JP5241599B2 - 高調波終端回路 - Google Patents

高調波終端回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5241599B2
JP5241599B2 JP2009117742A JP2009117742A JP5241599B2 JP 5241599 B2 JP5241599 B2 JP 5241599B2 JP 2009117742 A JP2009117742 A JP 2009117742A JP 2009117742 A JP2009117742 A JP 2009117742A JP 5241599 B2 JP5241599 B2 JP 5241599B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harmonic
circuit
short
termination circuit
parallel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009117742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010268213A (ja
Inventor
実人 木村
浩光 内田
晃 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2009117742A priority Critical patent/JP5241599B2/ja
Publication of JP2010268213A publication Critical patent/JP2010268213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5241599B2 publication Critical patent/JP5241599B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
  • Microwave Amplifiers (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

この発明は、マイクロ波帯およびミリ波帯で使用されるマイクロ波電力増幅器等に用いられる高調波終端回路に関するものである。
マイクロ波電力増幅器の電力効率を向上させることは、マイクロ波装置を用いた通信機器やレーダー等の機器の使用時間を延ばすために極めて重要なことである。電力効率を向上させるための回路的な工夫として、高調波処理回路を用いる手法が良く知られている。
このような高調波処理を用いたマイクロ波電力増幅器では、トランジスタをB級にバイアスしており、そのときの出力電流は、基本波以外には偶数次高調波成分しか存在しない。従って電圧波形に偶数次高調波成分を含まないようにし、奇数次高調波成分のみを含ませるようにすると、トランジスタにおける電流、電圧波形を適切に成形することができ、増幅回路を高効率化できる(例えば、特許文献1、2参照)。
マイクロ波電力増幅器の出力整合回路に基本波において8分の1波長および12分の1波長の先端開放スタブを付加し、これらの先端開放スタブからトランジスタまでの線路の長さを基本波に対して4分の1波長にすることで、トランジスタの出力端子において、二次高調波に対して短絡、三次高調波に対して開放となるようにしている。このような負荷条件にすることで、電圧波形に偶数次高調波成分を含ませないようにし、奇数次高調波成分のみを含ませるようにしている。
特開平7−94974号公報 特開2001−111362号公報
マイクロ波電力増幅器等、半導体デバイスを用いた装置では、高調波の負荷条件によって動作が変化することが知られており、高調波を適切なインピーダンスで終端することにより、マイクロ波電力増幅器の電力効率を向上させる高調波処理がある。高調波処理回路は図12に示すように先端開放スタブや先端短絡スタブといった共振系回路を用いるものが一般的である。また、この時の負荷条件は50Ω終端で与えられている。
しかしながら実際にマイクロ波電力増幅器を通信機器やレーダー装置に搭載する場合には高調波に対する負荷は50Ωとは限らず、例えばマイクロ波電力増幅器がアンテナに接続される場合、高調波に対して全反射となることが多い。このように、マイクロ波電力増幅器に接続する部品によって、高調波に対する負荷インピーダンスは大きく変動する。
例えば、高調波に対する負荷が損失性でなくリアクティブである場合、負荷とマイクロ波増幅器の高調波処理回路で用いている共振回路とが、併せて不要共振を起こし、高調波処理回路で所望のインピーダンスを得ることができないことがある。そのため、適切な高調波処理が行われず、マイクロ波電力増幅器の電力効率が低下するという課題があった。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、負荷条件が異なっても高調波を適切なインピーダンスで終端し、基本波に対しては影響のない高調波終端回路を得ることを目的とする。
この発明に係る高調波終端回路は、マイクロ波電力増幅器のマイクロ波出力または入力を高調波処理する高調波終端回路において、基本波のおよそ4分の1波長の先端短絡スタブおよび上記先端短絡スタブに直列に接続される抵抗を有する並列回路を3組備え、上記並列回路は、二次高調波のおよそ4分の1波長ずつ離れて伝送線路に並列に接続される。
この発明に係る高調波終端回路は、主要な高調波である二次高調波のインピーダンスを適切に抵抗終端するとともに、基本波に対しては影響がないので、マイクロ波電力増幅器にどのような部品を接続しても、所望の特性を有するマイクロ波電力増幅器を実現することができる。
この発明の実施の形態1に係る高調波終端回路を含むマイクロ波電力増幅器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る高調波終端回路の二次高調波に関する等価回路図である。 この発明の実施の形態1に係る高調波終端回路の通過特性および反射特性の模式図である。 この発明の実施の形態1に係る高調波終端回路をマイクロストリップ線路を用いて構成した例の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る高調波終端回路を増幅器の入力側に配置したマイクロ波電力増幅器の構成図である。 この発明の実施の形態1に係るインダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路の単位長さあたりの等価回路図である。 この発明の実施の形態1に係るインダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路の特性インピーダンスの周波数特性の模式図である。 この発明の実施の形態1に係るインダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路を用いた高調波終端回路の構成図である。 図8の高調波終端回路をマイクロストリップ線路を用いて構成した例の上面図である。 この発明の実施の形態2に係る高調波終端回路を含むマイクロ波電力増幅器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る高調波終端回路を含むマイクロ波電力増幅器の構成を示す図である。
以下、この発明に係る高調波終端回路の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る高調波終端回路の構成を示す図である。
この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器は、RF入力端子5から入力される信号を高調波処理する増幅器4、増幅器4の出力側に接続される伝送線路2a、伝送線路2aに直列に接続される伝送線路2b、伝送線路2a、2bと並列に接続される並列回路30a、30b、30c、伝送線路2bに接続されるRF出力端子6を有する。
並列回路30a、30b、30cは、一方が接地された先端短絡スタブ1a、1b、1c、および先端短絡スタブ1a、1b、1cに直列に接続された抵抗3a、3b、3cから構成される。
先端短絡スタブ1a、1b、1cおよび伝送線路2a、2bは、それぞれ基本波のおよそ4分の1波長および二次高調波のおよそ4分の1波長が基準として選ばれている。なお、設計に応じて1割程度変化させても良い。
抵抗3a、3b、3cは、所望の二次高調波減衰量A(真数)に応じて式(1)、式(2)の値程度に選ぶことで二次高調波を適切に抵抗終端することができる。ここで、抵抗3a、3cの抵抗値はR1(Ω)、抵抗3bの抵抗値はR2(Ω)とし、入出力ポートの特性インピーダンスをZ0とする。
Figure 0005241599
次に、この発明の実施の形態1に係る高調波終端回路の動作について説明する。まず、基本波における動作について説明する。
先端短絡スタブ1a、1b、1cは、基本波に関し、先端短絡の4分の1波長線路とみなせるため、抵抗3a、3b、3cとの接続部分では開放とみなせる。そのため抵抗3a、3b、3cは基本波には影響を与えず、増幅器4から出力した基本波はそのままRF出力端子6に出力される。
図2(a)は、高調波終端回路の二次高調波に関する等価回路図である。
次に二次高調波に関する動作について説明する。
この高調波終端回路は、Kインバータ27a、27bを用いて図2(a)のような等価回路に変換することができる。
そして、先端短絡スタブ1a、1b、1cは、二次高調波に関し、先端短絡の2分の1波長線路とみなせるため、抵抗3a、3b、3cとの接続部分では短絡とみなせる。従って、二次高調波に関しては抵抗3a、3b、3cが並列に接続された回路とみなすことができる。
そこで、さらに等価回路の等価変換を考えると、図2(a)に示したKインバータ27a、27bと抵抗3bは図2(b)に示すように抵抗28に変換することができる。ここで、抵抗28の抵抗値R2´はK2/R2で与えられる。したがって、二次高調波に関する高調波終端回路は、図2(b)に示すようなπ型減衰器と同様の回路構成となり、減衰量Aの減衰器とみなすことができるため、二次高調波を適切に抵抗終端することができる。
図3は先端短絡スタブ1a、1b、1cおよび伝送線路2a、2bの長さを、それぞれ基本波の4分の1波長および二次高調波の4分の1波長とし、二次高調波の減衰量Aを0.01とした場合の高調波終端回路の通過特性および反射特性を示したものである。周波数f0の基本波は通過し、周波数2f0の二次高調波は無反射で抵抗終端される。
図4は、この高調波終端回路を誘電体基板10上にマイクロストリップ線路を用いて実現した例を示す図である。
この高調波終端回路は、高調波終端回路入力端子7から増幅器4からの信号が入力され、高調波を終端処理し、高調波終端回路出力端子8から基本波は出力される。そして、先端短絡スタブ1a、1b、1cを短絡するための短絡点となるバイアホール9a、9b、抵抗3a、3b、3cとなる薄膜抵抗12a、12b、12cを有する。
図5は、高調波終端回路を高調波処理がなされた増幅器4のRF入力側に用いた例である。
なお、上記に述べた高調波終端回路の先端短絡スタブ1a、1b、1cを以下に述べるインダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路に置き換えることにより基本波および二次高調波の広帯域化を図ることができる。
図6は、インダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路の単位長さあたりの等価回路図である。
この図において、LSおよびCPはそれぞれTEM線路が元々有する単位長さあたりのインダクタンスおよびキャパシタンスを示している。また、LPは周期的に装荷したインダクタにより生じる等価的な単位長さあたりのインダクタンスを示している。ここで、このインダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路の特性インピーダンスZ(f)の周波数特性は式(3)により与えられる。
Figure 0005241599
式(3)から明らかなように、インダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路の特性インピーダンスZ(f)は周波数特性を有し、式(4)の周波数fC以上では周波数が大きくなるにつれて特性インピーダンスZ(f)が小さくなるという性質を有する。図7にはインダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路の特性インピーダンスZ(f)の周波数特性を示している。
Figure 0005241599
ところで、先端短絡スタブ1a、1b、1cは基本波に関しては先端短絡スタブ、二次高調波に関しては先端開放スタブとして機能する。先端短絡スタブは特性インピーダンスが高いほど広帯域特性を得ることができ、先端開放スタブは特性インピーダンスが低いほど広帯域特性を得ることができる。それゆえインダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路は低周波では高インピーダンス、高周波では低インピーダンスを実現することができる。したがって、インダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路で先端短絡スタブ1a、1b、1cを置き換えることで、基本波および二次高調波の両帯域において広帯域な特性を実現することができる。
図8(a)は、インダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路を示した図である。
TEM線路は、TEM伝送線路13およびインダクタ14を有する。
図8(b)は、インダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路15a、15b、15cで先端短絡スタブ1a、1b、1cを置き換えた高調波終端回路を示した図である。
このようにインダクタ14を並列に周期的にTEM伝送線路13に装荷したTEM線路15a、15b、15cで先端短絡スタブ1a、1b、1cを置き換えることにより、基本波および二次高調波において広帯域特性を実現することができる。
図9は、インダクタ14を並列に周期的に装荷したTEM線路15a、15b、15cで先端短絡スタブ1a、1b、1cを置き換えて広帯域化を図る高調波終端回路を誘電体基板10上にマイクロストリップ線路を用いて実現した例を示す図である。
高調波終端回路は、図9に示すように、高調波終端回路入力端子7から増幅器4からの信号が入力され、高調波を終端処理し、高調波終端回路出力端子8から基本波は出力される。そして、伝送線路2a、2bに薄膜抵抗12a、12b、12cを介してそれぞれ接続されるTEM線路15a、15b、15cを有する。TEM線路15a、15b、15cは、短絡点をつくるためのバイアホール17a〜17eを有する。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る高調波終端回路は、主要な高調波である二次高調波のインピーダンスを、負荷インピーダンスの変動に影響されずに適切なインピーダンスで抵抗終端可能であり、その結果、いかなる負荷条件下においても所望の特性を有するマイクロ電力増幅器を得ることができる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2による高調波終端回路を含むマイクロ波電力増幅器の構成を示す図である。
この発明の実施の形態2に係るマイクロ波電力増幅器は、RF入力端子5から入力される信号を高調波処理する増幅器4、増幅器4の出力側に接続される伝送線路2a、伝送線路2aに直列に接続される伝送線路2b、伝送線路2a、2bと並列に接続される並列回路31a、31b、31c、伝送線路2bに接続されるバイアス回路19を有する。
並列回路31a、31b、31cは、一方が接地されたキャパシタ18a、18b、18c、キャパシタ18a、18b、18cに直列に接続された伝送線路29a、29b、29cおよび伝送線路29a、29b、29cに直列に接続された抵抗3a、3b、3cから構成される。
バイアス回路19の出力はRF出力端子6に接続される。
伝送線路29a、29b、29cおよび伝送線路2a、2bは、それぞれ基本波のおよそ4分の1波長および二次高調波のおよそ4分の1波長が基準として選ばれている。もちろん設計に応じて1割程度変化させても良い。
抵抗3a、3b、3cは、所望の二次高調波減衰量A(真数)に応じて式(1)、式(2)の値程度に選ぶことで二次高調波を適切に抵抗終端することができる。ここで、抵抗3a、3cの抵抗値はR1(Ω)、抵抗3bの抵抗値はR2(Ω)とし、入出力ポートの特性インピーダンスをZ0とする。キャパシタ18a、18b、18cは所望の周波数帯でインピーダンスが十分に低くなるような値に選ばれている。
次に、この発明の実施の形態2に係る高調波終端回路の動作について説明する。
まず、基本波に関する動作について説明する。
伝送線路29a、29b、29cは、基本波に関し、先端短絡の4分の1波長線路とみなせるため、抵抗3a、3b、3cとの接続部分では開放とみなせる。そのため抵抗3a、3b、3cは基本波には影響を与えず、増幅器4から出力した基本波はそのままRF出力端子6に出力される。
図2(a)は二次高調波に関する高調波終端回路の等価回路を示す図である。
次に、二次高調波に関する動作について説明する。
この高調波終端回路は、Kインバータ27a、27bを用いて図2(a)のような等価回路に変換することができる。伝送線路29a、29b、29cは、二次高調波に関し、先端短絡の2分の1波長線路とみなせるため、抵抗3a、3b、3cとの接続部分では短絡とみなせる。したがって、抵抗3a、3b、3cは、二次高調波に関し、並列に接続された回路とみなすことができる。ここで、回路の等価変換を考えると、図2(a)に示したKインバータ27a、27bと抵抗3bは図2(b)に示す抵抗28に変換することができる。ここで、抵抗28の抵抗値R2´はK2/R2で与えられる。
したがって、二次高調波に関する高調波終端回路は図2(b)に示すようなπ型減衰器と同様の回路構成となり、減衰量Aの減衰器とみなすことができるため、二次高調波を適切に抵抗終端することができる。
また、高調波終端回路の外側にマイクロ波電力増幅器にバイアスを供給するためのバイアス回路19が接続されており、キャパシタ18a、18b、18cによってDCカットされている。
この高調波終端回路は実施の形態1と同じように、増幅器4の入力側に接続することも可能である。
なお、実施の形態1と同じように、インダクタ14を並列に周期的に装荷したTEM線路15a、15b、15cで伝送線路29a、29b、29cを置き換えることにより、基本波および二次高調波の広帯域化を図ることができる。
以上のように、この発明の実施の形態2による高調波終端回路は、主要な高調波である二次高調波のインピーダンスを、負荷インピーダンスの変動に影響されずに適切なインピーダンスで抵抗終端可能であるので、その結果、いかなる負荷条件下においても所望の特性を有するマイクロ電力増幅器を実現することができる。
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3に係る高調波終端回路を含むマイクロ波電力増幅器の構成を示す図である。
この発明の実施の形態3に係るマイクロ波電力増幅器は、RF入力端子5から入力される信号を高調波処理する増幅器4、増幅器4の出力側に一端が接続される伝送線路2a、伝送線路2aの他端に一端が接続される伝送線路2b、伝送線路2a、2bと並列に接続される並列回路32a、32b、32c、伝送線路2bの他端が接続されるRF出力端子6を有する。
並列回路32a、32b、32cは、一方が接地されたキャパシタ18a、18b、18c、キャパシタ18a、18b、18cの他方に接続される伝送線路29a、29b、29c、伝送線路29a、29b、29cに直列に接続される抵抗3a、3b、3c、伝送線路29bとキャパシタ18bの間に設けられたバイアス端子20から構成される。
バイアス電圧、バイアス電流はバイアス端子20から入力され、増幅器4に供給される。
伝送線路29a、29b、29cおよび伝送線路2a、2bは、それぞれ基本波のおよそ4分の1波長および二次高調波のおよそ4分の1波長が基準として選ばれている。もちろん設計に応じて1割程度変化させても良い。
抵抗3a、3b、3cは、所望の二次高調波減衰量A(真数)に応じて式(1)、式(2)の値程度に選ぶことで二次高調波を適切に抵抗終端することができる。ここで、抵抗3a、3cの抵抗値はR1(Ω)、抵抗3bの抵抗値はR2(Ω)とし、入出力ポートの特性インピーダンスをZ0とする。キャパシタ18a、18b、18cは所望の周波数帯でインピーダンスが十分に低くなるような値に選ばれている。
次に、この発明の実施の形態3に係る高調波終端回路の動作について説明する。まず、基本波に関する動作について説明する。
伝送線路29a、29b、29cは、基本波に関し、先端短絡の4分の1波長線路とみなせるため、抵抗3a、3b、3cとの接続部分では開放とみなせる。そのため抵抗3a、3b、3cは基本波には影響を与えず、増幅器4から出力した基本波はそのままRF出力端子6に出力される。
図2(a)は二次高調波における高調波終端回路の等価回路を示す図である。
次に、二次高調波に関する動作について説明する。
この高調波終端回路は、Kインバータ27a、27bを用いて図2(a)のような等価回路に変換することができる。伝送線路29a、29b、29cは、二次高調波に関し、先端短絡の2分の1波長線路とみなせるため、抵抗3a、3b、3cとの接続部分では短絡とみなせる。したがって、二次高調波に関しては抵抗3a、3b、3cが並列に接続された回路とみなすことができる。
ここで、回路の等価変換を考えると、図2(a)に示したKインバータ27a、27bと抵抗3bは図2(b)に示す抵抗28に変換することができる。ここで、抵抗28の抵抗値R2´はK2/R2で与えられる。したがって、二次高調波に関する高調波終端回路は図2(b)に示すようなπ型減衰器と同様の回路構成となり、減衰量Aの減衰器とみなすことができるため、二次高調波を適切に抵抗終端することができる。また、バイアス電圧、バイアス電流はバイアス端子20から入力され、増幅器4に供給される。キャパシタ18a、18b、18cによってDCカットされている。
この高調波終端回路は実施の形態1と同じように、増幅器4の入力側に接続することも可能である。
なお、実施の形態1と同じように、インダクタ14を並列に周期的に装荷したTEM線路15a、15b、15cで伝送線路29a、29b、29cを置き換えることにより、基本波および二次高調波の広帯域化を図ることができる。
以上のように、この発明の実施の形態3による高調波終端回路は、主要な高調波である二次高調波のインピーダンスを、負荷インピーダンスの変動に影響されずに適切なインピーダンスで抵抗終端可能、かつマイクロ波電力増幅器にバイアスを供給することができるので、その結果、いかなる負荷条件下においても所望の特性を有するマイクロ電力増幅器を実現することができる。
1a、1b、1c 先端短絡スタブ、2a、2b、13、29a、29b、29c 伝送線路、3a、3b、3c、28 抵抗、4 増幅器、5 RF入力端子、6 RF出力端子、7 高調波終端回路入力端子、8 高調波終端回路出力端子、9a、9b、17a、17b、17c、17d、17e バイアホール、10 誘電体基板、12a、12b、12c 薄膜抵抗、14 インダクタ、15a、15b、15c TEM線路、18a、18b、18c キャパシタ、19 バイアス回路、20 バイアス端子、27a、27b Kインバータ、30a、30b、30c、31a、31b、31c、32a、32b、32c 並列回路。

Claims (4)

  1. マイクロ波電力増幅器のマイクロ波出力または入力を高調波処理する高調波終端回路において、
    基本波のおよそ4分の1波長の先端短絡スタブおよび上記先端短絡スタブに直列に接続される抵抗を有する並列回路を3組備え、
    上記並列回路は、二次高調波のおよそ4分の1波長ずつ離れて伝送線路に並列に接続されることを特徴とする高調波終端回路。
  2. 上記並列回路の全ての上記先端短絡スタブの短絡端とグランドの間に介装されるキャパシタと、
    上記並列回路の外部に上記マイクロ波電力増幅器を駆動するためのバイアス回路と、
    を備え、
    上記バイアス回路から上記マイクロ波電力増幅器を駆動するためのバイアスが印加されることを特徴とする請求項1に記載の高調波終端回路。
  3. 上記並列回路の全ての上記先端短絡スタブの短絡端とグランドとの間に介装されるキャパシタと、
    上記並列回路のいずれかひとつの上記先端短絡スタブと上記キャパシタの間に介装されるバイアス端子と、
    を備え、
    上記バイアス端子から上記マイクロ波電力増幅器を駆動するためのバイアスが印加されることを特徴とする請求項1に記載の高調波終端回路。
  4. 上記先端短絡スタブの代わりに、基本波において電気長が約90度となるインダクタを並列に周期的に装荷したTEM線路を用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の高調波終端回路。
JP2009117742A 2009-05-14 2009-05-14 高調波終端回路 Expired - Fee Related JP5241599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009117742A JP5241599B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 高調波終端回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009117742A JP5241599B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 高調波終端回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010268213A JP2010268213A (ja) 2010-11-25
JP5241599B2 true JP5241599B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=43364833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009117742A Expired - Fee Related JP5241599B2 (ja) 2009-05-14 2009-05-14 高調波終端回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5241599B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3567629A3 (en) * 2012-06-14 2020-01-22 Skyworks Solutions, Inc. Power amplifier modules including related systems, devices, and methods
EP2849543B1 (en) * 2013-09-12 2021-02-24 Socionext Inc. Components and circuits for output termination

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11112252A (ja) * 1997-10-07 1999-04-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 増幅器
JP3560464B2 (ja) * 1998-03-11 2004-09-02 アルプス電気株式会社 高調波抑圧回路
JPH11317605A (ja) * 1998-04-30 1999-11-16 Toshiba Lighting & Technology Corp アッテネータ
JP4472652B2 (ja) * 2006-03-14 2010-06-02 三菱電機株式会社 高周波抑圧回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010268213A (ja) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3888785B2 (ja) 高周波電力増幅器
US7528678B2 (en) Antenna Switch Module
JP5253321B2 (ja) 広帯域増幅器
JPH0794974A (ja) 高効率増幅回路
JP2006191355A (ja) イコライザ
US8773224B2 (en) Frequency multiplier
CN111010093A (zh) 一种集成Doherty放大器及其合路器
EP2903157B1 (en) Microwave amplifier device
JP3723202B2 (ja) 伝送線路及び半導体集積回路装置
JP5241599B2 (ja) 高調波終端回路
WO2004023646A1 (en) Class-f doherty amplifier
CN110545085B (zh) 一种频率和负载阻抗可调谐的复阻抗变换器
JP6383224B2 (ja) 半導体増幅器
JP5287286B2 (ja) バイアス回路
KR101711739B1 (ko) 반도체 증폭기용 바이어스 회로 및 반도체 증폭 장치
WO2012157314A1 (ja) アンテナ装置
JPWO2008129713A1 (ja) 半導体チップおよび高周波回路
JP2009284005A (ja) 高周波増幅回路
DE10345498B4 (de) Integrierte Leistungs-Verstärkeranordnung
US20230107916A1 (en) High frequency circuit
US20230108671A1 (en) High frequency circuit
JP2018142827A (ja) 半導体装置および電子機器
JP4533987B2 (ja) 周波数変換方法及び周波数変換器
JP2011166271A (ja) バイアス回路
JP6452315B2 (ja) 増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130402

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees