JP5252411B2 - 細胞培養担体および細胞の培養方法 - Google Patents

細胞培養担体および細胞の培養方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5252411B2
JP5252411B2 JP2007158237A JP2007158237A JP5252411B2 JP 5252411 B2 JP5252411 B2 JP 5252411B2 JP 2007158237 A JP2007158237 A JP 2007158237A JP 2007158237 A JP2007158237 A JP 2007158237A JP 5252411 B2 JP5252411 B2 JP 5252411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
cell
culture
culture carrier
undifferentiated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007158237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008306987A (ja
Inventor
文彦 北川
幸文 今泉
克典 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Shinshu University NUC
Original Assignee
Shinshu University NUC
Covalent Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinshu University NUC, Covalent Materials Corp filed Critical Shinshu University NUC
Priority to JP2007158237A priority Critical patent/JP5252411B2/ja
Priority to US11/984,544 priority patent/US9428728B2/en
Priority to EP20080002715 priority patent/EP1970436B1/en
Publication of JP2008306987A publication Critical patent/JP2008306987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5252411B2 publication Critical patent/JP5252411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M25/00Means for supporting, enclosing or fixing the microorganisms, e.g. immunocoatings
    • C12M25/14Scaffolds; Matrices
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/02Form or structure of the vessel
    • C12M23/12Well or multiwell plates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/20Material Coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/0068General culture methods using substrates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/06Animal cells or tissues; Human cells or tissues
    • C12N5/0602Vertebrate cells
    • C12N5/0603Embryonic cells ; Embryoid bodies
    • C12N5/0606Pluripotent embryonic cells, e.g. embryonic stem cells [ES]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
    • B01L3/508Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes rigid containers not provided for above
    • B01L3/5085Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes rigid containers not provided for above for multiple samples, e.g. microtitration plates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2533/00Supports or coatings for cell culture, characterised by material
    • C12N2533/10Mineral substrates
    • C12N2533/14Ceramic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2535/00Supports or coatings for cell culture characterised by topography

Description

本発明は、胚性幹細胞(ES細胞)や成体多能性幹細胞等の多能性を有する未分化な細胞の培養技術、特に、継代培養等に好適な培養担体およびこれを用いた細胞の培養方法に関する。
近年、ヒト骨髄液からの幹細胞の分離、目的とする組織細胞への分化・誘導、3次元培養技術、足場材料の開発等の進歩に伴い、細胞培養によって幹細胞から皮膚、骨、軟骨、血管、心臓弁、靭帯等の組織を作製することが可能となり、一部では、既に臨床応用が開始されている。
一方、ES細胞に代表される未分化細胞は、他のすべての組織細胞に分化することができる全能性を有する細胞であることから、再生医療への応用が期待されている細胞である。
このため、未分化細胞から組織細胞への分化誘導法の研究が盛んに進められている。
前記ES細胞を再生医療の目的で使用するためには、核を除外した卵子と他の個体の体細胞の核とを融合して作製されるES細胞株を大量に増殖させる技術が必要である。
現在のところ、マウスES細胞は、LIF(白血病阻害因子)存在下で、かつ、STO(マウス胎児繊維芽細胞)等に代表されるフィーダ細胞上で共培養することにより、未分化性を維持することができることが確認されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、最近では、ヒト胚盤胞期胚からも、多分化能を有し、長期間未分化のままで細胞分裂可能なヒトES細胞株の樹立が報告されつつある。
従来、上記のようなES細胞等に代表される未分化な細胞を増殖または維持するための一般的な培養担体としては、プラスチックシャーレ上に、コラーゲン、ゼラチン、ラミニン、マトリゲル等の生体内成分をコーティングしたものに、マウス由来やヒト組織由来の支持細胞を増殖させたものが用いられている。
一方、特許文献1には、球状細胞塊の大量培養に適した培養担体として、ガラス等の無機材料、ステンレス鋼等の金属材料、合成樹脂、ゴム等からなる基板表面上に、アレイ状やハニカム状に規則配列された種細胞を凝集させて保持する細胞培養セルを備えた細胞培養チップが開示されている。
特開2005−27598号公報 Li Cui, Katsunori Sasaki, The Journal of Histochemistry and Cytochemistry, 2004, 52, p.1447-1457
しかしながら、上記のような培養担体でES細胞を増殖させた場合、細胞は扁平なコロニー(細胞塊)を形成し、それが巨大化するにつれて、ES細胞が有している未分化状態が消失していく。
このため、例えば、マウスES細胞を継代培養するためには、顕微鏡下でES細胞コロニーを観察し、ある程度の大きさになったところで、トリプシン処理によりコロニーを培養担体から剥離して細胞単独に分離し、他の担体に継代することによって、ES細胞を増殖し、維持していく方法が採用されている。
この方法においては、得られるES細胞コロニーのサイズ制御が難しく、得られるES細胞コロニーのサイズが一定とならない。このため、継代培養するタイミングの判断が難しく、タイミングを誤ると、分化した細胞と未分化細胞とが混在してしまうという課題を有していた。
また、ヒトやサル等の霊長類のES細胞の場合は、マウスES細胞と異なり、コロニー化している培養細胞を培養担体から剥離するためにトリプシン処理を行い、単独細胞とすると、該細胞は生存することができない。
このため、霊長類の細胞の維持は、短時間のコラゲナーゼ・トリプシンによる酵素処理後、ピペッティングを行い、ES細胞コロニーを細分化させて、他の担体に撒き直す等の方法により行われている。
このようにして採取されたES細胞コロニーから培養された細胞塊は、サイズが不均一であり、これを用いた分化誘導も不均一になりやすいという課題を有していた。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、ヒトES細胞等の未分化細胞を、均一なサイズに効率的に増殖させることができ、かつ、その未分化状態を保持しつつ細胞を培養できる細胞培養担体および細胞の培養方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係る細胞培養担体は、底面が半球状である複数の凹部が、ジルコニア、イットリア、チタニア、アルミナ、シリカ、ハイドロキシアパタイトおよびβ−リン酸三カルシウムのうちの少なくともいずれか1種のセラミックスからなる基材表面にマトリックス状に規則的に配列され、前記凹部及び前記基材表面が気孔径10nm以上2000nmの多孔体からなり、かつ、前記凹部は、径が10μm以上1000μm以下、深さが30μm以上1000μm以下であることを特徴とする。
上記のような培養担体を用いれば、未分化細胞の分化・誘導を促進することがなく、生体安全性が高く、ES細胞等の未分化細胞コロニーのサイズ制御が可能となり、培養細胞の培養担体からの剥離(回収)も容易であり、操作性にも優れ、効率的な培養を行うことができる。
特に、前記培養担体が、マウスES細胞の培養に用いられる場合は、凹部の径は100μm以上400μm以下、深さは50μm以上400μm以下であり、また、ヒトES細胞の培養に用いられる場合は、凹部の径は250μm以上1000μm以下、深さは125μm以上1000μm以下であることが好ましい。
本発明に係る細胞の培養方法は、上記のような培養担体を用いて、未分化細胞を該培養担体の凹部の少なくとも1ヶ所に撒種して培養し、未分化な状態のままで増殖した細胞塊を得ることを特徴とする。
上記のような本発明に係る培養担体を用いて未分化細胞を培養することにより、未分化細胞を分化させることなく、効率的に大量培養することができる。
さらに、本発明に係る細胞の培養方法は、上記において培養して得られた細胞塊を単一細胞または細胞小集団に分離し、前記培養担体から剥離して得られた未分化細胞を用いて、上記培養方法を繰り返すことにより継代培養を行うことを特徴とする。
上記のような本発明に係る培養担体を用いれば、同様の培養操作を容易に繰り返し行うことができ、効率的な継代培養を行うことができる。
前記継代培養方法においては、細胞塊の分離は、酵素処理およびピペッティングにより容易に行うことができる。
培養細胞が剥離しやすい本発明に係る培養担体を用いることにより、長時間のトリプシン処理を要することなく、培養細胞の培養担体からの剥離および分離操作を容易に行うことができ、効率化が図られる。
さらに、本発明に係る他の態様の細胞の培養方法は、上記において得られた細胞塊を前記培養担体から細胞塊の状態のまま剥離し、この未分化細胞の細胞塊を用いて浮遊培養を行うことを特徴とする。
このように、前記未分化細胞の細胞塊は、継代培養に限らず、浮遊培養にも好適に適用することができ、この浮遊培養により、ES細胞から胚様体(EB:embryoid body)を容易に得ることができる。
前記細胞培養担体からの細胞塊の剥離は、ピペッティングのみで行うことができる。
本発明に係る培養担体を用いることにより、トリプシン処理によらなくても、培養担体からの剥離が容易となり、酵素処理によるダメージのない複数の均一な細胞塊を得ることができる。
上記方法により培養して得られた未分化細胞においては、未分化マーカーの発現を維持したまま、培養することが可能である。
上述したとおり、本発明に係る細胞培養担体は、その基材表面の所定の凹部が物理的隔壁を形成するため、該凹部内において未分化の状態を保持したまま、未分化細胞の培養を行うことができ、また、培養された細胞塊の取り扱いも容易となる。
また、前記培養担体は、凹部表面が多孔体により構成されていることにより、培養細胞塊を培養担体から容易に剥離することができ、均一なサイズの培養細胞を簡便に得ることができる。
さらに、上記培養担体を用いた本発明に係る細胞の培養方法によれば、フィーダ細胞を用いることなく、未分化細胞を、未分化な状態を保持したまま、効率的に大量継代培養することができる。
したがって、本発明は、ES細胞や成体多能性幹細胞等の多能性を有する未分化な細胞の培養技術の発展、ひいては、生体組織の再生治療への応用に貢献し得るものである。
以下、本発明についてより詳細に説明する。
本発明に係る未分化細胞用培養担体は、表面が多孔体からなる複数の凹部が、基材表面にマトリックス状に配列されているものである。
なお、ここでいうマトリックス状とは、行方向および列方向に配列されていることを意味し、特に、行方向と列方向とが、ほぼ直交していることが好ましい。
このような形状の培養担体を用いることにより、基材表面に形成された凹部内のみで細胞を増殖させることが可能となり、ES細胞等の未分化細胞コロニーのサイズ制御を行うことができる。
すなわち、ES細胞等は、培養されて凹部の大きさに達すると増殖を鈍化させる性質があり、常時観察していなくても、所望の大きさの細胞塊を得ることができる。未分化を維持することができる大きさの凹部を用いることにより、サイズが制御された未分化細胞の増殖が容易になる。
また、前記凹部の表面を多孔体により構成することにより、培養細胞が培養担体の凹部内へ付着しやすく、かつ、剥離しやすくなる。このため、培養細胞を回収する際、特に、ヒトES細胞等において好ましくない、長時間の酵素処理を要することなく、ピペッティングにより容易に剥離することが可能となる。
また、培養担体への培養細胞の付着面積を小さくする観点から、前記凹部のみならず、基材表面も含む培養担体全体が、多孔体からなることがより好ましい。
これにより、培養細胞の該培養担体に対する付着および剥離を、より効率的に行うことができる。
なお、前記凹部は、規則的に配列されていることが好ましい。
このように、前記凹部が規則的に配列されていることにより、機械的にピペッティング等を行うことが可能となり、均一な大きさの細胞塊が得られることから、培養細胞の効率的かつ均等な量産が可能となる。
前記凹部は、径が10μm以上1000μm以下、深さが30μm以上1000μm以下であることが好ましい。
通常、ES細胞コロニーは、ある一定のサイズ以上になると、未分化状態を失うため、未分化状態を保持する観点から、凹部は上記範囲内のサイズであることが好ましい。
また、前記多孔体は、気孔径が10nm以上2000nmであることが好ましい。
このような多孔体とすることにより、培養担体の凹部内に培養細胞が付着しやすくなり、かつ、ピペッティングにより容易に剥離することができる。
前記凹部の形状は、特に限定されるものではなく、基材表面に上記サイズでの加工が可能である限り、種々の形状とすることができる。
特に、本発明に係る細胞培養担体から剥離した細胞塊を浮遊培養に用いる場合には、剥離性および形成するコロニーの形状等の観点から、底面が半球状であることが好ましい。
なお、本発明においては、凹部のサイズを径と深さで表現しているが、本発明でいう凹部の径は、開口面が多角形状である場合、培養担体の基材表面の凹部の開口面積を円に置き換えた場合の直径である。また、深さは、凹部の最も深い部分の深さである。
また、前記凹部のサイズは、培養される細胞の大きさに対して1倍以上100倍以下の径であることが好ましい。
上記のようなサイズの凹部内で増殖した細胞塊は、サイズの均一化が図られ、また、ピペッティング等による回収が容易であり、効率的な培養を行うことができる。
なお、細胞の大きさの1倍の大きさの凹部は、未分化状態を維持することはできるが、増殖の余地があまりなく、また、細胞は、凹部から突出しない方が好ましいことから、2倍以上の径であることがより好ましい。
また、未分化の確実性を高めるため、25倍以下であることがより好ましい。
ES細胞1個の大きさは直径約10μmであり、細胞が凹部外で増殖することを防止するため、凹部の径は10μm以上、深さは30μm以上であることが好ましい。
一方、前記凹部のサイズが大きすぎると、増殖した未分化細胞の細胞塊が大きくなりすぎ、細胞が分化するおそれがあるため、該凹部の径は1000μm以下、深さは1000μm以下であることが好ましい。
特に、前記培養担体をマウスES細胞の培養に用いる場合は、凹部の径は100μm以上400μm以下、深さは50μm以上400μm以下であることが好ましい。
凹部の径が100μm未満、深さが50μm未満である場合、該凹部はマウスES細胞の増殖空間としては狭すぎて、培養液交換時のピペッティング操作等において、培養した細胞を吸い込みやすくなる等の不都合が生じる。
より好ましくは、凹部の径は200μm以上、深さは100μm以上である。
一方、凹部の径が400μmを超える場合、深さが400μmを超える場合は、該凹部はマウスES細胞の増殖空間としては大きすぎて、好ましいES細胞コロニーを形成することができない。
また、前記培養担体をヒトES細胞の培養に用いる場合は、凹部の径は250μm以上1000μm以下、深さは125μm以上1000μm以下であることが好ましい。
ヒトやサル等の霊長類のES細胞の場合は、上述したように、トリプシン処理を行い、細胞を単独にすると、細胞は生存することができない。このため、細胞が複数結合した細胞塊の状態で存在させる必要があることから、凹部のサイズは、マウスES細胞より大きい上記範囲内であることが好ましい。
本発明に係る培養担体の基材としては、非金属無機材質が好ましく、特に、セラミックスまたはガラスが好適に用いられる。具体的な材質としては、生体安全性の高い、ジルコニア、イットリア、チタニア、アルミナ、シリカ、アルミナ−シリカ、ハイドロキシアパタイト、β−リン酸三カルシウム等が挙げられるが、これらの中でも、生体安定性が確認されている、アルミナ、ジルコニア、ハイドロキシアパタイト、β−リン酸三カルシウム、チタニアがより好ましい。特に、ジルコニアまたはハイドロキシアパタイトが好ましい。
また、本発明に係る細胞の培養方法は、上記のような本発明に係る培養担体を用いて、未分化細胞を該培養担体の凹部の少なくとも1ヶ所に撒種して培養し、未分化な状態のままで増殖した細胞塊を得ることを特徴とするものである。
上記のような特定の形状を有する培養担体を用いることにより、未分化細胞を分化させることなく、均一なサイズで、効率的に大量培養することができ、細胞塊を培養担体から容易に剥離することができる。
従来の細胞の培養方法においては、例えば、ゼラチンコートした6ウェルプレートの穴に、マイトマイシン処理したMEF(マウス胚性繊維芽細胞)等によるフィーダ細胞層を形成し、この上に、ES細胞を滴下して培養していた。このような方法では、培養後、培養担体からピペッティング等でES細胞培養を回収する際、フィーダ細胞も混入する場合があった。
これに対して、上記のような本発明に係る培養担体を、フィーダ細胞上に載置し、その培養担体上で未分化細胞を培養することにより、培養細胞とフィーダ細胞との混合を防止することができる。
さらに、本発明に係る細胞の培養方法においては、フィーダ細胞を用いなくても、ES細胞を容易に培養することができる。
また、上記における初期(1次)培養により得られた細胞塊を単一細胞または細胞小集団に分離し、得られた未分化細胞を用いて、上記培養方法と同様にして、2次培養、3次培養、……と繰り返すことにより継代培養を行うことができる。
本発明において培養する細胞は、ES細胞等に代表される未分化細胞である。
未分化細胞とは、自分自身と同じ細胞に増殖する能力と、分化誘導因子の付与により決まった組織細胞に分化する能力とを有している、未分化の状態にある細胞であり、一旦、他の組織細胞に分化すると、未分化な状態に戻ることはできない。具体的には、胚性幹細胞(ES細胞)、間葉系幹細胞、造血幹細胞、神経幹細胞、肝臓幹細胞、膵臓幹細胞、皮膚幹細胞等が挙げられる。
本発明においては、これらの未分化細胞のうち、ES細胞、間葉系幹細胞を用いることが好ましい。
本発明によれば、前記未分化細胞は、フィーダ細胞に代表される支持細胞を介することなく、上記のようなセラミックスからなる培養担体上に、直接、撒種して培養することが可能であり、また、そのようにすることが好ましい。
セラミックス培養担体に直接撒種することにより、培養する未分化細胞への他の細胞由来の危機因子の混入が防止される。
また、本発明に係る培養方法において用いられる培地は、特に限定されるものではなく、培養する細胞に応じて、適宜選択することができる。例えば、MEM、α−MEM、DMEM、イーグル培地等が好適に用いられる。
これらの培地には、一般に、FBS(fetal bovine serum;ウシ胎児血清)、KSR(KnockOutTM Serum Replacement)、LIF(leukemia inhibitory factor;白血病阻害因子)、bFGF(basic fibroblast growth factor)等が添加され、さらに、増殖補助のため、非必須アミノ酸、ピルビン酸、メルカプトエタノール等を添加することが好ましい。
継代培養を行う際には、前記培養担体にES細胞を撒種し、凹部内が増殖した細胞により埋め尽くされた後、別の培養担体にES細胞を撒き替える。
この撒き替えの際、細胞塊を培養担体から引き離し、単一細胞再または細胞小集団に分離する必要があるが、これは、短時間のトリプシン等の酵素処理または数回のピペッティングにより行うことができる。
上記方法により培養して得られた未分化細胞は、アルカリフォスファターゼに代表される未分化マーカーの発現を維持しているものであることが好ましい。
これらが確認されることにより、ES細胞が未分化状態であることが分かる。すなわち、未分化状態であると発現し、分化すると発現しなくなる抗原を染色し、アルカリフォスファターゼ等の未分化マーカーが発現していることを確認することにより、未分化状態であることを確認することができる。
本発明に係る細胞の培養方法によれば、上記のような特性を維持した状態で継代培養することができる。
また、上記において得られた細胞塊は、前記培養担体から細胞塊の状態のまま剥離し、この未分化細胞の細胞塊を用いて浮遊培養を行うこともできる。
このように、本発明により得られる未分化細胞の細胞塊は、継代培養に限らず、浮遊培養にも好適に適用することができ、この浮遊培養により、ES細胞から胚様体(EB)を容易に得ることができる。
なお、上述したように、ヒト、サル等の霊長類のES細胞は、トリプシン処理によって、細胞塊が完全に分離されると、生存することができなくなる。これに対して、本発明に係る培養担体を用いれば、培養細胞が剥離しやすくなるため、トリプシン等の酵素処理によらなくても、ピペッティングのみにより、細胞塊の状態のまま培養担体から剥離することができる。そして、この細胞塊ごとに浮遊培養を行うことにより、均一なサイズの胚様体(EB)を容易に形成することができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は、下記実施例により制限されるものではない。
[実施例1]
24ウェルプレートの穴に、径が250μmの半球状の凹部がマトリックス状に配列しているアルミナセラミックス多孔体からなる培養担体を無菌状態で入れた。図1に、前記アルミニウムセラミックス多孔体の電子顕微鏡写真(20000倍)に示す。
この培養担体に、3.0×104個/mlのマウスES細胞1mlを撒種し、KSR、LIF、ピルビン酸、非必須アミノ酸、メルカプトエタノールを含んだDMEMにおいて、5%CO2インキュベータ内で、37℃で3日間培養した。
さらに、培養後のES細胞コロニーについて、アルカリフォスファターゼ組織染色キット(86−R;SIGMA社製)を用いて、下記の操作により、アルカリフォスファターゼ染色を行い、未分化状態を調べた。
24ウェルプレート内の培地を吸引除去し、PBSバッファーを用いて洗浄後、アルデヒド溶液で固定処理を行った。さらに、この固定処理した担体と染色液とを15mlチューブに入れ、室温で30〜60分間静置して染色した。
図2に、染色後の細胞の顕微鏡写真(50倍)を示す。
図2の顕微鏡写真に示された染色状況から、培養されたマウスES細胞は、ほぼ均一なコロニーを形成しており、その未分化性は、アルカリフォスファターゼ活性により確認された。
また、図3に、上記によりアルカリフォスファターゼ染色した培養細胞を、トリプシン処理を行わずに、ピペッティングにより回収した後の培養担体の顕微鏡写真(50倍)を示す。
図3の顕微鏡写真から分かるように、培養したマウスES細胞コロニーは、トリプシン処理を行わなくても、ピペッティングによって、培養担体から容易に剥離することができ、壊れるとなく、ほぼ完全に回収することができた。
[比較例1]
径が250μmの半球状の凹部がマトリックス状に配列しているアルミナセラミックス緻密体を培養担体として用い、実施例1と同様にして、マウスES細胞の培養を行った。図4に、前記アルミニウムセラミックス緻密体の電子顕微鏡写真(20000倍)に示す。
また、図5に、培養細胞のアルカリフォスファターゼ染色後の顕微鏡写真(50倍)を示す。
図5の顕微鏡写真に示された染色状況から、培養されたマウスES細胞は、均一ではないものの、コロニーを形成しており、その未分化性は、アルカリフォスファターゼ活性により確認された。
また、図6に、上記によりアルカリフォスファターゼ染色した培養細胞を、トリプシン処理を行わずに、ピペッティングにより回収した後の培養担体の顕微鏡写真(50倍)を示す。
図6の顕微鏡写真から分かるように、培養したマウスES細胞コロニーは、ピペッティングによって、培養担体から剥離することができないものもあり、一部は培養担体に付着したまま残存した。
[比較例2]
凹部のない平坦なジルコニアセラミックスを培養担体として用い、実施例1と同様にして、マウスES細胞の培養を行った。図7に、前記該培養担体の電子顕微鏡写真(100倍)を示す。
また、図8に、培養細胞のアルカリフォスファターゼ染色後の顕微鏡写真(50倍)を示す。
図8の顕微鏡写真に示された染色状況から、培養されたマウスES細胞のコロニーは、形が歪んでおり、巨大化していた。また、アルカリフォスファターゼ染色の程度が劣り、未分化性が低下している傾向が認められた。
[実施例2]
ゼラチンコートした24ウェルプレートの穴に、マイトマイシン処理したMEF(マウス胚性繊維芽細胞)2.5×105個/mlの細胞懸濁液により、フィーダ細胞層を形成した。この上に、径が800μmの半球状の凹部がマトリックス状に配列しているジルコニアセラミックス多孔体からなる培養担体を浸漬させた。図9に、該培養担体の電子顕微鏡写真(200倍)を示す。
予め継代されたヒトES細胞をコラゲナーゼ−トリプシン溶液で処理した後、ピペッティングを行い、直径約200μmの細胞塊が含まれる細胞懸濁液400個/mlを、前記培養担体に撒種し、bFGF(basic fibroblast growth factor)、KSR、ピルビン酸、非必須アミノ酸を含んだDMEMにおいて、5%CO2インキュベータ内で、37℃で5日間培養した。
さらに、培養後のヒトES細胞コロニーについて、アルカリフォスファターゼ組織染色キット(86−R;SIGMA社製)を用いて、下記の操作により、アルカリフォスファターゼ染色を行い、未分化状態を調べた。
24ウェルプレート内の培地を吸引除去し、PBSバッファーを用いて洗浄後、アルデヒド溶液で固定処理を行った。さらに、この固定処理した担体と染色液とを15mlチューブに入れ、室温で30〜60分間静置して染色した。
図10に、染色後の細胞の顕微鏡写真(200倍)を示す。
図10の顕微鏡写真に示された染色状況から、培養されたヒトES細胞は、ジルコニアセラミックス培養担体の凹部内で細胞コロニーを形成していることが認められ、また、そのES細胞コロニーの未分化性は、アルカリフォスファターゼ活性により確認された。
[実施例3]
実施例1と同様にして、マウスES細胞を3日間培養した。
培養後、DMEMをアスピレータで吸引し、FBS、ピルビン酸、非必須アミノ酸、メルカプトエタノールを含んだIMDMにおいて、ピペッティングにより、培養担体の凹部内で培養されたマウスES細胞コロニーを剥離した。
図11に、培養細胞のアルカリフォスファターゼ染色後の顕微鏡写真(50倍)を示す。また、図12に、上記によりアルカリフォスファターゼ染色した培養細胞を、ピペッティングにより回収した後の培養担体の顕微鏡写真(50倍)を示す。
図11の顕微鏡写真に示された染色状況から、培養されたマウスES細胞は、ほぼ均一なコロニーを形成しており、その未分化性は、アルカリフォスファターゼ活性により確認された。また、図12の顕微鏡写真から分かるように、培養したマウスES細胞コロニーは、トリプシン処理を行わなくても、ピペッティングによって、培養担体から容易に剥離することができ、壊れるとなく、ほぼ完全に回収することができた。
また、図13に、凹部から剥離した前記マウスES細胞コロニーを非接触プレート上に移した直後の顕微鏡写真(100倍)を示す。
図13の顕微鏡写真から、直径150〜200μmの球状のマウスES細胞コロニーが浮遊していることが確認された。
次に、凹部から剥離したマウスES細胞コロニーを、細胞非接着分子がコーティングされた6cmシャーレに移し、5%CO2インキュベータ内で37℃5日間、浮遊培養し、マウスEBを形成した。
図14に、培養後のマウスEBの顕微鏡写真(100倍)を示す。
図14に示す顕微鏡写真から、直径300μmの球状のマウスEBが浮遊していることが確認された。
さらに、マウスEBからmRNAを回収し、RT−PCR法によるDNA化およびPCR法によりDNA断片の増幅を行い、未分化、外胚葉、中胚葉、内胚葉特有のマーカーの発現を確認したところ、EBが、外胚葉、中胚葉、内胚葉に分化していることが確認された。
実施例1に係る培養担体を構成するアルミナセラミックス多孔体の電子顕微鏡写真(20000倍)である。 実施例1に係るアルカリフォスファターゼ染色後の培養担体上の培養細胞の顕微鏡写真(50倍)である。 実施例1に係るピペッティング後の培養担体の顕微鏡写真(50倍)である。 比較例1に係る培養担体を構成するアルミナセラミックス緻密体の電子顕微鏡写真(20000倍)である。 比較例1に係るアルカリフォスファターゼ染色後の培養担体上の培養細胞の顕微鏡写真(50倍)である。 比較例1に係るピペッティング後の培養担体の顕微鏡写真(50倍)である。 比較例2に係る培養担体の電子顕微鏡写真(100倍)である。 比較例2に係るアルカリフォスファターゼ染色後の培養担体上の培養細胞の顕微鏡写真(50倍)である。 実施例2に係る培養担体の電子顕微鏡写真(100倍)である。 実施例2に係るアルカリフォスファターゼ染色後の培養担体上の培養細胞の顕微鏡写真(200倍)である。 実施例3に係るアルカリフォスファターゼ染色後の培養担体上の培養細胞の顕微鏡写真(50倍)である。 実施例3に係るピペッティング後の培養担体の顕微鏡写真(50倍)である。 実施例3に係る培養したマウスES細胞コロニーの非接触プレート上の顕微鏡写真(100倍)である。 実施例3に係る浮遊培養により得られたマウスEBの顕微鏡写真(100倍)である。

Claims (9)

  1. 底面が半球状である複数の凹部が、ジルコニア、イットリア、チタニア、アルミナ、シリカ、ハイドロキシアパタイトおよびβ−リン酸三カルシウムのうちの少なくともいずれか1種のセラミックスからなる基材表面にマトリックス状に規則的に配列され、前記凹部及び前記基材表面が気孔径10nm以上2000nmの多孔体からなり、かつ、前記凹部は、径が10μm以上1000μm以下、深さが30μm以上1000μm以下であることを特徴とする細胞培養担体。
  2. 前記凹部の径が100μm以上400μm以下、深さが50μm以上400μm以下であり、マウスES細胞の培養に用いられていることを特徴とする請求項1に記載の細胞培養担体。
  3. 前記凹部の径が250μm以上1000μm以下、深さが125μm以上1000μm以下であり、ヒトES細胞の培養に用いられることを特徴とする請求項1に記載の細胞培養担体。
  4. 請求項1から請求項までのいずれかに記載の培養担体を用いて、未分化細胞を前記培養担体の凹部の少なくとも1ヶ所に撒種して培養し、未分化な状態のままで増殖した細胞塊を得ることを特徴とする細胞の培養方法。
  5. 請求項4記載の培養方法を行い、培養して得られた前記細胞塊を単一細胞または細胞小集団に分離し、前記培養担体から剥離して得られた未分化細胞を用いて、請求項記載の培養方法を繰り返すことにより継代培養を行うことを特徴とする細胞の培養方法。
  6. 前記細胞塊の分離が、酵素処理およびピペッティングにより行われることを特徴とする請求項記載の細胞の培養方法。
  7. 請求項4記載の培養方法を行い、得られた細胞塊を前記培養担体から細胞塊の状態のまま剥離し、この未分化細胞の細胞塊を用いて浮遊培養を行うことを特徴とする細胞の培養方法。
  8. 前記細胞培養担体からの細胞塊の剥離を、ピペッティングのみで行うことを特徴とする請求項記載の細胞の培養方法。
  9. 培養して得られた未分化細胞が、未分化マーカーの発現を維持しているものであることを特徴とする請求項から請求項までのいずれかに記載の細胞の培養方法。
JP2007158237A 2006-11-21 2007-06-15 細胞培養担体および細胞の培養方法 Active JP5252411B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007158237A JP5252411B2 (ja) 2007-06-15 2007-06-15 細胞培養担体および細胞の培養方法
US11/984,544 US9428728B2 (en) 2006-11-21 2007-11-19 Carrier for undifferentiated cell culture and subculture method thereof
EP20080002715 EP1970436B1 (en) 2007-03-12 2008-02-14 Carrier for undifferentiated cell culture and subculture method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007158237A JP5252411B2 (ja) 2007-06-15 2007-06-15 細胞培養担体および細胞の培養方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008306987A JP2008306987A (ja) 2008-12-25
JP5252411B2 true JP5252411B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=39474034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007158237A Active JP5252411B2 (ja) 2006-11-21 2007-06-15 細胞培養担体および細胞の培養方法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP1970436B1 (ja)
JP (1) JP5252411B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5776956B2 (ja) * 2009-02-09 2015-09-09 大日本印刷株式会社 細胞培養容器
JPWO2011016485A1 (ja) * 2009-08-04 2013-01-10 国立大学法人 岡山大学 iPS細胞から肝実質細胞への分化誘導方法
US9029150B2 (en) 2010-05-11 2015-05-12 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Cell culture substrate and cell culture method using same
JP5791176B2 (ja) * 2010-08-06 2015-10-07 コバレントマテリアル株式会社 細胞培養担体及び細胞培養方法
FI125965B (en) 2012-09-25 2016-04-29 Upm Kymmene Corp Three-dimensional cell culture
JP6081276B2 (ja) * 2013-04-10 2017-02-15 クアーズテック株式会社 細胞培養担体
EP3418377B1 (en) 2017-06-22 2024-04-17 UPM-Kymmene Corporation Supportive nanofibrillar cellulose scaffold for expanding cells
WO2020036096A1 (ja) * 2018-08-17 2020-02-20 東ソー株式会社 細胞懸濁液の製造方法
JP7348586B2 (ja) * 2019-01-18 2023-09-21 東洋製罐グループホールディングス株式会社 培養容器、培養方法、及び培養装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59143586A (ja) 1983-02-07 1984-08-17 Terumo Corp 多穴容器
JPH067148A (ja) * 1992-06-23 1994-01-18 Tdk Corp 細胞培養担体および細胞培養方法
US5449620A (en) * 1994-01-25 1995-09-12 Thomas Jefferson University Apparatus and method for culturing embryonic stem cells
US6900055B1 (en) 1998-10-28 2005-05-31 Cellon S.A. Preparation of porous silicone rubber for growing cells or living tissue
JP2005027598A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology 細胞培養チップ及び培養器、それらを用いた細胞培養方法、球状細胞組織体を担持させた細胞担持モジュール、球状細胞組織体
US20050106725A1 (en) 2003-11-19 2005-05-19 Palecek Sean P. Method of reducing cell differentiation
JP2005253412A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Masayasu Suzuki マイクロウェルアレイチップ、その製造方法及び被検体の活性検定方法
JP2006304734A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Teijin Ltd 細胞培養器
JP4888808B2 (ja) * 2005-11-22 2012-02-29 コバレントマテリアル株式会社 未分化細胞の培養担体および培養方法
JP2007202506A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Toshiba Ceramics Co Ltd ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞の培養方法
JP2007209203A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Toshiba Ceramics Co Ltd リン酸カルシウム系細胞培養担体および培養方法
JP4854024B2 (ja) * 2006-04-04 2012-01-11 コバレントマテリアル株式会社 多孔体
JP4936937B2 (ja) * 2006-11-21 2012-05-23 コバレントマテリアル株式会社 マウスes細胞培養用未分化細胞培養担体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008306987A (ja) 2008-12-25
EP1970436B1 (en) 2012-05-23
EP1970436A1 (en) 2008-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5252411B2 (ja) 細胞培養担体および細胞の培養方法
KR101837080B1 (ko) 마이크로-캐리어 상의 만능 줄기 세포 배양
JP5227318B2 (ja) 細胞増殖培地
US8802431B2 (en) Population of multipotent cardiac precursor cells derived from human blastocysts derived stem cells
US9957478B2 (en) Cell carrier, associated methods for making cell carrier and culturing cells using the same
JP4936937B2 (ja) マウスes細胞培養用未分化細胞培養担体
US9428728B2 (en) Carrier for undifferentiated cell culture and subculture method thereof
JP2007202506A (ja) ヒト造血幹細胞または造血前駆細胞の培養方法
CN115975914B (zh) 利用化学小分子药物重编程诱导多能干细胞的方法
JP6054223B2 (ja) 幹細胞培養装置、幹細胞培養方法
JP2017209081A (ja) 細胞培養担体および細胞培養モジュール
Safford et al. Tissue culture of adipose-derived stem cells
Sakuragi et al. Biomaterials for In Vitro Expansion of Embryonic Stem Cells

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130321

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5252411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250