JP5249095B2 - 末端変性可溶性多官能ビニル芳香族共重合体、その製造方法、硬化性樹脂組成物及び硬化物 - Google Patents
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Description
で表されるチオ(メタ)アクリレート末端を有し、数平均分子量Mnが500〜10,000であり、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比で表される分子量分布(Mw/Mn)が50.0以下であり、上記末端基の導入量(c1)が下記式(2)
(c1)≧1.0(個/分子) (2)
を満足し、共重合体中のジビニル芳香族化合物由来の構造単位のモル分率(A)及びモノビニル芳香族化合物由来の構造単位のモル分率(B)が下記式(3)
0.05<(A)/{(A)+(B)}<0.96 (3)
を満足し、上記末端基のモル分率(C)が下記式(4)
0.01<(C)/{(A)+(B)}<2.0 (4)
を満足し、かつ、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、エタノール又はイソプロパノールに可溶であることを特徴とする可溶性多官能ビニル芳香族共重合体である。
で表されるチオール化合物由来の末端基を有する多官能ビニル芳香族共重合体と(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸ハライドをエステル化反応させることを特徴する可溶性多官能ビニル芳香族共重合体の製造方法である。
本発明の可溶性多官能ビニル芳香族共重合体は、ジビニル芳香族化合物、モノビニル芳香族化合物及びチオール化合物を反応して得られる共重合体に(メタ)アクリル酸残基が結合された上記式(1)で表される末端基を有する。そして、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジクロロエタン又はクロロホルムに可溶である。本発明の可溶性多官能ビニル芳香族共重合体は、上記のように末端が変性されているので、末端変性可溶性多官能ビニル芳香族共重合体であるが、誤解を生じない場合は共重合体又は本発明の共重合体と略称する。
(2)中間共重合体と(メタ)アクリル酸ハライドのエステル化反応。以下、エステル化(2)という。
可溶性多官能芳香族共重合体の分子量及び分子量分布測定はGPC(東ソー製、HLC−8120GPC)を使用し、溶媒にテトラヒドロフラン、流量1.0ml/min、カラム温度38℃、単分散ポリスチレンによる検量線を用いて行った。
日本電子製JNM−LA600型核磁気共鳴分光装置を用い、13C−NMR及び1H−NMR分析により決定した。溶媒としてクロロホルム−d1を使用し、テトラメチルシランの共鳴線を内部標準として使用した。
3)末端基の解析
末端基の算出は、上記のGPC測定より得られる数平均分子量と1H−NMR測定と元素分析の結果より得られるモノマー総量に対する末端基を導入するために使用した誘導体量とから、末端基を有する可溶性多官能ビニル芳香族共重合体1分子中に含まれる末端基数を算出した。
乾燥後の厚さが20μmになるように、ガラス基板に可溶性多官能ビニル芳香族共重合体溶液を均一に塗布し、ホットプレートを用いて90分で30分間加熱し、乾燥させた。ガラス基板とともに得られた樹脂膜はTMA(熱機械分析装置)にセットし、窒素気流下、昇温速度10℃/分で220℃まで昇温し、更に220℃で20分間加熱処理することにより残存する溶媒を除去するとともに可溶性多官能ビニル芳香族共重合体を硬化した。ガラス基板を室温まで放冷した後、TMA測定装置中の試料に分析用プローブを接触させ、窒素気流下、昇温速度10℃/分で30℃から360℃までスキャン測定を行い、接線法で軟化温度を求めた。
可溶性多官能ビニル芳香族共重合体の耐熱性評価は、試料をTGA(熱天秤)測定装置にセットし、窒素気流下、昇温速度10℃/分で30℃から320℃までスキャンさせることにより測定を行い、300℃における重量減少を耐熱性として求めた。一方、耐熱変色性の測定は、可溶性多官能ビニル芳香族共重合体5.0g、2−フェノキシエチルメタクリレート5.0g、及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(日本油脂(株)製、パーブチルO)0.02gを混合し、窒素気流下で150℃、1時間加熱し、硬化物を得た。そして、得られた硬化物の変色量を目視にて確認し、○:熱変色なし、△:淡黄色、×:黄色に分類することにより耐熱変色性の評価を行った。
可溶性多官能ビニル芳香族共重合体のアクリレート化合物との相溶性の測定は、試料2gをアクリレート類(ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA))10gに溶解させ、溶解後の試料の透明性を目視にて確認し、○:透明、△:半透明、×:不透明もしくは溶解せず、に分類することにより相溶性の評価を行った。
ジビニルベンゼン1.35モル(192.3mL)、エチルビニルベンゼン0.317モル(45.1mL)、スチレン0.133モル(15.3mL)、2−メルカプトエタノール1.35モル(94.7mL)、エチルベンゼン90.0mLを1.0Lの反応器内に投入し、130℃で4時間反応させた。その後、重合溶液を室温まで降温し、その後、ジエチルアミンを0.054モル(5.59mL)添加し、室温で24時間反応させた。その後、130℃で、ジエチルアミン、エチルベンゼン等を減圧溜去し、共重合体A 267.8gを得た。
共重合体Aはアセトン、THF、クロロホルムに可溶であり、ゲルの生成は認められなかった。
ジビニルベンゼン0.0437モル(6.23mL)、エチルビニルベンゼン0.0103モル(1.46mL)、スチレン1.746モル(200.1mL)、2−メルカプトエタノール0.072モル(5.05mL)、エチルベンゼン90.0mLを500mLの反応器内に投入し、130℃で4時間反応させた。その後、重合溶液を室温まで降温し、その後、ジエチルアミンを0.054モル(5.59mL)添加し、室温で24時間反応させた。その後、130℃で、ジエチルアミン、エチルベンゼン等を減圧溜去し、共重合体E 114.8gを得た。
共重合体Eはアセトン、THF、クロロホルムに可溶であり、ゲルの生成は認められなかった。
ディーンスターク管、冷却管、温度計及び攪拌棒を備えた1L容量3ツ口フラスコにトルエン200mL、メタンスルホン酸10g(0.104モル)、メトキシハイドロキノン3.0g、合成例1で合成された共重合体A100g、メタクリル酸172.2g(2.0モル)を仕込み、400mmHgの減圧下、攪拌しながら、110℃まで昇温し、5時間反応させた。
反応終了後、反応液を室温に冷却し、酸価の0.9倍量の20%水酸化ナトリウム水溶液で2回中和した後に、5%硫安水溶液100質量部で2回洗浄した。次いで減圧下、80℃でトルエンを留去した。
このときガスクロマトグラフィーで反応に用いたトルエン残量を調べたところ全く検出されなかった。得られた共重合体Bの重量は124gであった。
また、硬化物のTMA測定の結果、明確なTgは観察されなかった、軟化温度は300℃以上であった。TGA測定の結果、300℃における重量減少は0.09wt%、耐熱変色性は○であった。一方、相溶性はPETA:○、TMPTA:○であった。
共重合体Bはアセトン、THF、クロロホルムに可溶であり、ゲルの生成は認められなかった。
温度計、滴下ロート及び攪拌棒を取り付けた2Lフラスコに、合成例1で合成された共重合体A100g、重合防止剤であるジtertブチル−ヒドロキシトルエン(BHT)0.2g、トルエン150g、シクロヘキサン400g及びテトラブチルアンモニウムブロマイド8gを加え、氷浴で冷却しながら攪拌した。
全ての成分が均一に溶解したところで、25%水酸化カリウム水溶液300gをフラスコ内が10℃を越えないように時間をかけて滴下した。ついで、内温が0〜5℃になったところで、トルエン75gに溶解させた100gのアクリル酸クロライドを1時間かけて滴下した。滴下終了後、5℃にてさらに1時間反応させた。
反応終了後、水酸化カリウム水溶液を取り除き、反応液の1/6重量の水で洗浄した。ついで、20%硫酸水素ナトリウム水溶液60gで2回洗浄した。次いで減圧下、80℃でトルエンおよびシクロヘキサンを留去した。
このときガスクロマトグラフィーで反応に用いたトルエン残量を調べたところ全く検出されなかった。得られた共重合体Cの重量は132gであった。
また、硬化物のTMA測定の結果、明確なTgは観察されなかった、軟化温度は300℃以上であった。TGA測定の結果、300℃における重量減少は0.07wt%、耐熱変色性は○であった。一方、相溶性はPETA:○、TMPTA:○であった。
共重合体Cはアセトン、THF、クロロホルムに可溶であり、ゲルの生成は認められなかった。
ジビニルベンゼン1.152モル(164.2mL)、エチルビニルベンゼン0.048モル(6.8mL)、スチレン1.20モル(137.5mL)、2−フェノキシエチルメタクリレート1.80モル(341.83mL)、酢酸ブチル8.0mL、トルエン792mLを2.0Lの反応器内に投入し、50℃で200ミリモルの三フッ化ホウ素のジエチルエーテル錯体を添加し、6.5時間反応させた。重合溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液で停止させた後、純水で3回油層を洗浄し、室温で反応混合液を大量のメタノールに投入し、重合体を析出させた。得られた重合体をメタノールで洗浄し、濾別、乾燥、秤量して、共重合体D 339.8gを得た。
また、TMA測定の結果、明確なTgは観察されなかった、軟化温度は300℃以上であった。TGA測定の結果、300℃における重量減少は0.13wt%、耐熱変色性は○であった。一方、相溶性はPETA:○、TMPTA:○であった。
共重合体Dはトルエン、キシレン、THF、ジクロロエタン、ジクロロメタン、クロロホルムに可溶であり、ゲルの生成は認められなかった。
ディーンスターク管、冷却管、温度計及び攪拌棒を備えた1L容量3ツ口フラスコにトルエン200mL、メタンスルホン酸0.5g(0.0052モル)、メトキシハイドロキノン0.15g、合成例2で合成された共重合体E100g、メタクリル酸8.6g(0.10モル)を仕込み、400mmHgの減圧下、攪拌しながら、110℃まで昇温し、5時間反応させた。
反応終了後、反応液を室温に冷却し、酸価の0.9倍量の20%水酸化ナトリウム水溶液で2回中和した後に、5%硫安水溶液100質量部で2回洗浄した。次いで減圧下、80℃でトルエンを留去した。
このときガスクロマトグラフィーで反応に用いたトルエン残量を調べたところ全く検出されなかった。得られた共重合体Fの重量は102gであった。
また、硬化物のTMA測定の結果、104℃にTgが観察された。軟化温度は107℃であった。TGA測定の結果、300℃における重量減少は0.26wt%、耐熱変色性は○であった。一方、相溶性はPETA:×、TMPTA:×であった。
共重合体Fはアセトン、THF、クロロホルムに可溶であり、ゲルの生成は認められなかった。
表1及び2に示す成分を配合し(数字は重量部)、本発明の硬化性樹脂組成物を得た。次にこの硬化性樹脂組成物を、レンズ金型の上に膜厚が100〜150μmになるように塗布し、その上に1.5mm厚のプライマー処理を行ったガラス基板を接着させ、さらにその上から高圧水銀ランプで600mJ/cm2の照射量の紫外線を照射して硬化させ球面レンズを得た。樹脂組成物及び得られたそれぞれのレンズ、硬化膜、成形品について、下記の評価試験を行った。それらの結果も併せて表1及び2に示す。
組成物の25℃での粘度を、E型粘度計を用いて測定した。
組成物を硬化するのに用いた高圧水銀ランプからの光を、フュージョンUVシステムズ・ジャパン社製、UV Power Puckで測定し、UVA領域の光量を硬化照射量として求めた。
本発明の硬化性樹脂組成物を両面に密着性向上処理を施したPETフィルム(東洋紡社製A4300、厚さ188μm)上に塗布した。次いで、概略同サイズの、無処理のPETフィルム(東レ社製ルミラーT60、厚さ250μm)を、処理面を組成物に接するように重ね合わせた。その後、450mW/cm2の高圧水銀ランプにより、照射量が500mJ/cm2となるように数秒間紫外線を照射し、混合液を硬化・賦型した後、保護フィルムを基材である易接着処理PETフィルムから剥離して、硬化性樹脂組成物層(厚さ:12〜17μm)を有するシートを得た。こうして得られた硬化塗膜を有するPETシートの表面を人差し指で触れ、タックの有無から硬化性を判断し、タックが認められないものを硬化性良(○)、タックが認められるものを硬化不良(×)とした。
幅50mm、長さ50mm、厚み2mmの2枚のガラス板の間を0.2mmの隙問を開けて外周をポリエステルテープで巻き固定したガラス金型に、組成物を注入し、このガラス金型の片面から前述の高圧水銀ランプにより、数秒問紫外線を照射して硬化させ、ガラス金型から脱型して。硬化した樹脂板を得た。この樹脂板をイナートオーブン中に入れ、窒素気流下、150℃で1時間、ポストキュアを行った。このポストキュア後の樹脂板をエアオーブン中に入れ、150℃×2分、200℃×2分、250℃×7分、200℃×2分、150℃×2分の熱履歴を与えた後に、樹脂板の分光透過率を測定し、400nmの波長に於ける分光透過率が80%以上のものをリフロー耐熱性良(○)、80%未満のものをリフロー耐熱性不良(×)とした。
本発明の硬化性樹脂組成物を両面に密着性向上処理を施したPETフィルム(東洋紡社製A4300、厚さ188μm)上に塗布した。次いで、概略同サイズの、無処理のPETフィルム(東レ社製ルミラーT60、厚さ250μm)を、処理面を組成物に接するように重ね合わせた。その後、450mW/cm2の高圧水銀ランプにより、照射量が500mJ/cm2となるように数秒間紫外線を照射し、混合液を硬化・賦型した後、保護フィルムを基材である易接着処理PETフィルムから剥離して、硬化性樹脂組成物層(厚さ:12〜17μm)を有するシートを得た。こうして得られた硬化塗膜を有するPETシートの塗膜面側に、カミソリで基材フィルムに達する傷を2.0mmの問隔で縦、横それぞれ11本入れ、100個のます目を作り、セロハンテープ(幅25mm、ニチバン(株)製)をプリズム面に密着させて急激に剥がした後、剥がれたプリズム層のます目の数で判定し、剥がれが0〜5/100未満のものを良(○)、剥がれが5/100以上のものを不良(×)とした。
組成物のレンズ金型からの離型作業性、および、離型に伴うプリズムシートの外観形状を判定し、離型作業し易く、離型に伴う外観形状にキズ・ワレ・ハガレなどの外観形状に不良のないものを良(○)、離型作業し難いもの、あるいは、離型に伴う外観形状に不具合を生じたものを不良(×)とした。
屈折率測定のため、幅50mm、長さ50mm、厚み2mmの2枚のガラス板の間を0.2mmの隙問を開けて外周をポリエステルテープで巻き固定したガラス金型に、組成物を注入し、このガラス金型の片面から前述の高圧水銀ランプにより、数秒問紫外線を照射して硬化させ、ガラス金型から硬化した樹脂板を脱型して、アッベ屈折率計で20℃にてナトリウムD線光源による屈折率を測定した。
JIS K 5400に従い、鉛筆引っかき試験機を用いて、上記組成物の塗工フィルムの鉛筆硬度を測定した。即ち、本発明の硬化性樹脂組成物を両面に密着性向上処理を施したPETフィルム(東洋紡社製A4300、厚さ188μm)上に塗布した。次いで、概略同サイズの、無処理のPETフィルム(東レ社製ルミラーT60、厚さ250μm)を、処理面を組成物に接するように重ね合わせた。その後、450mW/cm2の高圧水銀ランプにより、照射量が500mJ/cm2となるように数秒間紫外線を照射し、混合液を硬化・賦型した後、保護フィルムを基材である易接着処理PETフィルムから剥離して、硬化性樹脂組成物層(厚さ:12〜17μm)を有するシートを得た。平坦な塗膜層(厚さ:12〜17μm)を有する易接着処理PETフィルム基材上に、鉛筆を45度の角度で、上から1kgの荷重を掛け5mm程度引っかき、傷の付き具合を確認した。5回測定を行い、5回中2回以上の傷発生が見られた1ランク下の鉛筆硬度を鉛筆硬度試験結果として記載した。
0.2mm厚のテストピースを作製し、サンプルのHaze(濁り度)と全光線透過率を、積分球式光線透過率測定装置(日本電色社製、SZ−Σ90)を用い測定した。
硬化したUV硬化性樹脂層の表面形状と金型の表面形状を観察した。
○ ・・・・再現性良好
× ・・・・再現性が不良
60℃で24時間真空乾燥したテストサンプルの重さをWoとし、それを±0.1mgまで測定可能な秤で秤量し、23℃の水浴中に完全に浸漬した。24時間後、テストサンプルについた水気をふき取った後、サンプルを±0.1mgまで測定可能な秤で秤量し、Wとした。下記の式で吸水率を算出した。同じテストサンプルを3つ準備し、同様に試験を行った。
Wo/W×100=吸水率
ファンクリルFA−302A;日立化成工業株式会社製、FA−302A(o−フェニルフェノキシエチルアクリレート)
BZA;日立化成工業株式会社製、FA−BZA(ベンジルアクリレート)
ライトアクリレートPO−A:共栄社化学株式会社製、ライトアクリレートPO−A(フェノキシエチルアクリレート)
イルガキュア184;チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア184(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン)
アデカスタブAO−60:株式会社アデカ製、アデカスタブAO−60(ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート])
Claims (7)
- ジビニル芳香族化合物(a)、モノビニル芳香族化合物(b)を含む共重合体であって、その共重合体の末端に下記式(1)
で表されるチオ(メタ)アクリレート末端を有し、数平均分子量Mnが500〜10,000であり、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比で表される分子量分布(Mw/Mn)が50.0以下であり、上記末端基の導入量(c1)が下記式(2)
(c1)≧1.0(個/分子) (2)
を満足し、共重合体中のジビニル芳香族化合物由来の構造単位のモル分率(A)及びモノビニル芳香族化合物由来の構造単位のモル分率(B)が下記式(3)
0.05<(A)/{(A)+(B)}<0.96 (3)
を満足し、上記末端基のモル分率(C)が下記式(4)
0.01<(C)/{(A)+(B)}<2.0 (4)
を満足し、かつ、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、エタノール又はイソプロパノールに可溶であることを特徴とする可溶性多官能ビニル芳香族共重合体。 - 請求項1に記載の可溶性多官能ビニル芳香族共重合体に、(メタ)アクリレート系化合物を配合したことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
- ラジカル重合開始剤を含有する請求項3に記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項3又は4に記載の硬化性樹脂組成物を硬化させて得られる硬化物。
- 請求項5に記載の硬化物からなる光学レンズ・プリズム。
- 請求項5に記載の硬化物の層を有するフィルム。
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