JP5243770B2 - 燃料電池及び携帯電子機器 - Google Patents

燃料電池及び携帯電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5243770B2
JP5243770B2 JP2007282461A JP2007282461A JP5243770B2 JP 5243770 B2 JP5243770 B2 JP 5243770B2 JP 2007282461 A JP2007282461 A JP 2007282461A JP 2007282461 A JP2007282461 A JP 2007282461A JP 5243770 B2 JP5243770 B2 JP 5243770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
electrode
fuel
negative
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007282461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009110823A (ja
Inventor
晃 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2007282461A priority Critical patent/JP5243770B2/ja
Publication of JP2009110823A publication Critical patent/JP2009110823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5243770B2 publication Critical patent/JP5243770B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

本発明は、燃料電池及び携帯電子機器に関する。
携帯機器用の燃料電池として、メタノール(CHOH)を燃料とした小型のダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC、Direct Methanol fuel cells)が知られている。また、DMFCの発電部分は、燃料極、負(触媒)電極、セパレータ(電解質膜)、正(触媒)電極、空気極を積層した平面構造になっている。
また、燃料電池は、様々な用途に応用できるように一定の大きさを有する単位(セルと呼ばれる)で構成されている。例えば、高電圧が必要な場合には、複数のセルを直列接続により構成したものを用い、また、高電流が必要な場合には、表面積の広いセルを用いる。また、図6(a)は、燃料電池の厚さ方向の薄型化を図るためにセルを並列配置したときの構成例を示し、図6(b)は、燃料電池の平面方向の省スペース化を図るためにセルを積層配置したときの構成例を示す。
また、近年においては、正負の電極と電解質膜とを一体化したMEA(Membrane Electrode Assembly)が平面構造として利用されている。なお、MEAとは、膜(Membrane)と電極(Electrode)の接合体(Assembly)を意味している。
また、平面方向において電極板を取リ付け可能であるため、電気抵抗を低く保つことができ、効率の良い発電を行うことができる。但し、構造上、燃料極面には、燃料を流すための流路を形成する必要がある。
ここで、図7を用いて燃料電池の動作原理について説明する。燃料電池300は、図7に示すように、燃料極301と、負(触媒)電極302と、セパレータ(電解質膜)303と、正(触媒)電極304と、空気極305とから構成される発電部分と、負(触媒)電極302に電気的に接続されている負極導体306と、正(触媒)電極304に電気的に接続されている正極導体307とにより構成されている。
また、燃料極301と負(触媒)電極302との間には密閉等のための外周シール308が設けられ、正(触媒)電極304と空気極305との間には密閉等のための外周シール309が設けられている。また、燃料極301には、燃料であるメタノール(CHOH)と水(HO)を注入するための燃料注入口310が設けられている。また、燃料極301内には、燃料注入口310から注入されたメタノール(CHOH)と水(HO)が流れる流路311が形成されている。
ここで、燃料極301では、メタノール(CHOH)が水(HO)と反応して二酸化炭素(CO)と、水素イオン(H)と、電子(e)を生成する(CHOH+HO→CO+6H+6e)。
水素イオン(H)は、電解質膜303を通って空気極305へ移動し、一方、電子(e)は、負極導体306から負荷312及び正極導体307を介して空気極305に移動する。
空気極305では、空気中から吸収した酸素(3/2O)と、電解質膜303を介して移動してきた水素イオン(6H)と、負極導体306から負荷312及び正極導体307を介して移動してきた電子(6e)とが反応して水(水蒸気)になる(3/2O+6H+6e→3HO)。したがって、空気極305では、酸素(3/2O)の吸入と水蒸気(3HO)の排気が行われる。
このようにして、燃料極301と空気極305とにおける反応が繰り返されることにより、負極導体306と正極導体307間に一定電流が生じ、負極導体306と正極導体307との間に配設されている負荷312に一定の電圧が印加される(例えば、特許文献1及び2を参照)。
特開2003−297372号公報 特開2002−539587号公報
ところで、必要となる発電量の増加に伴って燃料電池自体が大型化すると、負電極302の内部及び正電極304の内部での電気抵抗が増加し、発電効率の減少が生じるという課題があった。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、必要となる発電量の増加に伴って燃料電池が大型化しても、発電効率の減少が抑制される燃料電池及び携帯電子機器を提供することにある。
本発明に係る燃料電池は、上記課題を解決するために、燃料極部と、負電極部と、電解質部と、正電極部と、空気極部と、を有し、前記負電極部の内部と前記正電極部の内部の少なくとも一方には、導電部が挿通されるとともに、前記導電部は、前記負電極部の内部と前記正電極部の内部から外部に露出される露出部が形成され、前記露出部は、外部接続端子と接続されるように構成される、ことを特徴とする。
本願発明の燃料電池では、燃料極部は、中空形状に形成された基体管の外周に形成され、負電極部は、燃料極部の外周に形成され、電解質部は、負電極部の外周に形成され、正電極部は、電解質部の外周に形成され、空気極部は、正電極部の外周に形成される。
また、本発明に係る携帯電子機器は、上記課題を解決するために、前記燃料電池と、前記燃料電池が内部に配設された電気ケーブルが前記燃料電池と電気的に接続される接続部に接続された状態において前記燃料電池からの給電により機能を動作させる機能動作部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、必要となる発電量の増加に伴って燃料電池が大型化しても、負電極部の内部及び正電極部の内部での電気抵抗が導電部の影響により増大しないため、発電効率の減少を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池が接続される携帯端末の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、以下では、携帯電話装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であっても良い。
携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3と、を備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作キー群11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を動作させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22と、を備えて構成されている。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが折り畳まれた状態(折畳み状態)にしたりできる。
なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られず、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)等であっても良い。
また、図2は、携帯電話装置1の機能を示す機能ブロック図である。なお、携帯電話装置1には、補助用の電池として外部から燃料電池30が接続される。
携帯電話装置1は、図2に示すように、外部の端末と通信を行う通信部60と、所定の処理を行う処理部70と、所定容量を有する充電池80と、電源供給源として充電池80と燃料電池30のいずれか一方を選択するように切り替える切替部81と、切替部81を介して供給される電源電圧を所定の電圧に変換し、変換後の電圧を通信部60や処理部70等に供給する電源回路部82と、を備えている。
通信部60は、所定の使用周波数帯により外部装置と通信を行うメインアンテナ61と、変調処理又は復調処理等の信号処理を行う通信処理部62と、を備える。
メインアンテナ61は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置(基地局)と通信を行う。なお、本実施の形態では、所定の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ61は、所定の使用周波数帯の他に、第2の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であっても良いし、さらに、第3の使用周波数帯にも対応できる複数バンド対応型により構成されていても良い。
通信処理部62は、メインアンテナ61によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を処理部70に供給し、一方、処理部70から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ61を介して外部装置(基地局)に送信する。
充電池80は、本実施例では、大きさ、重さ、容量等の観点から小型、軽量、充放電可能なリチウムイオン(Li ion)電池であるとするが、特にこれに限られず、例えば、リチウムポリマー電池等であっても良い。
処理部70は、負荷の状態等に応じて、切替部81に対して電源供給源の切り替え命令を行う。切替部81は、処理部70からの命令によって充電池80と燃料電池30とを切り替える。
電源回路部82は、充電池80又は燃料電池30から供給される電源電圧を所定の電圧値に変圧し、変圧後の電源電圧を通信部60及び処理部70に供給する。なお、電源回路部82は、燃料電池側に昇圧回路を持っている構成であっても良い。
ここで、本発明に係る燃料電池30の構成について説明する。なお、図3(a)は、燃料電池30を側面から見たときの外観図であり、図3(b)は、図3(a)の先端部の断面を模式的に示す断面図であり、図3(c)は、図3(a)のA−Aで切断したときの断面図である。
燃料電池30は、例えば、メタノール(CHOH)を燃料とした小型のダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC、Direct Methanol fuel cells)であって、図3に示すように、先端部分に燃料注入口31を有する中空形状の基体管32と、基体管32の外周に形成される燃料極33(燃料極部)と、燃料極33の外周に負電極として形成される負(触媒)電極層34(負電極部)と、負(触媒)電極層34の外周に形成される電解質層(セパレータ)35(電解質部)と、電解質層35の外周に正電極として形成される正(触媒)電極層36(正電極部)と、正(触媒)電極層36の外周に形成される空気極37(空気極部)とから構成される。なお、燃料電池30の外形形状は、筒型(円筒型や多角筒型等)や楕円型のいずれであっても良い。
基体管32は、内側が燃料極33側となっており、燃料注入口31から注入された燃料(メタノール(CHOH)と水(HO))の貯留場及び流路となっている。また、基体管32は、メタノールと水とが反応して生成される二酸化炭素が排出されるが、通常は、後述する防水膜39を介して外に排気される。また、燃料を基体管32内に注入するときにも、二酸化炭素は基体管32から外へ排気されるので、二酸化炭素が基体管32内に残留することはない。
また、負(触媒)電極層34内には、当該負(触媒)電極層34の一方端側から他方端側にかけて所定の電気抵抗を有する金属性の負電極線38(導電部の一つ)が貫通するように挿通されている。
また、負(触媒)電極層34は、基体管32の先端部分の燃料注入口31から突出して形成されており、その負(触媒)電極層34の先端部分には、通気性を有する防水膜39が形成されている。
また、正(触媒)電極層36内には、当該正(触媒)電極層36の一方端側から他方端側にかけて所定の電気抵抗を有する金属性の正電極線40(導電部の一つ)が貫通するように挿通されている。
また、空気極37は、酸素を吸入し、水蒸気を排気するように通気性を有し、可撓性を有する部材で形成されている。
また、図3(a)に示すように、燃料注入口31と空気極37の間は、シール部材41により密閉されている。
また、燃料電池30は、全長が長いほど、燃料極33や空気極37の電気抵抗が増大する。ここで、一般的な燃料電池に使用されている材料について説明する。一般的な燃料電池は、燃料極及び空気極それぞれのベースの樹脂系素材に炭素を混ぜ、それに白金やルテニウム等の微細な金属粒子を散りばめて構成されている。したがって、燃料電池の抵抗率は、純粋な炭素に比べ100倍以上になっている。
そこで、本発明に係る燃料電池30では、負電極線38及び正電極線40に、銅等の電気抵抗の低い材料(金、銀等でも良い)を用いる。このように構成することにより、電気抵抗の低い金属導線が負(触媒)電極層34と正(触媒)電極層36の内部に挿通されることになるので、必要となる発電量の増加に伴って燃料電池30が大型化しても、電気抵抗を低く抑えることができ、かつ、イオン伝導効率の高い構造を実現することができる。
なお、金属導線である銅の場合、抵抗値は、約1.72×10−8[Ω・m]なのに対し、炭素の抵抗値は、高密度であっても約1.64×10−5[Ω・cm]である。このようにバルクの状態でも約1000倍の差がある。一般の燃料電池は、上述したように、炭素が樹脂系のベースに塗りこまれるため、さらに抵抗率が増大する。
また、複数の細い線を束ねるようにして負電極線38及び正電極線40を構成することにより、繰り返しの屈曲に対して断線を防ぐことができる。
つぎに、燃料電池30の発電の流れについて説明する。
燃料極33では、メタノール(CHOH)が水(HO)と反応して二酸化炭素(CO)と、水素イオン(H)と、電子(e)を生成する(CHOH+HO→CO+6H+6e)。
水素イオン(H)は、電解質層35を通って空気極37へ移動し、それに伴い、電子(e)は、負電極線38から負荷及び正電極線40を介して空気極37に移動する。なお、負荷は、携帯電話装置1に相当する。
また、空気極37では、空気中から吸収した酸素(3/2O)と、電解質層35を介して移動してきた水素イオン(6H)と、負電極線38から負荷及び正電極線40を介して移動してきた電子(6e)とが反応して水(水蒸気)になる(3/2O+6H+6e→3HO)。したがって、空気極37では、酸素(3/2O)の吸入と水蒸気(3HO)の排気が行われる。
このように、燃料極33と空気極37とにおける反応が繰り返されることにより、負電極線38と正電極線40間に一定の電流が生じ、負電極線38と正電極線40との間に配設されている負荷に一定の電流が流れ込む。なお、本実施例においては、このような燃料極33と空気極37とにおける一連の反応に伴って、正電極線40から負電極線38に電流が流れる一連の動作を発電と定義する。
また、携帯電話装置1は、充電池80の充電容量が常に一定値(例えば、満充電状態)を担保するように、充電池80に対して燃料電池30から電源電圧を供給し、充電動作が行われるように構成されても良い。この場合には、燃料電池30の電流能力は、最大でも充電池80の性能劣化を及ぼさない範囲の電流値の容量とする。このように構成することにより、電流制限回路を設ける必要がなくなり、充電制御及び装置を簡略化することができる。
このようにして、本発明に係る燃料電池30は、内側から、負(触媒)電極層34と負電極線38を第1層目とし、電解質層35を第2層目とし、正(触媒)電極層36と正電極線40を第3層目とし、酸素を吸気及び排気する空気極37を第4層目として構成されるので、燃料極33側に密閉構造を確保する部品を必要とせず、平面構造の燃料電池に比して、コストを抑えることができ、また、可撓性を有するため、柔軟な構造を採ることができ、また、小型化を容易に図ることができる。
また、基体管32の先端部には、防水膜39が設けられており、通常時には、ここから二酸化炭素が排気される。また、燃料が注入された際も、ここから二酸化炭素が排気される。したがって、本発明に係る燃料電池30は、基体管32内部に二酸化炭素が残留することはない構成になっている。
また、本発明に係る燃料電池30では、負(触媒)電極層34内に、負(触媒)電極層34の一方端側から他方端側にかけて負(触媒)電極層34の電気抵抗よりも低い所定の電気抵抗を有する金属性の負電極線38が貫通するように挿通され、また、正(触媒)電極層36内には、正(触媒)電極層36の一方端側から他方端側にかけて正(触媒)電極層36a電気抵抗よりも低い所定の電気抵抗を有する金属性の正電極線40が貫通するように挿通されているので、管長が長大化しても、発電された電流が負(触媒)電極層34又は正(触媒)電極層36よりも負電極線38又は正電極線40の方に優先的に流れるので、発電した電気エネルギーを熱として放散される現象が抑制され、発電効率を最大限に活かすことができる。
また、本発明によれば、内側から負(触媒)電極層34、負電極線38、電解質層35、正(触媒)電極層36、正電極線40により構成され、通気性の高い外壁膜を巻くことにより完成するので量産効果が出しやすく、また、巻き径や長さを調整することにより、任意の出力電圧を有する燃料電池30を製造することができ、フレキシブルな量産対応が可能となる。
また、本発明に係る燃料電池30は、出力端子に外部に露出された負電極線38(露出部の一つ)及び正電極線40(露出部の一つ)が利用されるため、電気的な接続方法が容易な上、接続方法の選択の幅が広い利点があり、また、ハンダ付け、圧接、圧着等、どのような方法でもフレキシブルに対応可能となり、組立て、組み付けが低コストで実現できる。
なお、本実施例においては、充電池80と燃料電池30を併用する携帯電話装置1について説明したが、携帯電話装置1は、充電池80を有さず、燃料電池30のみで駆動される構成であっても良い。このような構成の場合には、携帯電話装置1は、内部に充電池80を備えないため、小型化することができ、また、デザインにおける選択の幅を広げることができる。また、本実施例においては、燃料電池30は、筒型(円筒型や多角筒型等)や楕円型で形成されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、ダイレクトメタノール型燃料電池のような平面構造であっても良い。
<応用例1>
ここで、本発明に係る燃料電池30を利用した応用例について説明する。本発明に係る燃料電池30は、携帯電子機器用のストラップ100に組み込むことができる。
ストラップ100は、図4に示すように、一方端側に負電極線38と正電極線40の端部が露出形成され、他方端側に燃料注入口31が形成されてなる燃料電池30が内蔵された首掛け紐101と、首掛け紐101の一方端側と他方端側を固定し、一方端側に露出形成されている負電極線38と正電極線40とを電気的に接続する接続部102と、他方端側に形成されている燃料注入口31に燃料を注入するための流路が形成されてなる固定部103と、接続部102に電気的に接続され、携帯電子機器の給電用プラグ(取付部)に電気的に接続され、携帯電子機器に電源電圧を給電する接続用プラグ104と、固定部103に固定され、電子機器を吊り下げ保持する保持部105と、を備える。
このような構成によれば、携帯電子機器用ストラップのネックレス部分に燃料電池30を設けることができるので、例えば、燃料電池30を内蔵しない携帯電子機器を製造することができ、携帯電子機器の小型・省スペース化を図ることができる。
また、燃料電池30を携帯電子機器内部に内蔵しない構成なので、空気極37の全周囲は、常に外部に露出されているので、十分に、酸素を吸入し、かつ水蒸気を排気することができ、発電効率を最大限に活かすことができる。
また、燃料電池30は、その構造上、発電過程において発熱を伴うが、電子機器に内蔵されないため、使用温度範囲を高く設定することができる。
<応用例2>
また、本発明に係る燃料電池30は、イヤホンケーブル200のケーブル部分に組み込むことができる。
イヤホンケーブル200(電気ケーブル)は、図5に示すように、一方端側に負電極線38が電気的に接続されてなる負電極端子と、正電極線40が電気的に接続されてなる正電極端子と、電気信号が入力される信号入力端子とが一体的に形成されてなるとともに、携帯電子機器の給電用プラグ(接続部)に電気的に接続されて信号の入力を行いつつ、携帯電子機器に電源電圧を給電する電子機器接続用のプラグ201を有し、他方端側に電気信号が出力される信号出力端子と燃料注入口31が形成されてなるケーブル202と、ケーブル202の他方端側を固定し、他方端側に形成されている燃料注入口31に燃料を注入するための流路が形成されている固定部203と、固定部203に固定され、信号出力端子から出力される電気信号を音に変換し出力する信号変換部204と、を備える。
このような構成によれば、イヤホンケーブル200のケーブル部分に燃料電池30を設けることができるので、燃料電池30を内蔵しない電子機器を製造することができ、電子機器の小型・省スペース化を図ることができる。
また、燃料電池30を電子機器内部に内蔵しない構成なので、空気極37の全周囲は、常に外部に露出されているので、十分に、酸素を吸入し、かつ水蒸気を排気することができる、発電効率を最大限に活かすことができる。
また、燃料電池30は、その構造上、発電過程において発熱を伴うが、電子機器に内蔵されないため、使用温度範囲を高く設定することができる。
なお、上述した応用例は一例であって、他の部品の一部、例えば、携帯電子機器の給電用プラグに電気的に接続されて信号の出力を行うとともに、携帯電子機器に電源電圧を給電する電子機器の接続用プラグを有する電気ケーブル等に、本発明に係る燃料電池30が用いられても良い。また、本発明に係る燃料電池30は、基体管を長くすることができる機器のケーブル類に適用されることが好ましい。
本発明に係る携帯電話装置の外観を示す斜視図である。 本発明に係る携帯電話装置の機能を示すブロック図である。 燃料電池の構造を示す模式図である。 本発明に係る燃料電池の第1の応用例を示す図である。 本発明に係る燃料電池の第2の応用例を示す図である。 燃料電池を並列配置及び積層配置したときの構成例を示す図である。 燃料電池の動作の説明に供する図である。
符号の説明
1 携帯電話装置
2 操作部側筐体部
3 表示部側筐体部
4 ヒンジ機構
11 操作キー群
30 燃料電池
31 燃料注入口
32 基体管
33 燃料極
34 負(触媒)電極層
35 電解質層
36 正(触媒)電極層
37 空気極
38 負電極線
39 防水膜
40 正電極線
41 シール部材
81 切替部
82 電源回路部
100 ストラップ
101 首掛け紐
102 接続部
103、203 固定部
104 接続用プラグ
105 保持部
200 イヤホンケーブル
201 電子機器接続用のプラグ
202 ケーブル
204 信号変換部

Claims (3)

  1. 燃料極部と、負電極部と、電解質部と、正電極部と、空気極部と、を有し、
    前記負電極部の内部と前記正電極部の内部の少なくとも一方には、導電部が挿通されるとともに、
    前記導電部は、前記負電極部の内部と前記正電極部の内部から外部に露出される露出部が形成され、
    前記露出部は、外部接続端子と接続されるように構成される、ことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記燃料極部は、中空形状に形成された基体管の外周に形成され、
    前記負電極部は、前記燃料極部の外周に形成され、
    前記電解質部は、前記負電極部の外周に形成され、
    前記正電極部は、前記電解質部の外周に形成され、
    前記空気極部は、前記正電極部の外周に形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池と、
    前記燃料電池が内部に配設された電気ケーブルが前記燃料電池と電気的に接続される接続部に接続された状態において前記燃料電池からの給電により機能を動作させる機能動作部と、を有することを特徴とする携帯電子機器。
JP2007282461A 2007-10-30 2007-10-30 燃料電池及び携帯電子機器 Expired - Fee Related JP5243770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007282461A JP5243770B2 (ja) 2007-10-30 2007-10-30 燃料電池及び携帯電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007282461A JP5243770B2 (ja) 2007-10-30 2007-10-30 燃料電池及び携帯電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009110823A JP2009110823A (ja) 2009-05-21
JP5243770B2 true JP5243770B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=40779087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007282461A Expired - Fee Related JP5243770B2 (ja) 2007-10-30 2007-10-30 燃料電池及び携帯電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5243770B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014530458A (ja) * 2011-09-19 2014-11-17 エルジー・ケム・リミテッド ケーブル型二次電池
US9736567B2 (en) * 2014-09-29 2017-08-15 Qualcomm Incorporated Electronics interface for device headset jack

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3340362B2 (ja) * 1997-10-01 2002-11-05 関西電力株式会社 円筒固体電解質型燃料電池
JP4011771B2 (ja) * 1998-12-15 2007-11-21 関西電力株式会社 固体電解質型燃料電池
JP4057822B2 (ja) * 2002-03-14 2008-03-05 京セラ株式会社 燃料電池セル及びセルスタック並びに燃料電池
JP2005166552A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Canon Inc 燃料電池
JP2005190763A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP4931357B2 (ja) * 2005-03-14 2012-05-16 新光電気工業株式会社 固体酸化物型燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009110823A (ja) 2009-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3637392B2 (ja) 燃料電池
US20030180594A1 (en) Air breathing direct methanol fuel cell pack
JP2006253135A (ja) 燃料電池用スタック,および燃料電池用スタックを用いる燃料電池システム
JP4781626B2 (ja) 燃料電池
JP4119188B2 (ja) 燃料電池搭載機器
JP2008293757A (ja) 燃料電池
JP2008077933A (ja) 燃料電池
KR100793636B1 (ko) 연료전지용 유닛 셀, 그 제조방법 및 연료전지 시스템
US8957622B2 (en) Fuel cell system and electronic device
JP5243770B2 (ja) 燃料電池及び携帯電子機器
JP2005353758A (ja) エネルギーデバイスとその製造方法及びそれを搭載した装置
JP3793801B2 (ja) 小型燃料電池
JP4955707B2 (ja) 円筒形空気亜鉛電池及びその製造方法
US20070048584A1 (en) Fuel cell
US8053132B2 (en) Cathode end plate and breathable fuel cell stack using the same
JP2005166552A (ja) 燃料電池
KR20100033618A (ko) 전류집전체 및 연료전지용 스택
US20070048583A1 (en) Fuel cell
JP2005340158A (ja) 燃料電池モジュール
JP2005032517A (ja) 燃料電池
JP2006294628A (ja) 燃料電池およびこれを搭載した携帯機器
JP2007287466A (ja) 燃料電池システム
KR100343392B1 (ko) 알콜 연료전지를 이용한 휴대형 전원 공급장치
JP2004265872A (ja) 燃料電池,燃料電池発電装置及びそれを用いた機器
JP2009112116A (ja) 携帯電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5243770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees