JP5252174B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5252174B2
JP5252174B2 JP2007281022A JP2007281022A JP5252174B2 JP 5252174 B2 JP5252174 B2 JP 5252174B2 JP 2007281022 A JP2007281022 A JP 2007281022A JP 2007281022 A JP2007281022 A JP 2007281022A JP 5252174 B2 JP5252174 B2 JP 5252174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning ball
ball detection
information
detection signal
starting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007281022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009106462A (ja
Inventor
高明 市原
有史 長谷川
肇 加藤
晃司 土川
尚之 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Shokai Co Ltd filed Critical Daiichi Shokai Co Ltd
Priority to JP2007281022A priority Critical patent/JP5252174B2/ja
Publication of JP2009106462A publication Critical patent/JP2009106462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5252174B2 publication Critical patent/JP5252174B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、特に、電源投入時における遊技機の誤動作を防止する技術に関する。
抽選条件の成立に起因して抽選処理を実行し、抽選結果に基づいて遊技者に有利な当たり遊技状態を発生させるか否かを決定する遊技機が知られている。例えば、特許文献1に開示されているように、遊技球が始動入賞口に入球したことに起因して抽選処理を実行し、抽選結果が当たりである場合に大当たり遊技状態を発生させるパチンコ機が知られている。
このパチンコ機では、始動入賞口に入球した遊技球を検出する(始動入賞球を検出する)始動入賞球検出装置が設けられている。始動入賞球検出装置は、始動入賞球を検出していない時には[L]レベル、始動入賞球を検出している時には[H]レベルの始動入賞球検出信号を出力する。制御回路は、メイン処理内において、タイマ割り込み周期毎に割り込み処理を実行する。割り込み処理では、始動入賞球検出装置から出力されている始動入賞球検出信号に対応する始動入賞球情報をRAMの入力領域に記憶する始動入賞球検出信号入力処理を実行する。例えば、始動入賞球検出信号が[L]レベルである場合には[0]を有する始動入賞球情報をRAMの入力領域に記憶し、始動入賞球検出信号が[H]レベルである場合には[1]を有する始動入賞球情報をRAMの入力領域に記憶する。そして、始動入賞球情報が[0]から[1]に変化した場合(前回の割り込み処理の始動入賞球検出信号入力処理では[0]を有する始動入賞球情報がRAMの入力領域に記憶され、今回の割り込み処理の始動入賞球検出信号入力処理では[1]を有する始動入賞球情報がRAMの入力領域に記憶された場合)には、抽選処理を開始する。
特開2003−33532号公報
ところで、遊技球の通過を検出する検出装置から出力される検出信号は、電源投入時に不安定である。例えば、電源が投入されてから所定期間の間において、始動入賞球検出装置から出力される始動入賞球検出信号が始動入賞球の検出を示す[H]レベルとなることがある。電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性によって始動入賞球検出信号が[H]レベルとなり、遊技が開始される前のタイマ割り込み処理内の始動入賞球検出信号処理において始動入賞球検出信号が[H]レベルであることが判定されると、[1]を有する始動入賞球情報が記憶される。この場合、始動入賞球情報が[0]から[1]に変化するため、抽選処理が開始される。そして、この抽選処理における抽選結果が当たりであると、大当たり遊技状態が発生する。すなわち、電源投入時に、遊技が開始されていない状態で突然大当たり遊技状態が発生することになる。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、電源投入時における検出信号の不安定性による誤動作を防止することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、遊技球が通過可能な始動領域を有し、遊技球が始動領域を通過したことに起因して抽選処理を実行し、抽選結果が当たりである場合に遊技者に有利な当たり遊技状態を発生させる遊技機を対象とする。始動領域としては、例えば、始動入賞装置に設けられている始動入賞口や始動ゲートに設けられているゲート領域が用いられる。抽選処理では、例えば、乱数を取得し、取得した乱数を用いて当たり遊技状態を発生させるか否かを判定し、判定結果に対応する制御信号を作成する。なお、取得した乱数を含む保留情報を設定数の範囲内で記憶可能に構成されている場合には、抽選結果の報知が可能となった時点で、保留情報に含まれている乱数を読み出し、読み出した乱数を用いて当たり遊技状態を発生させるか否かを判定する。また、保留情報が設定数記憶されている時には、保留情報が記憶されない。すなわち、遊技球が始動領域を通過しても、乱数は取得されない。「抽選処理で実行される処理」には、取得した乱数を用いて当たり遊技状態を発生させるか否かを判定する処理だけでなく、このような、取得した乱数を含む保留情報を保留する処理、保留情報に含まれている乱数を読み出し、読み出した乱数を用いて当たり遊技状態を発生させるか否かを判定する処理、保留情報が設定数保留されているために乱数を取得しない処理も包含される。遊技者に有利な当たり遊技状態としては、大入賞口開閉部材を開制御(開閉制御を含む)する大当たり遊技状態や始動入賞口開閉部材を開制御(開閉制御を含む)する普通当たり遊技状態を含む種々の遊技状態を用いることができる。
本発明は、始動領域を通過した遊技球(始動球)を検出する始動球検出手段と、記憶手段と、制御手段を備えている。
始動球検出手段としては、電気式、光学式、磁気式、機械式等の公知の種々の方式の検出手段を用いることができる。始動球検出手段の配置位置は、始動領域の構成に応じて適宜選択される。例えば、始動入賞装置に設けられている始動入賞口が始動領域として用いられる場合には、遊技球が始動入賞口を通過したことを検出可能な位置や、始動入賞口に連通している誘導路に沿った任意の位置を遊技球が通過したことを検出する位置に配置される。あるいは、始動ゲートに設けられているゲート領域が始動領域として用いられる場合には、遊技球がゲート領域を通過したことを検出可能な位置に配置される。始動球検出手段は、遊技球が始動領域を通過していないこと(始動球を検出していないこと)を示す第1の状態の始動球検出信号あるいは遊技球が始動領域を通過したこと(始動球を検出したこと)示す第2の状態の始動球検出信号を出力する。第1の状態あるいは第2の状態としては、判別可能な異なる状態が用いられる。典型的には、しきい値より低い低レベル([L]レベル)の状態と、しきい値より高い高レベル([H]レベル)の状態が用いられる。例えば、始動球検出手段は、始動球を検出していないことを示す[L]レベルの始動球検出信号と、始動球を検出したことを示す[H]レベルの始動球検出信号を出力する。始動球を検出したことを示す第2の状態の始動球検出信号としては、始動球を検出している間第2の状態を有する始動球検出信号を用いることもできるし、設定期間の間第2の状態を有する始動球検出信号を用いることもできる。
記憶手段には、始動球非検出値あるいは始動球検出値を有する始動球情報が記憶される。始動球情報を記憶手段に記憶する方法としては適宜の方法を用いることができる。典型的には、記憶手段に始動球情報記憶領域を設け、始動球情報記憶領域に始動球非検出値あるいは始動球検出値である[0]あるいは[1]を記憶する方法が用いられる。
制御手段は、始動球検出信号入力処理、抽選処理を実行する。始動球検出信号入力処理では、始動球検出信号が第1の状態である場合には非始動球検出値を有する始動球情報を記憶手段に記憶し、始動球検出信号が第2の状態である場合には始動球検出値を有する始動球情報を記憶手段に記憶する。抽選処理は、始動球非検出値を有する始動球情報が記憶手段に記憶されている状態から始動球検出値を有する始動球情報が記憶手段に記憶されたことにより開始される。抽選処理が開始されると、前述した、取得した乱数を用いて当たり遊技状態を発生させるか否かを判定する処理、取得した乱数を含む保留情報を記憶する処理、保留情報に含まれている乱数を読み出し、読み出した乱数を用いて当たり遊技状態を発生させるか否かを判定する処理、設定数の保留情報が記憶されているため乱数の取得を中止する処理等が適宜のタイミングで実行される。始動球検出信号入力処理や抽選処理は、一般的には、メイン処理内のタイマ割り込み周期毎のタイマ割り込み処理において実行される。なお、制御手段は、始動球検出信号入力処理、抽選処理それぞれを実行する始動球検出信号入力手段、抽選手段によって構成することもできる。
ここで、前述したように、電源投入時には、始動球検出手段から出力される始動球検出信号が不安定であるため、始動球検出手段が始動球を検出していないにも拘らず、始動球検出信号が第1の状態から第2の状態に変化することがある。これが始動球検出信号入力処理によって判定され始動球情報が[0]から[1]に変化すると、抽選処理が開始され、この抽選処理において抽選結果が当たりとなった場合には当たり遊技状態が発生する。すなわち、電源投入時に当たり遊技状態が誤発生する。
そこで、本発明では、制御手段は、電源が投入された場合には、始動球検出値と同じ値を有する情報を始動球情報として記憶手段に記憶する初期設定処理を実行し、その後電源投入後の始動球検出信号入力処理を開始するように構成されている。これにより、電源投入時の不安定性によって、始動球検出値と同じ値を有する情報が始動球情報として記憶されてから電源投入後の始動球検出信号入力処理が開始されるまでの間に始動球検出信号が第2の状態となっても、始動球情報は始動球検出値のままである。すなわち、始動球情報が始動球非検出値から始動球検出値に変化することはない。したがって、電源投入時の不安定性によって始動球検出信号が第1の状態から第2の状態に変化しても抽選処理が実行されないため、電源投入時に当たり遊技状態が誤発生するのを防止することができる。


請求項1に記載の遊技機を用いることにより、電源投入時における始動球検出信号の不安定性による誤動作を防止することができる。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明をパチンコ機として構成した一実施の形態の正面図を図1に示す。
図1に示すパチンコ機1は、遊技球が移動する遊技領域2に、始動入賞装置4、大入賞装置5が配置されている。
始動入賞装置4は、始動入賞口開閉部材4bによって開閉される始動入賞口を有している。そして、この始動入賞口に入球した遊技球(以下、「始動入賞球」という)を検出する始動入賞球検出装置4aが設けられている。大入賞装置5は、大入賞口開閉部材5bによって開閉される大入賞口を有している。そして、この大入賞口に入球した遊技球(以下、「大入賞球」という)を検出する大入賞球検出装置5aが設けられている。始動入賞球検出装置4a、大入賞球検出装置5aとしては、電気式、光学式、磁気式、機械式等の種々の方式の検出装置を用いることができる。また、始動入賞球検出装置4a、大入賞球検出装置5aは、それぞれ始動入賞球、大入賞球を検出することができる適宜の位置に配置される。
始動入賞球検出装置4aは、始動入賞球を検出していないこと(遊技球が始動入賞口に入球していないこと)を示す第1の状態の始動入賞球検出信号あるいは始動入賞球を検出したこと(遊技球が始動入賞口に入球したこと)を示す第2の状態の始動入賞球検出信号を出力する。本実施の形態では、第1の状態あるいは第2の状態の始動入賞球検出信号として[L]レベルあるいは[H]レベルの始動入賞球検出信号を出力する始動入賞球検出装置4aを用いている。始動入賞球を検出したことを示す第2の状態(例えば[H]レベル)の始動入賞球検出信号としては、始動入賞球を検出している間第2の状態(例えば[H]レベル)である始動入賞球検出信号を用いてもよいし、一定期間第2の状態(例えば[H]レベル)である始動入賞球検出信号を用いてもよい、本実施の形態では、始動入賞球検出装置4aは、始動入賞球を検出している間[H]レベルである始動入賞球検出信号を出力するように構成されている。大入賞球検出装置5aも、始動入賞球検出装置4aと同様の構成である。遊技球が始動入賞装置4の始動入賞口に入球したことに起因して抽選が処理が実行され、抽選結果が当たりである場合に大入賞口開閉部材5bを開制御(開閉制御を含む)する大当たり遊技状態が発生する。
なお、ゲート領域を有する始動ゲート装置と、遊技球がゲート領域を通過していないことを示す[L]レベル(ゲート球非検出値)あるいは遊技球がゲート領域を通過したことを示す[H]レベル(ゲート球検出値)のゲート球検出信号を出力するゲート球検出装置が配置されることもある。この場合、たとえば、遊技球がゲート領域を通過したことに起因して抽選が行われ、抽選結果が当たりである場合に始動入賞口開閉部材4bを開制御(開閉制御を含む)する普通当たり遊技状態が発生する。
始動入賞装置4に設けられている始動入賞口、始動ゲート装置に設けられているゲート領域が本発明の「始動領域」に対応し、始動入賞口を通過した遊技球(始動入賞球)、ゲート領域を通過した遊技球(ゲート球)が本発明の「始動球」に対応し、始動入賞球検出装置4a、ゲート球検出装置が本発明の「始動球検出手段」に対応し、始動入賞球検出装置4aから出力される[L]レベルの始動入賞球検出信号、ゲート球検出装置から出力される[L]レベルのゲート球検出信号が本発明の「遊技球が始動領域を通過していないことを示す第1の状態の始動球検出信号」に対応し、[H]レベルの始動入賞球検出信号、[H]レベルのゲート球検出信号が本発明の「遊技球が始動領域を通過したことを示す第2の状態の始動球検出信号」に対応する。
また、遊技領域2には、装飾図柄等を用いて抽選結果等を表示する装飾図柄表示装置3が設けられ、遊技領域2の上方には、特別図柄を用いて抽選結果を表示する特別図柄表示装置6が設けられている。装飾図柄表示装置3としては種々の演出表示を行うことができる液晶表示装置等が用いられ、特別図柄表示装置6としては処理負担が軽いLEDを用いた表示装置等が用いられる。なお、特別図柄表示装置6は、遊技領域2内の、装飾図柄表示装置3の上方等種々の適宜の位置に設けることもできる。
また、遊技球を遊技領域2に発射させる発射ハンドル7が設けられている。勿論、パチンコ機1には、これ以外の種々の部品が設けられている。
パチンコ機1の制御系の概略構成を図2に示す。
本実施の形態のパチンコ機1は、主制御基板10、副制御基板20、表示制御基板30、払出制御基板40、電源基板50等を有している。
電源基板50には、電源回路51、電源スイッチ52が設けられている。電源回路51は、24V交流電力(AC24V電力)を、34V直流電力(DC34V電力)と12V直流電力(DC12V電力)に変換する。電源回路51としては、公知のAC−DC変換回路を用いることができる。電源回路51で変換されたDC34V電力、DC12V電力は、電源線を介して払出制御基板40、主制御基板10、副制御基板20、表示制御基板30に供給される。
主制御基板10、副制御基板20、表示制御基板30、払出制御基板40には、DC12V電力を直流5V電力(DC5V電力)に変換する電圧変換回路18、28、38、48が設けられている。電圧変換回路18、28、38、48としては、公知のDC−DC変換回路を用いることができる。
本実施の形態では、電源基板50から各基板にDC34V電力とDC12V電力を供給し、制御回路や記憶回路の駆動電力であるDC5V電力は、各基板の電圧変換回路によってDC12V電力から生成している。これにより、電圧が低いDC5V電力を電力線を介して電源基板50から各制御基板に供給する必要がなくなり、電力線に混入するノイズによる影響を低減することができるとともに、DC5V電力用の電力線に対する不正操作による不正遊技を防止することができる。
また、図示していないが、電源基板50には、停電が発生した場合、停電復旧時に停電発生時の状態から遊技を再開することができるようにするために、主制御基板10に設けられている記憶回路12のRAM等にバックアップ電力を供給するバックアップ電源が設けられている。
主制御基板10には、主制御回路11、ROMやRAMを含む記憶回路12、RAMクリアスイッチ13、停電検出回路19等が設けられている。
記憶回路12のROMには、制御プログラムや各種の乱数発生プログラム等が記憶されている。
記憶回路12のRAMには、当落乱数(当たり遊技状態を発生させる否かの判定に用いられる乱数や判定結果の報知に用いられる乱数)、非当落乱数(当たり遊技状態を発生させるか否かの判定や判定結果の報知に用いられない乱数)、各種の情報(例えば、始動入賞球情報、始動判定情報)が記憶される(書き込まれる)。本実施の形態では、RAMには、[0]あるいは[1]を有する始動入賞球情報、[0]あるいは[1]を有する始動判定情報が記憶される。
記憶回路12のRAMは、本発明の「記憶手段」に対応する。RAMに記憶される、[0]を有する始動入賞球情報あるいは[1]を有する始動入賞球情報は、それぞれ本発明の「始動球非検出値を有する始動球情報」あるいは「始動球検出値を有する始動球情報」に対応する。また、RAMに記憶される、[0]を有する始動判定情報あるいは[1]を有する始動判定情報は、それぞれ本発明の「非始動判定値を有する始動判定情報」あるいは「始動判定値を有する始動判定情報」に対応する。
主制御回路11には、種々の入力信号が入力端子に入力される。例えば、始動入賞球検出装置4aから出力される始動入賞球検出信号が始動入賞球検出信号入力端子に入力され、大入賞球検出装置5aから出力される大入賞球検出信号が大入賞球検出信号入力端子に入力される。また、ゲート球検出装置から出力されるゲート球検出信号がゲート球検出信号入力端子に入力される。
主制御回路11は、処理手段11a、信号入力手段11b、始動判定手段11c、抽選手段11d、信号出力手段等を有している。
処理手段11aは、電源投入時処理、メイン処理、タイマ割り込み処理における種々の処理を実行する。また、各種の主制御信号を作成して記憶回路12のRAMの出力領域(出力レジスタ)に記憶する(書き込む)。例えば、払出制御回路41に出力する払出用主コマンド信号、始動入賞口開閉部材4bを駆動する始動入賞口開閉部材駆動回路への始動入賞口開閉制御信号、大入賞口開閉部材5bを駆動する大入賞口開閉部材駆動回路への大入賞口開閉制御信号を作成する。なお、処理手段11aは、[1]を有する始動判定情報が記憶回路12のRAMに記憶されたことに起因して抽選手段11dによって抽選処理が開始された場合には、[0]を有する始動判定情報を記憶回路12のRAMに記憶する(書き込む)。
信号入力手段11bは、タイマ割り込み処理において、入力端子に入力されている入力信号に対応する入力情報を記憶回路12のRAMの入力領域に記憶する(書き込む)信号入力処理を実行する。例えば、始動入賞球検出信号に対応する始動入賞球情報を記憶する始動入賞球検出信号入力領域(あるいは始動入賞球情報入力領域)をRAMに設け、始動入賞球検出信号入力処理において、始動入賞球検出信号入力端子に入力されている始動入賞球検出信号が[L]レベルであるか[H]レベルであるかを判定し、[L]レベルである場合には始動入賞球検出信号入力領域(始動入賞球情報入力領域)に[0]を記憶し(書き込み)、[H]レベルである場合には[1]を記憶する(書き込む)。始動入賞球検出信号入力処理を実行する信号入力手段11bは、本発明の「始動球検出信号入力手段」に対応する。
始動判定手段11cは、タイマ割り込み処理において、始動入賞球情報に基づいて始動入賞口に遊技球(始動入賞球)が入球したこと(抽選条件が成立したこと)を判定する始動判定処理を実行する。始動判定処理では、記憶回路12のRAMに記憶されている始動入賞球情報が[0]から[1]に変化したか否かを判定し、[0]から[1]に変化した場合には、記憶回路12のRAMに[1]を有する始動判定情報を記憶する(書き込む)。
抽選手段11dは、タイマ割り込み処理において、抽選条件の成立に起因して抽選処理を実行する。本実際の形態では、抽選手段は、[1]を有する始動判定情報がRAMに記憶されたことにより抽選条件が成立したことを判定し、抽選処理を開始する。そして、抽選結果に対応する主制御信号を作成し、記憶回路12のRAMの出力領域に記憶する(書き込む)。例えば、副制御回路41に出力する副制御用主コマンド信号を作成する。
信号出力手段11eは、主制御信号を出力する処理を実行する。例えば、記憶回路12のRAMの出力領域に書き込まれている副制御用主コマンド信号を副制御回路21に出力し、払出用主コマンド信号を払出制御回路41に出力し、大入賞口開閉制御信号を大入賞口開閉部材駆動回路に出力する。
RAMクリアスイッチ13は、主制御基板10に設けられている記憶回路12のRAMをクリア(初期化)する場合に用いられる。例えば、RAMクリアスイッチ13が操作されている状態で電源スイッチ52が投入されると、RAMクリア処理(記憶手段初期化処理)が実行される。
停電検出回路19は、主制御基板10に供給されるDC12V電力の電圧が停電検出設定値以下に低下したことを検出して停電検出信号(「停電予告信号」と呼ばれることもある)を出力する。なお、停電検出設定値としては、停電検出回路19から停電検出信号が出力されてから主制御回路11(処理手段11a)が停電処理を実行する間、電圧変換回路19から供給されるDC5V電力の電圧が、主制御回路11やRAMが動作可能な電圧以上に保持されるように設定される。
副制御基板20には、副制御回路21、ROMやRAMを含む記憶回路22、音源IC23等が設けられている。
副制御回路21は、主制御回路11から出力される副制御用主コマンド信号と、記憶回路22に記憶されている情報に基づいて副制御信号を出力する。例えば、副制御用主コマンド信号に対応する表示用副コマンド信号(図柄判定用乱数、変動パターン判定用乱数等を含む)を表示制御回路31に出力し、副制御用主コマンド信号(変動パターン判定用乱数)に対応する音用副コマンド信号を音源IC23に出力し、副制御用主コマンド信号(変動パターン判定用乱数)に対応するランプ制御信号をLED等のランプ(光発生器)25を駆動するランプ駆動回路に出力する。音源IC23は、副制御回路21から出力される音用副コマンド信号に対応する音制御信号をスピーカ(音発生器)24に出力する。
表示制御基板30には、表示制御回路31、ROMやRAMを含む記憶回路32、画像情報処理回路33等が設けられている。画像情報処理回路33は、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)、キャラクタ画像情報、背景画像情報等が記憶されているROM、スケーラ、表示画面のビットマップデータを記憶するビデオRAM等を有している。
表示制御回路31は、副制御回路21から出力される表示用副コマンド信号に対応する表示制御信号を画像情報処理回路33に出力する。画像情報処理回路33は、表示制御回路31から出力される表示制御信号に基づいて、装飾図柄、キャラクタ画像や背景画像等を表示画面に表示するためのビットマップデータを作成し、ビットマップデータに対応するRGB信号を装飾図柄表示装置3に出力する。
払出制御基板40には、払出制御回路41、ROMやRAMを含む記憶回路42等が設けられている。払出制御回路41は、主制御回路11から出力される払出用主コマンド信号に対応する払出制御信号を払出装置43に出力し、払出用主コマンド信号で示される数の賞球を払出装置43から払い出す。
本実施の形態の主制御回路11(処理手段11a、信号入力手段11b、始動判定手段11c、抽選手段11d、信号出力手段11e)の処理を説明する前に、本実施の形態の概要を説明する。
先ず、本実施の形態の信号入力処理(始動入賞球検出信号入力処理)、始動判定処理および抽選処理の概略を、図7を用いて説明する。
なお、通常、始動入賞球検出信号が[L]レベルであるか[H]レベルであるかは、2値化した始動入賞球検出信号に基づいて判定される。したがって、以下の各図には、始動入賞球検出信号として、始動入賞球検出器から出力されるアナログ波形の始動入賞球検出信号と、しきい値を基準に[L]レベルと[H]レベルに2値化されたデジタル波形の始動入賞球検出信号を示している。始動入賞球検出信号を2値化する処理は、始動入賞球検出装置4a、主制御回路11、始動入賞球検出装置4aと主制御回路11の間等の適宜の箇所で実行することができる。
また、以下で記載されている「RAM」は、特に断りがない限り、記憶回路12のRAMを意味する。
図7では、時点t31での第(n)番目および時点t32での第(n+1)番目のタイマ割り込み処理において、信号入力手段11bによる始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[L]レベルであることが判定され、[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。この時、始動判定手段11cによる始動判定処理では、RAMに記憶されている始動入賞球情報が[0]から[1]に変化していることが判定されないため、[0]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。
その後、始動入賞口に入球した遊技球(始動入賞球)が始動入賞球検出装置4aによって検出され、時点t33で始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化している。
そして、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した後の、時点t34での第(n+2)番目のタイマ割り込み処理において、信号入力手段11bによる始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[H]レベルであることが判定され、[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。また、始動判定手段11cによる始動判定処理によって、RAMに記憶されている始動入賞球情報が[0]から[1]に変化したことが判定されるため、[1]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。この場合、RAMに[1]を有する始動判定情報が記憶される(始動判定情報が[0]から[1]に変化する)ため、抽選手段11dによる抽選処理が開始される。
なお、抽選処理が開始された後の時点t35で、処理手段11aによって、[0]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。
その後、始動入賞球の移動に伴って、始動入賞球検出装置4aによって始動入賞球が検出されなくなり、時点t36で、始動入賞球検出信号が[H]レベルから[L]レベルに変化している。
そして、始動入賞球検出信号が[H]レベルから[L]レベルに変化した後の、時点t37での第(n+3)番目のタイマ割り込み処理において、信号入力手段11bによる始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[L]レベルであることが判定され、[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。
ここで、前述したように、始動入賞球検出装置4aから出力される始動入賞球検出信号は、電源投入時において不安定である。このため、遊技開始前に、すなわち、遊技球が始動入賞口に入球していない状態で、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化することがある。従来技術では、このような電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性により誤動作する虞がある。これを図8により説明する。
なお、図8では、始動入賞球検出装置4aから出力される始動入賞球件出信号が、電源が投入されてから不安定期間Tの間不安定な状態にあり、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理の開始時点より前に始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した場合を示している。始動入賞球検出信号が不安定である不安定期間Tは、電源回路51や始動入賞球検出装置4a等に応じて異なるが、実験等によって判別することができる。
また、電源投入時の始動入賞球検出信号の不安定性による始動入賞球検出信号の[L]レベルから[H]レベルへの変化が不安定期間Tにおいて複数回発生することはほとんどない。すなわち、不安定期間Tにおいて、始動入賞球検出信号の[L]レベルから[H]レベルへの変化が1回発生した場合について検討すれば十分である。
図8では、時点t0で電源スイッチ52が投入されている。
そして、電源投入により主制御回路11が動作を開始し、時点t1で、RAMの初期設定処理が実行される。通常、前回の停電時の状態から遊技を開始する場合には、復電時初期設定処理が実行され、最初の状態から遊技を開始する場合には、RAMクリア処理(記憶手段初期化処理)が実行された後、クリア時初期設定処理が実行される。RAMクリア処理は、電源投入時に、後述する、記憶手段をクリア(初期化)する条件(記憶手段初期化条件)が満足されている場合に実行される。従来技術では、クリア時初期設定処理において、RAMに記憶される始動入賞球情報は、始動入賞球非検出値である[0]に初期設定されるとともに、RAMに記憶される始動判定情報は、非始動判定値である[0]に初期設定される。また、復電時初期設定処理では、前回の停電時の始動入賞球情報および始動判定情報に初期設定される。図8では、時点t1でのRAMの初期設定処理において、始動入賞球情報および始動判定情報が[0]に初期設定されている場合が示されている。大部分はこのケースに該当する。
その後、電源投入時の不安定性によって、時点t2で、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化している。
そして、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した後の、時点t3で、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理が実行される。この第1番目のタイマ割り込み処理においては、信号入力手段11bによる始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[H]レベルであることが判定され、[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。この時、始動判定手段11cによる始動判定処理によって、RAMに記憶されている始動入賞球情報が[0]から[1]に変化したことが判定されるため、[1]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。この場合、RAMに記憶されている始動判定情報が[0]から[1]に変化するため、抽選手段11dによる抽選処理が開始される。この抽選処理での抽選結果が当たりとなった場合には、遊技が開始されていない(遊技が行われていない)状態で突然大当たり遊技状態が発生することになる。
このように、電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性によって大当たり遊技状態が誤発生すると、遊技店の係員は電源の再投入処理等を行う必要があり、非常に煩わしい。
本発明の一実施の形態では、このような、電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性に起因する誤動作を防止するために、電源投入時の初期設定処理において、始動入賞球検出情報を、始動入賞球判定値を示す[1]に設定するように構成されている。
本発明の一実施の形態の電源投入時の動作を、図9により説明する。なお、図9では、始動入賞球検出信号が図8と同様に変化した場合について説明する。
図9では、時点t0で電源スイッチ52が投入されている。
そして、電源投入により主制御回路11が動作を開始し、時点t1で、RAMの初期設定処理が実行される。本実施の形態では、この初期設定処理(クリア時初期設定処理および復電時初期設定処理)において、始動判定情報を[0](非始動判定値)に初期設定するとともに、始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)に初期設定している。
その後、電源投入時の始動入賞球検出信号の不安定性によって、時点t2で、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化している。
そして、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した後の時点t3での、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理において、信号入力手段11bによる始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[H]レベルであることが判定され、[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。本実施の形態では、時点t1での初期設定処理において始動入賞球情報が[1]に設定されているため、時点t3での第1番目のタイマ割り込み処理における始動入賞球検出信号入力処理によって[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶されても、RAMに記憶されている始動入賞球情報は[1]のままである。これにより、時点t3での第1番目のタイマ割り込み処理における始動判定処理によって、始動入賞球情報が[0]から[1]に変化したことが判定されないため、[0]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。したがって、時点t3で抽選処理が開始されることはない。
その後、通常の遊技が開始される前の時点t5で始動入賞球検出信号が[H]レベルから[L]レベルに変化する。
そして、時点t6での第2番目のタイマ割り込み処理における始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[L]レベルであることが判別され、[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。
本実施の形態では、電源投入後のRAMの初期設定処理において、RAMに記憶される始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)に初期設定した後、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(第1番目の始動入賞球検出信号入力処理)を開始している。これにより、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(第1番目の始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点(図9では時点t3)より前に、電源投入時の不安定性によって始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化しても、始動入賞球情報が[0]から[1]に変化しないため、始動判定情報も[0]から[1]に変化しない。すなわち、抽選処理を開始するための抽選条件が成立しない。したがって、電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性に起因する誤動作(例えば、大当たり遊技状態の誤発生)を防止することができる。
次に、図9に示されているように動作させるための本実施の形態の主制御回路11の処理を説明する。
まず、主制御回路11の電源投入時処理、メイン処理、停電処理の概略を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。図3に示す処理は、電源スイッチ52の投入等によって、主制御基板10に設けられている電圧変換回路18から供給されるDC5V電力の電圧が、主制御回路11が動作可能な動作電圧に達した時点で開始される。
ステップA1では、RAMクリアスイッチ13が操作されているか否かを判断する。RAMクリアスイッチ13が操作されているか否かは、例えば、RAMクリアスイッチ13から初期化指示信号が入力されているか否かによって判定する。RAMクリアスイッチ13が操作されている場合にはステップA2に進み、RAMクリアスイッチ13が操作されていない場合にはステップA3に進む。
ステップA2では、RAMに記憶されているRAMクリアフラグ(RAMクリア情報)を[1]に設定する。
ステップA3では、RAMに記憶されているRAMクリアフラグ(RAMクリア情報)を[0]に設定する。
ステップA4では、RAMクリアフラグが[0]に設定されているか否かを判断する。RAMクリアフラグが[0]に設定されている場合(RAMクリアスイッチ13が操作されていない状態で電源スイッチ52が投入された場合)にはステップA5に進み、RAMクリアフラグが[0]に設定されていない場合、すなわち、[1]に設定されている場合(RAMクリアスイッチ13が操作された状態で電源スイッチ52が投入された場合)にはステップA10に進む。
なお、ステップA2〜A4を省略し、ステップA1の判断がYESの場合(RAMクリアスイッチ13が操作されている場合)にはステップA5に進み、NOの場合(RAMクリアスイッチ13が操作されていない場合)にはステップA10に進むように構成することもできる。
ステップA5では、RAMに記憶されている情報が正常であるか否か(RAMに記憶されている情報が停電中に変化しているか否か)を判定するための判定情報を算出する。本実施の形態では、RAMに記憶されている情報のチェックサム値を判定情報として算出している。
ステップA6では、ステップA5で算出した判定情報を用いて、RAMに記憶されている情報が正常であるか否か(RAMに記憶されている情報が停電中に変化しているか否か)を判定する。本実施の形態では、ステップA5で算出したチェックサム値とRAMに記憶されているチェックサム値(前回の停電処理時に算出したチェックサム値)が一致しているか否かを判断する。算出したチェックサム値とRAMに記憶されているチェックサム値が一致している場合にはステップA7に進み、一致していない場合にはステップA10に進む。
ステップA7では、RAMに記憶されているバックアップフラグ(バックアップ情報)が[1]に設定されているか否かを判断する。バックアップフラグ(バックアップ情報)は、前回の停電処理時に、停電処理が完了したか否かを示す情報である。すなわち、前回の停電時に停電処理が完了している場合には[1]が設定され、完了していない場合には[0]が設定される。バックアップフラグが[1]に設定されている場合にはステップA8に進み、[0]に設定されている場合にはステップA10に進む。
なお、ステップA4〜A7の処理によって、RAMクリア処理(記憶手段初期化処理)を実行するための条件(例えば、RAMクリアスイッチ13が操作されている状態で電源スイッチ52が投入された条件、RAMに記憶されている情報が正常でない条件、前回の停電時に停電処理が完了されていない条件)が満足されているか否かを判定している。
ステップA8では、RAMクリアスイッチ13が操作されてない状態で電源スイッチ52が投入されたこと、RAMに記憶されている情報が正常であること、前回の停電時に停電処理が完了していること、すなわち、RAMクリア条件(記憶手段初期化条件)が満足されていないことを判定し、RAMに記憶されている情報に基づいて遊技を再開する(前回の停電時の遊技状態から遊技を再開する)。この場合、RAMの復電時初期設定処理を行う。本実施の形態では、ステップA8でのRAMの作業領域の復電時初期設定処理において、RAMに記憶される始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)、始動判定情報を[0](非始動判定値)に初期設定する初期設定処理を実行している(図9の時点t1の初期設定処理参照)。
ステップA9では、復電時処理を実行する。復電時処理では、例えば、RAMに記憶されている遊技情報に対応する主制御信号をRAMの出力領域(出力レジスタ)に記憶する(書き込む)。ステップA9の処理が終了するとステップA13に進む。
ステップA10では、RAMクリアスイッチ13が操作されている状態で電源スイッチ52が投入されたこと、あるいは、RAMに記憶されている情報が異常であること、あるいは、前回の停電時に停電処理が完了していないこと、すなわち、RAMクリア条件(記憶手段初期化条件)が満足されていることを判定し、RAMをクリア(初期化)するRAMクリア処理(記憶手段初期化処理)を実行する。例えば、RAMの全領域に初期値[0]を設定する。なお、ROMに記憶されている初期値を読み出してRAMに設定する方法を用いることもできる。
ステップA11では、RAMのクリア時初期設定処理を実行する。なお、このクリア時初期設定処理では、ROMに記憶されている初期値を読み出してRAMの作業領域に設定する。本実施の形態では、ステップA11でのRAMのクリア時初期設定処理において、RAMに記憶される始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)、始動判定情報を[0](非始動判定値)に初期設定する初期設定処理を実行している(図9の時点t1の初期設定処理参照)。
ステップA12では、クリア時処理を実行する。クリア時処理では、例えば、RAMをクリア(初期化)したことを示すRAMクリア報知コマンド、各制御回路や遊技用機器の検査を行うためのテストコマンドを作成し、RAMの出力領域に記憶する(書き込む)。なお、主制御回路11からRAMクリア報知コマンド信号が出力されると、装飾図柄表示装置3にRAMが初期化されたことを報知する画像情報が表示される。また、主制御回路11からテストコマンドが出力されると、各制御回路や各遊技用機器の検査が行われる。ステップA12の処理が終了するとステップA13に進む。
ステップA13では、タイマ割り込み初期設定を行う。タイマ割り込み初期設定では、主制御回路11(処理手段11a)のメイン処理内でタイマ割り込み処理を実行するタイマ割り込み周期が設定される。本実施の形態では、タイマ割り込み周期として4msが設定される。勿論、メイン処理は、タイマ割り込み周期より短い周期で実行される。
ステップA14では、タイマ割り込み許可設定を行う。タイマ割り込み許可設定により、ステップA13で設定されたタイマ割り込み周期毎のタイマ割り込み処理が実行される。
なお、ステップA1〜A14の処理によって、主制御回路11(処理手段11a)の電源投入時処理が実行される。
ステップA15では、停電検出回路19から停電検出信号(停電予告信号)が入力されているか否かを判断する。停電検出信号が入力されていない場合にはステップA16に進み、停電検出信号が入力された場合にはステップA17に進む。
ステップA16では、RAMに記憶されている非当落乱数の更新処理を行う。非当落乱数は、当たり遊技状態を発生させるか否かの判定や判定結果の報知に使用しない乱数を意味する。例えば、下限値と上限値の間で更新値づつ順次カウントされるカウント値を当たり判定用乱数として用いるとともに、1周期毎にカウント開始値(初期値)を更新する(初期値更新型乱数)場合に、カウント開始値として用いられる当たり初期値用乱数が非当落乱数として用いられる。
ステップA16の処理を終了した後ステップA15に戻る。
なお、メイン処理内においてタイマ割り込み周期(例えば、4ms)毎にタイマ割り込み処理が実行される。
ステップA15およびA16の処理によって、主制御回路11(処理手段11a)のメイン処理が実行される。
ステップA17では、タイマ割り込み禁止設定を行う。タイマ割り込み禁止設定により、以後のタイマ割り込み処理が禁止され、RAM(記憶回路12)に記憶されている情報の書き替えが禁止される。
ステップA18では、停電クリア信号の出力を開始する。これにより、主制御回路11からの主制御信号の出力が停止され、遊技用機器の駆動が停止する。遊技用機器の駆動が停止されることによって、電力消費が抑制され、主制御回路11(処理手段11a)による停電処理のための電力が確保される。
ステップA19では、次回の主制御回路11(処理手段11a)の電源投入時処理において、RAMに記憶されている情報が正常であるか否か(RAMに記憶されている情報が停電中に変化しているか否か)を判定するための判定情報を作成する。本実施の形態では、RAMに記憶されている情報に基づいて判定情報を算出している。例えば、RAMに記憶されている情報のチェックサム値を算出してRAMに記憶する。判定情報としては、チェックサム値に限定されず、パリティデータ等の種々の判定情報を用いることができる。
ステップA20では、ステップA19の処理を完了した場合には、RAMに記憶されているバックアップフラグを、停電処理を完了したことを示す[1]に設定する。なお、ステップA19の処理が完了しなかった場合には、バックアップフラグは、停電処理が完了しなかったことを示す[0](クリア時初期設定処理において初期設定される初期値)に保持される。
主制御回路11(処理手段11a)は、ステップA20の処理を終了した後、電源スイッチ52の投入等によって、電圧変換回路18から供給されるDC5V電力の電圧が主制御回路11の動作電圧以上になるまで待機する。
ステップA17〜A20の処理によって、主制御回路11(処理手段11a)の停電処理が実行される。
次に、主制御回路11(処理手段11a)のタイマ割り込み処理を、図4に示すフローチャートを用いて説明する。図4に示すタイマ割り込み処理は、図3に示したメイン処理内で、ステップA13で設定されたタイマ割り込み周期(本実施の形態では、4ms)毎に実行される。
ステップB1では、割り込みフラグのクリアを行う。割り込みフラグのクリアによって、次のタイマ割り込み処理の処理タイミングを決定するタイマ割り込み周期の計時が開始される。
ステップB2では、各種信号の入力処理を行う。信号入力処理では、入力端子に入力されている入力信号に対応する情報がRAMの入力領域に記憶される(書き込まれる)。
例えば、始動入賞球検出信号を入力する始動入賞球検出信号入力処理では、始動入賞球検出信号入力端子に入力されている始動入賞球検出信号が[L]レベルであるか[H]レベルであるかを判定し、[L]レベルである場合には、[0]を有する始動入賞球情報をRAMの始動入賞球検出信号入力領域(始動入賞球情報記憶領域)に記憶し(始動入賞球情報を[0]に設定し)、[H]レベルである場合には、[1]を有する始動入賞球情報をRAMの始動入賞球検出信号入力領域(始動入賞球情報記憶領域)に記憶する(始動入賞球情報を[1]に設定する)。
ステップB2での信号入力処理は、信号入力手段11bによって実行される。
なお、始動入賞球検出信号入力処理では、遊技球が始動入賞口に入球して始動入賞球検出信号が[0]から[1]に変化したこと、すなわち、抽選条件が成立したことを判定する始動判定処理も実行する。
本実施の形態の始動判定処理を、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップC1では、始動入賞球検出信号入力処理(図4のステップB2参照)において、[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶されたか否か(RAMに記憶されている始動入賞球情報が[1]に設定されたか否か)を判定する。[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶された場合にはステップC2に進み、[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶されなかった場合([0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶された場合)には処理を終了する。
ステップC2では、前回のタイマ割り込み処理の始動入賞球検出信号入力処理において、[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶されたか否かを判断する。前回のタイマ割り込み処理において[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶された場合にはステップC3に進み、[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶されなかった場合([1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶された場合)には処理を終了する。
ステップC3では、前回のタイマ割り込み処理と今回の割り込み処理の間に遊技球が始動入賞口に入球したことを判定し、[1]を有する始動判定情報をRAMに記憶する(RAMに記憶されている始動判定情報を[1]に設定する)。
図5に示されている始動判定処理は、始動判定手段11cによって実行される。
ステップB3では、タイマ減算処理を実行する。例えば、装飾図柄表示装置3に装飾図柄を変動表示する際に、装飾図柄の変動表示期間を減算する。この場合、変動表示期間が[0]になることによって、装飾図柄表示装置3への装飾図柄の変動表示が終了する時点を判別することができる。あるいは、主コマンド信号(主制御信号)を出力した後のACK信号(応答信号)の入力判定期間を減算する。この場合、入力判定期間が[0]に達するまでにACK信号が入力されなかったことにより、異常が発生していることを判別することができる。なお、本実施の形態では、4ms毎にタイマ割り込み処理を実行しているため、各期間は、4msずつ減算される。
ステップB4では、RAMに記憶されている当落乱数の更新処理を実行する。例えば、当たり判定用乱数、当たり図柄判定用乱数、はずれ図柄判定用乱数、当たり変動パターン判定用乱数、はずれ変動パターン判定用乱数等の更新処理を実行する。なお、例えば、当たり判定用乱数として初期値更新型の当たり判定用乱数を用いる場合には、1周期毎に当たり初期値用乱数を取得し、取得した当たり初期値用乱数を初期値として当たり判定用乱数の更新処理を実行する。また、ステップB4では、図3のステップA16での非当落乱数の更新処理と同様の更新処理も実行される。このように、非当落乱数の更新処理を、メイン処理内およびメイン処理内のタイマ割り込み処理内それぞれで行うことにより、当落乱数のランダム性がより高まる。
ステップB5では、賞球制御処理を実行する。賞球制御処理では、RAMの入力領域から遊技球が入賞口(一般入賞口、始動入賞口、大入賞口等)に入球したことを示している入力情報に対応する情報を読み出し、読み出した情報に対応する(遊技球が入球した入賞口に対応する)賞球数を示す払出用主コマンド信号を作成してRAMの出力領域に記憶する。
ステップB6では、不正検出処理を行う。例えば、RAMの入力領域から情報を読み出し、大入賞口開閉部材5bを開制御あるいは開閉制御する大当たり遊技状態が発生していることを示す情報が記憶されていない状態で、遊技球が大入賞口に入球したことを示している大入賞球情報が記憶されているか否かを判別する。不正を検出した場合には、賞球異常情報を作成してRAMの出力領域に記憶する。
ステップB7では、抽選処理を実行する。本実施の形態の抽選処理を、図6に示すフローチャートにより説明する。
ステップD1では、RAMに記憶されている始動判定情報が[1]であるか否か([1]を有する始動判定情報が記憶されているか否か)、すなわち、遊技球が始動入賞口に入球したか否か(抽選条件が成立したか否か)を判断する。始動判定情報が[1]である場合、すなわち抽選条件が成立した場合にはステップD2に進み、始動判定情報が[1]でない場合(始動判定情報が[0]である場合)、すなわち、抽選条件が成立していない場合にはステップD5に進む。
ステップD2では、保留数(保留情報の数)が[3]以下であるか否か、すなわち、保留情報を記憶可能な上限値である[4]に達しているか否かを判定する。保留情報は、取得した乱数を含んでおり、後で抽選結果の報知が可能となった時に抽選を行って抽選結果の報知を行うために一時的に記憶される情報であり、通常、4個まで記憶可能である。保留数が設定数「4」に達していない場合(保留数≦3)にはステップD3に進み、保留数が設定数「4」に達している場合(保留数>3)には、当落乱数を取得しないで処理を終了する。「保留数が設定数に達していない」ことは、保留情報を記憶するための「保留情報記憶条件」に対応する。
ステップD3では、当落乱数を取得し、取得した当落乱数を含む保留情報をRAMに記憶する。例えば、当たり判定用乱数、当たり図柄判定用乱数、当たり変動パターン判定用乱数、はずれ図柄判定用乱数、はずれ変動パターン判定用乱数等を当落乱数として取得する。そして、RAMに記憶されている保留報に「1」を加算する。
ステップD4では、保留数に基づいて主制御信号(例えば、保留数を示す保留数報知用主コマンド信号)を作成し、RAMの出力領域に記憶する。
ステップD5では、保留情報がRAMに記憶されているか否か([保留数≧1]であるか否か)を判定する。保留情報がRAMに記憶されている場合(保留数≧1)にはステップD6に進み、保留情報がRAMに記憶されていない場合(保留数=0)には処理を終了する。
ステップD6では、保留情報消化条件が満足されているか否かを判断する。保留情報消化条件としては、例えば、抽選結果の報知や大当たり遊技中であることの報知が行われていない条件が用いられる。保留情報消化条件が満足されている場合にはステップD7に進み、保留情報消化条件が満足されていない場合には処理を終了する。
ステップD7では、RAMに記憶されている保留情報の中から先頭の保留情報(記憶時期が最も古い保留情報)を読み出す。そして、読み出した保留情報に含まれている当落乱数を用いて抽選を行う。また、保留数から「1」を減算する。この時、読み出されてない保留情報を先頭の方向にシフトする。これにより、読み出された保留情報は消去される。
ステップD8では、保留数に基づいて主制御信号(例えば、保留数を示す保留数報知用主コマンド信号)を作成し、RAMの出力領域に記憶する。
ステップD9では、抽選結果に基づいて主制御信号を作成しRAMの出力領域に記憶する。例えば、取得した当たり判定用乱数が当たり値と一致する場合(抽選結果が当たりである場合)には、取得した当たり図柄判定用乱数と当たり変動パターン判定用乱数を示す副制御用主コマンド信号を作成し、取得した当たり判定用乱数が当たり値と一致しない場合(抽選結果がはずれである場合)には、取得したはずれ図柄判定用乱数とはずれ変動パターン判定用乱数を示す副制御用主コマンド信号を作成する。ステップD9の処理を実行した後処理を終了する。
なお、取得した当たり判定用乱数が一致した場合には、変動パターン判定用乱数に対応する変動表示時間経過後、当たり遊技状態を発生させるための主制御信号(例えば、大入賞口開閉部材制御信号、大当たり遊技演出の開始を示す副制御用主コマンド信号)を作成してRAMの出力領域に記憶する。
本実施の形態では、[1]を有する始動判定情報がRAMに記憶された場合(抽選条件が成立した場合)でも、設定数の保留情報が記憶されていることにより当落乱数の取得を中止する処理も抽選処理に包含される。
ステップB7(図6のステップD1〜D9)での抽選処理は、抽選手段11dによって実行される。なお、抽選処理は、図6にフローチャートで示されている処理に限定されない。
ステップB8では、[0](非始動判定値)を有する始動判定情報をRAMに記憶する。このステップB8の処理によって、始動判定処理によって[1]に設定された始動判定情報が[0]に設定される。
ステップB9では、信号出力処理を実行する。例えば、RAMの出力領域に記憶されている主制御信号を読み出し、読み出した主制御信号を出力する。
ステップB9での信号出力処理は、信号出力手段11eによって実行される。
以上の実施の形態では、電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性によって、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点より前に、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した場合について説明したが、電源投入時に始動入賞球検出信号が不安定となっている不安定期間Tや電源が投入されてから第1番目のタイマ割り込み処理が実行されまでの期間によっては、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点以降に、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化する場合もある。これを、図11により説明する。
図11では、時点t0で電源スイッチ52が投入されている。
そして、電源投入により主制御回路11が動作を開始し、時点t1で、RAMの初期設定処理が実行される。図11では、時点t1での初期設定処理によって、始動入賞球情報および始動判定情報が[0]に初期設定される。
そして、電源投入後の時点t2での、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理において、信号入力手段11bによる始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[L]レベルであることが判定され、[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。この時、始動判定手段11cによる始動判定処理によって、始動入賞球情報が[0]から[1]に変化していないことが判定されるため、[0]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。
その後、時点t3で、電源投入時の不安定性によって、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化している。
そして、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した後の時点t4で、電源投入後の第2番目のタイマ割り込み処理が実行される。この第2番目のタイマ割り込み処理では、信号入力手段11bによる始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[H]レベルであることが判定され、[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。この時、始動判定手段11cによる始動判定処理によって、RAMに記憶されている始動入賞球情報が[0]から[1]に変化したことが判定されるため、[1]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。この場合、RAMに記憶されている始動判定情報が[0]から[1]に変化するため抽選処理が開始される。
ここで、電源投入時に始動入賞球検出信号が図11に示されているように変化した場合について、前述した実施の形態の動作を図12に示す。
図12では、時点t0で電源スイッチ52が投入された後、電源投入により主制御回路11が動作を開始し、時点t1で、RAMの初期設定処理が実行される。前述した実施の形態では、RAMの初期設定処理において、始動入賞球情報は[1]に初期設定され、始動判定情報は[0]に初期設定される。
そして、電源投入後の時点t2での、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理において、始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[L]レベルであることが判定され、[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。この時、始動判定処理によって、始動入賞球情報は[0]から[1]に変化していないため、[0]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。
その後、時点t3で、電源投入時の不安定性によって、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化している。
そして、始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した後の時点t4で、電源投入後の第2番目のタイマ割り込み処理が実行される。この第2番目のタイマ割り込み処理では、始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[H]レベルであることが判定され、[1]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。この時、始動判定処理によって、RAMに記憶されている始動入賞球情報が[0]から[1]に変化したことが判定されるため、[1]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。この場合、RAMに記憶されている始動判定情報が[0]から[1]に変化するため、抽選処理が開始される。
このように、電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性によって、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点以降に始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した場合には、電源投入時のRAMの初期設定処理において始動入賞球情報を[1]に設定する方法では誤動作を防止することができない。
電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性によって、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点以降に始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化した場合でも誤動作を防止することができる本発明の他の実施の形態を以下に説明する。本実施の形態は、電源投入時のRAMの初期設定処理において始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)に初期設定するとともに、電源投入時における不安定性による始動入賞球検出信号の[L]レベルから[H]レベルへの変化が電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点以降に発生しないように構成されている。
本発明の他の実施の形態の電源投入時の動作を、図13により説明する。なお、図13では、始動入賞球検出信号が図11と同様に変化した場合について説明する。
図13では、時点t0で電源スイッチ52が投入されている。
そして、電源投入により主制御回路11が動作を開始し、ウェイトタイムTw1が経過した時点t1で、RAMの初期設定処理が実行される。本実施の形態では、前述した実際の形態と同様に、このRAMの初期設定処理において、始動入賞球情報を[1]に初期設定し、始動判定情報を[0]に初期設定する。
電源が投入されてから初期設定処理が実行されるまでのウェイトタイムTw1は、電源投入時の不安定性による始動入賞球検出信号の[L]レベルから[H]レベルへの変化が電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(詳しくは、タイマ割り込み処理における始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点(図13の時点t4)以降に発生しないように設定されている。初期設定処理の実行時点から第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点までの期間はあらかじめ求めることができる。
ウェイトタイムTw1は、本発明の「電源が投入されてから初期設定処理を実行するまでの第1の設定期間」に対応する。
その後、時点t3で始動入賞球検出信号は[H]レベルから[L]レベルに変化している。
そして、時点t4での、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理において、信号入力手段11bによる始動入賞球検出信号入力処理によって、始動入賞球検出信号が[L]レベルであることが判定され、[0]を有する始動入賞球情報がRAMに記憶される。この時、始動判定処理によって、始動入賞球情報が[0]から[1]に変化していないことが判定されるため、[0]を有する始動判定情報がRAMに記憶される。したがって、抽選処理は開始されない。
図13では、電源投入時の不安定性による始動入賞球検出信号の[L]レベルから[H]レベルへの変化が電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(詳しくは、始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点以降に発生しないようにするために、電源が投入されてから設定期間(ウェイトタイム)Tw1経過した時点でRAMの初期設定処理を実行したが、RAMの初期設定処理を実行した後設定期間Tw2経過してから電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)を実行することもできる。
RAMの初期設定処理を実行してから設定期間Tw2経過した時点で第1のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)を実行する場合の動作を図14により説明する。なお、図14では、始動入賞球検出信号が図11と同様に変化した場合について説明する。
図14において、時点t0で電源スイッチ52が投入される。
そして、電源投入により主制御回路11が動作を開始し、時点t1でRAMの初期設定処理が行われる。このRAMの初期設定処理において、前述したように、始動判定情報を[0](非始動判定値)に初期設定し、始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)に初期設定する。
その後、RAMの初期設定処理を実行してからウェイトタイムTw2経過した時点t4で、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)が実行される。
RAMの初期設定処理を実行してから電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理を実行するまでのウェイトタイムTw2は、電源投入時の不安定性による始動入賞球検出信号の[L]レベルから[H]レベルへの変化が電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点(図14の時点t4)以降に発生しないように設定されている。
ウェイトタイムTw2は、本発明の「初期設定処理を実行してから始動球検出信号入力処理を開始するまでの第2の設定期間」に対応する。
図14では、時点t2で始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化しているが、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)が時点t2以降の時点t4で実行されるため、時点t2より前の始動入賞球検出信号の[L]レベルによって、初期設定処理において[1]に設定された始動入賞球情報が[0]に変化することはない。したがって、電源投入時の始動入賞球検出信号の不安定性によって抽選処理が開始されるのを防止することができる。
本実施の形態では、電源投入後のRAMの初期設定処理において、RAMに記憶される始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)に設定するとともに、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(第1番目の始動入賞球検出信号入力処理)の実行時点が、電源投入時の不安定性による始動入賞球検出信号の[L]レベルから[H]レベルへの変化が電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(第1番目の始動入賞球検出信号入力処理)の実行時点以降に発生しないように設定されている。具体的には、電源が投入されてからウェイトタイムTw1(第1の設定期間)経過した時点で初期設定処理を実行し、また、初期設定処理を実行してからウェイトタイムTw2(第2の設定期間)経過した時点で電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)を実行している。これにより、電源投入時の始動入賞球検出信号の不安定性によって、電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(第1番目の始動入賞球検出信号入力処理)の開始時点以降に始動入賞球検出信号が[L]レベルから[H]レベルに変化する場合でも、始動入賞球情報が[0]から[1]に変化しないため、始動判定情報も[0]から[1]に変化しない。すなわち、抽選処理を開始するための抽選条件が成立しない。したがって、電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性に起因する誤動作(例えば、大当たり遊技状態の誤発生)をより確実に防止することができる。また、ウェイトタイムTw1、Tw2を変更するだけで、電源投入時の始動入賞球検出信号の不安定性による誤動作を容易に防止することができる。
次に、図13あるいは図14に示されているように動作させるための本実施の形態の主制御回路11の処理を説明する。
本実施の形態は、前述した実施の形態に比べて、主制御回路11の電源投入時処理が異なるだけで、メイン処理、停電処理、タイマ割り込み処理(図4参照)、始動判定処理(図5参照)、抽選処理(図6参照)は同じである。
したがって、以下では、前述した実施の形態と異なっている、主制御回路11のメイン処理を図10により説明する。
図10に示されている主制御回路11のメイン処理は、ステップA31のウェイトタイマ処理1またはステップA32のウェイトタイマ処理2が設けられている点が図3に示されているメイン処理と異なっている。なお、ステップA31およびA32を設けることもできる。
ウェイトタイマ処理31では、図13に示されている、電源が投入されてからウェイトタイムTw1経過した時点でRAMの初期設定処理を実行するために、ウェイトタイム(待機期間)Tw1待機する処理を実行する。なお、ウェイトタイマ処理31を実行するステップA31は、電源が投入されてからステップA11の間の任意の箇所や、電源が投入されてからステップA8までの間の任意の箇所に設けることができる。
ウェイトタイマ処理32では、図14に示されている、RAMの初期設定処理を実行してからウェイトタイムTw2経過した時点で電源投入後の第1番目のタイマ割り込み処理(始動入賞球検出信号入力処理)を実行するために、ウェイトタイム(待機期間)Tw2待機する処理を実行する。なお、ウェイトタイマ処理32を実行するステップA32は、ステップA11とメイン処理の間の任意の箇所や、ステップA8とメイン処理の間の任意の箇所に設けることができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、始動入賞球検出装置4aから、始動入賞球を検出していないことを示す[L]レベルの始動入賞球検出信号あるいは始動入賞球を検出したことを示す[H]レベルの始動入賞球検出信号を出力したが、始動入賞球を検出していないことを示す[H]レベルの始動入賞球検出信号あるいは始動入賞球を検出したことを示す[L]レベルの始動入賞球検出信号を出力するように構成することもできる。勿論、始動入賞球を検出したことを示す第1の状態および始動入賞球を検出していないことを示す第2の状態としては、[L]レベルおよび[H]レベルに限定されず電気的に異なる種々の状態を用いることができる。
電源投入時のクリア時初期設定処理および復電時初期設定処理において、始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)、始動判定情報を[0](非始動判定値)に設定する初期設定処理を実行したが、クリア時初期設定処理においてのみ始動入賞球情報を[1](始動入賞球検出値)、始動判定情報を[0](非始動判定値)に設定する初期設定処理を実行するように構成することもできる。
始動入賞球情報として、[0]あるいは[1]を有する情報を用いたが、始動入賞球情報としては、[0]あるいは[1]以外の種々の値を始動入賞球非検出値あるいは始動入賞球検出値として有する情報を用いることができる。
始動判定情報として、[0]あるいは[1]を有する情報を用いたが、始動判定情報としては、[0]あるいは[1]以外の種々の値を非始動判定情報あるいは始動判定情報として有する情報を用いることができる。
始動入賞球情報が[0]から[1]に変化した場合に始動判定情報を[1]に設定し、始動判定情報が[1]に設定されたことにより抽選処理を開始するとともに、始動判定情報を[0]に設定したが、始動入賞球情報が[0]から[1]に変化した場合に抽選処理を開始するように構成することもできる。この場合には、始動判定情報、また、電源投入時に始動判定情報を[0]に初期設定する初期設定処理を省略することができる。
遊技球が始動入賞口に入球したこと(始動入賞球を検出したこと)を抽選処理を開始する抽選条件として用いたが、抽選条件としてはこれ以外の種々の条件を用いることができる。例えば、遊技球が始動ゲート装置に設けられているゲート領域を通過したことを抽選条件として用いることもできる。
主制御回路11の電源投入時の処理、メイン処理、停電処理、タイマ割り込み処理、始動判定処理、抽選処理は、実施の形態で説明した処理に限定されない。
実施の形態で説明した各構成は、個々に用いることもできるし、適宜選択した複数を組み合わせて用いることもできる。
パチンコ機について説明したが、本発明は、抽選条件の成立に起因して抽選処理を実行する種々の形式の遊技機として構成することができる。
本発明は、以下のように構成することもできる。
例えば、「(態様1)遊技球が通過可能な始動領域と、始動球検出手段と、記憶手段と、制御手段を備え、前記始動球検出手段は、遊技球が前記始動領域を通過していないことを示す第1の状態の始動球検出信号あるいは遊技球が前記始動領域を通過したこと示す第2の状態の始動球検出信号を出力し、前記記憶手段には、始動球非検出値あるいは始動球検出値を有する始動球情報と、非始動判定値あるいは始動判定値を有する始動判定情報が記憶され、前記制御手段は、始動球検出信号が第1の状態である場合には始動球非検出値を有する始動球情報を前記記憶手段に記憶し、始動球検出信号が第2の状態である場合には始動球検出値を有する始動球情報を前記記憶手段に記憶する始動球検出信号入力処理を実行し、また、始動球非検出値を有する始動球情報が前記記憶手段に記憶されている状態から始動球検出値を有する始動球情報が前記記憶手段に記憶されている状態に変化した場合には始動判定値を有する始動判定情報を前記記憶手段に記憶する始動判定処理を実行し、また、始動判定値を有する始動判定情報が前記記憶手段に記憶された場合には抽選処理を開始するとともに非始動判定値を有する始動判定情報を前記記憶手段に記憶する遊技機であって、前記制御手段は、電源が投入された場合には、始動球検出値を有する始動球情報および非始動判定値を有する始動判定情報を前記記憶手段に記憶する初期設定処理を実行し、その後前記始動球検出信号入力処理を開始することを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本態様では、記憶手段には、始動球非検出値あるいは始動球検出値を有する始動球情報と、非始動判定値あるいは始動判定値を有する始動判定情報が記憶される。始動球情報および始動判定情報を記憶手段に記憶する方法としては、典型的には、記憶手段に始動球情報記憶領域と始動判定情報記憶領域を設け、始動球情報記憶領域に始動球非検出値あるいは始動球検出値として[0]あるいは[1]を記憶し、始動判定情報記憶領域に非始動判定値あるいは始動判定値として[0]あるいは[1]を記憶する方法が用いられる。
制御手段は、始動球検出信号入力処理、始動判定処理、抽選処理を実行する。始動球判定処理では、始動球検出信号が第1の状態である場合には非始動球検出値を有する始動球情報を記憶手段に記憶し、始動球検出信号が第2の状態である場合には始動球検出値を有する始動球情報を記憶手段に記憶する。始動判定処理では、始動球費検出値を有する始動球情報が記憶手段に記憶されている状態から始動球検出値を有する始動球情報が記憶手段に記憶されている状態に変化した場合に、始動判定値を有する始動判定情報を記憶手段に記憶する。抽選処理は、始動判定値を有する始動判定情報が記憶手段に記憶されたことにより開始される。なお、制御手段は、抽選処理を開始すると、非始動判定値を有する始動判定情報を記憶手段に記憶する。始動球検出信号入力処理、始動判定処理、抽選処理は、一般的には、メイン処理内のタイマ割り込み周期毎のタイマ割り込み処理において実行される。制御手段は、始動球検出信号入力処理、始動判定処理、抽選処理それぞれを実行する始動球検出信号入力手段、始動判定手段、抽選手段によって構成することもできる。
さらに、本態様では、制御手段は、電源が投入された場合には、始動球検出値を有する始動球情報および非始動判定値を有する判定情報を記憶手段に記憶し、その後電源投入後の始動球検出信号入力処理を開始するように構成されている。これにより、電源投入時の不安定性によって、始動球検出値を有する始動球情報が記憶されてから電源投入後の始動球検出信号入力処理が開始されるまでの間に始動球検出信号が第2の状態となっても、始動球情報が始動球非検出値から始動球検出値に変化することがなく、また、始動判定値を有する始動判定情報が記憶されることもないため、抽選処理は実行されない。したがって、電源投入時の始動球検出信号の不安定性による誤動作を防止することができる。また、始動判定情報を設けているため、抽選処理を開始するか否かの判定が容易である。
また、「(態様2)請求項1または態様1の遊技機であって、前記制御手段は、電源が投入された場合には、電源投入時における前記始動球検出信号の第1の状態から第2の状態への変化が前記始動球検出信号入力処理の開始時点以降に発生しないように前記始動球検出信号入力処理を開始することを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本態様では、電源投入時における始動球検出信号の第1の状態から第2の状態への変化が電源投入後の始動球検出信号入力処理の開始時点以降に発生しないように、始動球検出信号入力処理が開始されるように構成されている。
始動球検出信号入力処理の開始時点を調整する方法としては、設定期間待機するウェイトタイマ処理を実行する方法を用いることができる。
これにより、電源投入時の始動球検出信号の不安定性によって、始動球検出信号の第1の状態から第2の状態への変化が電源投入後の第1番目の始動球検出信号入力処理の実行時点以降に発生する場合でも、始動球情報が始動球検出値から始動球検出値に変化するのを防止することができ、電源投入時における始動球検出信号の不安定性による誤動作をより確実に防止することができる。
また、「(態様3)請求項1、態様1または2のいずれかの遊技機であって、前記制御手段は、電源が投入された場合には、第1の設定期間経過してから前記初期設定処理を実行し、前記設定期間は、電源投入時における前記始動球検出信号の第1の状態から第2の状態への変化が前記始動球検出信号入力処理の開始時点以降に発生しないように設定されていることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本態様では、電源投入時における初期設定処理は、電源が投入されてから第1の設定期間経過した時点で実行する。この設定期間は、電源投入時の始動球検出信号の不安定性による始動球検出信号の第1の状態から第2の状態への変化が、電源投入後の始動球検出信号入力処理の開始時点以降に発生しないように設定されている。
本態様では、電源が投入されてから初期設定処理を実行するまで第1の設定期間待機するウェイトタイマ処理を実行すればよいため、処理が容易である。また、第1の設定期間を容易に設定することができる。
また、「(態様4)請求項1、態様1〜3のいずれかの遊技機であって、前記制御手段は、電源が投入された場合には、前記初期設定処理を実行した後第2の設定期間経過してから前記始動球検出信号入力処理を開始し、前記設定期間は、電源投入時における前記始動球検出信号の第1の状態から第2の状態への変化が前記始動球検出信号入力処理の開始時点以降に発生しないように設定されていることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本態様では、電源投入後の始動球検出信号入力処理は、初期設定処理を実行してから第2の設定期間経過した時点で実行する。この設定期間は、電源投入時の始動球検出信号の不安定性による始動球検出信号の第1の状態から第2の状態への変化が、電源投入後の始動球検出信号入力処理の開始時点以降に発生しないように設定されている。
本態様では、初期設定処理を実行してから電源投入後の始動球検出信号入力処理を実行するまで第2の設定期間待機するウェイトタイマ処理を実行すればよいため、処理が容易である。また、第2の設定期間を容易に設定することができる。
また、「(態様5)請求項1、態様1〜4のいずれかの遊技機であって、前記始動球検出手段は、第1の状態あるいは第2の状態の始動球検出信号として[L]レベルあるいは[H]レベルの始動球検出信号を出力し、前記記憶手段には、始動球非検出値あるいは始動球検出値を有する始動球情報として[0]あるいは[1]を有する始動球情報、非始動判定値あるいは始動判定値を有する始動判定情報として[0]あるいは[1]を有する始動判定情報が記憶されることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本態様では、始動球検出手段は、始動球を検出していないことを示す[L]レベルの始動球検出信号あるいは始動球を検出したことを示す[H]レベルの始動球検出信号を出力する。また、記憶手段には、始動球非検出値あるいは始動球検出値を有する始動球情報として[0]あるいは[1]を有する始動球情報、非始動判定値あるいは始動判定値を有する始動判定情報として[0]あるいは[1]を有する始動判定情報が記憶される。
本態様では、始動球検出信号が[L]レベルであるか[H]レベルであるかを判別すればよいため、始動球検出信号の判定処理が容易である。また、始動球情報、始動判定情報を[0]あるいは[1]に設定すればよいため、始動球情報、始動判定情報を記憶手段に記憶する処理が容易である。
また、「(態様6)請求項1、態様1〜5のいずれかの遊技機であって、前記始動領域として、始動入賞口が設けられており、前記始動球検出手段として、遊技球が前記始動入賞口に入球していないことを示す第1の状態の始動入賞球検出信号あるいは遊技球が前記始動入賞口に入球したことを示す第2の状態の始動入賞球検出信号を出力する始動入賞球検出手段が用いられ、前記記憶手段には、始動球非検出値あるいは始動球検出値を有する始動球情報として始動入賞球非検出値あるいは始動入賞球検出値を有する始動入賞球情報が記憶されることを特徴とする遊技機。として構成することができる。
本態様では、始動入賞口を有し、遊技球が始動入賞口に入球したことに起因して抽選処理を行って当たり遊技状態を発生させるか否かを決定する遊技機において、電源投入時における始動入賞球検出信号の不安定性による誤動作を防止することができる。
本発明をパチンコ機として構成した一実施の形態の正面図である。 一実施の形態の制御系の概略構成図である。 一実施の形態の電源投入時処理、メイン処理、停電処理の概略を説明するフローチャートである。 一実施の形態のタイマ割り込み処理の概略を説明するフローチャートである。 一実施の形態の始動判定処理の概略を説明するフローチャートである。 一実施の形態の抽選処理の概略を説明するフローチャートである。 一実施の形態の始動入賞球検出信号入力処理、始動判定処理、抽選処理を説明する図である。 従来技術の電源投入時の動作を説明する図である。 一実施の形態の電源投入時の動作を説明する図である。 他の実施の形態の電源投入時処理、メイン処理、停電処理の概略を説明するフローチャートである。 従来技術の電源投入時の異なる動作を説明する図である。 一実施の形態の電源投入時の異なる動作を説明する図である。 他の実施の形態の電源投入時の動作の一例を説明する図である。 他の実施の形態の電源投入時の動作の他の例を説明する図である。
符号の説明
1 パチンコ機
2 遊技領域
3 装飾図柄表示装置
4 始動入賞装置
4a 始動入賞球検出装置
4b 始動入賞口開閉部材
5 大入賞装置
5a 大入賞球検出装置
5b 大入賞口開閉部材
6 特別図柄表示装置
7 発射ハンドル
10 主制御基板
11 主制御回路
11a 処理手段
11b 信号入力手段
11c 始動判定手段
11d 抽選手段
12 RAMクリアスイッチ
15、22、32、42 記憶回路
18、28、38、48 電圧変換回路
19 停電検出回路
20 副制御基板
21 副制御回路
23 音源IC
30 表示制御基板
31 表示制御回路
33 画像情報処理装置
40 払出制御基板
41 払出制御回路
43 払出装置
50 電源基板
51 電源回路
52 電源スイッチ

Claims (1)

  1. 遊技球が通過可能な始動領域と、始動球検出手段と、記憶手段と、制御手段を備え、
    前記始動球検出手段は、遊技球が前記始動領域を通過していないことを示す第1の状態の始動球検出信号あるいは遊技球が前記始動領域を通過したこと示す第2の状態の始動球検出信号を出力し、
    前記記憶手段には、始動球非検出値あるいは始動球検出値を有する始動球情報が記憶され、
    前記制御手段は、始動球検出信号が第1の状態である場合には始動球非検出値を有する始動球情報を前記記憶手段に記憶し、始動球検出信号が第2の状態である場合には始動球検出値を有する始動球情報を前記記憶手段に記憶する始動球検出信号入力処理を実行し、また、始動球非検出値を有する始動球情報が前記記憶手段に記憶されている状態から始動球検出値を有する始動球情報が前記記憶手段に記憶されている状態に変化した場合には抽選処理を開始する遊技機であって、
    前記制御手段は、電源が投入された場合には、前記始動球検出値と同じ値を有する情報を前記始動球情報として前記記憶手段に記憶する初期設定処理を実行し、その後前記始動球検出信号入力処理を開始することを特徴とする遊技機。
JP2007281022A 2007-10-29 2007-10-29 遊技機 Expired - Fee Related JP5252174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007281022A JP5252174B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007281022A JP5252174B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013076653A Division JP5630723B2 (ja) 2013-04-02 2013-04-02 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009106462A JP2009106462A (ja) 2009-05-21
JP5252174B2 true JP5252174B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=40775670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007281022A Expired - Fee Related JP5252174B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5252174B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6177373B2 (ja) * 2016-03-23 2017-08-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6177370B2 (ja) * 2016-03-23 2017-08-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6177372B2 (ja) * 2016-03-23 2017-08-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6177371B2 (ja) * 2016-03-23 2017-08-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6448586B2 (ja) * 2016-07-28 2019-01-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6427627B2 (ja) * 2017-06-05 2018-11-21 京楽産業.株式会社 遊技機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4661997B2 (ja) * 1999-04-07 2011-03-30 株式会社竹屋 パチンコ機の制御装置
JP4867106B2 (ja) * 2001-08-23 2012-02-01 株式会社三洋物産 遊技機
JP4324905B2 (ja) * 2003-06-10 2009-09-02 株式会社大一商会 遊技機
JP4398324B2 (ja) * 2004-08-12 2010-01-13 株式会社三共 遊技機
JP4560423B2 (ja) * 2005-02-21 2010-10-13 株式会社ソフイア 遊技機
JP4884745B2 (ja) * 2005-10-17 2012-02-29 株式会社三共 遊技機
JP2007222216A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Maruhon Ind Co Ltd パチンコ機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009106462A (ja) 2009-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5630723B2 (ja) 遊技機
JP5178130B2 (ja) 遊技機
JP5250804B2 (ja) 遊技機
JP2010082261A (ja) 遊技機
JP5252174B2 (ja) 遊技機
JP5587664B2 (ja) 遊技機
JP6268155B2 (ja) 遊技機
JP5356311B2 (ja) 遊技機
JP5286538B2 (ja) 遊技機
JP5256424B2 (ja) 遊技機
JP2006271685A (ja) 遊技機
JP2009000241A (ja) 遊技機
JP2010201003A (ja) 遊技台
JP5327921B2 (ja) 遊技機
JP2008194512A (ja) 遊技機
JP2006271687A (ja) 遊技機
JP2009273658A (ja) 遊技台
JP5360862B2 (ja) 遊技機
JP5868359B2 (ja) 遊技機
JP4493298B2 (ja) 遊技機
JP2010017302A (ja) 遊技機の不正対策装置
JP5576017B2 (ja) 遊技機
JP5932911B2 (ja) 遊技機
JP5806656B2 (ja) 遊技機
JP5351866B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5252174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees