JP5239430B2 - サーバ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、サーバ装置に関するものである。
サーバ装置の一般的な構成は、管理室内に、サーバと冷却装置を設けたものとなっている。
すなわち、サーバはその演算スピードが向上すればするほど、また小型化が進めばすすむほど、高温化するので、その動作保証を図るため、上述のごとく管理室内に、冷却装置も設けている（なお、これに類似する先行文献としては、たとえば下記特許文献１がある）。
特開昭６３−２９８５１３号公報
近年ますますＩＴ化が進展し、これにともない前記管理室内には、複数のサーバが配置されることとなっているが、必要とするサーバが増えすぎ、前記管理室内に収納できない状態ともなっている。
そこで、近年コンテナタイプのサーバ装置が提案されている。
すなわち、コンテナタイプのサーバ室を用意し、このサーバ室内に複数のサーバを収納させ、その状態でサーバ室を管理スペースに配置するようにしている。
しかしこのようなコンテナタイプのものでも、管理スペースに、複数のサーバ室が隣接状態で配置されると、前記冷却能力の低下が問題となる。
具体的には、複数のサーバ室が隣接状態で配置されると、サーバ室冷却後の温風が隣接するサーバ室近傍に排出されるので、これによって隣接するサーバ室の冷却効果が低下するのであった。
そこで本発明は、隣接するサーバ室の冷却効果が低下するのを抑制することを目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために本発明は、冷却水が流れる溝を有する置台によって構成された管理スペースと、この管理スペースの溝を跨いで、前記置台上に配置された複数のサーバ室とを備え、前記各サーバ室内に、複数のサーバを配置するとともに、このサーバ室には、熱交換器を設け、この熱交換器は各サーバ室内空気の循環をする第一風路と、この第一風路とは非通気状態となった第二の風路とを有し、これらの第一、第二の風路を熱交換状態に結合するとともに、前記第二の風路には、前記溝内のサーバ室外の空気をファンにより流入させ、この第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のごとく本発明は、冷却水が流れる溝を有する置台によって構成された管理スペースと、この管理スペースの溝を跨いで、前記置台上に配置された複数のサーバ室とを備え、前記各サーバ室内に、複数のサーバを配置するとともに、このサーバ室には、熱交換器を設け、この熱交換器は各サーバ室内空気の循環をする第一風路と、この第一風路とは非通気状態となった第二の風路とを有し、これらの第一、第二の風路を熱交換状態に結合するとともに、前記第二の風路には、前記溝内のサーバ室外の空気をファンにより流入させ、この第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成としたものであるので、隣接するサーバ室の冷却効果が低下するのを抑制することができる。
すなわち、本発明においては、サーバ室に、熱交換器を設け、この熱交換器は各サーバ室内空気の循環をする第一風路と、この第一風路とは非通気状態となった第二の風路とを有し、これらの第一、第二の風路を熱交換状態に結合するとともに、前記第二の風路には、前記溝内のサーバ室外の空気をファンにより流入させ、この第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成としたものであるので、管理スペースが例えば屋外であっても、サーバ室内には、屋外の埃や雨水などが浸入することは無く、その結果として信頼性の高いものとなる。
また、例えば屋外に設置された場合でも、置台によって構成された管理スペースに形成された冷却水が流れる溝内のサーバ室外の空気をファンにより第二の風路に流入させることで、この第二の風路と第一の風路間における熱交換効率を極めて高くすることが出来る。
つまり、冷却水が流れる溝内のサーバ室外の空気は低温状態となっているので、これをファンにより第二の風路に流入させることで、この第二の風路と第一の風路間における熱交換効率を極めて高くすることが出来るのである。
また、冷却水が流れる溝内のサーバ室外の空気は低温状態で、その分密度が高いので（空気としては重いので）、そのままでは上方の第二の風路内に導入することは難しいが、本発明では、上述の如く冷却水が流れる溝内のサーバ室外の低温状態の空気をファンにより第二の風路に流入させるので、この低温状態の空気は第二の風路内にスムーズに導入され、その結果として、第二の風路と第一の風路間における熱交換効率を極めて高くすることが出来るのである。
さらに、本発明では、第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成としているので、前記ファンは、冷却水が流れる溝内のサーバ室外の低温状態の空気を、第二の風路に流入させるだけの送風能力が必要なもので良く、つまり小型のものでもよく、その結果として、全体のシステムの小型化が図れるものとなる。
この点をいま少し説明すると、ファンによってサーバ室外空気を第二の風路に流入させ、ダクトを介して押し出すこととすると、このファンとしては送風能力の高い大型のものになってしまい、その結果として全体のシステムの大型化してしまうのである。
これに対して、本発明では、第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成としているので、ダクトの煙突効果によってこの第二の風路内の温風を前記サーバ室外上へと放出することが出来ることとなり、この結果として、前記ファンは、冷却水が流れる溝内のサーバ室外の低温状態の空気を、第二の風路に流入させるだけの送風能力が必要なもので良く、つまり小型のものでもよく、その結果として、全体のシステムの小型化が図れるものとなるのである。
また、このように第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成とすると、熱交換後の温風により、隣接するサーバ室の冷却効果が低下するのを抑制することもできる。
また、例えば屋外に設置された場合でも、置台によって構成された管理スペースに形成された冷却水が流れる溝内のサーバ室外の空気をファンにより第二の風路に流入させることで、この第二の風路と第一の風路間における熱交換効率を極めて高くすることが出来る。
つまり、冷却水が流れる溝内のサーバ室外の空気は低温状態となっているので、これをファンにより第二の風路に流入させることで、この第二の風路と第一の風路間における熱交換効率を極めて高くすることが出来るのである。
また、冷却水が流れる溝内のサーバ室外の空気は低温状態で、その分密度が高いので（空気としては重いので）、そのままでは上方の第二の風路内に導入することは難しいが、本発明では、上述の如く冷却水が流れる溝内のサーバ室外の低温状態の空気をファンにより第二の風路に流入させるので、この低温状態の空気は第二の風路内にスムーズに導入され、その結果として、第二の風路と第一の風路間における熱交換効率を極めて高くすることが出来るのである。
さらに、本発明では、第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成としているので、前記ファンは、冷却水が流れる溝内のサーバ室外の低温状態の空気を、第二の風路に流入させるだけの送風能力が必要なもので良く、つまり小型のものでもよく、その結果として、全体のシステムの小型化が図れるものとなる。
この点をいま少し説明すると、ファンによってサーバ室外空気を第二の風路に流入させ、ダクトを介して押し出すこととすると、このファンとしては送風能力の高い大型のものになってしまい、その結果として全体のシステムの大型化してしまうのである。
これに対して、本発明では、第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成としているので、ダクトの煙突効果によってこの第二の風路内の温風を前記サーバ室外上へと放出することが出来ることとなり、この結果として、前記ファンは、冷却水が流れる溝内のサーバ室外の低温状態の空気を、第二の風路に流入させるだけの送風能力が必要なもので良く、つまり小型のものでもよく、その結果として、全体のシステムの小型化が図れるものとなるのである。
また、このように第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成とすると、熱交換後の温風により、隣接するサーバ室の冷却効果が低下するのを抑制することもできる。
以下本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。
図１に示すごとく本実施形態のサーバ装置は、管理スペース１と、この管理スペース１に配置されたコンテナ状の複数のサーバ室２とを備えている。
管理スペース１は、横長形状の置台３にて構成しており、この置台３には溝４を形成し、この溝４を跨いで、前記サーバ室２を置台３上に設置している。
また、置台３の溝４内には冷却水５が循環されており、この冷却水５の水面とサーバ室２の下面との間には、通気空間６が形成されている。
前記各サーバ室２は一側面が開口した箱状（コンテナ状）となっており、各サーバ室２内に、複数のサーバ（図示せず）を配置するとともに、各サーバ室２には、熱交換器７を設けている。
熱交換器７は、ファン８により各サーバ室２内空気の循環をする第一風路７ａと、この第一風路７ａとは非通気状態となった第二の風路７ｂとを有し、これらの第一、第二の風路７ａ、７ｂを熱交換状態に結合している。また、前記第二の風路７ｂには、ファン９により、前記溝４内のサーバ室外空気を流入させ、この第二の風路７ｂ通過後の空気は、ダクト１０を介してサーバ室２外上へと放出する構成としている。
上記構成とすれば、熱交換器７によりサーバ室２内空気と、溝４内のサーバ室２外空気が熱交換されるので、サーバ室２内のサーバは十分冷却されることとなる。
またこの熱交換により温度上昇した室外空気はダクト１０の煙突効果によりスムーズに上昇し、ダクト１０からの排出後も上昇し、その結果として、隣接するサーバ室２近傍に滞留することは無く、各サーバ室２の冷却効果が低下するのを抑制することができる。
また室外空気はダクト１０の煙突効果を利用して上昇させるので、ファン９の能力を小さくすることも出来、その結果として電力消費を抑制することもできる。
また、本実施形態では、隣接するサーバ室２の冷却効果低下を抑制することができるので、図１のごとくサーバ室２を置台３上に密集配置することも出来、スペースの有効活用も図れるものとなる。
さらに、このように密集配置した結果、排気音が気になるときには、図２のごとく複数のダクト１０を連結し、排気音が気にならない部分まで延長することも出来る。
またこの場合もダクト１０の煙突効果があるので、通気抵抗の増加をあまり気にすることもない。
以上のごとく本発明は、管理スペースと、この管理スペースに配置された複数のサーバ室とを備え、前記各サーバ室内に、複数のサーバを配置するとともに、このサーバ室には、熱交換器を設け、この熱交換器は各サーバ室内空気の循環をする第一風路と、この第一風路とは非通気状態となった第二の風路とを有し、これらの第一、第二の風路を熱交換状態に結合するとともに、前記第二の風路には、前記サーバ室外の空気を流入させ、この第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成としたものであるので、隣接するサーバ室の冷却効果が低下するのを抑制することができる。
すなわち、各サーバ室冷却後の温風はダクトを介して各サーバ室上へと放出されるので、隣接するサーバ室の近傍に留まることは無く、その結果として隣接するサーバ室の冷却効果が低下するのを抑制することができるのである。
したがって、スペースの有効活用の観点からも、活用が期待されるものとなる。
１ 管理スペース
２ サーバ室
３ 置台
４ 溝
５ 冷却水
６ 通気空間
７ 熱交換器
７ａ 第一風路
７ｂ 第二の風路
８ ファン
９ ファン
１０ ダクト
２ サーバ室
３ 置台
４ 溝
５ 冷却水
６ 通気空間
７ 熱交換器
７ａ 第一風路
７ｂ 第二の風路
８ ファン
９ ファン
１０ ダクト
Claims (2)
- 冷却水が流れる溝を有する置台によって構成された管理スペースと、この管理スペースの溝を跨いで、前記置台上に配置された複数のサーバ室とを備え、前記各サーバ室内に、複数のサーバを配置するとともに、このサーバ室には、熱交換器を設け、この熱交換器は各サーバ室内空気の循環をする第一風路と、この第一風路とは非通気状態となった第二の風路とを有し、これらの第一、第二の風路を熱交換状態に結合するとともに、前記第二の風路には、前記溝内のサーバ室外の空気をファンにより流入させ、この第二の風路通過後の空気は、ダクトを介して前記サーバ室外上へと放出する構成としたサーバ装置。
- 各サーバ室のダクトを連結した請求項１に記載のサーバ装置。
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