JP5254131B2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は,主として内燃機関の燃料供給系に使用される電磁式燃料噴射弁に関し,特に,前部に弁座部材,後部に燃料入口筒,中間部に固定コアを有していて内部を燃料で満たされる金属製の弁ハウジングと,前記固定コアの外周に配設されてその固定コアを励起するコイルと,前記固定コアの励起時,開弁作動して前記弁座部材からの燃料噴射を許容する弁体と,前記コイルを埋封するよう弁ハウジングの外周に形成される合成樹脂製の被覆層と,燃料入口筒の入口に装着される燃料フィルタとを備え,その燃料フィルタには,燃料入口筒の後端部を嵌合させる環状の嵌合凹部を有する合成樹脂製の取り付けフランジを設け,この取り付けフランジの前端面と,それに対向する前記被覆層の後端面とで燃料入口筒の外周にシール溝を画成し,このシール溝には,燃料入口筒の外周に嵌装される燃料供給キャップの内周面に密接するOリングを装着した電磁式燃料噴射弁の改良に関する。
かゝる電磁式燃料噴射弁は,例えば特許文献1に開示されるように知られている。
特開平6−323221号公報
かゝる電磁式燃料噴射弁では,燃料入口筒の外周に燃料供給キャップを嵌装したとき,それらの対向周面間で圧縮されるOリングの変形量を一定にして,そのシール機能を安定させるために,燃料入口筒外周のシール溝の溝幅寸法を精度よく管理する必要があるところ,従来のものでは,合成樹脂の被覆層が成形時の引けにより,被覆層の後端面の位置が変化し,前記シール溝の溝幅寸法に狂いが生じることがある。また燃料フィルタは,その取り付けフランジと燃料入口筒と単なる凹凸係合により燃料入口筒に係止していたので,その係止力が弱い。このため,燃料フィルタ及び燃料供給キャビティの嵌合状態によっては,メンテナンスのため燃料供給キャップを燃料噴射弁から取り外すときに,燃料フィルタが燃料供給キャップに引きずられて燃料噴射弁から離脱してしまうことがある。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,合成樹脂製の被覆層の成形時の引けによるシール溝の溝幅寸法の狂いを防ぐと共に,燃料フィルタの燃料入口筒に対する係止力を強化し得るようにした電磁式燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,前部に弁座部材,後部に燃料入口筒,中間部に固定コアを有していて内部を燃料で満たされる金属製の弁ハウジングと,前記固定コアの外周に配設されてその固定コアを励起するコイルと,前記固定コアの励起時,開弁作動して前記弁座部材からの燃料噴射を許容する弁体と,前記コイルを埋封するよう弁ハウジングの外周に形成される合成樹脂製の被覆層と,燃料入口筒の入口に装着される燃料フィルタとを備え,その燃料フィルタには,燃料入口筒の後端部を嵌合させる環状の嵌合凹部を有する合成樹脂製の取り付けフランジを設け,この取り付けフランジの前端面と,それに対向する前記被覆層の後端面とで燃料入口筒の外周にシール溝を画成し,このシール溝には,燃料入口筒の外周に嵌装される燃料供給キャップの内周面に密接するOリングを装着した電磁式燃料噴射弁において,前記燃料入口筒を,固定コアに連結する大径部と,この大径部に後向きの環状肩部を介して連なる小径部とで構成すると共に,前記被覆層の後端部を,これが前記環状肩部から小径部にかけて密着するように形成し,前記小径部の後端に,その外周側に突出する小フランジを形成すると共に,この小フランジの前端面に弾性的に係合する環状の係止突起を前記取り付けフランジに形成し,前記後端部及び取り付けフランジ間に露出した前記小径部の外周面を前記シール溝の溝底としたことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記小フランジの外周面及び前端面間の角をエッジ状に形成すべく,その前端面を前記燃料入口筒の軸線に対して直角に形成し,その前端面に連続する内側面を有する環状溝を前記小径部の外周に形成したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,前記燃料フィルタを,合成樹脂製の円筒状のフィルタ本体と,このフィルタ本体に開口する窓孔に張設される濾網と,フィルタ本体の後端に一体に連設される前記取り付けフランジとで構成し,前記フィルタ本体を前記燃料入口筒の内周面に圧入したことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1の特徴に加えて,前記固定コア及び燃料入口筒を同一素材により一体に形成したことを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,被覆層の成形時,燃料入口筒の環状肩部が被覆層の後端部に対しアンカ効果を発揮し,被覆層の引けを効果的に抑制する。その結果,被覆層の後端面の位置変化がなくなり,その後端面と燃料フィルタの取り付けフランジの前端面とで決定されるシール溝の溝幅の狂いを殆ど無くすることができ,これによりシール溝におけるOリングの圧縮変形量の安定化,延いてはOリングの良好なシール機能を確保することができる。また上記環状肩部は,その前後の大径部及び小径部の外周面と協働してラビリンス効果を発揮し,燃料入口筒及び被覆層間への雨水等の浸入を効果的に防ぐことができる。
また燃料入口筒の小フランジの前端面と,燃料フィルタの取り付けフランジに形成された係止突起との弾性的な係合により,取り付けフランジの燃料入口筒への係止力を高めることができる。したがって,仮令,燃料フィルタの取り付けフランジと,その外周に嵌装される燃料供給キャップとの間に摩擦が発生していても,メンテナンスのため燃料供給キャップを燃料噴射弁から取り外すときに,燃料フィルタが燃料供給キャップに引きずられて燃料噴射弁から外れることを確実に防ぐことができる。
本発明の第2の特徴によれば,小フランジの外周面及び前端面間の角をエッジ状に形成すべく,その前端面を前記燃料入口筒の軸線に対して直角に形成したので,燃料フィルタに引き抜き荷重が作用したときには,小フランジの外周面及び前端面間にできたエッジ状の角が取り付けフランジの係止突起に食い込むことになり,取り付けフランジの燃料入口筒への係止力を効果的に高めることになり,燃料フィルタの離脱を防ぐことができる。
しかも,小径部の外周には,小フランジの前端面に連続する内側面を有する環状溝を形成したので,小フランジの前端面を切削加工する際,同一の切削工具により前記前端面及び環状凹部を同時に切削することにより,小フランジの張り出し量が小さくとも,また切削工具の刃先に多少の丸みがあっても,小フランジの前端面を燃料入口筒の軸線に対して確実に直角に形成することができ,その結果,小フランジの外周面及び前端面間にエッジ状の角を容易,確実に形成することができるので,この小フランジ及び係止突起の係止力を一層高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば,燃料フィルタのフィルタ本体を燃料入口筒の内周面に圧入したことで,燃料フィルタを燃料入口筒に強固に連結することができ,燃料フィルタの離脱を一層確実に防ぐことができる。
本発明の第4の特徴によれば,固定コア及び燃料入口筒の同一素材による一体化により,弁ハウジングの構成部品の削減のみならず,加工工数や組立工数の削減をも図ることができ,また燃料噴射弁の小型化にも寄与し得る。
本発明の実施例に係る電磁式燃料噴射弁をエンジンへの取り付け状態で示す縦断面図。 図1の2部拡大図。 図2の3部拡大図。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。尚,本発明の電磁式燃料噴射弁において,燃料噴射側を前方,燃料入口側を後方という。
図1において,エンジン用の電磁式燃料噴射弁Iの弁ハウジング2は,円筒状の弁座部材3と,この弁座部材3の後端部に嵌合して液密に溶接される磁性円筒体4と,この磁性円筒体4の後端に突き当てゝ液密に溶接される非磁性円筒体6と,この非磁性円筒体6の内周面に前端部を嵌合して液密に溶接される円筒状の固定コア5と,この固定コア5の後端に同一素材をもって一体に連設される燃料入口筒26とで構成される。固定コア5及び燃料入口筒26の同一素材による一体化により,弁ハウジング2の構成部品の削減のみならず,加工工数や組立工数の削減をも図ることができ,また電磁式燃料噴射弁Iの小型化にも寄与し得る。
弁座部材3は,その前端面に開口する弁孔7と,この弁孔7の内端に連なる円錐状の弁座8と,この弁座8の大径部に連なる円筒状のガイド孔9とを備えている。弁座部材3の前端面には,上記弁孔7と連通する複数の燃料噴孔11を有する鋼板製のインジェクタプレート10が液密に溶接される。
非磁性円筒体6の前端部には,固定コア5と嵌合しない部分が残され,その部分から弁座部材3に至る弁ハウジング2内に弁組立体Vが収容される。
弁組立体Vは,前記弁座8と協働して弁孔7を開閉するよう前記ガイド孔9を摺動し得る球状の弁体14と,この弁体14に溶接により結合される杆部13を一体に備えた可動コア12とで構成されるもので,その可動コア12は,磁性円筒体4の内周面に摺動自在に支承されて固定コア5に対置される。球状の弁体14の周囲には,燃料の通過を許容する複数の平坦面が形成される。
弁組立体Vには,可動コア12の後端面から始まり杆部13の中間部で終わる縦孔19と,この縦孔19を杆部13の外周面に開放する横孔20とが設けられる。縦孔19の途中には,固定コア5側を向いた環状のばね座24が形成される。
固定コア5は,燃料入口筒26の中空部26dを固定コア5の前端面の連通させる縦孔21を有する。その縦孔21は,燃料入口筒26の中空部26dより小径になっており,可動コア12の縦孔19と連通する。
この固定コア5の縦孔21にはすり割り付きパイプ状のリテーナ23が圧入され,このリテーナ23と前記ばね座24との間に可動コア12を弁体18の閉弁側に付勢する弁ばね22が縮設される。その際,リテーナ23の縦孔21への嵌合深さにより弁ばね22のセット荷重が調整される。
可動コア12には,固定コア5に対向するその後端面より僅かに突出する非磁性材製でリング状のストッパ部材37が埋設される。このストッパ部材37は,固定及び可動コア5,12相互の吸引時,ストッパ部材37が固定コア5の前端面に当接することで,固定コア5及び可動コア12の対向端面間に所定のギャップを残存させるものである。
弁ハウジング2の外周には,固定コア5及び可動コア12に対応してコイル組立体28が嵌装される。このコイル組立体28は,磁性円筒体4の後端部から固定コア5にかけてそれらの外周面に嵌合するボビン29と,これに巻装されるコイル30とからなっており,このコイル組立体28を囲繞する磁性体のコイルハウジング31の両端部が磁性円筒体4及び固定コア5の外周面に溶接される。
磁性円筒体4の後半部から燃料入口筒26の前半部に亙りそれらの外周面には,コイル組立体28を埋封する合成樹脂製の被覆層32が射出成形により形成される。その際,被覆層32の中間部には,コイル30に連なる接続端子33を収容,保持するカプラ34が一体に連設される。
図2に明示するように,燃料入口筒26は,固定コア5に同径で連なる大径部26aと,この大径部26aに後向きの環状肩部26cを介して連なる小径部26bとで構成されており,前記被覆層32の後端部32aは,上記環状肩部26cと,小径部26bの前部とに密着するように且つ被覆層32の他の部分より厚肉に形成される。具体的には,その後端部32aは,環状肩部26cに係止する環状の鉤部35と,外周側に隆起する環状リブ36とを備えることになる。
図3に明示するように,また小径部26bの後端には,その外周側に突出する小フランジ40が形成される。この小フランジ40は,その半径方向張り出し量が前記環状肩部26cの半径方向張り出し量より小さい。この小フランジ40の外周面及び前端面40a間の角をエッジ状に形成すべく,その前端面40aは,燃料入口筒26の軸線Yに対して直角に形成される。その際,前端面40aに連続する内側面を有する環状溝41が小径部26bの外周に形成される。これら前端面40a及び環状溝41は同一の切削工具Bにより同時に加工される。
燃料入口筒26の入口には燃料フィルタ43が装着される。この燃料フィルタ43は,合成樹脂製で有底円筒状のフィルタ本体44と,このフィルタ本体44の周壁に開口する複数の窓孔45に張設される濾網46と,フィルタ本体44の後端に一体に連設される取り付けフランジ47とで構成され,フィルタ本体44は,燃料入口筒26の内周面に圧入されるようになっている。また取り付けフランジ47には,燃料入口筒26の後端部が嵌合する環状の嵌合凹部48が形成され,またその嵌合凹部48の内周面には,小フランジ40の前端面40aに弾性的に係合する環状の係止突起49が形成される。小フランジ40の外周面の後半部にはテーパ面40bが形成され,これにより小フランジ40の嵌合凹部48への嵌入が誘導される。
而して,前記被覆層32の厚肉の後端部32aの後端面32bと,それに対向する取り付けフランジ47の前端面47aと,これらの間に露出する小径部26bの外周面とにより環状のシール溝50が画成され,このシール溝50にOリング51が装着される。
前記磁性円筒体4の外周には,被覆層32の前端面に密接するシール部材52が装着される。
この電磁式燃料噴射弁Iは,次のようにして単気筒エンジンに取り付けられる。再び図1において,符号Tは単気筒エンジンのスロットルボディであり,このスロットルボディTの下流側一側壁に取り付け孔53が設けられ,この取り付け孔53の外端開口部に環状凹部53aが形成される。電磁式燃料噴射弁Iの前端部は,シール部材52を環状凹部53aに押し込むようにして取り付け孔53に嵌装され,この電磁式燃料噴射弁Iの後端部は合成樹脂製の保持部材Rにより保持される。
この保持部材Rは,燃料供給キャップ54と,この燃料供給キャップ54の一側面に突設される支持腕55と,燃料供給キャップ54の他側に突設されてそれと内部を連通させる燃料ジョイント56とよりなっており,その燃料供給キャップ54は,その内周面に前記Oリング51を圧縮させつゝ燃料入口筒26の外周に嵌装され,支持腕55は,スロットルボディTの所定箇所に形成された取り付けボス57にボルト58で固着される。燃料ジョイント56には,図示しない燃料ポンプからの吐出燃料を誘導する燃料導管69が接続される。
こうしてスロットルボディTに取り付けられた電磁式燃料噴射弁Iは,図示しない燃料ポンプから圧送される燃料を燃料供給キャップ54から燃料入口筒26に供給され,そして燃料フィルタ43で濾過された燃料によって弁ハウジング2の内部は満たされる。
一方,シール溝50に装着されたOリング51は,燃料供給キャップ54の内周面による圧縮により,自由状態の円形断面形状(図2の鎖線示参照)から楕円形断面形状に変形し,燃料入口筒26の小径部外周面と燃料供給キャップ54の内周面とに所定の圧力で密接すると共に,被覆層32の後端面32bと燃料フィルタ43の取り付けフランジ47の前端面47aとで軸方向の動きが的確に規制されることになり,燃料入口筒26及び燃料供給キャップ54間で良好なシール機能を発揮することができる。
而して,コイル30を消磁した状態では,弁ばね22の付勢力で弁組立体Vは前方に押圧され,弁体18を弁座8に着座させている。コイル30を通電により励磁すると,それにより生ずる磁束がコイルハウジング31,磁性円筒体4,可動コア12,固定コア5を順次走り,両コア5,12間に発生する磁力による吸引力により可動コア12が弁ばね22のセット荷重に抗して固定コア5に吸引され,弁体18が弁座8から離座するので,弁孔7が開放され,弁座部材3内の高圧燃料が弁孔7を出て,インジェクタプレート10の燃料噴孔11からスロットルボディTの吸気道に噴射される。
ところで,燃料入口筒26を,固定コア5に連結する大径部26aと,この大径部26aに後向きの環状肩部26cを介して連なる小径部26bとで構成すると共に,コイル組立体28を埋封する被覆層32の後端部32aを,これが環状肩部26cから小径部26bにかけて密着するように形成したので,被覆層32の成形時,環状肩部26cは被覆層32の後端部32aに対してアンカ効果を発揮し,被覆層32の引けを効果的に抑制する。その結果,被覆層32の後端面32bの位置変化がなくなり,その後端面32bと燃料フィルタ43の取り付けフランジ47の前端面47aとで決定されるシール溝50の溝幅の狂いを殆ど無くすることができ,これによりシール溝50におけるOリング51の圧縮変形量の安定化,延いてはOリング51の良好なシール機能を確保することができる。しかも被覆層32の後端部32aは,その外周の環状リブ36により補強されるので,前記環状肩部26cのアンカ効果を一層高めることができると共に,その環状リブ36によりシール溝50の深さを充分に確保することができる。
また上記環状肩部26cは,その前後の大径部26a及び小径部26bの外周面と協働してラビリンス効果を発揮し,燃料入口筒26及び被覆層32間への雨水等の浸入を効果的に防ぐことができる。
また燃料入口筒26の小径部26bの後端に,その外周側に突出する小フランジ40を形成すると共に,この小フランジ40の前端面40aに弾性的に係合する環状の係止突起49を前記取り付けフランジ47に形成したので,取り付けフランジ47の燃料入口筒26への係止力を高めることができる。
特に,小フランジ40の外周面及び前端面40a間の角をエッジ状に形成すべく,その前端面40aを前記燃料入口筒26の軸線Yに対して直角に形成したので,燃料フィルタ43に引き抜き荷重が作用したときには,小フランジ40の外周面及び前端面40a間にできたエッジ状の角が取り付けフランジの係止突起49に食い込むことになり,取り付けフランジ47の燃料入口筒26への係止力を効果的に高め,燃料フィルタ43の離脱を防ぐことができる。
しかも,小径部26bの外周には,小フランジ40の前端面に連続する内側面を有する環状溝を形成したので,小フランジ40の前端面40aを切削加工する際,同一の切削工具B(図3参照)により前記前端面40a及び環状溝41を同時に切削することにより,小フランジ40の張り出し量Hが小さくとも,また切削工具Bの刃先に多少の丸みがあっても,小フランジ40の前端面を燃料入口筒26の軸線Yに対して確実に直角に形成することができ,その結果,小フランジ40の外周面及び前端面40a間にエッジ状の角を容易に形成することができ,小フランジ40及び係止突起49の係止力を一層高めることができる。また小フランジ40の張り出し量Hを小さくすることに伴ない,係止突起49の突出量を小さくすることで,フィルタ本体44及び取り付けフランジ47の合成樹脂による成形を容易に行うことができる。因みに,小フランジ40の実際の張り出し量Hは,0.2〜0.5mmである。
さらにまた燃料フィルタ43の合成樹脂製で円筒状のフィルタ本体44を燃料入口筒26の内周面に圧入したので,燃料フィルタ43を燃料入口筒26に強固に連結することができ,燃料フィルタ43の離脱を一層確実に防ぐことができる。
以上,本発明の実施例について説明したが,本発明はそれに限定されることなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
I・・・・・電磁式燃料噴射弁
Y・・・・・燃料入口筒の軸線 2・・・・・弁ハウジング
3・・・・・弁座部材
5・・・・・固定コア
14・・・・弁体
26・・・・燃料入口筒
26a・・・燃料入口筒の大径部
26b・・・燃料入口筒の小径部
26c・・・後向きの肩部
30・・・・コイル
32・・・・被覆層
32a・・・被覆層の後端部
32b・・・被覆層の後端面
40・・・・小フランジ
40a・・・小フランジの前端面
41・・・・環状溝
43・・・・燃料フィルタ
44・・・・フィルタ本体
45・・・・窓孔
46・・・・濾網
47・・・・取り付けフランジ
47a・・・取り付けフランジの前端面
48・・・・嵌合凹部
49・・・・係止突起
50・・・・シール溝
51・・・・Oリング
54・・・・燃料供給キャップ

Claims (4)

  1. 前部に弁座部材(3),後部に燃料入口筒(26),中間部に固定コア(5)を有していて内部を燃料で満たされる金属製の弁ハウジング(2)と,前記固定コア(5)の外周に配設されてその固定コア(5)を励起するコイル(30)と,前記固定コア(5)の励起時,開弁作動して前記弁座部材(3)からの燃料噴射を許容する弁体(14)と,前記コイル(30)を埋封するよう弁ハウジング(2)の外周に形成される合成樹脂製の被覆層(32)と,燃料入口筒(26)の入口に装着される燃料フィルタ(43)とを備え,その燃料フィルタ(43)には,燃料入口筒(26)の後端部を嵌合させる環状の嵌合凹部(48)を有する合成樹脂製の取り付けフランジ(47)を設け,この取り付けフランジ(47)の前端面(47a)と,それに対向する前記被覆層(32)の後端面(32b)とで燃料入口筒(26)の外周にシール溝(50)を画成し,このシール溝(50)には,燃料入口筒(26)の外周に嵌装される燃料供給キャップ(54)の内周面に密接するOリング(51)を装着した電磁式燃料噴射弁において,
    前記燃料入口筒(26)を,固定コア(5)に連結する大径部(26a)と,この大径部(26a)に後向きの環状肩部(26c)を介して連なる小径部(26b)とで構成すると共に,前記被覆層(32)の後端部(32a)を,これが前記環状肩部(26c)から小径部(26b)にかけて密着するように形成し,
    前記小径部(26b)の後端に,その外周側に突出する小フランジ(40)を形成すると共に,この小フランジ(40)の前端面(40a)に弾性的に係合する環状の係止突起(49)を前記取り付けフランジ(47)に形成し,
    前記後端部(32a)及び取り付けフランジ(47)間に露出した前記小径部(26b)の外周面を前記シール溝(50)の溝底としたことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  2. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記小フランジ(40)の外周面及び前端面(40a)間の角をエッジ状に形成すべく,その前端面(40a)を前記燃料入口筒(26)の軸線(Y)に対して直角に形成し,その前端面(40a)に連続する内側面を有する環状溝(41)を前記小径部(26b)の外周に形成したことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  3. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記燃料フィルタ(43)を,合成樹脂製の円筒状のフィルタ本体(43)と,このフィルタ本体(43)に開口する窓孔(45)に張設される濾網(46)と,フィルタ本体(43)の後端に一体に連設される前記取り付けフランジ(47)とで構成し,前記フィルタ本体(43)を前記燃料入口筒(26)の内周面に圧入したことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  4. 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁において,
    前記固定コア(5)及び燃料入口筒(26)を同一素材により一体に形成したことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
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