JP5233080B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置及びその検査方法、並びに該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置では、通常、製造途中で、後行程に悪影響を及ぼさないように、欠陥の有無を判別する検査が行われる。特に、アクティブマトリクス型の電気光学装置では、素子基板に画素をスイッチングするトランジスタのような能動素子が形成されるので、その欠陥の有無の判別が重要である。更に、駆動回路内蔵型の電気光学装置では、素子基板に、駆動回路の一部又は全部が、画素をスイッチングするための能動素子とともに作り込まれるので、ますます検査が重要視されつつある。
このため、近年では、電気光学装置に、予め検査回路を作り込んでおき、検査時においては、当該検査回路の出力信号をモニタすることで、欠陥の有無を判別する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−260391号公報
しかしながら、ハイブリッド型と呼ばれるデマルチプレクサ方式を採用した電気光学装置などにおいては、近年の高精細化にともなって、十分な検査が困難になりつつある、という事情がある。また、検査時において、検査回路自体の欠陥に起因して適切な検査を行うことができないおそれがあるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、デマルチプレクサ方式を採用した電気光学装置において、適切な検査を確実に実現可能な電気光学装置及びその検査方法、並びに該電気光学装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
本発明に係る電気光学装置は上記課題を解決するために、一対の基板と、前記一対の基板の一方の基板上に、n(nは2以上の整数)本毎にブロック化された複数のデータ線と、前記一方の基板の第1辺に沿って配列され、前記各ブロックに対応したデータ信号を入力するための複数のデータ信号端子と、前記各ブロックに属するn本のデータ線のうち、制御信号で指定されたデータ線を選択すると共に、前記複数のデータ信号端子に入力されたデータ信号を前記選択したデータ線に供給するデマルチプレクサと、前記データ線に供給されたデータ信号に応じた表示をする複数の画素と、(i)n本の読出線と、(ii)前記複数のデータ線の各々に設けられ、一端が対応するデータ線に、他端が前記n本の読出線のいずれかであって、且つ、同一ブロックに属するn本のデータ線に対応するもの同士は互いに異なる読出線に、夫々接続された複数の第1スイッチと、(iii)前記各ブロックのいずれかを選択して、当該選択したブロックに属するn本のデータ線に他端が接続された前記第1スイッチを導通状態とさせるシフトレジスタとを有する検査回路と、前記シフトレジスタに電気的に接続された検査用端子と、前記一対の基板の他方の基板上に、前記複数の画素が設けられた画像表示領域を囲む額縁遮光膜とを備え、前記検査回路は、前記一方の基板の第1辺と対向する第2辺に沿って、前記額縁遮光膜と重なるように設けられており、前記検査用端子は、前記一方の基板の第2辺に沿う前記額縁遮光膜と、前記一方の基板の第1辺及び第2辺と交差する第3辺に沿う前記額縁遮光膜とが交差する交差部と重なるように設けられる。
本発明に係る電気光学装置の他の態様では、前記検査用端子は、前記検査回路を構成するシフトレジスタの最終段に電気的に接続されてなる。
本発明に係る電気光学装置によれば、その動作時には、外部に設けられた例えばデータ信号供給回路からデータ信号端子にデータ信号が供給される。更に、データ信号端子に供給されたデータ信号は、デマルチプレクサによって選択されたデータ線を介して、各画素に供給される。これと共に、走査線駆動回路により走査線が選択される、即ち、走査線を介して走査信号が各画素に供給される。画素毎に設けられた例えば画素スイッチング用トランジスタは、走査信号に応じてデータ信号を例えば画素電極へ選択的に供給する。これらにより、例えば、画素電極及び対向電極間に挟持された、例えば液晶等の電気光学物質を各画素で駆動することで、アクティブマトリクス駆動が行われる。即ち、複数の画素が、例えばマトリクス状に平面配列された画素領域或いは画素アレイ領域(又は、「画像表示領域」とも呼ぶ)における画像表示が行われる。
本発明では、n本の読出線と、複数の第1スイッチと、シフトレジスタとを有する検査回路を備える。検査回路は、電気光学装置の動作時に先立って行われる検査時に、ブロック毎にシフトレジスタから転送パルスを出力して、各ブロックに対応する第1スイッチを導通状態(即ち、オン状態)とすることで、予め所定の電圧のデータ信号が供給されたデータ線の電位を、n本の読出線に出力する。よって、n本の読出線に電気的に接続された例えば外部の判定手段によってn本の読出線が所定の電位であるか否かを判定することで、デマルチプレクサや各データ線の良否を判定することができる。尚、このような検査は、電気光学装置が一対の基板が貼り合わされる前段階である、例えば、素子基板、素子アレイ基板又はTFTアレイ基板などと称される基板が完成した段階で好ましくは実施される。
本発明では特に、検査回路が有するシフトレジスタの最終段の出力側に電気的に接続された検査用端子(或いは検査用PAD)を備える。検査用端子は、例えば、素子基板上に、データ線を構成するアルミニウム膜と同一膜、或いは、画素電極を構成するITO膜と同一膜から形成される。ここで、「同一膜」とは、製造工程における同一機会に成膜される膜を意味し、同一種類の膜である。検査用端子は、例えば素子基板上の画素領域の周辺に位置する周辺領域に設けられる。検査用端子は、検査回路に隣接して設けてもよいし、データ信号端子を含む外部回路接続端子の一部として或いは外部回路接続端子に並べて設けてもよい。よって、検査時において、検査回路に不具合が発生しているか否か、即ち、検査回路が正常に動作しているか否かを判定或いは確認できる。より具体的には、検査時において、検査用端子の電位をプローブすることで、シフトレジスタの最終段から出力信号(即ち、シフトレジスタの第1段に入力された転送開始パルスが、各段によって順次シフトされた後に、最終段によって更にシフトされた信号)が出力されているか否かを判定できる。よって、シフトレジスタの最終段から出力信号が出力されている場合には、シフトレジスタは、正常に動作していると判定でき、一方、シフトレジスタの最終段から出力信号が出力されていない場合には、シフトレジスタの各段のいずれかにおいて不具合が発生していると判定できる。言い換えれば、シフトレジスタを有する検査回路が正常に動作しているか否かを判定できる(即ち、検査回路を検査することができる)。従って、検査時において、n本の読出線が所定の電位を有していない場合に、デマルチプレクサや各データ線の不具合に起因しているのか、或いは、検査回路の不具合に起因しているのかを判定することができる。或いは、例えば、このような検査回路の検査を、デマルチプレクサや各データ線の検査の前に行い、検査回路に不具合があると判定された場合には、デマルチプレクサや各データ線の検査を行わないようにすることで、不具合のある検査回路による無駄な検査を回避できる。これにより、電気光学装置の検査効率を高めることができ、製造効率の向上にも繋がる。尚、検査用端子は、例えば素子基板上に少なくとも1つ設ければよく、検査用端子にプローブを接触させることにより、その電位を容易に検出することができる。よって、このような検査用端子による検査回路の検査は、容易に実現可能であり、実践上、大変便利である。
以上説明したように、本発明に係る電気光学装置によれば、検査回路によって、デマルチプレクサや各データ線の良否を判定することができると共に、検査回路が有するシフトレジスタの最終段の出力側に電気的に接続された検査用端子の電位を検出することで検査回路が正常に動作しているか否かを判定できる。従って、デマルチプレクサや各データ線の適切な検査を確実に実現することが可能である。
本発明に係る電気光学装置の検査方法は上記課題を解決するために、複数の走査線と、該複数の走査線と互いに交差すると共に、n(nは2以上の整数)本毎にブロック化された複数のデータ線と、前記各ブロックに対応したデータ信号を入力するための複数のデータ信号端子と、前記各ブロックに属するn本のデータ線のうち、制御信号で指定されたデータ線を選択すると共に、前記複数のデータ信号端子に入力されたデータ信号を前記選択したデータ線に供給するデマルチプレクサと、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して設けられ、前記走査線が選択されたときに、前記データ線に供給されたデータ信号に応じた表示をする画素の一部又は全部が形成された複数の画素と、(i)n本の読出線と、(ii)前記複数のデータ線の各々に設けられ、一端が対応するデータ線に、他端が前記n本の読出線のいずれかであって、且つ、同一ブロックに属するn本のデータ線に対応するもの同士は互いに異なる読出線に、夫々接続された複数の第1スイッチと、(iii)前記各ブロックのいずれかを選択して、当該選択したブロックに属するn本のデータ線に他端が接続された前記第1スイッチを導通状態とさせるシフトレジスタとを有する検査回路とを備えた電気光学装置の検査方法であって、前記シフトレジスタの第1段に転送開始パルスを入力し、前記シフトレジスタの最終段の出力側に電気的に接続された検査用端子の電位を検出する第1ステップと、該第1ステップによって検出された前記検査用端子の電位に基づいて、前記検査回路に不具合が発生しているか否かを判定する第2ステップと、前記複数のデータ信号端子のうち、少なくとも1個のブロックに対応するデータ信号端子に、所定の電圧のデータ信号を供給する第3ステップと、前記デマルチプレクサに対し、前記制御信号を供給する第4ステップと、前記所定の電圧のデータ信号が供給されたデータ信号端子に対応するブロックに属するn本のデータ線に他端が接続された前記第1スイッチを導通状態にする第5ステップと、前記n本の読出線が、前記所定の電圧であるか否かを判定する第6ステップとを含む。
本発明に係る電気光学装置の検査方法によれば、上述した本発明に係る電気光学装置と同様に、検査回路によって、デマルチプレクサや各データ線の良否を判定できると共に、検査回路が有するシフトレジスタの最終段の出力側に電気的に接続された検査用端子の電位をプローブすることで検査回路が正常に動作しているか否かを判定できる。従って、デマルチプレクサや各データ線等を適切に検査することが可能であり、歩留まりが高く、且つ高品位の液晶装置等の電気光学装置を提供できる。
尚、本発明に係る「画素の一部又は全部が形成された複数の画素」は、画素が完成された段階のみならず、画素が表示を行うことができない未完成の段階(即ち、画素の一部しか形成されていない段階)を含む趣旨である。
本発明に係る電気光学装置の製造方法の他の態様では,前記第1及び第2ステップは、前記第3ステップから前記第6ステップのいずれのステップよりも前に行われ、前記第3ステップから前記第6ステップは、前記第2ステップによって前記検査回路に不具合が発生していないと判定された場合に行われる。
この態様によれば、第1及び第2ステップによる検査回路の検査によって、検査回路が正常に動作していると判定された場合には、第3ステップから第6ステップまでのステップによるデマルチプレクサや各データ線等の検査が行われ、第1及び第2ステップによる検査回路の検査によって、検査回路が正常に動作していないと判定された場合には、第3ステップから第6ステップまでのステップによるデマルチプレクサや各データ線等の検査が行われない。よって、不具合のある検査回路による無駄な検査を回避できる。従って、電気光学装置の検査効率を高めることができ、これにより製造効率の向上を図ることができる。
本発明に係る電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなる。
本発明に係る電子機器は、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、高品質な画像表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。本発明に係る電子機器によれば、電気泳動装置、電子放出装置を用いた装置としてDLP(Digital Light Processing)等を実現することも可能である。本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を含んでいるため、歩留まりが向上している。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明の電気光学装置の一例であるTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る液晶装置及びその検査方法について、図1から図8を参照して説明する。
先ず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに図1は、本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図であり、図2は、図1のH−H´線での断面図である。
図1及び図2において、本実施形態に係る液晶装置100では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
図1において、シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ信号が供給されるデータ信号端子を含む外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、デマルチプレクサ7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿ったシール領域の内側に、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、検査回路160は、この一辺に対向する辺に沿ったシール領域よりも内側に、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。加えて、検査回路160と電気的に接続された本発明に係る「検査用端子」の一例としての検査用PAD170が、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。TFTアレイ基板10上には、外部回路接続端子102と、デマルチプレクサ7、走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90が形成されている。
図2において、TFTアレイ基板10上には、駆動素子である画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成される。画像表示領域10aには、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線の上層に画素電極9aが設けられている。画素電極9a上には、配向膜が形成されている。他方、対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。遮光膜23上に、ITO等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向して形成されている。対向電極21上には配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
次に、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成について、図3から図6を参照して説明する。ここに図3は、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。図4は、本実施形態に係る液晶装置の画素部の等価回路図である。図5は、本実施形態に係る液晶装置の検査回路に含まれるシフトレジスタの動作を示すタイミングチャートである。図6は、本実施形態に係る液晶装置の検査回路に含まれるシフトレジスタの構成を示す回路図である。
図3において、液晶装置100は、TFTアレイ基板10上に、デマルチプレクサ7、走査線駆動回路104及び検査回路160を備えている。TFTアレイ基板10上の外部回路接続端子102のうちデータ信号端子102dに外部回路としてのデータ信号供給回路400が接続されている。
TFTアレイ基板10上の画像表示領域10aには、320行の走査線11aが行方向(即ち、X方向)に延在するように設けられ、また、4本毎にブロック化された480(=120×4)列のデータ線6aが、列方向(即ち、Y方向)に延在するように、且つ、各走査線11aと互いに電気的な絶縁を保つように、設けられている。尚、走査線11a及びデータ線6aの本数はそれぞれ320本及び480本に限定されるものではない。1ブロックを構成するデータ線数は、本実施形態では「4」としたが、「2」以上であればよい。
画素部700は、320本の走査線11aと480本のデータ線6aとの交差に対応して、それぞれ配列されている。従って、本実施形態では、画素部700は、縦320行×横480列で、所定の画素ピッチでマトリクス状に配列することになる。
図4に示すように、画素部700は、画素スイッチング用TFT30、液晶素子72及び蓄積容量70を備えている。
画素スイッチング用TFT30は、ソースがデータ線6aに電気的に接続され、ゲートが走査線11aに電気的に接続され、ドレインが後述する液晶素子72の画素電極9aに電気的に接続されている。画素スイッチング用TFT30は、走査線駆動回路104から供給される走査信号によってオンオフが切り換えられる。
液晶素子72は、画素電極9a、対向電極21並びに画素電極9a及び対向電極21間に狭持された液晶から構成されている。液晶素子72において、データ線6a及び画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルのデータ信号は、対向電極21との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置からはデータ信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
蓄積容量70は、保持されたデータ信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に付加されている。
以上のような画素部700が、画像表示領域10aにマトリクス状に配列されているので、アクティブマトリクス駆動が可能となっている。
再び図3において、本実施形態では、1グループを構成する4列のデータ線6aを区別するために、右から順にそれぞれa、b、c、d系列と呼ぶ場合がある。詳細には、a系列とは1、5、9、…、477列目のデータ線6aであり、b系列とは2、6、10、…、478列目のデータ線6aであり、c系列とは3、7、11、…、479列目のデータ線6aであり、d系列とは4、8、12、…、480列目のデータ線6aである。
走査線駆動回路104は、1、2、3、…、320行目の走査線11aに、走査信号G1、G2、G3、…、G320を供給する。詳細には、走査線駆動回路104は、1フレームの期間にわたって1、2、3、…、320行目の走査線11aを順番に選択するとともに、選択した走査線への走査信号を選択電圧に相当するHレベルとし、それ以外の走査線への走査信号を非選択電圧に相当するLレベルとする。
データ信号供給回路400は、TFTアレイ基板10とは別体構成であり、表示動作の際には、データ信号端子102dを介してTFTアレイ基板10と接続される。データ信号供給回路400は、走査線駆動回路104によって選択された走査線11aと、各ブロックに属する4列のデータ線6aのうち、デマルチプレクサ7によって選ばれるデータ線6aとに対応する画素部700に対し、画素の階調に応じた電圧のデータ信号を出力する。一方、検査時においては、データ信号供給回路400の代わりに、プローブが接続されて、検査動作に合わせたデータ信号が供給される。
尚、本実施形態では、上述したように、データ線6aの列数は「480」であり、これらが4列毎にブロック化されているので、データ信号端子102dの個数は「120」である。
デマルチプレクサ7は、データ線6a毎に設けられたTFT71を含んで構成されている。ここで、TFT71はnチャネル型であり、各ドレインはデータ線6aの一端に接続され、同一ブロックに属するデータ線6aに対応する4個のTFT71のソースは共通接続されて、当該ブロックに対応するデータ信号が供給される。
即ち、m番目(但し、mは1以上120以下の整数)のブロックは、a系列の(4m−3)列目、b系列の(4m−2)列目、c系列の(4m−1)列目及びd系列の(4m)列目のデータ線6aから構成されるので、これら4列のデータ線6aに対応するTFT71のソースは共通接続されて、データ信号d(m)が供給される。(4m−3)列目のデータ線6aに対応するTFT71のゲートには、制御信号Sel1が供給され、同様に(4m−2)列目、(4m−1)列目及び(4m)列目のデータ線6aに対応するTFT71のゲートには、制御信号Sel2、Sel3及びSel4が供給される。尚、制御信号Sel1、Sel2、Sel3及びSel4は、図示しない外部回路としてのタイミング制御回路から外部回路接続端子102を介して供給される。
図3において、検査回路160は、シフトレジスタ162、TFT164、TFT166及び信号線168を備えている。
図3及び図5に示すように、シフトレジスタ162は、検査時において、検査制御回路(図示省略)から供給される転送開始パルスDXを、クロック信号CLXに従って順次シフトして、転送パルスX1、X2、…、X120を各ブロックに対応して出力する。
図6に示すように、シフトレジスタ162は、120段の単位回路Ei(但し、i=1、…、120)が多段接続(或いは縦続接続)されて構成されている。単位回路Eiは、2つのラッチ回路Uk及びUk+1(但し、k=2i−1、i=1、…120)、論理回路624並びにバッファ回路626を含んでいる。
ラッチ回路Uk及びUk−1の各々は、インバータ631、632及び633から構成されている。インバータ631は、クロック信号CLXがHレベルである場合に入力信号の論理レベルを反転出力し、クロック信号CLXがLレベルである場合にハイインピーダンス状態とする。インバータ632は、単なるNOT回路として機能する。インバータ633は、クロック信号CLXと論理反転の関係にあるクロック信号CLXinvがHレベルである場合に入力信号の論理レベルを反転出力し、クロック信号CLXinvがLレベルである場合にハイインピーダンス状態とする。ラッチ回路Uk及びUk+1は、ラッチ回路Ukからの出力信号がラッチ回路Uk+1の入力となるように互いに接続されている。即ち、ラッチ回路U1、…、U240は、多段接続されている。
再び図5に示すように、上述のように構成されたラッチ回路U1、U2、…、U240は、転送開始パルスDXが順次シフトされたシフト信号F1、F2、…、F240をそれぞれ出力する。ラッチ回路U1が出力するシフト信号F1は、クロック信号CLXがHレベルの期間では、転送開始パルスDXを正転出力したものであり、クロック信号CLXがLレベルの期間では、その直前での正転出力をラッチ(或いは保持)したものである。ラッチ回路U2が出力する信号F2は、クロック信号CLXがLレベルの期間では、シフト信号F1の正転出力であり、クロック信号CLXがHレベルの期間では、その直前での正転出力をラッチしたものである。以降、ラッチ回路U3、U4、…、U240についても同様である。つまり、シフト信号F1、F2、…、F240は、クロック信号CLX(或いはクロック信号CLXinv)の半周期だけ順次シフトしたものである。
論理回路624は、ラッチ回路Uk及びUk−1の各々からのシフト信号Fk及びFk−1の論理積信号を出力するように構成されている。
バッファ回路626は、論理回路624からの論理積信号を、その駆動能力を高めて、転送パルスXiとして出力する。
尚、シフトレジスタ162が上述のような構成であるので、検査制御回路は、転送開始パルスDXをシフトレジスタ162に対して出力してから、クロック信号CLXを何周期分供給したかによって、いずれのシフト信号がHレベルとなるのかを把握することができる。
TFT164は、本発明に係る「第1スイッチ」の一例であり、nチャネル型のTFTである。各ソースは、データ線6aの他端(即ち、データ線6aにおけるデマルチプレクサ7が接続された一端とは反対側である他端)に接続されている。同一ブロックに属するデータ線6aに対応する4個のTFT164のゲートは共通接続されて、当該ブロックに対応する転送パルスXmが供給される。
即ち、m番目のブロックを構成する(4m−3)列目、(4m−2)列目、(4m−1)列目及び(4m)列目のデータ線6aに対応するTFT164のゲートには、シフトレジスタ162による転送パルスXmが共通に供給される。
1番目から120番目までのブロックにおいてa系列のデータ線6aに対応するTFT164のドレインは、ブロックを構成するデータ線6aの数と同じ本数である4本の読出線169のうち、信号Cx1として読み出す読出線169に共通接続されている。同様に、各ブロックにおいて、b、c及びd系列のデータ線6aに対応するTFT164のドレインは、4本の読出線169のうち、信号Cx2、Cx3、Cx4として読み出す読出線169に共通接続されている。
TFT166はnチャネル型であり、各TFT166のソースは電位GNDに共通接地される一方、そのドレインはシフトレジスタ162の出力端に接続されている。また、各TFT166のゲートは信号線168に共通接続されている。
尚、走査線駆動回路104の構成素子、デマルチプレクサ7の構成素子であるTFT71、シフトレジスタ162の構成素子、及び、TFT166等は、TFTアレイ基板10において、画像表示領域10aにおける画素部700を製造する製造プロセスで形成される。これにより、TFTアレイ基板10においては、走査線駆動回路104、デマルチプレクサ7及び検査回路160を、画像表示領域10aの周辺回路として内蔵する構成となっている。
以上のように構成された検査回路160によって、検査時には、例えば、データ線6aのブロック毎にシフトレジスタ162から転送パルスX1、X2、…、X120を出力して、各ブロックに対応するTFT164をオン状態とすることで、予め所定の電圧のデータ信号が供給されたデータ線6aの電位を、4本の読出線169に出力する。そして、4本の読出線169に電気的に接続された外部の判定手段によって4本の読出線169が所定の電位であるか否かを判定することで、デマルチプレクサ7や各データ線6aの良否を判定する検査が行われる。
次に、本実施形態に係る液晶装置に設けられた検査用PADについて、図1、図3及び図6を参照して説明する。
図1及び図3に示すように、本実施形態では特に、検査回路160と電気的に接続された検査用PAD170を備えている。尚、検査用PAD170は、本発明に係る「検査用端子」の一例である。
図6に示すように、検査用PAD170は、検査回路160の有するシフトレジスタ162の最終段である単位回路E120に電気的に接続されている。より詳細には、検査用PAD170は、単位回路E120を構成するラッチ回路U240の出力側に電気的に接続されており、ラッチ回路U240からのシフト信号F240を検出可能に構成されている。言い換えれば、検査用PAD170は、シフトレジスタ162に含まれる多段接続されたラッチ回路U1、…、U240の最終段であるラッチ回路240の出力端に電気的に接続されている。よって、検査時において、検査回路160に不具合が発生しているか否か、即ち、検査回路160が正常に動作しているか否かを判定することができる。より具体的には、検査時において、検査用PAD170の電位をプローブすることで、ラッチ回路U240からシフト信号F240が出力されているか否かを判定できる。ここで、ラッチ回路U240は、ラッチ回路U1、…、U239によって順次シフトされたシフト信号F239を、更にシフトしてシフト信号F240として出力する。仮に、ラッチ回路U1、…、U239のいずれかに不具合が生じてしまいラッチ回路U240にシフト信号F239が入力されない場合やラッチ回路240に不具合が生じてしまっている場合には、ラッチ回路U240からシフト信号F240は出力されないこととなる。よって、ラッチ回路U240からシフト信号F240が出力されている場合には、シフトレジスタ162は、正常に動作していると判定でき、一方、ラッチ回路U240からシフト信号F240が出力されていない場合には、シフトレジスタ162におけるラッチ回路U1、…、U240のいずれかにおいて不具合が発生していると判定できる。即ち、シフトレジスタ162を有する検査回路160が正常に動作しているか否かを判定できる(即ち、検査回路160を検査することができる)。従って、検査時において、例えば、4本の読出線169が所定の電位を有していない場合に、それがデマルチプレクサ7や各データ線6aの不具合に起因しているのか、或いは、検査回路160の不具合に起因しているのかを判定することができる。特に、このような検査用PAD170の電位を検出することによる検査回路160の検査を、デマルチプレクサ7や各データ線6aの検査の前に行い、検査回路160に不具合があると判定された場合には、デマルチプレクサ7や各データ線6aの検査を行わないようにすることで、不具合のある検査回路160による無駄な検査を省くことができる。これにより、液晶装置100の検査効率を高めることができ、製造効率の向上にも繋がる。
尚、検査用PAD170は、TFTアレイ基板10上に少なくとも1つ設ければよく、検査用PAD170にプローブを接触させることにより、その電位を容易に検出することができる。よって、このような検査用PAD170による検査回路160の検査は、容易に実現可能であり、実践上、大変便利である。また、検査用PAD170は、検査時に使用できればよいため、TFTアレイ基板10と対向基板20とが貼り合わされる前に検査を行うようにすれば、本実施形態の如く、検査用PAD170を額縁遮光膜53に覆われるようにして、検査回路160の近傍に設けることができる(図1参照)。
尚、検査用PADは、シフトレジスタ162から転送パルスX120が出力される出力端と電気的に接続してもよい。この場合にも、検査用PADの電位をプローブすることで、検査回路160を検査することができる。
本実施形態では、検査用PAD170は、画素電極9aを構成するITO膜と同一膜から形成されている。よって、検査用PAD170を露出させるための開口を設ける必要がないので、製造工程の増加を殆ど或いは全く招かない。尚、検査用PAD170は、例えば、データ線6aを構成するアルミニウム膜と同一膜から形成してもよい。
尚、図7に変形例として示すように、検査用PAD172は、TFTアレイ基板上の周辺領域における外部回路接続端子102が形成された一辺側に設けてもよい。この場合には、検査用PAD172に、外部回路接続端子102と共にプローブを接触させやすいので大変便利である。
次に、本実施形態に係る液晶装置の検査方法について、図8を参照して説明する。ここに図8は、本実施形態に係る液晶装置の検査の流れを示すフローチャートである。尚、ここでは、主として、データ線6aの断線等の異常を検査する場合について説明する。
本実施形態に係る液晶装置100のTFTアレイ基板10上に作りこまれたデータ線6a、デマルチプレクサ7等の検査は、上述したように対向基板20と貼り合わせる前の状態で実行される。詳細には、図3におけるデータ信号供給回路400は接続されず、代わりに、検査制御回路(図示省略)が、外部回路接続端子102に接触させたプローブを介してデータ信号d1〜d120を供給すると共に、制御信号Sel1〜Sel4、転送開始パルスDX、クロック信号CLX及び信号Dspを、それぞれTFTアレイ基板10上の回路や配線に供給する。更に、検査制御回路は、検査用PAD170に接触させたプローブを介して、検査用PAD170の電位を検出可能に構成されている。
図8において、先ず、検査制御回路は、検査回路160の検査を行う(ステップS10、S20、S30及びS31)。即ち、先ず、検査制御回路は、シフトレジスタ162に転送開始パルスDXを供給する(ステップS10)。次に、検査制御回路は、検査用PAD170にシフトレジスタ162の最終段を構成するラッチ回路U240(図6参照)からシフト信号F240が供給されているか否かを判定する(ステップS20)。ここで、上述したように、仮に、ラッチ回路U1、…、U239のいずれかに不具合が生じてしまいラッチ回路U240にシフト信号F239が入力されない場合やラッチ回路240に不具合が生じてしまっている場合には、ラッチ回路U240からシフト信号F240は出力されないこととなる。一方、ラッチ回路U240からシフト信号F240は出力されている場合には、ラッチ回路U1、…、U239の全てがそれぞれシフト信号F1、…、F239を出力していることになる。よって、検査用PAD170にシフト信号F240が供給されていない場合には(ステップS20:No)、検査制御回路は、シフトレジスタ162のラッチ回路U1、…、U240の少なくとも1つに不具合が生じており、シフトレジスタ162(言い換えれば、検査回路160)の動作が異常であると判定し(ステップS31)、その後、検査を終了する。よって、本実施形態では、異常のある検査回路による無駄な検査を回避できる。言い換えれば、異常な検査回路が作り込まれたTFTアレイ基板10を早期に不良品として判別できる。よって、液晶装置100の検査効率を高めることができ、製造効率の向上にも繋がる。
一方、検査用PAD170にシフト信号F240が供給されている場合には(ステップS20:Yes)、検査制御回路は、シフトレジスタ162(言い換えれば、検査回路160)の動作が正常であると判定し(ステップS30)、その後、データ線6aの検査を行う。尚、データ線6aの検査を行う前にデマルチプレクサ7の検査を行ってもよい。
データ線6aの検査では、先ず、検査制御回路は、初期設定動作を実行する(ステップS40)。具体的には、検査制御回路は、データ線6aのブロック番号に対応する変数mを「1」にセットすると共に、データ線6aの系列に対応する変数nに「1」をセットする。更に、検査制御回路は、検査時にわたって信号DspをLレベルに固定する。これにより、TFT166は、すべてオフとなる。
次に、検査制御回路は、例えば電源電圧である15ボルトよりもやや低い12ボルトに設定したデータ信号d1〜d120を、プローブを介してデータ信号端子102dに供給する(ステップS50)。
次に、検査制御回路は、変数nに対応する信号Sel(n)のみをHレベルとする(ステップS60)。例えば変数nが初期値の「1」であれば、信号Sel1だけをHレベルとし、他の信号Sel2〜Sel4をLレベルとする。
続いて、検査制御回路は、信号Cx1〜Cx4のうち、現時点における変数nに対応する信号Cx(n)が12ボルトであるか否かを判定する(ステップS70)。
検査制御回路から供給されたデータ信号は12ボルトであって、変数mに対応する制御信号Sel(n)のみがHレベルであるので、現時点の変数mに相当するブロックに属するデータ線6aのうち、変数nに対応する系列のデータ線6aは、正常であれば、12ボルトのデータ信号がサンプリングされるはずである。このため、現時点における変数nに対応する信号Cx(n)が12ボルトであれば(ステップS70:Yes)、変数nに対応する系列のデータ線は、正常であると判別する(ステップS80)。
一方、現時点における変数nに対応する信号Cx(n)が12ボルトでなければ(ステップS70:No)、当該変数nに対応する系列のデータ線になんらかの欠陥が生じていると考えられるので、データ線が異常であると判別する(ステップS81)。尚、データ線の欠陥としては、例えば、変数nに対応する系列のデータ線が途中で断線していたり、他の信号線(例えば、接地電位GNDである容量線や走査線11a)と短絡(即ち、ショート)していたりするなどのような欠陥が考えられる。
ステップS70及びS80又はS81の処理は、m番目のブロックに属するデータ線6aであって、現時点における変数nに対応する系列のデータ線6aについての欠陥検査が終了したことを意味する。このため、検査制御回路は、現時点における変数nが本実施形態において上限である「4」である否かを判定し(ステップS90)、「4」でなければ(ステップS90:No)、当該変数nを「1」だけインクリメントさせて(ステップS91)、処理対象のデータ線6aを左方向に1列だけ移行させた後、処理手順を上記ステップS60の処理に戻す。これによりインクリメントされた変数nのデータ線についても、ステップS60からS81までの処理が実行されて欠陥の有無が検査される。
一方、変数nが上限である「4」である場合には(ステップS90:Yes)、変数mに対応するブロックにおいて、a系列のデータ線(n=1)からd系列のデータ線(n=4)までのそれぞれについて欠陥検査が実行された状態を意味するので、検査制御回路は、現時点における変数mが本実施形態においてブロックの上限である「120」である否かを判定する(ステップS100)。「120」でなければ(ステップS120:No)、検査制御回路は、当該変数mを「1」だけインクリメントさせて(ステップS101)、処理対象のブロックを移行させた後、処理手順を上記ステップS50の処理に戻す。これによりインクリメントされた変数mのブロックについても、ステップS50からS90までの処理が実行されて、欠陥の有無が検査される。
尚、変数mが「120」である場合(ステップS100:Yes)、最終120番目のブロックについてd系列のデータ線までの欠陥の有無が検査された状態を意味するので、検査制御回路は、この検査動作を終了する。
このように、本実施形態では、変数mを初期値「1」から「120」まで順番に「1」ずつインクリメントして、シフト信号X1、X2、…、X120(図3及び図5参照)を順次排他的にHレベルにする。これと共に、変数mに対応するシフト信号X(m)がHレベルとなっている場合に、変数nを初期値「1」から「4」まで順番に「1」ずつインクリメントして、制御信号Sel1〜Sel4を順番に排他的にHレベルとすることで、a系列からd系列までのデータ線6aを1列ずつ検査対象とする。
このため、本実施形態によれば、いわゆるハイブリッド駆動用のTFTアレイ基板10について、1列毎にデータ線6aの欠陥検査を実行して、不良が発生した箇所を特定することが可能となる。
尚、検査をパスして正常であると判別されたTFTアレイ基10は、検査回路160におけるシフトレジスタ162への電源の給電線がカットされるとともに、対向基板20定の間隙を保つように貼り合わせられ、この間隙に液晶が封入される。
ここで、製品段階の液晶装置100で表示をする場合、信号Dspとして、電源電圧VDD、即ちHレベルの論理信号が常に供給される。このため、信号線168は抵抗Rを介してプルアップされ、これによりTFT166が常にオン状態となる。シフトレジスタ162への給電線がカットされると、シフトレジスタ162の出力端は、このままではフローティング状態となって電位不確定となるが、TFT166のオンによって表示時には常に電位GNDに接地されるので、TFT164がオフ状態となる。従って、表示時において、検査回路160は、画像表示領域10aから電気的に切り離されるので、表示動作にはまったく影響を与えることがない。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置100によれば、検査回路160によって、各データ線6aの良否を判定することができると共に、検査回路160が有するシフトレジスタ162の最終段の出力側に電気的に接続された検査用PAD170の電位を検出することで検査回路160が正常に動作しているか否かを判定できる。従って、各データ線6aの適切な検査を確実に実現することが可能である。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について説明する。
先ず、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図9は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。この図9に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110B及び1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110B及び1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等であり、データ信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、R及びBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。従って、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110B及び1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、液晶パネル1110R、1110B及び1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
尚、図9を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
また本発明は、上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及びその検査方法、並びに該電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図である。 図1のH−H´線断面図である。 第1実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る液晶装置の画素部の等価回路図である。 第1実施形態に係る液晶装置の検査回路に含まれるシフトレジスタの動作を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係る液晶装置の検査回路に含まれるシフトレジスタの構成を示す回路図である。 変形例における図1と同趣旨の平面図である。 第1実施形態に係る液晶装置の検査の流れを示すフローチャートである。 電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す斜視図である。
符号の説明
6a…データ線、7…デマルチプレクサ、9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、10a…画像表示領域、11a…走査線、20…対向基板、21…対向電極、23…遮光膜、50…液晶層、52…シール材、53…額縁遮光膜、102…外部回路接続端子、102d…データ信号端子、104…走査線駆動回路、106…上下導通端子、107…上下導通材、160…検査回路、164、166…TFT、162…シフトレジスタ、169…読出線、170…検査用PAD、631、632、633…インバータ、700…画素部、E1〜E120…単位回路、U1〜U240…ラッチ回路

Claims (3)

  1. 一対の基板と、
    前記一対の基板の一方の基板上に、
    n(nは2以上の整数)本毎にブロック化された複数のデータ線と、
    前記一方の基板の第1辺に沿って配列され、前記各ブロックに対応したデータ信号を入力するための複数のデータ信号端子と、
    前記各ブロックに属するn本のデータ線のうち、制御信号で指定されたデータ線を選択すると共に、前記複数のデータ信号端子に入力されたデータ信号を前記選択したデータ線に供給するデマルチプレクサと、
    前記データ線に供給されたデータ信号に応じた表示をする複数の画素と、
    (i)n本の読出線と、(ii)前記複数のデータ線の各々に設けられ、一端が対応するデータ線に、他端が前記n本の読出線のいずれかであって、且つ、同一ブロックに属するn本のデータ線に対応するもの同士は互いに異なる読出線に、夫々接続された複数の第1スイッチと、(iii)前記各ブロックのいずれかを選択して、当該選択したブロックに属するn本のデータ線に他端が接続された前記第1スイッチを導通状態とさせるシフトレジスタとを有する検査回路と、
    前記シフトレジスタに電気的に接続された検査用端子と、
    前記一対の基板の他方の基板上に、
    前記複数の画素が設けられた画像表示領域を囲む額縁遮光膜とを備え、
    前記検査回路は、前記一方の基板の第1辺と対向する第2辺に沿って、前記額縁遮光膜と重なるように設けられており、
    前記検査用端子は、前記一方の基板の第2辺に沿う前記額縁遮光膜と、前記一方の基板の第1辺及び第2辺と交差する第3辺に沿う前記額縁遮光膜とが交差する交差部と重なるように設けられることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記検査用端子は、前記検査回路を構成するシフトレジスタの最終段に電気的に接続されてなることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電気光学装置を具備してなる電子機器。
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