JP5245202B2 - 超大入熱溶接部haz靭性に優れた高強度溶接構造用鋼及びその製造方法 - Google Patents
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一方、溶接部HAZ靭性も、加熱γ粒径が大入熱量によって異なることから、要求靭性値が高くなるほど大入熱量の値を小さくする必要があるのにも関わらず、近年では加熱γ粒径が大きくなる条件、すなわち溶接施工能率の向上の観点から、大入熱溶接(およそ20kJ/mm以下)や超大入熱溶接(20〜150kJ/mm)が実施される場合が多くなっている。
(1) 質量%で、C:0.01〜0.20%、Si:0.02〜0.50%、Mn:2.21〜3.5%、P:0.03%以下、S:0.0005〜0.030%、V:0.005〜0.50%、Nb:0.005〜0.20%、Al:0.003〜0.050%、Ti:0.003〜0.050%を含有し、さらに、質量%でMg及びCaをそれぞれ0.0001%以上で含有するとともに、それらの合計が0.0010〜0.010%の範囲であり、残部が鉄および不可避的不純物からなり、前記Mgの含有量が、次式(1)
free[Mg] = Tota1[Mg] − 全酸化物中の含有[Mg] ≧ 1 p p m ・・・(1)
の関係で表されることを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼。
(2) 更に、質量%で、Cu:0.05〜1.5%、Ni:0.05〜1.5%、Cr:0.02〜1.5%、Mo:0.02〜1.5%、Zr:0.005〜0.050%、Ta:0.005〜0.050%、B:0.0003〜0.0050%の内、少なくとも1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)に記載の超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼。
(3) (1)または(2)に記載の成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延した後、自然放冷することを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法。
(4) (1)または(2)に記載の成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延し、次いで未再結晶温度域において累積圧下率で40〜90%の熱間圧延を行った後、自然放冷することを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法。
(5) (1)または(2)に記載の成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延し、次いで未再結晶温度域において累積圧下率で40〜90%の熱間圧延を行い、次いで1〜60℃/secの冷却速度で0〜650℃まで冷却することを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法。
(6) (1)または(2)に記載の成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延し、次いで未再結晶温度域において累積圧下率で40〜90%の熱間圧延を行い、次いで1〜60℃/secの冷却速度で0〜650℃まで冷却した後、引き続き、あるいは一旦常温まで放冷した後に、250℃〜AC1点で焼戻し熱処理することを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法。
また、V−Nbの複合添加と高Mn化の組合せにより、溶接入熱が極めて大きい場合においても、HAZの加熱γ粒径と、靭性に悪影響を及ぼす粒界フェライトを同時に微細化することができ、これらの微細化効果により、溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼を製造することが可能となる。
これにより、建築、橋梁、造船、海洋構造物、ラインパイプ、建設機械等の溶接構造物の脆性破壊に対する安全性が大幅に向上し、産業上、極めて有用である。
なお、この実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために詳細に説明するものであるから、特に指定の無い限り、本発明を限定するものではない。
本発明の超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼(以下、高強度溶接構造用鋼と略称することがある)は、質量%で、C:0.01〜0.20%、Si:0.02〜0.50%、Mn:1.5〜3.5%、P:0.03%以下、S:0.0005〜0.030%、V:0.005〜0.50%、Nb:0.005〜0.20%、Al:0.003〜0.050%、Ti:0.003〜0.050%を含有し、さらに、質量%でMg及びCaをそれぞれ0.0001%以上で含有するとともに、それらの合計が0.0010〜0.010%の範囲であり、残部が鉄および不可避的不純物からなり、前記Mgの含有量が、次式(1)
free[Mg] = Tota1[Mg] − 全酸化物中の含有[Mg] ≧ 1 p p m ・・・(1)
で表される関係とされている。
以下、本発明に関して詳細に説明する。
本発明者らは、このようなHAZ細粒鋼の粒界フェライトの成長抑制方法について鋭意検討した結果、V−Nbの複合添加と高Mn化が極めて有効であるとの知見を得るに至った。前者は、VNや(V、Nb)(N、C)のような粒内変態核としての作用によって、個々の粒界フェライトの細粒化をもたらし、さらに、γ/α界面におけるVやNbの炭窒化物の析出、及び微量の固溶V、固溶Nbの異相界面偏析による粒界フェライトの成長抑制効果を併せ待っていることから、粒界フェライトの成長を顕著に抑制する。後者は、Mnによる焼入性増加によって粒界フェライトの生成そのものを抑制することに加え、Mnの異相界面偏析によってVやNbと同様に界面移動速度の低下をもたらす。
上述のような、加熱γ粒径の細粒化技術と粒界フェライト成長抑制技術の組合せによる超大入熱かつ冷却速度が極端に小さい場合の靭性改善策は、従来全く報告されていないものであり、工業的価値は極めて高い。
Cは、鋼における母材強度を向上させるために欠かせない基本的な元素であり、その有効な下限として0.01%以上の添加が必要であるが、0.20%を越える過剰の添加では、鋼材の溶接性や靭性の低下を招くので、その上限を0.20%とした。
Siは、製鋼上、脱酸元素として必要な元素であり、鋼中に0.02%以上の添加が必要であるが、0.50%を越えるとHAZ靭性を低下させるので、その上限を0.50%とした。
Mnは、本発明の主たる元素であり、母材の強度および靭性の確保に必要な元素であるが、3.5%を越えるとHAZ靭性を著しく阻害し、逆に、1.5%未満ではMnによる粒界フェライトの生成及び成長に対する抑制効果がそれぞれ小さくなるため、その範囲を1.5〜3.5%とした。
Pは、鋼の靭性に影響を与える元素であり、0.03%を越えて含有すると、鋼材の母材だけでなくHAZの靭性を著しく阻害するので、その含有される上限を0.03%とした。
Sは、0.030%を越えて過剰に添加されると粗大な硫化物の生成の原因となり、靭性を阻害するが、その含有量が0.0005%未満になると、粒内フェライトの生成に有効なMnSやピニングに有効な(Mg, Mn)Sなどの硫化物生成量が著しく低下するため、その含有量を0.0005〜0.030%の範囲とした。
Vは、本発明の主たる元素であり、窒化物(VN)形成元素として添加され、粒内フェライトの核として作用する。この際、化学量論的に、Nよりも過剰に添加し、炭化物あるいは炭窒化物の析出と固溶Vを確保することにより、粒界フェライトの成長が顕著に抑制される。これらの効果は、0.005%以下の添加では上述の効果が十分でなく、0.50%を越える添加では、逆に靭性の低下を招くために、その範囲を0.005〜0.50%の範囲とした。
Nbは、炭化物、窒化物を形成し、強度の向上に効果がある元素であり、またVと同様に粒界フェライトの成長抑制にも効果を有するが、0.005%以下の添加ではその効果がなく、0.20%を越える添加では、靭性の低下を招くため、その範囲を0.005〜0.20%の範囲とした。
Alは、通常、脱酸剤として添加されるが、本発明においては、0.05%を越えて添加されるとMg及びCaの添加の効果を阻害するため、これを上限とする。また、Mg、Caの酸化物を安定に生成するためには0.003%の添加が必要であり、これを下限とした。
Tiは、脱酸剤として、さらには窒化物形成元素として結晶粒の細粒化に効果を発揮する元素であるが、多量の添加は炭化物の形成による靭性の著しい低下をもたらすために、その上限を0.050%にする必要があるが、所定の効果を得るためには0.003%以上の添加が必要であり、その範回を0.003〜0.050%とした。
Mgは。本発明の主たる合金元素であり、主に脱酸剤あるいは硫化物生成元素として添加され、上述したように、その量はCa量によっても制限されるが、目安としては、0.0085%を越えて添加すると粗大な酸化物あるいは硫化物が生成し易くなり、母材およびHAZ靭性の低下をもたらす。しかしながら、0.0001%未満の添加では、ピニング粒子として必要な酸化物の充分な生成が期待できなくなるため、その添加範囲を0.0001〜0.0085%と限定することが望ましい。
また、(Mg, Mn)Sの生成のためには、凝固段階において次式(1)
free[Mg] = Tota1[Mg] − 全酸化物中の含有[Mg] ≧ 1 p p m ・・・(1)
で表される関係を満足する必要がある。
Caは、硫化物を生成することによって伸長MnSの生成を抑制し、鋼材の板厚方向の特性、特に耐ラメラティアー性を改善する。また、CaはMgと同様な効果を有していることから、本発明の重要な元素である。Caの含有量の範回は、Mgと同じ理由により、その範囲は0.0001%〜0.0085%の範回に限定することが望ましい。実際には、この範囲でMg量との関係を考慮して決める必要がある。
本発明の超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼においては、強度、及び靭性を改善する元素として、Cu、Ni、Cr、Mo、Zr、Ta、Bの中から1種または2種以上の元素を添加することができる。
Cuは、靭性を低下させずに強度の上昇に有効な元素であるが、0.05%未満では効果がなく、1.5%を越えると鋼片加熱時や溶接時に割れを生じやすくする。従って、その含有量を0.05〜1.5%以下とした。
Niは、靭性および強度の改善に有効な元素であり、その効果を得るためには0.05%以上の添加が必要であるが、1.5%以上の添加では溶接性が低下するため、その上限を1.5%とした。
Crは、析出強化による鋼の強度を向上させるため、0.02%以上の添加が有効であるが、多量に添加すると焼入性が上がり、母材靭性とHAZ靭性を低下させる。従って、その上限を1.5%とした。
Moは、Crと同様、鋼の強度を向上させる効果を有し、その効果を得るためには、0.02%以上の添加が必要であるが、1.50%を越える多量の添加は必要以上の強化とともに、靱性の著しい低下をもたらすため、その範囲を0.02〜1.50%とした。
Zr及びTaも、VやNbと同様に炭化物、窒化物を形成し、強度の向上に効果がある元素であるが、0.005%未満の添加ではその効果がなく、0.050%を越える添加では、逆に靱性の低下を招くため、その範囲を0.005〜0.050%とした。
Bは、一般に固溶すると焼入性を増加させ、また、BNとして固溶Nを低下させ、溶接熱影響部の靱性を向上させる元素である。従って、0.0003%以上の添加でその効果を利用できるが、過剰の添加は靱性の低下を招くため、その上限を0.0050%とした。
上記の成分を含有する高強度溶接構造用鋼は、製鋼工程で溶製後、連続鋳造等を経て再加熱、圧延、冷却処理を施して得られる。
本発明の超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法は、上記成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延した後、自然放冷する方法として概略構成されている。
以下、本発明の高強度溶接構造用鋼の各限定項目について説明する。
本発明では、熱間圧延、制御圧延ともに、鋼片をオーステナイト化するために、AC3点以上の温度に加熱する必要がある。しかしながら、1250℃を超えて加熱すると熱源コストの増大が生じることから、加熱温度の上限を1250℃とした。
次いで、熱間圧延、制御圧延ともに、再結晶温変域で圧延することによりオーステナイト粒径を小さくすることが必要である。また、制御圧延を用いて強度上昇と靭性向上を図る場合には、さらに未再結晶温度域で圧延することによりオーステナイト粒内に変形帯を導入し、フェライト変態核を導入することが有効である。未再結晶温度域での累積圧下率が40%未満では変形帯が十分に形成されないので、未再結晶温度域での累積圧下率の下限値を40%とした。また、累積圧下率が90%を超えると、母材シヤルピー試験の吸収エネルギーの低下が著しくなるため、上限値を90%とした。
自然放冷材よりも、さらに強度を向上させるためには加速冷却を行うことが必要である。しかしながら、冷却速度が1℃/sec未満では十分な強度を得ることができない。逆に、冷却速度が60℃/sec超では、ベイナイト主体組織(部分的にマルテンサイト)が生成するため、母材の靱性が低下する。したがって、冷却速度を1〜60℃/secに限定した。
また、本発明においては、母材の強度を得るため、変態が終了するまで加速冷却を継続する必要がある。このため、冷却停止温度の上限を650℃とした。650℃超の冷却停止温度では変態が終了しないため、十分な強度が得られない。また、通常、加速冷却では水を冷却媒体として用いる。それ故、実際上の冷却停止温度の下限は0℃となるので、下限値を0℃とした。
加速冷却後の焼戻し熱処理は、回復による母材組織の靱性向上を目的としたものであるから、加熱温度は逆変態が生じない温変域であるAC1点以下でなければならない。回復は、転位の消滅、合体によって格子欠陥密度を減少させるものであり、これを実現するためには250℃以上に加熱することが必要である。このため、加熱温度の下限を250℃とした。上限は変態点以下であるため、AC1を上限とした。
また、V−Nbの複合添加と高Mn化の組合せにより、溶接入熱が極めて大きい場合においても、HAZの加熱γ粒径と、靭性に悪影響を及ぼす粒界フェライトを同時に微細化することができ、これらの微細化効果により、溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼を製造することが可能となる。
これにより、建築、橋梁、造船、海洋構造物、ラインパイプ、建設機械等の溶接構造物の脆性破壊に対する安全性が大幅に向上し、産業上、極めて有用である。
表1及び表2に示す化学成分組成を有する鋼片を、表3に示す製造条件によって板厚12mm〜100mmの厚鋼板とし、本発明鋼(鋼符号2〜20)、及び比較鋼(鋼符号23〜35)を得た。
また、表3におけるd1(μm)は、入熱120kJ/mmのHAZ加熱γ粒径であり、d2(μm)は、入熱120kJ/mmのHAZ加熱γ粒界に生成した粒界フェライト粒径である。また、vE0(kgf・m)は、HAZの0℃におけるシャルピー吸収エネルギー値である。
まず、母材靱性の評価するため、上記各鋼の板厚の1/4部位からJIS4号試験片を採取した後、この試験片から2mmVノッチ試験片を採取し、この試験片を用いて、0℃の温度下でシャルピー衝撃試験を行い、これによって得られる衝撃吸収エネルギー値を測定した。
上記母材の評価試験において、母材強度は、全て50〜60kgf・mの範囲に入っていた。また、母材靱性についても、表3に示すように、加熱温度を1100℃〜1250℃の範囲として、5水準の温度で製造しているが、全ての加熱温度条件において良好な数値であった。具体的には、発明鋼の母材延性・脆性遷移温度(vTrs)は−40℃以下であり、試験温度−40℃〜−80℃の範回において、高いシャルピー吸収エネルギー値(10kgf・m以上)を示しており、母材としての特性に優れていることが明らかである。
表3に示す鋼符号2〜20は、本発明の鋼の例を示す。
表3に示すように、本発明鋼(鋼符号2〜20)は、化学成分組成と製造条件の各要件を満足しており、HAZの加熱γ粒径(d1)が、最大で180μm以下の超細粒鋼であるとともに、冷却中に旧γ粒界にそって生成した粒界フェライトの粒径(d2)が、いずれも40μm以下であった。
また、本発明鋼(鋼符号2〜20)は、上記溶接部HAZ靱性の評価試験において、HAZの0℃におけるシャルピー吸収エネルギー値(vE0)がいずれも12.4kgf・m以上であり、本発明の高強度溶接構造用鋼が高いHAZ靭性を有していることが明らかである。
すなわち、表3に示すように、比較鋼23〜27は、基本成分あるいは選択元素の内、何れかの元素が発明の要件を越えて添加されている例であり、本発明の重要な限定事項である「V、Nb量の確保」、「MgとCaの合計量」及び「free[Mg]≧1ppm」という要件を満たしてはいるものの、靭性劣化要因となる元素が過剰に添加された事により、超大入熱HAZ靭性の劣化が大きくなっている。
Claims (6)
- 質量%で、C:0.01〜0.20%、Si:0.02〜0.50%、Mn:2.21〜3.5%、P:0.03%以下、S:0.0005〜0.030%、V:0.005〜0.50%、Nb:0.005〜0.20%、Al:0.003〜0.050%、Ti:0.003〜0.050%を含有し、
さらに、質量%でMg及びCaをそれぞれ0.0001%以上で含有するとともに、それらの合計が0.0010〜0.010%の範囲であり、残部が鉄および不可避的不純物からなり、
前記Mgの含有量が、次式(1)
free[Mg] = Tota1[Mg] − 全酸化物中の含有[Mg] ≧ 1 p p m ・・・(1)
の関係で表されることを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼。 - 更に、質量%で、Cu:0.05〜1.5%、Ni:0.05〜1.5%、Cr:0.02〜1.5%、Mo:0.02〜1.5%、Zr:0.005〜0.050%、Ta:0.005〜0.050%、B:0.0003〜0.0050%の内、少なくとも1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼。
- 請求項1または請求項2に記載の成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延した後、自然放冷することを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法。
- 請求項1または請求項2に記載の成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延し、次いで未再結晶温度域において累積圧下率で40〜90%の熱間圧延を行った後、自然放冷することを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法。
- 請求項1または請求項2に記載の成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延し、次いで未再結晶温度域において累積圧下率で40〜90%の熱間圧延を行い、次いで1〜60℃/secの冷却速度で0〜650℃まで冷却することを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法。
- 請求項1または請求項2に記載の成分組成を有する鋼片を、AC3点以上、1250℃以下に加熱し、次いで再結晶温度域で熱間圧延し、次いで未再結晶温度域において累積圧下率で40〜90%の熱間圧延を行い、次いで1〜60℃/secの冷却速度で0〜650℃まで冷却した後、引き続き、あるいは一旦常温まで放冷した後に、250℃〜AC1点で焼戻し熱処理することを特徴とする超大入熱溶接部HAZ靭性に優れた高強度溶接構造用鋼の製造方法。
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