JP5251443B2 - 火花点火式内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、過給機及びインタークーラを備える火花点火式内燃機関の制御に関する。
特許文献1には、圧縮自己着火式のディーゼルエンジンにおいて、吸気を過給する過給機と、この過給機により過給された吸気を冷却するインタークーラとを備え、インターラの出口温度を推定し、この出口温度に基づいて燃料噴射量を補正することで、排気エミッションと出力の向上を図る技術が記載されている。
特開2002−180889号公報
一方、燃焼室内の混合気を火花点火する点火プラグを備えたガソリン機関に代表される火花点火式内燃機関においては、上記ディーゼルエンジンとは異なり、点火時期によっても出力トルクが変動することから、点火時期の影響も考慮しなければならない。すなわち、このような火花点火式内燃機関においては、機関熱負荷の高い高回転域や高負荷域では、ノッキングの発生や排気温度の過度な上昇を回避するために、燃料噴射量の増量,点火時期の遅角や(最大)過給圧の低下が行われる。しかしながら、インタークーラの下流側の出口温度が低いときのように、ノッキングの発生や排気温度の過度な上昇に対して比較的余裕がある状況で、上述したような燃料増量や点火時期の遅角や過給圧の低下を行うと、不必要に燃料増量が行われて燃費の悪化や排気エミッションの悪化を招いたり、不必要な点火時期の遅角や過給圧の低下により機関出力の低下を招くおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、過給機とインタークーラを備えた火花点火式内燃機関において、高回転域や高負荷域のような機関熱負荷が高くノッキングの発生や排気温度の過度な上昇を回避すべき運転域で、不必要な燃料増量,点火時期の遅角や過給圧の低下を抑制し、排気性能や出力性能の向上を図ることを目的としている。
燃焼室内の混合気を火花点火する点火プラグと、吸気を過給する過給機と、この過給機で過給した吸気を冷却するインタークーラと、を有する火花点火式内燃機関の制御装置において、機関運転状態に基づいて、ノッキングの発生又は排気温度の過度な上昇を回避すべき所定の運転域であるかを判定する運転域判定手段と、上記所定の運転域であると判定された場合に、ノッキングの発生又は排気温度の過度な上昇を回避するように、燃料噴射量の増量,点火時期の遅角及び過給圧の低下の少なくとも一つを行う第1の補正手段と、上記インタークーラの出口温度に基づいて、上記第1の補正手段により補正された燃料噴射量,点火時期及び過給圧に対して、燃料噴射量の減量,点火時期の進角及び過給圧の増加の少なくとも一つを行う第2の補正手段と、を有することを特徴としている。
高回転域や高負荷域のような機関熱負荷が高くノッキングの発生や排気温度の過度な上昇を回避すべき運転域では、第1の補正手段による燃料噴射量の増量,点火時期の遅角や過給圧の低下によって、ノッキングの発生や排気温度の過度な上昇を回避することができる。
そして、この第1の補正手段により補正された燃料噴射量,点火時期や過給圧に対し、第2の補正手段によって、インタークーラの出口温度に基づいて、燃料噴射量の減量,点火時期の進角や過給圧の低下、言い換えると、第1の補正手段による燃料増量,点火時期角や過給圧低下を抑制することによって、不必要な燃料増量,点火時期の角や過給圧の低下を抑制し、排気性能や出力性能の向上を図ることができる。
以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る内燃機関のシステム構成の一例を示している。内燃機関11は、点火プラグ12を備えた火花点火式のガソリンエンジンであり、火花点火により燃焼室内の混合気を着火・燃焼させることにより回転動力を発生するものである。この内燃機関11には、排気エネルギーを利用して吸気の過給を行うターボ過給機13が設けられている。過給機13は、周知のように、排気通路14に設けられたタービン15と、吸気通路16に設けられたコンプレッサ17と、両者15,17を一体回転するように連結する回転軸18と、を有しており、排気量(排気エネルギー)に応じてタービン15が回転すると、回転軸18を介してコンプレッサ17が回転駆動されて、吸気の過給を行うものである。また、図示していないが、コンプレッサ17下流側の過給圧を調整するために、例えばタービン15の上流側と下流側を接続するバイパス通路にウェイストゲートバルブ27が設けられる。このウェイストゲートバルブ27を開閉させることによって、タービン15を通過する排気の量を調整して、過給圧を調整することができる。なお、タービン15下流側の吸気管圧力すなわち過給圧として、この実施例ではスロットルバルブ20よりも下流側の圧力p3を用いている。
吸気通路16には、吸気通路16を開閉する電子制御式のスロットルバルブ20がコンプレッサ17よりも下流側に設けられているとともに、コンプレッサ17とスロットルバルブ20との間に、過給機13により過給された吸気を冷却するインタークーラ21が設けられ、かつ、コンプレッサ17よりも上流側に吸気量(吸入空気量)Qを検出するエアフロメータ22が設けれている。
機関運転状態を検出する各種センサ類として、吸気通路16には、コンプレッサ17の下流側の出口圧力(インタークーラ21の上流側の圧力)p1を検出する第1圧力センサ23と、スロットルバルブ20よりも下流側の圧力p3を検出する第2圧力センサ24と、が設けられ、排気通路14には、排気の空燃比(A/F)を検出する空燃比センサ26が設けられる。このほか、各種センサにより車速Vや水温Tw,アクセル開度APO等が機関制御部30に入力される。
機関制御部(エンジンコントロールユニット)30は、上記の各種センサ類からの検出信号に基づいて、燃料噴射制御,点火プラグ12による点火時期制御,スロットルバルブ20の開度制御,及びウェイストゲートバルブ27による過給圧制御などの各種機関制御処理を記憶及び実行するものである。
図2は、本実施例に係る制御の流れを示すフローチャートであり、本ルーチンは上記機関制御部30により所定期間(例えば10ms)毎に繰り返し実行される。
ステップS11では、機関回転数及び機関負荷等に基づいて、ノッキングの発生又は排気温度の過度な上昇を回避すべき所定の運転域、具体的には機関熱負荷の高い高回転又は高負荷側の運転域であるかを判定する。上記高回転又は高負荷側の運転域であると判定されると、ステップS12へ進み、燃料噴射量に対応する目標空燃比A/F,点火時期ADV,最大過給圧pmaxの補正を行う。つまり、ノッキングの発生や排気温度の過度な上昇を抑制するために、燃料噴射量を増量し、点火時期ADVを遅角し、最大過給圧pmaxを低下する(第1の補正手段)。
ステップS13では、所定の基準温度tkに対するインタークーラ21の出口温度t2の偏差Δt2(tk−t2)が0(ゼロ)を超えているかを判定する。上記の偏差Δt2はノッキングや排気温度に対する余裕代に相当する。上記の基準温度tkは予め設定される固定値であっても良く、あるいは制御マップ等を用いて機関回転数や機関負荷に応じて設定しても良い。
偏差Δt2が0を超えている、つまりノッキングや排気温度に対する余裕代があると判定されると、ステップS13からステップS14へ進む。ステップS14では、アクセル開度APOの変化速度ΔAPOが所定のしきい値を超えているかを判定する。この変化速度ΔAPOは、例えば一演算前のアクセル開度と今回のアクセル開度との差により求められる。
変化速度ΔAPOがしきい値を超えていれば、出力重視モードと判定し、ステップS15〜S18の処理が行われる。ステップS15では、ノッキングや排気温度に対する余裕代に相当する上記の偏差Δt2に基づいて、点火時期ADVを進角側に補正する。具体的には、偏差Δt2が大きくなるほどこれに比例して点火時期の進角補正値ΔADVが大きくなるように、偏差Δt2と所定の補正係数Bとを乗算して進角補正値ΔADVを求める。この点火時期補正値ΔADVを用いて点火時期ADVが進角側に補正されることとなる。
ステップS16では、上記偏差Δt2に基づいて、過給圧の補正、すなわち最大過給圧の設定値pmaxを補正する。過給圧は例えば上記ウエイストゲートバルブ27の開度により調整される。具体的には、偏差Δt2と所定の補正係数Dとを乗算した過給圧補正値Δpmax(Δt2×D)の分、最大過給圧の設定値pmaxを増加側へ補正する。
ステップS17では、実過給圧に相当するスロットルバルブ下流の圧力p3が上記補正後の最大過給圧pmax未満であるかを判定する。圧力p3が最大過給圧pmax未満であれば、ステップS18へ進み、過給圧を増加する。
上記ステップS14において、アクセル開度の変化速度ΔAPOがしきい値以下であれば、燃費重視モードと判定し、ステップS19,S20の処理を行う。ステップS19では、燃料噴射量に対応する目標空燃比A/Fを補正する。具体的には、上記偏差Δt2に所定の補正係数Aを乗算して空燃比補正値ΔA/Fを算出する。このΔA/Fの分、目標空燃比A/Fがリーン側に補正され、燃料噴射量が減量される。つまり燃料噴射量の増量分が抑制される。
ステップS20では、点火時期ADVの補正を行う。具体的には、ステップS15と同様、所定のΔt2×Bの分、点火時期を進角側に補正した上で、上記ΔA/Fに所定の補正係数Cを乗算した値の分、つまり燃料噴射量の減量に応じた分、点火時期を遅角側に補正する。
図3は、上記インタークーラ出口温度t2の推定方法の一例を示すフローチャートである。ステップS21では、エアフロメータ22や第1圧力センサ23等の各種センサ類からの信号に基づいて、吸気量Q,吸気温t0,コンプレッサ17の下流側の出口圧力p1,車速V,機関水温Tw等を読み込む。
ステップS22〜S25では、コンプレッサ17の出口温度t1を算出・推定する。つまり、ステップS22では、上記吸気量Qに、コンプレッサ17までの吸気系の圧力損失分に対応する所定の圧力損失係数を乗じて吸気圧力p0を推定する。ステップS23では、下式(1)により理論t1’を算出する。なお、式(1)中のnは比熱比である。
理論t1’=t0×((p1/p0)^((n−1)/n)−1)+t0 …(1)
ステップS24では、圧力比p1/p0と吸気量Qとに基づいて図3(A)に示すような効率線マップを参照してコンプレッサ効率ηcompを算出する。そして、ステップS25では、下式(2)に示すように、コンプレッサ効率ηcompと理論t1’とに基づいてcomp効率分ηv(=ηcomp)を補正して、コンプレッサ17の出口温度t1を算出・推定する。
t1=(理論t1’+t0)/ηv−t0 …(2)
続くステップS26〜S28では、インタークーラ放熱量Qh’を算出する。つまり、ステップS26では、車速Vに所定の定数Eを乗じてインタークーラ通過風速Vaを算出する。ステップS27では、吸気量Qとインタークーラ通過風速Vaとに基づいて、図3(B)に示すような放熱量設定マップを参照して、基本インタークーラ放熱量Qhを求める。同マップに示すように、基本インタークーラ放熱量Qhは、吸気量Qが大きくなるほど大きくなり、また、インタークーラ通過風速Vaが大きくなるほど大きくなる。ステップS28では、上記の基本インタークーラ放熱量Qhと水温Twと所定の定数Fとを乗算することにより基本インタークーラ放熱量Qhを補正し、最終的なインタークーラ放熱量Qhを’を算出する。
そして、ステップS29では、下式(3)によりインタークーラ出口温度t2を推定する。なお、Gは所定の定数である。
t2=Qh’/Q×G …(3)
図4は、上記コンプレッサ出口圧力p1の推定手法の一例を示す。ステップS31では、スロットルバルブ20下流側の圧力p3,スロットル開度TVO及び吸気量Q等を読み込む。ステップS32では、スロットル開度TVOから図4(A)に示す制御マップを参照して圧力変化率を求め、この圧力変化率と上記スロットルバルブ20下流側の圧力p3とを用いて、つまり圧力変化率を用いて圧力p3の低減分を補正して、インタークーラ出口圧力p2を算出する。図4(A)に示すように、スロットル開度TVOが大きくなるほど圧力変化率は増加する。
ステップS33では、吸気量Qから図4(B)に示す制御マップを参照して、コンプレッサ17による圧力損失ΔPを算出する。図4(B)に示すように、吸気量が大きくなるほど圧力損失ΔPは大きくなる。ステップS34では、インタークーラ出口圧力p2から圧力損失ΔPを除算してコンプレッサ出口圧力p1を算出する。
このような本実施例の特徴的な構成及びその作用効果について、以下に列記する。
[1]燃焼室内の混合気を火花点火する点火プラグ12と、吸気を過給するターボ式の過給機13と、この過給機13で過給した吸気を冷却するインタークーラ21と、を有する火花点火式内燃機関の制御装置において、
機関運転状態に基づいて、ノッキングの発生又は排気温度の過度な上昇を回避すべき所定の運転域であるか、つまり機関熱負荷の高い高回転又は高負荷側の運転域であるかを判定する運転域判定手段(ステップS11)と、
上記所定の運転域であると判定された場合に、ノッキングの発生又は排気温度の過度な上昇を回避するように、燃料噴射量の増量,点火時期の遅角及び過給圧の低下の少なくとも一つを行う第1の補正手段(ステップS12)と、
上記インタークーラ21の出口温度t2に基づいて、上記第1の補正手段により補正された燃料噴射量,点火時期及び過給圧に対して、燃料噴射量の減量(ステップS19),点火時期の進角(ステップS15,S20)及び過給圧の増加(ステップS16)の少なくとも一つを行う第2の補正手段と、
を有している。
機関熱負荷の高い高回転域や高負荷域のようなノッキングの発生や排気温度の過度な上昇を回避すべき所定の運転域では、先ず、燃料噴射量の増量,点火時期の遅角や過給圧の低下を行うことにより(ステップS12)、ノッキングの発生や排気温度の過度な上昇を回避することができる。
そして、このように補正された燃料噴射量,点火時期や過給圧に対し、インタークーラの出口温度t2に基づいて、燃料噴射量の減量(ステップS19),点火時期の進角(ステップS15,S20)や過給圧の低下(ステップS16)、つまり燃料増量分,点火時期遅角分や過給圧低下分を抑制することで、インタークーラ出口温度t2が低くノッキングや排気温度に対して余裕があるような場合における不必要な燃料増量,点火時期遅角や過給圧低下を抑制し、排気性能や出力性能の向上を図ることができる。
[2]上記第2の補正手段は、アクセル開度APOの変化速度ΔAPOに基づいて、点火時期を進角するとともに最大過給圧を増加する出力重視モード(ステップS1〜S1)と、燃料噴射量を減量する燃費重視モード(ステップS1)と、を切り換える(ステップS14)。
これにより、運転者の加速要求に応じたアクセル開度の変化速度ΔAPOに応じた形で、燃費性能の向上と出力・加速性能の向上とを高いレベルで両立することができる。
[3]上記燃費重視モードでは、上記出力重視モードに比して、上記燃料噴射量の減量に応じて、点火時期を遅角する。つまり進角量を抑制する(ステップS20)。これにより、燃料噴射量の増量を抑制しつつ、点火時期の遅角により安定した燃焼を実現できる。
[4]図3に示すように、吸気温t0,吸気量Q及び吸気通路16に設けられた上記過給機13のコンプレッサ17の出口圧力p1に基づいて、上記コンプレッサ17の出口温度t1を推定する手段(ステップS22〜S25)と、車速V,吸気量Q及び水温Twに基づいて、インタークーラ21の放熱量Qh’を推定する手段(ステップS26〜S28)と、上記コンプレッサの出口温度t1とインタークーラの放熱量Qh’に基づいて、上記インタークーラの出口温度t2を推定する手段(ステップS29)と、を有している。
これにより、インタークーラ21の出口圧力を直接的に検出する圧力センサを省略した簡素な構成で、精度良くインタークーラ出口温度t2を推定することができる。
[5]また図4に示すように、吸気通路を開閉するスロットルバルブ20の下流側の圧力p3とスロットル開度TVOとに基づいて、インタークーラの出口圧力p2を推定する手段(ステップS32)と、吸気量Qに基づいてインタークーラの圧力損失ΔPを算出する手段(ステップS33)と、上記インタークーラの出口圧力p2と圧力損失ΔPとに基づいて上記コンプレッサの出口圧力p1を推定する手段(ステップS34)と、を有している。
この構成によれば、コンプレッサ出口圧力p1を直接的に検出する圧力センサを用いることのない簡素な構成で、精度良くコンプレッサ出口圧力p1を推定することができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。例えば、インタークーラ出口温度t2やコンプレッサ出口圧力p1を温度センサや圧力センサにより直接的に検出するようにしても良い。また、上記実施例ではステップS12において、燃料噴射量の増量,点火時期の遅角と過給圧の低下の3つの補正を全て行っているが、これに限らず、ノッキングの発生や排気温度の過度な上昇を回避できる範囲で、いずれか1つ又は2つの補正を行うものであっても良い。
本発明の一実施例に係る火花点火式内燃機関の制御装置を示すシステム構成図。 本実施例に係る燃料噴射量,点火時期及び過給圧の補正制御を示すフローチャート。 図2のインタークーラの出口温度の推定制御を示すフローチャート。 図3のコンプレッサの出口圧力の推定制御を示すフローチャート。
符号の説明
11…内燃機関
12…点火プラグ
13…過給機
14…排気通路
15…タービン
16…吸気通路
17…コンプレッサ
20…スロットルバルブ
21…インタークーラ

Claims (4)

  1. 燃焼室内の混合気を火花点火する点火プラグと、吸気を過給する過給機と、この過給機で過給した吸気を冷却するインタークーラと、を有する火花点火式内燃機関の制御装置において、
    機関運転状態に基づいて、ノッキングの発生又は排気温度の過度な上昇を回避すべき所定の運転域であるかを判定する運転域判定手段と、
    上記所定の運転域であると判定された場合に、ノッキングの発生又は排気温度の過度な上昇を回避するように、燃料噴射量の増量,点火時期の遅角及び過給圧の低下の全てを行う第1の補正手段と、
    上記インタークーラの出口温度が所定の基準温度よりも低い場合、上記第1の補正手段により補正された燃料噴射量,点火時期及び過給圧に対して、燃料噴射量の減量,点火時期の進角及び過給圧の増加の少なくとも一つを行う第2の補正手段と、
    を有し、
    上記第2の補正手段は、アクセル開度の変化速度が所定のしきい値を超えていれば、出力重視モードと判定して、点火時期遅角分及び過給圧低下分を抑制するように、点火時期を進角するとともに過給圧を増加する一方、アクセル開度の変化速度がしきい値以下であれば、燃費重視モードと判定して、燃料増量分を抑制するように、燃料噴射量を減量することを特徴とする火花点火式内燃機関の制御装置。
  2. 上記燃費重視モードでは、上記出力重視モードに比して、上記燃料噴射量の減量分に応じて、点火時期を遅角することを特徴とする請求項に記載の火花点火式内燃機関の制御装置。
  3. 吸気温,吸気量及び吸気通路に設けられた上記過給機のコンプレッサの出口圧力に基づいて、上記コンプレッサの出口温度を推定する手段と、
    車速,吸気量及び水温に基づいて、上記インタークーラの放熱量を推定する手段と、
    上記コンプレッサの出口温度とインタークーラの放熱量に基づいて、上記インタークーラの出口温度を推定する手段と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の火花点火式内燃機関の制御装置。
  4. 吸気通路を開閉するスロットルバルブの下流側の圧力とスロットル開度とに基づいて、インタークーラの出口圧力を推定する手段と、
    吸気量に基づいてインタークーラの圧力損失を算出する手段と、
    上記インタークーラの出口圧力と圧力損失とに基づいて上記コンプレッサの出口圧力を推定する手段と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の火花点火式内燃機関の制御装置。
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