JP2008200156A - 歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造 - Google Patents
歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 ハンドル型アプライヤーと共に使用される歯科用粘性材料用のカートリッジに於いて、歯科用粘性材料を押し出した後もカートリッジ本体内の圧力によって粘性物質が液垂れする現象が生じることのない歯科用粘性材料用のカートリッジを提供する。
【解決手段】 前端にノズルが設けられ後端が開口しており、その内面の横断面形状が同一直径であるカートリッジ本体内に収納されている内栓に、歯科用粘性材料を押出している間はカートリッジ本体のノズル側に向かって中央部が突出するように変形し、内栓を押す力が除かれた際には元の形状に復元可能な弾性があり該カートリッジ本体の内径と等しい外径を持つ2以上の鍔部が形成されていることを特徴とする歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 前端にノズルが設けられ後端が開口しており、その内面の横断面形状が同一直径であるカートリッジ本体内に収納されている内栓に、歯科用粘性材料を押出している間はカートリッジ本体のノズル側に向かって中央部が突出するように変形し、内栓を押す力が除かれた際には元の形状に復元可能な弾性があり該カートリッジ本体の内径と等しい外径を持つ2以上の鍔部が形成されていることを特徴とする歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ハンドル型アプリケーターを用いてその内部に収められている歯科用粘性材料を押し出して使用する歯科用のカートリッジに関し、押し出しを止めたときに内部の歯科用粘性材料が残圧で更に押し出される(液垂れする)ことのないカートリッジの押出し部構造に関する。
従来歯科分野に於いて、歯科用充填材料や人工歯用材料,歯冠作製用材料等の歯科用粘性材料を取り扱う場合、その都度治療の目的に見合う色調等を選定しその選定に基づいて歯科医や技工士や衛生士が歯科用粘性材料となる粉末と練和液とを適正量採取し充分練和して使用していたが、近年このような歯科用粘性材料は各種の色調等に予め練和された状態で筒状の使い捨て容器(以下、カートリッジと言う)に充填されて提供されるようになっている。
カートリッジを用いる際には専用のハンドル型アプリケーターを用いる(例えば、特許文献1参照。)。このハンドル型アプリケーターと共に用いる歯科用粘性材料用のカートリッジは、先端近傍にノズルとして構成された開口を有する円筒状のカートリッジ本体内にあり軸方向に摺動可能なピストン部材(内栓)から成るものが使用されている(例えば、特許文献2参照。)。
このようなカートリッジ内から歯科用粘性材料を押し出すには、カートリッジ本体の後端開口から挿入されている内栓をそのカートリッジ本体が装着されたアプリケーターのピストンによってカートリッジ前方向へ移動せしめ、そのカートリッジ本体内の圧力を高くして先端のノズル側から歯科用粘性材料が押し出す。このときに、カートリッジ本体内から所望量の歯科用粘性材料を押し出した後もカートリッジ本体内の圧力によって粘性物質が液垂れする現象が問題となっている。
特表平9−506271号公報
特開2001−353169号公報
そこで本発明は、ハンドル型アプライヤーと共に使用される歯科用粘性材料用のカートリッジに於いて、歯科用粘性材料を押し出した後もカートリッジ本体内の圧力によって粘性物質が液垂れする現象が生じることのない歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造を提供することを課題とする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、内栓に押圧されたときに変形する少なくとも2つの鍔を設ければ、押し出しを止めたときに内栓の鍔の復元力により内栓を後方へ戻すことによってカートリッジの内圧を吸収することができることに想到して本発明を完成させた。
即ち本発明は、ハンドル型アプライヤーと共に使用される歯科用粘性材料用のカートリッジに於いて、前端にノズルが設けられ後端が開口しておりその内面の横断面形状が同一直径であるカートリッジ本体内に収納されている歯科用粘性材料をノズル側に押し出すために該カートリッジ本体内に後端から挿入されているカートリッジ本体の内径よりも小さな直径を持つ内栓に、該歯科用粘性材料を押出している間はカートリッジ本体のノズル側に向かってその断面の中央方向部が突出するように変形し内栓を押す力が除かれた際には元の形状に復元可能な弾性があり該カートリッジ本体の内径と等しいか又は僅かに大きな外径を持つ2以上の鍔部が形成されていることを特徴とする歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造である。
本発明に係る歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造は、歯科用粘性材料を押し出した後もカートリッジ本体内の圧力によって粘性物質が液垂れの生じることのない歯科用粘性材料用のカートリッジを提供することが可能な優れた押出し部構造である。
以下、図面を用い本発明に係る歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造について詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されない。
図面中1は、歯科用粘性材料用のカートリッジの歯科用粘性材料を収めるスペースを取り囲む円筒状のカートリッジ本体である。歯科用粘性材料用のカートリッジは、歯科用粘性材料をその内部に収めるためのカートリッジ本体1及び後述の内栓2は共に従来から用いられている樹脂材料が使用可能である。樹脂材料としては、ポリエチレン,ポリアセタール,ポリプロピレン,ポリアミド,塩化ビニル樹脂,ナイロン,フェノール樹脂,ポリウレタン,飽和ポリエステル樹脂,メラミン樹脂 ,ポリ塩化ビニリデン,不飽和ポリエステル樹脂,ポリブタジエン,ポリスチレン,EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合)樹脂,スチロール樹脂,ポリメチルペンテン,メタクリルスチレン,ABS(アクロル二トリル,ブタジエン,スチレン)樹脂,ポリカーボネート等が例示される。なお、歯科用粘性材料は光硬化性のものが多いので、これらの樹脂は遮光性を有していることが好ましい。
カートリッジ本体1はその先端に開口しているノズル1aを有し、該ノズル1aと反対側の開口部から後述する内栓2が軸方向に摺動可能な状態で挿入されており、該内栓2によって内部の歯科用粘性材料が封鎖され必要により遮光されている。また、従来の一般的なカートリッジと同様にノズル1aと反対側の開口部の近傍にはハンドル型アプライヤー(図示せず)のカートリッジ装着部と係合させるためのフランジ1bが設けられている。
2はカートリッジ本体1内に収納されている歯科用粘性材料3をノズル1aの開口から押し出すために該カートリッジ本体1内に後端から挿入されている内栓である。内栓2はカートリッジ本体の内径Dよりも小さな直径Dsを持ち、内栓2の外周の全周に渡る少なくとも2つの鍔部Vを有している。内栓の先端はカートリッジ本体1の先端内部の形状と同一であることが好ましく、図の例では砲弾型となっている。該鍔部Vは内栓2が歯科用粘性材料3を押出している間はカートリッジ本体1の前側に向かって内栓の中心軸に垂直な断面で見た場合に中央方向部が突出するように変形し、内栓を押す力が除かれた際には元の形状に復元するような弾性を持つ材料で構成されている。また、鍔部Vはカートリッジ本体1の内径と等しい外径である。鍔部Vは内栓2と一体で形成されていても良いし、鍔部を成型してから接着または溶着等で内栓2と一体化させて形成しても良い。
鍔部Vは内栓2に少なくとも2つ形成されていることが必要であり、1つでは内栓の向きがカートリッジ本体1内で安定せず、また歯科用粘性材料3の密封性も不足する。鍔部Vの形状,使用する材質の弾性率や硬度等の条件によっても異なるが、特に鍔部Vが2〜4つ形成されていることが、歯科用粘性材料の密封性,押し出し易さ,内圧の低減効率の点からもっとも好ましい。
本発明にかかる歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造は、カートリッジ本体1をハンドル型アプライヤー(図示せず)のカートリッジ装着部に係合させ、該アプライヤーの操作によりアプライヤーのプランジャーがカートリッジ本体1内の内栓2を押すので歯科用粘性材料3をノズル1aから押し出される。このとき、押し出す力により内栓2に形成された鍔部Vがカプセル本体1の内壁との摩擦によってカートリッジ本体1の前側に向かってその中央部が突出するように変形しながら歯科用粘性材料3を押し出す(図2参照。)。その後、内栓を押す力が除かれた後、カプセル本体1の内壁との摩擦によって鍔部Vの内壁と接している部分の位置はそのままに鍔部Vは力の加わる前の状態に復元するので内栓2が若干カートリッジ本体の後端方向へ戻ることとなり、その結果としてカートリッジの内圧を低減させることができる。
1 カートリッジ本体
1a ノズル
1b フランジ
D カートリッジ本体の内径
2 内栓
Ds 内栓の直径
V 鍔部
1a ノズル
1b フランジ
D カートリッジ本体の内径
2 内栓
Ds 内栓の直径
V 鍔部
Claims (1)
- ハンドル型アプライヤーと共に使用される歯科用粘性材料用のカートリッジに於いて、前端にノズル(1a)が設けられ後端が開口しておりその内径が一定であるカートリッジ本体(1)内に収納されている歯科用粘性材料(3)をノズル(1a)側に押し出すために該カートリッジ本体(1)内に後端から挿入されている、カートリッジ本体の内径(D)よりも小さな直径(Ds)を持つ内栓(2)に、該歯科用粘性材料を押出している間はカートリッジ本体(1)のノズル(1a)側に向かってその断面の中央方向部が突出するように変形し内栓(2)を押す力が除かれた際には元の形状に復元可能な弾性があり該カートリッジ本体(1)の内径と等しいか又は僅かに大きな外径を持つ2以上の鍔部(V)が形成されていることを特徴とする歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007037344A JP2008200156A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007037344A JP2008200156A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008200156A true JP2008200156A (ja) | 2008-09-04 |
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ID=39778247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007037344A Pending JP2008200156A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 歯科用粘性材料用カートリッジの押出し部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008200156A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012506826A (ja) * | 2008-10-24 | 2012-03-22 | デンツプライ インターナショナル インコーポレーテッド | 流動性材料を貯蔵及び分配する容器 |
JP2015177908A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 株式会社トクヤマデンタル | 注出器及び注出器へのペーストの充填方法 |
-
2007
- 2007-02-19 JP JP2007037344A patent/JP2008200156A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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