JP2010099135A - 薬剤塗布装置及び薬剤塗布装置用カートリッジ - Google Patents

薬剤塗布装置及び薬剤塗布装置用カートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】 薬剤を無駄なく経済的に使用できるとともに、製造効率を向上させる。
【解決手段】 流動状の薬剤が充填され先端先細りの先端部11から薬剤を吐出させるカートリッジ1と、一端41側にカートリッジ1が着脱可能に取り付けられる筒状のバレル40及びバレル40の他端42側から進出可能に挿通され進出によりカートリッジ1内の薬剤を押出すロッド50を有した押出し器30とを備え、カートリッジ1を、基端部12に開放口が形成されるとともに開放口に連続して形成され薬剤を収容する先端先細りの収容空間を有したシリンダ10と、シリンダ10の開放口に嵌合されて開放口を封止するとともに押出し器30のロッド50に押圧されてシリンダ10の収容空間内を摺接移動する後端部21及び後端部21に一体に設けられ移動させられてシリンダ10の収容空間の先端部に嵌合する前端部22からなるピストン20とを備えて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、歯科治療等において流動状の薬剤を塗布する薬剤塗布装置に係り、特に、薬剤が封入されたカートリッジから押出し器により薬剤を押出すようにし、カートリッジを使い捨てにして、再使用出来ないようにした薬剤塗布装置に関する。また、この薬剤塗布装置に用いられる薬剤塗布装置用カートリッジに関する。
従来、この種の薬剤塗布装置としては、例えば、特許文献1(特開2001−112782号公報)に掲載されたものが知られている。図11に示すように、この薬剤塗布装置Saは、流動状の薬剤Yaが封入され先端先細りの先端部101から薬剤Yaを吐出させるカートリッジ100と、一端112側にカートリッジ100が着脱可能に取り付けられるバレル111及びこのバレル111の他端113側から挿通されカートリッジ100内の薬剤Yaを押出すためのロッド114を備えた押出し器110とを備えて構成されている。カートリッジ100は、樹脂で中空形成され、基端部102側に薬剤Yaを溜める袋状の貯留部103が形成され、先端部101が予め封止されている。
この薬剤塗布装置Saを用いて薬剤Yaを被塗布部位に塗布するときは、先ず、図11(A)に示すように、カートリッジ100をバレル111の一端112側に取り付け、カートリッジ100の先端部101をバレル111の一端112から突出させる。次に、図11(B)に示すように、バレル111の他端113側からロッド114を挿通する。それから、カートリッジ100の先端部101を切断してカートリッジ100内の薬剤Yaを吐出させる吐出口104を形成する。その後、カートリッジ100の先端部101を被塗布部位近傍に位置させ、ロッド114をバレル111の一端112側へ押し込む。
ロッド114を押し込むと、図11(C)に示すように、カートリッジ100の基端部102がロッド114に押圧されて潰れ、これによってカートリッジ100内の薬剤Yaが押出されて、薬剤Yaが吐出口104から吐出され、被塗布部位に薬剤Yaが塗布される。
特開2001−112782号公報
しかしながら、この従来の薬剤塗布装置Saにおいては、カートリッジ100をロッド114で押圧することにより薬剤Yaを吐出口104から吐出させているが、カートリッジ100は袋状に形成され、ロッド114はこの袋状に形成された貯留部103を押圧するだけなので、カートリッジ100の先端部101に薬剤Yaが残留してしまい、それだけ、無駄が生じ、不経済であるという問題があった。
また、カートリッジ100は中空形成されて封止されるので、薬剤Yaの封入作業が煩雑でカートリッジ100の製造効率が悪いという問題もあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、薬剤を無駄なく経済的に使用できるとともに、製造効率を向上させた薬剤塗布装置及び薬剤塗布装置用カートリッジを提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の薬剤塗布装置は、流動状の薬剤が充填され先端先細りの先端部から薬剤を吐出させるカートリッジと、一端側に上記カートリッジが着脱可能に取り付けられる筒状のバレル及び該バレルの他端側から進出可能に挿通され進出により上記カートリッジ内の薬剤を押出すロッドを有した押出し器とを備えた薬剤塗布装置において、上記カートリッジを、基端部に開放口が形成されるとともに該開放口に連続して形成され薬剤を収容する先端先細りの収容空間を有したシリンダと、該シリンダの開放口に嵌合されて該開放口を封止するとともに上記押出し器のロッドに押圧されて上記シリンダの収容空間内を摺接移動する後端部及び該後端部に一体に設けられ移動させられて上記シリンダの収容空間の先端部に嵌合する前端部からなるピストンとを備えて構成している。
これにより、この薬剤塗布装置を用いて薬剤を被塗布部位に塗布するときは、先ず、カートリッジをバレルの一端側に取り付ける。次に、カートリッジの先端部を被塗布部位近傍に位置させ、ロッドをバレルの先端部側へ押し込む。ロッドを押し込むと、ピストンの後端部がロッドに押圧され、後端部がシリンダの収容空間内を先端部側に摺接移動するようになる。これによって収容空間内の薬剤が押出されて、薬剤が先端部から吐出され、被塗布部位に薬剤が塗布される。このとき、ロッドを僅かずつ押せば、薬剤を僅かずつ吐出させることができる。そして、ピストンを押しきれば、ピストンの前端部がシリンダの収容空間の先端部に嵌合されるので、シリンダの収容空間内の薬剤が殆ど全部押出されるようになり、そのため、収容空間内に収容された薬剤を無駄なく経済的に使用することができる。
そして、シリンダの収容空間内に収容されている薬剤が無くなったならば、カートリッジを押出し器から取り外す。その後、新しいカートリッジを押出し器に取り付け、上記と同様に被塗布部位に薬剤を塗布していく。使用後のカートリッジは、ピストンがシリンダ内の先端部に押し込まれた状態となっているので、ピストンをシリンダ内から取り出すことは非常に困難であり、押出し器から取り外した使用後のカートリッジに薬剤を再充填することが非常に困難になるため、使用後のカートリッジを再使用することを防止して、薬剤塗布装置を介した病原菌の感染を防止することができる。
また、本発明のカートリッジを製造するときは、シリンダの基端部に形成された開放口から収容空間内に薬剤を充填し、それから、ピストンを開放口に嵌合させて、このピストンによって開放口を封止することにより行なう。シリンダの基端部に開放口が形成されているので、薬剤を収容空間内に充填し易い。また、ピストンを嵌合させるだけで開放口を封止できるので、開放口の封止が比較的容易であり、そのため、カートリッジの製造効率を向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記ピストンを、上記シリンダの収容空間に倣って変形可能な部材で形成した構成としている。シリンダとしては、その軸線がストレートなタイプあるいは軸線が途中から屈曲してシリンダ全体が屈曲したタイプ等種々の形状に形成できるが、例えば、シリンダが屈曲形成されている場合には、収容空間も曲がり、ピストンが移動し難くなるが、本構成では、ピストンが収容空間の形状に倣って変形することができるので、ピストンの前端部が収容空間の先端部に確実に嵌合するようになる。その結果、シリンダの収容空間内の薬剤が殆ど全部押出されるようになり、そのため、収容空間内に収容された薬剤を無駄なく経済的に使用することができる。
また、必要に応じ、上記カートリッジを、上記シリンダの基端部外周に鍔部を設けて構成し、上記押出し器のバレルを、上記ロッドが移動可能に挿通されるバレル本体を備えて構成し、該バレル本体の一端側側面に上記カートリッジを上記バレル内部に入れることが可能な大きさの開口を形成し、上記バレル本体の一端に上記開口から入れられた上記シリンダの先端部側が挿通されて突出され該バレル本体の内径より小径の挿通孔を形成し、該挿通孔の周縁部を上記カートリッジの鍔部が係止される係止部として構成している。これにより、カートリッジを押出し器に取り付けるときは、シリンダの先端部側をバレル本体の一端側に向けた状態で、カートリッジをバレル本体の開口からバレル本体内に入れるとともに、カートリッジをバレル本体の一端側に移動させて、挿通孔にシリンダの先端部を挿通させて突出させる。そして、更にカートリッジをバレルの一端側に移動させていき、カートリッジの鍔部を係止部に係止させる。この場合、カートリッジを開口から入れて挿通孔に挿通するだけのワンタッチの操作で取り付けることができるので、カートリッジの押出し器への取り付けを容易に行なうことができ、作業性が向上させられる。また、カートリッジを押出し器から取り外すときは、カートリッジをバレル本体の他端側に移動させ、カートリッジをバレル本体の開口から取り出す。このときも、カートリッジを開口を通して抜き出すだけの簡単な操作で取り外すことができるので、作業性が向上させられる。
更に、必要に応じ、上記カートリッジのシリンダの基端部に雄ネジ及び雌ネジのいずれか一方を形成し、上記押出し器のバレルを、上記ロッドが移動可能に挿通されるバレル本体を備えて構成し、該バレル本体の一端部に上記シリンダの基端部に形成した雄ネジ及び雌ネジのいずれか一方に螺合する雄ネジ及び雌ネジのいずれか他方を形成した構成としている。これにより、カートリッジを押出し器に取り付けるときは、シリンダの基端部に形成した雄ネジ及び雌ネジのいずれか一方を、バレル本体の一端側に形成した雄ネジ及び雌ネジのいずれか他方に螺合させる。螺合させるだけの簡単な操作で取り付けることができるので、カートリッジの押出し器への取り付けを容易に行なうことができ、作業性が向上させられる。また、カートリッジを押出し器から取り外すときは、シリンダの基端部とバレル本体の一端側とのネジの螺合を解除することにより行なう。螺合を解除させるだけの簡単な操作で取り外すことができるので、作業性が向上させられる。
更にまた、必要に応じ、上記シリンダを樹脂で形成し、その先端部を、予め封止され使用時に切断されて上記収容空間内の薬剤を吐出させる吐出口を形成可能にした構成としている。これにより、使用前においては、シリンダの先端部を封止しておくので、使用しないときに薬剤がシリンダから漏れ出ることを防止することができ、薬剤の保存性に優れる。また、使用しないときにはシリンダの先端部を封止しておくので、吐出口及び薬剤に病原菌が付着する事態を防止でき、それだけ、カートリッジを衛生的に保つことができる。更に、シリンダの先端部を切断する位置によって、吐出口の口径の大きさを適宜の大きさに形成することができ、そのため、被塗布部位に必要量の薬剤を塗布し易くすることができる。使用後も吐出口の穴が開くことになるので、カートリッジに薬剤を再充填することが非常に困難になり、使用後のカートリッジを再使用することを防止して、薬剤塗布装置を介した病原菌の感染を防止することができる。
また、上記目的を達成するための本発明の薬剤塗布装置用カートリッジは、上記に記載の薬剤塗布装置に用いられる薬剤塗布装置用カートリッジにある。上記と同様の作用,効果を奏する。
本発明によれば、使用時にロッドを押してピストンをシリンダ内に押し込んで薬剤を吐出させるが、ピストンを押しきれば、ピストンの前端部がシリンダの収容空間の先端部に嵌合されるので、シリンダの収容空間内の薬剤が殆ど全部押出されるようになり、そのため、収容空間内に収容された薬剤を無駄なく経済的に使用することができる。また、本発明のカートリッジを製造するときは、シリンダの基端部に形成された開放口から収容空間内に薬剤を充填し、それから、ピストンを開放口に嵌合させて、このピストンによって開放口を封止することにより行なうが、シリンダの基端部に開放口が形成されているので、薬剤を収容空間内に充填し易くなり、また、ピストンを嵌合させるだけで開放口を封止できるので、開放口の封止が比較的容易であり、そのため、従来に比較してカートリッジの製造が容易になり、製造効率を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る薬剤塗布装置及びこれに用いられる薬剤塗布装置用カートリッジを説明する。
図1乃至図7には、本発明の第一の実施の形態に係る薬剤塗布装置Sを示している。本薬剤塗布装置Sは、流動状の薬剤Y(例えば、歯周ポケットに塗布する歯周病治療用の薬剤)が充填され先端先細りの先端部11から薬剤Yを吐出させる本発明の第一の実施の形態に係るカートリッジ1と、一端41側にカートリッジ1が着脱可能に取り付けられる筒状のバレル40及びバレル40の他端42側から進出可能に挿通され進出によりカートリッジ1内の薬剤Yを押出すロッド50を有した押出し器30とを備えて構成されている。
カートリッジ1は、基端部12に開放口13が形成されるとともに開放口13に連続して形成され薬剤Yを収容する先端先細りの収容空間14を有したシリンダ10と、シリンダ10の開放口13に嵌合されて開放口13を封止するとともに押出し器30のロッド50に押圧されてシリンダ10の収容空間14内を摺接移動する後端部21及び後端部21に一体に設けられ移動させられてシリンダ10の収容空間14の先端部14aに嵌合する前端部22からなるピストン20とを備えて構成されている。
シリンダ10は、樹脂で形成され、その先端部11が予め封止されており、使用時において、所望位置で切断されることにより、収容空間14内の薬剤Yを吐出させる吐出口15が形成可能になっている。このシリンダ10は、実施の形態では、軸線が途中から屈曲してシリンダ10全体が屈曲形成されており、基端部12に円形状の開放口13が形成されるとともに、この開放口13に連続しシリンダ10の形状と相似形に形成された収容空間14を有している。また、このシリンダ10の基端部12外周には、鍔部16が設けられている。この鍔部16は、シリンダ10の基端部12外周を囲繞するリング状に形成されている。
ピストン20は、シリンダ10の収容空間14に倣って変形可能な部材で形成されている。実施の形態では、シリコーンゴム等の弾性部材からなるゴムで形成されている。後端部21は、実施の形態では、円柱状に形成され、シリンダ10の開放口13に嵌合されている。前端部22は、実施の形態では、シリンダ10の収容空間14の先端部11に嵌合する先端先細りの円錐状に形成され、後端部21に一体形成されている。
押出し器30を構成するバレル40は、ロッド50が移動可能に挿通されるバレル本体43を備えて構成されている。このバレル本体43は、例えば、樹脂や金属等の消毒に耐えうる材質で構成され、中空の円柱状に形成されている。実施の形態では、樹脂で構成されている。また、このバレル40は、バレル本体43の一端41側側面にカートリッジ1をバレル本体43内部に入れることが可能な大きさの開口44が形成され、バレル本体43の一端41に開口44から入れられたシリンダ10の先端部11側が挿通されて突出されバレル本体43の内径より小径の挿通孔45が形成され、挿通孔45の周縁部がカートリッジ1の鍔部16が係止される係止部46として構成されている。更に、このバレル本体43の他端42側外周には、使用時に指を掛けることが可能な指掛け部47が形成されている。この指掛け部47は、バレル本体43に一体形成されている。
また、押出し器30を構成するロッド50は、バレル本体43の他端42側から挿通されて移動可能に挿通される円柱状に形成されている。このロッド50の前方部51は、ピストン20の後端部21を押圧可能に形成されており、その径がロッド50の後方部52よりも小径に形成されている。また、このロッド50の後方部52には、使用時に指でロッド50を押し込むことが可能な大径のロッド押し込み部53が形成されている。このロッド押し込み部53は、ロッド50に一体形成されている。
次に、この第一の実施の形態に係るカートリッジ1を製造する場合について説明する。予め、シリンダ10及びピストン20を型成形しておく。そして、先ず、カートリッジ1に薬剤Yを封入する。カートリッジ1に薬剤Yを封入する際は、シリンダ10の基端部12に形成された開放口13から収容空間14内に薬剤Yを充填し、それから、ピストン20を開放口13に嵌合させて、このピストン20によって開放口13を封止することにより行なう。必要に応じ、ピストン20の後端部21の外周とシリンダ10との間にシール部材を塗布する。このとき、充填する薬剤Yの量を、一度の治療で使いきれる量とし、カートリッジ1を一度の治療で使いきれるサイズに形成する。シリンダ10の基端部12に開放口13が形成されているので、薬剤Yを収容空間14内に充填し易い。また、ピストン20を嵌合させるだけで開放口13を封止できるので、開放口13の封止が比較的容易であり、そのため、カートリッジ1の製造効率を向上させることができる。
従って、この第一の実施の形態に係る薬剤塗布装置Sを用いて、被塗布部位に薬剤Yを塗布するときは、以下のようにする。ここでは、歯科治療において、口腔内等の非常に狭い部位に薬剤Yを塗布する場合について説明する。
先ず、カートリッジ1をバレル本体43の一端41側に取り付ける。取り付ける際は、図3及び図4に示すように、シリンダ10の先端部11側をバレル本体43の一端41側に向けた状態で、カートリッジ1をバレル本体43の開口44からバレル本体43内に入れるとともに、カートリッジ1をバレル本体43の一端41側に移動させて、挿通孔45にシリンダ10の先端部11を挿通させて突出させる。そして、更にカートリッジ1をバレル本体43の一端41側に移動させていき、カートリッジ1の鍔部16を係止部46に係止させる。この場合、カートリッジ1を開口44から入れて挿通孔45に挿入するだけのワンタッチの操作で取り付けることができるので、カートリッジ1の押出し器30への取り付けを容易に行なうことができ、作業性が向上させられる。
次に、図5に示すように、封止されているシリンダ10の先端部11を所望位置で切断して吐出口15を形成する。このとき、シリンダ10は先端先細りに形成されているので、先端部11の先端に近い箇所を切断すると吐出口15の口径は小さく形成され、先端部11であってシリンダ10の基端に近い箇所を切断すると吐出口15の口径は大きく形成されるようになる。即ち、リンダの先端部11を切断する位置によって、吐出口15の口径の大きさを適宜の大きさに形成することができるので、被塗布部位に必要量の薬剤Yを塗布し易くすることができる。また、使用前においては、シリンダ10の先端部11を封止しておくので、使用しないときに薬剤Yがシリンダ10から漏れ出ることを防止することができ、そのため、薬剤Yの保存性に優れる。更に、使用しないときにはシリンダ10の先端部11を封止しておくので、吐出口15及び薬剤Yに病原菌が付着する事態を防止でき、それだけ、カートリッジ1を衛生的に保つことができる。
それから、バレル本体43の一端41側を口腔内に挿入し、カートリッジ1を被塗布部位近傍に近接させ、その後、例えば、人差し指と中指とでバレル本体43を挾持するとともに、この二本の指を指掛け部47に掛け、親指でロッド50のロッド押し込み部53を押して、ロッド50をバレル本体43の一端41側へ押し込む。これにより、片手で容易にロッド50を押し込むことができる。ロッド50を押し込むと、図6に示すように、ピストン20の後端部21がロッド50に押圧され、後端部21がシリンダ10の収容空間14に倣って収容空間14内を先端部11側に摺接移動するようになる。これによって収容空間14内の薬剤Yが押出されて、薬剤Yが先端部11の吐出口15から吐出され、被塗布部位に薬剤Yが塗布される。このとき、ロッド50を僅かずつ押せば、薬剤Yを僅かずつ吐出させることができる。
そして、図7に示すように、ピストン20を押しきれば、ピストン20の前端部22がシリンダ10の収容空間14の先端部14aに嵌合する形状に形成されているので、この前端部22が収容空間14の先端部14aに嵌合される。このとき、本実施の形態のように、シリンダ10が屈曲形成されている場合には、収容空間14も曲がり、ピストン20が移動し難くなるが、ピストン20がシリンダ10の収容空間14に倣って変形することができるので、ピストン20が収容空間14の形状に倣って移動することができ、そのため、ピストン20の前端部22が収容空間14の先端部14aに確実に嵌合するようになる。その結果、シリンダ10の収容空間14内の薬剤Yが殆ど全部押出されるようになり、そのため、収容空間14内に収容された薬剤Yを無駄なく経済的に使用することができる。
そして、シリンダ10の収容空間14内に収容されている薬剤Yが無くなったならば、カートリッジ1を押出し器30から取り外す。取り外す際は、カートリッジ1をバレル本体43の他端42側に移動させ、カートリッジ1をバレル本体43の開口44から取り出す。このときも、カートリッジ1を開口44を通して抜き出すだけの簡単な操作で取り外すことができるので、作業性が向上させられる。
この使用後のカートリッジ1は、ピストン20がシリンダ10内の先端部14aに押し込まれた状態となっているので、ピストン20をシリンダ10内から取り出すことは非常に困難であり、押出し器30から取り外した使用後のカートリッジ1に薬剤Yを再充填することが非常に困難になるため、使用後のカートリッジ1を再使用することを防止して、薬剤塗布装置Sを介した病原菌の感染を防止することができる。また、使用後のカートリッジ1には吐出口15の穴が開くことになるので、カートリッジ1に薬剤Yを再充填することが非常に困難になり、この点でも、使用後のカートリッジ1を再使用することを防止して、薬剤塗布装置Sを介した病原菌の感染を防止することができる。更に、カートリッジ1には、一度の治療で使いきれる量の薬剤Yを充填しているので、この点でも、カートリッジ1を使い捨てにすることができ、吐出口15及び薬剤Yに病原菌が付着する事態を防止して、薬剤塗布装置Sを介した病原菌の感染を防止することができる。
また、押出し器30は、消毒に耐えうる材質で構成されているので、一つのカートリッジ1を使いきったら、押出し器30を消毒して、新しいカートリッジ1を消毒済みの押出し器30に取り付け、上記と同様に被塗布部位に薬剤Yを塗布することが可能である。このため、カートリッジ1のみを取り替えれば良いので、経済的である。
図8及び図9には、本発明の第二の実施の形態に係る薬剤塗布装置S及びこれに用いられる薬剤塗布装置用カートリッジ1を示している。
これは、上記第一の実施の形態とは異なって、カートリッジ1のシリンダ10の基端部12に雄ネジ及び雌ネジのいずれか一方が形成され、押出し器30のバレル40を、ロッド50が移動可能に挿通されるバレル本体43を備えて構成し、バレル本体43の一端41部にシリンダ10の基端部12に形成した雄ネジ及び雌ネジのいずれか一方に螺合する雄ネジ及び雌ネジのいずれか他方が形成されて構成されている。
詳しくは、シリンダ10は、樹脂で形成され、その先端部11が予め封止されており、使用時において、所望位置で切断されることにより、収容空間14内の薬剤Yを吐出させる吐出口15が形成可能になっている。このシリンダ10は、実施の形態では、軸線が途中から屈曲してシリンダ10全体が屈曲形成されており、基端部12に円形状の開放口13が形成されるとともに、この開放口13に連続しシリンダ10の形状と相似形に形成された収容空間14を有している。また、このシリンダ10の基端部12には、筒状の延設部60が連設され、この延設部60に、実施の形態では、雌ネジ61が設けられている。
押出し器30を構成するバレル40は、ロッド50が移動可能に挿通されるバレル本体43を備えて構成されている。このバレル本体43は、例えば、樹脂や金属等の消毒に耐えうる材質で構成され、中空の円柱状に形成されている。実施の形態では、樹脂で構成されている。また、このバレル本体43の一端41の外側には、シリンダ10の延設部60に形成した雌ネジ61に螺合する雄ネジ62が形成されている。更に、このバレル本体43の他端42側外周には、使用時に指を掛けることが可能な指掛け部47が形成されている。この指掛け部47は、バレル本体43に一体形成されている。
尚、シリンダ10の基端部12側に雄ネジを形成し、バレルの一端41にシリンダ10の雄ネジに螺合する雌ネジを形成しても良い。
その他の構成は、上記第一の実施の形態と同様である。
この第二の実施の形態に係る薬剤塗布装置Sを用いて、被塗布部位に薬剤Yを塗布するときは、以下のようにする。本第二の実施の形態において、上記第一の実施の形態と異なる点は、カートリッジ1の押出し器30への取り付け,取り外しのみであるので、以下に、カートリッジ1の押出し器30への取り付け,取り外しについて説明する。
カートリッジ1を押出し器30に取り付けるときは、シリンダ10の延設部60に形成された雌ネジ61にバレル本体43の一端41に形成された雄ネジ62を螺合させる。螺合させるだけの簡単な操作で取り付けることができるので、カートリッジ1の押出し器30への取り付けを容易に行なうことができ、作業性が向上させられる。
また、カートリッジ1を押出し器30から取り外すときは、シリンダ10とバレル本体43とのネジの螺合を解除することにより行なう。螺合を解除させるだけの簡単な操作で取り外すことができるので、作業性が向上させられる。
尚、上記実施の形態において、本発明の薬剤塗布装置Sを歯科治療に用いたが、必ずしもこれに限定されるものではないことは勿論である。
また、上記実施の形態において、カートリッジ1と押出し器30との取り付け,取り外し構造は、必ずしも上記の構造に限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。
尚また、上記実施の形態において、ピストン20をゴムで形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、シリンダ10の収容空間14に倣って変形可能な部材であれば良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、シリンダ10を、その軸線が途中から屈曲して全体を屈曲形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、図10に示すように、軸線がストレートで全体をストレートに形成する等、種々の形状に形成しても良く、適宜変更して差支えない。シリンダ10をストレートに形成した場合、このシリンダ10の基端部12に嵌合されるピストン20は、変形可能な部材でなくても良く、シリンダ10の形状に対応してピストン20を形成する部材を適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、バレル40を樹脂で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、金属等で構成しても良く、適宜変更して差支えない。この際、バレル40を再使用する場合には、バレル40を消毒に耐えうる材質で構成することが望ましい。
また、シリンダ10はその先端部11が封止された構造となっているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、先端部11に予め吐出口が形成されているものであってもよい。粘性の比較的高い(流動性の比較的低い)薬剤は勿論、粘性の比較的低い薬剤であっても、表面張力によって微小な吐出口から流れ出すことはなく、先端部11に予め吐出口が形成されていても特に問題はない。
本発明の第一の実施の形態に係る薬剤塗布装置を示す斜視図である。 本発明の第一の実施の形態に係る薬剤塗布装置を示す分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態に係るカートリッジの押出し器への取り付け時の状態を示す斜視図である。 本発明の第一の実施の形態に係る薬剤塗布装置を示し、カートリッジを押出し器に取り付けた状態を示す側面断面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る薬剤塗布装置を示し、シリンダの先端部に吐出口を形成した状態を示す側面断面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る薬剤塗布装置を示し、ロッドを押し込んだ状態を示す側面断面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る薬剤塗布装置を示し、ピストンの前端部が吐出口に嵌合した状態を示す側面断面図である。 本発明の第二の実施の形態に係る薬剤塗布装置を示す分解斜視図である。 本発明の第二の実施の形態に係る薬剤塗布装置を示し、カートリッジを押出し器に取り付けた状態を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係るカートリッジの変形例を示す斜視図である。 従来の薬剤塗布装置及びカートリッジの一例を示す図である。
符号の説明
S 薬剤塗布装置
Y 薬剤
1 カートリッジ
10 シリンダ
11 先端部
12 基端部
13 開放口
14 収容空間
15 吐出口
16 鍔部
20 ピストン
21 後端部
22 前端部
30 押出し器
40 バレル
41 一端
42 他端
43 バレル本体
44 開口
45 挿通孔
46 係止部
47 指掛け部
50 ロッド
51 前方部
52 後方部
53 ロッド押し込み部
60 延設部
61 雌ネジ
62 雄ネジ

Claims (6)

  1. 流動状の薬剤が充填され先端先細りの先端部から薬剤を吐出させるカートリッジと、一端側に上記カートリッジが着脱可能に取り付けられる筒状のバレル及び該バレルの他端側から進出可能に挿通され進出により上記カートリッジ内の薬剤を押出すロッドを有した押出し器とを備えた薬剤塗布装置において、
    上記カートリッジを、基端部に開放口が形成されるとともに該開放口に連続して形成され薬剤を収容する先端先細りの収容空間を有したシリンダと、該シリンダの開放口に嵌合されて該開放口を封止するとともに上記押出し器のロッドに押圧されて上記シリンダの収容空間内を摺接移動する後端部及び該後端部に一体に設けられ移動させられて上記シリンダの収容空間の先端部に嵌合する前端部からなるピストンとを備えて構成したことを特徴とする薬剤塗布装置。
  2. 上記ピストンを、上記シリンダの収容空間に倣って変形可能な部材で形成したことを特徴とする請求項1記載の薬剤塗布装置。
  3. 上記カートリッジを、上記シリンダの基端部外周に鍔部を設けて構成し、上記押出し器のバレルを、上記ロッドが移動可能に挿通されるバレル本体を備えて構成し、該バレル本体の一端側側面に上記カートリッジを上記バレル本体内部に入れることが可能な大きさの開口を形成し、上記バレル本体の一端に上記開口から入れられた上記シリンダの先端部側が挿通されて突出され該バレル本体の内径より小径の挿通孔を形成し、該挿通孔の周縁部を上記カートリッジの鍔部が係止される係止部として構成したことを特徴とする請求項1または2記載の薬剤塗布装置。
  4. 上記カートリッジのシリンダの基端部に雄ネジ及び雌ネジのいずれか一方を形成し、上記押出し器のバレルを、上記ロッドが移動可能に挿通されるバレル本体を備えて構成し、該バレル本体の一端部に上記シリンダの基端部に形成した雄ネジ及び雌ネジのいずれか一方に螺合する雄ネジ及び雌ネジのいずれか他方を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の薬剤塗布装置。
  5. 上記シリンダを樹脂で形成し、その先端部を、予め封止され使用時に切断されて上記収容空間内の薬剤を吐出させる吐出口を形成可能にしたことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の薬剤塗布装置。
  6. 上記請求項1乃至5のいずれかに記載のカートリッジ。
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