JP5233185B2 - カルバゾール含有化合物 - Google Patents

カルバゾール含有化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP5233185B2
JP5233185B2 JP2007176138A JP2007176138A JP5233185B2 JP 5233185 B2 JP5233185 B2 JP 5233185B2 JP 2007176138 A JP2007176138 A JP 2007176138A JP 2007176138 A JP2007176138 A JP 2007176138A JP 5233185 B2 JP5233185 B2 JP 5233185B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
general formula
group
carbazole
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007176138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009013109A (ja
Inventor
幸治 堀場
岳 阿形
英一 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2007176138A priority Critical patent/JP5233185B2/ja
Publication of JP2009013109A publication Critical patent/JP2009013109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5233185B2 publication Critical patent/JP5233185B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、カルバゾール含有化合物に関するものである。
近年、パイ共役系などの有機材料は、光・電子機能材料として注目を集めてきており、不斉識別材料、不斉分離材料、高分子半導体、高分子導電体、エレクトロクロミック材料、電界発光材料、非線形光学材料などへの応用を指向した研究例が多く報告されている。
例えば、ある程度のキャリア移動度を有する有機半導体材料を用いた有機電子デバイスの代表例として、有機電界発光素子(以下、「有機EL素子」という場合がある)等があるが、有機EL素子の他にも、上記有機半導体材料を用いた有機電子デバイスの代表例として、有機太陽電池および有機写真感光体などが挙げられる。
上記有機太陽電池および有機写真感光体は、言わば、前記有機EL素子と逆の機構を利用するものである。すなわち、最も基本的な構成は有機EL素子と同様であり、二層構造の有機薄膜を電極で挟んだ構造である(例えば、非特許文献1参照)。そして、光をその有機薄膜に吸収させることによって生じる光電流を利用し、起電力を得ることができる。このとき流れる電流は、光によって生じたキャリアが有機材料のキャリア移動度を利用して流れるものと考えてよい。したがって、有機材料と電極との電荷注入障壁が低減すれば、より効率的に起電力を得ることができる。
また、有機電子デバイスの他の代表例である有機トランジスタは、π共役系の有機高分子や有機低分子からなる有機半導体材料をチャネル領域に使用した薄膜トランジスタである。一般的な有機トランジスタは、基板、ゲート電極、ゲート絶縁層、ソース・ドレイン電極、及び有機半導体層の構成からなる。有機トランジスタにおいては、ゲート電極に印加する電圧(ゲート電圧)を変化させることで、ゲート絶縁膜と有機半導体膜との界面の電荷量を制御し、ソース電極及びドレイン電極間の電流値を変化させてスイッチングを行なう。
しかし、この有機トランジスタの半導体膜として有機半導体材料を用いた場合には、ソース電極またはドレイン電極との電荷注入障壁が大きく、素子駆動に問題があった。また、有機半導体層とソース電極またはドレイン電極との電荷注入障壁を低減すれば、有機トランジスタのオン電流値が向上し、かつ素子特性が安定化することが期待される。
したがって、有機電界発光素子等の有機電子デバイスの開発において、高い電荷注入機能と、優れた熱的安定性とを有する有機電子材料の開発が望まれている。
Appl.Phys.Lett., Vol.51, 913(1987)
本発明の目的は、製造が容易であり、電極と有機層との電荷注入障壁が低く高電荷注入特性を有し、さらに高い熱的安定性を備えた新規なカルバゾール含有化合物を提供することである。
上記課題は、以下の本発明により達成される。
すなわち本発明の請求項1に係る発明は、下記構造式で示されるカルバゾール含有化合物である。
本発明の請求項1に係る発明によれば、製造が容易であり、電極と有機層との電荷注入障壁が低く高電荷注入特性を有し、さらに高い熱的安定性を備えたカルバゾール含有化合物を提供することができる
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のカルバゾール含有化合物は、下記一般式(I)で示されることを特徴とする。
なお、上記一般式(I)中、一般式(I)中、Aは、置換もしくは未置換の炭化水素基または置換もしくは未置換のけい素を含む炭化水素基を表し、R〜R14は、それぞれ独立に水素原子、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換のアリール基及び置換もしくは未置換のアラルキル基のうちのいずれかを表し、Y及びYは、それぞれ独立に酸素、硫黄、リン、ホウ素、けい素、ゲルマニウム及びすずから選択される1種以上を有する基、置換もしくは未置換の芳香族基と酸素、硫黄、リン、ホウ素、けい素、ゲルマニウム及びすずから選択される1種以上を有する基とが連結した基、置換もしくは未置換の芳香族基並びに置換もしくは未置換のアルキレン基のうちのいずれかを表し、m、nは各々0または1を表す。また、Yを介するカルバゾール基はR、R及びRのうちのいずれかに、Yを介するカルバゾール基はR12、R13及びR14のうちのいずれかに各々連結する。
前述のように、本発明は従来の有機半導体材料に比べ、電荷注入性に優れ、熱安定性の良好な新規化合物を得ることを目的としたものである。
前記電荷注入性に関しては、従来、例えばポリビニルカルバゾールなどのカルバゾール含有化合物は、他の有機材料に比べ、ITO電極または金電極との整合性がよいことが知られている。一方、例えばジアリール構造を含む化合物は一般に融点が高く、熱安定性がよい。したがって、これらを組み合わせれば両者の特性を併せ持つ新規な化合物を得ることができる。
しかし、一般式(I)で示されるような化合物は、構造的にバルキーであるため、もともと安定的に合成することが困難な化合物であり、例えば、カルバゾール基をR1やR2に単純に連結しようとしても目的生成物を得ることはできなかった。
本発明者等が鋭意検討した結果、後述するように、特に第一級アミンとジハロゲン化アリールとの反応によりカルバゾール環を合成する方法をとることにより、安定的に目的とする新規化合物が得られることが見出された。
また、上記のようにして得られた本発明の新規化合物は、後述するように、電荷注入性、熱安定性に優れるものであるが、加えて、本発明の一般式(I)で示される化合物は、R〜R14といった置換基の数が多く、これらの組み合わせにより化合物の特性を種々変化させることができるため、前記電荷注入性、熱安定性等の特性変化を、容易にかつ多様に達成することができるという効果をも奏するものである。
以下、一般式(I)で示される化合物について、実施形態により具体的に説明する。
前記一般式(I)中、Aで示される置換もしくは未置換の炭化水素基、または、置換もしくは無置換のけい素を含む炭化水素基としては、トリフルオロメチル基を有するものであることが好ましく、例えば以下の(a−1)〜(a−30)に示す構造から選択されるものである。
なお、下記構造においては、(a−1)〜(a−15)が置換もしくは未置換の炭化水素基の例を示し、(a−16)〜(a−30)が置換もしくは未置換のけい素を含む炭化水素基の例を示す。またこれらにおいて、中央のアリール基に連結する両末端を除き、末端のメチル基を省略している。以下も同様である。

これらの中では、Aとしては、(a−1)、(a−16)などで示される構造の基であることが特に望ましい。
また、一般式(I)中、R〜R14は、それぞれ独立に水素原子、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換のアリール基及び置換もしくは未置換のアラルキル基のうちのいずれかを表す。
前記アルキル基としては、炭素数が1〜10の範囲の直鎖アルキル基、炭素数が1〜10の範囲の分岐化したアルキル基が好ましく、直鎖アルキル基としては炭素数が1〜6の範囲、分岐アルキル基としては炭素数が1〜6の範囲のものがより好ましい。具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
前記アリール基としては、炭素数が6〜20の範囲のものが好ましく、炭素数が6〜12の範囲のものがより好ましい。具体的には例えば、フェニル基、トルイル基等が挙げられる。
前記アラルキル基としては、炭素数が6〜20の範囲のものが好ましく、炭素数が6〜12の範囲のものがより好ましい。具体的には、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
前記各種結合基の中では、合成の容易さ、反応性、収率の良さと、化合物としての光電子的特性、熱安定性等の特性のバランスの観点から、水素原子、炭素数1〜4の直鎖アルキル基、または炭素数1〜4の分岐化したアルキル基が好ましい。より具体的には、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、iso−プロピル基、tert−ブチル基がより好ましい。
また、前記一般式(I)中、Y及びYは、例えば以下に示す構造から選択された構造を有する。なお下記において、(y−1)〜(y−20)は酸素、硫黄、リン、ホウ素、けい素、ゲルマニウム及びすずから選択される1種以上を有する基の例を、(y−21)〜(y−26)は置換もしくは未置換の芳香族基と酸素、硫黄、リン、ホウ素、けい素、ゲルマニウム及びすずから選択される1種以上を有する基とが連結した基の例を、(y−27)〜(y−29)は置換もしくは未置換の芳香族基の例を、(y−30)は置換もしくは未置換のアルキレン基の例を各々示す。
これらの中では、Y、Yとしては、(y−1)、(y−24)などで示される構造の基であることが特に望ましい。
なお、一般式(I)において、Yを介するカルバゾール基はR、R及びRのうちのいずれかに、Yを介するカルバゾール基はR12、R13及びR14のうちのいずれかに各々連結するが、m、nは各々0または1であり、0のときは前記カルバゾール基がY、Yを介さず直接これらの基に結合することを意味する。
本実施形態において、一般式(I)で示される化合物は、Aを介して左右対称の構造であっても、非対称の構造であってもよいが、合成および精製の容易性から考慮すると対称構造であることが望ましい。
以下、表1〜3に、一般式(I)で示される構造を有する化合物である本実施形態のカルバゾール含有化合物の具体例として、例示化合物1〜23を示すが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。なお、表1〜3に記載の具体例は、中央のAを中心に左右対称構造の化合物である。また、表1において、1番左側の列(構造No)は例示化合物番号を示し、左から2番目の列は一般式(I)におけるAの構造を示し、左から3番目の列は一般式(I)におけるY、Yの構造(表中では同一構造のため、Yとして示す)を示す。さらに、左から4番目の列はY、Yの結合位置を含めた一般式(I)で表される化合物全体の構造を示す。
本実施形態のカルバゾール含有化合物のイオン化ポテンシャルは5.2eV以上6.2eV以下であることが望ましく、5.4eV以上6.1eV以下がより望ましい。また、融点は100℃以上300℃以下が望ましく、100℃以上250℃以下がより望ましい。なお、前記イオン化ポテンシャルは、大気雰囲気型紫外線光電子分光装置(理研計器社製、AC−2)により化合物の光電子放出特性を測定することにより求めることができる。
そして、このような特性を有する本実施形態のカルバゾール含有化合物は、電子写真感光体、有機電界発光素子(有機EL素子)、有機太陽電池、有機トランジスタ等の有機電子デバイスに有用である。
本実施形態のカルバゾール含有化合物は、種々の一般的な合成手法により製造することができるが、以下の(1)、(2)の製造方法(合成方法)によれば、効率よく製造することができるため好適である。
(1)第1級アミンとジハロゲン化アリールとの反応により、カルバゾール環を合成する方法。
(2)ハロゲン化アリールとカルバゾールとを直接反応させることにより合成する方法。
特に本実施形態においては、一般式(I)で示される化合物の中心部分のジアリール骨格及び両側のカルバゾール骨格共にバルキーであるため、これらを直接結合させることが困難となる場合があった。この点、上記(2)の製造方法に対して上記(1)の製造方法により合成を行うと、比較的高い収率で目的の化合物が得られるため好適である。
以下、前記(1)、(2)のカルバゾール含有化合物の製造方法について具体的に説明する。
まず、(1)の製造方法に関しては、本実施形態においては、例えば、下記一般式(II)で示されるアミン化合物と下記一般式(III)で示されるジハロゲン化合物とをパラジウム触媒でカップリング反応させることにより、カルバゾール環を合成することができる(詳細については、例えば「Angew.Chem.Int.Ed.2003,42,2051−2053」参照)。
なお、一般式(III)で示されるジハロゲン化合物の構造が(a)、(b)で異なる場合、 前記反応に用いられる一般式(III)で示されるジハロゲン化合物としては、(a)と(b)とを等モルとして反応させることが好ましい。この場合、(a)及び(b)を、一般式(II)で示されるアミン化合物と一緒に混合し反応させてもよいし、一般式(II)で示されるアミン化合物の1つのアミノ基に(a)または(b)のどちらかを反応させた後、残りのどちらかを、もう一方のアミノ基と反応させてもよい。
なお、上記一般式(II)中、A、R〜R、R12〜R14、Y、Yは、一般式(I)におけるA、R〜R、R12〜R14、Y、Yと同様である。また、上記一般式(III)中、R〜R、R〜R11は、一般式(I)におけるR〜R、R〜R11と同様であり、Xはハロゲン元素を示す。該ハロゲン原子は特に制限されないが、ヨウ素、臭素、塩素、フッ素のうち好ましくはヨウ素、臭素であり、特に好ましくは臭素である。
また、前記(2)の製造方法に関しては、下記一般式(IV)で示されるハロゲン化合物と下記一般式(V)で示されるカルバゾール化合物とを、パラジウム触媒もしくは銅触媒などでカップリング反応を行うことによりカルバゾール含有化合物を得ることができる。
この合成においても、一般式(V)で示されるジハロゲン化合物の構造が(a)、(b)で異なる場合、 前記反応に用いられる一般式(V)で示されるカルバゾール化合物としては、(a)と(b)とを等モルとして反応させることが好ましい。この場合、(a)及び(b)を、一般式(IV)で示されるハロゲン化合物と一緒に混合し反応させてもよいし、一般式(IV)で示されるハロゲン化合物の1つのハロゲン基に(a)または(b)のどちらかを反応させた後、残りのどちらかを、もう一方のハロゲン基と反応させてもよい。
なお、上記一般式(IV)中、R〜R、R12〜R14は、一般式(I)におけるR〜R、R12〜R14と同様であり、Xはハロゲン元素を示す。該ハロゲン原子は特に制限されないが、ヨウ素、臭素、塩素、フッ素のうち、好ましくはヨウ素、臭素であり、特に好ましくはヨウ素である。また、上記一般式(V)中、R〜R、R〜R11は、一般式(I)におけるR〜R、R〜R11と同様である。
次に、(1)の製造方法(合成方法)を以下に具体的に示す。
(1)の製造方法により、一般式(I)で示されるカルバゾール含有化合物を合成する場合には、前記一般式(II)で示されるジアミン化合物と前記一般式(III)で示されるジハロゲン化合物とを、三級ホスフィン類、パラジウム化合物、塩基の存在下反応させる。
一般式(II)で示されるジアミン化合物の使用量は、一般式(III)で示されるジハロゲン化合物に対してモル比で0.1〜0.7倍の範囲とすることが好ましく、より好ましくは0.3〜0.5倍の範囲である。
前記三級ホスフィン類としては、特に限定されるものではなく、トリフェニルホスフィン、トリ(ターシャリーブチル)ホスフィン、トリ(p−トリルホスフィン)、トリ(m−トリルホスフィン)、トリイソブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリイソプロピルホスフィンなどの三級アルキルホスフィン類が挙げられるが、好ましくはトリ(ターシャリーブチル)ホスフィンである。三級ホスフィンの使用量は特に限定されるものではないが、パラジウム化合物に対してモル比で0.5〜10倍の範囲が好ましく、より好ましくはパラジウム化合物に対してモル比で2.0〜8.0倍の範囲である。
また、前記パラジウム化合物としては、特に限定されるものではなく、酢酸パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、パラジウムトリフルオロアセテ−ト(II)などの2価パラジウム化合物類;トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)、(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、パラジウム−カーボンなどの0価パラジウム化合物類;が挙げられ、特に好ましくは酢酸パラジウム、トリスジベンジリデンアセトン二パラジウム(0)である。パラジウム化合物の使用量は、特に限定されるものではないが、一般式(II)で示されるジアミン化合物に対してパラジウム換算で0.001〜10モル%の範囲であり、より好ましくは、パラジウム換算で0.01〜5.0モル%の範囲である。
前記塩基としては、特に限定されるものではなく、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、ターシャリーブトキシカリウム、ターシャリーブトキシナトリウム、ナトリウム金属、カリウム金属、水素化カリウムなどが挙げられ、好ましくは炭酸ルビジウム、ターシャリーブトキシナトリウムである。これらの塩基の使用量は、一般式(II)で示されるジアミン化合物に対してモル比で1.0〜10倍の範囲であり、より好ましくは3.0〜6.0倍の範囲である。
前記カルバゾール環化反応は、通常不活性溶媒下で実施される。使用できる溶媒としては、本反応を著しく阻害しない溶媒であればよく、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル溶媒、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどを例示することができる。これらのうち、より好ましくは、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒である。
また、前記アミノ化反応は、常圧下、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で実施されるが、加圧条件下で実施することもできる。反応温度20℃〜300℃の範囲で実施されるが、より好ましくは50℃〜180℃の範囲である。反応時間は反応条件により異なるが、数分〜20時間の範囲から選択すればよい。
反応後は、反応溶液をセライトろ過により無機物を除去した後トルエンなどの溶媒で希釈し、希塩酸、水の順に中性になるまで洗浄し、硫酸マグネシウムなどの乾燥剤で乾燥する。ろ過により乾燥剤を除去した後、溶媒を減圧下留去する。得られた粗生成物をシリカゲル、アルミナ等でカラム精製するか、または活性白土、活性炭等の吸着剤を添加し、不要分を吸着させる等の処理を行い、さらに、反応生成物が結晶の場合にはヘキサン、メタノール、アセトン、エタノール、酢酸エチル、トルエン等の適当な溶剤から、再結晶させて精製することで、一般式(I)で示されるカルバゾール含有化合物が合成できる。
次に、(2)の製造方法(合成方法)を以下に具体的に示す。
(2)の製造方法により、一般式(I)で示されるカルバゾール含有化合物を合成する場合には、前記一般式(IV)で示されるジハロゲン化合物と一般式(V)で示されるカルバゾール化合物とを、銅触媒、塩基の存在下でカップリング反応させる。
上記反応における一般式(V)で示されるカルバゾール化合物の使用量は、一般式(IV)で示されるジハロゲン化合物1当量に対して、好ましくは2.0〜3.0当量の範囲、より好ましくは2.0〜2.4当量の範囲である。
前記銅触媒としては、特に限定されるものではないが、銅紛、酸化銅(I)、硫酸銅(II)、酢酸銅(III)、ヨウ化銅(I)等が挙げられ、好ましくは硫酸銅(II)である。使用量は、一般式(IV)で示されるジハロゲン化合物1質量部に対し、好ましくは0.001〜3質量部の範囲、より好ましくは0.01〜2質量部の範囲である。
前記塩基としては、特に限定されるものではないが、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸水素カリウム等挙げられ、好ましくは炭酸カリウムである。使用量は、一般式(IV)で示されるジハロゲン化合物1当量に対し、好ましくは1〜6当量の範囲、より好ましくは2.0〜4.0当量の範囲である。
溶剤は必要に応じて使用し、無溶媒で反応を行なっても良い。特に限定されるものではないが、好ましいものとしては、n−トリデカン、テトラリン、p−シメン、テルピノレン等の高沸点の非水溶性炭化水素系溶剤や、o−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン等の高沸点のハロゲン系溶剤が挙げられ、一般式(IV)で示されるジハロゲン化合物1質量部に対し、好ましくは0.1〜3質量部の範囲、より好ましくは0.2〜2質量部の範囲で使用される。またこの反応は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で、好ましくは100〜300℃の範囲、より好ましくは150〜270℃の範囲、さらに好ましくは180〜250℃の範囲で十分に効率よく攪拌しながら行い、さらに反応中に生成する水を除去しながら反応させることが好ましい。
反応の終了後は、反応生成物をトルエン、アイソパー、n−トリデカン等の溶剤に溶解させ、必要に応じて、水洗またはろ過により、不要物を除去し、さらに、シリカゲル、アルミナでカラム精製するか、活性白土、活性炭等で溶液中にこれらの吸着剤を添加し、不要分を吸着させる等の処理を行い、さらに、エタノール、酢酸エチル、トルエン等の適当な溶剤から、再結晶させて精製する。
本発明のカルバゾール含有化合物は、優れた電荷輸送性、アルキル基または連結基などの置換基による溶解性制御性、トリフルオロメチル基またはアルキル基などの置換基による電荷注入特性制御性を有している。特に、様々な置換基を導入することによりイオン化ポテンシャル(IP)やガラス転移温度(Tg)等の物性をコントロールすることが可能であり、したがって有機感光体や有機太陽電池、有機電界発光素子、有機トランジスタ等の有機電子デバイスに用いられる材料として非常に有用な化合物である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1>
(例示化合物[1]の製造)
下記反応式(I)にしたがって、表1に示した例示化合物[1]を合成した。
まず、2,2’−ジブロモビフェニル5.7g(18mmol)、酢酸パラジウム255mg、ナトリウム−t−ブトキシド4.0g(42mmol)及びキシレン200mlを500mlの三口フラスコに入れ、窒素気流下、トリ−t−ブチルホスフィン4.0g(3.6mmol)を加え、還流撹拌させた。次に、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン3.08g(9.0mmol)をキシレン100mlに溶解させ、これを前記混合物中に滴下した。
1時間加熱撹拌した後、セライトろ過によりアルカリ、パラジウムを除去した。この際トルエン100mlで洗浄した。その後、1N HCl200ml、蒸留水200mlで2回、飽和食塩水200mlで1回の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して得られた溶液をエバポレーターにて濃縮し、メタノール100mlを加えることにより粗結晶を得た。得られた粗結晶をトルエン/ヘキサンから再結晶することにより、表1に示した例示化合物[1]を収率32%で得た。
(例示化合物[1]の特性)
得られた例示化合物[1]について、各特性及び構造確認を行った。結果は以下の通りである。
−構造分析−
得られた例示化合物[1]の赤外吸収(IR)スペクトル(KBr法)を図1に示す。
また、NMRスペクトル(H−NMR、溶媒:CDCl)を図2に示す。シグナルの詳細は以下の通りである。
・NMRスペクトルデータ:
δ7.32(ppm)(t,4H,Ar)、δ7.46(ppm)(t,4H,Ar)、δ7.53(ppm)(d,4H,Ar)、δ7.6(ppm)(d,4H,Ar)、δ7.76(ppm)(d,4H,Ar)、δ8.16(ppm)(d,4H,Ar)
−特性−
例示化合物[1]について、示差走査熱量計(DSC)(セイコーインスツルメンツ社製、Tg/DTA6200)により融点を測定したところ、278.8℃であった。また、大気雰囲気型紫外線光電子分光装置(理研計器社製、AC−2)により光電子放出特性を測定し、その立ち上がりの照射光エネルギーから求めたイオン化ポテンシャルは6.01eVであった。
参考例2>
(例示化合物[12]の製造)
下記反応式(II)にしたがって、例示化合物[12]を合成した。
まず、2,2’−ジブロモビフェニル6.2g(20mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)288mg(0.50mmol)、ナトリウム−t−ブトキシド4.3g(45mmol)及びキシレン80mlを300mlの三口フラスコに入れ、窒素気流下、トリ−t−ブチルホスフィン810mg(4.0mmol)を加え、還流撹拌させた。次に、2,2−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン3.6g(10mmol)をキシレン50mlに溶解させ、これを前記混合物中に滴下した。
3時間加熱撹拌した後、セライトろ過によりアルカリ、パラジウム除去した。この際トルエン100mlで洗浄した。その後、1N HCl200ml、蒸留水200mlで3回、飽和食塩水200mlで1回の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して得られた溶液をエバポレーターにて濃縮し、メタノール100mlを加えることにより粗結晶を得た。得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより酢エチ/ヘキサンから精製することにより、表1に示した例示化合物[12]を収率42%で得た。
(例示化合物[12]の特性)
得られた例示化合物[12]について、各特性及び構造確認を行った。結果は以下の通りである。
−構造分析−
得られた例示化合物[12]の赤外吸収スペクトル(KBr法)を図3に示す。
また、NMRスペクトル(H−NMR、溶媒:CDCl)を図4に示す。シグナルの詳細は以下の通りである。
・NMRスペクトルデータ:
δ1.96(ppm)(s,6H,CH)、δ6.90(ppm)(d,4H,Ar)、δ7.28(ppm)(m,8H,Ar)、δ7.49(ppm)(m,4H,Ar)、δ7.60(ppm)(d,2H,Ar)、δ8.16(ppm)(d,4H,Ar)
−特性−
例示化合物[12]について、前記示差走査熱量計により融点を測定したところ、91.2℃であった。また、前記大気雰囲気型紫外線光電子分光装置により求めたイオン化ポテンシャルは6.3eVであった。
<実施例3>
(例示化合物[5]の製造)
下記反応式(III)にしたがって、表1に示した例示化合物[5]を合成した。
まず、2,2’−ジブロモビフェニル3.1g(10mmol)、酢酸パラジウム56mg(0.25mmol)、ナトリウム−t−ブトキシド2.1g(23mmol)及びキシレン100mlを300mlの三口フラスコに入れ、窒素気流下、トリ−t−ブチルホスフィン410mg(2.0mmol)を加え、還流撹拌させた。次に、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン3.1g(10mmol)をキシレン50mlに溶解させ、これを前記混合物に滴下した。
1時間加熱撹拌した後、セライトろ過によりアルカリ、パラジウム除去した。この際トルエン50mlで洗浄した。その後、1N HCl100ml、蒸留水150mlで3回、飽和食塩水150mlで1回の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して得られた溶液をエバポレーターにて濃縮し、メタノール100mlを加えることにより粗結晶を得た。得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより酢エチ/ヘキサンから精製することにより、表1に示した例示化合物[5]を収率34%で得た。
(例示化合物[5]の特性)
得られた例示化合物[5]について、各特性及び構造確認を行った。結果は以下の通りである。
−構造分析−
得られた例示化合物[5]の赤外吸収スペクトル(KBr法)を図5に示す。
また、NMRスペクトル(H−NMR、溶媒:CDCl)を図6に示す。シグナルの詳細は以下の通りである。
・NMRスペクトルデータ:
δ7.12(ppm)(d,4H,Ar)、δ7.30(ppm)(m,8H,Ar)、δ7.36−7.50(ppm)(m,12H,Ar)、δ7.56(ppm)(d,4H,Ar)、δ8.16(ppm)(d,4H,Ar)
−特性−
例示化合物[5]について、前記示差走査熱量計により融点を測定したところ、100.0℃であった。また、前記大気雰囲気型紫外線光電子分光装置により求めたイオン化ポテンシャルは6.13(±0.1)eVであった。
参考例1で得られた化合物のIRスペクトルである。 参考例1で得られた化合物のNMRスペクトルである。 参考例2で得られた化合物のIRスペクトルである。 参考例2で得られた化合物のNMRスペクトルである。 実施例3で得られた化合物のIRスペクトルである。 実施例3で得られた化合物のNMRスペクトルである。

Claims (1)

  1. 下記構造式で示されるカルバゾール含有化合物。
JP2007176138A 2007-07-04 2007-07-04 カルバゾール含有化合物 Expired - Fee Related JP5233185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176138A JP5233185B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 カルバゾール含有化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176138A JP5233185B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 カルバゾール含有化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009013109A JP2009013109A (ja) 2009-01-22
JP5233185B2 true JP5233185B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=40354446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007176138A Expired - Fee Related JP5233185B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 カルバゾール含有化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5233185B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111392A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Idemitsu Kosan Co Ltd アセナフトチオフェン化合物及びそれを用いた有機薄膜太陽電池材料

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2663160B2 (ja) * 1988-12-07 1997-10-15 コニカ株式会社 電子写真感光体
JP3865996B2 (ja) * 1999-04-07 2007-01-10 富士フイルムホールディングス株式会社 特定のシラン化合物及びそれらからなる発光素子材料、及び、それを含有する発光素子。
JP4048792B2 (ja) * 2002-02-20 2008-02-20 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及び表示装置
JP4707082B2 (ja) * 2002-11-26 2011-06-22 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子および表示装置
JP4356363B2 (ja) * 2002-11-26 2009-11-04 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子及びそれを有する表示装置
JP4506086B2 (ja) * 2003-03-19 2010-07-21 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2004311413A (ja) * 2003-03-26 2004-11-04 Konica Minolta Holdings Inc 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置
DE10328627A1 (de) * 2003-06-26 2005-02-17 Covion Organic Semiconductors Gmbh Neue Materialien für die Elektrolumineszenz
CN100335462C (zh) * 2003-09-05 2007-09-05 清华大学 咔唑衍生物及其在电致发光器件中的应用
JP4325324B2 (ja) * 2003-09-10 2009-09-02 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子
KR100522697B1 (ko) * 2003-09-22 2005-10-20 삼성에스디아이 주식회사 4,4'-비스(카바졸-9-일)-비페닐계 실리콘 화합물 및 이를이용한 유기 전계 발광 소자
JP4959923B2 (ja) * 2003-09-30 2012-06-27 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置、表示装置
JP2005170845A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Idemitsu Kosan Co Ltd 芳香族化合物及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
JP4849812B2 (ja) * 2004-03-26 2012-01-11 富士フイルム株式会社 有機電界発光素子およびケイ素化合物
JP2006265172A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Japan Science & Technology Agency 新規カルバゾール誘導体並びにそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子および有機半導体レーザー素子
KR101193179B1 (ko) * 2005-08-26 2012-10-19 삼성디스플레이 주식회사 오가노실록산 화합물 및 이를 구비한 유기 발광 소자
JP2007266598A (ja) * 2006-02-28 2007-10-11 Fujifilm Corp 有機電界発光素子
JP2009016533A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Fujifilm Corp 有機電界発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009013109A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7038422B2 (ja) 多環芳香族誘導体化合物及びこれを用いた有機発光素子
JP6855523B2 (ja) 複素環を含む縮合フルオレン誘導体
JP6838189B2 (ja) ホウ素化合物を含む有機発光素子
JP7094035B2 (ja) 有機発光素子
CN113113548B (zh) 可实现低电压驱动且具有长寿命的有机发光元件
JP5812583B2 (ja) トリアジン誘導体、その製造方法、及びそれを構成成分とする有機電界発光素子
KR20230145302A (ko) 유기발광 화합물 및 이를 포함하는 유기전계발광소자
KR101972831B1 (ko) 유기전기 소자용 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치
KR20090089332A (ko) 신규한 카르바졸 유도체와 그 이용
KR20140009838A (ko) 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치
JP2013528927A (ja) 新規有機電界発光化合物およびこれを使用する有機電界発光素子
JP5829388B2 (ja) トリアジン誘導体、その製造方法、及びそれを構成成分とする有機電界発光素子
WO2017135510A1 (ko) 유기 광전자 소자용 화합물, 유기 광전자 소자 및 표시 장치
KR102637956B1 (ko) 신규한 유기 화합물 및 이를 포함하는 유기 발광 소자
TW201247597A (en) Novel compound, organic light-emitting device including the novel compound and flat panel display device including the organic light-emitting device
CN110835318A (zh) 一种以氮杂芴为核心的有机化合物及其制备方法与应用
KR101666825B1 (ko) 새로운 유기전계발광소자용 화합물 및 그를 포함하는 유기전계발광소자
CN113735861B (zh) 有机化合物及使用其的电子元件和电子装置
JP2014108938A (ja) アリールアミン化合物及びそれを用いた有機電界発光素子
JP7381770B2 (ja) 多環芳香族誘導体化合物を用いた有機発光素子
JP5233185B2 (ja) カルバゾール含有化合物
KR102197019B1 (ko) 신규한 유기 화합물 및 이를 포함하는 유기 발광 소자
CN110835305B (zh) 一种含二苯并环庚烯的有机化合物及其制备方法和其应用
Lelia et al. Electron transport materials: synthesis, properties and device performance
KR20160106238A (ko) 신규의 유기 전계발광 소자용 방향족 아민 유도체

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5233185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees