JP5238732B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は光走査装置及び画像形成装置に関する。
従来から、複写機や複合機等の画像形成装置に組み込まれている画像形成ユニットの主要な構成要素である光走査装置は、内部に所定容積の空間を備えたハウジングを有している。そして、このハウジング内には、光ビーム(レーザ光)を発生する光ビーム発生器(光ビーム射出手段)と、その光ビーム発生器から照射されてくる光ビームを偏向する六角形等からなるポリゴンミラーと、そのポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータ(ポリゴンスキャナモータ)と、そのポリゴンモータを支持するとともにIC等の電子部品を実装する制御基板と、ポリゴンミラーにより偏向された光ビームを感光体に結像させる結像レンズ(fθレンズ)等の光学素子とが設けられている。
ところで、制御基板に取り付けられるポリゴンモータは駆動されることにより発熱する。このようにポリゴンモータが発熱することによって、ハウジングの内部が加熱され、ハウジング内部に配置された各種構成が熱による影響を受ける。このため、従来から、光走査装置においては、以下の特許文献1〜3に示されるような熱対策を施している。
特許文献1及び2では、ポリゴンモータのケーシングに空気を強制的に当てて冷却する方法が開示されており、特許文献3では、ポリゴンモータを実装した駆動回路基板にヒートパイプを添設して冷却する方法が開示されている。
特開2002−214552号公報 特開2004−12859号公報 特開2005−215284号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、ポリゴンミラーの上下にファンを設置する必要があることから、光走査装置を薄型化することが難しい。
また、特許文献2の構成では、光学素子が設置されるベースに十分な厚みがないと流路を確保することが難しく、光走査装置の薄型化は難しい。
また、特許文献3の構成では、光走査装置を小型化した場合には、ヒートパイプにおける伝熱量を確保することが難しくなる。
このように、従来の光走査装置に採用されている構成を用いる場合には、光走査装置の薄型化を実現することが難しい。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、光走査装置において、ハウジング内部の熱を確実に放熱させつつ薄型化を可能とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、光ビームを射出する光ビーム射出手段と、上記光ビームを導光する導光手段と、上記光ビームを偏向する偏向手段と、上記光ビーム射出手段、上記導光手段及び上記偏向手段を保持する箱状のハウジングとを備える光走査装置であって、上記ハウジングの上部及び下部に設けられると共に上記ハウジング内部の熱を流体に伝熱する複数の放熱流路を備え、上記放熱流路が上下方向から見て重畳せずに配置されているという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記放熱流路が、上記ハウジングの上部に直線状に延在して形成されると共に一方向に向けて流体が流れる第1放熱流路と、上記ハウジングの下部に上記第1放熱流路と平行に直線状に延在して形成されると共に上記第1放熱流路を流れる流体の流れ方向と反対の方向を流れ方向とする流体が流れる第2放熱流路とを有するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記偏向手段として上記ハウジングの中央に配置されるポリゴンミラー及びポリゴンモータを備え、上記第2放熱流路が上記ポリゴンミラー及びポリゴンモータの直下に配置されているという構成を採用する。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記放熱流路が、1つの第2放熱流路と、上下方向から見て上記第2放熱流路を挟んで配置される2つの第1放熱流路を有するという構成を採用する。
第5の発明は、光ビームを射出すると共に走査する光走査装置と、上記光ビームが照射されることにより静電潜像が形成される感光体と、上記静電潜像を現像することでトナー像を形成する現像装置とを備える画像形成装置であって、上記光走査装置として、上記第1〜第4いずれかの発明である光走査装置を備えるという構成を採用する。
本発明によれば、ハウジングの上部及び下部に流体が流れる放熱流路が設けられ、放熱流路が上下方向から見て重畳せずに配置されているこのため、ハウジング内の熱が効率よく放出され、光ビーム射出手段、導光手段及び偏向手段が設置されるベース部への影響は低減される。
さらに、ハウジング自体に流体が流れる放熱流路が形成されるため、ファンをハウジングの上下に設ける必要もなく、また光学素子が設置されるベース部を厚くする必要もなく、さらには薄型化された場合であっても上述のように効率よく熱を放出することができる。
したがって、本発明によれば、光走査装置において、ハウジング内部の熱を確実に放熱させつつ薄型化を図ることが可能となる。
本発明の第1実施形態における複写機の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態における複写機が備えるレーザスキャニングユニットの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における複写機が備えるレーザスキャニングユニットの下面図である。 本発明の第1実施形態における複写機が備えるレーザスキャニングユニットの上面図である。 本発明の第2実施形態における複写機が備えるレーザスキャニングユニットの概略構成を示す斜視図である。 (a)は、ハウジングの放熱流路の配置図、(b)は、そのハウジングの上面の熱分布図、(c)は、そのハウジングの底面の熱分布図である。 (a)は、他のハウジングの放熱流路の配置図、(b)は、そのハウジングの上面の熱分布図、(c)は、そのハウジングの底面の熱分布図である。 冷却時のハウジング内の温度及びポリゴンモータの温度を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明に係る光走査装置及び画像形成装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明においては、本発明の画像形成装置の一例として複写機を挙げて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の複写機Pの概略構成を示す断面図である。この図に示すように、本実施形態の複写機Pは、原稿の画像を読み取る画像読取部1と、読み取った画像データに基づいて記録紙(記録媒体)に印刷を行う印刷部2とを備えている。
画像読取部1は、原稿の画像に光を照射し、その反射光を受光することによって原稿の画像を画像データとして読み取るものであり、原稿に光を照射する光源装置や原稿からの戻り光を受光して画像データに変換する受光センサ等を備えている。
印刷部2は、ベルトユニット6と、画像形成ユニット7と、給紙カセット8と、給紙トレイ9と、二次転写部10と、定着部11と、排紙トレイ12と、搬送路13とを備えている。
ベルトユニット6は、画像形成ユニット7において形成されるトナー画像が転写され、この転写されたトナー画像を搬送するものであり、画像形成ユニット7からトナー画像が転写される中間転写ベルト61と、中間転写ベルト61を架設すると共に無端回送させる駆動ローラ62と、従動ローラ63と及びテンションローラ64を備えている。
中間転写ベルト61は、駆動ローラ62、従動ローラ63及びテンションローラ64に張架される構成となっている。
駆動ローラ62は、モータ等の駆動源を有する駆動部に接続され、中間転写ベルト61に対しグリップ力を付与しつつ回走させるものである。
従動ローラ63は、駆動ローラ62の回転駆動に従動して回転駆動するものである。
テンションローラ64は、駆動ローラ62の回転駆動に従動して回転駆動する従動ローラの一種であり、バネ機構を有して中間転写ベルト61にテンションを与えるものである。
また、ベルトユニット6には、不図示のクリーニング部が併設されており、中間転写ベルト61に残留したトナー等を除去する構成となっている。
画像形成ユニット7は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色にそれぞれ対応して設けられており、各色のトナー画像を形成するものである。そして、これらの画像形成ユニット7は、中間転写ベルト61に沿って配列されている。
各画像形成ユニット7は、感光体71と、帯電器72と、レーザスキャニングユニット73(光走査装置)と、現像装置74と、一次転写ローラ75と、クリーニング装置76及び不図示の除電装置等とを有する。
感光体71は、円柱に形状設定され、その周面に静電潜像及び当該静電潜像に基づくトナー像が形成されるものである。帯電器72は、感光体71に対して対向配置され、感光体71の周面を帯電状態とするものである。レーザスキャニングユニット73は、印刷形式の画像データに基づいて射出されるレーザ光を帯電状態の感光体71の周面において走査するものである。現像装置74は、感光体71の周面に対してトナーを供給することによって感光体71の周面上に静電潜像に基づくトナー像を現像するものである。一次転写ローラ75は、中間転写ベルト61を挟んで感光体71と対向配置され、感光体71に現像されたトナー像を中間転写ベルト61に一次転写するものである。クリーニング装置76は、一次転写の後に感光体71上に残留したトナーを除去するものである。
給紙カセット8は、装置本体に対して引き出し自在であり、記録紙を収容するものである。給紙トレイ9は、装置本体に対して開閉自在であり、記録紙を収容するものである。
二次転写部10は、中間転写ベルト61上に形成された画像を記憶媒体に二次転写するものであって、中間転写ベルト61を駆動させる駆動ローラ62と、中間転写ベルト61を挟んで該駆動ローラ62と対向配置される二次転写ローラ10aとから構成されている。
定着部11は、記憶媒体上に二次転写されたトナー像を記録紙に定着させるものであり、加圧及び加熱することによりトナー像を記録紙に定着させる加熱ローラを備える。
搬送路13は、給紙カセット8から記憶紙を搬出するピックアップローラ13a、記憶媒体を搬送する給紙ローラ13b、排紙トレイ12に記憶媒体を排紙する排紙ローラ13c等を備える。
このような構成を有する本実施形態の複写機Pは、上述のように、画像読取部1において画像データを取得し、さらに印刷部2が当該画像データに基づいて記録紙に印刷を行う。
次に、本実施形態の複写機Pにおけるレーザスキャニングユニット(LSU)73について、図2〜図4を用いて説明する。なお、上述のようにレーザスキャニングユニット73は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(BK)の各色にそれぞれ対応して設けられているが、本実施形態においては、イエロー(Y)に対して設けられたレーザスキャニングユニット73とマゼンダ(M)に対して設けられたレーザスキャニングユニット73とが一体化されてレーザスキャニングユニット73aとなり、シアン(C)に対して設けられたレーザスキャニングユニット73とブラック(BK)に対して設けられたレーザスキャニングユニット73とが一体化されてレーザスキャニングユニット73bとなっており、小型化が図られている。
なお、各レーザスキャニングユニット73a,73bは、同一構成であるため、以下の説明においては、1つのレーザスキャニングユニット73aのみについて説明する。
そして、図2がレーザスキャニングユニット73aの断面図であり、図3がレーザスキャニングユニット73aの下面図であり、図4がレーザスキャニングユニット73aの上面図である。
レーザスキャニングユニット73aは、ハウジング30と、光ビーム発生器31(光ビーム射出手段)と、ポリゴンミラー32と、ポリゴンモータ33と、制御基板34と、光学素子35a〜39a,35b〜39bとを備えている。
なお、本実施形態においては、ポリゴンミラー32及びポリゴンモータ33によって光ビームが偏向される。すなわち、本実施形態において、本発明における偏向手段は、ポリゴンミラー32及びポリゴンモータ33によって構成されている。
また、本実施形態においては、光学素子35a〜39a,35b〜39bによって光ビームが導光される。すなわち、本実施形態において、本発明における導光手段は、光学素子35a〜39a,35b〜39bによって構成されている。
そして、ハウジング30は、中空の箱状の合成樹脂製で、図2に示すように、ベース部30aと、上蓋部30bと、下蓋部30cとを備えている。
ベース部30aは、光ビーム発生器31と、ポリゴンミラー32と、ポリゴンモータ33と、制御基板34と、光学素子35a〜39a,35b〜39bとが設置されるものであり、上端及び下端が開放端とされている。
また、上蓋部30bはベース部30aの上端を閉じ、下蓋部30cはベース部30aの下端を閉じる。そして、各上蓋部30bと下蓋部30cとは、ハウジング30の内部の熱を空気流に伝熱する凹条の放熱流路30b1,30b2,30c1を有している。つまり、本実施形態の複写機Pは、ベース部30aの上下に対して各々蓋部(上蓋部30bと下蓋部30c)が配置され、各蓋部(上蓋部30bと下蓋部30c)が放熱流路30b1,30b2,30c1を備えている。
より詳細に説明すると、このベース部30aは、ハウジング30の内部を上下に二分するハウジング基板30dと、ハウジング30の側壁30eとが一体成形されて構成されている。そして、ハウジング基板30dの左右の側壁30eの近くには、後述する光学素子36a,36b(反射ミラー)で反射された光ビームを通過させるためのスリット30a1,30a2がそれぞれ設けられている。
ベース部30aの上端は上蓋部30bで覆われ、ベース部30aの下端は下蓋部30cで覆われるように構成されている。
上蓋部30bの外側の両側(図2において左右側)近くには、後述の下蓋部30cの外側に設けられている放熱流路30c1と重畳しない位置で、その放熱流路30c1と平行するように、その上蓋部30b全部(図4では、上端から下端に亘る全部)に亘って凹条の放熱流路30b1,31b2がそれぞれ形成されている。
下蓋部30cの外側には、その中央部分を通過するとともに、その下蓋部30c全部(図3では、上端から下端に亘る全部)に亘って凹条の放熱流路30c1が形成されている。
つまり、本実施形態におけるレーザスキャニングユニット73aでは、ハウジング30の上部及び下部に設けられると共にハウジング30内部の熱を流体に伝熱する複数の放熱流路30b1,31b2,31c1を備え、放熱流路30b1,31b2,31c1が上下方向から見て重畳せずに配置されている。
なお、下蓋部30cの放熱流路30c1の最も窪んだ部分(図2では、放熱流路30c1の上端部)は、ハウジング基板30dの底面に接するように構成されている。また、この下蓋部30cには、放熱流路30c1近くに後述する光学素子39a,39b(反射ミラー)で反射された光ビームを通過させるためのスリット30c2,30c3がそれぞれ設けられている。
すなわち、このハウジング30は、ハウジング基板30dにより、その上側に上室Xが形成され、ハウジング基板30dの下側には、ハウジング基板30dにより二分された下室Y1,Y2が形成されている。
なお、ここでは、ハウジング30内をハウジング基板30dで上下に二分しているが、図2に置けるレーザスキャニングユニット73aが90度回転して縦に設けられるとき、ハウジング基板30dは、ハウジング30内を左右に二分することになる。したがって、本発明で「ハウジング内を上下に二分」というときは、ハウジング30内を単に二分するということを意味している。
光ビーム発生器31は、ハウジング30に固定されており、図2の紙面奥側に位置するベース部30aの側壁30eに対して固定されている。この光ビーム発生器31は、ハウジング30内に設けられているポリゴンミラー32に向けて光ビームを照射するものである。
ポリゴンミラー32は、光ビーム発生器31から射出された光ビームを偏向するものであり、多角形(図示の例では六角形)を呈している。そして、ポリゴンミラー32は、その外周が反射ミラーで形成されていて、その中心位置がポリゴンモータ33の回転軸に貫通して取り付けられている。
ポリゴンモータ33は、ポリゴンミラー32を回転駆動するものであり、例えば、DCブラシレスモータ等からなる精密モータから構成されていている。そして、このポリゴンモータ33は、制御基板34上に設置されている。
制御基板34は、金属を含む板材からなり、その平面形状は長方形を呈している。そして、この制御基板34の一方の面側、すなわち裏面側は、ハウジング基板30dの上面にその四隅を不図示のビスを介して固定されている。さらに、その制御基板34の表面側面側には、ポリゴンモータ33が固定されている。
なお、図2では省略されているが、制御基板34の表面側には、ポリゴンモータ33の駆動用IC等の電子部品が実装されている。そして、この制御基板34は、ポリゴンミラー32がハウジング基板30dの上面の中央部分に設けられる関係から、制御基板34もハウジング基板30dの上面の中央部分に設けられる。
光学素子35a〜39a,35b〜39bのうち、光学素子35a,35bは上室X内設けられたfθレンズであって、ポリゴンミラー32から照射されてくる光ビームを結像するように作用し、そのポリゴンミラー32を中間にして左右側にそれぞれ設けられている。
光学素子36a,36bは反射ミラーであって、光学素子35a,35bの外側にそれぞれ設けられ、ポリゴンミラー32から照射されてくる光ビームをスリット30c2,30c3を介して下室Y1,Y2にそれぞれ導けるように構成されている。
光学素子37a,37bは下室Y1,Y2にそれぞれ設けられた反射ミラーであって、スリット30a1,30a2を介して導かれた光ビームを下室Y1,Y2にそれぞれ照射できるように構成されている。
光学素子38a,38bは下室Y1,Y2にそれぞれ設けられた長尺レンズであって、光学素子37a,37bよりもそれぞれ内側に設けられている。これら光学素子38a,38bは、光学素子37a,37bからそれぞれ照射されてくる光ビームを感光体71上に倍率差なく均一に照射できるように作用する。
光学素子39a,39bは反射ミラーであって、光学素子38a,38bよりも内側にそれぞれ設けられていて、スリット30c2,30c3を介して感光体71上に照射できるように構成されている。
そして、本実施形態において光学素子35a〜39a,35b〜39bは、同一方向に延在して設けられており、放熱流路30b1,30b2,30c1と同一方向に延在している。
また、図1に示すように、本実施形態の複写機Pは、上蓋部30bの放熱流路30b1,30b2にダクトを介して空気流を流すファン装置14と、下蓋部30cの放熱流路30c1にダクトを介して空気流を流すファン装置15とを備えている。
そして、本実施形態においては、これらのファン装置14,15によって、図2に示すように、上蓋部30bの放熱流路30b1,30b2には紙面手前から奥側に向かう空気流a1が形成され、下蓋部30cの放熱流路30c1には紙面奥側から手前に向かう空気流a2が形成される。つまり、本実施形態においては、上蓋部30bの放熱流路30b1,30b2に対して流れる空気流a1の流れ方向と、下蓋部30cの放熱流路30c1に対して流れる空気流a2の流れ方向とが反対とされている。
なお、従来から、複写機には、感光体71を冷却するため等にファン装置が設置されている場合がある。このような場合には、既設のファン装置を上記ファン装置14,15のいずれかと兼用することができる。これによってファン装置の設置個数を減らし、複写機を小型化することができる。
このように、本実施形態におけるレーザスキャニングユニット73aでは、放熱流路が、ハウジング30の上部に直線状に延在して形成されると共に一方向に向けて空気流(流体)が流れる放熱流路30b1,31b2(第1放熱流路)と、ハウジング30の下部に放熱流路30b1,31b2と平行に直線状に延在して形成されると共に放熱流路30b1,31b2を流れる空気流の流れ方向と反対の方向を流れ方向とする空気流が流れる放熱流路31c1(第2放熱流路)とを有している。
そして、本実施形態におけるレーザスキャニングユニット73aにおいては、放熱流路31c1がハウジング30の中央に配置されたポリゴンミラー32及びポリゴンモータ33の直下に配置され、上下方向から見てこの放熱流路31c1を挟んで放熱流路31b1,31b2が配置されている。
このように構成されたレーザスキャニングユニット73a,73bにおいては、光ビーム発生器31から画像データに基づいて生成された光ビームが射出され、この光ビームは、ポリゴンミラー32に照射される。ポリゴンミラー32に照射された光ビームは、ポリゴンミラー32の回転により走査される。そして、その走査された光ビームは、光学素子35a,35b(fθレンズ)、光学素子36a,36b(反射ミラー)、光学素子37a,37b(反射ミラー)、光学素子38a,38b(長尺レンズ)及び光学素子39a,39b(反射ミラー)を介して感光体71上に導かれる。感光体71上には、感光体71への画像の書き出し位置を決定するための検知信号に基づいて、照射された光ビームによって静電潜像が形成される。
本実施形態の複写機Pが備えるレーザスキャニングユニット73a,73bによれば、ハウジング30の上部及び下部に空気流が流れる放熱流路30b1,30b,30c1が設けられ、放熱流路30b1,30b,30c1が上下方向から見て重畳せずに配置されているこのため、ハウジング30内の熱が効率よく放出され、光ビーム発生器31と、ポリゴンミラー32と、ポリゴンモータ33と、制御基板34と、光学素子35a〜39a,35b〜39bとが設置されるベース部30aへの影響は低減される。
さらに、ハウジング30自体に空気流が流れる放熱流路30b1,30b,30c1が形成されるため、ファン装置14,15をハウジング30の上下に設ける必要もなく、また光学素子等が設置されるベース部30aを厚くする必要もなく、さらには薄型化された場合であっても上述のように効率よく熱を放出することができる。
したがって、本実施形態の複写機Pが備えるレーザスキャニングユニット73a,73bによれば、ハウジング30内部の熱を確実に放熱させつつ薄型化を図ることが可能となる。
また、本実施形態の複写機Pが備えるレーザスキャニングユニット73a,73bにおいては、放熱流路30b1,30b2,30c1が同一方向に延在して設けられ、放熱流路30b1,30b2に対しての空気流a1と、放熱流路30c1に対しての空気流a2の流れ方向が反対とされている。
このため、放熱流路30b1,30b2,30c1の延在方向において、両側から冷たい空気流が放熱流路30b1,30b2,30c1に流れ、これによってレーザスキャニングユニット73を均一に冷却することができる。
また、上記実施形態においては、放熱流路30c1により、ハウジング30の内部が、一方の光ビーム発生器31から射出された光ビームを導光する領域(下室Y1)と、他方の光ビーム発生器31から射出された光ビームを導光する領域(下室Y2)とに区分けされている。
このため、別途2つの領域(下室Y1及び下室Y2)を分けるための隔壁を設ける必要がなくなり、ハウジングの形成材料を削減することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同一の構成要素については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図5は、本実施形態におけるレーザスキャニングユニット73aの断面図である。この図に示すように、本実施形態の複写機Pにおいてレーザスキャニングユニット73aは、放熱流路30c1に配置され、ポリゴンモータ33の熱を放熱流路30c1に伝熱する放熱フィン40を備えている。
この放熱フィン40は、放熱流路30c1における空気流a2の流れ方向に沿って立設される複数のフィン部材によって構成されている。
このような放熱フィン40を設けることにより、空気流a2に対する表面積が増加し、ポリゴンモータ33の熱を効率的に放熱流路30c1に放熱することが可能となる。
(実験例)
図6は、シミュレーションにおいて、同図(a)に示されるように、上記実施形態と同様に、ハウジング30の上面に二つの放熱流路30b1,30b2を設け、その底面に一個の放熱流路30c1を設けたときのハウジング30の熱分布を示している。そして、同図(b)はハウジング30の上面の熱分布を示し、同図(c)はハウジング30の底面の熱分布を示している。ここで明度の高い部分(白色に近い部分)は、温度が高く、明度の低い部分(黒色に近い部分)は、温度が低いことを示している。
同図(b),(c)中の矢印は、冷却用空気の通過方向を示している。上面側及び底面側の通風量は、同量である。この条件は、後述の図7の場合も同じである。
図7は、上記図6に示される熱分布と比較するためのシミュレーション結果を示している。ここでは、同図(a)に示されるように、ハウジング30の上面には、一つの放熱流路30b3が底面に設けられている放熱流路30c1と平行に設けられている。同図(b)はハウジング30の上面の熱分布を示し、同図(c)はハウジング30の底面の熱分布を示している。ここで明度の高い部分(白色に近い部分)は、温度が低く、明度の低い部分(黒色に近い部分)は、温度が高いことを示している。
そして、図6の(b),(c)及び図7の(b),(c)を比較して分かるように、放熱流路形態が本発明と同様の図6の方が、冷却行果が優れていることが分かる。
図8は、図6に示される放熱流路形態のハウジング30内の空気温度と、そのハウジング30内に設けられているポリゴンモータの温度を示すグラフである。
このグラフから明らかなように、冷却効果は、上面の放熱流路30b1,30b2及び底面の放熱流路30c1の両方に通風したときが高く、この場合であっても、上面と底面の通風方向が反対のときが最も優れていることが分かる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、本発明の光走査装置の一例であるレーザスキャニングユニット73が画像形成装置の1つのである複写機に搭載された構成について説明した。
しかしながら、本発明の光走査装置は、これに限定されるものではなく、複写機等の画像形成装置以外に、計測器、検査装置等の機器に搭載しても良い。
P……複写機(画像形成装置)、71……感光体、73,73a,73b……レーザスキャニングユニット(光走査装置)、74……現像装置、30……ハウジング、30a……ベース部、30b……上蓋部、30b1,30b2……放熱流路(第1放熱流路)、30c……下蓋部、30c1……放熱流路(第2放熱流路)、31……光ビーム発生器(光ビーム射出手段)、32……ポリゴンミラー、33……ポリゴンモータ、35a,35b……光学素子(fθレンズ)、36a,36b,37a,37b,39a,39b……光学素子(反射ミラー)、38a,38b……光学素子(長尺レンズ)、40…放熱部材、a1,a2……空気流(流体)

Claims (4)

  1. 光ビームを射出する光ビーム射出手段と、前記光ビームを導光する導光手段と、前記光ビームを偏向する偏向手段と、前記光ビーム射出手段、前記導光手段及び前記偏向手段を保持する箱状のハウジングとを備える光走査装置であって、
    前記ハウジングの上部及び下部に設けられると共に前記ハウジング内部の熱を流体に伝熱する複数の放熱流路を備え、前記放熱流路が上下方向から見て重畳せずに配置され
    前記放熱流路は、
    前記ハウジングの上部に直線状に延在して形成されると共に一方向に向けて流体が流れる第1放熱流路と、
    前記ハウジングの下部に前記第1放熱流路と平行に直線状に延在して形成されると共に前記第1放熱流路を流れる流体の流れ方向と反対の方向を流れ方向とする流体が流れる第2放熱流路と
    を有する
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記偏向手段として前記ハウジングの中央に配置されるポリゴンミラー及びポリゴンモータを備え、前記第2放熱流路が前記ポリゴンミラー及びポリゴンモータの直下に配置されていることを特徴とする請求項記載の光走査装置。
  3. 前記放熱流路は、1つの第2放熱流路と、上下方向から見て前記第2放熱流路を挟んで配置される2つの第1放熱流路を有することを特徴とする請求項記載の光走査装置。
  4. 光ビームを射出すると共に走査する光走査装置と、前記光ビームが照射されることにより静電潜像が形成される感光体と、前記静電潜像を現像することでトナー像を形成する現像装置とを備える画像形成装置であって、
    前記光走査装置として、請求項1〜いずれかに記載の光走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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