JP5232860B2 - テキスタイルを処理するためのカルボン酸ジエステルの使用及び配合物 - Google Patents

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Description

本発明は、テキスタイルの処理におけるカルボン酸ジエステルの使用及び斯かる使用のための配合物に関する。
様々な工業的塗装作業場(例えば自動車産業等におけるもの)において、金属及びプラスチック部品が様々なタイプの塗料で被覆される。一般的に次の3つの層が見出される:
・粘着性下塗り
・「ベースコート」(塗料+金属顔料)
・「クリアコート」(透明保護ワニス)。
これらの塗装作業場において作業する従業員が用いる作業用つなぎ服は、これらの様々なコートによってすぐに汚れてしまうので、勤務交替の度に取り替えなければならない。これはクリーニングにおける大きな問題をもたらす。
慣用の洗剤は工業用塗料に対して効果的に作用するには不充分であり、溶剤を用いることが必要となる。これらは一般的に使用者や環境に対して攻撃性が高かったり(腐食性、揮発性)、取扱いを困難にする特性(過度に低い引火点、高い揮発性)を有していたりするので、このタイプの用途については「グリーン」溶剤に対する要望が高い。
その酸が直鎖状であるジカルボン酸ジエステル(二塩基酸エステルとも称される)、特にコハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル及びアジピン酸ジメチルの混合物は、「グリーン」溶剤であることが知られている。
例えば米国特許第4780235号明細書には、少なくとも1種の二塩基性脂肪酸ジ−(C1〜C4アルキル)エステルとN−メチルピロリドン(NMP)、増粘剤及び「活性化用」分子(例えば酢酸)との組合せ物が、硬い物体の表面から塗料を取り除く(磨く)ためのものとして記載されている。
米国特許第5613984号明細書には、様々なタイプの塗料で汚れた衣料品を洗浄(洗濯)するための方法が記載されており、この方法は、汚れた衣料品を二塩基酸エステルに曝し、界面活性剤及び溶剤を含む洗剤を用いて該衣料品を洗浄し、次いでこれを乾燥させることから成る。前記二塩基酸エステルは特に、直鎖状の酸を有する二塩基酸エステル、例えばコハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル及びアジピン酸ジメチルの混合物等である。
米国特許第4673524号明細書には、取り除くのが難しい材料(例えば塗料や印刷インク)を手の表面から取り除くための洗浄用組成物が記載されており、この組成物は、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル及びアジピン酸ジメチルの混合物を、脂肪族炭化水素溶剤及びエトキシル化ノニルフェノールタイプの界面活性剤と組み合わせて又はオクチルフェノキシポリエトキシエタノールと一緒に、含む。
国際公開WO96/30453号パンフレットには、取り除くのが難しい材料(例えば塗料)を硬い物品の表面から取り除くための洗浄用又は磨き用組成物が記載されており、この組成物は、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル及びアジピン酸ジメチルの混合物を、エーテル(例えばアニソール)、随意としての脂肪族炭化水素溶剤及び随意としてのエトキシル化ノニルフェノールタイプの界面活性剤と組み合わせて含む。
欧州特許公開第743358号公報には、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル及びアジピン酸ジメチルの混合物並びにエトキシル化脂肪アルコールタイプの界面活性剤を含む、テキスタイル洗浄用組成物が記載されている。
米国特許第4780235号明細書 米国特許第5613984号明細書 米国特許第4673524号明細書 国際公開WO96/30453号パンフレット 欧州特許公開第743358号公報
しかしながら、現存の溶剤と同等又はそれより良好な代替解決策として、新規のグリーン溶剤が常に求められている。より特定的には、テキスタイル繊維上の塗料による汚れの洗浄において、特に作業着の洗浄をより容易にするために、もっと効果的な溶剤及び組成物に対する要望が存在する。
本発明は、次式(I)に相当することを特徴とするジカルボン酸ジエステルをテキスタイルの処理のために使用することによってこの要望に応えるものである。
Figure 0005232860
(ここで、
1及びR2基は同一であっても異なっていてもよく、直鎖状又は分岐鎖状で、環状又は非環状の、C1〜C20アルキル、アリール、アルキルアリール又はアリールアルキル基を表わし、
A基は分岐鎖状二価C3〜C10アルキレン基を表わす。)
このタイプの分岐鎖状ジカルボン酸ジエステルは、それらの分岐していない類似体によって得られるものと同等又はそれ以上の有効性で、塗料で汚れたテキスタイルを洗浄することを可能にする。
さらに、本発明に関して挙げる二塩基酸エステルは、揮発性有機溶剤の放出量が少なく、HSE(健康、安全性及び環境)レベルにおいて大きな危険性を示さない類の溶剤である。
本発明に従えば、式(I)においてそのA基が分岐鎖状である特定的なジカルボン酸のジエステルが用いられる。本明細書においては、このジカルボン酸ジエステルを、「特定ジエステル」、「本発明において用いられるジエステル」又は「分岐鎖状ジエステル」と称することがある。
1種以上の分岐鎖状ジエステルを用いることが可能である。本明細書においては、少なくとも2種の分岐鎖状ジエステルの存在が明示的に記載されているのでなければ、「分岐鎖状ジエステル」とは、式(I)に相当する単一の分岐鎖状ジエステル又は式(I)に相当する数種の分岐鎖状ジエステルの混合物若しくは組合せ物を示すことができる。
A基は、分岐鎖状二価アルキレン基である。対応する酸は、式HOOC−A−COOHの化合物である。用語の間違いではあるが、A基をそれに対応する酸によって示すこともできる。
本発明において用いられるジエステルにおいて、A基は特にC3、C4、C5、C6、C7、C8若しくはC9基又は混合物であることができ、C4基であるのが好ましい。A基は、好ましくは次の基から選択される。
・式−CH(CH3)−CH2−CH2−のAMG基(2−メチルグルタル酸に対応)、
・式−CH(C25)−CH2−のAES基(2−エチルコハク酸に対応)、及び
・それらの混合物。
1及びR2基は同一であっても異なっていてもよく、特にメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ベンジル、フェニル、n−ブチル、イソブチル、シクロヘキシル、ヘキシル、n−ヘキシル、イソオクチル又は2−エチルヘキシル基から選択することができる。これらは、式R1−OH及びR2−OHの同一の又は異なるアルコールに対応する。
次式:
Figure 0005232860
に従う2−メチルグルタル酸ジメチルエステルを有利に用いることができる。
特定的な実施態様に従えば、ジカルボン酸ジエステルは、式(I)の異なる(複数種の)ジカルボン酸ジエステルの混合物の形で提供される。
好ましい実施態様に従えば、この分岐鎖状ジエステルの混合物は、次の式(I')、(I'')及び随意としての(II)のジカルボン酸ジエステルを含むことができる。
Figure 0005232860
Figure 0005232860
Figure 0005232860
(アジピン酸ジエステル)
(ここで、
MGは式−CH(CH3)−CH2−CH2−の基であり、
ESは式−CH(C25)−CH2−の基である。)
これらの式(I')、(I'')及び(II)において、R1及びR2基は特にメチル、エチル又はイソブチル基であることができる。
本発明の特に好ましい実施態様に従えば、次のものを含む分岐鎖状ジエステルの混合物が用いられる。
・式(I')のジカルボン酸ジエステル(好ましくはジメチルエステル)70〜95重量%、
・式(I'')のジカルボン酸ジエステル(好ましくはジメチルエステル)5〜30重量%、及び
・式(II)のジカルボン酸ジエステル(好ましくはジメチルエステル)0〜10重量%。
本発明において用いられるジエステルは、ジエステルをもたらす任意の既知の方法、特にR1及びR2基に対応するアルコールとA基に対応するジカルボン酸又は式ClOC−A−COClのジ(アシルクロリド)又は式NC−A−CNの対応ジニトリルとの反応によって、得ることができる。複数のジカルボン酸ジエステル、例えば式(I')、(I'')及び随意としての(II)のジエステルを用いる場合には、対応するジカルボン酸又はアシルクロリド又はジニトリルの混合物から出発して同じタイプの反応を実施することができる。
混合分岐鎖状ジエステル(群)は、特にジニトリル化合物の混合物から、とりわけブタジエンの二重ヒドロシアン化によるアジポニトリルの製造方法において製造されて回収されたジニトリル化合物の混合物から、得ることができる。この方法は、世界中で消費される大部分のアジポニトリルを製造するために工業的に大規模に用いられているものであり、数多くの特許明細書及び文献に記載されている。ブタジエンのヒドロシアン化反応は、直鎖状ジニトリルの生成を優先的にもたらすが、分岐鎖状ジニトリルの生成をももたらし、その内の2つの主なものはメチルグルタロニトリル及びエチルスクシノニトリルである。アジポニトリルの分離及び精製工程において、分岐鎖状ジニトリルは例えば蒸留塔においてトップ留分として蒸留分離されて回収される。
典型的には、分岐鎖状ジニトリル化合物の混合物をジエステルに転化させて新規の溶剤を得る。
ジニトリル化合物をジエステルに転化させるための可能な方法の1つは、特に仏国特許第1488857号明細書に記載されたPinner反応の実施に相当する。この方法は基本的には、ジニトリル化合物とアルコールとを硫酸のような強無機酸の存在下で反応させ、得られた生成物を次いで加水分解し、蒸留によってジエステルを回収することから成る。この特許明細書には、この方法の特定的な実施態様として、ジニトリル化合物群及びアルコールの混合物を様々なアルカリ金属硫酸塩及び硫酸アンモニウムをベースとする溶融塩の浴中に通して硫酸アンモニウムの生成を防止し且つ水蒸気で抽出することによってアンモニアを回収することから成るものも記載されている。
本発明において用いられるジエステルはまた、ジニトリル化合物と水とアルコールとを気相中で固体触媒の存在下で反応させることによって得ることもできる。反応温度は、生成するジエステルの凝縮温度より高くするのが有利である。触媒としては、例えばシリカゲル、シリカ/アルミナ混合物又は担持されたホウ酸若しくはリン酸のような固体状酸触媒を用いることができる。また、欧州特許公開第0805801号公報に記載されたもののようなマクロ孔質アルミナを用いることもできる。反応温度は、200〜450℃の範囲、好ましくは230〜350℃の範囲とする。この反応は、任意の圧力下で実施することができ、0.1〜20バールの範囲の圧力において実施するのが有利である。反応器出口において、蒸気が急速に150℃以下の温度まで冷やされる。得られた混合物から蒸留によってアンモニアが分離され、次いで水及び過剰分のアルコールが分離される。
本発明のジエステルはまた、ジニトリル化合物と無機塩基とを反応させて酸の塩を得て、次いでこれらの塩を酸で中和し、次いでアルコールでエステル化することによって得ることもできる。
最後に、前記ジエステルは、有機化合物の調製の技術分野において慣用的に用いられている精製方法に従って、特に1以上の塔を用いた蒸留によって、精製することができる。
前記混合物は、本発明のジエステル以外の化合物を含むこともでき、特に、エステル化反応の副生成物及び/又は前の反応の副生成物から得られた生成物を含むことができる。
前記分岐鎖状ジエステルは、他の添加剤を含まない純粋な形で用いることができる。
別の実施態様に従えば、前記分岐鎖状ジエステルは、液状配合物中で少なくとも1種の界面活性剤(好ましくはノニオン性界面活性剤)と組み合わせることができる。
本発明の別形態に従えば、前記界面活性剤は、ポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤以外のものである。
前記界面活性剤は、標準的な界面活性剤、例えばMcCutcheon's Emulsifiers and Detergents, North American and International Edition, 2004 Annuals中に与えられたものであることができる。
本発明の他の別形態に従えば、前記界面活性剤は、ポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤である。
有利には、前記ポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤は、ポリエトキシル化され且つ/又はポリプロポキシル化されたテルペン、好ましくはポリエトキシル化され且つポリプロポキシル化されたテルペンであり、そのエトキシ及びプロポキシ単位はランダムに又は順番に分布される。
特に有利には、前記ポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤は、次式(III)に相当するものである。
Figure 0005232860
{式中、
Zはビシクロ[a.b.c]ヘプテニル又はビシクロ[a.b.c.]ヘプチル基を表わし、ここで、
a+b+cは5であり、
aは2、3又は4であり、
bは2又は1であり、
cは0又は1であり、
この基は、随意に1個以上のC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、下記のもの:
Figure 0005232860
から選択されるZ主鎖又は二重結合のない対応主鎖を含み、
Xは−CH2−C(R3)(R4)−O−又は−O−CH(R'3)−CH(R'4)−O−を表わし、ここで、R3、R4、R'3及びR'4は同一であっても異なっていてもよく、水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状C1〜C22、好ましくはC1〜C6炭化水素基を表わし、
5及びR6は同一であっても異なっていてもよく、水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状C1〜C22炭化水素基を表わし、但し、R5及びR6の少なくとも1つは水素以外であるものとし、
7は水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状の芳香族若しくは非芳香族C1〜C22炭化水素基(随意に例えばOH基で置換されていてよい)を表わし、
n、p及びqは0以上の整数又は非整数であり、
n+p+qは1超、好ましくは2〜200、好ましくは5〜50である。}
好ましくは、n、p及びqは、
・nが2〜10の範囲の整数又は非整数であり、
・pが3〜20の範囲の整数又は非整数であり、
・qが0〜30の範囲の整数又は非整数である
この特殊なタイプの界面活性剤は分岐鎖状ジエステルと相乗効果的に作用し、これを使用することによって、テキスタイルの処理における分岐鎖状ジエステルの有効性をさらに高めることが可能になる。
斯かるポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤は、例えばRhodia社よりRhodoclean(登録商標)MSCの名前で販売されている。
第1のタイプの化合物は、Xが−CH2−C(R3)(R4)−O−である式(III)によって規定されるものである。
例えば、この化合物(以下においては化合物(IIIa)と称する)は、次式に相当するものである。
Figure 0005232860
(式中、Z、R3、R4、R5、R6、R7、n、p及びqは上に示した一般的な意味を有する。)
好ましくは、Z基は式c)〜g)の基から選択される。
Z基はより特定的には炭素原子1〜6の内のいずれか1つを介して鎖の残部に結合し、炭素原子1、5及び6が好ましい。
さらに、Z基は、その炭素原子の内の少なくとも1つの上を2個のC1〜C6アルキル基、好ましくは2個のメチル基で置換されていることができる。
より特定的には、炭素7がこれら2個のアルキル基、より特定的には2個のメチル基で置換される。
例えば、本発明において用いられる1つの好ましい化合物は、Z基が前記c)〜g)の内の1つに相当する化合物、より一層好ましくはd)又はe)基に相当する化合物から成る。このZ基は、炭素7の上に配置された2個のメチル基で置換されていてもよい。
特に好ましくは、Z基は式d)又はe)に相当するものであって、炭素7上に2個のメチル基を有し、炭素5又は1を介して鎖の残部に結合するものである。
好ましくはR3及びR4は同一であっても異なっていてもよく、水素又はメチル基を表わす。R3及びR4が水素原子を表わすのがさらに好ましい。
上記のように、R5及びR6基は同一であっても異なっていてもよく、水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状C1〜C22炭化水素基を表わし、但し、R5及びR6の少なくとも1つは水素以外であるものとする。
より特定的には、前記の基は水素又はC1〜C6アルキル基、好ましくはメチル基若しくはエチル基を表わすが、但し、これら2つの基の少なくとも1つは水素以外のものである。好ましくは、これらの基の内の一方が水素を表わし、もう一方がメチル基を表わす。
7は、水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状の芳香族若しくは非芳香族C1〜C22炭化水素基(随意に例えばOH基で置換されていてよい)を表わす。
7が炭化水素基である場合、この炭化水素基はより特定的にはC1〜C6アルキル基又はアルキルフェニル基(随意に例えば塩素のようなハロゲンで置換されていてもよい)である。
好ましくは、R7は水素原子である。
本発明の第1の特定的実施態様に従えば、nの値は3である。
さらに、pの値はより特定的には6.2〜7の範囲(境界を含む)である。好ましくは、pは6.3〜7の範囲(境界を含む)である。
本発明の第2の特定実施態様に従えば、nは4〜5の範囲(境界を含む)である。
さらに、pの値は好ましくは7〜10の範囲(境界を含む)、さらに好ましくは8〜10の範囲である(境界を含む)。
好ましくは、qは0である。qが0以外である場合、qは5〜25の範囲(境界を含む)であるのが好ましい。
第2のタイプの化合物は、Xが−O−CH(R'3)−CH(R'4)−O−を表わす式(III)によって規定される。
例えば、この化合物(以下においては化合物(IIIb)と称する)は、次式に相当するものである。
Figure 0005232860
(式中、Z、R'3、R'4、R5、R6、R7、n、p及びqは上に示した一般的な意味を有する。)
本発明の好ましい実施態様に従えば、Z基は、基c)に対応するがしかし二重結合を含まない二環式基である。
ここでもまた、Z基はより特定的には炭素1〜6の内のいずれか1つを介して鎖の残部に結合する。より特定的には炭素原子1、3、4又は6が選択される。
さらに、Z基は、その炭素原子の内の少なくとも1つの上を2個のC1〜C6アルキル基、好ましくは2個のメチル基で置換されていることができる。
より特定的には、炭素7がこれら2個のアルキル基、より特定的には2個のメチル基で置換される。
さらに、Z基は、炭素原子2又は5の内の一方の上に、C1〜C6アルキル置換基、好ましくはメチル基を有する。
より特定的には、上記のように、R'3及びR'4基は同一であっても異なっていてもよく、水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状C1〜C22炭化水素基を表わし、但し、これら2つの内の1つは水素以外のものである。
本発明の特定実施態様に従えば、前記の基は水素又はC1〜C6アルキル基、好ましくはメチル基を表わす。
5、R6及びR7に関して並びにn、p及びqの値に関して述べたこと並びにこれらの値に関する好ましい別形態は、ここでも有効なので、繰り返すことはしない。
式(III)の化合物は、式(IIIa)の化合物を得るためには式(IVa):
Figure 0005232860
の反応成分を、そして式(IIIb)の化合物を得るためには式(IVb):
Figure 0005232860
の反応成分を、第1工程において式(Vop):
Figure 0005232860
の反応成分と反応させ、次いで第2工程において式(Voe):
Figure 0005232860
の反応成分と反応させることによって、調製することができる。Z、R3、R4、R5及びR6基は上で規定したものである。
この反応は、さらに触媒の存在下で実施することができる。
好適な触媒の中では、アルカリ金属、アルカリ土類金属又はN(R)4 +タイプの第4級アンモニウム(ここで、R基は同一であっても異なっていてもよく、水素又はC1〜C6アルキル基、好ましくはメチル若しくはエチルを表わす)の水酸化物のような強塩基を挙げることができる。水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化テトラメチルアンモニウムがこの反応を実施するのに好適である。
同様に、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド又はカリウムt−ブトキシドのようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属アルコキシドから選択される触媒を用いることもできる。また、第1アミン、第2アミン又は第3アミン、好ましくは脂肪族アミンを触媒として用いることも可能であることにも留意されたい。これらのアミンは、他の官能基、例えば特にエーテル官能基等の官能基を含んでいてもよい。このタイプの触媒の例としては、N,N−ジメチルラウリルアミンを挙げることができる。
塩基性触媒の場合、その量はより特定的には最終製品の重量に対して0.5〜40mgの範囲とする。
また、BF3(気体状若しくはエーテル溶液状)、SnCl4又はSbCl5等のルイス酸の存在下でこの反応を実施することも可能である。
酸触媒の量は、より特定的には、反応成分(IVa)又は(IVb)1モル当たり0.1〜10ミリモルの範囲とする。
接触操作は、反応を達成させるのに充分な温度において実施される。指標として、この温度は100℃超、より特定的には120〜250℃の範囲、好ましくは150〜200℃の範囲である。
有利には、この反応は、反応条件下において不活性な雰囲気下、例えば窒素、又はアルゴン等の希ガス、又は一酸化炭素等の雰囲気下で実施される。窒素が好ましい。
この反応は、大気圧において、減圧下で、又は僅かに加圧下で、行うことができる。通常は、1〜4バールの範囲の圧力下で操作するのが好ましい。
反応成分(IVa)及び(IVb)の調製は、国際公開WO96/01245号パンフレットに記載されているので、これを参照されたい。
化合物(Vop)及び(Voe)の量は、式(III)の特徴に従って、より特定的にはn及びpについての所望の値に従って、計算される。
これら2つの化合物は、式(III)のブロック化合物が得られるように連続的に導入される。
反応の終わりに、5〜8の範囲のpH、好ましくは6〜7の範囲のpHが得られるように、反応混合物を中和するのが好ましい。
中和は、反応に用いた触媒の性状に応じて、酢酸を用いて又は水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム若しくは重炭酸ナトリウムを用いて実施される。
この反応の終了時には、化合物(III)はR7基が水素であるものである。
この基の官能化工程、即ち末端水素を上記のような他のR7基に転化させるための工程を実施することも全面的に可能である。例えば、末端水素原子に対してエーテル化又はエステル化操作を実施することができる。この工程はそれ自体よく知られており;中和後に実施するのが好ましい。
例えば、米国特許第2913416号明細書に記載された手順に従って、アルキルエーテル(R7=炭化水素基)の調製を実施することができる。
これらの官能化方法に関するさらなる詳細は、国際公開WO96/01245号パンフレットに記載されている。
配合物の総量に対して、好ましくは該液状配合物中に存在するジカルボン酸ジエステルタイプの化合物の総量に対して、0.1〜5重量%の範囲、好ましくは0.5〜4重量%の範囲、より一層好ましくは0.5〜3重量%の範囲の界面活性剤が用いられる。
本発明は、テキスタイルの処理、例えばポリエステル繊維製のテキスタイルの処理における分岐鎖状ジエステルの使用に関する。より特定的には、テキスタイルの処理は、前記テキスタイル上の汚れを取り除くための洗浄を含むことができる。本発明に従う分岐鎖状ジエステルの使用は、前記汚れが水性又は溶剤性1成分型又は2成分型塗料、樹脂、植物性又は鉱物性潤滑油、タール又は石油から誘導された製品、泥、脂肪質物質、食料品残留物等の汚れ(特にポリエステル繊維製布帛上のもの)である場合に、特に有利である。この汚れは、新しいものであっても古いものであってもよい。前記分岐鎖状ジエステルは、洗い落とすべき塗料のタイプ(エポキシド、ポリウレタン、アクリル、アルキド塗料等)に拘らず、効果的である。
本発明はまた、前記の式(I)に相当する少なくとも1種のジカルボン酸ジエステルと少なくとも1種の界面活性剤(好ましくはノニオン性界面活性剤)とを含み、特にテキスタイルの処理に用いることが予定される液状配合物にも関する。
本発明の別形態に従えば、前記配合物は、ポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤以外の界面活性剤を含む。
前記界面活性剤は、標準的な界面活性剤、例えばアニオン性、ノニオン性(非テルペン系)、両性、双極性及び/又はカチオン性界面活性剤、例えばMcCutcheon's Emulsifiers and Detergents, North American and International Edition, 2004 Annuals中に与えられたものであることができる。
界面活性剤(好ましくはノニオン性界面活性剤、好ましくはポリアルコキシル化テルペンタイプのもの、好ましくは式(III)に相当する界面活性剤)の量は、配合物の総量に対して、好ましくは該液状配合物中に存在するジカルボン酸ジエステルタイプの化合物の総量に対して、例えばそのままの重量又は活性材料の重量として、0.1〜10重量%、、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.5〜4重量%、より一層好ましくは0.5〜3重量%、さらに好ましくは0.5〜2重量%、さらには0.5〜1重量%の範囲であるのが有利である。本発明の配合物は、界面活性剤含量が低い場合にさえ、驚くほど効果的であることが証明された。
特定実施態様に従えば、前記配合物は他のノニオン性界面活性剤を実質的に含まず、好ましくは一般的に他の界面活性剤を実質的に含まない。
本発明の他の別形態に従えば、前記配合物は、ポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤を界面活性剤として含む。
有利には、前記ポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤は、ポリエトキシル化され且つ/又はポリプロポキシル化されたテルペン、好ましくはポリエトキシル化され且つポリプロポキシル化されたテルペンであり、そのエトキシ及びプロポキシ単位はランダムに又は順番に分布される。
特に有利には、前記ノニオン性界面活性剤は、前記の式(III)に相当するポリアルコキシル化テルペンである。
他の別形態において、前記液状配合物は、ポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤とポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤ではない別の界面活性剤(例えば上に挙げた標準的な界面活性剤)との両方を含むことができる。
用いられる液状配合物には、上記の溶剤及び界面活性剤に加えて、以下のものも含ませることができる。
a.酸化防止剤、
b.腐食防止剤、
c.増粘剤、
d.着色料、
e.芳香剤、
f.安定剤、又は
g.上記成分の任意の組合せ。
特定的な実施態様に従えば、式(I)に相当するジカルボン酸ジエステルを、水及び/又は別の有機溶剤中に希釈しない。
特定的な実施態様に従えば、本発明に従う配合物には、研磨剤を含ませない。
分岐鎖状ジエステルは、単独で又は添加剤と組み合わせて液状配合物の形で、処理すべきテキスタイル材料に任意の好適な手段によって適用することができる。好ましくは、前記テキスタイルを前記分岐鎖状ジエステル若しくは配合物中に必要な時間、例えば1時間、周囲温度において浸漬するか、又は30℃〜80℃の範囲、例えば60℃の温度に加熱された配合物中に浸漬する。次いで、このテキスタイルを水道水で1回以上すすぎ、次いで周囲空気中又はオーブン中で乾燥させる。また、本発明の配合物中での洗浄工程の後に、最後に水ですすぐ前に、テキスタイルを2回目の「通常の」洗浄、即ち標準的な洗剤を用いた洗浄に付してもよい。
本発明のその他の詳細や利点は、以下の実施例を見ればより一層明らかになるだろう。これらの実施例は本発明を限定するものではない。
合成
本発明において用いられる分岐鎖状ジエステルの調製
縦型還流凝縮器及び撹拌機を備え且つ油浴で加熱した500ミリリットル容量のガラス反応器中に、ジニトリル化合物の混合物M43.26gをメタノール76.90gと共に装填する。
ジニトリル化合物の混合物Mは、次のものから成る。
・メチルグルタロニトリル86.9重量%
・エチルスクシノニトリル11.2重量%
・アジポニトリル1.9重量%。
100%までの残りはこの混合物中に存在する不純物に相当し、これらは一般的にジニトリル化合物ではない。
このジニトリル化合物/メタノールの混合物を約1℃まで冷却した後に、98重量%硫酸84.22gを添加する。
この反応媒体を加熱還流し、この温度に3時間保つ。この反応物は均質であり、流体だった。60℃まで冷ました後に、水63gを添加する。この反応媒体を65℃に2時間保つ。
次いで追加の水117gを添加する。反応媒体が2相媒体になる。過剰分のメタノールを蒸発によって除去した後に、2つの相を沈降によって分離し、分析する。回収された有機相を、7付近のpHを得るためにアンモニア水を加えた飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。
飽和塩化ナトリウム水溶液で2回目の洗浄を実施する。
洗浄された有機相を蒸留した後に、次の組成を有する混合物が得られた。
・2−メチルグルタル酸のジメチルエステル 89%
・2−エチルコハク酸のジメチルエステル 9%
・アジピン酸のジメチルエステル 1%
・各種化合物 1%
実施例
約1か月間塗料で汚れたポリエステル製作業用つなぎ服を用いる。この汚れは、様々なタイプの付着塗料コート、即ち粘着性下塗り、ベースコート(塗料及び金属顔料)並びにクリアコート(保護コートとしての働きをする、顔料を含まない透明な樹脂)に相当する。
ターゴットメーターを用いて配合物の性能を評価する。これは、米国の洗濯機の縮尺再現装置であり、6個のステンレス鋼製ポットに可変式撹拌ができる振動型撹拌装置が備えられたものから成る。前記ポットは、温度調節された水槽中に置かれる。
洗浄条件は、次の通りである。
・1リットルの液状配合物を60℃においてターゴメーター中に入れる。
・撹拌機を100±3サイクル/分に調節する。
・撹拌しながら1時間洗浄する。
・浴の比(布帛重量/浴重量):約1/32。
・1リットルの水道水を用いて手動ですすぐ:洗った布帛試験片上に水を注ぎ、次いで5分間撹拌を行う;このすすぎプロセスは3回実施する。
この処理の有効性を、塗料が取り除かれた面積の割合(%)を測定することによって評価する。次の表Iに従って評点をつける。
Figure 0005232860
例1〜3:分岐鎖状ジエステル
本発明に従う使用を実施するために、上記の合成に従って得られた分岐鎖状ジエステルを用いる。比較として、次のものを用いる。
・直鎖状ジエステル:Rhodiasolv(登録商標)RPDE
・アルカリ性洗剤:NaOH又はKOHペレット1/3、メタケイ酸ナトリウム又はケイ酸ナトリウム1/3及び二リン酸四カリウム1/3を含む活性材料45%±2%から成るアルカリ性洗剤0.36%+ポリアルコキシル化テルペン界面活性剤3%。
各種配合物を下記の表IIにまとめる。
Figure 0005232860
得られた結果を下記の表IIIに示す。
Figure 0005232860
表IIIの結果は、布帛上の塗料の洗浄に本発明に従って分岐鎖状ジエステルを使用した場合には、従来の洗剤や非分岐鎖状ジエステルによって得られるものと同等又はそれらより優れた性能が得られることを示している。
さらに、ベースコートタイプの汚れについては、分岐鎖状ジエステルを用いて洗浄した布帛は直鎖状ジエステルのRhodiasolv(登録商標)RPDEを用いて洗浄したものより明るい外観を有することが観察された。従って、本発明において用いられる分岐鎖状ジエステルは、ベースコートタイプの塗料汚れに関して、非分岐鎖状ジエステルのRhodiasolv(登録商標)RPDEより良好な溶媒和力を有することがわかる。
例4〜5:分岐鎖状ジエステル及び式(III)に従う界面活性剤
本発明に従う使用を実施するために、上記の合成に従って得られた分岐鎖状ジエステルを、エトキシル化/プロポキシル化テルペン界面活性剤であるRhodoclean(登録商標)MSC3重量%と組み合わせて用いる。
比較として、次のものを用いる。
・直鎖状ジエステル(Rhodiasolv(登録商標)RPDE)とエトキシル化/プロポキシル化テルペン界面活性剤であるRhodoclean(登録商標)MSC(Rhodia社より販売)3重量%との組合せ物、
・前記のアルカリ性洗剤。
各種配合物を下記の表IVにまとめる。
Figure 0005232860
得られた結果を下記の表Vに示す。
Figure 0005232860
表Vの結果は、まず最初に、布帛上の塗料の洗浄に分岐鎖状ジエステルを界面活性剤と組み合わせて使用した場合には、従来の洗剤や非分岐鎖状ジエステルと界面活性剤との組合せによって得られるものより良好な性能が得られることを示している。
第2に、表Vの結果は、分岐鎖状ジエステルと式(III)に相当するエトキシル化/プロポキシル化テルペン系誘導体界面活性剤との組合せが、分岐鎖状ジエステルを単独で用いた場合と比較して、洗浄性能を大幅に強化できることを示している。

Claims (17)

  1. テキスタイルの処理のためのジカルボン酸ジエステルの使用であって、該ジカルボン酸ジエステルが次式(I):
    Figure 0005232860
    (ここで、
    1及びR2基は同一であっても異なっていてもよく、直鎖状又は分岐鎖状で、環状又は非環状の、C1〜C20アルキル、アリール、アルキルアリール又はアリールアルキル基を表わし、
    A基は分岐鎖状二価C3〜C10アルキレン基を表わす)
    に相当することを特徴とする、前記使用。
  2. 前記A基がC4基であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 前記A基が
    ・式−CH(CH3)−CH2−CH2−のAMG基、
    ・式−CH(C25)−CH2−のAES基、及び
    ・それらの混合物
    を含む群から選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記R1及びR2基が同一であっても異なっていてもよく、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ベンジル、フェニル、n−ブチル、イソブチル、シクロヘキシル、ヘキシル、イソオクチル及び2−エチルヘキシル基を含む群から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の使用。
  5. 前記ジカルボン酸ジエステルが次式:
    Figure 0005232860
    を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の使用。
  6. 前記ジカルボン酸ジエステルが式(I)の異なるジカルボン酸ジエステルの混合物の形で提供されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の使用。
  7. 前記の式(I)の異なるジカルボン酸ジエステルの混合物が、次式(I')、(I'')及び随意としての(II):
    Figure 0005232860
    Figure 0005232860
    Figure 0005232860
    (ここで、
    MGは式−CH(CH3)−CH2−CH2−の基であり、
    ESは式−CH(C25)−CH2−の基である)
    のジカルボン酸ジエステルを含むことを特徴とする、請求項に記載の使用。
  8. 前記R1及びR2基がメチル基であることを特徴とする、請求項7に記載の使用。
  9. 前記混合物が
    ・式(I')のジカルボン酸ジエステル70〜95重量%、
    ・式(I'')のジカルボン酸ジエステル5〜30重量%、及び
    ・式(II)のジカルボン酸ジエステル0〜10重量%
    を含むことを特徴とする、請求項7又は8に記載の使用。
  10. 前記の式(I)のジカルボン酸ジエステルが液状配合物中で少なくとも1種の界面活性剤と組み合わされることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の使用。
  11. 前記界面活性剤がポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項10に記載の使用。
  12. 前記のポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤が次式(III):
    Figure 0005232860
    {式中、
    Zはビシクロ[a.b.c]ヘプテニル又はビシクロ[a.b.c.]ヘプチル基を表わし、ここで、
    a+b+cは5であり、
    aは2、3又は4であり、
    bは2又は1であり、
    cは0又は1であり、
    この基は、随意に1個以上のC1〜C6アルキル基で置換されていてもよく、下記のもの:
    Figure 0005232860
    から選択されるZ主鎖又は二重結合のない対応主鎖を含み、
    Xは−CH2−C(R3)(R4)−O−又は−O−CH(R'3)−CH(R'4)−O−を表わし、ここで、R3、R4、R'3及びR'4は同一であっても異なっていてもよく、水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状C1〜C22炭化水素基を表わし、
    5及びR6は同一であっても異なっていてもよく、水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状C1〜C22炭化水素基を表わし、但し、R5及びR6の少なくとも1つは水素以外であるものとし、
    7は水素又は飽和若しくは不飽和の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状の芳香族若しくは非芳香族C1〜C22炭化水素基を表わし、
    n、p及びqは0以上の整数又は非整数であり、
    n+p+qは1超である}
    に相当することを特徴とする、請求項11に記載の使用。
  13. nが2〜10の範囲の整数又は非整数であり、
    pが3〜20の範囲の整数又は非整数であり、
    qが0〜30の範囲の整数又は非整数である
    ことを特徴とする、請求項12に記載の使用。
  14. 前記のテキスタイルの処理が該テキスタイル上の汚れを取り除くための洗浄を含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の使用。
  15. 前記汚れが水性若しくは溶剤性1成分型若しくは2成分型塗料、樹脂、植物性若しくは鉱物性潤滑油、タール若しくは石油から誘導された製品、泥、脂肪質物質又は食料品残留物の汚れであることを特徴とする、請求項14に記載の使用。
  16. 請求項1〜9のいずれかに記載の式(I)に相当する少なくとも1種のジカルボン酸ジエステル及び少なくとも1種の界面活性剤を含むこと、並びに前記界面活性剤がポリアルコキシル化テルペンノニオン性界面活性剤であることを特徴とする、テキスタイルの処理に用いるための液状配合物。
  17. 前記ノニオン性界面活性剤が請求項12に記載の式(III)に相当するポリアルコキシル化テルペンであることを特徴とする、請求項16に記載の配合物。
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