JP5250509B2 - 省電力画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、省電力化を図ることができる省電力画像形成装置に関するものである。
一般に、画像形成装置において、印刷ジョブを実行した後には、記録紙に形成された未定着画像を定着させる定着部を一定時間駆動させるエージング動作が行われている。例えば、この種の画像形成装置は、或る印刷ジョブを実行した後に、定着ローラを熱した状態で、加圧ローラ及び定着ローラを回転させる処理を一定時間行う。
このようなエージング動作が、印刷ジョブが終了した後で一定時間行われることにより、次の印刷ジョブの開始時には、定着ローラの温度が、未定着画像の定着に適した温度とされた状態とすることができる。これにより、次の印刷ジョブが開始された時点で、定着ローラの温度を未定着画像の定着に適した温度にするための余分な時間が省略されるので、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムが延びない。
その一方、特許文献1には、以下に示される画像形成装置が開示されている。この種の画像形成装置は、イエロー、マゼンダ、シアン、及びブラックの各色のトナーが収容された現像装置を備える。
この画像形成装置において、或る印刷ジョブ中において、その印刷ジョブに使用されていない色のトナーが収容されている現像装置では、攪拌ローラのみが回転しており、現像剤供給ローラが回転していない。そのため、その現像装置において、攪拌ローラの一方端側にトナーが偏り、結果的にそのトナーが現像装置の外部に漏れ出す、いわゆる「剤落ち」が生じる。この画像形成装置は、このような「剤落ち」を防止するため、或る印刷ジョブが終了した後に、その印刷ジョブで使用されていない色のトナーに対応する現像装置を一定時間駆動させるエージング動作を行っている。
また、トナーを供給していない現像装置(印刷ジョブに使用されていないトナーが収容されている現像装置)において、攪拌ローラのみが回転している時間(現像剤供給ローラが回転していない時間)が長くなるほど、現像装置内において攪拌ローラの一方端側に偏るトナーの量が多くなる。したがって、現像装置内において偏ったトナーの量が多くなるほど、トナーの偏りを無くすために、エージング時間を長くすることが要求される。そのため、特許文献1に開示されている画像形成装置は、エージング動作を行う時間を、印刷ジョブにおける印刷枚数に応じて変化させている。
特開2003−345103号公報
一般に、印刷ジョブを実行した後に、記録紙に形成された未定着画像を定着させる定着部を一定時間駆動させるエージング動作を行う画像形成装置では、定着ローラの加熱時間が長い場合には、定着ローラの温度は、エージング動作が行われなくても、一定の時間が経過するまでは、未定着画像の定着に適した温度を下回らない。
すなわち、或る印刷ジョブ中において、画像形成が行われる記録紙の枚数が多いほど、定着ローラが加熱されている時間が長い。したがって、印刷ジョブ中において、画像形成が行われる記録紙の枚数が多い場合には、定着ローラが加熱される時間が長くなるので、定着ローラは未定着画像の定着に要されるぎりぎりの温度ではなく、その温度を十分に超える温度にまで熱される。そのため、そのような印刷ジョブが終了した時点では、定着ローラの温度は、エージング動作が行われなくても、一定の時間が経過するまでは、未定着画像の定着に適した温度を下回らない。
したがって、定着ローラの加熱時間が長い場合には、エージング動作に要する消費電力が無駄となるので、これを解決する必要がある。また、単に、消費電力の削減を図るだけではなく、印刷ジョブが終了した後、次の印刷ジョブが開始される際に、定着ローラの熱を画像定着に適した温度に保持して、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさないことも要求される。
つまり、消費電力の削減を図りつつ、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさないように、定着部のエージングを制御することが要求される。
これに対して、特許文献1に開示されている画像形成装置は、印刷ジョブ中においてトナーを供給していない現像装置における「剤落ち」を防止するため、その印刷ジョブが終了後、その現像装置において攪拌ローラのみが回転していた時間が長くなるほど、その現像装置のエージング時間を長くして、その現像装置内におけるトナーの偏りを無くしている。
このように、特許文献1に開示されている画像形成装置は、現像装置における「剤落ち」を防止するため、印刷ジョブが終了後、印刷ジョブが行われていた時間に応じたエージング時間の間、印刷ジョブに使用されなかった色の現像装置をエージング動作させるものである。そして、この種の画像形成装置は、定着部のエージング動作を制御する構成を備えていない。
したがって、特許文献1に開示されている画像形成装置は、消費電力の削減を図りつつ、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさないように、定着部のエージングを制御することができない。
本発明は、上記問題を解決するために提案されるものであり、消費電力を抑制させつつ、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさないように、定着部のエージングを制御することができる省電力画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る省電力画像形成装置は、印刷ジョブの実行の要求を受け付ける受付部と、前記印刷ジョブ中において、記録紙に形成された未定着画像を定着させる定着部と、前記印刷ジョブ中において画像データが形成されるべき記録紙の枚数を判定する枚数判定部と、前記枚数判定部によって判定された前記記録紙の枚数に応じて、前記印刷ジョブ中において前記定着部を駆動させる印刷ジョブ時駆動時間を算出する駆動時間算出部と、前記定着部を駆動させる印刷ジョブ時駆動時間として、前記印刷ジョブが終了した後で前記定着部を予め設定されたエージング時間の間駆動させるエージング動作が要されない印刷ジョブ時駆動時間を表す設定時間を記憶した記憶部と、前記受付部が前記印刷ジョブの実行の要求を受け付けたときには当該印刷ジョブを実行し、当該印刷ジョブが終了したときには、前記定着部を、前記エージング時間の間エージング動作させる制御部と、を備えており、前記制御部は、前記駆動時間算出部によって算出された前記印刷ジョブ時駆動時間が、前記記憶部に記憶されている前記設定時間以上のときにのみ、0時間を前記エージング時間として設定することを特徴とする(請求項1)。
この構成によれば、受付部が印刷ジョブの実行の要求を受け付けると制御部によって印刷ジョブが実行されて、枚数判定部によって、その印刷ジョブ中において画像データが形成されるべき記録紙の枚数が判定される。判定された記録紙の枚数は駆動時間算出部によって用いられて、印刷ジョブ中において定着部を駆動させる印刷ジョブ時駆動時間が、記録紙の枚数に応じて算出される。そして、算出された印刷ジョブ時駆動時間が、予め記憶された、エージングが不要となる設定時間を満たすときに、定着部のエージング時間として0時間が設定される。
その結果、記録紙の枚数に応じて算出された印刷ジョブ時駆動時間が、エージング動作が不要となる印刷ジョブ時駆動時間として予め設定された設定時間を満たすときには、印刷ジョブが終了した後、定着部においてエージング動作が行わない。その一方で、定着部のエージング動作を省略しても、印刷ジョブ時駆動時間が設定時間を満たすので、定着部の定着ローラは十分に熱されているので冷めにくい。従って、消費電力を抑制させつつ、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさないように、定着部のエージングを制御することができる。
また、エネルギースター(登録商標)に準拠したTECの消費電力試験においては、定められた時間内に、一定枚数の記録紙へ画像形成を行う印刷ジョブが複数回行われる。そのため、TECの試験において行われる印刷ジョブの実行時間が、エージング動作が不要となる印刷ジョブ時駆動時間として予め設定された設定時間を満たしていれば、エネルギースター(登録商標)に準拠したTECの試験において、定着部の印刷ジョブ時駆動時間が設定時間を満たすため、定着部の不要なエージング動作を省略して消費電力を抑制することができる。
上記構成において、前記制御部は、前記駆動時間算出部によって算出された前記印刷ジョブ時駆動時間が、前記記憶部に記憶されている前記設定時間に満たないときには、前記設定時間から前記印刷ジョブ時駆動時間を減算して減算値を求めて、その減算値で表される時間を前記エージング時間として設定する構成とすることができる(請求項2)。
この構成によれば、画像データが形成されるべき記録紙の枚数に応じて算出された印刷ジョブ時駆動時間が、エージング動作が不要な設定時間に満たない分だけ、印刷ジョブ終了後に、定着部においてエージング動作が行われる。その結果、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさない必要最低限のエージング動作が行われるため、消費電力を抑制しつつ、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさないようにすることができる。
上記構成において、前記定着部は、前記未定着画像が形成された前記記録紙をニップする複数のローラで構成されたローラ対と、前記複数のローラのいずれかを加熱するヒータと、を備えており、前記記憶部には、予め定められた、前記ヒータのワット数、前記ヒータによって加熱される複数のローラのいずれかにおいて熱の伝わりやすさを表す熱係数、前記複数のローラの回転速度、前記定着部周辺の温度、及び、前記定着部周辺の湿度のいずれかからなるパラメータに対応して、複数の設定時間が記憶されており、前記制御部は、前記パラメータに対応して記憶されている設定時間を、前記エージング時間の設定に用いる構成とすることができる(請求項3)。
一般的に、定着部のヒータのワット数、加圧ローラ及び定着ローラのいずれかの熱の伝わりやすさを表す熱係数、加圧ローラ及び定着ローラの回転速度、定着部周辺の温度及び湿度のいずれか、などの各パラメータは、定着部の温度の上がりやすさ、及び、下がりやすさに影響を与える。
この構成によれば、定着部の温度の上がりやすさ、及び、下がりやすさに影響を与えるパラメータに対応して記憶されている設定時間をエージング時間の設定に用いるので、より最適なエージング時間が設定され、結果として、消費電力を抑制させつつ、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさない制御がより適切に行える。
本発明によれば、記録紙の枚数に応じて算出された印刷ジョブ時駆動時間が、エージング動作が不要となる印刷ジョブ時駆動時間として予め設定された設定時間を満たすときには、印刷ジョブが終了した後、定着部においてエージング動作が行わない。その一方で、定着部のエージング動作を省略しても、印刷ジョブ時駆動時間が設定時間を満たすので、定着部の定着ローラは十分に熱されているので冷めにくい。従って、消費電力を抑制させつつ、次の印刷ジョブにおけるファーストコピータイムを延ばさないように、定着部のエージングを制御することができる。
本発明の一実施形態に係る複写機の機械的構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る複写機の機能モジュールの一例を示すブロック図である。 エネルギースター(登録商標)のTECの試験方法の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る複写機の基本動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る複写機の機械的構成を示す縦断面図である。
この複写機Aは、大略的に、本体部32と、本体部32の上方側に配設される画像読取部33と、その画像読取部33の上方側に配設されるADF34とを備えて構成される。
本体部32では、1または複数(図1では3個)のトレイ41,42,43や手差しトレイ44に装填された記録紙41a,42a,43a,44aの何れかが取込みローラ41b,42b,43b,44bで1枚ずつ取出され、レジストローラ45,46にてタイミング調整が行われた後、画像形成部47に搬送される。画像形成部47は、感光体ドラム47aの周囲に、図示しない帯電器、レーザ書込みユニット、現像器、転写ユニット47bおよび図示しないクリーニングユニット等が配置され、記録紙に電子写真方式で画像形成を行う。こうして記録紙に形成されたトナー像(未定着画像)は、定着部48にて定着される。
定着部48は、後述されるヒータ部104が内蔵された定着ローラ48aと、定着ローラ48aに接してニップ部を形成する加圧ローラ48bとを備える。定着ローラ48aは、加圧ローラ48bとの間でニップ部を形成している。定着ローラ48aは、その定着ローラ48aに内蔵されているヒータ部104によって加熱された状態で、加圧ローラ48bとの間で形成されたニップ部で、未定着画像が形成された記録紙を挟んだ状態で未定着画像を加熱する。このように未定着画像が加熱されると、その未定着画像は記録紙に定着され、最終的に、排出ローラ49,50によって排紙トレイ51上に排出される。
前記レーザ書込みユニットに与えられる画像データは、画像読取部33にて読取られる。画像読取部33は、ガラス板等の板状の透明板からなる原稿台52の下部に、原稿台52を介して原稿に照明光を照射し、その反射光を受光する走査部53と、走査部53で得られた反射光を更に反射するミラーユニット54と、ミラーユニット54からの反射光を集光する結像レンズ55と、結像レンズ55で結像された反射光を光電変換するCCD12とを備えて構成される。
走査部53は、例えば図略のステッピングモータによって、副走査方向に駆動されるようになっている。そして、走査部53が速度Vで、ミラーユニット54が速度V/2で、図1の左右方向、すなわち副走査方向に変位することで、原稿台52に載置されたブック物や1枚物の原稿画像が、常に等しい光路長でCCD12に結像される。
一方、シート原稿を順次取り込んでゆくADF34では、原稿トレイ61に積層された原稿62は、取込みローラ63によって1枚ずつ取出され、湾曲搬送路64へと供給される。そして湾曲搬送路64に設けられた搬送ローラ65,66;67,68によって、主走査方向に延びるガラス板等の板状の透明板からなる読出窓72へと搬送され、読出窓72に走査部53が臨んだ状態で、順次原稿画像が読取られた後、排出ローラ69,70によって排出トレイ71上へと排出される。
走査部53は、冷陰極管531(光源)と、冷陰極管531から放射された光を原稿台52、及び読出窓72方向に照射する反射板532と、原稿から原稿台52や読出窓72を透過して得られた反射光をミラーユニット54へ反射するミラー533とを備えて構成されている。
また、原稿台52と読出窓72との間には、走査部53側に白基準板11が配設されている。この白基準板11は、例えば、画像データに混入するノイズを除去する際に用いられる。画像読取部33が白基準板11の画像を表す画像データを生成して、後段の回路が、白基準板11の画像データを用いて、画像データに混入するノイズを除去する。
図2は、本発明の一実施形態に係る複写機Aの機能モジュールの一例を示すブロック図である。図2に示される複写機Aは、制御部100、記憶部101、ローラ駆動時間算出部(駆動時間算出部)102、定着部駆動制御部103、画像読取部33、定着部48、ヒータ部(ヒータ)104、温度計測部105、操作部(受付部)106、温度計測部107、画像形成部47、及び、枚数判定部108を備える。
図2に示される複写機Aにおいて、制御部100は、この複写機Aを統括的に制御する。記憶部101は、定着部48の熱されやすさ、及び、冷めやすさに影響する各パラメータに対応する設定時間が予め記憶されている。
図2では、ヒータ部104のワット数、定着ローラ48a及び加圧ローラ48bのいずれかの熱の伝わりやすさを表す熱係数、加圧ローラ及び定着ローラの回転速度、定着部48周辺の温度及び湿度からなるパラメータ群が予め複数設定されている。そして、これらのパラメータ群の各々に対応して設定時間が、例えば実験的に求められて予め設定されている。
ここに、設定時間とは、印刷ジョブ中において定着部48を駆動させるべき印刷ジョブ時駆動時間が当該設定時間を満たすときには、その印刷ジョブが終了後に、定着部48をエージング動作させる必要がない時間を表す。
ローラ駆動時間算出部102は、枚数判定部108によって判定された、画像データが形成されるべき記録紙の枚数に応じて、1回の印刷ジョブ中に定着部48を駆動させるべき印刷ジョブ時駆動時間(すなわち、ヒータ部104で定着ローラ48aを加熱しながら、定着ローラ48aと加圧ローラ48bとを駆動させるべき駆動時間)を算出する。ローラ駆動時間算出部102には、例えば、1分あたりに画像データを形成することが可能な記録紙の枚数(印刷速度)、及び、印刷ジョブが要求されてから最初に未定着画像が形成された記録紙を定着部48が受け付けるまでの時間(以下、アイドル時間という)が予め設定されている。ローラ駆動時間算出部102は、これら設定されたデータ、及び、枚数判定部108によって判定された、画像データが形成されるべき記録紙の枚数を用いて、定着部48を駆動させるべき印刷ジョブ時駆動時間を算出する。
ローラ駆動時間算出部102は、例えば、印刷ジョブ時駆動時間を以下のようにして算出することができる。すなわち、1分あたりに未定着画像を定着することが可能な記録紙の枚数(印刷速度)として、60枚/分を表すデータが登録されているときに、枚数判定部108によって4枚と判定されたときには、ローラ駆動時間算出部102は、1つの印刷ジョブ中において定着部48を駆動させる印刷ジョブ時駆動時間として、記録紙1枚あたりに未定着画像を定着させるために定着部48を駆動させる駆動時間“1秒”に、枚数判定部108によって判定された枚数“4”を乗じて得た時間に、アイドル時間(例えば2秒)を加えて得られた時間を、印刷ジョブ時駆動時間とする。この場合、印刷ジョブ時駆動時間として、1×4+2=6秒の印刷ジョブ時駆動時間が得られる。
定着部駆動制御部103は、定着部48の駆動を制御する。画像読取部33は、画像読取部33にセットされた原稿を読み取り原稿の画像を表す画像データを生成する。定着部48は、定着ローラ48aをヒータ部104によって加熱しながら定着ローラ48a及び加圧ローラ48bを回転させ、定着ローラ48a及び加圧ローラ48bで形成されたニップ部において、記録紙に形成された未定着画像を定着させる。
温度計測部105は、定着部48周辺の温度を計測し、計測した温度を表す温度データを制御部100に出力する。操作部106は、スタートキーなどの操作ボタンを備えており、複写機1が動作するための操作指令を受け付ける。湿度計測部107は、定着部48周辺の湿度を計測し、計測した湿度を表す湿度データを制御部100に出力する。
画像形成部47は、感光体ドラム47aの周面に静電潜像を形成し、その静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成させて、そのトナー像を未定着画像として記録紙に形成させる。
枚数判定部108は、画像データが形成されるべき記録紙の枚数を判定する。例えば、枚数判定部108は、画像読取部33で読み取られた原稿の枚数をカウントする。そして、例えば、複写機Aにおいて、1枚の原稿から読み取られた画像データを1枚の記録紙に形成する、いわゆる1in1コピーが設定されているときには、カウントされた原稿の枚数が、画像データが形成されるべき記録紙の枚数であると判定する。
図3は、エネルギースター(登録商標)のTECの試験方法の一例を示す図である。図3には、印刷速度が毎分8枚である複写機の試験方法が示されている。複写機Aの印刷速度が、例えば、毎分8枚である場合には、以下のような方法で消費電力の試験が行われる。
図3に示されるように、複写機Aの電源がオン状態とされると、複写機Aにおいて所定のイニシャル処理が行われるため複写機Aの消費電力が上昇する。複写機Aは、このイニシャル処理が終了すれば待機状態となる。この待機状態では、この待機状態を維持するために必要な電力が消費される。
その後、複写機Aは、一定の時間、省電力状態を維持する。ここに、省電力状態とは、少なくとも、定着部48への電力供給を停止する状態をいい、複写機Aの消費電力が少なくなる状態である。
そして、複写機Aにおいて、4枚の記録紙に画像データを形成する印刷ジョブが4回行われる。それぞれの印刷ジョブは、図3では、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3、及び、ジョブ4とされている。複写機Aは、これらのジョブ1〜4の各々が終了する毎に、所定のエージング時間の間、定着部48のエージング動作を行う。また、複写機Aは、ジョブ1〜4の各々とこれに続くエージング動作を行った後には、次のジョブとこれに続くエージング動作を行うまでの間、先述の待機状態となる。その後、複写機Aは、待機状態から省電力状態に移行し(最終処理)、最終的に、オフ状態となる。
以上に示されるTECの試験方法では、1回の印刷ジョブ中の定着部48の印刷ジョブ時駆動時間がおよそ30秒と決まっている。このように、各印刷ジョブ中において定着部48の印刷ジョブ時駆動時間がおよそ30秒と長い場合には、各印刷ジョブが終了した後における定着部48におけるエージング動作は、消費電力の無駄を生じさせていると考えられる。
本発明の一実施形態に係る複写機Aでは、このように、各印刷ジョブ中において定着部48の印刷ジョブ時駆動時間が長い場合には、印刷ジョブ終了後に行われる定着部48におけるエージング動作を省略することができる。その詳細は後述される。
図4は、本発明の一実施形態に係る複写機Aの基本動作の一例を示すフローチャートである。
複写機Aは、スタートキー(図示せず)が操作されて、印刷ジョブの実行が要求されたときには、以下の処理を行う。つまり、制御部100は、画像読取部33に原稿がセットされているか否かを判定する(ステップS1)。この処理は、例えば、制御部100が、原稿検出センサ(図示せず)からの検出信号を受け付けているか否かを判定することで実現される。
制御部100は、画像読取部33に原稿がセットされているときには(ステップS1のYES)、記憶部101を参照して、先述された各パラメータに対応する設定時間を判断する(ステップS2)。例えば、制御部100は、ヒータ部104のワット数が“W1”、定着ローラ48a及び加圧ローラ48bの熱係数が“P1”、加圧ローラ及び定着ローラの回転速度が“V1”、定着部48周辺の温度が“T1”、定着部48の周辺の温度が“H1”であるときには、これらのパラメータ群に対応する設定時間が“α”であると判断する。
そして、制御部100は、原稿読取部33によって原稿を読み取りその原稿の画像データを生成する。同時に、制御部100は、枚数判定部108によって、原稿読取部33によって読み取られた原稿の枚数を判断する(ステップS3)。
ついで、制御部100は、原稿の枚数に基づいて、1回の印刷ジョブ中に定着部48を駆動させるべきローラ駆動時間(定着ローラ48a及び加圧ローラ48bを駆動させるべき駆動時間;印刷ジョブ時駆動時間)を算出する(ステップS4)。例えば、制御部100は、複写機Aにおいて、1枚の原稿から読み取られた画像データを1枚の記録紙に形成する、いわゆる1in1コピーが設定されているときには、ステップS3において判断された原稿の枚数が、画像データが形成されるべき記録紙の枚数であると判定する。
制御部100は、ステップ2で判断された設定時間から、ステップS4で算出されたローラ駆動時間(印刷ジョブ時駆動時間)を減算する(ステップS5)。そして、ステップS5で減算して得られた減算値Nが0を超えないときには(ステップS6のNO)、ステップS4で算出されたローラ駆動時間(印刷ジョブ時駆動時間)が、ステップS2で判断された設定時間を満たしている。したがって、制御部100は、印刷ジョブの実行後のエージング動作が行われるべきエージング時間として“0”を設定する(ステップS8)。
一方、制御部100は、ステップS5で減算して得られた減算値Nが0を超えるときには(ステップS6のYES)、印刷ジョブの実行後のエージングが行われるべきエージング時間として、ステップS5で得られた減算値Nを設定する(ステップS7)。
その後、制御部100は、ステップS3で読み取られた原稿の画像データを記録紙上に形成し、形成された画像データ(未定着画像)を定着部48によって定着させる(ステップS9)。そして、制御部100は、ステップS3で読み取られた原稿の画像データを記録紙上に形成して定着させる処理が終了すると、ステップS7及びS8で設定されたエージング時間の間、定着部48をエージング動作させる(ステップS10)。ここで、ステップS8ではエージング時間として“0”が設定されているので、定着部48のエージング動作は省略される。
ここで、ステップS2で判断された設定時間が例えば20秒であるとする。その一方、図3に示されるように、エネルギースター(登録商標)のTECの試験においては、各印刷ジョブにおける定着部48の印刷ジョブ時駆動時間はおよそ30秒とされているので、ステップS2で判断された設定時間よりも、各印刷ジョブにおける定着部48の印刷ジョブ時駆動時間のほうが長い。
このような場合、各印刷ジョブにおける定着部48の印刷ジョブ時駆動時間は、ステップS2で判断された設定時間を満たすので、各印刷ジョブの終了後における定着部48のエージング動作が省略される。これにより、エネルギースター(登録商標)のTECの試験において、消費電力を抑制することが可能となる。
A 複写機
48 定着部
48a 定着ローラ
48b 加圧ローラ
100 制御部
101 記憶部
102 ローラ駆動時間算出部
104 ヒータ部
106 操作部
α,β 設定時間

Claims (3)

  1. 印刷ジョブの実行の要求を受け付ける受付部と、
    前記印刷ジョブ中において、記録紙に形成された未定着画像を定着させる定着部と、
    前記印刷ジョブ中において画像データが形成されるべき記録紙の枚数を判定する枚数判定部と、
    前記枚数判定部によって判定された前記記録紙の枚数に応じて、前記印刷ジョブ中において前記定着部を駆動させる印刷ジョブ時駆動時間を算出する駆動時間算出部と、
    前記定着部を駆動させる印刷ジョブ時駆動時間として、前記印刷ジョブが終了した後で前記定着部を予め設定されたエージング時間の間駆動させるエージング動作が要されない印刷ジョブ時駆動時間を表す設定時間を記憶した記憶部と、
    前記受付部が前記印刷ジョブの実行の要求を受け付けたときには当該印刷ジョブを実行し、当該印刷ジョブが終了したときには、前記定着部を、前記エージング時間の間エージング動作させる制御部と、
    を備えており、
    前記制御部は、
    前記駆動時間算出部によって算出された前記印刷ジョブ時駆動時間が、前記記憶部に記憶されている前記設定時間以上のときにのみ、0時間を前記エージング時間として設定することを特徴とする省電力画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記駆動時間算出部によって算出された前記印刷ジョブ時駆動時間が、前記記憶部に記憶されている前記設定時間に満たないときには、前記設定時間から前記印刷ジョブ時駆動時間を減算して減算値を求めて、その減算値で表される時間を前記エージング時間として設定することを特徴とする請求項1に記載の省電力画像形成装置。
  3. 前記定着部は、前記未定着画像が形成された前記記録紙をニップする複数のローラで構成されたローラ対と、前記複数のローラのいずれかを加熱するヒータと、を備えており、
    前記記憶部には、予め定められた、前記ヒータのワット数、前記ヒータによって加熱される複数のローラのいずれかにおいて熱の伝わりやすさを表す熱係数、前記複数のローラの回転速度、前記定着部周辺の温度、及び、前記定着部周辺の湿度のいずれかからなるパラメータに対応して、複数の設定時間が記憶されており、
    前記制御部は、前記パラメータに対応して記憶されている設定時間を、前記エージング時間の設定に用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の省電力画像形成装置。
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