JP5249983B2 - 無線基地局装置、移動端末装置及びセル選択方法 - Google Patents

無線基地局装置、移動端末装置及びセル選択方法 Download PDF

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Description

本発明は、LTE−A(Long Term Evolution-Advanced)システムにおいて、リレー伝送技術を利用する無線基地局装置、移動端末装置及びセル選択方法に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、第3世代移動通信システムの発展規格であるLTE(Long Term Evolution)からのさらなる高速・大容量通信を実現する第4世代移動通信システムとして、LTE−Advanced(LTE−A)の標準化が進められている。LTE−Aは、高速・大容量通信の実現に加え、セル端ユーザのスループット向上を重要課題としており、その一手段として、無線基地局装置〜移動端末装置間の無線伝送を中継するリレー技術が検討されている。リレーを用いることで、有線バックホールリンクの確保が困難な場所などで、効率的にカバレッジを拡大できることが期待される。
リレー技術においては、レイヤ1リレー、レイヤ2リレー、レイヤ3リレーがある。レイヤ1リレーは、ブースター、若しくはリピータとも呼ばれる中継技術であり、無線基地局装置からの下り受信RF信号を電力増幅して移動端末装置に送信するAF(Amplifier and Forward)型中継技術である。移動端末装置からの上り受信RF信号も、同様に電力増幅して無線基地装置に送信される。レイヤ2リレーは、無線基地局装置からの下り受信RF信号を復調・復号後、再度符号化・変調を行い、移動端末装置に送信するDF(Decode and Forward)型中継技術である。レイヤ3リレーは、無線基地局装置からの下り受信RF信号を復号後、復調・復号処理に加えて、ユーザデータを再生してから、再度無線でユーザデータ伝送を行うための処理(秘匿、ユーザデータ分割・結合処理など)を行い、符号化・変調後に移動端末装置に送信する中継技術である。現在3GPPにおいては、雑音除去による受信特性の向上、標準仕様検討、及び実装上の容易性の観点から、レイヤ3リレー技術について標準化が進められている。
図1は、レイヤ3リレーによる無線中継技術の概要を示す図である。レイヤ3リレーの無線中継局装置(RN)は、ユーザデータ再生処理、変復調、及び符号・復号処理を行うことに加え、無線基地局装置(eNB)と異なる固有のセルID(PCI:Physical Cell ID)を持つことを特徴とする。これにより、移動端末装置(UE)は、無線中継局装置が提供するセルBを、無線基地局装置が提供するセルAとは異なるセルとして認識する。また、CQI(Channel Quality Indicator)、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)などの物理層の制御信号は、無線中継局装置で終端されるため、無線中継局装置は移動端末装置から見て、無線基地局装置として認識される。したがって、LTEの機能のみを有する移動端末装置も無線中継局装置に接続することができる。
また、無線基地局装置〜無線中継局装置間のバックホールリンク(Un)、及び無線中継局装置〜移動端末装置間のアクセスリンク(Uu)は、異なる周波数若しくは同一の周波数で運用することが考えられ、後者の場合、無線中継局装置で送受信処理を同時に行うと、送受信回路内で十分なアイソレーションが確保できない限り、送信信号が無線中継局装置の受信機に回り込み、干渉を引き起こす。このため、図2に示すように、同一周波数(f1)で運用する場合は、バックホールリンク及びアクセスリンクの無線リソース(eNB送信とリレー送信)を時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)し、無線中継局装置において送受信が同時に行われないよう制御する必要がある(非特許文献1)。このため、例えば、下りリンクでは、無線中継局装置は、無線基地局装置からの下り信号を受信している間、移動端末装置に対して下り信号を送信することはできない。
3GPP,TR36.814
このようなレイヤ3リレーによる無線中継技術において、下りリンクのサブフレーム構成は図3に示すようになる。図3においては、放送型コンテンツの多数ユーザへの同時配信サービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)を単一周波数ネットワークで提供するためのバックホール(MBSFN:MBMS over a Single Frequency Network)サブフレームと、ノーマルサブフレームとがある。
マクロeNB(無線基地局装置)からリレーノード(無線中継局装置)のバックホールリンクでは、バックホールサブフレームでデータ、制御信号及び参照信号(CRS:Common Reference Signal)が送信される。この場合、データには、マクロeNBからマクロUE(eNB配下の移動端末装置)へのデータ、マクロeNBからリレーノードへのデータ及びリレー用制御信号(R−PDCCH:Relay-Physical Downlink Control Channel)が含まれる。一方、同時刻でのアクセスリンクでは、バックホールサブフレームで制御信号及び参照信号(CRS)が送信されるが、上述したように、データは送信されない。
バックホールリンクにおいて、ノーマルサブフレームでは、マクロeNBからマクロUEへのデータ、制御信号及び参照信号(CRS)が送信され、アクセスリンクにおいて、ノーマルサブフレームでは、リレーノードからリレーUE(リレーノード配下の移動端末装置)へのデータ、制御信号及び参照信号(CRS)が送信される。
このような構成のリレーセルにおいては、移動端末装置は、無線基地局装置に接続するか、無線中継局装置に接続するかを選択する必要が生じる。この場合において、既存のセル選択用のパラメータとしては、参照信号(CRSなど)を用いて得られた受信品質測定値(Measurement(RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)など))が使われている。すなわち、図4に示すように、移動端末装置(UE:User Equipment)は、無線基地局装置(eNB)からのCRSを用いて得られた測定値(measurement)と、無線中継局装置(RN)からのCRSを用いて得られた測定値(measurement)とを比較して、受信品質の良い装置と接続するようにセル選択する。
しかしながら、図3に示すように、バックホールリンクのバックホールサブフレームにはデータが存在しているが、アクセスリンクのバックホールサブフレームにはデータが存在していない。このため、アクセスリンクのバックホールサブフレームで測定した受信品質測定値は、実際の下り物理共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)領域での受信品質と比較して大きく異なってしまう。したがって、このような受信品質測定値を用いてセル選択を行うと、最適なセル選択を行うことができない(第1の課題)。
また、図4に示すように、無線基地局装置(eNB)からのCRSを用いて得られた測定値(measurement)は、無線基地局装置から移動端末装置への1ホップデータ送信であるのに対して、無線中継局装置(RN)からのCRSを用いて得られた測定値(measurement)は、無線基地局装置から無線中継局装置及び無線中継局装置から移動端末装置への2ホップデータ送信である。このため、セル選択する際に、測定値(measurement)を用いると、無線中継局装置から移動端末装置への伝搬環境しか考慮されず、バックホールリンクを用いてデータを中継することに伴うスループット制限が反映されないことになる。したがって、このような受信品質測定値を用いてセル選択を行うと、最適なセル選択を行うことができない(第2の課題)。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、リレー伝送の際に最適なセル選択を行うことができる無線基地局装置、移動端末装置及びセル選択方法を提供することを目的とする。
本発明のセル選択方法は、バックホールリンクでデータが送信される一方アクセスリンクでデータが送信されないバックホールサブフレームと、前記バックホールリンクと前記アクセスリンクとの双方でデータが送信されるノーマルサブフレームとが用いられる無線通信システムにおけるセル選択方法であって、無線基地局装置において、移動端末装置で受信品質を測定する特定のサブフレームを決定する工程と、前記特定サブフレームの情報を送信する工程と、前記移動端末装置において、前記特定のサブフレームの情報を受信する工程と、前記無線基地局装置から送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第2受信品質を測定する工程と、前記第1受信品質の測定値及び前記第2受信品質の測定値を前記無線基地局装置に送信する工程と、前記無線基地局装置において、前記第1受信品質の測定値及び前記第2受信品質の測定値を用いて前記移動端末装置が接続するセルを選択する工程と、決定されたセルの情報を前記移動端末装置に送信する工程と、を具備し、前記特定のサブフレームは、前記ノーマルサブフレームであることを特徴とする。
本発明のセル選択方法においては、前記無線基地局装置において前記セルを選択する工程において、前記第2受信品質の測定値に対してオフセット値を付与して、前記第1受信品質測定値と比較して、前記移動端末装置が接続するセルを決定してもよい。
本発明のセル選択方法は、バックホールリンクでデータが送信される一方アクセスリンクでデータが送信されないバックホールサブフレームと、前記バックホールリンクと前記アクセスリンクとの双方でデータが送信されるノーマルサブフレームとが用いられる無線通信システムにおけるセル選択方法であって、無線基地局装置において、移動端末装置で受信品質を測定する特定のサブフレームを決定する工程と、前記特定サブフレームの情報を送信する工程と、前記無線基地局装置から移動端末装置に送信する前記特定のサブフレームの参照信号を用いて測定する第1受信品質測定値に対する、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して前記移動端末装置に送信する前記特定のサブフレームの参照信号を用いて測定する第2受信品質測定値のオフセット値を決定する工程と、前記オフセット値の情報を前記移動端末装置に送信する工程と、前記移動端末装置において、前記特定のサブフレームの情報を受信する工程と、前記無線基地局装置から送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第2受信品質を測定する工程と、前記第1受信品質の測定値、前記第2受信品質の測定値、及び前記オフセット値の情報を用いて接続するセルを選択する工程と、を具備し、前記特定のサブフレームは、前記ノーマルサブフレームであることを特徴とする。
本発明のセル選択方法においては、データを含む特定のサブフレームで測定した受信品質測定値を用いてセル選択を行う、あるいは、無線基地局装置から移動端末装置に送信する参照信号を用いて測定する第1受信品質測定値に対する、無線基地局装置から無線中継局装置を介して移動端末装置に送信する参照信号を用いて測定する第2受信品質測定値のオフセット値を用いてセル選択を行うので、リレー伝送の際に最適なセル選択を行うことができる。
リレー伝送技術を説明するための図である。 バックホールリンク及びアクセスリンクの無線リソースを説明するための図である。 バックホールリンク及びアクセスリンクのサブフレーム構成を説明するための図である。 無線基地局装置から移動端末装置へのデータ送信を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る無線基地局装置の概略構成を示すブロック図である。 図5に示す無線基地局装置におけるベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る移動端末装置の概略構成を示すブロック図である。 図7に示す移動端末装置におけるベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。 図5に示す無線基地局装置における実施の形態2に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。 図5に示す無線基地局装置における実施の形態3,4に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。 図7に示す移動端末装置における実施の形態3,4に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。 受信品質とスループットとの間の関係を示す図である。 図5に示す無線基地局装置における実施の形態5に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。 図7に示す移動端末装置における実施の形態5に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施の形態において、無線基地局装置で行われる処理は、すべて無線中継局装置においても行うことができる。
(実施の形態1)
本実施の形態においては、データを含む特定のサブフレームを用いて受信品質を測定する場合について説明する。ここで、データを含む特定のサブフレームとは、例えば、ノーマルサブフレームを挙げることができる。また、ここで、受信品質とは、RSRP、RSRQなどを挙げることができる。
本実施の形態においては、無線基地局装置において、移動端末装置で受信品質を測定する、データを含む特定のサブフレームを決定し、前記特定サブフレームの情報を送信し、前記移動端末装置において、前記無線基地局装置から送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第2受信品質を測定し、前記第1受信品質の測定値及び前記第2受信品質の測定値を前記無線基地局装置に送信し、前記無線基地局装置において、前記第1受信品質の測定値及び前記第2受信品質の測定値を用いて前記移動端末装置が接続するセルを選択し、決定されたセルの情報を前記移動端末装置に送信する。そして、移動端末装置は、決定されたセルの無線基地局装置又は無線中継局装置と接続する。
ここで、受信品質を測定する特定のサブフレームの情報は、無線基地局装置(又は無線中継局装置)が移動端末装置に対して、RRC(Radio Resource Control)などのHigher-layer signalingにより通知する。
図5は、本発明の実施の形態に係る無線基地局装置の概略構成を示すブロック図である。図5に示す無線基地局装置100は、アンテナ102と、アンプ部104と、送受信部106と、ベースバンド信号処理部108と、呼処理部110と、伝送路インタフェース112とから主に構成されている。
このような構成の無線基地局装置100において、上りリンクのデータについては、アンテナ102で受信された無線周波数信号がアンプ部104で、AGC(Auto Gain Control)の下で受信電力が一定電力に補正されるように増幅される。増幅された無線周波数信号は、送受信部106においてベースバンド信号へ周波数変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部108で所定の処理(誤り訂正、復号など)がなされた後、伝送路インタフェース112を介して図示しないアクセスゲートウェイ装置に転送される。アクセスゲートウェイ装置は、コアネットワークに接続されており、各移動端末装置を管理している。また、上りリンクに関しては、上りリンクのベースバンド信号に基づいて、無線基地局装置100で受信された無線周波数信号の受信SINR及び干渉レベルが測定される。
呼処理部110は、上位装置の無線制御局との間で呼処理制御信号を送受信し、無線基地局装置100の状態管理やリソース割り当てをする。なお、上記レイヤ1処理部1081とMAC処理部1082における処理は、呼処理部110において設定されている、無線基地局装置100と移動局装置200との間の通信状態に基づいてなされる。
下りリンクのデータについては、上位装置から伝送路インタフェース112を介してベースバンド信号処理部108に入力される。ベースバンド信号処理部108では、再送制御の処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化などがなされて送受信部106に転送される。送受信部106では、ベースバンド信号処理部108から出力されたベースバンド信号を無線周波数信号へ周波数変換する。周波数変換された信号は、その後、アンプ部104で増幅されてアンテナ102から送信される。
図6は、図5に示す無線基地局装置におけるベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部108は、レイヤ1処理部1081と、MAC(Medium Access Control)処理部1082と、RLC(Radio Link Control)処理部1083と、測定サブフレーム決定部1084と、セル決定部1085とから主に構成されている。
レイヤ1処理部1081は、主に物理レイヤに関する処理を行う。レイヤ1処理部1081は、例えば、上りリンクで受信した信号に対して、チャネル復号化、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)、周波数デマッピング、逆フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)、データ復調などの処理を行う。また、レイヤ1処理部1081は、下りリンクで送信する信号に対して、チャネル符号化、データ変調、周波数マッピング、逆フーリエ変換(IFFT)などの処理を行う。
MAC処理部1082は、上りリンクで受信した信号に対するMACレイヤでの再送制御、上りリンク/下りリンクに対するスケジューリング、PUSCH/PDSCHの伝送フォーマットの選択、PUSCH/PDSCHのリソースブロックの選択などの処理を行う。
RLC処理部1083は、上りリンクで受信したパケット/下りリンクで送信するパケットに対して、パケットの分割、パケットの結合、RLCレイヤでの再送制御などを行う。
測定サブフレーム決定部1084は、移動端末装置で受信品質を測定する特定のサブフレームを決定する。この特定のサブフレームは、データを含むノーマルサブフレームである。測定サブフレーム決定部1084は、この特定のサブフレームの情報(サブフレーム情報)を、例えば、Higher-layer signalingで移動端末装置に通知する。
セル決定部1085は、移動端末装置において、無線基地局装置から送信された特定のサブフレームの参照信号を用いて測定された第1受信品質の測定値及び無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された特定のサブフレームの参照信号を用いて測定された第2受信品質の測定値を用いて移動端末装置が接続するセルを選択する。すなわち、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値とを比較して受信品質が良好であるセルを選択する。セル決定部1085は、決定したセルの情報(セル情報)を、例えば、Higher-layer signalingで移動端末装置に通知する。
図7は、本発明の実施の形態に係る移動端末装置の概略構成を示すブロック図である。図7に示す移動端末装置200は、アンテナ202と、アンプ部204と、送受信部206と、ベースバンド信号処理部208と、呼処理部210と、アプリケーション部212とから主に構成されている。
このような構成の移動端末装置200において、下りリンクのデータについては、アンテナ202で受信された無線周波数信号がアンプ部204で、AGCの下で受信電力が一定電力に補正されるように増幅される。増幅された無線周波数信号は、送受信部206においてベースバンド信号へ周波数変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部208で所定の処理(誤り訂正、復号など)がなされた後、呼処理部210及びアプリケーション部212に送られる。呼処理部210は、無線基地局装置100との通信の管理などを行い、アプリケーション部212は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。
上りリンクのデータについては、アプリケーション部212からベースバンド信号処理部208に入力される。ベースバンド信号処理部208では、再送制御の処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化などがなされて送受信部206に転送される。送受信部206では、ベースバンド信号処理部208から出力されたベースバンド信号を無線周波数信号へ周波数変換する。周波数変換された信号は、その後、アンプ部204で増幅されてアンテナ202から送信される。
図8は、図7に示す移動端末装置におけるベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部208は、レイヤ1処理部2081と、MAC処理部2082と、RLC処理部2083と、受信品質測定部2084とから主に構成されている。
レイヤ1処理部2081は、主に物理レイヤに関する処理を行う。レイヤ1処理部2081は、例えば、下りリンクで受信した信号に対して、チャネル復号化、離散フーリエ変換、周波数デマッピング、逆フーリエ変換、データ復調などの処理を行う。また、レイヤ1処理部1081は、上りリンクで送信する信号に対して、チャネル符号化、データ変調、周波数マッピング、逆フーリエ変換(IFFT)などの処理を行う。
MAC処理部2082は、下りリンクで受信した信号に対するMACレイヤでの再送制御(HARQ)、下りスケジューリング情報の解析(PDSCHの伝送フォーマットの特定、PDSCHのリソースブロックの特定)などを行う。また、MAC処理部2082は、上りリンクで送信する信号に対するMAC再送制御、上りスケジューリング情報の解析(PUSCHの伝送フォーマットの特定、PUSCHのリソースブロックの特定)などの処理を行う。
RLC処理部2083は、下りリンクで受信したパケット/上りリンクで送信するパケットに対して、パケットの分割、パケットの結合、RLCレイヤでの再送制御などを行う。
受信品質測定部2084は、無線基地局装置から直接送信された参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された参照信号を用いて第2受信品質を測定する。受信品質測定部2084は、Higher-layer signalingで無線基地局装置から通知されたサブフレーム情報(測定するサブフレームの情報)にしたがって特定のサブフレームで受信品質を測定する。受信品質測定部2084は、第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値を送受信部206に送る。第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値(測定結果)は、Higher-layer signaling(又は物理レイヤ signaling)などにより、無線基地局装置に送信される。
このような構成においては、無線基地局装置の測定サブフレーム決定部1084において、移動端末装置で受信品質を測定する、データを含む特定のサブフレームを決定し、このサブフレーム情報を送信する。次いで、移動端末装置の受信品質測定部2084において、無線基地局装置から送信された特定のサブフレームの参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された特定のサブフレームの参照信号を用いて第2受信品質を測定し、この第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値を無線基地局装置に送信する。次いで、無線基地局装置のセル決定部1085において、第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値を用いて移動端末装置が接続するセルを選択し、決定されたセルの情報(セル情報)を移動端末装置に送信する。そして、移動端末装置は、決定されたセルの無線基地局装置又は無線中継局装置と接続する。
このように、本実施の形態においては、データが存在するサブフレームを用いて受信品質を測定しているので、実際の下り物理共有チャネル領域での受信品質とほぼ等しくなる。したがって、このような受信品質測定値を用いてセル選択を行うことにより、最適なセル選択を行うことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、無線中継局装置を介して受信した参照信号を用いて得られた第2受信品質測定値にオフセット値を付与する場合について説明する。特に、本実施の形態においては、無線基地局装置(無線中継局装置)において、無線中継局装置を介して受信した参照信号を用いて得られた第2受信品質測定値にオフセット値を付与した上で、無線基地局装置から受信した参照信号を用いて得られた第1受信品質測定値と比較して、移動端末装置が接続するセルを決定する場合について説明する。ここで、受信品質とは、RSRP、RSRQなどを挙げることができる。
移動端末装置が接続するセルの情報(セル情報)は、無線基地局装置(又は無線中継局装置が移動端末装置に対して、RRC(Radio Resource Control)などのHigher-layer signalingにより通知する。
図9は、図5に示す無線基地局装置における実施の形態2に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部108は、レイヤ1処理部1081と、MAC処理部1082と、RLC処理部1083と、セル決定部1085とから主に構成されている。なお、図9において、図6と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
セル決定部1085は、移動端末装置において、無線基地局装置から送信された参照信号を用いて測定された第1受信品質の測定値及び無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された参照信号を用いて測定された第2受信品質の測定値を用いて移動端末装置が接続するセルを選択する。このとき、第2受信品質の測定値に対してオフセット値(バイアス)を付与する。このオフセット値は、バックホールリンクを用いてデータを中継することに伴うスループット制限などを考慮して適宜設定することができる。そして、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値+オフセット値とを比較して受信品質が良好であるセルを選択する。例えば、下記式(1)にしたがってセルを選択する。セル決定部1085は、決定したセルの情報(セル情報)を、例えば、Higher-layer signalingで移動端末装置に通知する。
Serving Cell=arg max (RSRQ[dB]+Bias[dB]) 式(1)
ここで、cellがマクロセルの場合、Biasは0dBであり、cellがリレーセルの場合、BiasはΔdBである。
移動端末装置における実施の形態2に係るベースバンド信号処理部の構成は図8と同じである。
このような構成においては、移動端末装置の受信品質測定部2084において、無線基地局装置から移動端末装置に送信された参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、無線基地局装置から無線中継局装置を介して移動端末装置に送信された参照信号を用いて第2受信品質を測定する。そして、移動端末装置は、第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値を無線基地局装置に送信する。次いで、無線基地局装置のセル決定部1085において、第2受信品質の測定値に対してオフセット値を付与して、第1受信品質測定値と比較して、移動端末装置が接続するセルを選択し、決定されたセルの情報(セル情報)を移動端末装置に送信する。そして、移動端末装置は、決定されたセルの無線基地局装置又は無線中継局装置と接続する。
このように、本実施の形態においては、バックホールリンクを用いてデータを中継することに伴うスループット制限を反映するオフセット値を第2受信品質測定値に付与しているので、データ送信のホップ数が異なっていても、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値とを公平に比較することができる。したがって、このような受信品質測定値を用いてセル選択を行うことにより、最適なセル選択を行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態においては、無線中継局装置を介して受信した参照信号を用いて得られた第2受信品質測定値にオフセット値を付与する場合について説明する。特に、本実施の形態においては、無線基地局装置(無線中継局装置)が、無線中継局装置を介して受信した参照信号を用いて得られた第2受信品質測定値に付与するオフセット値を移動端末装置に通知し、移動端末装置において、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値+オフセット値とを比較して、移動端末装置が接続するセルを決定する場合について説明する。ここで、受信品質とは、RSRP、RSRQなどを挙げることができる。
本実施の形態においては、無線基地局装置(無線中継局装置)が移動端末装置に対して、RRCなどのHigher-layer signaling(又は物理レイヤ signaling)により、オフセット値(Δ)を通知する。また、本実施の形態においては、無線基地局装置(無線中継局装置)が移動端末装置に対して、オフセット値(Δ)をセル固有(Cell-specific)に通知する。すなわち、セル配下の全移動端末装置に対して、同一のオフセット値(Δ)を通知する。
図10は、図5に示す無線基地局装置における実施の形態3に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部108は、レイヤ1処理部1081と、MAC処理部1082と、RLC処理部1083と、オフセット値決定部1086とから主に構成されている。なお、図10において、図6と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
オフセット値決定部1086は、第2受信品質の測定値に対するオフセット値(バイアス)を決定する。このオフセット値は、バックホールリンクを用いてデータを中継することに伴うスループット制限などを考慮して適宜設定することができる。オフセット値決定部1086は、決定したオフセット値をHigher-layer signaling(又は物理レイヤ signaling)により移動端末装置に通知する。
図11は、図7に示す移動端末装置における実施の形態3に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部208は、レイヤ1処理部2081と、MAC処理部2082と、RLC処理部2083と、受信品質測定部2084と、セル決定部2085とから主に構成されている。なお、図11において、図8と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
セル決定部2085は、無線基地局装置から送信された参照信号を用いて測定された第1受信品質の測定値及び無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された参照信号を用いて測定された第2受信品質の測定値を用いて移動端末装置が接続するセルを選択する。このとき、第2受信品質の測定値に対してオフセット値(バイアス)を付与する。そして、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値+オフセット値とを比較して受信品質が良好であるセルを選択する。
このような構成においては、無線基地局装置のオフセット値決定部1086において、無線基地局装置から移動端末装置に送信する参照信号を用いて測定する第1受信品質測定値に対する、無線基地局装置から無線中継局装置を介して移動端末装置に送信する参照信号を用いて測定する第2受信品質測定値のオフセット値(セル固有)を決定する。次いで、無線基地局装置は、このオフセット値の情報を移動端末装置に送信する。次いで、移動端末装置の受信品質測定部2084において、第1受信品質を測定すると共に、第2受信品質を測定する。次いで、セル決定部2085において、第1受信品質の測定値、第2受信品質の測定値、及びオフセット値の情報を用いて接続するセルを選択する。そして、移動端末装置は、決定されたセルの無線基地局装置又は無線中継局装置と接続する。
このように、本実施の形態においては、バックホールリンクを用いてデータを中継することに伴うスループット制限を反映するオフセット値を第2受信品質測定値に付与しているので、データ送信のホップ数が異なっていても、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値とを公平に比較することができる。したがって、このような受信品質測定値を用いてセル選択を行うことにより、最適なセル選択を行うことができる。
(実施の形態4)
本実施の形態においても、無線中継局装置を介して受信した参照信号を用いて得られた第2受信品質測定値にオフセット値を付与する場合について説明する。特に、本実施の形態においては、無線基地局装置(無線中継局装置)が、無線中継局装置を介して受信した参照信号を用いて得られた第2受信品質測定値に付与するオフセット値を移動端末装置に通知し、移動端末装置において、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値+オフセット値とを比較して、移動端末装置が接続するセルを決定する場合について説明する。ここで、受信品質とは、RSRP、RSRQなどを挙げることができる。
本実施の形態においては、無線基地局装置(無線中継局装置)が個々の移動端末装置に対して、RRCなどのHigher-layer signaling(又は物理レイヤ signaling)により、オフセット値(Δ)(UE-specific)を通知する。このような端末固有のオフセット値の設定方法としては、下記式(2)にしたがう。
Δ=RSRQ[dB]−RSRQ backhaul-effected[dB] 式(2)
なお、RSRQ backhaul-effectedは、一例として、図12に示すように、バックホールリンクを用いてデータを中継することに伴うスループット制限を補うために、RSRQによるスループットが2倍となるレベルのRSRQ値である。
本実施の形態に係る無線基地局装置のベースバンド処理部108の構成は図10と同じであり、本実施の形態に係る移動端末装置のベースバンド処理部208の構成は図11と同じである。なお、ベースバンド処理部108のオフセット値決定部1086においては、端末固有でオフセット値を決定するので、オフセット値決定部1086は、移動端末装置から送られた第1受信品質測定値及び第2受信品質測定値を用いて移動端末装置毎にオフセット値を決定する。
このような構成においては、移動端末装置の受信品質測定部2084において、第1受信品質を測定すると共に、第2受信品質を測定する。この第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値を無線基地局装置に送信する。次いで、無線基地局装置のオフセット値決定部1086において、第2受信品質の測定値を用いて、第1受信品質測定値に対する第2受信品質測定値のオフセット値(端末固有)を決定する。次いで、無線基地局装置は、このオフセット値の情報を移動端末装置に送信する。次いで、セル決定部2085において、第1受信品質の測定値、第2受信品質の測定値、及びオフセット値の情報を用いて接続するセルを選択する。そして、移動端末装置は、決定されたセルの無線基地局装置又は無線中継局装置と接続する。
このように、本実施の形態においては、バックホールリンクを用いてデータを中継することに伴うスループット制限を反映するオフセット値を第2受信品質測定値に付与しているので、データ送信のホップ数が異なっていても、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値とを公平に比較することができる。したがって、このような受信品質測定値を用いてセル選択を行うことにより、最適なセル選択を行うことができる。
(実施の形態5)
上記実施の形態2〜4においては、無線基地局装置(又は無線中継局装置)から移動端末装置に通知するオフセット値の情報として、オフセット値の絶対値を用いても良く、直前に送信したオフセット値との間の差分値(誤差)を用いても良い。
オフセット値の情報としてオフセット値の絶対値を、無線基地局装置(又は無線中継局装置)から移動端末装置に送信する場合には、各通知タイミングにて、オフセット値の絶対値を通知する。また、オフセット値の情報として直前に送信したオフセット値との間の差分値(誤差)を、無線基地局装置(又は無線中継局装置)から移動端末装置に送信する場合には、各通知タイミングにて、Higher-layer signaling(又は物理レイヤ signaling)により、前通知タイミングのオフセット値との誤差を通知する。
図13は、図5に示す無線基地局装置における実施の形態5に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部108は、レイヤ1処理部1081と、MAC処理部1082と、RLC処理部1083と、オフセット値決定部1086と、オフセット値誤差計算部1087とから主に構成されている。なお、図13において、図10と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
オフセット値誤差計算部1087は、直前に通知したオフセット値(前通知タイミングにおけるオフセット値)をバッファリングしており、そのオフセット値(Δt−1)と、新たに通知するオフセット値(オフセット値決定部1086において、第1受信品質測定値及び第2受信品質測定値から求められたオフセット値)(Δ)との差分を計算して誤差(Δ−Δt−1)を求める。オフセット値誤差計算部1087は、この誤差情報を移動端末装置に通知する。
図14は、図7に示す移動端末装置における実施の形態5に係るベースバンド信号処理部の構成を示すブロック図である。ベースバンド信号処理部208は、レイヤ1処理部2081と、MAC処理部2082と、RLC処理部2083と、受信品質測定部2084と、セル決定部2085と、オフセット値補正部2086とから主に構成されている。なお、図14において、図11と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
オフセット値補正部2086は、直前に通知したオフセット値(前通知タイミングにおけるオフセット値)をバッファリングしており、そのオフセット値(Δt−1)と、無線基地局装置(又は無線中継局装置)から通知されオフセット値の誤差(Δ−Δt−1)の情報を用いて、新たなオフセット値(Δ)を求める。オフセット値補正部2086は、新たなオフセット値(Δ)をセル決定部2085に出力する。
セル決定部2085は、第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値を用いて移動端末装置が接続するセルを選択する。このとき、第2受信品質の測定値に対してオフセット値(バイアス)を付与する。そして、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値+オフセット値とを比較して受信品質が良好であるセルを選択する。
このような構成においては、移動端末装置の受信品質測定部2084において、第1受信品質を測定すると共に、第2受信品質を測定する。この第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値を無線基地局装置に送信する。次いで、無線基地局装置のオフセット値決定部1086において、第1受信品質の測定値及び第2受信品質の測定値を用いて、第1受信品質測定値に対する第2受信品質測定値のオフセット値を決定する。次いで、オフセット値誤差計算部1087において、オフセット値の誤差(Δ−Δt−1)を計算し、その誤差の情報を移動端末装置に通知する。次いで、無線基地局装置のオフセット値補正部2086において、オフセット値の誤差情報を用いてオフセット値を求める。次いで、セル決定部2085において、第1受信品質の測定値、第2受信品質の測定値、及びオフセット値の情報を用いて接続するセルを選択する。そして、移動端末装置は、決定されたセルの無線基地局装置又は無線中継局装置と接続する。
このように、本実施の形態においては、バックホールリンクを用いてデータを中継することに伴うスループット制限を反映するオフセット値を第2受信品質測定値に付与しているので、データ送信のホップ数が異なっていても、第1受信品質測定値と第2受信品質測定値とを公平に比較することができる。したがって、このような受信品質測定値を用いてセル選択を行うことにより、最適なセル選択を行うことができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明は、LTE−Aシステムの無線基地局装置、移動端末装置及びセル選択方法に有用である。
100 移動端末装置
102,202 アンテナ
104,204 アンプ部
106,206 送受信部
108,208 ベースバンド信号処理部
110,210 呼処理部
112 伝送路インタフェース
200 無線基地局装置、無線中継局装置
212 アプリケーション部
1081,2081 レイヤ1処理部
1082,2082 MAC処理部
1083,2083 RLC処理部
1084 測定サブフレーム決定部
1085,2085 セル決定部
1086 オフセット値決定部
1087 オフセット値誤差計算部
2084 受信品質測定部
2086 オフセット値補正部

Claims (13)

  1. バックホールリンクでデータが送信される一方アクセスリンクでデータが送信されないバックホールサブフレームと、前記バックホールリンクと前記アクセスリンクとの双方でデータが送信されるノーマルサブフレームとが用いられる無線通信システムにおける無線基地局装置であって、
    移動端末装置において受信品質を測定する特定のサブフレームを決定するサブフレーム決定手段と、前記特定サブフレームの情報を送信する送信手段と、前記無線基地局装置から移動端末装置に送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて測定された第1受信品質測定値及び前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して前記移動端末装置に送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて測定された第2受信品質測定値を用いて前記移動端末装置が接続するセルを選択するセル選択決定手段と、を具備し、
    前記特定のサブフレームは、前記ノーマルサブフレームであり、前記送信手段は、決定されたセルの情報を前記移動端末装置に送信することを特徴とする無線基地局装置。
  2. 前記無線基地局装置から移動端末装置に送信された参照信号を用いて測定された第1受信品質測定値及び前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して前記移動端末装置に送信された参照信号を用いて測定された第2受信品質測定値を受信する受信手段を具備し、
    前記セル選択決定手段は、前記第2受信品質測定値に対してオフセット値を付与して、前記第1受信品質測定値と比較して、前記移動端末装置が接続するセルを決定することを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  3. バックホールリンクでデータが送信される一方アクセスリンクでデータが送信されないバックホールサブフレームと、前記バックホールリンクと前記アクセスリンクとの双方でデータが送信されるノーマルサブフレームとが用いられる無線通信システムにおける無線基地局装置であって、
    移動端末装置において受信品質を測定する特定のサブフレームを決定するサブフレーム決定手段と、前記特定サブフレームの情報を送信する送信手段と、前記無線基地局装置から移動端末装置に送信する前記特定のサブフレームの参照信号を用いて測定する第1受信品質測定値に対する、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して前記移動端末装置に送信する前記特定のサブフレームの参照信号を用いて測定する第2受信品質測定値のオフセット値を決定するオフセット値決定手段と、前記オフセット値の情報を前記移動端末装置に送信する送信手段と、を具備し、
    前記特定のサブフレームは、前記ノーマルサブフレームであることを特徴とする無線基地局装置。
  4. 前記オフセット値決定手段は、前記移動端末装置から送られた前記第2受信品質測定値を用いてオフセット値を決定することを特徴とする請求項記載の無線基地局装置。
  5. 前記送信手段は、前記オフセット値の情報として前記オフセット値の絶対値を送信することを特徴とする請求項又は請求項記載の無線基地局装置。
  6. 前記送信手段は、前記オフセット値の情報として、直前に送信したオフセット値との間の差分値を送信することを特徴とする請求項又は請求項記載の無線基地局装置。
  7. バックホールリンクでデータが送信される一方アクセスリンクでデータが送信されないバックホールサブフレームと、前記バックホールリンクと前記アクセスリンクとの双方でデータが送信されるノーマルサブフレームとが用いられる無線通信システムにおける移動端末装置であって、
    受信品質を測定する特定のサブフレームの情報を受信する受信手段と、無線基地局装置から送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第2受信品質を測定する受信品質測定手段と、前記第1受信品質の測定値及び前記第2受信品質の測定値を無線基地局装置に送信する送信手段と、を具備し、
    前記特定のサブフレームは、前記ノーマルサブフレームであることを特徴とする移動端末装置。
  8. バックホールリンクでデータが送信される一方アクセスリンクでデータが送信されないバックホールサブフレームと、前記バックホールリンクと前記アクセスリンクとの双方でデータが送信されるノーマルサブフレームとが用いられる無線通信システムにおける移動端末装置であって、
    無線基地局装置から送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第2受信品質を測定する受信品質測定手段と、無線基地局装置から通知された、前記第1受信品質の測定値に対する、前記第2受信品質の測定値のオフセット値の情報を用いて接続するセルを選択するセル決定手段と、を具備し、
    前記特定のサブフレームは、前記ノーマルサブフレームであることを特徴とする移動端末装置。
  9. 前記オフセット値の情報が前記オフセット値の絶対値であることを特徴とする請求項記載の移動端末装置。
  10. 前記オフセット値の情報が、直前に送信したオフセット値との間の差分値であることを特徴とする請求項記載の移動端末装置。
  11. バックホールリンクでデータが送信される一方アクセスリンクでデータが送信されないバックホールサブフレームと、前記バックホールリンクと前記アクセスリンクとの双方でデータが送信されるノーマルサブフレームとが用いられる無線通信システムにおけるセル選択方法であって、
    無線基地局装置において、移動端末装置で受信品質を測定する特定のサブフレームを決定する工程と、前記特定サブフレームの情報を送信する工程と、
    前記移動端末装置において、前記特定のサブフレームの情報を受信する工程と、前記無線基地局装置から送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第2受信品質を測定する工程と、前記第1受信品質の測定値及び前記第2受信品質の測定値を前記無線基地局装置に送信する工程と、
    前記無線基地局装置において、前記第1受信品質の測定値及び前記第2受信品質の測定値を用いて前記移動端末装置が接続するセルを選択する工程と、決定されたセルの情報を前記移動端末装置に送信する工程と、を具備し、
    前記特定のサブフレームは、前記ノーマルサブフレームであることを特徴とするセル選択方法。
  12. 前記無線基地局装置において前記セルを選択する工程において、前記第2受信品質の測定値に対してオフセット値を付与して、前記第1受信品質測定値と比較して、前記移動端末装置が接続するセルを決定することを特徴とする請求項11記載のセル選択方法。
  13. バックホールリンクでデータが送信される一方アクセスリンクでデータが送信されないバックホールサブフレームと、前記バックホールリンクと前記アクセスリンクとの双方でデータが送信されるノーマルサブフレームとが用いられる無線通信システムにおけるセル選択方法であって、
    無線基地局装置において、移動端末装置で受信品質を測定する特定のサブフレームを決定する工程と、前記特定サブフレームの情報を送信する工程と、前記無線基地局装置から移動端末装置に送信する前記特定のサブフレームの参照信号を用いて測定する第1受信品質測定値に対する、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して前記移動端末装置に送信する前記特定のサブフレームの参照信号を用いて測定する第2受信品質測定値のオフセット値を決定する工程と、前記オフセット値の情報を前記移動端末装置に送信する工程と、
    前記移動端末装置において、前記特定のサブフレームの情報を受信する工程と、前記無線基地局装置から送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第1受信品質を測定すると共に、前記無線基地局装置から無線中継局装置を介して送信された前記特定のサブフレームの参照信号を用いて第2受信品質を測定する工程と、前記第1受信品質の測定値、前記第2受信品質の測定値、及び前記オフセット値の情報を用いて接続するセルを選択する工程と、を具備し、
    前記特定のサブフレームは、前記ノーマルサブフレームであることを特徴とするセル選択方法。
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