JP5254115B2 - 吊荷の制振装置 - Google Patents

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本発明は、クレーンと吊荷との間に介在され、クレーンに吊り下げられた吊荷の並進方向または旋回方向における振れを減衰させる制振装置に関する。
一般に、船舶と岸壁との間のコンテナヤードにおいてコンテナを搬送する場合、コンテナクレーンが使用される。また高レベル放射能を含む廃棄物の処理施設においても、メンテナンスを行う機器や処理対象物を搬送する場合、遠隔操作が可能なクレーンが使用される。一般に、クレーンにより搬送されるコンテナ、機器および処理対象物などの吊荷の上面には吊具が取り付けられており、吊荷は、この吊具を介して、クレーンに取り付けられたワイヤロープに吊り下げられる。
クレーンにより吊荷を搬送するとき、クレーンの加速や風の影響により、ワイヤロープに吊り下げられた吊荷が振れることがある。このような吊荷の振れには、横方向の並進振れ、回転方向の旋回振れなどがある。このように吊荷が振れている場合、吊荷を所定の位置に着地させることが困難になる。
このような問題を解決するため、吊荷におけるワイヤロープの吊り位置を調整することにより、吊荷の並進振れおよび回転振れを減衰させる装置が提案されている。例えば特許文献1において、コンテナクレーンは、ワイヤロープの張力の作用方向に略等しい方向に変位可能に支持された複数のガーダエンドシーブを備えている。各ガーダエンドシーブには油圧シリンダが設けられており、この油圧シリンダは、吊荷の振れによって生じるガーダエンドシーブの変位に対して受動的に作動し、これによって、吊荷の振れが減衰する。また、油圧シリンダが能動的に作動してガーダエンドシーブを変位させた場合、吊荷の姿勢が変化する。このことにより、吊荷の対角線を中心とする軸回り(スキュー方向)、長手方向の軸回り(トリム方向)、幅方向の軸まわり(リスト方向)において、吊荷の振れを減衰させ、また、吊荷の姿勢を変化させること可能となる。
また特許文献2に記載の荷物搬送用トロリーにおいて、トロリーの片側に、吊荷のロープガイドシーブを内蔵した可動体が配置されている。この可動体は、トロリーの進行方向に沿って前後可動に配置されている。このようなトロリーにおいて、吊荷にトロリー進行方向の振れが発生した場合、可動体を固定した上で吊荷の振れ方向と同じ方向にトロリー全体を動かし、これによって振れを減衰させることができる。また、吊荷に捩れ振動が発生した場合、吊荷の回転方向に追随するようにトロリー上の可動体を移動させ、これによって振れを減衰させることができる。
また、吊具の旋回振れを抑制することにより、吊荷の旋回振れを減衰させる方法が提案されている。例えば特許文献3においては、吊具にジャイロスコープを設け、これにより発生するジャイロモーメントによって吊荷の旋回姿勢を制御している。また特許文献4においては、吊具に2基の送風機が水平に配置されており、この2基の送風機の風力差により吊荷の旋回姿勢を制御している。
また、吊具により吊荷の並進振れおよび回転振れを減衰させる方法が提案されている。例えば特許文献5においては、コンテナ等の吊荷に取り付けられた吊具の上面の左右側端部に、吊具上面の平面内で回転する一対の回転アームが配置されている。この回転アームの回転を制御することにより、吊荷の並進振れまたは回転振れとは逆方向の力または回転トルクを発生させ、これによって吊荷の並進振れおよび回転振れを減衰させている。
特開2004−269136号公報 特開2002−60179号公報 特開平11−116181号公報 特開平11−11859号公報 特開2001−247288号公報
高レベル放射能を含む廃棄物の処理施設のような高線量環境下において、機器や処理対象物などの吊荷を搬送する場合、吊荷の近辺に人が立ち入ることは困難である。このため、吊具の着脱作業や搬送のためのクレーン操作は、吊荷から離れた場所において遠隔操作により行われる。この場合、クレーン操作は、クレーンなどに設置されたカメラからの画像情報に基づいて行われる。このため、吊荷やクレーンの奥行きを捕らえるのが難しく、従って、クレーン操作が困難となる。
従来、吊荷の重心とクレーンフックとの芯ずれや、吊荷の水平移動時の加減速などに起因して、並進振れが吊荷に発生した場合、クレーンを横方向に操作することにより吊荷の吊り位置を調整し、これによって吊荷の並進振れを減衰させている。また旋回方向の振れが吊荷に発生した場合、補助ロープなどを制御することにより吊荷の旋回振れを減衰させている。さらに振れを減衰させるだけでなく、吊荷を所定形状の開口部ハッチに通すため、吊荷を能動的に回転させ、これによって吊荷の旋回方向における姿勢を調整することもある。しかしながら先に述べたように、カメラによる視認性が悪いため、吊荷の振れを減衰させる作業、および吊荷の姿勢を調整する作業は困難である。このため作業効率が悪化し、荷役作業時間が増大する。
特許文献1または2に記載されているように、クレーンシステム全体に関わる部分に可動部を設け、吊荷のワイヤの吊り位置を調整し、これによって吊荷の並進振れおよび回転振れを減衰させることも考えられる。しかしながらこの場合、システム全体が複雑になり、信頼性の低下やコストアップを招く可能性がある。特に、高レベル放射能を含む廃棄物の処理施設のような高線量環境下において吊荷を搬送する場合、クレーンの保守期間および保守費用の増大を招くことが考えられる。
また、特許文献3や特許文献4に記載の方法においては、減衰させることができる振れは吊荷の旋回振れのみであり、吊荷の並進振れを減衰させることはできない。
一方、特許文献5においては、前述のとおり、吊具側で並進振れと回転振れの両方を減衰させることができる装置および方法が提案されている。この場合、吊具の上面の左右側端部に一対の回転アームが配置されており、各回転アームの先端には荷重が設けられている。特許文献5においては、この一対の回転アームを互いに逆方向に回転させ、これによって並進方向の慣性反力を発生させている。すなわち、一対のアームが回転したときにそれぞれ発生するモーメント反力の合力として、並進方向の慣性反力を得ている。このことにより、吊荷の並進方向における振れを減衰させることができる。
このようにして並進方向の慣性反力を得る場合、初期状態において、各回転アームの長手軸が、吊荷の並進振れの方向と垂直な直線上に並んでいることが望ましい。これによって、各回転アームが動き出す際、吊荷の並進方向と反対の方向に慣性反力を発生させることができるからである。しかしながら、このような初期状態から回転アームを回転させた場合、各回転アームの先端荷重の軌跡が円弧状であるため、回転アームおよび先端荷重の回転により発生する慣性反力のうち、吊荷の並進振れ方向の成分が徐々に小さくなる。そして、各回転アームが初期状態から90度回転すると、各回転アームの長手軸と吊荷の並進振れの方向とが平行になる。このため、回転アームおよび先端荷重の回転により発生する慣性反力のうち、吊荷の並進振れ方向における成分が0になる。このため、特許文献5に記載の装置において、連続して大きな慣性反力を得ることは困難である。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、吊荷の並進振れおよび回転振れの両方を減衰させることができ、かつ、吊荷の旋回方向における姿勢制御を行う制振装置であって、連続して大きな並進力を発生することが可能な制振装置を提供することを目的とする。
本発明は、クレーンと吊荷との間に介在され、クレーンに吊り下げられた吊荷の並進方向または旋回方向における振れを減衰させる制振装置において、上端がクレーンに連結され、下端が吊荷に連結され、垂直方向に延びる長手軸を有する棒状の接続部材と、各々の一端が前記接続部材に連結された少なくとも一対のアームと、を備え、各アームは、前記接続部材に対して、接続部材の長手軸を回転軸として駆動装置により回転可能に連結され、吊荷が並進方向または旋回方向に振れることを検出する検出装置が設けられ、この検出装置からの信号に基づいて制御装置により駆動装置を制御して、吊荷の並進方向または旋回方向の振れを減衰させるよう各アームを回転させることを特徴とする制振装置である。
本発明は、各アームの他端に、等しい重さを有するウェイトが各々取り付けられることを特徴とする制振装置である。
本発明は、前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が旋回方向に振れていると判断した場合、前記駆動装置を制御することにより、各アームが吊荷の旋回方向と同一の回転方向に各々動き出すよう各アームを駆動することを特徴とする制振装置である。
本発明は、前記少なくとも一対のアームは、第1アームと第2アームとからなる第1アーム対を有し、第1アームと第2アームは各々等しい長さを有し、前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が並進方向に振れていると判断した場合、前記駆動装置を制御することにより、はじめに、第1アームと第2アームとが吊荷の並進方向と直交するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が180度となるよう第1アーム対を配置し、次に、第1アームと第2アームとが吊荷の並進方向と同一の方向に同一の加速度で各々動き出すよう第1アーム対を駆動することを特徴とする制振装置である。
本発明は、前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が並進方向に振れていると判断した場合、前記駆動装置を制御することにより、第1アーム対を駆動した後、第1アームと第2アームとが吊荷の並進方向と平行するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が0度となるよう第1アーム対を停止させることを特徴とする制振装置である。
本発明は、前記少なくとも一対のアームは、第1アームと第2アームとからなる第1アーム対と、第3アームと第4アームとからなる第2アーム対とを有し、第1乃至第4アームは各々等しい長さを有し、前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が並進方向に振れていると判断した場合、はじめに、並進方向における吊荷の振れを、並進方向と所定の角度をなす第1方向における成分と、第1方向と直交する第2方向における成分とに分解し、次に、前記駆動装置を制御することにより、第1アームと第2アームとが第1方向と直交するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が180度となるよう第1アーム対を配置し、かつ、第3アームと第4アームとが第2方向と直交するとともに、第3アームと第4アームの間の角度が180度となるよう第2アーム対を配置し、その後、第1アームと第2アームとが第1方向における吊荷の振れの方向と同一の方向に同一の加速度で各々動き出すよう第1アーム対を駆動し、かつ、第3アームと第4アームとが第2方向における吊荷の振れの方向と同一の方向に同一の加速度で各々動き出すよう第2アーム対を駆動することを特徴とする制振装置である。
本発明は、前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が並進方向に振れていると判断した場合、前記駆動装置を制御することにより、第1アーム対および第2アーム対を各々駆動した後、第1アームと第2アームとが第1方向と平行するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が0度となるよう第1アーム対を停止させ、かつ、第3アームと第4アームとが第2方向と平行するとともに、第3アームと第4アームの間の角度が0度となるよう第2アーム対を停止させることを特徴とする制振装置である。
本発明によれば、クレーンと吊荷との間に介在された制振装置は、上端がクレーンに連結され、下端が吊荷に連結され、垂直方向に延びる長手軸を有する棒状の接続部材と、各々の一端が前記接続部材に連結された少なくとも一対のアームとを備えている。各アームは、前記接続部材に対して、接続部材の長手軸を回転軸として駆動装置により回転可能に連結されている。また、吊荷が並進方向または旋回方向に振れることを検出する検出装置が設けられており、制御装置は、検出装置からの信号に基づいて駆動装置を制御する。これにより、吊荷の並進方向または旋回方向の振れを減衰させるよう各アームが回転する。このことにより、クレーンに吊り下げられた吊荷の並進方向または旋回方向における振れを減衰させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態における制振装置を示す正面図。 図2は、本発明の第1の実施の形態における制振装置を示す側面図。 図3(a)(b)は、本発明の第1の実施の形態において、吊荷の旋回方向の振れを減衰させる方法を示す平面図。 図4(a)(b)(c)(d)は、本発明の第1の実施の形態において、吊荷の並進方向の振れを減衰させる方法を示す平面図。 図5は、本発明の第2の実施の形態における制振装置を示す正面図。 図6は、本発明の第2の実施の形態における制振装置を示す側面図。 図7(a)(b)は、本発明の第2の実施の形態において、吊荷の旋回方向の振れを減衰させる方法を示す平面図。 図8(a)(b)(c)(d)は、本発明の第2の実施の形態において、吊荷の並進方向の振れを減衰させる方法を示す平面図。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1の実施の形態における制振装置を示す図である。このうち図1は、本発明の第1の実施の形態における制振装置を示す正面図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態における制振装置を示す側面図である。図3(a)(b)は、本発明の第1の実施の形態において、吊荷の旋回方向の振れを減衰させる方法を示す平面図であり、図4(a)(b)(c)(d)は、本発明の第1の実施の形態において、吊荷の並進方向の振れを減衰させる方法を示す平面図である。
まず図1および図2により、本実施の形態における制振装置10について説明する。なお後述するように、図1は、一対のアームの間の角度が180度である場合の制振装置を示す正面図であり、図2は、一対のアームの間の角度が0度である場合の制振装置を示す側面図である。
はじめに図1および図2により、本発明が介在されるクレーン31Aと吊荷32について説明する。図1および図2に示すように、レール31Cに沿って走行する走行機31Bと、走行機31Bに連結されたワイヤロープ31とを有するクレーン31Aが設けられている。そしてクレーン31Aのワイヤロープ31により吊荷32が吊り下げられている。ワイヤロープ31の下端にはクレーンフック35が取り付けられており、また吊荷32の上面には吊具33が取り付けられている。また図1および図2に示すように、クレーンフック35と吊具33との間に、環状のクレーン側吊り部34と、本発明による制振装置10とが介在されている。クレーン側吊り部34は、図2に示すようにクレーンフック35により掛止されており、またクレーン側吊り部34は制振装置10に連結されている。
次に本発明による制振装置10について詳細に説明する。図1および図2に示すように、制振装置10は、上下方向に延びる長手軸を有する棒状の接続部材11と、接続部材11に連結された一対のアーム21、22(第1アーム対)とを備えている。図1および図2に示すように、接続部材11の上端は、上部第1ジョイント14を介してクレーン側吊り部34に連結されている。この上部第1ジョイント14は、接続部材11の長手軸と直交する回転軸を有しており、このため接続部材11は、クレーン側吊り部34に対して上部第1ジョイント14を回転軸として回転することができる。同様に、接続部材11の下端は、下部第1ジョイント15を介して吊具33に連結されている。この下部第1ジョイント15は、上部第1ジョイント14の回転軸と平行な回転軸を有しており、このため吊具33は、接続部材11に対して下部第1ジョイント15を回転軸として回転することができる。なお図2に示すように、上部第1ジョイント14と下部第1ジョイント15との間の距離をLとする。
なお本実施の形態において、図1に示すように、接続部材11の長手軸が延びる方向はZ軸方向となっており、上部第1ジョイント14および下部第1ジョイント15の回転軸と平行な方向はX軸方向となっている。また図2に示すように、X軸およびZ軸と平行な方向はY軸となっている。
次に、一対のアーム21、22について詳細に説明する。図1および図2に示すように、一対のアーム21、22は、それぞれ一端21c、22cが接続部材11に連結された第1アーム21および第2アーム22からなる。第1アーム21の一端21cには、環状の回動支持部材21aが取り付けられており、この回動支持部材21aは、接続部材11の回りを回動可能に設けられている。同様に、第2アーム22の一端22cには、環状の回動支持部材22aが取り付けられており、この回動支持部材22aは、接続部材11の回りを回動可能に設けられている。また接続部材11に、回動支持部材21a、22aを回転駆動する駆動装置12が設けられており、このため、各アーム21、22を、接続部材11に対して、接続部材11の長手軸を回転軸として駆動装置12により回転駆動することができる。
さらに接続部材11には、図1に示すように検出装置18が設けられている。この検出装置18は、例えば加速度を計測する加速度センサからなり、吊荷32に連結されている制振装置10が並進方向または旋回方向に振れていることを検出することができる。なお図1において、検出装置18が接続部材11に設けられている例を示したが、これに限られることはなく、検出装置18を吊荷32または吊具33に取り付けてもよい。
また接続部材11には、図1に示すように、検出装置18からの信号に基づいて駆動装置12を制御する制御装置13が設けられている。後述するように、制御装置13は、吊荷32の並進方向または旋回方向の振れを減衰させるよう各アーム21、22を回転させる。
また図1および図2に示すように、第1アーム21と第2アーム22は各々等しい長さを有しており、また各アーム21、22の他端21d、22dには、等しい重さMを有するウェイト21b、22bが各々取り付けられている。なお図1および図2に示すように、接続部材11の長手軸からウェイト21bまたはウェイト22bまでの距離をLとする。
なお図1に示す制振装置10において、一対のアーム21、22は、第1アームと第2アームの長手方向が各々X軸と平行するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が180度となるよう配置されている。一方、図2に示す制振装置10において、一対のアーム21、22は、第1アーム21と第2アーム22の長手方向が各々Y軸と平行するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が0度となるよう配置されている。制振装置10が図2に示す状態にある場合、ウェイト21b、22bにより、X軸を回転軸として図2に示す偏心モーメントMが発生する。重力加速度をGとすると、この偏心モーメントMは以下の〔数1〕により表される。
Figure 0005254115
この偏心モーメントMにより、図2に示すように下部第1ジョイント15には、Y軸に平行な力Ftbが発生する。この力Ftbは以下の〔数2〕により表される。
Figure 0005254115
後述するように、この力Ftbを利用することにより、吊荷32の並進方向における振れを効率的に減衰させることができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。はじめに図3(a)(b)を参照して、吊荷32が旋回方向に振れている場合について説明する。
図3(a)(b)は、上方から見た場合の制振装置10および吊荷32を示す平面図である。図3(a)に示すように、吊荷32が、上下方向(Z軸)を回転軸として反時計回りに旋回している場合を考える。この場合、まず検出装置18により、吊荷32が反時計回りに振れていることが検出される。制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が反時計回りに振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、まず一対のアーム21、22を、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が180度となるよう配置する(図3(a)参照)。
次に制御装置13は、図3(b)に示すように、第1アーム21が吊荷32の旋回方向と同一の回転方向、すなわち反時計回りに回転するよう第1アーム21を制御する。同時に、制御装置13は、第2アーム22が反時計回りに回転するよう第2アーム22を制御する。これによって、各アーム21、22および各アーム21、22に取り付けられたウェイト21b、22bが、接続部材11の長手軸を回転軸として反時計回りに回転する。このとき、図3(b)に示すように、各アーム21、22および各ウェイト21b、22bから接続部材11を介して、吊荷32に対して働く時計回りのモーメント反力Fが発生する。このことにより、吊荷32の反時計回りの振れを減衰させることができる。
その後、吊荷32を所定位置に着地させる。この場合、吊荷32を着地させる前に各アーム21、22の反時計回りの回転を停止させると、各アーム21、22を減速する際に発生する反時計回りのモーメント反力により、吊荷32が再び旋回方向に振れることが考えられる。従って、吊荷32を着地させた後に、各アーム21、22の反時計回りの回転を停止させることが好ましい。しかしながら、吊荷32を着地させる前に、各アーム21、22の反時計回りの回転を停止させる必要がある場合が考えられる。この場合、各アーム21、22を十分にゆっくりと減速させることが好ましい。これによって、各アーム21、22が減速する際に発生する反時計回りのモーメント反力を、吊荷32と制振装置10との間に働く摩擦力などよりも小さくすることができ、このことにより、吊荷32が再び旋回方向に振れるのを防ぐことができる。
次に図4(a)(b)(c)(d)を参照して、吊荷32が並進方向に振れている場合について説明する。
図4(a)(b)(c)(d)は、上方から見た場合の制振装置10および吊荷32を示す平面図である。図4(a)に示すように、吊荷32がY軸の正の方向(矢印Tで示す方向)に振れている場合を考える。この場合、まず検出装置18により、吊荷32がY軸の正の方向に振れていることが検出される。制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32がY軸の正の方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、第1アーム21と第2アーム22とが吊荷32の並進方向と直交するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が180度となるよう一対のアーム21、22を配置する。すなわち、図4(a)に示すように、Y軸と直交するX軸上において、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が180度となるよう一対のアーム21、22を配置する。
次に制御装置13は、駆動装置12を制御することにより、第1アーム21と第2アーム22とが吊荷32の並進方向と同一の方向に各々動き出すよう一対のアーム21、22を駆動する。このとき、第1アーム21と第2アーム22の加速度は互いに同一である。これによって、図4(b)に示すように、各アーム21、22および各ウェイト21b、22bが各々Y軸の正の方向(矢印T、Tで示す方向)に動き出す。このことにより、図4(b)に示すように、各アーム21、22および各ウェイト21b、22bから、接続部材11を介して吊荷32に対して働くY軸の負の方向の反力FTaが発生する。この反力FTaにより、吊荷32のY軸の正の方向の振れを減衰させることができる。
Y軸の正の方向に動き出した第1アーム21およびウェイト21bは、接続部材11の長手軸を回転軸として時計回りに回転する。一方、Y軸の正の方向に動き出した第2アーム22およびウェイト22bは、接続部材11の長手軸を回転軸として反時計回りに回転する。図4(c)は、X軸上に配置されていた各アーム21、22が各々Y軸の正の方向に向って約20度回転した後の制振装置10を示す図である。図4(c)に示す制振装置10において、制御装置13は、駆動装置12を制御することにより、各アーム21、22が各々の円周方向T、Tに向って同一の大きさの加速度で動くよう一対のアーム21、22を駆動する。これによって、第1アーム21およびウェイト21bから、接続部材11を介して吊荷32に対して、図4(c)に示す矢印Tと反対の向きに働く反力が発生する。同様に、第2アーム22およびウェイト22bから、接続部材11を介して吊荷32に対して、図4(c)に示す矢印Tと反対の向きに働く反力が発生する。
この場合、第1アーム21およびウェイト21bの運動により発生する矢印Tと反対の向きに働く反力のうち、X軸方向における成分と、第2アーム22およびウェイト22bから発生する矢印Tと反対の向きに働く反力のうち、X軸方向における成分とは、互いに大きさが同じで向きが逆であり、このため各々打ち消しあう。一方、第1アーム21およびウェイト21bの運動により発生する矢印Tと反対の向きに働く反力のうち、Y軸方向における成分と、第2アーム22およびウェイト22bから発生する矢印Tと反対の向きに働く反力のうち、Y軸方向における成分とは、互いに大きさが同じで、かつどちらもY軸の負の方向に働く。従って、図4(c)に示す状態においては、各アーム21、22および各ウェイト21b、22bから、接続部材11を介して吊荷32に対して、Y軸の負の方向に働く反力が発生する。この反力FTaにより、吊荷32のY軸の正の方向の振れをさらに減衰させることができる。
その後、制御装置13は、各アーム21、22が吊荷32の並進方向と平行するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が0度となるよう一対のアーム21、22を停止させる。すなわち図4(d)に示すように、各アーム21、22がY軸の正の方向において重なるよう一対のアーム21、22を停止させる。この場合、前述のとおり、ウェイト21b、22bにより、X軸を回転軸として図2に示す偏心モーメントMが発生し、これによって、図4(d)に示すように、接続部材11において、下部第1ジョイント15には上部第1ジョイント14に対してY軸に平行な力Ftbが発生する。この反力FTbにより、吊荷32のY軸の正の方向の振れをさらに減衰させることができる。
このように本実施の形態によれば、クレーンと吊荷32との間に介在された制振装置10は、上端がクレーンに連結され、下端が吊荷32に連結され、垂直方向に延びる長手軸を有する棒状の接続部材11と、各々の一端21c、22cが接続部材11に連結された一対のアーム21、22とを備えている。各アーム21、22は、接続部材11に対して、接続部材11の長手軸を回転軸として駆動装置12により回転可能に連結されている。また、吊荷32が並進方向または旋回方向に振れることを検出する検出装置18が設けられており、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて駆動装置12を制御する。このとき制御装置13は、吊荷32の並進方向または旋回方向の振れを減衰させる力が発生するよう各アーム21、22を回転させる。このことにより、クレーンに吊り下げられた吊荷32の並進方向または旋回方向における振れを減衰させることができる。
また本実施の形態によれば、各アーム21、22の他端21d、22dには、略等しい重さを有するウェイト21b、22bが各々取り付けられている。このため、吊荷32の並進方向または旋回方向の振れをより効率的に減衰させることができる。
また本実施の形態によれば、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が旋回方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、各アーム21、22が吊荷32の旋回方向と同一の回転方向に各々動き出すよう各アーム21、22を駆動する。このため、各アーム21、22および各ウェイト21b、22bから、接続部材11を介して吊荷32に対して、吊荷32の旋回方向と反対の回転方向に働くモーメント反力が発生する。このことにより、吊荷32の反時計回りの振れを減衰させることができる。
また本実施の形態によれば、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が並進方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、はじめに、第1アーム21と第2アーム22とが吊荷32の並進方向と直交するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が180度となるよう一対のアーム21、22を配置し、次に、第1アーム21と第2アーム22とが吊荷32の並進方向と同一の方向に同一の加速度で各々動き出すよう一対のアーム21、22を駆動する。このため、各アーム21、22および各ウェイト21b、22bから、接続部材11を介して吊荷32に対して、吊荷32の並進方向と反対の方向に働く反力が発生する。このことにより、吊荷32の並進方向の振れを減衰させることができる。
また本実施の形態によれば、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が並進方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより一対のアーム21、22を駆動した後、第1アーム21と第2アーム22とが吊荷32の並進方向と平行するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が0度となるよう一対のアーム21、22を停止させる。このため、ウェイト21b、22bにより偏心モーメントが発生し、このことにより、接続部材11において、下部第1ジョイント15には上部第1ジョイント14に対して吊荷32の並進方向と反対の方向に働く力が発生する。この力により、吊荷32の並進方向の振れをさらに減衰させることができる。
また本実施の形態によれば、接続部材11の上端は、上部第1ジョイント14を介してクレーン側吊り部34に連結されている。この上部第1ジョイント14は、接続部材11の長手軸と直交する回転軸を有しており、このため接続部材11は、クレーン側吊り部34に対して上部第1ジョイント14を回転軸として回転することができる。同様に、接続部材11の下端は、下部第1ジョイント15を介して吊具33に連結されている。この下部第1ジョイント15は、上部第1ジョイント14の回転軸と平行な回転軸を有しており、このため吊具33は、接続部材11に対して下部第1ジョイント15を回転軸として回転することができる。
なお本実施の形態において、吊荷32が旋回方向に振れている場合の制振装置10の作用、または、吊荷32が並進方向に振れている場合の制振装置10の作用についてそれぞれ個別に説明した。しかしながら、これに限られることはなく、吊荷32が旋回方向に振れ、かつ並進方向に振れている場合においても、本実施の形態における制振装置10により、吊荷32の振れを減衰させることができる。
この場合、はじめに制御装置13は、上述の方法により、吊荷32の旋回方向または並進方向における振れの一方を減衰させる。次に制御装置13は、上述の方法により、吊荷32の旋回方向または並進方向における振れの他方を減衰させる。このことにより、吊荷32が旋回方向に振れ、かつ並進方向に振れている場合であっても、吊荷32の旋回方向および並進方向の振れを減衰させることができる。
また本実施の形態において、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が旋回方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、各アーム21、22が吊荷32の旋回方向と同一の回転方向に各々動き出すよう各アーム21、22を駆動する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、制御装置13は、吊荷32が旋回方向に振れていない場合であっても、吊荷32の姿勢を調整するため、駆動装置12を制御することにより、各アーム21、22が吊荷32の旋回方向と同一の回転方向に各々動き出すよう各アーム21、22を駆動してもよい。これによって、吊荷32を所望の姿勢に調整することができる。
また本実施の形態において、接続部材11の上端が、上部第1ジョイント14を介してクレーン側吊り部34に連結され、接続部材11の下端が、下部第1ジョイント15を介して吊具33に連結されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、接続部材11の上端を、上部第1ジョイント14を介することなくクレーン側吊り部34に連結し、接続部材11の下端を、下部第1ジョイント15を介して吊具33に連結してもよい。この場合、第1アーム21と第2アーム22とが吊荷32の並進方向と平行するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が0度となるよう一対のアーム21、22を停止させたとき、ウェイト21b、22bにより偏心モーメントが発生し、このことにより、接続部材11には、クレーンフック35に対して、吊荷32の並進方向と反対の方向に働く力が発生する。
第2の実施の形態
次に図5乃至図8を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。このうち図5は、本発明の第2の実施の形態における制振装置を示す正面図であり、図6は、本発明の第2の実施の形態における制振装置を示す側面図である。図7(a)(b)は、本発明の第2の実施の形態において、吊荷の旋回方向の振れを減衰させる方法を示す平面図であり、図8(a)(b)(c)(d)は、本発明の第2の実施の形態において、吊荷の並進方向の振れを減衰させる方法を示す平面図である。
図5乃至図8に示す第2の実施の形態は、第1アームと第2アームとからなる第1アーム対に加えて、第3アームと第4アームとからなる第2アーム対が設けられた点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。図5乃至図8に示す第2の実施の形態において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず図5および図6により、本実施の形態における制振装置10について説明する。
図5および図6に示すように、制振装置10は、上下方向に延びる長手軸を有する棒状の接続部材11と、接続部材11に連結された一対のアーム(第1アーム対)21、22と、接続部材11に連結されたその他の一対のアーム(第2アーム対)23、24とを備えている。図5および図6に示すように、接続部材11の上端は、上部第1ジョイント14と上部第2ジョイント16とを介してクレーン側吊り部34に連結されている。このうち上部第1ジョイント14は、接続部材11の長手軸と直交する回転軸を有しており、また上部第2ジョイント16は、接続部材11の長手軸と直交するとともに上部第1ジョイント14の回転軸と直交する回転軸を有している。このため接続部材11は、クレーン側吊り部34に対して、上部第1ジョイント14を回転軸として回転することができるとともに、上部第2ジョイント16を回転軸として回転することもできる。
同様に、図5および図6に示すように、接続部材11の下端は、下部第1ジョイント15と下部第2ジョイント17とを介して吊具33に連結されている。このうち下部第1ジョイント15は、上部第1ジョイント14の回転軸と平行な回転軸を有しており、また下部第2ジョイント17は、上部第2ジョイント16の回転軸と平行な回転軸を有している。このため吊具33は、接続部材11に対して、下部第1ジョイント15を回転軸として回転することができるとともに、下部第2ジョイント17を回転軸として回転することもできる。
なお本実施の形態において、図5に示すように、接続部材11の長手軸が延びる方向はZ軸方向となっており、上部第1ジョイント14および下部第1ジョイント15の回転軸と平行な方向はX軸方向となっている。また図6に示すように、上部第2ジョイント16および下部第2ジョイント17の回転軸と平行な方向はY軸方向となっている。
次に、第1アーム対21、22および第2アーム対23、24について詳細に説明する。図5および図6に示すように、第1アーム対21、22は、それぞれ一端21c、22cが接続部材11に連結された第1アーム21および第2アーム22からなる。図5および図6に示す第1アーム21および第2アーム22は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態における第1アーム21および第2アーム22と略同一であるので、詳細な説明は省略する。
図5および図6に示すように、第2アーム対23、24は、それぞれ一端23c、24cが接続部材11に連結された第3アーム23および第4アーム24からなる。第3アーム23の一端23cには、環状の回動支持部材23aが取り付けられており、この回動支持部材23aは、接続部材11の回りを回動可能に設けられている。同様に、第4アーム24の一端24cには、環状の回動支持部材24aが取り付けられており、この回動支持部材24aは、接続部材11の回りを回動可能に設けられている。また接続部材11に、回動支持部材24a、24aを回転駆動する駆動装置12が設けられており、このため、各アーム23、24は、接続部材11に対して、接続部材11の長手軸を回転軸として駆動装置12により回転駆動される。
また図5および図6に示すように、第3アーム23と第4アーム24は各々等しい長さを有しており、また各アーム23、24の他端23d、24dには、等しい重さを有するウェイト23b、24bが各々取り付けられている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。はじめに図7(a)(b)を参照して、吊荷32が旋回方向に振れている場合について説明する。
図7(a)(b)は、上方から見た場合の制振装置10および吊荷32を示す平面図である。図7(a)に示すように、吊荷32が、上下方向(Z軸)を回転軸として反時計回りに旋回している場合を考える。この場合、まず検出装置18により、吊荷32が反時計回りに振れていることが検出される。制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が反時計回りに振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、まず第1アーム対21、22を、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が180度となるよう配置する(図7(a)参照)。同時に、第2アーム対23、24を、第3アーム23と第4アーム24の間の角度が180度となるよう配置する。この場合、図7(a)に示すように、例えば第1アーム対21、22はX軸上に配置され、第2アーム対23、24はX軸と直交するY軸上に配置されている。
次に制御装置13は、図7(b)に示すように、第1アーム対21、22および第2アーム対23、24の各アーム21、22、23、24が吊荷32の旋回方向と同一の回転方向、すなわち反時計回りに回転するよう各アーム21、22、23、24を制御する。これによって、各アーム21、22、23、24および各アーム21、22、23、24に取り付けられたウェイト21b、22b、23b、24bが、接続部材11の長手軸を回転軸として反時計回りに回転する。このとき、図7(b)に示すように、各アーム21、22、23、24および各ウェイト21b、22b、23b、24bから、接続部材11を介して吊荷32に対して働く時計回りのモーメント反力Fが発生する。このことにより、吊荷32の反時計回りの振れを減衰させることができる。
その後、吊荷32を所定位置に着地させる。この場合、吊荷32を着地させる前に各アーム21、22、23、24の反時計回りの回転を停止させると、各アーム21、22、23、24を減速する際に発生する反時計回りのモーメント反力により、吊荷32が再び旋回方向に振れることが考えられる。従って、吊荷32を着地させた後に、各アーム21、22、23、24の反時計回りの回転を停止させることが好ましい。しかしながら、吊荷32を着地させる前に各アーム21、22、23、24の反時計回りの回転を停止させる必要がある場合が考えられる。この場合、各アーム21、22、23、24を十分にゆっくりと減速させることが好ましい。これによって、各アーム21、22、23、24が減速する際に発生する反時計回りのモーメント反力を、吊荷32と制振装置10との間に働く摩擦力などよりも小さくすることができ、このことにより、吊荷32が再び旋回方向に振れるのを防ぐことができる。
次に図8(a)(b)(c)(d)を参照して、吊荷32が並進方向に振れている場合について説明する。
図4(a)(b)(c)(d)は、上方から見た場合の制振装置10および吊荷32を示す平面図である。図8(a)に示すように、吊荷32が矢印Tで示す方向に振れている場合を考える。まず検出装置18により、吊荷32が矢印Tで示す方向に振れていることが検出される。この場合、はじめに制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、並進方向における吊荷32の振れTを、Y軸方向(第1方向)における成分Tと、Y軸と直交するX軸方向(第2方向)における成分Tとに分解する。次に制御装置13は、駆動装置12を制御することにより、第1アーム21と第2アーム22とがY軸方向と直交するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が180度となるよう第1アーム対21、22を配置する。すなわち、図8(a)に示すように、X軸上において、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が180度となるよう第1アーム対21、22を配置する。同時に制御装置は、第3アーム23と第4アーム24とがX軸方向と直交するとともに、第3アーム23と第4アーム24の間の角度が180度となるよう第2アーム対23、24を配置する。すなわち、図8(a)に示すように、Y軸上において、第3アーム23と第4アーム24の間の角度が180度となるよう第2アーム対23、24を配置する。
次に制御装置13は、駆動装置12を制御することにより、第1アーム21と第2アーム22とが、吊荷32の並進振れTのY軸方向における成分Tと同一の方向に動き出すよう第1アーム対21、22を駆動する。このとき、第1アーム21と第2アーム22の加速度は互いに同一である。これによって、図8(b)に示すように、各アーム21、22および各ウェイト21b、22bが各々Y軸の負の方向(矢印T、Tで示す方向)に動き出す。このことにより、図8(b)に示すように、各アーム21、22および各ウェイト21b、22bから、接続部材11を介して吊荷32に対して働くY軸の正の方向の反力FTa1が発生する。
同時に制御装置13は、駆動装置12を制御することにより、第3アーム23と第4アーム24とが、吊荷32の並進振れTのX軸方向における成分Tと同一の方向に動き出すよう第2アーム対23、24を駆動する。このとき、第3アーム23と第4アーム24の加速度は互いに同一である。これによって、図8(b)に示すように、各アーム23、24および各ウェイト23b、24bが各々X軸の正の方向(矢印T、Tで示す方向)に動き出す。このことにより、図8(b)に示すように、各アーム23、24および各ウェイト23b、24bから、接続部材11を介して吊荷32に対して働くX軸の負の方向の反力FTa2が発生する。この反力FTa2と、前述の反力FTa1との合力として、吊荷32の並進振れTと逆向きに働く反力FTaが発生する。この反力FTaにより、吊荷32の並進振れを減衰させることができる。
なお上述の記載から明らかなように、第1アーム対21、22を駆動する際の加速度と、第2アーム対23、24を駆動する際の加速度の比率を調整することにより、Y軸の正の方向の反力FTa1とX軸の負の方向の反力FTa2の比率を調整することができ、このため、反力FTaをXY平面上の任意の方向に発生させることができる。このことにより、任意の方向における吊荷32の並進振れを減衰させることが可能となる。
Y軸の負の方向に動き出した第1アーム21およびウェイト21bは、接続部材11の長手軸を回転軸として反時計回りに回転し、一方、Y軸の正の方向に動き出した第2アーム22およびウェイト22bは、接続部材11の長手軸を回転軸として時計回りに回転する。また、X軸の正の方向に動き出した第3アーム23およびウェイト23bは、接続部材11の長手軸を回転軸として反時計回りに回転し、一方、X軸の正の方向に動き出した第4アーム24およびウェイト24bは、接続部材11の長手軸を回転軸として時計回りに回転する。図8(c)は、X軸上に配置されていた第1アーム対21、22が各々Y軸の負の方向に向って約20度回転し、Y軸上に配置されていた第2アーム対23、24が各々X軸の正の方向に向って約20度回転した後の制振装置10を示す図である。図1乃至図4に示す第1の実施の形態の場合と同様に、この場合も、吊荷32の並進振れTと逆向きに働く反力FTaが発生する(図8(c)参照)。この反力FTaにより、吊荷32の並進振れをさらに減衰させることができる。
その後、制御装置13は、第1アーム21と第2アーム22とがY軸と平行するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が0度となるよう第1アーム対21、22を停止させる。すなわち図8(d)に示すように、各アーム21、22がY軸の負の方向において重なるよう第1アーム対21、22を停止させる。このとき、図1乃至図4に示す第1の実施の形態の場合と同様に、Y軸上のウェイト21b、22bにより、X軸を回転軸として偏心モーメントが発生し、これによって、図8(d)に示すように、接続部材11において、下部第1ジョイント15には上部第1ジョイント14に対してY軸に平行な力Ftb1が発生する。
同様に、制御装置13は、第3アーム23と第4アーム24とがX軸と平行するとともに、第3アーム23と第4アーム24の間の角度が0度となるよう第2アーム対23、24を停止させる。すなわち図8(d)に示すように、各アーム23、24がX軸の正の方向において重なるよう第2アーム対23、24を停止させる。この場合も、X軸上のウェイト23b、24bにより、Y軸を回転軸として偏心モーメントが発生し、これによって、図8(d)に示すように、接続部材11において、下部第2ジョイント17には上部第2ジョイント16に対してX軸に平行な力Ftb2が発生する。この力FTb2と、前述の反力FTb1との合力として、吊荷32の並進振れTと逆向きに働く力FTbが発生する。この力FTaにより、吊荷32の並進振れをさらに減衰させることができる。
このように本実施の形態によれば、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が旋回方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、各アーム21、22、23、24が吊荷32の旋回方向と同一の回転方向に各々動き出すよう各アーム21、22、23、24を駆動する。このため、各アーム21、22、23、24および各ウェイト21b、22b、23b、24bから、接続部材11を介して吊荷32に対して、吊荷32の旋回方向と反対の回転方向に働くモーメント反力が発生する。このことにより、吊荷32の反時計回りの振れを減衰させることができる。
また本実施の形態によれば、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が旋回方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、第1アーム21と第2アーム22とがY軸方向と直交するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が180度となるよう第1アーム対21、22を配置し、同時に制御装置は、第3アーム23と第4アーム24とがX軸方向と直交するとともに、第3アーム23と第4アーム24の間の角度が180度となるよう第2アーム対23、24を配置する。次に制御装置13は、駆動装置12を制御することにより、第1アーム21と第2アーム22とが、吊荷32の並進振れのY軸方向における成分と同一の方向に動き出すよう第1アーム対21、22を駆動し、同時に制御装置13は、駆動装置12を制御することにより、第3アーム23と第4アーム24とが、吊荷32の並進振れのX軸方向における成分と同一の方向に動き出すよう第2アーム対23、24を駆動する。このため、第1アーム対21、22を駆動する際の加速度と、第2アーム対23、24を駆動する際の加速度の比率を調整することにより、反力をXY平面上の任意の方向に発生させることができ、このことにより、任意の方向における吊荷32の並進振れを減衰させることが可能となる。
また本実施の形態によれば、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が並進方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより第1アーム対21、22を駆動した後、第1アーム21と第2アーム22とがY軸と平行するとともに、第1アーム21と第2アーム22の間の角度が0度となるよう第1アーム対21、22を停止させる。このため、ウェイト21b、22bにより偏心モーメントが発生し、このことにより、接続部材11において、下部第1ジョイント15には上部第1ジョイント14に対してY軸に平行な力が発生する。同様に、制御装置13は、第2アーム対23、24を駆動した後、第3アーム23と第4アーム24とがX軸と平行するとともに、第3アーム23と第4アーム24の間の角度が0度となるよう第2アーム対23、24を停止させる。このため、ウェイト23b、24bにより偏心モーメントが発生し、このことにより、接続部材11において、下部第2ジョイント17には上部第2ジョイント16に対してX軸に平行な力が発生する。これらの力の合力として、吊荷32の並進振れと逆向きに働く合力が発生する。この合力により、吊荷32の並進振れをさらに減衰させることができる。
なお本実施の形態において、吊荷32が旋回方向に振れている場合の制振装置10の作用、または、吊荷32が並進方向に振れている場合の制振装置10の作用についてそれぞれ個別に説明した。しかしながら、これに限られることはなく、吊荷32が旋回方向に振れ、かつ並進方向に振れている場合においても、本実施の形態における制振装置10により、吊荷32の振れを減衰させることができる。
この場合、はじめに制御装置13は、上述の方法により、吊荷32の旋回方向または並進方向における振れの一方を減衰させる。次に制御装置13は、上述の方法により、吊荷32の旋回方向または並進方向における振れの他方を減衰させる。このことにより、吊荷32が旋回方向に振れ、かつ並進方向に振れている場合であっても、吊荷32の振れを減衰させることができる。
また上記各実施の形態において、制御装置13は、検出装置18からの信号に基づいて、吊荷32が旋回方向に振れていると判断した場合、駆動装置12を制御することにより、各アーム21、22、23、24が吊荷32の旋回方向と同一の回転方向に各々動き出すよう各アーム21、22、23、24を駆動する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、制御装置13は、吊荷32が旋回方向に振れていない場合であっても、吊荷32の姿勢を調整するため、駆動装置12を制御することにより、各アーム21、22、23、24が吊荷32の旋回方向と同一の回転方向に各々動き出すよう各アーム21、22、23、24を駆動してもよい。これによって、吊荷32を所望の姿勢に調整することができる。
10 制振装置
11 接続部材
12 駆動装置
13 制御装置
14 上部第1ジョイント
15 下部第1ジョイント
16 上部第2ジョイント
17 下部第2ジョイント
18 検出装置
21 第1アーム
21a 第1アームの回動支持部材
21b 第1アームのウェイト
21c 第1アームの一端
21d 第1アームの他端
22 第2アーム
22a 第2アームの回動支持部材
22b 第2アームのウェイト
22c 第2アームの一端
22d 第2アームの他端
23 第3アーム
23a 第3アームの回動支持部材
23b 第3アームのウェイト
23c 第3アームの一端
23d 第3アームの他端
24 第4アーム
24a 第4アームの回動支持部材
24b 第4アームのウェイト
24c 第4アームの一端
24d 第4アームの他端
31 ワイヤロープ
31A クレーン
31B 走行機
31C レール
32 吊荷
33 吊具
34 クレーン側吊り部
35 クレーンフック

Claims (7)

  1. クレーンと吊荷との間に介在され、クレーンに吊り下げられた吊荷の並進方向または旋回方向における振れを減衰させる制振装置において、
    上端がクレーンに連結され、下端が吊荷に連結され、垂直方向に延びる長手軸を有する棒状の接続部材と、
    各々の一端が前記接続部材に連結された少なくとも一対のアームと、を備え、
    各アームは、前記接続部材に対して、接続部材の長手軸を回転軸として駆動装置により回転可能に連結され、
    吊荷が並進方向または旋回方向に振れることを検出する検出装置が設けられ、この検出装置からの信号に基づいて制御装置により駆動装置を制御して、吊荷の並進方向または旋回方向の振れを減衰させるよう各アームを回転させることを特徴とする制振装置。
  2. 各アームの他端に、等しい重さを有するウェイトが各々取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  3. 前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が旋回方向に振れていると判断した場合、前記駆動装置を制御することにより、各アームが吊荷の旋回方向と同一の回転方向に各々動き出すよう各アームを駆動することを特徴とする請求項2に記載の制振装置。
  4. 前記少なくとも一対のアームは、第1アームと第2アームとからなる第1アーム対を有し、
    第1アームと第2アームは各々等しい長さを有し、
    前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が並進方向に振れていると判断した場合、前記駆動装置を制御することにより、はじめに、第1アームと第2アームとが吊荷の並進方向と直交するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が180度となるよう第1アーム対を配置し、次に、第1アームと第2アームとが吊荷の並進方向と同一の方向に同一の加速度で各々動き出すよう第1アーム対を駆動することを特徴とする請求項2に記載の制振装置。
  5. 前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が並進方向に振れていると判断した場合、前記駆動装置を制御することにより、第1アーム対を駆動した後、第1アームと第2アームとが吊荷の並進方向と平行するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が0度となるよう第1アーム対を停止させることを特徴とする請求項4に記載の制振装置。
  6. 前記少なくとも一対のアームは、第1アームと第2アームとからなる第1アーム対と、第3アームと第4アームとからなる第2アーム対とを有し、
    第1乃至第4アームは各々等しい長さを有し、
    前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が並進方向に振れていると判断した場合、はじめに、並進方向における吊荷の振れを、並進方向と所定の角度をなす第1方向における成分と、第1方向と直交する第2方向における成分とに分解し、次に、前記駆動装置を制御することにより、第1アームと第2アームとが第1方向と直交するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が180度となるよう第1アーム対を配置し、かつ、第3アームと第4アームとが第2方向と直交するとともに、第3アームと第4アームの間の角度が180度となるよう第2アーム対を配置し、
    その後、第1アームと第2アームとが第1方向における吊荷の振れの方向と同一の方向に同一の加速度で各々動き出すよう第1アーム対を駆動し、かつ、第3アームと第4アームとが第2方向における吊荷の振れの方向と同一の方向に同一の加速度で各々動き出すよう第2アーム対を駆動することを特徴とする請求項2に記載の制振装置。
  7. 前記制御装置は、検出装置からの信号に基づいて、吊荷が並進方向に振れていると判断した場合、前記駆動装置を制御することにより、第1アーム対および第2アーム対を各々駆動した後、第1アームと第2アームとが第1方向と平行するとともに、第1アームと第2アームの間の角度が0度となるよう第1アーム対を停止させ、かつ、第3アームと第4アームとが第2方向と平行するとともに、第3アームと第4アームの間の角度が0度となるよう第2アーム対を停止させることを特徴とする請求項6に記載の制振装置。
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