JP5241347B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子画像を撮影する撮像装置に関する。
撮影者がファインダを覗くだけで、演算された適正露出値およびその前後の露出値とが撮影画面内に占める割合を知ることができるカメラが知られている(特許文献1参照)。このカメラは、ファインダ内のフォーカシングスクリーンで物体像を、またその近くの表示装置で物体の輝度分布と、シャッタ速度や絞りなどのカメラの露光条件をそれぞれ示すように構成されている。このカメラは、物体像を2次元の碁盤の目状に分割し、各目ごとに輝度を測定し、カメラ内のCPUで処理する。そして、カメラは、設計した露光条件に最適な輝度の目の数を中央に、これより高輝度の目の数をその右側に、低輝度の目の数を左側にそれぞれヒストグラムとして表示装置に表示している。
特開平06−282004号公報
特許文献1に記載のカメラでは、ファインダを通して演算された適正露出値とその前後の露出値とが撮影画面内に占める割合を知ることができるものの、好ましい写真を撮影するために必要な様々な条件を確認することはできなかった。例えば、適切なホワイトバランスが設定されているか否か、画像ブレが生じないシャッタスピードが設定されているか否か、ピントが物体に合っているか否か、撮像素子防振の結果として構図が意図したものから外れていないか否かといった条件が確認できなかった。また、光学ローパスフィルタ上に塵埃などの異物が付着していないか否か、カラー写真を撮ろうとしているにもかかわらず、意図せず白黒写真モードに設定されていないか否かといった条件も確認できなかった。つまり、以前撮影した画像を撮影時に良好に確認したいという要望があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、シャッタチャンスを逃すことなく、撮影された画像の状態、カメラの設定状態および撮影補助情報を確認することができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、接眼レンズを含む光学系の光軸中心が中央を通り、前記被写体像が光学像として観察される第1表示領域と、前記第1表示領域の周囲に配置され、表示手段により表示される前記撮像素子によって光電変換された電子画像が観察される第2表示領域とを、接眼窓から前記光学系を通して同時に観察可能であるファインダ装置と、前記接眼窓から観察したときに、前記光学系を通過することで生じる光束の歪みが相殺されるように、前記電子画像を予め画像処理により歪ませて前記表示手段に表示する表示制御手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、ファインダから目を離すことなく物体の光学像の観察を可能としたままで、電子画像をもって撮影された画像の状態、カメラの設定状態および撮影補助情報を確認可能である。さらに、ファインダ光学系を通過することで生じる歪みが目立たないように電子画像を予め画像処理するので、観察される電子画像は歪みの相殺された良好な画像になる。
本発明の撮像装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の撮像装置はデジタル一眼レフカメラに適用される。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラは、CMOSやCCD等の撮像素子で物体像(被写体像)を撮像するスチルカメラである。このデジタル一眼レフカメラでは、撮像動作の開始を指示するためのレリーズ釦がカメラの外装筐体に設けられている。また、このカメラは、撮像モードとして、レリーズ釦を押し続けている間、撮像動作を繰り返す連続撮像モード(連写モード)を備えている。カメラは、この連写モードが選択された状態でレリーズ釦が操作されている間、物体像観察用可動ミラーを撮像光路外に退避させ、物体像(被写体像)を電子画像に光電変換する撮像動作を繰り返し行うようになっている。
図1は第1の実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの電気回路の概略的構成を示す図である。デジタル一眼レフカメラ50は、カメラ全体の動作シーケンスを司るCPU141、照明ユニット101、撮影レンズ120、可動ミラー124、シャッタ126および撮像素子127を有する。撮像素子127はアスペクト比3:2の矩形の撮像部を有する。
また、デジタル一眼レフカメラ50は、ファインダ装置130、焦点検出装置139、内蔵プリンタ160、ズーム・ピント・防振駆動回路134、絞り駆動回路135、ミラー駆動回路136およびAFセンサ駆動回路137を有する。
また、デジタル一眼レフカメラ50は、シャッタ駆動回路138、除塵機構駆動回路169、プリンタ制御回路161、撮像素子防振制御回路172、GPS回路162、無線通信回路163およびデジタルテレビチューナ164を有する。プリンタ制御回路161は内蔵プリンタ160を制御する。撮像素子防振制御回路172は撮像素子127の位置を動かして画像の振れを止める。GPS回路162はカメラの位置を計測する。
また、デジタル一眼レフカメラ50は、赤外線通信回路170、音声処理回路165および画像改ざん検知用データ処理回路166を有する。赤外線通信回路170は携帯電話等との間で比較的少ないデータ量の通信を行う。音声処理回路165には、マイクやスピーカが含まれる。
また、デジタル一眼レフカメラ50は、スイッチ入力部142、EEPROM143、信号処理回路145、照明制御回路146、EPROM147、SDRAM148およびフラッシュメモリ150を有する。
撮影レンズ120は、複数のレンズ群121、167、123から構成され、これらのレンズ群の間には、絞り機構122が設けられている。レンズ群121、167、123はズーム・ピント・防振駆動回路134によって駆動される。また、絞り機構(単に絞りという)122は絞り駆動回路135によって駆動される。
レンズ群121、167、123の後方には、可動ミラー124が設けられている。可動ミラー124は、ハーフミラーおよびその保持機構から構成され、第1の位置であるミラーダウンの位置と第2の位置であるミラーアップの位置に移動自在である。可動ミラー124は、露光時(撮像時)に、固定軸124aの周りに回転しながら、第1の位置からフォーカシングスクリーン131に向けて、ミラーアップの位置である第2の位置に跳ね上がり、撮影光路から待避する。また、可動ミラー124の中央部分の背面には、凹面鏡で構成されたサブミラー125が図中下方に物体光を反射するように設けられている。
サブミラー125の反射光軸の下方には、2つのレンズで像分離を行う再結像光学系128が設けられ、さらに、再結像光学系128による物体像の結像位置には、AFセンサ129が設けられている。AFセンサ129には、AFセンサ駆動回路137が接続されている。
なお、サブミラー125、再結像光学系128およびAFセンサ129は、焦点検出装置139を構成する。焦点検出装置139は、公知の位相差検出方式によって、撮像素子127上の複数の位置において物体の結像状態を検出する。
ズーム・ピント・防振駆動回路134は、既知の電磁モータ、超音波モータ等の駆動源、これらの駆動源を制御するドライバ回路、レンズの位置を検出するエンコーダ装置等から構成されている。ズーム制御およびピント制御では、レンズ群121、167、123の光軸方向の位置が制御される。また、防振制御では、レンズ群167の光軸と直交する方向の位置が制御される。
可動ミラー124の反射光路上には、ファインダ光学系が設けられている。ファインダ光学系は、フォーカシングスクリーン131、光学ガラスからなるペンタダハプリズム132、接眼レンズ133等から構成される。ファインダ装置130は、このファインダ光学系に、液晶表示器108、プリズム154、測光レンズ155、測光センサ156等を加えた構成を有する。
撮影レンズ120のレンズ群121、167、123を透過した物体光(入射光)は、可動ミラー124で反射され、フォーカシングスクリーン131上に結像される。観察者は、このフォーカシングスクリーン131に結像された光学物体像(光学像)を、ペンタダハプリズム132および接眼レンズ133を介し、単一の接眼窓168を通して視認する。光学像を観察する利点は、時間遅れが事実上無いことである。
測光センサ156は、測光レンズ155を介してフォーカシングスクリーン131上の物体像の明るさを測光するためのセンサである。測光センサ156は、ファインダ装置130内の、接眼レンズ133の観察光軸から偏心した測光軸上の位置に測光レンズ155とともに設けられている。また、測光センサ156は、複数に分割された受光面を有するフォトダイオードで形成されている。CPU141は、測光センサ156のフォトダイオードから個々に出力された輝度出力に対し、焦点検出装置139によるフォーカシングスクリーン131上の測距位置に応じた演算を施す。そして、CPU141は、この演算結果から露光制御を行うための物体輝度情報(BV値)を求める。
可動ミラー124の後方には、シャッタ126、除塵機構169、およびCCDやCMOSイメージャ等の撮像素子127が設けられている。
シャッタ126は、シャッタ駆動回路138によって駆動されて所定秒時開放し、物体像を撮像素子127の受光面に導くものである。可動ミラー124がミラー駆動回路136により駆動され、撮影レンズ120の光軸上から退避するために第2の位置に上昇し、シャッタ126がシャッタ駆動回路138により駆動され、開状態になる。これにより、撮像素子127の受光面に物体像が導かれ、撮像動作が行われる。この際、撮像素子防振制御回路172に接続された撮像素子防振機構171は、画像のブレを打ち消す方向に撮像素子127をシフトおよび回転させ、画像が流れて解像感が失われることを防ぐ。
なお、撮像素子防振機構171は、ファインダ装置130への光路の分割位置よりも撮像素子127よりにあるので、撮像素子127のシフトや回転による構図の変化をファインダ装置130で確認することはできない。
除塵機構169は、光学ローパスフィルタや赤外線カットフィルタを機械的に振動させ、これらに付着した異物に加速度を与え、それによって発生する力で異物を振るい落とすものである。
マイクロプロセッサで構成されるCPU141には、データバス152を介して、ズーム・ピント・防振駆動回路134、絞り駆動回路135、ミラー駆動回路136、AFセンサ駆動回路137および除塵機構駆動回路169が接続されている。また、CPU141には、データバス152を介して、シャッタ駆動回路138、プリンタ制御回路161、撮像素子防振制御回路172、GPS回路162、無線通信回路163、デジタルテレビチューナ164および赤外線通信回路170も接続されている。また、CPU141には、データバス152を介して、前述した音声処理回路165、画像改ざん検知用信号処理回路166および照明制御回路146も接続されている。また、CPU141には、データバス152を介して、スイッチ入力部142、および不揮発性メモリであるEEPROM143が接続されている。
スイッチ入力部142は、カメラの外装筐体に設けられたレリーズ釦(図示せず)の半押し操作に連動してオンになる第1レリーズスイッチ、および同レリーズ釦の深押し操作に連動してオンになる第2レリーズスイッチを有する。また、スイッチ入力部142は、カメラのパワースイッチに連動するスイッチ、カメラ内の各種モード釦に連動するモードスイッチ等の複数のスイッチを有する。スイッチ入力部142は、いずれかのスイッチ操作に基づく操作信号をCPU141に供給する。
EEPROM143は不揮発性の半導体メモリである。EEPROM143には、生産工程において、個々のカメラのばらつきを抑えて出荷するために必要なカメラの固体毎の調整値が格納されている。また、EEPROM143には、測光センサ156からの出力により、CPU141が後述するバックライト108bの光量を規定するためのBV値とバックライト光量の関係を示す係数等が格納されている。
CPU141は、第1レリーズスイッチがオンになると、AFセンサ駆動回路137を制御し、AFセンサ129上の2像間の距離を演算し、その距離データからズーム・ピント・防振駆動回路134を制御し、撮影レンズ120の焦点調整を行う。
また、CPU141は、第2レリーズスイッチがオンになると、ミラー駆動回路136を制御し、可動ミラー124を光軸上から第2の位置に退避させる。CPU141は、この退避制御とともに、測光センサ156の出力に基づく物体輝度情報を基に、適正絞り値、シャッタ秒時および撮像素子感度を求める。CPU141は、求めた絞り値で絞り駆動回路135を介して絞り機構122を駆動させる。CPU141は、求めたシャッタ秒時でシャッタ駆動回路138を介してシャッタ126を駆動させる。
また、CPU141は、EEPROM143に格納されたBV値とバックライト光量の関係を示す係数を参照し、バックライト108bに供給する電流量を決定し、視認するに適切な光量を得る。
シャッタ126の開動作によって、物体像が撮像素子127の受光面に結像すると、この物体像は、アナログ画像信号に変換され、さらに、信号処理回路145においてデジタル画像信号に変換される。
信号処理回路145は、その内部にRISCプロセッサ、カラープロセッサ、JPEGプロセッサを含み、デジタル画像信号の圧縮・伸張処理、ホワイトバランス処理、エッジ強調処理等の画像処理を行う。また、信号処理回路145は、液晶表示器108に出力されるコンポジット信号(輝度信号、色差信号)への変換処理等を行う。
CPU141および信号処理回路145は、通信ライン153で接続されている。この通信ライン153を介して、画像信号の取り込みタイミング等の制御信号やデータの送受が行われる。
信号処理回路145で生成されたコンポジット信号は、ファインダ装置130内の液晶表示器108に出力され、電子物体像が表示される。この液晶表示器108は、ペンタダハプリズム132と接眼レンズ133の間に設けられている。液晶表示器108は、カラー画像を表示するための表示素子であるLCD(液晶表示素子)108a、およびこのLCD108aの表示面を後方から照明するためのバックライト108bから構成される。バックライトライト108bには、例えば白色LEDが用いられる。
ペンタダハプリズム132には、第3反射面132aを延長した面154bを有し(図3参照)、ペンタダハプリズム132と同一の屈折率を有するプリズム154がインデックスマッチングを取った接着剤を用いて固着されている。液晶表示器108を発した光線(光束)は、プリズム154の内部で2回反射し、接眼レンズ133の方向へ導かれる。この際、液晶表示器108のLCD108aの表示面は、面154aの曲率によって、フォーカシングスクリーン131と光学的に等価な位置となっている。そして、可動ミラー124が第1の位置にあるか第2の位置にあるかに拘わらず、LCD108aに表示された画像は接眼窓168を通して観察可能である。なお、LCD108aに表示された画像の明るさは、バックライト108bである白色LEDの電流供給量を変化させることで、適切な明るさに調整される。
信号処理回路145は、データバス151を介して、EPROM147、SDRAM(シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ)148およびフラッシュメモリ150に接続されている。
EPROM147には、信号処理回路145に含まれるプロセッサ(CPU)で処理されるプログラムが格納されている。SDRAM148は、画像処理前の画像データや画像処理中の画像データを一時的に記憶する揮発性のメモリである。フラッシュメモリ150は、最終的に確定された画像データを記憶する不揮発性のメモリである。SDRAM148は高速動作を行うことができるが、電源供給が停止されるとその記憶内容が消滅する。一方、フラッシュメモリ150は低速動作であるが、カメラの電源がオフされても記憶内容が保存される。
照明ユニット101は、発光パネル103、反射傘118およびRGB各色の高輝度LED119を有する。高輝度LEDを発した光は、直接に、あるいは反射傘118で反射され、発光パネル103を通過して物体に向けて照射される。なお、照明ユニット101は、カメラ本体から取り外されても、内蔵電池(図示せず)によって無線通信回路が機能する。つまり、照明ユニット101は、例えばUWB規格で無線通信回路163を介してカメラ本体(カメラ50)と通信し、カメラ本体側から遠隔操作できるように構成されている。照明制御回路146は、CPU141の制御の下で、RGB各色の光量バランスを決定し、高輝度LED119への発光指示を制御する。
図2は信号処理回路145の電気回路の構成およびそれに接続される周辺回路を示すブロック図である。信号処理回路145には、信号処理動作を制御する表示制御回路および画像処理制御回路としてのCPU500、およびCPU500に接続され、CPU500からの制御信号に従って動作する複数の回路が含まれている。また、CPU500は、通信ライン153を介してカメラシーケンス制御用のCPU141と接続されており、CPU141から送信された制御信号に従って、信号処理回路145内の各回路を制御する。信号処理回路145内には、複数の回路として、第1の画像処理回路501、間引き・抽出処理回路502、第2の画像処理回路506および第3の画像処理回路503が設けられている。また、信号処理回路145内には、ビデオデコーダ504、ホワイトバランス処理回路505およびJPEG圧縮/伸張処理回路507が設けられている。
第1の画像処理回路501は、CPU500で設定された駆動条件に従って、撮像素子127を駆動し、撮像素子127から出力されたアナログ画像信号をA/D変換してデジタル画像信号を生成する前段処理回路である。また、第1の画像処理回路501は、撮像素子127の遮光部分の画素信号に基づき、デジタル画像信号を補正する。
間引き・抽出処理回路502は、第1の画像処理回路501から出力されたデジタル画像信号の間引き処理を行い、第2の画像処理回路506および第3の画像処理回路503に出力する。ここで、間引き処理とは、解像度を低下させる処理である。なお、第3の画像処理回路503に出力されるデジタル画像信号は、液晶表示器108に表示される電子物体像の信号である。
ここで、第2の画像処理回路506に出力されるデジタル画像信号の間引きの度合いは、ユーザが設定した解像度に応じて、CPU500によって指示される。また、第3の画像処理回路503に出力されるデジタル画像信号の間引きの度合いは、画像表示に適した解像度になるように、CPU500によって指示される。
また、間引き・抽出処理回路502は、上記デジタル画像信号の一部を抽出し、ホワイトバランス処理回路(以下、WB処理回路という)505に出力する。デジタル画像信号の抽出の方法はCPU141によって指示される。
WB処理回路505は、画像の色バランス(ホワイトバランス)を調整するためのホワイトバランス情報(WB情報)を出力する回路である。このWB情報は、第3の画像処理回路503に直接送られ、第2の画像処理回路506には、CPU141を経由して送られる。
第3の画像処理回路503は、液晶表示器108の表示用画像を生成する回路である。第3の画像処理回路503は、簡易後段処理回路として、上記デジタル画像信号に対し、γ補正、データビット数の削減、WB情報に基づく色調整、RGB信号からYCbCr信号ヘの変換等の公知の処理を行う。更には、後述する歪み処理を行う。一般的に、液晶表示器108に撮像画像を繰り返し表示する場合、ソフトウェアによる処理では速度が間に合わないことが多い。従って、表示のための画像処理は、全て第3の画像処理回路503でハードウェア的に処理されるようになっている。
ビデオデコーダ504は、上記デジタル画像信号を構成するYCbCr信号をNTSC信号に変換して電子物体像を形成し、この電子物体像を液晶表示器108のLCD108aに表示させる。なお、LCD108aの表示面は、バックライト108bによって、CPU141で規定された光量で後方から照明される。
第2の画像処理回路506は、フラッシュメモリ150に記憶するための上記デジタル画像信号を生成する回路である。第2の画像処理回路506は、後段処理回路として、γ補正、上記デジタル画像信号のデータビット数の削減、WB情報に基づく色調整、RGB信号からYCbCr信号への変換、撮像素子127の欠陥画素補正、スミア補正、色相や色度等の公知の処理を行う。
JPEG圧縮/伸張処理回路507は、第2の画像処理回路506で処理されたデジタル画像信号をフラッシュメモリ150に記憶する際、JPEG圧縮処理を行う。また、JPEG圧縮/伸張処理回路507は、フラッシュメモリ150に記憶されたJPEG画像を読み出して伸張する。
図3はファインダ装置130の構成を示す断面図である。図4は図3の矢印A方向から視た場合のファインダ装置130の構成を示す側面図である。図1に示す可動ミラー124で反射・分岐した光路上には、フォーカシングスクリーン131、コンデンサレンズ180およびペンタダハプリズム132が設けられている。撮影レンズ120のレンズ群121、167、123によってフォーカシングスクリーン131上に結像した物体光は、コンデンサレンズ180およびペンタダハプリズム132を透過し、面132bからアイカップ186で囲まれた接眼窓168の方向へ射出する。この際、物体光は、ダイクロミラー182を透過し、3つのレンズ133a、133b、133cで構成される接眼レンズ133を介して、アイカップ186に保護されながら接眼窓168を覗く観察者の目に到達し、その網膜上で再結像する。
ダイクロミラー182は、有機EL表示素子185を発し、ミラー184と視度合わせレンズ183を透過した光を接眼窓168方向に反射する。視野マスク179は、撮像素子127で撮像される物体像範囲を示す矩形開口を有する。ファインダ観察者は、有機EL表示素子185に示された焦点検出装置139の測距点位置情報197(図8参照)を視野マスク179中の物体像と重ねて見ることができる。
図5は液晶表示器108とその直前に配置された遮光部材109を光入射面側から見た図である。液晶表示器108のLCD108aは、4:3のアスペクト比を有するカラーの表示部108cを有する。表示部108cは、撮像素子127と同じ3:2のアスペクト比を有するLCD表示領域108dと扁平横長のLCD表示領域108eとをそれぞれファインダ視野内の電子画像表示に供している。さらに表示部108dは、接眼レンズ133を介して観察すると、歪みの影響により樽型に歪んで見えてしまう。そこで本実施形態のカメラでは、糸巻型に歪ませた開口部を有する遮光部材109で表示部108dを覆うように配設する。言い換えれば、接眼レンズ133を透過することで発生する歪みの方向と逆方向に歪ませた開口形状を有する遮光部材109で表示部108dをマスクする。これにより表示部108d自体が樽型に歪んで見えてしまうのを軽減している。
また、LCD108aのLCD表示領域108dを発した光線193は、ペンタダハプリズム132の面132bからペンタダハプリズム132内に入射する。ペンタダハプリズム132内に入射した光線を光線192とする。ここで屈折して方向が変化した光線192は、次に面132aに入射する。面132aには銀蒸着が施されている。光線192はここで反射し、ペンタダハプリズム132に接着により固着されたプリズム154に入射する。光線192は、銀蒸着が施された面154aで再び反射し、さらに、ペンタダハプリズム132の面132aと連続するプリズム154の銀蒸着が施された面154bに戻ってさらに反射する。そして、光線192は、ペンタダハプリズム132の面132bから接眼窓168の方向へ射出する。
このように、プリズム154内での反射光路を構成することにより、接眼レンズ133からLCD表示領域108dまでの光路長は、接眼レンズ133からフォーカシングスクリーン131までの光路長に近くなる。LCD表示領域108dの視度とフォーカシングスクリーン131の視度とはほぼ合致する。
さらに、プリズム154の面154aに曲率を付与することで、LCD表示領域108dの視度とフォーカシングスクリーン131の視度をより正確に合わせることができる。この際、面154aが平面であっても、もともと両者の視度が近くなっているので、面154aの曲率はごく弱いものでよい。また、面154aの反射光路は偏芯系となるものの、光学諸収差の劣化は無視できる程度である。
図6はペンタダハプリズム132への光線の入射状態を示す図である。LCD108aのLCD表示領域108dを発した光線193のうち、緑色の光線193gは、ペンタダハプリズム132の面132bに対して角θで斜めに入射し、空気とガラスの界面で屈折し、角θでペンタダハプリズム132の内部を進む。ガラスの屈折率の色分散により、光の波長に応じて角θと角θとの関係は異なるので、このままではLCD表示領域108dが電子画像表示に供された場合、上下方向の色滲みが発生し、解像感の悪い画像となってしまう。そこで、LCD表示領域108dに表示される電子画像は、予めRGBの画像を色分散によって発生する位置ズレ量だけシフトさせている。
図7はLCD表示領域108dに表示される電子画像の位置ズレ状態を示す図である。LCD表示領域108dには、赤色の電子画像194r、緑色の電子画像194gおよび青色の電子画像194bは上下方向に位置を異ならせてある。この結果、赤色の電子画像194r、緑色の電子画像194gおよび青色の電子画像194bの対応する位置から発した光線193r、193g、193bは、図6に示すように、ペンタダハプリズム132の内部で1本の光線192として進行する。そして、最終的に色滲みがほとんど解消された状態で、光線192は観察者の目まで到達する。
また、LCD108aの表示領域108eを発した光線194は、導光プリズム181を経てペンタダハプリズム132の底面からペンタダハプリズム132に入射し、物体光と同じようにペンタダハプリズム132内を反射して面132bから射出する。
図8はファインダ視野内の表示を示す図である。ファインダ視野内の表示は、第1表示領域191、第2表示領域190d、第3表示領域190eおよび測距点位置情報197から構成される。第1表示領域191は、視野マスク179の開口によって規定された物体の光学像を示す。第2表示領域190dは、第1表示領域191の上方に配設されており、LCD108aのLCD表示領域108dに基づく画像による情報表示を行う。第3表示領域190eは、第1表示領域191の下方にあって、LCD108aのLCD表示領域108eに基づく文字列やアイコンによる情報表示を行う。測距点位置情報197は、第1表示領域191の内部にあって、有機EL表示素子185によって示される。この際、第2表示領域190d、第3表示領域190eおよび測距点位置情報197の表示輝度は、いずれも測光センサ156および測光レンズ155からなる測光装置の出力に基づき、視認するに適切な値に制御される。
図8の第2表示領域190dに表示される電子画像は、情報表示の1つとして、前回撮影された画像である。この電子画像によれば、光学ローパスフィルタ上に付着した異物が写り込んでしまったことによって、黒点195が存在したことが判る。また、撮像素子防振機構171が作動したことによって、被写体の上方が欠けた意図しない構図の物体像になってしまっていることが判る。さらには、適切なホワイトバランスが設定されていること、画像がブレていないこと、ピントが物体に合っていることなどが判る。
さらに、画像の属性に対応した所定のマークを画像と同時に表示することによって、その画像に付加された情報を表すことができる。例えば、図8に示したダイヤ形のマーク196は、改ざん検知用データ処理回路166によって、前回撮影した画像に対し、適切に改ざん検知用データが付加されたことを表している。また、他のカメラで撮影された画像を表示した場合には、改ざん検知判定結果を他のマークで示してもよい。
なお、本実施形態では、液晶表示器108を用いたが、この代わりに有機EL表示器を用いてもよい。この場合、バックライト108bは不要となる。
上記構成を有するデジタル一眼レフカメラにおいて、CPU141の動作シーケンスを示す。図9はデジタル一眼レフカメラでスイッチ入力部142のレリーズ釦を半押し操作(第1レリーズオン操作)した後に実行される撮像動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPU141のメインフローチャート内にてコールされるサブルーチンである。なお、CPU141のメインフローチャートは従来公知の技術であるので、ここでの説明を省略する。
まず、CPU141は、測光レンズ155を介して測光センサ156を駆動し、測光を行い、測光センサ156からの出力を用いて物体の輝度を測定する(ステップS1)。CPU141は、その輝度情報から露光量(絞り機構122の絞り込み量、シャッタ126のシャッタスピードおよび撮像素子感度)を所定の演算ブログラムに従って演算する。
CPU141は、フラッシュメモリ150から前回書き込んだ画像データ(デジタル画像信号)を読み出し、ファインダ装置130の第2表示領域190dにその電子画像を表示するように指示する制御信号を、信号処理回路145に送出する(ステップS2)。信号処理回路145は、この制御信号を受けると、上記デジタル画像信号を一時的にSDRAM148に格納するとともに、この画像データをコンポジット信号に変換する処理を行う。信号処理回路145は、このコンポジット信号を液晶表示器108に供給し、LCD108aに撮像された電子画像を表示させる。この結果、ファインダ装置130の第2表示領域190dには、前回撮像された電子画像が表示される。なお、既に電子画像が表示されている場合、信号処理回路145は、そのまま表示を継続させる。
CPU141は、バックライト108bを構成する白色LEDへの電流供給量を変更することで、バックライト108bの光量を調整する。CPU141は、撮像前に測光した物体輝度(輝度情報)に基づき、LCD108aに表示された電子物体像を視認するに適切な光量で照明する。
CPU141は、AFセンサ駆動回路137を介してAFセンサ129を駆動し、撮像レンズ120のデフォーカス量(測距値)を測定する(ステップS3)。さらに、CPU141は、この測距値に基づき、レンズ群121、167、123の合焦動作を行う。
この後、CPU141は、カメラ操作者によってレリーズ釦が深押しされているか否か、つまりスイッチ入力部142に接続された第2レリーズスイッチがオンになっているか否かを判別する(ステップS4)。
第2レリーズスイッチがオンになっていない場合、CPU141は、カメラ操作者によってレリーズ釦が半押しされているか否か、つまり第1レリーズスイッチがオンになっているか否かを判別する(ステップS15)。第1レリーズスイッチがオンになっている場合、CPU141は、レリーズ釦が半押しされている状態であると判断し、ステップS1の処理に戻る。一方、第1レリーズスイッチがオンになっていない場合、カメラ操作者がレリーズ釦から指を離したと考えられるので、CPU141は、そのままメインフローチャートで示されるメインルーチンに復帰する。
一方、ステップS4で第2レリーズスイッチがオンになっている場合、CPU141は、レリーズ釦が深押しされていると判断し、ミラー駆動回路136を介して可動ミラー124を第1の位置から第2の位置である撮像光路外に退避させる(ステップS5)。CPU141は、ステップS5でミラーアップを行った後、ステップS1で演算された絞り込み量に基づき、絞り駆動回路135を介して絞り機構122の絞り込み動作を行う(ステップS6)。
CPU141は、撮像開始を指示する信号を信号処理回路145に送出する(ステップS7)。信号処理回路145は、この信号を受けると、撮像素子127の電荷蓄積動作を開始させる。CPU141は、ステップS1で演算されたシャッタスピードに基づき、シャッタ126を開閉する(ステップS8)。
CPU141は、シャッタ126を閉成した後、信号処理回路145に撮像停止を指示する信号を送出する(ステップS9)。信号処理回路145は、この信号を受けると、撮像素子127での電荷蓄積動作を終了させる。さらに、信号処理回路145は、撮像素子127から画像信号を読み出してアナログデジタル(A/D)変換を行い、デジタル画像信号に変換する処理、およびこれに付随する画像処理を実行する。
CPU141は、上記デジタル画像信号の格納および表示を指示する制御信号を信号処理回路145に送出する(ステップS10)。信号処理回路145は、この信号を受けると、上記デジタル画像信号を一時的にSDRAM148の連写データ蓄積領域に順番に格納するとともに、同データをコンポジット信号に変換する処理を行う。信号処理回路145は、このコンポジット信号を液晶表示器108に供給し、LCD108aに撮像された電子画像を表示する。この結果、ファインダ装置130の第2表示領域190dには、その電子画像が表示される。この際、CPU141は、バックライト108bを構成する白色LEDへの電流供給量を変更することで、バックライト108bの光量を調整する。そして、CPU141は、撮像前に測光した物体輝度に基づき、LCD108aに表示された電子物体像を視認するに適切な光量で照明する。
CPU141は、絞り駆動回路135を介して絞り機構122を絞り込み状態から開放状態に戻す(ステップS11)。CPU141は、ミラー駆動回路136を介して可動ミラー124を第1の位置である撮像光路内に復帰させる(ステップS12、ミラーダウン)。
CPU141は、第2レリーズスイッチがオフであるか否かを判別する(ステップS13)。第2レリーズスイッチがオフでない場合、CPU141は、ステップS1の処理に戻り、第2レリーズスイッチがオフになるまでステップS1からステップS12までの処理を繰り返す。つまり、この時点で第2レリーズスイッチがオフでない場合、連写は継続される。そして、ファインダ装置130には、直前に撮像された電子物体像が動画のように順次表示されることになる。
一方、ステップS13で第2レリーズスイッチがオフである場合、カメラ操作者が連写を終了させようとしていると判断する。この場合、CPU141は、SDRAM148に一時的に記憶されている連写画像をフラッシュメモリ150の所定の記憶領域に記憶するように、信号処理回路145に指示する(ステップS14)。この後、CPU141は、メインルーチンに復帰する。
図10はCPU141の動作シーケンスに基づくカメラ動作を示すタイミングチャートである。図では、レリーズ釦の半押し操作が行われた後、レリーズ釦の深押し操作によって3コマの撮影が行われ、その後、レリーズ釦の半押し操作が少しの間継続している状態が表されている。
まず、時刻T1において、第1レリーズスイッチがオフからオンに切り換わると、直ちに測光および露光量演算が行われる。この後、前回撮影された画像Sがファインダ装置130の第2表示領域190dに表示される。
時刻T2において、第2レリーズスイッチがオフからオンに切り換わると、可動ミラー124がアップ位置に移動すると共に、撮影レンズ120の絞り122が絞り込まれる。
時刻T3において、画像Aのための撮像素子127の電荷蓄積動作が開始され、その間にシャッタ126の開閉が行われる。シャッタ126が閉じられると、撮像素子127の電荷蓄積動作は停止し、画像Aの画像信号の読み出しおよびA/D変換が開始される。また、絞り122の開放動作および可動ミラー124のダウン位置への移動動作が行われる。
画像Aの画像信号の読み出しおよびA/D変換が終了すると、デジタル画像信号は一時的にSDRAM148の連写データ蓄積領域に順番に格納される。この画像データはコンポジット信号に変換処理され、このコンポジット信号は液晶表示器108に供給されると、LCD108aには撮像された画像Aが表示され、ファインダ装置130内の第2表示領域190dで視認可能となる。なお、画像Aへの電子画像表示更新指示が出るまで、ファインダ装置130の第2表示領域190dには、画像Sが時刻T1から継続して表示される。
時刻T4においても、レリーズ釦の深押し操作が継続し、第2レリーズスイッチがオンになっている場合、再び可動ミラー124がアップ位置に移動するとともに、撮影レンズ120の絞り122が絞り込まれる。
時刻T5において、画像Bを撮影するための撮像素子127の電荷蓄積動作が開始され、その間にシャッタ126の開閉が行われる。シャッタ126が閉じられると、撮像素子127の電荷蓄積動作は停止し、画像Bの画像信号の読み出しおよびA/D変換が開始される。また、絞り122の開放動作および可動ミラー124のダウン位置への移動動作が行われる。
画像Bの画像信号の読み出しおよびA/D変換が終了すると、デジタル画像信号は一時的にSDRAM148の連写データ蓄積領域に順番に格納される。この画像データはコンポジット信号に変換処理され、このコンポジット信号は液晶表示器108に供給されると、LCD108aには撮像された画像Bが表示され、ファインダ装置130内の第2表示領域190dで視認可能となる。なお、画像Bへの電子画像表示更新指示が出るまで、ファインダ装置130の第2表示領域190dには、画像Aが表示される。
時刻T6においても、レリーズ釦の深押し操作が継続し、第2レリーズスイッチがオンになっている場合、時刻T4、T5と同様の動作が繰り返され、画像Cの撮像動作が行われる。なお、画像Cへの電子画像表示更新指示が出るまで、ファインダ装置130の第2表示領域190dには、画像Bが表示されている。
時刻T7において、レリーズ釦の深押し操作が終了し、第2レリーズスイッチがオフになると、連写が終了する。ただし、画像Cの画像信号の読み出しおよびA/D変換が行われ、画像Cへの表示更新動作は継続して行われる。
時刻T8において、レリーズ釦の半押し操作が終了し、第1レリーズスイッチがオフになった場合、ファインダ装置130の第2表示領域190dへの電子画像表示は停止する。
なお、上記動作シーケンスにおいて、画像信号の読み出し、A/D変換、画像データのメモリ(SDRAM148)への格納、絞り122の開放、および可動ミラー124の第1の位置(ダウン位置)への復帰は、次のコマの撮影準備動作である。この撮影準備動作に同期して第2表示領域190dに表示される電子画像の更新が行われる。
図11は、入力される光束が接眼レンズ133を通過することにより、射出される光束に発生する歪みの割合を示した図である。横軸は像高を[mm]単位で示されており、縦軸は歪みの割合を示している。歪みの割合は、原点を光軸としたときに、各像高で像がどれだけ歪むかの割合を表したものであり、歪みが無い状態が「1」で、「1」より小さい場合には光軸よりに像が歪み、「1」より大きい場合には光軸から遠ざかる方向に像が歪むこと意味する。横軸フルレンジが、視野マスク179の矩形開口の対角端における像高に対応している。つまり図11は、光学像の対角端で、像高が95%程度になってしまうような歪みが発生していることを示している。
図12は、もし接眼レンズ133を通過しても全く歪みが発生しなかった場合に、第1表示領域191と第2表示領域190dが、どのように観察されるかを示した図である。ここでは説明をわかりやすくするため、フォーカシングスクリーン131の画面いっぱいに長方形の光学像が、液晶表示器108のLCD表示領域108dいっぱいに長方形の表示像が映し出されていた場合について説明する。フォーカシングスクリーン131上の長方形光学像は、接眼レンズ133を介して観察した場合には、191_0に示すような長方形光学像となる。そして液晶表示器108のLCD表示領域108d上の長方形電子画像は、接眼レンズ133を介して観察した場合には、190d_0に示すような長方形電子像となる。長方形光学像191_0内は、縦横方向それぞれ等ピッチに点をプロットし、領域全体の歪み具合がわかりやすいようにしている。長方形光学像190d_0内についても同様に、縦横方向それぞれ等ピッチに点をプロットし、領域全体の歪み具合がわかりやすいようにしている。
次に図13を用いて、接眼レンズ133が図11に示すような歪みをもった場合に、第1表示領域191と第2表示領域190dが、どのように観察されるかを説明する。フォーカシングスクリーン131上の長方形光学像は、接眼レンズ133を介して観察した場合には、ディストーションの影響により、191_1に示すような樽型光学像となる。そして液晶表示器108のLCD表示領域108d上の長方形電子画像は、接眼レンズ133を介して観察した場合には、歪みの影響により、190d_1に示すような上下非対称な樽型電子像となる。図13からわかるように樽型電子画像190d_1は、像高が高い位置にあるため、光学像に比べて歪みの影響を受けやすく、歪みが大きい。さらに、上端と下端で発生する歪みに対称性がないため、表示品位が著しく落ちてしまう。
そこで、本実施形態のカメラでは、液晶表示器108のLCD表示領域108d上に映し出す表示像は、図14のような糸巻型の歪みを持たせて表示させる。108d_2はLCD表示領域108d上に表示された、接眼レンズ133による歪みの方向と逆方向に歪ませた表示像である。逆方向に歪ませた表示像108d_2は、接眼レンズ133を介して観察した際に歪みが相殺されて歪みのない長方形となるように、像高が高くなるに従って、より像高が高くなる方向に歪ませる。つまり、電子画像の上部側をより歪ませる画像処理を行う。歪ませる割合としては、図11に示す接眼レンズ133の歪みの割合の逆数とする。このように糸巻型に歪ませた表示像108d_2は、接眼レンズ133を介して観察すると、第2表示領域190dに歪みのない形として観察される。
具体的には、第3の画像処理回路503により、これから表示を行う画像に対して、予め上述の糸巻型の歪みを持たせる処理を行う。このように画像処理されて歪ませた信号を液晶表示器108に送出する。
以上、図11〜図14を用いて説明したように、接眼レンズ133を透過することで発生する歪みの向きと逆方向に歪ませた表示像108d_2を液晶表示器108のLCD表示領域108d上に表示する。このように構成することで、第2表示領域190dに発生する上下非対称な歪みを軽減することができる。
このように、本実施形態のカメラによれば、ファインダから目を離すことなく物体の光学像の観察を可能としたままで、電子画像を以って撮影された画像の状態、カメラの設定状態および撮影補助情報を確認可能とした。従って、シャッタチャンスを逃すといったことのない新規のカメラを実現することができる。より詳細には、ファインダ内に光学像とともに示した電子画像によって、光学ローパスフィルタ上に付着した異物の写り込みや、撮像素子防振機構171の作動による構図の変化などを知ることができる。また、ホワイトバランス、画像のブレ、ピントなどの情報も知ることができる。この結果、撮影の失敗を未然に防ぐことが可能である。しかも、撮影した画像の状態を確認する際、光学像が見えたままでファインダから目を離す必要がないので、シャッタチャンスを逃すといったことがなくなる。また、光学像と電子画像が重なっていないので、どちらも良好に視認可能である。また、次のコマの撮影準備動作に同期して電子画像が表示されるので、撮影後、直ちに上記確認を行うことができる。
さらに、接眼レンズ133を透過することで発生する歪みの向きと逆方向に歪ませた表示像を表示する液晶表示器108を有することで、第2表示領域109dに発生する歪みを軽減することを可能とした。これにより第2表示領域109dが上下非対称に歪むのを軽減することができ、第2表示領域109dに表示する電子画像の品位を向上させることができる。
本実施例におけるデジタル一眼レフカメラの電気回路の概略的構成を示す図 信号処理回路145の電気回路の構成およびそれに接続される周辺回路を示すブロック図 ファインダ装置130の構成を示す断面図 図3の矢印A方向から視た場合のファインダ装置130の構成を示す側面図 液晶表示器108のLCD108aの画面を示す図 ペンタダハプリズム132への光線の入射状態を示す図 LCD表示領域108dに表示される電子画像の位置ズレ状態を示す図 ファインダ視野内の表示を示す図 デジタル一眼レフカメラでスイッチ入力部142のレリーズ釦を半押し操作した後に実行される撮像動作手順を示すフローチャート CPU141の動作シーケンスに基づくカメラ動作を示すタイミングチャート 接眼レンズ133により発生する歪みの割合を示した図 接眼レンズ133を透過しても歪みが発生しなかった場合の光学像と電子画像の形状を説明する図 接眼レンズ133により図11のような歪みが発生する場合の光学像と電子画像の形状を説明する図 液晶表示器108のLCD表示領域108d上に、接眼レンズ133を通過することで発生する歪みの方向と逆方向に歪ませた表示像を表示する様子を示す図
符号の説明
50 デジタル一眼レフカメラ
108 液晶表示器
127 撮像素子
130 ファインダ装置
132 ペンタダハプリズム
133 接眼レンズ
141 CPU
154 プリズム
190d 第2表示領域
191 第1表示領域

Claims (6)

  1. 撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、
    接眼レンズを含む光学系の光軸中心が中央を通り、前記被写体像が光学像として観察される第1表示領域と、前記第1表示領域の周囲に配置され、表示手段により表示される前記撮像素子によって光電変換された電子画像が観察される第2表示領域とを、接眼窓から前記光学系を通して同時に観察可能であるファインダ装置と、
    前記接眼窓から観察したときに、前記光学系を通過することで生じる光束の歪みが相殺されるように、前記電子画像を予め画像処理により歪ませて前記表示手段に表示する表示制御手段とを有する撮像装置。
  2. 前記光学系を通過することで生じる光束の歪みの割合と、前記表示手段に表示する前記電子画像の歪ませる割合は、逆数の関係であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2表示領域は、前記第1表示領域の上方に観察されるように配設されており、
    前記画像処理は、前記電子画像の上部を糸巻型に歪ませる処理であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記表示手段の表示部に、前記画像処理により歪ませる形状に合わせた遮光部材を配設することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 複数の反射面を持つプリズム部材を有し、前記第1表示領域において観察される光学像が反射する面と、前記第2表示領域において観察される電子画像が反射する面とが異なることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記プリズム部材は2つのプリズム部材の組み合わせであることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
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