JP5251851B2 - インパルス無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インパルス無線通信装置およびシステムに関する。
インターネット利用者の爆発的増大と高精細画像などコンテンツの大容量化・多様化にともない、無線通信においても伝送容量の増大が望まれている。大容量無線伝送手段としては、商用無線局が少なく広い周波数帯域を確保しやすいミリ波帯の利用が適している。インパルス方式による無線通信装置は、搬送波方式による狭帯域通信装置と比較して、局部発振器やミキサが不要で無線部の構成が簡素・低コストとなる特徴を有し、毎秒10ギガビット(10Gbps)を超える大容量無線伝送の実現手段として期待されている。
図1は、ミリ波帯を使用する10Gbpsのインパルス無線通信システムの基本構成を示す図である。
図1に示すように、ミリ波帯を使用するインパルス無線通信システムは、送信装置100と、受信装置105と、を備える。送信装置100は、短パルス(インパルス)発生部101と、バンドパスフィルタ102と、送信増幅器(アンプ)103と、アンテナ104と、を備える。受信装置105は、アンテナ106と、受信増幅器(アンプ)107と、検波器108と、を備える。
送信装置100では、短パルス発生部101が、ベースバンド部から入力した10Gbpsのデータ信号を基にインパルスと呼ばれる半値幅(パルス幅)の極小さい信号を生成する。短パルス発生部101が出力するインパルスは、直流から高い周波数までのエネルギを含んでいる。バンドパスフィルタ102は、図2に示すように、インパルスのもつ広帯域周波数成分の中から通信に使用する周波数成分だけを抜き出す。これにより、バンドパスフィルタ102の出力は、通過帯域の中心周波数付近で振動する波束として変調される。送信アンプ103は、バンドパスフィルタ102の出力する波束を、必要な電力まで増幅する。アンテナ104は、増幅された波束を、ミリ波信号として空中に送出する。一方、受信装置105では、受信アンプ107が、アンテナ106により受信した微弱ミリ波信号を増幅し、検波器108がミリ波信号の包絡線を検出し、データ信号として復号する。
ミリ波帯を使用するインパルス通信装置は、送信装置100と受信装置105の両方を備え、対向通信装置との間で送受信を行う。このような通信装置は、送信装置100と受信装置105を別々に備える場合もあるが、送信用アンテナと受信用アンテナを共用し、アンテナを送信アンプ103と受信アンプ107のいずれかに接続するように切り替えるスイッチを備える場合もある。以下、送受信を行う通信装置に設けられる送信装置を送信部、受信装置を受信部と称する。
屋外固定通信に使用するミリ波帯を使用するインパルス通信システムでは、天候などに起因する伝送路変動をカバーするために、システム全体のダイナミックレンジを広く確保する必要がある。
図3は、周波数85GHz、帯域10GHzのミリ波帯を使用し、送信電力20dBm、送受アンテナ50dBi、雑音指数5dBのインパルス通信システムを屋外固定通信に使用する場合の、屋外の状況によるS/Nの変化を示す図である。図3において、横軸は1時間当たりの降水量(mm/h)を示し、縦軸はS/N(dB)を示し、Aが晴天状態を、Bが霧雨程度の降雨状態を、Cが大雨の状態を、Dが1年にまれにしか発生しない豪雨状態を示し、1kmおよび3kmは通信距離を示す。
図3から、80−90GHz帯ミリ波を利用して10Gbpsデータを距離3kmで伝送する場合、晴天時と降水量毎時100mmの豪雨時とで空間伝搬損失が100dB以上もの変動が生じることが分かる。
通信システムは、たとえ豪雨時でも通信経路が確保できることが要求される。したがって、通信装置としては100dB以上のダイナミックレンジが必要となる。これまでのミリ波帯を使用するインパルス通信装置では、送信アンプあるいは受信アンプの利得を可変としてダイナミックレンジを確保していた。
図4の(A)は、送信アンプの利得を可変とした送信装置の構成を示す図である。図4の(B)は、受信アンプの利得を可変とした受信装置の構成を示す図である。
図4の(A)の送信装置は、図1の送信装置100において送信アンプ103を利得可変送信アンプ103‘とした構成を有する。図4の(B)の受信装置は、図1の受信装置105において受信アンプ107を利得可変受信アンプ107‘とした構成を有する。
図4の(A)および(B)に示す送信装置および受信装置を使用するシステムでは、例えば豪雨の場合、利得可変受信アンプ107‘および/または利得可変送信アンプ103‘の利得をそれぞれ最大にする一方で、晴天時には、利得可変受信アンプ107‘および/または利得可変送信アンプ103‘の利得を低下させていた。
しかし、一般にダイナミックレンジと低雑音性、高出力性、広帯域性などの性能はトレードオフの関係にあるため、利得可変範囲を広くするとそれらの諸特性を犠牲にしなければならない。このように、ミリ波帯を使用する通信装置では、インパルス無線通信装置も含め、十分なダイナミックレンジを確保するのが難しかった。
特開2008−205733号公報
R. Yamaguchi, et al. "10-Gbit/s MMIC Wireless Link Exceeding 800 Meters" RWS2008 Digest, pp.695-698
実施形態は、広いダイナミックレンジをもちながら、送信アンプおよび受信アンプの低雑音性と広帯域性を保持し、高い伝送品質を得ることが可能なインパルス無線通信システムを構築するインパルス無線通信装置を記載する。
実施形態の第1の態様のインパルス無線通信装置は、短パルス発生部と、短パルス発生部が出力するインパルスを受け取って通過帯域のエネルギ成分のみを抽出し、波束として出力するバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタの出力を増幅するアンプと、アンプの出力する波束を無線信号として出力するアンテナと、を備えるインパルス無線通信装置であって、短パルス発生部は、出力するインパルスの形状を変化可能であり、短パルス発生部が、無線通信の伝送路の環境条件に応じて、出力するインパルスの形状を変化するように制御する制御部を備える。
実施形態の第2の態様のインパルス無線通信装置は、短パルス発生部と、短パルス発生部が出力するインパルスを受け取って通過帯域のエネルギ成分のみを抽出し、波束として出力するバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタの出力を増幅するアンプと、アンプの出力する波束を無線信号として出力するアンテナと、を備えるインパルス無線通信装置であって、短パルス発生部は、送信データを第1遅延時間遅延し、第1遅延制御信号に応じて前記第1遅延時間が変化する第1可変遅延バッファと、送信データを第1遅延時間遅延と異なる第2遅延時間遅延し、第2遅延制御信号に応じて第2遅延時間が変化する第2可変遅延バッファと、第1可変遅延バッファの出力と第2可変遅延バッファの出力の論理積を演算してインパルスを生成し、利得制御信号に応じてインパルスの利得が変化する論理積回路と、を備え、利得制御信号により、インパルスの振幅を一定に保持しながら、第1遅延制御信号および第2遅延制御信号によりインパルスのパルス幅を変化させる。
実施形態によれば、送信アンプおよび受信アンプの広帯域性・低雑音性を損なうことなく、送信装置と受信装置間のダイナミックレンジを拡大し、伝送品質が向上したインパルス無線通信システムを実現できる。
図1は、ミリ波帯を使用する10Gbpsのインパルス無線通信システムの基本構成を示す図である。 図2は、バンドパスフィルタが抜き出すインパルスのもつ広帯域周波数成分を示す図である。 図3は、周波数85GHz、帯域10GHzのミリ波帯を使用し、送信電力20dBm、送受アンテナ50dBi、雑音指数5dBのインパルス通信システムを屋外固定通信に使用する場合の、屋外の状況によるS/Nの変化を示す図である。 図4は、送信アンプの利得を可変とした送信装置および受信アンプの利得を可変とした受信装置の構成を示す図である。 図5は、第1実施形態のインパルス無線通信装置の送信部の構成を示す図である。 図6は、第2実施形態のインパルス無線通信装置の送信部の構成を示す図である。 図7は、第3実施形態のインパルス無線通信システムの構成を示す図である。 図8は、第4実施形態のインパルス無線通信装置における短パルス発生部の構成を示す図である。 図9は、第1可変遅延バッファおよび論理積回路(NAND回路)の回路構成を示す図である。 図10は、論理積回路(NAND回路)の第3制御電圧の変化に対する利得の変化例を示す図である。 図11は、短パルス発生部における動作を示すタイムチャートである。 図12は、短パルス発生部で、制御電圧を変化させた時のインパルスのパルス幅とパルス振幅の変化を示す図である。 図13は、第4実施形態の効果を説明する図であり、パルス幅twとパルス振幅Vpで規定されるインパルスの、使用周波数に対する規格化スペクトラムの変化を示す図である。 図14は、第5実施形態のインパルス無線通信装置における短パルス発生部の構成を示す図である。 図15は、第1可変遅延バッファの回路構成を示す図である。 図16は、第1可変遅延バッファの特性を示す図である。 図17は、短パルス発生部における動作を示すタイムチャートである。
第1実施形態のインパルス無線通信装置は、70−80GHzのミリ波帯を使用する10Gb/sのインパルス通信装置であり、送信部と受信部を備え、対向通信装置との間で送受信を行う。
図5は、第1実施形態のインパルス無線通信装置の送信部の構成を示す図である。なお、第1実施形態のインパルス無線通信装置は図示していないが、受信部も備える。
図5に示すように、第1実施形態のインパルス無線通信装置の送信部分は、短パルス(インパルス)発生部11と、バンドパスフィルタ12と、送信増幅器(アンプ)13と、アンテナ14と、制御部15と、を備える。
短パルス発生部11は、ベースバンド部から入力した10Gbpsのデータ信号を基にインパルスと呼ばれる半値幅(パルス幅)の極小さい信号を生成する。短パルス発生部11は、制御部15からのパルス形状制御信号に応じて、出力するインパルスの形状を変化させる。バンドパスフィルタ12は、インパルスのもつ広帯域周波数成分の中から通信に使用する周波数成分だけを抜き出し、通過帯域の中心周波数付近で振動する波束に変調する。送信アンプ13は、バンドパスフィルタ12の出力する波束を、必要な電力まで増幅する。なお、送信アンプ13は、利得可変機能を有することが望ましい。アンテナ14は、増幅された波束を、ミリ波信号として空中に送出する。制御部15は、通信状態情報に基づいて、短パルス発生部11で発生するインパルスの形状を制御するパルス形状制御信号を生成する。
具体的には、伝送路損失が大きいことを示す通信状態情報の場合には、波束のミリ波帯でのスペクトル強度が高くなるようにインパルスの形状を変化させるパルス形状制御信号が発生される。また、伝送路損失が小さいことを示す通信状態情報の場合には、波束のミリ波帯でのスペクトル強度が低くなるようにインパルスの形状を変化させるパルス形状制御信号が発生される。
第1実施形態のインパルス無線通信装置によれば、短パルス発生部11は、通信状態情報に応じてインパルスの形状を変化させ、それに応じて出力される波束のミリ波帯でのスペクトル強度が変化する。そのため、送信アンプ13の利得が一定でも、送信する波束の信号強度を変化させることができる。このように、インパルスの形状を変化させることにより送信信号強度を可変とする分だけ、送信アンプ12および受信アンプに要求される利得可変量を小さくできるため、低雑音性、高出力性、広帯域性などの諸性能を劣化させることなく、広いダイナミックレンジを確保することができる。
図6は、第2実施形態のインパルス無線通信装置の送信部の構成を示す図である。
第2実施形態のインパルス無線通信装置は、通信状態情報として降雨情報を生成して制御部15に出力する気象モニタ16を備えることが、第1実施形態のインパルス無線通信装置と異なる。図3に示したように、屋外固定通信に使用するミリ波帯を使用するインパルス通信システムでは、降雨状態により伝送路の空間伝搬損失が変動する。気象モニタ16は、第2実施形態のインパルス無線通信装置が設けられる屋外の降雨状態を検出して降雨情報を生成する。制御部15は、図3に示したような降雨状態と空間伝搬損失の関係をあらかじめ記憶しておき、気象モニタ16から送られた降雨情報に基づいてその状態の空間伝搬損失を求め、空間伝搬損失を補償するようにパルス形状制御信号を発生する。
図7は、第3実施形態のインパルス無線通信システムの構成を示す図である。図7において、参照番号10は主通信装置を示し、20は主通信装置10と通信を行う対向通信装置を示す。主通信装置10は、図5に示した第1実施形態の通信装置と同じ構成を備え、さらに受信アンテナ17と、受信アンプおよび検波器を備える受信部18と、を図示している。対向通信装置20は、受信用のアンテナ21と、送信用のアンテナ22と、受信強度検出部23と、図示していない受信部および送信部と、を備える。受信強度検出部23は、受信部の受信した受信信号の強度を検出し、検出した受信強度から空間伝搬損失を判定し、主通信装置10におけるインパルスの形状変化による波束のミリ波帯でのスペクトル強度変化を行う必要があるかを判定する。受信強度検出部23は、主通信装置10におけるインパルスの形状変化が必要であると判定した時には、空間伝搬損失に関する情報を含む要求信号を、送信部から送信用アンテナ22を介して、主通信装置10に送信する。主通信装置10は、この要求信号を受信アンテナ17を介して受信部18で受信し、空間伝搬損失に関する情報を得て、空間伝搬損失を補償するようにパルス形状制御信号を発生する。
前述のように、これまでのインパルス通信装置では、送信アンプあるいは受信アンプの利得を可変としてダイナミックレンジを確保していた。また、これまで、消費電力及び信号品質を向上するためインパルスのパルス幅を変化させることが提案されているが、ダイナミックレンジの確保のためにインパルスの形状を変化させることは行われていなかった。
インパルスを発生するには、データ信号を遅延させて遅延データ信号を発生する遅延回路と、データ信号と遅延データ信号との論理積を生成する論理積回路と、を備える短パルス発生部を使用するのが一般的である。ここで、遅延回路として、遅延データ信号の遅延量を可変とする可変遅延回路を使用することにより、発生するインパルスの幅を変化させることが行われる。しかし、このような短パルス発生部は、可変遅延回路により単純に論理積回路に入力する2系統の信号のオーバーラップ時間を変化させるだけである。そのため、このような短パルス発生部で発生されるインパルスは、インパルスの半値幅を大きくすると、同時にインパルスの振幅も大きくなり、ミリ波帯のスペクトルは下がらない。つまり、このような短パルス発生部を使用したのでは、インパルスのスペクトル強度を変化させることによる送信出力の制御はできない。
そこで、次に説明する第4実施形態のインパルス無線通信装置では、スペクトル強度を変化させることが可能なインパルスを発生する短パルス発生部を使用する。
図8は、第4実施形態のインパルス無線通信装置における短パルス発生部11の構成を示す図である。第4実施形態のインパルス無線通信装置は、短パルス発生部11以外は、図5に示した第1実施形態の通信装置と同じ構成を備える。
図8に示すように、第4実施形態のインパルス無線通信装置における短パルス発生部11は、バッファ31と、第1可変遅延バッファ32と、第2可変遅延バッファ33と、論理積回路34と、制御電圧生成部35と、を備える。バッファ31は、入力信号(入力データ)INを増幅する。第1可変遅延バッファ32は、バッファ31の出力を第1遅延時間だけ遅延して第1遅延出力として出力し、第1電圧信号Vcnt1に応じて第1遅延時間を変化させることが可能である。第2可変遅延バッファ33は、バッファ31の出力を第2遅延時間だけ遅延して第2遅延出力として出力し、第2電圧信号Vcnt2に応じて第2遅延時間を変化させることが可能である。ここでは、第2可変遅延バッファ33は、バッファ31の出力を反転して出力するが、第1可変遅延バッファ32は、バッファ31の出力を反転せずに出力し、さらに、第1遅延時間と第2遅延時間は常に異なり、第1遅延時間は第2遅延時間より長い。論理積回路34は、第1可変遅延バッファ32の出力する第1遅延出力と第2可変遅延バッファ33の出力する第2遅延出力の論理積を演算して出力Qを生成する。ここでは、論理積回路34は、NAND回路であり、出力Qがインパルスになる。論理積回路34は、第3電圧信号Vcnt3に応じて利得を変化させる。これにより、インパルスの振幅が変化する。
制御電圧生成部35は、制御部15からの制御信号に基づいて、第1電圧信号Vcnt1、第2電圧信号Vcnt2および第3電圧信号Vcnt3を発生する。制御電圧生成部35は、所要送信電力、そのために必要な出力Qのパルス振幅およびパルス半値幅、それを実現するVcnt1、Vcnt2、Vcnt3の値を記載したテーブルを記憶するメモリと、それらの値からVcnt1、Vcnt2、Vcnt3を生成するD/A変換器と、を備える。なお、制御部15が、第1電圧信号Vcnt1、第2電圧信号Vcnt2および第3電圧信号Vcnt3を発生するようにして、制御電圧生成部35を省略することも可能である。
図9の(A)は、第1可変遅延バッファ32の回路構成を示し、図9の(B)は、論理積回路(NAND回路)34の回路構成を示す。
図9の(A)に示すように、第1可変遅延バッファ32の入力信号は相補信号INおよび/INである。また、第1電圧信号も相補信号Vcnt1および/Vcnt1である。第1遅延出力も相補信号Aおよび/Aである。INおよび/INは、トランジスタ対T1およびT2のゲートに入力され、Vcnt1および/Vcnt1は、トランジスタ対T5およびT7のゲートに入力される。
INが「低(L)」の時、T1に流れる電流は大で、T2に流れる電流は小である。このため、T9のゲート電圧は高く、T9に流れる電流は小さく、ダイオードD1はオフになり、AはLになる。同様に、T10のゲート電圧は低く、T10に流れる電流は大きく、D2はオンになり、/AはHになる。AがLのためT3に流れる電流は大で、/AがHのためT4に流れる電流は小になる。
ここで、INがLからHに変化した場合を考える。この場合、/INは、HからLに変化する。これに応じて、T1に流れる電流が減少し、T2に流れる電流が増加する。そして、T9のゲート電圧が降下し、T9に流れる電流が増加するので、D1がオンに変化し、AがHに変化すると共に、T10のゲート電圧が上昇し、T10に流れる電流が減少するので、D2がオフに変化し、/AがLに変化する。さらに、T3に流れる電流が減少してT10のゲート電圧を一層上昇させ、T4に流れる電流が増加してT9のゲート電圧を一層降下させる。これにより、出力Aおよび/Aは、それぞれHおよびLに確定する。
さらに、INがHからLに変化した場合を考える。この場合、/INは、LからHに変化する。これに応じて、T1に流れる電流が増加し、T2に流れる電流が減少する。そして、T9のゲート電圧が上昇し、T9に流れる電流が減少するので、D1がオフに変化し、AがLに変化すると共に、T10のゲート電圧が降下し、T10に流れる電流が増加するので、D2がオンに変化し、/AがHに変化する。さらに、T3に流れる電流が増加してT10のゲート電圧を一層降下させ、T4に流れる電流が減少してT9のゲート電圧を一層上昇させる。これにより、出力Aおよび/Aは、それぞれLおよびHに確定する。
T1およびT2に流れる電流は、T5に流れる電流により制御され、T5に流れる電流はVcnt1により制御される。そのため、T1およびT2に流れる電流は、Vcnt1が小さい時には大きく、Vcnt1が大きい時には小さい。同様に、T3およびT4に流れる電流は、T7に流れる電流により制御され、T7に流れる電流は/Vcnt1により制御される。そのため、T3およびT4に流れる電流は、/Vcnt1が小さい時には大きく、/Vcnt1が大きい時には小さい。ここで、Vcnt1と/Vcnt1は相補信号であるため、Vcnt1が大きい時には/Vcnt1は小さく、Vcnt1が小さい時には/Vcnt1は大きいという関係にある。さらに、T5とT7を流れる電流の和がT8であり、T8に流れる電流は一定なので、T5に流れる電流とT7に流れる電流は、一方が増加すれば他方が減少し、一方が減少すれば他方が増加する相補関係にある。
上記のように、INがLからHに変化した場合、T1に流れる電流が減少するが、T1に流れる電流の変化は、Vcnt1が小さい時にはT1に流れる電流が大きいため急激であり、Vcnt1が大きい時にはT1に流れる電流が小さいため緩慢である。T2に流れる電流の変化も同様である。T1およびT2に流れる電流が変化すると、T9およびT10のゲート電圧が変化するが、このゲート電圧の変化は、T1およびT2に流れる電流変化に影響され、Vcnt1が小さい時には急激であり、Vcnt1が大きい時には緩慢である。さらに、T9およびT10のゲート電圧の変化に応じて、T9およびT10に流れる電流が変化するが、この電流変化もVcnt1が小さい時には急激であり、Vcnt1が大きい時には緩慢である。さらに、T9およびT10に流れる電流変化に応じて、D1およびD2がオンまたはオフするが、D1およびD2の状態変化は、T9およびT10に流れる電流変化が急激な時は速く、T9およびT10に流れる電流変化が緩慢な時は遅くなる。従って、出力Aおよび/Aの変化は、Vcnt1が小さい時には速く、Vcnt1が大きい時には遅くなる。言い換えれば、出力Aおよび/Aの遅延時間は、Vcnt1が小さい時には小さく、Vcnt1が大きい時には大きい。出力Aおよび/Aが変化すると、T3およびT4がT9およびT10のゲート電圧を急激に変化させて、出力状態を確定するため、パルス自体は急激に変化する。INがHからLに変化する場合も同様であり、説明は省略する。
以上のように、図9の(A)の第1可変遅延バッファ32では、第1電圧信号Vcnt1を変化させることにより、出力するパルス(第1遅延出力)の遅延時間(Delay)を変化させることが可能である。
第2可変遅延バッファ33の回路構成は、第1可変遅延バッファ32と同じであるが、出力を反転して使用する。
図9の(B)に示すように、論理積回路(NAND回路)34は、第1遅延出力Aおよび/Aと、第2遅延出力Bおよび/Bと、第3電圧信号Vcnt3と、が入力される。第3電圧信号Vcnt3は、シングルエンド信号である。図9の(B)の論理積回路(NAND回路)34は、広く知られた論理積回路である。このNAND回路34では、Vcnt3が印加されるトランジスタTr5を流れるドレイン電流を制御し、Tr1〜Tr4のgを変化させ、利得gを派遣にする。具体的には、Vcnt3が小さいと振幅が大きくなり、Vcnt3が大きいと振幅が小さくなる。
図10は、図9の(B)の論理積回路(NAND回路)34の第3制御電圧Vcnt3の変化に対する利得の変化例を示す図である。
図11は、図8の短パルス発生部11における動作を示すタイムチャートである。図11に示すように、第1可変遅延バッファ32は、入力信号INが入力されると、Vcnt1で指示された遅延時間(Delay)Φ1遅延させて第1遅延出力Aを出力する。第2可変遅延バッファ33は、入力信号INが入力されると、入力信号INを反転させて、Vcnt2で指示された遅延時間(Delay)Φ2遅延させて第2遅延出力Bを出力する。Φ2がΦ1より小さいので、AとBの「高(H)」部分はパルスの立ち下がりエッジの部分で重なり、NAND回路34が負のインパルスQを生成する。
ここで、Vcnt1およびVcnt2を変化させるとインパルスQのパルス幅が変化する。例えば、Vcnt2=−0.15Vのとき、Vcnt1を−0.1Vから+0.06Vまで変化させると、パルス半値幅は3.5psから6psまで変化する。ところが、Vcnt3を一定にして、NAND回路34の利得を一定にすると、半値幅の大きいパルスほどパルス振幅が大きくなる。
図12は、Vcnt2=−0.15VおよびVcnt3=−1.6Vとして、Vcnt1を−0.15Vから+0.1Vまで変化させた時のインパルスQのパルス幅とパルス振幅の変化を示す図である。図12において、Pがパルス幅の変化を、Qがパルス振幅の変化を示す。例えば、Vcnt1=0.05Vの時には、パルス幅は6psで、パルス振幅は1.3Vである。
そこで、第4実施形態では、Vcnt3を変化させて用いてNAND回路34の利得が小さくなるように制御してパルス振幅を一定に保つようにする。具体的には、通常時は、Vcnt1=−0.1V、Vcnt2=−0.15V、Vcnt3=−1.6Vとすると、パルス半値幅が3.5psで、パルス振幅0.6VのインパルスQが出力される。電力を低減する時には、Vcnt1=+0.06V、Vcnt2=−0.15V、Vcnt3=−1.88Vとすると、パルス半値幅が6psで、パルス振幅0.6VのインパルスQが出力される。この場合、NAND回路34の利得は、通常時より6dB低下しており、これによりパルス半値幅が大きくなっても振幅は変化しない。
図13は、第4実施形態の効果を説明する図であり、パルス幅twとパルス振幅Vpで規定されるインパルスの、使用周波数に対する規格化スペクトラムの変化を示す。インパルス無線通信の使用周波数帯は、80〜100GHzである。図13で、Rはパルス幅tw:3.5ps、パルス振幅Vp:0.6Vの場合を、Sはパルス幅tw:6ps、パルス振幅Vp:1.2Vの場合を、Tはパルス幅tw:6ps、パルス振幅Vp:0.6Vの場合を示している。
パルス幅のみを制御し、パルス振幅を制御しない場合は、RとSを比較することになる。この場合、使用周波数帯でのRとSのスペクトラム強度に差が見られず、電力制御の効果はないことが分かる。一方、第1実施形態のように、パルス振幅を一定に保持してパルス幅を変化させる場合は、RとTを比較することになる。この場合、使用周波数帯でのRとTのスペクトラム強度の差から、6dBの電力制御が可能である。これにより、送受信アンプの広帯域性・低雑音性を損なうことなく、送受信装置間のダイナミックレンジが拡大し、伝送品質が向上する。
図14は、第5実施形態のインパルス無線通信装置における短パルス発生部11の構成を示す図である。第5実施形態のインパルス無線通信装置は、短パルス発生部11以外は、図5に示した第1実施形態の通信装置と同じ構成を備える。
図14に示すように、第5実施形態の短パルス発生部11は、図8に示した第4実施形態の短パルス発生部11と類似の構成を有するが、第1遅延バッファ35および第2遅延バッファ36が利得も可変であること、およびNAND回路37の利得が可変でないことが異なる。
制御電圧生成部38は、制御部15からの制御信号に基づいて、第1電圧信号Vcnt1および第2電圧信号Vcnt2を発生する。制御電圧生成部38は、所要送信電力、そのために必要な出力Qのパルス振幅およびパルス半値幅、それを実現するVcnt1およびVcnt2の値を記載したテーブルを記憶するメモリと、それらの値からVcnt1およびVcnt2を生成するD/A変換器と、を備える。
図15は、第5実施形態の第1可変遅延バッファ35の回路構成を示す。図15に示すように、第1制御電圧信号は、相補信号Vcnt1および/Vcnt1と、シングルエンド信号/Vcnt1’と、を備える。第2可変遅延バッファ36も、図15に示した回路構成を備えるが、制御電圧が異なる。
図15の左側の部分は、図9の(A)に示した回路構成と類似の構成を備え、Vcnt1および/Vcnt1に応じて遅延時間が変化したパルスが右側に出力される。図15の右側の部分は、図9の(B)に示した回路構成に出力部を付加した構成を備え、Vcnt1’に応じて、左側の部分から出力されるパルスの振幅を変化させる。
図16の(A)は、図15に示した第1可変遅延バッファ35の遅延制御特性を示す図である。遅延時間は、Vcnt1に応じて図16の(A)に示すように変化する。
図16の(B)は、図15に示した第1可変遅延バッファ35の利得制御特性を示す図である。利得はVcnt1’に応じて図16の(B)に示すように変化する。
図17は、図14の短パルス発生部11における動作を示すタイムチャートである。図17に示すように、第1可変遅延バッファ35は、入力信号INが入力されると、Vcnt1で指示された遅延時間(Delay)Φ1遅延させ、さらにVcnt1’で指示された利得に調整した第1遅延出力Aを出力する。第2可変遅延バッファ36も、入力信号INが入力されると、入力信号INを反転させて、Vcnt2(Vcnt2,/Vcnt2を含む)で指示された遅延時間(Delay)Φ2遅延させ、さらにVcnt2’で指示された利得に調整した第2遅延出力Bを出力する。Φ2がΦ1より小さいので、AとBの「高(H)」部分はパルスの立ち下がりエッジの部分で重なり、NAND回路34が負のインパルスQを生成する。Vcnt1およびVcnt2を変化させるとインパルスQのパルス幅が変化する。また、Vcnt1’およびVcnt2’を変化させると、インパルスQの振幅が、変化する。
そこで、第5実施形態では、Vcnt1’およびVcnt2’を変化させて用いてNAND回路37の利得が小さくなるように制御してパルス振幅を一定に保つようにする。具体的には、通常時は、Vcnt1=−0.1V、Vcnt2=−0.15V、Vcnt1’=−1.6V、Vcnt2’=−1.6Vとすると、パルス半値幅が3.5psで、パルス振幅0.6VのインパルスQが出力される。電力を低減する時には、Vcnt1=+0.06V、Vcnt2=−0.15V、Vcnt1’=−1.88V、Vcnt2’=−1.88Vとすると、パルス半値幅が6psで、パルス振幅0.6VのインパルスQが出力される。この場合、第1可変遅延バッファ35および第2可変遅延バッファ36の利得は、通常時より6dB低下しており、これによりパルス半値幅が大きくなっても振幅は変化しない。
このように、第5実施形態の短パルス発生部では、遅延時間と利得の両方を可変とするバッファを使用し、送信信号の高出力時には、論理積(NAND)ゲートへの入力振幅を大きくするとともに論理積ゲートへの入力信号間オーバーラップを小さくし、低出力時には、論理積ゲートへの入力振幅を小さくするとともに論理積ゲートへの入力信号間オーバーラップを大きくする。
以上説明したように、第1および第2実施形態によれば、送信アンプおよび受信アンプの広帯域性・低雑音性を損なうことなく、送受信装置間のダイナミックレンジが拡大し、伝送品質が向上する。また、第1および第2実施形態の構成は、固定通信に限定されるものではなく、移動通信にももちろん適用可能な技術である。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
11 短パルス(インパルス)発生部
12 バンドパスフィルタ
13 送信増幅器(アンプ)
14 アンテナ14
15 制御部
16 気象モニタ
18 受信部
20 対向通信装置
32、35 第1遅延バッファ
33、36 第2遅延バッファ
34、37 論理積(NAND)回路
35、38 制御電圧生成部

Claims (9)

  1. 短パルス発生部と、
    前記短パルス発生部が出力するインパルスを受け取って、波束として出力するバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタの出力を増幅するアンプと、
    前記アンプの出力する前記波束を無線信号として出力するアンテナと、を備えるインパルス無線通信装置であって、
    前記短パルス発生部は、出力するインパルスの形状を変化可能であり、
    前記短パルス発生部が、無線通信の伝送路の環境条件に応じて、出力するインパルスの形状を変化するように制御する制御部を備えることを特徴とするインパルス無線通信装置。
  2. 前記制御部は、前記短パルス発生部が、
    伝送路損失が大きい場合には、前記波束の無線信号のスペクトル強度を高くする形状のインパルスを発生し、
    伝送路損失が小さい場合には、前記波束の無線信号のスペクトル強度を低くする形状のインパルスを発生する、ように制御する請求項1に記載のインパルス無線通信装置。
  3. 前記制御部は、前記短パルス発生部が、
    前記インパルスの振幅を一定に保持しながら、パルス幅を変化させるように制御する請求項1または2に記載のインパルス無線通信装置。
  4. 気象条件を検出するモニタを更に備え、
    前記制御部は、前記モニタの検出した気象条件に応じて、出力するインパルスの形状が変化するように、前記短パルス発生部を制御する請求項1から3のいずれか1項に記載のインパルス無線通信装置。
  5. 対向通信装置から送信される受信状態情報を、前記アンテナを介して受信する受信部を備え、
    前記制御部は、前記受信部の受信した前記受信状態情報に応じて、出力するインパルスの形状を変化するように、前記短パルス発生部を制御する請求項1から3のいずれか1項に記載のインパルス無線通信装置。
  6. 前記短パルス発生部は、
    送信データを第1遅延時間遅延し、第1遅延制御信号に応じて前記第1遅延時間が変化する第1可変遅延バッファと、
    前記送信データを、前記第1遅延時間遅延と異なる第2遅延時間遅延し、第2遅延制御信号に応じて前記第2遅延時間が変化する第2可変遅延バッファと、
    前記第1可変遅延バッファの出力と前記第2可変遅延バッファの出力の論理積を演算して前記インパルスを生成し、利得制御信号に応じて前記インパルスの利得が変化する論理積回路と、を備え、
    前記利得制御信号により、前記インパルスの振幅を一定に保持しながら、前記第1遅延制御信号および前記第2遅延制御信号により前記インパルスのパルス幅を変化させる請求項1から5のいずれか1項に記載のインパルス無線通信装置。
  7. 前記短パルス発生部は、
    送信データを第1遅延時間遅延して第1遅延出力を出力し、第1制御信号に応じて前記第1遅延時間が変化すると共に前記第1遅延出力の利得が変化する第1可変遅延バッファと、
    前記送信データを第2遅延時間遅延して第2遅延出力を出力し、第2制御信号に応じて前記第2遅延時間が変化すると共に前記第2遅延出力の利得が変化する第2可変遅延バッファと、
    前記第1可変遅延バッファと前記第2可変遅延バッファの出力の論理積を演算して前記インパルスを生成する論理積回路と、を備え、
    前記第1制御信号および前記第2制御信号により、前記インパルスの振幅を一定に保持しながら、前記インパルスのパルス幅を変化させる請求項1から5のいずれか1項に記載のインパルス無線通信装置。
  8. 短パルス発生部と、
    前記短パルス発生部が出力するインパルスを受け取って、波束として出力するバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタの出力を増幅するアンプと、
    前記アンプの出力する前記波束を無線信号として出力するアンテナと、を備えるインパルス無線通信装置であって、
    前記短パルス発生部は、
    送信データを第1遅延時間遅延し、第1遅延制御信号に応じて前記第1遅延時間が変化する第1可変遅延バッファと、
    前記送信データを、前記第1遅延時間遅延と異なる第2遅延時間遅延し、第2遅延制御信号に応じて前記第2遅延時間が変化する第2可変遅延バッファと、
    前記第1可変遅延バッファの出力と前記第2可変遅延バッファの出力の論理積を演算して前記インパルスを生成し、利得制御信号に応じて前記インパルスの利得が変化する論理積回路と、を備え、
    前記利得制御信号により、前記インパルスの振幅を一定に保持しながら、前記第1遅延制御信号および前記第2遅延制御信号により前記インパルスのパルス幅を変化させることを特徴とするインパルス無線通信装置。
  9. 短パルス発生部と、
    前記短パルス発生部が出力するインパルスを受け取って、波束として出力するバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタの出力を増幅するアンプと、
    前記アンプの出力する前記波束を無線信号として出力するアンテナと、を備えるインパルス無線通信装置であって、
    前記短パルス発生部は、
    送信データを第1遅延時間遅延して第1遅延出力を出力し、第1制御信号に応じて前記第1遅延時間が変化すると共に前記第1遅延出力の利得が変化する第1可変遅延バッファと、
    前記送信データを第2遅延時間遅延して第2遅延出力を出力し、第2制御信号に応じて前記第2遅延時間が変化すると共に前記第2遅延出力の利得が変化する第2可変遅延バッファと、
    前記第1可変遅延バッファと前記第2可変遅延バッファの出力の論理積を演算して前記インパルスを生成する論理積回路と、を備え、
    前記第1制御信号および前記第2制御信号により、前記インパルスの振幅を一定に保持しながら、前記インパルスのパルス幅を変化させることを特徴とするインパルス無線通信装置。
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