JP4533987B2 - 周波数変換方法及び周波数変換器 - Google Patents
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Description
本構成は、よく知られているように局部発振器を必要とするため構成が複雑であり、ミリ波帯等の高周波では安定した局部発振器の実現が困難であるという問題がある。
例えば誘電体共振器の構造については特許文献1が開示されている。
調整においては図17に示すように、誘電体共振器(42)を高周波回路基板(43)より高い位置に置き、さらに発振器ジグ(44)と誘電体共振器(42)との間隔を導電性ネジで調整して発振周波数を調整する。
このように、特に周波数変換に用いるための局部発振器は周波数の安定性が求められるため、高価で構造も複雑なものになっていた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、半導体増幅素子を用いた直列帰還形の高周波発振回路を用いた周波数変換方法を提供する。
該方法において、線路の電気長が1波長(通過周波数における波長)であるマイクロストリップ線路リング共振器を用い、該マイクロストリップ線路上の入力端子から高周波信号と中間周波数帯信号とを合わせて入力する。
該入力端子から電気長で半波長の位置にある点を該半導体増幅素子の入力伝送線路に接続し、さらに該入力端子から電気長で1/4波長の位置にある点に所定の特性インピーダンスのスタブ部を設ける。このとき、マイクロストリップ線路において、入力端子と出力端子とを直接接続する線路の特性インピーダンスと、該スタブ部を有し入力端子と出力端子とを接続する線路の特性インピーダンスとを異なる値とする。
本構成により、該半導体増幅素子の出力端子から該高周波発振回路の発振周波数を局部発振信号として搬送波成分を構成し、該中間周波数帯信号をその側波帯成分として周波数変換することを特徴とする。
さらに該入力端子から電気長で1/4波長の位置にある点に所定の特性インピーダンスのスタブ部を設ける。このとき、マイクロストリップ線路において、入力端子と出力端子とを直接接続する線路の特性インピーダンスと、該スタブ部を有し入力端子と出力端子とを接続する線路の特性インピーダンスとを異なる値とする。本構成において、該半導体増幅素子の出力端子から該高周波発振回路の発振周波数を局部発振信号として搬送波成分を構成し、該中間周波数帯信号をその側波帯成分として周波数変換された信号を出力することを特徴とする。
まず本発明における共振周波数が可変なリング共振器の構造について説述する。リング共振器の第1の実施態様としては、図1に示すようマイクロストリップ線路で実現されたリング共振器(1)を挙げることができる。
図1において、このリング共振器(1)の上側リング部の特性インピーダンスをZ1、下側リング部の特性インピーダンスをZ2、スタブ部(5)の特性インピーダンスをZ3とすると、減衰極周波数fは次の数1によって求められる。
(数1)tan2θp=2(1+Z1/Z2) ×Z3/Z2
f=θp°/90°×f0 (GHz) (f0は中心周波数)
このように、リング共振器では急峻な減衰特性が得られる他、平坦な群遅延特性、平坦でロスの少ない通過帯域の周波数特性が特徴であり、従来の誘電体共振器に比して優れた特性を有する。
図10において、反射特性S11と通過特性S21を示しており、減衰極周波数は3.9GHz及び9.1GHzとなっている。
このような特性を利用して、本発明ではスタブ部(5)にバラクタダイオード(9)を配設し、Γの特性を変化させるように構成した。
例えば、C=0.2pFの時には、3.3GHz及び8.3GHz、C=0.5pFの時には、2.9GHz及び7.6GHzに変化する。
このように、本発明によればバラクタダイオード(9)への印加電圧を変化させることで、減衰極周波数が変化するように構成した。
一般的に、誘電体共振器は、そのQ値が高いことから、誘電体共振器で安定化した発振器からの出力波形は、信号純度が高い特徴がある。従って、信号純度の指標の1つである位相雑音特性に優れている。
図2は本発明における周波数変換器(10)であり、マイクロストリップ線路長が1波長のリング共振器(11)を用いている。リング共振器(11)の入力側端(12)からは高周波信号(RF)と共に中間周波数帯信号(IF)を入力(13)する。
出力側端(14)は半導体増幅素子としてFET(15)のゲート回路(16)に接続する。
FET(15)のソース回路(19)からは周波数変換された出力信号を出力(20)し、ドレイン回路(21)には開放スタブ(22)を設けている。
すなわち、上記の高周波発振回路によると、可変キャパシタの容量が0である場合、図3に示すような発振周波数特性が得られる。9.3GHz付近において急峻な発振特性を示しており、本発明のリング共振器による安定で急峻な発振回路の特徴が実証されている。
また、図5は100MHzの中間周波数帯信号を入力した時の出力特性であり、ここでも100MHz離れて側波帯成分が形成されている。
このように、本発明では従来の局部発振器を別に設けて周波数変換器で変換する構成と異なり、リング共振器に対して発振周波数と異なる信号を入力することにより、周波数変換されて、図のようなスペクトルを得ることができる。
本発明の周波数変換器に、このように十分な周波数範囲で、安定に高周波発振が可能な可変高周波発振回路を設けることにより、自在に周波数変換量を変化させることができる。
また、図13及び図14に示すようなリング共振器を用いることもできる。図13は図12で示した円形のリングに代えて矩形のリングを用いたリング共振器を示している。
本発明は、このようなリングの形状は問わず、電気長及びインピーダンスが同じであれば、どのように構成してもよい。
なお、入力端子及び出力端子に接続されているマイクロストリップ線路6及び7は信号の反射を抑えるために設けられているものであり、その特性インピーダンスZ0は、数1からも分かるように、減衰極周波数には影響しない。
図1における開放スタブ付リング共振器は、減衰極の周波数間隔を広くできるが、周波数がゼロのときに減衰が起きないのに対し、本短絡スタブ付リング共振器は、減衰極の周波数間隔を開放スタプの場合ほど広くできないが、周波数がゼロ(と通渦中心周波数の2倍の周波数)のとき、信号を通過させないという特徴がある。
11 リング共振器
12 入力側端
13 RF・IF帯の各信号入力
14 出力側端
15 FET
16 ゲート回路
17 スタブ部
18 バラクタダイオード
19 ソース回路
20 周波数変換後の出力信号
21 ドレイン回路
22 開放スタブ
Claims (6)
- 半導体増幅素子を用いた直列帰還形の高周波発振回路を用いた周波数変換方法であって、
線路の電気長が1波長(通過周波数における波長、以下同じ)であるマイクロストリップ線路リング共振器を用い、
該マイクロストリップ線路上の入力端子から高周波信号と中間周波数帯信号とを合わせて入力する一方、
該入力端子から電気長で半波長の位置にある点を該半導体増幅素子の入力伝送線路に接続し、
さらに該入力端子から電気長で1/4波長の位置にある点に所定の特性インピーダンスのスタブ部を設け、
該マイクロストリップ線路において、入力端子と出力端子とを直接接続する線路の特性インピーダンスと、該スタブ部を有し入力端子と出力端子とを接続する線路の特性インピーダンスとを異なる値とし、
該半導体増幅素子の出力端子から該高周波発振回路の発振周波数を局部発振信号として搬送波成分を構成し、該中間周波数帯信号をその側波帯成分として周波数変換する
ことを特徴とする周波数変換方法。 - 前記スタブ部を、可変キャパシタを介して接地し、
該可変キャパシタの容量を変化させることで減衰極周波数を変更可能とした
請求項1に記載の周波数変換方法。 - 半導体増幅素子を用いた直列帰還形の高周波発振回路を備えた周波数変換器であって、
線路の電気長が1波長(通過周波数における波長、以下同じ)であるマイクロストリップ線路を備え、
高周波信号と中間周波数帯信号との入力端子を、該マイクロストリップ線路上に設ける一方、
該入力端子から電気長で半波長の位置にある点を該半導体増幅素子の入力伝送線路に接続し、
さらに該入力端子から電気長で1/4波長の位置にある点に所定の特性インピーダンスをもつスタブ部を設け、
該マイクロストリップ線路において、入力端子と出力端子とを直接接続する線路の特性インピーダンスと、該スタブ部を有し入力端子と出力端子とを接続する線路の特性インピーダンスとを異なる値とし、
該半導体増幅素子の出力端子から該高周波発振回路の発振周波数を局部発振信号として搬送波成分を構成し、該中間周波数帯信号をその側波帯成分として周波数変換された信号を出力する
ことを特徴とする周波数変換器。 - 前記スタブ部を、可変キャパシタを介して接地し、
該可変キャパシタの容量を変化させることで減衰極周波数を変更可能とした
請求項3に記載の周波数変換器。 - 前記可変キャパシタが、バラクタダイオードであって、
該バラクタダイオードへの印加電圧を調整することにより減衰極周波数を変更可能とした
ことを特徴とする請求項4に記載の周波数変換器。 - 前記周波数変換器において、半導体増幅素子がFETであって、
前記リング共振器をゲート回路に接続し、ソース回路からは周波数変換後の信号を出力し、ドレイン回路には開放スタブを設けた
請求項3又は4に記載の可変高周波発振器。
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