ところで、放送事業者が放送を行う際に、該放送に並行して、該放送と同一又は関連したコンテンツを、インターネット経由でIP放送等により、視聴者の受信機に配信するサービス(以下、「インターネットサービス」という。)が提案されている。このインターネットサービスは、対応する放送の放送対象地域内でのみ享受可能であることが前提とされている。放送対象地域であるかどうかは、受信機は、たとえば、その放送の受信レベルが所定値以上であるかどうかにより判定する。
また、インターネットサービスの提供を受けるためには、対応するインターネット上のリソースにアクセスする必要がある。リソースのURLを取得するには、たとえば、都道府県毎に、各放送局の周波数、放送局名、及びその放送局が提供する上記サービスに係るリソースのURLが登録されたテーブルを参照する必要がある。このテーブルを参照するためには、受信機は、その現在位置に基づき、都道府県を特定する必要がある。また、受信機がリソースに無線IP通信を介してアクセスするためには、その受信レベル(以下、「インターネット受信レベル」という。)が所定値以上である必要がある。
したがって、ユーザは、インターネットサービスの提供を受けるに際し、受信機の画面上で、受信中の放送波の受信レベルや、インターネット受信レベル、現在位置が特定済みかどうか等をモニタすることができると、コンテンツ配信における安定性や、不具合の原因等を知ることができるので、都合がよい。
図16はインターネットサービスの提供を受けるための受信機における画面の一例を示す。図中の161はインターネットサービスにより配信されるコンテンツの表示エリア、162は受信中の放送波の受信レベルを示すアイコン、163はインターネット受信レベルを示すアイコン、164は現在位置が特定済みかどうかを示すインジケータ、165は受信中の放送の放送局名の表示である。アイコン162は長さが大、中、小の3本の棒状図形により「0」から「3」までの放送波受信レベルを表示する。受信レベルが「0」のとき棒状図形は1本も表示されず、「1」のときには長さが小の1本のみが表示され、「2」のときには長さが小、中の2本が表示され、「3」のときには3本とも表示されるようになっている。アイコン163の場合も同様にしてインターネット受信レベルを表示する。インジケータ164としては、現在位置が特定済みの場合にはその旨を示す図形のものが表示され、未特定の場合にはその旨を示す図形のものが表示される。
ユーザは、放送局名165に対応するインターネットサービスのコンテンツを、表示エリア161を介して享受しながら、アイコン162及び163、並びにインジケータ164によって、受信中の放送波の受信レベル、インターネット受信レベル、及び現在位置が特定済みかどうかを知ることができる。これによりユーザは、インターネットサービスを安定して享受することができるか、又は不安定ではあるが一応享受することができるかといったことを認識することができる。
図17(a)はアイコン162及び163並びにインジケータ164の表示処理を示すフローチャートである。この処理は、図16の画面の表示を行っている間、受信機において、所定の間隔で繰り返し行われる。表示処理を開始すると、まず、ステップ171において、放送波受信レベルに応じ、アイコン162の表示を行う。次に、ステップ172において、インターネット受信レベルに応じ、アイコン163の表示を行う。そして、ステップ173において、現在位置が特定済みか否かに応じ、インジケータ164の表示を行う。これにより図17(a)の処理が完了する。
図17(b)は図17(a)のステップ171の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ174において、放送波受信レベルを取得する。次に、ステップ175において、表示する放送波受信レベルを決定する。そして、ステップ176において、決定した放送波受信レベルに応じ、アイコン162の表示を行う。その際、決定した放送波受信レベルが「0」であれば、棒状図形の表示は行わず、「1」であれば棒状図形として長さが小のもののみを描画し、「2」であれば小及び中の2本の棒状図形を表示し、「3」であれば小、中、大の3本の棒状図形を表示する。これにより、図17(b)の処理が終了する。
図17(c)は、図17(a)のステップ172の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ177において、インターネット受信レベルを取得する。次に、ステップ178において、表示するインターネット受信レベルを決定する。そしてステップ179において、決定したインターネット受信レベルに応じ、アイコン163の表示を行う。その際、決定したインターネット受信レベルが「0」であれば、棒状図形の表示は行わず、「1」であれば棒状図形として長さが小のもののみを描画し、「2」であれば小及び中の2本の棒状図形を表示し、「3」であれば小、中、大の3本の棒状図形を表示する。これにより、図17(c)の処理が終了する。
図17(d)は図17(a)のステップ173の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ180において、現在位置は特定できているか否かを判定する。特定できていると判定した場合には、ステップ181において、インジケータ164として、現在位置が特定できている旨を示すものを表示する。現在位置が特定できていないと判定した場合には、ステップ182においてインジケータ164として、現在位置が特定できていない旨を示すものを表示する。これにより、図17(d)の処理が終了する。
しかしながら、上述図16の画面によれば、放送波受信レベル、インターネット受信レベル、及び現在位置特定の可否をそれぞれアイコン162、163、及びインジケータ164によって表示するようにしているので、これらの表示には、相当の表示エリアを必要とする。この結果、他の情報のための表示エリアが狭くなる。
また、上述従来の表示色の異なるアイコンを重ねて1つのアイコンとする技術によれば、常に大きい方の受信レベルを背面側に表示しなければならないため、同一の信号についての信号レベルが、背面側で表示されたり、前面側で表示されたりすることになる。また、各信号の信号レベルが同一である場合には背面側に表示された信号レベルを認識することができない。
また、上述従来のインジケータの発光色を変化させる技術によれば、受信の可否だけを表示しているため、受信レベルの値がどのようであるかを認識することができない。たとえばインターネットに接続する必要がある場合、インターネット受信レベルが弱いと、通信に時間がかかることが予想されるので、インターネット受信レベルがどの程度であるかを認識できることは重要である。また、受信の可否を認識することができるのみでは、インターネットサービスが途切れ途切れに受信される場合に、その原因を理解することができない。
また、上述従来の電波の合成割合を表示する技術によれば、受信している各電波について合成割合を表示するものであるため、各電波の絶対的な受信レベルを知ることはできない。つまり、割合が大きくてもその電波を受信できているとは限らないし、割合が小さくても受信できていないとは限らない。また、必要な電波について、そのレベルがゼロ又はゼロに近いために、その電波についての割合表示がなされていない状態にあるとしても、そのことが分かりにくい。
そこで、本発明の目的は、受信装置において、必要な各信号の受信レベルを、コンパクトに表示することができるようにすることにある。
本発明の第1の受信装置は、第1の信号及び第2の信号を受信する受信装置であって、前記第1信号の受信レベル及び第2信号の受信レベルを表すアイコンを表示するアイコン表示手段を備え、前記アイコンは、長さが異なり、長さが短い順に並べて配置される複数の棒状図形を用いて構成され、各棒状図形はその外縁から所定範囲を占める外枠図形及びその内側の枠内図形を備え、前記第1信号及び第2信号はそれぞれ、所定の放送波及びインターネットに接続するための無線IP通信における信号であり、又は該無線IP通信の信号及び該放送波であり、前記アイコン表示手段は、短い方から前記第1信号の受信レベルに応じた数だけ前記外枠図形を表示するとともに、短い方から前記第2信号の受信レベルに応じた数だけ前記枠内図形を表示することにより前記アイコンの表示を行い、前記アイコン表示手段は、前記アイコンの表示を、前記受信装置において現在位置が特定済みの場合には第1の表示色で行い、特定済みでない場合には第2の表示色で行うことを特徴とする。
本発明の第2の受信装置は、第1の信号及び第2の信号を受信する受信装置であって、前記第1信号の受信レベル及び第2信号の受信レベルを表すアイコンを表示するアイコン表示手段を備え、前記アイコンは、長さが異なり、長さが短い順に並べて配置される複数の棒状図形を用いて構成され、各棒状図形はその外縁から所定範囲を占める外枠図形及びその内側の枠内図形を備え、前記アイコン表示手段は、短い方から前記第1信号の受信レベルに応じた数だけ前記外枠図形を表示するとともに、短い方から前記第2信号の受信レベルに応じた数だけ前記枠内図形を表示することにより前記アイコンの表示を行い、前記受信装置は第3の信号を受信するものであり、前記アイコン表示手段は、前記第1信号及び第2信号の受信レベルの表示に用いられている棒状図形のうち、短い方から前記第3信号の受信レベルに応じた数だけ所定の表示色で表示し、他の棒状図形を他の所定の表示色で表示することを特徴とする。
好ましくは、第2の受信装置において、前記第1信号及び第2信号はそれぞれ、所定の放送波及びインターネットに接続するための無線IP通信における信号であり、又は該無線IP通信の信号及び該放送波であり、前記第3信号は現在位置を特定するために必要なGPS信号である。
本発明の第3の受信装置は、所定の放送波、及びインターネットに接続するための無線IP通信における信号を受信する受信装置であって、前記放送波の受信の可否、及び前記無線IP通信の信号の受信レベルを表すアイコンを表示するアイコン表示手段を備え、前記アイコンは、所定のシンボル図形、及び長さが異なり、長さが短い順に並べて配置される複数の棒状図形を用いて構成され、前記アイコン表示手段は、前記シンボル図形を、前記放送波が受信可能である場合にのみ表示し、前記棒状図形を、長さが短い順に前記無線IP通信の信号の受信レベルに応じた数だけ表示し、前記アイコンの表示色を、前記受信装置において現在位置が特定済みである場合には第1の表示色とし、特定済みでない場合には第2の表示色とすることにより前記アイコンの表示を行うことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータを、前述した各発明のいずれかの受信装置におけるアイコン表示手段として機能させる。
本発明の第1のアイコン表示方法は、第1の信号及び第2の信号を受信する受信装置におけるアイコン表示方法であって、前記第1信号の受信レベル及び第2信号の受信レベルを表すアイコンを表示するアイコン表示工程を備え、前記アイコンは、長さが異なり、長さが短い順に並べて配置される複数の棒状図形を用いて構成され、前記第1信号及び第2信号はそれぞれ、所定の放送波及びインターネットに接続するための無線IP通信における信号であり、又は該無線IP通信の信号及び該放送波であり、前記アイコン表示工程では、短い方から前記第1信号の受信レベルに応じた数だけ前記外枠図形を表示するとともに、短い方から前記第2信号の受信レベルに応じた数だけ前記枠内図形を表示することにより前記アイコンの表示を行い、前記アイコン表示工程では、前記アイコンの表示を、前記受信装置において現在位置が特定済みの場合には第1の表示色で行い、特定済みでない場合には第2の表示色で行うことを特徴とする。
本発明の第2のアイコン表示方法は、第1の信号、第2の信号及び第3の信号を受信する受信装置におけるアイコン表示方法であって、前記第1信号の受信レベル及び第2信号の受信レベルを表すアイコンを表示するアイコン表示工程を備え、前記アイコンは、長さが異なり、長さが短い順に並べて配置される複数の棒状図形を用いて構成され、各棒状図形はその外縁から所定範囲を占める外枠図形及びその内側の枠内図形を備え、前記アイコン表示工程では、短い方から前記第1信号の受信レベルに応じた数だけ前記外枠図形を表示するとともに、短い方から前記第2信号の受信レベルに応じた数だけ前記枠内図形を表示することにより前記アイコンの表示を行い、前記受信装置は第3の信号を受信するものであり、前記アイコン表示工程では、前記第1信号及び第2信号の受信レベルの表示に用いられている棒状図形のうち、短い方から前記第3信号の受信レベルに応じた数だけ所定の表示色で表示し、他の棒状図形を他の所定の表示色で表示することを特徴とする。
好ましくは、第2のアイコン表示方法において、前記第1信号及び第2信号はそれぞれ、所定の放送波及びインターネットに接続するための無線IP通信における信号であり、又は該無線IP通信の信号及び該放送波であり、前記第3信号は現在位置を特定するために必要なGPS信号である。
本発明の第3のアイコン表示方法は、所定の放送波、及びインターネットに接続するための無線IP通信における信号を受信する受信装置におけるアイコン表示方法であって、前記放送波の受信の可否、及び前記無線IP通信の信号の受信レベルを表すアイコンを表示するアイコン表示工程を備え、前記アイコンは、所定のシンボル図形、及び長さが異なり、長さが短い順に並べて配置される複数の棒状図形を用いて構成され、前記アイコン表示工程では、前記シンボル図形を、前記放送波が受信可能である場合にのみ表示し、前記棒状図形を、長さが短い順に前記無線IP通信の信号の受信レベルに応じた数だけ表示し、前記アイコンの表示色を、前記受信装置において現在位置が特定済みである場合には第1の表示色とし、特定済みでない場合には第2の表示色とすることにより前記アイコンの表示を行うことを特徴とする。
本発明によれば、受信装置において、必要な各信号の受信レベルを、コンパクトに表示することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示す。図中の11は放送事業者が番組を制作して放送するための放送局、12は放送局11により放送される番組を視聴者が受信するための据置型受信機、13は放送局11により放送される番組を視聴者が受信するためのモバイル型受信機、14及び15は放送局11と、受信機12や13との間に介在するインターネット及び無線又は有線のIP通信網、そして16は受信機13に対して位置情報を提供するためのGPS衛星である。放送局11は送信局や中継局からなる放送網11aを有する。
放送事業者は放送局11により、予め収録しておいた番組や生放送の番組を、放送網11aを介して放送する。その際、番組の放送に並行し、その放送の放送対象地域内でのみ視聴可能とすることを前提として、所定のコンテンツを、インターネット14を経由し、IP放送等により受信機12や13に配信するインターネットサービスを行う。所定のコンテンツとしては、たとえば、並行して放送する番組と同内容のものや、これに他の内容を付加したものが該当する。具体的には、放送網11aによる放送が地上アナログラジオ放送である場合には、放送番組と同内容の音声コンテンツや、これに映像、静止画、広告情報等を加えたものが該当する。放送番組とは無関係な内容のものであってもよい。
インターネットサービスを行うに際し、配信されるコンテンツを構成する映像や音声のデータは、インターネットを介して配信するのに適したデータ形式に変換される。受信機12や13は、受信する放送の放送対象地域内に存在していることを確認することができた場合にのみ、その放送に対応するインターネットサービスに基づく再生出力を行うことができる。放送対象地域とは、放送法により規定されている「同一の放送番組の放送を同時に受信できることが相当と認められる一定の区域」である。放送対象地域内に存在しているかどうかの確認は、その放送の受信信号レベルや、所定の認証の成否に基づいて行われる。
図2は、受信機12や13の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この受信機は、受信機の各部を制御する主制御部17、主制御部17からの指示に応じ、指示された周波数の受信を行うチューナ部18、チューナ部18が受信した信号を復調して主制御部17に供給する復調部19、主制御部17の指示に応じ、現在位置を取得して主制御部17に供給する現在位置検出部20、主制御部17が使用するプログラムやデータを記憶するROM21、主制御部17が作業領域として使用するRAM22、音声を出力するためのスピーカ23、主制御部17の指示に応じて音声信号をスピーカ23に供給し、該音声信号の出力を制御する音声出力制御部24、画像や文字の表示を行うための表示装置25、主制御部17の指示に応じてビデオ信号を表示装置25に供給し、表示装置25による表示を制御する表示制御部26、主制御部17に対する指示操作を行うための操作部27、及び主制御部17がインターネット上のサーバにアクセスするための通信部28を備える。現在位置検出部20はGPS受信機などにより現在位置を取得する。
主制御部17は、放送局12により放送網11aを介して行われる放送をチューナ部18により受信するするとともに、これと並行して放送局12のインターネットサービスにより配信されるコンテンツを通信部28により受信する。その際、コンテンツの視聴がその放送の放送対象地域内でのみ可能となるように、その放送を十分に受信できることが確認できた場合のみコンテンツの再生出力を行い、ユーザによるコンテンツの視聴を許容する。放送網11aからの放送波を受信することができず、又は十分な受信品質を確保することができない場合には、その放送については放送対象地域外であると見なし、対応するコンテンツの再生出力を行わない。
インターネットサービスによるコンテンツの配信を受ける場合、該コンテンツの配信に係るインターネット上のリソースを特定し、該リソースにアクセスする必要がある。リソースの特定は、たとえば、ROM21に格納されるURLデータベースを参照して行うことができる。URLデータベースにおいては、都道府県毎に、各放送局の周波数、放送局名、及びその放送局が提供するインターネットサービスに係るリソースのURLが登録されている。主制御部17は、現在位置及び受信中の周波数に基づき、URLデータベースを参照して、該周波数の放送局によるインターネットサービスに係るURLを取得することができる。
URLデータベースにおいては各放送局のURL情報を都道府県単位で管理しているので、主制御部17はURLデータベースを参照するに際し、現在位置検出部20により得られる現在位置を都道府県に対応付ける必要がある。現在位置検出部20により得られる現在位置が緯度経度によるものであるとすれば、受信機がカーナビゲーション装置のように都道府県を特定できるような機能を有する機器に組み込まれている場合には、その機能を利用して、その緯度経度に対応する都道府県を特定することができる。そのような機能を利用することができない場合であっても、緯度経度に基づいて、対応する都道府県を特定する機能を有するインターネット上のサーバに問い合わせることにより、都道府県名を取得することができる。
このように、インターネットサービスによるコンテンツの配信を受けるためには、視聴中の放送の放送対象地域内であること、すなわち該放送の受信レベルが所定以上であること、URLデータベースを参照するために現在位置が特定されること、及びインターネットサービスに係るリソースへアクセスするためにインターネットとの接続が可能であることが要件とされる。したがって、主制御部17は、これらの要件を満たしているか否かをユーザが知ることができるように、視聴中の放送の放送波受信レベル、インターネット受信レベル、及び現在位置特定の可否に関する情報を表示装置25において表示するようにしている。インターネット受信レベルとは、通信部28が無線IP通信によりインターネットに接続する際の通信部28における受信レベルである。
図3はインターネットサービスに係るコンテンツの表示を行うコンテンツ表示画面の一例を示す。このコンテンツ表示画面は、ユーザの指示に応じ、主制御部17が、表示装置25において表示する。図中の31は受信中の放送の放送局名の表示、32は受信中の番組の番組名の表示、33は受信中の放送に対応するインターネットサービスに係るコンテンツを表示するための表示領域、そして34は受信状況を示すアイコンである。
図4はアイコン34の第1の例として、受信中の放送の放送波受信レベル、インターネット受信レベル、及び現在位置が特定済みか否かを表示するアイコン34aを示す。図中の41〜43は放送波受信レベル及びインターネット受信レベルを表示するための棒状図形である。棒状図形41〜43は、放送波受信レベルを表示するための外枠図形41a〜43a、及びインターネット受信レベルを表示するための枠内図形41b〜43bにより構成される。44は現在位置が特定済みであることを示すアイコン34の表示色であり、45は現在位置が未特定であることを示すアイコン34の表示色である。46はアイコン34が受信レベルを表示するものであることを示すシンボル図形である。
放送波受信レベル及びインターネット受信レベルの表示は、いずれも受信レベルの表示であるから、似たような表示形態を採用することができる。そこで、同図に示すように、いずれも、短い方から順に棒グラフ状に並べた3本の棒状図形41〜43によって受信レベルの表示を行うとともに、放送波受信レベルを外枠図形41a〜43aで表示し、インターネット受信レベルを枠内図形41b〜43bにより表示するようにしている。また、現在位置が特定済みか否かについては、アイコン34全体の色を表示色44及び45間で切り替えることにより表示するようにしている。
放送波受信レベル及びインターネット受信レベルはそれぞれ「0」〜「3」の4段階で表示することができる。受信レベルの値が大きいほど、受信状態が良好であることを意味する。放送波受信レベルが「0」の場合には外枠図形41a〜43aは表示されず、「1」の場合には外枠図形41aのみが表示され、「2」の場合には外枠図形41a及び42aが表示され、「3」の場合には外枠図形41a〜43aの全部が表示される。つまり、「0」〜「3」の放送波受信レベルは、外枠図形41a〜43aの表示数に対応する。また、インターネット受信レベルが「0」の場合には、枠内図形41b〜43bは表示されず、「1」の場合には枠内図形41bのみが表示され、「2」の場合には枠内図形41b及び42bが表示され、「3」の場合には枠内図形41b〜43bの全部が表示される。つまり、「0」〜「3」のインターネット受信レベルは、枠内図形41b〜43bの表示数に対応する。
図4(a)では、放送波受信レベルが「3」、インターネット受信レベルが「3」であり、かつ現在位置が特定済みである場合のアイコン34aが示されている。すなわち、外枠図形41a〜43aの全部が表示され、枠内図形41b〜43bの全部が表示され、かつアイコン34は表示色44で表示されている。
図4(b)は放送波受信レベルが「3」、インターネット受信レベルが「2」であり、かつ現在位置が特定済みである場合のアイコン34aを示す。放送波受信レベルが「3」であるため、外枠図形41a〜43aが表示される。また、インターネット受信レベルが「2」であるため、枠内図形41b及び42bが表示される。また、現在位置が特定済みであるため、アイコン34aを表示色44により表示する。
図4(c)は放送波受信レベルが「2」、インターネット受信レベルが「3」であり、かつ現在位置が特定済みである場合のアイコン34aを示す。放送波受信レベルが「2」であるため、外枠図形41a及び42aが表示される。また、インターネット受信レベルが「3」であるため、枠内図形41b〜43bが表示される。また、現在位置が特定済みであるため、アイコン34aを表示色44により表示する。
図4(d)は放送波受信レベルが「3」、インターネット受信レベルが「2」であり、かつ現在位置が未特定である場合のアイコン34aを示す。放送波受信レベルが「3」であるため、外枠図形41a〜43aが表示される。また、インターネット受信レベルが「2」であるため、枠内図形41b及び42bが表示される。また、現在位置が特定済みではないため、アイコン34aを表示色45により表示する。
図5(a)はアイコン34aの表示処理を示すフローチャートである。この処理は、図3のコンテンツ表示画面の表示を行っている間、主制御部17により、所定のプログラムに従い、所定の間隔で繰り返し行われる。表示処理を開始すると、まず、ステップ51において、放送波受信レベルに応じ、外枠図形41a、42a、又は43aの描画を行う。次に、ステップ52において、インターネット受信レベルに応じ、枠内図形41b、42b、又は43bの描画を行う。そして、ステップ53において、シンボル図形46を含む描画済みの図形を、現在位置が特定済みか否かに応じ、表示色44又は45で塗り潰す。これにより図5(a)の処理が完了する。
図5(b)は図5(a)のステップ51の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ511において、放送波受信レベルをチューナ部18又は復調部19から取得する。次に、ステップ512において、表示する放送波受信レベルを決定する。そして、ステップ513において、決定した放送波受信レベルに応じ、外枠図形41a、42a、又は43aの描画を行う。すなわち、決定した放送波受信レベルが「0」であれば、外枠図形41a〜43aの描画は行わず、「1」であれば外枠図形41aのみを描画し、「2」であれば外枠図形41a及び42aを描画し、「3」であれば外枠図形41a〜43aを描画する。これにより、図5(b)の処理が終了する。
図5(c)は図5(a)のステップ52の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ521において、インターネット受信レベルを通信部28から取得する。次に、ステップ522において、表示するインターネット受信レベルを決定する。そしてステップ523において、決定したインターネット受信レベルに応じ、枠内図形41b、42b、又は43bの描画を行う。すなわち、決定したインターネット受信レベルが「0」であれば、枠内図形41b〜43bの描画は行わず、「1」であれば枠内図形41bのみを描画し、「2」であれば枠内図形41b及び42bを描画し、「3」であれば枠内図形41b〜43bを描画する。これにより、図5(c)の処理が終了する。
図5(d)は図5(a)のステップ53の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ531において、現在位置は特定済みか否かを判定する。この判定は、現在位置検出部20からの情報に基づいて行う。特定済みであると判定した場合には、ステップ532において、外枠図形41a〜43a及び枠内図形41b〜43bのうち、図5(a)のステップ51及び52において描画した部分、並びに描画済みのシンボル図形46を、表示色44で塗り潰す。現在位置が特定済みではないと判定した場合には、ステップ533において、同様の描画済み部分を表示色45で塗り潰す。これにより図5(d)の処理が終了する。
図6はアイコン34の第2の例として、放送波受信レベル、インターネット受信レベル及びGPS信号の受信レベル(以下、「GPS受信レベル」という。)を表示するアイコン34bを示す。この例では、現在位置が特定済みか否かを、GPS受信レベルの表示により示すようにしている。放送波受信レベル及びインターネット受信レベルの表示は、図4の場合と同様に、それぞれ外枠図形41a〜43a及び枠内図形41b〜43bの表示により行われる。図中の61及び62は棒状図形41〜43の表示に使用される表示色であり、GPS受信レベルを表すために用いられる。
GPS受信レベルはそれぞれ「0」〜「3」の4段階で表示することができる。受信レベルの値が大きいほど、受信状態が良好であることを意味する。GPS受信レベルが「0」の場合には、棒状図形41〜43の表示はすべて表示色62で行われる。「1」の場合には棒状図形41が表示色61で表示され、棒状図形42及び43が表示色62で表示される。「2」の場合には棒状図形41及び42が表示色61で表示され、棒状図形43が表示色62で表示される。「3」の場合には棒状図形41〜43のすべてが表示色61で表示される。つまり、「0」〜「3」のGPS受信レベルは、棒状図形41〜43のうちの表示色61で表示されるものの数に対応する。図6(a)では、放送波受信レベルが「3」、インターネット受信レベルが「3」、かつGPS受信レベルが「2」である場合のアイコン34bが示されている。
図6(b)は放送波受信レベルが「3」、インターネット受信レベルが「2」であり、かつGPS受信レベルが「1」である場合のアイコン34bを示す。この場合、放送波受信レベルが「3」であるため、3つの外枠図形41a〜43aが表示される。また、インターネット受信レベルが「2」であるため、2つの枠内図形41b及び42bが表示される。また、GPS受信レベルが「1」であるため、1つの棒状図形41のみが表示色61で表示され、棒状図形42及び43は表示色62で表示される。なお、ユーザは、たとえば、GPS受信レベルが「2」以上であれば、現在位置が十分特定されており、「1」であれば、不安定ではあるが一応特定済みであり、「0」であれば未特定であると判断することができる。
図7(a)はアイコン34bの表示処理を示すフローチャートである。この処理は、図3のコンテンツ表示画面の表示を行っている間、主制御部17により、所定のプログラムに従い、所定の間隔で繰り返し行われる。処理を開始すると、まず、ステップ71において、放送波受信レベルに応じ、外枠図形41a、42a、又は43aの描画を行う。次にステップ72において、インターネット受信レベルに応じ、枠内図形41b、42b、又は43bの描画を行う。そして、ステップ73において、シンボル図形46を含む描画済みの図形を、GPS受信レベルに応じ、表示色61又は62を用いて塗り潰す。これにより、図7(a)の処理が終了する。ステップ71及び72の処理は、上述図5(a)のステップ51及び52の場合と同様である。
図7(b)は図7(a)のステップ73の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ731において、GPS受信レベルを現在位置検出部20から取得する。次に、ステップ732において、表示するGPS受信レベルを決定する。次にステップ733において、決定したGPS受信レベルに応じ、図7(a)のステップ71及び72で描画された棒状図形41、42、又は43の部分を、表示色61又は62で塗り潰す。すなわち、決定したGPS受信レベルが「0」であれば、棒状図形41〜43のすべての描画部分を表示色62により塗り潰す。「1」であれば棒状図形41の描画部分を表示色61で塗り潰し、棒状図形42及び43の描画部分を表示色62で塗り潰す。「2」であれば、棒状図形41及び42の描画部分を表示色61で塗り潰し、棒状図形43の描画部分を表示色62で塗り潰す。「3」であれば、棒状図形41〜43のすべての描画部分を、表示色61で塗り潰す。これにより、図7(b)の処理が終了する。なお、シンボル図形46については、常に表示色61で塗り潰す。
図8はアイコン34の第3の例として、放送波受信レベル及びインターネット受信レベルを表示するアイコン34cを示す。アイコン34cを採用する場合、主制御部17はインターネット上の所定のサーバに問い合わせて現在位置を特定する。すなわち、インターネットとの間に介在する無線LAN(無線IP通信網)に接続する際の電界強度と、無線LANに割り当てられている識別情報(識別ID)とに基づき、現在位置を算出する。その際、電界強度、識別ID、及び座標(位置)を関連付けたデータベースが所定のサーバに存在するため、インターネットに接続する必要がある。ただし、このようなデータベースを受信機12や13が内蔵する場合にはインターネットに接続する必要はない。主制御部17は、無線LANの電界強度及び識別IDが分かれば、該データベースに基づき、座標を算出することができる。なお、無線LANの識別IDはインターネットに接続しなくても、無線LANの受信エリア内に受信機12や13が存在すれば、取得することができる。
アイコン34cによれば、ユーザは、現在位置が特定済みかどうかはインターネット受信レベルの表示により判断することができる。アイコン34cは、現在位置が特定済みか否かの表示を行わないこととした以外は、上述の図4のアイコン34aの場合と同様である。図8(a)においては放送波受信レベルが「3」であり、インターネット受信レベルが「3」である場合のアイコン34cが示されている。
図8(b)は放送波受信レベルが「3」、インターネット受信レベルが「2」である場合のアイコン34cを示す。この場合、放送波受信レベルが「3」であるため、外枠図形41a〜43aが表示される。また、インターネット受信レベルが「2」であるため、枠内図形41b及び42bが表示される。なお、ユーザは、たとえばインターネット受信レベルが「2」以上であれば、現在位置が十分特定済みであると判断することができる。「1」であれば、不安定ではあるが、一応、現在位置が特定済みであると判断することができる。「0」であれば、現在位置が特定できないと判断することができる。
図9はアイコン34cの表示処理を示すフローチャートである。この処理は図3のコンテンツ表示画面の表示を行っている間、主制御部17により、所定のプログラムに従い、所定の間隔で繰り返し行われる。処理を開始すると、まず、ステップ91において、図5(a)のステップ51の場合と同様にして、放送波受信レベルに応じ、外枠図形41a、42a、又は43aの描画を行う。次に、ステップ92において、図5(a)のステップ52の場合と同様にして、インターネット受信レベルに応じ、枠内図形41b、42b、又は43bの描画を行い、その後、シンボル図形46を含む描画済みの図形を、所定の表示色で塗り潰す。これにより、図9の処理が終了する。
図10はアイコン34の第4の例として、放送波の受信が可能かどうか、インターネット受信レベル、及び現在位置が特定済みかどうかを表示するアイコン34dを示す。この例では、インターネット受信レベルについは、枠内図形ではなく棒状図形41〜43の全体を用いて表示するようにしている。放送波については、受信レベルではなく、受信可能か否かを、シンボル図形46の表示の有無によって示すようにしている。現在位置が特定済みか否かは、図4のアイコン34aの場合と同様に、アイコン34dの表示を表示色44又は45で行うことにより示すようにしている。図10(a)では、放送波が受信可能で、インターネット受信レベルが「3」であり、かつ現在位置が特定済みである場合のアイコン34dが示されている。
図10(b)は放送波が受信不能で、インターネット受信レベルが「2」であり、かつ現在位置が特定済みである場合のアイコン34dを示す。この場合、放送波が受信不能であるため、シンボル図形46は表示されない。インターネット受信レベルが「2」であるため、棒状図形41及び42が表示される。また、現在位置が特定済みであるため、アイコン34dは表示色44により表示される。
図10(c)は放送波が受信可能で、インターネット受信レベルが「2」であり、かつ現在位置が未特定である場合のアイコン34dを示す。この場合、放送波が受信可能であるため、シンボル図形46が表示される。また、インターネット受信レベルが「2」であるため、棒状図形41及び42が表示される。また、現在位置が特定されていないので、アイコン34dは表示色45により表示される。
図11(a)はアイコン34dの表示処理を示すフローチャートである。この処理は、図3のコンテンツ表示画面の表示を行っている間、主制御部17により、所定のプログラムに従い、所定の間隔で繰り返し行われる。処理を開始すると、まず、ステップ111において、放送波が受信可能かどうかに応じ、シンボル図形46を描画し又は削除する。次に、ステップ112において、インターネット受信レベルに応じ、棒状図形41、42、又は43を描画する。そして、ステップ113において、ステップ111及び112で描画された図形を現在位置が特定済みか否かに応じ、表示色44又は45で塗り潰す。これにより、図11(a)の処理が完了する。ステップ112及び113の処理は、上述図5(a)のステップ52及び53の場合と同様にして行うことができる。
図11(b)は図11(a)のステップ111の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ116において、放送波受信レベルをチューナ部18又は復調部19から取得する。次に、ステップ117において、取得した放送波受信レベルが所定値以上かどうかを判定する。所定値以上であると判定した場合には、ステップ118において、シンボル図形46を描画する。所定値以上ではないと判定した場合には、ステップ119において、シンボル図形46を削除する。これにより、図11(b)の処理が終了する。
ところで、放送波を受信する場合の状態として、通常、同調状態(TUNED状態)及び非同調状態(非TUNED状態)がある。同調状態とは、受信周波数が放送波に同調しており、放送波が受信可能となっている状態である。このため、放送波の受信レベルについては、同調状態(受信可能状態)にあるか、又は非同調状態(受信不能状態)にあるかを示すだけでもよい。これに対し、インターネットへ無線で接続する際の受信レベルが小さいと、通信速度が低下し、映像や音声が途切れてしまう可能性がある。このため、インターネット受信レベルに関しては、受信レベルを明確に表示し、ユーザに対して、快適にインターネットサービスを受けることができるかどうかを示した方がよい。
図12はこの点を考慮したアイコン34の第5の例として、GPS受信レベル、インターネット受信レベル、及び放送波の受信可否(同調状態であるか否か)を表示するアイコン34eを示す。121は放送波が受信可能であることを示すアイコン34eの表示色であり、122は放送波が受信不能であることを示すアイコン34eの表示色である。この例では、外枠図形41a〜43aによりGPS受信レベルを表示し、枠内図形41b〜43bによりインターネット受信レベルを表示し、そして表示色121及び122により放送波が受信可能かどうかを表示するようにしている。図12(a)では、GPS受信レベルが「3」、インターネット受信レベルが「3」であり、かつ放送波の受信が可能である場合のアイコン34eが示されている。
図12(b)はGPS受信レベルが「3」、インターネット受信レベルが「2」でありかつ放送波の受信が不能である場合のアイコン34eを示す。GPS受信レベルが「3」であるため、外枠図形41a〜43aが表示される。また、インターネット受信レベルが「2」であるため、枠内図形41b及び42bが表示される。また、放送波が受信不能であるため、アイコン34eが表示色122により表示される。
図13(a)はアイコン34eの表示処理を示すフローチャートである。この処理は、図3のコンテンツ表示画面の表示を行っている間、主制御部17により、所定のプログラムに従い、所定の間隔で繰り返し行われる。処理を開始すると、まず、ステップ131において、GPS受信レベルに応じ、外枠図形41a、42a、又は43aを描画する。次に、ステップ132において、インターネット受信レベルに応じ、枠内図形41b、42b、又は43bを描画する。そして、ステップ133において、シンボル図形46並びにステップ131及び132で描画された図形を、放送波が受信可能であるか否かに応じ、表示色121又は122で塗り潰す。これにより図13(a)の処理が終了する。なお、ステップ132の処理は、上述図5(a)のステップ52の場合と同様にして行うことができる。
図13(b)は、図13(a)のステップ131の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ134において、GPS受信レベルを現在位置検出部20から取得する。次に、ステップ135において、表示するGPS受信レベルを決定する。そして、ステップ136において、決定したGPS受信レベルに応じて外枠図形41a、42a、又は43aを描画する。すなわち、GPS受信レベルが「0」であれば、外枠図形41a〜43aの描画は行わず、「1」であれば外枠図形41aのみを描画し、「2」であれば外枠図形41a及び42aを描画し、「3」であれば外枠図形41a〜43aを描画する。これにより、図13(b)の処理が終了する。
図13(c)は図13(a)のステップ133の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ137において、放送波受信レベルをチューナ部18又は復調部19から取得する。次に、ステップ138において、放送波受信レベルが所定値以上かどうかを判定する。所定値以上であると判定した場合には、ステップ139において、シンボル図形46並びに図13(a)のステップ131及び132で描画された図形を表示色121で塗り潰す。所定値以上ではないと判定した場合には、ステップ140において、同様の部分を表示色122で塗り潰す。これにより、図13(c)の処理が終了する。
図14はアイコン34の第6の例として、インターネット受信レベル及び放送波の受信可否を表示するアイコン34fを示す。アイコン34fを採用する場合、主制御部17は図8のアイコン34cを採用する場合と同様に、インターネット上の所定のサーバから現在位置を特定する。したがって、アイコン34fでは、現在位置が特定済みか否かの表示や、GPS受信レベルの表示は行わず、また、図12のアイコン34eの場合と同様の理由から、棒状図形41〜43によりインターネット受信レベルの表示を行うとともに、表示色121又は122により、放送波の受信が可能であるかどうかを表示するようにしている。図14(a)では、放送波が受信可能で、インターネット受信レベルが「3」である場合のアイコン34fが示されている。
図14(b)は放送波が受信不能で、インターネット受信レベルが「2」である場合のアイコン34fを示す。この場合、放送波が受信不能であるため、アイコン34fは表示色122により表示される。また、インターネット受信レベルが「2」であるため、棒状図形41及び42が表示される。
図15(a)はアイコン34fの表示処理を示すフローチャートである。この処理は、図3のコンテンツ表示画面の表示を行っている間、主制御部17により、所定のプログラムに従い、所定の間隔で繰り返し行われる。処理を開始すると、まず、ステップ151において、インターネット受信レベルに応じ、棒状図形41、42、又は43を描画する。そして、ステップ152において、放送波が受信可能かどうかに応じ、表示色121又は122によりアイコン34fを塗り潰す。これにより、図15(a)の処理が終了する。ステップ151の処理は上述図5のステップ52の場合と同様にして行うことができる。
図15(b)は図15(a)のステップ152の処理を示すフローチャートである。処理を開始すると、まず、ステップ156において、放送波受信レベルをチューナ部18又は復調部19から取得する。次に、ステップ157において、取得した受信レベルが所定値以上かどうかを判定する。所定値以上であると判定した場合には、ステップ158において、図15(a)のステップ151で描画した棒状図形41、42又は43及びシンボル図形46を表示色121で塗り潰す。所定値以上ではないと判定した場合には、ステップ159において、図15(a)のステップ151で描画した棒状図形41、42又は43及びシンボル図形46を表示色122で塗り潰す。これにより、図15(b)の処理が終了する。
本実施形態によれば、1つのアイコン34により放送波受信レベル、インターネット受信レベル、現在位置の特定可否、GPS受信レベル、及び放送波の受信可否のうちの3つ又は2つについて表示するようにしたため、コンテンツ表示画面に1つのアイコン34を表示するだけで、該3つ又は2つの情報をユーザに知らせることができる。したがって、コンテンツ表示画面における他の情報を表示するための領域を拡大することができる。またユーザは1つのアイコン34を見るだけでインターネットサービスに係るコンテンツの視聴を行うことができるかどうかを判断することができる。たとえば、図4のアイコン34aの場合、アイコン34aが表示色44で表示され、かつ外枠図形41a、42a、又は43a及び枠内図形41b、42b、又は43bが表示色44で塗り潰されていれば、コンテンツの視聴が可能であると判断することができる。また、放送波受信レベル、インターネット受信レベル、又はGPS受信レベルのうちの受信レベルの情報が必要なものについては、棒状図形で受信レベルを示すようにしているので、ひと目で受信レベルを認識させることができる。したがって、たとえば、インターネット受信レベルが低く、「1」の場合には、インターネットサービスが途切れる可能性があることを明確に示すことができる。
なお、本発明は、上述実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することができる。たとえば上述においては、受信レベルを示す棒状図形として、3本の棒状図形を用いているが、これに限らず、4本の棒状図形を用いてもよい。
また、上述図6のアイコン34bの場合、GPS受信レベルが、放送波受信レベル及びインターネット受信レベルを超えるときには、GPS受信レベルを表示することができないが、その場合には、棒状図形41〜43のうちの描画されているものについて、表示色61で塗り潰せばよい。
また、上述においては言及しなかったが、シンボル図形46についても外枠図形及び枠内図形により構成し、放送波の受信圏外であればシンボル図形46の外枠図形を非表示としたり、インターネットへの接続可能なアクセスポイントからの信号強度の圏外であればシンボル図形46の枠内図形を非表示としたりすることにより、圏外表示を行うようにしてもよい。