JP4448067B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関し、とりわけ、香料が配合され、香料の効力が長時間持続する空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、一般的に加硫ゴム組成物により構成されており、特有の臭いを有している。この臭いは、万人に好まれるものではないため、例えば、タイヤ販売店などタイヤを室内に陳列する場合など、臭いが充満し、不快な環境になるという問題があった。
そのような問題を解決するために、タイヤ外表面に、芳香性を有する香料を配合することが知られているが、臭いを遮蔽する効果(マスキング効果)および芳香性の持続効果が不充分であった。
特開2004−203954号公報
本発明は、臭いを遮蔽し、長期間、芳香性を持続させる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、キャップトレッドおよびベーストレッドからなるトレッドを有する空気入りタイヤであって、該ベーストレッドが、香料を含有するゴム組成物からなる空気入りタイヤに関する。
前記香料は、ヘリオトロープ系、ジャスミン系、ローズ系、オレンジフラワー系、アンバー系、ムスク系およびシトラス系からなる群から選ばれる1種以上であることが好ましい。
本発明によれば、芳香性を有する香料を含有するゴム組成物から、ベーストレッドを作製し、それを空気入りタイヤに導入することにより、空気入りタイヤの臭いを遮蔽し、さらに、芳香性を長期間持続することができる。
本発明の空気入りタイヤは、キャップトレッドおよびベーストレッドからなるトレッドを有し、該ベーストレッドが、香料を含むゴム組成物(ベーストレッド用ゴム組成物)からなる。
ベーストレッドの容積比率は、トレッド全体の5〜40%が好ましい。容積比率が5%未満では、空気入りタイヤの臭いを遮断し、さらに芳香性を長時間持続する効果が小さい傾向がある。また、容積比率が40%をこえると、摩耗により、トレッド表面にベースゴムが出てきてしまうため、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
ベーストレッドおよびキャップトレッドを有するトレッドは、シート状にしたものを、所定の形状に張り合わせる方法や、押出し機に装入して押出し機のヘッド出口でベーストレッドおよびキャップトレッドを形成する方法により作製することができる。
ベーストレッド用ゴム組成物は、ゴム成分および香料からなる。
ベーストレッド自体が多層構造を有している場合、臭いの遮蔽効果および芳香性持続効果により優れることから、最内層のベーストレッドが、香料を含有するゴム組成物からなることが好ましい。
ゴム成分としては、たとえば、天然ゴム(NR)、イソプレン合成ゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム(SIBR)などがあげられる。これらのゴム成分は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
香料としては、臭いを発生してタイヤのゴム特有の臭いを和らげることができるものであれば、とくに制限はないが、沸点が170℃以上、とくには180℃以上のものが好ましい。香料の沸点が170℃未満ではゴムの混練り途中、タイヤの加硫中など温度が上がるときに香料が蒸発する傾向がある。
香料としては、具体的に、ヘリオトロープ系、ジャスミン系、ローズ系、オレンジフラワー系、アンバー系、ムスク系、シトラス系の香料があげられ、これらを単独で、または組み合わせて用いることができる。
具体的には、パチュリ油を主成分とするオリエンタルベース(パチュリ油、ハーコリン(メチルアビエテート)、バニリン、エチルバニリン、クマリン)に、ローズ系(フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、イソ−ボルニルメトキシシクロヘキサノール)、アンバー系(テトラヒドロパラメチルキノリン)、ムスク系(ガラクソリッド、ムスクケトン)およびジャスミン系の香料成分(α−アミルシンナムアルデヒド、メチルジヒドロジャスモネート)を、溶剤としてジオクチルフタレートとともに上乗せしたタブ(TABU)タイプの香料があげられる。
また、ヘリオトロープ系香料成分(ヘリオトロピン、ムスクケトン、クマリン、エチルバニリン、アセチルセドレン、ハーコリン(メチルアビエテート)、オイゲノール、メチルヨノン)を主香調とし、ジャスミン系香料成分(メチルジヒドロジャスモネート)、さらに高調性、拡散性を付与する目的で、ローズ系香料成分(ダマスコン−β、ダマスコン−α、イソ−ボルニルメトキシシクロヘキサノール)、またはオレンジフラワー系香料成分(メチルアンスラニレート、γ−ウンデカラクトン、γ−ノナデカラクトン)を、溶媒としてジオクチルフタレートとともに加えたアメシスト(AMETHYST)タイプの香料があげられる。
シトラス系香料とは、柑橘系の香料であり、具体的に、ベルガモット油、グレープフルーツ油、マンダリン油、レモン油、オレンジ油、ライム油、ネロリ油、シトラールなどが挙げられる。
前記の各香料は、甘くて重厚であり、ゴム臭の抑制にとくに好適である。
ベーストレッド用ゴム組成物において、香料の含有量は、ゴム成分100重量部に対して、0.1重量部以上が好ましく、0.2重量部以上がより好ましい。含有量が0.1重量部未満では、ゴム臭が抑制されない傾向がある。また、前記ゴム組成物において、香料の含有量は、ゴム成分100重量部に対して、5重量部以下が好ましく、2重量部以下がより好ましい。含有量が5重量部をこえると、ゴム臭が消えるが、臭いが強すぎて、逆に不快な臭いとなる。
本発明のベーストレッド用ゴム組成物は、前記ゴム成分、香料のほかに、ベーストレッド用ゴム組成物の製造に一般的に使用されるカーボンブラックなどの補強用充填剤、老化防止剤、ワックス、軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、加硫剤、加硫促進剤などを適宜含むことができる。
ベーストレッド用ゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、たとえば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練することが好ましい。
以下に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに制限されるものではない。
実施例1〜2および比較例1〜3
以下に、実施例および比較例で用いた薬品を以下に示す。
NR:RSS#3(タイ産)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のN351
老化防止剤:精工化学(株)製のオゾノン6C
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
アロマオイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH40
ステアリン酸:日本油脂(株)製の桐
酸化亜鉛:東邦亜鉛(株)製の銀嶺R
硫黄:鶴見化学工業(株)製の硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
香料:曽田香料(株)製のFOREST WIND MO−886(シトラス系香料、沸点190℃)
表1に示す薬品のうち、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を、表1に示す配合量にしたがって、それぞれ配合し、約150℃で5分間、バンバリーミキサーにより混練りした。得られた混練物に、さらに、表1に示す配合量の硫黄および加硫促進剤を加えて、約80℃で5分間、2軸オープンロールにて混練りし押出すことにより、ゴムシートを作製した。つぎに、表1のタイヤ部位の記載にしたがって、ゴムシートからそれぞれタイヤ部位を成形して、該タイヤ部位を有する未加硫空気入りタイヤを作製した。そして、170℃、25kgfの条件下にて、12分間加硫を行なうことにより試験用タイヤを作製した。なお、実施例1〜2および比較例1〜3の試験用タイヤにおけるベーストレッドの容積比率は、トレッド全体の20%であった。
(タイヤ芳香性評価)
試験タイヤを、ステンレス製の無臭ボックス室内に、縦に載置した。そして、それぞれ24時間、1ヵ月間および6ヶ月間放置後の試験タイヤの臭いをそれぞれ、前記無臭ボックスに設けた嗅ぎ穴から、5人のパネルメンバーが、以下の基準により評香した。
−2:ゴム基材の臭いがより強調されている
−1:ゴム基材の臭いがそのまま残っている
0:ゴム基材の臭いに対するマスキング効果のみが確認されている
+1:ゴム基材の臭いに対するマスキング効果に加えて、好ましい芳香が付加された
+2:ゴム基材の臭いに対するマスキング効果に加えて、より好ましい芳香が付加された
評価結果を表1に示す。
Figure 0004448067

Claims (1)

  1. キャップトレッドおよびベーストレッドからなるトレッドを有する空気入りタイヤであって、
    該ベーストレッドが、シトラス系香料をゴム成分100重量部に対して、0.1〜5重量部含有するベーストレッド用ゴム組成物からなり、
    該ベーストレッドの容積比率がトレッド全体の5〜40%である空気入りタイヤ。
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