JP5234464B2 - 自然エネルギの回収システム用の減速装置 - Google Patents

自然エネルギの回収システム用の減速装置 Download PDF

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Description

本発明は、自然エネルギの回収システム用の減速装置に関する。
特許文献1によれば、図8に示す自然エネルギの回収システムの一例である風力発電装置のヨー駆動装置500に用いる減速機502が示されている。この減速機502は、1段減速部510、該1段減速部510に連結される2段減速部520、並びに該2段減速部520に連結される3段減速部530から成っている。
2段減速部520は、遊星減速機構の第1キャリヤ507に連結される入力平歯車521及び該入力平歯車521に噛み合う複数の平歯車522(4個)からなる平歯車式減速機構機から構成されている。また、3段減速部530は、内周に形成された固定の内歯歯車体531と、該内歯歯車531に噛み合う複数(2個)の外歯歯車534と、該複数の外歯歯車534に挿入され、2段減速部520の平歯車522に連結され回転することで該複数の外歯歯車534を偏心回転させる複数(4個)のクランク軸535と、該クランク軸535の軸方向両端部を回転可能に支持する出力部材としての出力側のキャリヤ540とを備えた偏心揺動型減速機構で構成されている。
出力ピニオン539が設けられている出力軸537は、キャリヤ540と一体化されており、1個の軸受541で支持されている。出力側のキャリヤ540は、モータ側のキャリヤ542と連結され、このモータ側のキャリヤ542が、軸受544によって支持されている。
特開2005−61519号公報(請求項1、図1)
しかしながら、自然エネルギを回収するシステム用の減速装置の場合、突風、台風等の風力により、出力側から予期せぬ大荷重(ラジアル荷重)が加わるときがある。この場合、従来の構造だと、このラジアル荷重を受ける軸受544が、最終段の第3減速機構530よりもモータ側にあり、当該大ラジアル荷重が第3減速機構530内を通過し、該第3減速機構530が破損等するおそれがあった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、ラジアル方向における耐衝撃性を増大し、特に外力によるラジアル荷重の減速機構への伝達を防止する自然エネルギの回収システム用の減速装置を提供することを課題とする。
本発明は、自然エネルギの回収システムにおいて使用される減速装置であって、該減速装置の減速機構部よりも出力側において、出力軸が減速機構部側の第1軸受及び反減速機構部側の第2軸受にて支持され、且つ、該出力軸の前記第1軸受で支持されている部分の軸径が、前記第2軸受で支持されている部分の軸径よりも大きく形成され、前記第1軸受の転動体が、ころで構成され、前記減速機構部が、内歯がころで構成された内歯歯車を有し、前記第1軸受の転動体を構成するころと前記内歯を構成するころは、前記減速装置のケーシングに連続して形成された溝部に組み込まれている構造とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明では、減速機構部よりも出力側において、出力軸が減速機構部側の第1軸受及び反減速機構部側の第2軸受にて支持され、且つ、該出力軸の前記第1軸受で支持されている部分の軸径が、前記第2軸受で支持されている部分の軸径よりも大きく形成されている。
これにより、減速機構部よりも出力側において、一対の軸受で出力軸を支持することができるため、出力ピニオンから入ってくる外力(突風等による大ラジアル荷重)を、特に減速機構部側で径の大きな第1軸受で受けることができ、ラジアル方向(軸方向に対し垂直方向)のぶれ(外力)に対する十分な耐衝撃性を備えることができる。この結果、突風等による大ラジアル荷重が、減速機構部に伝わるのを効果的に防止することができる。
本発明によれば、ラジアル方向における耐衝撃性を増大し、特に外力によるラジアル荷重の減速機構への伝達を防止する自然エネルギの回収システム用の減速装置を提供できる。
本発明の実施形態の一例にかかる風力発電機用サイクロ減速装置の縦断面図 図1に示す風力発電機用サイクロ減速装置におけるII−II断面図 図1に示す風力発電機用サイクロ減速装置におけるIII部拡大図 本発明の他の実施形態の一例にかかる風力発電機用サイクロ減速装置の縦断面図 本発明の参考例にかかる風力発電機用サイクロ減速装置の縦断面図 上記実施形態に係る動力伝達装置が組み込まれている風力発電システムの概略側面図 同風力発電システムにおける発電ユニットの概略を示す斜視図 従来の風力発電装置のヨー駆動装置に用いる減速機
減速装置G1の用途を明確にするため、便宜上、最初に自然エネルギの回収システムの一例である風力発電機のヨー駆動装置について説明する。このヨー駆動装置を図6、7に示す。
本実施形態では、ヨー駆動装置14の減速装置G1に本発明が適用されている。ヨー駆動装置14は、電動モータMo、出力ピニオン24付きの減速装置G1、及び該出力ピニオン24と噛合する旋回内歯歯車28を備える。減速装置G1は、図7の例では4個描写されており、それぞれ発電ユニット12の本体側に固定されている。一方、4個の減速装置G1の各出力ピニオン24(図1参照)が噛合している旋回内歯歯車28は、円筒支柱11側に固定されており、図示せぬヨーベアリングの内輪を構成している。ヨーベアリングの外輪(図示略)は、発電ユニット12の本体側に固定されている。この構成により、電動モータMoによって減速装置G1を介して出力ピニオン24を回転させることにより、該出力ピニオン24と噛合している旋回内歯歯車28が回転し、発電ユニット12全体を円筒支柱11の軸心37(図7)の周りで旋回させることができる。この結果、ノーズコーン18を所望の方向(例えば風上の方向)に向けることができ、効率的に風圧を受けることができる。しかしながら、その一方で、突風や台風等により、発電ユニット12の向きが強制的に変えられると、減速装置G1の出力ピニオン24が、大きなラジアル荷重を受ける。そのため、この大きなラジアル荷重が、減速機構40、41内をそのまま通過すると、該減速機構40、41が破損してしまうおそれがある。
そこで、この実施形態では、減速装置G1について図1、図2に示されるような構成を採用している。
図1は、本発明の実施形態にかかる減速装置G1の縦断面図を示している。また、図2は、減速装置G1のII部拡大図、図3は、減速装置G1のIII−III断面図を示している。
まず、減速装置G1の構造について説明する。
この減速装置G1は、電動モータMo(図6参照)の回転を減速する2段(複数段)の減速機構(第1、第2減速機構40、41)を上下方向に直列に連結したものである。モータMoの回転は、遊星歯車のキャリヤ36から動力を取り出す遊星歯車機構で構成された第1、第2減速機構40、41によって減速され、出力軸32から出力される。出力軸32の先端には、前記出力ピニオン24が取り付けられている。
この第1、第2減速機構40、41は、中心軸が鉛直方向に伸びるケーシング(枠体)56の内部に上下方向に設置されており、下側ほど低速段となる減速機構である。なお、ケーシング56は前述したように発電ユニット12(図6、図7)の本体側に取り付けられている。
第1、第2減速機構40、41は、ほぼ同様の構成の内接噛合型遊星歯車機構を用いた減速機構であるため、ここでは代表して下側に配置した低速段の第2減速機構41について説明することとし、上側に配置した高速段の第1減速機構40については重複説明を省略する。
この第2減速機構41は、2枚の外歯歯車50(50A、50B)と、該外歯歯車50が内接噛合する内歯歯車58と、を備える。外歯歯車50は、偏心揺動しながら内歯歯車58と内接噛合し、この内接噛合によって生じる外歯歯車50と該内歯歯車58との相対回転が出力として取り出される。
第2減速機構41の入力軸47は第1減速機構40の出力軸132に相当しており、軸受66(66A、66B)により、いわゆる両持ち支持されている。入力軸47のこの軸受66間には2つの偏心体46(46A、46B)が連結されている。これらの偏心体46は、入力軸47に作用する荷重が相殺されるように180度の位相差で配置されている。該偏心体46の外周には、ころ49(49A、49B)を介して、前記外歯歯車50が組み込まれている。
外歯歯車50は、内歯歯車58よりも「1」だけ少ない歯数を有している。この外歯歯車50は、外歯歯車50を貫通する内ピン孔45を備えている。内ピン孔45には内ピン60が遊嵌している。内ピン60の外周には、摺動部品促進部材として内ローラ62が取り付けられている。該内ピン60は、キャリヤ36と一体化されており、キャリヤ36は出力軸32と一体化されて、該出力軸32の一部を構成している。
これに対し、内歯歯車58は、ケーシング56内周に一体的に形成されている。内歯歯車58の内歯は、ころ73によって構成されている。
キャリヤ36を含む出力軸32は、第2減速機構41側の第1軸受68と反減速機構側の第2軸受70により支持されている。第1軸受68は、出力軸32における前記キャリヤ36相当部分の外周を支持している。即ち、第1軸受68で支持されている出力軸32の軸径d1は、第2軸受70で支持されている出力軸32の部分の軸径d2よりも大きい(d1>d2)。
上述したように、第1減速機構40の構成自体は、第2減速機構41とほぼ同一であるため、同一又は類似する機能を有する部材に第2減速機構41と下二桁が同一の符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。
本実施形態では、出力軸32が、出力軸32とケーシング56の一部をそれぞれ外輪と内輪として利用する第1軸受68を用いて支持されている。
以下、第1軸受68の構造について詳述する。
第1軸受68の転動体は、ころ64で構成されている。
ころ64は、第2減速機構41よりも出力側にあるキャリヤ36を含む出力軸32の当該キャリヤ36相当部分の外周65と接触している。この出力軸32の外周65が、ころ(転動体)64の転動面を構成する。即ち、出力軸32の(キャリヤ36相当部分の)外周65が第1軸受68の内輪を兼ねている。
また、ころ64は、キャリヤ36を含む出力軸32の当該キャリヤ36相当部分と対峙する部位のケーシング56の内周66と接触している。このケーシングの内周66が、ころ(転動体)64の転動面を構成する。即ち、ケーシング56のキャリヤ36相当部分と対峙する部位の内周66が第1軸受68の外輪を兼ねている。
ころ(転動体)64は、上述したキャリヤ36を含む出力軸32(内輪)とケーシング(外輪)56との間に形成される円周方向の空間に並列に隙間なく挿入される(図3参照)。また、このころ64は、内歯歯車58の内歯を構成するころ73と同一径とされており、両者73、64の軸心A1は、減速装置G1における同一の半径方向位置に配置されている。
なお、第1軸受68のころ(転動体)64は、内歯歯車58の内歯を構成するころ73とは機能が異なるため、該内歯歯車58のころ73と分離されていることが好ましい。例えば、第1軸受68のころ64は、自身の直径が10μm単位で数種類用意され、シム調整によりケーシング(外輪)56と出力軸(内輪)32に対し最適な接触状態のものが選択される。一方、内歯歯車58のころ73は、このような厳格な精度は要求されない。このように2つのころ73、64を別部材とすることにより、出力軸32の一端を確実にぶれなく支持すると共に、(分離されていることにより)減速機構41側に出力軸32のラジアル方向のぶれを伝達させないようにするためである。一方、内歯歯車58と第1軸受68は、加工精度に違いはあるものの、基本的に、同じ材料(ころ64、73)で構成してあり、且つころ64、73を受ける溝部分のケーシング56の加工は連続して一度で行なえるため、コストダウンを図ることができる。
なお、ころ64の下面67は、ケーシング(外輪)56の内周に形成されたL字状の段差部77により支持されている。ころ64の上面69は、ころ73を介してカバー78により外部への飛び出しが防止されている。
次に、減速装置G1の作用について説明する。
まず、第1、第2減速機構40、41の作用について説明する。
第1、第2減速機構40、41はほぼ同一の減速作用を有するため、ここでは第2減速機構41についてのみ説明する。
第2減速機構41は、内歯歯車58がケーシング56に固定されているため、外歯歯車50は、入力軸47が1回回転すると1回揺動して内歯歯車58との噛合位置が1歯だけ(歯数差分だけ)ずれる。この結果、外歯歯車50は、該内歯歯車58に対して該歯数差に相当する角度だけ相対回転する(入力軸47の回転と逆方向に自転する)。この内歯歯車58に対する外歯歯車50の相対回転(自転)が内ピン60を介してキャリヤ36、即ち、該キャリヤ36と一体化された出力軸32に伝達され、該出力軸32に設けられた出力ピニオン24から出力されるようになっている。
次に、本発明にかかる第1軸受68の作用について説明する。
第1軸受68は、出力軸32のキャリヤ36相当部分の外周65(内輪)とケーシング56のキャリヤ相当部分と対峙する部位の内周66(外輪)により形成される軌道が、水平に形成されている。これにより、剛性の高い内外輪を構成することができる。また、第2減速機構41より出力側で出力軸32は2点支持され、しかも単に出力軸32の小さな軸径d2の軸部を2点支持するのではなく、第1軸受68は減速機構側の大きな軸径d1の軸部で支持するので、第2軸受70を支点として出力ピニオン24から出力軸32に伝達されてくるラジアル方向の外力(荷重)に対する十分な耐衝撃性を得ることができる。この結果、大ラジアル荷重が減速機構部40、41へ伝達されることを防止し、減速機構部40、41の損傷を防止することができる。
さらに、ころ(転動体)64は第2減速機構41の内歯歯車58を構成するころ73と分離されているため、ラジアル方向の外力(荷重)が第2減速機構41に伝達されるという不具合をさらに低減させることができる。
本実施形態では、出力軸32を支持する第1軸受68の支持位置はキャリヤ36の外周であるため、出力軸32の軸方向長を長くすることなく、第1、第2軸受68、70間のスパンを長く保ち、出力軸32を支持することができる。この結果、減速装置G1全体として軸方向の長さを短くすることができている。また、ラジアル荷重によるモーメントを受ける腕に相当する部分の長さ(第2軸受70(支点)から第1軸受68の距離)が長くなるため、ラジアル荷重に対する十分な耐衝撃性を得ることができ、減速機構部40、41の損傷を防止することができる。
第1軸受68の内外輪は、キャリヤ36と一体化された出力軸32、ケーシング56と兼用されている。これにより、減速装置G1全体として半径方向のコンパクト化も図ることができる。
また、上記の第1軸受68を用いることにより、内外輪を有する専用の第1軸受を設ける構造と比べて減速装置G1全体の部品点数を削減することができるという利点も有する。
これにより、結果として、第1、第2軸受68、70間の間隔を長く確保しつつ、出力軸32自体を短くすることができ、減速装置G1全体の大きさを軸方向、半径方向とも小さくすることができる。
さらに、ころ(転動体)64が出力軸(内輪)32とケーシング(外輪)56と転がり接触する状態で平行に挿入されているため、出力軸32に伝達される動力もほとんど損失せず、むしろ円滑且つ低振動の(効率の良い)転がり運動ができる(図2参照)。
また、ころ(転動体)64は、段差部77とカバー78により位置決めされているため、万が一、スラスト方向(軸方向)の外力(荷重)が与えられたとしても、第1軸受68のころ(転動体)64や内歯歯車58のころ73が減速装置G1からぬけることはなく、出力軸32を安定して支持することができる(図2参照)。なお、この構成を採用することにより、軸方向の上下(入力側・出力側)いずれか一方の側からもころ64、73の双方を容易に組付けることができる。また、ケーシング56に第1軸受68の外輪を兼用させていることから、内径d1を最大限大きく確保することができる。
以上のことから、ラジアル方向における耐衝撃性を増大し、特に外力によるラジアル荷重の減速機構40、41への伝達を防止する自然エネルギの回収システム用の減速装置G1を提供できる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図4に他の実施形態の例を示す。
この図4に示す実施形態では、第1減速機構240については先の実施形態(図1にて図示)の第1、あるいは第2減速機構40、41と同様であるが、第2減速機構241の構成が、いわゆる振分タイプの内接噛合遊星歯車減速機構とされている。即ち、この第2減速機構241は、第2減速機構241の入力軸247と連結された3個(1個のみ図示)のスパーギヤ293と、該3個のスパーギヤ293によってそれぞれ回転される3本の(1個のみ表示)偏心体軸297と、それぞれの偏心体軸297に組み込まれ偏心体軸297に対して同位相で偏心している偏心体246と、各偏心体246に係合している外歯歯車250と、該外歯歯車250が内接噛合している内歯歯車258とで主に構成されている。
この第2減速機構241では、外歯歯車250が、(前記実施形態のように中央に配置された偏心体246によって揺動回転するのではなく)3本の偏心体軸297に同位相で組み込まれた偏心体246が同時に同一の回転速度で回転することによって揺動回転する。内歯歯車258はケーシング256に取り付けられたころ273により構成されており、外歯歯車250と内歯歯車258との相対回転は、3本の偏心体軸297の軸心O周りの公転成分としてキャリヤ236から取り出される。キャリヤ236は出力軸232と軸方向に一体化されている。
本実施形態でも、キャリヤ236と一体化された出力軸232(内輪)とケーシング(外輪)256及び両者の間に挿入されるころ(転動体)264とから構成される第1軸受268を用いている。この第1軸受268で支持されている出力軸232の軸径d3は、第2軸受270で支持されている出力軸232の部分の軸径d4よりも大きく設計されている(d3>d4)。第2減速機構241より出力側で出力軸232は2点支持され、しかも単に出力軸232の小さな軸径d4の軸部を2点支持するのではなく、第1軸受268は第2減速機構241側の大きな軸径d3の軸部で支持するので、第2軸受270を支点として出力ピニオン224から出力軸232に伝達されてくるラジアル方向の外力(荷重)に対する十分な耐衝撃性を得ることができる。この結果、大ラジアル荷重が第1、第2減速機構240、241へ伝達することが防止され、減速機構240、241の損傷を防止することができる。
即ち、ラジアル方向における耐衝撃性を備え、特に外力によるラジアル方向のぶれを減速機構240、241に伝えない自然エネルギの回収システム用の減速装置G2を提供できる。
その他の構成は、既に説明した実施形態と基本的に同様であるため、図中で同一または同一の機能を有する部分に下2桁が同一の符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。
このように、本発明が用いられる減速機構の構成は、特に限定されない。例えば、図5に示されるような減速機構340〜343を有する減速装置G3にも適用できる。この図5の例は、第1軸受の転動体を構成するころと、内歯を構成するころが、減速装置のケーシングに連続して形成された溝部に組み込まれていない点で本発明からは外れるが、採用し得る減速機構の他の例を示す参考例として、以下簡単に説明する。
この減速装置G3は、電動モータMoの回転を計4段の単純遊星歯車減速機構340〜343にて減速し、最終段の出力部材の回転を、キャリヤ336と一体化された出力軸332に伝達する構成とされている。
参考例でも、キャリヤ336と一体化された出力軸332(内輪)とケーシング(外輪)356及び両者の間に挿入されるころ(転動体)364とから構成される第1軸受368を用いている。この第1軸受368で支持されている出力軸232の軸径d5は、第2軸受370で支持されている出力軸232の部分の軸径d6よりも大きく設計されている(d5>d6)。これにより、同様の効果が得られる。
なお、上述した実施形態では、出力軸がキャリヤと一体化されていたが、出力軸は、キャリヤと別体でボルト等で連結されていてもよい。
また、第1軸受で支持されている出力軸の軸径が、第2軸受で支持されている出力軸の部分の軸径よりも大きいとの要件を満たすのであれば、第1軸受が支持する部位は、キャリヤ相当部位でなくてもよい。
1軸受のころは、内歯歯車のころと一体として兼用させてもよい。この場合、減速機全体の部品点数をさらに削減することができる。また、第1軸受の内輪は、出力軸等と兼用させるのではなく、独立した内輪部材を用いてもよい。
さらに、本発明にかかる第1軸受は、風力発電装置のヨー駆動装置だけでなく、ブレードの方向を変えるピッチ駆動装置、更には、太陽光発電の受光パネルの受光方向や受光角度を変更する減速装置にも適用することができる。
即ち、突風や台風等により、予期せぬ大荷重を受けるおそれのある環境で使用される自然エネルギの回収システム用の減速装置に好適に使用できる。
G1…減速装置
32…出力軸((第1軸受の)内輪)
36…キャリヤ
50…外歯歯車
56…ケーシング(枠体)((第1軸受の)外輪)
58…内歯歯車
64…ころ((第1軸受の)転動体)
68…第1軸受
70…第2軸受

Claims (6)

  1. 自然エネルギの回収システムにおいて使用される減速装置であって、
    該減速装置の減速機構部よりも出力側において、出力軸が減速機構部側の第1軸受及び反減速機構部側の第2軸受にて支持され、
    且つ、
    該出力軸の前記第1軸受で支持されている部分の軸径が、前記第2軸受で支持されている部分の軸径よりも大きく形成され
    前記第1軸受の転動体が、ころで構成され、
    前記減速機構部が、内歯がころで構成された内歯歯車を有し、
    前記第1軸受の転動体を構成するころと前記内歯を構成するころは、前記減速装置のケーシングに連続して形成された溝部に組み込まれている
    ことを特徴とする自然エネルギの回収システム用の減速装置。
  2. 請求項1において、
    前記減速機構が、遊星歯車のキャリヤから動力を取り出す遊星歯車機構で構成され、該キャリヤが前記出力軸と一体化されており、且つ、該キャリヤが前記第1軸受で支持されている
    ことを特徴とする自然エネルギの回収システム用の減速装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1軸受の転動体を構成するころと前記内歯を構成するころは、同じ材料で構成されている
    ことを特徴とする自然エネルギの回収システム用の減速装置。
  4. 請求項1〜のいずれかにおいて、
    記第1軸受の転動体を構成するころが、該内歯歯車の内歯を構成するころと同一径とされ、且つ、同一の半径方向位置に配置されている
    ことを特徴とする自然エネルギの回収システム用の減速装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記第1軸受の転動体を構成するころは、軸方向一端が前記ケーシングにより位置決めされ、軸方向他端が前記内歯を構成するころを介して、前記ケーシングに固定されたカバーにより位置決めされている
    ことを特徴とする自然エネルギの回収システム用の減速装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記出力軸の外周が、前記第1軸受の内輪を兼ねている
    ことを特徴とする自然エネルギの回収システム用の減速装置。
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