JP5237191B2 - メータユニット - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、水道の使用量を計量するための水道用メータを取付けるためのメータユニットであって、特に、水道用メータを受ける機構部分に関する。
この種のメータユニットは、特に、集合住宅向けの水道メータ交換用として用いられ、メータ交換に必要なメータ接続機能、止水機能及び逆流防止機能を備え、これらの機能を発揮するために強度と耐食性とを有する台座上に一体的に取付けられた構造になっている。この台座であるベース体は、鋳造製が主流になっているが、鋳造製ベース体は強度を有する反面、重量が大きくなるため、軽量化や製造工程の省力化を目的としたその他のベース体が検討されており、そのベース体として、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されたものがある。
特許文献1の水道メータの取付けユニットは、扁平したアルミニウム製の異型パイプからなる形鋼により基台が形成され、この基台の上には固定継手と可動継手とが設けられている。この固定継手と可動継手との間の可動継手側には受け部が立設形成され、受け部に対して水道メータを仮置きした状態で水平保持するようになっている。受け部は、例えば、樹脂によりベース体と別体に形成され、ベース体に形成された貫通孔に対してボルト締結手段や嵌合手段により一体化されている。
一方、同文献2の接続装置においては、配管架台(ベース体)がプレス折曲げ加工により成形され、この配管架台上には一次側接続部と二次側接続部とが設けられている。そして、一次側接続部と二次側接続部との間の配管架台上の所定位置には第1突起部と第2突起部とが設けられている。このうち、第1突起部は、量水器の回転−直進変換用の回転規制機能を有し、また、第2突起部は、量水器の逆付け防止機能を有している。各突起部は、それぞれベース体から曲折形成されてベース体と一体形成されている。
特開2006−342598号公報 特開2008−274697号公報
しかしながら、特許文献1の取付けユニットは、ベース体に設けた貫通孔に受け部を直接取付ける構造であり、この受け部の取付け位置に貫通孔を形成する必要があった。この場合、搭載する水道メータの面間寸法により貫通孔の位置が変わることになるため、搭載する水道メータごとに貫通孔の位置の異なるベース体が必要になっていた。また、貫通孔の穿孔加工やこの貫通孔への受け部の取付け作業が必要になるため加工工数が増加するばかりか、この貫通孔によりベース体の強度も弱くなっていた。更に、貫通孔はベース体に対して独立して形成され、この貫通孔の位置がずれると固定継手や可動継手に対して受け部の軸心が合わなくなるため正確に穿孔加工を施す必要があり、貫通孔に受け部を取付ける際にも軸心を合わせながら取付ける必要がある。また、受け部がベース体より外れる構造であるため、保管時や搬送時、施工時などにおいて外れやすくなっていた。
一方、特許文献2の接続装置においては、同文献1と同様に搭載する水道メータの面間寸法により第1・第2突起部をそれぞれプレス折り曲げにより加工する必要があり、水道メータごとに異なる突起部を有するベース体が必要になっていた。また、折り曲げ加工により加工工数が増えるばかりか、この折り曲げ部分を設けることにより配管架台には大きな空洞が生じて強度が弱くなっていた。特に、プレス折り曲げ加工では、薄肉の材料をプレスするため元来強度が得られ難くなっているが、この空洞によって一層強度が低下していた。
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、面間寸法の異なる水道用メータでも部品の共通化を図りつつ取付けでき、2次側取付部材に設けた逆止弁の点検や交換を容易にし、強度を確保しながら正確に水道用メータを取付けできる軽量のメータユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ベース体上面の長手方向に長尺状の保持帯を載置し、この保持帯上面の長手方向の両端位置に水道用メータを圧着固定するための1次側取付部材と2次側取付部材を固定し、前記保持帯には、水道用メータの1次側と2次側を載置する載置部を有する第1支受部と第2支受部を前記1次側取付部材と2次側取付部材の近傍位置に設け、少なくとも前記第2支受部を前記保持帯の長手方向にスライドさせて当該第2支受部を移動可能に設けたメータユニットである。
請求項2に係る発明は、ベース体の長手方向の上面両側に、保持帯を保持する案内部を設けて保持帯をベース体の上面に軸心を保持させて取付けたメータユニットである。
請求項に係る発明は、保持帯には、ベース体に形成した挿通孔に対応するボルト用の貫通孔を設けたメータユニットである。
請求項に係る発明は、ベース体を長手方向に切欠部を有する中空形状に形成し、切欠部に保持帯を取付けたメータユニットである。
請求項に係る発明は、ベース体を断面下向きコ字形状に形成した両端部に内向きの折曲部を形成し、ベース体の上面に保持帯を取付けたメータユニットである。
請求項1に係る発明によると、水道用メータを支受けする第1・第2支受部と保持帯とを集約してユニット化することで面間寸法の異なる水道用メータでも支受部の調節や交換により対応させることができ、ベース体の共通化を図りつつ正確に水道用メータを取付けできる。また、第1・第2支受部と、1次側・2次側取付部材とをそれぞれ別体に取付けることがないため組立作業も簡単であり、しかも、第1・第2支受部を取付けるための穴加工が不要となるためベース体の強度が低下することもない。また、全体を軽量化・コンパクト化することができ、共通化した部品により部品の管理も容易である。しかも第2支受部を保持帯の長手方向にスライドさせる構造により、2次側取付部材に設けられる逆止弁を点検・交換する際に、第2支受部を1次側方向にスライド移動させることでこの逆止弁を取り出すスペースが確保される。
請求項2に係る発明によると、保持帯をベース体の上面の案内部の間に装着するだけで第1・第2支受部の軸心と1次側・2次側取付部材の軸心とを合わせることができ、水道用メータを軸心方向に振れの無い状態で圧着固定できる。
請求項に係る発明によると、保持帯を、ベース体と1次側取付部材又は2次側取付部材とをボルトで一度に固着できるため、保持帯専用のネジ穴やビスが不要になり、組立作業の効率化も図ることが可能である。
請求項に係る発明によると、材料の低減と軽量化を図りながらベース体を形成でき、この場合でも部品の共通化を図りつつ正確に水道用メータを取付けできるメータユニットを提供できる。
請求項に係る発明によると、プレス成形により軽量化と高強度化を図りつつ長尺状のベース体を形成して水道用メータ取付け用として設けることができ、メータボックス等の省スペースにも対応して設置することができる。更に、このベース体をより長尺状に設けるようにすれば、複数の水道用メータ取付け用として構成することができ、この場合にも、所定の空間内に軽量かつ高い強度を維持しながら水道用メータ取付け用としてアンカーボルト等で両端側と中央付近とを固定して使用することができる。
本発明におけるメータユニットの第1実施形態を示す断面図である。 図1のメータユニットの斜視図である。 図2におけるメータユニットの保持帯と第1・第2支受部とを示す斜視図である。 図2における保持帯と第1支受部とを示す斜視図である。 第2支受部付近を示す一部拡大斜視図である。 本発明におけるメータユニットのベース体の一例を示した斜視図である。 本発明のメータユニットの一次側取付部材を示した一部拡大斜視図である。 保持帯の他例を示す一部拡大斜視図である。 ベース体を示す一部省略縦断面図である。(a)は、図6のベース体の一部省略縦断面図である。(b)は、ベース体の他の形状を示す一部省略縦断面図である。(c)は、ベース体の更に他の形状を示す一部省略断面図である。 本発明におけるメータユニットの第2実施形態を示す断面図である。 図10におけるA−A線断面図である。 分割構造の保持帯を示す概略模式図である。 本発明におけるメータユニットの第3実施形態を示す断面図である。 図13におけるB−B線断面図である。 本発明におけるメータユニットの第4実施形態を示す断面図である。 図15の一部拡大断面図である。 図15のメータユニットのハンドル付近を示した一部省略拡大平面図である。 本発明におけるメータユニットの第5実施形態を示す断面図である。 支受部を示す斜視図である。(a)は、第2支受部を示す斜視図である。(b)は、第1支受部を示す斜視図である。 突状部付近を示す一部拡大断面図である。 本発明におけるメータユニットの第6実施形態を示す断面図である。 図21におけるC−C線断面図である。 図21におけるE−E線断面図である。 図22におけるF−F線断面図である。
本発明におけるメータユニットの実施形態を図面に基づいて説明する。図1、図2には、本発明のメータユニットの第1実施形態を示しており、図3には、図2におけるメータユニット本体の保持帯2と1次側の第1支受部3、2次側の第2支受部4とを示している。
図1、2において、メータユニット本体1は、ベース体5と、このベース体5の上に、第1支受部3と第2支受部4とを有する保持帯2と、1次側取付部材6と、2次側取付部材7とを有している。
図6に示したベース体5は、例えば、鋼材等の金属製板材からプレス絞り成形加工により長尺状に形成される。このベース体5は、下向きに開口し、両側垂下面10、10と上面11とを有する断面略コ字形状のベース部12と、このベース部12両側のフランジ部13、13とを有している。更に、ベース部12の長手方向の両側、すなわち、上面11の両側には案内レール14が突設形成され、これにより、上面11には保持帯2が載置可能になっており、また、案内レール14は、上面11に載置された保持帯2を保持する案内部となっている。
案内レール14は、プレス絞り成形加工により、ベース部12の長手方向に細長く突出形成していることから、ビードレールとも称しており、このビードレール構造によりベース体5の上からの圧縮荷重や幅方向の曲げ荷重に対する強度が向上している。また、上面11の両端近傍位置にはボルト挿入用の挿通孔15が形成されている。本実施形態では、2個ずつの挿通孔15を上面11の両端側に設けているが、図6の二点鎖線に示すように、両側間隔を狭くした状態の2個ずつの挿通孔15aを更に追加して形成してもよい。この場合、後述する水道用メータ20よりも口径や面間寸法の小さい水道用メータに対応した後述の保持帯をこの挿通孔15aに取付けることができるため、異なる面間寸法の水道用メータに対してベース体を共通化することができる。よって、部品のコストダウンを図ることが可能になる。また、フランジ部13の外端の中央位置には、図示しないアンカーボルト固定用の切欠溝16が形成されている。
なお、一般的に絞り加工とは、平面を縮めて継ぎ目のない容体形状を形成するプレス加工のことをいう。また、案内レール14に変え、ベース体の上面11に部分的に突部を設け、保持帯2を保持する構造にしてもよい。
図3〜図5において、保持帯2は、例えば、ABS樹脂、ポリアセタール等の弾性を有する樹脂により長尺状に形成され、ベース体5の上面11に載置可能な幅になっている。この保持帯2の両端近傍において、ベース体5の挿通孔15に対応する位置には、例えば、六角穴付きボルトなどのボルト17固定用の貫通孔18が形成され、本実施形態では、挿通孔15の位置に合わせて各端部側に2個ずつの貫通孔18が設けられている。
第1支受部3、第2支受部4は、保持帯2の上面側に設けられ、この第1・第2支受部3、4には、水道用メータ20の1次側・2次側が載置可能な略円弧状の載置部3a、4aがそれぞれ形成されている。この載置部3a、4aに水道用メータ20の1次側・2次側を載置することで、この水道用メータ20を支受けすることが可能になっている。
本実施形態において、第1支受部3は、保持帯2と一体に形成され、メータ受けとしての機能と後述の圧着部材21の進出量を制限している。また、この第1支受部3には、1次側取付部材6のハンドル22に設けた固定穴23と結束するための貫通穴24が形成されている。
一方、第2支受部4は、図1〜5に示すように、保持帯2とは別体に形成され、前記載置部4aと、この載置部4aよりも一次側にリブ受け部4bとを有している。載置部4aとリブ受け部4bとは、軸方向に離間して設けられ、この離間部位には、凹部4cが形成されている。第2支受部4は、図4において、保持帯2に形成されたレール部25に固定される。このレール部25は、上部両側に鍔部26、26を有し、また、上面側には2つの板ばね部27、27と、各板ばね部27、27の上に突状の突起部28、28を有している。第2支受部4は、レール部25に遊嵌して長手方向にスライド可能なスライド溝29を有し、また、レール部25の突起部28に対応する位置に図1に示す係止穴30が形成されている。第2支受部4は、レール部25にスライド溝29を遊嵌させた状態で長手方向にスライド可能に取付けられ、板ばね部27の弾性により突起部28が係止穴30にスナップ嵌合することで保持帯2の所定位置に固着するようになっている。この構成により、第2支受部4をレール部25に対してスライドさせて保持帯2の長手方向に移動可能になっている。
この第2支受部4のスライド構造により、後述の2次側取付部材7の逆止弁31を点検・交換する際には、第2支受部4を長手方向における1次側方向にスライド移動させることで逆止弁31を取り出すスペースが確保される。このため、このスペースを利用して逆止31を容易に取り外しできる。また、このようなスライド構造による嵌合により、第2支受部4が容易に外れにくくなってこの第2支受部4の紛失等が防がれている。
一方、第2支受部4を保持帯2に対して逆止弁31側にスライドさせるだけで、この第2支受部4と第1支受部3との間の面間寸法を所定の間隔に設定することができる。
また、第2支受部4のスライド移動時には、前述したように突起部28が係止穴30にスナップ嵌合することによりクリック感が作業者に伝わるため、この第2支受部4をレール部25の的確な位置に装着できるようになっている。









更に、第2支受部4は、一次側にリブ受け部4bが形成されていることにより、図1における水道用メータ20の載置時には、水道用メータ20に形成されたリブ20aがリブ受け部4bの間に嵌まることで、水道用メータ20を適切な向きに取付けできるようになっている。このため、仮に、水道用メータ20を逆方向に取付けようとした場合、リブ受け部4bに水道用メータの底面側が干渉することで設置することはできない。また、リブ20aとリブ受け部4bとの嵌合により、水道用メータ20の回転方向の回転も防がれている。
また、水道用メータ20の両端にはそれぞれ図示しないおねじが形成されているが、水道用メータ20の仕様によっては、おねじの切り終わりの部位が外径方向に突出しているものがある。この場合には、その突出部位を前記の凹部4cに収容することにより、突出部位が載置部4aやリブ受け部4bに干渉することなく、水道用メータ20を第2支受部4に載置することができる。
1次側取付部材6、2次側取付部材7は、水道用メータ20を圧着固定するために設けられる。図1、2において、1次側取付部材6は、基部35と、配管36と、圧着部材21と、ハンドル22とを有している。基部35は、例えば、鋳造によって適宜の金属で成形され、ベース体5の挿通孔15と連通する雌ねじ37を有し、この雌ねじ37にボルト17を螺着したときにベース体5及び保持帯2とこの基部35とを一体化できるようになっている。更に、本例では、図1に示すように、1次側の雌ねじ37から延長して貫通した嵌着穴38が形成され、この嵌着穴38には平行ピン39が嵌合可能になっている。
配管36は、図示しない外部流路と接続するために設けられる。本実施形態では、配管36はエルボよりなり、図1、図7に示すように、このエルボ36の基部挿入側の外周には環状の凹状溝40が形成されている。エルボ36は、基部35の1次側から挿入され、凹状溝40には、基部35の嵌着穴38に嵌合固定された平行ピン39と、基部35の上方に設けられたメネジ41に螺合された固定ボルト42との各先端側が嵌った状態になっている。平行ピン39と固定ボルト42とは、エルボ36の直径方向の対向側に配設されており、これらにより、エルボ36が基部35から抜けることが防止され、また、エルボ36がガイドされながら回転する。また、固定ボルト42を緩めた際には、基部35に対してエルボ36を回転でき、一方、締めた際には、エルボ36を簡易的に固定することが可能になっている。
この構成により、エルボ36を抜け止めするための雌ねじ37の加工が固定ボルト42側の1箇所のみとなり、加工が容易になっている。また、エルボ36を簡易固定するための締付けが固定ボルト42の1箇所だけであるので締付け作業も容易である。また、万一、固定ボルト42が外れた場合でも、平行ピン39によりエルボ36を基部35に係止することができる。
図1において、圧着部材21は、水道用メータ20の一次側に圧着可能であり、外周側に雄ネジ部45、水道用メータ20の一次側と圧接する側に圧着部46を有し、この圧着部46の水道用メータ20側には圧着面47が形成されている。また、圧着部46の外周側には略六角形状の六角部48が形成されている。
前述したハンドル22は、その内周側の一部が圧着部材21の六角部48に嵌合可能な六角形状に設けられ、六角部48に嵌合固定されることでこのハンドル22を回転操作したときにその回転力を圧着部材21に伝達して圧着部材21を可動することができるようになっている。このハンドル22は、例えば、ポリアセタール等の樹脂製により形成され、六角部48とプレスフィット嵌合してより強固に嵌合される。また、ハンドル22は、樹脂製であることにより、手動操作する際に鋳造製ハンドルに比較して鋳造時や加工時のバリが残らないため手が傷付き難く、樹脂面により表面が滑らかであるため手になじみ易くなっている。ハンドル22は、圧着部材21を1次側取付部材6に組み込む前にこの圧着部材21の1次側から嵌合固定され、嵌合後には、内周側に突設形成された当り部49が圧着部材21を2次側から当ることで圧着部材21の抜け出しが防止されている。
この1次側取付部材6において、配管36と圧着部材21とは、圧着部材21の一次側が配管36に嵌入された状態で基部35に取付けられ、圧着部材21の雄ネジ部45は、基部35の当該位置に形成された雌ネジ部50に螺合した状態になっている。また、圧着部材21の外周には、基部35との間をシールするOリング51が装着されている。1次側取付部材6は、この構造により、ハンドル22を回動操作したときに圧着部材21が回動し、この圧着部材21が基部35に対して進退して水道用メータ20の1次側と後述する2次側とを圧着又は圧着を解除させて水道用メータ20を着脱できるようになっている。
しかも、圧着部材21が圧着方向に進出する際には、圧着面47付近に液溜りとなるエルボ36との段差ができることがなく、圧着面47からの内径が一定距離以上に確保されるため、液溜りする可能性が低くなっている。そして、この構造により、水道用メータ20の圧着側の直前で圧着部材21の口径が急激に拡大することがなく、水道用メータ20による計測時において測定誤差を最小限に抑えている。
また、圧着部材21とハンドル22とを別体に設けているので、圧着部材21の加工が簡素化され、ハンドル22の固定穴23を成形加工により容易に加工できる。固定穴23は、ハンドル22の外周の複数箇所に設けられ、何れかの固定穴22と第1支受部3の貫通穴24とを図示しない結束バンド等で結束することでハンドル22の緩みが防止される。このとき、ハンドル22は、当り部49により圧着部材21からの抜け出しが防がれて結束バンドの締め付けにより外れることはない。なお、貫通穴24を第1支受部3に設ける場合には、1次側取付部材6の基部35に固定用の穴を形成する必要もなくなり、基部35の鋳造成形が容易になる。
一方、2次側取付部材7は、基部55と、固着部材56と、逆止弁31とを有している。基部55は、基部35と同様に、例えば、鋳造により適宜の金属で成形され、1次側の基部35と同様に、ベース体5の挿通孔15と連通する雌ねじ57を有し、この雌ねじ57にボルト17を螺着したときにベース体5及び保持帯2とこの基部55とが一体化するようになっている。
また、図1に示すように、基部55の上方側には、圧力検査用の開口穴52が形成されている。この開口穴52は、開口側のメネジ部52aと、このメネジ部52aから基部55の内側に連通する連通孔52bとからなっている。メネジ部52aには、オネジ部53aを介してキャップ部材53が螺着可能に設けられている。また、キャップ部材53の先方側にはシール用Oリング54が設けられている。このキャップ部材53を開口穴52から螺着すると、Oリング54が連通孔52bに密接シールして開口穴52が塞がれた状態となる。一方、キャップ部材53を開口穴52から取り外すと、開口穴52が開口するため、この開口穴52に図示しない検査用プラグを取付けることにより、水道用メータ20圧着固定時の内部流路の圧力検査が可能になっている。また、キャップ部材53をやや緩めた場合でも、Oリング54によるシールが維持され、流体が外部に漏れることが防がれている。
固着部材56は、略筒状に形成され、外周側におねじ部58と、水道用メータ20の二次側と圧接する圧着面59を有する圧着部60とを有している。また、逆止弁31は、二次側からの逆流を防ぐ適宜の内部構造になっている。
2次側取付部材7は、逆止弁31を基部55に内蔵し、この上から固着部材56のおねじ部58を基部55の当該位置に形成されためねじ部61に螺合することで一体化されている。
上記の1次側取付部材6と2次側取付部材7とをベース体5に取付ける際には、この1次側・2次側取付部材6、7を、保持帯2を介在させた状態でベース体5の上面に載置し、ベース体5の挿通孔15と保持帯2の貫通孔18と合わせた状態でこの挿通孔15と貫通孔18を介してボルト17を挿入して、このボルト17の雄ねじ19を雌ねじ37に螺着する。これにより、1次側・2次側取付部材6、7がベース体5上面に固定される。
その際、保持帯2をベース体5に載置したときに、この保持帯2がベース部5の上面11両側の案内部14に保持されて位置決めされ、保持帯2は、軸心が保持された状態で上面11に取付けられる。この場合、案内部14は、保持帯2の軸心が1次側取付部材6の圧着部材21の軸心、及び、2次側取付部材7の固着部材56の軸心と一致するように予め形成されている。ここで、軸心とは、長手方向、すなわち配管の軸心と同方向の軸心をいう。
なお、上記実施形態においては、保持帯2と第1支受部3とを一体化し、第2支受部4を保持帯2と別体に設けて保持帯2に対してスライド可能に設けているが、第1支受部3を保持帯2に対して別体に設けて支受部3、4のうちの何れか一方、又は双方をスライド調節可能に設けることもできる。また、保持帯2と第1・第2支受部とを一体化するようにしてもよく、この場合、部品点数が少なくなって加工工数の削減も図ることが可能となる。
また、図1に示すように、保持帯2の貫通孔18と、基部35、55の雌ねじ37、57とが相対する位置において、保持帯2にテーパ状の環状凸部2a、基部35、55に環状凸部2aが嵌る環状凹部35a、55aを設けるようにしてもよい。この場合には、基部35、55をそれぞれ保持帯2に載置したときに、環状凸部2aに対して環状凹部35a、55aが滑り込んで、この環状凸部2aと嵌合凹部35a、55aとによる調芯機能が発揮される。このため、この環状凸部2aと環状凹部35a、55aとを設けた際には、雌ねじ37、57を貫通孔18にスムーズに位置決めしつつ基部35、55を保持帯2に載置できる。
次に、本発明のメータユニットの上記実施形態における作用を説明する。
本発明のメータユニットは、1次側取付部材6と2次側取付部材7とをベース体5に取付ける際に、この1次側取付部材6と2次側取付部材7とを、第1支受部3と第2支受部4とを有する長尺状の保持帯2を介在させてベース体上面11に固定させているので、この第1支受部3と第2支受部4とにより水道用メータ20を受けることができる。
その際、第1・第2支受部3、4と保持帯2とをユニット化して支受部3、4により水道用メータ20の面間寸法に対応して調節可能とし、また、保持帯2全体を交換可能としていることで、ベース体5に水道用メータ20受け用の部位を形成する必要がない。このため、ベース体5を共通化でき、1つのベース体5に異なる面間寸法の水道用メータ20を取付けることができる。また、ベース体5に第1支受部3や第2支受部4を取付けるための穿孔加工等を施す必要もないため、加工工数を減らせるばかりか、ベース体5の強度も向上する。
しかも、ベース体5の長手方向の上面両側に、保持帯2を保持する案内レール等の案内部14を設け、保持帯2をベース体5の上面11に軸心を保持させた状態で取付けているので、簡単に軸心を合わせながら保持帯2を取付けできる。このとき、金属であるベース体5と、同じく金属である1次側取付部材3を構成する基部35及び2次側取付部材4を構成する基部55との間に、樹脂である保持帯2を介在した状態であるため、保持帯2が弾性変形することでこれらがぐらつくことなく強固に一体化される。また、この一体化した状態の保持帯2により、管理や搬送等も容易になる。
図8においては、ベース体5に載置する保持帯の他例を示している。この保持帯62は、側面に薄板状の突起部63を複数有している。突起部63は、例えば、厚みが0.3〜0.5mm程度に形成され、図1、図3におけるボルト17固定用の貫通孔18の付近に設けられる。図1と後述する図9(a)において、保持帯62を案内レール14の間に載置させ、ボルト17の締め付けによってベース体上面11と1次側取付部材6、2次側取付部材7との間に挟持させることにより、この突起部63は、案内レール14の側面に押圧密着される。これにより、保持帯62は、ベース体5との軸心が一致した状態になる。この場合、突起部63は潰された状態になっていてもよく、これにより、押圧密着に伴う応力を突起部63で吸収して、保持帯62における長尺状の保持帯本体に前記応力が加わるのを防ぎ、保持帯本体の塑性変形や破損を防ぐことができる。
また、図8において、保持帯62の底部には、ベース体上面11に当接する部位に、略ボタン状の突起62aが設けられている。この突起62aは、主に、ボルト17固定用の貫通孔18の孔縁に設けられる。上記ボルト17の締付により、保持帯62がベース体上面11と1次側取付部材6、2次側取付部材7との間に挟持されたときには、この突起62aが介介在することで、応力が直接保持帯62本体に加わることが防がれ、この保持帯62本体の塑性変形や破損が防がれる。
一方、62bは延設部であり、この延設部62bは、保持帯62の上面を側面から外方に張り出すようにして形成されている。この延設部62bにより、ベース体上面11において、案内レール14と保持帯62との間に隙間が形成されることが防がれ、この部位への異物の侵入が防がれる。
また、図9には、ベース体の一部省略断面図を示している。図9(a)には、図6に示される本実施形態のベース体5の一部省略断面図を示しており、このように、ベース体5の案内レール14の断面形状をテーパ状に形成し、案内レール14の内側面にテーパ部64を設けることで、図8に示した保持帯62、或は、図中に示さない保持帯2を調芯配置することができる。また、図9(b)においては、ベース体の他の断面形状を示したものである。このベース体65の案内レール66は、アール状の断面形状に形成され、その内側面には、アール部67が形成されている。この場合にも、保持帯2や保持帯62をアール部67で案内して調芯配置することができる。
一方、図9(c)においては、ベース体の更に他の断面形状を示したものである。このベース体100は、例えば、プレス成形により、長尺状によって断面下向きコ字形状に形成した両端部に内向きの折曲部105が形成され、かつ、ベース体100の長手方向の上面両側には、保持帯2を保持する案内レール等の案内部102が設けられている。この案内部102により、保持帯2がベース体100の上面103に軸芯が保持された状態で取り付け可能となる。また、案内部102と折曲部105との間には、垂下部104が形成されている。このベース体100については、以降の第2実施形態において詳しく説明する。
図10においては、本発明のメータユニットの第2実施形態を示している。なお、この実施形態以降において、それ以前の実施形態と同一箇所は同一符号によって表し、その説明を省略する。また、第2実施形態において、ベース体100以外の部分である1次側取付部材、2次側取付部材、保持帯、第2支受部を、後述する第4実施形態と同様の態様に設けているが、これらについては、第4実施形態で説明する。
この第2実施形態において、ベース体100には、上記以外にも、上面103の長手方向両側付近に、ボルト挿入用、又は、凸部94の嵌合用として挿通孔106が形成され、上面103の両端側にはアンカーボルト固定用の切欠溝107が形成されている。
図11においては、ベース体100に保持部材101を取付けた状態を示している。保持部材101は、取付面110と、この取付面110の端部側の折曲部111を有する断面略コ字形状によって適宜の長さに形成されている。この保持部材101は、折曲部111の間に垂下部104を挟むようにしてベース体100の上面側、下面側にそれぞれ装着される。また、取付面110の略中央付近には、アンカーボルトが挿入可能な取付穴112が設けられている。
ベース体100は、上下面側に保持部材101、101が装着された状態で、取付穴112、挿通孔106を介してアンカーボルトにより図示しない床面に固定される。このようなベース体100、保持部材101を用いた取付けにより、このメータユニットは、取付構造が簡略化され、しかも、軽量化と高強度化が図られ、メータボックス等の狭い設置スペースに対しても取付けが可能となる。
この実施形態においては、1次側取付部材82、2次側取付部材83の固定用ボルト17を、ベース体100の下方略断面コ字形の開口部から固定することができる。これにより、特開2006−133079号公報に開示されているメータユニットのように、一次側・二次側支持部材の固定用ボルトを、それぞれ一次側の回転部材や二次側の逆止弁等を迂回して長手方向に長く離間配置する必要がなく、1次側、2次側取付部材82、83の基部を短くすることができ、軽量化を図ることができる。なお、この第2実施形態においては、後述する第3実施形態に示すようなセットプレートは不要である。
更に、上記の実施形態においては、ベース体100に対して1つの水道用メータ20を搭載可能に設けているが、ベース体100をより長尺状に設けることで、2つ、或はそれ以上の複数の水道用メータを搭載することも可能である。
この場合、例えば、ベース体の両側をアンカーボルトで固定し、更に、ベース体の略中央付近に前述した保持部材101を装着した状態でこれらをアンカーボルトで固定すればよく、ベース体を床面に安定した状態で取付けできる。しかも、この取付け状態において、双方のメータユニットの1次側流路を止水栓等を介して接続するようにすれば、例えば、マンション等の集合住宅の複数戸の水道用メータ20をまとめて設置できるため、省スペース化を図りつつ狭い空間に配設することができる。このようにベース体を、より長尺状に構成する場合にも、軽量化と高強度化を図ることができる。また、水道用メータ20を複数搭載する場合においても、他の実施形態と同様の保持帯を共用することもできる。
続いて、図13、14においては、本発明におけるメータユニットの第3実施形態を示している。この実施形態においては、ベース体70を長手方向に切欠部71を有する中空形状に形成し、その切欠部71の位置に保持帯2を取付けるようにしたものである。このような態様のベース体70は、ステンレス鋼製等の防錆性に優れた市販のC型部材により形成することができ、より軽量化が図られると共に、防錆処理を施す必要が無いことで製造工程を簡略化できる。ベース体70は、アンカーボルトによって固定することが可能になっている。また、ベース体70には、セットプレート72が下方側から取付けられている。
セットプレート72は、長尺状の板状部材からなり、このセットプレート72には水道用メータ20毎の取付穴73が形成されている。セットプレート72は、この取付穴73を介して保持帯2を介在させた状態でボルト17の螺着により1次側取付部材6、及び、2次側取付部材7に固定される。
ここで、保持帯を分割構造に設ける場合を説明する。図12においては、保持帯を分割構造とする場合の概略模式図を示している。図12(a)、図12(b)の各図に示すように、保持帯68、69を分割構造にして別体に設けることもでき、各保持帯68、69において、前記の一体型の保持帯2と同様に、第1支受部68aと第2支受部68bとにおける水道用メータ20を載置する部分の間隔D、第1支受部69aと第2支受部69bとにおける水道メータ20を載置する部分の間隔Dを、異なる水道用メータ20の面間寸法に対応させるように設けることで、全体の長さLや貫通孔68c、69cの取付位置が変わることがなく、各保持帯68、69をベース体5に対して交換可能とすることができる。このように保持帯を分割構造とした場合にも、各保持帯68、69は、ベース体5の上面11にこのベース体5との軸心が一致した状態で固定できる。
図15においては、本発明のメータユニットの第4実施形態を示したものである。このメータユニットでは、第1実施形態におけるベース体5に対して、形状の異なる保持帯80、第2支受部81、1次側取付部材82、2次側取付部材83を取付けたものである。なお、この実施形態において、保持帯80、第2支受部81、1次側取付部材82、2次側取付部材83を、前述した第2実施形態に適用するようにしてもよい。この実施形態において、先ず、保持帯80と第2支受部81との取付構造について説明する。
図16(a)、図16(b)においては、図15の一部拡大断面図を示しており、保持帯80のレール部85付近と、第2支受部81とを示したものである。同図において、レール部85の上面側には、1つの板ばね部86が形成され、この板ばね部86の上面先端側には抜け止め用の突起部87が形成されている。突起部87は、断面略三角形状に形成され、その先端側に直線状又はアール状の傾斜面88、この傾斜面88に続けて板ばね部86の上面から略直角方向の直角面89が形成されている。
一方、第2支受部81には、前後のスライド方向において、突起部84が係止可能な先方側の第1溝部90、後方側の第2溝部92がそれぞれ形成されている。更に、第1溝部90のスライド方向後端縁には、直角面89の上端部が接触可能なテーパ面91が設けられている。また、第2溝部92よりも後端側における板ばね部86との対応位置には凹状部93が切欠き形成されている。
第2支受部81は、レール部85にスライド溝29が遊嵌された状態で保持帯80の長手方向に対してスライド可能に取付けられる。その際、図16(a)に示すように、図15の所定の面間寸法の水道用メータ20を載置可能な正規の取付け時には、突起部87が板ばね部86の弾性によって第1溝部90に係合(スナップ嵌合)し、第2支受部81は保持帯80の所定位置に固着した状態となる。
図16(a)の状態から、矢印の方向、すなわち、水道用メータ20側にずらす方向に第2支受部81に力を加えると、直角面89の先端側がテーパ面91に当接していることで突起部87がテーパ面に沿って傾倒し、この突起部87と第1溝部90との係合が解除される。これにより、第2支受部81の水道用メータ20側へのスライドが可能となる。
更に、第2支受部81をスライドさせると、図16(b)に示すように、突起部87が板ばね部86の弾性力により第2溝部92に係止する。この場合、第2溝部92のスライド方向後端縁が略直角状に形成されているため、この後端縁に板ばね部86の直角面89が係止して、これ以降の第2支受部81のスライドが防がれる。このため、これ以降のスライドによる第2支受部81の保持帯80からの取り外しを防ぐことができ、例えば、逆止弁31を取り外す際などに第2支受部81を水道用メータ20側にスライドさせたときに、この第2支受部81が容易に外れることがなく紛失等が防がれる。しかも、凹状部93側から図示しない適宜の治具や工具等を装入して板ばね部86を下方に押すことにより、この板ばね部86を傾倒させて突起部87と第2溝部92との係合を強制的に解除することもできる。そのため、この状態で第2支受部81を水道用メータ20方向にスライドさせることにより、保持帯80から取り外すことも可能である。
続いて、保持帯80のベース体5への取付構造を述べる。図15に示すように、保持帯80の下面両側付近には凸部94、94が突設形成され、一方、ベース体5においては、この凸部94と対応する位置に挿通孔15a、15aが穿孔されている。これにより、保持帯80をベース体5の上面に載置したときに、凸部94、94が挿通孔15a、15aに嵌合して保持帯80を位置決めでき、この状態でベース体5、保持帯80、1次・2次側取付部材82、83の基部を容易にボルト締めにより固定できる。この場合、前述したように、挿通孔15a、15aとして、面間寸法の短い水道用メータ取付用に予め設けた穴を利用可能になっている。
ところで、この実施形態では、1次側取付部材82の上部位置には貫通穴96が形成されている。図17に示すように、この貫通穴96とハンドル97の固定穴23とを結束バンド99等で結束することにより、ハンドル97の緩み止め防止を図ることが可能になっている。この場合、貫通穴96とハンドル97との結束を一次側取付部材82の上方側から実施することができるため結束作業が容易となる。
また、ハンドル97の内周面は、圧着部材21に対して2次側方向から取付け可能な凹凸形状となっている。この取付け構造によって、圧着部材21を1次側取付部材82に組み込んだ後でもハンドル97を取付けることが可能になっている。
更に、図15に示すように、2次側取付部材83において、基部のメネジ52aにはキャップ部材98が螺着により取り付けられており、このキャップ部材98の上面側には溝部98aが形成されている。溝部98aは、マイナス、或は、プラス等の適宜の形状であればよく、特に、図に示したように溝部98aがマイナス状である場合には、この溝部99にコイン等を差し込んでキャップ部材98を回動させることにより、ドライバ等の工具を用いることなくキャップ部材98を着脱することが可能になっている。
図18においては、本発明におけるメータユニットの第5実施形態を示している。この実施形態では、第4実施形態のメータユニットに対して保温材125を装着した状態を示したものである。また、図21ないし図24においては、本発明におけるメータユニットの第6実施形態を示している。これらのメータユニットにおいて、保持帯120は、第1支受部121と第2支受部122に係合部123、124をそれぞれ有しており、この係合部123、124に前記の保温材125を係合させて保温するようにしたものである。
図19に示すように、保持帯120において、係合部123は、水道用メータ20の一次側端部付近を直接支受けする第1支受体126の2次側両側に鉤状に一体形成され、一方、係合部124は、水道用メータ20の2次側端部付近を直接支受けする第2支受体127の1次側両側に鉤状に一体形成されている。係合部123と係合部124との長さ方向における間隔は、搭載する水道用メータ20の面間寸法に応じて第1支受部121と第2支受部122との間隔を調節したときに適宜の状態に調節され、これにより、水道用メータ20に対して適切なサイズの保温材125が取付け可能になっている。
一方、保温材125は、発砲ポリスチレン等の発泡性樹脂製よりなり、カバー体130と、メータ部蓋131とを有している。カバー体130は、第1支受体121と第2支受体122との間に挟持可能な長さで、水道用メータ20を包囲可能な形状に設けられている。このカバー体130は、図22に示すように、略対称形の一対の分割部材132、133により2分割され、左右方向からの凹凸嵌合の突き合せによって一体に組み合わさるようになっている。なお、以降の説明において、便宜上、第6実施形態におけるメータユニットの保温材120を用いて説明することがあるが、第5実施形態のメータユニットの保温材についても同様であることは勿論である。
図22に示すように、カバー体130(分割部材132、133)の両側には係合体134、135が形成され、この係合体134、135は、カバー体130をベース体100に装着する際に、係合部123、124に係合可能な鉤状に設けられている。更に、図21に示すように、カバー体130の上部側には、水道用メータ20を包囲する円筒部136と、この円筒部136の両端に連接する舌部137とが形成されている。また、このカバー体130には、下端部内周面138と開口部139とが設けられている。
図23において、下端部内周面138は、カバー体130の下端側に切欠き形成され、水平面である底部140と、テーパ面である内側面141とを有している。また、開口部139は、図21に示すように、カバー体130の上面側で水道用メータ20の表示部20aを視認可能な位置に設けられる。
更に、図20に示すように、下端部内周面138には、長手方向に沿って水平段部142と突状部143とが形成されている。水平段部142は、底部140から肉厚tの厚さにより下方側に突出して内側面141側に設けられる。また、突状部143は、内側面141の上方側に断面略半円形状に設けられる。
また、図24に示すように、分割部材132、133には、その相互に当接する部分である円筒部136の上面にシール部材145が貼り付けられている。分割部材132、133は、このシール部材145により接続され、シール部材145を支点として回動することが可能になっている。
一方、上記したメータ部蓋131は、図21において、嵌合部146と凹部147とを有しており、嵌合部146が円筒部136、凹部147が舌部137にそれぞれ嵌合可能になっており、このメータ部蓋131と、カバー体130とを嵌合することにより水道用メータ20を保温できるようになっている。
なお、図18に示すように、ベース体5には上部アール部14aが形成され、また、図23、図24に示すように、ベース体100には、プレス加工等による成形時において、上面アール部148が案内レール102側、下面アール部149が下部側にそれぞれ形成されている。
次に、保温材125をメータユニットに装着する場合を述べる。保温材125を第5実施形態のメータユニットに取付ける場合、先ず、ベース体5に対して、カバー体130を装着する。その際、分割部材132、133を、シール部材145を支点に開いた状態にし、水道用メータ20の上方側に位置させる。この状態から、各分割部材132、133の凹凸部位を水道用メータの凹凸部位に合わせながら閉じる方向に回転させるようにしてカバー体130を一体に組合わせることで、係合体134、135が各係合部123、124の両側より嵌り込んで係合する。
この係合部123、124と係合体134、135との凹凸による係合により、例えば、特開2002−88827号公報のメータユニット用保温カバーに示されるような面ファスナー等の別部品を用いることなくカバー体130をメータユニットに抜け止めを図りつつ固定することができる。そして、本実施形態では、第1支受体126、第2支受体127の側部近傍に係合部123、124を配置しているので、メータユニットの上方からカバー体130を装着するだけで係合固定を完了させることができる。
また、このように一対の支受体126、127の間にカバー体130(保温材125)を挟持する構造としているので、一方の支受体に対するカバー体130の弾発力が、他方の支受体に対するカバー体130の押圧力となってこのカバー体130が保持帯120に確実に保持された状態となる。更に、この実施形態のように、第2支受部122がスライド構造である場合、カバー体130が介在物となってこの第2支受部122が水道用メータ20側に自然にスライドすることを阻止することができる。
しかも、保温材125装着時には、水平段部142が案内レール14の上面アール部14aに導かれて上面側に密着して気密性を確保し、更には、突状部143が潰れるように変形しながらベース部12外表面に密着して外気の浸入を防ぐことができる。この場合、水平段部142により、ベース体5の上面側の形状が共通であれば、異なる断面形状のベース体であっても保温材125を取付けでき、この保温材125を共用することもできる。
また、突状部143がベース部12外面に密着することで、このベース部12外面との間に気密面144が構成され、この気密面144により外気の浸入が防がれる。
続いて、メータ部蓋131をカバー体130に組付ける。この場合、嵌合部146を円筒部136、凹部147を舌部137にそれぞれ嵌合させながらメータ部蓋131をカバー体130に装着する。この嵌合によって、メータ部蓋131により開口部139が被蓋されると共に、取付け後にカバー体130の嵌合が外れることが防がれ、水道用メータ20の包囲状態が維持される。
上記した保温材125の取付け構造によって、メータユニット全体の高さが低く、水道用メータ20とベース体100との間のスペースが狭くなる場合にも、この間に保温材125を挿入できることでメータユニット全体の軽量化やコストダウンを図りつつ、保温材125をメータユニットに密着固定させた状態で取付けて外気の浸入を防いでいる。また、ベース体上面の密着、あるいは、これに加えて、ベース部外表面の密着性の確保により、図18や図23に示すように、水道用メータ20とベース体100との間を保温材で覆わなくとも、外気の浸入を防いで保温性を確保することができる。
なお、本実施形態における保温材の取付構造は、保持帯を用いる構造に限定することなく、例えば、図示しないが、押出し、或は、引抜き成形により形成した断面略矩形状の部材の両端部位を適宜の長さに切断してベース体とし、このベース体両端部位に水道用メータ装着用の1・2次側取付部材を設けた態様のメータユニットに適用するようにしてもよい。
一方、保温材を第6実施形態のメータユニットに装着する場合には、アンカーボルトにより保持部材101を介して床面に固定されたベース体100に対して、保温材125を装着すると、水平段部142が案内レール102の上面アール部148によって円滑にベース体100の上面に導かれて密着し、また、突状部143が垂下部104外周面に密着して保温材125内部への外気の浸入を防ぐことができる。
更には、ベース体100の側面形状に応じて突状部143が変形することにより、垂下部104の幅の異なる形態のベース体100はおろか、傾斜した側面部分を有するベース体100に対しても突状部143を密着させることが可能である。これにより、第5実施形態のベース体の場合と同様の保温性を確保できる。
1 メータユニット本体
2 保持帯
3 第1支受部
4 第2支受部
5、70 ベース体
6 1次側取付部材
7 2次側取付部材
11 上面
14 案内部
15 挿通孔
17 ボルト
18 貫通孔
20 水道用メータ
22 ハンドル
24 貫通穴
71 切欠部

Claims (5)

  1. ベース体上面の長手方向に長尺状の保持帯を載置し、この保持帯上面の長手方向の両端位置に水道用メータを圧着固定するための1次側取付部材と2次側取付部材を固定し、前記保持帯には、水道用メータの1次側と2次側を載置する載置部を有する第1支受部と第2支受部を前記1次側取付部材と2次側取付部材の近傍位置に設け、少なくとも前記第2支受部を前記保持帯の長手方向にスライドさせて当該第2支受部を移動可能に設けたことを特徴とするメータユニット。
  2. 前記ベース体の長手方向の上面両側に、前記保持帯を保持する案内部を設けて前記保持帯をベース体の上面に軸心を保持させて取付けた請求項1に記載のメータユニット。
  3. 前記保持帯には、ベース体に形成した挿通孔に対応するボルト用の貫通孔を設けた請求項1又は2に記載のメータユニット。
  4. 前記ベース体を長手方向に切欠部を有する中空形状に形成し、前記切欠部に前記保持帯を取付けた請求項1乃至の何れか1項に記載のメータユニット。
  5. 前記ベース体を断面下向きコ字形状に形成した両端部に内向きの折曲部を形成し、前記ベース体の上面に前記保持帯を取付けた請求項1乃至の何れか1項に記載のメータユニット。
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