JP5250404B2 - パネル端部納め用部材、及びこれを用いた建築用パネルの端部納め構造 - Google Patents
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このようなパネル端部納め用部材は、石膏ボードや合板捨張下地等の下地ボード、あるいは胴縁や受け桟、天井野縁等の下地桟等の下地材に、並列配置されて取付けられる複数枚の内装パネルや外装パネル、天井パネル等の建築用パネルの一端部に沿って該下地材に取付け固定される。
上記特許文献1には、水平面状に形成され、下地材に固定される固定面と、該固定面の先端を上方に突出させた側面と、該側面の先端を固定面と略平行に突出させたカバー面とによって断面形状が略コ字状に形成されており、該コ字状の空間に、上記したような建築用パネルの端部が嵌め入れられる構造とされた端部材が提案されている。
前者の断面形状が略コ字状とされた端部材では、例えば、金属製等の比較的、剛性のある端部材にすれば、建築用パネルの厚さ寸法の僅かな大小等により、該端部を上記コ字状空間へ嵌め入れ難くなり、該端部が傷付いたり、或いは、隙間が生じたりする問題があった。また、下地材に端部材を固着するためのビスや釘等の固定止具を捻じ込む(或いは打ち込む)ための止具挿通孔等を予め適所に開設しておく必要があり、固着箇所を自由に選択することができず、施工性の観点からも改善が望まれていた。
このような問題は、合成樹脂製等の弾性のある端部材にすれば、ある程度は改善されるが、その場合には、建築用パネルの端部を強固に保持することができない恐れがあった。或いは、強固に保持するためには、上記のようなコ字状の端部収容空間を比較的、大きく形成する必要があり、見栄えが悪くなるという問題もあった。
また、上記受け部材の当接片部には、上記カバー部材の当接片カバー部が当接されるので、該当接片部を該当接片カバー部によって補強することができる。
これにより、例えば、受け部材を、合成樹脂製からなるものとし、カバー部材を金属製からなるものとした場合には、該受け部材が合成樹脂製であることから、その当接片部によって、上記したように建築用パネルの端部を差し込む際に、その端面近傍表面が傷付くようなことを防止できるとともに、該当接片部には、金属製のカバー部材の当接片カバー部が当接されて強固に補強されるので、建築用パネルの端部を強固に保持することができる。
さらに、上記受け部材へのカバー部材の組み付けは、上記係合凹部に上記係合凸部を嵌め入れることによって組み付けられるので、施工性が良い。
或いは、本発明に係る前記パネル端部納め用部材において、前記受け部材の当接片部と、前記カバー部材の当接片カバー部とを、該当接片カバー部の前記建築用パネルが配される側の側端面が、前記当接片部の前記建築用パネルが配される側の側端面よりも前記建築用パネルの内方側となる位置に配されるように形成すれば、上述のようにゴミ等が溜まり易くはなるが、上記受け部材の当接片部を、上記カバー部材の当接片カバー部によって、確実に覆い隠すことができ、美観性を阻害するようなことがない。
すなわち、上記受け部材の立ち上がり壁部の対面部の基端側部位に、上記建築用パネルの端部端面が当接されて施工される際に、上記段状の切欠が、上記カバー部材の係合凸部を上記係合凹部に嵌め入れる際における該立ち上がり壁部の建築用パネル端面方向への弾性変形を許容する逃げ凹所として機能する。これにより、該受け部材の係合凹部へのカバー部材の係合凸部の嵌め入れが、スムーズになされ、受け部材とカバー部材との組み付け性を阻害することがない。
図1(a)、(b)は、いずれも第1実施形態に係るパネル端部納め用部材を模式的に示し、(a)は、概略分解断面図、(b)は、組み付けた状態を示す概略断面図である。
図2は、同パネル端部納め用部材を用いて、壁面に施工された建築用パネルの施工状態の一例を示す概略平面図、図3は、同パネル端部納め用部材を用いた建築用パネルの端部納め構造の一例を示し、図2におけるX−X線矢視概略断面図、図4及び図5は、いずれも同パネル端部納め用部材を用いた建築用パネルの施工手順の一例を説明するための説明図であり、それぞれ図2におけるY部に対応させた概略分解平面図である。
尚、以下の各実施形態では、パネル端部納め用部材等を壁面に対して取付けた例を示しており、それに応じて縦、横の方向を示しているが、天井面に対してパネル端部納め用部材等を取付けた場合には、その方向は限定されない。
尚、見切り縁材1が取付け固定される下地材としては、図2に示すような壁面材2に限られず、図2に示す天井材3としてもよい。このように、壁面材2や天井材3を下地材とする場合には、例えば、壁クロスや壁紙等が貼着された壁仕上げ面や天井仕上げ面等を下地材として把握してもよく、或いは、壁クロスや壁紙等が貼着されている場合には、それらを剥離して、石膏ボードや合板捨張下地等の下地ボードを露出させてそれらを下地材として把握してもよい。または、新築時等においては、壁クロスや壁紙等が貼着される前の下地ボードを下地材として把握してもよい。若しくは、胴縁や受け桟、天井野縁等の下地桟等を下地材として把握してもよい。
また、内壁や天井に限らず、外壁(不図示)に本実施形態に係る見切り縁材1を施工するようにしてもよい。
上記見切り受け部材10は、上記壁面材2に取付け固定される平板状に形成された第1固定片部11及び第2固定片部12と、これら固定片部11,12から立ち上がるように、壁面材2に対して垂直となる方向(建築用パネル30の厚さ方向)に沿って立設された立ち上がり壁部13と、該立ち上がり壁部13の立ち上がり方向先端部(手前側端部)から基端部側に向けて凹設された係合凹溝14と、該立ち上がり壁部13の上記先端部から幅方向かつ建築用パネル30が配される側に向けて突設され、建築用パネル30の端面近傍表面33に当接される当接片部15とを備えている。
これら第1固定片部11及び第2固定片部12のうちの少なくともいずれか一方に、木ねじts等の固定止具が捻じ込まれ(或いは打ち込まれ)、見切り受け部材10が壁面材2に対して取付け固定される。
上記当接片部15は、上記立ち上がり壁部13の先端部から内方側(建築用パネルが配される側)に向けて突出するように形成されている。また、該当接片部15は、その内方側端部に、建築用パネル30の端面近傍表面33側に向けて折り曲げ形成されるとともに、該端面近傍表面33に当接される折り曲げ片部15bを有している。換言すれば、当接片部15の基端側(立ち上がり壁部13側)の裏面には、上記端面近傍表面33が当接せず、該当接片部15の基端側裏面と、端面近傍表面33との間に空隙が形成される構造とされている。
また、上記当接片部15は、図1(b)に示すように、その内方側端面15aと、後記する見切りカバー部材20の当接片カバー部22の内方側端面22aとが、略整合した位置に配されるように、立ち上がり壁部13からの出幅が設定されている。この当接片部15の上記出幅は、後記するように建築用パネル30を壁面材2に対して取付け施工する際に、建築用パネル30を仮保持し得る程度の出幅とすることが好ましい。
尚、該立ち上がり壁部13の高さを、建築用パネル30の厚さよりも僅かに小さくするようにしてもよい。この場合は、上記当接片部15の折り曲げ片部15bが上記端面近傍表面33に対して弾性的に接し、該当接片部15の弾性復元力によって該建築用パネル30の端部31をより強固に仮保持できる。
尚、見切り受け部材10としては、上記のような合成樹脂製に限られず、アルミニウムやステンレス等の金属材料から押出成形やプレス成形あるいは切削加工等によって一体的に成形した金属製のものとしてもよい。
また、上記見切り受け部材10の第1固定片部11及び第2固定片部12の厚さは、1.0mm程度〜3.0mm程度の薄板状とすることが好ましい。これにより、建築用パネル30を、例えば、より強固に取付け施工するために、壁面材2に対して接着剤で接着するような場合においても、接着剤の塗布量を低減できるとともに接着剤の塗布工程も簡易なものとなる。
上記前カバー部21の内方側の側端部部位が上記見切り受け部材10の当接片部15の表面を覆い、該当接片部15の表面に当接して配置される当接片カバー部22を構成する。
この当接片カバー部22の内方側端面22aは、上記したように、上記見切り受け部材10の当接片部15の内方側端面15aと略整合した位置に配されるよう形成されている。
該係合突条23の下端部近傍には、幅方向両側に向けて突出された係止凸部が長手方向の全長に亘って形成されている。この係合突条23の係止凸部が、上記係合凹溝14に該係合突条23を嵌め入れた際に、該係合凹溝14の係止凸部に係止して、当該見切りカバー部材20が、上記見切り受け部材10に係合保持される。
本実施形態では、これら係合突条23と、係合凹溝14とは、上記壁面材2に対して略垂直となる方向に沿って係合される構造とされるとともに、上記見切りカバー部材20が上記見切り受け部材10に対して着脱自在となるよう形成されている。
当該見切りカバー部材20と、上記見切り受け部材10との係合がなされた状態では、上記側部カバー部24は、該見切り受け部材10の外方側側部の略全体を覆い隠すように形成されており、また、上記前カバー部21は、上記見切り受け部材10の第2固定片部12及び立ち上がり壁部13の手前側の略全体を覆い隠すように形成されている。
また、上記見切りカバー部材20は、本実施形態では、アルミニウムやステンレス等の金属材料から押出成形やプレス成形あるいは切削加工等によって一体的に成形され、上記見切り受け部材10と同様、長尺に形成されている。
また、本実施形態では、該見切りカバー部材20を金属製のものとし、上記見切り受け部材10を合成樹脂製のものとしているので、これらを係合させる際、すなわち、上記係合突条23を係合凹溝14に嵌め入れる際に、スムーズに嵌め入れることができ、施工時にスムーズに組み付けることができる。
さらに、合成樹脂製の見切り受け部材10の当接片部15を、金属製の見切りカバー部材20の当接片カバー部22によって効果的に補強することができ、建築用パネル30の端部31を強固に保持できる。
さらにまた、上記見切りカバー部材20は、上記見切り受け部材10に対して着脱自在に係合保持される構造とされているので、例えば、見切りカバー部材20を模様替え等のために交換したり、或いは、廃棄等したりする際に、容易に脱離させることができる。
尚、見切りカバー部材20としては、上記のような金属製に限られず、上記したような合成樹脂製としてもよい。
本例では、図2に示すように、複数枚(図例では12枚)の建築用パネル30を縦横にそれぞれ並列配置して、壁面材2に対して部分的に取付け施工した例を示している。また、これら建築用パネル30のそれぞれ隣接する端部間には、後記する横目地部材4と、縦目地部材5とが配設されており、これら横目地部材4と縦目地部材5とによって格子状に目地を形成するようにしている。
また、縦横にそれぞれ並列配置された複数枚からなる建築用パネル30の集合体の最外周端部に沿って、四周に上記見切り縁材1が配設されている。
また、これら見切り縁材1の長手方向の各端部が近接された各コーナー部には、コーナーキャップ6が該コーナー部を覆うように、それぞれ取付けられている。
上記木質系材料としては、無垢の木材を板状に加工したものや、集成材や合板、LVL(単板積層材)、パーティクルボード、或いは、インシュレーションボードやMDF(Medium Density Fiberboard、中質繊維板、中密度繊維板とも言う)等の木質繊維板、或いはこれらを積層し組み合わせた複合材料などを板状に加工したもの、若しくは、これらを基材として、突き板や合成樹脂シート等の表面化粧シート材を更に貼着したものや、該基材の表面に化粧塗装を施したものが挙げられる。
上記窯業系材料としては、レンガ、瓦、セラミックスや、セメントを主成分として補強繊維や無機質充填材を含有したセメント系の窯業系材料等が挙げられる。
上記合成樹脂系材料、窯業系材料及び金属系材料は、それぞれ、上記木質系材料と同様、これらを基材として、更に突き板や樹脂シート等の化粧シート材を更に貼着したものや、該基材の表面に化粧塗装を施したものとしてもよい。
あるいは照明装置を内蔵した照明パネルや、棚板を手前側に向けてパネルに突設した棚板パネル、前面開口箱形状の収納箱をパネルに付設した収納パネルとしてもよい。これら照明装置や棚板、収納箱は、パネルに対して着脱可能に設けるようにしてもよい。あるいは、棚板や収納箱をパネルと一体成形するようにしてもよい。
また、上記した種々の建築用パネル30自体を下地材(壁面材2や天井材3等)に対して着脱可能とする構成としてもよい。すなわち、接着剤等で接着せずに、下地材側、及び建築用パネル30の裏面側にそれぞれ係合部を設けて、容易に着脱できるようにしてもよい。後記するように、これら複数枚の建築用パネル30の端部31は、見切り縁材1、後記する縦目地部材4及び横目地部材5によって、強固に保持されているので、接着剤等で接着しない場合にも、下地材から不用意に脱離するようなことがなく、また、これら見切り縁材1、後記する縦目地部材4及び横目地部材5から脱離させることで、建築用パネル30を容易に交換することができる。
また、建築用パネル30の大きさは、施工箇所等に応じて適宜、設定可能であり、一辺が100mm〜500mm程度の比較的小モジュールのもの、一辺が500mm〜900mm程度の中モジュールのもの、あるいは、一辺が900mm〜1800mm程度の比較的大モジュールのものとしてもよい。
このカバー目地部材の手前側端部には、図3に示すように、幅方向両側に向けて突出された鍔部4aが設けられており、該鍔部4aが建築用パネル30の端面近傍表面に当接して、端部の保持がなされている。
また、該横目地部材4は、横方向に並列配置された複数枚の建築用パネル30の集合体の横方向の略全長に亘って配設されており、その長手方向の両端部が、建築用パネル30の集合体の左右端部にそれぞれ配設された上記見切り縁材1,1の見切りカバー部材20,20の当接片カバー部22,22に当接して保持されている。
上記コーナーキャップ6は、図3及び図5(b)に示すように、前板部と、該前板部の外側二辺からそれぞれ後方側(壁面材2側)に向けて垂設された側板部とから構成されており、上記見切りカバー部材20の外方側側面に接着等されて、縦方向及び横方向に沿って配設された見切りカバー部材20,20の上記コーナー部をカバーしている。尚、該コーナーキャップ6は、接着剤等で接着せずに、例えば、後記する固定金具7や見切りカバー部材20等に係合部を設けるとともに、該係合部に対応させた係合部をコーナーキャップ6の内方側に設けて、着脱自在に上記コーナー部に取付け固定される構成としてもよい。
すなわち、各見切り受け部材10の第1固定片部11,11に対して木ねじ等の固定止具tsを捻じ込んで(釘等の場合は打ち込んで)、壁面材2に各見切り受け部材10,10を固着させる。この際、見切り受け部材10は、上記したように合成樹脂製であるとともに、各固定片部11,12は、比較的、薄板状とされているので、上記固定止具tsを、所望する位置の適所に止着させることができ、施工性が良い。
この状態では、当該建築用パネル30の床側端面近傍表面33及び左側端面近傍表面33には、各見切り受け部材10,10の当接片部15,15がそれぞれ当接して、該建築用パネル30が仮保持された状態となる。
この際、各見切り受け部材10,10の各第1固定片部11,11を、上記建築用パネル30の集合体の天井側端部及び右側端部のそれぞれ裏面と壁面材2との間に差し込むようにして配設し、各第2固定片部12,12に対して上記同様の固定止具tsを止着させるようにしてもよい(図3も参照)。このように、第2固定片部12,12に対して固定止具tsを止着させた場合にも、該第2固定片部12,12は、上記したように見切りカバー部材20によって覆い隠されるので、美観性を阻害することがない。
この状態では、上記したように、各見切り受け部材10の外表面は、当接片部15の内方側端面15aを除いて、上記見切りカバー部材20に覆い隠されて、露出せず、これら複数枚からなる建築用パネル30の集合体の四周端部の美観性を向上させることができる。
次いで、上記各見切りカバー部材20の側部カバー部24の内方側面に設けられた上記係止受け片25に、固定金具7の押さえ片9を当接、係止させて、該見切りカバー部材20を壁面材2に対して固定する(図3も参照)。この固定金具7は、見切りカバー部材20を壁面材2に対して固定する固定部材として機能し、上記のように、建築用パネル30の集合体の四周の端部に沿ってそれぞれ配設された見切り縁材1の上記コーナー部にそれぞれ配設される。すなわち、各見切りカバー部材20の長手方向の両端部が、上記固定金具7によって壁面材2に対して固定される。
上記のような一対の押さえ片9,9を有した固定金具7とすることで、上記コーナー部において近接して配置された各見切りカバー部材20,20の長手方向の各端部を、一つの固定金具7によって、壁面材2に対して固定することができる。
以上のようにして、各部材を壁面財2に対して取付け施工して、図2に示すように、複数枚の建築用パネル30が壁面材2に取付け施工される。
尚、上記ねじBは、例えば、ビスや釘等の固定止具でも良いが、本実施形態のように、壁面材2を下地材とした場合には、ボードアンカー(ボードファスナー)タイプのものとしてもよい。この場合は、例えば、壁面材2に開設した穴部に、ボードアンカーを挿入し、ねじを締め付けた後、ねじを脱離させ、固定金具7をボードアンカーにセットして、ねじを締め付けることで、固定金具7を壁面材2に対して固定するようにしてもよい。
また、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて、別手順でなされるようにしてもよい。
また、該見切り受け部材10は、上記のように、本実施形態では、合成樹脂製としているので、上記建築用パネル30の端部31を、上記コ字状空間に嵌め入れる際に、上記見切り受け部材10の当接片部15によって、上記建築用パネル30の端面近傍表面33が傷付けられるようなことがない。また、該当接片部15は、上記のように金属製の見切りカバー部材20の当接片カバー部22によって、強固に補強されるので、建築用パネル30の端部31を、これら見切り受け部材10と見切りカバー部材20とによって強固に保持することができる。
さらにまた、本実施形態では、上記見切り受け部材10の当接片部15は、その内方側端部に、上記建築用パネル30の端面近傍表面33側に向けて折り曲げ形成されるとともに、該端面近傍表面33に当接される折り曲げ片部15bを有しているので、例えば、該当接片部の建築用パネル側の面が平らに形成されているものと比べて、該建築用パネル表面との当接が確実になされ、建築用パネル30の端面近傍表面33と該当接片部15の折り曲げ片部15bとの間に浮きや隙間等が生じることを低減できる。
さらにまた、本実施形態のように、複数枚の建築用パネル30を、縦横に並列して配置し、上下に隣接した端部間に、上記横目地部材4を介在させ、その鍔部4aによって、各建築用パネル30の上下端部の表面を保持する構造とするとともに、該横目地部材4の長手方向の両端部は、上記見切りカバー部材20の当接片カバー部22によって上記のように保持されているので、建築用パネル30の集合体の四周端部のみならず、各建築用パネル30の端部31の保持も強固になされる。
尚、上記建築用パネルの端部納め構造では、上記見切り縁材1を、壁面材2に対して部分的に施工された複数枚の建築用パネル30からなる集合体の最外周端部に沿って、四周にそれぞれ配設する例を示しているが、縦及び/又は横に並設された複数枚の建築用パネルの少なくとも一端部に沿って配設するようにしてもよい。例えば、縦、横のうち一方向に沿って長尺とされた一枚の建築用パネルを、他方向に沿って複数枚、取付け施工するような態様において、その少なくとも一端部に沿って本実施形態に係る見切り縁材1を取付け施工するような態様としてもよい。
図6は、第2実施形態に係るパネル端部納め用部材を模式的に示し、図1(b)に対応させた図である。
尚、本実施形態においても、パネル端部納め用部材として、見切り縁材を例示しており、上記第1実施形態との相違点は、主に、見切り受け部材の構成であり、同様の構成については、同一符合を付して、その説明を省略あるいは簡略に説明する。
また、本実施形態に係る見切り縁材を上記第1実施形態で説明した建築用パネルの端部納め構造に適用してもよい。
上記見切り受け部材10Aは、本実施形態では、当接片部15Aの構成が上記第1実施形態とは異なり、立ち上がり壁部13から内方側への出幅が、上記第1実施形態と比べて、小さく設定されている。
すなわち、換言すれば、上記見切りカバー部材20の当接片カバー部22の内方側端面22aが、上記見切り受け部材10Aの当接片部15Aの内方側端面15aよりも建築用パネル30の内方側となる位置に配されるように形成されている。
また、上記見切り受け部材の係合凹溝及び該係合凹溝に嵌め入れられる上記見切りカバー部材の係合突条の形状は、図例のような凹溝状及び突条とされたものに限られず、例えば、上記見切り受け部材及び上記見切りカバー部材の一方の適所に形成した凹部と、他方に形成され、該凹部に嵌め入れられる凸部とされたものとしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、これら係合突条と係合凹溝との係合方向が壁面材2に対して略垂直となる方向に沿って係合される構造とされたものを例示しているが、壁面材2の面と平行な方向に沿って係合される構造としてもよい。
また、上記各実施形態では、見切り受け部材の当接片部を、その内方側端部に折り曲げ片部を有した態様を例示しているが、折り曲げ片部を設けずに、当接片部の裏面を略平らに形成したものとしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、見切り受け部材の立ち上がり壁部の上記対面部に、段状の切欠を形成した態様を例示しているが、該対面部を略平らな面としてもよい。
2 壁面材(下地材)
3 天井材(下地材)
10,10A 見切り受け部材(受け部材)
13 立ち上がり壁部
13a 基端側対面部(対面部)
13b 先端側対面部(対面部)
14 係合凹溝(係合凹部)
15,15A 当接片部
15a 当接片部の内方側端面(建築用パネルが配される側の側端面)
15b 当接片部の折り曲げ片部
20 見切りカバー部材(カバー部材)
22 当接片カバー部
22a 当接片カバー部の内方側端面(建築用パネルが配される側の側端面)
23 係合突条(係合凸部)
30 建築用パネル
31 建築用パネルの端部
32 建築用パネルの端部の端面
33 建築用パネルの端面近傍表面
Claims (2)
- 下地材に取付けられる建築用パネルの一端部に沿って配設されるパネル端部納め用部材であって、
前記下地材に対して立ち上がるように形成され、前記建築用パネルの一端部の端面に対面して配される立ち上がり壁部と、該立ち上がり壁部の立ち上がり方向先端部から幅方向かつ前記建築用パネルが配される側に向けて突設され、該一端部の端面近傍表面に当接される当接片部とを有し、前記下地材に固定される受け部材と、
前記当接片部の表面を覆い、該当接片部に当接される当接片カバー部を有したカバー部材と、
前記受け部材の立ち上がり壁部に設けられた係合凹部と、
前記カバー部材に設けられ、該係合凹部に嵌め入れられる係合凸部と、
を備え、
前記係合凹部と前記係合凸部とは、前記下地材に対して略垂直となる方向に沿って係合される構造とされ、前記立ち上がり壁部における前記建築用パネルの一端部の端面に対面される対面部の立ち上がり方向先端側部位には、段状の切欠が形成されており、
前記受け部材の当接片部は、前記建築用パネルが配される側の側端部から前記一端部の端面近傍表面側に向けて折り曲げ形成されるとともに、該端面近傍表面に当接される折り曲げ片部を含み、該当接片部と前記カバー部材の当接片カバー部とは、前記建築用パネルが配される側のそれぞれの側端面が略整合した位置に配されるように形成されていることを特徴とするパネル端部納め用部材。 - 請求項1に記載されたパネル端部納め用部材を用いて前記建築用パネルの一端部を納める建築用パネルの端部納め構造であって、
前記建築用パネルの一端部の端面には、前記下地材に固定された前記受け部材の立ち上がり壁部が対面して配され、前記一端部の端面近傍表面には、該受け部材の当接片部が当接されており、
前記係合凹部に、前記係合凸部を嵌め入れて、前記カバー部材の当接片カバー部を、前記受け部材の当接片部の表面に当接させて支持する構造とされていることを特徴とする建築用パネルの端部納め構造。
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