平均エネルギ(番号24)を伴うものである。(番号23)は評価されなければならないパラメータであり、(番号24)は既知である。等化を適用すると結果は以下のようになる。
Figure 0005254348
ここで、(番号140)は正規化されたDFT行列である。第4に、最終ステップは送信器IQインバランスの補償である。送信器IQインバランス比率(番号25)が既知であると想定して、以下のように記載できる。
Figure 0005254348
連続する補償のステップの概観は、図5に示される。SC信号に対して、上記(18)に示されるに興味を持てる。OFDMの場合、「」のDFTに興味を持てる。等化後、逆DFTを回避するため、上記(17)の のDFTである により周波数領域に留まり、周波数領域内で送信器IQインバランスのための補償を作ることが好ましい。上記(18)のDFTを採ると以下のようになる。
Figure 0005254348
(番号26)のDFTが以下のようであることを考慮する。
Figure 0005254348
(番号141)は置換行列であり、上付き文字は対応する置換演算子である。
ノイズへの補償のステップの効果を理解するため、上記(11)で導出した srより開始する。受信器IQインバランス補償の後、以下のようになる。
Figure 0005254348
CFO補償の後、以下のようになる。
Figure 0005254348
等化の後、以下のようになる。
Figure 0005254348
ここで、夫々の対角に関して のDFTを伴う、(番号142)、(番号143)は両方とも対角行列である。等化後、受信器IQインバランスのノイズへの効果、及び、受信器ローパスフィルタのノイズへの効果は、削除されたことがわかる。このことは予測すべきことである。受信器IQインバランス及び受信器ローパスフィルタは、ノイズ付加の後に適用されるからである。フィルタとチャネルの等化はノイズを増幅し、新しいノイズベクトル となる。1/αの項は送信器IQインバランスに関連し、最終の補償ステップの後、最も良く解釈可能である。送信器IQインバランス補償の後、以下のノイズ を得る。
Figure 0005254348
第1に、上記(24)の2つのスカラ項は、1より大きい絶対値であり、ノイズ増幅に通じる。最終項(番号28)は複素ガウスノイズであるが、実数(I)部と複素(Q)部のノイズの分散は異なる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
(番号29)は、ノイズ の分散である。(番号32)の符号に依存して、(番号30)は増加して(番号31)が減少し、若しくは、その逆となる。このことは、常時、ビットエラー率(BER)の増加に繋がる。この効果は次のようにも理解できる。送信器IQインバランスは、配置を歪めるのであり、配置点同士を近づけたり配置点間の距離を増やしたりする。送信された配置点間の距離は、最適ではなく、受信器で解けないBERの増加に繋がる。
3.受信されたCESに関するIQインバランス比率の評価
巡回相関を行列積として表現できるならば、便利で且つ有益である。例えば、(番号33)について、(番号34)のとの巡回相関を採ってみる。のDFTとしてを定義する。上記(20)と同様に、(番号34)のDFTは(番号35)である。巡回相関は、巡回畳み込みの転置である。
Figure 0005254348
(番号36)、(番号37)は、(番号35)及び(番号38)から夫々形成される対角行列である。さらに、(番号39)である。
上記式(数27)により、以下の興味深い特性が導出され得る。
Figure 0005254348
受信器では、プリアンブルの第1の部分に関する時間同期の後、CESの受信されたバージョンを分離することが可能になる(図6参照)。
巡回接頭の存在により、は、データバーストに対して同様に処理可能であり、以下のように適用され得る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
ここで、(番号40)及び(番号41)である。Ψは、2N符号により離されるの間のCFOにより生じる余分の回転である。上記数12に繋がる同様の導出により、以下のように記載できる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
γは上記数13に定義する。上記数31において、及び(番号42)への従属を削除したい。このことは、(番号42)との巡回相関により、及び特性(数28)を利用して、為され得る。しかし、数28が用いられ得る前に、CのCFO関連項が除去されねばならない。評価プロセスのこの段階ではラフなCFO評価のみが既知である。ラフなCFO評価としてfを定義する。サイズNの対角行列としてを定義する。対角成分は(番号43)である。よって、(番号44)による補償及び(番号42)との相関の後に、以下を得ることができる。
Figure 0005254348
上記数33の右辺において、ラフなCFO評価が十分に正確であるとすると、(番号45)は恒等行列に近いものとなり無視し得るものとなる。上記数28を用いると、この近似は以下のようになる。
Figure 0005254348
N/4までの長さを伴うチャネルに対して、特性(数4、数5)を用いて、∀k∈{0:N/4−1}について以下のものとなる。
Figure 0005254348
上記数33の左辺は以下のように成り得る。
Figure 0005254348
上記数36の第2ステップは、特性(数3)の結果である。数33、数34、数35、数36を組み合わせて、∀k∈{0:N/4−1}に対して以下のようになる。
Figure 0005254348
(番号42)の代わりに(番号47)と上記数31を相関させること、及び上述と同様にして処理することにより、∀k∈{0:N/4−1}に対して以下のようになる。
Figure 0005254348
同じ処理が、上記数32から開始してに関しても為される。(番号48)による(番号133)のCFO補償が用いられる。(番号49)は、の間の経過時間を超えてCFOにより生じる余分な回転を、補償する。このことにより、∀k∈{0:N/4−1}に対して以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
近似では、数37と数38とは、−rの係数のみ異なるに過ぎず、数40及び数39を行なう。このことは∀k∈{0:N/4−1}に対して以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
数41、数42における相関項は、図7に示すようにして取得できる。CESは、負のラフなCFOで、及び正のラフなCFOででも、補償される。との相関は、に基づく均等な適合するフィルタを用いて、畳み込みによりハードウエア内で為される。CESシーケンス内の長さN/2の巡回接頭と接尾の存在のために、相関シーケンスと調和する適合フィルタを介して全体のCESシーケンスを通過させることにより、巡回相関が取得され得る。受信されたCESの第1の成分の中には符号間干渉に影響を受けるものもあるが、これらは用いられないことに、留意されたい。上記数41、42では、N/4の相関成分のみが用いられる。これらの成分を取得するために、CESサンプルN/2・・・N/2+5N/4−1は、との相関のために用いられ、CESサンプルN/2+2N・・・N/2+2N+5N/4−1は、との相関のために用いられる。の両方が、値∈{1,−1,j,−j}である成分を有するので、適合フィルタ演算は、一連の符号反転及び付加分を暗示するに過ぎず、結果として低複雑度ハードウエア実装となってしまう。表記を簡素化すべく、長さN/4を伴う列ベクトルの新しいセットを定義する。
Figure 0005254348
これらの新しい定義により、上記数41及び数42は以下のように書き直され得る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数44と共に上記数43により、2つの変数r、rにおいてN/2非線形方程式のセットが形成される。上記数43及び上記数44に基づいて数rとrを評価することは、非線形の最小二乗評価問題として考察され得る。方程式は非線形であるので、最小二乗推定器(LSE)のための閉形式解は存在しないが、この問題は以下のように解かれ得る。IQインバランスの特質により、|r|と|r|は1よりずっと小さい。積|r|は、桁違いに小さい。それで第1の概算では、上記数43、44のrの項は、他の項に対して無視することができ、このことにより方程式は線形になり、これらの線形方程式に対してLSEは導出可能である。以下のように定義する。
Figure 0005254348
(番号144)のサイズは(N/2)×2であり、 のサイズは(N/2)×1である。LSEは以下のようになる。
Figure 0005254348
r1、rt1は、r、rの第1の概算である。rr1、rt1により、rに比例する上記数43、数44の非線形項は概算され、第2のLSEが導出される。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
r2、rt2は、r、rの第2の概算である。rr2、rt2により上記ステップは繰り返され、第3の概算等を得ることができる。実際には、大きいIQインバランス(10%の振幅不一致及び10°の位相不一致)に対してさえも、第1のステップの上記数45が十分で反復が必要でないということはシミュレーションでは示されなかった。上記数45にて、行列反転を必要とする部分を観察すると興味深い。(番号145)は2×2行列であり、容易に反転され得る。
4.残余のCFO、チャネル及びノイズパワー評価
の評価により、非補償の残余のCFOの評価が為され得る。以下のように定義する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数48、49の概算は、上記数37、38から生じる。以下の行列積が生じる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数52では、fは、残余の(精密な)CFOであり、演算子angle(.)は、複素スカラの角度をとる。
この段階で、及びに関するノイズを計算することは興味深い。に関するノイズを計算するために、上記数29から開始し、上記数22に繋がる類似の導出により(番号52)関するノイズは以下のようになる。
Figure 0005254348
に関するノイズであり、分散δ であるガウス分布となる。上記数34に繋がる同様の仮定及び導出により、(第1の(N/4)サンプルがに対応する)(番号53)に関するノイズは以下のようになる。
Figure 0005254348
(番号54)は、1の絶対値を有する係数を掛けられた独立ガウス分布ノイズサンプルの合計である。その結果は再び、平均0であるが分散δ であるガウス分布ノイズである。上記数54の第1のN/4サンプルをとり、に関するノイズを以下のように定義する。
Figure 0005254348
上記数30におけるから開始する同様の方法で、に関するノイズは導出され得る。
Figure 0005254348
に関するノイズである。(番号55)も、Nδ の分散を有する。 及び は相関が無いので、 及び も相関が無い。
上数48、49では、及びは、γα と比例し、上記数51で評価されるスカラ係数(番号57)だけ異なる。そのため、の評価は、以下のようになる。
Figure 0005254348
及びに関するノイズは相関が無く、上記数57の合計により平均される。
は、(番号57)の回転とノイズだけ異なり、この回転に対して補償して差し引けば、ノイズのみが残る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
(番号58)は、分散δ であるガウス分布ノイズである。上記数58により、(番号23)、上記数16のMMSE検出器で用いられるノイズ分散を評価できる。上記数22では、ノイズ(番号59)は上記数59と同様であるが、上記数59のノイズの分散が scの分散の2N倍であることが例外である。上記数58のN/4サンプルに関して全体エネルギを計算し、適切にスケールすることにより、以下を得る。
Figure 0005254348
5.境界条件下での評価方法
上記説明の評価シーケンスは、上記数41、42のN/2方程式からのr、rの評価から開始し、且つそれらに依存する。方程式(数41、42)は、等式ではなく概算である。概算は、ラフなCFOによる不完全なCFO補償からのものである。大きいラフなCFO評価のエラーは、rとrの貧弱な概算と不良な評価を意味するであろう。ラフなCFO評価に関するエラーがどれくらい受け入れ可能であるのかは、シミュレーションにより説明される。
CFOがゼロである若しくはゼロに近いならば、別の潜在的な問題が生じる。この場合では、且つ、ρ=Ψ=1及び(番号146)の、完全に評価されたラフなCFO補償の仮定の下では、上記数29、30及び上記特性(数3、数4、数5)を用いると、上記数41、42で用いられた相関は、∀k∈{0:N/4−1}に対して、以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数61、62における相関の間の等式は、上記数41の等式のセットをノイズから離し、上記数42の等式のセットに等しいものとする。このことは問題を提示するものではない。LSEは全ての方程式を用いて、方程式(数41)間のノイズを平均化し更に上記数42の均等物を平均化する傾向がある。
更に、ゼロCFOの条件下では、上記数61、62から、相関は(番号60)に依存することが分かる。hが0に等しいならば、相関はノイズのみにまで減る。このことは、h=0である∀kについて、上記数41、42の対応する方程式は意味の無いものに成り、LSEに余分なノイズを負担させるのみとなる。CFOがゼロでありが単一のタップを伴う見通し線チャネルであるような、極端な場合、不知のrとrの解を求める独立方程式が一つしか残されないことになり、解を求めることは不可能である。ゼロCFOを伴う単一のタップのチャネルに対して、LSEに関して問題は解けない。実際、この極端な条件は生じることは無い。は、多数のタップを有するフィルタのセットとの、チャネルの相関であるからである。にもかかわらず、推定器のパフォーマンスは、見通し線(LOS)チャネルに対してゼロCFO条件下でチェックされる。
6.結果
全てのシミュレーションは、π/2−16QAM変調を伴う単一のキャリアのためのものである。符号長さはN=256であり、64の巡回接頭は5530Mbpsの符号化されていないビットレートとなる。MMSEイコライザは符号回復のために用いられる。受信器IQ不一致に対するパラメータは、振幅インバランスに対しては5%であり、位相インバランスに対しては5°である。送信器IQ不一致に対して、振幅インバランスは5%であり、位相インバランスは−5°である。IQインバランスと共に、CFOが適用される。特にことわりが無ければCFOの量は常時40ppmである。
第1のセットのシミュレーションは、BER(ビットエラー率)への影響を調査するべく為される。IEEE TG3c Channel Modeling Sub−committee[6]により定義されるタイプCM15の200マルチパスチャネルのセットが、用いられる。結果は図8に示される。第1の曲線は、CFO補償を伴うがIQインバランス補償を伴わないシステムを示す。IQインバランスを補償しないことにより、10−2のBER(ビットエラー率)上で床状となる。第2の曲線は、補償されたCFO及びIQインバランスを伴うシステムを示す。補償で用いられるパラメータは、上述のアルゴリズムで評価された値である。第3の曲線は、補償パラメータ理想値である以外は、第2の曲線と同じ条件下で生成されている。2つの曲線間に殆ど差異は無く、パラメータの評価が正確であることを示している。10−4のBER(ビットエラー率)では、0.05dbの劣化があるに過ぎない。第4の曲線は、CFO及び受信器IQインバランスを伴うが、送信器IQインバランスを伴わず、補償パラメータが理想である、シミュレーションである。第3と第4の曲線間の差異は、10−4のBERにて0.4dbであり、送信器IQインバランスにより生じる配置歪みによる、パフォーマンスの損失を示す。BERの損失は、補償パラメータが完全に分かっていても、受信器で回復することはできない。
第2のセットのシミュレーションが、ラフなCFO評価に関するエラーのアルゴリズムの感度を調査するべく為された。この目的のため、ラフなCFO評価に関するエラーが固定された。200チャネルの同じCM15のセットが用いられた。0ppmから10ppmまでのラフなCFOエラーが適用された。結果は図9に示される。3ppmのラフなCFOまで、パフォーマンス劣化は受け入れ可能である(10−4のBERにて0.15dbの劣化である)。3ppmの正確性の条件は、プリアンブルの第1の部分に関するラフなCFO推定器により容易に適合する。
第3のセットのシミュレーションが、LOSチャンネルと結合されたゼロCFOの境界条件に近づくときにパフォーマンス劣化があるかどうかを確認すべく、為された。シミュレーションに対して、CM15のチャネルセットが、LOSチャネルと置き換えられた。そのために結果としてチャネルは、送信器及び受信器にてフィルタの連結となる。補償は、評価されたパラメータにより、及び、理想のパラメータにより、為された。結果は図10に示される。理想と評価された曲線との間に有意な差異は見出され得ず、評価は劣化ではないことになる。
パートB
パートBは、周波数独立受信器IQインバランスのみのための補償スキームをより詳細に記載する。受信チェーンは図11に示される。
1.プリアンブルのCES部分のための送信−受信モデル
受信器では、プリアンブルの第1の部分に関する時間同期の後、CESの受信バージョンを分離することが可能となる。(図6参照)。
巡回接頭のために、CESに埋め込まれるPGCP()に関するチャネルの効果は、巡回畳み込みとして記載され得る。受信器バンドパスフィルタの後、以下のようになる。
Figure 0005254348
は、送信パルス形状フィルタ、チャネル及び受信バンドパスフィルタの結合された応答であり、(番号9)は巡回畳み込みであり、(番号147)は、対角上でのDFTである対角行列である。増幅及びダウン変換CFOの後、IQインバランス及びノイズが導入される。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
方程式(数64、65)では、(番号61)、(番号62)は、振幅インバランスε及び位相インバランスφを伴う複素IQインバランスパラメータである。CFOの影響は、サイズNの対角行列である(番号136)により表される。ここで対角成分は(番号63)である(fcfoはCFO周波数であり、fはサンプル周波数である。)。φは、符号の間の時間に渡ってCFOにより生じる位相回転の影響を示すスカラである。この時間は2N(1/f)に等しい。 は、に関するノイズを表すベクトルである。ノイズは、分散δ を伴うガウス分布であると仮定される。
2.受信信号に関するCFO補償
導入部で説明したように、CFOは、最小の実装複雑性を有する[3]の方法を用いる、プリアンブルの第1の部分に関してラフに評価され得る。このラフなCFO評価により、受信されたCESシーケンスに埋め込まれたに関して、補償が為される(図7参照)。ラフなCFO評価としてfを定義する。サイズNの対角行列としてを定義する。ここで対角成分は(番号64)である。(番号65)を定義する。従来、ラフなCFOの影響に対して補償するため、を(番号66)と乗算し、を(番号67)と乗算し、そして以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
ここで以下の通りである。
Figure 0005254348
後に示すように、正のラフなCFOと補償することも有用である。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
負に補償された一対 及び正に補償された一対 は、両方とも、(番号42)及び(番号47)と相関する。ハードウエアのように、これらの巡回相関は、均等の適合したフィルタを伴う畳み込みを介して実装され得る。CESシーケンスにおける長さN/2の巡回接頭及び接尾の存在により、相関シーケンスと応答する適合したファイルタを介して全体CESシーケンスを通過させることにより、巡回相関が取得され得る(相関の第1の成分の中には符号間干渉に影響を受けるものもあるが、これらは推定器内で用いられないことに、留意されたい)。負に及び正に補償されたCESは、両方とも(番号42)に基づく適合フィルタを介して、及び、両方とも(番号47)に基づく適合フィルタを介して、通過される(図7参照)。フィルタのアウトプットでは、適切なサンプルが選択され、8つの異なる巡回相関を取得する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
3.IQ−インバランス比率(番号68)
上記数74に関して上記特性(数(3))を用い、更に、上記数72の共役を取ると、以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数78では、項(番号69)はβに比例し、上記数79では、(番号70)に比例する。(番号69)が、上記数78及び上記数79の別の項よりもずっと大きいとすると、上記数79による上記数78の成分への割り算を為しその結果のベクトルを平均化することによって、(番号68)の評価がなされ得る。上記数78及び数79では、項(番号71)及び(番号134)はノイズ項である。それらの分布は、Nδ の分散を伴うガウス分布であり、ここでδ は受信された信号に関するノイズの分散である。
上記数78及び数79の両方に表れる項(番号148)は、上記数63及び下記数80を適用して、以下数81のように展開する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
ラフなCFO評価が実際のCFOに近ければ、(番号72)及び(番号149)は、恒等行列に近づく。上記数81にこの概算を適用すると以下のようになる。
Figure 0005254348
チャネル長さが(N/4)以下であるならば、上記数(5)の特性により、(番号73)は、k=0:(N/4)−1に対して、ゼロとなる。よって、第1のN/4の成分に対し、(番号148)はに関して小さくなる。(番号148)は、エラーがラフなCFO評価の正確性に依存する(番号68)推定器のエラー項となる。それを小さく保つために、推定器は、上記数78、79の第1のN/4の成分のみ用いる。チャネル長さをN/4に限定することは、制約ではない。なぜなら、スタンダードは、N/4までの長さを伴うチャネルに対してのみ予見するからである(データ符号のための巡回接頭は、N/4に限定される)。
上記数78、79の(番号69)を解釈するには、上記数63及び数27を用いて展開され得る複素共役に着目するのが最良である。
Figure 0005254348
CFO補償もラフなCFO補償も無かったら、行列積(番号150)は、恒等行列、及び以下のものと等しくなる。
Figure 0005254348
上記特性(数4)により、これは、(番号74)の第1のN/4の成分に関してNを生成する。これら成分は、(番号75)の全体エネルギを有する。CFOが存在すれば、(番号42)との相関は、第1のN/4の位置に関してNを正確に再生するのではない。チャネルエネルギのうちには、他の位置にリークするものもあり、このことは評価のためのエネルギ損失に繋がる。この効果の影響は後で計算する。
CFO(番号151)に関して、(番号136)に等しくされた。
更にシーケンスは評価のために用いられ得る。上記数71に関して上記特性(数3)を利用し、上記数77の共役を取ることで、以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数82と同様に、(番号76)は小さく、CFO及び補償の無い上記数83、84と同様に、(番号77)はNを複製する。
項(番号78)及び(番号79)は、Nδ の分散を伴うガウス分布ノイズ項である。上記数78、79のノイズは、上記数85、86のノイズと相関が無く、それゆえ、上記数78、数85の間で、及び上記数79、86の間でノイズを平均すると、より良好な(番号68)の評価が得られる。上記数85と数86は、係数(番号80)に対して補償するために、まずρと乗算される。このことは、(番号69)で(番号81)を調整するのと同然のことであり、有用なエネルギを最小限にする。上記数78、数79に上記数85、数86を加えることで、以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
β/αのための第1の推定器は次のようになる。
Figure 0005254348
上記数78、数79、数85、数86、数87、及び数88を利用して、以下のように再公式化できる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
ノイズ及びエラー項eに関して、上記数90の感受性を調査する。e,n,mが小さいと仮定して、これら変数の関数に第1のオーダーのテーラー級数の概算が適用される。
Figure 0005254348
及びmは、2Nδ の分散を伴うガウス分布を有する。従って、上記数95のノイズ部分の分散は以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数95のエラー項のエネルギは以下のようになる。
Figure 0005254348
ρとEの両方とも、|α||dに逆比例する。|α||dと共に比例して、若しく|Wはと共に概算して、上記数29の合計の成分に重みを付けることにより、改良された推定器が構成され得ることを、このことは意味する。改良された推定器は以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数29はN/4の除算を要求するが、上記数98は一つの除算しか要求しないことに留意されたい。上記数91、92、93、及び94を利用して、以下のように再公式化できる。
Figure 0005254348
ノイズ及びエラー項eに関して、上記数99の感受性を調査するために、e,(番号83),n,mの関数に第1のオーダーのテーラー級数の概算が,∀kに対して適用される。
Figure 0005254348
((番号83)に対する偏導関数はゼロである。)上記数100のノイズ項の結合差異は以下の通りである。
Figure 0005254348
(番号84)は、推定器の有用なエネルギである。Λを以下のように定義する。
Figure 0005254348
はチャネルエネルギである。ΛはCFOの関数である。0のCFOに対して、Λ=1であり、CFOを増加させると減少する。(番号152)であり、長さN/4のチャネルであり平均して等しくパワー供給されたタップを伴う、という仮定の下では、Λの予想値は上記数91を用いて計算され得る。図13は、dbにおけるΛのプロットを示す。40ppmのCFOにて、9dbの損失がある。上記数101に上記数102を挿入すると以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数103の第2の項は、第1の項よりも小さい指標であり、無視できる。第1の項では、2NΛは、(番号85)のSN比を引き上げる処理利得と見ることができる。0ppmのCFOに対しては、この利得は27dbである。40ppmのCFOに対しては、27−9=18dbにまで下がり、有用な評価エネルギで9dbの損失があるが、未だ十分な利得である。
(eの関数である)上記数100の第2のエラー項は、CFO、及び、ラフなCFO評価エラーに従属する。40ppmのCFO(最悪のケース)でありN/4のチャネル長さでありラフなCFO評価エラーに対する平均的して等しくパワー供給されるタップが0ppから5ppmまでである、という仮定の下で、その予想されるエネルギの計算が為される。結果は図14にプロットされる。エネルギは−42dbより下を維持しており、このことにより、40ppmのCFOにおいて42−18=24dbにまで、SN比に対するノイズよりもエネルギが小さくなる。
4.残余のCFO評価
(番号68)の評価により、非補償の残余のCFOの評価がなされ得る。(番号86)と仮定し上記数70、76を用いて上記数3の特性を適用すると以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
(番号153)が恒等行列に近いならば、上記数27を用いて上記数4により、∀k∈{0:N/4−1}に関して以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
従って概算により、第1のN/4成分に関して、上記数104及び数105の非ノイズ項は、Ψの係数だけ異なり、チャネルタップと比例する。(番号87)は、残余のCFOであるfcfo−f≡freと比例する回転ベクトルである。従って、上記数105の共役と成分を乗算することにより、Ψ|hと比例する成分を得ることができる。これらの成分を合計し角度を取った後、残余のCFOに対する最大尤度推定器が得られる。
Figure 0005254348
Ψが恒等行列に等しいと仮定する概算により生じるエラーを調査するために、等しくパワー供給されるタップを伴う長さN/4のチャネルに対して、ノイズフリーの状況で、残余のCFO評価エラーが計算される。結果は図15に示される。ノイズが無ければ評価に関するエラーは、実際の残余のCFOよりも1000倍小さいオーダーであることがわかり、従って、(番号153)の効果は無視できる。
5.チャネルの評価
上記数106及び上記数107から演繹されたように、(番号88)及び(番号89)は概算によりそれらの第1のN/4成分に関してチャネルタップを複製する。このことは、上記数104及び上記数105がチャネル評価のために用いられ得ることを意味する。上記数105は、残余のCFOにより生じる回転に対して補償するべく(番号90)を乗算され、続いて上記数104に加算されノイズを平均する。(番号90)の評価は、上記数108の総和項を正規化しその共役をとることにより、残余のCFOと共に得られる(図16も参照)。チャネル評価は、特性(数2)により以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
ノイズが無いとき、上記数109のDFTをとって2Nで除すると、(番号91)となる。これはまさに、時間領域内でのCFO及びIQインバランス補償の後に周波数領域等化のために必要とされる推定器である。を送信データベクトル、を受信ベクトル、及び、(番号154)をラフな及び残余のCFO補償の組み合わせを伴う行列とする。(番号154)は、対角成分が(番号92)である、サイズNの対角行列であるすると、以下の式を得る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
(番号93)であれば、概算は等しくなる。複素定数(番号94)は、チャネルの部分になることがわかり、イコライザによりチャネルと共に補償される。
要約すると、8つの相関は別にして、推定器の構成の概観は図16に示される。
6.結果
IEEE TG3c Channel Modeling Sub−committee[6]により定義されるタイプCM15の200マルチパスチャネルのセットに対して、シミュレーションがなされた。送信モードは、π/2−16QAM変調によるシングルキャリアである。符号長さは64の巡回接頭を伴うN=256であり、5530Mbpsの非コード化のビットレートとなる。MMSEイコライザは、符号回復のために用いられる。3つのシリーズのシミュレーションがなされた。
1)参照のためのCFO及びIQインバランスが無いもの。
2)CFO評価/補償があるがIQインバランスの評価/補償が無いもの。
3)CFO及びIQインバランスの両方の評価/補償があるもの。
10%の振幅インバランス及び15°の位相インバランスと共に、40ppmのCFOが適用される。非コード化のビット誤り率(BER)は、図17に示される。IQインバランス補償の無いシミュレーションは、BERの10−1上で床化している。IQインバランス補償を伴うシミュレーションは、BERの10−3にて−0.3dbの低下を示す。このことは、CFOとIQインバランスとの両方が十分に補償されていることを示す。
パートC
1.送信−受信モデル
パートCは、周波数独立の受信器IQインバランスのための別の補償スキームを記載し、ここで、IQインバランス比率は、CFO補償及び(ノイズを考慮に入れた)チャネル等化を伴うLSE方法を介して、決定される。
周波数独立受信IQインバランスのみを考慮するので、I及びQの分岐におけるローパスフィルタ間の可能な差異は無視され、gは両分岐で同じと仮定される。均等の離散ベースバンドモデルは以下のように構築され得る。複素ベクトルは、送信器のインプットにおける長さNの離散変調データバーストを表す。低ノイズ増幅器(LNA)のアウトプットでは以下のようになる。
Figure 0005254348
ここで、 は、送信器、チャネル、受信バンドパスフィルタ及びLNAにおける、フィルタのインパルス応答の組み合わせである。受信器では、入ってくるRF信号は受信器のローカルオシレータでミックスされる。このことは、CFO及びIQインバランスを生じる。CFOの効果は、(番号135)と乗算することによりモデル化され得る。(番号94a)は、フレームの開始からデータバーストの開始まで時間ΔTに渡ってCFOにより生じる、データバーストに関する平均角度回転であり、χは不知の位相である。(番号136)は、データバーストの個別の符号に関してCFOにより生じる角度回転における差異を表す。(番号136)は、対角成分を伴う(番号94b)、サイズNの対角行列である(fはサンプル周波数であり、fcfoはCFO周波数である)。受信IQインバランスは、εが振幅不整合でありφが位相不整合である複素パラメータ(番号95)及び(番号96)により、モデル化される。ADCのアウトプットにおける均等な離散複素ベースバンド信号は以下のようになる。
Figure 0005254348
ここで、k∈0・・・N−1に対して、(番号97)である。上記数114は、 のタップが実数であることを知りつつ で畳み込みを展開することにより、導出され得る。(番号98)の定義により、上記数114が以下のように書き換えられる。
Figure 0005254348
上記の導出式にて、ノイズは考慮されていない。ノイズの大部分はLNAのノイズ寄与分から生じる。図11のモデルでは、ノイズ寄与分はLNAの後に加えられる。は複素ベクトルである。ノイズは分散δ を伴うホワイトガウス分布ノイズであると仮定される。上記数115に繋がるのと同様の導出式で、以下のように記載できる。
Figure 0005254348
srは、ADCのアウトプットにてノイズの離散複素ベースバンド表示である。
2.IQインバランス、CFO及びチャネルの補償
(端部の逆フーリエ変換IDFTが単に落とされなければならないOFDMシステムに関する場合の)SCシステムに対する既知の補償スキームが図5に示されている。図5のスキームは、後で評価される一連のパラメータを用いる。第1のステップは、受信器IQインバランスの補償である。この補償のために受信器IQインバランス比率(番号99)が必要とされる。以下の演算は、受信信号 に関して適用される。
Figure 0005254348
第2のステップは、CFOの補償である。受信されたフレームの個々のサンプルにe−j2πfcfotを乗算することで、このことはなされる。ここで、時間tは、チャネル評価がなされるプリアンブルのシーケンスの開始からカウントされる。チャネル評価シーケンスの開始は、フレーム同期アルゴリズムにより与えられる。なおチャネル評価シーケンスの開始は本明細書のトピックではないが、ここではチャネル評価シーケンスの開始はフレームの開始後時間ΔTに設定している。e−j2πfcfotとの乗算は、項(番号135)に対して補償する。但し、チャネル等化の間に補償される一定の項ej(χ+2πfcfoΔt)を除く。CFO補償後の結果は以下の通りである。
Figure 0005254348
第3のステップは、チャネル等化である。チャネルの評価がなされて以下のようになることを、後で示す。
Figure 0005254348
により、周波数領域等化が可能である。ZERO FORCING(ゼロフォーシング)(ZF)とMMSE検出器のいずれが用いられてもよい。チャネルが擬似見通し線であるならば、はその最大のタップgに置き換え可能であり、概算時間領域等化はスカラ1/gと乗算することで為され得る。MMSE周波数領域等化の場合、
Figure 0005254348
(番号138)は、対角に関しての離散フーリエ変換(DFT)を伴う対角行列であり、(番号139)はサイズNの恒等行列であり、δnsc に関するノイズの分散でありδ は符号配置の平均エネルギである。δnsc は評価されなければならないパラメータであり、δ は既知である。
上述の、 scに関するノイズの分散δnsc は、後で評価される。この評価を準備するために、 scのモデルをここで導出する。 scから開始して、上記数116に導出されるように、受信器IQインバランス補償の後に以下を得る。
Figure 0005254348
CFO補償後、以下のようになる。
Figure 0005254348
3.受信されたCESに関するIQインバランス比率の評価
受信器では、プリアンブルの第1の部分に関する時間同期の後、CESの受信されたバージョンを分離することが可能である(図6参照)。巡回接頭の存在により、はデータバーストと同様に取り扱うことができ、上記数115を適用できる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
φaは、フレームの開始からチャネルが評価されるシーケンスの開始までCFOにより生じる回転であり、(番号100)である。Ψは、2N符号で分離されるの間でCFOにより生じる余分の回転である。上記数117に繋がる同様の導出式で、以下のように書くことができる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
γは上記数118で定義される。上記数125にて、への従属を除去したい。(番号42)との巡回相関を取り、特性を用い、更に、上記数1で定義した巡回相関が以下の特性:(番号101)も有すると言えれば、このことは可能である。しかし、この方程式が用いられ得る前に、(番号136)のCFO関連項が除去されねばならない。評価処理のこのステージにて、ラフなCFO評価のみが分かっている。このラフなCFO評価としてfを定義する。対角成分k:ej2π(fr/fs)(k−1)を伴う、サイズNの対角行列として(番号151)を定義する。よって、(番号102)による補償及び(番号42)との相関の後、以下の式を得る。
Figure 0005254348
上記数127の右辺において、ラフなCFO評価が十分正確であれば、(番号103)は恒等行列に近くなりよって無視され得る。(番号101)を用いて、この概算は以下のようになる。
Figure 0005254348
N/4までの長さを伴うチャネルについて、特性(数4)を用いると、∀k∈{0:N/4−1}に関して以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数127の左辺は、以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数130の第2ステップは、特性(数3)のシーケンスである。上記数127、128、129、130を組み合わせて、∀k∈{0:N/4−1}に関して以下のようになる。
Figure 0005254348
(番号42)の代わりに(番号47)と相関させて上述と同様に処理することにより、特性(数5)により∀k∈{0:N/4−1}に関して以下の式を得る。
Figure 0005254348
上記数126から開始してに関しても同じ処理が為される。ρ=e2πfr(2N/fs)との(番号104)のCFO相関が用いられる。(番号105)は、の間の経過時間に渡ってCFOにより生じる余分の回転を補償する。このことにより、∀k∈{0:N/4−1}に関して以下の式を得る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数131、132、133及び134の相関項は、図7に示すようにして得られる。CESは、負のラフなCFOで補償され更に正のラフなCFOで補償される。との相関は、に基づく均等な整合フィルタを伴う畳み込みによってハードウエア内で為される。CESシーケンス内に長さN/2の巡回接頭及び接尾が存在するので、相関シーケンスと対応する整合フィルタを介して全体のCESシーケンスを通過させることにより巡回相関が得られる。受信CESの第1の成分のうちには、符号間の干渉に影響されるものもあるが、それらは用いられないことに留意されたい。上記数131、132、133、134では、N/4のみの相関成分が用いられる。これらの成分を得るために、との相関に対してCESサンプルN/2・・・N/2+5N/4−1が用いられ、との相関に対してCESサンプルN/2+2N・・・N/2++2N+5N/4−1が用いられる。の両方とも、「値∈1,−1,j,−j」である値を伴う成分を有するので、整合フィルタ演算は、結果として低複雑度ハードウエア実装となる一連の符号反転及び加算のみを意味する。表記を簡素化するため、長さN/4の列ベクトルを定義する。
Figure 0005254348
これらの新しい定義により、上記数132及び数133は以下のように書き換えられる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数136と共に上記数135は、riqのN/2の線形方程式のセットを作成する。上記数135及び数136に基づいてriqを評価することは、線形の最小二乗評価問題として考えられ得る。最小二乗推定器を導出するために、以下のように定義する。
Figure 0005254348
及びのサイズは両方とも(N/2)×1である。LSEは以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数137にて 及び ’はスカラであり、このことは、上記数137の行列反転が単なる割算であることを意味する。上記数135及び数136は、等式ではなく概算式である。概算式は、ラフなCFOによる不完全CFO補償から生じる。大きいラフなCFO評価エラーは、riqに関する貧弱な概算及び悪い評価を意味することになる。ラフなCFO評価に関してどの程度のエラーが受け入れ可能であるか、シミュレーションにより調査する。
4.残余のCFO、チャネル及びノイズパワー評価
iqの評価に関して、非補償の残余のCFOの評価が、可能である。以下を定義する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数138及び数139の概算式は、上記数131及び数132からのものである。以下の行列積となる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数142では、fは、残余の(精密な)CFOであり、演算子angle(.)は複素スカラの角度をとる。
この段階にて、及びに関してノイズを計算することは興味深い。に関してノイズを計算するために、上記数123から開始し、上記数122に繋がる同様の導出式により、(番号106)に関するノイズは以下のようになる。
Figure 0005254348
は、分散δ を伴うガウス分布であるに関するノイズである。上記数128に繋がるのと同様の前提及び導出により、(第1のN/4サンプルがに対応する)(番号107)に関するノイズは以下のようになる。
Figure 0005254348
(番号108)は、1の絶対値を有する係数を乗算された独立が薄分布ノイズサンプルの合計である。その結果は再び、平均0であるが分散Nδ を伴うガウス分布ノイズである。上記数144の第1のN/4のサンプルをとり、に関してノイズを定義する。
Figure 0005254348
上記数124のから同様に開始して、に関するノイズは導出され得る。
Figure 0005254348
に関するノイズである。(番号109)も分散Nδ を有する。 は相関が無いから、 も相関が無い。
上記数138及び数139では、の両方はγに比例するが、両者は上記数141で評価されるスカラ係数(110)のみ異なる。よって、の評価は以下のようになる。
Figure 0005254348
及びに関するノイズは相関が無く、上記数147の合計により平均化される。
上記数138及び数139の概算式は、は(番号110)の回転とノイズのみ異なることを示し、よって、この回転に対して補償をして差し引きすれば、上記数145及び数146で導出されるように、及びに関するノイズが残る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
(番号111)は、分散Nδ を伴うガウス分布ノイズである。上記数148により、δnsc 、つまり上記数120のMMSE検出器で用いられるノイズ分散を評価できる。上記数122では、ノイズ(番号112)は上記数149と同様であるが、ただし、上記数149のノイズの分散は scの分散の2N倍高い。上記数148のN/4のサンプルに関して全体エネルギを計算し適切にスケーリングすることにより、以下の式を得る。
Figure 0005254348
パートCで展開される全ての推定器の構成の概観図は、図18に示される。
5.結果
第1のセットのシミュレーションは、SCシステムに対するBERに関する影響を調査すべく行なう。変調はπ/2−16QAMである。符号長さはN=256であり、64の巡回接頭は、5530Mbpsの非コード化のビットレートとなる。MMSEイコライザは符号回復のために用いられる。IQ不一致に対するパラメータは、振幅インバランスに対して10%であり、位相インバランスに対して15°である。またCFOが適用されるとCFOの量は40ppmである。IEEE TG3cChannel Modeling Sub−committee[6]により定義されているタイプCM15の200マルチパスチャネルのセットが、用いられる。結果が図19に示される。“IQ補償無し”とラベルの付される第1の曲線は、CFOの理想的情報に基づく完全なCFO補償を伴うが、IQインバランス補償は伴わない、システムを示す。IQインバランスを補償しないことにより、10−1のBERの上で床状となる。“IQ評価及び補償”とラベルの付される第2の曲線は、補償されたCFO及びIQインバランスを伴うシステムを示す。補償で用いられるパラメータは、上述のアルゴリズムで評価された値である。ラフなCFOは、[3]のアルゴリズムにより、プリアンブルのSYNC部分に関して評価され、IQインバランス比率は上記数137により評価され、残余のCFOは上記数142により評価され、チャネルは上記数147により評価され、ノイズパワーは上記数150により評価される。“理想:IQ存在しない”とラベルの付される第3の曲線は、IQインバランスが適用されず、且つ、理想のCFOの情報に基づいて完全に補償されたCFOを伴うシステムの、BERパフォーマンスを示す。第2の曲線及び第3の曲線はほぼ一致するものであり、評価及び補償が十分であることを示す。10−4のBERにて、0.01dbの無視できる低下がある。
第2のセットのシミュレーションは、ラフなCFO評価に関するエラーに対する、アルゴリズムの感度を調査すべく行なう。200のCM15チャネルの同じセットと共に、上記と同じSCシステムが用いられる。更に、IQインバランス比率は上記数137により評価され、残余のCFOは上記数142により評価され、チャネルは上記数147により評価され、ノイズパワーは上記数150により評価されるが、ラフなCFOは評価されず、既知の強制的エラーを伴う選択された値に設定されている。0ppmから10ppmまでのラフなCFOエラーが適用される。結果は図20に示される。3ppmのラフなCFOエラー(10−4のBERにおける0.2dbの劣化)まで、パフォーマンス劣化は受け入れ可能である。3ppmの正解さの条件は、[3]のラフなCFO推定器により容易に適合可能である。
パートD
パートDは、SCシステムに対して、及び、CFO補償及びチャネル等化を伴うOFDMシステムに対して、用いられ得る、周波数独立送信器及び受信器IQインバランスのための、補償スキームを記載する。評価をするために、セット2及び3に係るチャネル評価シーケンスの特性が利用される。
第1に、多相ゴーレイ相補対が構築されている。TG3cプリアンブルの第2の部分が、長さN=2のPGCP()により、作られる。 の両方は、夫々巡回接頭及び巡回接尾により、先行され後継される。スタンダードでは、N=128若しくはN=256である。スタンダードで用いられるPGCP()は、やはり長さNである一般的バイナリゴーレイ相補対(BGCP)( )から導出される。サブスクリプトは、これが、a(k),b(k)∈{1,−1}∀k=0:N−1の成分のみを含むBGCPであることを、意味する。多項式は、 の両方と関連付けされ得る。
Figure 0005254348
スタンダードは、Golay−Rubin−Shapiro帰納法に基づいてBGCPを生成する再帰アルゴリズムを記載する。多項式で表すと、このアルゴリズムは以下のように書き換えられ得る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
ここで、nは、n次の繰り返しn=1・・・Nであり、W∈{1、−1}及びD={d,d,・・・,d}は、{2,2,・・・,2M−1}の順列である。所与の長さN=2に対して、トータルの2M!の可能なBGCP( )がある。PGCP()は、配置平面のπ/2の漸増回転により 及び を変調することで、生成される。このことは、シーケンス成分の各々を複素ベクトル[j,j,・・・,j]と乗算することに帰着する。()に係る多項式は、xをjzで置き換えることにより、a(x),b(x)から導出される。
Figure 0005254348
更に、
Figure 0005254348
)と()の両方は、ゴーレイ相補対非周期的相関特性を満足する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
アクセント~は、多項式の係数に関してのみ作用するように見えるはずである複素共役を示す。上記数158は、上記数157から、xをjzで置き換えることにより導出され得る。同様に、上記数155及び数156から以下のようになる。
Figure 0005254348
第2のセット及び第3のセットは以下の特性に従う。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
特性(数160)は数161よりも制限的である。上記数160は、対において合計された非周期自動相関が0であるという要求と均等であり、上記数161は、対において合計された周期自動相関が0であるという要求であることを、以下示す。
上記数160から開始する。の非周期的相関としてρ とρ を定義する。kポジションに関してそれら自身をシフトさせる。
Figure 0005254348
ρ についても上記と同様である。上記数160の左辺は次のように展開される。
Figure 0005254348
ρ +ρ =0∀k=0:N−1であるならば、これは0∀z∈Zに過ぎない。これは、対において合計された非周期自動相関が0であるという要求である。
上記数161と周期的相関との関係を示すために、周期的相関は先ず、多項式の積として表される。の周期的相関としてX を定義する。kポジションに関して自身の巡回のシフトされたバージョンを伴う。
Figure 0005254348
上記数164の第1の合計項が=ρ であることに留意されたい。上記数162の第2の部分から、以下演繹される。
Figure 0005254348
よって、上記数164にて、X =ρ +ρ N−k及びX =ρ である。多項式の積では以下のようになる。
Figure 0005254348
第2の合計項は、kをN−kと置き換えることにより、次数を付け替えることができる。
Figure 0005254348
zが、Z=1のN累乗根(つまり、z=e−j2πl/N、l=0、1、・・・N−1)に限定されるならば、1/(ZN−k)=Zkである。これは以下のように書き換えられる。
Figure 0005254348
上記数161は以下と均等であることが示され得る。
Figure 0005254348
上記数168から、上記数169が有効であれば上記数161も満たされることは、明白である。一方上記数161が有効であれば、z=1の累乗根がz=e−j2πl/N、l=0、1、・・・N−1であること及び上記数168を用いて、以下のように書ける。
Figure 0005254348
これは、ベクトル =[X +X ,・・・X N−1+X N−1のポジションlにおける離散フーリエ変換であることに、留意されたい。N 0成分のベクトルとしてを定義し、離散フーリエ変換行列として(番号140)を定義して、以下のように書ける。
Figure 0005254348
(番号140)は非単数なので、このことは であることを示す。これは上記数169の条件である。
PGCPのこの特別なグループを見出すことができる。(a (x),b (x))を上記数153、154に規定されるようにステージnにおけるGolay−Rudin−Shapiro帰納法のアウトプットとする。条件a (x)a (y)+b (x)b (y)=0が上記帰納法を介していかに伝播するか調査する。上記数152、153、154を用いて、a (x)a (y)+b (x)b (y)は、ステージn−1の項により表現され得る。
Figure 0005254348
は常に偶数である。但しd=2=1である。d≠1に対して、上記数172は以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数173から、d≠1である限り、条件a (x)a (y)+b (x)b (y)=0が帰納法を介して上方に及び下方に伝播する。
ステージnにおいてd=1であれば、以下のようになる。
Figure 0005254348
ステージn−1にてこれは以下に繋がる。
Figure 0005254348
ステージn−2にてこれは以下に繋がる。
Figure 0005254348
更なる相関特性の幾つかを満足するPGCPの2つのサブセットが特定される。第1にステージn=1にてd=1を選択すると、上記数174、数151から以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数173から、a (x)a (y)+b (x)b (y)=0は帰納法を介してステージNにまで上方に伝播することがわかる。ここでa(x)a(y)+b(x)b(y)=0である。よって以下を満たすBGCPは、a(z)a(z−1)+b(z)b(z−1)=0を満足するPGCPに繋がる。
Figure 0005254348
これは上記数160であり、上記数161を暗示する。この第1のサブセットは、2(M−1)!のメンバを有する。第2にステージn=3にてd=1を選択すると、上記数174、数175、数176、数151から以下のようになる。
Figure 0005254348
(x)a (y)+b (x)b (y)=0という要件は、以下の要件と等価である。
Figure 0005254348
これは、d=N/2=2M−1かそれともd=N/2=2M−1を選択することにより、満足され得る。上記数180には以下の項があるからである。
Figure 0005254348
上記数173から、a (x)a (y)+b (x)b (y)=0は帰納法を介してステージNにまで上方に伝播することがわかる。ここでa(x)a(y)+b(x)b(y)=0である。よって以下を満たすBGCPは、z∈{z=1}に関して、a(z)a(z−1)+b(z)b(z−1)=0を満足するPGCPに繋がり、これは上記数161である。この第2のサブセットは、2M+1(M−2)!のメンバを有する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
以降、プリアンブルの第2の部分に埋め込まれるPGCP()は、上記の導出されたサブセットのいずれかに属すると仮定する。
1.送信−受信モデル
送信器にて、PGCP()がプリアンブルの第2の部分に埋め込まれる。プリアンブルの第1の部分に関する時間同期の後に、の受信されたバージョンを分離することが可能である。巡回の接頭辞及び接尾辞のために、チャネルの効果は、巡回畳み込みとして既述され得る。受信器のバンドパスフィルタの後、以下のようになる。
Figure 0005254348
ここで(番号140)は正規化された離散フーリエ変換行列であり、は、対角に関して、送信パルス形状フィルタ、チャネル、及び受信バンドパスフィルタの組み合わせのFFTである、対角行列である。ダウンコンバージョンの後、キャリア周波数オフセット(CFO)及びIQインバランスが導入される。
Figure 0005254348
α、βは複素受信器周波数独立IQインバランスパラメータであり、(番号136)はサイズNの対角行列であり、対角成分k:ej2π(fcfo/fs)kはCFOの影響を表し(fcfoはCFO周波数であり、fはサンプル周波数である。)、φは符号の間の時間Δに渡ってCFOにより生じる位相回転の角度であり、φ=2πfcfoΔである。上記数185にて上記数184を置き換えてのFFTとしてを規定した後、以下の式となる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
以下は、プリアンブルの受信された第2の部分に関して周期的相関を適用する意図である。受信されたプリアンブルは行列形式で表されているので、行列の積として周期的相関を表すことも有用である。(番号113)を(番号42)のとの周期的相関とする。まず、(番号42)のFFTが以下のように計算される。
Figure 0005254348
ここで(番号141)は順列行列であり、上付き文字Pは対応する順列演算子である。周期的相関は、周期畳み込みの転置である。
Figure 0005254348
(番号114)は(番号115)から生成される対角行列である。また(番号116)である。上記数189により、以下の相関特性が確立され得る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数190は、zをz=1からの根により置き換えることで、上記数158から導出され得る。上記数158から2Nの項Nが落ちる。(番号140)が正規化されるからである。上記数(191)は、PGCPの周期的自動相関の共役のFFTである。上記数161の周波数領域の等価式であり、結果0である。
2.受信信号に関するCFO補償
前に説明したように、CFOは、プリアンブルの第1の部分に関してラフに評価され得る。このラフな評価により、補償が及びに関して為される。以下では、完全と仮定されるラフなCFO評価を伴う提示の推定器が展開される。完全なCFO評価を伴うこととノイズが無いこととにより、提示の推定器が理想値を返すことが、示されている。現実のシステムでは、ノイズの存在、及び、初期のラフなCFO評価による補償の後の残余のエラーは、提示の推定器の精度に影響する。実際、プリアンブルの第1の部分に関して取得され得る初期のラフなCFO評価の精度は、ラフなCFO補償の後に、十分な精度を備える提示の推定器の利用を十分に可能にする程正確なものである。
及びに関する補償は、上記数185で規定される(番号136)と(番号117)の両方を用いて、実施される。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
この処理は、時間領域でも周波数領域でも為され得る。時間領域では、上記数192に上記数189を適用して以下のようになる。
Figure 0005254348
(番号155)である。(番号147)は対角であるから、(番号156)である。上記数192−195に上記数189を適用して、同様な処理が生成する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
(番号118)の成分が∈{1,−1,j,−j}である({1,−1,j,−j}に含まれる)から時間領域処理は計算集約なものではないが、周波数領域でも相関は実施され得ることに、留意されたい。 のFFTを取ると、以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
これらのFFTにより、以下の積が計算される。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数208−215は、時間領域の相関(上記数196−203)のFFTであることに留意されたい。
3.IQインバランス比率の評価
ラフなCFO評価がなされ、上述のようなCFOの補償が可能になる、と仮定する。ラフなCFO評価は、ejφの評価も生じる。更に、ラフなCFO評価が理想的であると仮定する。周期的相関(上記数196、数199、数200、数203)を組み合わせて(番号119)の項を消去する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
周期自動相関特性(数191)により、合計(番号120)と、(番号119)の項が、消滅する。一度eβを乗算し一度αを乗算すれば、残されるのは同じベクトルの2倍である。上記数216と上記数217のベクトルを成分毎にて除算して結果を平均することにより、IQインバランス比率の評価が得られる。
Figure 0005254348
周波数領域と同様に、時間領域でも処理を行うことができることに、留意されたい。
ラフなCFO補償が為され、(番号121)の評価が知られていると仮定する。周期的相関(上記数197、数198、数201、数202)を組み合わせてe-jφ及び(番号122)の項を消去する。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数220による上記数219のエルミート転置のマトリクス乗算は、以下を生じる。
Figure 0005254348
上記数221のejφの右の全ては、正の実数である。よって上記数221の角度を取ると、φ及びCFOの評価となる。相関のFFTにより周波数領域でも処理を行うことは可能であり、全く同じ結果が戻されることになる。
4.チャネルの評価、直接の精密なCFOの評価、及び直接のチャネル等化
ラフなCFO補償が為され、精密なCFO評価ejφ及び(番号121)の評価が知られていると仮定する。上記数219、220では、項(番号122)が消去されている。位相回転の差異に対して補償するにあたり上記数219、220を加えることにより、以下を得る。
Figure 0005254348
(番号157)を2に置き換えるのに特性(数190)を用いた。hは、時間領域チャネルタップを含むベクトルである。上記数222のFFTを取って2で除算することで(番号123)となる。これは、時間領域でのCFO及びIQインバランス補償の後に周波数領域等化に対して要求される、イコライザそのものである。を送信されたデータベクトルとし、上述の(番号136)をCFOの影響を伴う行列とし、を受信ベクトルとする。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
複素定数(番号124)はチャネルの部分となることが分かり、イコライザによりチャネルと共に補償される。上記処理は周波数領域で直接的にも為され得ることに留意されたい。時間領域の処理の利点は、結果からチャネルの長さが分かることである。
直接の精密なCFO評価
セクション10の精密なCFO評価は、IQインバランス比率の評価を必要とする。初期のIQインバランス比率評価に対する要求無く、ラフなCFO補償しか必要とせず、以下の推定器により精密なCFO評価がなされる。評価は周波数領域でのみ動作する。アプローチは、相関(数208−215)のFFTの関数でのみejφを表現することである。ejφ推定器の導出は、4ステップで為される。
ステップ1:
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数225、数226を用いるステップ2:
Figure 0005254348
Figure 0005254348
積(番号158)において、(番号159)と(番号160)の両方が対角行列であるから、積の順序は入れ換え可能であり、よって上記数228と上記数229は係数e−jφだけ異なる。以下のように記載できる。
Figure 0005254348
ステップ3:上記数230では、αΔ及び(番号125)は、上記数225、数226の夫々の左辺により置き換えられる。更に、上記数230の置き換えされたバージョンでは、項はejφのパワーによりグループ化される。
Figure 0005254348
上記数231において、cをejφの係数として定義し、dをe−jφの係数として定義し、fを等号の右側の項として定義すると、数231は以下のように書き直される。
Figure 0005254348
上記数231の行列積は、単純な複素数となり、よって、c、d、fは単純な複素数値である。
ステップ4:この最後のステップでは、上記数232が解かれる。上記数232の複素共役を取り、項を順序付けし直すと以下のようになる。
Figure 0005254348
上記数232を(番号126)と乗算し、dを乗算した上記数233を差し引くと、以下を得る。
Figure 0005254348
これは、相関のFFT及びのFFTの関数であるejφの直接表記である。
直接チャネル等化
このセクションでは、チャネルとIQインバランスとの効果を一緒に補償するチャネルイコライザが展開される。CFOと、データに関するCFOの補償の、先行の評価が必要とされる。IQインバランスに関して先行の評価は必要ない。二重のCFO補償が、上記数223に規定される受信ベクトルに適用され、のFFTである。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
周波数領域で全ての更なる処理が為される。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
は並べ替えられ共役される。
Figure 0005254348
上記数237及び数239において、及び(番号127)の項は、IQインバランスのパラメータα、β以外、等しいことに留意されたい。上記数237、数239は組み合わされて、無用の項(番号127)を消去する。IQインバランスのパラメータにより生じる差異に対して補償するために、上記数225、数226で規定されるαΔ及びβΔを用いる。(番号161)をベクトルΔと対応する対角行列であるとする。
Figure 0005254348
上記数240では、(番号127)の無用の項が消去される。対角行列(番号128)は、上記数209、数210、数213、数214を用いて、プリアンブルの第2の部分のPGCPから導出され得る。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
jφに対して補償するに際し、上記数241及び数242を組み合わせると以下のようになる。
Figure 0005254348
これは、上記数240を等化するのに必要なベクトルの2倍である。
4.周波数従属送信受信IQインバランスの補償
この方法は、CFOのないシステム若しくは無視できるCFOを伴うシステムに対してのみ、又は、例えば、受信器キャリア周波数を調整することでCFOが補償されたシステムに対してのみ、適用可能である。この方法は、周波数従属送信及び受信IQインバランスのために着想されたものであるが、送信と受信のいずれかの、又は、送信と受信の両方の、IQインバランスが周波数独立であってもその適用性を失わない。送信IQインバランスは2つの対角行列(番号162)及び(番号163)により特徴付けられる。送信IQインバランスにより、データベクトルは以下のように変換される。
Figure 0005254348
ここでのFFTである。チャネルによる畳み込みの後以下のようになる。
Figure 0005254348
ここで(番号147)は対角チャネル行列である。受信IQインバランスは2つの対角行列(番号164)及び(番号165)により特徴付けられる。受信IQインバランスにより、受信ベクトルは以下のように変換される。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
(番号166)及び(番号167)は対角行列である。全ての処理は周波数領域で為される。のFFTが採られ、更にその置換された共役も採られる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数249と数250を組み合わせることにより、無用の項(番号129)が消去され得る。
Figure 0005254348
(番号129)の項は0である。(番号166)及び(番号167)が対角行列であるからである。プリアンブルの第2の部分に関するPGCPは(番号166)及び(番号167)を評価するのに用いられる。及びを、及びの夫々の送信後に受信されたものであるとする。上記数249から以下のようになる。
Figure 0005254348
Figure 0005254348
上記数190、数191を用いることにより、Lは以下より導出され得る。
Figure 0005254348
更に上記数190、数191を用いて、(番号130)が以下から導出され得る。
Figure 0005254348
、(番号130)更に(番号131)により、が分かる。更に、を回復するために上記数251の等化のために必要な(番号132)が、導出され得る。
5.完全な評価及び補償スキーム
スキーム1:このスキームは、CFO及び周波数独立受信器IQインバランスを伴うシステムに適用する。
1.[3]又は[4]又は[5]を用いてプリアンブルの第1の部分に関してCFO評価を作成する。
2.上記数192−195に従って、プリアンブルの第2の部分に関してCFO補償を行なう。
3.CFOの補償された信号に関して、上記数196−203に従って時間領域相関を作成する。
4.時間領域相関により、上記数218に従ってIQインバランス比率の評価を作成する。
5.評価されたIQインバランス比率を用いて、上記数221により精密なCFO評価を作成する。
6.IQインバランス比率及び精密なCFO評価を用いて、上記数222を用いるチャネル応答の時間領域評価を作成する。時間領域チャネル応答のFFTを採る。
7.上記数224に従ってデータに関する時間領域補償を作成し、FFTの後上記数222から得られたチャネル評価を用いてデータを等化する。
スキーム2:スキーム1にて、チャネル等化以外の全ての処理は時間領域で為される。スキーム1の変形例では、周波数領域で為され得る処理もあるが、これはより計算集約的である。このスキームは、CFO及び周波数独立受信器IQインバランスを伴うシステムに適用する。
8.[3]又は[4]又は[5]を用いてプリアンブルの第1の部分に関してCFO評価を作成する。
9.上記数192−195に従って、プリアンブルの第2の部分に関してCFO補償を行なう。
10.CFOの補償された信号に関して、上記数208−215に従って周波数領域相関を作成する。
11.上記数218にて項を対応する項で置き換えて、周波数領域相関により、上記数218に従ってIQインバランス比率の評価を作成する。
12.上記数221にて項を対応する項で置き換えて、評価されたIQインバランス比率を用いて、上記数221により精密なCFOの評価を作成する。
13.上記数222にて項を対応する項で置き換えて、IQインバランス比率評価及び精密なCFO評価を用いて、上記数222によりチャネル応答の周波数領域評価を作成する。
14.上記数224に従ってデータに関する時間領域補償を作成し、FFTの後得られた周波数チャネル評価を用いてデータを等化する。
スキーム3:スキーム1で提示された評価及び補償は、CFO及びIQインバランス評価に関して繰り返すことにより、より正確に作成され得る。このスキームは、CFO及び周波数独立受信器IQインバランスを伴うシステムに適用する。
15.[3]又は[4]又は[5]を用いてプリアンブルの第1の部分に関してCFO評価を作成する。
16.上記数192−195に従って、プリアンブルの第2の部分に関してCFO補償を行なう。
17.CFOの補償された信号に関して、上記数196−203に従って時間領域相関を作成する。
18.時間領域相関により、上記数218に従ってIQインバランス比率の評価を作成する。
19.評価されたIQインバランス比率を用いて、上記数221により精密なCFO評価を作成する。
20.時間領域相関及び前の精密なCFO評価により、上記数218に従ってIQインバランス比率の新しい評価を作成する。
21.新しいIQインバランス比率評価により、上記数221による新しい精密なCFO評価を作成する。
22.最後のIQインバランス比率評価及び最後の精密なCFO評価を用いて、上記数222を用いてチャネル応答の時間領域評価を作成する。
23.上記数224に従ってデータに関する時間領域補償を作成し、FFTの後上記数222から得られたチャネル評価を用いてデータを等化する。
スキーム4:このスキームは、CFO及び周波数独立受信器IQインバランスを伴うシステムに適用する。
24.[4]又は[5]又は[6]を用いてプリアンブルの第1の部分に関してCFO評価を作成する。
25.上記数192−195に従って、プリアンブルの第2の部分に関してCFO補償を行なう。
26.CFOの補償された信号に関して、上記数208−215に従って周波数領域相関を作成する。
27.周波数領域相関により、上記数231、数232、数234に従って直接の精密なCFO評価を作成する。
28.周波数領域相関及び直接の精密なCFO評価を用いて、上記数243に従ってイコライザを計算する。
29.データに関して、上記数235、数236に従って精密なCFO評価によりCFO補償を作成する。
30.CFOの補償されたデータのFFTを採り、上記数240を適用する。上記数243で計算されたイコライザにより上記数240からの結果を等化する。
全体として本明細書に組み込まれる引用文献
[1]非特許文献1参照
[2]非特許文献2参照
[3]非特許文献3参照
[4]非特許文献4参照
[5]非特許文献5参照
[6]非特許文献6参照
[以下の[表6]、[表7]、[表8]、[表9]において、例えば、番号「6」の右部の記載内容は、「発明を実施するための形態」における(番号6)と示される部分に配置されるべきものであることを示す。他の番号も同様である。]
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348
Figure 0005254348

Claims (18)

  1. 送信器から送信チャネル介して受信器へ送信されるRF変調信号に関して導入される非理想性特性を決定する方法において、
    a)複数の既知のトレーニングシーケンスを含むプリアンブルを生成するステップであって、
    上記プリアンブルは、非理想性特性を評価する目的のための評価部分に先行する、同期目的のための同期部分を有し、
    上記評価部分内の上記トレーシングシーケンスは、(i)相補ゴーレイシーケンス対であるシーケンスと、(ii)上記非理想性特性の少なくとも一つの評価のために選ばれた所定の相関関係を満足するように選択されたシーケンスとの、少なくとも2つのシーケンスを含む、ステップと、
    b)上記送信器から上記送信チャネル介して上記受信器へ上記プリアンブルを送信するステップと、
    c)上記受信されたプリアンブルの上記同期部分の上記既知のトレーニングシーケンスに基づいて、第1の上記非理想性特性の第1の評価を決定するステップと、
    d)上記第1の非理想性特性の上記第1の評価によって、上記受信されたプリアンブルの上記評価部分を補償するステップと、
    e)上記所定の相関関係を利用することによって、上記補償された評価部分内の上記相補ゴーレイシーケンス対により第1の非理想性特性と異なる第2の非理想性特性の第2の評価を決定するステップと
    を含む、方法。
  2. 上記送信器は直交送信器であり、上記受信器は直交受信器であり、上記第1の非理想性特性はキャリア周波数オフセットであり、上記第2の非理想性特性はIQインバランスである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 上記第1の評価が粗い評価であること、及び、
    更に、第2の評価により上記受信されたプリアンブルの上記評価部分を補償するステップと、
    上記の更に補償された評価部分に基づいて、第1の非理想性特性に関する第3のより精密な評価を決定するステップを含むこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 複数の既知のトレーニングシーケンスが多相トレーニングシーケンスを含むこと、及び、
    第1の及び/又は第2の評価を決定するステップが、多相トレーニングシーケンスに関連するバイナリシーケンスとの相関を含むこと
    を特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一に記載の方法。
  5. 上記相補ゴーレイシーケンス対が第1のシーケンスと第2のシーケンスを含むこと、及び、
    上記所定の相関関係が、
    i)第2のシーケンスが、第1のシーケンスの複素共役のマイナスに等しいこと、
    ii)シーケンスの一つの複素共役の、この一つのシーケンスとの周期的相関の第1の選択がゼロに等しいこと、
    iii)シーケンスの一つの複素共役の、この一つのシーケンスとのゼロシフト相関が、この一つのシーケンスの長さであるNと等しいこと、及び、
    iv)シーケンスの一つの複素共役の、この一つのシーケンスとの周期的相関の第2の選択がゼロに等しいことの
    これらの追加の相関特性を含むこと
    を特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一に記載の方法。
  6. 上記評価部分の上記トレーニングシーケンスが巡回接頭を含むこと、及び、
    上記第2の評価を決定するステップe)が、上記補償された評価部分と上記巡回接頭との間の時間領域相関を作成するステップを含むこと
    を特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一に記載の方法。
  7. 上記第2の評価が、推定器により決定される送信器及び受信器のIQインバランス比率を含み、
    上記推定器は、上記時間領域相関に基づいて、及び、上記所定の相関関係から導出される所与の送信器及び受信器のIQインバランス方程式に基づいて、決定されること
    を特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 送信器及び受信器のIQインバランス比率が、以下の方程式により決定されるのであり、rt1及びrr1は上記送信器及び受信器のIQインバランス比率であり、MとKは上記時間領域相関から構築される行列である
    ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
    Figure 0005254348
  9. 上記推定器が最小二乗推定器であることを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
  10. 上記時間領域相関を上記評価された受信器IQインバランスと組み合わせることにより、精密なキャリア周波数オフセット評価を決定するステップを、更に含むことを特徴とする請求項7から9のうちのいずれか一に記載の方法。
  11. 上記精密な周波数オフセット評価が以下の関係により決定されるのであり、fは上記精密な周波数オフセット評価であり、fcfoは送信器に関する受信器の実際のキャリア周波数オフセットであり、fは上記受信されたプリアンブルをサンプルするために受信器内で用いられるサンプル周波数であり、P及びQは上記評価された受信器IQインバランスとの上記時間領域相関の組み合わせである
    ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
    Figure 0005254348
  12. 上記時間領域相関を上記評価された受信器IQインバランス比率と組み合わせることにより、時間領域チャネル応答を評価するステップを、更に含むことを特徴とする請求項7から11のうちのいずれか一に記載の方法。
  13. 上記時間領域チャネル応答が、以下の関係により評価されるのであり、P及びQが上記評価された受信器IQインバランスとの上記時間領域相関の組み合わせであり、ρΨはPとQの間の角度差であり、γはスケーリング係数であり、αは複素送信IQインバランスパラメータであり、は時間領域チャネル応答評価であり、gは訂正された時間領域チャネル応答である
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
    Figure 0005254348
  14. 上記第1の若しくは第2の組み合わせと上記精密なキャリア周波数オフセット特性により、上記受信されたプリアンブルに関するノイズ分散を評価するステップを、更に含むことを特徴とする請求項10から13のうちのいずれか一に記載の方法。
  15. 上記ノイズ分散が以下により評価されるのであり、δ nscは上記ノイズ分散である
    ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
    Figure 0005254348
  16. 上記所定の関係は、第1のシーケンスの該第1のシーケンスとの相関と、第2のシーケンスの該第2のシーケンスとの相関との合計がゼロであるとして定義される
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一に記載の方法。
  17. 上記相関が周期的相関であることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 上記相関が非周期的相関であることを特徴とする請求項16に記載の方法。
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