JP5251547B2 - 画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、人物などの被写体を含んだ画像の撮影を行なう画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、画像に含まれる被写体から特定のパターンを認識したことに応じて撮影制御を行なう画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、複数の人物を含んだ撮影画像の撮影制御を行なう画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、複数の人物の顔認識結果の相互関係に基づいて撮影制御を行なう画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
最近、フィルムや感光板を使って撮影する銀塩カメラに代わって、光電変換及び蓄積を行なう画素配列の受光部をフォトダイオードにより構成した固体撮像素子で画像をキャプチャしデジタル符号処理して保存するデジタルカメラが広範に普及している。固体撮像素子として、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)やCMOS(Comprementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化物半導体)を挙げることができる。例えばCMOSセンサは、CCDセンサに比べて消費電力が小さいことや、単一の低電圧で駆動され、周辺回路と一体化が容易であるといった利点がある。
銀塩カメラもデジタルカメラも基本的なカメラ・ワークはほとんど同じであるが、撮影画像のデジタル化とも相俟って、カメラ・ワークに関して自動化技術が進んでおり、このため、カメラ操作に未熟なユーザであっても、撮影に失敗する可能性は極めて低くなってきている。
この主の撮影制御機能は、一般的に、画像フレーム内に存在する1以上の被写体のうちいずれに合わせて処理を行なう。古くは、ユーザが重要な被写体をマニュアル操作で設定することが行なわれていた。最近では、撮像画像から顔を検出して、その顔に対して自動的にフォーカスを合わせる、あるいは、その顔に合わせて自動的に画質を補正する、といった顔検出を利用した撮像技術が導入されている。撮像画像から顔を検出する手法として、例えば、平均的な顔画像をテンプレートとして利用し、入力画像信号とマッチングする手法が当業界において広く知られている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
最近では、被写体画像から笑顔など特定のパターンを検出したことを利用して撮影するタイミングを決める自動撮影に関する研究開発が進められている。例えば、撮影する主要被写体に含まれる注目部位において、主要被写体が所定の撮影条件を満たすかどうかを判断し、撮影条件を満たしたときに撮影タイミング信号を出力するカメラについて提案がなされている(例えば、特許文献2〜4を参照のこと)。具体的な撮影タイミングの判断基準として、人物が見栄えよく写る条件である、「瞬きをしていない」、「視線がカメラ方向を向いている」、「微笑んでいる」などを挙げることができる。写真修正技術は古くから知られているが、人が瞬きしている瞬間の写真を瞬きしていない写真に修正することや、笑っていない人の写真を笑っているように修正することは難しいということも、これらを撮影タイミングの判断基準に用いる理由の1つである。例えば、被写体の目の中の白色部分の面積や、口の横方向の長さ、口の中の白色部分の面積などの画像情報に基づいて、「微笑んでいる」という撮影条件を判定することができる。
撮像画像内に2人以上の被写体が写っている場合、「主役」と判定された特定の被写体をフォーカス合わせや画質補正の対象にして撮影制御を行なう撮影制御方法が考えられる。直感的には、撮像画像の中央付近に写っている被写体や、画像内で大きなサイズで写っている被写体は重要度が高く、主役と推定することができる。例えば、画像信号から検出された顔のサイズ情報及び位置情報を取得し、サイズ情報に基づいて第1の重要度因子を演算するとともに、位置情報に基づいて第2の重要度因子を演算し、これら第1及び第2の重要度因子に基づいて、最終的な重要度を演算することで、撮影者にとっての重要度をより精度よく判定できるようにした顔重要度判定装置について提案がなされている(例えば、特許文献5を参照のこと)。
また、2人以上の被写体を含んだ場合に、被写体間の相互関係に基づいて撮影制御方法も考えられる。例えば、複数人数存在する被写体の顔を認識し、顔に対する被写体距離や被写体輝度などの撮像パラメータからグループ化を行ない、グループ毎に最適な撮像パラメータを設定することで、それぞれの被写体にとって最適な撮像パラメータでの撮影を行なう撮像装置について提案がなされている(例えば、特許文献6を参照のこと)。
特開2003−271933号公報(段落0051〜0053、図9) 特開2000−347278号公報 特開2004−294498号公報 特開2006−237803号公報 特開2007−201980号公報 特開2006−345254号公報
本発明の目的は、画像に含まれる人物などの被写体から特定のパターンを認識したことに応じて好適に撮影制御を行なうことができる、優れた画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数の人物を含んだ撮影画像の好適な撮影制御を行なうことができる、優れた画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数の人物の顔認識結果の相互関係に基づいて好適な撮影制御を行なうことができる、優れた画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
撮影する画像を入力する画像入力手段と、
前記の入力画像に含まれる1以上の被写体の顔を検出する顔検出手段と、
前記の各検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
前記顔属性検出手段が検出した前記の各検出顔の属性情報の相互関係に基づいて被写体間の仲良し度を評価して、該仲良し度を表す評価値Hloveを出力する仲良し度演算手段と、
前記評価値Hloveに基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段と、
を具備することを特徴とする画像撮影装置である。
また、本発明の第2の側面は、
撮影する画像を入力する画像入力手段と、
前記の入力画像に含まれる1以上の被写体の顔を検出する顔検出手段と、
前記の各検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
前記の各検出顔の位置又は角度のなす相互関係を評価して、該評価結果を表す評価値Hpatternを出力する配置評価手段と、
前記顔属性検出手段が検出した前記の各検出顔の属性情報の相互関係に基づいて被写体間の仲良し度を評価して、該仲良し度を表す評価値Hloveを出力する仲良し度演算手段と、
前記評価値Hpattern及びHloveに基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段と、
を具備することを特徴とする画像撮影装置である。
最近、デジタルカメラにおける撮影制御技術が進んでおり、AFやAEなどの処理を光学系で行なうだけでなく、デジタル処理により実現することができるという利点がある。
ここで、撮像画像内に2人以上の被写体が写っているときには、いずれの被写体に着目して撮影制御を行なうべきかという問題がある。例えば、「主役」と判定された特定の被写体をフォーカス合わせや画質補正の対象にして撮影制御を行なう撮影制御方法や、被写体間の相互関係に基づいて撮影制御方法が挙げられる。
後者の一例として、各検出顔の距離などの被写体間の配置に関する相互関係を基にセルフ・タイマーを設定するなどシャッターのタイミング制御を行なう方法が考えられる。しかしながら、被写体同士がすれ違うなど偶然に接近することもあり、検出顔の距離だけでは正確な撮影制御を行なうことはできない、と本発明者らは思料する。言い換えれば、検出顔の距離という単一のパラメータに基づいて撮影制御を行なうと、不要なタイミングでシャッターが切られ、あるいは逆に適切な撮影タイミングを逸してしまうことが懸念される。
これに対し、本発明の第1の側面に係る画像撮影装置は、各検出顔から笑顔度や性別、年齢といったさまざまな属性情報を検出する顔属性検出手段と、前記顔属性検出手段が検出した前記の各検出顔の属性情報の相互関係に基づいて被写体間の仲良し度を評価して、該仲良し度を表す評価値Hloveを出力する仲良し度演算手段をさらに備えている。そして、撮像判定手段は、評価値Hloveを評価して、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定することによって、被写体同士の仲の良さが表現されたタイミングにおいて好適に撮影制御を行なうことが可能となる。
また、本発明の第2の側面に係る画像撮影装置は、検出顔間の距離ではなく、各検出顔の位置又は角度のなす相互関係を評価して、該評価結果を表す評価値Hpatternを用いて、シャッターのタイミングやセルフ・タイマーの設定といった撮影制御を行なうようになっている。そして、一体感のある写真を撮り易くなる各検出顔の配置となり、又は、被写体同士が仲の良いことを表す各検出顔の配置となる前記の位置パターン、角度パターン、又は位置・角度パターンをあらかじめ用意しておき、配置評価手段は、前記の各検出顔の位置又は角度のなす相互関係を所定の位置パターン、角度パターン、又は位置及び角度の組み合わせからなる位置・角度パターンと比較計算して、前記評価値Hpatternを求める。したがって、一体感のある写真を撮り易くなる各検出顔の配置となり、又は、被写体同士が仲の良いと判断されるタイミングにおいて、的確に撮影制御を実現することができる。
勿論、本発明の第2の側面に係る画像撮影装置も、各検出顔から笑顔度や性別、年齢といったさまざまな属性情報を検出する顔属性検出手段と、前記顔属性検出手段が検出した前記の各検出顔の属性情報の相互関係に基づいて被写体間の仲良し度を評価して、該仲良し度を表す評価値Hloveを出力する仲良し度演算手段をさらに備えることができる。このような場合、撮像判定手段は、評価値HpatternとともにHloveを総合的に評価して、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定することによって、被写体同士の仲の良さが表現されたタイミングにおいて好適に撮影制御を行なうことが可能となる。
ここで、配置評価手段は、前記の各検出顔の位置を、2以上の検出顔の高さが揃い、又は、3以上の検出顔がほぼ直線状に並ぶ位置パターンと比較計算して、前記評価値Hpatternを求めるようにしてもよい。直線的な位置パターンは、2人又は3人以上の人物からなる被写体のグループに対して、仲の良さを表す指標として適用することができる。特に、各検出かを結んで描かれる直線が水平をなす場合、身長の違う被写体同士が顔の位置を合わせようとした結果である可能性があり、特に仲が良いと判断することができよう。
また、配置評価手段は、3以上の検出顔の位置を頂点とする多角形からなる位置パターンと比較計算して、前記評価値Hpatternを求めるようにしてもよい。各検出顔を結んで多角形のような特定の幾何学パターンを形成したときには、被写体間で撮影のための作為を読み取ることができ、撮影制御を行なうタイミングの到来を検出することができる。多角形パターンは、上記の直線パターンよりも、さらに一体感のある写真を撮り易くなるという効果がある。人数が増えれば増えるほど、各被写体位置のアライメントが難しくなるので、多角形を完成したときに得られる達成感もより大きいものとなる。
また、配置評価手段は、2つの検出顔が内側を向く、あるいは複数の検出顔の向きが一定方向に揃う角度パターンと比較計算して、前記評価値Hpatternを求めるようにしてもよい。何故ならば、被写体間で撮影のための作為を読み取ることができ、すなわち、被写体同士が親密になったと推定され、撮影制御を行なうタイミングの到来を検出することができるからである。2人の被写体に当該角度パターンを適用すると、仲の良さそうな写真を撮る上で効果があり、3人以上のグループに対して当該角度パターン適用すると一体感のある写真を撮る上で効果があると思料される。
また、前記の入力画像内で、各検出顔の位置が時間的に変化する速度を演算する速度演算手段や、各検出顔の角度が時間的に変化する角速度を演算する角速度演算手段をさらに備え、仲良し度演算手段は、さらに各検出顔の速度又は角速度を考慮して、仲良し度を評価するようにしてもよい。各検出顔間が最も近づいたポイントで被写体間における撮影のための作為を検出することができ、あるいは、各検出顔の傾きが内側向きの角度に近づいたポイントで被写体間における撮影のための作為を検出することができるからである。
また、仲良し度演算手段は、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の笑顔度を考慮して、仲良し度を評価するようにしてもよい。
また、仲良し度演算手段は、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の笑顔度を重み計算して、仲良し度を評価するようにしてもよい。
仲良し度演算手段は、各検出顔の移動速度と、前記顔属性検出手段により検出される(笑顔度以外の)属性情報に基づいて、各検出顔の距離に対する重みを決定するようにしてもよい。例えば、各検出顔の移動速度の合計が大きければ大きいほど当該重みを小さくする特性を利用すると、各検出顔の変化が緩やかでなければ、検出顔の距離が小さくても仲良し度を上げないように制御することができる。単にすれ違う際に検出顔が近づいても、仲良しとは推定されない。
また、仲良し度演算手段は、各検出顔から前記顔属性検出手段により検出される性別並びに年齢を考慮して各検出顔の距離に対する重みを決定するようにしてもよい。例えば、大人の男性同士であればあまり近づかない方が良い写真になる、という知見が得られている場合には、大人の男性同士が顔検出されたときには重みを高くすることで、男性同士があまり近づかなくても、シャッターが切れるようになる。
また、仲良し度演算手段は、各検出顔の角速度に基づいて、各検出顔の傾きの差分に対する重みを決定することができる。例えば、各検出顔の角速度の絶対値の合計が大きければ大きいほど当該重みを小さくする特性を利用すると、すなわち各検出顔の傾きの変化が緩やかでなければ、検出顔の距離が近くても仲良し度を上げないように制御することができる。
また、仲良し度演算手段は、前記顔属性検出手段により検出される、性別や年齢といった笑顔度以外の属性情報に基づいて、各検出顔の笑顔度に対する重みを決定するようにしてもよい。子供の笑顔を重視するときには、子供のときだけ当該重みの値を大きくする。また、統計的手法などに基づいて「男性の方が笑顔は少ない」という知見が得られ、これを参酌する場合には、検出顔が男性のときに女性よりも当該重みの値を大きくするなどの対応をすればよい。
また、撮影判定手段は、前記評価値Hpattern及びHloveを重み計算した評価値Hに基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定するようにしてもよい。ここで、評価値Hpattern及びHloveの各々に対する重みα及びβを、現在の撮影モードに応じて決定するようにしてもよい。
また、本発明の第3の側面は、
撮影する画像を入力する画像入力手段と、
前記の入力画像を画面に表示する表示手段と、
前記の入力画像に含まれる1以上の被写体の顔を検出する顔検出手段と、
前記の各検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
前記顔属性検出手段が検出した前記の各検出顔の属性情報の相互関係に基づいて被写体間の仲良し度を評価して、該仲良し度を表す評価値Hloveを出力する仲良し度演算手段と、
前記評価値Hloveの大きさに応じて、前記表示手段の画面に表示するアニメーションを制御するアニメーション制御手段と、
前記評価値Hloveに基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段と、
を具備することを特徴とする画像撮影装置である。
また、本発明の第4の側面は、画像の撮影制御を行なうための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
撮影する画像を入力する画像入力手段と、
前記の入力画像に含まれる1以上の被写体の顔を検出する顔検出手段と、 前記の各検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
前記顔属性検出手段が検出した前記の各検出顔の属性情報の相互関係に基づいて被写体間の仲良し度を評価して、該仲良し度を表す評価値Hloveを出力する仲良し度演算手段と、
前記評価値Hloveに基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段、
として機能させるためのコンピュータ・プログラムである。
また、本発明の第5の側面は、画像の撮影制御を行なうための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
撮影する画像を入力する画像入力手段と、
前記の入力画像に含まれる1以上の被写体の顔を検出する顔検出手段と、 前記の各検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
前記の各検出顔の位置又は角度のなす相互関係を評価して、該評価結果を表す評価値Hpatternを出力する配置評価手段と、
前記顔属性検出手段が検出した前記の各検出顔の属性情報の相互関係に基づいて被写体間の仲良し度を評価して、該仲良し度を表す評価値Hloveを出力する仲良し度演算手段と、
前記評価値Hpattern及びHloveに基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段、
として機能させるためのコンピュータ・プログラムである。
また、本発明の第6の側面は、画像の撮影制御を行なうための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
撮影する画像を入力する画像入力手段、
前記の入力画像を画面に表示する表示手段、
前記の入力画像に含まれる1以上の被写体の顔を検出する顔検出手段、
前記の各検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段、
前記顔属性検出手段が検出した前記の各検出顔の属性情報の相互関係に基づいて被写体間の仲良し度を評価して、該仲良し度を表す評価値Hloveを出力する仲良し度演算手段、
前記評価値Hloveの大きさに応じて、前記表示手段の画面に表示するアニメーションを制御するアニメーション制御手段、
前記評価値Hloveに基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段、
として機能させるためのコンピュータ・プログラムである。
本発明の第4乃至第6の各側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第4乃至6の各側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータにインストールすることによって、コンピュータ上では協働的作用が発揮され、本発明の第1乃至第3の各側面に係る画像撮影装置と同様の作用効果をそれぞれ得ることができる。
本発明によれば、画像に含まれる人物などの被写体から特定のパターンを認識したことに応じて好適に撮影制御を行なうことができる、優れた画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、複数の人物を含んだ撮影画像の好適な撮影制御を行なうことができる、優れた画像撮影装置及び画像撮影方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明に係る画像撮影装置は、複数の被写体を含んだ画像を撮影する際に、各々の被写体から、笑顔度、画像フレーム内での位置、検出顔の傾き、性別などの被写体の属性といった、複数の顔認識パラメータを検出し、検出されたこれらの顔認識パラメータの相互の関係に基づいて、シャッターのタイミング決定やセルフ・タイマーの設定などの撮影制御を好適に行なうことができる。
また、本発明に係る画像撮影装置は、複数の被写体を含んだ画像を撮影する際、被写体間で評価される仲良し度に応じて、被写体に対して被写体間の距離を縮める動作又は笑顔度を高める動作を支援するためのアニメーションの画面表示をおこなうことができる。さらに、仲良し度の評価値が所定の閾値に達して撮影タイミングを判定した際に、仲良し度の評価値の大きさを視覚化したアニメーションの画面表示を行なうことができる。
また、本発明に係る画像撮影装置によれば、所定の仲良し度判定期間にわたる仲良し度の評価値Hloveに対して時間平均などの統計処理を行なって、被写体間の人間関係を判定することができる。例えば、判定した被写体間の人間関係に応じたデコレーションを撮影画像に付加したり、判定した被写体間の人間関係をExifなどの撮影画像の付加情報として記録したりすることができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本発明を適用することができるデジタルスチルカメラ1のハードウェア構成を模式的に示した図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るシステムの機能的構成を模式的に示した図である。 図3は、図2に示したシステムにおいて、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図4は、仲良し度演算部103における仲良し度演算処理の手順の一例を示した図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係るシステムの機能的構成を模式的に示した図である。 図6Aは、被写体間の仲の良さを表す指標として適用することができる位置パターンを例示した図である。 図6Bは、被写体間の仲の良さを表す指標として適用することができる位置パターンを例示した図である。 図6Cは、被写体間の仲の良さを表す指標として適用することができる位置パターンを例示した図である。 図6Dは、被写体間の仲の良さを表す指標として適用することができる位置パターンを例示した図である。 図6Eは、被写体間の仲の良さを表す指標として適用することができる位置パターンを例示した図である。 図7Aは、被写体間の仲の良さを表す指標として適用することができる角度パターンを例示した図である。 図7Bは、被写体間の仲の良さを表す指標として適用することができる角度パターンを例示した図である。 図8は、速度演算部204が顔検出部201で検出される各被写体の位置情報を時系列的にトラッキングしている様子を示した図である。 図9は、角速度演算部205が顔検出部201で検出される各被写体の角度情報を時系列的にトラッキングしている様子を示した図である。 図10は、仲良し度が高いと判定される検出顔の相互関係の例を示した図である。 図11は、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図12Aは、撮影画像(モニタ・ディスプレイ25)内の検出顔の位置座標(x,y)、並びに、幅w、高さhを例示した図である。 図12Bは、撮影画像(モニタ・ディスプレイ25)内の検出顔の位置座標(x,y)、並びに、幅w、高さhを例示した図である。 図13は、撮影画像(モニタ・ディスプレイ25)内の検出顔の傾きを示した図である。 図14Aは、3角形パターンの位置情報を例示した図である。 図14Bは、4角形パターンの位置情報を例示した図である。 図15Aは、2人の被写体が内側を向く角度パターンの角度情報を例示した図である。 図15Bは、複数の被写体の向きが一定方向に揃う角度パターンの角度情報を例示した図である。 図16は、位置・角度パターンの位置・角度情報を例示した図である。 図17は、2人の被写体a及びbの検出顔の位置情報D_a(x,y)及びD_b(x,y)が時刻tu-1からtuの間に移動する様子を示した図である。 図18は、2人の被写体a及びbの検出顔の角度情報A_a(roll,yaw,pitch)及びA_b(roll,yaw,pitch)が時刻tu-1からtuの間に移動する様子を示した図である。 図19は、被写体間の親密度合いを「仲良し度」と呼ぶ評価値で表す仲良し度演算処理の手順を示した図である。 図20Aは、各検出顔a及びbの相対距離dに基づくスコア値S1のための重みm1を決定するための関数F1の特性を示した図である。 図20Bは、各検出顔a及びbの相対距離dに基づくスコア値S1のための重みm1を決定するための関数F1の特性を示した図である。 図21Aは、各検出顔a及びbの傾きの差分に基づくスコア値2のための重みm2を決定するための関数F2の特性を示した図である。 図21Bは、各検出顔a及びbの傾きの差分に基づくスコア値2のための重みm2を決定するための関数F2の特性を示した図である。 図22Aは、仲良し度演算部103における仲良し度演算処理の手順の他の例を示した図である。 図22Bは、被写体間の相対距離dを[0,1]にスケーリングする関数を示した図である。 図22Cは、検出顔a及びbがお互いに寄り添っているような特定のパターンを示した図である。 図22Dは、検出顔a及びbがお互いに寄り添っているような特定のパターンを示した図である。 図22Eは、被写体の笑顔度を[0,1]にスケーリングする関数を示した図である。 図23は、検出顔の傾きをパターン判定する方法を説明するための図である。 図24は、本発明の第3の実施形態に係るシステムの機能的構成を模式的に示した図である。 図25は、図24に示したシステムにおいて、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図26Aは、被写体間の距離dを示した図である。 図26Bは、被写体間の距離dに基づいて評価値f1を得るための関数を示した図である。 図27Aは、2人の被写体a、bの笑顔度を例示した図である。 図27Bは、被写体間の距離dに基づいて評価値f1を得るための関数を示した図である。 図28は、被写体間の距離が遠すぎる場合に表示される、お互いに現状よりも近づくことを促すための撮影支援用のアニメーションの表示例を示した図である。 図29は、被写体間の距離が遠すぎる場合に表示される、現状よりも笑顔を作ることを促すための撮影支援用のアニメーションの表示例を示した図である。 図30は、仲良し度の評価値Hloveが低い場合の支援情報の表示例を示した図である。 図31は、仲良し度の評価値Hloveが高い場合の支援情報の表示例を示した図である。 図32は、本発明の第4の実施形態に係るシステムの機能的構成を模式的に示した図である。 図33Aは、図32に示したシステムにおいて、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図33Bは、図32に示したシステムにおいて、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順を示したフローチャートである。 図34は、仲良し度の評価値Hloveを量子化する関数Qを示した図である。 図35は、仲良しレベルと閾値、アイコンの種類の対応関係を記述したテーブルを示した図である。 図36は、人間関係判定部410が表5に従って被写体同士の人間関係を判定する処理手順を示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明を適用することができるデジタルスチルカメラ1のハードウェア構成を模式的に示している。図示のデジタルスチルカメラ1は、撮像素子11と、前処理部12と、カメラ・デジタル信号処理部(DSP)16で構成され、光学系10を介して入力される画像をデジタル処理して記録するようになっている。
光学系10は、被写体からの光を撮像素子11の撮像面に集光するためのレンズ、レンズを移動させてフォーカス合わせやズーミングを行なうための駆動機構、開閉操作により被写体からの光を所定時間だけ撮像素子11に入射させるシャッター機構、被写体からの光線束の方向並びに範囲を限定するアイリス(絞り)機構(いずれも図示しない)を含んでいる。ドライバ10aは、後述するCPU29からの制御信号に基づいて、光学系10内の各機構の駆動(例えば、被写体のフォーカス合わせやアイリス、シャッター若しくはセルフ・タイマー設定のタイミング)を制御する。
撮像素子11は、CCDやCMOSなどの光電変換効果を持つ各画素が2次元に配列された撮像面を有し、被写体からの入射光を電気信号に変換する。受光側には、例えばG市松RB色コーディング単板が配設されている。各色フィルタを通した入射光量に対応する信号電荷が各画素に蓄積され、各画素から読み出される3色の各信号電荷量からその画素位置における入射光の色を再現することができる。なお、撮像素子11から出力されるアナログ画像信号は、RGB各色の原色信号であるが、補色系の色信号であってもよい。
AFE(Analog Front End:アナログ前処理)部12は、CDS/AGC/ADCブロック13と、タイミング・ジェネレータ14と、Vドライバ15を備え、例えば1つのIC(Integrated Circuit)チップとして構成される。
CDS/AGC/ADCブロック13では、画素信号中の撮像素子211から受ける信号の低雑音を高精度に抑圧した後(Correlated Double Sampling(相関二重サンプリング):CDS)、サンプル・ホールドを行ない、さらにAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御回路)により適正なゲイン・コントロールをかけて、AD変換を施してデジタル画像信号を出力する。
タイミング・ジェネレータ14は、撮像素子11を駆動するためのタイミング・パルス信号を生成する。そして、Vドライバ15は、このタイミング・パルス信号に従って、撮像素子11の各画素の電荷を垂直方向にライン単位で出力するための駆動信号を出力する。
カメラDSP(Digital Signal Processor)部16は、カメラ信号処理部17と、解像度変換部18と、画像コーデック処理部19と、メモリ制御部20と、表示制御部21と、メディア制御部22を備え、例えば1つのICチップとして構成されている。
カメラ信号処理部17は、AFE部12から送られてくる画像信号に対して、欠陥画素補正やデジタル・クランプ、デジタル・ゲイン制御などの前処理を施した後、AWBによりホワイトバランス・ゲインを掛けるとともに、シャープネス・再度コントラスト調整などの画質補正処理を施して適正な色状態を再現し、さらにデモザイク処理によりRGB画面信号を作成する(画質調整には、フラッシュ調光や赤目軽減などの処理を含めることができる)。また、カメラ信号処理部17は、RGB画像信号に対してγ補正を施すことによって、画像情報をモニタ出力、プリントアウト、又は画像記録する際に適した階調に変換する。
解像度変換部(Resolution Converter)18は、撮影画像をモニタ・ディスプレイ25にスルー画像として表示出力するか、又はキャプチャすなわち記録メディアに保存するかに応じて、画像のサイズの変更を行なう。
画像コーデック処理部19は、RGB表色系の画像信号を、輝度信号(Y)と色差信号(Cr/Cb)表色系からなる画像信号に変換した後、JPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮やMPEG(Moving Picture Experts Group)などの符号化圧縮処理を行なう。YUV表色系へ色空間変換することで、輝度に対する解像度は高いが色に対する解像度が低いという人間の視感度特性を利用して、データ圧縮を行ない易くなる。
メモリ制御部20は、撮影した画像情報などのデータを、SDRAM(Synchronous DRAM)などからなるメモリ装置24に対して書き込みや読み出しを行なうためのアクセス動作を制御する。
メディア制御部22は、メモリスティック(登録商標)などの着脱可能な記録メディア26を装填するためのスロットを備え、記録メディア26へのデータの書き込みや読み出しを行なう。メディア制御部22は、例えば、メモリ装置24に保持されている撮影画像ファイルを記録メディア26に記録する。
モニタ・ディスプレイ25は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やその他のタイプの薄型表示パネルなどで構成される。表示制御部21は、モニタ・ディスプレイ25の駆動を制御し、カメラ信号処理部17から出力された画像データ(スルー画像)や、メモリ装置24に保持されている画像データ、記録メディア26から読み出され画像コーデック処理部19で復号された画像データを、モニタ・ディスプレイ25に表示するための信号に変換して、モニタ・ディスプレイ25に出力する。
モニタ・ディスプレイ25の表面にはタッチセンサが重畳されており、タッチパネルを兼ねている。タッチパネルが認識する座標と表示パネルに表示する座標は同一である。したがって、撮影者は、モニタ・ディスプレイの表示画面上で、笑顔の検出対象となる被写体や、その他のGUI(Graphical User Interface)部品などを直接指定することができる。
また、モニタ・ディスプレイ25上には、スルー画像が表示される他、後述する制御部27からの要求に応じて、メニュー画面や各種設定画面や、各種警告情報などを合成して、OSD(On SCreen Display)として表示出力される。本発明では、複数の被写体を含んだ画像を撮影する際に、被写体間の仲良し度を評価するが、被写体に対して被写体間の距離を縮める動作又は笑顔度を高める動作を支援するためのアニメーションを画面に表示したり、仲良し度の評価値の大きさを視覚化したアニメーションを撮影画像の画面に表示したりする。さらに、所定の仲良し度判定期間にわたる仲良し度の平均値を取るなどの統計処理によって、被写体間の人間関係を判定することができ、人間関係に応じたデコレーションを撮影画像の画面に表示するようにしてもよい。これらアニメーションやデコレーションの表示処理の詳細については、後述に譲る。
また、カメラDSP部16は、バス・インターフェース・ユニット(BIU)23を介して制御部27に接続されている。制御部27は、UI(User Interface)部28と、ユーザ操作に応じて当該装置全体の動作を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)29と、CPU29にとっての主記憶メモリであるRAM30と、プログラム・コードや装置情報などを不揮発的に保持するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)31などで構成される。
CPU29は、撮影画像(例えば、メモリ装置24上に展開された画像フレーム)に含まれる画像に含まれる人物などの被写体から特定のパターンを認識したことに応じて撮影制御を行なう。本実施形態では、画像中から認識された複数の人物の顔認識結果の相互関係に基づいて好適な撮影制御を行なうが、かかる撮影制御の詳細については後述に譲る。また、CPU29は、モニタ・ディスプレイ25上にOSD表示するためのGUI処理を行なう。
UI部28は、ユーザが指示入力を行なうための操作機能や、スピーカやLEDランプなどの出力機能を備えている。操作機能として、例えば、シャッタ・キー・ボタンやフラッシュ発光のオン/オフなどの各種設定を行なうためのキーやダイヤルなどを備え、これらへのユーザ操作に応じた制御信号がCPU29に入力される。また、UI部28は、出力機能を用いて、アラームなどの音声出力や、LEDの点灯又は点滅によって、カメラ・ワークなどに関する情報をユーザにフィードバックすることができる。フラッシュ発光部32は、制御部27からのフラッシュ制御情報に従って、フラッシュを発光する。
このデジタルスチルカメラ1では、撮像素子11によって受光されて光電変換された信号が、順次AFE部12に供給され、CDS処理やAFE処理が施された後、デジタル信号に変換される。カメラ信号処理部17は、AFE部12から供給されたデジタル画像信号を画質補正し、最終的に輝度信号(Y)と色差信号(R−Y、B−Y)に変換して出力する。そして、メラ信号処理部17から出力された画像データは、表示制御部21によって表示用の画像信号に変換され、モニタ・ディスプレイ25上でスルー画像が表示される。
現在、顔認識技術を搭載したデジタルカメラは一般的となりつつある。本実施形態に係るデジタルスチルカメラ1は、画像中から認識された複数の人物の顔認識結果の相互関係に基づいて撮影制御を行なう。
複数の被写体間の相互関係を、例えば被写体距離を基に推定することができる。例えば、各検出顔の距離などの被写体間の配置に関する相互関係を基にセルフ・タイマーを設定するなどシャッターのタイミング制御を行なう方法が考えられる。しかしながら、被写体同士がすれ違うなど偶然に接近することもあり、検出顔の距離だけでは正確な撮影制御を行なうことはできない、と本発明者らは思料する。言い換えれば、検出顔の距離という単一のパラメータに基づいて撮影制御を行なうと、不要なタイミングでシャッターが切られ、あるいは逆に適切な撮影タイミングを逸してしまうことが懸念される。
そこで、本発明の第1の実施形態に係るデジタルスチルカメラ1では、複数の被写体を含んだ画像を撮影する際に、各々の被写体から、笑顔度、画像フレーム内での位置、検出顔の傾き、性別などの被写体の属性といった、複数の顔認識パラメータを検出し、検出されたこれらの顔認識パラメータの相互の関係に基づいて、撮影制御を行なうように構成されている。具体的には、検出顔間の距離との各顔の笑顔度並びに傾きを基に、被写体間の親密度合いを「仲良し度」とも呼ぶべき数値で表すことができる。そして、算出された仲良し度が所定の閾値を超えたことに応答して、シャッターのタイミング決定やセルフ・タイマーの設定などの撮影制御を起動する。
図2には、本発明の第1の実施形態に係るシステムの機能的構成を模式的に示している。図示のシステムは、顔検出部101と、顔属性検出部102と、仲良し度演算部103と、撮像判定部104で構成される。
顔検出部101は、処理対象となる画像(例えば、メモリ装置24に書き込まれている撮影画像)から顔領域の検出を行なう。顔検出部101は、顔検出結果として、画像から検出された各被写体の検出顔の位置(画像内のXY座標)、各検出顔の大きさ(幅及び高さ)、各検出顔の姿勢(ロール、ピッチ、ヨーの各軸回りの傾き)を出力する。例えば、本出願人に既に譲渡されている特開2004−133637号公報に記載されている顔検出装置を適用することができる。
顔属性検出部102は、処理対象となる画像から顔検出部101によって検出された各検出顔が持つ属性情報の検出を行なう。ここで言う属性情報には、検出顔の笑顔度、性別、年齢、人種などが含まれ、顔属性検出部102は各検出顔についてのこれらの属性情報を示す属性値を出力する。例えば、Adaboostなどの統計学習を用いて複数の弱判別器からなる判別器を集団学習して得られる対象物検出装置で顔属性検出部102を構成することができる。この種の対象物検出装置の詳細については、例えば、本出願人に既に譲渡されている特開2005−157679号公報を参照されたい。なお、顔検出部101並びに顔属性検出部102の処理は、CPU29が実行するソフトウェアとして実装する以外に、内部又は外部の専用ハードウェア(処理エンジン)として実装することも可能である。
仲良し度演算部103は、顔検出部101から出力される各検出顔の位置、大きさ、角度情報と、顔属性検出部102から出力される笑顔度やその他の顔属性情報を基に、被写体間の親密度合いを「仲良し度」と呼ぶ評価値Hloveで表すための演算処理を実行する。例えば、接近した2つの検出顔の視線方向がお互いを向き合う(すなわち、検出顔の法線ベクトルが互いの顔の付近で交わる)場合で、且つ、お互いの笑顔度が高い場合を仲良し度が高いと判定して、撮像制御することができる(笑顔度は顔属性検出部102から出力されるパラメータを利用する)。仲良し度の演算処理の詳細については、後述に譲る。
撮像判定部104は、仲良し度演算部103から出力される被写体間の親密度合いを示す評価値すなわち仲良し度Hloveを基に被写体の相互関係を判断して、シャッターのタイミング決定やセルフ・タイマーの設定などの撮影制御を起動すべきかどうかを判定する。
図3には、図2に示したシステムにおいて、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
顔検出部101による検出データを読み出し(ステップS1)、複数の検出顔を検出したか否かをチェックする(ステップS2)。そして、チェック結果が肯定的である場合に、撮像判定を行なうための後段の処理に進む。
次いで、顔属性検出部102から、各検出顔の笑顔度などの属性情報を読み出し(ステップS3)、これを仲良し度演算部103に投入して、演算要求を発行する(ステップS4)。仲良し度演算部103は、各検出顔の属性情報を基に被写体間の親密度合いを示す評価値すなわち仲良し度Hloveを計算する。例えば、2人の被写体の顔の方向がお互いを寄り添うような場合で、顔の位置が近く、お互いの笑顔度が高い場合には、仲良し度が高いと判定して撮影制御を行なう。但し、仲良し度の演算処理の詳細については、後述に譲る。
次いで、撮像判定部104に対して評価値の演算要求を発行する(ステップS5)。撮像判定部104は、仲良し度演算部103から出力される仲良し度Hloveを基に、シャッターのタイミング決定やセルフ・タイマーの設定などの撮影制御を起動すべきかどうかを判定するための評価値Hを算出する。
そして、この評価値Hloveが所定の閾値を超えたときには(ステップS6のYes)、CPU29からドライバ10aに対して、シャッター若しくはセルフ・タイマー設定のタイミング)を制御するための指示が発行される(ステップS7)。
仲良し度演算部103は、2人の被写体の顔の方向がお互いを寄り添うような場合で、顔の位置が近く、お互いの笑顔度が高い場合に、高い仲良し度を出力する。図4には、仲良し度演算部103が上記ステップS4における演算要求に応じて、被写体間の親密度合いを「仲良し度」と呼ぶ評価値で表す仲良し度演算処理の手順の一例を示している。但し、同図では、説明の簡素化のため、顔検出された被写体がa及びbの2人であるものとする。
仲良し度演算処理部103は、顔検出部101からの検出結果である、各検出顔a及びbの位置情報(Xa,Ya)と(Xb,Yb)、大きさ(すなわち、幅WaとWb、及び、高さHaとHb)、角度情報(ロール、ヨー、ピッチの各軸回りの回転角度)、顔属性検出部102の検出結果である、各検出顔a及びbの笑顔度Sa及びSb、並びにその他の属性情報を入力パラメータに用いることができる。
検出顔a及びb間の相対距離dは、顔何個分離れているかで表され、以下の式(1)で計算される。そして、算出された相対距離dを図4中に示すようにスコア化、正規化して、第1のスコアS1を求める。
また、検出顔a及びbの傾きの差分rは、各々の検出顔a及びbのロール回りの傾きRaとRbの絶対値の差分とし、下式(2)で求める(但し、傾きが逆(例えば、+30度と−30度)も同じとみなしたいことから、絶対値をとる)。そして、検出顔間の傾きの差分rを図4中に示すようにスコア化、正規化して、第2のスコアS2を求める。
また、各検出顔a及びbの笑顔度Sa及びSbを、図4中に示すようにスコア化、正規化して、第3のスコアS3、第4のスコアS4として求める。
そして、得られたスコア値Siを下式(3)のように合計して、得られた評価値Hloveを評価値として、撮像判定部104に出力する。
また、図22Aには、仲良し度演算部103による仲良し度演算処理の手順の他の例を示している。但し、同図では、説明の簡素化のため、顔検出された被写体がa及びbの2人であるものとする。
仲良し度演算処理部103は、顔検出部101からの検出結果である、各検出顔a及びbの位置情報(Xa,Ya)と(Xb,Yb)、大きさ(すなわち、幅WaとWb、及び、高さHaとHb)、角度情報(ロール、ヨー、ピッチの各軸回りの回転角度)、顔属性検出部102の検出結果である、各検出顔a及びbの笑顔度Sa及びSb、並びにその他の属性情報を入力パラメータに用いる。
検出顔a及びb間の相対距離dは、顔何個分だけ離れているかで表され、以下の式(4)で計算される。
そして、仲良し度演算処理部103は、上式(4)で算出された相対距離dを、下式(5)並びに図22Bに示す関数を用いてスコア化、正規化して、[0,1]にスケーリングされた第1のスコアS1を求める。
検出顔a及びbの傾きについては、図4に示した処理手順とは相違し、各々の検出顔a及びbのロール回りの傾きRaとRbの組み合わせパターンに基づいて、[0,1]にスケーリングされた第2のスコアS2を求める。まず、検出顔a及びaのロール回りの傾きRaとRbを逐次測定する。ここでは、傾きRaとRbは、図23に示すように、傾きの識別番号で表される。各検出顔a及びbのX方向の位置情報XaとXbの大小関係に応じて表1又は表2のいずれかを使用して、検出顔a及びbのロール回りの傾きRaとRbのパターン判定を行なう。
そして、検出顔a及びbのロール回りの傾きRaとRbのパターン判定結果を第2のスコアS2として出力する。いずれの表を用いる場合も、図22C並びに図22Dに示すように、検出顔a及びbがお互いに寄り添っているような特定のパターンを示す場合には、S2=1であり、それ以外のパターンの場合にはS2=0となる。
また、各検出顔a及びbの笑顔度Sa及びSbを、下式(6)並びに図22Eに示す関数を用いてスコア化、正規化して、[0,1]にスケーリングされた第3のスコアS3、第4のスコアS4を求める。
各スコアS1〜S4には重みm1〜m4がそれぞれ設定されている。重みm1〜m4は、総和が100になるようにそれぞれの属性値の重要性を鑑みて設定された固定値とする。仲良し度演算部103は、得られたスコア値Siを下式(7)のように重み付け加算して(但し、iは1乃至4の整数)、得られた評価値Hloveを評価値として算出し、撮像判定部104に出力する。
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態も、上述した第1の実施形態と同様、検出顔間の距離との各顔の笑顔度並びに傾きを基に被写体間の仲良し度を算出するが、さらに各検出顔の位置又は角度のなす相互関係を評価して、撮影制御を行なうように構成されている。すなわち、各検出顔の配置が、一体感のある写真を撮り易くなる各検出顔の配置となり、又は、被写体同士が仲の良いことを表す各検出顔の配置となる位置パターン、角度パターン、又は位置・角度パターンと合致するかどうかを評価し、仲良し度とともに総合的に判断し、シャッターのタイミング決定やセルフ・タイマーの設定などを起動して、的確に撮影制御を実現するものである。
図5には、本発明の第2の実施形態に係るシステムの機能的構成を模式的に示している。図示のシステムは、顔検出部201と、顔属性検出部202と、パターン検出部203と、速度演算部204と、角速度演算部205と、仲良し度演算部206と、撮像判定部207で構成され、複数の被写体を含んだ画像を撮影する際に、複数の顔認識パラメータを検出し、検出されたこれらの顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なう。
顔検出部201は、処理対象となる画像(例えば、メモリ装置24に書き込まれている撮影画像)から顔領域の検出を行なう。顔検出部201は、顔検出結果として、画像から検出された各被写体の検出顔の位置(画像内のXY座標)、各検出顔の大きさ(幅及び高さ)、各検出顔の姿勢(ロール、ピッチ、ヨーの各軸回りの傾き)を出力する(同上)。
顔属性検出部202は、処理対象となる画像から顔検出部201によって検出された各検出顔が持つ属性情報の検出を行なう。ここで言う属性情報には、検出顔の笑顔度、性別、年齢、人種などが含まれ、顔属性検出部201は各検出顔についてのこれらの属性情報を示す属性値を出力する(同上)。なお、顔検出部201並びに顔属性検出部202の処理は、CPU29が実行するソフトウェアとして実装する以外に、内部又は外部の専用ハードウェア(処理エンジン)として実装することも可能である。
パターン検出部203は、処理対象となる画像から顔検出部201によって検出された各検出顔の配置から撮影のための作為を読み取ることができるいずれかのパターンに合致しているか否かを検出する。ここで言うパターンは、各検出顔間の位置パターンと、各検出顔の姿勢すなわち角度パターンに大別される。
図6には、被写体間で撮影のための作為を読み取ることができる位置パターンを例示している。
図6Aに示すように、2以上の検出顔の高さが揃うと、被写体間で撮影のための作為を読み取ることができ、撮影制御を行なうタイミングの到来を検出することができる。また、図6Bに示すように3人以上の被写体の顔が直線的に並んだときに、被写体間で撮影のための作為を読み取ることができ、撮影制御を行なうタイミングの到来を検出することができる。図6A並びに図6Bに示すような直線的な位置パターンは、2人又は3人以上の人物からなる被写体のグループに対して、仲の良さを表す指標として適用することができる。特に、各検出かを結んで描かれる直線が水平をなす場合、身長の違う被写体同士が顔の位置を合わせようとした結果である可能性があり、特に仲が良いと判断することができよう。
また、図6C、図6D、図6Eに示すように、3人、4人、5人の被写体の検出顔の位置が頂点となるような3角形、4角形、5角形を描くなど、特定の幾何学パターンを形成したときには、被写体間で撮影のための作為を読み取ることができ、撮影制御を行なうタイミングの到来を検出することができる。図6C、図6D、図6Eに示すような多角形パターンは、3人以上の人物からなる被写体のグループに対して、仲の良さを表す指標として適用することができる。多角形パターンは、上記の直線パターンよりも、さらに一体感のある写真を撮り易くなるという効果がある。人数が増えれば増えるほど、各被写体位置のアライメントが難しくなるので、多角形を完成したときに得られる達成感もより大きいものとなる。
また、図7には、被写体間で撮影のための作為を読み取ることができる角度パターンを例示している。図7Aに示すように、2つの検出顔が内側を向く、あるいは、図7Bに示すように、複数の検出顔の向きが一定方向に揃うときには、被写体間で撮影のための作為を読み取ることができ、すなわち、被写体同士が親密になったと推定され、撮影制御を行なうタイミングの到来を検出することができる。図7A並びに図7Bに示すような角度パターンは、2人あるいは3人以上の人物からなる被写体のグループに対して、仲の良さを表す指標として適用することができる。2人の被写体に当該角度パターンを適用すると、仲の良さそうな写真を撮る上で効果があり、3人以上のグループに対して当該角度パターン適用すると一体感のある写真を撮る上で効果があると思料される。
これら位置パターン並びに角度パターン、さらに配置と角度の組み合わせからなる位置・角度パターンは、例えばパターン・データとしてEEPROM31に格納されており、パターン検出部203は、幾何学計算などを通じて、各検出顔の位置並びに姿勢情報が上記のいずれかの位置パターン又は角度パターンと一致するかを、比較照合し、その結果をパターンの評価値Hpatternとして出力する。パターン検出処理の詳細については、後述に譲る。
速度演算部204並びに角速度演算部205は、各検出顔の位置又は姿勢の時系列的な変化が被写体間で撮影のための作為を読み取ることができるいずれかのパターンに合致しているか否かを、それぞれ検出する。速度演算部204は、顔検出部201で検出される各被写体の位置情報を時系列的にトラッキングしている。速度演算部204は、図8に示すように、各検出顔間の距離を逐次測定しており、最も距離が近づいたポイントで被写体間における撮影のための作為を検出することができる。また、角速度演算部206は、図9に示すように、各被写体の角度を逐次測定しており、例えば各検出顔の傾きが内側向きの角度に近づいたポイントで被写体間における撮影のための作為を検出することができる。速度演算部204及び角度演算部205の各々において実施される演算処理の詳細については、後述に譲る。
仲良し度演算部206は、顔検出部201から出力される各検出顔の位置、大きさ、角度情報と、顔属性検出部202から出力される笑顔度やその他の顔属性情報を基に、被写体間の親密度合いを「仲良し度」と呼ぶ評価値Hloveで表すための演算処理を実行する。例えば、図10に示すように、接近した2つの検出顔の視線方向がお互いを向き合う(すなわち、検出顔の法線ベクトルが互いの顔の付近で交わる)場合で、且つ、お互いの笑顔度が高い場合を仲良し度が高いと判定して、撮像制御することができる(笑顔度は顔属性検出部202から出力されるパラメータを利用する)。仲良し度の演算処理の詳細については、後述に譲る。
撮像判定部207は、パターン検出部203から得られる、複数の検出顔の相互関係が所望する位置パターン又は角度パターン(図6〜図7を参照のこと)に合致する度合いを示す評価値Hpatternと、仲良し度演算部206から出力される被写体間の親密度合いを示す評価値すなわち仲良し度Hloveを基に、被写体の相互関係を総合的に判断して、シャッターのタイミング決定やセルフ・タイマーの設定などの撮影制御を起動すべきかどうかを判定する。
図11には、図5に示したシステムにおいて、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
顔検出部201による検出データを読み出し(ステップS11)、複数の検出顔を検出したか否かをチェックし(ステップS12)、チェック結果が肯定的である場合に、撮像判定を行なうための後段の処理に進む。
まず、パターン判定部203に対してパターン検出要求が発行される(ステップS13)。パターン判定部203は、顔検出部201による検出顔のデータを取得すると、複数の検出顔の相互関係が所望する位置パターン又は角度パターン(図6〜図7を参照のこと)に合致するか否かを比較する。そして、複数の検出顔の相互関係が所望する位置パターン又は角度パターンのいずれかに合致する場合には(ステップS14のYes)、その合致する度合いを示す評価値Hpatternを撮像判定部207に出力する(ステップS15)。但し、パターン判定部203により実施される演算処理の詳細については、後述に譲る。
次いで、速度演算部204に対して演算要求が発行される(ステップS16)。但し、速度演算部204により実施される演算処理の詳細については、後述に譲る。
次いで、角速度演算部205に対して演算要求が発行される(ステップS17)。但し、角速度演算部205により実施される演算処理の詳細については、後述に譲る。
次いで、顔属性検出部202から、各検出顔の笑顔度などの属性情報を読み出し(ステップS18)、これを仲良し度演算部206に投入して、演算要求を発行する(ステップS19)。仲良し度演算部206は、各検出顔の属性情報を基に被写体間の親密度合いを示す評価値すなわち仲良し度Hloveを計算するが、その演算処理の詳細については、後述に譲る。
次いで、撮像判定部207に対して評価値の演算要求を発行する(ステップS20)。撮像判定部207は、パターン検出部203から得られる位置パターン又は角度パターン、位置及び角度パターンと合致する度合いを示す評価値Hpatternと、仲良し度演算部206から出力される仲良し度Hloveを基に、シャッターのタイミング決定やセルフ・タイマーの設定などの撮影制御を起動すべきかどうかを判定するための評価値Hを算出する。
そして、この評価値Hが所定の閾値を超えたときには(ステップS21のYes)、CPU29からドライバ10aに対して、シャッター若しくはセルフ・タイマー設定のタイミング)を制御するための指示が発行される(ステップS22)。
以下では、パターン検出部203、速度演算部204、角速度演算部205、仲良し度演算部206、撮像判定部207の各々で実施される演算処理について詳解する。
但し、以下の説明では、撮影画像(モニタ・ディスプレイ25)内の検出顔の位置座標(x,y)、並びに、幅w、高さhを図12A又は図12Bのように定義する。また、検出顔の角度(傾き)は、図13に示すようにロール(roll)、ヨー(yaw)、ピッチ(pitch)、の3軸回りであるとする。そして、n番目の検出顔の位置をD_n(x,y)、その回転角をA_n(roll,yaw,pitch)と標記するものとする。
位置パターン判定処理:
位置パターン判定処理は、パターン判定部203が、図11に示したフローチャート中のステップS3のパターン検出要求に応じて実施する。
(1)顔検出部201より、n個(n>1)の検出顔の位置情報D_n(但し、nは被写体の人物を表す識別番号)を取得する。
(2)判定対象となる位置パターン情報を、例えばEEPROM31などの格納場所から取得する。以下の説明では、p個(p≧1)の位置パターン情報を取得したものとする。位置パターン情報は、パターン番号(pattern)毎の各顔noの座標位置(x,y)を示す位置情報Ppos_pattern_no(x,y)と、パターン番号pattern毎の評価値Pval_patternを含む。多角形パターンが一体感のある写真を撮り易くなるという効果があることは、既に述べた通りである。図14A並びに図14Bには、3角形パターン、並びに4角形パターンの位置情報を例示している。
(3)p回(すなわち、各位置パターン情報について)、下式(8)を用いて評価関数Hposの演算を行なう。
上記の評価関数Hposにおいて、入力された各検出顔の位置D_1、…、D_nが、位置パターン情報Ppos_pにマッチするかどうかを比較計算する。そして、マッチすると判定された場合は、評価値Pval_pを返し、マッチしない場合は0を返す。
角度パターン判定処理:
角度パターン判定処理は、パターン判定部203が、図11に示したフローチャート中のステップS3のパターン検出要求に応じて実施する。
(1)顔検出部201より、n個(n>1)の検出顔の角度情報A_n(但し、nは被写体の人物を表す識別番号)を取得する。
(2)判定対象となる角度パターン情報を、例えばEEPROM31などの格納場所から取得する。以下の説明では、q個(q≧1)の位置パターン情報を取得したものとする。角度パターン情報は、パターン番号(pattern)毎の各顔のロール、ヨー、ピッチの各軸回りの回転角度(roll,yaw,pitch)を示す角度情報Pangle_pattern_no(roll,yaw,pitch)と、パターン番号pattern毎の評価値Pval_patternを含む。2人の被写体が内側を向く、あるいは、図7Bに示すように、複数の被写体の向きが一定方向に揃う角度パターンが一体感のある写真を撮り易くなるという効果があることは、既に述べた通りである。図15A並びに図15Bには、2人の被写体が内側を向く角度パターン、並びに複数の被写体の向きが一定方向に揃う角度パターンの角度情報を例示している。
(3)q回(すなわち、各角度パターン情報について)、下式(9)を用いて評価関数Hangleの演算を行なう。
上記の評価関数Hangleにおいて、入力された各検出顔の角度A_1、…、A_nが、角度パターン情報Pangle_qにマッチするかどうかを比較計算する。そして、マッチすると判定された場合は、評価値Pval_qを返し、マッチしない場合は0を返す。
位置・角度パターン判定処理:
位置・角度パターン判定処理は、パターン判定部203が、図11に示したフローチャート中のステップS3のパターン検出要求に応じて実施する。
(1)顔検出部201より、n個(n>1)の検出顔の位置情報を取得する。
(2)判定対象となる位置・パターン情報を、例えばEEPROM31などの格納場所から取得する。以下の説明では、r個(r≧1)の位置パターン情報を取得したものとする。位置・角度パターン情報は、パターン番号(pattern)毎の各顔noの座標及び角度位置(x,y,roll,yaw,pitch)を示す位置・角度情報Ppos&angle_pattern_no(x,y,roll,yaw,pitch)と、パターン番号pattern毎の評価値Pval_patternを含む。図16には、一体感のある写真を撮り易くなるという効果があると考えられる位置・角度パターンの位置・角度情報を例示している。
(3)r回(すなわち、各位置・角度パターン情報について)、下式(10)を用いて評価関数Hpos&angleの演算を行なう。
上記の評価関数Hpos&angleにおいて、入力された各検出顔の位置D_1、…、D_n及び角度A_1、…、A_nが、位置・角度パターン情報Ppos&angle_pにマッチするかどうかを比較計算する。そして、マッチすると判定された場合は、評価値Pval_rを返し、マッチしない場合は0を返す。
パターン判定処理:
パターン判定処理は、パターン判定部203が、図11に示したフローチャート中のステップS3のパターン検出要求に応じて、上記の位置パターン判定処理、角度パターン判定処理、及び位置・角度パターン判定処理の結果に基づいて実施する。具体的には、下式(11)に示すように、各パターン判定処理の評価値Hpos、Hangle、Hpos&angleの合計からなるパターン評価値Hpatternを算出し、これを撮像判定部207に出力する。
速度演算処理:
速度演算処理は、速度演算部204が、図11に示したフローチャート中のステップS6の演算要求に応じて実施し、各検出顔の位置の時系列的な変化が被写体間で撮影のための作為を読み取ることができるいずれかのパターンに合致しているか否かを検出する。
(1)時刻tu-1における各検出顔の位置情報D_n(但し、nは被写体の人物を表す識別番号)を、顔検出部201より取得する。
(2)そして、各検出顔の移動速度を求める。
図17には、2人の被写体a及びbの検出顔の位置情報D_a(x,y)及びD_b(x,y)が時刻tu-1からtuの間に移動する様子を示している。この場合の各検出顔の移動速度(X’a,Y’a)、(X’b,Y’b)は下式(12)により算出される。
角速度演算処理:
角速度演算処理は、角速度演算部205が、図11に示したフローチャート中のステップ7の演算要求に応じて実施し、各検出顔の角度の時系列的な変化が被写体間で撮影のための作為を読み取ることができるいずれかのパターンに合致しているか否かを検出する。
(1)時刻tu-1における各検出顔の角度情報A_n(但し、nは被写体の人物を表す識別番号)を、顔検出部201より取得する。
(2)そして、各検出顔の角速度を求める。
図18には、2人の被写体a及びbの検出顔の角度情報A_a(roll,yaw,pitch)及びA_b(roll,yaw,pitch)が時刻tu-1からtuの間に回転する様子を示している。この場合の各検出顔の各速度(θroll’a,θyaw’a,θpitch’a)、(θroll’b,θyaw’b,θpitch’b)は下式(13)により算出される。
仲良し度演算処理:
仲良し度演算処理は、仲良し度演算処理部206が、図11に示したフローチャート中のステップ9の演算要求に応じて実施する。
図19には、仲良し度演算部206において、被写体間の親密度合いを「仲良し度」と呼ぶ評価値で表す仲良し度演算処理の手順を示している。但し、同図では、説明の簡素化のため、顔検出された被写体がA及びBの2人であるものとする。
仲良し度演算処理部206は、顔検出部201からの検出結果である、各検出顔a及びbの位置情報、大きさ(すなわち幅及び高さ)、角度情報(ロール、ヨー、ピッチの各軸回りの回転角度)、速度演算部204の演算結果である各検出顔a及びbの速度情報、角速度演算部205の演算結果である各検出顔a及びbの角速度情報(ロール、ヨー、ピッチの各軸回りの角速度)、顔属性検出部202の検出結果である、各検出顔a及びbの笑顔度並びにその他の属性情報を入力パラメータに用いることができる。
本実施形態では、被写体の検出顔の相対距離d、検出顔の傾きの差分r、及び各検出顔a及びbの笑顔度Sa、Sbを、仲良し度を決定する要素とし、また、各要素iには重み係数miが割り当てられる。各要素iを決定又は計算し、並びに要素毎の重み係数miを計算するために、上記の入力パラメータが振り分けられる。
ここで、検出顔a及びbの笑顔度は、顔属性検出部202から出力される笑顔度Sa及びSbとする。また、検出顔a及びb間の相対距離dは、顔何個分離れているかで表され、以下の式(14)で計算される。
また、検出顔a及びbの傾きの差分rは、下式(15)に示すように、各々の検出顔a及びbのロール回りの傾きRaとRbの絶対値の差分とする(但し、傾きが逆(例えば、+30度と−30度)も同じとみなしたいことから、絶対値をとる)。
そして、各要素iの評価値をスコア化又は正規化し、得られたスコア値Siを各々の重み係数を用いて下式(16)のように重み計算して、得られた評価値Hloveを評価値として、撮像判定部207に出力する。
続いて、各要素のスコア値Siに乗算される重みmiの算出方法について説明する。
各検出顔a及びbの相対距離dに基づくスコア値S1のための重みm1は、例えば下式に示すように、各検出顔a及びbの移動速度を引数とする関数F1と、各検出顔a及びbの属性情報(但し、笑顔度以外)を引数とする関数Gに基づいて決定することができる。検出顔の移動速度は、速度演算部204から得ることができる。
ここで、関数F1を、図20A若しくは図20Bに示すような、各検出顔a及びbの移動速度の和V1(下式(18)を参照)が大きければ大きいほど減少するという特性を持つ関数である。V1がある程度は小さい、すなわち各検出顔a及びbの位置の変化が緩やかでなければ、検出顔a及びbの距離が近くても仲良し度Hloveを上げないように制御することができる。
また、検出顔a及びbの属性情報Aa及びAbとして、性別の種別と年齢層(大人と子供)という具合に区分する場合には、下表に示すように属性情報Aa及びAbの組み合わせに応じたGの値を用いることができる。同表内の各欄の値はさまざまな方法で設定することができる。例えば、大人の男性同士であればあまり近づかない方が良い写真になる、という知見が得られている場合には、大人の男性同士が顔検出されたときには重みm1を高くすることで、男性同士があまり近づかなくても、シャッターが切れるようになる。
各検出顔a及びbの傾きの差分に基づくスコア値スコア値S2のための重みm2は、例えば下式に示すように、例えば下式(19)に示すように、各検出顔a及びbの角速度を引数とする関数F2に基づいて決定することができる。検出顔の角速度は、角速度演算部205から得ることができる。
ここで、関数F2を、図21A若しくは図21Bに示すような、各検出顔a及びbの角速度の絶対値の和V2(下式(20)を参照)が大きければ大きいほど減少するという特性を持つ関数である。V2がある程度は小さい、すなわち各検出顔a及びbの傾きの変化が緩やかでなければ、検出顔a及びbの距離が近くても仲良し度Hloveを上げないように制御することができる。
検出顔a及びb毎の笑顔度に基づくスコア値Sa、Sbのための重みm3、m4は、例えば、各検出顔a及びbの笑顔度以外の、性別や年齢といった属性情報Aa、Abを引数とする下式(21)に示す関数F3に基づいて決定することができる。
ここで関数F3は、例えば以下の表を参照することで実現する。
子供の笑顔を重視するときには、子供のときだけ重みm3の値を大きくする。また、統計的手法などに基づいて「男性の方が笑顔は少ない」という知見が得られ、これを参酌する場合には、検出顔Aが男性のときに女性よりも重みm3の値を大きくするなどの対応をすればよい。
仲良し度演算部206は、上述のように、得られたスコア値Siを各々の重み係数を用いて上式(16)のように重み計算して、得られた評価値Hloveを評価値として、撮像判定部207に出力する。そして、撮像判定部207は、パターン検出部203から得られる位置パターン又は角度パターン、位置及び角度パターンと合致する度合いを示す評価値Hpatternと、仲良し度演算部206から出力される仲良し度Hloveを基に、下式(22)のように評価値Hを算出する。
但し、上式において、α及びβは重み付け係数であり、例えば撮影モードに応じて係数値を制御するようにしてもよい。また、説明を省略するが、評価値H判定用の閾値を、HpatternやHlove、検出顔の属性情報パラメータ、撮影モード(被写体間の配置を重視する撮影モード、又は笑顔度など被写体の属性を重視する撮影モード)などに応じて制御するようにしてもよい。
撮像判定部207は、この評価値Hが所定の閾値を超えたことに応じて、シャッターのタイミング決定やセルフ・タイマーの設定などの撮影制御を起動すべきかどうかを判定する。
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態も、上述した第1の実施形態と同様、検出顔間の距離との各顔の笑顔度並びに傾きを基に被写体間の仲良し度を算出するが、さらに仲良し度に応じてアニメーションの画面表示を制御するように構成されている。ここで言うアニメーションとして、被写体間の距離を縮める動作又は笑顔度を高める動作を支援するためのアニメーションや、撮影タイミングにおける、仲良し度の評価値の大きさを視覚化したアニメーションを挙げることができる。
図24には、本発明の第3の実施形態に係るシステムの機能的構成を模式的に示している。図示のシステムは、撮影部301と、カメラ制御部302と、記憶装置部303と、顔検出部304と、顔属性検出部305と、表示部306と、システム制御部307と、アニメーション制御部308と、仲良し度演算部309で構成される。
撮影部301は、図1に示したデジタルスチルカメラ1の、光学系10、撮像素子11などで構成される。また、カメラ制御部302は、AFE部12、カメラDSP部16、CPU29の協働的動作によって構成される。また、記憶装置部303は、メモリ装置24、記録メディア26などに相当する。
顔検出部304は、処理対象となる画像(例えば、メモリ装置24に書き込まれている撮影画像)から顔領域の検出を行なう。顔検出部101は、顔検出結果として、画像から検出された各被写体の検出顔の位置(画像内のXY座標)、各検出顔の大きさ(幅及び高さ)、各検出顔の姿勢(ロール、ピッチ、ヨーの各軸回りの傾き)を出力する(同上)。
顔属性検出部305は、処理対象となる画像から顔検出部304によって検出された各検出顔が持つ属性情報の検出を行なう。ここで言う属性情報には、検出顔の笑顔度、性別、年齢、人種などが含まれ、顔属性検出305は各検出顔についてのこれらの属性情報を示す属性値を出力する(同上)。
なお、顔検出部304並びに顔属性検出部305の処理は、CPU29が実行するソフトウェアとして実装する以外に、内部又は外部の専用ハードウェア(処理エンジン)として実装することも可能である。
表示部306は、モニタ25に相当し、撮影画像やスルー画像の表示を行なう。また、表示部306では、撮影画像内の被写体間の仲良し度に応じた撮影支援情報からなるアニメーションの表示が行なわれる(後述)。
システム制御部307は、図24に示したシステム全体の動作を統括的に制御する機能モジュールであり、CPU29、メモリ制御部20、表示制御部21、メディア制御部22などの協働的動作によって実現される。また、システム制御部307は、仲良し度の評価結果に基づいて撮影タイミングを検出し、自動シャッター動作の制御、並びに、撮影時に生成されたコンテンツの記録装置部303への記録動作の制御も行なう。
仲良し度演算部309は、顔検出部304から出力される各検出顔の位置、大きさ、角度情報、並びに、顔属性検出部305から出力される笑顔度やその他の顔属性情報をシステム制御部307経由で受け取ると、複数の被写体間の親密度合いを、仲良し度に相当する評価値Hloveで表すための演算処理を実行する。仲良し度演算部309が評価値Hloveを演算するための処理手順は、図4、図22に示した通りであり、ここでは詳細な説明を省略する。また、仲良し度演算部309は、システム制御部307からの属性値評価要求に応じて、顔属性情報の評価結果を出力する。
アニメーション制御部308は、撮像画像内の被写体間の仲良し度に応じてアニメーションの画面表示を制御する。例えば、顔属性情報の評価結果が満足できない場合に、システム制御部307からの要求に応じて、撮影支援用のアニメーションの表示出力を制御する。また、撮影タイミングが検出された際に、システム制御部307からの要求に応じて、仲良し度の評価値Hloveの大きさを表すアニメーションの表示出力を制御する。
図25には、図24に示したシステムにおいて、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
システム制御部307は、顔検出部304による検出データを読み出し(ステップS31)、複数の検出顔を検出したか否かをチェックする(ステップS32)。そして、チェック結果が肯定的である場合に、撮像判定を行なうための後段の処理に進む。
次いで、システム制御部307は、顔属性検出部305から、各検出顔の属性情報を読み出し(ステップS33)、これを仲良し度演算部309に投入して、属性値の評価要求を発行する(ステップS34)。
仲良し度演算部309が、属性値評価要求に応じて評価する属性値は、具体的には、被写体a、b間の距離dと各被写体a、bの笑顔度Sa、Sbとする。
被写体間の距離の評価値f1は、被写体間の距離dから(図26Aを参照のこと)、図26Bに示すグラフに従う関数として算出される。ここで、被写体間の距離dは、上式(4)から計算されるものとし、逐次測定される距離dが閾値dthresholdを超えるかどうかを判定して、0又は1のいずれかの値を決定する。
また、2人の被写体a、bの笑顔度(図27Aを参照のこと)の評価値f2、f3は、属性情報の笑顔度Sa、Sbから図27Bに従う関数を基に算出される。すなわち、各被写体a、bそれぞれの笑顔度Sa、Sbを逐次測定して、これらが閾値sthresholdを超えるかどうかを判定して、0又は1のいずれかの値を決定する。
そして、すべての属性f1、f2、f3の評価値が閾値を超えるかを判定するために、下式(23)に示すような関数Fを定義する。
ステップS35では、F=1のときは属性値の評価結果が条件を満たすと判断し、F=0のときは属性値の評価結果が条件を満たさないと評価されるものとする。
属性値の評価結果がF=0のとき(ステップS35のNo)、システム制御部307は、アニメーション制御部308に対して、撮影支援用のアニメーションの表示出力を要求する(ステップS36)。そして、アニメーション制御部308は、この要求に応じて、表示部306に撮影支援用のアニメーションを表示出力する(ステップS37)。
ここで、ステップS34の属性値要求の戻り値として得られた属性評価でf1=0の場合、すなわち被写体間の距離が遠すぎる場合には、ステップS37では、被写体a及びbが現状よりもお互いに近づくことを促すために、図28に示すような撮影支援用のアニメーションが表示される。図示の支援情報は被写体の顔の大きさ、位置から肩の位置を推定しその上に配置される。
また、ステップS34の属性値要求の戻り値として得られた属性評価でf2=0又はf3=0の場合、すなわち被写体が笑っていない場合には、ステップS37では、現状よりも笑顔を作ることを促すために、図29に示すような撮影支援用のアニメーションが表示される。図示の支援情報は笑顔度の低い被写体の顔の位置から頭の上の位置を推定し、その上に配置される。
次いで、システム制御部307は、仲良し度演算部309に対して、評価値の演算要求を発行する(ステップS38)。これに対し、仲良し度演算部309は、各検出顔の属性情報を基に被写体間の親密度合いを示す評価値すなわち仲良し度Hloveを計算する。2人の被写体の顔の方向がお互いを寄り添うような場合で、顔の位置が近く、お互いの笑顔度が高い場合には、仲良し度が高いと判定して、撮影制御が行なわれる。仲良し度の演算処理は、図4又は図22に示した処理手順に従って実行される(前述)。
次いで、システム制御部307は、アニメーション制御部308に対して、評価値用アニメーションの出力を要求する(ステップS39)。アニメーション制御部308は、この要求に応じて、撮影タイミングにおける、仲良し度の評価値Hloveの大きさを視覚化した評価値用アニメーションを表示部306に表示出力する(ステップS40)。
評価値用アニメーションは、例えば、仲良し度の評価値Hloveの閾値に対する大きさを、ハートマークなどの親密性を暗示するアイコンの数や色で表現した支援情報からなる。図30には、仲良し度の評価値Hloveが低い場合の支援情報の表示例を示している。この場合、アイコンの数は少なく散在し、且つ、その色は淡く退職したものとする。また、図31には、仲良し度の評価値Hloveが高い場合の支援情報の表示例を示している。この場合、アイコンの数は多く、且つ、その色は明瞭で、ハートマークを縁取るなど整ったレイアウトで配置される。各図に示した支援情報のようなアニメーション、すなわち数や色が変化するアイコンによって、被写体同士の仲良し度を視覚化することができる。
次いで、システム制御部307は、ステップS38における評価値演算要求に対する仲良し度演算部309からの戻り値である評価値Hloveが所定の閾値を超えたかどうかをチェックする(ステップS41)。評価値Hloveが所定の閾値を超えない場合には(ステップS41のNo)、ステップS31に戻り、撮影画像中の顔検出処理から繰り返し実行する。
一方、評価値Hloveが所定の閾値を超えたときには(ステップS41のYes)、システム制御部307は、カメラ制御部302に対して撮影を指示する(ステップS42)。具体的にはCPU29からドライバ10aに対して、シャッター若しくはセルフ・タイマー設定のタイミング)を制御するための指示が発行される。
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態も、上述した第1の実施形態と同様、検出顔間の距離との各顔の笑顔度並びに傾きを基に被写体間の仲良し度を算出するが、さらに所定の仲良し度判定期間にわたる仲良し度の評価値を統計処理して、被写体間の人間関係を判定するように構成されている。例えば、判定した被写体間の人間関係に応じたデコレーションを撮影画像に付加したり、判定した被写体間の人間関係をExifなどの撮影画像の付加情報として記録したりすることができる。
図32には、本発明の第4の実施形態に係るシステムの機能的構成を模式的に示している。図示のシステムは、撮影部401と、カメラ制御部402と、記憶装置部403と、顔検出部404と、顔属性検出部405と、表示部406と、システム制御部407と、アニメーション制御部408と、仲良し度演算部409と、人間関係判定部410で構成される。
撮影部401は、図1に示したデジタルスチルカメラ1の、光学系10、撮像素子11などで構成される。また、カメラ制御部402は、AFE部12、カメラDSP部16、CPU29の協働的動作によって構成される。また、記憶装置部403は、メモリ装置24、記録メディア26などに相当する。
顔検出部404は、処理対象となる画像(例えば、メモリ装置24に書き込まれている撮影画像)から顔領域の検出を行なう。顔検出部101は、顔検出結果として、画像から検出された各被写体の検出顔の位置(画像内のXY座標)、各検出顔の大きさ(幅及び高さ)、各検出顔の姿勢(ロール、ピッチ、ヨーの各軸回りの傾き)を出力する(同上)。
顔属性検出部405は、処理対象となる画像から顔検出部304によって検出された各検出顔が持つ属性情報の検出を行なう。ここで言う属性情報には、検出顔の笑顔度、性別、年齢、人種などが含まれ、顔属性検出305は各検出顔についてのこれらの属性情報を示す属性値を出力する(同上)。
なお、顔検出部404並びに顔属性検出部405の処理は、CPU29が実行するソフトウェアとして実装する以外に、内部又は外部の専用ハードウェア(処理エンジン)として実装することも可能である。
表示部406は、モニタ25に相当し、撮影画像やスルー画像の表示を行なう。また、表示部406では、撮影画像内の被写体間の仲良し度に応じた撮影支援情報からなるアニメーションの表示が行なわれる(前述)。
システム制御部407は、図32に示したシステム全体の動作を統括的に制御する機能モジュールであり、CPU29、メモリ制御部20、表示制御部21、メディア制御部22などの協働的動作によって実現される。また、システム制御部407は、仲良し度の評価結果に基づいて撮影タイミングを検出し、自動シャッター動作の制御、並びに、撮影時に生成されたコンテンツの記録装置部403への記録動作の制御も行なう。
仲良し度演算部409は、顔検出部404から出力される各検出顔の位置、大きさ、角度情報、並びに、顔属性検出部405から出力される笑顔度やその他の顔属性情報をシステム制御部407経由で受け取ると、複数の被写体間の親密度合いを、仲良し度に相当する評価値Hloveで表すための演算処理を実行する(同上)。仲良し度演算部409が評価値Hloveを演算するための処理手順は、図4、図22に示した通りであり、ここでは詳細な説明を省略する。また、仲良し度演算部409は、システム制御部407からの属性値評価要求に応じて、顔属性情報の評価結果を出力する。
アニメーション制御部408は、撮像画像内の被写体間の仲良し度に応じてアニメーションの画面表示を制御する。例えば、顔属性情報の評価結果が満足できない場合に撮影支援用のアニメーションの表示出力を制御し、撮影タイミングが検出された際に仲良し度の評価値Hloveの大きさを表すアニメーションの表示出力を制御する(同上)。
人間関係判定部410は、所定の仲良し度判定期間にわたって算出された被写体間の仲良し度の評価値Hloveを統計処理して、被写体間の人間関係を判定する。統計処理の一例として、仲良し度判定期間にわたって評価値Hloveを時間平均した値の大きさと、被写体の性別の相違などに基づいて、人間関係の判定を行なう。但し、判定方法の詳細については後述に譲る。
図33及び図33Bには、図32に示したシステムにおいて、各被写体が持つ顔認識パラメータの相互の関係に基づいて撮影制御を行なうための処理手順をフローチャートの形式で示している。
システム制御部407は、顔検出部304による検出データを読み出し(ステップS51)、複数の検出顔を検出したか否かをチェックする(ステップS52)。
ここで、複数の検出顔を検出できない、すなわち、撮影画像内に複数の被写体が存在しないときには(ステップS52のNo)、さらに、複数の被写体が存在しなくなってからの経過時間をチェックする(ステップS53)。そして、経過時間が閾値以内であればそのままステップS51に戻るが、経過時間が閾値を超えているときには変数などの初期化を行なってから(ステップS54)、ステップS51に戻る。
一方、撮影画像内に複数の被写体が存在するときには(ステップS52のYes)、撮像判定を行なうための後段の処理に進む。
撮影判定処理では、まず、システム制御部407は、顔属性検出部505から、各検出顔の属性情報を読み出し(ステップS55)、これを仲良し度演算部509に投入して、属性値の評価要求を発行する(ステップS56)。
仲良し度演算部309が、属性値評価要求に応じて評価する属性値は、具体的には、被写体a、b間の距離dと各被写体a、bの笑顔度Sa、Sbとする。被写体間の距離の評価値f1は、被写体間の距離dから(図26Aを参照のこと)、図26Bに示すグラフに従う関数として算出される。被写体間の距離dは、上式(4)から計算されるものとし、逐次測定される距離dが閾値dthresholdを超えるかどうかを判定して、0又は1のいずれかの値を決定する。
また、2人の被写体a、bの笑顔度(図27Aを参照のこと)の評価値f2、f3は、属性情報の笑顔度Sa、Sbから図27Bに従う関数を基に算出される。すなわち、各被写体a、bそれぞれの笑顔度Sa、Sbを逐次測定して、これらが閾値sthresholdを超えるかどうかを判定して、0又は1のいずれかの値を決定する。そして、上式(23)に示した関数Fを用いて、すべての属性f1、f2、f3の評価値が閾値を超えるかを判定する。
属性値の評価結果がF=0のとき(ステップS57のNo)、システム制御部407は、アニメーション制御部408に対して、撮影支援用のアニメーションの表示出力を要求する(ステップS58)。そして、アニメーション制御部408は、この要求に応じて、表示部406に撮影支援用のアニメーションを表示出力する(ステップS59)。具体的には、ステップS56の属性値要求の戻り値として得られた属性評価でf1=0の場合、すなわち被写体間の距離が遠すぎる場合には、ステップS59では、被写体a及びbが現状よりもお互いに近づくことを促すたの撮影支援用のアニメーション(図28を参照のこと)が表示される(同上)。また、ステップS56の属性値要求の戻り値として得られた属性評価でf2=0又はf3=0の場合、すなわち被写体が笑っていない場合には、ステップS59では、現状よりも笑顔を作ることを促すための撮影支援用のアニメーション(図29を参照のこと)が表示される(同上)。
次いで、システム制御部407は、仲良し度演算部409に対して、評価値の演算要求を発行する(ステップS60)。これに対し、仲良し度演算部409は、各検出顔の属性情報を基に被写体間の親密度合いを示す評価値すなわち仲良し度Hloveを計算する。2人の被写体の顔の方向がお互いを寄り添うような場合で、顔の位置が近く、お互いの笑顔度が高い場合には、仲良し度が高いと判定して、撮影制御が行なわれる。仲良し度の演算処理は、図4又は図22に示した処理手順に従って実行される(前述)。
次いで、システム制御部407は、仲良し度演算部409に対して、仲良しレベルの判定要求を発行する(ステップS61)。これに対し、仲良し度演算部409は、時々刻々と算出される仲良し度の評価値Hloveを、下式(24)を用いて所定の仲良しレベル判定期間にわたって時間平均し(但し、Tは仲良しレベル判定期間の長さとする)、得られた時間平均値をさらに下式(25)及び図34に示すような量子化関数Qで量子化して、0〜2の3段階からなる仲良しレベルLを求めると、これを戻り値としてシステム制御部407に返す。
システム制御部407は、当該処理ルーチンを開始した後、若しくはステップS54で初期化した後、仲良しレベル判定期間が経過したときに(ステップS62のYes)、撮影画像内の被写体間の仲良しレベルLを得ることができる。そして、システム制御部407は、得られた仲良しレベルLに基づいて、以降の処理で用いるパラメータを決定することができる。具体的には、図35に示すように、例えば量子化された仲良しレベルLに応じて、撮影タイミング決定時に用いる閾値や、アニメーション表示の支援情報として用いるアイコンの種類を決定する。
次いで、システム制御部307は、アニメーション制御部308に対して、評価値用アニメーションの出力を要求する(ステップS63)。アニメーション制御部308は、この要求に応じて、撮影タイミングにおける、仲良し度の評価値Hloveの大きさを視覚化した評価値用アニメーションを表示部306に表示出力する(ステップS64)。評価値用アニメーションの詳細については、前述並びに図30、図31を参照されたい。アニメーション中の支援情報には、例えば図35に示したテーブルを参照し、仲良しレベルLに対応する種類のアイコンが用いられる。
次いで、システム制御部407は、ステップS60における評価値演算要求に対する仲良し度演算部409からの戻り値である評価値Hloveが所定の閾値を超えたかどうかをチェックする(ステップS65)。ここで用いられる閾値は、例えば図35に示したテーブルを参照し、仲良しレベルLに対応する値が用いられる。評価値Hloveが所定の閾値を超えない場合には(ステップS65のNo)、ステップS51に戻り、撮影画像中の顔検出処理から繰り返し実行する。
一方、評価値Hloveが所定の閾値を超えたときには(ステップS65のYes)、システム制御部407は、カメラ制御部402に対して撮影を指示する(ステップS66)。図35に示したテーブルから分るように、被写体同士の仲の良さに応じて、自動撮影が起動するまでの時間の長さを制御することができる。具体的にはCPU29からドライバ10aに対して、シャッター若しくはセルフ・タイマー設定のタイミング)を制御するための指示が発行される。
次いで、システム制御部407は、人間関係判定部410に対し、人間関係算出要求を発行する(ステップS67)。これに対し、人間関係判定部410は、例えば、顔属性検出部405が検出した各被写体の性別(同性か異性か)と、仲良しレベルLの組み合わせに基づいて、被写体同士の人間関係を判定処理する。被写体間の性別及び仲良しレベルLと人間関係との対応関係を以下の表5に示しておく。また、図36には、人間関係判定部410が表5に従って被写体同士の人間関係を判定する処理手順をフローチャートの形式で示している。
そして、システム制御部407は、被写体同士の人間関係に応じたデコレーションをJPEG符号化された撮影画像に焼き込む(オーバーレイする)よう、カメラ制御部402に指示する(ステップS68)。また、システム制御部407は、このJPEG画像のExif(Exchange image file format)に、被写体同士の人間関係を記述した文字列をメタ情報として書き出すよう指示する(ステップS69)。但し、本発明の要旨は、撮影画像のデコレーションの特定の形態、人間関係の特定の保存方法に限定されるものではない。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、デジタルスチルカメラに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。例えば、スチル画像の撮影機能を備えたデジタルビデオカメラ、デジタルカメラ機能を搭載した携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)、ノートブック・コンピュータ、あるいはデジタルカメラを外部接続するコンピュータなどの各種情報機器に対しても、同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
1…デジタルスチルカメラ
10…光学系
10a…ドライバ
11…撮像素子
12…AFE部
13…CDS/AGC/ADCブロック
14…タイミング・ジェネレータ
15…Vドライバ
16…カメラDSP部
17…カメラ信号処理部
18…解像度変換部
19…画像コーデック処理部
20…メモリ制御部
21…表示制御部
22…メディア制御部
23…バス・インターフェース・ユニット
24…メモリ装置
25…モニタ・ディスプレイ
26…記録メディア
27…制御部
28…UI部
29…CPU
30…RAM
31…EEPROM
32…フラッシュ発光部
101…顔検出部
102…顔属性検出部
103…仲良し度演算部
104…撮像判定部
201…顔検出部
202…顔属性検出部
203…パターン検出部
204…速度検出部
205…角速度検出部
206…仲良し度演算部
207…撮像判定部
301…撮影部
302…カメラ制御部
303…記憶装置部
304…顔検出部
305…顔属性検出部
306…表示部
307…システム制御部
308…アニメーション制御部
309…仲良し度演算部
401…撮影部
402…カメラ制御部
403…記憶装置部
404…顔検出部
405…顔属性検出部
406…表示部
407…システム制御部
408…アニメーション制御部
409…仲良し度演算部
411…人間関係判定部

Claims (25)

  1. 撮影する画像を入力する画像入力手段と、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出手段と、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
    前記の入力画像内で、各検出顔の位置が時間的に変化する速度、又は、各検出顔の角度が時間的に変化する角速度を演算する速度演算手段と、
    前記顔検出手段が検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の属性情報の相互関係及び各検出顔の速度又は角速度を考慮して計算する仲良し度演算手段と、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段と、
    を具備することを特徴とする画像撮影装置。
  2. 撮影する画像を入力する画像入力手段と、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出手段と、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
    前記顔検出手段が検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算手段と、
    前記第の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段と、
    前記の入力画像内で各検出顔の位置が時間的に変化する速度を演算する速度演算手段と、
    を具備し、
    前記仲良し度演算手段は、各検出顔の移動速度に基づいて、各検出顔の距離に対する重みを決定する、
    ことを特徴とする画像撮影装置。
  3. 撮影する画像を入力する画像入力手段と、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出手段と、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
    前記顔検出手段が検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算手段と、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段と、
    を具備し、
    前記仲良し度演算手段は、各検出顔から前記顔属性検出手段により検出される性別並びに年齢を考慮して各検出顔の距離に対する重みを決定する、
    ことを特徴とする画像撮影装置。
  4. 撮影する画像を入力する画像入力手段と、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出手段と、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
    前記顔検出手段が検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算手段と、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段と、
    前記の入力画像内で各検出顔の角度が時間的に変化する角速度を演算する角速度演算手段と、
    を具備し、
    前記仲良し度演算手段は、各検出顔の角速度に基づいて、各検出顔の傾きの差分に対する重みを決定する、
    ことを特徴とする画像撮影装置。
  5. 前記顔検出手段が検出した2以上の検出顔の位置又は角度のなす相互関係を評価して、該評価結果を表す第2の評価値を出力する配置評価手段をさらに備え、
    前記撮影判定手段は、前記第2の評価値及び第1の評価値をそれぞれ重み付けして計算して、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像撮影装置。
  6. 前記配置評価手段は、前記の各検出顔の位置又は角度のなす相互関係を所定の位置パターン、角度パターン、又は位置及び角度の組み合わせからなる位置・角度パターンと比較計算して、いずれかのパターン又はすべてのパターンとの比較結果を基に前記第2の評価値を求める、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像撮影装置。
  7. 前記配置評価手段は、一体感のある写真を撮り易くなる各検出顔の配置となり、又は、被写体同士が仲の良いことを表す各検出顔の配置となる前記の位置パターン、角度パターン、又は位置・角度パターンを用いる、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像撮影装置。
  8. 前記配置評価手段は、前記の各検出顔の位置を、2以上の検出顔の高さが揃い、又は、3以上の検出顔がほぼ直線状に並ぶ位置パターンと比較計算して、前記第2の評価値を求める、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像撮影装置。
  9. 前記配置評価手段は、3以上の検出顔の位置を頂点とする多角形からなる位置パターンと比較計算して、前記第2の評価値を求める、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像撮影装置。
  10. 前記配置評価手段は、2つの検出顔が内側を向く、あるいは複数の検出顔の向きが一定方向に揃う角度パターンと比較計算して、前記第2の評価値を求める、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像撮影装置。
  11. 複数の撮影モードを備え、
    前記撮影判定手段は、前記第2の評価値及び第1の評価値の各々に対する重みα及びβを、現在の撮影モードに応じて決定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像撮影装置。
  12. 前記の入力画像を画面に表示する表示手段と、
    前記第1の評価値の大きさに応じて、前記表示手段の画面に表示するアニメーションを制御するアニメーション制御手段と、
    さらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像撮影装置。
  13. 前記アニメーション制御手段は、前記第1の評価値が所定の閾値に達しないときに、前記被写体に対して被写体間の距離を縮める動作又は笑顔度を高める動作を支援するためのアニメーションの画面表示を制御する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像撮影装置。
  14. 前記アニメーション制御手段は、前記第1の評価値が所定の閾値を超えて前記撮影判定手段が前記の入力画像を撮影するタイミングを判定した際に、前記第1の評価値の大きさを視覚化したアニメーションの画面表示を制御する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像撮影装置。
  15. 所定の仲良し度判定期間にわたる前記仲良し度演算手段から出力される第1の評価値を統計処理して被写体間の人間関係を判定する人間関係判定手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像撮影装置。
  16. 前記人間関係判定手段が判定した被写体間の人間関係に応じたデコレーションを撮影画像に付加するデコレーション付加手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像撮影装置。
  17. 前記人間関係判定手段が判定した被写体間の人間関係を撮影画像の付加情報として記録する付加情報記録手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像撮影装置。
  18. 撮影する画像を入力する画像入力ステップと、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出ステップと、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出ステップと、
    前記の入力画像内で、各検出顔の位置が時間的に変化する速度、又は、各検出顔の角度が時間的に変化する角速度を演算する速度演算ステップと、
    前記顔検出ステップで検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、前記顔属性検出ステップにより検出された各検出顔の属性情報の相互関係及び各検出顔の速度又は角速度を考慮して計算する仲良し度演算ステップと、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定ステップと、
    を有することを特徴とする画像撮影方法。
  19. 撮影する画像を入力する画像入力ステップと、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出ステップと、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出ステップと、
    前記顔検出ステップで検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出ステップにより検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算ステップと、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定ステップと、
    前記の入力画像内で各検出顔の位置が時間的に変化する速度を演算する速度演算ステップと、
    を有し、
    前記仲良し度演算ステップでは、各検出顔の移動速度に基づいて、各検出顔の距離に対する重みを決定する、
    ことを特徴とする画像撮影方法。
  20. 撮影する画像を入力する画像入力ステップと、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出ステップと、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出ステップと、
    前記顔検出ステップで検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出ステップにより検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算ステップと、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定ステップと、
    を有し、
    前記仲良し度演算ステップでは、各検出顔から前記顔属性検出ステップにより検出される性別並びに年齢を考慮して各検出顔の距離に対する重みを決定する、
    ことを特徴とする画像撮影方法。
  21. 撮影する画像を入力する画像入力ステップと、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出ステップと、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段と、
    前記顔検出ステップで検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出ステップにより検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算ステップと、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定ステップと、
    前記の入力画像内で各検出顔の角度が時間的に変化する角速度を演算する角速度演算ステップと、
    を有し、
    前記仲良し度演算ステップでは、各検出顔の角速度に基づいて、各検出顔の傾きの差分に対する重みを決定する、
    ことを特徴とする画像撮影方法。
  22. 撮影する画像を入力する画像入力手段、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出手段、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段、
    前記の入力画像内で、各検出顔の位置が時間的に変化する速度、又は、各検出顔の角度が時間的に変化する角速度を演算する速度演算手段、
    前記顔検出手段が検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の属性情報の相互関係及び各検出顔の速度又は角速度を考慮して計算する仲良し度演算手段、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段、
    としてコンピュータを機能させるようにコンピュータ可読形式で記述されたとを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  23. 撮影する画像を入力する画像入力手段、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出手段、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段、
    前記顔検出手段が検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算手段、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段、
    前記の入力画像内で各検出顔の位置が時間的に変化する速度を演算する速度演算手段、
    としてコンピュータを機能させるようにコンピュータ可読形式で記述され、
    前記仲良し度演算手段は、各検出顔の移動速度に基づいて、各検出顔の距離に対する重みを決定する、
    ことを特徴とするコンピュータ・プログラム
  24. 撮影する画像を入力する画像入力手段、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出手段、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段、
    前記顔検出手段が検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算手段、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段、
    としてコンピュータを機能させるようにコンピュータ可読形式で記述され、
    前記仲良し度演算手段は、各検出顔から前記顔属性検出手段により検出される性別並びに年齢を考慮して各検出顔の距離に対する重みを決定する、
    ことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  25. 撮影する画像を入力する画像入力手段、
    前記の入力画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出手段、
    前記の検出顔の属性情報を検出する顔属性検出手段、
    前記顔検出手段が検出した2つの検出顔の仲良し度を表す第1の評価値を、各検出顔の距離と、各検出顔の傾きの差分と、前記顔属性検出手段により検出された各検出顔の笑顔度をそれぞれ重み付けして計算する仲良し度演算手段、
    前記第1の評価値に基づいて、前記の入力画像を撮影するタイミングを判定する撮像判定手段、
    前記の入力画像内で各検出顔の角度が時間的に変化する角速度を演算する角速度演算手段、
    としてコンピュータを機能させるようにコンピュータ可読形式で記述され、
    前記仲良し度演算手段は、各検出顔の角速度に基づいて、各検出顔の傾きの差分に対する重みを決定する、
    ことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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