JP5248981B2 - 防蟻システム - Google Patents

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Description

この発明は、防蟻システムに関し、特にたとえば、建物の床下に用いられて、コンクリート構造体の継目部分から屋内への白蟻の侵入を防止するための、防蟻システムに関する。
従来、建物の白蟻被害を防止するために、白蟻の主たる経路となっているコンクリート構造体の継目部分に防蟻剤を散布して、当該継目部分に生じている隙間から屋内への白蟻の侵入を防止する防蟻処理が公知である。たとえば、特許文献1に記載された技術では、基礎と土間コンクリートとの継目部分に沿った地中に、長尺の防蟻剤散布用パイプが配置される。そして、防蟻剤散布用パイプの上流端部に接続される防蟻剤注入パイプから注入された防蟻剤が、当該防蟻剤散布用パイプの管壁に形成されている無数の防蟻剤噴射用オリフィスを通って地中に散布される。
特許第3791770号公報 [E04B 1/72]
しかしながら、特許文献1の技術では、防蟻剤散布用パイプの上流端部で注入された防蟻剤が、地中に散布されていくことによって、当該防蟻剤散布用パイプの下流側に向かうにしたがって減少する。このため、防蟻剤散布用パイプの下流側には十分な量の防蟻剤が到達せず、当該防蟻剤散布用パイプの下流側の地中に適切な量の防蟻剤を散布することができないという恐れがあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、防蟻システムを提供することである。
この発明の他の目的は、コンクリート構造体の継目部分の全長に亘って適切に防蟻剤を供給することができる、防蟻システムを提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、建物の床下に用いられて、コンクリート構造体の継目部分から屋内への白蟻の侵入を防止するための防蟻システムであって、継目部分に防蟻剤を供給する複数の管部材を備え、各管部材は、管壁に防蟻剤を外部へ通すための開口部が形成されない無孔管からなり、一方端に防蟻剤を注入するための注入口を有する第1管部、および第1管部の他方端から延び、管壁に開口部が形成された有孔管からなりかつその管壁における開口部の占める開口率を上流側に比べて下流側において大きく設定した第2管部を含み、複数の管部材を、各々の第2管部が互いに重ならずかつ継目部分に沿うように並べて配置した、防蟻システムである。
第1の発明では、防蟻システム(10)は、第1コンクリート構造体(102)と第2コンクリート構造体(104)との継目部分(106)に防蟻剤を供給するための複数の管部材(12)を備え、当該継目部分から屋内への白蟻の侵入を防止する。管部材は、たとえばポリブテンパイプなどの合成樹脂管であり、第1管部(14)と第2管部(16)とを含む。第1管部は、管部材の上流側に位置しており、その上流側端には、管部材に防蟻剤を注入するための注入口(18)が形成される。第2管部は、第1管部の下流側端から延びて、管部材の下流側に位置しており、その管壁には、防蟻剤を管部材の外部へ通すための開口部(30)が形成される。第2管部は、継目部分に沿ってその近傍に配置される。そして、継目部分の全長に亘って防蟻剤を供給できるように、所定の長さ寸法を有する複数の第2管部が継目部分の全長に亘って連設される。このような防蟻システムでは、注入口から管部材内に注入された防蟻剤が、第1管部では管部材の外部に流出せずに、そのまま第2管部へ導流されて、第2管部の開口部から管部材の外部に流出する。そして、管部材の外部に流出した防蟻剤が継目部分に供給されて、当該継目部分から屋内への白蟻の侵入が防止される。
第1の発明によれば、継目部分の全長に亘って連設されている全ての第2管部から均一量の防蟻剤を継目部分に供給することができる。したがって、継目部分の全長に亘って適切に防蟻剤を供給することができる。
の発明は、第の発明に従属し、各管部材の第1管部の注入口が接続されるヘッダをさらに備える。
の発明では、複数の管部材(12)の各々の注入口(18)は、ヘッダ(20)に接続されて、1つにまとめられる。このため、ヘッダに防蟻剤を供給するだけで、1度に複数の管部材に防蟻剤を注入し、それぞれの第2管部(16)から継目部分(106)に防蟻剤を供給することができる。
の発明によれば、容易に防蟻処理を行うことができる。
の発明は、第1または2の発明に従属し、中空状に形成されかつコンクリート構造体の隅角部分に設けられるコーナ部材をさらに備え、コーナ部材の内部に管部材における少なくとも第2管部が挿通される
の発明では、防蟻システム(10)は、コンクリート構造体(102,104)の隅角部分(108)に設けられるコーナ部材(40)をさらに備える。コーナ部材は、たとえば中空直方体状に形成され、その内部には、管部材(12)における第2管部(16)が挿通される。たとえば、コーナ部材は、側部(42)を含み、側部には、防蟻剤をコーナ部材の外部に通すための開口(44)が形成される。また、たとえば、コーナ部材は、底部(48)を含み、底部は、継目部分(106)に向かう下り勾配を有している。このような防蟻システムでは、第2管部から管部材の外部に流出した防蟻剤は、コーナ部材の内部にとどめられて、たとえば底部に沿って緩やかに継目部分に向けて導流され、当該継目部分或いはその近傍に供給される。
の発明によれば、コンクリート構造体の隅角部分にも確実な防蟻処理を行うことができる。
の発明は、第1ないしのいずれかの発明に従属し、継目部分に沿って設けられ、コンクリート構造体と協働して管部材における少なくとも第2管部を囲繞しかつ第2管部から供給された防蟻剤を保持するための閉空間をコンクリート構造体との間に形成する遮液部材をさらに備える。
の発明では、防蟻システム(10)は、コンクリート構造体(102,104)の継目部分(106)に沿って設けられる遮水部材(32)をさらに備える。遮液部材は、コンクリート構造体との間に閉空間(38)を形成し、この閉空間には、管部材(12)が挿通される。管部材の第2管部(16)の開口部(30)から管部材の外部に流出した防蟻剤は、遮液部材によってとどめられて、閉空間内に保持される。そして、閉空間内に保持されている防蟻剤が、継目部分に供給される。
の発明によれば、無駄のない防蟻処理を行うことができる。
この発明によれば、継目部分の全長に亘って連設されている全ての第2管部から均一量の防蟻剤を継目部分に供給することができるため、継目部分の全長に亘って適切に防蟻剤を供給することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1および図2を参照して、この発明の一実施例である防蟻システム10は、建物100の床下に用いられ、布基礎などの第1コンクリート構造体102と土間コンクリートなどの第2コンクリート構造体104との継目部分106に防蟻剤を供給するための複数の管部材12を備え、当該継目部分106から屋内への白蟻の侵入を防止する。
なお、防蟻剤としては、ピレスロイド系、ネオニコチノイド系、カーバメイト系、有機リン系等の周知の防蟻効果を有する薬液剤を使用することができる。
図1および図2に示すように、管部材12は、第1管部14と第2管部16とからなり、継目部分106に沿って設けられ、第2コンクリート構造体104の上面に配置される。管部材12には、ポリブテンパイプなどが利用され、その呼び径は、たとえば10mmである。ただし、図面の都合上、管部材12の径を実際よりも大きく図示していることに留意されたい。
第1管部14は、その管壁に後述する孔28(開口部30)が形成されない無孔管であり、管部材12における上流側に位置する。第1管部14の上流側端は、屋外に延設されて、ヘッダ20に接続され、管部材12に防蟻剤を注入するための注入口18として機能する。
ただし、この実施例における「上流側」とは、管部材12に防蟻剤を注入したときの上流側を意味し、「下流側端」とは、その管部材12に防蟻剤を注入したときの下流側を意味する。
図3に示すように、ヘッダ20には、複数、この実施例では3つの流出口22が形成されており、それぞれの流出口22に第1管部14の上流側端(注入口18)が接続されて、1つにまとめられる。また、ヘッダ20には、当該ヘッダ20に防蟻剤を注入するための1つの流入口24が形成されており、ここからヘッダ20に注入された防蟻剤が管部材12(第1管部14)へと流れ込む。ただし、流入口24は、防蟻処理以外の時には、図示しないキャップ(図示せず)などによって塞がれている。さらに、ヘッダ20は、たとえば中空直方体状のケーシング26の内部に収容される。なお、ケーシング26には、幼児などによる誤使用を防止するために、防蟻処理以外の時には鍵を掛けておくと好適である。
図1および図2に戻って、第2管部16は、その管壁にほぼ同径で同形状の孔28が等間隔に形成された有孔管であり、この孔28が防蟻剤を管部材12の外部へ通すための開口部30として機能する。第2管部16は、第1管部14の下流側端から延びており、管部材12における下流側に位置する。第2管部16の下流側端は、たとえばキャップ(図示せず)などによって封止されている。
第2管部16は、継目部分106に沿ってその近傍に配置される。そして、継目部分106の全長に亘って防蟻剤を供給できるように、所定の長さ寸法を有する複数の第2管部16が継目部分106の全長に亘って連設される(図1参照)。
ここで、第2管部16における「所定の長さ寸法」について、この「所定の長さ寸法」をあまり長くすると、第2管部16の終端側における継目部分106に防蟻剤を適切に供給できない可能性がある。
たとえば、本願発明者等は、その管壁に1mmの直径を有する孔を円周方向に4つかつ長手方向に1mの間隔を隔てて形成したポリブテンパイプ(呼び径10mm)に水を注入し、当該ポリブテンパイプの始端(注入口)からの距離と、その距離毎の散水の高さを測定する実験を行った。図4に示す実験結果のように、「ポリブテンパイプの始端からの距離」が長くなるにしたがって、「散水の高さ」が低くなる。すなわち、水の散布範囲が狭くなり、「ポリブテンパイプの始端からの距離」が10mを越えると、微量の水しか散布できていないことがわかる。
したがって、第2管部16における「所定の長さ寸法」は、適切な量の防蟻剤を継目部分106に供給するためにできるだけ短くすることと、必要な管部材12の数を少なくするためにできるだけ長くすることとの、いわば二律背反的な条件を勘案し、さらに防蟻剤の有している粘度や管壁に形成されている開口部30の数などの様々な因子に対応させることによって設定されることが望ましい。
このような防蟻システム10を建物100の床下に施工する方法を以下に示す。
先ず、複数のポリブテンパイプを用意して、このポリブテンパイプにおける第2管部16とする部分の管壁、具体的には、ポリブテンパイプにおける当該ポリブテンパイプの下流側端から所定の長さ寸法の範囲の管壁に無数の孔28(開口部30)を形成して、管部材12を成形する。
次に、継目部分106に沿って複数の管部材12を設ける。具体的には、それぞれ長さの異なる複数の管部材12を継目部分106の長手方向に沿って延ばし、そのそれぞれにおける第2管部16を継目部分106に沿ってその近傍に配置する。そして、これを繰り返し、継目部分106の全長に亘って第2管部16を連設する。そして、第2管部16の各々を、配管用固定具(図示せず)などによって第1コンクリート構造体102ないし第2コンクリート構造体104に固定する。なお、この場合には、目安として、第2管部16とこれに隣接する他の第2管部16との間隔は、それぞれから供給される防蟻剤が行き届く範囲の少なくとも一部が重複する程度に設定する。
続いて、管部材12における第1管部14を一箇所にまとめて上方に立ち上げ、第1コンクリート構造体102の上部に設けられる壁板(図示せず)を貫通させて屋外側まで延設する。
最後に、第1管部14の上流側端(注入口18)をヘッダ20の流出口22に接続して、当該ヘッダ26を囲繞するようにケーシング34を設け、作業を終了する。
このような防蟻システム10では、屋外でヘッダ20の流入口24に注入された防蟻剤が流出口22から管部材12の注入口18へと流れ込む。管部材12の注入口18に流れ込んだ防蟻剤は、第1管部14では管部材12の外部に流出せずに、そのまま第2管部16へ導流されて、第2管部16の開口部30から管部材12の外部に流出する。そして、管部材12の外部に流出した防蟻剤が継目部分106に供給されて、当該継目部分106から屋内への白蟻の侵入が防止される。
このように、この実施例では、複数の第2管部16が継目部分106の全長に亘って連設され、この第2管部16のそれぞれに均一量の防蟻剤が導流される。このため、全ての第2管部16から均一量の防蟻剤を継目部分106に供給することができる。したがって、継目部分106の全長に亘って適切に防蟻剤を供給することができる。
また、この実施例では、複数の管部材12の注入口18がヘッダ20の流出口22に接続されて1つにまとめられる。このため、ヘッダ20の流入口24に防蟻剤を注入するだけで、1度に複数の管部材12へ防蟻剤を流し込み、それぞれの管部材12の開口部30から継目部分106に防蟻剤を供給することができる。したがって、より容易に防蟻処理を行うことができる。
さらに、この実施例では、屋外に配置された管部材12(第1管部14)の注入口18に注入した防蟻剤が、当該管部材12(第2管部16)の開口部30から継目部分106に供給される。このため、防蟻剤の効果がきれた際に、作業員が作業環境の悪い床下に潜り込まなくても、防蟻剤を注入しやすい屋外から容易に防蟻処理を行うことができる。
なお、上述の実施例では、ポリブテンパイプを用意し、そのポリブテンパイプの管壁に孔28(開口部30)を形成することによって管部材12を成形したが、これに限定される必要はなく、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ナイロン、または塩化ビニルによって形成された合成樹脂管や、ゴムチューブなどの管壁に孔28(開口部30)を形成することによって管部材12を成形してもよい。
また、その管壁に孔28(開口部30)を形成した有孔管と、その管壁に孔28(開口部30)を形成しない無孔管とを接合することによって管部材12を形成してもよい。なお、この場合には、有孔管と、無孔管とが同素材で形成した管体である必要はない。
さらに、上述の実施例では、複数の管部材12が屋外でヘッダ26に接続されて1つにまとめられたが、これに限定される必要はない。
たとえば、図示は省略するが、管部材12の上流側端(注入口18)を屋外で開口させておき、その開口から直接管部材12に防蟻剤を注入してもよい。また、たとえば、ヘッダ20と管部材12の注入口18の間にバルブを設け、当該バルブの開閉によって管部材12に注入する防蟻剤の量を調整してもよい。
さらに、上述の実施例では、管部材12の注入口18が屋外に配置されたが、これに限定される必要はなく、屋外でなくても、防蟻剤を注入しやすい適宜の位置に管部材12の注入口18を配置することができる。たとえば、建物100における玄関の下駄箱の内部などに配置した注入口18から防蟻剤を注入してもよい。
さらにまた、上述の実施例では、4つのヘッダ20が設けられ、その各々に3つの管部材12が接続されたが、これに限定される必要はなく、ヘッダ20の数およびそのヘッダ20に接続される管部材12の数は、適宜設定することができる。たとえば、1つのヘッダ20に全ての管部材12をまとめて接続してもよい。また、たとえば、多数の流出口22を有するヘッダ20を用意しておき、このヘッダ26の流出口22に接続する管部材12の数を調整してもよい。
また、上述の実施例では、ヘッダ20は、ケーシング26の内部に収容されたが、これに限定される必要はなく、ケーシング26を設けなくてもよい。
さらにまた、上述の実施例では、管部材12全体が継目部分106に沿って配置されたが、これに限定される必要はなく、図5に示すように、管部材12における少なくとも第2管部16が継目部分106に沿ってその近傍に配置されていればよい。
また、図示は省略するが、第2管部16の管壁に不織布などを巻きつけ、当該不織布によって減勢した防蟻剤を外部に流出させることもできる。この場合には、防蟻剤が外部に不要に飛散しないため、無駄のない防蟻処理を行うことができる。
さらに、図示は省略するが、管部材12を継目部分106に沿って地中に埋設配置することもできる。管部材12における第2管部16は、第1コンクリート構造体102の屋内側の側面と第2コンクリート構造体104の下面とに当接するように、継目部分106に沿ってその近傍に設置される。これにより、管部材12(第2管部16)の開口部30から外部に流出した防蟻剤は、継目部分106の下方側の地中に供給されて、地中に浸透し、継目部分106から屋内への白蟻の侵入を防止する。この場合には、管部材12を配置するために必要なスペースを、建物100における床板と第2コンクリート構造体104との間の空き空間に確保しなくてもよい。したがって、その空き空間をその他の用途に有効利用することができるとともに、当該空き空間が形成されていない建物100に適用することもできる。
さらに、図示は省略するが、たとえば第2コンクリート構造体104を上下方向に貫通する配管がある場合には、この配管が第2コンクリート構造体104になす配管貫通部分を囲繞するように管部材12の第2管部16を設置して、配管貫通部分に防蟻剤を供給してもよい。これにより、配管貫通部分から屋内への白蟻の侵入が防止される。
図6および図7に示すこの発明の他の一実施例である防蟻システム10は、継目部分106に沿って設けられる遮液部材32をさらに備える。以下、図1の実施例における防蟻システム10と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図6および図7に示すように、防蟻システム10は、継目部分106に沿って設けられる遮液部材32をさらに備える。遮液部材32は、管部材12を上方から覆う被覆部34、および被覆部34とコンクリート構造体102,104とを密着させる接合部36を含み、コンクリート構造体102,104との間に管部材12を挿通するための閉空間38を形成する。
ただし、この実施例における「閉空間」とは、遮液部材32と第1コンクリート構造体102と第2コンクリート構造体104とによって囲繞される空間を意味し、必ずしも閉ざされた空間であることを前提とするものではない。
被覆部34には、たとえば管部材12の本数やそれらの管径に応じたサイズに加工した合成樹脂シートが用いられる。また、接合部36には、たとえば両面接着タイプのブチルゴム系テープが用いられる。接合部36は、被覆部34の両端部に重ねて貼り合わされて、被覆部34の一方端部と第1コンクリート構造体102の屋内側の側面とを、ならびに当該被覆部34の他方端部と第2コンクリート構造体104の上面とを接合する。
この実施例では、第2管部16の開口部30から管部材12の外部に流出した防蟻剤は、遮液部材32によってとどめられて、閉空間38内に保持される。そして、閉空間38内に保持されている防蟻剤が、継目部分106或いはその近傍に供給される。
このように、この実施例によれば、たとえ第2管部16から継目部分106に向かわない方向に流出した防蟻剤であっても、閉空間38の内部に保持して、継目部分106或いはその近傍に供給することができる。したがって、より確実で無駄のない防蟻処理を行うことができる。
また、適切に密封された閉空間38内に防蟻剤が保持されるため、防蟻剤の臭気が外部に漏れることもない。
さらに、図8に示すように、水平方向に横並びに複数の管部材12を設置する場合には、たとえ第2管部16を継目部分106の直近に設置していなくても、防蟻剤を継目部分106或いはその近傍に適切に供給することができる。
なお、上述の実施例では、管部材12の全体が遮液部材32に覆われたが、これに限定される必要はなく、遮液部材32は、管部材12における少なくとも第2管部16を覆うことができるのであればよい。また、複数の管部材12がまとめて1つの遮液部材32に覆われたが、これに限定される必要もなく、図9に示すように、複数の管部材12の第2管部16をそれぞれ別の遮液部材32によって覆うこともできる。
また、上述の実施例では、遮液部材32の被覆部34として合成樹脂シートが用いられたが、これに限定される必要はなく、コンクリート構造体102,104との間に管部材12を挿通するための閉空間38を形成することができるのであれば、任意の形状および材質の被覆部34を用いることができる。
たとえば、図示は省略するが、矩形の板状に形成される被覆部34を斜めに傾けて配置し、その一方端部と第1コンクリート構造体102の屋内側の側面とを接合部36によって密着させるとともに、その他方端部と第2コンクリート構造体104の上面とを接合部36によって密着させてもよい。この場合には、遮液部材32は、コンクリート構造体102,104との間に断面略三角形状の閉空間38を形成する。
また、たとえば、図10に示すように、矩形の板状に形成される被覆部34を上下方向に延びるように配置し、その下端部と第2コンクリート構造体104の上面とを接合部36によって密着させてもよい。この場合には、遮液部材32と第1コンクリート構造体102の屋内側の側面との間に形成されている空間が閉空間38として機能する。
さらに、たとえば、図示は省略するが、断面略L字の板状に形成される被覆部34を配置し、その一方端部と第1コンクリート構造体102の屋内側の側面とを接合部36によって密着させるとともに、その他方端部と第2コンクリート構造体104の上面とを接合部36によって密着させてもよい。この場合には、遮液部材32は、コンクリート構造体102,104との間に断面略正方形状の閉空間38を形成する。
ところで、管部材12における第2管部16は、コンクリート構造体102,104の継目部分106に沿ってその近傍に配置される。しかしながら、コンクリート構造体102,104の隅角部分108においては、第2管部16の急角度での曲げが制限されてしまうため、第2管部16の曲げが制限されない程度に継目部分106から離さねばならない。この場合には、第2管部16を継目部分106の可及的近傍に配置することはできても、当該第2管部16を継目部分106の直近に配置することができずに、コンクリート構造体102,104の隅角部分108に確実な防蟻処理を行うことができない可能性がある。
ここで、図9および図10に示すこの発明のさらに他の一実施例である防蟻システム10は、コンクリート構造体102,104の隅角部分108に設けられるコーナ部材40をさらに備える。以下、図1の実施例における防蟻システム10と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図9および図10に示すように、防蟻システム10は、コンクリート構造体102,104の隅角部分108に設けられるコーナ部材40をさらに備える。コーナ部材40は、たとえば合成樹脂によって中空直方体状に形成され、その内部に管部材12の第2管部16が挿通される。
コーナ部材40は、当該コーナ部材40の側壁面を構成する側部42を備える。側部42は、第1側部42aおよび第2側部42bを含み、第1側部42aと第2側部42bとによって角筒状に形成される。
第1側部42aは、上面視で略L字形状を有する板状に形成され、第1コンクリート構造体102の屋内側の側面のそれぞれに当接する。第1側部42aには、その全面に亘って無数の開口44が形成されており、管部材12の外部に流出した防蟻剤がこの開口44を通ってコーナ部材40の外部に流出する。
また、第2側部42bは、上面視で略L字形状を有する板状に形成され、第1コンクリート構造体102の屋内側の側面のそれぞれに同時に対向する。第2側部42bには、第2コンクリート構造体104の屋内側の側面のそれぞれに対向する2つの挿通口46が形成されており、1つの挿通口46からもう1つの挿通口46へと第2管部16が挿通される。
側部42の内側には、底部48が一体的に形成される。底部48の上面は、継目部分106に向かう下り勾配を有しており、たとえば、その一方側が第2側部42bの上端部に位置し、その他方側が第1側部42aの下端部に位置している。
また、側部42の上部には、蓋部50が設けられる。蓋部50は、矩形の板状に形成され、側部42を上方から覆っている。
この実施例では、第2管部16の開口部30から管部材12の外部に流出した防蟻剤は、コーナ部材40の内部で拡散し、その後重力によって底部48の上面に流れ落ちる。そして、底部48に沿って緩やかに継目部分106に向けて導流された防蟻剤が、開口44を通って継目部分106に供給される。したがって、コンクリート構造体102,104の隅角部分108にも確実な防蟻処理を行うことができる。
なお、上述の実施例では、コーナ部材40は、合成樹脂によって形成されたが、これに限定される必要はなく、スポンジ等の吸水性に優れる材料、およびフィルタ等の通水性と遮水性とを有する材料によってコーナ部材40を形成することもできる。
また、中空直方体状に形成されたコーナ部材40に限定される必要もなく、コンクリート構造体102,104の隅角部分108の形状に対応させた任意の形状のコーナ部材40を形成することができる。
たとえば、コーナ部材40に第1側部42aを形成しなくてもよい。この場合には、底部48の上面に沿って流れる防蟻剤が、そのまま継目部分106に供給される。
また、たとえば、底部48の上面が継目部分106に向かう下り勾配を有していなくてもよく、さらにコーナ部材40に底部48を形成しなくてもよい。この場合には、第2管部16から外部に流出した防蟻剤が、コーナ部材40の内部に保持され、その後コンクリート構造体102,104をつたって継目部分106に供給される。
なお、上述の各実施例ではいずれも、第2管部16の管壁には、ほぼ同径で同形状の孔28が等間隔に形成され、その孔28が開口部30として機能したが、これに限定される必要はなく、第2管部16の管壁における開口部30の占める開口率を当該第2管部16の上流側に比べて下流側において大きく設定することもできる。ただし、この実施例における「開口率」とは、第2管部16の管壁に占める開口部30の面積の割合である。
たとえば、図11に示すように、第2管部16の管壁に形成される孔28を、当該第2管部16の下流側に向かうにしたがって拡径させることもできる。この場合には、第2管部16の下流側に向かうにしたがって開口部30の面積が大きくなるため、第2管部の下流側であっても、当該第2管部の上流側と比べて管部材12の外部に流出する防蟻剤の量が減少しない。このため、第2管部16の上流側と下流側とで等しい量の防蟻剤を管部材12の外部に流出させることができる。したがって、継目部分106の全長に亘ってより均一に防蟻剤を供給することができる。
また、たとえば、図12に示すように、第2管部16の下流側に向かうにしたがって、数多くの孔28を第2管部16の管壁に形成することもできる。この場合にも、図10に示す管部材12と同様に、継目部分106の全長に亘ってより均一に防蟻剤を供給することができる。
さらに、たとえば、図示は省略するが、第2管部16の管壁にほぼ同径で同形状の孔28を等間隔に形成しておき、当該第2管部16の終端の管壁にのみ、孔28とは別に、当該孔28を拡大させた寸法を有する1つの拡径孔を形成することもできる。なお、第2管部16の下流端がキャップなどによって封止されている場合には、そのキャップに拡大孔を形成してもよい。
さらにまた、上述の各実施例ではいずれも、第2管部16の管壁には、その全周に亘って開口部30が設けられたが、これに限定される必要はない。たとえば、図15に示すように、第2管部16の管壁における、周方向の一部にのみ開口部30を設けることもできる。この場合には、開口部30が継目部分106の方向を向くように第2管部16を配置することによって、管部材12の外部に流出する防蟻剤を全て継目部分106或いはその近傍に供給することができる。したがって、たとえば遮液部材32などを利用しなくても、防蟻剤を無駄にしない防蟻処理を行うことができる。
さらにまた、図16に示すように、管部材12の第2管部16を下流側に向かうにしたがって拡径させることもできる。この場合には、第2管部16の下流側に向かうにしたがって、第2管部16から外部に流出する防蟻剤の量も増加する。したがって、図10に示す管部材12と同様に、継目部分106の全長に亘ってより均一に防蟻剤を供給することができる。
さらに、上述の各実施例ではいずれも、図面の都合上、複数の管部材12を水平方向に横並びに配置したが、これに限定される必要はなく、たとえば複数の管18を上下方向に縦並びに配置することもできる。
さらにまた、上述の各実施例ではいずれも、第2管部16の管壁に孔28が形成され、この孔28が開口部30として機能したが、これに限定される必要はない。たとえば、図示は省略するが、第2管部16の管壁にスリットを形成し、そのスリットを開口部30として機能させてもよい。
なお、上述の各実施例ではいずれも、コンクリート構造体102,104の継目部分106に防蟻剤を供給し、この継目部分106から屋内への白蟻の侵入を防止したが、これに限定される必要はない。たとえば、図示は省略するが、たとえば第2コンクリート構造体104を上下方向に貫通する配管がある場合には、継目部分106に加えて、配管が第2コンクリート構造体104になす配管貫通部分を囲繞するように管部材12の第2管部16を配置して、この配管貫通部分から屋内への白蟻の侵入を防止してもよい。
さらに、配管が第2コンクリート構造体104になす配管貫通部分に限定される必要はなく、たとえばベタ基礎における地表面を覆う部分や防湿コンクリートに形成されている配管貫通部分、或いはそれらを含むコンクリート構造体102,104に生じている亀裂でも同様である。
また、上述した径や高さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
この発明の一実施例の防蟻システムを示す図解図である。 図1の防蟻システムを示す斜視図である。 図1の管部材が接続されるヘッダを示す図解図である。 実験結果を示すグラフである。 この発明の別の実施例の防蟻システムを示す図解図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す斜視図である。 図6の防蟻システムを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す斜視図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す斜視図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す図解図である。 図11の防蟻システムを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す斜視図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す斜視図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す断面図である。 この発明のさらに別の実施例の防蟻システムを示す斜視図である。
符号の説明
10 …防蟻システム
12 …管部材
14 …第1管部
16 …第2管部
18 …注入口
20 …ヘッダ
30 …開口部
32 …遮液部材
40 …コーナ部材
100 …建物
102 …第1コンクリート構造体
104 …第2コンクリート構造体
106 …継目部分
108 …隅角部分

Claims (4)

  1. 建物の床下に用いられて、コンクリート構造体の継目部分から屋内への白蟻の侵入を防止するための防蟻システムであって、
    前記継目部分に防蟻剤を供給する複数の管部材を備え、
    各管部材は、
    管壁に前記防蟻剤を外部へ通すための開口部が形成されない無孔管からなり、一方端に防蟻剤を注入するための注入口を有する第1管部、および
    前記第1管部の他方端から延び、管壁に前記開口部が形成された有孔管からなりかつその管壁における前記開口部の占める開口率を上流側に比べて下流側において大きく設定した第2管部を含み、
    前記複数の管部材を、各々の第2管部が互いに重ならずかつ前記継目部分に沿うように並べて配置した、防蟻システム。
  2. 各管部材の前記第1管部の前記注入口が接続されるヘッダをさらに備える、請求項記載の防蟻システム。
  3. 中空状に形成されかつ前記コンクリート構造体の隅角部分に設けられるコーナ部材をさらに備え
    前記コーナ部材の内部に前記管部材における少なくとも前記第2管部が挿通される、請求項1または2記載の防蟻システム。
  4. 前記継目部分に沿って設けられ、前記コンクリート構造体と協働して前記管部材における少なくとも前記第2管部を囲繞しかつ前記第2管部から供給された防蟻剤を保持するための閉空間を前記コンクリート構造体との間に形成する遮液部材をさらに備える、請求項1ないしのいずれかに記載の防蟻システム。
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