JP5243318B2 - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年では、脳波を利用して機械を操作するBMI(Brain Machine Interface)が着目されている。また、ユーザの生体情報に基づいて、どの程度の関心をもってコンテンツを視聴したか否か(視聴質)を検出する技術(特許文献1,特許文献2)や、ユーザの感情を生体情報に基づいて推定し、ユーザの感情に応じた素材を取得して自分史を編集できるようにした技術(特許文献3)、及び、ユーザの生体情報に基づいてウェブページのデザインを変換し、ユーザ端末に配信する技術(特許文献4)も知られている。
一方、インターネット上の仮想店舗において、ユーザの購買履歴に基づいて商品を推薦するシステムも知られている(特許文献5)。
特開2008−205861号公報 特開2005−142975号公報 特開2008−252356号公報 特開2002−157187号公報 特開2008−282098号公報
ユーザの商品購買履歴に基づいて別の商品を勧めるシステムは知られているが、ユーザの脳波を利用する推奨システムは存在しない。脳波を計測する従来技術は知られているが、逆に、ユーザに所定の脳波を発生させるように働きかける技術は知られていない。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的は、所定のコンテンツデータをユーザコンピュータに配信させることにより、ユーザに所定の脳波パターンに属する脳波を発生させることができる、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。本発明の他の目的は、所定の脳波パターンに属する脳波をユーザに発生させるための所定のコンテンツデータを、ユーザの視線の動きに応じて配置させることができる、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1観点に従うコンテンツ配信システムは、ユーザの使用するユーザコンピュータにコンテンツデータを送信して表示させるコンテンツ配信システムであって、ユーザコンピュータに接続され、ユーザの脳波を測定して脳波データを送信する脳波測定部と、複数のコンテンツデータを管理するコンテンツ管理部と、脳波データのパターンに基づいて生成される複数のユーザグループを管理するユーザグループ管理部と、脳波測定部から受信されるユーザの脳波データに基づいて、ユーザが、ユーザグループ管理部で管理される各ユーザグループのうちいずれのユーザグループに属するかを判別するユーザグループ判別部と、予め設定される所定の脳波パターンに属する脳波をユーザに発生させるべく、ユーザの属するユーザグループについて予め対応付けられている所定のコンテンツデータを選択して、ユーザコンピュータに送信させるコンテンツ選択部と、を備える
上記構成により、ユーザグループ判別部は、脳波測定部から受信される脳波データに基づいて、ユーザの属するユーザグループを判別する。そのユーザグループには、所定の脳波パターンに属する脳波をユーザに発生させるための所定のコンテンツデータが予め対応付けられている。コンテンツ選択部は、所定のコンテンツデータを選択してユーザコンピュータに送信させる。ユーザは、所定のコンテンツデータを閲覧することにより、所定の脳波パターンに属する脳波を発生させる。
例えば、「楽しい」、「活動的」、「癒し」等のような種々の感情に対応する所定の脳波パターンを予め指定し、所定の脳波パターンに属する脳波を発生させるための所定のコンテンツデータを、ユーザコンピュータに送信させる。これにより、ユーザグループに属するユーザに所定の感情を引き起こさせ、コンテンツデータの提供者についてユーザが抱く印象を、所定の方向に誘導することができる。
第2観点では、第1観点において、ユーザがユーザコンピュータの表示部に表示されるコンテンツデータを閲覧する場合の視線の動きを検出する視線検出部と、検出される視線の動きに基づいて、所定のコンテンツデータの配置を制御させる配置制御部とを、備えている。上記構成により、ユーザの視線の動きに応じて所定のコンテンツデータの配置を制御させることができ、所定のコンテンツデータの視認性を改善できる。
第3観点では、第2観点において、配置制御部は、視線検出部により検出される視線の動きが、予定された所定の動きに適合しない場合に、予め用意されている複数のコンテンツ配置パターンの中から、視線の動きに適合する所定のコンテンツ配置パターンを選択し、その所定のコンテンツ配置パターンに基づいて所定のコンテンツデータを配置させるようになっている。
第4観点では、第2観点において、視線検出部は、ユーザの視線を直接的に検出するセンサとして構成される。
第5観点では、第2観点において、視線検出部は、脳波測定部から受信されるユーザの脳波データに基づいて、ユーザの視線の動きを検出する。
第6観点では、第2観点において、所定のコンテンツデータに対応する商品またはサービスについてのユーザによる購入履歴に基づいて、配置制御部による所定のコンテンツデータの配置を評価する配置評価部を備える。
本発明は、方法の発明またはコンピュータプログラムの発明として構成することもできる。コンピュータプログラムは、記録媒体に固定されて流通したり、または、通信ネットワークを介して流通されたりすることができる。
本発明の実施形態に係るコンテンツ配信システムの全体図。 脳波センサのブロック図。 脳波パターンに応じてコンテンツ配信を制御する様子を示す模式図。 脳波パターンを管理するためのデータベースの説明図。 コンテンツを管理するためのデータベースを示す説明図。 各ユーザのコンテンツに対する反応を蓄積するログの説明図。 ユーザグループを管理するためのデータベースを示す説明図。 ユーザグループ毎に用意されるコンテンツを管理するためのデータベースを示す説明図。 ウェブページのテンプレートを管理するためのデータベースの説明図。 ユーザグループを生成するための処理を示すフローチャート。 コンテンツを配信する処理を示すフローチャート。 ユーザグループ毎に用意される所定のコンテンツが表示された状態を示す説明図。 第2実施例に係るコンテンツ配信システムの全体図。 コンテンツ配信処理のフローチャート。 視線の動きに応じて所定のコンテンツの配置を制御する処理を示すフローチャート。 ユーザの視線の動きに応じてウェブページのデザインが変更される様子を示す説明図。 第3実施例に係るシステムで実行される、コンテンツ配信処理のフローチャート。 第4実施例に係るコンテンツ配信システムの全体図。 コンテンツ配信処理のフローチャート。 ユーザの視線の動きに応じてウェブページのデザインが変更される様子を示す別の説明図。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、以下に述べるように、ユーザがいずれのユーザグループに属するかを判別し、ユーザグループ毎に予め対応付けられている所定のコンテンツデータをユーザコンピュータに配信させて、ユーザに所定の脳波パターンに属する脳波を発生させる。これにより、コンテンツデータの提供者に対するユーザの印象(感情)を、所定の方向に導くことができる。さらに、後述の実施例では、ユーザの視線の動きに合わせて、所定のコンテンツデータの配置位置を制御する。これにより、所定のコンテンツデータの視認性を高めることができる。以下の説明では、コンテンツデータをコンテンツと省略する場合がある。
図1〜図12に基づいて第1実施例を説明する。図1は、本実施例に係るコンテンツ配信システムの全体を示す説明図である。コンテンツ配信システムは、例えば、コンテンツ推奨システム10と、ユーザコンピュータ20と、脳波検知部22及び脳波センサ30と、ウェブサーバ40と、コンテンツ管理サーバ50とを備える。
コンテンツ推奨システム10は、ユーザの脳波に基づいてコンテンツデータをユーザコンピュータ20に配信させる。コンテンツ推奨システム10は、例えば、脳波パターン解析部101と、ユーザグループ生成部102と、ユーザグループ判別部103と、コンテンツ選択部104と、デザイン制御部105とを備える。なお、コンテンツ推奨システム10は、単一のコンピュータから構成される必要は無く、複数のコンピュータの集合体から構成されてもよい。また、コンテンツ推奨システム10の備える各機能101〜105の少なくとも一部を、ウェブサーバ40やコンテンツ管理サーバ50に分散させて配置することもできる。
脳波パターン解析部101は、脳波検知部22から送信される脳波データに基づいて脳波パターンデータベースT10を検索することにより、ユーザの感情を判別する。また、脳波パターン解析部101は、ユーザの脳波データに基づいて、ユーザの視線の動きを検知することもできる。
ユーザグループ生成部102は、予め用意されている複数のテスト用コンテンツを複数のユーザに閲覧させて、各ユーザの脳波データを収集することにより、複数のユーザグループを定義する。例えば、20代男性、30代女性、60代以上の男性のように、各ユーザのコンテンツに対する感受性は、各ユーザの属性(例えば、年齢層、性別、生い立ち、出身地等)に応じてそれぞれ異なる。そこで、本実施例では、複数のユーザについて実験を行うことにより、複数のユーザを分類してユーザグループを生成する。生成されたユーザグループは、「ユーザグループ管理部」としてのユーザグループ管理データベースT40に登録される。
「ユーザグループ判別部」としてのユーザグループ判定部103は、脳波検知部22から受信される脳波データに基づいて、ユーザがいずれのユーザグループに属するかを判別する。コンテンツ選択部104は、グループ−コンテンツ管理データベースT50を検索することにより、ユーザの属するユーザグループに予め対応付けられている所定のコンテンツを選択し、ウェブサーバ40を介してユーザコンピュータ20に送信させる。
「配置制御部」としてのデザイン制御部105は、テンプレート管理データベースT60からテンプレートを選択し、そのテンプレートを用いて、コンテンツ選択部104で選択された所定のコンテンツ等を配置させる。テンプレートは、「コンテンツ配置用パターン」に該当する。
ユーザコンピュータ20は、例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話または携帯情報端末等のコンピュータとして構成される。ユーザコンピュータ20は、「表示部」としてのディスプレイ装置21を備えており、ディスプレイ装置21にコンテンツデータ510が表示される。
脳波センサ30及び受信部31と共に「脳波測定部」を構成する脳波検知部22は、プログラム製品として構成され、ユーザコンピュータ20にインストールされている。脳波検知部22は、脳波センサ30によって検出される脳波信号を脳波データとして、コンテンツ推奨システム10に送信する。
脳波検知部22は、予めユーザコンピュータ20にインストールさせておくこともできるし、または、コンテンツデータと一緒に、脳波検知部22のプログラムをユーザコンピュータ20に送信し、コンテンツデータ視聴前にインストールさせることもできる。
ウェブサーバ40は、ユーザコンピュータ20にウェブページを提供する。ウェブサーバ40は、例えば、各種仮想店舗サイト、オークションサイト、各種画像の鑑賞サイト、SNS(Social Networking Service)、各種ゲームサイト、各種企業サイト等のように構成される。
「コンテンツ管理部」としてのコンテンツ管理サーバ50は、ウェブサーバ40からユーザコンピュータ20に配信させるための、複数のコンテンツデータを管理するコンピュータである。コンテンツ管理サーバ50は、コンテンツ管理データベースT20を用いて、複数のコンテンツデータを管理する。
本実施例では、コンテンツ推奨システム10がコンテンツ管理サーバ50からコンテンツデータ510を取得して、ユーザコンピュータ20に配信させる。しかし、これに限らず、コンテンツ推奨システム10からの指示に応じて、コンテンツ管理サーバ50が、ウェブサーバ40を介して、ユーザコンピュータ20にコンテンツデータ510を配信する構成としてもよい。
図2は、脳波センサ30及び脳波検知部22の構成例を示すブロック図である。脳波センサ30は、例えば、ユーザの頭部に装着されるヘルメット型センサ、または、サンバイザー型センサ、または、眼鏡型センサ等のように構成される。
脳波センサ30は、ユーザの頭部から放射される脳波を測定するための複数の電極300を備える。さらに、脳波センサ30は、ユーザの視線を直接的に検出するための視線検出センサ305を備えてもよい。または、例えば脳波の解析によって視線を検出可能な場合等には、視線検出センサ305を設けない構成とすることもできる。
例えば、ユーザがどのユーザグループに属するか、さらに、そのユーザに閲覧されている各コンテンツの配置、及び、各コンテンツについてそのユーザグループ内のユーザから検出されるべき脳波データのパターンが、それぞれ既知であれば、ユーザの視線の動きをある程度の精度で検出することができる。
この場合の視線の動きは、コンテンツの閲覧順序を示す。例えば、あるユーザグループ内のユーザに好まれる第1コンテンツと、嫌われる第2コンテンツとを同一ウェブページ内に配置する場合を考える。ユーザが第1コンテンツを閲覧した場合の脳波データと、ユーザが第2コンテンツを閲覧した場合の脳波データとは明らかに異なる。従って、ユーザの脳波データを一定時間計測することにより、ユーザの視線がどのコンテンツからどのコンテンツに移動したかを検出できる。ウェブページ内における第1コンテンツ及び第2コンテンツの位置は既知であるから、ユーザの視線がウェブページ上のどの位置からどの位置に向けて移動したかを検出することができる。なお、上記の例は一例であって、本発明は上記の説明に限定されない。
脳波検知部22の説明に戻る。各電極300からの電気信号は信号増幅部301によって増幅され、ノイズ除去部302によりノイズが取り除かれる。信号処理部303は、例えば、脳波信号をデジタル信号に変換する等の処理を行い、脳波データを生成する。脳波データは、送信部304から受信部31に向けて送信される。
受信部31は、ユーザコンピュータ20に接続されており、脳波センサ30から送信される脳波データを受信する。送信部304と受信部31とは、無線または有線で接続されている。無線接続の場合、例えば、赤外線や電波を用いて脳波データが送信される。
受信部31は、例えば、ユーザコンピュータ20のUSB(Universal Serial Bus)ポートのようなインターフェース部に取り付けられる小型受信機として構成される。受信部31は、波形整形等を行うための信号処理部310を備えることもできる。脳波検知部22は、ディスプレイ装置21に表示されているコンテンツデータ510を特定するためのコンテンツID(識別情報)と、そのコンテンツデータ510をユーザが視聴したときの脳波データとを対応付けて、コンテンツ推奨システム10に送信させる。
図3は、ユーザの脳波データに基づいてユーザコンピュータ20に表示させるコンテンツデータ510を制御する様子を示す図である。図3の上部に示すように、例えば、ウェブページ500は、中央の表示領域501と、上側表示領域502と、左側表示領域503と、右側表示領域504と、下側表示領域505とに区切ることができる。ここでは、中央の表示領域501にコンテンツデータ510が表示され、他の領域502−505には、例えば、メニューやテキストリンク等が配置される。
脳波センサ30により検出された脳波は、脳波データとしてコンテンツ推奨システム10に送られる。コンテンツ推奨システム10は、脳波データのパターンと、脳波パターンデータベースT10に予め蓄積されている基準脳波パターンとを照合する。
図4は、脳波パターンデータベースT10の構成例を示す。脳波パターンデータベースT10は、例えば、基準脳波パターンを示す欄C10と、感情の種類を示す欄C11とを備える。基準となる脳波パターンは、以下のように、実験によって求められる。
複数の被験者に、複数の実験用コンテンツデータを視聴させ、実験用コンテンツデータ視聴時における各被験者の脳波データをそれぞれ取得する。実験システムは、例えば、E(α)、E(β)、E(γ)、σ(α)、σ(β)、σ(γ)のような脳波データを取得し、記憶する。ここで、例えば、E(α)はα波の強度、E(β)はβ波の強度、E(γ)はγ波の強度、σ(α)はα波の強度の標準偏差、σ(β)はβ波の強度の標準偏差、σ(γ)はγ波の強度の標準偏差を、それぞれ示す。
各被験者は、実験用コンテンツデータを視聴するたびに、そのときの感情について回答する。回答は、予め用意された複数の選択肢の中からいずれか一つまたは複数を選択することにより行われる。各被験者からの回答は、手動スイッチやボタン、あるいは音声等によって実験システムに入力され、実験システムに記憶される。
実験システムは、各被験者の各実験用コンテンツデータに関する脳波データを、例えば、クラスタ分析や相対尺度法等の手法を用いて、複数の脳波パターンに分類する。これら分類された脳波パターンを、本明細書では、基準脳波パターンと呼ぶ。実験システムは、各基準脳波パターン毎に、感情を対応付けて、脳波パターンデータベースT10に記憶させる。
図3に戻る。コンテンツ推奨システム10は、コンテンツデータ視聴時にユーザから検出される脳波パターンと基準脳波パターンとを照合し、そのユーザの属するユーザグループを判別する。そして、コンテンツ推奨システム10は、判別されたユーザグループに予め対応付けられている所定のコンテンツデータ510を検出する。
どのユーザグループにどのコンテンツデータ510を対応付けるかは、企業等のコンテンツ提供者が、ユーザに印象づけたいイメージによって決定される。例えば、コンテンツ提供者が「楽しい」イメージをユーザに与えようとする場合、各ユーザグループ毎に、楽しいと感じるコンテンツデータが予め指定される。その指定は、例えば、企業サイトの管理者、広告宣伝担当者、営業担当者等によって行われる。図中では、ウェブページの提供者についてユーザに与えたい印象を、企業イメージ(CI:Corporate Identity)として表示している。
例えば、一方のユーザグループに属する各ユーザは、一方の画像510Aを閲覧したときに「楽しい」と感じ、他方のユーザグループに属する各ユーザは、他方の画像510Bを閲覧したときに「楽しい」と感じるものとする。この場合、ユーザが一方のユーザグループに属すると判定された場合には、そのユーザの使用するユーザコンピュータ20に、一方の画像510Aが配信される。ユーザが他方のユーザグループに属すると判定された場合には、そのユーザの使用するユーザコンピュータ20に、他方の画像510Bが配信される。図3では、他方の画像510Bが配信される様子を示している。
このように、本実施例では、同一の提供者から提供されるウェブページであっても、閲覧するユーザの属するユーザグループに応じて、その表示内容が相違する。ウェブページの構成は、各ユーザグループ毎にそれぞれ異なる可能性があるが、各ユーザに生じさせる脳波のパターンは共通する。つまり、それぞれ異なる構成のウェブページを閲覧する各ユーザは、共通の感情(印象)を抱く。上記の例では、画像510Aを閲覧するユーザ、画像510Bを閲覧するユーザのいずれもが、「楽しい」という感情を抱く。これにより、各ユーザは、そのウェブページの提供者について、楽しい企業であるという印象を抱くであろう。そして、そのような経験を積み重ねることにより、各ユーザが抱く企業イメージが定着する。
図5は、複数のコンテンツデータ510を管理するためのデータベースT20を示す説明図である。このコンテンツ管理データベースT20は、コンテンツ管理サーバ50が保持している。
コンテンツ管理データベースT20は、例えば、コンテンツIDの欄C20と、格納先アドレスの欄C21と、その他の欄C22とを備える。コンテンツIDは、コンテンツ配信システム内で各コンテンツデータ510を一意に特定するための識別情報である。
格納先アドレスは、コンテンツデータが記憶されている記憶装置内のアドレスを示す情報である。その他の欄C22では、例えば、そのコンテンツデータに係る商品またはサービスの購入状況、そのコンテンツデータを閲覧したユーザに関する情報(例えば、性別や年齢等のユーザ属性、ユーザID等)、そのコンテンツデータに対応する商品の情報(商品識別コード、商品名、価格等)を管理できる。
本実施例では、後述のように、多数のユーザからコンテンツ閲覧時の脳波を取得することにより、ユーザをグループ分けするためのユーザグループ管理データベースT40を作成する。多数のユーザから得られる脳波等のデータは、反応測定ログデータベースT30に記憶される。
図6は、反応測定ログデータベースT30の構成例を示す。反応測定ログデータベースT30は、例えば、ユーザID欄C30と、コンテンツID欄C31と、脳波データ欄C32と、その他の欄C34とを備える。
ユーザIDは、各ユーザを識別するための情報である。コンテンツIDは、各コンテンツデータを識別するための情報である。脳波データは、コンテンツデータをユーザが閲覧したときの脳波のデータである。その他の欄C33は、例えば、ユーザの属性(年齢層や性別等)や特記事項等を管理することができる。
図7は、ユーザグループ管理データベースT40の構成例を示す。ユーザグループ管理データベースT40は、例えば、ユーザグループID欄C40と、コンテンツIDの欄C41と、脳波パターンの欄C42と、その他の欄C43とを備える。
ユーザグループIDは、各ユーザグループを識別するための情報である。脳波パターンは、そのユーザグループに属するユーザが、コンテンツID欄C41で特定されるコンテンツデータを閲覧した場合の脳波パターンのタイプを示す。その他の欄C43は、例えば、そのコンテンツデータを閲覧した合計ユーザ数やユーザID、ユーザ属性等を管理することができる。
図8は、ユーザグループとコンテンツとを対応付ける、グループ−コンテンツ管理データベースT50を示す。グループ−コンテンツ管理データベースT50は、例えば、ユーザグループID欄C50と、コンテンツID欄C51と、脳波パターン欄C52と、CIフラグ欄C53と備えている。
図7で述べたと同様に、ユーザグループIDは、各ユーザグループを識別するための情報であり、コンテンツIDは、各コンテンツデータを識別するための情報である。脳波パターンは、各ユーザグループに属する各ユーザが、そのコンテンツデータを閲覧したときに生じる脳波のパターンを示す。CIフラグとは、ウェブページの提供者(コンテンツの提供者)が、各ユーザに与えたい印象に対応するコンテンツデータを特定するための識別情報である。ウェブページの提供者が希望する企業イメージに対応する脳波パターンに、CIフラグが設定される。
図9は、テンプレート管理データベースT60を示す。ウェブページは、テンプレートに基づいて各コンテンツを配置することにより構成される。テンプレート管理データベースT60は、例えば、テンプレートID欄C60と、格納先アドレス欄C61と、テンプレート構造欄C62と、閲覧傾向欄C63と、その他の欄C64とを備える。
テンプレートIDは、各テンプレートを識別するための情報である。例えば、テンプレートの名称や番号がテンプレートIDとして使用される。格納先アドレスは、各テンプレートが格納されている記憶領域のアドレスを示す。
テンプレート構造は、テンプレートの構造を示す。例えば、そのテンプレートの用途(トップページ用、商品紹介ページ用、購入ページ用、エラーページ用等)、ウェブページ内の表示領域の位置や数等がテンプレート構造を示す情報として設定される。
閲覧傾向とは、そのテンプレートを使用したウェブページを、ユーザが閲覧する場合の予想される視線の動きを示す。例えば、上から下へ、または、左から右へ等のように、予測されるユーザ視線の軌跡が設定される。閲覧傾向は、後述の実施例で使用される。本実施例では、閲覧傾向を示す情報を使用しないので、テンプレート管理データベースT60から取り除いてもよい。その他の欄C64には、例えば、そのテンプレートの使用回数等のように、テンプレートについてのその他の情報が設定される。
図10は、ユーザグループを作成する処理を示すフローチャートである。本実施例では、以下に述べるように、複数の分類用コンテンツデータを複数のユーザに閲覧させて、各コンテンツデータ毎の脳波パターンを各ユーザからそれぞれ採取し、各ユーザから得られる各脳波データをクラスタ分析や相対尺度法等を用いて分類する。これにより、複数のユーザを、複数のユーザグループに分類することができる。
図10は、ユーザグループを設定する処理を示すフローチャートである。コンテンツ推奨システム10は、テストユーザのユーザコンピュータ20に向けて、グループ分類用に用意されたコンテンツデータを送信する(S10)。テストユーザとは、ユーザグループを生成する実験に参加するユーザである。
ユーザコンピュータ20は、コンテンツデータをディスプレイ装置21に表示させてテストユーザに閲覧させる(S11)。脳波センサ30は、テストユーザの脳波を測定する(S12)。脳波検知部22は、コンテンツID及び脳波データをコンテンツ推奨システム10に送信させる(S13)。
コンテンツ推奨システム10は、テストユーザの脳波データと脳波パターンデータベースT10内の各基準脳波パターンとを照合し、テストユーザの脳波データが各基準脳波パターンのうちいずれに該当するかを判定する(S14)。そして、コンテンツ推奨システムのユーザグループ生成部102は、その判定結果を反応測定ログデータベースT30に記憶させる(S15)。
コンテンツ推奨システム10は、予め用意されている複数の分類用コンテンツデータを全て配信したか否かを判定する(S16)。未配信のコンテンツデータが残っている場合(S16:NO)、コンテンツ推奨システム10は、次の分類用コンテンツデータに切り替えて、S10−S15を繰り返させる。
一人のテストユーザについて、予め用意された全ての分類用コンテンツデータに関する脳波データを採取できた場合(S16:YES)、コンテンツ推奨システム10は、全てのテストユーザについて脳波データの採取が完了したか否かを判定する(S17)。脳波データを採取していないテストユーザが残っている場合(S17:NO)、コンテンツ推奨システム10Aは、別のテストユーザのユーザコンピュータ20に切り替えて、S10−S16を繰り返させる。
全てのテストユーザについて、各分類用コンテンツデータに関する脳波データの採取が終了すると(S17:YES)、ユーザグループ生成部102は、反応測定ログデータベースT30からデータを読み出し(S18)、各テストユーザの反応を複数のユーザグループに分類する(S19)。
図10に示す処理を実行することにより、特定のコンテンツデータ群をユーザに閲覧させたときの反応(脳波)を、幾つかのユーザグループに分類することができる。なお、ユーザグループ分類用のテストを事前に行う場合を述べたが、これに限らず、ウェブサーバ40を運営しながら各ユーザの脳波を徐々に蓄積し、ある程度の脳波データが蓄積された時点で、ユーザグループに分類する構成としてもよい。また、事前に作成したユーザグループを、その後に採取される脳波データに基づいて修正する構成としてもよい。従って、ウェブサーバ40を運営しながらユーザグループを生成するような場合、図7に示すユーザグループ管理データベースT40と、図8に示すグループ−コンテンツ管理データベースT50とを統合して一つにまとめることもできる。
ユーザグループを分類するための具体例を説明する。以下に示すCID、P11,P12,P22等、GID等は、それぞれ説明のための値である。
(1)実験用コンテンツとして、CID001、CID002、CID003を用いる場合を説明する。これらの実験用コンテンツを、複数のユーザ(例えば、A〜Iの9人)に見せて、各ユーザの脳波を取得する。
(2)ユーザ毎に、CID001、CID002、CID003に対応する、基準脳波パターンの組み合わせを管理する。例えば以下のようになる。
・A(P11,P21,P31)
・B(P12,P22,P32)
・C(P13,P23,P33)
・D(P11,P21,P31)→ #Aと同じ組み合わせ
・E(P12,P22,P32)→ #Bと同じ組み合わせ
・F(P13,P23,P33)→ #Cと同じ組み合わせ
・G(P13,P21,P31)
・H(P13,P21,P31)→ #Gと同じ組み合わせ
・I(P12,P21,P31)
(3)基準脳波パターンの組み合わせのパターンに基づいて、例えば以下のように、ユーザグループを作成する。
・GID001(P11,P21,P31)→#AとDとが属するグループ
・GID002(P12,P22,P32)→#BとEとが属するグループ
・GID003(P13,P23,P33)→#CとFとが属するグループ
・GID004(P13,P21,P31)→#GとHとが属するグループ
・GID005(P12,P21,P31) →#Iが属するグループ
図11は、コンテンツ提供者(ウェブページ提供者。以下同様。)が各ユーザに訴えたいイメージに対応するコンテンツデータを、各ユーザグループ毎に選択して配信させる処理を示すフローチャートである。
コンテンツ推奨システム10は、最初のコンテンツデータをユーザコンピュータ20に送信する(S30)。ユーザコンピュータ20は、コンテンツデータをディスプレイ装置21に表示させて、ユーザに閲覧させる(S31)。脳波センサ30により測定された脳波のデータは(S32)、コンテンツIDと対応付けられて、ユーザコンピュータ20からコンテンツ推奨システム10に送信される(S33)。
コンテンツ推奨システム10は、受信した脳波データを解析し(S34)、その脳波データが採取されたユーザが所属するユーザグループを判定する(S35)。コンテンツ推奨システム10は、グループ−コンテンツ管理データベースT50を参照して、ユーザの属するユーザグループにおいてCIフラグの設定されているコンテンツデータのIDを検出する(S36)。
上述の通り、同一のコンテンツを視聴した場合でも、各ユーザの受ける印象は、それぞれ異なる。これとは逆に、異なるコンテンツを視聴したユーザ同士が、共通の印象を得る場合もある。本実施例では、予め指定された反応を各ユーザに発生させるべく、その反応を引き起こさせるためのコンテンツデータを各ユーザグループ毎に設定している。
コンテンツ推奨システム10は、CIフラグの設定されている所定コンテンツデータをコンテンツ管理サーバ50から取得する(S37)。コンテンツ推奨システム10のデザイン制御部105は、取得された所定コンテンツデータの配置を決定する(S38)。コンテンツ推奨システム10は、所定コンテンツデータの配置されたウェブページを、ウェブサーバ40を介して、ユーザコンピュータ20に送信させる(S39)。
ユーザコンピュータ20は、所定コンテンツデータを含むウェブページをディスプレイ装置21に表示させる(S40)。脳波センサ30は、所定コンテンツデータを閲覧したユーザの脳波を測定する(S41)。ユーザコンピュータ20は、所定コンテンツデータのIDと脳波データとをコンテンツ推奨システム10に送信する(S42)。
コンテンツ推奨システム10は、ユーザコンピュータ20から脳波データを受信すると、その脳波データを解析し、所定コンテンツデータがユーザに引き起こした反応を評価する(S43)。例えば、所定コンテンツデータが期待通りの反応をユーザに引き起こした場合は、効果ありと判定され、その所定コンテンツデータに設定されたCIフラグが維持される。
もしも、所定コンテンツデータに期待された反応(脳波パターン)とユーザの実際の反応(脳波データ)とが一致しない場合、別のコンテンツデータにCIフラグを設定することができる。例えば、あるユーザグループ内の各ユーザに楽しいと感じさせるコンテンツデータが2つある場合、最初の一つのコンテンツデータにCIフラグが設定される。しかし、最初の一つのコンテンツデータを、あるユーザに向けて配信しても、楽しいという脳波パターンに属する脳波データが得られなかった場合、別の一つのコンテンツデータにCIフラグが設定される。
図12は、ユーザの属するユーザグループに応じて、そのユーザに向けて配信するコンテンツデータを変化させる様子を示す説明図である。図12(a)は、ユーザに配信される最初のウェブページ500(1)を示す。このウェブページ500(1)は、その上部表示領域506に、テキストメッセージ「未来を創る○○グループ」と、猫の画像510(1)とが表示される。左下の領域507には、そのサイト(ウェブサーバ40)の新着ニュースの一覧が表示される。右下の領域508には、例えば、「会社案内」や「製品紹介」、「採用情報」等の他のメニューが表示される。
コンテンツ推奨システム10は、ユーザが図12(a)に示すウェブページ500(1)を閲覧したときの脳波データに基づいて、そのユーザの属するユーザグループを特定することができる。ウェブページ500(1)以外の他のウェブページをユーザに見せて、それぞれの脳波データを採取し、ユーザグループを特定してもよい。ここでは、便宜上、一つのウェブページ500(1)をユーザが閲覧したときの脳波データに基づいて、そのユーザの属するユーザグループが特定されるものとする。
コンテンツ推奨システム10は、特定されたユーザグループにおいて、CIフラグの設定されているコンテンツIDを検出する。ここでは、コンテンツ提供者が「アクティブ」というイメージをユーザに与えるべく、あるユーザグループにおいて、虎の画像510(2)にCIフラグを設定しているものとする。
図12(b)に示すように、コンテンツ推奨システム10は、猫の画像510(1)に代えて虎の画像510(2)を配置し、ウェブページ500(2)を作成する。虎の画像510(2)を閲覧したユーザは、アクティブな感情を引き起こされる。これにより、コンテンツ提供者の希望したイメージ、印象がユーザに与えられる。別のユーザグループに属するユーザには、虎の画像とは全く別の画像(例えば、自動車レースの画像等)が配信される場合がある。
このように構成される本実施例によれば、上述のように、コンテンツ提供者の希望するイメージに応じたコンテンツデータを、各ユーザグループ毎に配信させることにより、各ユーザにコンテンツ提供者の意図するイメージを与えることができる。従って、企業イメージの向上、または、販売促進等に役立てることができる。例えば、特定の商品を販売するために、ユーザの気分を特定の方向に誘導することが有利である場合には、各ユーザを特定の気分に導くためのコンテンツデータを各ユーザグループ毎に配信する。これにより、特定の商品の販売を促進できる。
図13〜図17に基づいて第2実施例を説明する。以下の各実施例では、第1実施例との相違を中心に説明する。本実施例では、ユーザの視線の動きに応じて、ユーザに所定の感情を引き起こさせるためのコンテンツの配置を制御する。
図13は、本実施例に係るシステムの全体図である。コンテンツ推奨システム10Aの脳波パターン解析部101Aは、視線解析部101を備える。視線解析部101Aは、視線検出センサ305からの信号に基づいて、または、ユーザの脳波に基づいて、ユーザの視線の動きを検出する。あるいは、視線検出センサ305の信号と脳波データとの両方を用いて、ユーザの視線の動きを検出する構成でもよい。
図14は、コンテンツ配信処理を示すフローチャートである。ここでは、脳波データに基づいてユーザの視線の動きを検出する場合を説明する。従って、脳波検知部22は、予め設定される所定時間だけユーザの脳波を計測して、コンテンツ推奨システム10Aに送信する(S32A)。コンテンツ推奨システム10Aは、所定時間分の脳波データを解析することにより、ユーザの視線の動きを検出する(S34A)。
第1実施例で述べたと同様に、ユーザの属するユーザグループが特定され(S35)、CIフラグの設定されている所定コンテンツデータが検出される(S36,S37)。コンテンツ推奨システム10Aは、ユーザの視線の動きに基づいて、所定コンテンツデータの配置を決定する(S38A)。配置方法の具体例については、後述する。
コンテンツ推奨システム10Aは、所定コンテンツデータを含むウェブページをユーザコンピュータ20に送信する(S39)。所定コンテンツデータは、ユーザコンピュータ20のディスプレイ装置21に表示され(S40)、所定コンテンツデータを閲覧したユーザの脳波データが所定時間だけ計測される(S41A)。コンテンツ推奨システム10Aは、ユーザの脳波データに基づいて、所定コンテンツデータがユーザに与えた効果や視線の動きを評価する(S43)。
図15は、図14中のS38Aの詳細を示すフローチャートである。コンテンツ推奨システム10Aは、ユーザの視線の動きの解析結果を取得し(S50)、テンプレート管理データベースT60を参照する(S51)。コンテンツ推奨システム10Aは、S30で送信されたウェブページで使用されたテンプレートについて、そのテンプレートに設定されている閲覧傾向(C63)を取得する。
コンテンツ推奨システム10Aは、テンプレートに設定されている閲覧傾向と、ユーザの視線の動きとを比較し、ユーザの視線の動きが、期待通りであるか否かを判定する(S52)。つまり、コンテンツ推奨システム10Aは、ユーザの実際の視線の動きが、予め設定されている閲覧傾向と適合するか否か(一致するか否か)を判定する。
予定された閲覧傾向とユーザの視線の動きとが一致する場合(S52:YES)、本処理は終了し、図14に示すメイン処理に戻る。これに対し、ユーザの視線の動きと予定された閲覧傾向とが一致しない場合(S52:NO)、コンテンツ推奨システム10Aは、ユーザの視線の動きに一致する閲覧傾向を有するテンプレートを、テンプレート管理データベースT60から検索する(S53)。コンテンツ推奨システム10Aは、新たに選択されたテンプレートを用いて、所定コンテンツデータを配置させる(S54)。
図16は、ユーザの視線の動き及びユーザの属するユーザグループに応じて、ウェブページのデザインが変更される様子を示す説明図である。図16(a)は、ユーザに最初に配信されるウェブページ500Aを示す。
コンテンツ推奨システム10Aは、最初のウェブページ500Aをユーザが閲覧したときの脳波データに基づいて、ユーザの属するユーザグループを特定し、さらに、ユーザの視線の動きを検出する。ユーザの視線の動きを、図16(a)では太い点線で示す。
コンテンツ推奨システム10Aは、そのユーザの属するユーザグループに対応する所定コンテンツ510(2)を選択する。さらに、コンテンツ推奨システム10Aは、ユーザの視線の動きに応じてテンプレートを選択する。
ここでは、ユーザの視線が画面下部から画面上部に向けて移動しているため、下側の領域508Bが広く上側の領域506Bが狭い、上下2分割のテンプレートを採用するものとする。コンテンツ推奨システム10Aは、ユーザが最初に注目すると予想される下側の領508Bに、所定コンテンツ510(2)を配置させる。
なお、最初のウェブページ500Aに存在した領域507は、新たなウェブページ500Bに設けられていない。領域507に表示されていたコンテンツ(新着ニュース)は、別の領域506Bに移動されている。図16(a)に示すように、領域507に表示されているコンテンツ(新着ニュース)は、ユーザが一番最初に着目しているため、新たなウェブページにおいても、視認性の比較的良い場所に配置される。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の効果を奏する。さらに、本実施例では、ユーザの視線の動きに応じて所定コンテンツデータの配置を変更させるため、所定コンテンツデータについてのユーザの視認性を高めることができる。従って、コンテンツ提供者の希望するイメージをより一層ユーザに印象づけることができる。
図17に基づいて、第3実施例を説明する。本実施例では、デザイン変更後のウェブページをユーザコンピュータ20に送信した後(S39)、そのウェブページを閲覧したユーザの商品購買履歴及び脳波データに基づいて、ウェブページのデザインを評価する(S43A)。
コンテンツ推奨システム10Aは、所定時間分の脳波データを解析することにより、ユーザの視線の動き及びユーザに生じた感情を解析する(S43A)。コンテンツ推奨システム10Aは、使用されたテンプレートに設定されている閲覧傾向とユーザの視線の動きとが一致するか否かを判定する。また、コンテンツ推奨システム10Aは、所定コンテンツデータに期待されている脳波パターンと、ユーザの実際の反応とが一致するか否かを判定する。
さらに、コンテンツ推奨システム10Aは、ウェブページに掲載された商品をユーザが購入したか否かを示す購買履歴データをウェブサーバ40から取得し、その購買履歴データに基づいて、テンプレート及び所定コンテンツデータの選択について評価する。
例えば、商品の購入に結びついた場合、テンプレート及び所定コンテンツデータの選択は正しかったものとされ、高い評価を得る。その評価値は、テンプレート管理データベースT60のその他の欄C64やグループ−コンテンツ管理データベースT50に新たに設けられるその他の欄等で管理することができる。このように構成される本実施例も、第1実施例及び第2実施例と同様の効果を奏する。
図18〜図20に基づいて第4実施例を説明する。本実施例では、ユーザの視線の動きのみに基づいて、ウェブページのデザインを変更する。図18は、本実施例によるシステムの全体構成図である。コンテンツ推奨システム10Bは、ユーザグループ管理データベースT40及びグループ−コンテンツ管理データベースT50を備えていない。本実施例では、ユーザの属するユーザグループを特に問わないためである。
図19は、本実施例によるコンテンツ配信処理を示すフローチャートである。コンテンツ推奨システム10Bは、最初のコンテンツデータをユーザコンピュータ20に送信する(S70)。ユーザコンピュータ20は、コンテンツデータをユーザに閲覧させる(S71)。脳波センサ30により測定された所定時間分の脳波のデータは(S72)、コンテンツIDと対応付けられて、ユーザコンピュータ20からコンテンツ推奨システム10Bに送信される(S73)。
コンテンツ推奨システム10Bは、受信した脳波データに基づいて、ユーザの視線の動きを解析し(S74)、テンプレート管理データベースT60を参照し(S75)、ユーザの視線の動きが期待通りであるか否かを判定する(S76)。
ユーザの視線の動きが、最初のテンプレートに期待されている通りである場合(S76:YES)、本処理は終了する。ユーザの視線の動きが最初のテンプレートに設定されている閲覧傾向に一致しない場合(S76:NO)、コンテンツ推奨システム10Bは、ユーザの視線の動きに対応する新たなテンプレートを選択し(S77)、コンテンツの配置を決定する(S78)。コンテンツ推奨システム10Bは、新たなウェブページを、ウェブサーバ40からユーザコンピュータ20に向けて送信させる(S79)。
ユーザコンピュータ20は、新たなウェブページを表示させてユーザに閲覧させ(S80)、ユーザの脳波を所定時間計測し(S81)、脳波データとコンテンツIDとを対応付けてコンテンツ推奨システム10Bに送信する(S82)。そして、コンテンツ推奨システム10Bは、脳波データを解析してウェブページのデザイン変更の可否を評価する(S83)。
図20は、ウェブページのデザイン変更の別例を示す。図20(a)は、デザイン変更前の最初のウェブページ500Cを示す。図20(b)は、デザイン変更後のウェブページ500Dを示す。各ウェブページ500C,500Dは、それぞれ4つずつの領域を備えている。そして、ここでは、図20(a)の領域509(1)に示されている画像に対応する商品(グラス)が、販促対象の商品であるとする。
最初のウェブページ500Cを閲覧したときのユーザの視線の動きは、図20(a)において太い点線で示されている。ユーザの視線は、右下の領域509(3)から左上の領域509(1)に移り、さらに右上の領域509(2)を経て、左下の領域509(4)に移動している。
コンテンツ推奨システム10Bのデザイン制御部105Aは、販促対象の商品がユーザに最初に注目されるように、図20(b)に示すように、テンプレートを変更する。そのテンプレートでは、右側に最も広い領域509(1A)が配置され、左側に最も小さい領域509(2A)〜509(4A)が配置されている。そして、右側の最も広い領域509(1A)に、販促対象の商品の画像が表示される。
このように構成される本実施例では、ユーザの視線の動きに応じてコンテンツを配置させるため、ユーザに注目されやすい場所に特定のコンテンツを位置させて、注目される可能性を高めることができる。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、各実施例を適宜組み合わせることができる。さらに、いわゆる当業者であれば、図示されたステップの順番を変更したり、新たなステップを追加等することができる。さらに、脳波だけでなく、例えば、脈拍、血圧、瞳の大きさ、体温等の他の生体情報を利用する構成としてもよい。
10,10A,10B:コンテンツ推奨システム、20:ユーザコンピュータ、22:脳波検知部、30:脳波センサ、40:ウェブサーバ、50:コンテンツ管理サーバ、101,101A:脳波パターン解析部、102:ユーザグループ生成部、103:ユーザグループ判別部、104:コンテンツ選択部、105,105A:デザイン制御部。

Claims (5)

  1. ユーザの使用するユーザコンピュータにコンテンツデータを送信して表示させるコンテンツ配信システムであって、
    前記ユーザコンピュータに接続され、ユーザの脳波を測定して脳波データを送信する脳波測定部と、
    複数のコンテンツデータを管理するコンテンツ管理部と、
    脳波データのパターンに基づいて生成される複数のユーザグループを管理するユーザグループ管理部と、
    前記脳波測定部から受信される前記ユーザの脳波データに基づいて、前記ユーザが、前記ユーザグループ管理部で管理される前記各ユーザグループのうちいずれのユーザグループに属するかを判別するユーザグループ判別部と、
    予め設定される所定の脳波パターンに属する脳波を前記ユーザに発生させるべく、前記ユーザの属するユーザグループについて予め対応付けられている所定のコンテンツデータを選択して、前記ユーザコンピュータに送信させるコンテンツ選択部と、
    前記ユーザが前記ユーザコンピュータの表示部に表示されるコンテンツデータを閲覧する場合の視線の動きを検出する視線検出部と、
    前記検出される視線の動きに基づいて、前記所定のコンテンツデータの配置を制御させる配置制御部とを備える
    ンテンツ配信システム。
  2. 前記配置制御部は、前記視線検出部により検出される前記視線の動きが、予定された所定の動きに適合しない場合に、予め用意されている複数のコンテンツ配置パターンの中から、前記視線の動きに適合する所定のコンテンツ配置パターンを選択し、その所定のコンテンツ配置パターンに基づいて前記所定のコンテンツデータを配置させる、
    請求項に記載のコンテンツ配信システム。
  3. 前記視線検出部は、前記ユーザの視線を直接的に検出するセンサとして構成される、請求項に記載のコンテンツ配信システム。
  4. 前記視線検出部は、前記脳波測定部から受信される前記ユーザの脳波データに基づいて、前記ユーザの視線の動きを検出する、
    請求項に記載のコンテンツ配信システム。
  5. 前記所定のコンテンツデータに対応する商品またはサービスについての前記ユーザによる購入履歴に基づいて、前記配置制御部による前記所定のコンテンツデータの配置を評価する配置評価部を備える、
    請求項に記載のコンテンツ配信システム。
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