JP5248692B1 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】極低温時または車両高温時においても、手軽な方法で、車両の暖房または冷房を速やかに且つ高効率に行うことのできる車両用空調を提供すること。
【解決手段】この車両用空調装置は、冷媒を圧縮および膨張させて熱交換させることで車外と車室内との間で熱を移動させるヒートポンプ(10、13、14、16)と、冷媒と冷却水との間で熱を交換する水冷媒熱交換器(14)と、冷却水の流路に近接させて加熱物又は冷却物が配置可能にされた水温度調整用容器(20)と、水冷媒熱交換器と水温度調整用容器との間で冷却水を循環させる循環手段(18、19)と、を具備する構成を採る。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される車両用空調装置に関する。
内燃式エンジンのみで駆動する自動車(ICEV:Internal Combustion Engine Vehicle)では、エンジンで大きな熱が発生するため、この熱を取り込むことで車室内の暖房を十分に行うことができる。一方、電気自動車(EV:Electric Vehicle)では、エンジンのように大きな熱を発生する機構がない。また、ハイブリッド電気自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)では、エンジンの作動が特定の状況に制限される場合があり、そのため、エンジンから十分な熱を取り込めない期間が生じる。よって、近年では、電気自動車またはハイブリッド電気自動車に搭載される車両用空調装置として、ヒートポンプを用いて車室内の暖房を行う構成が検討されている。
また、本願発明に関連する技術として、特許文献1には、ヒートポンプを用いて電気自動車の冷暖房を行う空調装置において、夜間の充電中に蓄冷又は蓄熱を行っておき、空調運転中に蓄冷又は蓄熱された水を利用して空調運転の補助を行う構成が開示されている。
特開平05−330331号公報
ヒートポンプを利用した空調装置では、極低温時に暖房運転の始動に非常に長い時間がかかるという課題がある。この課題は、冷媒が極低温になることで、冷媒のガス圧が低下して圧縮器において冷媒を大きな圧力で圧縮することができず、冷媒の温度および圧力がなかなか上昇しないために生じる。或いは、冷媒が極低温になることで、圧縮器内に留まっていた冷媒が液化してしまい圧縮器を通常動作させることができないために生じる。
また、ヒートポンプを利用した空調装置では、日射等により車両温度が非常に高くなっている場合に、冷房運転を開始してから冷気が得られるまでに比較的に長い時間がかかるという課題がある。このような課題は、冷媒のガス圧および温度が適切な範囲から外れてしまい、ヒートポンプの効率が低下することで生じる。この場合、冷媒の温度が適切な温度に下がるまで時間がかかる。
また、特許文献1の技術では、充電中に蓄冷又は蓄熱された水を利用することで、ヒートポンプの冷房または暖房の運転を補助することができる。しかしながら、特許文献1の技術でも、蓄冷又は蓄熱が足りない場合、水に蓄えられた冷熱又は熱が使い尽くされた場合、冷熱または熱が使用前に放熱してしまった場合に、上記の課題に対処することができない。
本発明の目的は、極低温時又は車両高温時でも、手軽な方法で車両の暖房または冷房を速やかに且つ高効率に行うことのできる車両用空調を提供することである。
本発明の一態様に係る車両用空調装置は、冷媒を圧縮および膨張させて熱交換させることで車外と車室内との間で熱を移動させるヒートポンプと、前記冷媒と冷却水との間で熱を交換する水冷媒熱交換器と、前記冷却水の流路に近接させて加熱物又は冷却物が配置可能にされた水温度調整用容器と、前記水冷媒熱交換器と前記水温度調整用容器との間で前記冷却水を循環させる循環手段と、を具備し、前記水温度調整用容器は、所定のカートリッジを収容する収容部と、前記収容部の周囲に前記冷却水を流す流路と、を有し、前記カートリッジには蓄熱材が詰められている構成を採る。または、前記カートリッジはお湯または氷を投入可能な投入口を有する構成を採る。
本発明によれば、水温度調整用容器に加熱物または冷却物を配置することで、冷却水を介して冷媒を加熱又は冷却することができる。よって、極低温時又は車両高温時でも、手軽な方法で車両の暖房または冷房を速やかに且つ効率良く行うことができる。
本発明の実施の形態1の車両用空調装置の構成を示す図 水温度調整用タンクの構成を示す斜視図 水温度調整用タンクのカートリッジの変形例を示す斜視図 本発明の実施の形態2の車両用空調装置における暖房運転時の状態を示す図 実施の形態2の車両用空調装置における冷房運転時の状態を示す図 オリフィス付電磁弁の作用を説明する図
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の車両用空調装置の構成図である。
実施の形態1の車両用空調装置は、図1に示すように、室内熱交換器10、室内熱交換用ファン11、膨張弁13、水冷媒熱交換器14、アキュムレータ15、コンプレッサ8、四方弁9および冷媒の配管12、室外熱交換器16、室外熱交換用ファン17、冷却水ポンプ18、水温度調整用タンク(水温度調整用容器に相当)20、冷却水(例えばLLC:Long Life Coolant)の配管19等を備えている。
これらの構成のうち、コンプレッサ8、室内熱交換器10、膨張弁13、水冷媒熱交換器14および四方弁9が、ヒートポンプを構成している。また、冷却水ポンプ18および配管19が循環手段に相当する。
コンプレッサ8は、低圧の冷媒を、高温且つ高圧の冷媒に圧縮する。膨張弁13は、放熱された高圧の冷媒を、低温且つ低圧の冷媒に膨張させる。四方弁9は、電気的な駆動により配管12内の冷媒の流れの向きを逆転させる。アキュムレータ15は、液相の冷媒と気相の冷媒を分離して気相の冷媒をコンプレッサ8に供給する。
室内熱交換器10は、内部に冷媒を流すとともに、室内熱交換用ファン11の送風を受けて、冷媒と空気との間で熱の交換を行う。熱交換後の空気は車室内へ送られる。室内熱交換器10には、四方弁9の切替により、暖房運転時に高温且つ高圧の冷媒が流され、冷房運転時に低温且つ低圧の冷媒が流される。それにより、室内熱交換器10は、暖房運転時に車室内へ送られる風を加熱し、冷房運転時に車室内へ送られる風を冷却する。
水冷媒熱交換器14は、内部の2つの流路に冷媒と冷却水とをそれぞれ流して、冷媒と冷却水との間で熱を交換させる。水冷媒熱交換器14の内部において、冷媒と冷却水とは、熱伝導性の高い仕切りを挟んで分け隔てられた状態で流され、熱のみを交換することができる。水冷媒熱交換器14には、四方弁9の切替により、暖房運転時に低温且つ低圧の冷媒が流され、冷房運転時に高温且つ高圧の冷媒が流される。それにより、水冷媒熱交換器14では、暖房運転時に冷却水から冷媒へ熱が移動し、冷房運転時に冷媒から冷却水へ熱が移動する。
室外熱交換器16は、内部に冷却水を流すとともに、室外熱交換用ファン17の送風を受けて、冷却水と空気との間で熱の交換を行う。室外熱交換器16には、上記の水冷媒熱交換器14の作用により、暖房運転時には低温の冷却水が流れて空気から冷却水へ熱を吸収させ、冷房運転時には高温の冷却水が流れて冷却水から空気へ熱を放出させる。熱交換後の空気は車外へ排出される。
図2は、水温度調整用タンク20およびカートリッジ21を表わした斜視図を示す。
水温度調整用タンク20は、水冷媒熱交換器14に流れる冷却水に熱または冷熱(冷たい熱)を加えることが可能な容器である。水温度調整用タンク20は、カートリッジ21を殆ど隙間なく収容する収容部20aと、この収容部20aの周囲に冷却水を流す流路20bとを備えている。また、水温度調整用タンク20には、電熱器24が設けられ、電熱器24を作動させることで冷却水を加熱できる構成となっている。
カートリッジ21は、内部に蓄熱材を詰めて構成される。カートリッジ21は、冷蔵庫等で冷却して冷熱を蓄熱すること、並びに、加熱して熱を蓄熱することができる。
カートリッジ21および収容部20aの形状は、体積と比較して表面積が大きくなるように平たいブロック形状にされている。
水温度調整用タンク20の収容部20aの内面すなわち流路20bの一側面でカートリッジ21と接触する面は、熱伝導性の高い材質により構成すると好ましい。また、カードリッジ21の側面は熱伝導性の高い材質により構成すると好ましい。
図3には、カートリッジの変形例を表わした斜視図を示す。
水温度調整用タンク20には、図3のカートリッジ22が備わっていてもよい。このカートリッジ22は、やかんK等からお湯又は氷水等を投入可能な投入口22aと、投入された物を収める空間22bとを有する容器である。空間22bと外面との間には、蓄熱材が詰められていてもよい。
このカートリッジ22の形状も、水温度調整用タンク20の収容部20aに対応させて平たいブロック形状にされている。また、カードリッジ22の側面の部材は熱伝導性の高い材質により構成すると好ましい。
[極低温時の暖房運転]
次に、本実施の形態1の車両用空調装置における極低温時の最適な暖房運転の始動方法について説明する。
極低温時に暖房運転を開始する場合、ユーザは、加熱したカートリッジ21またはお湯を投入したカートリッジ22を水温度調整用タンク20に入れて暖房運転を開始させる。急な運転時であってもお湯であれば手軽に手に入れることができる。また、カートリッジ21の加熱、又は、お湯の入手ができない場合には、水温度調整用タンク20の電熱器24を一定時間オンさせて暖房運転を開始する。
暖房運転の開始により、冷却水ポンプ18と室外熱交換用ファン17とが作動して、配管19内に冷却水が流れる。このとき、冷却水は、水温度調整用タンク20で加熱されつつ、水冷媒熱交換器14で冷媒と熱交換を行う。
また、暖房運転の開始により、コンプレッサ8と、室内熱交換用ファン11とが作動して、冷媒が配管12内を流れ始める。このとき、冷媒は、水冷媒熱交換器14で加熱された冷却水と熱交換することで、比較的に速やかに冷媒の温度およびガス圧が上昇していく。これにより、コンプレッサ8で効率的な冷媒の圧縮動作が可能となり、速やかに冷媒を高温且つ高圧にして車室内へ温風を送ることができる。
[高温時の冷房運転]
次いで、本実施の形態1の車両用空調装置における車両高温時の最適な冷房運転の始動方法について説明する。
高温時に冷房運転を開始する場合、ユーザは、冷却したカートリッジ21または氷水を投入したカートリッジ22を水温度調整用タンク20に入れて冷房運転を開始させる。急な運転時であっても氷または水であれば比較的に手軽に手に入れることができる。
冷房運転の開始により、冷却水ポンプ18と室外熱交換用ファン17とが作動して、冷却水が配管19内を流れる。このとき、冷却水は、水温度調整用タンク20で冷却されつつ、水冷媒熱交換器14で冷媒と熱交換を行う。
また、暖房運転の開始により、コンプレッサ8と、室内熱交換用ファン11とが作動して、冷媒が配管12内を流れ始める。このとき、冷媒は、水冷媒熱交換器14で冷却された冷却水と熱交換することで、比較的に速やかに温度が低下していく。これにより、冷媒のガス圧および温度が適切な範囲に収まって、ヒートポンプの高効率な動作が可能となる。よって、ヒートポンプの冷媒を、室内熱交換器10の手前で速やかに低温且つ低圧にして車室内へ冷風を送ることができる。
以上のように、実施の形態1の車両用空調装置によれば、水温度調整用タンク20を利用して冷却水を加熱または冷却することで、極低温時または車両高温時でも車両の暖房または冷房を速やかに且つ高効率に行うことができる。また、冷却水の加熱または冷却は、水温度調整用タンク20に加熱または冷却されたカートリッジ21,22を装着するだけなので、急な運転時でも手軽に対応することができる。例えば、蓄熱材が詰め込まれたカートリッジ21を使用するのであれば、予め加熱または冷却されたカートリッジ21を複数用意して対応することができる。また、カートリッジ21の用意がない場合でも、熱湯または氷水を投入したカートリッジ22を使用することで容易に対応することができる。
(実施の形態2)
図4および図5には、本発明の実施の形態2の車両用空調装置の構成図を示す。図4は暖房運転時の状態を示し、図5は冷房運転時の状態を示している。
実施の形態2の車両用空調装置は、実施の形態1の冷却水に係る構成(水冷媒熱交換器14、室外熱交換器16、室外熱交換用ファン17、冷却水ポンプ18、配管19、水温度調整用タンク20)を、実施の形態1と異なるヒートポンプ構成に適用した例である。実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態2の車両用空調装置は、図4に示すように、水温度調整用タンク20を流れる冷却水(冷却水Bと記す)の流路とは別に、ヒーターコア150を流れる冷却水(冷却水Aと記す)の流路を備えている。
実施の形態2の車両用空調装置は、オリフィス付電磁弁120と、水冷コンデンサ130と、コンプレッサ141と、アキュムレータ142と、開閉弁143と、膨張弁146と、ファン147と、エバポレータ148と、ヒートポンプの冷媒を流す配管149と、ヒーターコア(放熱部に相当)150と、冷暖切替ドア151と、送風路200と、冷却水ポンプ152と、冷却水Aを流す配管153とを備えている。また、実施の形態2の車両用空調装置は、実施の形態1と同様に、水冷媒熱交換器14、室外熱交換器16、室外熱交換用ファン17、冷却水ポンプ18、冷却水Bを流す配管19および水温度調整用タンク20を備えている。
送風路200は、車室内へ温度調整した空気を送る空気の流路であり、内部にファン147と、エバポレータ148と、ヒーターコア150と、冷暖切替ドア151とが配置されている。送風路200には、外気または外気と内気との混合空気が導入され、ファン147の静圧によって、この空気がエバポレータ148を通過して車室内へ送られる。送風路200内では、冷暖切替ドア151がヒーターコア150側の流路を開放していれば、空気がヒーターコア150を通過して流れ、冷暖切替ドア151がヒーターコア150側の流路を閉じていれば、空気はヒーターコア150を迂回して流れる。
ヒーターコア150は、内部に熱せられた冷却水Aを流し、且つ、複数のフィン式放熱板の間に空気を流すことによって、熱せられた冷却水Aから空気へ放熱する。ヒーターコア150は、暖房運転時には熱せられた冷却水Aが流れて通過する空気を加熱する。また、ヒーターコア150は、冷房運転時には冷却水Aが止められるか、或いは、冷暖切替ドア151が空気の通過を遮ることで、空気になんら作用を及ぼさない。
エバポレータ148は、冷房運転時に、内部に低温且つ低圧の冷媒を流すとともに、ファン147からの送風を受けて空気を冷却する。エバポレータ148は、暖房運転時には後述するように冷媒が流れずに空気になんら作用を及ぼさない。
コンプレッサ141は、低圧の冷媒を高温且つ高圧に圧縮する。アキュムレータ142は液相の冷媒と気相の冷媒とを分離して気相の冷媒をコンプレッサ141へ供給する。
膨張弁146は、冷房運転時に冷媒が通過して冷媒を膨張させる。
開閉弁143は、暖房運転時に開にされ、冷房運転時に閉にされる。開閉弁143が開にされることで、冷媒は、膨張弁146を通過させずに、水冷媒熱交換器14から直接的にアキュムレータ142へ流れる。また、開閉弁143が閉にされることで、冷媒は、水冷媒熱交換器14から膨張弁146とエバポレータ148とを介してアキュムレータ142へ送られる。
オリフィス付電磁弁120は、膨張弁の作用(冷媒を減圧して通過させる機能)と、開閉弁が開となった状態とに切り替え可能な弁である。
図6には、オリフィス付電磁弁120の作用を説明する図を示す。図6(A)は開の状態を示す図、図6(B)は閉の状態を示す図である。
オリフィス付電磁弁120は、図6(A)に示すように、開状態で弁121が大きく開いて冷媒をほぼ減圧せずに通過させる。一方、オリフィス付電磁弁120は、図6(B)に示すように、閉状態でオリフィス122の狭い流路に冷媒を流すことで、通過後に冷媒を減圧させる膨張弁として機能する。
オリフィス付電磁弁120は、冷媒を水冷コンデンサ130から導入して水冷媒熱交換器14へ送出する。オリフィス付電磁弁120は、暖房運転時は閉とされ、冷房運転時は開とされる。
水冷コンデンサ130は、内部に冷却水Aと冷媒とを流し、冷媒と冷却水Aとの間で熱を交換する水冷媒熱交換器である。水冷コンデンサ130は、暖房運転時に冷却水Aが流されて、高温且つ高圧の冷媒から冷却水Aへ熱を移動させる。また、水冷コンデンサ130は、冷房運転時には冷却水Aがほぼ停止されて、高温且つ高圧の冷媒をそのまま通過させる。
冷却水ポンプ152は、暖房運転時に作動して配管153を介して水冷コンデンサ130とヒーターコア150との間で冷却水Aを循環させる。すなわち、暖房運転時には、水冷コンデンサ130で加熱された冷却水Aがヒーターコア150へ送られる。また、冷却水ポンプ152は、冷房運転時には例外的な温度調整時を除いて、ほぼ停止して配管153の冷却水Aを循環させない。
[暖房運転]
実施の形態2の車両用空調装置においては、暖房運転時、図4に示すように、オリフィス付電磁弁120が閉、開閉弁143が開、冷暖切替ドア151がヒーターコア150の流路を開くように切り替えられる。また、2つの冷却水ポンプ18,152、コンプレッサ141、および、ファン17,147が作動する。
このような動作により、コンプレッサ141で高温且つ高圧にされた冷媒が、水冷コンデンサ130で冷却水Aを加熱し、この冷却水Aがヒーターコア150で空気を熱して、温められた空気が車室内へ送られる。また、水冷コンデンサ130で放熱された冷媒は、オリフィス付電磁弁120を通過して低温且つ低圧にされて水冷媒熱交換器14で冷却水Bから熱を吸収する。そして、熱を吸収した低圧の冷媒はアキュムレータ142を介してコンプレッサ141へ戻される。
水冷媒熱交換器14で冷却された冷却水Bは、室外熱交換器16で空気から熱を吸収して再び水冷媒熱交換器14へ送られるというように、水冷媒熱交換器14と室外熱交換器16との間を循環する。
このような実施の形態2の車両用空調装置においても、極低温時に暖房運転を開始する際には、冷媒が極低温になっていることで、そのままでは、冷媒のガス圧が低下して速やかな暖房運転の始動が妨げられる。しかしながら、実施の形態2の車両用空調装置においても、実施の形態1と同様に、水温度調整用タンク20を利用してユーザが冷却水Bを加熱することで、冷媒の温度およびガス圧を速やかに上昇させて、暖房運転を速やかに始動させることができる。
[冷房運転]
実施の形態2の車両用空調装置においては、冷房運転時、図5に示すように、オリフィス付電磁弁120が開、開閉弁143が閉、冷暖切替ドア151がヒーターコア150の流路を閉じるように切り替えられる。また、冷却水ポンプ18、コンプレッサ141、および、ファン17,147が作動し、冷却水ポンプ152が非作動とされる。
このような動作により、コンプレッサ141で高温且つ高圧にされた冷媒が、水冷コンデンサ130とオリフィス付電磁弁120をそのまま通過し、さらに、水冷媒熱交換器14の通過時に冷却水Bへ放熱する。続いて、水冷媒熱交換器14で放熱された冷媒は、膨張弁146で低温且つ低圧に膨張されてエバポレータ148に流れ、エバポレータ148の通過時に空気を冷却する。冷却された空気は車室内へ送られる。そして、エバポレータ148で放熱された低圧の冷媒は、アキュムレータ142を介してコンプレッサ141へ戻される。
水冷媒熱交換器14で加熱された冷却水Bは、室外熱交換器16で空気へ熱を放出して再び水冷媒熱交換器14へ送られるというように、水冷媒熱交換器14と室外熱交換器16との間を循環する。
このような実施の形態2の車両用空調装置においても、高温時に冷房運転を開始する際には、冷媒が高温になっていることで、そのままでは、冷媒の温度およびガス圧が適切な範囲から外れていて効率的な冷房運転が妨げられる。しかしながら、実施の形態2の車両用空調装置においても、実施の形態1と同様に、水温度調整用タンク20を利用してユーザが冷却水Bを冷却することで、冷媒の温度およびガス圧を速やかに適切な範囲まで下げて、効率的な冷房運転を速やかに行うことができる。
以上のように、実施の形態2の車両用空調装置においても、水温度調整用タンク20を利用して冷却水を加熱または冷却することで、極低温時または車両高温時でも、車両の暖房または冷房を速やかに且つ効率良く行うことができる。また、水温度調整用タンク20を利用した冷却水の加熱または冷却は、カートリッジ21,22の装着により容易に且つ手軽に行うことができる。
また、実施の形態2の車両用空調装置によれば、送風路200の構成はエンジン車に備わる通常の空調設備に改造を加えずに、送風路200外の構成を付加することで、ヒートポンプを利用した空調設備を車両に付加することができるという効果が得られる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、水温度調整用タンクにカートリッジを介してお湯または氷水等を配置する構成を例にとって説明したが、例えば、水温度調整用タンクの収容部に直接にお湯または氷水等を入れ、その後、これらを排出できる構成を採用してもよい。また、上記実施の形態では、水冷媒熱交換器と室外熱交換器との間の冷却水の循環経路に水温度調整用タンクを介在させた例をとって説明した。しかしながら、本発明に係る車両用空調装置では、水冷媒熱交換器と水温度調整用タンクのみで冷却水を循環させる回路を採用してもよく、空調開始時に冷媒温度の適正化を外部から補助できるという効果を得ることができる。
本発明は、自動車、特に電気自動車またはハイブリッド自動車に搭載される車両用空調装置に有用に適用できる。
8,141 コンプレッサ
9 四方弁
10 室内熱交換器
13,146 膨張弁
14 水冷媒熱交換器
16 室外熱交換器
18,152 冷却水ポンプ
20 水温度調整用タンク
20a 収容部
20b 流路
21,22 カートリッジ
22a 投入口
22b 空間
24 電熱器
120 オリフィス付電磁弁
130 水冷コンデンサ
147 ファン
148 エバポレータ
150 ヒーターコア
200 送風路

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮および膨張させて熱交換させることで車外と車室内との間で熱を移動させるヒートポンプと、
    前記冷媒と冷却水との間で熱を交換する水冷媒熱交換器と、
    前記冷却水の流路に近接させて加熱物又は冷却物が配置可能にされた水温度調整用容器と、
    前記水冷媒熱交換器と前記水温度調整用容器との間で前記冷却水を循環させる循環手段と、
    を具備し、
    前記水温度調整用容器は、
    所定のカートリッジを収容する収容部と、
    前記収容部の周囲に前記冷却水を流す流路と、
    を有し、
    前記カートリッジには蓄熱材が詰められている、
    車両用空調装置。
  2. 冷媒を圧縮および膨張させて熱交換させることで車外と車室内との間で熱を移動させるヒートポンプと、
    前記冷媒と冷却水との間で熱を交換する水冷媒熱交換器と、
    前記冷却水の流路に近接させて加熱物又は冷却物が配置可能にされた水温度調整用容器と、
    前記水冷媒熱交換器と前記水温度調整用容器との間で前記冷却水を循環させる循環手段と、
    を具備し、
    前記水温度調整用容器は、
    所定のカートリッジを収容する収容部と、
    前記収容部の周囲に前記冷却水を流す流路と、
    を具備し、
    前記カートリッジはお湯または氷を投入可能な投入口を有する、
    車両用空調装置。
  3. 前記水温度調整用容器には、
    前記冷却水を加熱することが可能な電熱器が設けられている、
    請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 車室外で前記冷却水と空気との間で熱を交換する室外熱交換器をさらに具備し、
    前記循環手段は、
    前記水冷媒熱交換器、前記室外熱交換器および前記水温度調整用容器の間で前記冷却水を循環させる、
    請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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