JP5242469B2 - 粘性材料の注出用ディスペンサー - Google Patents

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Description

本発明は、歯科診療等において使用される充填剤の如き粘性材料を注出するのに好適なディスペンサーに関するものであり、ノズル先端からの内容物の垂れを確実に回避しようとするものである。
歯科診療等においては、充填剤や接着剤等、粘性の高いペースト状の材料が頻繁に使用されており、通常は、プランジャーを押圧して細径のノズルから内容物を該ノズルから注出する注射器タイプのディスペンサーが使用されている。
ところで、この種のディスペンサーは、充填空間内の残圧により内容物の注出を停止したのちにおいても内容物が漏れ出てしまうのが避けられないことから、正確な量でもって内容物を注出することが困難であったり、高価な内容物が無駄になっていた。
この点に関しては、Oリングの装着溝の溝底を、容器本体の後端に向けて連続的又は段階的に狭くした形状をもたせ、ノズル側から最も遠い位置からノズル側へOリングの無負荷状態での横断面の直径の0.5倍の長さだけ来た位置における該底部と容器本体内面との間隔をOリングの無負荷状態での横断面の直径の0.85倍以上とした歯科用粘性材料用容器の押出し部構造が提案されているが(例えば、特許文献1参照)、かかる押出し部構造は、成形誤差の影響を受けやすいため品質管理が難しく効率的な製造が行えないこと、また、移動蓋のスライドに際してOリングが容器本体の内面に強く当たることになるためその押し込み力が上昇(移動蓋の作動荷重が大きくなる)し使い勝手の面で未だ多少の改善の余地が残されていた。
特開2001−57987号公報
本発明の課題は、作動荷重が大きくなることなしに内容物の注出が行え、内容物の垂れや漏れを回避できる新規なディスペンサーを提案するところにある。
発明は、内容物の充填空間を有しその先端に注出ノズルを装着したシリンジ本体と、押し込み力の付加によりシリンジ本体内にてスライドさせて該充填空間内の内容物を注出ノズルの先端より注出するプランジャーと、このプランジャーの先端部分に形成された環状溝部に設置され、シリンジ本体の内壁面に沿い摺動可能なOリングとを備えたディスペンサーであって、
前記環状溝部の溝底に、弾性変位にかかるОリングの一部分を入れ込む凹所を設け、
前記凹所に隣接する環状溝部の側壁に、該プランジャーの押し込みにしたがって該Oリングの側部を当接、弾性変位させる一方、該プランジャーの押し込みにかかる負荷の解除によりОリングを復元させてプランジャーを押し込み方向とは逆向きにスライドさせて内容物のバックサクションを誘導する凸部又は溝を設けたことを特徴とする粘性材料の充填用ディスペンサーである。
上記の構成になるディスペンサーにおいて凹所は、環状溝部の溝底に沿うフラットな底壁とするか、あるいは、環状溝部の側壁のシリンジ後部に向けて低くなる傾斜底壁とすることができる。
また、前記凹所の領域は、環状溝部の溝幅の最大50%の範囲に及ぶものとするのが望ましく、前記シリンジ本体はその外周壁には、シリンジ本体の転がりを防止し該シリンジ本体の安定した載置を達成するために多角形状になる鍔を設けることができる。
プランジャーを押圧して充填空間内の内容物を注出する際、Oリングはプランジャーの溝部の側壁に形成した凸部あるいは溝に当接して弾性変位するが、該プランジャーの押圧を停止してそれにかかる負荷を解除するとОリングが弾性変位した分だけ、プランジャーの押し込み方向とは逆向きにスライドすることとなり、これにより充填空間内は減圧され、注出ノズル内に存在する内容物が充填空間内に引き込まれる。
弾性変位にかかるОリングの一部分は環状溝部の凹所に入り込みシリンジ本体内径とOリングとの締代が低下するため、プランジャーを押し込んでもOリングがシリンジ本体の内面に強く当たることがなくプランジャーの押し込みにかかる力が低減される。
本発明にしたがう注出用ディスペンサーの実施の形態を示した図である。 図1に示したディスペンサーの要部の断面を示した図である(無負荷状態)。 図1に示したディスペンサーの要部の外観斜視図である。 図1に示したディスペンサーの要部の断面を示した図である(加圧状態)。 本発明にしたがう注出用ディスペンサーの他の実施の形態を要部について示した図である。 図5に示したディスペンサーの作動状況を示した図である。 本発明にしたがう注出用ディスペンサーのさらに他の実施の形態を要部について示した図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明に従う粘性材料の充填用ディスペンサーの実施の形態を示した図であり、図2はその要部を拡大して示した図である。
図における1は筒状をなしその先端及び後端が開放されたシリンジ本体である。このシリンジ本体1はその内側に内容物の充填空間mを形成するものであって、その先端部には注出ノズル1aが装着されている。
また、2はシリンジ本体1内にてスライドさせて充填空間m内の内容物を注出ノズル1aの先端より注出するプランジャーである。このプランジャー2の先端部分には円錐ディスク2aと押圧ディスク2bが設けられており、その相互間には溝幅がDになる環状溝部2cが形成され、円錐ディスク2aの前方には、プランジャー2の押し切り時のシリンジ本体1内における内容物の残留を極力少なくする観点から、シリンジ本体1の前方内壁形状と略合致する形状からなる円錐台状の凸部2dが形成されている(図2参照)。
3は環状溝部2cの溝底で側壁(後述する押圧ディスク)に隣接して設けられた凹所である。この凹所3は、この例では、環状溝部2cの溝底に沿うフラットな底壁3aを有する物として表示してあり、弾性変位にかかるОリングの一部分が入り込む。
4はプランジャー2の環状溝部2cに配置されたOリング(Оリングのセット状態で溝部2cの幅Dは隙間が遭っても良い。)であり、このOリング4はシリンジ本体1の内壁面に沿い摺動可能で、かつプランジャー2とシリンジ本体1との相互間にて充填空間mをシールする。
5は図3にその外観斜視図を示すように、プランジャー2の押圧ディスク2bの側壁(環状溝2cの側壁)に90°間隔で設けられた凸部(リブ又は溝でもよい。)である。この凸部5は、プランジャー2の押し込みの際にOリング4の側部に当接して該Оリング4を弾性変位させる(弾性変位にかかるОリングの一部分は凸部5の相互間に形成される隙間に入り込む)一方、該プランジャー2の押し込みにかかる負荷を解除しその復元力でプランジャー2を押し込み方向とは逆向きにスライドさせて内容物のバックサクションを誘導する。
さらに、6はプランジャー2を押し込む時に指をあてがう鍔である。
プランジャー2の押し込み前(無負荷状態)においては、Oリング4は図2に示すような状態にある。プランジャー2を押し込んで内容物の注出を開始するとOリング4は図4に示すように凸部5に当接して弾性変位する。
内容物の注出に際してプランジャー2を加圧している時には、Oリング4は常に図4に示す状態にあり(図中矢印A方向への押し込み)、Oリング4の一部が凹所3に入り込むことによりシリンジ本体1内径とOリング4との締代が低下し作動荷重が低減することになるが、プランジャー2の押し込みを停止してそれにかかる負荷を解除すると、弾性変位したOリング4はその復元力でプランジャー2の押し込み方向とは逆向きにスライドする(図4中矢印A′方向)こととなり、これにより注出ノズル1a内に存在する内容物が充填空間m内へと引き込まれる。
図5は凹所3の、D/2の位置から押圧ディスク2bの側壁のシリンジ後部に向けて低くなる傾斜底壁3bを形成し、Оリング4を図6に示すように弾性変位させる本発明に従うディスペンサーの他の実施の形態を示したものである。
かかる傾斜底壁3bを有する凹所3を設けた場合には、Оリング4の弾性変位及び復元が徐々に進行していくためプランジャー2の動作がスムーズになる利点があり、図7にさらに他の実施の形態を示す如く、凹所3の溝底の全域を傾斜底壁3bとすることもできる。
Oリング4を弾性変位させる手段として本発明の実施の形態では凸部5を設ける場合を例として示したが、凸部5の代わりに縦リブあるいは溝を設けることで該Oリング4を弾性変位させてもよく、この点については限定されない。
鍔6については、ディスペンサーを置いたときに転がるのを防止するため多角形状にすることができる。
プランジャーの作動荷重が安定しており、確実なバックサクションを誘導して内容物の漏れや垂れを回避できる注出用ディスペンサーが提供できる。
1 シリンジ本体
1a 注出ノズル
2 プランジャー
2a 円錐ディスク
2b 押圧ディスク
2c 環状溝部
2d 円錐台状の凸部
3 凹所
4 Оリング
5 凸部
6 鍔

Claims (5)

  1. 内容物の充填空間を有し、その先端に注出ノズルを装着したシリンジ本体と、押し込み力の付加によりシリンジ本体内にてスライドさせて該充填空間内の内容物を注出ノズルの先端より注出するプランジャーと、このプランジャーの先端部分に形成された環状溝部に設置され、シリンジ本体の内壁面に沿い摺動可能とするOリングとを備えたディスペンサーであって、
    前記環状溝部の溝底に、弾性変位にかかるОリングの一部分を入れ込む凹所を設け、
    前記凹所に隣接する環状溝部の側壁に、該プランジャーの押し込みにしたがって該Oリングの側部を当接、弾性変位させる一方、その押し込みにかかる負荷を解除することによって該Оリングを復元させてプランジャーを押し込み方向とは逆向きにスライドさせて内容物のバックサクションを誘導する凸部又は溝を設けたことを特徴とする粘性材料の注出用ディスペンサー。
  2. 前記凹所が、環状溝部の溝底に沿うフラットな底壁を有する、請求項1記載の粘性材料の注出用ディスペンサー。
  3. 前記凹所が、環状溝部の側壁に向けて低くなる傾斜底壁を有する、請求項1記載の粘性材料の注出用ディスペンサー。
  4. 前記凹所の領域が環状溝部の溝幅の最大50%の範囲に及ぶものである、請求項1〜3の何れかに記載の粘性材料の注出用ディスペンサー。
  5. 前記シリンジ本体は、その外周壁に、多角形状になる鍔を有する請求項1〜4の何れかに記載の粘性材料の注出用ディスペンサー。
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