JP5233275B2 - 摩擦駆動アクチュエータおよびそれを用いるハードディスク装置ならびに摩擦駆動アクチュエータの製造方法 - Google Patents

摩擦駆動アクチュエータおよびそれを用いるハードディスク装置ならびに摩擦駆動アクチュエータの製造方法 Download PDF

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本発明は、ハードディスク装置(以下HDD)の磁気記録ヘッド駆動用として好適に用いられ、超音波アクチュエータと称される摩擦駆動アクチュエータおよび前記ハードディスク装置ならびに摩擦駆動アクチュエータの製造方法に関する。
前記HDDの磁気記録ヘッド駆動用の超音波アクチュエータには、高精度な位置決め性や高速応答性が要求される。そこで、このような用途に適用できそうな典型的な従来技術が、特許文献1で示されている。図8は、その従来技術による超音波アクチュエータの断面図である。この超音波アクチュエータは、一般的な進行波型回転アクチュエータの典型例であり、円板状の振動体101に貼付けられた圧電素子102で発生された円板の周方向に進行する超音波振動が、ライナー103を介して移動体104(ロータ)に伝搬されることで該移動体104が回転するようになっている。
しかしながら、この従来技術では、移動体104は、ボールベアリングから成る軸受105で位置決めされる。したがって、ボールベアリングはボールと内輪および外輪との間にわずかではあるがガタを有するので、その分、ロータ(移動体104)の位置変動や不要な共振が生じ、高精度化、したがって前記HDDの場合には記録密度の向上に限界がある。また、それらのガタに、ボールベアリングの慣性質量、軸受の摩擦抵抗や軸受潤滑剤の粘性抵抗による軸受負荷が、応答性向上の制約になるという問題もある。詳しくは、HDDの磁気記録ヘッド駆動用の超音波アクチュエータとしての駆動応答性は、アーム部の共振周波数、軸受部の共振周波数、先端に取付けられるサスペンションの共振周波数などによって決定される。HDDのサイズの小型化に伴い、アーム部およびサスペンションの共振周波数は比較的高く設計できるようになっており、このため軸受け部における前記ガタ、慣性質量および軸受負荷が前記応答性の制約になっている。
そこで、このような問題を解決できる他の従来技術として、特許文献2が挙げられる。図9は、その従来技術の微小駆動装置を用いた情報記憶装置の平面図である。この情報記憶装置では、ヘッド・アーム111の基端側に円筒状の部材112を固着し、その部材112の周りに3個以上配置した圧電振動体113が、屈曲と伸縮とを組合わせた運動を行うことで楕円振動を行って前記部材112を回転させ、その部材112を回転軸として前記ヘッド・アーム111を揺動させている。これによって、前記ボールベアリングなどの軸受を用いずに、圧電振動体113のみでヘッド・アーム111の位置決めを行っているので、軸受によるガタがなく、また軸受の慣性および軸受負荷が低減されている。
しかしながら、この従来技術では、ヘッド・アーム111を加圧する圧電振動体113が、適度な加圧(摩擦)力を発生するために、バネ114によって加圧方向に可動となるように保持されており、これによって該圧電振動体113もヘッド・アーム111の回転方向に揺動可能であり、それが応答性を高める上での課題となる。すなわち、駆動側も動いてしまい、移動側の移動にオーバーシュートやアンダーシュートが生じて、なかなか目的位置に収束しない。
そこで、このような問題を解決できるさらに他の従来技術として、特許文献3が挙げられる。図10は、その従来技術の超音波モータの断面図である。この超音波モータでは、円筒状の圧電体121の内外周に電極を設けてステータ122が構成され、その径方向に発生した凹凸が周方向に進行して進行波となり、そのステータの外周にロータ123,124,125が嵌め込まれている。この従来技術では、ロータ123,124,125の一部の低剛性部分123a,124a,125aが外力によって弾性変形して、ステータ122に加圧接触するので、軸受ガタがなく、したがって回転中心ブレがなく、応答性も高なっている。
特開平6−78570号公報 特開2000−224876号公報 特開平5−268779号公報
ところが、一般に、応答性の高い回転駆動機構として有効な、振動体が直接ロータを半径方向に当接支持する軸受レスの摩擦駆動アクチュエータにおいては、駆動性能を安定化させるための加圧(摩擦)力の安定化が課題である。この点、前記特許文献3では、ロータ123,124,125の低剛性部分123a,124a,125aが外力によって弾性変形してステータ122への加圧(摩擦)力を発生するとしているが、特に図10(a)および図10(b)の構成では、実際は円筒部分123b,124bの変形が必要であり、くびれ形状の前記低剛性部分123a,124aの変形は前記加圧力にほとんど寄与しない上、円筒部分123b,124bが円筒形状を保ったまま扁平とならず(潰れずに軸線方向断面が図10(c)の低剛性部分125aのように円弧状)に変形する必要があるのに、実際はそのように上手く変形せず、加圧(摩擦)力を安定させることができないという問題がある。
また、図10(c)の構成でも、前記低剛性部分125aは薄板であるので剛性が低いとされているが、前述のように扁平とならずに変形する必要があるため、実際の立体形状としては低剛性とはならない。すなわち、周方向に一部分を切り出せば、前記円弧状で撓み易いが、全周を繋げてしまうと、決して剛性は低くない。仮にその剛性に打ち勝って弾性変形させるほどの大きな外力を加えれば軸受ガタは排除できるが、このような高剛性部分の変形を伴う方式では加圧(摩擦)力が不安定となってしまい、駆動性能が不安定になるという問題がある。さらに、外力が大きいと、それを付与する機構も大型化し易いという問題もある。
本発明の目的は、面内振動を行う振動体(ステータ)をロータに内包し、前記振動体の振動が摩擦接触するロータに伝達されて該ロータが回転することで、ロータを軸受け不要に支持する摩擦駆動アクチュエータにおいて、前記振動体とロータとの間の摩擦力を安定させることができる摩擦駆動アクチュエータおよびそれを用いるハードディスク装置ならびに摩擦駆動アクチュエータの製造方法を提供することである。
本発明の摩擦駆動アクチュエータは、面内振動を行う振動体と、環状に形成され、その内周面において前記振動体の当接部が複数箇所で半径方向に当接するロータとを備えて構成され、前記ロータが弾性変形することで当接部に加圧力が生じるよう前記振動体が組み込まれ、前記加圧力により、前記振動体の振動が摩擦接触しているロータに伝達されて該ロータが回転する摩擦駆動アクチュエータにおいて、前記複数の当接部の少なくとも1つ、前記振動体の本体から出没自在に構成されるとともに該当接部を任意の出没位置に調整する調整部材を備え、該当接部は前記調整部材で調整された位置で、出没不能に固定されることを特徴とする。
上記の構成によれば、HDDの磁気記録ヘッド駆動用として好適に用いられ、超音波アクチュエータと称される摩擦駆動アクチュエータにおいて、先ず該摩擦駆動アクチュエータを、面内振動を行い、ステータとなる振動体と、前記振動体を内包するロータとを備えて構成し、前記ロータが弾性変形することで前記振動体の複数の当接部に加圧力が生じるように該振動体を組み込み、前記加圧力により、該振動体の振動が摩擦接触するロータに伝達されてロータが回転するようにする。したがって、面内振動を行う振動体をロータの加圧(バイアス)力によって挟み込むことで、該ロータの回転軸方向および軸直角方向への位置決め(センタリング)が共に行われて、該ロータの軸受けを不要にした構成とすることができる。また、加圧力がロータ自身の弾性変形から生じるので、外部からの加圧機構が不要となり、機構の簡素化や小型化にも寄与することが可能である。
そして、前記複数の当接部の少なくとも1つを、調整部材を介して前記振動体の本体に組付けるようにし、その調整部材は、前記当接部を、前記振動体の本体から出没自在に支持し、前記当接部はその出没位置で固定される。したがって、振動体やロータに寸法上の製造誤差があっても、当接部の加圧(摩擦)力を一定に保つことができ、駆動性能を安定させることができるとともに、個体性能ばらつきを低減できる。また、前記当接部が没入状態でロータを振動体に嵌め込むことができるので、嵌め込み時にロータを無理矢理変形させる必要が無く、ロータの剛性を高く設定可能であり、回転精度が向上し、共振周波数を高められ、応答性を向上することができる。
また、本発明の摩擦駆動アクチュエータでは、前記振動体の本体には、前記当接部が出没する収納孔が形成され、前記調整部材は、前記収納孔に収納され、前記当接部を出没自在とする圧縮ばねと、前記収納孔に充填され、前記当接部を前記出不能に固定する接着剤とから成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、接着剤が固化する前に振動体とロータとの位置決めを行うことで、圧縮ばねによって前記当接部は最適な出没位置まで押し出され、その状態で焼成や紫外線硬化などで接着剤を固化させることで、前記当接部を前記最適な出没位置で容易に固定することができる。
さらにまた、本発明の摩擦駆動アクチュエータは、相対的に小トルクの場合、前記振動体は前記ロータに内包される単一の振動体から成り、該単一の振動体に設けられる前記複数の当接部の少なくとも1つが半径方向に出没することを特徴とする。
上記の構成によれば、構成が非常に簡単であり、振動体の端部でロータを支持、駆動できるので、振動体の振動が、効率よくロータに取り出せる。
また、本発明の摩擦駆動アクチュエータは、相対的に大トルクの場合、前記振動体は前記ロータに内包される複数の振動体から成り、少なくとも1つの振動体に設けられる当接部が半径方向に出没することを特徴とする。
上記の構成によれば、振動体の配置自由度が高く、ロータの姿勢安定性に優れる。
さらにまた、本発明のハードディスク装置は、前記の摩擦駆動アクチュエータを用いることを特徴とする。
上記の構成によれば、軸受けが不要で、振動体(ステータ)とロータとの間の摩擦力をより安定させることができるとともに、応答性を向上することができるヘッドアクチュエータを有するハードディスク装置を実現することができる。
また、本発明の摩擦駆動アクチュエータの製造方法は、面内振動を行う振動体と、環状に形成され、その内周面において前記振動体の当接部が複数箇所で半径方向に当接するロータとを備えて構成され、前記ロータが弾性変形することで当接部に加圧力が生じるよう前記振動体が組み込まれ、前記加圧力により、前記振動体の振動が摩擦接触しているロータに伝達されて該ロータが回転する摩擦駆動アクチュエータの製造方法において、前記振動体の本体には、前記当接部が出没するとともに圧縮ばねを収納する収納孔が形成され、前記圧縮ばねを縮小させた状態で、前記ロータを振動体に嵌め込む工程と、前記ロータに複数箇所から所定の力量の外力を与えて変形させる工程と、前記ロータを変形させたままで、前記収納孔に接着剤を流し込み、固化させる工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、当接部の出没量をロータの変形量、したがって前記外力の力量で、容易に調整することができる。
本発明の摩擦駆動アクチュエータは、以上のように、HDDの磁気記録ヘッド駆動用として好適に用いられ、超音波アクチュエータと称される摩擦駆動アクチュエータにおいて、先ず該摩擦駆動アクチュエータを、面内振動を行い、ステータとなる振動体と、前記振動体を内包するロータとを備えて構成し、前記ロータが弾性変形することで前記振動体の複数の当接部に加圧力が生じるように該振動体を組み込み、前記加圧力により、該振動体の振動が摩擦接触するロータに伝達されてロータが回転するように構成することでロータの軸受けを不要にした上で、さらに前記複数の当接部の少なくとも1つを、調整部材を介して前記振動体の本体に組付けるようにし、その調整部材は、前記当接部を、前記振動体の本体から出没自在に支持するとともに、任意の出没位置で固定する。
それゆえ、振動体やロータに寸法上の製造誤差があっても、当接部の加圧(摩擦)力を一定に保つことができ、駆動性能を安定させることができるとともに、個体性能ばらつきを低減できる。また、前記当接部が没入状態でロータを振動体に嵌め込むことができるので、嵌め込み時にロータを無理矢理変形させる必要が無く、ロータの剛性を高く設定可能であり、回転精度が向上し、共振周波数を高められ、応答性を向上することができる。
さらにまた、本発明のハードディスク装置は、以上のように、前記の摩擦駆動アクチュエータを用いる。
それゆえ、軸受けが不要で、振動体(ステータ)とロータとの間の摩擦力をより安定させることができるとともに、応答性を向上することができるヘッドアクチュエータを有するハードディスク装置を実現することができる。
また、本発明の摩擦駆動アクチュエータの製造方法は、以上のように、面内振動を行う振動体と、環状に形成され、その内周面において前記振動体の当接部が複数箇所で半径方向に当接するロータとを備えて構成され、前記ロータが弾性変形することで当接部に加圧力が生じるよう前記振動体が組み込まれ、前記加圧力により、前記振動体の振動が摩擦接触しているロータに伝達されて該ロータが回転する摩擦駆動アクチュエータの製造方法において、前記振動体の本体には、前記当接部が出没するとともに圧縮ばねを収納する収納孔が形成され、前記圧縮ばねを縮小させた状態で、前記ロータを振動体に嵌め込む工程と、前記ロータに複数箇所から所定の力量の外力を与えて変形させる工程と、前記ロータを変形させたままで、前記収納孔に接着剤を流し込み、固化させる工程とを含む。
それゆえ、当接部の出没量をロータの変形量、したがって前記外力の力量で、容易に調整することができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の第1の形態に係る摩擦駆動アクチュエータである超音波モータ10の構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は縦断面図である。この超音波モータ10は、大略的に、面内振動を行う振動体2と、前記振動体2を内包するロータ3と、前記振動体2を支持する固定部材4と、前記振動体2から引出されるFPC(フレキシブルプリント基板)5とを備えて構成される。
図2は、前記振動体2を拡大して示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。この振動体2は、矩形のバルク圧電素子2cの正面側に、4分割した対角線線上に一対のA相電極2aとB相電極2bとが貼付けられ、裏面側に共通のGND電極2dが貼付けられ、長手方向両端部にチップ部材2e,2fが設けられ、そのチップ部材2e,2fに実際にロータ3の内周面に当接する当接部2g;2h,2iが設けられて成る。そして、振動体2の中央部に形成された孔2jに固定ねじ6が挿通され、前記固定部材4に螺着されることで該振動体2が固定部材4にねじ止め固定される。
この振動体2は、矩形に形成されるけれども、三角形等、他の形状が用いられてもよく、また薄い圧電素子の層を複数積層して構成することで、低電圧化を図ることができる。前記当接部2g;2h,2iは、ロータ3の支持のために3点設けられるけれども、4点以上設けられてもよい。前記当接部2g;2h,2iは、アルミナ、ジルコニアなどのセラミックや超硬合金などから成り、前記チップ部材2e,2fとの結合には、接着強度が高く、比較的剛性の高いエポキシ系接着剤などが用いられる。
前記A相電極2a、B相電極2bおよびGND電極2dはFPC5に接続され、図示しない駆動回路から、前記A相電極2aとB相電極2bとに相互に位相の90度ずれた共振周波数の駆動信号が印加されることで、図3(a)で示す縦1次振動モードの振動と、図3(b)で示す屈曲2次振動モードの振動とを励起させ、それらを合成することで、当接部2g;2h,2iがそれぞれ同じ方向に回転する高周波の楕円振動が得られるようになっている。この楕円振動が、前記当接部2g;2h、2iで当接しているロータ3に伝搬され、該ロータ3が回転する。前記駆動信号の位相を反転させることで、前記楕円振動の回転方向、すなわちロータ3の回転方向が反転する。前記電極2a,電極2bに与える電圧の大きさを変化することで前記楕円振動の大きが変化し、速度やトルクが変化する。前記バルク圧電素子2cの縦横比、チップ部材2e,2fの重量などを調整することで、前記2つのモードでの共振周波数が略一致されている。
前記振動体2の3点の当接部2g;2h,2iに外接している円筒形状のロータ3は、弾性を有するステンレスなどの金属材料から成り、磨耗を防ぐため、その表面には、窒化処理などの硬化処理が施される。或いは、CrNやTiCNなどのセラミックコーティングが行われてもよい。
前記ロータ3に振動体2が組込まれると、前記当接部2g;2h,2iはロータ3に内周側から当接して、該ロータ3を半径方向外方に変形させる。これによって、該当接部2g;2h,2iにはロータ3の弾性変形による加圧力が加わり、前記当接部2g;2h,2iとロータ3の内周面との接触圧は所定の値となる。これら3箇所の当接によって、ロータ3は振動体2に対して半径方向の移動がガタつきなく規制(センタリング)される。また、図1(b)で示すロータ3の軸線方向断面には、V形状の溝3aが設けられ、R形状の前記各当接部2g;2h,2iが嵌まり込むので、ロータ3の回転軸方向および軸倒れ方向の移動も規制(センタリング)される。こうして、従来のボールベアリングなどの軸受けを不要にした構成とすることができるとともに、回転軸方向および軸直角方向共に軸受ガタが全くなく、剛性が高まり、モータの応答性を向上できる。また、加圧力がロータ3自身の弾性変形から生じるので、外部からの加圧機構が不要となり、機構の簡素化や小型化にも寄与することが可能である。
上述のように構成される超音波モータ10において、注目すべきは、本実施の形態では、前記複数の当接部2g;2h,2iの少なくとも1つ(図1の例では2g)は、球体から成り、前記振動体の本体であるチップ部材2eから出没自在であり、かつその当接部2gを任意の出没位置で固定する調整部材2xが設けられていることである。図1の例では、前記チップ部材2eには、前記当接部2gが出没する収納孔2kが形成され、前記調整部材2xは、前記収納孔2kに収納され、前記当接部2gを出没自在とする圧縮ばね2mと、前記収納孔2kに充填され、前記当接部2gを前記任意の出没位置で固定する接着剤2nとから構成されている。前記圧縮ばね2mの力量は、ロータ3の弾性によって当接部2gに生じる加圧力に対して充分小さく、該当接部2gを確実にロータ3に接触させることができる程度の力量でよく、強過ぎると、加圧力に影響を与えてしまう。
そして、この超音波モータ10の組立て工程では、先ずチップ部材2fにおける当接部2h,2iの収納位置に対して接着剤が塗布されて該当接部2h,2iが嵌め込まれ、また収納孔2kに圧縮ばね2mおよび当接部2gが嵌め込まれ、さらに前記圧縮ばね2mを縮小させた状態で、前記ロータ3が振動体2に嵌め込まれる。
次に、図4で示すような専用の組立て治具20にセットされる。図4で示す組立て治具20は、前記矩形の振動体2に対応しており、ロータ3の外周において振動体2の当接部2g;2h,2i間の周方向に略中間部分であり、押圧部である一直径方向の2点P1,P2から与圧を与えられるようになっており、前記振動体2の嵌め込まれたロータ3を転がらないように保持する凹所21を有する基台22と、前記基台22にピン23によって枢支され、前記基台22と同じ面内で揺動変位を行うことができるL字型のレバー24と、前記レバー24を付勢する加圧ばね25とを備えて構成される。前記ロータ3の外周面の点P1が前記凹所21の底部に当接し、その一直径線上の対向位置の点P2に対して、前記レバー24の一端が当接し、該レバー24の他端が加圧ばね25によって付勢され、前記点P2から所定の荷重、たとえば100gを付加するようになっている。
これによって、ロータ3は図中横方向が長手方向となるように変形させられ、前記当接部2gは、前記圧縮ばね2mの弾発力で、その押し広げられたロータ3の長手方向の内周面に隙間無く密着する。この状態で、前記チップ部材2eの外部から前記収納孔2kに連通して形成された接着剤注入孔2yから接着剤2nを流し込み、焼成などによって固化が行われる。なお、当接部2gのストロークが小さく、ロータ3への嵌め込み時などに接着剤2nが収納孔2kから溢れ出さないのであれば、前記の当接部2h,2iの収納位置に接着剤を塗布する際に、同時に充填されていてもよい。作業性を考慮し、このように接着剤2nには、熱硬化型のエポキシ接着剤を用いることで、加熱処理によって硬化させることができる。なお、組み立て治具20の荷重は、ロータ3の熱膨張の収縮も考慮して定められる。
したがって、前記接着剤2nの硬化後、組み立て治具20の加圧力を開放すると、ロータ3の復元力によって、振動体2の各当接部2g;2h,2iには、前記組立て治具20で与えた力量と等しい加圧力が働く。これによって、振動体2やロータ3の寸法誤差(たとえば、ロータ3の径が10〜30mmに対して、誤差が数μm)によらず、組立て治具20によって与えた力量が当接部2g;2h,2iの加圧(摩擦)力となるので、加圧(摩擦)力を一定に保つことができ、駆動性能を安定させることができるとともに、個体性能ばらつきを低減できる。また、前記当接部2gが没入状態でロータ3を振動体2に嵌め込むことができるので、嵌め込み時にロータ3を無理矢理変形させる必要が無く、ロータ3の剛性(ばね定数)を高く設定可能であり、回転精度が向上し、共振周波数を高められ、応答性を向上することができる。さらにまた、前記当接部2gの出没量を、組立て治具20によるロータ3の変形量、したがって外力の力量で、容易に調整することができる。
上述の実施の形態では、当接部2gを収納孔2kから押出すために圧縮ばね2mを用いているけれども、特に圧縮ばね2mを用いなくても、当接部2gの外径および収納孔2kの内径ならびに接着剤2nの粘度などに対応した圧力で接着剤2nを注入することで、当接部2gを所定の圧力で押出すことができ、或いは当接部2gの自重を利用して、該当接部2gが自然にロータ3に接するようにしてもよい。そして、チップ部材2eは、圧電素子2cの振動によって大きく変形する箇所ではなく、また質量も小さいので、前記調整部材2xが搭載されても、楕円振動に特に大きな影響を与えることはない。この調整部材2xは、当接部2gだけでなく、残余の当接部2h,2iにも設けられてもよい。
図5は、上述のような超音波モータ10をHDD磁気記録ヘッド15の駆動に応用したHDD装置16の概略構成図である。従来のHDD磁気記録ヘッド駆動アクチュエータの構成としては、前記磁気記録ヘッド15が取付けられたヘッド・アーム17をピボットベアリングで回転支持し、VCM(ボイスコイルモータ)で駆動を行っている。これに対して、本実施の形態では、前記ヘッド・アーム17を前記超音波モータ10で回転支持するとともに、駆動も行う。
具体的には、回転駆動されるディスク18の側方に前記超音波モータ10が配置されており、この超音波モータ10の前記ロータ3に、有底円筒状(帽状)に形成されて剛性を有する出力伝達部材19が被せられ、該出力伝達部材19の外周面や、底部に前記ヘッド・アーム17が固着され、そのヘッド・アーム17の先端に取付けられたHDD磁気記録ヘッド15が前記回転駆動されるディスク18上を周方向に走行することで、記録内容の書込み、消去、読出し等が行われる。このように有底円筒状(帽状)の出力伝達部材19を用いることで、前記ロータ3部分の剛性が向上し、また該ロータ3に直接ヘッド・アーム17を取付ける場合に比べて、出力の取出しが容易になる。
このようなHDDヘッド駆動の場合、高速で回転するディスク18上のトラックのうねりなどに追従しながら位置決め制御を行う必要があり、アクチュエータには、非常に高い応答性と分解能とが要求される。本実施の形態のように超音波モータ10を磁気記録ヘッド15の駆動に使用すると、軸受ガタに軸受慣性や軸受負荷が全くなく、振動体(ステータ)2とロータ3との間の摩擦力をより安定させられるので、高い応答性を得ることができ、記録密度を向上することができる。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の第2の形態に係る摩擦駆動アクチュエータである超音波モータ30の構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は縦断面図である。この超音波モータ30は、前述の超音波モータ10に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、本実施の形態では、3つに分割された振動体22a,22b,22cが、ロータ3内で周方向に120°の等間隔、すなわち軸直角断面での形状が略三角形状の位置に配置されていることである。各振動体22a,22b,22cは、2本の積層型圧電素子2c’を直交配置し、その交点部分に当接部2g’,2h’,2i’が取付けられ、端点部分がベース部材35に接着固定された、いわゆるトラス型振動体から成る。このトラス型振動体は、前記ベース部材35が固定部材34に取付けられており、前記2本の圧電素子2c’に位相をずらした交流電圧をそれぞれ印加することで、前記当接部2g’,2h’,2i’に楕円振動を励起することができる。
本実施の形態では、前記3つの振動体22a,22b,22cの内、振動体22b,22cは固定であり、振動体22aに対して前記調整部材2xが設けられており、該振動体22aは固定部材34上で、半径方向に出没自在となっている。そのため、前記ブラケット35は圧縮ばね2mによって半径方向外方に加圧され、固定部材34には前記圧縮ばね2mの収納孔34kが形成される。前記超音波モータ10と同様に、前記振動体22aを押込み、圧縮ばね2mを縮小させた状態でロータ3を嵌め込み、所定の外力を与えた状態で、前記収納孔2kに接着剤2nを充填し、固化させることで、該超音波モータ30を作成することができる。
この振動体22a,22b,22cをロータ3に組込み、接着固定する際に使用される組立て治具40は、たとえば図7で示すようになる。この図7の構成において、図4の構成に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。この組立て治具40では、ロータ3保持する基台42の形状が異なる。
このように構成することで、ロータ3を支持する当接部2g’,2h’,2i’の配置自由度が高く、等間隔に配置できるので、ロータ3の保持安定性を高め、より高い回転精度を得ることができる。また、振動体22a,22b,22cは3体分の駆動力を得られるので、高出力化が可能である。本実施の形態でも、調整方法としては、上記に限定されるわけではなく、圧縮ばね2mを用いずに、偏芯ピンなどで調整を行ってもよい。
本発明の実施の第1の形態に係る摩擦駆動アクチュエータである超音波モータの構造を示す図である。 前記摩擦駆動アクチュエータの振動体を拡大して示す図である。 振動体の振動モードを説明するための図である。 図1で示す超音波モータの振動体をロータに組付ける際に使用される組立て治具を説明するための図である。 前記超音波モータをHDD磁気記録ヘッドの駆動に応用したHDD装置の概略構成図である。 本発明の実施の第2の形態に係る摩擦駆動アクチュエータである超音波モータの構造を示す図である。 図6で示す超音波モータの振動体をロータに組付ける際に使用される組立て治具を説明するための図である。 HDDの磁気記録ヘッド駆動用の典型的な従来技術による超音波アクチュエータの断面図である。 他の従来技術の平面図である。 さらに他の従来技術の超音波モータの断面図である。
2;22a,22b,22c 振動体
2a A相電極
2b B相電極
2c,2c’ 圧電素子
2d GND電極
2e,2f チップ部材
2g,2h,2i;2g’,2h’,2i’ 当接部
2k,34k 収納孔
2m 圧縮ばね
2n 接着剤
2x 調整部材
2y 接着剤注入孔
3 ロータ
4,34 固定部材
5 FPC
6 固定ねじ
10,30 超音波モータ
15 磁気記録ヘッド
16 HDD装置
17 ヘッド・アーム
18 ディスク
19 出力伝達部材
20,40 組立て治具
22,42 基台
24 レバー
25 加圧ばね
35 ベース部材

Claims (6)

  1. 面内振動を行う振動体と、環状に形成され、その内周面において前記振動体の当接部が複数箇所で半径方向に当接するロータとを備えて構成され、前記ロータが弾性変形することで当接部に加圧力が生じるよう前記振動体が組み込まれ、前記加圧力により、前記振動体の振動が摩擦接触しているロータに伝達されて該ロータが回転する摩擦駆動アクチュエータにおいて、
    前記複数の当接部の少なくとも1つ、前記振動体の本体から出没自在に構成されるとともに該当接部を任意の出没位置に調整する調整部材を備え、該当接部は前記調整部材で調整された位置で、出没不能に固定されることを特徴とする摩擦駆動アクチュエータ。
  2. 前記振動体の本体には、前記当接部が出没する収納孔が形成され、
    前記調整部材は、前記収納孔に収納され、前記当接部を出没自在とする圧縮ばねと、前記収納孔に充填され、前記当接部を前記出不能に固定する接着剤とから成ることを特徴とする請求項1記載の摩擦駆動アクチュエータ。
  3. 前記振動体は前記ロータに内包される単一の振動体から成り、該単一の振動体に設けられる前記複数の当接部の少なくとも1つが半径方向に出没することを特徴とする請求項1または2記載の摩擦駆動アクチュエータ。
  4. 前記振動体は前記ロータに内包される複数の振動体から成り、少なくとも1つの振動体に設けられる当接部が半径方向に出没することを特徴とする請求項1または2記載の摩擦駆動アクチュエータ。
  5. 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の摩擦駆動アクチュエータを用いることを特徴とするハードディスク装置。
  6. 面内振動を行う振動体と、環状に形成され、その内周面において前記振動体の当接部が複数箇所で半径方向に当接するロータとを備えて構成され、前記ロータが弾性変形することで当接部に加圧力が生じるよう前記振動体が組み込まれ、前記加圧力により、前記振動体の振動が摩擦接触しているロータに伝達されて該ロータが回転する摩擦駆動アクチュエータの製造方法において、
    前記振動体の本体には、前記当接部が出没するとともに圧縮ばねを収納する収納孔が形成され、前記圧縮ばねを縮小させた状態で、前記ロータを振動体に嵌め込む工程と、
    前記ロータに複数箇所から所定の力量の外力を与えて変形させる工程と、
    前記ロータを変形させたままで、前記収納孔に接着剤を流し込み、固化させる工程とを含むことを特徴とする摩擦駆動アクチュエータの製造方法。
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