JP5111801B2 - 粘性材料の注出用ディスペンサー - Google Patents

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本発明は、歯科診療等において使用される粘性の高い材料を注出するのに好適なディスペンサーに関するものであり、ノズル先端からの内容物の垂れを確実に回避しようとするものである。
歯科診療等においては、充填剤や接着剤等、粘性の高いペースト状の材料が頻繁に使用されており、通常は、細径のノズルを有し、プランジャーを押圧して内容物を該ノズルから注出する注射器タイプのディスペンサーが使用されている。
ところで、この種のディスペンサーは、プランジャー内に充填した内容物を複数回に分けて注出するのが普通(内容物を一度の操作で出し切ることはない)であり、内容物の注出を停止すべくプランジャーの操作を中断した場合、該プランジャーに負荷された押圧力が内容物の充填空間内に残圧としてそのまま残ってしまうことから内容物の注出を停止しているにもかかわらずノズルの先端から内容物が漏れ出てしまい内容物の適正量の注出が困難であり、高価な内容物を無駄なく使用することができない状況にあった。
この点に関しては、Oリングの装着溝の溝底を、容器本体の後端に向けて連続的又は段階的に狭くした形状をもたせ、ノズル側から最も遠い位置(後方)からノズル側(前方)へOリングの無負状態での横断面の直径の0.5倍の長さだけ来た位置における該底部と容器本体内面との間隔をOリングの無負荷状態での横断面の直径の0.85倍以上に設定してОリングに適当な抵抗を与え、プランジャーの押圧操作に際してОリングに捩れを発生させることにより内容物の注出を停止した際にОリングの復元力でプランジャーを後方へ移動させて内容物の垂れを防止した歯科用粘性材料用容器の押出し部構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-57987号公報
しかしながら、かかる押出し部構造は、容器自体のサイズが小さく、Оリングに捩れを発生させるための構成部材の数値設定も高い精度が要求され、品質管理が難しく効率的な製造が行えない。また、プランジャーを容器本体にセットする際に、溝に装着されたОリングが容器本体との抵抗により溝のノズル側から最も遠い位置まで移動してしまうこともあり、プランジャーの押圧操作時に溝内でОリングに捩れを発生させることができず内容物のノズル先端からの垂れを防止することができない。さらには、内容物を容器本体に充填するにはノズルを通して行なうことになるが、容器本体内の空気が内容物の充填時に排出し切れず気泡となって内容物に混入してしまい、この気泡が原因で内容物を正確な量だけ注出することが困難となる等、未だ改善の余地が残されていた。
本発明の課題は、内容物の注出停止時に、プランジャーを後方へ移動させてそれに伴う吸引効果(バックサクション)により内容物を確実に引き込むことができる新規なディスペンサーを提案するところにある。
本発明は、内容物の充填空間を有しその先端に注出ノズルを装着したシリンジ本体と、押し込み力の付加によりシリンジ本体内にてスライドさせて該充填空間内の内容物を注出ノズルの先端より注出するプランジャーと、このプランジャーの先端部分に形成された溝部に設置され、シリンジ本体の内壁面に沿い摺動可能なOリングとを備えたディスペンサーであって、
前記プランジャーの溝部における該プランジャーの後端側の側壁に、前記溝部における該プランジャーの先端側の側壁と対向する前面側の側壁を有するともに、該プランジャーの押し込み前の状態にて前記Oリングをプランジャーの先端側の側壁と該前面側の側壁との両方に接するように配置せしめて該Oリングをプランジャーの進退方向に位置決めする段差部を設け、
前記段差部は、前記シリンジ本体の内壁面との相互間に、該プランジャーの押し込みにしたがって該Oリングを圧縮、弾性変位させる一方、その押し込みにかかる負荷を解除することによって該Оリングを復元させてプランジャーを押し込み方向とは逆向きにスライドさせて内容物のバックサクションを誘導する隙間部分を備えることを特徴とする粘性材料の注出用ディスペンサーである。
プランジャーを押圧して充填空間内の内容物を注出する時、内容物への圧力負荷がОリングに作用し、該Oリングはプランジャーの溝部の側壁に形成した段差部に当接して段差部により形成されるシリンジ本体との隙間部分に押し込まれ、圧縮、弾性変位することになる一方、押し込みにかかる負荷を解除すると該Оリングが回旋した分と弾性変位した分だけ、プランジャーが押し込み方向とは逆向きにスライドしていき、これにより注出ノズル内に存在する内容物が充填空間内へ確実に引き込まれることとなり、注出ノズルからの内容物の漏れがなくなる。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明に従う粘性材料の充填用ディスペンサーの実施の形成を示した図である。
図における1は筒状をなしその先端及び後端が開放されたシリンジ本体である。このシリンジ本体1はその内側に内容物の充填空間mを形成するものであって、その先端部には注出ノズル1aが装着されている。
また、2はシリンジ本体1内にてスライドさせて充填空間m内の内容物を注出ノズル1aの先端より注出するプランジャーである。このプランジャー2の先端部分には、当該プランジャー2の先端側に位置する円錐ディスク2aと当該プランジャー2の後端側に位置する押圧ディスク2bが設けられており、その相互間には幅寸法がDになる環状の溝部2cが形成されている。
ここに、上記円錐ディスク2aは、全内容物を注出したのちのシリンジ本体1内の内容物の残量減を目的として、シリンジ本体1の内面形状に略合致する形状となっており、大径のディスク部2aと小径細長のディスク部2aの組み合わせにて構成されている。
3はプランジャー2の溝部2cに配置されたOリングである。このOリング3はシリンジ本体1の内壁面に沿い摺動可能で、かつプランジャー2とシリンジ本体1との相互間にて充填空間mをシールする押し代を有している。図示の例では、プランジャー2のシリンジ本体1へのセット時にはОリング3はシリンジ本体1の内壁との接触により楕円状に変形した形状を呈する。
4は図2にその外観斜視図を示すように、溝部2cで、プランジャー2の押圧ディスク2bの側壁側に設けられた段差部である。この段差部4は、図3に示す如く、段差代tを有し、シリンジ本体1の内壁と押圧ディスク2bの前面とで周状凹部を形成する。
さらに、5はプランジャー2を押し込む時に指をあてがう鍔である。
プランジャー2の押し込み前(無負荷状態)においてはOリング3は図3に示すような状態にあって、溝部2cにおける当該プランジャー2の先端側の側壁をなす円錐ディスク2aの側壁2aと段差部4の前面側の側壁4aとの間に接するように位置している。プランジャー2を押し込んで内容物の注出を開始することでОリング3にプランジャー2の押圧に伴う内容物への圧力負荷が作用し、該Oリング3は段差部4の前面側の側壁及び外周面に当接し、これにより、図4に示す如く、段差部4の外周面との間で形成されるシリンジ本体1との隙間部分Cに押し込まれ、圧縮、弾性変位することになる。
プランジャー2の押し込みにかかる負荷を解除すると、Oリング3はシリンジ本体1内に対する位置を維持しつつ原形へ復元することとなり、その時、プランジャー2は図5に示すように、押し込み方向Aとは逆向きA′へとスライドしていき、これによりシリンジ本体1内に負圧が発生し、バックサクションが誘導され注出ノズル1a内に存在する内容物が充填空間m内へと引き込まれることとなる。
プランジャー2の溝部2aの幅D(図1、図3参照)及び段差部4の突出代dはバックサクションによる引き込み量とОリング3の圧縮、弾性変位量との関係で適宜設定される。
本発明に従うディスペンサーは、Оリング3が圧縮、弾性変位分だけプランジャー2のスライド量が大きくなることから、バックサクションにより確実に内容物が引き込まれるため、内容物の漏れがない。
段差部4は図2に示したように、押圧ディスク2bの側壁の全周に設けることができるが、例えば、階段状に設けることも可能(図示せず)であり、この点については限定されない。
また、鍔5はディスペンサーを載置した時の転がりを防止するため、多角形状のものを適用するのがよい。
強力なバックサクションによって内容物を引き込むことができる注出用ディスペンサーが提供できる。
本発明に従う注出用ディスペンサーの実施の形態を示した図である。 図1に示したディスペンサーの要部の外観斜視図である。 図1に示したディスペンサーの要部の断面を示した図である(無負荷状態)。 図1に示したディスペンサーの要部の断面を示した図である(加圧状態)。 図1に示したディスペンサーの要部の断面を示した図である(負荷解除状態
符号の説明
1 シリンジ本体
1a 注出ノズル
2 プランジャー
2a 円錐ディスク
2b 押圧ディスク
2c 溝部
3 Oリング
4 段差部
5 鍔

Claims (1)

  1. 内容物の充填空間を有しその先端に注出ノズルを装着したシリンジ本体と、押し込み力の付加によりシリンジ本体内にてスライドさせて該充填空間内の内容物を注出ノズルの先端より注出するプランジャーと、このプランジャーの先端部分に形成された溝部に設置され、シリンジ本体の内壁面に沿い摺動可能なOリングとを備えたディスペンサーであって、
    前記プランジャーの溝部における該プランジャーの後端側の側壁に、前記溝部における該プランジャーの先端側の側壁と対向する前面側の側壁を有するともに、該プランジャーの押し込み前の状態にて前記Oリングをプランジャーの先端側の側壁と該前面側の側壁との両方に接するように配置せしめて該Oリングをプランジャーの進退方向に位置決めする段差部を設け、
    前記段差部は、前記シリンジ本体の内壁面との相互間に、該プランジャーの押し込みにしたがって該Oリングを圧縮、弾性変位させる一方、その押し込みにかかる負荷を解除することによって該Оリングを復元させてプランジャーを押し込み方向とは逆向きにスライドさせて内容物のバックサクションを誘導する隙間部分を備えることを特徴とする粘性材料の注出用ディスペンサー。
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