JP5253527B2 - 遊技機 - Google Patents
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この構成によれば、RAMの記憶内容の初期化(つまりRAMクリア)に関連して、RAMクリア報知(RAMクリアの実行に関する報知)が実行される。また、第2期間中は、主制御部による遊技処理の進行が停止される。したがって、少なくともRAMクリア報知中は、遊技処理の進行が停止される。これにより、制御上の処理負担を軽減させることができる。そして、RAMクリア報知中に遊技者による遊技が行われる可能性は極めて低いので、RAMクリア報知中の制御処理を制限しても、遊技者による遊技の実行に悪影響を及ぼすことはほとんど考えられない。これにより、遊技者による遊技の実行に悪影響を及ぼすことなく、RAMクリア報知中における制御上の処理負担を軽減させることができる。
また、前記主制御部は、前記RAMの記憶内容の初期化に関連して、RAMクリア関連コマンドを前記演出制御部に送信する手段(30)をさらに含み、前記計時手段は、RAMクリア関連コマンドを前記演出制御部に送信してからの時間を計時する手段(77)をさらに含み、前記RAMクリア報知制御手段は、前記RAMクリア信号の受信に応じて、前記RAMの初期化を報知するための報知動作を実行するものであり、前記遊技処理停止/進行手段は、前記計時手段による計時の開始から前記計時手段により前記第2期間が経過したと計時されるまでの間、前記遊技処理の進行を停止するようにしてもよい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遊技機が適用されたパチンコ機1の斜視図である。このパチンコ機1は、遊技店内に配列された遊技島への取付け(設置)のための略四角枠状の外枠2と、この外枠2に対し片開き可能に取り付けられた内枠3とを備えている。外枠2の左右一方、たとえば左側のヒンジ4によって、内枠3はヒンジ4の回動軸まわりに回動可能に保持されている。
遊技盤5の下部には、特図始動口18が配設されている。特図始動口18は、遊技盤5の盤面に沿って流下する遊技球が入球可能に設けられている。
図2に示すように、特図始動口18の下方には、たとえば、左右に長い長方形状をなす大入賞口20が配設されている。大入賞口20は、左右方向に関して、複数個(たとえば3〜4個)の遊技球が同時に入球可能なサイズに形成されている。大入賞口20に関連して、大入賞口20を開閉可能な大入賞口開閉板(特別電動役物)21が設けられている。大入賞口開閉板21は、遊技盤5の盤面に沿った状態で大入賞口20を閉塞して、大入賞口20に遊技球が入るのを阻止することができる一方、この状態から大入賞口20の下端縁に沿って配置された回動軸(図示しない)を中心に手前側に傾倒することにより、大入賞口20を開放して、大入賞口20上に流下してくる遊技球を大入賞口20内に導き入れることができる。大入賞口20に遊技球が入球すると、予め定める個数(たとえば10球)の賞球が、賞球払出装置50(図3参照)から払い出される。
遊技盤5の右上部におけるガイドレール14の外側領域には、特図表示手段22、および普図表示手段23が配設されている。特図表示手段22は、特別図柄を変動表示させることにより、特図始動口18への遊技球の入球に対して実行される大当たり抽選の結果を表示するためのものである。普図表示手段23は、普通図柄を変動表示させることにより、普図ゲート17に対する遊技球の通過に対して実行される普通図柄抽選の結果を表示するためのものである。特図表示手段22および普図表示手段23は、たとえば7セグメント表示器によって構成されている。
また、たとえば、遊技ランプを、特図始動口18や大入賞口20に関連して設けることもできる。
遊技盤5の盤面に沿って流下する遊技球のうち、特図始動口18および大入賞口20のいずれにも入球しなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤5の下部に形成されたアウト口24から機内に回収される。
図3に示す基板のうち、払出制御基板32、発射制御基板64、電源基板61、第2枠中継基板70および外部端子基板33が、いわゆる内枠3に設けられた枠側部材(図3において一点鎖線で囲んで表示)である。
主制御基板30は、演出制御基板31に向けて制御コマンドCMDを出力する。主制御基板30からの制御コマンドCMDは、コマンド中継基板66および演出インターフェイス基板67を介して演出制御基板31に与えられる。
RAMクリア信号DELは、主制御基板30および払出制御基板32のマイクロコンピュータのRAMの記憶内容をそれぞれ初期化するか否かを決定する信号である。
主制御基板30および払出制御基板32のマイクロコンピュータには、電源基板61から、直流5Vのバックアップ電源BUがそれぞれ供給されている。したがって、営業終了や停電により交流電源24Vが遮断された後も、各マイクロコンピュータ内のRAMのデータは保持される。本実施形態では、少なくとも数日は、RAMの記憶内容が保持されるように設計されている。
また、電源基板61は、交流電源24Vの遮断時に、主制御基板30および払出制御基板32に、それぞれ電圧降下信号DWNを出力するよう構成されている。電圧降下信号DWNは、交流電源24Vが降下し始めたことを示す信号であり、各マイクロコンピュータの入力ポートに供給されるようになっている。電圧降下信号DWNの入力に基づき、主制御基板30および払出制御基板32では、それぞれ、バックアップ処理によって必要なデータがRAMに退避される。
ウォッチドッグタイマ回路74は、CPU71の暴走時には、CPU71を強制的にリセットして遊技制御を再開するものである。
RAM72のワーク領域には乱数格納領域(図示しない)が設けられている。この乱数格納領域には、特図始動口18への遊技球入球に対して実行される大当たり抽選の実行に関する種々の乱数(たとえば、大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、はずれ図柄決定用乱数および/または変動パターン判定用乱数)が格納される。
また、CPU71は外部端子基板33に向けて、RAMクリアが実行される旨の信号(以下、「RAMクリア実行信号」という。)を出力する。主制御基板30から出力されたRAMクリア実行信号は、外部端子基板33を介して遊技店のホールコンに向けて出力される。
次に、主制御基板30のプログラムについて説明する。主制御基板30の制御プログラムは、電源電圧の復旧や投入に基づいて起動されるメイン処理であるシステムリセット処理(次に述べる。図5〜図7参照)と、所定時間毎(4msec)に起動されるマスク可能な定期割込処理(後述する。図8参照)とを含んでいる。
システムリセット処理の実行は、主制御基板30に対する前述のシステムリセット信号SYSの入力に基づいて開始される。このシステムリセット処理の実行が開始される場合として、停電状態からの復旧時のようにRAMクリアされずに電源が通電状態になる場合や、遊技店の開店時のように、RAMクリアが実行されつつ電源が通電状態になる場合がある。その他、システムリセット処理の実行が開始される場合として、CPU71の暴走に伴い、ウォッチドッグタイマ回路74によってCPU71が強制的にリセットされる場合も考えられる。
主制御基板30が出力したRAMクリアコマンドは、コマンド中継基板66を経由して演出制御基板31に送信される。演出制御基板31は、RAMクリアコマンドを受信すると、演出インターフェイス基板67を経由して、液晶制御基板63およびランプ基板68に、RAMクリア報知のための制御コマンドを送信する。この制御コマンドを受信した液晶制御基板63は、液晶表示ユニット15に所定の第1期間(たとえば30秒間)の間、所定のRAMクリア画面(たとえば、「RAMクリア中です」などのメッセージ。RAMクリア報知態様)を表示する。また、この制御コマンドを受信したランプ基板68は、第1期間の間、ランプユニット27を所定のRAMクリア報知態様で点灯させる。さらに、演出制御基板31は、RAMクリアコマンドを受信すると、スピーカ28の音声出力を制御してスピーカ28から所定の警報音(RAMクリア報知態様)を第1期間の間出力させるとともに、遊技ランプ25を第1期間の間、所定のRAMクリア報知態様で点灯させる。このRAMクリア報知態様では、パチンコ機1のランプ25,27が全て点灯するとともに、スピーカ28から警報音が大音量で出力される。そのため、極めて派手な演出と言うことができる。なお、演出制御基板は独自のタイマにより、RAMクリア報知のための制御コマンドを受信してからの時間、すなわち、報知期間である第1期間を管理している。
また、主制御基板30からのRAMクリア実行信号出力のタイミングで、監視タイマ77による計時が開始される(ステップS17,S18)。計時開始時には、所定の第2期間(たとえば30秒間)に対応する値が監視タイマ77に設定される(ステップS17)。そして、監視タイマ77の値が「0」になるまで監視タイマ77を減算させる(ステップS18,S19)。そのため、監視タイマ77の値が「0」よりも大きい場合は(ステップS18でNO)、RAMクリア実行信号の出力から第2期間(たとえば30秒間)が未経過であることを意味する。
監視タイマ77がその値が「0」になるまで減算された後にCTC75の初期化が行われる。言い換えれば、システムリセット処理の終了が遅延され、RAMクリア実行信号の出力から第2期間が経過するまでの間、定期割込処理は実行されない。また、定期割込処理がスイッチ入力処理(S33)を含むので、第2期間が経過するまでの間、主制御基板30にスイッチ信号が入力されても、スイッチ入力処理が実行されないためスイッチ信号は無効化される。
なお、ステップS27で更新されるカウンタには、はずれ図柄決定用カウンタが含まれているが、このはずれ図柄決定用カウンタは、大当たり抽選(特別利益状態を実行するか否かを決定するための抽選)の結果がはずれ状態となった場合に、どのような態様のはずれゲームを演出するかを決定するためのカウンタである。なお、ステップS27で更新されるカウンタには、その他、変動パターン決定用カウンタ、図柄決定用カウンタ、初期値更新用カウンタなどの各種カウンタが含まれる。
バックアップデータが有効であるか否かは、具体的には、次のようにして判別される。CPU71は、その時点でRAM72に記憶されているデータに基づいて算出したチェックサム(データ誤り検出符号)を、SUM記憶領域に記憶されているバックアップ用のチェックサムと照合する。算出したチェックサムの値と、バックアップ用のチェックサムの値とは本来一致するはずである。しかしながら、電圧降下時にチェックサム演算が実行できなかった場合や、チェックサム演算が実行できても、ワーク領域におけるデータの破損などが生じている場合には、これら2つのチェックサムの値は一致しない。この場合、バックアップデータが無効であるとして(ステップS22でNO)、ステップS13のRAMクリア処理に移行させて、パチンコ機1の状態を初期状態に戻す。
次いで、CPU71の遊技処理進行停止中(ステップS18でNO)に電源断操作がされ、その後電源復帰した場合を考える。遊技処理進行停止の停止(ステップS18,S19)に先立ってRAMクリアの実行(ステップS13:RAM初期化)が行われ、このRAMクリアによりSUM記憶領域の内容もクリアされるので、遊技処理進行停止を実行開始する時点では、このチェックサムの値は「00[H]」である。また、遊技処理進行停止の停止(ステップS18,S19)に先立ってRAMクリアフラグの設定(ステップS14)が行われるので、遊技処理進行停止を実行開始する時点では、RAMクリアフラグの値は「5A」である。
定期割込処理が開始されると、CPU71のレジスタを保存することなく、速やかに電源異常チェック処理が実行される(ステップS30)。この電源異常チェック処理の実行を必須としたのは、定期割込処理の起動タイミングが、ステップS28の割込み許可の後に固定されていることに基づく。ステップS30の電源異常チェック処理では前述のように、電源基板61から主制御基板30に供給されている電圧降下信号のレベルを判定する。
ステップS31の乱数更新処理の終了後、遊技動作の時間を管理している各タイマについて、タイマ減算処理が行なわれる(ステップS32)。ここで減算されるタイマは、主として、電動チューリップ役物19の拡開時間や大入賞口20の開放時間やその他の遊技演出時間を管理するために使用されるものである。
次いで、入賞口(特図始動口18や大入賞口20、普通入賞口)へ入賞した遊技球の払出数に対応した賞球払出装置50への払出個数の指示を行うために入賞情報の確認及びコマンドデータの作成を行う賞球管理処理を実行した後(ステップS35)、電動チューリップ役物19を作動させるか否か(普通利益状態を実行するか否か)を判定する普通図柄判定処理(前述の普通図柄抽選と同等の処理)を実行する(ステップS36)。より詳しくはステップS31の乱数更新処理によって更新された普図当選用乱数カウンタの値を当たり当選値と対比する。普図当選用乱数カウンタの値が当たり当選値と一致すれば、普通図柄当選時の動作モードに変更する。この動作モードでは、電動チューリップ役物19の拡開動作に向けた処理が実行される。
大当たり判定処理の後、主制御基板30で管理する所定のランプについてランプ点灯処理を実行するとともに(ステップS38)、電動チューリップ役物19の拡開動作や大入賞口開閉板21の開閉動作などを実現する開閉役物駆動処理を実行した後(ステップS39)、CPU71を割込み許可状態に戻してタイマ割込みを終える(ステップS40)。その結果、定期割込処理のルーチンからメイン処理の無限ループ処理(図7参照)に戻り、ステップS26の処理が実行される。
RAMクリア報知中に遊技者による遊技が行われる可能性は極めて低いので、RAMクリア報知中の主制御基板30や演出制御基板31等の制御処理を制限しても、遊技者による遊技の実行に悪影響を及ぼすことはほとんど考えられない。これにより、遊技者による遊技の実行に悪影響を及ぼすことなく、RAMクリア報知中における制御上の処理負担を軽減させることができる。
しかしながら、RAMクリア報知中は遊技処理の進行が停止される。そして、前述のように遊技処理進行停止中に電源断された場合には、RAMクリアスイッチを押下せずに電源復帰させた場合であっても、電源復帰後に必ずRAMクリアが実行され、このRAMクリアの実行に応じてRAMクリア報知が実行される。したがって、第1期間というRAMクリア報知の所期の報知期間を、確実に担保することができる。
なお、ステップS43のRAMクリアフラグ格納(設定)、ステップS44のRAMクリアコマンド送信、およびステップS45のRAMクリア実行信号の出力はこの順で実行されるのであるが、これらの各ステップが実行される時間間隔は、第2期間に比べると十分に短い時間である。そのため、ステップS43〜ステップS45の各ステップはほぼ同じタイミングで実行されていると捉えることもできる。
また、主制御基板30からのRAMクリア実行信号出力のタイミングで、監視タイマ77による計時が開始される(ステップS47,S48)。計時の開始時には、所定の期間(たとえば30秒間)に対応する値を監視タイマ77に予め設定する(ステップS46)。そして、監視タイマ77の値が「0」になるまで監視タイマ77を減算させる(ステップS47,S48)。そのため、監視タイマ77の値が「0」よりも大きい場合は(ステップS47でNO)、RAMクリア実行信号の出力から第2期間が未経過であることを意味する。
そして、監視タイマ77の値が「0」に達すると(ステップS48でYES)、RAM72の全領域がゼロクリア(記憶内容が初期化)される(S46:RAM初期化)。その後、主制御基板30の入出力ポート(図示しない)をクリアし(ステップS50)かつ、RAMクリアフラグ76をクリア(「5A[H]」→「00[H]」)した後(ステップS51)、CTC75を初期設定する(図7に示すステップS25)。その後、CPU71を割込み禁止状態にセットしつつ(図7に示すステップS26)、各種のカウンタについて更新処理を実行する(図7に示すステップS27)。カウンタの更新後は、CPU71を割込み許可状態に戻して(図7に示すステップS28)図7に示すステップS26に戻る。
一方、主制御基板30が受信したRAMクリア信号がHレベルである場合は(ステップS42でNO)、RAM72に記憶されていたデータ(バックアップデータ)が有効であるか否かが判別される(ステップS52)。バックアップデータが有効である場合は(ステップS52でYES)、次いで復帰コマンド処理(ステップS53)および復帰時各種処理(ステップS54)が実行される。ステップS52,S53,S54の各処理は、図6に示すステップS22,S23,S24と同等の処理である。
図10は、本発明の第3実施形態に係るパチンコ機におけるシステムリセット処理の内容を示すフローチャートである。第3実施形態におけるシステムリセット処理では、図5〜図7に示すフローチャートのうち、ステップS12〜ステップS24までの処理(すなわち図6に示す各処理)に代えて図10に示す各処理が実行される。図5および図10を参照して説明する。
RAMクリア実行信号の出力後、主制御基板30の入出力ポート(図示しない)をクリア(ステップS70)した後、CTC75を初期設定する(図7に示すステップS25)。その後、CPU71を割込み禁止状態にセットしつつ(図7に示すステップS26)、各種のカウンタについて更新処理を実行する(図7に示すステップS27)。カウンタの更新後は、CPU71を割込み許可状態に戻してステップS26に戻る。
一方、主制御基板30が受信したRAMクリア信号がHレベルである場合は(ステップS62でNO)、RAM72に記憶されていたデータ(バックアップデータ)が有効であるか否かが判別される(ステップS72)。バックアップデータが有効である場合は(ステップS72でYES)、次いで復帰コマンド処理(ステップS53)および復帰時各種処理(ステップS54)が実行される。ステップS72,S73,S74の各処理は、図6に示すステップS22,S23,S24と同等の処理である。
定期割込処理が開始されると、CPU71のレジスタを保存することなく、速やかにその開始タイミングで、監視タイマ77による計時が開始される(ステップS81)。なお、監視タイマ77(たとえば30秒に相当するデータ)の設定は、システムリセット処理側におけるRAM初期化後の所定のタイミング(たとえばS66の直後)で行う。そして、計時開始後は監視タイマ77の値が「0」になるまで監視タイマ77を減算させる(ステップS81,S84)。そのため、監視タイマ77の値が「0」よりも大きい場合は(ステップS81でNO)、定期割込処理の開始から第2期間が未経過であることを意味する。
ステップS82の電源異常チェック処理の終了後、定期処理内各種処理が実行される(ステップS83)。この定期処理内各種処理とは、定期割込内における種々の処理を意味し、たとえば図8に示すステップS31〜S40の各処理を含むものである。すなわち、定期処理内各種処理は、たとえば普図当選用乱数更新処理(図8に示すS31)、タイマ減算処理(図8に示すS32)、スイッチ入力処理(図8に示すS33)、エラー管理処理(図8に示すS34)、賞球管理処理(図8に示すS35)、普通図柄判定処理(図8に示すS36)、大当たり判定処理(図8に示すS37)、ランプ点灯処理(図8に示すS38)、開閉役物駆動処理(図8に示すS39)を含んでおり、これらの処理が所定順に実行される。これら全ての処理の終了後、CPU71を割込み許可状態に戻してタイマ割込みを終える。
また、RAMクリア後第1期間(たとえば30秒間)の間その旨が報知される。この実施形態では第2期間は第1期間と同じ長さであるので、少なくともRAMクリア報知中は、遊技処理の進行が停止される。これにより、RAMクリア報知中の主制御基板30や演出制御基板31の制御処理を制限することができ、制御上の処理負担を軽減させることができる。
これに対し、監視タイマ77の減算中も乱数更新処理を実行することにより、第2期間が経過する前であっても乱数の更新を行うことで、乱数の更新タイミングを遊技者にわかりづらくすることができる。
また、前述の各実施形態における液晶表示ユニット15、ランプ25,27およびスピーカ28のRAMクリア報知態様はそれぞれ前述のものに限られず、他の態様を用いて、RAMクリア報知を実行することができる。
さらに、液晶表示ユニット15、スピーカ28およびランプ25,27の全てを用いて行うことに限られず、液晶表示ユニット15、ランプ25,27およびスピーカ28の少なくとも1つを用いて行うこともできる。
また、主制御基板30にRAM72とは別にバックアップ用RAMを設け、主制御基板30のバックアップ時には、主制御基板30のRAM72の記憶内容(データおよびチェックサム)をバックアップ用RAMに移し、電源断時にバックアップ用RAMに保持させ続けるものであってもよい。この場合、電源基板61からのバックアップ用電源電圧BUは、バックアップ用RAMだけに供給されている。
また、前述の各実施形態では、主制御基板30および払出制御基板32にバックアップ機能を設け場合を例に挙げたが、主制御基板30のみにバックアップ機能を設けるようにしてもよい。
また、前記の実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ機を例にとって説明したが、この発明は、パチンコ機に限らず、たとえばパチスロ機などの他の遊技機にも適用可能である。
15 液晶表示ユニット(報知手段)
25 遊技ランプ(報知手段)
27 ランプユニット(報知手段)
28 スピーカ(報知手段)
30 主制御基板(主制御部)
31 演出制御基板(RAMクリア報知制御手段)
61 電源基板(バックアップ手段)
77 監視タイマ(計時手段)
Claims (1)
- 遊技機であって、
前記遊技機における遊技を統括して制御するための主制御部と、
前記主制御部からの制御コマンドに従った演出動作を実行する演出制御部と、
前記演出制御部によって制御される報知手段と、
前記主制御部に対する電源の遮断時に、前記主制御部に含まれるRAMにデータを保持させ続けるためのバックアップ手段と、
前記主制御部へのRAMクリア信号の入力に基づいて、前記RAMの記憶内容を初期化するRAMクリア実行手段とを含み、
前記演出制御部は、前記RAMの初期化および前記RAMクリア信号の受信の一方から予め定める第1期間の間、所定のRAMクリア報知態様を実行するように前記報知手段を制御するRAMクリア報知制御手段を含み、
前記主制御部は、
各種スイッチのオン/オフ信号を前記主制御部に入力するための入力処理を実行する入力処理実行手段と、
前記RAMの初期化および前記RAMクリア信号の受信の前記一方からの経過時間を計時する計時手段と、
前記計時手段の計時開始から前記第1期間と同等かあるいは当該第1期間よりも長い期間である、予め定める第2期間が経過するまでの間、前記入力処理実行手段における前記入力処理の実行を遅延することにより前記遊技機の遊技処理を進行させず、前記第2期間の経過後に、前記入力処理実行手段における前記入力処理の実行を開始させることにより前記遊技処理を進行させる遊技処理非進行/進行手段とを含む、遊技機。
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