JP5248262B2 - ノック式繰出容器の繰出機構部 - Google Patents
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Description
また、確認のために数十回もノックしてしまうと検査に時間が掛かるばかりでなく、ピストンが前進したまま製品になってしまい内容量の減少や充填時の液溢れなどが発生する恐れがある。
なお、従来の特許文献3〜4記載の技術では、筆記体を突出・没入させるのにカム回転体に連動させて表示を変化させるものであり、可動部材が3部材必要なカーンノック式の繰出し機構に可動する表示筒がさらに追加になり、構造が複雑になり、また表示筒によって微細なピストン移動に対応した駆動され表示するかが不明である。
内容物を収容する軸本体内に、前部において内径にネジ部および後方向きに第1の固定カム面を持ち、かつ、中央部から後部が中空に形成されたネジ体が固定され、
そのネジ体の中空内部には、円環状に形成され、第1の固定カム面と噛み合う第1のカム面を前部に形成しかつ第2のカム面を後部に形成し、内径前部に異形断面孔を設けた回転体と、回転体をネジ体に対して後方に付勢するバネ部材と、回転体の第2のカム面と噛み合う第2の固定カム面を具備しネジ体の後部に固定されるカム体とを配設して、
ネジ体の外壁部にネジ体外部から回転体の外周面が視認できる窓部が形成され、回転体が回転する際に回転体の窓部内部を通過する箇所に標識部が形成されており、
外径部にネジを備えて断面が異形のネジ棒がネジ体のネジ部に螺合し、回転体の異形断面孔によりネジ棒と回転体は軸方向に移動可能かつ回転方向に係止され、ネジ棒先端部には軸本体と摺動可能でネジ棒と軸方向に一体的に動く内容物押出し部材が設けられ、
第1のカム面および第1の固定カム面の少なくとも一方は、回転体の所定回転方向に対して前方に傾く斜面を有した第1の歯を所定回転方向に同一ピッチで複数形成したものであり、
第2のカム面および第2の固定カム面の少なくとも一方は、回転体の所定回転方向に対して後方に傾く斜面を有した第2の歯を所定回転方向に同一ピッチで複数形成したものであり、
押圧の力によって、回転体における第1のカム面が第1の固定カム面に噛合った状態で、第1のカム面が第1の歯の前方に傾く斜面に沿って誘導されていくことにより、回転体が前方移動しかつ所定回転方向に回転し、一方、押圧の解除により回転体における第2のカム面が第2の固定カム面に噛合った状態で第2の歯の後方に傾く斜面に沿って誘導されていくことにより、回転体が後方移動しかつ所定回転方向に回転するように繰出機構部が構成され、
回転体の回転によってネジ棒を回転させて内容物押し出し部材を前進させる際に、使用者が窓部を通して回転体外表面の標識部の動きを視認可能にして、標識部の動きによって回転体が回転してネジ棒が前進していることを確認可能にしたことを特徴とするノック式繰出容器の繰出機構部である。
すなわち、図1(a)、(b)は、本発明の実施形態に係るノック式繰出容器の説明図であって天冠非押圧状態のノック式繰出容器の全体の外観図、縦断面図を示す。図2は、図1に示すノック式繰出容器における天冠非押圧状態の繰出機構部の断面拡大図を示す。図3は、図1のノック式繰出容器の天冠押圧状態の繰出機構部の断面拡大図を示す。図4(a)〜(e)は、上記ノック式繰出容器の繰出機構部の作動説明図である。
〔押圧の力を回転の力に変換するノック機構部A〕
前記天冠12の押圧による力を回転の力に変換するノック機構部Aは、図1、図2に示すように、第1のカム面32および第2のカム面34を有する回転体36と、第1の固定カム面38を有するネジ体28、第2の固定カム面40を有するカム体42とを主な構成要素とする。
回転体36は、図1、図6に示すように、天冠12が回転可能かつ軸方向移動を規制して配設され、前方向きの第1のカム面32および後方向きの第2のカム面34が形成された円環状のものであって軸本体10に回転可能かつ軸方向移動可能に配設されている。
前記ネジ体28は、図1、図8に示すように、前端部が段状に縮径し、後端部が段状に拡径した概略中空筒状体である。前端部は段状に縮径した筒状部28aであって、内径部に雌ネジが形成されたネジ部48を有し、そのネジ部48のある筒状部28aの後面には第1の固定カム面38が形成される。
なお、ネジ体28の前部内周部には、後述するバネ部材44を径方向で位置決めするリブ28fが内方に突出して軸方向に延在して形成されている。
軸本体10は、図9に示すように、前端部10aが縮径されているが、内周面の後端部では凹凸段状の嵌合部10bが形成され、中央部のやや後方寄りには、リブ10cが内方に突出して軸方向に延在して形成されている。軸本体10にネジ体28を装着するときには、軸本体10の開口した後端部から前記ネジ体28を前方向きに挿入し、前記リブ10cを前記溝部28eに装着しながら前進させて嵌め込んで行く。
なお、軸本体10のネジ体28の前方空間は内容物の収容部24を構成する。
前記カム体42は、図10に示すように、概略中空筒状で前端面に第2の固定カム面40が形成され、中央部から後部にかけての外周側面に突起部42aが軸方向に延設されていて、後端部42bが若干段状に縮径されている。
図1、図2に示すように、ネジ体28内には、前記回転体36の前部外周の環状部分36bの第2のカム面34反対側面と、ネジ体28の第1の固定カム面38を取り囲んだ部分との間には、バネ部材44が配設されている。このバネ部材44は、天冠12への前記押圧が解除された状態において、前記回転体36における第2のカム面34を、前記第2の固定カム面40に当接させて噛み合わせ状態になるように回転体36を後方に付勢する機能を奏する。
図11に示すように、ネジ棒30は、前記回転体36の異形断面孔46に合う断面形状で外周部に雄ネジ30aを形成した棒状長尺体である。その前端部には、フランジ状に径方向突出する嵌合部30bを形成している。前記ネジ棒30先端部には軸本体10と摺動可能で前記ネジ棒30と軸方向に一体的に動くピストン体50が嵌合される。
なお、実施形態では、第1のカム面32および第1の固定カム面38と第2のカム面34および第2の固定カム面40のピッチ同士も同じに形成している。対峙するカム面の歯の数が異なる場合は、第1のカム面32および第1の固定カム面38の一方と第2のカム面34および第2の固定カム面40の一方とが歯のピッチが同一であればよい。
上記動作のように各カムによる回転作動するように前記ノック機構部Aが構成され、回転体36の回転によって前記ネジ棒30を回転させるようにしたものである。
上記のことにより、組み立て時等で繰出機構部の作動検査をする場合、目視により簡便に少ないノック回数で作動検査することが可能になる。
10a 軸本体の前端部
10b 嵌合部
10c リブ
12 天冠
12a 係止部
14 継手
16 パイプ継手
18 パイプ
20 先軸
22 穂首
24 収容部
24a 攪拌ボール
24b シールボール
26 キャップ
26a インナーキャップ
26b インナーキャップ後方付勢用スプリング
26c 栓体
28 ネジ体
28a ネジ体の前端の筒状部
28b 円筒状部分
28c スリット
28d 嵌合部
28e 溝部
28f リブ
29窓部
30 ネジ棒
30a 雄ネジ
30b 嵌合部
32 第1のカム面
32a 第1のカム面の歯
32a1 第1のカム面の歯の斜面
32a2 歯の壁部
34 第2のカム面
34a 第2のカム面の歯
34a1 第2のカム面の歯の斜面
34a2 第2のカム面の歯の壁部
36 回転体
36a 嵌合部
36b 環状部分
37 印部(標識部)
38 第1の固定カム面
38a 第1の固定カム面の歯
38a1 第1の固定カム面の歯の斜面
38a2 第1の固定カム面の歯の壁部
40 第2の固定カム面
40a 第2の固定カム面の歯
40a1 第2の固定カム面の歯の斜面
40a2 第2の固定カム面の歯の壁部
42 カム体
44 バネ部材
46 異形断面孔
48 ネジ体のネジ部
50 ピストン体
50a 本体
50b 筒状部
50c 嵌合部
A 押圧の力を回転の力に変換するノック機構部
Claims (7)
- 軸本体後端部に配設された天冠を押圧することにより内容物を繰出すノック式容器において、
内容物を収容する軸本体内に、前部において内径にネジ部および後方向きに第1の固定カム面を持ち、かつ、中央部から後部が中空に形成されたネジ体が固定され、
そのネジ体の中空内部には、円環状に形成され、第1の固定カム面と噛み合う第1のカム面を前部に形成しかつ第2のカム面を後部に形成し、内径前部に異形断面孔を設けた回転体と、回転体をネジ体に対して後方に付勢するバネ部材と、回転体の第2のカム面と噛み合う第2の固定カム面を具備しネジ体の後部に固定されるカム体とを配設して、
ネジ体の外壁部にネジ体外部から回転体の外周面が視認できる窓部が形成され、回転体が回転する際に回転体の窓部内部を通過する箇所に標識部が形成されており、
外径部にネジを備えて断面が異形のネジ棒がネジ体のネジ部に螺合し、回転体の異形断面孔によりネジ棒と回転体は軸方向に移動可能かつ回転方向に係止され、ネジ棒先端部には軸本体と摺動可能でネジ棒と軸方向に一体的に動く内容物押出し部材が設けられ、
第1のカム面および第1の固定カム面の少なくとも一方は、回転体の所定回転方向に対して前方に傾く斜面を有した第1の歯を所定回転方向に同一ピッチで複数形成したものであり、
第2のカム面および第2の固定カム面の少なくとも一方は、回転体の所定回転方向に対して後方に傾く斜面を有した第2の歯を所定回転方向に同一ピッチで複数形成したものであり、
押圧の力によって、回転体における第1のカム面が第1の固定カム面に噛合った状態で、第1のカム面が第1の歯の前方に傾く斜面に沿って誘導されていくことにより、回転体が前方移動しかつ所定回転方向に回転し、一方、押圧の解除により回転体における第2のカム面が第2の固定カム面に噛合った状態で第2の歯の後方に傾く斜面に沿って誘導されていくことにより、回転体が後方移動しかつ所定回転方向に回転するように繰出機構部が構成され、
回転体の回転によってネジ棒を回転させて内容物押し出し部材を前進させる際に、使用者が窓部を通して回転体外表面の標識部の動きを視認可能にして、標識部の動きによって回転体が回転してネジ棒が前進していることを確認可能にしたことを特徴とするノック式繰出容器の繰出機構部。 - 窓部から視認可能な回転体の部分に形成する標識部は、第1の歯の分配ピッチの2倍のピッチで位相を合わせて配置されることを特徴とする請求項1に記載のノック式繰出容器の繰出機構部。
- 窓部は、貫通孔または透明部材で形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のノック式繰出容器の繰出機構部。
- 回転体には、その外周面にスリットや凹凸などの外部から視認し易い標識部を一体的に形成したことを特徴とする請求項2に記載のノック式繰出容器の繰出機構部。
- 回転体は、その外周部から軸方向中央部の外周部に段状に拡径した環状部分の後方向き面に後方向きの第2のカム面が形成されており、窓部から視認可能な回転体の部分が環状部分の外周面であってその外周面に標識部を形成したことを特徴とする請求項4に記載のノック式繰出し容器の繰出機構部。
- 前記ネジ体および軸筒の窓部は、回転に使用するカムの分配角度と同等の角度で分配した位置に形成したことを特徴とする請求項1から5のうちの一項に記載のノック式繰出容器の繰出機構部。
- 回転体の第1のカム面が、第1の固定カム面に噛み合わされた状態において、回転体側の第2のカム面と第2の固定カム面が、回転方向においてカムの一歯に対して半位相ずれた関係に設定され、回転体の第2のカム面が、第2の固定カム面に噛み合わされた状態において、回転体側の第1のカム面と第1固定カム面が、回転方向においてカムの一歯に対して半位相ずれた関係に設定されていることを特徴とする請求項1から5のうちの一項に記載のノック式繰出容器の繰出機構部。
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