JP5233706B2 - 位置誤差信号検出装置及び方法並びに光学的情報記録再生装置及び方法 - Google Patents

位置誤差信号検出装置及び方法並びに光学的情報記録再生装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、光記録媒体に対する集光スポットの位置ずれを検出する位置誤差信号検出装置及び方法、並びに、光記録媒体に対して情報の記録再生を行う光学的情報記録再生装置及び方法に関する。
デジタル情報を記録再生するための光記録媒体として、ディスク状の光記録媒体と、カード状の光記録媒体とが知られている。光学的情報記録再生装置は、ディスク状の光記録媒体に対して記録再生を行う際は、光記録媒体を回転させると共に、光学的情報記録再生装置内の光学ユニットを光記録媒体の半径方向へ移動させる。ディスク状の光記録媒体は、その中央部分に、光記録媒体をクランプするためのクランプ領域が必要である。このクランプ領域は、情報を記録・再生するための領域として用いることができない。
一方、カード状の光記憶媒体に対して情報の記録再生を行う光学的情報記録再生装置は、光記録媒体を回転させずに、光記録媒体、又は、光学的情報記録再生装置内の光学ユニットを、光記録媒体の面内2方向へ移動させる。カード状の光記録媒体は、中央部にクランプ領域を設ける必要がない。このため、カード状の光記録媒体は、そのほぼ全面を、情報を記録・再生するための領域として使用できる。
光記録媒体に対して情報の記録再生を行うためには、光記録媒体に対する集光スポットの位置ずれを検出する必要がある。非特許文献1に、2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層を備えたカード状の光記録媒体が記載されている。
図21は、非特許文献1に記載の光記録媒体におけるビームガイド層である反射層202を斜視図で示している。凹凸構造は、領域群240〜243で構成されている。領域群240〜243は、X軸方向、Y軸方向にそれぞれ周期px、pyで離散的に配置された複数の領域から成る。領域群241は、領域群240に対してX軸方向に隣接し、領域群240に対してX軸方向にpx/2だけずらした位置で、かつ、領域群240に対して深さdだけ深い位置に設けられている。領域群242は、領域群240に対してY軸方向に隣接し、領域群240に対してY軸方向にpy/2だけずらした位置で、かつ、領域群240に対して深さdだけ深い位置に設けられている。領域群243は、領域群242、241に対してそれぞれX軸方向、Y軸方向に隣接し、領域群240に対してX軸方向、Y軸方向にそれぞれpx/2、py/2だけずらした位置で、かつ、領域群240に対して深さ2dだけ深い位置に設けられている。
上記光記録媒体を用いることで、領域群240が含む複数の領域のうち、一つの領域の中心に対する、集光スポットのX軸方向及びY軸方向の位置ずれを検出することができる。
冨山瑞穂、片山龍一,「2次元回折格子を用いた光記録媒体に対する面内誤差信号検出」,第69回応用物理学会学術講演会講演予稿集,社団法人 応用物理学会,2008年9月2日,No.3,p.1027
集光スポットのX軸方向及びY軸方向の位置ずれを検出するためには、反射層202に対する集光スポットの光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号を検出し、光を反射層202上に集光する必要がある。光軸方向位置誤差信号の検出方法として、非点収差法がある。図22は、光軸方向位置誤差信号を非点収差法により検出する場合の、光検出器318の受光部を平面図で示している。光検出器318の受光部は、受光部328a〜328dの4個に分割されている。
図22に破線で示されているのは、光検出器318上の光スポット330である。光スポット330の円弧で囲まれた領域333a、333cは、反射層202からの反射光のうち、凹凸構造によるX軸方向への±1次回折光と0次光とが重なっている領域である。また、光スポット330の円弧で囲まれた領域333b、333dは、反射層202からの反射光のうち、凹凸構造によるY軸方向への±1次回折光と0次光とが重なっている領域である。受光部328a〜328dから出力される電圧信号をそれぞれV3a〜V3dとする。このとき、光軸方向位置誤差信号FE3は、以下の演算式に従って生成される。
FE3=V3a−V3b+V3c−V3d
図23は、集光スポットのデフォーカス量と、光軸方向位置誤差信号との関係を示している。信号340aは、デフォーカス量が0のときの集光スポットが、領域群240が含む複数の領域のうち、一つの領域の中心にいる場合の光軸方向位置誤差信号である。このとき、光軸方向位置誤差信号にオフセットは発生しない。
信号340bは、デフォーカス量が0のときの集光スポットが、上記領域の中心からX軸の正の方向及びY軸の負の方向にずれた位置にいる場合、又は、上記領域の中心からX軸の負の方向及びY軸の正の方向にずれた位置にいる場合の光軸方向位置誤差信号である。このとき、光スポット330の強度分布が非対称になり、光検出器318の受光部328b又は受光部328dでの受光量が増加する。そのため、光軸方向位置誤差信号に、負のオフセットが発生する。
信号340cは、デフォーカス量が0のときの集光スポットが、上記領域の中心からX軸の正の方向及びY軸の正の方向にずれた位置にいる場合、又は、上記領域の中心からX軸の負の方向及びY軸の負の方向にずれた位置にいる場合の光軸方向位置誤差信号である。このとき、光スポット330の強度分布が非対称になり、光検出器318の受光部328a又は受光部328cでの受光量が増加する。そのため、光軸方向位置誤差信号に、正のオフセットが発生する。
集光スポットの面内の位置に応じて、光軸方向位置誤差信号にオフセットが発生すると、集光スポットの光軸方向の位置制御の精度が低下し、記録再生性能が低下する。
本発明は、2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層を備える光記録媒体のビームガイド層に対する集光スポットの光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号に、集光スポットの面内の位置によらずオフセットが発生しない位置誤差信号検出装置及び方法並びに光学的情報記録再生装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の位置誤差信号検出装置は、光源と、前記光源から出射した光を、2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層を有する光記録媒体のビームガイド層上に集光して集光スポットを形成する対物レンズと、光軸の周りに等角度で順に領域a〜hの8つに分割された受光部を有し、該受光部で前記ビームガイド層からの反射光を受光する光検出器と、前記対物レンズと前記光検出器との間に設けられ、前記反射光に四つ葉収差を付加する収差付加手段と、前記領域a〜hから出力される信号をそれぞれVa〜Vhとして、前記集光スポットの前記ビームガイド層に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FEを、
FE=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)
に従って生成する光軸方向位置誤差信号検出回路と、前記集光スポットの、前記ビームガイド層上の前記凹凸構造の凹部又は凸部に対する光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の位置ずれを表す第1面内位置誤差信号PEX、及び、第2面内位置誤差信号PEYを、それぞれ、
PEX=(Va+Vc+Vf+Vh)−(Vb+Vd+Ve+Vg)
PEY=(Va+Vd+Vf+Vg)−(Vb+Vc+Ve+Vh)
に従って生成する面内位置誤差信号検出回路と、を備えることを特徴とする。
本発明の光学的情報記録再生装置は、第1の光源と、前記第1の光源から出射した光を、光記録媒体の2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層上に集光して集光スポットを形成する対物レンズと、受光部が光軸の周りに等角度で順に領域a〜hの8つに分割されており、前記ビームガイド層からの反射光を受光する第1の光検出器と、前記対物レンズと前記第1の光検出器との間に設けられ、前記反射光に四つ葉収差を付加する収差付加手段と、前記領域a〜hから出力される信号をそれぞれVa〜Vhとして、前記集光スポットの前記ビームガイド層に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FEを、
FE=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)
に従って生成する光軸方向位置誤差信号検出回路と、前記集光スポットを光軸方向へ移動可能な光軸方向集光スポット移動手段と、前記光軸方向集光スポット移動手段を前記光軸方向位置誤差信号に基づいて駆動する光軸方向集光スポット移動手段駆動回路と、前記集光スポットの、前記ビームガイド層上の前記凹凸構造の凹部又は凸部に対する光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の位置ずれを表す第1面内位置誤差信号PEX、及び、第2面内位置誤差信号PEYを、それぞれ、
PEX=(Va+Vc+Vf+Vh)−(Vb+Vd+Ve+Vg)
PEY=(Va+Vd+Vf+Vg)−(Vb+Vc+Ve+Vh)
に従って生成する面内位置誤差信号検出回路と、前記集光スポットを光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向へ移動可能な面内集光スポット移動手段と、前記面内集光スポット移動手段を前記第1及び第2面内位置誤差信号に基づいて駆動する面内集光スポット移動手段駆動回路と、を備えることを特徴とする。
本発明の位置誤差信号生成方法は、光源が出射する光を、光記録媒体の2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層上に集光して集光スポットを形成し、前記ビームガイド層からの反射光に四つ葉収差を付加し、受光部が光軸の周りに等角度で順に領域a〜hの8つに分割された光検出器を用いて、前記四つ葉収差が付加された前記ビームガイド層からの反射光を受光し、前記光検出器の領域a〜hから出力される信号をそれぞれVa〜Vhとして、前記集光スポットの前記ビームガイド層に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FEを、
FE=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)
に従って生成し、前記集光スポットの、前記ビームガイド層上の前記凹凸構造の凹部又は凸部に対する光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の位置ずれを表す第1面内位置誤差信号PEX、及び、第2面内位置誤差信号PEYを、それぞれ、
PEX=(Va+Vc+Vf+Vh)−(Vb+Vd+Ve+Vg)
PEY=(Va+Vd+Vf+Vg)−(Vb+Vc+Ve+Vh)
に従って生成することを特徴とする。
本発明の光学的情報記録再生方法は、光源が出射する光を、光記録媒体の2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層上に集光して集光スポットを形成し、前記ビームガイド層からの反射光に四つ葉収差を付加し、受光部が光軸の周りに等角度で順に領域a〜hの8つに分割された光検出器を用いて、前記四つ葉収差が付加された前記ビームガイド層からの反射光を受光し、前記光検出器の領域a〜hから出力される信号をそれぞれVa〜Vhとして、前記集光スポットの前記ビームガイド層に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FEを、
FE=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)
に従って生成し、前記集光スポットの、前記ビームガイド層上の前記凹凸構造の凹部又は凸部に対する光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の位置ずれを表す第1面内位置誤差信号PEX、及び、第2面内位置誤差信号PEYを、それぞれ、
PEX=(Va+Vc+Vf+Vh)−(Vb+Vd+Ve+Vg)
PEY=(Va+Vd+Vf+Vg)−(Vb+Vc+Ve+Vh)
に従って生成し、情報の記録再生に際して、前記光軸方向位置誤差信号FEに基づいて、前記集光スポットを光軸方向に移動し、前記第1面内位置誤差信号PEX、及び、前記第2面内位置誤差信号PEYに基づいて、前記集光スポットを光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向へ移動することを特徴とする。
本発明の位置誤差信号検出装置及び方法、並び、光学的情報記録再生装置及び方法では、光軸方向位置誤差信号に、集光スポットの面内位置によらずオフセットが発生しないという効果が得られる。
本発明の光学的情報記録再生装置の第1の実施形態のブロック図である。 本発明の光学的情報記録再生装置の第1の実施形態における光学ユニットのブロック図である。 本発明の光学的情報記録再生装置の第1の実施形態に用いられる光記録媒体の断面図である。 収差付加素子の上面図である。 収差付加素子上の周方向の位置と四つ葉収差の大きさとの関係を示すグラフである。 収差付加素子上の半径方向の位置と四つ葉収差の大きさとの関係を示すグラフである。 収差付加素子の断面図である。 収差付加素子の上面図である。 収差付加素子上の周方向の位置と四つ葉収差の大きさとの関係を示すグラフである。 収差付加素子上の半径方向の位置と四つ葉収差の大きさとの関係を示すグラフである。 収差付加素子の断面図である。 光検出器の受光部の平面図である。 光検出器の受光部の平面図である。 光検出器の受光部の平面図である。 凸レンズ上での光の断面図である。 集光スポットのデフォーカス量と、光軸方向位置誤差信号との関係を示すグラフである。 本発明の光学的情報記録再生装置の第2の実施形態のブロック図である。 本発明の光学的情報記録再生装置の第2の実施形態における光学ユニットのブロック図である。 本発明の光学的情報記録再生装置の第2の実施形態に用いられる光記録媒体の断面図である。 光検出器の受光部の平面図である。 ビームガイド層である反射層の斜視図である。 光検出器の受光部の平面図である。 集光スポットのデフォーカス量と、光軸方向位置誤差信号との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の位置誤差信号検出装置の第1の実施形態及びそれを含む本発明の光学的情報記録再生装置の第1の実施形態のブロック図である。
まず、本発明の位置誤差信号検出装置の第1の実施形態の構成、及び回路を除く動作について、図1を用いて説明する。発明の位置誤差信号検出装置の第1の実施形態は、光学ユニット2と、コントローラ50と、レーザ駆動回路53と、増幅回路54と、誤差信号生成回路59とを備える。レーザ駆動回路53、増幅回路54、誤差信号生成回路59は、いずれもコントローラ50により制御される。これらの回路の動作に関しては後述する。
図2は、光学ユニット2のブロック図である。光学ユニット2は、本発明の位置誤差信号検出装置の第1の実施形態が含む部分として、レーザ光源4と、凸レンズ5と、ビームスプリッタ6と、対物レンズ8と、収差付加素子9と、凸レンズ10と、光検出器11とを備える。
レーザ光源4から出射した光は、凸レンズ5を透過する。凸レンズ5を透過した光の一部は、ビームスプリッタ6を透過する。ビームスプリッタ6を透過した光は、光偏向器7を透過する。光偏向器7を透過した光は、対物レンズ8により光記録媒体3内に集光される。
光記録媒体3内に集光された光は、光記録媒体3内で反射する。光記録媒体3内で反射した光は、対物レンズ8を逆向きに透過する。対物レンズ8を逆向きに透過した光は、光偏向器7を透過する。光偏向器7を透過した光の一部は、ビームスプリッタ6で反射する。ビームスプリッタ6で反射した光は、収差付加素子9を透過する。収差付加素子9を透過した光は、凸レンズ10を透過する。凸レンズ10を透過した光は、光検出器11の受光部で受光される。
図3は、光記録媒体3の断面図である。光記録媒体3は、保護層12と、記録層13と、反射層14と、保護層15とを有し、4つの層はこの順に積層されている。保護層12、15の材料としては、例えばガラスやプラスチックが用いられるが、これらに限定されない。記録層13の材料としては、例えば相変化材料や有機色素材料が用いられるが、これらに限定されない。反射層14の材料としては、例えば銀やアルミニウムが用いられるが、これらに限定されない。
記録層13及び反射層14は、対物レンズ8により光記録媒体3内に集光されるビーム16の焦点深度内に位置している。保護層15の反射層14側の面には、図21に示すものと同じ凹凸構造が設けられている。記録層13及び反射層14は、保護層15に設けられているものと同じ凹凸構造を有している。光記録媒体3の記録層13は、ビームガイド層である。
収差付加素子9は、収差付加手段に相当する。収差付加素子9は、透過した光に四つ葉収差を付加する。四つ葉収差とは、光軸を中心として、方位が360°変化する間に(一周する間に)、収差の正及び負のピークが、方位の変化に対してほぼ等間隔に、それぞれ4つずつ現れる収差のことである。各方位での収差は、中心からの距離に応じて、距離が離れるほど大きくなる。収差付加素子9が付加する四つ葉収差は、方位及び中心からの距離に対して連続的に変化するものでもよく、或いは、離散的に変化するものでもよい。
図4は、収差付加素子9aの上面図である。この収差付加素子9aは、四つ葉収差の大きさを光軸に垂直な面内で連続的に変化させる。四つ葉収差の大きさWは、以下の数式で表される。
W(ρ,θ)=Z×ρ×sin4θ
ここで、ρ及びθは、光軸を原点とし、光軸に垂直な面内の座標を極座標で表したときの半径及び角度を表し、Zは収差の大きさを表す係数である。また、θ=0の方向は、X軸の正の方向に対応する。
図5は、図4の円A上における、四つ葉収差の大きさを表すグラフである。横軸は、円A上の位置、縦軸は四つ葉収差の大きさを表す。A1〜A4は、円AとX軸又はY軸との交点である。四つ葉収差の大きさは、正弦波状に連続的に変化している。
図6は、図4の点B1、B2を結ぶ線分B上における、四つ葉収差の大きさを表すグラフである。横軸は、線分B上の位置、縦軸は四つ葉収差の大きさを表す。四つ葉収差の大きさは、収差付加素子9aの中心から外周に向かって4次関数状に連続的に増加している。
図7は、収差付加素子9aを、線分Bを通りXY平面に垂直な面で切ったときの断面図である。収差付加素子9aの表面は、四つ葉収差の大きさに応じた曲面となっている。収差付加素子9aの材料としては、例えばガラスが用いられるが、これに限定されない。
図8は、収差付加素子9bの上面図である。収差付加素子9bは、四つ葉収差の大きさを光軸に垂直な面内で離散的に変化させる。四つ葉収差の大きさは、収差付加素子9bの中心の周りに24等分された領域間で離散的に変化しており、更に、収差付加素子9bの中心から外周に向かって半径方向に4等分された領域間で離散的に変化している。
図9は、図8の円C上における、四つ葉収差の大きさを表すグラフである。横軸は、円C上の位置、縦軸は四つ葉収差の大きさを表す。C1〜C4は、円CとX軸又はY軸との交点である。四つ葉収差の大きさは、点線で示す正弦波を近似する階段状に離散的に変化している。
図10は、図8の点D1、D2を結ぶ線分D上における、四つ葉収差の大きさを表すグラフである。横軸は、線分D上の位置、縦軸は四つ葉収差の大きさを表す。四つ葉収差の大きさは、収差付加素子9bの中心から外周に向かって点線で示す4次関数を近似する階段状に離散的に増加している。
図11は、収差付加素子9bを、線分Dを通りXY平面に垂直な面で切ったときの断面図である。収差付加素子9bの表面は、四つ葉収差の大きさに応じた階段面となっている。収差付加素子9bの材料としては、例えばガラスが用いられるが、これに限定されない。
図12〜図14は、光検出器11の受光部の平面図である。図12〜図14の横方向及び縦方向は、それぞれ図21のX軸方向、及び、Y軸方向に対応している。光検出器11の受光部は、凸レンズ10の焦点に設けられており、光軸の周りに等角度で受光部28a〜28hの8個に分割されている。
図12〜図14にそれぞれ破線で示されているのは、光検出器11上の光スポット30〜32である。対物レンズ8と反射層14との距離の変化に伴い、反射層14上の集光スポットにデフォーカスが生じると、光検出器11上の光スポットの形状は、デフォーカス量に応じて変化する。
図12に示す光スポット30は、光が反射層14上に集光している場合の光検出器11上の光スポットである。光スポット30は、円形である。光検出器11の8つの受光部28a〜28hで受光される光量は、互いに等しい。
図13に示す光スポット31は、対物レンズ8と反射層14との距離が広がったときの光検出器11上の光スポットである。光スポット31の形状は、四つ葉状である。光検出器11の受光部28b、28d、28f、28hで受光される光量は、受光部28a、28c、28e、28gで受光される光量よりも多くなる。
図14に示す光スポット32は、対物レンズ8と反射層14との距離が狭まったときの光検出器11上の光スポットである。光スポット32の形状は、四つ葉状である。光検出器11の受光部28a、28c、28e、28gで受光される光量は、受光部28b、28d、28f、28hで受光される光量よりも多くなる。
図12で、光スポット30内の円弧で囲まれた領域33a、33cは、反射層14からの反射光のうち、凹凸構造によるX軸方向への±1次回折光と0次光とが重なっている領域である。また、光スポット30内の円弧で囲まれた領域33b、33dは、反射層14からの反射光のうち、凹凸構造によるY軸方向への±1次回折光と0次光とが重なっている領域である。
受光部28a〜28hから出力される電圧信号をそれぞれV1a〜V1hとする。このとき、集光スポットの反射層14に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FE1は、光検出器11上での光スポットの形状の変化と、それに応じた受光部28a〜28hでの受光量の変化を利用して、以下の演算式に従って生成される。
FE1=(V1a+V1c+V1e+V1g)−(V1b+V1d+V1f+V1h) (1)
また、集光スポットの、光記録媒体3の領域群240(図21)が含む複数の領域のうち、一つの領域の中心に対する、X軸方向の位置ずれを表す面内位置誤差信号PEX1と、Y軸方向の位置ずれを表す面内位置誤差信号PEY1とは、公知のプッシュプル法を2次元に拡張した方法により検出することができる。
図15は、凸レンズ10上での光41の断面図である。光41の断面内の点線は、凹凸構造によるX軸方向及びY軸方向への回折光の輪郭を示す。また、線42a、42bは、何れもX軸及びY軸に対し、XY面内で45°傾いた線である。光41の断面をX軸、Y軸、線42a、42bで8つの領域40a〜40hに分割したとき、領域40b、40d、40f、40hを通る光は四つ葉収差によって位相が進んでおり、領域40a、40c、40e、40gを通る光は四つ葉収差によって位相が遅れている。
光41を凸レンズ10によって集光する場合、光41の断面の位相が進んだ領域を通る光は、凸レンズ10の焦点より凸レンズ10に近い側で集光する光となる。この光は、発散光として光検出器11に入射する。また、光41の断面の位相が遅れた領域を通る光は、凸レンズ10の焦点より凸レンズ10から遠い側で集光する光となる、この光は、収束光として光検出器11に入射する。そのため、光41の断面の領域40aを通る光は光検出器11の受光部28aで受光され、光41の断面の領域40bを通る光は光検出器11の受光部28fで受光され、光41の断面の領域40cを通る光は光検出器11の受光部28cで受光され、光41の断面の領域40dを透る光は光検出器11の受光部28hで受光され、光41の断面の領域40eを通る光は光検出器11の受光部28eで受光され、光41の断面の領域40fを通る光は光検出器11の受光部28bで受光され、光41の断面の領域40gを通る光は光検出器11の受光部28gで受光され、光41の断面の領域40hを通る光は光検出器11の受光部28dで受光される。
面内位置誤差信号PEX1と、面内位置誤差信号PEY1とは、それぞれ以下の演算式に従って生成される。
PEX1=(V1a+V1c+V1f+V1h)−(V1b+V1d+V1e+V1g) (2)
PEY1=(V1a+V1d+V1f+V1g)−(V1b+V1c+V1e+V1h) (3)
以上より、単一の光検出器11を用いて、集光スポットの、反射層14に対する光軸方向の位置ずれと、領域群240が含む複数の領域のうち、一つの領域の中心に対するX軸方向及びY軸方向の位置ずれとを検出することができる。
図16は、集光スポットのデフォーカス量と、光軸方向位置誤差信号との関係を示すグラフである。横軸はデフォーカス量、縦軸は光軸方向位置誤差信号を表す。デフォーカス量が0のときの集光スポットが、領域群240が含む複数の領域のうち、一つの領域の中心にいる場合、光軸方向位置誤差信号にオフセットは発生しない。一方、デフォーカス量が0のときの集光スポットが上記領域の中心からずれた位置にいる場合、凸レンズ10上での光41の強度分布及び光検出器11上での光スポット30の強度分布が非対称になる。
デフォーカス量が0のときの集光スポットが、上記領域の中心からX軸の正の方向及びY軸の負の方向にずれた位置にいる場合、又は、上記領域の中心からX軸の負の方向及びY軸の正の方向にずれた位置にいる場合、凸レンズ10上での光41の断面の領域40c、40d、又は、領域40g、40hを通る光の強度が強くなり、光検出器11の受光部から出力される信号のうち、V1c及びV1h、又は、V1d及びV1gが増加する。しかし、式1において、V1cとV1hの極性は互いに反対であり、V1dとV1gの極性は互いに反対であるため、集光スポットの面内の位置ずれに伴う光検出器11上での光スポットの強度分布の非対称性に起因する信号の増減は打ち消され、光軸方向位置誤差信号にオフセットは発生しない。
また、デフォーカス量が0のときの集光スポットが、上記領域の中心からX軸の正の方向及びY軸の正の方向にずれた位置にいる場合、又は、上記領域の中心からX軸の負の方向及びY軸の負の方向にずれた位置にいる場合、凸レンズ10上での光41の断面の領域40a、40b、又は、領域40e、40fを通る光の強度が強くなり、光検出器11の受光部から出力される信号のうち、V1a及びV1f、又は、V1b及びV1eが増加する。しかし、式1において、V1aとV1fの極性は互いに反対であり、V1bとV1eの極性は互いに反対であるため、集光スポットの面内の位置ずれに伴う光検出器11上での光スポットの強度分布の非対称性に起因する信号の増減は打ち消され、光軸方向位置誤差信号にオフセットは発生しない。
上記のように、集光スポットの面内の位置によらず光軸方向位置誤差信号にオフセットが発生しないため、集光スポットの光軸方向の位置制御の精度が高い。また、光軸方向位置誤差信号FE1と、面内位置誤差信号PEX1、PEY1とを、単一の光検出器11を用いて検出することができるため、光学系の簡素化、小型化が容易である。
次に、本発明の位置誤差信号検出装置の第1の実施形態の回路の動作について説明する。レーザ駆動回路53は、レーザ光源4に接続されている。光検出器11の各受光部は、増幅回路54に接続されている。増幅回路54は、図示しない8個の増幅回路を内蔵しており、8個の増幅回路は、それぞれ光検出器11の8個の受光部28a〜28hと接続されている。誤差信号生成回路59は、光軸方向位置誤差信号検出回路及び面内位置誤差信号検出回路に相当する。
レーザ駆動回路53は、レーザ光源4からの出射光のパワーが一定になるように、レーザ光源4へ一定の電流を供給してレーザ光源4を駆動する。増幅回路54は、光検出器11の各受光部から出力される電圧信号を増幅する。誤差信号生成回路59は、増幅回路54で増幅された電圧信号に基づいて、光軸方向位置誤差信号FE1、並びに面内位置誤差信号PEX1及び面内位置誤差信号PEY1を生成する。
引き続き、本発明の光学的情報記録再生装置の第1の実施形態の構成、及び回路を除く動作について、図1を用いて説明する。本発明の光学的情報記録再生装置の第1の実施形態である光学的情報記録再生装置1は、本発明の位置誤差信号検出装置の第1の実施形態と、変調回路51と、記録信号生成回路52と、再生信号処理回路55と、復調回路56と、対物レンズ駆動回路60と、光偏向器駆動回路61と、ポジショナ62と、ポジショナ駆動回路63とを備える。光記録媒体3は、2軸のポジショナ62に搭載されており、光軸に垂直な面内の2方向へ移動可能である。ポジショナ62は面内集光スポット移動手段に相当する。
変調回路51から記録信号生成回路52までの回路、再生信号処理回路55から復調回路56までの回路、対物レンズ駆動回路60、光偏向器駆動回路61、ポジショナ駆動回路63は、何れもコントローラ50により制御される。これらの回路の動作に関しては後述する。
光学ユニット2は、本発明の位置誤差信号検出装置の第1の実施形態が含まない部分として、光偏向器7を備える。光偏向器7は、図示しない2つの電極の間に電気光学結晶、液晶等を挟んだ構成であり、入射光を光軸に垂直な面内の2方向へ偏向可能である。対物レンズ8は、図示しない1軸のアクチュエータに搭載されており、光軸方向へ移動可能である。ここで、アクチュエータは光軸方向集光スポット移動手段に相当し、光偏向器7は面内集光スポット移動手段に相当する。
光記録媒体3への情報の記録時には、レーザ光源4から出射し、対物レンズ8により光記録媒体3内に集光された光により、光記録媒体3の記録層13に記録マークが形成される。光記録媒体3からの情報の再生時には、光記録媒体3内で反射され、光検出器11の受光部で受光された光に基づいて、再生信号RFが以下の演算式に従って生成される。
RF=V1a+V1b+V1c+V1d+V1e+V1f+V1g+V1h
次に、本発明の光学的情報記録再生装置の第1の実施形態の回路の動作について説明する。対物レンズ駆動回路60は、対物レンズ8が搭載されているアクチュエータに接続されている。光偏向器駆動回路61は、光偏向器7に接続されている。対物レンズ駆動回路60は光軸方向集光スポット移動手段駆動回路に相当する。光偏向器駆動回路61及びポジショナ駆動回路63は面内集光スポット移動手段駆動回路に相当する。変調回路51からレーザ駆動回路53までの回路は、記録回路に相当する。増幅回路54から復調回路56までの回路は、再生回路に相当する。
変調回路51は、光記録媒体3への情報の記録時に、記録データとして外部から入力された信号を変調規則に従って変調する。記録信号生成回路52は、変調回路51で変調された信号に基づいて、レーザ光源4を駆動するための記録信号を生成する。レーザ駆動回路53は、記録信号生成回路52で生成された記録信号に基づいて、レーザ光源4へ記録信号に応じた電流を供給してレーザ光源4を駆動する。
増幅回路54は、光記録媒体3からの情報の再生時に、光検出器11の各受光部から出力される電圧信号を増幅する。再生信号処理回路55は、増幅回路54で増幅された電圧信号に基づいて、再生信号の生成、波形等化、2値化を行う。復調回路56は、再生信号処理回路55で2値化された信号を復調規則に従って復調し、再生データとして外部へ出力する。
対物レンズ駆動回路60は、対物レンズ8が搭載されているアクチュエータへ、光軸方向位置誤差信号FE1に応じた電流を供給する。対物レンズ駆動回路60は、光軸方向位置誤差信号FE1に応じた電流を供給し、集光スポットにデフォーカスが生じないように、対物レンズ8を光軸方向へ移動させる。
光偏向器駆動回路61は、光偏向器7の電極へ、面内位置誤差信号PEX1及び面内位置誤差信号PEY1に応じた電圧を供給する。光偏向器駆動回路61は、面内位置誤差信号PEX1及びPEY1に応じた電圧を供給することで、集光スポットが領域群240(図21)を含む複数の領域のうち、一つの領域の中心に位置するように、入射光をX軸方向及びY軸方向へ偏向する。
ポジショナ駆動回路63は、集光スポットの光記録媒体3の面内の2方向の位置を変更する際に、ポジショナ62へ電流を供給し、光記録媒体3をX軸方向及びY軸方向へ移動させる。ポジショナ駆動回路63は、この動作を、面内位置誤差信号PEX1及び面内位置誤差信号PEY1に基づいて、目標位置までのX軸方向及びY軸方向の移動量を検出しながら行う。
位置誤差信号検出装置及び光学的情報記録再生装置の第1実施形態では、収差付加素子9は、光記録媒体3内のビームガイド層からの反射光に四つ葉収差を付加する。収差付加素子9が四つ葉収差を付加することで、集光スポットにデフォーカスが生じたとき、光検出器11上の光スポットの形状が、デフォーカス量に応じて四つ葉状に変化する。これを利用して、光軸方向位置誤差信号FE1を、演算式FE1=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)に従って生成する。この演算式に従って光軸方向位置誤差信号FE1を生成することで、集光スポットの面内の位置ずれに伴う光検出器11上での光スポットの強度分布の非対称性が、光軸方向位置誤差信号へ与える影響を抑制できる。従って、光軸方向位置誤差信号に集光スポットの面内の位置によらずオフセットが発生しない。
図17は、本発明の位置誤差信号検出装置の第2の実施形態及びそれを含む本発明の光学的情報記録再生装置の第2の実施形態のブロック図である。まず、本発明の位置誤差信号検出装置の第2の実施形態の構成、及び回路を除く動作について、図17を用いて説明する。本発明の位置誤差信号検出装置の第2の実施形態は、光学ユニット100と、コントローラ150と、レーザ駆動回路157と、増幅回路158と、誤差信号生成回路159とを備える。レーザ駆動回路157、増幅回路158から誤差信号生成回路159までの回路は、何れもコントローラ150により制御される。これらの回路の動作に関しては後述する。
図18は、光学ユニット100のブロック図である。光学ユニット100は、本発明の位置誤差信号検出装置の第2の実施形態が含む部分として、レーザ光源126と、凸レンズ127と、ビームスプリッタ128と、ダイクロイックミラー109と、λ/4板110と、対物レンズ111と、収差付加素子130と、凸レンズ129と、光検出器131とを備える。ダイクロイックミラー109は、レーザ光源126から出射する光と同じ波長の光を透過させる。
レーザ光源126から出射した光は、凸レンズ127を透過する。凸レンズ127を透過した光の一部は、ビームスプリッタ128を透過する。ビームスプリッタ128を透過した光は、ダイクロイックミラー109を透過する。ダイクロイックミラー109を透過した光は、光偏向器134を透過する。光偏向器134を透過した光は、λ/4板110を透過する。λ/4板110を透過した光は、対物レンズ111により光記録媒体99内に集光される。
光記録媒体99内に集光された光は、光記録媒体99内で反射する。光記録媒体99内で反射した光は、対物レンズ111を逆向きに透過する。対物レンズ111を逆向きに透過した光は、λ/4板110を透過する。λ/4板110を透過した光は、光偏向器134を透過する。光偏向器134を透過した光は、ダイクロイックミラー109を透過する。ダイクロイックミラー109を透過した光の一部は、ビームスプリッタ128で反射する。ビームスプリッタ128で反射した光は、収差付加素子130を透過する。収差付加素子130を透過した光は、凸レンズ129を透過する。凸レンズ129を透過した光は、光検出器131の受光部で受光される。
図19は、光記録媒体99の断面図である。光記録媒体99は、保護層139と、波長選択層140と、記録層141と、保護層142とを有し、4つの層はこの順に積層されている。保護層139、142の材料としては、例えばガラスやプラスチックが用いられるが、これらに限定されない。波長選択層140の材料としては、例えば誘電体多層膜が用いられるが、これに限定されない。記録層141の材料としては、例えばフォトポリマが用いられるが、これに限定されない。波長選択層140は、レーザ光源126から出射する光と同じ波長の光を反射する。
ビーム145は、レーザ光源126から出射した光である。波長選択層140は、対物レンズ111により光記録媒体99内に集光されるビーム145の焦点深度内に位置している。保護層139の波長選択層140側の面には、図21に示すものと同じ凹凸構造が設けられている。波長選択層140は、保護層139に設けられているものと同じ凹凸構造を有している。光記録媒体99では、波長選択層140がビームガイド層になる。
収差付加手段に相当する収差付加素子130は、透過した光に四つ葉収差を付加する。収差付加素子130の上面図は、図4又は図8に示すものと同じである。また、収差付加素子130の断面図は、図7又は図11に示すものと同じである。光検出器131の受光部の平面図は、図12〜図14に示すものと同じである。
ビーム145の集光スポットの波長選択層140に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FE1は、式1に従って生成される。また、ビーム145の集光スポットの、領域群240が含む複数の領域のうち、一つの領域の中心に対する、X軸方向の位置ずれを表す面内位置誤差信号PEX1と、Y軸方向の位置ずれを表す面内位置誤差信号PEY1とは、それぞれ式2、式3に従って生成される。
ビーム145の集光スポットのデフォーカス量と、光軸方向位置誤差信号との関係は、図16に示すものと同じである。
本発明の位置誤差信号検出装置の第2の実施形態においては、本発明の位置誤差信号検出装置の第1の実施形態と同様に、ビーム145の集光スポットの面内の位置によらず光軸方向位置誤差信号にオフセットが発生しないため、ビーム145の集光スポットの光軸方向の位置制御の精度が高い。また、光軸方向位置誤差信号FE1と、面内位置誤差信号PEX1、PEY1とを、単一の光検出器131を用いて検出することができるため、光学系の簡素化、小型化が容易である。
次に、本発明の位置誤差信号検出装置の第2の実施形態の回路の動作について説明する。レーザ駆動回路157は、レーザ光源126に接続されている。光検出器131の各受光部は、増幅回路158に接続されている。増幅回路158は、図示しない8個の増幅回路を内蔵しており、8個の増幅回路は、それぞれ光検出器131の8個の受光部28a〜28hと接続されている。誤差信号生成回路159は、光軸方向位置誤差信号検出回路及び面内位置誤差信号検出回路に相当する。
レーザ駆動回路157は、レーザ光源126からの出射光のパワーが一定になるように、レーザ光源126へ一定の電流を供給してレーザ光源126を駆動する。増幅回路158は、光検出器131の各受光部から出力される電圧信号を増幅する。誤差信号生成回路159は、増幅回路158で増幅された電圧信号に基づいて、光軸方向位置誤差信号FE1、並びに、面内位置誤差信号PEX1及び面内位置誤差信号PEY1を生成する。
引き続き、本発明の光学的情報記録再生装置の第2の実施形態の構成、及び回路を除く動作について、図17を用いて説明する。本発明の光学的情報記録再生装置の第2の実施形態である光学的情報記録再生装置98は、3次元記録再生用の光学的情報記録再生装置であり、本発明の位置誤差信号検出装置の第2の実施形態と、変調回路151と、記録信号生成回路152と、レーザ駆動回路153と、増幅回路154と、再生信号処理回路155と、復調回路156と、シャッタ駆動回路167と、増幅回路161と、誤差信号生成回路162と、対物レンズ駆動回路160と、光偏向器駆動回路168と、対物レンズ駆動回路163と、光偏向器駆動回路169と、リレーレンズ駆動回路166と、ポジショナ164と、ポジショナ駆動回路165とを備える。
光記録媒体99は、2軸のポジショナ164に搭載されており、光軸に垂直な面内の2方向へ移動可能である。ポジショナ164は面内集光スポット移動手段に相当する。変調回路151からレーザ駆動回路153までの回路、増幅回路154から復調回路156までの回路、シャッタ駆動回路167、増幅回路161から誤差信号生成回路162までの回路、対物レンズ駆動回路160、光偏向器駆動回路168、対物レンズ駆動回路163、光偏向器駆動回路169、リレーレンズ駆動回路166、ポジショナ駆動回路165は、いずれもコントローラ150により制御される。これらの回路の動作に関しては後述する。
光学ユニット100は、本発明の位置誤差信号検出装置の第2の実施形態が含まない部分として、レーザ光源101と、凹レンズ132と、凸レンズ102と、λ/4板123と、偏光ビームスプリッタ103と、λ/2板106と、偏光ビームスプリッタ104と、ミラー105と、凸レンズ107と、凸レンズ108と、光偏向器134と、ミラー112と、シャッタ113と、偏光ビームスプリッタ114と、ミラー115と、凸レンズ116と、凸レンズ117と、ミラー118と、光偏向器135と、λ/4板119と、対物レンズ120と、凸レンズ121と、光検出器122と、円筒レンズ133と、凸レンズ124と、光検出器125とを備える。
レーザ光源126から出射する光の波長と、レーザ光源101から出射する光の波長とは互いに異なる。ダイクロイックミラー109は、レーザ光源101から出射する光と同じ波長の光を反射する。シャッタ113は、入射光を通過させるか遮断するかを切り替え可能である。
光偏向器134は、図示しない2つの電極の間に電気光学結晶、液晶等を挟んだ構成であり、入射光を光軸に垂直な面内の2方向へ偏向可能である。対物レンズ111は、図示しない1軸のアクチュエータに搭載されており、光軸方向へ移動可能である。アクチュエータは、光軸方向集光スポット移動手段に相当し、光偏向器134は、面内集光スポット移動手段に相当する。
光偏向器135は、図示しない2つの電極の間に電気光学結晶、液晶等を挟んだ構成であり、入射光を光軸に垂直な面内の2方向へ偏向可能である。対物レンズ120は、図示しない1軸のアクチュエータに搭載されており、光軸方向へ移動可能である。凸レンズ108、117は図示しない1軸のアクチュエータに搭載されており、光軸方向へ移動可能である。
レーザ光源101から出射した光は、凹レンズ132、凸レンズ102により構成されるエキスパンダレンズ系を透過してビーム径が拡大される。エキスパンダレンズ系を透過した光は、λ/4板123を透過して直線偏光から円偏光へ変換される。λ/4板123を透過した光のうち、約50%が偏光ビームスプリッタ103でS偏光成分として反射され、約50%が偏光ビームスプリッタ103をP偏光成分として透過する。
偏光ビームスプリッタ103で反射した光は、λ/2板106を透過して偏光方向が90°変化する。λ/2板106を透過した光は、偏光ビームスプリッタ104へP偏光として入射してほぼ100%が透過する。偏光ビームスプリッタ104を透過した光は、ミラー105で反射し、凸レンズ107、108により構成されるリレーレンズ系を透過する。リレーレンズ系を透過した光は、ダイクロイックミラー109で反射する。ダイクロイックミラー109で反射した光は、光偏向器134を透過する。光偏向器134を透過した光は、λ/4板110を透過して直線偏光から円偏光へ変換される。λ/4板110を透過した光は、対物レンズ111により光記録媒体99内に集光される。
光記録媒体99内に集光された光は、光記録媒体99を透過する。光記録媒体99を透過した光は、対物レンズ120を逆向きに透過する。対物レンズ120を逆向きに透過した光は、λ/4板119を透過して円偏光から直線偏光へ変換される。λ/4板119を透過した光は、光偏向器135を透過する。光偏向器135を透過した光は、ミラー118で反射し、凸レンズ117、116により構成されるリレーレンズ系を透過する。リレーレンズ系を透過した光は、ミラー115で反射し、偏光ビームスプリッタ114へS偏光として入射してほぼ100%が反射する。偏光ビームスプリッタ114で反射した光は、円筒レンズ133を透過して非点収差が与えられる。円筒レンズ133を透過した光は、凸レンズ124を透過する。凸レンズ124を透過した光は、光検出器125の受光部で受光される。
一方、偏光ビームスプリッタ103を透過した光は、ミラー112で反射し、シャッタ113に入射する。シャッタ113は、光記録媒体99への情報の記録時は、入射光を通過させる。シャッタ113を通過した光は、偏光ビームスプリッタ114へP偏光として入射してほぼ100%が透過する。偏光ビームスプリッタ114を透過した光は、ミラー115で反射し、凸レンズ116、117により構成されるリレーレンズ系を透過する。リレーレンズ系を透過した光は、ミラー118で反射し、光偏向器135を透過する。光偏向器135を透過した光は、λ/4板119を透過して直線偏光から円偏光へ変換される。λ/4板119を透過した光は、対物レンズ120により光記録媒体99内に集光される。
偏光ビームスプリッタ103で反射された光と、偏光ビームスプリッタ103を透過した光とは、光記録媒体99内の同一の位置に集光されて干渉する。この干渉により、集光位置に微小な回折格子が形成される。回折格子は、ビットデータの情報を有している。
光記録媒体99からの情報の再生時には、シャッタ113は入射光を遮断する。従って、情報再生時は、偏光ビームスプリッタ103に入射した光のうち、偏光ビームスプリッタ103で反射した光のみが光記録媒体99に集光される。
情報の再生時、偏光ビームスプリッタ103で反射した光は光記録媒体99内に集光され、光記録媒体99内に集光された光は、集光位置に形成された回折格子で一部が反射する。回折格子で反射した光は、対物レンズ111を逆向きに透過する。対物レンズ111を逆向きに透過した光は、λ/4板110を透過して円偏光から直線偏光へ変換される。λ/4板110を透過した光は、光偏向器134を透過する。光偏向器134を透過した光は、ダイクロイックミラー109で反射する。
ダイクロイックミラー109で反射した光は、凸レンズ108、107により構成されるリレーレンズ系を透過する。リレーレンズ系を透過した光は、ミラー105で反射し、偏光ビームスプリッタ104へS偏光として入射してほぼ100%が反射する。偏光ビームスプリッタ104で反射した光は、凸レンズ121を透過する。凸レンズ121を透過した光は、光検出器122の受光部で受光される。
光偏向器134、135は、入射光を面内の2方向へ偏向する。光偏向器134及び135が入射光を偏向することで、偏光ビームスプリッタ103で反射した光及び偏光ビームスプリッタ103を透過した光の集光位置が、光記録媒体99の面内の2方向へ移動される。また、凸レンズ108、117を光軸方向へ移動させることで、偏光ビームスプリッタ103で反射した光及び偏光ビームスプリッタ103を透過した光の集光位置が、光記録媒体99の厚さ方向へ移動される。このように、光記録媒体99の面内の2方向だけでなく厚さ方向へも多層に回折格子を形成することにより、3次元記録再生を行うことができる。
図19に示す、光記録媒体99内の波長選択層140は、レーザ光源101から出射する光と同じ波長の光を透過させる。図19に示すビーム143、144は、それぞれ、レーザ光源101から出射し、それぞれ偏光ビームスプリッタ103で反射された光、偏光ビームスプリッタ103を透過した光である。ビーム143とビーム144とは、対物レンズ111、120により、記録層141内の同一の位置に集光される。
図20は、光検出器125の受光部の平面図である。図20の横方向、縦方向は、それぞれ図21のX軸方向、Y軸方向に対応している。光検出器125の受光部は、円筒レンズ133と凸レンズ124とにより形成される2つの焦線の中間に設けられており、受光部146a〜146dの4個に分割されている。図20に点線で示されているのは、光検出器125上の光スポット147である。
光記録媒体99内のビーム143の集光スポットと、ビーム144の集光スポットとの間に、光軸方向の位置ずれが生じると、円筒レンズ133の作用により、光スポット147の形状が変化する。この光軸方向の位置ずれは、対物レンズ111と対物レンズ120との間隔の変化に伴って発生する。また、この光軸方向の位置ずれは、凸レンズ107と凸レンズ108との間隔の変化に伴って発生する。また、この光軸方向の位置ずれは、凸レンズ116と凸レンズ117との間隔の変化に伴って発生する。
また、光記録媒体99内のビーム143の集光スポットと、ビーム144の集光スポットとの間に、X軸方向又はY軸方向の位置ずれが生じると、円筒レンズ133の作用により、光スポット147はそれぞれ縦方向又は横方向へ移動する。このX軸方向又はY軸方向の位置ずれは、対物レンズ111と対物レンズ120とのディセンタに伴って発生する。また、このX軸方向又はY軸方向の位置ずれは、凸レンズ107と凸レンズ108とのディセンタに伴って発生する。また、このX軸方向又はY軸方向の位置ずれは、凸レンズ116と凸レンズ117とのディセンタに伴って発生する。
受光部146a〜146dから出力される電圧信号をそれぞれV2a〜V2dとする。このとき、ビーム143の集光スポットに対するビーム144の集光スポットの、光軸方向の位置ずれを表す相対光軸方向位置誤差信号FE2は、公知の非点収差法により検出することができ、以下の演算式に従って生成される。
FE2=V2a−V2b+V2c−V2d
また、ビーム143の集光スポットに対するビーム144の集光スポットの、X軸方向の位置ずれを表す相対面内位置誤差信号PEX2と、Y軸方向の位置ずれを表す相対面内位置誤差信号PEY2とは、それぞれ以下の演算式に従って生成される。
PEX2=V2a−V2b−V2c+V2d
PEY2=V2a+V2b−V2c−V2d
次に、本発明の光学的情報記録再生装置の第2の実施形態の回路の動作について説明する。レーザ駆動回路153は、レーザ光源101に接続されている。光検出器122の受光部は、増幅回路154に接続されている。光検出器125の各受光部は、増幅回路161に接続されている。増幅回路161は、図示しない4個の増幅回路を内蔵しており、4個の増幅回路は、それぞれ光検出器125の4個の受光部146a〜146dと接続されている。
シャッタ駆動回路167は、シャッタ113に接続されている。対物レンズ駆動回路160は、対物レンズ111が搭載されているアクチュエータに接続されている。光偏向器駆動回路168は、光偏向器134に接続されている。対物レンズ駆動回路163は、対物レンズ120が搭載されているアクチュエータに接続されている。光偏向器駆動回路169は、光偏向器135に接続されている。リレーレンズ駆動回路166は、凸レンズ108、117が搭載されているアクチュエータに接続されている。
対物レンズ駆動回路160は、光軸方向集光スポット移動手段駆動回路に相当する。光偏向器駆動回路168及びポジショナ駆動回路165は、面内集光スポット移動手段駆動回路に相当する。変調回路151からレーザ駆動回路153までの回路は、記録回路に相当する。増幅回路154から復調回路156までの回路は、再生回路に相当する。
変調回路151は、光記録媒体99への情報の記録時に、記録データとして外部から入力された信号を変調規則に従って変調する。記録信号生成回路152は、変調回路151で変調された信号に基づいて、レーザ光源101を駆動するための記録信号を生成する。レーザ駆動回路153は、記録信号生成回路152で生成された記録信号に基づいて、レーザ光源101へ記録信号に応じた電流を供給してレーザ光源101を駆動する。
増幅回路154は、光記録媒体99からの情報の再生時に、光検出器122の受光部から出力される電圧信号を増幅する。再生信号処理回路155は、増幅回路154で増幅された電圧信号に基づいて、再生信号の生成、波形等化、2値化を行う。復調回路156は、再生信号処理回路155で2値化された信号を復調規則に従って復調し、再生データとして外部へ出力する。
シャッタ駆動回路167は、光記録媒体99への情報の記録時には、シャッタ113が入射光を通過させ、光記録媒体99からの情報の再生時には、シャッタ113が入射光を遮断するように、シャッタ113へ電流を供給する。
対物レンズ駆動回路160は、対物レンズ111が搭載されているアクチュエータへ、光軸方向位置誤差信号FE1に応じた電流を供給する。これは、ビーム145の集光スポットにデフォーカスが生じないように、対物レンズ111を光軸方向へ移動させるためである。
光偏向器駆動回路168は、光偏向器134の電極へ、面内位置誤差信号PEX1及び面内位置誤差信号PEY1に応じた電圧を供給する。これは、ビーム145の集光スポットが、領域群240が含む複数の領域のうち、一つの領域の中心に位置するように、入射光をX軸方向及びY軸方向へ偏向するためである。
増幅回路161は、光記録媒体99への情報の記録時に、光検出器125の各受光部から出力される電圧信号を増幅する。誤差信号生成回路162は、増幅回路161で増幅された電圧信号に基づいて、相対光軸方向位置誤差信号FE2、並びに、相対面内位置誤差信号PEX2及び相対面内位置誤差信号PEY2を生成する。
対物レンズ駆動回路163は、対物レンズ120が搭載されているアクチュエータへ、相対光軸方向位置誤差信号FE2に応じた電流を供給する。これは、ビーム143の集光スポットとビーム144の集光スポットとの光軸方向の位置が一致するように、対物レンズ120を光軸方向へ移動させるためである。
光偏向器駆動回路169は、光偏向器135の電極へ、相対面内位置誤差信号PEX2及び相対面内位置誤差信号PEY2に応じた電圧を供給する。これは、ビーム143の集光スポットとビーム144の集光スポットとのX軸方向及びY軸方向の位置が一致するように、入射光をX軸方向及びY軸方向へ偏向するためである。
リレーレンズ駆動回路166は、ビーム143、144の集光スポットの光記録媒体99の厚さ方向の位置を変更する際に、凸レンズ108、117が搭載されているアクチュエータへ電流を供給し、凸レンズ108、117を光軸方向へ移動させる。
ポジショナ駆動回路165は、ビーム145の集光スポットの、光記録媒体99の面内の2方向の位置を変更する際に、ポジショナ164へ電流を供給し、光記録媒体99をX軸方向及びY軸方向へ移動させる。ポジショナ駆動回路165は、この動作を、面内位置誤差信号PEX1及び面内位置誤差信号PEY1に基づいて、目標位置までのX軸方向及びY軸方向の移動量を検出しながら行う。
位置誤差信号検出装置及び光学的情報記録再生装置の第2実施形態では、収差付加素子130は、光記録媒体99内のビームガイド層からの反射光に四つ葉収差を付加する。収差付加素子130が四つ葉収差を付加することで、集光スポットにデフォーカスが生じたとき、光検出器131上の光スポットの形状が、デフォーカス量に応じて四つ葉状に変化する。これを利用して、光軸方向位置誤差信号FE1を、演算式FE1=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)に従って生成する。この演算式に従って光軸方向位置誤差信号FE1を生成することで、集光スポットの面内の位置ずれに伴う光検出器131上での光スポットの強度分布の非対称性が、光軸方向位置誤差信号へ与える影響を抑制できる。従って、光軸方向位置誤差信号に集光スポットの面内の位置によらずオフセットが発生しない。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の位置誤差信号検出装置、位置誤差信号生成方法、光学的情報記録再生装置、及び、光学的情報記録再生方法は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
1:光学的情報記録再生装置
2:光学ユニット
3:光記録媒体
4:レーザ光源
5:凸レンズ
6:ビームスプリッタ
7:光偏向器
8:対物レンズ
9、9a、9b:収差付加素子
10:凸レンズ
11:光検出器
12:保護層
13:記録層
14:反射層
15:保護層
16:ビーム
28a〜28h:受光部
30:光スポット
31:光スポット
32:光スポット
33a〜33d:領域
40a〜40h:領域
41:光
42a、42b:線
50:コントローラ
51:変調回路
52:記録信号生成回路
53:レーザ駆動回路
54:増幅回路
55:再生信号処理回路
56:復調回路
59:誤差信号生成回路
60:対物レンズ駆動回路
61:光偏向器駆動回路
62:ポジショナ
63:ポジショナ駆動回路
98:光学的情報記録再生装置
99:光記録媒体
100:光学ユニット
101:レーザ光源
102:凸レンズ
103:偏光ビームスプリッタ
104:偏光ビームスプリッタ
105:ミラー
106:λ/2板
107:凸レンズ
108:凸レンズ
109:ダイクロイックミラー
110:λ/4板
111:対物レンズ
112:ミラー
113:シャッタ
114:偏光ビームスプリッタ
115:ミラー
116:凸レンズ
117:凸レンズ
118:ミラー
119:λ/4板
120:対物レンズ
121:凸レンズ
122:光検出器
123:λ/4板
124:凸レンズ
125:光検出器
126:レーザ光源
127:凸レンズ
128:ビームスプリッタ
129:凸レンズ
130:収差付加素子
131:光検出器
132:凹レンズ
133:円筒レンズ
134:光偏向器
135:光偏向器
139:保護層
140:波長選択層
141:記録層
142:保護層
143:ビーム
144:ビーム
145:ビーム
146a〜146d:受光部
147:光スポット
150:コントローラ
151:変調回路
152:記録信号生成回路
153:レーザ駆動回路
154:増幅回路
155:再生信号処理回路
156:復調回路
157:レーザ駆動回路
158:増幅回路
159:誤差信号生成回路
160:対物レンズ駆動回路
161:増幅回路
162:誤差信号生成回路
163:対物レンズ駆動回路
164:ポジショナ
165:ポジショナ駆動回路
166:リレーレンズ駆動回路
167:シャッタ駆動回路
168:光偏向器駆動回路
169:光偏向器駆動回路
202:反射層
240:領域群
241:領域群
242:領域群
243:領域群
318:光検出器
328a〜328d:受光部
330:光スポット
333a〜333d:領域
340a〜340c:信号

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源から出射した光を、2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層を有する光記録媒体のビームガイド層上に集光して集光スポットを形成する対物レンズと、
    光軸の周りに等角度で順に領域a〜hの8つに分割された受光部を有し、該受光部で前記ビームガイド層からの反射光を受光する光検出器と、
    前記対物レンズと前記光検出器との間に設けられ、前記反射光に四つ葉収差を付加する収差付加手段と、
    前記領域a〜hから出力される信号をそれぞれVa〜Vhとして、前記集光スポットの前記ビームガイド層に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FEを、
    FE=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)
    に従って生成する光軸方向位置誤差信号検出回路と
    前記集光スポットの、前記ビームガイド層上の前記凹凸構造の凹部又は凸部に対する光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の位置ずれを表す第1面内位置誤差信号PEX、及び、第2面内位置誤差信号PEYを、それぞれ、
    PEX=(Va+Vc+Vf+Vh)−(Vb+Vd+Ve+Vg)
    PEY=(Va+Vd+Vf+Vg)−(Vb+Vc+Ve+Vh)
    に従って生成する面内位置誤差信号検出回路と、を備える位置誤差信号検出装置。
  2. 第1の光源と、
    前記第1の光源から出射した光を、光記録媒体の2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層上に集光して集光スポットを形成する対物レンズと、
    受光部が光軸の周りに等角度で順に領域a〜hの8つに分割されており、前記ビームガイド層からの反射光を受光する第1の光検出器と、
    前記対物レンズと前記第1の光検出器との間に設けられ、前記反射光に四つ葉収差を付加する収差付加手段と、
    前記領域a〜hから出力される信号をそれぞれVa〜Vhとして、前記集光スポットの前記ビームガイド層に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FEを、
    FE=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)
    に従って生成する光軸方向位置誤差信号検出回路と、
    前記集光スポットを光軸方向へ移動可能な光軸方向集光スポット移動手段と、
    前記光軸方向集光スポット移動手段を前記光軸方向位置誤差信号に基づいて駆動する光軸方向集光スポット移動手段駆動回路と
    前記集光スポットの、前記ビームガイド層上の前記凹凸構造の凹部又は凸部に対する光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の位置ずれを表す第1面内位置誤差信号PEX、及び、第2面内位置誤差信号PEYを、それぞれ、
    PEX=(Va+Vc+Vf+Vh)−(Vb+Vd+Ve+Vg)
    PEY=(Va+Vd+Vf+Vg)−(Vb+Vc+Ve+Vh)
    に従って生成する面内位置誤差信号検出回路と、
    前記集光スポットを光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向へ移動可能な面内集光スポット移動手段と、
    前記面内集光スポット移動手段を前記第1及び第2面内位置誤差信号に基づいて駆動する面内集光スポット移動手段駆動回路と、を備える光学的情報記録再生装置。
  3. 前記光記録媒体における記録層が前記ビームガイド層であり、
    前記第1の光検出器が出力する前記記録層からの反射光に応じた信号に基づいて再生データを生成し、前記光記録媒体からの情報の再生を行う再生回路と、
    記録データに応じて前記第1の光源を駆動し、前記第1の光源から出射した光を前記記録層上に集光させ、前記光記録媒体への情報の記録を行う記録回路とを更に備える、請求項に記載の光学的情報記録再生装置。
  4. 前記光記録媒体が、前記ビームガイド層とは別に記録層を有しており、
    第2の光源と、
    前記第2の光源が出射する光を前記記録層に集光した際の前記記録層からの反射光を受光する第2の光検出器と、
    前記第2の光検出器が出力する前記記録層からの反射光に応じた信号に基づいて再生データを生成し、前記光記録媒体からの情報の再生を行う再生回路と、
    記録データに応じて前記第2の光源を駆動し、前記第2の光源から出射した光を前記記録層上に集光させ、前記光記録媒体への情報の記録を行う記録回路とを更に備える、請求項に記載の光学的情報記録再生装置。
  5. 光源が出射する光を、光記録媒体の2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層上に集光して集光スポットを形成し、
    前記ビームガイド層からの反射光に四つ葉収差を付加し、
    受光部が光軸の周りに等角度で順に領域a〜hの8つに分割された光検出器を用いて、前記四つ葉収差が付加された前記ビームガイド層からの反射光を受光し、
    前記光検出器の領域a〜hから出力される信号をそれぞれVa〜Vhとして、前記集光スポットの前記ビームガイド層に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FEを、
    FE=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)
    に従って生成し、
    前記集光スポットの、前記ビームガイド層上の前記凹凸構造の凹部又は凸部に対する光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の位置ずれを表す第1面内位置誤差信号PEX、及び、第2面内位置誤差信号PEYを、それぞれ、
    PEX=(Va+Vc+Vf+Vh)−(Vb+Vd+Ve+Vg)
    PEY=(Va+Vd+Vf+Vg)−(Vb+Vc+Ve+Vh)
    に従って生成する位置誤差信号生成方法。
  6. 光源が出射する光を、光記録媒体の2次元の周期的な凹凸構造を有するビームガイド層上に集光して集光スポットを形成し、
    前記ビームガイド層からの反射光に四つ葉収差を付加し、
    受光部が光軸の周りに等角度で順に領域a〜hの8つに分割された光検出器を用いて、前記四つ葉収差が付加された前記ビームガイド層からの反射光を受光し、
    前記光検出器の領域a〜hから出力される信号をそれぞれVa〜Vhとして、前記集光スポットの前記ビームガイド層に対する光軸方向の位置ずれを表す光軸方向位置誤差信号FEを、
    FE=(Va+Vc+Ve+Vg)−(Vb+Vd+Vf+Vh)
    に従って生成し、
    前記集光スポットの、前記ビームガイド層上の前記凹凸構造の凹部又は凸部に対する光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向の位置ずれを表す第1面内位置誤差信号PEX、及び、第2面内位置誤差信号PEYを、それぞれ、
    PEX=(Va+Vc+Vf+Vh)−(Vb+Vd+Ve+Vg)
    PEY=(Va+Vd+Vf+Vg)−(Vb+Vc+Ve+Vh)
    に従って生成し、
    情報の記録再生に際して、前記光軸方向位置誤差信号FEに基づいて、前記集光スポットを光軸方向に移動し、
    前記第1面内位置誤差信号PEX、及び、前記第2面内位置誤差信号PEYに基づいて、前記集光スポットを光軸に垂直な面内における互いに直交する2方向へ移動する光学的情報記録再生方法。
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