JP5236351B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の被加工物を、レーザ光で精密に切断加工する際に用いられる切断加工装置に関する。
半導体デバイス製造工程では、略円板形状の半導体ウエハ(以下、「ウエハ」と略称。)の表面に、IC(integrated circuit:集積回路)又はLSI(large-scale integration:大規模集積回路)などの回路を多数形成し、これらの回路が形成された各領域を、所定のストリート(切断ライン)に沿って、格子状にダイシングすることにより、個々の半導体チップ(デバイス)を製造している。
ウエハの上記ストリートに沿って行う切断工程は、通常、ダイサーとも称される切削装置によって行われているが、ウエハなどのワークにレーザ光を照射することによって切断を行う加工装置も提案されている(特許文献1参照)。
この種のレーザ加工装置では、レーザ光の光軸位置(即ち、加工点)に対する被加工物の位置関係を高精度に把握しておく必要がある。例えば、被加工物をカメラで撮影して得た画像情報によって該被加工物の位置を確認し、レーザ光照射部に対する被加工物位置をX軸、Y軸の各方向に調整する技術が採用される。典型例としては、レーザ光照射部とは別の位置にアライメント用のカメラを配置しておき、該カメラによって得られた画像情報に基づいて被加工物の存在の位置を検出して、レーザ発振部に対して被加工物を位置付けする。
しかし、被加工物を切断加工するためのレーザ光照射部とアライメント用のカメラの実際の相対的座標位置関係は、周辺の温度条件等によって、設計段階の座標位置関係から経時的に微妙に変化する。従って、設計段階の相対的座標位置関係に基づいて切断加工を行ってしまうと加工精度が低下する。
このため、高精度の切断加工をワークに施す場合には、レーザ光出射部とアライメント用のカメラの実際の相対的座標位置関係を予め正確に把握し直しておいて、実際の相対的座標位置関係を基に切断加工を制御する必要がある。例えば、チャックテーブル等に保持されたワークにレーザ光を照射して該ワークに加工痕を形成し、この加工痕を前記カメラで撮影することによって、レーザ光照射部の実際の光軸位置(加工点)を把握し、これにより加工点とアライメント用のカメラの実際の相対的座標位置関係を把握することも可能である。
特開平10−305420号公報。
しかし、ワークに加工痕を形成する従来技術では、この加工痕をワークにわざわざ形成しなければならないという点や、ワーク上の加工痕を正確にカメラで認識することが困難な場合があるなどの問題があった。
そこで、本発明は、ワークに加工痕を形成しなくても、レーザ光出射部とアライメント用のカメラの相対的座標位置関係を高精度に把握することが可能なレーザ加工装置を提供することを主な目的とする。
本発明は、チャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザ光を照射することにより所定の加工を施すレーザ照射部を備えるレーザ光照射手段と、前記チャックテーブルに保持された被加工物に配置されたアライメントマークを撮像する第一カメラと、前記チャックテーブルと前記レーザ光照射手段とをX軸方向及びY軸方向に相対的に移動せしめる位置付け手段と、から少なくとも構成されたレーザ加工装置に関連し、前記レーザ光が照射される加工点を検出するための第二カメラと、該加工点及び前記第一カメラの設計段階の相対的座標位置関係を記憶する「記憶部」と、前記設計段階の相対的座標位置関係と実計測により得られる前記加工点及び前記第一カメラの実相対的座標位置関係との間に相違があるか否かを判定する「判定部」と、を備えるように工夫しておき、前記判定の結果により相違があった場合は、前記実相対的座標位置関係に基づいた加工を施すようにしたレーザ加工装置を提供する。
また、前記第一カメラ及び前記第二カメラによる撮像可能範囲内に、ティーチマーク部を備えるようにしてもよい。なお、「ティーチマーク部」は、上記した第一カメラと第二カメラのそれぞれのX、Y座標を知り、それによって、第一カメラと第二カメラの相対的な座標位置関係を知るために設けられた座標基準部である。
ここで、「アライメントマーク」とは、被加工物(ワーク)上に配設されているマークであって、ワークのチャックテーブル上の位置を装置が認識するための基準としてカメラに認識されるマークをいう。また、「ティーチマーク」とは、ワークのチャックテーブル上の位置を装置が認識するためにアライメントマークを認識するためのカメラと、加工点を撮像するためのカメラの位置関係を認識するための基準として、それぞれのカメラに認識されるマークをいう。
本発明によれば、被加工物であるワークにわざわざ加工痕を形成しなくても、カメラの撮像によってレーザ光出射部(加工点)の位置を把握できるので、該加工点とアライメント用のカメラの相対的座標位置関係を高精度に把握することができ、ひいては、ワークに対して高精度なレーザ加工を施すことができる。
以下、本発明に係るレーザ加工装置の好適な実施形態の一例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態例に狭く限定されない。
まず、図1は、本発明に係わるレーザ加工装置の好適な実施形態の主要構成部分の概略図である。この図1中に符号Mで示されたレーザ加工装置(以下、「装置」と略称する)は、被加工物であるワークW上の所定箇所に対して、焦点合わせされたレーザ光を照射することによって、目的の加工を施すための装置である。
被加工物であるワークWは、特に限定はされないが、例えば、半導体ウエハ等のウエハや、チップ実装用としてウエハの裏面に設けられるDAF(Die Attach Film)等のフィルム状接着部材、あるいは、半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス系又はシリコン系の基板、さらには、ミクロンオーダーの精度が要求される各種加工材料を挙げることができる。また、本装置Mによって行われる加工内容についても特に限定はされず、例えば、ワークWの切断、溝形成加工、切削加工、孔形成加工などを広く含む。
まず、図1を参照すると、本装置Mは、被加工物であるワークWを位置決めされた状態で載置するためのチャックテーブル1を備えている。そして、このチャックテーブル1の上方領域には、ワークWの所定箇所(例えば、切断予定線)に対して、レーザ光を照射するためのレーザ光照射手段2が設けられている。
さらに、このチャックテーブル1に保持されたワークWに設けられているアライメントマークAを撮像するための第一カメラC1と、レーザ光Pが焦点位置合わされた状態で照射されるときのワークW上のレーザ光照射点、即ち、加工点Bを検出するための第二カメラC2と、を備えている。
このレーザ光照射手段2は、所定箇所に配置されたレーザ発振部21と、該レーザ発振部21から発振されたレーザ光Pの進路途中に配置されており、ワークWに向けてレーザ光Pの進路を変換する光変換手段(例えば、ミラー)22と、ワークWの上方に配置された集光手段23と、を少なくとも備えており、さらには、レーザ光Pの焦点合わせ機構も備える。なお、焦点合わせ機構については、特に図示しないが、集光手段23(集光レンズ)のワークWに対する高さ位置などを、アクチュエータなどを用いて変更し得る機構を採用できる。
なお、レーザ光Pの前記焦点合わせ機構については、上記第二カメラC2によって得た撮像情報を利用して確認を行ってもよい。このような構成では、上記第二カメラC2の画像に基づいて前記焦点合わせ機構によって焦点合わせが可能である。このため、実際に加工を行った加工痕を第1カメラ(アライメントカメラ)C1によって撮像することで焦点合わせをする必要がないという利点がもたらされ、焦点合わせがタイミングを選ばずに容易に行えるので、より高精度なレーザ加工にも寄与する。
さらに、図1には、装置Mを構成するチャックテーブル1の近傍位置にティーチマーク部3が設けられている。このティーチマーク部3は、前述の通り上記した第一カメラC1と第二カメラC2のそれぞれのX、Y座標を知り、それによって、第一カメラC1と第二カメラC2の相対的な座標位置関係を知るための作業(ティーチ作業)を行うために設けられた基準部である。
例えば、このティーチマーク部3には、例えば、何らかのパターン形状をなすティーチマークを形成しておいて、いわゆるパターンマッチングを行うことにより、該ティーチマーク部3との正確な位置合わせ(座標合わせ)を行うようにしてもよい。なお、この場合、前記パターン形状を後述するコンピュータ制御部5(図2)で予め記憶しておくようにし、パターンマッチングに係わる判定を行うようにする。あるいは、明度の閾値を縦軸、位置を横軸にする方法等で、パターンマッチングを行わずにティーチマークの位置を把握することも可能である。この場合は、パターン形状を予め記憶させておく作業を行う必要がないという利点がある。
なお、ティーチマークについては、それぞれ撮像倍率の異なる第一カメラC1と第二カメラC2の両方にはっきりと認識できる形状である必要があるが、ガラス等の熱膨張係数が低い材質を使用するなどして、それぞれのティーチマークの位置関係の変化が許容範囲であるならば、第一カメラC1用と第二カメラC2用の二種類のティーチマークを使用してもよい。
なお、第一カメラC1と第二カメラC2の撮像倍率の差は、第一カメラC1が直接ワークW(のアライメントメークA)を撮像するのに対して、第二カメラC2は集光手段(集光レンズ)23を介してワークWを撮像し、該集光手段(集光レンズ)23のNA(開口数、Numerical Apertureの略)の影響を受けて倍率が高くなることに起因する。
このティーチマーク部3は、本実施形態例の場合では、チャックテーブル1の近傍に配置された構成であって、このティーチマーク部3は、後述する位置付け手段によってチャックテーブル1と一体に移動する構成となっている(図2参照)。
このティーチマーク部3の配置位置については、チャックテーブル1の近傍にはとくに限定されず、第一カメラC1及び第二カメラC2の撮像可能な範囲に入る位置であればよく、例えば、チャックテーブル1上、あるいは、ワークWそれ自体に配置しておいてもよい。さらには、アライメントマークAをティーチマークとして併用することも可能である。
なお、アライメントマークをティーチマークとして併用した場合には、アライメントマークはワークの品種によって形状が異なる場合があるので、ワークWごとに、いわゆるパターンマッチング作業を第一のカメラC1と第二のカメラC2に対して行う必要がある。これに対して、チャックテーブル1の近傍やチャックテーブル上などの装置箇所にティーチマーク部3を設けた場合には、第二カメラC2に対するパターンマッチング作業は一度行うだけでよいという利点、または、前述の様にパターンマッチング作業を行う必要な無いという利点があり、さらには、ワークをチャックテーブルが保持していないときでもティーチ作業が行なうことができるという利点もある。
次に、図2に基づいて、本装置Mの構成について、さらに詳しく説明する。なお、図2は、同装置Mの外観斜視図及び制御部の構成を示す図であり、この図2に示されたワークWは、被加工物の一例であり、半導体ウエハを支持した状態のフィルム状接着剤を格子状の切断予定線(ストリート)に沿ってレーザ光で切断せんとする被加工物である。
まず、図2に示された符号4は、レーザ光照射手段2に対してチャックテーブル1をX軸方向及びY軸方向に相対的に移動させることが可能な「位置付け手段」である。この位置付け手段4の具体的手段は、特に限定されないが、例えば、図2に示されたようなスライド機構を採用することができる。
このスライド機構は、X軸方向(図2の矢印6)にプレート台41を水平スライド可能なスライド機構4Xと、該プレート台41に載置されており、チャックテーブル1が固定配置されているプレート台42をY軸方向(図2の矢印7)に水平スライド可能なスライド機構4Yと、から構成されている。
さらに、チャックテーブル1は、周方向(図2の矢印8参照)に回転動作可能に構成されている。このスライド機構の動作や前記回転動作の動作情報は、制御部5によって、高精度に制御・管理されている。
ここで、制御部5は、コンピュータによって構成されており、図2に示されているように、所定の制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)501と、ワークWに係わるデータや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)502と、前記制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)503と、カウンター504と、カメラC1,C2などからの検出信号が入力される入力インターフェース505及びレーザ光照射手段2、位置付け手段4(41,42)などに制御信号を出力する出力インターフェース506などを備えている。なお、CPU501には、判定部51(判定内容については後述)があり、RAM502にはワークWに係わる設計情報や第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の設計段階の相対的座標位置関係に係わる情報などを記憶する記憶部52が設けられている。
続いて、図2に示されているように、第一カメラC1と第二カメラC2は、設計された所定の相対的座標位置関係で、チャックテーブル1の上方領域に配置されている。また、前記第二カメラC2については、例えば、ワークWに対するレーザ光Pの照射焦点位置である加工点Bの鉛直上方に配置されている。なお、第二カメラC2は、前記加工点Bを撮像できるように配置されていればよいのであり、ミラーを使用した場合等は加工点Bの鉛直上方以外に第二カメラC2を配置しても良く、加工点Bの鉛直上方に限定されるものではない。
ここで、本装置Mにおいては、チャックテーブル1に加工目的のワークWを載置した後には、まず、このワークWに配置されている所定のアライメントマークAの位置を第一カメラC1で撮像した情報に基づいて認識することにより、チャックテーブル1上のワークWの位置を把握する。即ち、チャックテーブル1上の所定位置に、ワークWが正確に載置されているか否かを制御部5の判定部51において判定する。
前記判定部51における判定の結果、ワークWの載置位置がずれている場合は、チャックテーブル1のスライド機構4(41、42)や回転機構によって、ワークWの位置状態を是正し、後続のレーザ加工に備える。
次に、チャックテーブル1上のワークWの位置を定めた後は、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の相対的座標位置関係に基づいて、レーザ光照射手段2をワークW上の加工すべき位置へと位置付けし、レーザ光Pによる切断等の所望の加工を実施するステップに移行する。
各ワークWの加工すべき位置とアライメントマークAの相対的な座標位置関係は、常に一定である。このため、ワークWの前記アライメントマークAの位置に第一カメラC1の中心点を一致させておけば、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の相対的座標位置関係に基づいて、ワークWを保持したチャックテーブル1をX軸、Y軸方向にスライド移動させることにより、レーザ光照射手段2(の加工点B)をワークWの加工すべき位置に位置付けることができる。
ここで、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の設計段階の相対的座標位置関係に係わる情報は、制御部5中の記憶部52に予め記憶されている。しかし、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の相対的座標位置関係は、装置Mの周辺の温度条件等によって、経時的に微妙に変化してしまう場合がある。
従って、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の設計段階の相対的座標位置関係に基づいて、レーザ光照射手段2(の加工点B)をワークWの加工すべき位置に位置付けするとズレが生じてしまうので、高精度のレーザ加工を行う場合には問題が生じる。
そこで、本装置1では、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の設計段階の相対的座標位置関係と加工段階の所定のタイミングで実施した実計測の結果により得られた実際の前記相対的座標位置関係(以下、「実相対的座標位置関係」という。)との間に相違があるか否かを、コンピュータ制御部5中に設けられた判定部51にて判定する。
なお、この判定作業を行う頻度やタイミングは、特に、限定されず、例えば、レーザ加工の開始段階に必ず行ったり、一日に何回か時間を決めて定期的に行ったり、ワークWごとに行ったりしてもよい。
上記判定の結果により、前記相違があると判定された場合は、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の実相対的座標位置関係に基づき、レーザ光照射手段2(の加工点B)を、ワークWが載置されたチャックテーブル1側をスライド移動させることによって、ワークWの加工すべき位置に位置付けるようにする。
一方、前記相違がないと判定された場合は、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の設計段階の相対的座標位置関係に基づいて、レーザ光照射手段2(の加工点B)をワークWの加工すべき位置に位置付けるようにする。
ここで、図3〜図5に基づいて、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の実相対的座標位置関係の把握を行うときの作業手順の一例について説明する。なお、この図3〜図5は、ワークWが載置された状態のチャックテーブル1を上方から視たときの平面図である。
まず、例えば、ティーチマーク部3の基準点31を基にして、第一カメラC1の中心点Gの座標位置(X1,Y1)を把握し、さらには、ティーチマーク部3の基準点31を基に、第二カメラC2の中心点Q(即ち、加工点Bと同じ)のX、Y座標位置(X2,Y2)に係わる情報を得る。
次に、X1とX2の差分ΔX、並びに、Y1とY2の差分ΔYをコンピュータで自動計算し、この計算値に基づいて、第一カメラC1の中心点Gと第二カメラC2の中心点Qの間の相対的座標位置関係を知る。
そして、コンピュータ制御部5の記憶部に予め記憶されている設計段階の相対的座標位置関係に係わる情報であるΔXn、ΔYnの値と上記したΔX、ΔYとの相違を、それそれ、次の数式1、2により計算する
Figure 0005236351
Figure 0005236351
前掲した数式1、2による計算の結果、Dx、Dyの少なくとも一方がゼロでない場合には、制御部5の判定部51において、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の実相対的座標位置関係が、装置Mの設計段階における同相対的座標位置関係と相違していると判定する。この判定結果の場合は、現実の前記実相対的座標位置関係に基づいて、ワークWの加工すべき位置にレーザ光照射手段2(の加工点B)を位置付けるようにする。
続いて、図4、図5を参照して説明する。まず、ワークW上の所定箇所に配置されているアライメントマークAに対して第一カメラC1の中心点Gを正確に位置付けする(図4参照)。なお、この位置づけ作業は、チャックテーブル1のスライド機構4(41,42)により、ワークW側を動かすことによって行う。
続いて、前記アライメントマークAからの相対的な配置箇所が正確に決まっているワークWの加工すべき位置Kに向けて、第一カメラC1とレーザ光照射手段2(の加工点B)の間の実相対的座標位置関係に基づいて、レーザ光照射手段2(の加工点B)を位置付け、その後に加工すべき位置Kから所定のレーザ加工を開始する。
なお、コンピュータ制御部5の記憶部52では、ワークWに関するレーザ加工を施す箇所、ライン、あるいはパターンを既に記憶しており、この記憶情報に基づいて、チャックテーブル1のスライド機構4や回転機構によって、ワークWをレーザ光照射手段2に対して相対的に動かしながらレーザ加工を進行させていき、所望の加工を完了する。
以上のように、本発明によれば、被加工物であるワークWにわざわざ加工痕を形成しなくても、第二カメラC1の撮像によってレーザ光出射部2(加工点B)の位置を把握できるので、該加工点Bとアライメント用の第一カメラC1の相対的座標位置関係を高精度に把握することができ、ひいては、ワークWに対して高精度なレーザ加工を施すことができる。
また、ワークWの搬送から加工までを全自動で行う場合等において、本装置Mでは、NAの高いレンズを集光手段23し、第二カメラC2では該レンズを通してワークWの加工点Bを撮像するため、該第二カメラC2の視野範囲が狭くなる(例えば、100μm角以下の視野範囲)。一方、チャックテーブル1上のワークWの位置にはある程度のバラつきがあるために、アライメント用の第一カメラC1には、一定の広い視野範囲が求められる(例えば、1000μm角以上の視野範囲)。
従って、本発明では、その目的や装置構造の制限に応じた視野範囲を有する二つのカメラC1、C2を使用する技術的な必然性がある。つまり、このような視野範囲の異なる二つのカメラC1、C2を役割分担させて使用するという構成は、それぞれのカメラC1,C2の目的にあった撮像作業等を効率よく行なうことができるので、特に、ワークWの搬送から加工までを全自動で行う場合に有効となるのである。
本発明に係わるレーザ加工装置は、ワークに対して高精度に切断、切削、溝形成加工、孔形成加工などを施す場合に広く利用できる。
本発明に係わるレーザ加工装置(M)の好適な実施形態の主要構成部分の概略図である。 同レーザ加工装置(M)の外観斜視図及び制御部の構成を示す図である。 第一カメラ(C1)とレーザ光照射手段(の加工点B)の間の実相対的座標位置関係の把握を行うときの作業手順の一例について説明するための図である。 同説明のための他の図である(第一カメラC1の中心点GをアライメントメークAに一致させたときの様子を示す)。 同説明のためのさらに他の図である(レーザ光の照射点である加工点BをワークWの加工すべき点Kと一致させたときの様子を示す)。
符号の説明
1 チャックテーブル
2 レーザ光照射手段
3 ティーチマーク部
4 位置付け手段
5 制御部
51 判定部
52 記憶部
A アライメントマーク
B 加工点
C1 第一カメラ
C2 第二カメラ
M レーザ加工装置(略、装置)
W ワーク(被加工物)

Claims (2)

  1. チャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザ光を照射することにより所定の加工を施すレーザ照射部を備えるレーザ光照射手段と、前記チャックテーブルに保持された被加工物に配置されたアライメントマークを撮像する第一カメラと、前記チャックテーブルと前記レーザ光照射手段とをX軸方向及びY軸方向に相対的に移動せしめる位置付け手段と、から少なくとも構成されたレーザ加工装置において、
    前記レーザ光が照射される加工点を検出するための第二カメラと、
    前記加工点及び前記第一カメラの設計段階の相対的座標位置関係を記憶する記憶部と、
    前記設計段階の相対的座標位置関係と実計測により得られる前記加工点及び前記第一カメラの実相対的座標位置関係との間に相違があるか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記相違があった場合は、前記実相対的座標位置関係に基づいた加工を施すレーザ加工装置。
  2. 前記第一カメラと前記第二カメラの相対的な座標位置関係を知るためのティーチマーク部を備え、
    該ティーチマーク部は、前記位置付け手段によって前記チャックテーブルと一体に移動する構成とされて、前記第一カメラ及び前記第二カメラのそれぞれの撮像可能範囲に入る位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
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