JP5234388B2 - タイヤ用ゴム組成物、ベーストレッドおよびタイヤ - Google Patents
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Description
本発明においては、ゴム成分として、天然ゴムが用いられる。ここで、天然ゴムとしては、従来から公知のものを使用することができ、たとえば、KR7またはTSR等のタイヤ工業において一般的に用いられている天然ゴムを用いることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、上記のゴム成分100質量部に対してシリカが25質量部以上80質量部以下含まれる。このような構成とすることによって、充填剤としてのカーボンブラックの使用量を低減することができるため、石油資源に由来する成分の使用量を低減することができるとともに、シリカによる十分な補強効果を得ることができる。なお、シリカとしては、従来から公知のものを用いることができ、たとえば、無水シリカおよび/または含水シリカ等を用いることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、天然香料が含まれており、天然香料の含有量は本発明のタイヤ用ゴム組成物の0.2質量%以上0.9質量%以下である。天然香料の含有量が本発明のタイヤ用ゴム組成物の0.2質量%以上0.9質量%以下である場合には、タイヤの臭いを抑えることができるとともにタイヤの製造コストも抑えることができる。
また、本発明のタイヤ用ゴム組成物には、シランカップリング剤が含まれることが好ましい。ここで、シランカップリング剤としては、従来から公知のものを用いることができ、たとえば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド等のスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン等のメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン等のグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシラン等のニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシラン等のクロロ系が挙げられる。なお、上記のシランカップリング剤は、単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、石油資源に由来する従来から公知のカーボンブラックを含んでいてもよいが、石油資源に由来する成分の使用量を低減する観点からは、カーボンブラックの含有量は、上記のゴム成分100質量部に対して25質量部以下であることが好ましく、5質量部以下であることがより好ましく、全く含まれていないことが最も好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、上記の成分以外にも、たとえば、タイヤ工業において一般的に用いられているワックス、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、オイル、硫黄または加硫促進剤等の各種成分が適宜配合されていてもよい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、少なくとも、上記の天然ゴムからなるゴム成分と、シリカと、天然香料とを混練り等により混合することによって作製することができる。ここで、混練り工程が複数ある場合には、天然香料は、最後の混練り工程時に配合されることが好ましい。この場合には、天然香料が混練り中に揮発しにくい傾向にある。
表1に示す配合に従って、天然香料、硫黄および加硫促進剤以外の成分を神戸製鋼製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、150℃で4分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に天然香料、硫黄および加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、約80℃で5分間混練りして、未加硫ゴム組成物を得た。その後、得られた未加硫ゴム組成物をそれぞれ150℃で30分間加硫することによって実施例1〜2および比較例1〜3のそれぞれの加硫ゴムシートを得た。
(注2)シリカ:デグッサ社製のVN3(BET比表面積:180m2/g)
(注3)シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69
(注4)天然香料:香栄興業(株)製のラベンダー油
(注5)ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
(注6)老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
(注7)ステアリン酸:日本油脂(株)製
(注8)酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
(注9)硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
(注10)加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS
<臭いの評価>
任意に選ばれた31名の各パネラーが、上記のようにして作製した実施例1〜2および比較例1〜3のそれぞれの加硫ゴムシートの臭いを嗅ぎ、快適または不快の2種類で評価して、人数が多かった方の評価を加硫ゴムシートの臭いの評価とした。その結果を表1に示す。
上記のようにして作製した実施例1〜2および比較例1〜3のそれぞれの加硫ゴムシートの製造コストを算出し、一定の基準コストに達しているか否かについて評価した。その結果を表1に示す。
表1に示すように、天然香料の含有量がゴム組成物全体の0.2質量%である実施例1の加硫ゴムシートは、におい評価で快適と評価するパネラーの数が多く、製造コストが一定の基準に達していないため、製造コストも低くすることができることが確認された。
Claims (3)
- タイヤの形成に用いられるタイヤ用ゴム組成物であって、
天然ゴムからなるゴム成分と、前記ゴム成分100質量部に対して25質量部以上35質量部以下のシリカと、前記タイヤ用ゴム組成物の0.2質量%以上0.9質量%以下の天然香料と、を含み、充填剤としてはシリカのみが含まれるタイヤ用ゴム組成物。 - 請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物を用いて形成された、ベーストレッド。
- 請求項2に記載のベーストレッドを用いて形成された、タイヤ。
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